JP2021125115A - 本人確認・認証システム及び本人確認・認証方法 - Google Patents

本人確認・認証システム及び本人確認・認証方法 Download PDF

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慶 市川
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Abstract

【課題】本人確認書類を偽造して本人になりすます等の不正を防止することを課題とする。
【解決手段】利用者は、本人確認書類及び顔画像を携帯端末によって撮像して管理装置に送信し、管理装置は、本人確認書類、顔画像の真贋判定を行い(S1)、スコア値を算出する(S2)。スコア値が所定値未満の場合、複数の確認方法から自動で選択した確認方法により追加確認を行う(S3〜S5)。追加確認によってもスコア値が所定値未満の場合、オペレータの目視による追加確認を行う(S6)。
【選択図】図1

Description

本発明は、本人確認書類を偽造して本人になりすます等の不正を防止することができる本人確認・認証システム及び本人確認・認証方法に関する。
従来、本人確認及び本人認証(以下、「本人確認・認証」と言う)の分野において、様々ななりすまし防止技術が知られている。例えば、特許文献1には、順次変化する色の組み合わせパターンである表示パターンを生成し、生成した表示パターンを表示出力し、表示出力する間に利用者の目を撮影した複数の画像を取得し、取得した複数の画像のそれぞれに含まれる目の角膜領域の色域に基づいて表示パターンを推定し、推定された表示パターンと表示出力された表示パターンとが符合する場合に、利用者がなりすましでないことを判定するシステムが開示されている。
特許第6446676号公報
しかしながら、免許証などの本人確認書類等を用いて本人確認・認証を行う場合に、本人確認書類そのものを偽造する等、本人になりすます不正が行われたならば、上記特許文献1等の従来技術では対応することができないという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、本人確認書類を偽造して本人になりすます等の不正を防止することができる本人確認・認証システム及び本人確認・認証方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、利用者の顔を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された認証用生体情報と、予め利用者の顔を撮像して生成された登録生体情報とを照合して、前記利用者が予め登録された登録者であるか否かを認証する認証部とを有する本人確認・認証システムにおいて、前記撮像部は、前記利用者の登録時に、該利用者の顔、及び、該利用者により所持される本人証明書類を撮像し、前記利用者の登録時に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報と、前記本人証明書類の画像に含まれる顔画像に基づいて生成された生体情報とから顔スコア値を算出し、前記顔スコア値が第一の所定値以上であった場合に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報を前記登録生体情報として登録する登録部を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記登録部は、前記顔スコア値が第一の所定値以上であった場合に、前記本人証明書類の画像を前記登録生体情報と紐づけて登録することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記顔スコア値が、第二の所定値以上であり、かつ、第三の所定値以下であった場合に、前記顔もしくは前記本人証明書類の少なくとも一方を、オペレータに目視確認させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記認証部は、前記顔スコア値、前記顔の撮影が不正に行われた可能性を示す第一の真贋スコア値、及び、前記本人証明書類の撮影が不正に行われた可能性を示す第二の真贋スコア値を算出し、算出された前記顔スコア値、前記第一の真贋スコア値、及び、前記第二の真贋スコア値の少なくとも一つに基づいて、前記利用者へ動作指示を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記動作指示は、前記顔の方向を変えた状態を撮影する指示を含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記動作指示は、所定の文字列を発声する指示を含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記動作指示は、前記本人証明書類を回転させている状態を撮影する指示を含むことを特徴とする。
