JP2021129195A - 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 利用回数に制限のあるサーバーでの画像処理を行う場合に、ユーザーがより計画的にサーバーでの画像処理を利用することができるようにする。【解決手段】 画像処理サーバーと通信可能な電子機器であって、画像に対する前記画像処理サーバーでの画像処理を指示する情報を前記画像処理サーバーに送信する送信手段と、前記情報を前記画像処理サーバーに送信する前に、前記画像処理サーバーでの画像処理を利用できる制限回数までの残りの数にかかわらず、前記情報の送信によって前記制限回数までの残りの数が減少する旨のガイダンスを表示するように制御する制御手段とを有する。【選択図】 図12

Description

本発明は、ネットワークと通信して画像を送信可能な電子機器、電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
近年、ネットワーク上のサーバーに画像を送信し、サーバー上に画像で画像処理を行ったり、サーバー上に画像を保管するシステムが知られている。
特許文献1には、カメラで撮像された未処理のデジタル画像であるRAWデータを、カメラからネットワークを介してサービスサーバに送信し、サービスサーバにて画像処理の一種であるRAW現像処理を行うシステムが提案されている。さらに、サーバーで画像処理が施された画像をカメラで受信し、カメラの記録メディアに記録することが開示されている。
特許文献2には、通信装置において、画像をサーバーに投稿する際の設定としてサーバーへ画像を保存するモードが選択された場合に、残容量が少ない場合に容量不足に関する警告を表示することが提案されている。より詳しくは、通信装置において、ユーザー毎に割り当てられた最大格納容量と、現在使用している現使用容量の情報をサーバー装置から取得し、残容量が所定値未満である場合に、容量不足に関する警告を表示することが提案されている。
特開2008−236396号公報 特開2014−44572号公報
画像処理サーバーでの画像処理では、画像処理サーバーの運用に費用が掛かるため、画像処理サーバーでの画像処理を課金制にしたり、ユーザーが使用できる回数を制限しなければ、運用コストが増大してしまう。これに対し特許文献1のシステムでは、ユーザー毎の画像処理サーバーでの画像処理の利用に制限がないため、ユーザーが無制限に画像処理サーバーでの画像処理を利用すれば、運用コストが増大する。一方、特許文献2のように、ユーザー毎の使用量を制限し、残容量が不足する場合に容量不足に関する警告を表示する方法もある。しかし利用できる残りの量が減ってから警告されたのでは、制限のあるなかで画像処理を計画的に利用することができない。例えば、先に優先度が低い複数の画像を画像処理サーバーで画像処理を行った結果、残りの量が少なくなり、後に画像処理を行うつもりであった優先度の高い複数の画像を処理しきれなくなるといったことが発生し得る。
そこで本発明は、利用回数に制限のあるサーバーでの画像処理を行う場合に、ユーザーがより計画的にサーバーでの画像処理を利用することができるようにした電子機器、電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、
画像処理サーバーと通信可能な電子機器であって、
画像に対する前記画像処理サーバーでの画像処理を指示する情報を前記画像処理サーバーに送信する送信手段と、
前記情報を前記画像処理サーバーに送信する前に、前記画像処理サーバーでの画像処理を利用できる制限回数までの残りの数にかかわらず、前記情報の送信によって前記制限回数までの残りの数が減少する旨のガイダンスを表示するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、利用回数に制限のあるサーバーでの画像処理を行う場合に、ユーザーがより計画的にサーバーでの画像処理を利用することができる。
デジタルカメラ100の外観図である。 デジタルカメラ100のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。 デジタルカメラ100を含む画像処理システムの概念図である。 再生メニュー処理のフローチャートである。 クラウド現像メニュー処理のフローチャートである。 追加処理のフローチャートである。 確認/取消処理のフローチャートである。 送信処理のフローチャートである。 クラウド現像メニュー関連の表示例である。 現像パラメーターの設定画面の表示例である。 確認/取消処理関連の表示例である。 送信関連の表示例である。 ファイル構造を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<デジタルカメラ100の外観図>
図1(a),1(b)に、本発明を適用可能な装置(電子機器)の一例としてのデジタルカメラ100(撮像装置)の外観図を示す。図1(a)はデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。
表示部28は、デジタルカメラ100の背面に設けられた表示部であり、画像や各種情報を表示する。タッチパネル70aは、表示部28の表示面(タッチ操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。ファインダー外表示部43は、デジタルカメラ100の上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするデジタルカメラ100の様々な設定値を表示する。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部材である。モード切替スイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部材である。端子カバー40は、デジタルカメラ100を外部機器に接続する接続ケーブル等とのコネクタ(不図示)を保護するカバーである。
メイン電子ダイヤル71は回転操作部材であり、メイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72は、デジタルカメラ100の電源のONとOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は回転操作部材であり、サブ電子ダイヤル73を回すことで、選択枠(カーソル)の移動や画像送りなどが行える。4方向キー74は、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能に構成され、4方向キー74の押した部分に応じた処理が可能である。SETボタン75は、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
動画ボタン76は、動画撮影(記録)の開始や停止の指示に用いられる。AEロックボタン77は押しボタンであり、撮影待機状態でAEロックボタン77を押下することにより、露出状態を固定することができる。拡大ボタン78は、撮影モードのライブビュー表示(LV表示)において拡大モードのONとOFFを切り替えるための操作ボタンである。拡大モードをONとしてからメイン電子ダイヤル71を操作することにより、ライブビュー画像(LV画像)の拡大や縮小を行える。再生モードにおいては、拡大ボタン78は、再生画像を拡大したり、その拡大率を増加させたりするための操作ボタンとして機能する。再生ボタン79は、撮影モードと再生モードとを切り替えるための操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200(後述)に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。メニューボタン81はメニュー画面を表示させる指示操作を行うために用いられる押しボタンであり、メニューボタン81が押されると各種の設定が可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザーは、表示部28に表示されたメニュー画面と、4方向キー74やSETボタン75とを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
タッチバー82(マルチファンクションバー:M−Fnバー)は、タッチ操作を受け付けることが可能なライン状のタッチ操作部材(ラインタッチセンサー)である。タッチバー82は、右手の人差し指でシャッターボタン61押下可能なようにグリップ部90を右手で握った状態(右手の小指、薬指、中指で握った状態)で、右手の親指でタッチ操作可能(タッチ可能)な位置に配置されている。すなわち、タッチバー82は接眼部16に接眼してファインダーを覗き、いつでもシャッターボタン61を押下できるように構えた状態(撮影姿勢)で操作可能な位置に配置されている。タッチバー82は、タッチバー82に対するタップ操作(タッチして所定期間以内に移動せずに離す操作)、左右へのスライド操作(タッチした後、タッチしたままタッチ位置を移動する操作)などを受け付け可能な受付部である。タッチバー82は、タッチパネル70aとは異なる操作部材であり、表示機能を備えていない。
通信端子10は、デジタルカメラ100がレンズユニット150(後述;着脱可能)側と通信を行うための通信端子である。接眼部16は、接眼ファインダー17(覗き込み型のファインダー)の接眼部であり、ユーザーは、接眼部16を介して内部のEVF29(Electronic View Finder)に表示された映像を視認することができる。接眼検知部57は、接眼部16にユーザー(撮影者)が接眼しているか否かを検知する接眼検知センサーである。蓋202は、記録媒体200(後述)を格納するスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザーがデジタルカメラ100を構える際に右手で握りやすい形状とした保持部である。グリップ部90を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラ100を保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン61とメイン電子ダイヤル71が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル73とタッチバー82が配置されている。サムレスト部91(親指待機位置)は、デジタルカメラ100の背面側の、どの操作部材も操作しない状態でグリップ部90を握った右手の親指を置きやすい箇所に設けられたグリップ部材である。サムレスト部91は、保持力(グリップ感)を高めるためのラバー部材などで構成される。
<デジタルカメラ100の構成ブロック図>
