JP2021126619A - 脱硝装置およびボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】脱硝装置およびボイラにおいて、性能の向上を図る。【解決手段】ガス通路に設けられる選択還元型触媒と、ガス通路における選択還元型触媒よりガス流れ方向の上流側に設けられてガス通路をガス流れ方向に直交する方向の複数の領域に区画する仕切板と、ガス通路における仕切板と選択還元型触媒との間に設けられて複数の領域を流れるガスの窒素酸化物濃度に応じた量の還元剤を供給する還元剤供給装置とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、排ガスに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置、脱硝装置を備えるボイラに関するものである。
石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、火炉壁に複数の燃焼バーナが火炉の周方向に沿って配設される。ボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結され、煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置される。燃焼バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。熱交換器は、多数の伝熱管により構成され、燃焼ガスが多数の伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
煙道は、ガスダクトが連結され、ガスダクトに脱硝装置が設けられる。熱交換器で過熱蒸気を生成した排ガスは、脱硝装置により窒素酸化物が除去される。脱硝装置は、排ガスに対してアンモニアなどの還元剤を供給し、排ガスと還元剤が触媒を通過するときに、窒素酸化物と還元剤との反応が促進され、排ガス中の窒素酸化物を除去する。
このような脱硝装置としては、下記特許文献に記載されているものがある。特許文献1に記載された排煙脱硝装置は、触媒層の上流側に整流格子を設けることで、排ガスの流速部プを均一にするものである。特許文献2に記載された脱硝装置は、アンモニア注入ノズルの上流側に整流板を設け、アンモニアを排ガス中に均一に分布させるものである。
特開2004−255324号公報 特開平09−024246号公報
煙道を流れて脱硝装置に流入する排ガスは、含有する窒素酸化物の濃度にばらつきがある。燃焼バーナは、火炉内に燃料と空気との混合気を噴射することで燃焼し、上昇する燃焼ガス流を生成する。また、煙道は、ガス通路に熱交換器などがあり、また、途中で屈曲している。そのため、脱硝装置に流入する排ガスは、流入方向に直交する面内で窒素酸化物の濃度がばらつき、脱硝装置による脱硝性能に偏りが生じてしまう。従来、排ガスに含有する窒素酸化物の濃度に応じて還元剤の供給量を調整している。ところが、排ガに含有する窒素酸化物の濃度は、流入方向に直交する面内でばらつくことから、排ガスに対する還元剤の供給量が少ない領域で、窒素酸化物を十分に除去することができない。一方で、排ガスに対する還元剤の供給量が多すぎる領域で、残留する還元剤が脱硝装置の下流側に流れ、硫黄酸化物と反応して硫安が生成され、排気ダクトを閉塞してしまうという課題がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、性能の向上を図る脱硝装置およびボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の脱硝装置は、ガス通路に設けられる選択還元型触媒と、前記ガス通路における前記選択還元型触媒よりガス流れ方向の上流側に設けられて前記ガス通路をガス流れ方向に直交する方向の複数の領域に区画する仕切板と、前記ガス通路における前記仕切板と前記選択還元型触媒との間に設けられて前記複数の領域を流れるガスの窒素酸化物濃度に応じた量の還元剤を供給する還元剤供給装置と、を備える。
また、本開示のボイラは、鉛直方向に沿って設置される火炉と、前記火炉に配置される燃焼装置と、前記火炉における燃焼ガスの流れ方向の下流側に配置される煙道と、前記煙道に配置される熱交換器と、前記煙道における前記熱交換器より下流側に配置される前記脱硝装置と、を備える。
本開示の脱硝装置およびボイラによれば、性能の向上を図ることができる。
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略図である。 図2は、第1実施形態の脱硝装置を表す概略構成図である。 図3は、第1実施形態の脱硝装置の作用を表す概略図である。 図4は、第1仕切板の配置を表す斜視図である。 図5は、第2実施形態の脱硝装置を表す概略構成図である。 図6は、第2実施形態の脱硝装置を表す概略平面図である。 図7は、第3実施形態の脱硝装置を表す概略正面図である。 図8は、第3実施形態の脱硝装置を表す概略平面図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略図である。
[ボイラの構成]
第1実施形態の石炭焚きボイラ10は、石炭(炭素含有固体燃料)を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、微粉燃料を燃焼バーナにより燃焼させ、燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成することが可能なボイラである。以降の説明で、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示す。