また、本発明は、利用者の顔を撮像する撮像部を有し、前記撮像部に撮像された顔画像に基づいて生成された認証用生体情報と、予め利用者の顔を撮像して生成された登録生体情報とを照合して、前記利用者が予め登録された登録者であるか否かを認証する本人確認・認証システムにおける本人確認・認証方法であって、前記撮像部が、前記利用者の登録時に、前記利用者の顔、及び、該利用者により所持される本人証明書類を撮像するステップと、前記利用者の登録時に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報と、前記本人証明書類の画像に含まれる顔画像に基づいて生成された生体情報とから顔スコア値を算出し、前記顔スコア値が第一の所定値以上であった場合に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報を前記登録生体情報として登録するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、本人確認書類を偽造して本人になりすます等の不正を防止することが可能となる。
図1は、実施形態に係る本人確認・認証システムの概要の説明図である。 図2は、実施形態に係る本人確認・認証システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した携帯端末の内部構成を示す図である。 図4は、図3に示した画像データの一例を示す図である。 図5は、図2に示した管理装置の内部構成を示す図である。 図6は、図5に示した認証結果データ、登録認証データ、書類画像データ、顔画像データ、動作データ及び音声データの一例を示す図である。 図7は、図2に示した認証装置の内部構成を示す図である。 図8は、図7に示した書類真贋スコア値判定データ、顔画像真贋スコア値判定データ、顔スコア値判定データ、書類厚み判定データ、動作スコア値判定データ及び音声スコア値判定データの一例を示す図である。 図9は、図2に示した管理端末の内部構成を示す図である。 図10は、図9に示した認証中データの一例を示す図である。 図11は、管理装置の処理手順(その1)を示すフローチャートである。 図12は、管理装置の処理手順(その2)を示すフローチャートである。 図13は、変形例1に係る本人確認・認証システムの概要の説明図である。 図14は、変形例2に係る本人確認・認証システムの概要の説明図である。 図15は、変形例3に係る本人確認・認証システムの概要の説明図である。 図16は、変形例4に係る本人確認・認証システムの概要の説明図である。 図17は、変形例5に係る本人確認・認証システムの概要の説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る本人確認・認証システム及び本人確認・認証方法の好適な実施形態を詳細に説明する。
<実施形態に係る本人確認・認証システムの概要>
まず、本実施形態に係る本人確認・認証システムの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る本人確認・認証システムの概要を説明するための説明図である。ここでは、利用者が、スマートフォン等の携帯端末から管理装置に本人確認・認証の申請を行い、管理装置が本人確認・認証の処理を行う状況を示している。
本人確認・認証を行う場合には、あらかじめ利用者の登録生体情報(例えば、特徴量)を登録する登録段階と、利用者の認証用生体情報を取得して登録生体情報と照合して認証する認証段階とがある。そして、この登録段階では、利用者の運転免許証又はパスポートなどの本人確認書類が用いられることが多い。本人確認書類が偽造されたものである場合、利用者の顔画像が例えば写真等の印刷物である場合には、不正に登録者として登録されてしまうからである。このため、いかにして利用者による登録が正当に行われるかが重要になる。そこで、本実施形態では、登録段階に焦点を当て、適正な登録が行われるように構成し、本人確認書類を用いて登録する場合の不正を防止するよう構成している。以下の実施形態では、登録段階における不正を防止する点を中心に説明する。
図1に示すように、利用者が認証用生体情報を登録する場合には、利用者は、本人確認書類の画像を携帯端末によって撮像して管理装置に送信し、管理装置は、本人確認書類の真贋判定を行う(S1)。運転免許証などの本人確認書類が偽造されたものであるか否かを確認するためである。
