JP2021132092A - 半導体発光素子アレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】モノリシックマイクロLEDアレイを集積化する際に課題となる、高電流密度による配線の信頼性の低下等の配線問題を解決した構成のマイクロLEDアレイを提供する。【解決手段】本モノリシックマイクロLEDアレイの発光部を搭載した基板と、制御信号回路とドライブ回路を一対で構成した駆動回路部を搭載した基板とを配線を介さずに一体形成する。ドライブ回路に、縦型構造のトランジスタを採用することで、微細配線を使用せずに、LEDアレイへ駆動電流を供給する構造が可能となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体発光素子アレイに関し、特に、発光部と駆動回路を一体化したモノリシックマイクロLEDアレイの集積化に関する。モノリシックマイクロLEDアレイは、微小(10〜100μm角)なLEDセルを2次元マトリックス状に集積化し、配置したものである。
LEDは、電気エネルギーを光に変換する固体素子の一種であって、n型半導体層とp型半導体層との間に介在する活性層を含み、二つのドーピング層間に電圧が印加されると、電子や正孔などのキャリアが活性層に集中し、活性層内で再結合するときに、各々が持っていたエネルギーよりも小さなエネルギーとなり、その時に生じた余分なエネルギーが光エネルギーに変換されて発光する原理を用いている。LEDは、比較的低い電圧で駆動が可能であると共に、高いエネルギー効率により発熱が低いという特徴を有する。LEDは、様々なタイプに製造されるが、これらの様々なタイプのうち、モノリシックマイクロLEDアレイは、一つのウエハー上に複数のマイクロLEDピクセルを形成したものである(特許文献1参照)。
モノリシックマイクロLEDアレイは、高輝度・低消費電力を特徴とし、LCD(液晶ディスプレイ)やOLED(有機エレクトロルミネッサンス)のディスプレイを置き換える次世代表示素子として大きな注目を集めており、今後急速に市場が立ち上がることが予測されている。モノリシックマイクロLEDアレイはディスプレイ応用のみならず、投射型プロジェクタや、自動車の照明や表示機など幅広い分野への展開が期待されており、さらに、LED照明は水銀含有量がなく、長寿命などの特徴を持ち、将来的には白熱灯、蛍光灯、高圧ナトリウム灯などの伝統的な街路灯に置き換わると考えられている。そうした中、モノリシックマイクロLEDを光源に使用した投影機器の製品化の動きが高まっている。モノリシックマイクロLEDはOLEDと同じ自発光デバイスであるため光の利用効率が優れていること、それによりコントラスト比が高く保てる点は共通しているが、高発光効率と長寿命の点で優れている。高輝度・低消費電力・高精細というメリットも相まって、モノリシックマイクロLEDを光源に用いる投影デバイスの用途を拡大させる動きが高まっている(特許文献2参照)。
一つのウエハー上に複数のマイクロLEDピクセルを形成することによってモノリシックマイクロLEDアレイを製造する場合、従来は、チップ製造工程を通じて各ピクセルにp極とn極の2端子を形成した後、信号ラインの縦横軸に配列して駆動していた。この場合、各マイクロLEDピクセルに対して駆動電流印加配線が多数混在し、モノリシックマイクロLEDアレイのサイズが大きくなってしまうことが課題になっている。小型化するためには、駆動電流印加配線の細線化が必要となるが、エレクトロマイグレーションによる配線の断裂が懸念される。
特開2013−211443号広報 特開2016−110131号広報 特開2017−80963号広報