第1実施形態において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、火炉11と、燃焼装置12と、燃焼ガス通路13とを有する。火炉11は、四角筒の中空形状をなし、鉛直方向に沿って設置される。火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)11aは、複数の蒸発管と、複数の蒸発管を接続するフィンとで構成され、微粉燃料の燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換することで、火炉壁の温度上昇を抑制する。
燃焼装置12は、火炉壁11aの下部側に設けられる。燃焼装置12は、火炉壁11aに装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有する。燃焼バーナ21,22,23,24,25は、火炉11の周方向に沿って任意の間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段(本実施形態では、5段)配置される。但し、火炉11の形状、一つの段における燃焼バーナの数、燃焼バーナの段数は、この構成に限定されるものではない。
燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して複数の粉砕機(ミル)31,32,33,34,35に連結される。粉砕機31,32,33,34,35は、図示しないが、例えば、ハウジング内に回転テーブルが駆動回転可能に支持され、回転テーブルの上方に複数のローラが回転テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成される。石炭が複数のローラと回転テーブルとの間に投入されると、ここで所定の微粉炭の大きさに粉砕され、搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)により分級機に搬送されて所定のサイズ範囲内に分級される。所定のサイズ範囲内に分級された微粉燃料が微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。
火炉11は、燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられ、風箱36に空気ダクト(風道)37の一端部が連結される。空気ダクト37は、他端部に押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)38が連結される。火炉11は、燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方にアディショナル空気ポート39が設けられる。アディショナル空気ポート39に空気ダクト37から分岐したアディショナル空気ダクト40の端部が連結される。
燃焼ガス通路13は、火炉11の鉛直方向の上部に連結される。燃焼ガス通路13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器51,52,53、再熱器54,55、節炭器56が設けられる。過熱器51,52,53、再熱器54,55、節炭器56は、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと伝熱管を流通する給水や蒸気との間で熱交換を行う。
燃焼ガス通路13は、下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出される煙道41が連結される。煙道41は、空気ダクト37との間にエアヒータ(空気予熱器)42が設けられる。空気ダクト37を流れる空気は、煙道41を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温する。
煙道14は、エアヒータ42より上流側の位置に脱硝装置43が設けられる。脱硝装置43は、アンモニア、尿素水等の窒素酸化物(NOx)を還元する作用を有する還元剤を煙道41内に供給する。還元剤が供給された燃焼ガスは、窒素酸化物と還元剤との反応が促進され、燃焼ガス中の窒素酸化物が除去、低減される。煙道41は、下流側にガスダクト44が連結される。ガスダクト44は、エアヒータ42より下流側の位置に電気集塵機などの集塵装置45、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)46、脱硫装置47などが設けられ、下流端部に煙突48が設けられる。
[ボイラの作用]
複数の粉砕機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉燃料が搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、煙道14から排出された排ガスとエアヒータ42で熱交換することで加熱された燃焼用空気(酸化性ガス)は、空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉燃料と搬送用ガスとが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に、燃焼用空気を火炉11に吹き込む。このとき、微粉燃料混合気が着火することで火炎が形成される。火炉11内の下部で火炎が生じ、高温の燃焼ガスが上昇し、燃焼ガス通路13に排出される。