図2は、デジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、図2では簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6は、レンズユニット150がデジタルカメラ100側と通信を行うための通信端子であり、通信端子10は、デジタルカメラ100がレンズユニット150側と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、これら通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信する。そして、レンズユニット150は、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行う。また、レンズユニット150は、レンズシステム制御回路4によってAF駆動回路3を介してレンズ103の位置を変位させることで焦点を合わせる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子(イメージセンサー)である。撮像部22は、システム制御部50にデフォーカス量情報を出力する撮像面位相差センサーを有していてもよい。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の処理(画素補間、縮小といったリサイズ処理、色変換処理、等)を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、システム制御部50は、画像処理部24により得られた演算結果に基づいて露光制御や測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、等が行われる。画像処理部24は更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介してメモリ32に書き込まれる。あるいは、A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24を介さずにメモリ制御部15を介してメモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28やEVF29に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28やEVF29に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器19を介して表示部28やEVF29により表示される。表示部28とEVF29のそれぞれは、LCDや有機EL等のディスプレイであり、D/A変換器19からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によってA/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器19においてアナログ信号に変換し、表示部28またはEVF29に逐次転送して表示することで、ライブビュー表示(LV)が行える。以降、ライブビュー表示で表示される画像をライブビュー画像(LV画像)と称する。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサー及び/または少なくとも1つの回路からなる制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、プロセッサーであり、回路でもある。システム制御部50は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器19、表示部28、EVF29等を制御することにより表示制御も行う。
システムメモリ52は例えばRAMであり、システム制御部50は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等をシステムメモリ52に展開する。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等である。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記録される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続された外部機器との間で、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyでも外部機器と通信可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(LV画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は、重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55である加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
接眼検知部57は、接眼ファインダー17(以後、単に「ファインダー」と記載する)の接眼部16に対する目(物体)の接近(接眼)および離反(離眼)を検知する(接近検知)、接眼検知センサーである。システム制御部50は、接眼検知部57で検知された状態に応じて、表示部28とEVF29の表示(表示状態)/非表示(非表示状態)を切り替える。より具体的には、少なくとも撮影待機状態で、かつ、表示先の切替設定が自動切替である場合において、非接眼中は表示先を表示部28として表示をオンとし、EVF29は非表示とする。また、接眼中は表示先をEVF29として表示をオンとし、表示部28は非表示とする。接眼検知部57としては、例えば赤外線近接センサーを用いることができ、EVF29を内蔵するファインダー17の接眼部16への何らかの物体の接近を検知することができる。物体が接近した場合は、接眼検知部57の投光部(図示せず)から投光した赤外線が物体で反射して赤外線近接センサーの受光部(図示せず)で受光される。受光された赤外線の量によって、物体が接眼部16からどの距離まで近づいているか(接眼距離)も判別することができる。このように、接眼検知部57は、接眼部16への物体の近接距離を検知する接眼検知を行う。非接眼状態(非接近状態)から、接眼部16に対して所定距離以内に近づく物体が検出された場合に、接眼されたと検出するものとする。接眼状態(接近状態)から、接近を検知していた物体が所定距離以上離れた場合に、離眼されたと検出するものとする。接眼を検出する閾値と、離眼を検出する閾値は例えばヒステリシスを設けるなどして異なっていてもよい。また、接眼を検出した後は、離眼を検出するまでは接眼状態であるものとする。離眼を検出した後は、接眼を検出するまでは非接眼状態であるものとする。なお、赤外線近接センサーは一例であって、接眼検知部57には、接眼とみなせる状態を検知できるものであれば他のセンサーを採用してもよい。
ファインダー外表示部43には、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出などを行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
操作部70は、ユーザーからの操作(ユーザー操作)を受け付ける入力部であり、システム制御部50に各種の動作指示を入力するために使用される。図2に示すように、操作部70は、シャッターボタン61、モード切替スイッチ60、電源スイッチ72、タッチパネル70a、その他の操作部材70b等を含む。その他の操作部材70bには、メイン電子ダイヤル71、サブ電子ダイヤル73、4方向キー74、SETボタン75、動画ボタン76、AEロックボタン77、拡大ボタン78、再生ボタン79、メニューボタン81、タッチバー82、等が含まれる。
シャッターボタン61は、第1シャッタースイッチ62と第2シャッタースイッチ64を備える。第1シャッタースイッチ62は、シャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから、撮像された画像を画像ファイルとして記録媒体200に書き込むまでの、一連の撮影処理の動作を開始する。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード(Pモード)がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60より、ユーザーは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り替えた後に、表示された複数のモードのいずれかに、他の操作部材を用いて選択的に切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
タッチパネル70aは、表示部28の表示面(タッチパネル70aの操作面)への各種タッチ操作を検出するタッチセンサーである。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aは、光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成され、表示部28の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28の表示面上の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザーが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を提供できる。
システム制御部50は、タッチパネル70aへの以降の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと、すなわちタッチの開始(以降、タッチダウン(Touch−Down)と称する)
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態(以降、タッチオン(Touch−On)と称する)
・指やペンがタッチパネル70aをタッチしたまま移動していること(以降、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンがタッチパネル70aから離れた(リリースされた)こと、すなわちタッチの終了(以降、タッチアップ(Touch−Up)と称する)
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以降、タッチオフ(Touch−Off)と称する)
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出された場合も、同時にタッチオンが検出される。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。そして、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作(タッチ操作)が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作が行なわれたと判定するものとする。タッチパネル70a上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を共にタッチして(マルチタッチして)、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものであってもよい。タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
