JP2021126397A - ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法 - Google Patents

ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021126397A
JP2021126397A JP2020023654A JP2020023654A JP2021126397A JP 2021126397 A JP2021126397 A JP 2021126397A JP 2020023654 A JP2020023654 A JP 2020023654A JP 2020023654 A JP2020023654 A JP 2020023654A JP 2021126397 A JP2021126397 A JP 2021126397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle beam
gamma ray
profile
monitoring system
count value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020023654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7356370B2 (ja
Inventor
幸太 佐々木
Kota Sasaki
幸太 佐々木
耕一 岡田
Koichi Okada
耕一 岡田
雄一郎 上野
Yuichiro Ueno
雄一郎 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2020023654A priority Critical patent/JP7356370B2/ja
Priority to US17/797,143 priority patent/US20230056147A1/en
Priority to PCT/JP2020/032027 priority patent/WO2021161561A1/ja
Publication of JP2021126397A publication Critical patent/JP2021126397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7356370B2 publication Critical patent/JP7356370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1048Monitoring, verifying, controlling systems and methods
    • A61N5/1071Monitoring, verifying, controlling systems and methods for verifying the dose delivered by the treatment plan
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N2005/1085X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy characterised by the type of particles applied to the patient
    • A61N2005/1087Ions; Protons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N2005/1092Details
    • A61N2005/1094Shielding, protecting against radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1048Monitoring, verifying, controlling systems and methods
    • A61N5/1064Monitoring, verifying, controlling systems and methods for adjusting radiation treatment in response to monitoring
    • A61N5/1065Beam adjustment
    • A61N5/1067Beam adjustment in real time, i.e. during treatment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1048Monitoring, verifying, controlling systems and methods
    • A61N5/1064Monitoring, verifying, controlling systems and methods for adjusting radiation treatment in response to monitoring
    • A61N5/1069Target adjustment, e.g. moving the patient support

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

【課題】治療中に照射された荷電粒子ビームの到達位置の測定の感度と位置分解能を高めること。【解決手段】荷電粒子ビーム11と照射対象20との相互作用により発生するガンマ線13を検出するガンマ線検出器30と、ガンマ線検出器とビームの照射軸との間に配置され、複数のスリットを有する遮蔽体40と、ガンマ線検出器の検出結果を解析し、遮蔽体と検出器とビームの照射軸との幾何学的配置に基づき、検出したガンマ線の計数分布をビーム照射軸の分布に再構成する演算部51を備える。演算部は、再構成後の分布から粒子ビームの到達位置を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、粒子線治療システムに係り、特に、粒子線を腫瘍に照射する際に、粒子ビームの体内での飛程を計測する技術に関する。
粒子線治療は、陽子や炭素等の粒子線を患者の腫瘍に対して照射することにより、腫瘍を治療する。粒子線治療において、粒子線は、粒子ビーム発生装置により粒子を加速することで生成され、ビーム輸送系によって治療室まで導かれ、治療室内の照射装置から患者の治療部位に向かって照射される。一般に、患者の体内に照射された陽子線や重粒子線等の荷電粒子ビーム(以下、単に粒子ビームという)には、所定の深さで止まり、その直前にエネルギが最大になるという性質がある。粒子ビームが到達する深さは、粒子ビームのエネルギに応じて定まる。
粒子線治療では、この粒子ビームの性質を生かし、粒子ビームのエネルギを変更することで粒子ビームの到達位置を調整し、粒子線が患部で止まるようにして、その直前にエネルギを患部に与え、患部の組織を破壊する。しかし、実際の粒子ビームの到達位置は、装置側な要因や患者側の要因により、設計された到達位置とは必ずしも一致しない。このため治療に際しては、粒子ビームの到達位置を確認する必要がある。粒子ビームの到達位置の確認のため、荷電粒子の深さ方向(照射軸方向)への線量分布を計測する技術が従来から提案されている。
例えば、特許文献1、非特許文献1には粒子ビームと照射対象との相互作用によって発生する放射線を計測することで、深さ方向の線量分布を計測する装置が記載されている。すなわち、粒子ビームが照射対象内部を進行するとき、粒子ビームと照射対象内部の原子との衝突により即発ガンマ線が発生する。特許文献1記載の方法では、ガンマ線ピンホールカメラを使用し、また非特許文献1記載の方法では、コリメータを使用したガンマカメラを使用して、粒子ビームの照射により発生した即発ガンマ線の深さ方向への線量分布を計測し、ブラッグピークの位置を求めている。ここで、ブラッグピークは、荷電粒子ビームのエネルギを深さ方向の線量分布で表したときに、その線量分布のピークとして定義される。ブラッグピークの位置が荷電粒子ビームの到達位置に相当する。
特表2011−526504号公報
I. Perali, et. al., Prompt gamma imaging of proton pencil beams at clinical dose rate, Physics in Medicine and Biology 59 (19) (2014) 5849.