火炉11は、下部の領域Aにて、微粉燃料混合気と燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)とが燃焼して火炎が生じる。火炉11は、領域Aで空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、内部が還元雰囲気に保持される。すなわち、微粉炭の燃焼により発生した窒素酸化物(NOx)が火炉11の領域Bで還元され、アディショナル空気ポート39からアディショナル空気が追加供給されることで微粉炭の酸化燃焼が完結され、微粉炭の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
火炉11内を上昇した燃焼ガスは、燃焼ガス通路13に配置される第2過熱器52、第3過熱器53、第1過熱器51、第2再熱器55、第1再熱器54、節炭器56で熱交換する。その後、燃焼ガスは、脱硝装置43により窒素酸化物が還元除去され、ガスダクト44に配置された集塵装置45で粒子状物質が除去され、脱硫装置47にて硫黄酸化物が除去された後、煙突48から大気中に排出される。
[脱硝装置の構成]
図2は、第1実施形態の脱硝装置を表す概略構成図、図3は、第1実施形態の脱硝装置の作用を表す概略図、図4は、第1仕切板の配置を表す斜視図である。
煙道(ガス通路)41は、第1水平煙道部41a、第1鉛直煙道部41b、第2水平煙道部41c、第2鉛直煙道部41d、第3水平煙道部(水平通路)41e、第3鉛直煙道部(鉛直通路)41fが連続して設けられて構成される。煙道41は、第1水平煙道部13aおよび第1鉛直煙道部13bに、過熱器51,52,53、再熱器54,55、節炭器56が配置される。また、煙道41は、第2鉛直煙道部41dから第3水平煙道部41eを介して第3鉛直煙道部41fにかけて脱硝装置43が配置される。
脱硝装置43は、選択還元型触媒61と、複数(本実施形態では、3個)の第1仕切板62,63,64と、還元剤供給装置65とを備える。
図2から図4に示すように、選択還元型触媒61は、脱硝触媒であって、煙道41の第3鉛直煙道部41fに設けられる。選択還元型触媒61は、排ガスに対してアンモニアや尿素水などの還元剤が供給されることで、還元剤が供給された排ガスを窒素酸化物と還元剤との反応を促進させ、窒素酸化物を還元し、排ガス中の窒素酸化物を除去、低減する。
第1仕切板62,63,64は、煙道41の第2鉛直煙道部41dと第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fにまたがって設けられる。第1仕切板62,63,64は、煙道41における選択還元型触媒61よりガス流れ方向の上流側に設けられる。第1仕切板62,63,64は、煙道41のガス通路をガス流れ方向に直交する幅方向の複数(本実施形態では、4個)の混合通路(領域)70a,70b,70c,70dに区画する。
混合通路70a,70b,70c,70dは、第2鉛直煙道部41dと第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fにて、ガス流れ方向に沿うと共に、幅方向に並行をなして配置される。ここで、幅方向とは、第3水平煙道部41eのガス流れ方向に直交する水平方向である。また、混合通路70a,70b,70c,70dは、ガス流れ方向の長さLが同じ寸法である。ここで、ガス流れ方向の長さLは、煙道41の中心の長さである。
混合通路70a,70b,70c,70dは、ガス流れ方向に直交する幅方向の長さW1,W2,W3,W4が同じ寸法である。混合通路70a,70b,70c,70dは、ガス流れ方向にて、幅方向の長さW1,W2,W3,W4は一定である。なお、幅方向の長さW1,W2,W3,W4を異なる寸法としてもよい。排ガスが混合通路70a,70b,70c,70dに到達したとき、排ガスは、幅方向で窒素酸化物の濃度にばらつきがある。そのため、排ガスの窒素酸化物の濃度が低い混合通路の幅に比べて、排ガスの窒素酸化物の濃度が高い混合通路の幅を小さい寸法にする。すなわち、排ガスの窒素酸化物の濃度が高い領域を幅の狭い複数の混合通路に区画することが好ましい。
また、混合通路70a,70b,70c,70dは、ガス流れ方向の長さLがガス流れ方向に直交する幅方向の長さW1,W2,W3,W4より長い寸法である。更に、混合通路70a,70b,70c,70dは、ガス流れ方向の長さLがガス流れ方向に直交する奥行き方向の長さH1、高さ方向の長さH2、奥行き方向の長さH3より長い寸法である。
なお、第1仕切板62,63,64は、煙道41における第2鉛直煙道部41dと第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fの形状に合わせた形状としている。そのため、第2鉛直煙道部41dと第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fの形状が変われば、第1仕切板62,63,64形状も変わる。また、第1仕切板62,63,64は、第2鉛直煙道部41dと第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fにまたがっているが、第3鉛直煙道部41fだけに設けたり、第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fだけに設けたり、第3水平煙道部41eだけに設けたりしてもよい。更に、第1仕切板62,63,64の数は、3個に限らず、1個であったり、4個以上であったりしてもよい。
還元剤供給装置65は、煙道41の第3鉛直煙道部41fであって、第1仕切板62,63,64と選択還元型触媒61との間に設けられる。すなわち、還元剤供給装置65は、第1仕切板62,63,64より下流側で、選択還元型触媒61より上流側に配置される。還元剤供給装置65は、アンモニアや尿素水などの窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を第3鉛直煙道部41fに供給する。