図3はデジタルカメラ100を含む画像処理システムの概念図であり、デジタルカメラ100とクラウドサーバー等の周辺機器との関係を示している。
クラウドストレージ301は、クラウド上にある画像を保存するためのストレージサーバーである。デジタルカメラ100とクラウドストレージ301を予め連携(ペアリング)させておくこと、カメラでの送信指示に従い任意の撮影画像300をクラウドストレージ301に送信することができる。なお、デジタルカメラ100とクラウドストレージ301との連携は、ユーザーID等のユーザーを識別可能とする情報(ユーザーアカウント情報)で紐づかせておく。
スマートフォン302は、画像を閲覧するためのモバイル機器(携帯電話端末やタブレット端末など)であり、本実施形態ではスマートフォンである。スマートフォン302からクラウドストレージ301内に保存されている画像を閲覧することができる。
現像サーバー303は、クラウド上にあるRAW現像などの画像処理を行うための画像処理サーバーである。現像サーバー303は、スマートフォン302等から現像指示を受けて、クラウドストレージ301に保存されている画像に対して現像処理を実行する。クラウド上の現像サーバー303は、PCなどと比較して処理能力が高く、PCの現像アプリよりも高度な種別の画像処理を行うことができる。また、スマートフォン302などの端末側において最新の画像処理を施すためのプログラムにアップデートしていなくとも、現像サーバー303を用いて最新の種別の画像処理を施すことができる。具体的には、現像指示をあたえると、クラウドストレージ301に保存されているRAW画像を現像サーバー303に送信し、現像サーバー303はディープラーニング等を使用した高度なノイズリダクションなどの現像処理を行う。このような高度な種別の現像処理(画像処理)は、デジタルカメラ100では行えない。現像サーバー303は、現像処理が終わると出来上がった現像済画像であるJPEG(またはHEIF)画像をクラウドストレージ301に送信する。以降、現像サーバー303を用いて行う現像処理をクラウド現像処理と称するものとする。
本実施形態では、高度な現像処理の結果を確認する方法として、スマートフォン302から閲覧する方法を説明する。
また、ユーザーID等の識別情報を用いてデジタルカメラ100とクラウドストレージ301と現像サーバー303を紐づけ(関連付け)ておくと、デジタルカメラ100から現像サーバー303での現像指示を行うことが可能となる。具体的には、ユーザーは、カメラ100内に記憶されているRAW画像に対して色味(ホワイトバランスや明るさなど)の現像処理パラメーター(画像処理パラメーター)の調整を行う。調整された現像処理パラメーターはRAW画像ファイル内に記録される。そして、クラウド現像処理の指示とともにそのRAW画像ファイルをクラウドストレージ301へ送信する。RAW画像ファイルはクラウドストレージ301を経由して現像サーバー303に転送される。現像サーバー303はカメラで調整された現像パラメーター(画像処理パラメーター)に従って現像処理を行い、さらに前述した高度な画像処理も同時に行う。
次に、クラウド現像処理の内容と、現像サーバー303に対して現像指示を行うデジタルカメラ100のユーザーインターフェースについて詳細に説明する。詳細説明の前に、現像サーバー303について、本実施形態における2つの前提を含めて補足説明する。
前提(1):現像サーバーはクラウド上に立てられた専用のサーバーであるため、サーバーの維持費用やサーバーとの通信費が発生する。
前提(2):現像サーバーとして、複数台のサーバーを並列的に立てる。
本実施形態の現像サーバーとして前提(2)を適用した理由は2つある。1つ目は、複数のサーバーにより現像の並列処理が可能となり、処理が高速化されるためである。例えば、4台のサーバーで1枚のRAW画像を現像処理する場合、その画像の領域を4分割して4台のサーバーで同時に現像処理を行うことが可能となり、処理スピードが1台で行う場合に比べて約4分の1で済む。また、4人のユーザーから同時に現像指示があった場合でも、それぞれユーザーからの現像指示を各サーバーに振り分けて処理することで、サーバー1台のときに比べ処理の待ち時間が少なくなる。2つ目は、サーバー1台あたりの負荷軽減である。たとえば、4台のうちの1台のサーバーが故障等で使用できなくなった場合でも、他の3台が処理可能であり、サービスを停止しないで済む。
ただし、複数台のサーバーを立て並列処理が可能な環境を提供しても、数千人のユーザーが同時に現像指示を行う場合について想定しておく必要がある。よって、前提(1)が示すようにサーバーの維持費や通信費もかかることも考慮して、サービス提供側は、1ユーザーあたりの利用に制限(上限)を設けることが望ましい。例えば、1ユーザーあたり1か月間に利用できる現像枚数はM枚(Mは数字)までといった具合に制限を設けることが考えられる。そのため、アカウントなどを作成することにより、その現像処理サービス(画像処理サービス)に加入したユーザーのみが利用できるように管理する。本実施形態では、ユーザー設定管理部304がその管理を行うものとし、ユーザー設定管理部304はストレージサーバーが担ってもよいしストレージサーバーとは別の管理サーバーが担ってもよい。
上述のユーザー管理によって、クラウドサービス(クラウド現像処理)は無償提供と有償提供のいずれかの方法で提供することができる。無償提供は、ユーザーアカウント(以降、単にアカウントと称する)を作成するだけで1か月にM枚まで利用できるといった提供方法である。有償提供は、サブスクリプションサービスのように課金制で1か月にM枚まで利用できるといった提供方法である。また、利用の上限に関する情報は、デジタルカメラ100などのストレージサーバーと連携した外部のデバイスから問い合わせることで取得できるものとする。なお、アカウント作成やサブスクリプション等の登録を行うためのユーザーインターフェースは、デジタルカメラ100に設けてもよく、スマートフォン302等の別のデバイスに設けてもよい。
以上を踏まえて、クラウド現像処理の内容と、現像サーバーに対して現像指示を行うデジタルカメラのユーザーインターフェースについて詳細に説明する。
図4から図8は、デジタルカメラ100(以降、単にカメラと称する場合はデジタルカメラ100であるものとする)におけるクラウド現像処理の指示を行うための処理を示すフローチャートである。図4〜図8のフローチャートはいずれも、不揮発性メモリ56に記録したプログラムをシステムメモリ52に展開し、システム制御部50が実行することにより実現する。図9から図12はカメラでの表示例、図13はRAW画像ファイルの構造図である。これらの図を参照して説明を行う。
図4は、カメラが実行する再生メニュー処理に関するフローを示す。デジタルカメラ100を起動して再生モードに設定し、再生画像を表示した状態(再生画面を表示している状態)でメニューボタン81が押下されると図4の処理を開始する。
S401では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の表示部28に再生メニュー画面を表示する。図9(a)に再生メニュー画面の表示例を示す。再生メニュー画面には複数のメニュー項目が表示される。例えば「トリミング」、カメラ本体内での現像を指示する「RAW現像」、「HEIF→JPEG変換」、「クラウドRAW現像」というメニュー項目911が表示される。ユーザーは操作部70を用いて表示された複数のメニュー項目のうちいずれかにカーソルを移動させることで任意のメニュー項目を選択することができる。また、SETボタン75を押下することで、カーソルで選択しているメニュー項目の選択を決定(以降、選択決定と称する)することができる。
S402では、システム制御部50は、再生メニュー画面に表示されたメニュー項目のうち、クラウドRAW現像のメニュー項目911が選択決定されたかどうかを判定する。メニュー項目911で選択決定された場合はS403へ進み、そうでない場合はS406へ進む。
S403では、システム制御部50は、クラウドストレージ301と連携(ペアリング)済みであるかどうかを判定する。連携済みであればS404へ進み、未連携であればS405へ進む。クラウドストレージ301との連携は、デジタルカメラ100の設定メニュー画面に含まれるペアリング設定の項目から事前に行っておくことができる。ペアリング設定では、クラウドストレージ301と接続し、デジタルカメラ100でアカウント情報を入力してログインすることで、デジタルカメラ100の個体識別情報と、アカウント情報を関連付け、ペアリングが確立される。ペアリングが確立されると、クラウドストレージ301またはユーザー設定管理部304に、デジタルカメラ100の個体識別情報が関連付けて記録される。また、ペアリングが確立されると、デジタルカメラ100の不揮発性メモリ56に、アカウント情報及びペアリングが確立している旨の情報が記録される。S403では、システム制御部50は、不揮発性メモリ56を参照し、ペアリングが確立している旨の情報が記録されている場合は連携(ペアリング)済みと判定し、そうでない場合は未連携であると判定する。すなわち、S403の判定は、この判定をする時にはクラウドストレージ301と接続することなくオフラインで行うことができる。
S404では、システム制御部50は、クラウド現像メニュー処理を行う。クラウド現像メニュー処理については図5を用いて後述する。
S405では、システム制御部50は、表示部28にエラー画面を表示する。ここで表示するエラーの内容は、”未連携です”といった内容、または”サーバーとペアリングしてください”、といった内容である。
S406では、システム制御部50は、再生メニュー画面に表示された複数のメニュー項目のうち、クラウドRAW現像のメニュー項目911以外(その他のメニュー項目)が選択決定されたかどうかを判定する。その他のメニュー項目が選択決定された場合はS407へ進み、そうでない場合はS408へ進む。
S407では、システム制御部50は、S406で選択決定されたメニュー項目に対応する処理を行う。たとえば、トリミングが選択決定された場合は、画像のトリミングをするための画面を表示する。
S408では、システム制御部50は、再生メニュー画面の終了指示があったかどうか判定する。終了指示があった場合は再生メニュー処理を終了し、再生モードにおける画像再生画面に切り替える。終了指示がない場合はS402へ戻る。
図5は、前述した図4のS404におけるクラウド現像メニュー処理の詳細フローチャートである。
S501では、システム制御部50は、記録媒体200に記録された送信予約リストに登録されている情報を読み込む。具体的には、送信予約リストに登録されている画像の数を、記録媒体200から読み出す。