その後、利用者は、携帯端末のカメラによって自らの顔を撮像して管理装置に送信し、管理装置が顔画像の真贋判定を行うとともに、本人確認書類画像及び顔画像からスコア値を算出する(S2)。具体的には、本人確認書類画像に含まれる顔部分の部分画像に基づいて生成された生体情報(例えば、特徴量)と、カメラで撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報(例えば、特徴量)とから、スコア値を算出する。このスコア値としては、例えば1〜100に正規化された相互相関係数などを用いることができる。この場合、スコア値が高いほど、本人確認書類画像に含まれる顔部分の部分画像に基づいて生成された生体情報とカメラで撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報の一致度が高くなる。
ここで、スコア値が所定値(第一の所定値)以上であったならば、カメラにより撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報を登録生体情報として登録するとともに、本人証明書類の画像を登録生体情報と紐付けて登録する。
これに対して、スコア値が所定値(第一の所定値)未満の場合には、複数の確認方法から自動で選択した確認方法により追加確認を行う(S3)。たまたまスコア値が低くなった可能性があるからである。
自動選択された確認方法が本人確認書類の再撮像の場合、利用者は、本人確認書類の撮像位置をずらして再度撮像を行い、撮像画像を管理装置に送信する。管理装置は、撮像画像からスコア値を算出する(S4)。
自動化された確認方法が本人確認書類の表裏回転撮影の場合、利用者は、本人確認書類を表裏回転しながら撮像を行い、撮像画像を管理装置に送信し、管理装置は、撮像画像からスコア値を算出する(S5)。本人確認書類ではなく偽造写真などである場合を除外するためである。スコア値が第一の所定値以上であり、かつ、第二の所定値以下の場合、顔もしくは本人証明書類の少なくとも一方をオペレータの目視により確認させる(S6)。
また、自動選択された確認方法が利用者の動作撮像の場合、利用者は、頭を動かす等の動作の撮像を行い、撮像画像を管理装置に送信する。管理装置は、撮像画像からスコア値を算出する(S4´)。利用者の顔の印刷物を用いた不正を除外するためである。スコア値が所定値未満の場合、オペレータの目視による追加確認を行う(S6)。
このように、本実施形態に係る本人確認・認証システムは、利用者が認証用生体情報を登録する場合には、カメラにより利用者の顔、及び、該利用者により所持される本人証明書類を撮像し、カメラにより撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報と、本人証明書類の画像に含まれる顔画像に基づいて生成された生体情報とからスコア値を算出し、スコア値が第一の所定値以上であった場合に、カメラにより撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報を登録生体情報として登録するとともに、本人証明書類の画像を登録生体情報と紐づけて登録するよう構成している。
また、スコア値が第二の所定値以上であり、かつ、第三の所定値以下であった場合に、顔もしくは本人証明書類の少なくとも一方を、オペレータに目視確認させるよう構成している。また、本人確認・認証の確証が得られない場合には、他の確認方法による追加確認を行うことにより、利用者のなりすましリスクを低減している。
<システム構成>
次に、本実施形態に係る本人確認・認証システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態に係る本人確認・認証システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、利用者が所持する携帯端末10は、本人確認・認証サービス提供会社等に設置される管理装置20及び管理端末40とインターネットにより接続される。また、管理装置20は、認証装置30と通信可能に接続される。なお、ここでは説明の便宜上、認証装置30が管理装置20と直接接続される場合を示しているが、認証装置30がインターネットに接続されていてもよい。
携帯端末10は、管理装置20に対して本人確認・認証を申請する装置であり、少なくとも画像を撮像するためのカメラと、カメラで撮像した画像を送信する機能を有する。携帯端末10は、管理装置20の指示に基づき、本人確認書類及び利用者の動作の撮像等を行い、撮像した画像を管理装置20に送信する。なお、この携帯端末10には、本人確認・認証を行うためのアプリがインストールされていても良いし、ブラウザにて管理装置20が提供するウエブページ上で本人確認・認証をしても良い。
