JP2021129160A - Speaker - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、スピーカに関するものである。 The present disclosure relates to a speaker.
スピーカは、磁気回路に生成される磁界とボイスコイルに供給される電流との相互作用によって、ボイスコイルに駆動力を発生させ、この駆動力の発生に伴って、振動板に発生する振動に応じた音波を出力する。このような、従来のスピーカは、例えば、特許文献1に開示されている。
The speaker generates a driving force in the voice coil by the interaction between the magnetic field generated in the magnetic circuit and the current supplied to the voice coil, and responds to the vibration generated in the diaphragm with the generation of this driving force. Outputs the sound. Such a conventional speaker is disclosed in
特許文献1に開示されたスピーカでは、大きな電流がボイスコイルに入力された場合、当該ボイスコイルの振動(駆動)に従動する振動系の振幅が大きくなってしまう。この結果、振動系は、破損するおそれがある。
In the speaker disclosed in
また、振動系の過大振幅を抑制する手段としては、ショートボイスコイルが知られている。このショートボイスコイルは、コイル巻幅を通常の巻幅よりも狭くしたものである。このため、ショートボイスコイルは、振動系が過大振幅する前に、磁気回路に生成される磁界から外れるため、過大振幅時の駆動力を小さくすることができる。 Further, a short voice coil is known as a means for suppressing an excessive amplitude of the vibration system. This short voice coil has a coil winding width narrower than a normal winding width. Therefore, the short voice coil deviates from the magnetic field generated in the magnetic circuit before the vibration system has an excessive amplitude, so that the driving force at the time of the excessive amplitude can be reduced.
しかしながら、スピーカにショートボイスコイルを適用した場合、ショートボイスコイルは、コイル巻幅を狭めた分、磁気回路から十分な駆動力を得られず、大きな電流が入力されていないときでも、振動系の振幅を小さくしてしまう。このため、スピーカの音質が低下するおそれがある。 However, when a short voice coil is applied to the speaker, the short voice coil cannot obtain sufficient driving force from the magnetic circuit due to the narrowed coil winding width, and even when a large current is not input, the vibration system It reduces the amplitude. Therefore, the sound quality of the speaker may deteriorate.
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ボイスコイルに大きな電流が入力されても、磁気回路からボイスコイルに発生する駆動力を小さくすることなく、振動系の破損を防止することができるスピーカを提供することを目的とする。 The present disclosure has been made to solve the above-mentioned problems, and even if a large current is input to the voice coil, the vibration system is damaged without reducing the driving force generated from the magnetic circuit to the voice coil. It is an object of the present invention to provide a speaker capable of preventing the above.
本開示に係るスピーカは、円環状の磁気空隙が形成される磁気回路と、磁気回路に磁界を発生させるメイン磁石と、磁気空隙内に配置され、電流が供給される円筒状のボイスコイルと、磁気空隙の軸方向一端側において、ボイスコイルの振幅範囲に面して設けられ、メイン磁石によって磁気空隙内に発生された磁界の向きと逆向きの磁界を、磁気空隙の軸方向一端側に発生させる一端側サブ磁石とを備えるものである。 The speaker according to the present disclosure includes a magnetic circuit in which an annular magnetic gap is formed, a main magnet that generates a magnetic field in the magnetic circuit, a cylindrical voice coil that is arranged in the magnetic gap and to which a current is supplied, and a voice coil. On one end side in the axial direction of the magnetic gap, a magnetic field is provided facing the amplitude range of the voice coil, and a magnetic field opposite to the direction of the magnetic field generated in the magnetic gap by the main magnet is generated on one end side in the axial direction of the magnetic gap. It is provided with a sub-magnet on one end side.
本開示によれば、ボイスコイルに大きな電流が入力されても、磁気回路からボイスコイルに発生する駆動力を小さくすることなく、振動系の破損を防止することができる。 According to the present disclosure, even if a large current is input to the voice coil, damage to the vibration system can be prevented without reducing the driving force generated in the voice coil from the magnetic circuit.