S502では、システム制御部50は、表示部28にクラウド現像メニューを表示する。図9(b)に、クラウド現像メニューの表示例を示す。クラウド現像メニューの表示内容について説明する。
指定画像数表示欄921には、現像サーバー303で現像処理するよう予約登録された画像の数が表示される。ここでは、S501で読み出した、送信予約リストに登録されている画像の数を表示する。デジタルカメラ100の購入直後や、全初期化直後など、クラウド現像の送信予約をすることなく、初めて本画面に遷移してきたときは「0枚」を表示する。
現像可能枚数表示欄922には、現在のアカウントでクラウド現像処理が可能な残り枚数を表示する。前述したように、現像サーバー303に現像指示できる画像は、1ユーザーあたり1ヶ月にM枚までと上限が設けられている。そのため、カメラ100のユーザーインターフェースでもその上限数を表示する。初めて本画面に遷移してきたときは「0枚」を表示するのではなく、「?枚」のように不明や未取得であることが識別できる表示を行う。これは、再生画面からこの画面に遷移するまでには消費電力の抑制などの目的でクラウドストレージ301との接続処理は行わないため、現在のアカウントでの正確な現像可能枚数が不明であるためである。クラウドストレージ301と接続し、ユーザー設定管理部304から情報を取得するまでは現像可能枚数表示欄922に数字を表示しないようにすることで、ユーザーが不正確な認識をしてしまうことを防止する。
更新ボタン923は、現像可能枚数表示欄922に表示される現像可能枚数を更新するためのGUIボタン(表示アイテム、操作アイコン)である。更新ボタン923に対する選択決定操作やタッチ操作により、クラウドストレージ301との接続処理が行われ、ユーザー設定管理部304から取得した現像可能枚数が現像可能枚数表示欄922に表示される。
追加ボタン924は、現像サーバー303で現像処理する画像を選択することを指示するGUIボタン(表示アイテム、操作アイコン)である。追加ボタン924に対する選択決定操作やタッチ操作により、現像する画像を追加するための画面に遷移する。
確認/取消ボタン925は、追加ボタン924の処理で現像処理するよう送信予約された画像を確認したり、送信予約リストから取り消しするためのGUIボタン(表示アイテム、操作アイコン)である。
送信ボタン926は、送信予約リストに登録された画像を送信実行するためのGUIボタン(表示アイテム、操作アイコン)である。
戻るボタン927は、図9(b)クラウド現像メニューから図9(a)の再生メニュー画面に戻るためのGUIボタンである。戻るボタン927を直接操作しなくとも、メニューボタン81を押下することで再生メニュー画面に戻れることも示している。
S503では、システム制御部50は、更新ボタン923が選択決定されたかどうかを判定する。更新ボタン923が選択決定された場合はS504へ進み、そうでない場合はS513へ進む。
S504では、システム制御部50は、現像サーバー303の現像処理(クラウド現像処理)を利用できる上限枚数(制限枚数)に関する情報を取得するために、サーバーとの接続処理を行う。ここでいうサーバーとは、クラウドストレージ301、ユーザー設定管理部304、現像サーバー303の少なくとも1つである。接続は、通信部54で行い、EtherNetなどの有線接続や、WiFiなどの無線接続などで行うことができる。接続処理によって通信が発生する。接続処理が完了すると(接続が確立されると)、デジタルカメラ100は「オンライン状態」となる。
S505では、システム制御部50は、通信部54を介して、サーバー(特にユーザー設定管理部304)から、現在のアカウントの現像処理サービスの加入・未加入状態と、加入状態であれば合わせて現像可能枚数の情報を取得する。そして取得した情報を不揮発性メモリ56に記憶する。つまり、不揮発性メモリ56には、加入状態では現像可能枚数を、未加入状態であれば未加入である旨の情報を記憶する。
S506では、システム制御部50は、S505で取得した情報に基づいて、クラウド現像処理サービスへの加入状態を判定する。サービスへ加入している場合はS507へ進み、未加入であればS509へ進む。
S507では、システム制御部50は、前記サーバーとの接続を切断する処理を行う。接続が切断されると、デジタルカメラ100は「オフライン状態」となる。
S508では、システム制御部50は、表示部28に再度、クラウド現像メニューを表示する。このとき現像可能枚数表示欄922の表示が更新され、S505で取得した現像可能枚数の数値が表示される。更新後の表示例を、図9(c)に示す。S505で現像可能枚数が50枚であるという情報が取得できたとして、その値で表示を更新している。すなわち、更新後の現像可能枚数表示欄922に、50枚であることが表示される。なおこの際に、サービスへの加入状態の情報を取得した日時をシステムメモリ56に保持し、クラウド現像メニューを表示するたびに、現像可能枚数表示欄922に表示された枚数を最後に取得した日時を表示するようにしてもよい。このようにすることで、情報が最新のものか古いものかを判断することができる。
S509では、システム制御部50は、クラウド現像処理サービスにユーザーが未加入である旨をメッセージ画面で表示する。図9(d)に未加入である旨のメッセージの表示例を示す。ユーザーがメッセージを確認してOKボタン941を押すと、S510へ進む。
S510では、前述のS507と同じく、システム制御部50は前記サーバーとの接続を切断する処理を行う。
S511では、システム制御部50は、表示部28に、クラウド現像メニューを再度表示する。この場合、現像可能枚数表示欄922には、S505で取得した情報が未加入を示す情報であるため、「?枚」と表示(図9(b)の現像可能枚数表示欄922と同じ表示)する。
S512では、システム制御部50は、追加ボタン924が選択決定されたかどうかを判定する。追加ボタン924が選択決定された場合はS513へ進み、そうでない場合はS514へ進む。
S513では、システム制御部50は、クラウド現像を依頼するRAW画像を追加する(記録媒体200に保持した送信予約リストにRAW画像を追加する)追加処理を行う。追加処理の詳細については図6を用いて後述する。
S514では、システム制御部50は、確認/取消ボタン925が選択決定されたかどうかを判定する。確認/取消ボタン925が選択決定された場合はS515へ進み、そうでない場合はS516へ進む。
S515では、システム制御部50は、クラウド現像を行うRAW画像(送信予約リストに画像識別IDが記録されているRAW画像)の確認/取消を行う確認/取消処理を行う。確認/取消処理の詳細は図7を用いて後述する。
S516では、システム制御部50は、送信ボタン926が選択決定されたかどうかを判定する。送信ボタン926が選択決定された場合はS517へ進み、そうでない場合はS519へ進む。
S517では、システム制御部50は、クラウド現像を行う画像として指定された画像数(記録媒体200に保持した送信予約リストに記録されたRAW画像の数)が0かどうかを判定する。0の場合はS519へ進み、0でない場合はS518へ進む。
S518では、システム制御部50は、記録媒体200に保持した送信予約リストに記録されたRAW画像をクラウドストレージに送信する送信処理を行う。送信処理の詳細は図8を用いて後述する。
S519では、システム制御部50は、クラウド現像メニューの表示を終了する指示があったか(例えば、戻るボタン927が選択決定された、メニューボタン81が押下されたなど)どうかを判定する。終了する指示があった場合はクラウド現像メニュー処理を終了し、そうでない場合はS503へ戻る。
図6は、前述した図5のS513の追加処理の詳細フローチャートである。
S601では、システム制御部50は、表示部28に現像種別選択画面1を表示する。現像種別選択画面1は、リライティング有り、リライティング無し、のいずれかを選択可能なメニュー画面である。リライティング有りを選択すると、調整する現像用パラメーターとしてリライティングのパラメーターも調整可能となり、現像サーバー303によるリライティングを含む画像処理を指示する。リライティング無しを選択すると、調整する現像用パラメーターとしてリライティングのパラメーターは提示せず、現像サーバー303によるリライティングを含まない画像処理を指示する。リライティングとは、画像内の人物の顔で特に顔の影部分に対し、仮想光をあてる角度やその強度などのパラメーターを調整して、顔の影部分を明るく補正するような処理である。リライティングは、画像に写っている被写体毎に陰影が異なるため画像毎に異なるパラメーターを設定するのが一般的である。また、リライティングは処理負荷が大きい。そのため、本実施形態ではリライティングを選択する場合は1枚ずつの指定のみ許可する。リライティングをしない場合は、複数枚まとめての画像指定を許可する。
S602では、システム制御部50は、現像種別選択画面1でリライティング無しが選択されたか否かを判定する。リライティング無しが選択された場合はS603へ進み、リライティング有りが選択された場合はS606へ進む。
S603では、システム制御部50は、表示部28に複数枚の画像を選択可能とする選択画面(例えば、各画像のサムネイル画像を一覧表示する画面)を表示する。なお、この画面で用いる表示用の画像は、図13に示すRAW画像ファイル内のDisplayImageData1308のDCFサムネイル部分を読み出して用いる。また、現像する画像として選択済みの画像(送信予約リストに追加されている画像)は、一覧画面で選択候補として表示しないものとする。
S604では、システム制御部50は、画像の選択操作を受け付ける。具体的には、ユーザー操作に基づいて、前述の一覧表示画面において現像する画像にチェックする処理を行う。チェックは複数の画像に付けられる。
S605では、システム制御部50は、画像の選択操作の終了指示(選択完了指示)があったか否かを判定する。終了指示(選択完了指示)があった場合はS609へ進み、そうでない場合はS604へ戻る。
S606では、システム制御部50は、表示部28に一枚の画像のみ選択可能とする選択画面(例えば、一枚の画像を再生して表示する画面)を表示する。なお、この画面で用いる表示用の画像は、図13に示すRAW画像ファイル内のDisplayImageData1308の中間サイズ画像を読み出して用いる。また、現像する画像として選択済みの画像(送信予約リストに追加されている画像)は、選択候補として表示しないこととする。
S607では、システム制御部50は、画像の選択操作を受け付ける。ユーザーは、表示部28に表示された画像を選択する場合にはその画像での選択完了指示を行う。表示部28に表示された画像とは異なる画像を選択したい場合には画像の切替操作を行い、表示部28に表示される画像を他の選択候補に切り替える。選択したい画像が表示されるまで切り替えることで、選択候補のうち任意の画像を選択することができる。
S608では、システム制御部50は、画像の選択操作の終了指示(選択完了指示)があったか否かを判定する。終了指示(選択完了指示)があった場合はS609へ進み、そうでない場合はS607へ戻る。