管理装置20は、携帯端末10からの本人確認・認証の申請を受け、利用者の本人確認・認証を行う装置である。管理装置20は、携帯端末10から受信した本人確認書類及び利用者の動作を撮像した撮像画像等を認証判定処理指示とともに認証装置30に送信する。管理装置20は、認証装置30から認証判定処理結果を受信したならば、該認証判定処理結果に応じて、本人確認・認証の許可または不許可を携帯端末10に送信する。また、他の本人確認方法による本人確認・認証処理を行う。
認証装置30は、管理装置20の指示に基づき、本人確認・認証処理を行う装置である。認証装置30は、管理装置20から受信した撮像画像等のデータ及び認証判定処理指示に基づき、該データに対応したスコア値を算出して認証判定処理を行う。
管理端末40は、オペレータが操作し、利用者に対して目視確認を行うための装置である。管理端末40は、管理装置20の指示に基づいて携帯端末10と通信し、携帯端末10との音声の送受信及び映像の受信を提供する。
<携帯端末10の内部構成>
次に、図2に示した携帯端末10の内部構成について説明する。図3は、図2に示した携帯端末10の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯端末10は、操作表示部11、カメラ12、マイク13、スピーカ14、通信部15、記憶部16及び制御部17を有する。なお、ここでは説明の便宜上、本発明に直接関連する部分のみを記載しており、その以外の説明を省略している。
操作表示部11は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスである。カメラ12は、携帯端末10の裏面等に設けられた撮像デバイスである。マイク13は、携帯端末10の下端等に設けられた音声入力デバイスである。スピーカ14は、携帯端末10の表面等に設けられた音声出力デバイスである。通信部15は、無線通信網を介して他の装置と通信するためのインターフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、画像データ16aを記憶する。画像データ16aは、カメラ12で撮像された本人確認書類及び利用者の顔画像等の画像データである。
制御部17は、携帯端末10を全体制御する制御部であり、認証申請制御部17aを有する。実際には、認証申請制御部17aに対応するプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
認証申請制御部17aは、利用者が認証用生体情報を登録する場合に、本人確認・認証の申請を管理装置20に送信する。認証申請制御部17aは、管理装置20の指示に基づき、カメラ12によって本人確認書類等を撮像し、撮像した画像は画像データ16aに保存するとともに、管理装置20に送信する。
また、認証申請制御部17aは、管理装置20の指示に基づき、カメラ12によって撮像した利用者の画像または映像を管理装置20に送信する。認証申請制御部17aは、管理装置20の指示に基づき、マイク13に入力された音声を管理装置20に送信するとともに、管理装置20から受信した音声をスピーカ14に出力する。
次に、図3に示した携帯端末10の記憶部16が記憶するデータの一例について説明する。図4は、図3に示した画像データ16aの一例を示す図である。画像データ16aは、撮影日時及びデータを含む。
具体的には、画像データ16aには、撮影日時「2020/02/01 10:00」及びデータ「A102001_202002011000.jpg」を対応付けられている。また、画像データ16aには、撮影日時「2020/02/01 10:05」及びデータ「A102001_202002011005.jpg」を対応付けられている。
<管理装置20の内部構成>
次に、図2に示した管理装置20の内部構成について説明する。図5は、図2に示した管理装置20の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、管理装置20は、表示部21及び入力部22と接続され、通信部23、記憶部24及び制御部25を有する。
表示部21は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部22は、キーボードやマウス等である。通信部23は、インターネット等を介して他の装置と通信するためのインターフェース部である。