LEDディスプレイでは、単体で製作したLEDチップを実装時に2次元マトリックス状に配置しており、それぞれのLEDチップに電流を供給するための駆動電流印加配線が必要である。LEDチップを集積化しLEDアレイとする場合、駆動電流印加配線が多数混在し、LEDセル数が増大すると、配線長が長大となり、このため小型化が困難であるという問題があった。これまで、LEDアレイチップと各配線材を別基板とし対向させた電極パッドを介して接続することで小型化することが提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、モノリシックマイクロLEDでは、更なる集積化が進みLEDセル数が増大することにより、駆動電流を印加するための配線が多数混在し、配線長が長大となり、かつ集積化のために細線化が必要になる。高輝度発光の必要からLEDに供給すべき電流は多大になる上、LEDの集積度を高めて解像度を向上させようとすると、配線に流れる電流密度は大幅に増加する。単純な金属微細配線では高密度電流によるエレクトロマイグレーションによる影響が危惧される。エレクトロマイグレーションとはIC内部の金属配線に電流(電子)が流れることにより配線の金属原子が移動する現象である。電子が金属原子に衝突することにより空孔が生じ、条件により金属原子が密集する場合には配線が断裂を起こす。そうした配線の信頼性の低下が懸念されデバイスを実現する上で大きな問題となる。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的は、高電流密度による配線問題を解決する半導体発光素子アレイを提供することである。
そこで、本発明者らは、鋭意研究の結果、高電流密度でもなお配線の信頼性を保つために、縦型構造を用いた駆動回路でのLEDへの電流供給を提案する。LEDへの電流経路を基板に対して垂直にすることで基板上の微細配線を用いる必要はない。モノリシックマイクロLEDアレイの発光部を搭載した基板と、制御信号回路とドライブ回路を別々に構成した駆動回路部を搭載した基板とを配線を介さずに一体形成することで、モノリシックマイクロLEDアレイを集積化する際に課題となる、高電流密度による配線の信頼性の低下等の配線問題を解決することができる。
すなわち、本発明の半導体発光素子アレイは、複数の半導体発光素子を2次元的に配置した発光部と、複数の半導体スイッチング素子を2次元的に配置したスイッチング部からなる半導体発光素子アレイである。前記発光部は、第1の半導体基板上に複数の半導体発光素子が形成され、第1の半導体基板の表面に半導体発光素子を駆動するための第1及び第2の駆動電極を有し、第1の半導体基板の裏面に発光面を有している。前記スイッチング部は、第2の半導体基板上に複数の半導体スイッチング素子が形成され、複数の半導体スイッチング素子は、各々第1及び第2の電極及び、第1及び第2の電極間に流れる電流をON/OFFする第3の電極を有し、半導体スイッチング素子の第1及び第3の電極は第2の半導体基板の表面に形成され、半導体スイッチング素子の第2の電極は第2の半導体基板の裏面に形成される。
第1の半導体基板の表面に形成された半導体発光素子の第1の駆動電極と、第2の半導体基板の表面に形成された半導体スイッチング素子の第1の電極は対向して配置されており、第1の半導体基板の表面に形成された、半導体発光素子の所定の第1の駆動電極と第2の半導体基板の表面に形成された半導体スイッチング素子の所定の第1の電極とが電気的に接続されている。
本発明では、駆動回路一体型のモノリシックマイクロLEDアレイとして構成されており、複数の半導体発光素子が形成された第1の半導体基板と、複数の半導体スイッチング素子が形成された第2の半導体基板の対向する電極間を、フリップチップボンディング等を用いて、電気的に直接接続することにより、LEDの集積化による、モノリシックマイクロLEDアレイチップ内の駆動電流の配線長を大幅に短縮でき、また、細線化による配線抵抗増大による駆動電流低下が抑制できる構成が可能となる。
実施例による、マイクロLEDアレイとLED駆動電流制御回路基板の概略図である。 マイクロLEDアレイ(8×8)駆動用回路図である。 一画素分の駆動用回路図である。 メサエッチング後のLEDアレイ基板(第1の基板)の概略図である。 B(ボロン)イオン注入後のLEDアレイ基板(第1の基板)の概略図である。 LED駆動基板(第2の基板)の概略図である 外部量子効率の測定結果である。 nMOSFETのID−VDS特性である。 nMOSFETのID−VGS特性である。 VMOSFETのID−VDS特性である。 VMOSFETのID−VGS特性である。