S609では、システム制御部50は、表示部28に現像種別選択画面2を表示する。現像種別選択画面2は、S604またはS607で選択した画像に対し、カメラから指定する現像処理サーバーでの現像処理パラメーターとして、撮影時の設定を使用するか、ユーザー任意のパラメーターを使用するかの選択を行うメニューである。撮影時の設定を使用する選択肢である「撮影時の設定」を選択した場合は、撮影時に設定され、RAW画像ファイル内に記録された撮影パラメーター(現像パラメーター)を指定する。ユーザー任意のパラメーターを使用する選択肢としては、現像後のファイル形式を指定する複数の選択肢がある(「細かくJPEGに現像」/「細かくHEIFに現像」)。「細かくJPEGに現像」が選択された場合は、プレビュー画像を表示しながら、ユーザーがJPEGに現像する場合に利用可能な現像パラメーターを任意に調整して指定することができる。このパラメーターを用いてクラウド現像処理された画像はJPEG形式となる。「細かくHEIFに現像」が選択された場合は、プレビュー画像を表示しながら、ユーザーがHEIFに現像する場合に利用可能な現像パラメーターを任意に調整して指定することができる。このパラメーターを用いてクラウド現像処理された画像はHEIF形式となる。
S610では、システム制御部50は、現像種別選択画面2で「撮影時の設定」が選択決定されたか否かの判定を行う。「撮影時の設定」が選択決定された場合はS611へ進み、そうではない場合はS612へ進む。
S611では、システム制御部50は、表示部28に撮影時の設定で仮の現像を行ってプレビュー表示を行う。具体的には、選択されているRAW画像ファイルから、図13に示すRecParameter1305を読み出し、RAWデータ(現像前の画像)であるImageDate1309に対して現像処理を行う。そして現像処理された結果の画像を、プレビュー画像として表示部28に表示する。ユーザーは、現像処理サーバーに送る前に現像の仕上がりのイメージを表示部28で確認することができる。なお、現像処理サーバーによる現像結果は高度の画像処理も加わるため、プレビュー表示と完全には一致しない。そしてS622へ進む。
S612では、システム制御部50は、現像種別選択画面2で「細かくJPEGに現像」が選択決定されたか否かを判定する。「細かくJPEGに現像」が選択決定された場合はS613へ進み、そうではない場合はS617へ進む。
S613では、システム制御部50は、表示部28にJPEGファイルを生成するための現像パラメーター設定画面を表示する。
図10に、現像パラメーター設定画面の表示例を示す。現像パラメーター設定画面には、プレビュー画像1010と共に、ユーザーが調整可能な複数の現像パラメーターの種別のそれぞれに対応する複数の表示アイテム(アイコン)が表示される。例えばアイコン1011を選択することで明るさを、アイコン1012を選択することでホワイトバランスを、アイコン1013を選択することで色空間のパラメーターを変更することができる。また、現像パラメーターの種別に対応する各アイコンは、その種別の現像パラメーターとして現在設定されている設定値を示している。ユーザーは現像パラメーターの種別に対応する複数のアイコンのうち任意のアイコンを選択し(例えば4方向キー74で選択カーソルを移動させ)、調整操作(例えばメイン電子ダイヤル71を操作)することで選択した種別のパラメーターを調整することができる。なお、現像パラメーター設定画面でも、S611と同様に、初回は撮影時の設定で現像処理を行ってプレビュー表示をする。また、前述のS605で複数枚RAW画像ファイルを選択していた場合は、選択された画像の中の最も撮影日時が古い画像ファイルに対して、撮影時の設定で現像を行って表示部28に表示する。
S614では、システム制御部50は、現像パラメーター設定画面において、調整可能な現像パラメーターの種別のうちいずれかの種別の現像パラメーターを調整する操作(パラメーターの変更操作)があったか否かを判定する。変更操作があった場合はS615へ進み、そうでない場合はS616へ進む。
S615では、システム制御部50は、変更操作に基づいて現像パラメーターを変更する。本実施形態では、変更された現像パラメーターは、S615ではシステムメモリ52に記録するものとするが、後述するS624のように、変更された現像パラメーターでRAW画像ファイルのレシピを更新するようにしてもよい。また、変更された現像パラメーターに基づいてプレビュー表示用の現像処理を行う。例えば、アイコン1011が選択されて明るさを一段階明るくする変更操作があった場合は、明るさを一段階明るくするように、RAWデータ(現像前の画像)であるImageDate1309に対して現像処理を行う。そしてこの現像処理で現像された画像でプレビュー画像1010を更新する。従って、S615でも現像処理サーバーに送る前に仕上がりの視覚的印象を確認することができる。
S616では、システム制御部50は、現像パラメーター設定画面で調整(変更)された現像パラメーターを保存する指示があったか否かを判定する。保存指示があった場合(例えば現像パラメーター設定画面に表示された保存ボタン1014が選択決定された場合)にはS622へ進み、そうでない場合はS614へ戻る。
S617では、システム制御部50は、現像種別選択画面2で「細かくHEIFに現像」が選択決定されたか否かを判定する。細かくHEIFに現像」が選択決定された場合はS618へ進み、そうではない場合はS622へ進む。
S618では、システム制御部50は、表示部28にHEIFファイルを生成するための現像パラメーター設定画面を表示する。HEIF用の現像パラメーター設定画面は、前述した図10とほぼ同じである。変更できる現像パラメーターには、例えば、明るさ、ホワイトバランスがある。なお、色空間などのパラメーターはJPEGファイルの生成時とは異なり所定値で固定になるなど、いくつかの種別のパラメーターには変更に制限を設けてもよい。また、JPRG用とHEIF用とで変更(調整)できる現像パラメーターの種別の少なくとも1つが異なっていても良い。
S619〜S621は、前述のS614〜S616と同様の処理であるため、説明を省略する。
S622では、システム制御部50は、現在の内容(選択した画像と調整した現像パラメーター)を保存するか否かを確認するためのメッセージと、保存を決定するOKボタンと、調整した内容をキャンセルするキャンセルボタンを表示部28に表示する。
S623では、システム制御部50は、S622で表示したメッセージ表示画面で保存を決定するOKボタンが選択されたか否かを判定する。OKボタンが選択決定された場合はS624へ進み、キャンセルボタンが選択決定された場合はS609へ戻る。
S624では、システム制御部50は、現在の内容(選択した画像と調整したパラメーター)を保存する処理を行う。具体的には、記録媒体200に保持した送信予約リストに、送信予約済みの画像を示す情報として、選択されたRAW画像ファイルを示す画像識別ID(ファイル名やユニークIDなど)を記録する。また、調整した現像パラメーターのセットを、現像サーバー303で現像処理を行う際に用いる情報として、記録媒体200に記録されている選択されたRAW画像ファイルのうち、図13で後述するRecipeData1306部分へ上書きする。なお、選択画像が複数だった場合は、それぞれのRAW画像ファイルに対してRecipeData1306を上書き保存する処理を行う。例えば、S605で画像を15枚選択確定し、S615で明るさを1段階明るくし、S623でOK選択した場合は、選択した15枚のRAW画像ファイル内のRecipeData1306領域に明るさ+1という情報を順次上書きして保存する。そして、送信予約リストに15枚分の画像識別IDを保存する。
S624では、選択されたRAW画像ファイルのうち、RecipeData1306部分だけを上書きする。これにより、RAW画像ファイル1300のデータ容量が変化してしまうことを抑制することができる。また、この際、DisplayImageData(1308)は更新せず、調整した現像パラメーターのセットの反映前のものを保持する。これは、以下の理由による。DisplayImageData(1308)を、調整した現像パラメーターのセットで現像した画像に基づいて上書き保存してしまうと元に戻せなくなる。調整した現像パラメーターのセットで現像した画像をRAW画像ファイル1300のうち別領域に保存してしまうとRAW画像ファイル1300の容量が増えてしまう。クラウド現像処理でしか行えない高度な種別の現像処理は反映できないため、厳密には調整した現像パラメーターのセットが反映されない。
S625では、システム制御部50は、S624で保存した送信予約リストに基づいて、指定画像数表示欄921を更新してクラウド現像メニューを表示部28に表示する。例えば送信予約リストに追加され、15枚がリストアップされたなら、指定画像数表示欄921は「15枚」で更新表示される。
図7は、前述の図5のS515の確認/取消処理の詳細フローチャートである。
S701では、システム制御部50は、表示部28において、記録媒体200に記録された送信予約リストに、送信予約済みとして記録されている画像で絞り込んで、予約済み画像の一覧表示を行う。
図11(a)に、S701で表示される予約済み画像の一覧表示の表示例を示す。例えば、送信予約リストに15枚の画像が予約済みとして記録されている場合は、予約済みの15個のRAW画像ファイルのそれぞれのDisplayImageData1308から表示用のサムネイル画像を読み込んで一覧表示を行う。ここで表示されるサムネイル画像は、送信予約リストに追加する際に調整した現像パラメーターでImageData1309を現像したものではなく、ユーザーが指定した現像パラメーターは反映されていない。一覧表示画面には、複数のサムネイル画像とともに、画像選択のためのカーソル1111、操作ガイド1112、ボタン1113、ボタン1114が表示される。操作ガイド1112は、送信予約リストへの追加時に保存した調整パラメーター(現像パラメーター)でプレビュー表示をして確認する指示が操作部70に含まれるINFボタンの押下で行えることを示す操作ガイドである。ボタン1113は、送信予約リストからの取消処理を行う指示を受け付けるGUIボタンであるとともに、SETボタン75の押下でも送信予約リストからの取消処理を行う指示を行うことができることを示す操作ガイドである。ボタン1114は、ひとつ前の画面に戻る指示を受け付けるGUIボタンであるとともに、メニューボタン81の押下でもひとつ前の画面に戻る指示を行うことができることを示す操作ガイドである。
S702では、システム制御部50は、画像を一つ選択する処理を行う。初回は、一覧表示画面の左上、つまり最も古い画像にカーソル1111があたるものとする。
S703では、システム制御部50は、一覧表示において一枚表示(シングル表示)またはマルチ表示(一覧表示)への切り替え操作が行われたかどうかを判定する。切り替え操作が行われた場合はS704へ進み、そうではない場合はS705へ進む。