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described in detail with reference to the drawings.
実施の形態1.
実施の形態1に係るスピーカについて、図1から図3を用いて説明する。
The speaker according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
図1は、実施の形態1に係るスピーカの構成を示す縦断面図である。図2は、実施の形態1に係る磁気回路ユニット20に生成される磁界の向きを示した図である。
FIG. 1 is a vertical cross-sectional view showing the configuration of the speaker according to the first embodiment. FIG. 2 is a diagram showing the direction of the magnetic field generated in the
図1及び図2に示すように、実施の形態1に係るスピーカは、振動系ユニット10及び磁気回路ユニット20を備えている。振動系ユニット10と磁気回路ユニット20とは、同軸状に設けられている。なお、スピーカにおいては、振動系ユニット10が配置される側を軸方向前方側とし、磁気回路ユニット20が配置される側を軸方向後方側とする。
As shown in FIGS. 1 and 2, the speaker according to the first embodiment includes a
図1に示すように、振動系ユニット10は、フレーム11、ボイスコイルボビン12、振動板13、エッジ14、ダストキャップ15、ダンパ16、端子17、及び、リード線18を有している。
As shown in FIG. 1, the
フレーム11は、例えば、中心孔となる後端開口部から前端開口部に向かうに従って徐々に立ち上がるような、円筒状に形成されている。このフレーム11は、その内部に、ボイスコイルボビン12、振動板13、エッジ14、ダストキャップ15、及び、ダンパ16を同軸状に支持している。フレーム11の後端は、磁気回路ユニット20に固定されている。
The
ボイスコイルボビン12は、円筒状をなしており、振動系ユニット10の略中心部に配置されている。このボイスコイルボビン12は、フレーム11の後端開口部を貫通するように配置されている。ボイスコイル12aの後端開口部は、磁気回路ユニット20内に配置されている。
The
ボイスコイルボビン12の後端側外周面には、ボイスコイル12aが巻き付けられている。このボイスコイル12aには、音声信号に係る給電と、磁気回路ユニット20に生成される磁界との相互作用によって、スピーカの軸方向への駆動力が作用する。言い換えれば、ボイスコイル12aは、ボイスコイルボビン12と共に、スピーカの前後方向に振動する。
A
振動板13は、ボイスコイルボビン12と共に振動し、この振動に応じて音波を出力する。この振動板13は、中心孔となる後端開口部から前端開口部に向かうに従って徐々に開くような、コーン状に形成されている。振動板13の後端開口部には、ボイスコイルボビン12の前端開口部が挿入されている。振動板13の後端開口部とボイスコイルボビン12の前端側外周面とは、接合されている。また、振動板13の前端開口部は、円環状をなすエッジ14を介して、フレーム11に接合されている。
The
ダストキャップ15は、ボイスコイルボビン12の前端開口部を覆うように、振動板13に設けられている。具体的には、ダストキャップ15は、振動板13の前端開口部から挿入されて、当該振動板13の内面に接合されている。
The
ダンパ16は、円環状で、且つ、波状に形成されている。また、ダンパ16は、振動板13よりも後方側において、フレーム11の内面とボイスコイルボビン12の外周面との間に設けられている。即ち、ダンパ16の外周端は、フレーム11の内面に接続され、ダンパ16の内周端は、ボイスコイルボビン12の外周面に接続されている。このため、ダンパ16は、ボイスコイルボビン12の軸方向(前後方向)への振動(駆動)、及び、ボイスコイルボビン12の径方向(横方向)への振動を、それぞれ減衰させることができる。