記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、認証結果データ24a、登録認証データ24b、書類画像データ24c、顔画像データ24d、動作データ24e及び音声データ24fを記憶する。
認証結果データ24aは、本人確認・認証の結果及び認証に必要な各種確認の状況を記録したデータである。登録認証データ24bは、本人確認・認証が許可された場合に、本人確認書類及び利用者の顔画像を紐付けるデータである。
書類画像データ24cは、携帯端末10から受信した本人確認書類の画像データである。顔画像データ24dは、携帯端末10から受信した利用者の顔を撮像した画像データである。動作データ24eは、携帯端末10から受信した利用者が首を動かす等の動作、または、本人確認書類を回転させる動作を撮像した動画データである。音声データ24fは、携帯端末10から受信した利用者の読み上げを録音した音声データである。
制御部25は、管理装置20の全体制御を行う制御部であり、認証制御部25aを有する。実際には、認証制御部25aに対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
認証制御部25aは、携帯端末10から受信した本人確認書類の画像データを書類画像データ24cとして記憶部24に記憶し、利用者の顔を撮像した画像データを顔画像データ24dとして記憶部24に記憶し、利用者の動作等を撮像した動画データを動作データ24eとして記憶部24に記憶し、利用者の読み上げを録音した音声データを音声データ24fとして記憶部24に記憶する。
また、認証制御部25aは、携帯端末10から受信したデータを、書類画像データ24c、顔画像データ24d、動作データ24e又は音声データ24fとして記憶したならば、該データを認証装置30に送信するとともに、認証装置30に対して認証判定処理を指示する。
また、認証制御部25aは、認証装置30から認証判定処理結果を受信したならば、該認証判定処理結果を認証結果データ24aに記憶する。認証制御部25aは、認証装置30から受信した認証判定処理結果が、本人確認書類の真贋スコア値判定、顔画像真贋スコア値判定または顔スコア値判定に対する認証判定処理結果が「C」であった場合、本人確認・認証を「不許可」と判定し、認証結果データ24aに記憶する。
また、認証制御部25aは、認証装置30から受信した顔スコア値判定に対する認証判定処理結果が「B」であった場合、読み上げ確認、動作確認及び本人確認書類の再確認の中からいずれかの確認方法を自動選択し、選択した確認方法の実施指示を携帯端末10に送信する。読み上げ確認とは、指定したキーワードを利用者が読み上げる音声を確認する方法であり、動作確認とは、首を傾ける等の指定した動作を利用者が行う動作を確認する方法であり、本人確認書類の再確認とは、本人確認書類の位置を変えて再度撮像した画像を確認する方法である。確認方法の自動選択は、選択する確認方法を一定時間ごとに切り替えることができ、選択時に発生させた乱数によりランダムに選択してもよい。
また、認証制御部25aは、認証装置30から受信した認証判定処理結果が、顔スコア値判定、音声スコア値判定、動作スコア値判定または書類厚み判定に対する処理結果が「A」であった場合、本人確認・認証を「許可」と判定し、認証結果データ24aに記憶する。
また、認証制御部25aは、認証装置30から受信した認証判定処理結果が、音声スコア値判定、動作スコア値判定または書類厚み判定に対する処理結果が「B」であった場合、管理端末40に対して、オペレータによる目視確認を指示するとともに、認証結果データ24aの中の利用者に関するデータを送信する。
また、認証制御部25aは、管理端末40から目視確認結果を受信したならば、該目視確認結果に基づいて本人確認・認証の「許可」または「不許可」を判定し、認証結果データ24aとして記憶部24に記憶する。
また、認証制御部25aは、本人確認・認証が「許可」と判定された場合、本人確認書類の画像データ及び顔画像データを紐付けて登録認証データ24bとして記憶部24に記憶する。
次に、図5に示した管理装置20の記憶部24に記憶するデータの一例について説明する。図6は、図5示した認証結果データ24a、登録認証データ24b、書類画像データ24c、顔画像データ24d、動作データ24e及び音声データ24fの一例を示す図である。
図6(a)に示す認証結果データ24aは、認証日時、利用者ID、認証結果等を対応付けたデータである。具体的には、認証結果データ24aは、認証日時「2020/02/01 10:15」、利用者ID「A102001」に対して、認証結果「A」、書類真贋「B」、顔画像真贋「A」、顔スコア「A」、書類再確認「B」、書類厚確認「A」、動作確認「−」、読上確認「−」及び目視確認「A」が対応付けられている。