従来の粒子線システムでは、荷電粒子ビームが照射された位置を十分な感度および分解能で測定することが困難であった。例えば、非特許文献1に記載の技術では,コリメータ間の隙間(スリット)の幅を大きくすると即発ガンマ線に対する感度は向上するが、荷電粒子ビームが照射された位置の分解能が低下するという課題がある。
本発明の目的は、荷電粒子ビームが照射された位置を測定する際の測定感度および測定の空間分解能を向上することである。
上記目的を達成するために、本発明は、粒子ビームの進行方向すなわち照射軸に沿って、複数の検出素子が配置されたガンマ線検出器を配置するとともに、照射軸とガンマ線検出器との間に、ガンマ線の透過部をビーム進行方向に沿って複数設けた遮蔽体を配置する。そして、複数の透過部を通過して検出器の各検出素子に到達するガンマ線の、照射軸方向に沿った計数値分布(プロファイル)から、粒子線エネルギが最大となるガンマ線の発生位置を推定する。
即ち、本発明のビーム監視システムは、被照射体に照射された粒子ビームの照射軸に沿って発生する即発ガンマ線を検出し、粒子ビームの飛程を監視するビーム監視システムであって、粒子ビームの進行方向に沿って配列し、それぞれガンマ線を検出する複数の検出素子を備えた検出器と、粒子ビームの照射軸と検出器との間に配置され、ガンマ線を透過する透過部が形成されたガンマ線遮蔽体と、複数の検出素子がそれぞれ検出したガンマ線の計数値を用いて、粒子ビームのエネルギが最大となるブラッグピークを推定する演算部とを備える。ガンマ線遮蔽体は、透過部を照射軸に沿って複数備える。演算部は、一つの検出素子に、複数の透過部を通って異なる時間に入射するガンマ線の計数値を積算し、検出素子毎にガンマ線計数値の積算値をプロットしたプロファイルを作成し、作成したプロファイルを用いてブラッグピークを推定する。
また本発明の粒子線治療システムは、粒子ビームを照射する粒子線照射装置と、当該粒子線照射装置を制御する制御装置と、粒子ビームが照射される被照射体の周囲の少なくとも1か所に配置され、ビームの飛程を監視するビーム監視装置と、を備える。ビーム監視装置は、上述した本発明のビーム監視システムである。
本発明のビーム監視方法は、被照射体に照射された粒子ビームの照射軸に沿って発生する即発ガンマ線を検出し、粒子ビームの飛程を監視するビーム監視方法であって、次のステップを含む。ガンマ線を検出する複数の検出素子を備えた検出器を、検出素子の配列方向が照射軸と概ね一致するように被照射体の近傍に配置するとともに、粒子ビームの照射軸と検出器との間に、照射軸に沿って、ガンマ線を透過する複数の透過部が形成された遮蔽体を配置する。ビームが被照射体を通過する際に、個々の検出素子に、複数の透過部を通って異なる時間に入射するガンマ線の計数値を積算する。検出素子毎にガンマ線計数値の積算値をプロットしたプロファイルを作成し、作成したプロファイルを用いてブラッグピークを推定する。
本発明によれば、照射軸とガンマ線検出器との間に、複数の透過部を持つ遮蔽体を配置したことにより、粒子ビームの進行に沿って発生するガンマ線は、複数の透過部を通して、異なる発生位置で複数の検出器により検出される。本発明によれば、複数の透過部から各検出素子に到達したガンマ線の計数値の積算値を解析することで、荷電粒子ビームが照射された位置を計測する際の感度と位置分解能を向上することができる。その結果、高い精度で粒子線の照射位置を確認することができ、粒子線治療の適用部位の拡大および治療効率を向上させることができる。
本発明の粒子線治療システムの一実施形態を示す構成図である。 ビーム照射軸z方向の線量分布を概念的に示す図である。 (A)〜(C)は、各実施形態の演算部の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態の制御装置が実行する処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による検出器と遮蔽体構造を示す概念図である。 (A)は、本発明の第1の実施形態による検出器におけるカウントプロファイルを示す概念図、(B)はビーム照射軸に再構成したプロファイルを示す概念図である。 本発明の第2の実施形態によるビームの到達位置を求める処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるビームの到達位置を求める方法を概念的に示す図である。 本発明の第3の実施形態によるビームの到達位置を求める処理のフローチャートである。 遮蔽体構造の変形例を示す図である。 検出器構造の変形例を示す図である。 スリット構造の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。複数の図面に示された同一の要素は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず各実施形態に共通する粒子線治療システムの全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態の粒子線治療システム100は、図1に示すように、被照射体20(粒子線治療の対象である患者)に粒子線を照射する粒子線照射装置1と、被照射体20に照射された粒子線をモニタするビーム監視装置3と、を備えている。ビーム監視装置3は、粒子線の照射に伴い発生する即発ガンマ線を検出するガンマ線検出器30と、ガンマ線検出器30と被照射体20との間に配置されたガンマ線遮蔽体(以下、単に遮蔽体という)40と、ガンマ線検出器30に接続され、その検出結果に対し演算を行うとともに粒子線照射装置1の制御を行う制御装置50を備えている。なお本明細書では、粒子線治療システムに組み込まれたビーム監視システムをビーム監視装置と称している。
粒子線照射装置1は、被照射体20に対して、荷電粒子ビーム(以下、単に粒子ビームという)11を照射するもので、図示していないが、サイクロンやシンクロトロンなどを有し、陽子や炭素等の荷電粒子線を発生する粒子線発生装置、粒子線発生装置から出力された荷電粒子線を輸送する粒子線輸送装置、及び、粒子ビームの方向性やビーム径(照射野)を制御して被照射体20内の標的、例えば腫瘍に向けて粒子ビームを照射する照射部などを備えている。粒子線照射装置1は、さらに、ビーム監視システム3による監視結果に従って、粒子線発生装置や照射装置の動作を制御する照射制御部10をさらに備えていてもよい。
ガンマ線検出器30は、粒子ビーム11を照射された被照射体20の体内組織が発生する即発ガンマ線13を検出する。即発ガンマ線は、単位ガンマ線のカウント値として検出される。ガンマ線検出器30がガンマ線を検出する手段としては公知の手段を採ることができ、限定されるものではないが、例えば、シンチレータおよびシンチレータから発せられた光を電子信号に変換する光電変換器から構成することができる。シンチレータとしては、例えば、LaBr、GSO、LYSOおよびBGO等が用いてもよいし、これらとは異なる組成の放射線発光素子を用いてもよい。光電変換器としては、例えば、光電子増倍管、フォトダイオード等を用いることができる。また、シンチレータではなく、例えば、CdTeやCZ等の半導体検出器を用いてもよく、この場合、ガンマ線検出器30は、光電変換器の代わりに前置増幅器を用いる。
ガンマ線検出器30は、複数の検出素子が少なくとも一次元方向に配列したアレイ型の検出器であり、検出素子の配列方向が、粒子ビームの照射軸(以下、単に照射軸という)とほぼ一致するように配置されている。これにより照射軸に対し角度をもって飛来する即発ガンマ線を捉えることができる。また照射軸方向の位置は、治療計画で設定されている照射の目標位置が検出範囲に含まれるように設置する。