The
端子17は、フレーム11に設けられている。この端子17は、リード線18を介して、ボイスコイルボビン12に接続されている。このため、音声信号に係る電流は、端子17から、ボイスコイルボビン12を介して、ボイスコイル12aに供給される。なお、端子17は、リード線18を介して、ボイスコイル12a又は振動板13に接続されても良い。
The
一方、図1及び図2に示すように、磁気回路ユニット20は、ヨーク21、メイン磁石22、プレート23、前部サブ磁石24、後部サブ磁石25、後部支持台26、磁気空隙27、及び、前部支持台28を有している。この磁気回路ユニット20は、内磁型の磁気回路ユニットである。内磁型の磁気回路ユニット20とは、メイン磁石22をその中心部に配置して、振動系ユニット10に対して、その径方向内側から磁気を与える磁気回路ユニットのことである。
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 2, the
ヨーク21は、磁性材料で形成された円形中空部材である。このヨーク21は、その内部に、メイン磁石22、プレート23、前部サブ磁石24、後部サブ磁石25、後部支持台26、及び、前部支持台28を支持している。また、ヨーク21の前面とフレーム11の後端とは、接合されている。
The
メイン磁石22は、例えば、円柱状の永久磁石である。このメイン磁石22は、前端側にN極を有し、後端側にS極を有している。例えば、メイン磁石22によって発生される外部への磁界の向きは、N極からS極への向きとなる。このようなメイン磁石22は、ヨーク21の底面における略中心部に設けられている。具体的には、メイン磁石22のN極端は、ヨーク21の前端開口部に対向して配置されており、メイン磁石22のS極端は、ヨーク21の底面に固定されている。
The
プレート23は、磁性材料で形成された円盤部材である。このプレート23は、メイン磁石22の前端に設けられている。また、プレート23は、ヨーク21の前端開口部内に配置されている。ヨーク21の前端開口部における内周面と、プレート23の外周面との間には、円環状の磁気空隙27が形成されている。この磁気空隙27は、ヨーク21の前端開口部における内周面とプレート23の外周面とによって挟まれた空間を示している。上述したボイスコイル12aは、その磁気空隙27内に配置されている。
The
従って、図2に示すように、メイン磁石22のN極から発せられた磁束は、プレート23の内部を通過した後、磁気空隙27を径方向内側から径方向外側に向かって通過し、ヨーク21に達する。そして、ヨーク21に達した磁束は、当該ヨーク21の内部を通過した後、メイン磁石22のS極に戻る。
Therefore, as shown in FIG. 2, the magnetic flux generated from the north pole of the
このため、磁気空隙27内に配置されたボイスコイル12aには、磁束が当該磁気空隙27の径方向内側から径方向外側に向けて作用する。このように、ボイスコイル12aは、磁束が作用した状態で、音声信号に係る電流を受けると、フレミングの左手の法則に基づいて、前後方向への駆動力を受けるため、前後方向に振動する。この結果、ボイスコイル12aは、振動を振動板13に伝達することになり、振動板13は、伝達された振動に応じて、音声を出力する。
Therefore, the magnetic flux acts on the
前部サブ磁石24は、例えば、円環状の永久磁石である。この前部サブ磁石24は、外周側にS極を有し、内周側にN極を有している。例えば、前部サブ磁石24によって発生される外部への磁界の向きは、N極からS極への向きとなる。このうち、前部サブ磁石24が磁気空隙27の前端側に発生させた磁界の向きは、当該磁気空隙27の径方向外側から径方向内側への向きであって、メイン磁石22によって磁気空隙27内に発生された磁界の向きとは、逆向きとなっている。
The