また、認証結果データ24aは、認証日時「2020/02/02 15:40」、利用者ID「A103050」に対して、認証結果「C」、書類真贋「A」、顔画像真贋「B」、顔スコア「B」、書類再確認「−」、書類厚確認「−」、動作確認「B」、読上確認「−」及び目視確認「C」が対応付けられている。
図6(b)に示す登録認証データ24bは、登録者ID、登録日時、書類画像及び顔画像を対応付けたデータである。具体的には、登録認証データ24bは、登録者ID「A102001」、登録日時「2020/02/01 10:15」、書類画像「A102001_202002011000.jpg」及び顔画像「A102001_202002011005.jpg」が対応付けられている。
図6(c)に示す書類画像データ24cは、日時、利用者ID及び書類画像を対応付けたデータである。具体的には、書類画像データ24cは、日時「2020/02/01 11:00」、利用者ID「A102001」及び書類画像「A102001_202002011100.jpg」が対応付けられている。
図6(d)に示す顔画像データ24dは、日時、利用者ID及び顔画像を対応付けたデータである。具体的には、顔画像データ24dは、日時「2020/02/01 11:05」、利用者ID「A102001」及び顔画像「A102001_202002011105.jpg」が対応付けられている。
図6(e)に示す動作データ24eは、日時、利用者ID及び動画を対応付けたデータである。具体的には、動作データ24eは、日時「2020/02/02 15:30」、利用者ID「A103050」及び動画「A103050_202002021530.mp4」が対応付けられている。
図6(f)に示す音声データ24fは、日時、利用者ID及び音声を対応付けたデータである。具体的には、音声データ24fは、日時「2020/02/03 20:10」、利用者ID「A104012」及び音声「A104012_202002032010.wav」が対応付けられている。
<認証装置30の内部構成>
次に、図2に示した認証装置30の内部構成について説明する。図7は、図2に示した認証装置30の内部構成を示すブロック図である。図7に示すように、認証装置30は、表示部31及び入力部32と接続され、通信部33、記憶部34及び制御部35を有する。
表示部31は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部32は、キーボードやマウス等である。通信部33は、管理装置20と通信するためのインターフェース部である。
記憶部34は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、書類真贋スコア値判定データ34a、顔画像真贋スコア値判定データ34b、顔スコア値判定データ34c、動作スコア値判定データ34d及び音声スコア値判定データ34eを記憶する。
書類真贋スコア値判定データ34aは、本人確認書類の真贋判定を行う際の基準となるデータである。顔画像真贋スコア値判定データ34bは、利用者の顔画像の真贋判定を行う際の基準となるデータである。顔スコア値判定データ34cは、本人確認書類と顔画像との同一人物性を測る顔スコア値判定を行う際の基準となるデータである。
動作スコア値判定データ34dは、利用者の動作に対するスコア値判定を行う際の基準となるデータである。音声スコア値判定データ34eは、利用者の読み上げ音声に対するスコア値判定を行う際の基準となるデータである。
制御部35は、認証装置30を全体制御する制御部であり、書類真贋判定部35a、画像真贋判定部35b、顔スコア判定部35c、書類厚み確認部35d、動作判定部35e及び音声判定部35fを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、書類真贋判定部35a、画像真贋判定部35b、顔スコア判定部35c、書類厚み確認部35d、動作判定部35e及び音声判定部35fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
書類真贋判定部35aは、管理装置20から本人確認書類の書類画像データ24c及び書類真贋スコア値判定指示を受信したならば、該書類画像データ24cから書類真贋スコア値を算出する。書類真贋判定部35aは、該書類真贋スコア値と書類真贋スコア値判定データ34aを比較し、該書類真贋スコア値が、第1判定値以上であれば「A」を、第1判定値未満でかつ第2判定値以上であれば「B」を、第2判定値未満であれば「C」を管理装置20に送信する。