還元剤供給装置65は、還元剤供給ポンプ71と、複数(本実施形態では、4個)の還元剤供給管72a,72b,72c,72dとを有する。還元剤供給管72a,72b,72c,72dは、第3鉛直煙道部41fに配置される。還元剤供給管72a,72b,72c,72dは、複数のノズル73a,73b,73c,73dが装着される。複数のノズル73a,73b,73c,73dは、ガス流れ方向の下流側に向けて配置するが、ガス流れ方向の上流側に向けて配置してもよい。還元剤供給管72a,72b,72c,72dは、端部に還元剤供給ポンプ71が連結される。
還元剤供給管72a,72b,72c,72dおよびノズル73a,73b,73c,73dは、混合通路70a,70b,70c,70dに対応して配置される。還元剤供給装置65は、混合通路70a,70b,70c,70dの出口部に配置され、混合通路70a,70b,70c,70dから排出された排ガスに対して還元剤を供給し、選択還元型触媒61に流入する前の排ガスに還元剤を拡散させる。なお、還元剤としては、アンモニア水、気体のアンモニア、尿素水などを用いることができる。
還元剤供給装置65は、制御装置66が接続される。制御装置66は、還元剤供給装置65を制御することで、混合通路70a,70b,70c,70dを流れる排ガスの窒素酸化物の濃度に応じた量の還元剤を供給する。この場合、混合通路70a,70b,70c,70dを流れる排ガスの窒素酸化物の濃度を、事前の実験、計測、推定などにより求めておくことが望ましい。また、混合通路70a,70b,70c,70dに排ガスの窒素酸化物の濃度を計測する計測器を設け、オンラインで窒素酸化物の濃度を計測してもよい。ここで、制御装置66は、排ガスの窒素酸化物のモル数と供給する還元剤のモル数が同じになる(モル比=1.0)ように、還元剤供給装置65が混合通路70a,70b,70c,70dに供給する還元剤の供給量を調整する。
[脱硝装置の作用]
脱硝装置43において、図2および図3に示すように、煙道41を流れる排ガスは、第2鉛直煙道部41dを上昇した後、第3水平煙道部41eを水平方向に流れ、第3鉛直煙道部41fを下降する。このとき、排ガスは、第1仕切板62,63,64により幅方向に区画された4個の混合通路70a,70b,70c,70dに分配され、混合通路70a,70b,70c,70dを所定の長さLだけ流れる。
煙道41を流れる排ガスは、燃焼ガス通路13で生成される燃焼ガス流の旋回流、煙道41に配置される熱交換器、煙道41の途中形状などにより、例えば、幅方向で排ガスに含有する窒素酸化物の濃度にばらつきがある。例えば、排ガスに含有する窒素酸化物の濃度C0(図3参照)は、混合通路70a,70b,70c,70dの上流側にて、幅方向における混合通路70a側で低く、混合通路70d側に行くほど高くなる。
煙道41の幅方向で窒素酸化物の濃度差がある排ガスは、混合通路70a,70b,70c,70dに流入し、混合通路70a,70b,70c,70dを所定の長さLだけ流れる間に混合される。そして、混合通路70a,70b,70c,70dを個別に流れた排ガスは、混合通路70a,70b,70c,70dの出口部で、窒素酸化物の濃度差がほぼ均一となる。すなわち、第1仕切板62,63,64が配置されていない幅の広い煙道では、排ガスが所定の長さLだけ流れても十分に混合されず、幅方向で窒素酸化物の濃度差が生じる。一方、第1仕切板62,63,64で区画された幅の狭い混合通路70a,70b,70c,70dでは、排ガスが所定の長さLだけ流れる間に十分に混合され、幅方向で窒素酸化物の濃度差が生じにくい。混合通路70a,70b,70c,70dをそれぞれ流れた排ガス同士を比較すると、排ガスに含有する窒素酸化物の濃度C1,C2,C3,C4(図3参照)に濃度差(C1<C2<,C3<C4)がある。しかし、混合通路70a,70b,70c,70dを流れたそれぞれの排ガスだけを幅方向で比較すると、排ガスに含有する窒素酸化物の濃度C1,C2,C3,C4(図3参照)は、幅方向でほとんど濃度差がない。
混合通路70a,70b,70c,70dを流れる排ガスは、第3鉛直煙道部41fに排出されると、還元剤供給装置65から還元剤が供給される。このとき、制御装置66は、還元剤供給装置65を制御することで、混合通路70a,70b,70c,70dを流れる排ガスに対して、含有する窒素酸化物の濃度に応じた量の還元剤を供給する。すなわち、混合通路70a,70b,70c,70dから排出されて窒素酸化物の濃度C1,C2,C3,C4が異なる排ガスに対して、還元剤供給管72a,72b,72c,72dのノズル73a,73b,73c,73dから異なる量の還元剤を噴射する。具体的には、混合通路70aから排出されて窒素酸化物の濃度が低い排ガスに対して還元剤供給管72aのノズル73aから最小量の還元剤を噴射する。一方、混合通路70dから排出されて窒素酸化物の濃度が高い排ガスに対して還元剤供給管72dのノズル73dから最大量の還元剤を噴射する。