S704では、システム制御部50は、一枚表示またはマルチ表示への切り替え処理を行う。切替前が一覧表示であった場合に、シングル表示への切替操作(ピンチインやAEロックボタン77の押下)があった場合は、切替前にカーソル1111が位置していたRAW画像の一枚表示に切り替える。シングル表示では、表示部28に、表示するRAW画像ファイルのうちDisplayImageData1308の中間サイズ画像を読み込んで表示する。切替前がシングル表示であった場合に、マルチ表示への切替操作(ピンチアウトや拡大ボタン78の押下)があった場合は、一覧表示に切り替え、切替前にシングル表示していた画像に対応するサムネイル画像にカーソル111を表示する。一覧表示では、各RAW画像ファイルのDisplayImageData1308のサムネイルを読み込んで表示する。
S705では、システム制御部50は、選択画像を切り替える操作が行われたどうかを判定する。この操作は、一覧表示状態であればカーソル1111を上下左右に動かすような操作、一枚表示状態であれば画像送り操作を指す。いずれの操作も4方向キー74の操作などによって行える。選択画像を切り替える処理があった場合はS706へ進み、そうではない場合はS707へ進む。
S706では、システム制御部50は、切り替え処理を行う。この処理は、一覧表示状態であればカーソル1111を操作された方向に動かす処理、一枚表示状態であれば一つ前や一つ先の画像に切り替える処理を指す。これにより、送信予約リストに記録された予約済みの画像を順次選択することができる。
S707では、システム制御部50は、プレビュー指示操作(例えば操作ガイド1112に示されるINFOボタンの押下)が行われたかどうかを判定する。プレビュー指示操作が行われた場合はS708へ進み、そうではない場合はS711へ進む。
S708では、システム制御部50は、選択されている画像(一覧表示状態であればカーソル1111内の画像、一枚表示状態であれば表示部28に表示されている画像)を現像してシングル表示する。具体的には、選択されているRAW画像ファイルのRecParameter1305ではなく、送信予約リストへの追加時に調整した現像パラメーターが記録されたRecipeData1306から現像パラメーター情報を読み出す。そして、その現像パラメーターでRAWデータ(現像前の画像)であるImageDate1309に現像処理を行った画像をプレビュー画像として表示部28に表示(プレビュー表示)する。
図11(b)に、S708でのプレビュー表示の表示例を示す。プレビュー画像1120は。送信予約リストへの追加時に調整した現像パラメーターが反映された(この現像パラメーターで現像された)画像である。なお、クラウドRAW現像では高度な現像処理などが行われるため、送信予約リストへの追加時に調整した現像パラメーターでクラウド現像された結果の画像とは厳密には一致しない。プレビュー画像1120とともに、表示されているRAW画像ファイルのRecipeData1306から取得された現像パラメーター群の情報1121(点線で囲まれた部分)が表示される。このうち、撮影時の設定に対して変更のある現像パラメーターの種別は、変更があることが識別可能なように、他の現像パラメーターの種別とは異なる表示形態(例えば異なる色)で表示される。図示の例では、明るさの現像パラメーターを示す情報1122が他の情報と識別可能に表示されており、明るさだけ撮影時の設定から変更されていることを示している。また、プレビュー状態を終了してひとつ前の画面に戻るための指示を受け付けるGUIボタンであるとともに、メニューボタン81の押下でも戻れることを示すガイドでもあるボタン1123が表示される。
S709では、システム制御部50は、戻ることを指示する操作(ボタン1123の選択決定またはメニューボタン81の押下)がされたか否かを判定する。戻ることを指示する操作がされた場合はS710へ進み、そうではない場合はS709へ戻る。
S710では、システム制御部50は、現像パラメーター反映前の表示状態に戻す。すなわち、S707でプレビュー指示を受け付ける前の表示状態に戻す。
S711では、システム制御部50は、取消処理を行う指示である取消操作(タン1113の選択決定またはSETボタン75の押下)が行われたかどうかを判定する。取消操作が行われた場合はS712へ進み、そうではない場合はS713へ進む。
S712では、システム制御部50は、送信予約リストから、現在選択されている画像(マルチ表示でカーソル1111が当てられている画像、あるいはシングル表示で表示している画像)の予約の取消を行う。これにより、記録媒体200に記録された送信予約リストから、選択されている画像の画像識別IDが消去されるか、選択されている画像が予約無し(予約取消済)である旨の情報が記録される。また、選択されている画像のRAW画像ファイル内のRecipeData1306情報を削除する。これによって、送信予約リストへの追加時にユーザーが調整した現像パラメーターが破棄される。なお、画像選択は一枚だけでなくまとめてできるようにしてもよい。また、取消処理を行うと、次にクラウド現像メニューを表示する際に、前述の指定画像数表示欄921に表示される枚数を、取り消した分差し引いて表示する。
S713では、システム制御部50は、戻る操作(ボタン1114の選択決定またはメニューボタン81の押下)が行われたかどうかを判定する。戻る操作が行われた場合は図7の確認/取消処理を終了しクラウド現像メニューに戻り、そうではない場合はS701へ戻る。S712で取消処理を行いクラウド現像メニューに戻る場合は、指定画像数表示欄921に表示する枚数を更新する。
図8は、前述した図5のS518の送信処理の詳細フローチャートである。
S801では、システム制御部50は、サーバーとの接続前に、表示部28に送信前の確認メッセージ(ガイダンス)を表示する。
図12(a)に、S801で表示される送信前の確認メッセージの表示例を示す。表示される画面には、確認メッセージ1211、確認メッセージを見た上で送信の確定を指示する送信ボタン1212、確認メッセージを見た上で送信を取りやめる指示をするキャンセルボタン1213が表示される。確認メッセージ1211には、送信ボタン1212を選択決定すると、送信予約リストに登録されている画像をクラウドストレージ301に送信する旨が含まれる。
また、確認メッセージ1211には、送信が完了すると送信した枚数分について現像可能枚数(現像可能枚数表示欄922に表示される数)が減少する旨のメッセージ1211aを含む。すなわち、画像処理サーバーでの画像処理を利用できる制限回数Mまでの残りの数にかかわらず、クラウド現像処理を指示するための情報の送信によって制限回数までの残りの数が減少する旨を通知する。メッセージ1211aは点線の下線(下線は実際には表示されない)で示した部分であり、図示の例では「クラウドに画像が届くと、現像可能枚数が減少します。」と表示されている。メッセージ1211aはこれに限るものではなく、現像可能枚数がアカウント毎に限られた枚数であることや、課金して得るものである旨を表示しても良い。例えば次のような文面でもよい。「サーバーに画像が届くと、現像可能枚数が減少します。現像可能枚数は翌月まで増えません」。「サーバーに画像が届くと、購入した現像可能枚数が減少します」。「サーバーに画像が届くと、現像可能枚数が減少します。現像可能枚数は購入して増やすことができます」。このようなガイダンス表示により、クラウドRAW現像処理を行うと現像可能枚数が減少することが画像を送信する前に分かる。そのため、ユーザーは計画的にクラウドRAW現像処理を行うことが可能となり、不利益を発生させるリスクを回避できる。例えば、先に優先度の低い画像でクラウド現像処理の現像可能枚数を使いきってしまい、後に送信しようとしている優先度の高い画像のクラウド現像処理が行えなくなるといったことを未然に防止することができる。
また、確認メッセージ1211には、現像サーバー303による現像処理結果はスマートフォン302等のデジタルカメラ100とは別の機器で確認すべき旨(別の機器での閲覧を推奨する旨)のメッセージ1211bを含む。メッセージ1211bは実線の下線(下線は実際には表示されない)で示した部分であり、図示の例では「現像された画像はクラウドで確認してください」と表示されている。メッセージ1211bはこれに限るものではなく、デジタルカメラ100とは別の機器からクラウドストレージ301に接続して確認可能な旨を示してもよい。また、デジタルカメラ100とは別の機器から、デジタルカメラ100とクラウドストレージ301とが関連付けられたユーザーアカウントでクラウドストレージ301に接続して確認すべき旨を示してもよい。デジタルカメラ100とは別の機器とは、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末のうち少なくともいずれかを含む。また、クラウド現像処理を施した現像済み画像(画像処理済画像)の確認がデジタルカメラ100の表示部28では即時に行えないことを示す文面でもよい。例えば、次のような文面でもよい。「現像された画像は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などで、サービスに加入しているアカウントでログインして確認してください」。「現像された画像は、本カメラ以外の機器からクラウドサービスに接続して確認してください」。また、即時に確認できないことを示す次のような文面を加えても良い。「現像処理に時間を要しますので、時間を置いてから確認してください」。「現像処理の完了通知を受け取った後に確認してください」。本実施形態では、デジタルカメラ100は、現像サーバー303でクラウド現像処理が施されクラウドストレージ301に記録された現像済み画像を受信しない。しかしメッセージ1211bによって、ユーザーは送信元であるデジタルカメラ100とは異なる場所に処理結果が保管されたことが分かり、混乱なく別の機器から現像済み画像を確認することができる。
S802では、システム制御部50は、図12(a)の確認メッセージを表示した上で送信を確定する操作(送信ボタン1212の選択決定またはSETボタン75の押下)があったか否かを判定する。送信を確定する操作があった場合はS803へ進む。一方、キャンセル操作(キャンセルボタン1213の選択決定またはメニューボタン81の押下)があった場合はS822に進む。
S803では、システム制御部50は、S504と同様に、サーバー(クラウドストレージ301、ユーザー設定管理部304、現像サーバー303の少なくとも1つ)との接続処理を行う。接続処理が完了すると(接続が確立されると)、デジタルカメラ100は「オンライン状態」となる。