前部サブ磁石24は、円柱状をなす前部支持台28を介して、プレート23の前面に取り付けられている。このとき、前部サブ磁石24は、磁気空隙27の前端側において、ボイスコイル12aの振幅範囲に面して設けられている。具体的には、前部サブ磁石24は、磁気空隙27の前方側で、且つ、磁気空隙27の径方向内側に配置されている。また、前部サブ磁石24は、ボイスコイル12aの前方側で、且つ、ボイスコイル12aの径方向内側に配置されている。前部サブ磁石24におけるS極となる外周面は、ボイスコイルボビン12の内周面と対向している。
The
従って、図2に示すように、前部サブ磁石24のN極から発せられた磁束は、磁気空隙27の前端側に達すると、当該前端に沿いながら、磁気空隙27の径方向外側から径方向内側に向かい、前部サブ磁石24のS極に戻る。
Therefore, as shown in FIG. 2, when the magnetic flux emitted from the north pole of the
このため、前部サブ磁石24による磁界に侵入したボイスコイル12aには、メイン磁石22から発せられた磁束に変って、その前部サブ磁石24から発せられた磁束が、当該磁気空隙27の径方向外側から径方向内側に向けて作用する。この結果、ボイスコイル12aは、前方側への過大振幅に対して、前部サブ磁石24の磁束によるブレーキが掛かり、振動板13への駆動力(振動)を抑制する。
Therefore, in the
後部サブ磁石25は、例えば、円環状の永久磁石である。この後部サブ磁石25は、外周側にN極を有し、内周側にS極を有している。例えば、後部サブ磁石25によって発生される外部への磁界の向きは、N極からS極への向きとなる。このうち、後部サブ磁石25が磁気空隙27の後端側に発生させた磁界の向きは、当該磁気空隙27の径方向外側から径方向内側への向きであって、メイン磁石22によって磁気空隙27内に発生された磁界の向きとは、逆向きとなっている。
The
後部サブ磁石25は、円環状をなす後部支持台26を介して、ヨーク21の内側面及び底面に固定されている。このとき、後部サブ磁石25は、磁気空隙27の後端側において、ボイスコイル12aの振幅範囲に面して設けられている。具体的には、後部サブ磁石25は、磁気空隙27の後方側で、且つ、磁気空隙27の径方向外側に配置されている。また、後部サブ磁石25は、ボイスコイル12aの後方側で、且つ、ボイスコイル12aの径方向外側に配置されている。
The
従って、図2に示すように、後部サブ磁石25のN極から発せられた磁束は、磁気空隙27の後端側に到達すると、当該後端に沿いながら、磁気空隙27の径方向外側から径方向内側に向かい、後部サブ磁石25のS極に戻る。
Therefore, as shown in FIG. 2, when the magnetic flux emitted from the north pole of the
このため、後部サブ磁石25による磁界に侵入したボイスコイル12aには、メイン磁石22から発せられた磁束に変って、その後部サブ磁石25から発せられた磁束が、当該磁気空隙27の径方向外側から径方向内側に向けて作用する。この結果、ボイスコイル12aは、後方側への過大振幅に対して、後部サブ磁石25の磁束によるブレーキが掛かり、振動板13への駆動力(振動)を抑制する。
Therefore, in the
なお、上述した磁気回路ユニット20は、磁気空隙27の前端側に前部サブ磁石24を備える一方、磁気空隙27の後端側に後部サブ磁石25を備えているが、前部サブ磁石24及び後部サブ磁石25のうち、少なくともいずれか一方のサブ磁石を備えていれば良い。ここで、磁気空隙27の軸方向一端側とは、磁気空隙27の前端側又は後端側であって、磁気空隙27の軸方向他端側とは、軸方向一端側の反対側を示している。このとき、磁気空隙27の軸方向一端側に配置されるサブ磁石は、一端側サブ磁石であり、磁気空隙27の軸方向他端側に配置されるサブ磁石は、他端側サブ磁石である。
The above-mentioned