なお後述する実施形態において詳述するが、ガンマ線検出器30の数は、一つでもよいが、照射軸の周りに複数配置されることが望ましい。これによりガンマ線検出の精度を高めることができる。ガンマ線検出器30の各検出素子が検出したガンマ線のカウント値が制御装置50に入力される。
遮蔽体40は、ガンマ線を実質的に透過しない材料によって形成される。実質的に透過しない材料としては、質量数が大きく、密度の高い物質を用いることができ、例えば、鉛または鉛を含む材料やタングステンなどでもよい。遮蔽体40は、ガンマ線検出器30の照射軸側に設置され、ガンマ線検出器30の検出範囲を制限する。遮蔽体40は、照射軸に沿って複数のガンマ線透過部を有する。透過部はガンマ線を透過する材料でもよいし、遮蔽体40に形成したスリット41でもよい。以下、透過部はスリットであるとして説明を進める。
スリット41の数は、2以上であれば特に限定されないが、例えば2〜10個程度である。スリット41の照射軸方向の幅は、狭いほど位置の検出精度は高いが検出できる範囲が狭くなる。また隣接するスリット41の間隔は、隣接するスリット41をそれぞれ透過したガンマ線が検出器30に到来する範囲がある程度重なることが好ましい。例えば、スリット幅は1mm〜10mm程度、スリット間隔は1cm〜3cm程度とする。但し、これらの数値は一例であって、限定されるものではない。
粒子ビームの照射軸に沿ったガンマ線発生源とガンマ線検出器30との間に、このように複数の透過部を有する遮蔽体40を配置することにより、ガンマ線検出器30の各検出素子には、粒子ビームの移動に伴って、異なるスリット41からのガンマ線が時間差をもって飛来する。従って、ガンマ線検出器30の検出出力は、異なるスリット41を経て各検出素子に飛来したカウント値の積算値となる。ここでは、検出器の検出素子配列方向(検出器軸)に沿って検出器の積算値をプロットしたものをカウント値のプロファイルあるいは単にプロファイルと定義する。このプロファイルは、粒子ビームの線量分布を反映しているので、これを解析することで、粒子ビームの線量分布が推定可能となる。
制御装置50は、ガンマ線検出器30の検出出力(プロファイル)を解析し、粒子ビームの照射軸方向の線量分布において線量が最大となる点、すなわちブラッグピーク(BP)を推定する。このため、制御装置50は、ガンマ線検出器30の検出出力を解析する演算部51を備えている。また制御装置50は、演算結果を表示する表示部53や解析に必要なデータや演算部51による解析結果等を格納するデータベース55を備えていてもよい。演算部51が行う解析の具体的な手法は後述の実施形態において詳述する。
制御装置50(演算部51)は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサと、メモリとを備えたコンピュータ等によって構成することができ、CPUが、メモリに格納されたプログラムを読み込んで実行することにより、演算部51の機能をソフトウエアにより実現する。ただし、演算部51は、その一部または全部の機能をハードウエアによって実現することも可能である。例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなカスタムICや、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラマブルICを用いて演算部51を構成し、その機能を実現するように回路設計を行ってもよい。
制御装置50が備えるDB55には、例えばRAM、ROM、ハードディスク、USBメモリ、SDカード等が用いられてもよい。DB55は、インターネット等の通信回線上にあるストレージであってもよい。さらに、制御装置50が実行する処理のうちの一部は、外部のコンピュータが実行してもよい。
本実施形態の粒子線治療システムでは、治療計画において照射ターゲット(腫瘍等)の位置が定まると、粒子ビームの照射軸方向に沿った線量分布が極大になるブラッグピークの位置BPが患部における照射の目標位置と一致するように、粒子ビームのエネルギが設定される。通常、粒子ビームの照射は、照射ターゲットを複数の小領域に分け、照射位置を変えながら、各小領域をスポット状に照射することで行われる。この場合、例えば、照射軸方向で最も遠くに位置する小領域の位置を照射の目標位置に設定する。
図2に、粒子ビームの照射軸方向に沿った線量分布200を概念的に表したものを示す。この分布は、治療計画で計算した荷電粒子ビームの照射位置に1回だけビームを照射した場合において、ビーム照射軸方向zにおける各位置に線量を対応づけたものである。ビーム照射軸zの線量分布は、粒子ビームのエネルギに応じた位置で極大となる。線量分布が極大になる位置BPがブラッグピークと定義される位置である。
次いで、粒子線照射装置1が粒子ビームを目標位置に照射する。粒子ビームの照射開始とともに、ビーム監視装置3は即発ガンマ線の検出を開始し、ガンマ線検出器30が検出したガンマ線のカウント値の積算値の分布(プロファイル)を解析し、このブラックピークの位置すなわち荷電粒子の到達位置を算出する。算出された粒子の到達位置は、制御装置50内の記憶装置やDB55に記憶され、あるいは、表示部53に表示される。ユーザは、表示部53に表示された情報によって、照射の目標位置に粒子ビーム11が到達したか否かを確認することができる。
制御装置50が対象領域21に粒子ビーム11が当たっていないと判定した場合、制御装置50は、粒子線照射装置1に制御信号を送り、粒子ビームの照射を中止する。その上で、例えば、目標位置を変更するため調整を行う。あるいは、照射制御部10を介して、粒子線照射装置1が被照射体20に粒子ビーム11を照射する位置を修正する制御を行う構成とすることも可能である。さらに必要に応じて、ガンマ線検出器30の配置位置を変更する指示/示唆を、表示部53を介してユーザに与えてもよい。
本実施形態によれば、粒子ビーム11を腫瘍等の対象領域21の外側に位置する正常組織に照射する可能性を低減することができる。これにより、粒子ビーム11の照射により深刻な損傷を受けやすい正常組織22の近傍に腫瘍が存在する場合であっても、粒子線治療を適用できる可能性を高めることができる。
また、本実施形態の粒子線治療システムによれば、粒子ビーム11が腫瘍等の対象領域21に照射されていることを確認できるため、粒子ビーム11の強度を大きく設定することが可能になり、治療効率を向上させることができる。
次にガンマ検出器30の検出結果であるガンマ線のプロファイルを利用したビーム監視装置(ビーム監視システム)の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態は、演算部51がプロファイルを用いた再構成演算を行って、粒子ビームの照射軸に沿ったガンマ線の分布を再構成し、この再構成プロファイルをもとに到達位置を推定することが特徴である。このため、本実施形態の演算部51Aは、図3(A)に示すように、プロファイルをスリット毎に分離する分離部511及びプロファイルの再構成演算を行う再構成部513を備えている。
以下、図4のフロー及び図5を参照して、本実施形態の演算部51Aの処理を説明する。ここでは、1つの照射の目標位置に粒子ビームを複数回(N回)にわたって照射する場合の処理を取り上げる。