S804では、システム制御部50は、前述のS505と同様に、サーバー(特にユーザー設定管理部304)から、現在のアカウントの現像処理サービスの加入・未加入状態と、加入状態であれば合わせて現像可能枚数の情報を取得する。なお、クラウド現像メニューの表示処理で行った情報取得を、送信処理でもこのS804で再度行う。これは、同じユーザーID(アカウント)のクラウド現像処理の現像可能枚数が、デジタルカメラ100からの現像指示以外の要因で変化している可能性があるためである。例えば次の変化要因がある。同じユーザーID(アカウント)に紐づけられたカメラ100以外の別のデバイスから現像サーバー303に現像要求が行われて現像可能枚数が減っている可能性がある。また1か月単位で現像可能枚数が設定されているようなサブスクリプションサービスであれば、月をまたぐと現像可能枚数が増えている可能性がある。現像処理サービスが終了(未加入状態)になっている可能性がある。デジタルカメラ100とクラウドストレージ301との連携設定が解除されている可能性がある。これらの要因により状況が変化している可能性があるため、送信前に最新の情報を取得しておくことで、送信開始後のエラー発生を低減することが可能となる。
S805は、前述のS506と同様の判定であり、サービスへ加入している場合はS807へ進み、未加入であればS806へ進む。S806は、前述のS509と同様に、クラウド現像処理サービスにユーザーが未加入である旨のメッセージ画面を表示部28に表示する。そしてS821へ進む。
S807では、システム制御部50は、S403と同様に、クラウドストレージ301と連携(ペアリング)済みであるかどうかを判定する。連携済みであればS809へ進み、未連携であれば(すなわち連携が解除されていれば)S808へ進む。S808では、システム制御部50は、表示部28に連携が解除されている旨のエラーメッセージを表示する。そしてS401へ戻る。
S809では、システム制御部50は、送信する画像枚数(送信予約リストに登録された画像枚数)に対して現像可能枚数が不足しているか否かを判定する。現像可能枚数が不足している場合はS810へ進み、そうではない場合はS811へ進む。
S810では、システム制御部50は、表示部28に現像可能枚数が不足している旨のメッセージ表示(ガイダンス表示)を行う。図12(b)に、S810で表示される現像可能枚数が不足している旨のメッセージの表示例を示す。確認メッセージ1221は、送信する画像が現像サーバー303で現像処理を行える画像枚数を超えていることを通知する。なお、確認メッセージ1221は、送信する画像を減らすように促す内容、現像処理サービスが有償の場合は現像可能枚数を増やすように促すような内容を含むようにしてもよい。また、次の画面に進むためのOKボタン1222を表示する。そしてS821へ進む。
S811では、システム制御部50は、表示部28に送信中を示す進捗画面を表示する。例えば「送信済み画像数/全送信予定画像数」のような進捗表示や、「パーセンテージ表示」のような進捗表示を行う。
S812では、システム制御部50は、送信確定後の送信画像数を示す変数であるNを1に初期化し、N=1をシステムメモリ52に記憶する。
S813では、システム制御部50は、現像可能枚数が有るか否かを判定する。具体的には、ユーザー設定管理部304から、現在のアカウントでのクラウド現像の現像可能枚数を再度取得し、その数が0か否かを判定する。現像可能枚数が有る場合(0より大きい場合)はS814へ進み、無い場合(0の場合)はS820へ進む。
S814では、システム制御部50は、送信予約リスト内のN枚目の画像は、すでにクラウドストレージ301に送信済であるかどうかの判定を行う。この判定は次のようにして行う。まず、デジタルカメラ100から送信予約リスト内のN枚目の画像の画像識別ID(画像毎に一意に付与されるユニークID)をクラウドストレージ301に送信し、画像本体を送信済みであるか否かの問い合わせをする。これをうけてクラウドストレージ301側で、送信された画像識別IDに一致する画像を保存しているか否か検索する。一致する画像が見つかった場合には、その画像はクラウドストレージ301に既に送信済みである旨の通知を、クラウドストレージ301からデジタルカメラ100に送信する。一致する画像が見つからなかった場合には、その画像はクラウドストレージ301には未送信である旨の通知を、クラウドストレージ301からデジタルカメラ100に送信する。システム制御部50は、クラウドストレージ301への問い合わせへの回答として送信済みである旨の通知を受信した場合には、送信済みであると判定する。また、システム制御部50は、クラウドストレージ301への問い合わせへの回答として未送信である旨の通知を受信した場合には、未送信である(送信済みではない)と判定する。送信済みである場合はS815へ進み、未送信である場合はS816へ進む。この判定により、クラウドストレージ301に同じ画像を複数回送信することを防止し、複数回送信することによる通信時間、通信電力、通信容量を削減することができる。例えば、クラウド現像サービスを利用するために画像を送信する機能とは別に、撮影後に撮影画像を保存する目的でクラウドストレージ301に自動的に送信する機能もある。この機能を利用した場合に、既にクラウドストレージ301に同じRAW画像ファイルが保管されている可能性がある。このように画像送信に関する機能が複数ある場合であっても、S814の判定を行うことで、同じファイルを重複して送信することのないようにすることが可能となる。
S815では、システム制御部50は、クラウド現像処理を指示する情報として、送信予約リスト内のN枚目の画像識別IDと、画像識別IDのRAW画像ファイル内の現像パラメーター情報及び付加情報を送信する処理を行う。具体的には、撮像部22で撮像され記録媒体200に記録されているRAW画像ファイル内のRecipeData1306、OtherMetaData1307のみを抜き出して画像識別IDと紐づけて通信部54からクラウドストレージ301に送信する。S815では、RAW画像ファイルのうち、少なくともRAWデータ(RAW現像前の画像)であるImageDate1309は送信しない。これにより、重複したデータの送信を防止している。
S816では、システム制御部50は、クラウド現像処理を指示する情報として、送信予約リスト内のN枚目のRAW画像ファイル1300の全体を通信部54からクラウドストレージ301に送信する。送信するRAW画像ファイル130は、撮像部22で撮像され記録媒体200に記録されているRAW画像ファイルである。なお、送信時の処理のシーケンスを合わせるためにS815のようにRAW画像ファイル1300内のRecipeData1306とOtherMetaData1307を抜き出して、RAW画像ファイル1300の全体と同時に送信してもよい。
S817では、システム制御部50は、送信予約リストに未送信画像があるかどうかを判定する。具体的に、送信予約リスト内の総画像数Nmax(指定画像数表示欄921に表示される枚数と等しい)が、N<Nmaxの関係を満たすかどうかを判定する。未送信画像がある(N<Nmaxの関係を満たす)場合はS818へ進む。未送信画像がない(N<Nmaxの関係を満たさない)場合は送信予約リストに登録された画像を全て送信完了した場合であり、S821へ進む。なおこの場合、送信処理を終了する前に、送信完了した旨を示すメッセージを表示部28に表示してもよい。また、後述するS822でクラウド現像メニューに表示される現像可能枚数表示欄922には、送信した画像の枚数だけ差し引いた枚数が表示される。
S818では、システム制御部50は、送信画像数Nをインクリメントし、S813へ進んで次の画像の送信に関する処理を行う。
S820では、システム制御部50は、表示部28に、次の画像送信により現像可能枚数を超えてしまうため画像送信が中止になった旨のメッセージを表示する。N=1でこのメッセージが表示されるのは、送信確定の操作とほぼ同じタイミングで同ユーザーIDに紐づけられた別のデバイスから現像サーバー303による現像処理がされた場合である。N=2以上でこのメッセージが表示されるのは、送信確定の操作から送信完了するまでの間に、同ユーザーIDに紐づけられた別のデバイスから現像サーバー303による現像処理がされた場合である。
S821では、システム制御部50は、サーバーとの接続を切断する処理を行う。接続が切断されると、デジタルカメラ100は「オフライン状態」となる。
S822では、システム制御部50は、図9(b)、図9(c)で説明したクラウド現像メニューを表示する。指定画像数表示欄921や現像可能枚数表示欄922は、S821での接続切断の直前の状況に応じて更新して表示する。
図13は、記録媒体200に記録されているRAW画像ファイル(静止画像データ)の構造を示したものである。次にRAW画像ファイルの構造について詳細に説明する。
RAW画像ファイルのファイルフォーマットはISO/IEC14496−12で規定されているISOベースメディアファイルフォーマットである。そのため、本ファイルフォーマットは木構造を持ちボックスと呼ばれる各ノードを持っている。また、各ボックスは複数のボックスを子要素として持つことができる。
RAW画像ファイル1300は、先頭にファイルタイプの記述のためのボックスftyp1301、全てのメタデータを含むボックスmoov1302、トラックのメディアデータ本体のボックスmdat1303を有する。前述のボックスmoov1302は子要素として、MetaDataを格納するボックスuuid1304を有する。MetaDataには、画像のメタデータが記載されている。
例えば、MetaDataには、次の情報が含まれる。
・画像の作成日時情報
・撮影時の設定情報であるRecParameter1305
・現像サーバー303で現像処理をする際に必要とする情報(現像パラメーター群)であるRecipeData1306
・その他の撮影情報であるOtherMetaData1307
なお、OtherMetaData1307には、例えば、現像サーバー303でリライティング補正処理を含む現像処理に用いられる、人物の顔、目や鼻の検出情報など含めてもよい。検出情報は、基本的に撮影時に取得可能だが、前述のS615やS620などプレビュー用の現像処理をする際に検出することも可能である。プレビュー用の現像処理をする際に検出された場合はプレビュー時にOtherMetaData1307に格納する。前述のボックスmdat1303は、子要素として、撮影した静止画像のRAWデータそのものであるImageData1309や、表示用の画像であるDisplayImageData1308を持つ。
表示用の画像であるDisplayImageData1308は、ImageDataのサイズよりも小さいサイズである。マルチピクチャーフォーマット(MPF)で記録されており、中間サイズ画像や、中間サイズ画像よりも小さいサイズの一覧表示時に使用するDCFサムネイル画像を含む。なお、本実施形態で示すファイルフォーマットは一例であり、必要に応じて他のボックスを有しても良い。
以上、本実施形態におけるクラウド現像サービスを提供するシステムの構成、現像処理のフローを説明した。
次に、そのうちで特徴的な構成、処理に関して、補足的に説明を行う。なお、それぞれの特徴的な構成、処理は、基本的には独立しており、単独であっても、それぞれの効果を奏する。