また、図1及び図2に示した磁気回路ユニット20では、磁気空隙27の前端と前部サブ磁石24との間の距離と、磁気空隙27の後端と後部サブ磁石25との間の距離とは、前部支持台28及び後部支持台26の厚さを調整することによって、同じ距離に設定されている。このとき、磁気空隙27に発生する磁束、前部サブ磁石24によって発生された磁束、及び、後部サブ磁石35によって発生された磁束は、それぞれ均一な距離となる。このため、振動系ユニット10は、磁気空隙27から前方側及び後方側への同じ距離において、ボイスコイル12aの過大振幅を抑制することができる。
Further, in the
図3は、磁気空隙27の軸方向長さと磁束の大きさとの関係を示す図である。図3の横軸は、磁気空隙27の軸方向長さ(mm)を示している。図3の縦軸は、磁束の大きさ(Wb)を示している。
FIG. 3 is a diagram showing the relationship between the axial length of the
例えば、図3に示した磁気回路ユニット20では、磁気空隙27は、3.5〜8.0mmの範囲で形成されており、当該磁気空隙27の軸方向長さは、4.5mmとなっている。また、磁気空隙27の前端側は、0.0〜3.5の範囲に示しており、磁気空隙27の後端側は、8.0〜10.0の範囲に示している。
For example, in the
図3に示すように、前部サブ磁石24によって発生された磁界は、磁気空隙27の前端側の磁束を、マイナスの値にし、後部サブ磁石25によって発生された磁界は、磁気空隙27の後端側の磁束を、マイナスの値にしている。これに対して、メイン磁石22によって発生された磁界は、前部サブ磁石24及び後部サブ磁石25によって発生された各磁界の影響を受けることなく、プラスの値のままとなっている。
As shown in FIG. 3, the magnetic field generated by the
これにより、ボイスコイル12aは、大きな電流が入力されていない場合、磁気空隙27内に配置され、当該磁気空隙27内において駆動力を受ける。また、ボイスコイル12aは、大きな電流が入力された場合、磁気空隙27から外れて、当該磁気空隙27の前端側又は後端側に過大振幅し、この前端側又は後端側で、その駆動力にブレークが掛けられる。
As a result, the
以上、実施の形態1に係るスピーカは、円環状の磁気空隙27が形成される磁気回路ユニット20と、磁気回路ユニット20に磁界を発生させるメイン磁石22と、磁気空隙27内に配置され、電流が供給される円筒状のボイスコイル12aと、磁気空隙27の軸方向一端側において、ボイスコイル12aの振幅範囲に面して設けられ、メイン磁石22によって磁気空隙27内に発生された磁界の向きと逆向きの磁界を、磁気空隙27の軸方向一端側に発生させる前部サブ磁石24又は後部サブ磁石25とを備える。このため、スピーカは、ボイスコイル12aに大きな電流が入力されても、磁気回路ユニット20からボイスコイル12aに発生する駆動力を小さくすることなく、振動系ユニット10の破損を防止することができる。
As described above, the speaker according to the first embodiment is arranged in the
実施の形態2.
実施の形態2に係るスピーカについて、図4及び図5を用いて説明する。
The speaker according to the second embodiment will be described with reference to FIGS. 4 and 5.
図4は、実施の形態2に係るスピーカの構成を示す縦断面図である。図5は、実施の形態2に係る磁気回路ユニットに生成される磁界の向きを示した図である。 FIG. 4 is a vertical cross-sectional view showing the configuration of the speaker according to the second embodiment. FIG. 5 is a diagram showing the direction of the magnetic field generated in the magnetic circuit unit according to the second embodiment.