排ガスに対して還元剤供給装置65から還元剤が供給されると、排ガスは、還元剤が混合された状態で選択還元型触媒61に流入する。選択還元型触媒61は、排ガスの窒素酸化物と還元剤との反応を促進させ、窒素酸化物を還元し、排ガス中の窒素酸化物を除去、低減する。このとき、濃度C1,C2,C3,C4が異なる排ガスに対して、窒素酸化物の含有量に応じた量の還元剤が供給されてから選択還元型触媒61に流入するため、選択還元型触媒61により窒素酸化物が効率良く還元除去される。すなわち、排ガスに対する還元剤の供給量が少なく、窒素酸化物の除去が不十部になることが抑制される。また、排ガスに対する還元剤の供給量が多く、残った還元剤が硫黄酸化物と反応して硫安が生成することが抑制される。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の脱硝装置を表す概略構成図、図6は、第2実施形態の脱硝装置を表す概略平面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図5および図6に示すように、脱硝装置43Aは、選択還元型触媒61と、複数の第1仕切板62,63,64と、還元剤供給装置65と、混合促進装置81とを備える。ここで、選択還元型触媒61と第1仕切板62,63,64と還元剤供給装置65は、第1実施形態と同様であることから、詳細な説明は省略する。
選択還元型触媒61は、煙道41の第3鉛直煙道部41fに設けられる。第1仕切板62,63,64は、煙道41の第2鉛直煙道部41dと第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fにまたがって設けられる。第1仕切板62,63,64は、煙道41における選択還元型触媒61よりガス流れ方向の上流側に設けられる。第1仕切板62,63,64は、煙道41のガス通路をガス流れ方向に直交する幅方向の4個の混合通路70a,70b,70c,70dに区画する。還元剤供給装置65は、煙道41の第3鉛直煙道部41fであって、第1仕切板62,63,64と選択還元型触媒61との間に設けられる。
混合促進装置81は、第1仕切板62,63,64により区画された4個の混合通路70a,70b,70c,70dにおけるガス流入部に設けられる。混合促進装置81は、複数(本実施例では、4個)の混合促進器81a,81b,81c,81dを有する。混合促進器81a,81b,81c,81dは、第1仕切板62,63,64により区画された4個の混合通路70a,70b,70c,70dにおけるガス流れ方向の上流側端部に配置される。つまり、混合促進器81a,81b,81c,81dは、第1仕切板62,63,64におけるガス流れ方向の上流側端部に挟まれた位置に配置される。
混合促進装置81(混合促進器81a,81b,81c,81d)は、例えば、旋回流発生装置であり、混合通路70a,70b,70c,70dに流入した排ガスに旋回力を付与する。混合通路70a,70b,70c,70dに流入した排ガスは、旋回力が付与されることで混合が促進され、窒素酸化物の濃度差がなくなり、幅方向や高さ方向における窒素酸化物の濃度が均一になる。
なお、混合促進装置81は、旋回流発生装置に限定されるものではない。例えば、排ガスが衝突する複数の抵抗板を設け、混合通路70a,70b,70c,70dに乱流を形成するものであってもよいし、その他の装置であってもよい。また、混合促進器81a,81b,81c,81dを混合通路70a,70b,70c,70dの上流側端部に配置したが、混合通路70a,70b,70c,70d内ではなく、混合通路70a,70b,70c,70dの直上流側に配置してもよい。
そのため、脱硝装置43Aにおいて、煙道41を流れる排ガスは、第2鉛直煙道部41dを上昇した後、第3水平煙道部41eを水平方向に流れ、第3鉛直煙道部41fを下降する。このとき、排ガスは、第1仕切板62,63,64により幅方向に区画された4個の混合通路70a,70b,70c,70dに分配される。そして、排ガスは、混合通路70a,70b,70c,70dに流入するとき、混合促進器81a,81b,81c,81dにより旋回力が付与されることで混合が促進され、混合通路70a,70b,70c,70dで窒素酸化物の濃度差が低減される。そして、混合通路70a,70b,70c,70dを所定の長さLだけ流れた排ガスは、混合通路70a,70b,70c,70dの出口部で、窒素酸化物の濃度差がほぼ均一となる。
混合通路70a,70b,70c,70dから第3鉛直煙道部41fに排出された排ガスに対して、還元剤供給装置65から還元剤が供給される。このとき、制御装置66は、還元剤供給装置65を制御することで、混合通路70a,70b,70c,70dを流れる排ガスに対して、含有する窒素酸化物の濃度に応じた量の還元剤を供給する。すると、排ガスは、還元剤が混合された状態で選択還元型触媒61に流入する。選択還元型触媒61は、排ガスの窒素酸化物と還元剤との反応を促進させ、窒素酸化物を還元し、排ガス中の窒素酸化物を除去、低減する。このとき、濃度が異なる排ガスに対して、窒素酸化物の含有量に応じた量の還元剤が供給されてから選択還元型触媒61に流入するため、選択還元型触媒61により窒素酸化物が効率良く還元除去される。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態の脱硝装置を表す概略正面図、図8は、第3実施形態の脱硝装置を表す概略平面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図7および図8に示すように、脱硝装置43Bは、選択還元型触媒61と、複数(本実施形態では、3個)の第2仕切板91,92,93と、還元剤供給装置65とを備える。ここで、選択還元型触媒61と還元剤供給装置65は、第1実施形態と同様であることから、詳細な説明は省略する。
選択還元型触媒61は、脱硝触媒であって、煙道41の第3鉛直煙道部41fに設けられる。
第2仕切板91,92,93は、煙道41の第3鉛直煙道部41fに設けられる。第2仕切板91,92,93は、煙道41における選択還元型触媒61よりガス流れ方向の上流側に設けられる。第2仕切板91,92,93は、煙道41のガス通路をガス流れ方向に直交する奥行方向の複数(本実施形態では、4個)の混合通路(領域)94a,94b,94c,94dに区画する。