上述の実施形態では、現像サーバー303によるクラウド現像処理が施された現像済み画像はデジタルカメラ100では受信せず、クラウド現像処理の結果はデジタルカメラ100では確認できないようにする構成を説明した。このようにするのは、クラウド現像処理が施された現像済み画像をデジタルカメラ100に受信してデジタルカメラ100で処理結果を確認できるようにする場合に以下のデメリットがあるためである。現像サーバー303で画像処理を施す時間、画像処理済みの画像をクラウドストレージ301からデジタルカメラ100に受信するのに要する時間の分だけ、デジタルカメラ100で画像処理結果を確認するまでに時間がかかる。しかし、確認までに時間がかかることに気づかなければ、ユーザーは長い時間無駄に待つことになり、この待ち時間に新たな撮影機会の損失を招く。また、通信が途中で途切れてしまった場合、画像処理の結果を確認するまでに更に時間を要するか、画像処理の結果確認ができなくなってしまう。これに対し、上述の実施形態では、画像送信元であるデジタルカメラ100からサーバーへ画像処理の指示を行い、画像処理の結果は画像送信元とは異なる機器からサーバーにアクセスして行うようにした。このようにすることで、画像送信元での待ち時間を削減する、あるいは通信接続のリスクを低減することができる。さらに、メッセージ1211bを表示することで、画像送信元のユーザーが画像処理結果をどのように確認すればよいのかわからなくなることを防止し、ユーザーは混乱なく画像処理結果を確認できる。
なお、変形例として、現像サーバー303によるクラウド現像処理が施された現像済み画像をデジタルカメラ100で受信し、クラウド現像処理の結果をデジタルカメラ100で確認できるようにしても良い。この場合、現像済み画像の受信は通信部54で行う。ただしこの場合、前述の要因により、デジタルカメラ100で画像処理結果を確認するまでに時間がかかる。従って、メッセージ1211bの代わりに、あるいは一緒に、画像の送信後にある程度時間を置いてから画像処理結果を表示部2で確認をするように促すようなガイダンスを表示する構成にしてもよい。このようにすることで、例えば通信状況の関係で処理結果が遅れて送信元に戻ってきた場合でも、デジタルカメラ100内で処理結果を確認できることがわかるため、ユーザーは不安にならずに済むといったメリットがある。また、ユーザーがデジタルカメラ100での処理結果の確認に時間がかかることに気づかずに無駄に待ってしまい、撮影機会を損失したり他の作業の遅延を招いたりすることも防止することができる。
カメラ100は、現像サーバー303との通信を処理の内容に応じて適応的に切断することによって、通信処理における省電力化を図っている。
図5を参照して、カメラ100は現像サーバー303と通信接続して、サービス状態を取得した後、S507とS510に示す通り通信を一旦切断する。こうして、カメラ100は、クラウド現像メニュー920の表示中は「オフライン状態」となる。
これは、S516の以降の現像サーバー303に画像を送信する処理を実行するまでの間、S512の現像する画像を追加する処理などはサーバーと通信接続しておく必要がないためである。このようにすることで、無駄に通信を行うことによる電池の消耗を防ぐことが可能となる。
なお、S508とS511のクラウド現像メニュー表示において、表示される情報を取得した日時もあわせて表示してもよい。こうすることで、ユーザーは表示される情報が最新か否かを識別できる。
さらに、カメラ100は、サーバーへの画像の送信処理を開始した後も、無駄な通信を抑制するよう制御を行う。
図8を参照して、S813において、カメラ100は、画像を1枚送信する度に、その送信前に自機で管理する現像可能枚数を更新する。そして、カメラ100は、更新後の最新の現像可能枚数に基づいて画像送信の可否を判断する。つまり、送信前に現像可能枚数が0であれば送信を中止する。こうすることで、現像できないにも関わらず画像を送信してしまうエラーを未然に防ぐことができる。よって、無駄な画像送信による、電池の消耗を回避することが可能となる。
なお、S813の判定処理において、カメラ100が現像サーバーに303に現像可能枚数を問合せてもよいが、以下の方法でもよい。
複数の画像が現像対象として選択されている場合、カメラ100は1枚ずつ画像を順次送信する(S816)が、各画像の送信が完了する度に、送信完了を示す通知とともに、その送信によって更新された現像可能枚数を受信してもよい。こうすることで、画像送信の完了通知の通信を利用して現像可能枚数を取得できるので、効率的である。
また、S814において、送信予約リストのN枚目の画像が送信済か否かを、それぞれの画像を送信する度に判定しているが、画像を順次送信する処理を開始する前に、送信予約リストの全ての画像について纏めて判定してもよい。こうすることで、処理をより簡潔化することが可能になる。
また、S815とS816の処理で、RAW画像ファイルまたは現像パラメーター情報を送信したことに応じ、その送信履歴を記憶しておいて利用してもよい。具体的には、カメラ100で画像閲覧を行う際のインフォメーション表示に送信履歴に基づき、送信済みであることを示すアイコンを表示してもよい。こうすることで、同じ画像を重複して現像依頼して、不要に現像可能枚数を減らす事態を避けることが可能となる。
なお、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラ100に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、クラウドストレージ301、現像サーバー303、ユーザー設定管理部304といったネットワーク上の機器と通信可能な装置、電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
また、撮像装置本体に限らず、有線または無線通信を介して撮像装置(ネットワークカメラを含む)と通信し、撮像装置を遠隔で制御する制御装置にも本発明を適用可能である。撮像装置を遠隔で制御する装置としては、例えば、スマートフォンやタブレットPC、デスクトップPCなどの装置がある。制御装置側で行われた操作や制御装置側で行われた処理に基づいて、制御装置側から撮像装置に各種動作や設定を行わせるコマンドを通知することにより、撮像装置を遠隔から制御可能である。また、撮像装置で撮影したライブビュー画像を有線または無線通信を介して受信して制御装置側で表示できるようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (16)

  1. 画像処理サーバーと通信可能な電子機器であって、
    画像に対する前記画像処理サーバーでの画像処理を指示する情報を前記画像処理サーバーに送信する送信手段と、
    前記情報を前記画像処理サーバーに送信する前に、前記画像処理サーバーでの画像処理を利用できる制限回数までの残りの数にかかわらず、前記情報の送信によって前記制限回数までの残りの数が減少する旨のガイダンスを表示するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記送信手段が送信する前記情報には、前記画像に対して前記画像処理サーバーで画像処理を行う際に用いるべき画像処理パラメーターを示す情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記画像処理パラメーターの調整操作を受付ける受付手段を更に有し、
    前記送信手段は、前記受付手段で受け付けた調整操作に基づいて調整された画像処理パラメーターを前記情報として前記画像処理サーバーに送信することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は更に、前記調整操作に基づいて調整された画像処理パラメーターを前記画像が格納された画像ファイルに記録するように制御するように制御し、
    前記送信手段は、前記情報として前記画像ファイルを前記画像処理サーバーに送信することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記送信手段が送信する前記情報には、前記画像が含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記画像処理はRAW現像処理であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、前記情報を前記画像処理サーバーに送信するための第1の操作が行われたことに応じて前記ガイダンスを表示するように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、前記第1の操作が行われた後、前記画像処理サーバーとの通信の接続が行われる前に前記ガイダンスを表示するように制御することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記制御手段は、前記第1の操作が行われた後、前記画像処理サーバーへの前記情報の送信の実行を指示する第2の操作が行われる前に前記ガイダンスを表示するように制御することを特徴とする請求項7または8に記載の電子機器。
  10. 前記画像処理サーバーでの前記画像処理は、前記画像処理サーバーでの画像処理サービスへ加入しているユーザーアカウント、あるいは前記画像処理サービスを利用するための課金を行ったユーザーアカウントでのみ利用可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記画像処理サーバーでの前記画像処理は、前記電子機器では行えない少なくとも1つ以上の種別の画像処理を含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記ガイダンスには更に、前記画像に対する前記画像処理サーバーによる前記画像処理が施された画像の確認を、前記電子機器とは別の機器で確認すべき旨が含まれることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 撮像手段を更に有し、
    前記画像は前記撮像手段で撮像された画像であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 画像処理サーバーと通信可能な電子機器の制御方法であって、
    画像に対する前記画像処理サーバーでの画像処理を指示する情報を前記画像処理サーバーに送信する送信ステップと、
    前記情報を前記画像処理サーバーに送信する前に、前記画像処理サーバーでの画像処理を利用できる制限回数までの残りの数にかかわらず、前記情報の送信によって前記制限回数までの残りの数が減少する旨のガイダンスを表示するように制御する制御ステップと
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
  16. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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