まず、治療計画で予め定められた位置にガンマ線検出器30を設置する。各々の照射の目標位置に対し、ビーム照射軸と平行な検出器軸xにおける検出素子の位置x=x1〜xNを予め定め、DB55に記憶させる。またDB55には、特定のビーム照射軸上の位置z0に照射された粒子ビーム11から発生するガンマ線13を検出した場合のプロファイルを基準データとして格納しておく。このような基準データは、例えば、装置の保守点検等にファントム等を用いて、粒子ビーム11を照射した際に発生するガンマ線をガンマ線検出器30で検出し、そのときカウント値のプロファイルを照射軸方向に沿ったプロファイル(基準再構成プロファイル)に変換しておくことにより得ることができる。カウント値のプロファイルを照射軸方向に沿ったプロファイルに変換する手法は、後述する再構成ステップと同様であり、同ステップにおいて詳述する。
[カウント値の算出とプロファイルの作成:S1]
ガンマ線検出器30は、自らに向かって到来したガンマ線13を検出し、ガンマ線13が検出されたことを示す検出信号を制御装置50に出力する。演算部51Aは、ガンマ線検出器30の各検出素子から出力された検出信号に基づいて、ガンマ線13についてのカウント値を求める(S1)。カウント値は、N回の照射において、ガンマ線が検出された頻度を表す。すなわちN回の照射終了までに検出したガンマ線エネルギーのヒストグラムを作成し、所定のエネルギー範囲のものをカウント値として計数する。
図5は、粒子ビーム11が照射の目標位置に照射されたときのガンマ線検出器30と遮蔽体40の関係を示す模式図である。図中、荷電粒子ビーム11が体内組織に付与したエネルギに沿って、粒子ビームの照射軸上からガンマ線検出器30に到来したガンマ線13を模式的に表している。
図5に示すように、ガンマ線検出器30と平行に配置された複数のスリット41を通過したガンマ線13は、スリット位置Yiを中心として照射軸と反転した位置の検出素子の位置xiで検出される。このとき、ガンマ線検出器の位置xに対するスリット41を通過したガンマ線13の到来方向は、粒子ビーム11の到達位置に関わらず、照射軸上の位置z、スリット位置Yi、検出器位置xiの幾何学的な配置によって決まる。具体的には、遮蔽体40の厚みD及びスリットの幅dと、遮蔽体40とビーム照射軸との距離L1及びガンマ線検出器30と遮蔽体40との距離L2とから、そのスリットを通過するガンマ線が発生するビーム照射軸上の範囲W1及びそのスリットを通過したガンマ線が到来するガンマ線検出器30の範囲W2が確定し、互いに対応する照射軸上の位置とガンマ線検出器30の位置とが確定する。ただし、図示していないが、ガンマ線13は、遮蔽体40で遮蔽されずにガンマ線検出器30に到来することもある。したがって、ガンマ線検出器30で計測したガンマ線13の空間分布は、照射軸上で発生したガンマ線13の空間分布とは一致しない。
また遮蔽体40は、複数のスリット41を有しているので、一つの検出素子に着目すると、その検出素子に到来するガンマ線13はそれぞれのスリットを通過して到来するため、到来するガンマ線の数が増える。このとき、検出素子で検出されるガンマ線のカウント値は、それぞれのスリットを通過して到来したガンマ線の足し合わせとなる。
図6(A)に、ガンマ線検出器30のそれぞれの位置(検出素子)xで検出されたカウントプロファイル600を示す。ガンマ線検出器30で計測されるカウント値のプロファイルは、スリット41を通過した位置ではカウントが高く、遮蔽体40を通過した位置ではカウントが低くなる。2つのスリット位置Y1とY2を通過して検出器位置Xiで検出されたカウント値(Ci)は、スリット位置Y1を通過して検出されたカウント値とスリット位置Y2を通過して検出されたカウント値とのプロファイル601,602の重ね合わせとなる。
[スリット位置毎の分離:S2]
演算部51Aの分離部511は、ガンマ線検出器30のカウント値のプロファイル600を用いて、スリット位置毎のプロファイル601、602に分離する。スリット位置毎に分離する手法として、例えば、次のような方法がある。一つの方法は、予めシミュレーションにより単一のスリットを通過したときのプロファイルを求めておき、これを参照プロファイルとする。スリットの幾何学配置に基づき、参照プロファイルの位置をシフトさせて、シフト前後の参照プロファイルを足し合わせて合成プロファイルを作成する。この合成プロファイルと各位置の参照ファイルとを位置毎に比較することにより、合成プロファイルにおけるスリット位置毎の参照プロファイル(カウント値)の割合を求める。この割合をステップS1で得たプロファイルに適用しプロファイル601、602を得る。なお図6(A)では、二つのスリットのプロファイルを示しているが、スリットが3以上であっても同様に割合を求めることが可能である。
別の方法として、複数のスリットを有する体系でシミュレーションを行い、それぞれのスリットを通過したガンマ線が各検出器位置xiで検出される割合を求め、分離してもよい。ただし、ここで挙げた分離方法は、本実施形態を説明する上での一例にすぎず、本願を制限するものではない。
[再構成:S3、S4]
演算部51Aの再構成部513は、スリット位置毎のプロファイル(検出器位置を横軸とするカウント値のプロファイル)を、それぞれ、ビーム照射軸のカウント値に変換(再構成)する(S3)。前述したように、照射軸上のガンマ線発生位置と、そのガンマ線を検出する検出器位置は、その幾何学的配置から一義に求めることができる。従って、作成したプロファイルにおける所定の検出器位置のカウント値をそれに対応する照射軸上の位置のカウント値とすることで、再構成を行うことができる。その後、スリット位置毎のビーム照射軸におけるカウント値分布を足し合わせて、ビーム照射軸に再構成したプロファイル(再構成プロファイル)を作成する(S4)。
図6(B)に、ビーム照射軸上に再構成されたカウント値のプロファイル610を示す。図中、下側には、足し合わせる前の2つのプロファイル611、612(図では、両者が重なっていて識別ができないが)を示している。
[シフト量及び到達位置の算出:S5、S6]
演算部51Aは、DB55から、基準データ、すなわち特定のビーム照射軸上の位置z0に照射された荷電粒子ビーム11から発生するガンマ線13の基準再構成プロファイル(検出器で検出したカウント値のプロファイルを再構成したプロファイル)を読み込み、ステップS4で作成した再構成プロファイル610と、基準データの位置関係から、ブラッグピークの位置BPを求める。具体的には、基準再構成プロファイルと再構成されたプロファイル610のビーム照射軸方向のシフト量Δzを求め(S5)、BP=z0+Δz、すなわち、荷電粒子ビーム11の到達位置を求める(S6)。基準データの位置とプロファイル610の位置の相違に基づいてブラッグピークの位置BPを求める処理は、例えば、公知の画像マッチング処理等のプログラムに基づく数値計算で行うことができる。そのため、制御装置(演算部51A)によって迅速に処理が行われる。
なお、ビーム到達位置の算出方法は、前述の手法に限定されるものではない。前述のように、検出されたプロファイル610は、発生したガンマ線の位置情報を持つ。発生するガンマ線の量はBP位置で極大となるため、再構成プロファイルの極大位置はBP位置の情報を持つ。このように、基準データを用いることなく、プロファイル610の極大位置からビーム到達位置を求めてもよい。
制御装置50は、こうして求めた荷電粒子ビーム11の到達位置を表示部53に表示させる。ユーザは、表示部53に表示された到達位置を確認することで、治療が適切に行われているか否かを確認したり、照射位置を変更しながら照射を行う前に、実際の到達位置が目標位置となるように粒子線照射装置1を調整したりすることができる。