以下、本発明による実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、LEDアレイ一体型基板の要部構成を概略的に示すものである。第1の半導体基板1は、基板上の発光部には複数の半導体発光素子を形成している。第1の半導体基板の表面に半導体発光素子を駆動するための第1の駆動電極3及び第2の駆動電極4を有し、第1の半導体基板の裏面に発光面5を有している。第2の半導体基板2には、スイッチング部が形成されるものであり、このスイッチング部は、半導体スイッチング素子20(縦型構造のVMOSFET又はUMOSFET)及び半導体制御素子21(nMOSFET)の一対からなる複数の半導体スイッチングセルのよって形成されている。
第1の半導体基板1と、複数の半導体スイッチング素子が形成された第2の半導体基板2は、それぞれ表面を対向して配置するとともに、対向する第1の駆動電極3と第2の電極7間を、フリップチップボンディング等を用いて、電気的に直接接続し第2の半導体基板から第1の半導体基板のLEDアレイへLED駆動電流22が供給される。
図2は本発明の半導体発光素子アレイの回路例であり、図3は、一画素分の駆動回路の例である。半導体発光素子アレイに、前記複数の半導体スイッチングセルがm行n列(ただし、m、nは2以上の自然数)に2次元配列し、前記複数の半導体スイッチングセルの当該半導体制御素子の第2の電極10(図1参照)のうち各列のm個に第1の制御電圧を印加する。前記複数の半導体スイッチングセルの当該半導体制御素子の第3の電極11(図1参照)のうち各行のn個に第2の制御電圧を印加する。
次に各基板の構成を実施例として詳述する。
第1の半導体基板1はGaN基板を用い、基板上の発光部5には複数の半導体発光素子を形成している。第1の半導体基板の表面に半導体発光素子を駆動するための第1の駆動電極(以下、「LEDアレイの駆動電極」と称する場合がある。)3及び第2の駆動電極4を有し、第1の半導体基板の裏面に発光面5を有している。図4,5は、LEDアレイの基板を示している。図4はメサエッチング後の概略図であり、図5はB(ホウ素)イオン注入後の概略図である。図4を参照して説明する。MOSFETとの一体化のために、電極のサイズを増加させる必要性から、B(ホウ素)イオン注入構造のGaN−マイクロLEDアレイとした。Bイオン注入構造GaN−マイクロLEDアレイ作製にあたって本実施例では、エッチングと電極形成に関しては一般的なLEDプロセスを用いた。基板には、サファイア基板上(PSS)に成長した波長460nmの2インチGaN−LEDウエハーを用いた。基板はp型GaN層102の厚さが300nm、InGaN層103の厚さが100nm、n型GaN層104の厚さが5μm、サファイア層105が400μmである。この基板を用いた作製プロセスを以下に示す。
サファイア基板上GaN−LEDウエハーをブレードダイシングで10mm角にチップ化した。その後プロセス前処理としてアセトンを用いた有機洗浄と、SPM(硫酸過水)を用いて洗浄を行った。メサ構造形成は、ポジ型レジストTHMR−iP3100(東京応化工業株式会社製)を用いてフォトリソグラフィを行い、素子分離を行うためにICP−RIE(Inductive Coupled Plasma−Reactive Ion Etching)を用いてn型GaN層104を露出させる。p型GaN層102とInGaN層103の合計膜厚は400nmであるため、エッチング深さが500nmを超えるように3分間エッチングを行った。エッチング後、段差系を用いた実測値は650nmであり、エッチングレートは3.61nm/minとした。
Bイオン注入用保護膜形成は、イオン注入時のイオンの衝突による氷面の保護と、イオン注入後の結晶性回復アニール時の窒素抜けを防ぐために、LP−CVD(Low−Pressure Chemical Vapor Deposition)を用いて50nmのSiOを堆積した。Bイオン注入については、ポジ型レジストOFPR8600 52cp(東京応化株式会社製)を用いてフォトリソグラフィを行い、露出したp型GaN領域に、イオン注入を行った。イオン注入の際には8インチのSiウエハーをハンドリングウエハとして用い、GaN−LED基板をSiチップで押さえつけて固定する。イオン注入後、SPMによってレジストを剥離する。レジストは30分間SPMに浸すことで容易に剥離が可能であった。