混合通路94a,94b,94c,94dは、第3鉛直煙道部41fにて、ガス流れ方向に沿うと共に、奥行方向に並行をなして配置される。ここで、奥行方向とは、第3鉛直煙道部41fのガス流れ方向および幅方向に直交する水平方向(図7の左右方向)である。また、混合通路94a,94bは、ガス流れ方向の長さが同じ寸法であり、混合通路94c,94dは、ガス流れ方向の長さが異なる寸法である。ここで、ガス流れ方向の長さは、鉛直方向の長さである。なお、本実施形態では、第3鉛直煙道部41fの天井部が傾斜していることから、混合通路94a,94bの長さと混合通路94c,94dの長さを異なる寸法としたが、天井部が傾斜していないと、混合通路94a,94b,94c,94dの長さを同じ寸法としてもよい。
なお、第2仕切板91,92,93を煙道41における第3鉛直煙道部41fに設けたが、第2鉛直煙道部41dや第3水平煙道部41eに設けてもよい。
還元剤供給装置65は、煙道41の第3鉛直煙道部41fであって、仕切板91,92,93と選択還元型触媒61との間に設けられる。すなわち、還元剤供給装置65は、仕切板91,92,93より下流側で、選択還元型触媒61より上流側である。還元剤供給装置65は、アンモニアや尿素水などの窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を第3鉛直煙道部41fに供給する。
還元剤供給管72a,72b,72c,72dおよびノズル73a,73b,73c,73dは、混合通路94a,94b,94c,94dに対応して配置される。還元剤供給装置65は、混合通路94a,94b,94c,94dの出口部に配置され、混合通路94a,94b,94c,94dから排出された排ガスに対して還元剤を供給し、選択還元型触媒61に流入する前の排ガスに還元剤を拡散させる。
還元剤供給装置65は、制御装置66が接続される。制御装置66は、還元剤供給装置65を制御することで、混合通路94a,94b,94c,94dを流れる排ガスの窒素酸化物の濃度に応じた量の還元剤を供給する。ここで、制御装置66は、排ガスの窒素酸化物のモル数と供給する還元剤のモル数が同じになる(モル比=1.0)ように、還元剤供給装置65が混合通路94a,94b,94c,94dに供給する還元剤の供給量を調整する。
そのため、脱硝装置43Bにおいて、煙道41を流れる排ガスは、第3鉛直煙道部41fを下降し、第2仕切板91,92,93により奥行方向に区画された4個の混合通路94a,94b,94c,94dに分配され、混合通路94a,94b,94c,94dを所定の長さだけ流れる。
煙道41の高さ(奥行)方向で窒素酸化物の濃度差がある排ガスは、混合通路94a,94b,94c,94dに流入し、混合通路94a,94b,94c,94dを所定の長さだけ流れる間に混合される。そして、混合通路94a,94b,94c,94dを個別に流れた排ガスは、混合通路94a,94b,94c,94dの出口部で、窒素酸化物の濃度差がほぼ均一となる。すなわち、混合通路94a,94b,94c,94dをそれぞれ流れた排ガス同士を比較すると、排ガスに含有する窒素酸化物の濃度に差がある。しかし、混合通路94a,94b,94c,94dを流れたそれぞれの排ガスだけを幅方向で比較すると、排ガスに含有する窒素酸化物の濃度は、奥行方向でほとんど濃度差がない。
混合通路94a,94b,94c,94dを流れる排ガスは、第3鉛直煙道部41fに排出されると、還元剤供給装置65から還元剤が供給される。このとき、制御装置66は、還元剤供給装置65を制御することで、混合通路94a,94b,94c,94dを流れる排ガスに対して、含有する窒素酸化物の濃度に応じた量の還元剤を供給する。すなわち、混合通路94a,94b,94c,94dから排出されて窒素酸化物の濃度が異なる排ガスに対して、還元剤供給管72a,72b,72c,72dのノズル73a,73b,73c,73dから異なる量の還元剤を噴射する。具体的には、混合通路94aから排出されて窒素酸化物の濃度が低い排ガスに対して還元剤供給管72aのノズル73aから最小量の還元剤を噴射する。一方、混合通路70dから排出されて窒素酸化物の濃度が高い排ガスに対して還元剤供給管72dのノズル73dから最大量の還元剤を噴射する。
排ガスに対して還元剤供給装置65から還元剤が供給されると、排ガスは、還元剤が混合された状態で選択還元型触媒61に流入する。選択還元型触媒61は、排ガスの窒素酸化物と還元剤との反応を促進させ、窒素酸化物を還元し、排ガス中の窒素酸化物を除去、低減する。このとき、濃度が異なる排ガスに対して、窒素酸化物の含有量に応じた量の還元剤が供給されてから選択還元型触媒61に流入するため、選択還元型触媒61により窒素酸化物が効率良く還元除去される。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る脱硝装置は、煙道(ガス通路)41に設けられる選択還元型触媒61と、煙道41における選択還元型触媒61よりガス流れ方向の上流側に設けられて煙道41をガス流れ方向に直交する方向の複数の混合通路(領域)70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dに区画する仕切板62,63,64,91,92,93と、煙道41における仕切板62,63,64,91,92,93と選択還元型触媒61との間に設けられて複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れるガスの窒素酸化物濃度に応じた量の還元剤を供給する還元剤供給装置65とを備える。
