JP2021127011A - キャスターストッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で操作も簡便なキャスターストッパーを提供する。【解決手段】キャスターの車輪の回転を止めるキャスターストッパーであって、車輪の外周を車輪の進行方向から挟む一組の第1基台1及び第2基台2と、第1基台1及び第2基台2の間隔を減少させる方向へ付勢する弾性体と、第1基台1及び第2基台2の接近・離隔の動きに対して第1基台1及び第2基台2を安定化させるガイド機構と、キャスターストッパーを車輪に取付ける際に、第1基台1及び第2基台2の間隔を広げる操作部16、26と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、工場や倉庫又は病院などで使われるキャスター付きの台車や装置及び什器が地震等により想定外に移動することを防止するキャスターストッパーに関する。
従来、地震や意図しない何らかの物品の衝突等における振動、揺れによってキャスターの付いた設備や什器が移動して他の装置や什器に衝突したり、人の身体に怪我をさせたりすることを防止するためにキャスターの動きを防止する装置が種々提案されている。
たとえば、特許文献1に開示されるストッパー付きキャスターでは、車輪のリムの歯に係止具が噛み合って車輪の回転を阻止する。
しかしながら、特許文献1に開示されるストッパー付きキャスターは回転阻止のために歯車を使用するなど構造も複雑で製造に掛かる費用が大きくなる怖れがある。また、回転阻止を解除するために回転阻止のペダルとは別の解除ペダルを踏む必要がある。
この発明の目的は、上述した事情に鑑みて構造が簡単で操作も簡便なキャスターストッパーを提供することである。
本発明のキャスターストッパーは、キャスターの車輪の回転を止めるキャスターストッパーであって、前記車輪の外周を前記車輪の進行方向から挟む一組の第1基台及び第2基台と、前記第1基台及び前記第2基台の間隔を減少させる方向へ付勢する弾性体と、前記第1基台及び前記第2基台の接近・離隔の動きに対して前記第1基台及び前記第2基台を安定化させるガイド機構と、前記キャスターストッパーを前記車輪に取付ける際に、前記第1基台及び前記第2基台の間隔を広げる操作部と、を備えること特徴とする。
前記車輪の外周を前記車輪の進行方向から挟む一組の第1基台及び第2基台と、前記第1基台及び前記第2基台の間隔を減少させる方向へ付勢する弾性体と、前記第1基台及び前記第2基台の接近・離隔の動きに対して前記第1基台及び前記第2基台を安定化させるガイド機構と、前記キャスターストッパーを前記車輪に取付ける際に、前記第1基台及び前記第2基台の間隔を広げる操作部と、を備えるので、操作部で第1基台及び第2基台の間隔を広げてキャスターストッパーをキャスターの車輪に装着してキャスターの車輪を挟むことで効果的にキャスターの車輪の移動を防止する。
請求項2に記載の発明は、前記第1基台又は前記第2基台が、前記車輪の回転方向への移動を妨げる移動阻止壁及び該移動阻止壁を挟んで前記車輪の車軸方向への移動を妨げる一組の側壁を有し、該一組の側壁の間の間隔が前記車輪のタイヤ幅よりも大きく、前記一組の側壁の片方が円弧状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のキャスターストッパーである。
前記第1基台又は前記第2基台が、前記車輪の回転方向への移動を妨げる移動阻止壁及び該移動阻止壁を挟んで前記車輪の車軸方向への移動を妨げる一組の側壁を有し、該一組の側壁の間の間隔が前記車輪のタイヤ幅よりも大きく、前記一組の側壁の片方が円弧状に形成されるので、車輪をキャスターストッパーに装着が容易で装着後は輪が回転して移動することを防止する。
請求項3に記載の発明は、前記移動阻止壁が、前記第1基台と前記第2基台の離隔方向に向かって高さを増す傾斜部を有することを特徴とする請求項2に記載のキャスターストッパーである。
移動阻止壁が、前記第1基台と前記第2基台の離隔方向に向かって高さを増す傾斜部を有するので傾斜部に乗り上げた車輪からの加重でキャスターストッパーが下方へ押し付けられることでキャスターストッパーと床面との摩擦力が増加して効果的に車輪の回転が阻止される。
請求項4に記載の発明は、前記ガイド機構が、前記第1基台に固定された第1パイプ及び記第2基台に固定された第2パイプを有し、前記第1パイプ又は前記第2パイプの一方が他方に挿入されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のキャスターストッパーである。
前記ガイド機構が、前記第1基台に固定された第1パイプ及び記第2基台に固定された第2パイプを有し、前記第1パイプ又は前記第2パイプの一方が他方に挿入されるので、第1基台と第2基台の接近・離隔の動きが安定する。
請求項5に記載の発明は、前記操作部が、前記第1基台に固定された第1操作ガイド部材と、前記第1基台に固定された第2操作ガイド部材を備え、前記第1操作ガイド部材の先端に第1操作端が設けられ、前記第2操作ガイド部材の先端に第2操作端が設けられ、前記第1操作端が前記第2基台の側に、前記第2操作端が前記第1基台の側に位置するように組み合わされることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のキャスターストッパーである。