結晶性回復アニールについては、イオン注入後にN雰囲気中で結晶性回復アニールを行った。Bイオンの活性化を比較するために、温度は700℃と1000℃でそれぞれ5分間アニールを行った。n電極101、p電極100の形成については、金属はp型、n型GaN層とコンタクトが取れる材料を選択した。また、サファイア基板側から光を取り出すため、透過が生じない膜厚設計とした。ネガ型レジストAZ5214E(Clariant社製)を用いてフォトリソグラフィを行い、レジストの残留物と自然酸化膜を除いた後、電子線真空蒸着装置を用いて、n型GaN層104の電極としてTi(30nm)/Al(30nm)/Ti(30nm)/Au(50nm)を堆積した。その後、アセトンによるリフトオフプロセスを経て電極パターンを形成した。同様の手順でp型GaN層102の電極としてNi(5nm)/Ag(150nm)/Ni(20nm)/Au(30nm)を堆積した。
図5を参照して説明する。図5はBイオン注入後の概略図である。p型層をエッチングしてメサ構造を形成したが、LED表面にメサエッチングによる段差があると、接合時に必要となるクリーム半田がn電極101側に流れてリーク電流が生じることや、100μm以下のp電極100との接合では接地面積が小さいため、放熱性が悪いなどの懸念点がある。さらにp電極100とMOSFETとの界面に金属反射膜を堆積することが困難となる。そこでB(ボロン)イオン注入106を用いて平坦な構造のマイクロLEDアレイを作製した。従来はメサ領域よりもp電極100のサイズを大きくすることができなかったが、Bイオン注入構造ではその制限はなくなるため、p電極100のサイズを増加させて、p電極100自体を反射膜として用いた。また、p電極のサイズが増加することによって接地面積が増加し、放熱性が増加した。Bイオン注入構造GaN−マイクロLEDアレイをプローバシステムとフォトダイオードを用いて外部量子効率測定を行った。なお、図7は外部量子効率測定結果を示す。電流注入時にチップからの発光が確認された。外部量子効率とは,LEDに流す電子の個数(電流)に対して,LEDチップやパッケージ外に出てくる光子の個数を割合で示したものである。
図6にLED駆動基板の概略図を示す。図1とともに参照して説明すると、第2の半導体基板2はSi基板を用い、基板上のスイッチング部は、半導体スイッチング素子20(縦型構造のVMOSFET)及び半導体制御素子21(nMOSFET)の一対からなる複数の半導体スイッチングセル(図2、図3参照)を形成する。駆動方法には、有機LED(OLED)などの駆動方法に用いられ、消費電力が低く高精細化に適したアクティブマトリックス法を採用した。駆動回路一画素分を、スイッチング用のトランジスタ207と駆動用のトランジスタ206の二つのトランジスタで構成する。駆動用トランジスタには、プレーナ型MOSFETよりも大電流を流すことができるパワーMOSFETを用い、その中でも小型化に向いたV溝トレンチゲート型MOSFET(VMOSFET)を採用した。VMOSFETは、ゲート部分に電圧が印加されるとゲート直下にチャネルが形成され、ドレインからソースへ縦方向にLED駆動電流22が流れる。そのため、プレーナ型のものよりもチャネル面積を大きくすることができ大電流を流すことが可能である。この駆動回路の特徴としては、前述のように第2の電極7とLEDアレイの駆動電極3とを直接接合することで配線を介さずVMOSFETからLEDアレイへ直接電流を供給する構造となっている。
V溝トレンチゲート型MOSFETの形成には電流経路が基板に垂直となるパワーMOSFETはバルクSi基板上では実現不可能なため、p−/n+−Si基板を使用した。アンチモンドープのSi−n+基板203上にボロンドープのSi−p−層204がエピタキシャル成長されたエピタキシャル基板を使用した。これはn+−Siウエハー上にエピタキシャル成長によってp−−Siが形成されており、2層構造を持つ基板である。
Si層上にMOSFET作製プロセスを行う前に基板表面に付着している有機物や金属イオンなどの除去を行う必要がある。そこで本発明ではアライメントマーク形成後、SPMによる有機物及び金属イオン除去、HPM(塩酸過水)によるコンタミネーションの除去、希フッ酸による自然酸化膜処理を行なった。また各酸化膜堆積工程前と不純物拡散工程前にもSi界面の不純物を減らすため、同様の洗浄工程を行った。また、ゲート酸化前処理においてゲート部分(V溝)の形成にKOH(水酸化カリウム)を用いたため、Kコンタミネーションが懸念されるため、HPMによる洗浄を行った。MOSFETを同一基板上で集積するには各素子間の電気的絶縁が必要となる。そこでSi層上に熱酸化を180min.行い、フィールド酸化膜(SiO)202を約600nm成長させた。