画像真贋判定部35bは、管理装置20から利用者の顔画像データ24d及び顔画像真贋スコア値判定指示を受信したならば、該顔画像データ24dから顔画像真贋スコア値を算出する。画像真贋判定部35bは、該顔画像真贋スコア値と顔画像真贋スコア値判定データ34bを比較し、該顔画像真贋スコア値が、第1判定値以上であれば「A」を、第1判定値未満でかつ第2判定値以上であれば「B」を、第2判定値未満であれば「C」を管理装置20に送信する。
顔スコア判定部35cは、管理装置20から利用者の顔スコア値判定指示を受信したならば、書類画像データ24c及び顔画像データ24dから顔スコア値を算出する。顔スコア判定部35cは、該顔スコア値と顔スコア値判定データ34cを比較し、該顔スコア値が、第1判定値以上であれば「A」を、第1判定値未満でかつ第2判定値以上であれば「B」を、第2判定値未満であれば「C」を管理装置20に送信する。
書類厚み確認部35dは、オペレータにより目視により書類厚みを確認し、オペレータにより入力された書類厚み値を受け付ける処理部である。書類厚みが、判定値以上であれば「A」を、判定値未満であれば「B」を管理装置20に送信する。
動作判定部35eは、管理装置20から利用者が動作した際の動作データ24e及び動作スコア値判定指示を受信したならば、該動作データ24eから動作スコア値を算出する。動作判定部35eは、該動作スコア値と動作スコア値判定データ34dを比較し、該動作スコア値が、判定値以上であれば「A」を、判定値未満であれば「B」を管理装置20に送信する。
音声判定部35fは、管理装置20から利用者がキーワードを読み上げた際の音声データ24f及び音声スコア値判定指示を受信したならば、該音声データ24fから音声スコア値を算出する。音声判定部35fは、該音声スコア値と音声スコア値判定データ34fを比較し、該音声スコア値が、判定値以上であれば「A」を、判定値未満であれば「B」を管理装置20に送信する。
次に、図7に示した認証装置30の記憶部34に記憶するデータの一例について説明する。図8は、図7に示した書類真贋スコア値判定データ34a、顔画像真贋スコア値判定データ34b、顔スコア値判定データ34c、動作スコア値判定データ34d及び音声スコア値判定データ34eの一例を示す図である。
図8(a)に示す書類真贋スコア値判定データ34aは、第1判定値「80」及び第2判定値「60」を示している。図8(b)に示す顔画像真贋スコア値判定データ34bは、第1判定値「70」及び第2判定値「50」を示している。図8(c)に示す顔スコア値判定データ34cは、第1判定値「75」及び第2判定値「55」を示している。
図8(d)に示す動作スコア値判定データ34dは、判定値「70」を示している。図8(e)に示す音声スコア値判定データ34eは、判定値「80」を示している。
<管理端末40の内部構成>
次に、図2に示した管理端末40の内部構成について説明する。図9は、図2に示した管理端末40の内部構成を示すブロック図である。図9に示すように、管理端末40は、表示部41、入力部42、マイク43及びスピーカ44と接続され、通信部45、記憶部46及び制御部47を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。マイク43は、音声入力デバイスであり、スピーカ44は、音声出力デバイスである。通信部45は、他の装置と通信するためのインターフェース部である。
記憶部46は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、認証中データ46aを記憶する。認証中データ46aは、利用者の本人確認・認証の確認状況を示すデータである。
制御部47は、管理端末40を全体制御する制御部であり、認証制御部47aを有する。実際には、認証制御部47aに対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
認証制御部47aは、管理装置20から認証結果データ24a及び目視確認指示を受信したならば、該認証結果データ24aを認証中データ46a記憶し、該認証中データ46aを表示部41に表示する。次に、認証制御部47aは、管理装置20から指示された携帯端末10との間で、音声の送受信及び映像の受信を可能に接続する。
また、認証制御部47aは、本人確認・認証の結果としての「許可」または「不許可」を、オペレータの操作により管理装置20に送信する。
次に、図9に示した管理端末40の記憶部46に記憶するデータの一例について説明する。図10は、図9に示した認証中データ46aの一例を示す図である。認証中データ46aは、申告者ID、書類真贋、顔画像真贋及び顔スコア等を対応付けたデータである。