前記操作部が、前記第1基台に固定された第1操作ガイド部材と、前記第2基台に固定された第2操作ガイド部材を備え、前記第1操作ガイド部材の先端に第1操作端が設けられ、前記第2操作ガイド部材の先端に第2操作端が設けられ、前記第1操作端が前記第2基台の側に、前記第2操作端が前記第1基台の側に位置するように組み合わされるので、操作端を互いに接近させると、第1基台と第2基台の間隔が広がり車輪をキャスターストッパーへ収めることが容易にできる。
請求項6に記載の発明は、前記第1基台又は前記第2基台の下面に、滑り止めが設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のキャスターストッパーである。
前記第1基台又は前記第2基台の下面に、滑り止めが設けられるので傾斜部に乗り上げた車輪からの押圧で前記第1基台又は前記第2基台と床面との摩擦力が増大する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(A)はキャスターストッパーを車輪に装着するため第1基台と第2基台の間隔を広げた状態を前面から見た図である。本発明のキャスターストッパーは一組の2つの基台を組み合わせて構成される。第1基台は車輪の回転を阻止する移動阻止壁11とこれを挟んで立設される後側壁12、前側壁13を備える。また、第2基台も同じように、移動阻止壁21とこれを挟んで立設される後側壁22、前側壁23を備える。前側壁と後側壁はその間隔が車輪のタイヤ幅より大きく取られ車輪の車軸方向の移動を抑える。移動阻止壁11,21は車輪の外周を車輪の進行方向から挟んで車輪の回転方向の移動を妨げる。前側壁13,23は、円弧状に開口部が形成されてキャスターの車輪への取付けが容易になる。
移動阻止壁11及び21は床面に直角に立設してもよいが、本発明のように基台間の離隔方向へその高さを増す傾斜部11,21を有することが好適である。車輪に装着されたキャスターストッパーの傾斜部11,21へ車輪が乗り上げると下方へ加重が掛かるので、キャスターストッパーの底面と床面との摩擦力が増加して効果的に車輪の移動を阻止する。第1基台1及び第2基台2の下面に滑り止め41,42となるゴム材などを貼り付けると摩擦力の増大に役立つ。
第1基台と第2基台とは互いにその間隔を狭める方向へ弾性体18により付勢されているので、操作部で手を離すと弾性体による弾性力により自動的にその間隔を狭める方向へ移動する。図1(B)は弾性力により第1基台と第2基台の間隔が狭くなった状態である。
図2は第1基台及び第2基台を後面から見た図で、図2(A)は第1基台及び第2基台の間隔を広げた状態、図2(B)は第1基台及び第2基台の間隔を狭めた状態を示す。車輪200へキャスターストッパー100を装着する際は、操作部の操作端16,26の間隔を狭める。
第1基台へ固定された第1操作ガイド部材15はその先端に第1操作端16を有する。また、第2基台へ固定された第2操作ガイド部材25はその先端に第2操作端26を有する。ここで、第1操作端16は第2基台2に近く、第2操作端26は第1基台1に近くなるように組み合わされる。第1ガイド部材15と第2ガイド部材25の長さの和は、第1基台と第2基台の最大間隔により決める。
車輪へキャスターストッパーを装着するべく第1基台と第2基台の間隔を広げるには第1操作端16と第2操作端26の間隔を狭める。親指と人差し指で第1操作端16と第2操作端26を操作することで容易に第1基台と第2基台の間隔を車輪装着時の間隔Loへ広げることができる。
第1基台と第2基台の間隔の制御を安定して行うためにガイド機構が設けられている。ガイド機構は二つの基台の相互の動きが接近・離隔のみで行われるように二つの基台の動きを規制する。本発明では、太さの異なるパイプ17,27を用い、第1基台へ固定される第1パイプ17の外径を第2基台へ固定される第2パイプ27の内径よりも小さく取って、第2パイプの中へ第1パイプが挿入されるように構成した。第1パイプ17と第2パイプ27をそれぞれ2本上下に配置して基台間の回転が起こらないよう安定化を図った。
車輪へキャスターストッパーを装着して、手を操作端16,26から離すと弾性体30の弾性力で第1基台と第2基台の間隔が減少し、第1パイプ17が第2パイプ27の中へ収まると動きが止まって図2(B)のようになる。第1基台と第2基台の間隔が狭いときの第1基台と第2基台の間隔はLcである。
図3に、キャスターストッパーの組立図を示す。図3(A)は後面、(B)は前面、(C)は底面から見た図である。第1基台の後側面12には、ガイド機構の2本の第1パイプ17が上下に固定される。また、第1操作端16を持つ第1操作ガイド部材15も第1基台の後側面12に固定される。
第2基台の後側面22には、ガイド機構の二本の第2パイプ27が上下に固定される。また、第2操作端26を持つ操作ガイド部材25も第2基台の後側面12に固定される。
図3(B)に第1基台1と第2基台2の前面から様子を示す。第1基台1の後側壁12には弾性体18の一端を止める突起が設けられる。また、第2基台の後側壁には弾性体18の他端を止める突起が設けられる。弾性体はゴムなどの弾性材料でも良いが、本発明では引張コイルバネを用いた。
次に図3(C)は、下面から見た第1基台1と第2基台2である。各基台の下面には滑り止め41,42が貼付される。これにより、車輪がキャスターストッパーの傾斜部へ乗り上げて下方へ荷重がかかることで基台と床面との摩擦力が増大してキャスターの車輪の移動を効果的に阻止することができる。