フィールド酸化膜成長後、MOSFETを駆動するためのアクティブ領域(n+領域)15が必要となる。そこでフォトリソグラフィによるアクティブ領域形成のための窓開けを行った。レジスト塗布を行った後、露光、現像・リンスを行うことで露光箇所以外の部分のレジストを除去した。その後、プラズマドライクリーナを用いて酸化膜表面の親水化処理を行い、BHF(バッファードフッ酸)を用いアクティブ領域となる酸化膜除去を行った。その後、リン拡散炉にて不純物のリン(P)を拡散させ、アクティブ領域形成を形成した。
VMOSFETにおけるゲート部分のV型トレンチを形成するために、まずエッチングの際のマスクとしてLP−CVDにて酸化膜(SiO)201を約300nm堆積する。その後フォトリソグラフィを行い、V溝の開口部のパターンをパターニングする。その後、プラズマドライクリーナを用いて酸化膜表面の親水化処理を行い、BHFを用いゲート領域となる酸化膜除去を行った。その後、SPM処理にて、パターニングの際のレジストを剥離し、55℃、20wt.%のKOH水溶液で25分エッチングすることでゲート部分のV溝を形成した。
ゲート部分のV溝形成の際のマスクLP−CVD酸化膜をBHFを用いすべて除去したのち、酸化前洗浄を行った。本発明では、沸騰させた超純水による洗浄とHPMを二回行うことでゲート表面のK汚染を除去した。その後、ゲート酸化膜16をウェット酸化法により900°C/60min.行うことで酸化膜を約100nm堆積させた。
アクティブ領域とAl−Si電極のコンタクトを取るために、フォトリソグラフィを行いパターニングを施し、BHFを用い酸化膜除去を行なった。その後、SPM処理にて、パターニングの際のレジストを剥離し、マルチターゲットスッパタにてAl−Siを約1μmチップ全面に蒸着した。
マルチターゲットスパッタにて蒸着したAl−Siにフォトリソグラフィを行いパターニングを施し、HPO、CHCOOH、HNOの混合液を用いてエッチングを行なった。これにより、Al−Si電極及び配線部以外の不要な金属を除去した。その後、有機洗浄を行いパターニングの際のレジストを除去した。
本発明で作製するVMOSFETはドレイン電極8をチップの裏面に形成する必要があるため、チップ表面の前面保護膜としてレジストを塗布し、その後抵抗加熱によって約300nm、Alを蒸着させた。その後、保護用のレジストを有機洗浄にて除去した。
図8に作製したnMOSFETの出力特性を、図9に伝達特性を示す。理想的なn型MOSFETの出力特性が見られ、ゲート電圧によるドレイン電流の制御ができている。図10に作製したVMOSFETのID−VDS特性を、図11にID−VGS特性をそれぞれ示す。図10よりゲート電圧によるドレイン電流の制御は見て取れるため、VMOSFET動作の実現は達成した。次にVGS=5V、VDS=4Vにおいて目標としていた電流値20mAを達成していることがグラフから読み取れ、目的としていた許容電流を達成できた。
以上説明したように、第1の半導体基板1と、第2の半導体基板2とに必要な特性は満足しており、対向する電極間を、フリップチップボンディング等を用いて、電気的に直接接続することで、微細配線を使用せずに、LEDアレイへ駆動電流を供給する構造が可能となる。また、上記実施形態においては、半導体スイッチング素子としてVMOSFETを使用したが、同じく縦型構造のUMOSFETを採用してもよい。
なお、上記の実施形態及び実施例は、本発明の一例を示すものであって、本発明がこれらの構成に限定されるものではない、従って、第1の基板1及び第2の基板2の作製プロセスについては、適宣変更することは可能である。
1 第1の半導体基板(GaN基板)
2 第2の半導体基板(Si基板)
3 第1の駆動電極(アノード)
4 第2の駆動電極(カソード)
5 LED発光面
6 第1の電極(半導体スイッチング素子)
7 第2の電極(半導体スイッチング素子)
8 第3の電極(半導体スイッチング素子)
9 第1の電極(半導体制御素子)
10 第2の電極(半導体制御素子)