このように、本実施形態にかかる粒子線治療システムでは、複数のスリットを有する遮蔽体を通過するガンマ線を検出し、粒子荷電ビームとスリットと検出器の幾何学的な位置関係から各スリットを通過したガンマ線を分離し、そのプロファイルを照射軸に再構成することにより、ブラッグピークの位置BPが十分な分解能で求められ、荷電粒子ビームが照射された位置(荷電粒子ビームの到達位置)が十分な分解能で求められる。これにより、照射中の患者の姿勢や、患者の体形の変化等により、腫瘍の位置が治療計画とは異なる位置にある場合には、粒子線の照射位置を変更したり、粒子線の照射を中止したりすることができる。よって、腫瘍の近傍に放射線感受性の高い臓器が存在するケースでも、粒子線治療を適用する可能性を高めることができる。
また、本実施形態の粒子線治療システムでは、腫瘍以外への粒子線照射を防ぐことができるため、1回の治療における腫瘍への粒子線照射量を増大させることが可能になり、治療効率を向上させることが期待できる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、演算部51Aはガンマ線検出器30の検出結果から得たプロファイルをスリット毎のプロファイルに分離し、それらをビーム照射軸のプロファイルに再構成して再構成プロファイルを作成したが、本実施形態では第一の実施形態のようなプロファイルの分離や再構成を行うことなく、検出結果であるプロファイルの特徴からBPを算出する。このため本実施形態の演算部51Bは、図3(B)に示すように特徴抽出部515を備えている。
図7のフローを参照して、本実施形態の演算部51Bの処理を説明する。本実施形態でもガンマ線検出器30を設置したのち、各々の照射の目標位置に対し、ビーム照射軸と平行な検出器軸xにおける検出素子の位置x=x1〜xNを予め定め、DB55に記憶させることは第一の実施形態と同じである。また本実施形態では、基準データとして、特定のビーム照射軸上の位置z0に照射された荷電粒子ビーム11から発生するガンマ線13を、ガンマ線検出器30で検出した場合のプロファイル(基準プロファイル:検出位置方向のカウント値分布)をDB55には、格納しておく。
[カウントプロファイルの作成:S71、S72]
このステップでは、第一の実施形態と同様に、ガンマ線検出器30の検出器位置毎のカウント値を用いてプロファイルを作成する。
[特徴点の位置及びシフト量の算出:S73、S74]
特徴抽出部515は、ステップS72で作成したプロファイルについて特徴点を求め、その位置を求める。特徴点としては、プロファイルの最大値、プロファイルを微分した曲線から求められる最急峻位置、などを用いることができる。この位置は、検出器軸における位置でもよいし、検出器の所定の点(例えば、端部)を原点としてそれとの差として求めてもよい。DB55に格納された基準プロファイルについても、同様に、同じ特徴点について、その位置を求めておく(S73)。
基準プロファイルの特徴点の位置に対する、ステップS72のプロファイルの特徴点の位置のシフト量(Δx)を算出する(S74)。
[BP位置の算出:S75]
演算部51Bは、ステップS74で算出した検出器軸方向のシフト量(Δx)を、検出器30、遮蔽体40のスリット41及び照射軸との幾何学的な配置の関係に基づき、照射軸上のシフト量(Δz)に換算し、換算後のシフト量を、基準データの照射位置(z0)に加算して、荷電粒子ビーム11の到達位置を求める。
図8に、シミュレーションで求めたガンマ線検出器30の検出器位置に沿ったカウント値分布(基準プロファイル)800と、実測したカウント値分布(プロファイル)801とを示す。この例では、2つのプロファイルを近似した曲線の最大値との差(Δx)をシフト量として、算出している。
ビーム照射軸におけるガンマ線の分布が図2に示すように明確なピーク(BP)を示すのに対し、ガンマ線検出器30のカウント値のプロファイルには鋭いピークが現れないが、適切な特徴点を用いることにより精度よくシフト量を算出することができる。また本実施形態によれば第1の実施形態と同様に、複数の透過部(スリット)を持つ遮蔽体を用いたことにより、精度を落とすことなく広い範囲でビーム到達位置をモニタすることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、照射の目標位置を異ならせた複数の参照データを用意しておき、これら参照データと実際に測定したデータとのマッチングによって、実際のビーム到達位置を決定する。このため本実施形態の演算部51Cは、図3(C)に示すように、相関算出部517を有している。
以下、図9のフローを参照して本実施形態の演算部51Cの処理を説明する。
本実施形態では、参照データとして、シミュレーションによって複数のビーム照射軸上の位置z1、z2、・・・に、それぞれ荷電粒子ビームを照射した場合に発生するガンマ線を、ガンマ線検出器30で検出した場合のプロファイル(参照プロファイル)を取得しておき、ビーム照射軸上の到達位置が異なる複数の参照プロファイルをDB55に格納しておく(S91)。
次いで、粒子線照射装置1により治療計画に従って実際の被照射体20の目的位置に対し、複数回の照射を行い、その際、演算部51Cは、発生するガンマ線をガンマ線検出器30で検出しカウント値を求め(S92)、さらに、求めたカウント値を用いてカウント値のプロファイルを作成する(S93)。
演算部51Cは、DB55に格納されている複数の参照データ(カウント値の参照プロファイル)を読み出し、相関算出部517において、ステップS53で作成したプロファイル曲線と読みだした複数のプロファイル曲線との相関を算出し(S94)、参照データのうち相関が最大となるプロファイル曲線を決定する(S95)。この決定した参照データを作成した際のビーム到達位置を、実際の照射位置(BP)位置とする。
なおビーム到達位置が隣接する2つの参照データの相関値がほぼ同じ場合には、これら2つの参照データのビーム到達位置の中間位置を実際の照射位置と決定してもよい。
以上では、参照データが、カウント値のプロファイルであり、カウント値のプロファイル同士を比較する場合を説明したが、参照データとして、カウント値のプロファイルをビーム照射軸に沿ったプロファイルに変換した再構成プロファイル(参照再構成プロファイル)を用いてもよい。その場合は、第一の実施形態と同様に、被照射体に対し複数回の粒子ビーム照射を行った時に得たカウント値のプロファイルを、遮蔽体40のスリット41と、ビーム照射軸上の位置およびガンマ線検出器の検出器位置との幾何学的関係を用いて、ビーム照射軸上のプロファイルに再構成し、異なるビーム到達位置を設定して算出した参照データとの相関を算出する。
本実施形態によれば、予め複数の参照データを用意しておくことにより、精度よく到達位置の推定を行うことができる。その他の効果は上述した実施形態と同様である。
<構造の実施形態>
以上、図1に示すビーム監視システム3を基本として、その制御装置(特に演算部51)の機能の実施形態を説明したが、ビーム監視システム3の構造は図1のものに限らず、種々の変更が可能である。以下、構造の変形例を例示する。
<変形例1>
図1では、ビーム監視システム3が1台のガンマ線検出器30を備える場合を示したが、ガンマ線検出器30の数は2以上でもよく、ガンマ線検出器30を複数設置することにより、ガンマ線検出の精度が向上し、BPの算出精度及びビーム到達位置算出の精度を向上することができる。図10に、ガンマ線検出器30をビーム照射軸の周りに6台配置したビーム監視システムの例を示す。