図4は車輪へのキャスターストッパ―の装着の様子を示す。図4(A)にしめすように第1基台1と第2基台2の間隔を操作端の間隔を指で狭めることで広げて車輪を装着する。車輪へキャスターストッパーを装着したら、指を操作端16,26から離すとバネの弾性力で第1基台と第2基台の間隔が狭まり車輪は基台の側壁と移動阻止壁に囲まれて移動ができなくなる。
上記に説明した実施例は本願発明の一部であって本願発明の技術思想を含む実施の態様は本願発明の技術思想に含まれる。
1 第1基台
11 移動阻止壁
12 後側壁
13 前側壁
15 第1操作ガイド部材
16 第1操作端
17 第1パイプ
18 弾性体(伸長コイルバネ)
2 第2基台
21 移動阻止壁
22 後側壁
23 前側壁
25 第2操作ガイド部材
26 第2操作端
27 第2パイプ
28 係止部
41、42 滑り止め
100 キャスターストッパー
200 車輪
11 移動阻止壁
12 後側壁
13 前側壁
15 第1操作ガイド部材
16 第1操作端
17 第1パイプ
18 弾性体(伸長コイルバネ)
2 第2基台
21 移動阻止壁
22 後側壁
23 前側壁
25 第2操作ガイド部材
26 第2操作端
27 第2パイプ
28 係止部
41、42 滑り止め
100 キャスターストッパー
200 車輪
Claims (6)
- キャスターの車輪の回転を止めるキャスターストッパーであって、
前記車輪の外周を前記車輪の進行方向から挟む一組の第1基台及び第2基台と、
前記第1基台及び前記第2基台の間隔を減少させる方向へ付勢する弾性体と、
前記第1基台及び前記第2基台の接近・離隔の動きに対して前記第1基台及び前記第2基台を安定化させるガイド機構と、
前記キャスターストッパーを前記車輪に取付ける際に、前記第1基台及び前記第2基台の間隔を広げる操作部と、を備えること特徴とするキャスターストッパー。 - 前記第1基台又は前記第2基台が、前記車輪の回転方向への移動を妨げる移動阻止壁及び該移動阻止壁を挟んで前記車輪の車軸方向への移動を妨げる一組の側壁を有し、該一組の側壁の間の間隔が前記車輪のタイヤ幅よりも大きく、前記一組の側壁の片方が円弧状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のキャスターストッパー。
- 前記移動阻止壁が、前記第1基台と前記第2基台の離隔方向に向かって高さを増す傾斜部を有することを特徴とする請求項2に記載のキャスターストッパー。
- 前記ガイド機構が、前記第1基台に固定された第1パイプ及び記第2基台に固定された第2パイプを有し、前記第1パイプ又は前記第2パイプの一方が他方に挿入されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のキャスターストッパー。
- 前記操作部が、前記第1基台に固定された第1操作ガイド部材と、前記第2基台に固定された第2操作ガイド部材を備え、前記第1操作ガイド部材の先端に第1操作端が設けられ、前記第2操作ガイド部材の先端に第2操作端が設けられ、前記第1操作端が前記第2基台の側に、前記第2操作端が前記第1基台の側に位置するように組み合わされることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のキャスターストッパー。
- 前記第1基台又は前記第2基台の下面に、滑り止めが設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のキャスターストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020023230A JP2021127011A (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | キャスターストッパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020023230A JP2021127011A (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | キャスターストッパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021127011A true JP2021127011A (ja) | 2021-09-02 |
Family
ID=77487803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020023230A Pending JP2021127011A (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | キャスターストッパー |
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Country | Link |
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2020
- 2020-02-14 JP JP2020023230A patent/JP2021127011A/ja active Pending
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