図4及び図5に示すように、実施の形態2に係るスピーカは、実施の形態1に係るスピーカに対して、内磁型の磁気回路ユニット20から外磁型の磁気回路ユニット30に替えた構成となっている。その他の構成は、実施の形態1に係るスピーカの構成と同様である。このため、実施の形態2に係るスピーカでは、実施の形態1に係るスピーカと同一の構成には、同一の符号を付して、その構成の説明については省略する。
As shown in FIGS. 4 and 5, the speaker according to the second embodiment has been changed from the inner
実施の形態2に係るスピーカは、振動系ユニット10及び磁気回路ユニット30を備えている。
The speaker according to the second embodiment includes a
磁気回路ユニット30は、ポールピース31、メイン磁石32、プレート33、前部サブ磁石34、後部サブ磁石35、後部支持台36、磁気空隙37、及び、前部支持台38を有している。この磁気回路ユニット30は、上述したように、外磁型の磁気回路ユニットである。外磁型の磁気回路ユニット30とは、メイン磁石32をその外周部に配置して、振動系ユニット10に対して、その径方向外側から磁気を与える磁気回路ユニットのことである。
The
ポールピース31は、磁性材料で形成された円形部材である。このポールピース31は、その中心部に円柱状のセンターポール31aを有している。センターポール31aは、前方側に向けて突出する部位である。また、ポールピース31は、その前部に、メイン磁石32、プレート33、前部サブ磁石34、後部サブ磁石35、後部支持台36、及び、前部支持台38を支持している。
The
メイン磁石32は、例えば、円環状の永久磁石である。このメイン磁石32は、前端側にS極を有し、後端側にN極を有している。例えば、メイン磁石32によって発生される外部への磁界の向きは、N極からS極への向きとなる。このようなメイン磁石32は、センターポール31aの径方向外側において、ポールピース31の前面に設けられている。具体的には、メイン磁石32のS極端は、前方側に向いており、メイン磁石32のN極端は、ポールピース31の前面に固定されている。
The
プレート33は、磁性材料で形成された円環状部材である。このプレート33は、メイン磁石32の前端に設けられている。また、プレート33の内周面は、センターポール31aの外周面と対向している。プレート33の内周面とセンターポール31aの外周面との間には、円環状の磁気空隙37が形成されている。上述したボイスコイル12aは、当該磁気空隙37内に配置されている。
The
従って、図5に示すように、メイン磁石32のN極から発せられた磁束は、ポールピース31の内部を通過した後、磁気空隙37を径方向内側から径方向外側に向かって通過し、プレート33に達する。そして、プレート33に達した磁束は、当該プレート33の内部を通過した後、メイン磁石32のS極に戻る。
Therefore, as shown in FIG. 5, the magnetic flux emitted from the north pole of the
このため、磁気空隙37内に配置されたボイスコイル12aには、磁束が当該磁気空隙37の径方向内側から径方向外側に向けて作用する。このように、ボイスコイル12aは、磁束が作用した状態で、音声信号に係る電流を受けると、フレミングの左手の法則に基づいて、前後方向への駆動力を受けるため、前後方向に振動する。この結果、ボイスコイル12aは、振動を振動板13に伝達することになり、振動板13は、伝達された振動に応じて、音声を出力する。
Therefore, the magnetic flux acts on the
前部サブ磁石34は、例えば、円環状の永久磁石である。この前部サブ磁石34は、外周側にS極を有し、内周側にN極を有している。例えば、前部サブ磁石34によって発生される外部への磁界の向きは、N極からS極への向きとなる。このうち、前部サブ磁石34が磁気空隙37の前端側に発生させた磁界の向きは、当該磁気空隙37の径方向外側から径方向内側への向きであって、メイン磁石32によって磁気空隙37内に発生された磁界の向きとは、逆向きとなっている。
The
前部サブ磁石34は、円柱状をなす前部支持台28を介して、センターポール31aの前端に取り付けられている。このとき、前部サブ磁石34は、磁気空隙27の前端側において、ボイスコイル12aの振幅範囲に面して設けられている。具体的には、前部サブ磁石34は、磁気空隙37の前方側で、且つ、磁気空隙37の径方向内側に配置されている。また、前部サブ磁石34は、ボイスコイル12aの前方側で、且つ、ボイスコイル12aの径方向内側に配置されている。前部サブ磁石34におけるS極となる外周面は、ボイスコイルボビン12の内周面と対向している。
The
従って、図5に示すように、前部サブ磁石34のN極から発せられた磁束は、磁気空隙37の前端側に達すると、当該前端に沿いながら、磁気空隙37の径方向外側から径方向内側に向かい、前部サブ磁石34のS極に戻る。