図10において、ビーム照射軸11Aは紙面に垂直であり、その周りに被照射体2である患者を取り囲むように6台の検出部25が配置されている。6台の検出部25は1つの制御装置50(図1)に接続されている。検出部25は、ガンマ線検出器30と遮蔽体20とを、検出素子の配列方向とスリット41の配列方向が平行となるように所定の間隔で固定した組み立て体(アッセンブリ)である。
検出部25は、それぞれ、検出素子の配列方向がビーム照射軸と平行となるようにビーム照射軸11Aの周囲に配置されている。すなわち、検出部25を図中に太矢印Bで示す視点から見たときに、図10の下図に示すように、遮蔽体40がビーム照射軸側でガンマ線検出器30が外側となり、かつ軸方向と検出素子配列方向とが一致するように配置されている。検出部25とビーム照射軸との距離は、各検出器25で同じでも異なっていてもよいが、ガンマ線のカウント値のプロファイルから再構成プロファイルを作成する場合には、それぞれの距離の情報が制御装置50に与えられる。
本変形例のビーム監視システム3においても、制御装置50が粒子ビーム照射によって発生するガンマ線を検出し、その検出結果を用いてビーム到達距離(BP)を推定することは上述した実施形態と同様であり、またビーム到達距離の推定手法はいずれの実施形態の手法でもよい。ただし本実施形態においては、制御装置50の演算部51は、6台のガンマ線検出器30からの検出結果を入力し、それぞれのカウント値を算出し、プロファイルを作成する。その際、演算部51は、6台分のカウント値を合算してプロファイルを求めてもよいし、それぞれのプロファイルを作成したのち、それを合成あるいは平均化してもよい。
その後、基準データあるいは参照データを用いて、到達位置を算出すること、算出した到達位置を表示部53に表示させること、また必要に応じて、粒子線照射装置1を停止する制御を行うこと、は上述した実施形態と同様である。
なお図10では、6台の検出部25を配置した例を示したが、検出部25の数は任意であり、照射部位や被照射体との位置関係などを考慮して適宜配置することができる。例えば、図10では、上向きあるいは下向きに寝かせられた患者腹部の上側あるいは下側から粒子線を照射する場合であるが、例えば頭部に粒子線を照射する場合には、照射軸を挟んで2台あるいは3台の検出部25を配置してもよい。
本変形例によれば、検出器25の数を増やすことにより、ビーム到達位置の推定精度をさらに向上することができる。
<変形例2>
またガンマ検出器30として、検出器を検出素子の厚み方向に積層した構造を採用することも可能である。一例を図11に示す。
図11に示すガンマ線検出器30では、3台の検出器31、32、33を積層した構造を有している。粒子ビームが被照射体を通過するときに発生しガンマ線検出器30に到来するガンマ線は、ガンマ線検出器30ですべて捕捉されるわけではなく、一部はそれを透過する。検出器を構成するシンチレータの厚みを増やすことで、捕捉率を高めることは可能であるが、その場合、飛来方向の精度が低下し、ビーム照射軸上の位置と検出器位置との関係が不明瞭になる。
本変形例では、シンチレータの厚みを増やすことなく、検出器を積層することにより、ガンマ線の検出感度を高めている。各検出器31〜33の検出結果は1つの制御装置50に集約され、変形例1と同様に、到達位置の算出が行われる。これにより本実施形態においても、検出結果の加算効果による算出精度の向上を図ることができる。
なお本変形例の検出器の構造は、ガンマ線検出器を複数台設置した変形例1の各検出器に採用することも可能である。
<変形例3>
図1では、遮蔽体40のスリット41の形状として、照射軸を含む断面の形状が矩形である場合を示したが、スリット41の形状は矩形に限らず、例えば、図12に示すように、遮蔽体40の厚み方向に幅が変化する形状であってもよい。図12に示すスリット41は、厚み方向の中央で最も幅が狭く、中央から端部に向かって幅が広がる断面形状である。
このような断面形状とすることにより、照射軸における位置と検出器位置との対応が、矩形のスリットよりも限定されるので、検出感度を高かめることができる。また中央の幅を矩形のスリットの幅と同一にするならば、一つのスリットで検出する範囲を広げることができ、軸方向の感度を向上することができる。
変形例1〜3は、単独であるいは適宜組み合わせて、上述した第1〜第3の実施形態に適用することが可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:粒子線照射装置、3:ビーム監視装置(ビーム監視システム)、11:粒子ビーム、13:ガンマ線、10:照射制御装置、20:被照射体(患者)、25:検出器と遮蔽体のアッセンブリ、30:ガンマ線検出器、31〜33:検出器、40:遮蔽体、41:スリット(透過部)、50:制御装置、51、51A、51B、51C:演算部、53:表示部、55:データベース(DB)、100:粒子線治療システム

Claims (15)

  1. 被照射体に照射された粒子ビームの照射軸に沿って発生する即発ガンマ線を検出し、前記粒子ビームの到達位置を監視するビーム監視システムであって、
    前記粒子ビームの進行方向に沿って配列し、それぞれガンマ線を検出する複数の検出素子を備えた検出器と、前記粒子ビームの照射軸と前記検出器との間に配置され、ガンマ線を透過する透過部が形成されたガンマ線遮蔽体と、前記複数の検出素子がそれぞれ検出したガンマ線の計数値を用いて、前記粒子ビームのエネルギが最大となるブラッグピークを推定する演算部とを備え、前記ガンマ線遮蔽体は、前記照射軸に沿って複数の前記透過部を備え、
    前記演算部は、一つの検出素子に、前記複数の透過部を通って異なる時間に入射するガンマ線の計数値を積算し、検出素子毎にガンマ線計数値の積算値をプロットしたプロファイルを作成し、当該プロファイルを用いて前記ブラッグピークを推定することを特徴とするビーム監視システム。
  2. 請求項1に記載のビーム監視システムであって、
    前記演算部は、前記プロファイルにおける検出素子毎のガンマ線計数値の積算値を、前記照射軸に沿ったガンマ線計数値に変換し再構成プロファイルを作成する再構成部を備え、当該再構成部が作成した前記再構成プロファイルを用いて前記ブラッグピークを推定することを特徴とするビーム監視システム。
  3. 請求項2に記載のビーム監視システムであって、
    前記再構成部は、検出素子毎のガンマ線計数値の積算値を、透過部毎のガンマ線計数値に分離する分離部を有し、前記分離部が分離した透過部毎のガンマ線計数値を用いて、当該透過部と検出素子と照射軸との幾何学的関係に基づき、照射軸上の位置を算出し、当該位置で発生したガンマ線計数値を求めることを特徴とするビーム監視システム。
  4. 請求項3に記載のビーム監視システムであって、
    前記分離部は、予め、複数の透過部のそれぞれについて、単一の透過部のみをガンマ線が透過する条件のもとで計測またはシミュレートして得た基準データを用いて、前記ガンマ線計数値の積算値における各透過部からの計数値の割合を算出し、当該割合を用いて前記ガンマ線計数値の積算値を分離することを特徴とするビーム監視システム。
  5. 請求項3に記載のビーム監視システムであって、
    前記分離部は、予め、所定の到達位置を想定した粒子ビームについて、検出素子毎に入射されるガンマ線の計数値をシミュレートして得た基準データを用いて、前記ガンマ線計数値の積算値における各透過部からの計数値の割合を算出し、当該割合を用いて前記ガンマ線計数値の積算値を分離することを特徴とするビーム監視システム。
  6. 請求項1に記載のビーム監視システムであって、
    前記ガンマ線遮蔽体及び前記検出器を1組として、前記照射軸の周りに複数組を配置し、