11 第3の電極(半導体制御素子)
12 p層
13 n層
15 n+領域
16 ゲート酸化膜
20 半導体スイッチング素子
21 半導体制御素子
22 LED駆動電流
100 p電極
101 n電極
102 p−GaN層
103 In−GaN層
104 n−GaN層
105 Sapphire層
106 Bイオン注入
201 SiO
202 SiO
203 n+層
204 p−層
206 VMOS部
207 nMOS部

Claims (4)

  1. 複数の半導体発光素子を2次元的に配置した発光部と、複数の半導体スイッチング素子を2次元的に配置したスイッチング部からなる半導体発光素子アレイであって、
    前記発光部は、第1の半導体基板上に複数の半導体発光素子が形成され、第1の半導体基板の表面に半導体発光素子を駆動するための第1及び第2の駆動電極を有し、第1の半導体基板の裏面に発光面を有し、
    前記スイッチング部は、第2の半導体基板上に複数の半導体スイッチング素子が形成され、複数の半導体スイッチング素子は、各々第1及び第2の電極及び、第1及び第2の電極間に流れる電流をON/OFFする第3の電極を有し、半導体スイッチング素子の第1及び第3の電極は第2の半導体基板の表面に形成され、半導体スイッチング素子の第2の電極は第2の半導体基板の裏面に形成され、
    第1の半導体基板の表面に形成された半導体発光素子の第1の駆動電極と、第2の半導体基板の表面に形成された半導体スイッチング素子の第1の電極が対向して配置され、
    第1の半導体基板の表面に形成された、半導体発光素子の所定の第1の駆動電極と第2の半導体基板の表面に形成された半導体スイッチング素子の所定の第1の電極とが電気的に接続されていることを特徴とする半導体発光素子アレイ。
  2. 複数の半導体発光素子を2次元的に配置した発光部と、複数の半導体スイッチングセルを2次元的に配置したスイッチング部からなる半導体発光素子アレイであって、
    前記発光部は、第1の半導体基板上に複数の半導体発光素子が形成され、第1の半導体基板の表面に半導体発光素子を駆動するための第1及び第2の駆動電極を有し、第1の半導体基板の裏面に発光面を有し、
    前記スイッチング部は、第2の半導体基板上に縦型構造の半導体スイッチング素子及び半導体制御素子(nMOS)の一対からなる複数の半導体スイッチングセルが形成され、各々半導体スイッチング素子は第1及び第2の電極及び、第1及び第2の電極間に流れる電流をON/OFFする第3の電極を有し、半導体スイッチング素子の第1及び第3の電極は第2の半導体基板の表面に形成され、半導体スイッチング素子の第2の電極は第2の半導体基板の裏面に形成され、
    半導体制御素子は第1及び第2の電極及び、第1及び第2の電極間の電位差を制御する第3の電極を有し、第1、第2及び第3の電極は第2の半導体基板の表面に形成され、半導体制御素子の第1の電極と半導体スイッチング素子の第3の電極が電気的に接続され、半導体制御素子の第3の電極及び第2の電極は、それぞれ第1及び第2の制御線に接続され、
    第1の半導体基板の表面に形成された半導体発光素子の第1の駆動電極と、第2の半導体基板の表面に形成された半導体スイッチング素子の第1の電極が対向して配置され、第1の半導体基板の表面に形成された、半導体発光素子の所定の第1の駆動電極と第2の半導体基板の表面に形成された半導体スイッチング素子の所定の第1の電極とが電気的に接続されていることを特徴とする半導体発光素子アレイ。
  3. 前記半導体発光素子アレイは、前記複数の半導体スイッチングセルがm行n列(ただし、m、nは2以上の自然数)に2次元配列され、前記複数の半導体スイッチングセルの当該半導体制御素子の第2の電極のうち各列のm個に第1の制御電圧が印加され、前記複数の半導体スイッチングセルの当該半導体制御素子の第3の電極のうち各行のn個に第2の制御電圧が印加されることを特徴とする請求項1及び2記載の半導体発光素子アレイ。
  4. 前記半導体スイッチング素子の第2の電極に印加する電位が正の電源電圧であり、前記半導体発光素子の第2の駆動電極が接地電位であることを特徴とする請求項1〜3記載の半導体発光素子アレイ。
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