Therefore, as shown in FIG. 5, when the magnetic flux emitted from the north pole of the
このため、前部サブ磁石34による磁界に侵入したボイスコイル12aには、メイン磁石32から発せられた磁束に変って、その前部サブ磁石34から発せられた磁束が、当該磁気空隙37の径方向外側から径方向内側に向けて作用する。この結果、ボイスコイル12aは、前方側への過大振幅に対して、前部サブ磁石34の磁束によるブレーキが掛かり、振動板13への駆動力(振動)を抑制する。
Therefore, in the
後部サブ磁石35は、例えば、円環状の永久磁石である。この後部サブ磁石35は、外周側にN極を有し、内周側にS極を有している。例えば、後部サブ磁石35によって発生される外部への磁界の向きは、N極からS極への向きとなる。このうち、後部サブ磁石35が磁気空隙37の後端に沿うように発生させた磁界の向きは、当該磁気空隙37の径方向外側から径方向内側への向きであって、メイン磁石32によって磁気空隙27内に発生された磁界の向きとは、逆向きとなっている。
The
後部サブ磁石35は、円環状をなす後部支持台36を介して、ポールピース31の前面に固定されている。このとき、後部サブ磁石35は、磁気空隙37の後端側において、ボイスコイル12aの振幅範囲に面して設けられている。具体的には、後部サブ磁石35は、磁気空隙37の後方側で、且つ、磁気空隙37の径方向外側に配置されている。また、後部サブ磁石35は、ボイスコイル12aの後方側で、且つ、ボイスコイル12aの径方向外側に配置されている。
The
従って、図5に示すように、後部サブ磁石35のN極から発せられた磁束は、磁気空隙37の後端側に達すると、当該後端に沿いながら、磁気空隙37の径方向外側から径方向内側に向かい、後部サブ磁石35のS極に戻る。
Therefore, as shown in FIG. 5, when the magnetic flux emitted from the north pole of the
このため、後部サブ磁石35による磁界に侵入したボイスコイル12aには、メイン磁石32から発せられた磁束に変って、その後部サブ磁石35から発生られた磁束が、当該磁気空隙37の径方向外側から径方向内側に向けて作用する。この結果、ボイスコイル12aは、後方側への過大振幅に対して、後部サブ磁石35の磁束によるブレーキが掛かり、振動板13への駆動力(振動)を抑制する。
Therefore, in the
従って、ボイスコイル12aは、大きな電流が入力されていない場合、磁気空隙37内に配置され、当該磁気空隙37内において駆動力を受ける。また、ボイスコイル12aは、大きな電流が入力された場合、磁気空隙27から外れて、当該磁気空隙27の前端側又は後端側に過大振幅し、この前端側又は後端側で、その駆動力にブレークが掛けられる。
Therefore, the
なお、上述した磁気回路ユニット30は、磁気空隙37の前端側に前部サブ磁石34を備える一方、磁気空隙37の後端側に後部サブ磁石35を備えているが、前部サブ磁石34及び後部サブ磁石35のうち、少なくともいずれか一方のサブ磁石を備えていれば良い。
The above-mentioned
以上、実施の形態2に係るスピーカは、円環状の磁気空隙37が形成される磁気回路ユニット30と、磁気回路ユニット30に磁界を発生させるメイン磁石32と、磁気空隙37内に配置され、電流が供給される円筒状のボイスコイル12aと、磁気空隙37の軸方向一端側において、ボイスコイル12aの振幅範囲に面して設けられ、メイン磁石32によって磁気空隙37内に発生された磁界の向きと逆向きの磁界を、磁気空隙37の軸方向一端側に発生させる前部サブ磁石34又は後部サブ磁石35とを備える。このため、スピーカは、ボイスコイル12aに大きな電流が入力されても、磁気回路ユニット30からボイスコイル12aに発生する駆動力を小さくすることなく、振動系ユニット10の破損を防止することができる。
As described above, the speaker according to the second embodiment is arranged in the
なお、本開示は、その開示の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは、各実施の形態における任意の構成要素の変形、もしくは、各実施の形態における任意の構成要素の省略が可能である。 In the present disclosure, within the scope of the disclosure, any combination of the embodiments, modification of any component in each embodiment, or omission of any component in each embodiment can be omitted. It is possible.