    前記演算部は、前記複数組の検出結果を用いて、前記ブラッグピークの推定を行うことを特徴とするビーム監視システム。
  7. 請求項1に記載のビーム監視システムであって、
    前記透過部は、前記ガンマ線遮蔽体に形成されたスリットであることを特徴とするビーム監視システム。
  8. 請求項7に記載のビーム監視システムであって、
    前記スリットは、前記照射軸を含む断面において、前記ガンマ線遮蔽体の厚み方向の中心に向かってスリット幅が漸減していることを特徴とするビーム監視システム。
  9. 請求項1に記載のビーム監視システムであって、
    前記検出器は、前記検出素子の配列方向と直交する方向に、複数の検出器を積層した構造を有することを特徴とするビーム監視システム。
  10. 請求項1に記載のビーム監視システムであって、
    前記演算部は、前記プロファイルの特徴を抽出する特徴抽出部をさらに備え、
    前記特徴抽出部は、予め、到達位置を想定した粒子ビームについて、検出素子毎に入射されるガンマ線の計数値をシミュレートして得た基準プロファイル、及び実測して得たプロファイルのそれぞれの特徴を抽出し、
    前記演算部は、前記基準プロファイルの特徴の位置と、前記実測して得たプロファイルの特徴の位置との差から、監視対象である粒子ビームのブラッグピークを推定することを特徴とするビーム監視システム。
  11. 請求項1に記載のビーム監視システムであって、
    予め、複数の異なる到達位置を想定した複数の粒子ビームについて、検出素子毎に入射されるガンマ線の計数値をシミュレートして得た複数の参照プロファイル又は当該参照プロファイルを前記照射軸に沿ったガンマ線計数値に変換した参照再構成プロファイルを格納する記憶装置をさらに備え、
    前記演算部は、監視対象である粒子ビームについて作成したプロファイルと前記参照プロファイルとの一致度、又は前記プロファイルの再構成プロファイルと前記参照再構成プロファイルとの一致度に基づき、前記監視対象である粒子ビームについてブラッグピークを推定することを特徴とするビーム監視システム。
  12. 粒子ビームを発生する粒子線発生装置と、当該粒子線発生装置を制御する粒子線制御装置と、前記粒子ビームが照射される被照射体の周囲の少なくとも1か所に配置され、前記ビームの飛程を監視するビーム監視装置と、を備えた粒子線治療システムであって、
    前記ビーム監視装置が、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のビーム監視システムであることを特徴とする粒子線治療システム。
  13. 請求項12に記載の粒子線治療システムであって、
    前記粒子線制御装置は、前記ビーム監視装置の前記演算部が推定したブラッグピークの結果を入力し、推定したブラッグピークで決まるビーム到達位置と計画到達位置との差が所定以上のときに、前記粒子線発生装置による粒子ビームの発生を停止することを特徴とする粒子線治療システム。
  14. 被照射体に照射された粒子ビームの照射軸に沿って発生する即発ガンマ線を検出し、前記粒子ビームの飛程を監視するビーム監視方法であって、
    ガンマ線を検出する複数の検出素子を備えた検出器を、前記検出素子の配列方向が前記照射軸と概ね一致するように前記被照射体の近傍に配置するとともに、前記粒子ビームと前記検出器との間に、照射軸に沿って前記ガンマ線を透過する複数の透過部が形成されたガンマ線遮蔽体を配置し、
    粒子ビームが前記被照射体を通過する際に、個々の検出素子に、前記複数の透過部を通って異なる時間に入射するガンマ線の計数値を積算し、
    検出素子毎にガンマ線計数値の積算値をプロットしたプロファイルを作成し、
    作成したプロファイルを用いて、前記粒子ビームのエネルギが最大となるブラッグポインントを推定することを特徴とするビーム監視方法。
  15. 請求項14に記載のビーム監視方法であって、
    前記プロファイルにおける検出素子毎のガンマ線計数値の積算値を、透過部毎のガンマ線計数値に分離し、
    分離した透過部毎のガンマ線計数値を用いて、当該透過部と検出素子と照射軸との幾何学的関係に基づき、照射軸上の位置を算出し、前記透過部毎のガンマ線計数値を、前記照射軸に沿ったガンマ線計数値に変換し、再構成プロファイルを作成し、
    前記再構成プロファイルを用いて前記ブラッグピークを推定することを特徴とするビーム監視方法。
JP2020023654A 2020-02-14 2020-02-14 ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法 Active JP7356370B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020023654A JP7356370B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法
US17/797,143 US20230056147A1 (en) 2020-02-14 2020-08-25 Beam monitoring system, particle therapy system, and beam monitoring method
PCT/JP2020/032027 WO2021161561A1 (ja) 2020-02-14 2020-08-25 ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020023654A JP7356370B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021126397A true JP2021126397A (ja) 2021-09-02
JP7356370B2 JP7356370B2 (ja) 2023-10-04

Family

ID=77292251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020023654A Active JP7356370B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20230056147A1 (ja)
JP (1) JP7356370B2 (ja)
WO (1) WO2021161561A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010013345A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 独立行政法人放射線医学総合研究所 検出器シフト型放射線治療・pet複合装置
KR20100133240A (ko) * 2009-06-11 2010-12-21 고려대학교 산학협력단 치료용 강입자 빔 측정을 위한 검출 방법과 측정 방법 및 이를 적용한 빔 측정 장치
US20140145088A1 (en) * 2011-05-11 2014-05-29 Damien Prieels Method And Apparatus For Particle Beam Range Verification
JP2015188589A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 国立研究開発法人国立がん研究センター 生体機能観測装置および放射線治療システム