第1の態様に係る脱硝装置は、煙道41に流れる排ガスは、仕切板62,63,64,91,92,93により区画された複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れた後、還元剤供給装置65により混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れるガスの窒素酸化物濃度に応じた量の還元剤が供給される。そのため、窒素酸化物濃度の高い排ガスに対しては、多量の還元剤が供給され、窒素酸化物濃度の低い排ガスに対しては、小量の還元剤が供給されることとなり、選択還元型触媒61は、排ガス中の窒素酸化物を効率良く還元除去することができ、性能の向上を図ることができる。すなわち、窒素酸化物濃度に応じた適量の還元剤を排ガスに供給するため、窒素酸化物を還元した後に残った還元剤が硫黄酸化物と反応して硫安が生成することが抑制される。そのため、硫安の除去作業などが不要となり、メンテナンスコストの増大を抑制することができる。
第2の態様に係る脱硝装置は、仕切板は、煙道41を幅方向の複数の混合通路70a,70b,70c,70dに区画する第1仕切板62,63,64を有する。これにより、幅方向に窒素酸化物に濃度差がある排ガスを混合通路70a,70b,70c,70dごとに窒素酸化物に濃度を均一化することができる。
第3の態様に係る脱硝装置は、仕切板は、煙道41を奥行方向の複数の混合通路94a,94b,94c,94dに区画する第2仕切板91,92,93を有する。これにより、奥行方向に窒素酸化物に濃度差がある排ガスを混合通路70a,70b,70c,70dごとに窒素酸化物に濃度を均一化することができる。
第4の態様に係る脱硝装置は、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dは、ガス流れ方向の長さがガス流れ方向に直交する方向の長さより長い。これにより、窒素酸化物に濃度差がある排ガスを均一に混合するために、十分な長さの流路幅または流路面積に対する流路長さを十分に確保することができる混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを確保することができる。
第5の態様に係る脱硝装置は、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dが隣接する方向の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dの長さは、流れる排ガスの窒素酸化物濃度が低い混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dに比べて、流れる排ガスの窒素酸化物濃度が高い混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dが短い。これにより、十分な長さの混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを設けることができ、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れる排ガスを適正に混合することができる。
第6の態様に係る脱硝装置は、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dにおけるガス流入部に混合促進装置81が設けられる。これにより、混合促進装置81が混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dに流入した排ガスを混合することで、混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れる排ガスの混合を促進し、窒素酸化物の濃度を適正に均一化することができる。
第7の態様に係る脱硝装置は、煙道41は、第3水平煙道部(水平通路)41eと第3鉛直煙道部(鉛直通路)41fとを有し、選択還元型触媒61は、第3鉛直煙道部(鉛直通路)41fに設けられ、仕切板62,63,64,91,92,93は、少なくとも第3鉛直煙道部(鉛直通路)41fに設けられる。これにより、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れる排ガスにおける窒素酸化物濃度の均一化を図ることができると共に、仕切板62,63,64,91,92,93の簡素化を図ることができる。
第8の態様に係る脱硝装置は、仕切板62,63,64,91,92,93は、第3水平煙道部41eと第3鉛直煙道部41fにまたがって設けられる。これにより、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dの流路長さを長く確保することができ、複数の混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dを流れる排ガスの混合を促進することができる。