10 振動系ユニット、11 フレーム、12 ボイスコイルボビン、12a ボイスコイル、13 振動板、14 エッジ、15 ダストキャップ、16 ダンパ、17 端子、18 リード線、20 磁気回路ユニット、21 ヨーク、22 メイン磁石、23 プレート、24 前部サブ磁石、25 後部サブ磁石、26 後部支持台、27 磁気空隙、28 前部支持台、30 磁気回路ユニット、31 ポールピース、31a センターポール、32 メイン磁石、33 プレート、34 前部サブ磁石、35 後部サブ磁石、36 後部支持台、37 磁気空隙、38 前部支持台。 10 Vibration system unit, 11 frame, 12 voice coil bobbin, 12a voice coil, 13 vibrating plate, 14 edge, 15 dust cap, 16 damper, 17 terminal, 18 lead wire, 20 magnetic circuit unit, 21 yoke, 22 main magnet, 23 Plate, 24 front sub magnet, 25 rear sub magnet, 26 rear support, 27 magnetic gap, 28 front support, 30 magnetic circuit unit, 31 pole piece, 31a center pole, 32 main magnet, 33 plate, 34 front Part sub magnet, 35 rear sub magnet, 36 rear support, 37 magnetic gap, 38 front support.
Claims (5)
前記磁気回路に磁界を発生させるメイン磁石と、
前記磁気空隙内に配置され、電流が供給される円筒状のボイスコイルと、
前記磁気空隙の軸方向一端側において、前記ボイスコイルの振幅範囲に面して設けられ、前記メイン磁石によって前記磁気空隙内に発生された磁界の向きと逆向きの磁界を、前記磁気空隙の軸方向一端側に発生させる一端側サブ磁石とを備える
ことを特徴とするスピーカ。 A magnetic circuit in which an annular magnetic gap is formed,
The main magnet that generates a magnetic field in the magnetic circuit,
A cylindrical voice coil arranged in the magnetic gap and supplied with an electric current,
A magnetic field provided on one end side in the axial direction of the magnetic gap facing the amplitude range of the voice coil and in the direction opposite to the direction of the magnetic field generated in the magnetic gap by the main magnet is the axis of the magnetic gap. A speaker characterized by having a sub-magnet on one end side that generates magnetism on one end side in the direction.
ことを特徴とする請求項1記載のスピーカ。 On the other end side in the axial direction of the magnetic gap, a magnetic field provided in the amplitude range of the voice coil and in the direction opposite to the direction of the magnetic field generated in the magnetic gap by the main magnet is applied to the magnetic gap. The speaker according to claim 1, further comprising a sub-magnet on the other end side that is generated on the other end side in the axial direction.
ことを特徴とする請求項2記載のスピーカ。 The distance between one end of the magnetic gap in the axial direction and the sub-magnet on one end side and the distance between the other end in the axial direction of the magnetic gap and the sub-magnet on the other end side are the same. 2. The speaker according to claim 2.
前記メイン磁石が前記ボイスコイルの径方向内側に配置される内磁型の磁気回路である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のスピーカ。 The magnetic circuit
The speaker according to any one of claims 1 to 3, wherein the main magnet is an internal magnetic type magnetic circuit arranged inside the voice coil in the radial direction.
前記メイン磁石が前記ボイスコイルの径方向外側に配置される外磁型の磁気回路である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のスピーカ。 The magnetic circuit
The speaker according to any one of claims 1 to 3, wherein the main magnet is an external magnetic type magnetic circuit arranged outside in the radial direction of the voice coil.
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