US20150321025A1 (en) * 2014-05-09 2015-11-12 Ion Beam Applications S.A. Apparatus for particle therapy verification comprising a collimator with multiple openings
US20160114189A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 The Regents Of The University Of California System and method for dose verification and gamma ray imaging in ion beam therapy
JP2019088597A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 国立大学法人千葉大学 粒子線治療装置及び粒子線治療時の被曝位置測定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010013345A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 独立行政法人放射線医学総合研究所 検出器シフト型放射線治療・pet複合装置
KR20100133240A (ko) * 2009-06-11 2010-12-21 고려대학교 산학협력단 치료용 강입자 빔 측정을 위한 검출 방법과 측정 방법 및 이를 적용한 빔 측정 장치
US20140145088A1 (en) * 2011-05-11 2014-05-29 Damien Prieels Method And Apparatus For Particle Beam Range Verification
JP2015188589A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 国立研究開発法人国立がん研究センター 生体機能観測装置および放射線治療システム
US20150321025A1 (en) * 2014-05-09 2015-11-12 Ion Beam Applications S.A. Apparatus for particle therapy verification comprising a collimator with multiple openings
US20160114189A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 The Regents Of The University Of California System and method for dose verification and gamma ray imaging in ion beam therapy
JP2019088597A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 国立大学法人千葉大学 粒子線治療装置及び粒子線治療時の被曝位置測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021161561A1 (ja) 2021-08-19
US20230056147A1 (en) 2023-02-23
JP7356370B2 (ja) 2023-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102596318B (zh) 放射线治疗装置以及控制方法
CN107850675B (zh) 用于优化质子疗法的质子成像系统
US8995609B2 (en) X-ray compton scatter imaging on volumetric CT systems
US11506801B2 (en) Prompt gamma monitor for hadron therapy
JP6699004B2 (ja) 中性子捕捉療法システム及び中性子捕捉療法システムの制御方法
KR101206005B1 (ko) 감마선 검출 장치 및 이를 이용한 감마선 검출 방법
JP6842694B2 (ja) 部分リングpet装置及びpet装置
KR101948800B1 (ko) 3차원 산란 방사선 영상장치와 이를 갖는 방사선 의료장비 및 3차원 산란 방사선 영상장치의 배치 방법
US10067238B2 (en) Method and apparatus for ion beam Bragg Peak measurement
CN107544086A (zh) 加马光子侦测成像装置与方法
Lopes et al. Simulation of proton range monitoring in an anthropomorphic phantom using multi-slat collimators and time-of-flight detection of prompt-gamma quanta
CN102488971A (zh) 实时动态质子成像和放疗的图像成像方法和图像重建优化算法以及使用该方法的成像系统
CN106659457A (zh) 光子计数ct装置以及估计受辐射量计算方法
US8909495B2 (en) Particle radiation monitoring apparatus, recording medium to retain particle radiation monitoring program, and particle radiation monitoring method
US9849307B2 (en) System and method for dose verification and gamma ray imaging in ion beam therapy
WO2021161561A1 (ja) ビーム監視システム、粒子線治療システム、およびビーム監視方法
KR101749324B1 (ko) 3차원 산란 방사선 영상장치 및 이를 갖는 방사선 의료장비
CN112384144A (zh) 双能x射线成像设备
WO2021038941A1 (ja) 粒子線モニタ装置、粒子線治療システムおよび粒子線モニタ方法
JP7485587B2 (ja) 粒子線監視システム、粒子線監視方法および粒子線治療システム
Garnica‐Garza Directional scatter imaging for the stereoscopic tracking of fiducial markers in a single kV exposure
Hartmann et al. Towards fragment distinction in therapeutic carbon ion beams: A novel experimental approach using the Timepix detector
Parodi In Vivo Treatment Verification
KR102188524B1 (ko) 팬텀 장치 및 이를 이용한 조사선량 재현성 검증 방법
EP4186562A1 (en) System and method for brachytherapy procedure planning and verification

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7356370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150