第9の態様に係るボイラは、鉛直方向に沿って設置される火炉11と、火炉11に配置される燃焼装置12と、火炉11における燃焼ガスの流れ方向の下流側に配置される煙道41と、煙道41に配置される熱交換器としての過熱器51,52,53、再熱器54,55、節炭器56と、煙道41における熱交換器より下流側に配置される脱硝装置43,43A,43Bとを備える。これにより、脱硝装置43,43A,43Bにて、窒素酸化物濃度に応じた適量の還元剤を排ガスに供給することとなり、選択還元型触媒61は、排ガス中の窒素酸化物を効率良く還元除去することができ、性能の向上を図ることができる。そして、窒素酸化物を還元した後に残った還元剤が硫黄酸化物と反応して硫安が生成することが抑制され、硫安の除去作業などが不要となり、メンテナンスコストの増大を抑制することができると共に、石炭焚きボイラ10の稼働効率の低下を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、仕切板62,63,64,91,92,93(混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94d)と選択還元型触媒61との間に還元剤供給装置65を設けたが、この構成に限定されるものではない。例えば、混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dにおけるガス流れ方向の下流側端部(仕切板62,63,64,91,92,93におけるガス流れ方向の下流側端部で挟まれた位置)に還元剤供給装置65を設けてもよい。また、仕切板62,63,64,91,92,93(混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94d)におけるガス流れ方向の下流側端部を選択還元型触媒61の流入部まで延出し、混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dにおけるガス流れ方向の下流側端部に還元剤供給装置65を設けてもよい。
また、上述した実施形態にて、仕切板62,63,64,91,92,93および混合通路70a,70b,70c,70d,94a,94b,94c,94dの数は、実施形態に限定されるものではなく、火炉11や煙道41などの形状や大きさなどにより適宜設定すればよいものである。
また、上述した第1実施形態では、第1仕切板62,63,64により混合通路70a,70b,70c,70dを設け、第3実施形態では、第2仕切板91,92,93により混合通路94a,94b,94c,94dを設けたが、第1仕切板62,63,64と第2仕切板91,92,93により格子状の混合通路を設けてもよい。
10 石炭焚きボイラ(ボイラ)
11 火炉
12 燃焼装置
13 燃焼ガス通路
21,22,23,24,25 燃焼バーナ
41 煙道(ガス通路)
41a 第1水平煙道部
41b 第1鉛直煙道部
41c 第2水平煙道部
41d 第2鉛直煙道部
41e 第3水平煙道部(水平通路)
41f 第3鉛直煙道部(鉛直通路)
42 エアヒータ
43,43A,43B 脱硝装置
44 ガスダクト
51,52,53 過熱器
54,55 再熱器
56 節炭器
61 選択還元型触媒(脱硝触媒)
62,63,64 第1仕切板(仕切板)
65 還元剤供給装置
66 制御装置
70a,70b,70c,70d 混合通路(領域)
71 還元剤供給ポンプ
72a,72b,72c,72d 還元剤供給管
73a,73b,73c,73d ノズル
81 混合促進装置
81a,81b,81c,81d 混合促進器
91,92,93 第2仕切板(仕切板)
94a,94b,94c,94d 混合通路(領域)

Claims (9)

  1. ガス通路に設けられる選択還元型触媒と、
    前記ガス通路における前記選択還元型触媒よりガス流れ方向の上流側に設けられて前記ガス通路をガス流れ方向に直交する方向の複数の領域に区画する仕切板と、
    前記ガス通路における前記仕切板と前記選択還元型触媒との間に設けられて前記複数の領域を流れるガスの窒素酸化物濃度に応じた量の還元剤を供給する還元剤供給装置と、
    を備える脱硝装置。
  2. 前記仕切板は、前記ガス通路を幅方向の複数の領域に区画する第1仕切板を有する、
    請求項1に記載の脱硝装置。
  3. 前記仕切板は、前記ガス通路を奥行方向の複数の領域に区画するする第2仕切板を有する、
    請求項1または請求項2に記載の脱硝装置。
  4. 前記複数の領域は、ガス流れ方向の長さがガス流れ方向に直交する方向の長さより長い、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の脱硝装置。
  5. 前記複数の領域が隣接する方向の前記領域の長さは、流れるガスの窒素酸化物濃度が低い前記領域に比べて、流れるガスの窒素酸化物濃度が高い前記領域が短い、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の脱硝装置。
  6. 前記複数の領域におけるガス流入部に混合促進装置が設けられる、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の脱硝装置。
  7. 前記ガス通路は、水平通路と、前記水平通路におけるガス流れ方向の下流側に連続する鉛直通路とを有し、前記選択還元型触媒は、前記鉛直通路に設けられ、前記仕切板は、少なくとも前記鉛直通路に設けられる、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の脱硝装置。
  8. 前記仕切板は、前記水平通路と前記鉛直通路にまたがって設けられる、
    請求項7に記載の脱硝装置。
  9. 鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    前記火炉に配置される燃焼装置と、
    前記火炉における燃焼ガスの流れ方向の下流側に配置される煙道と、
    前記煙道に配置される熱交換器と、
    前記煙道における前記熱交換器より下流側に配置される請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の脱硝装置と、
    を備えるボイラ。
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