具体的には、認証中データ46aは、利用者ID「A102001」に対して、書類真贋「B」、顔画像真贋「A」、顔スコア「A」、書類再確認「B」、書類厚確認「A」、動作確認「−」及び読上確認「−」が対応付けられている。
また、認証中データ46aは、利用者ID「A103050」に対して、書類真贋「A」、顔画像真贋「B」、顔スコア「B」、書類再確認「−」、書類厚確認「−」、動作確認「B」及び読上確認「−」が対応付けられている。
次に、管理装置20の処理手順について説明する。図11及び図12は、管理装置20の処理手順を示すフローチャートである。まず、携帯端末10から本人確認・認証の申請を受信したならば、携帯端末10に対して本人確認書類の撮像を指示し、携帯端末10から撮像画像データを受信して書類画像データ24cに記憶する(ステップS101)。
認証装置30に対して、書類画像データ24cを送信するとともに、書類真贋スコア値判定を指示する(ステップS102)。認証装置30から受信した書類真贋スコア値判定結果が「C」であったならば(ステップS103;Yes)、本人確認・認証の結果を「不許可」とし(ステップS127)、認証結果データ24aを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
書類真贋スコア値判定結果が「C」でなかったならば(ステップS103;No)、携帯端末10に対して利用者の顔の撮像を指示し、携帯端末10から撮像した画像データを受信して顔画像データ24dに記憶する(ステップS104)。
認証装置30に対して、顔画像データ24dを送信するとともに、顔画像真贋スコア値判定を指示する(ステップS105)。認証装置30から受信した顔画像真贋スコア値判定結果が「C」であったならば(ステップS106;Yes)、本人確認・認証の結果を「不許可」とし(ステップS127)、認証結果データ24aを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
顔画像真贋スコア値判定結果が「C」でなかったならば(ステップS106;No)、認証装置30に対して、書類画像データ24c及び顔画像データ24dを送信するとともに、顔スコア値判定を指示する(ステップS107)。認証装置30から受信した顔スコア値判定結果が「C」であったならば(ステップS108;Yes)、本人確認・認証の結果を「不許可」とし(ステップS127)、認証結果データ24aを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
顔スコア値判定結果が「A」であったならば(ステップS108;No、ステップS109;Yes)、本人確認・認証の結果を「許可」とし(ステップS126)、認証結果データ24a及び登録認証データ24bを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
顔スコア値判定結果が「B」であったならば(ステップS108;No、ステップS109;No)、追加確認する方法として、読み上げ確認、動作確認及び本人確認書類の再確認の中からいずれかの確認方法を自動選択する(ステップS110)。
読み上げ確認が選択された場合(ステップS111;No、ステップS112;No)、携帯端末10に対してキーワードを対する読み上げ指示を送信し、携帯端末10から利用者が読み上げた音声データを受信して音声データ24fに記憶する(ステップS113)。
認証装置30に対して、音声データ24fを送信するとともに、音声スコア値判定を指示する(ステップS114)。認証装置30から受信した音声スコア値判定結果が「A」であったならば(ステップS115;Yes)、本人確認・認証の結果を「許可」とし(ステップS126)、認証結果データ24a及び登録認証データ24bを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
音声スコア値判定結果が「A」でなかったならば(ステップS115;No)、管理端末40に対してオペレータによる目視確認を指示し、管理端末40から目視確認結果を受信する(ステップS116)。
目視確認結果が「許可」であった場合は認証結果データ24a及び登録認証データ24bを、「不許可」であった場合は認証結果データ24aを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
また、追加確認する方法として動作確認が選択された場合(ステップS111;No、ステップS112;Yes)、携帯端末10に対して動作の指示を送信し、携帯端末10から利用者が撮像したデータを受信して動作データ24eに記憶する(ステップS118)。
認証装置30に対して、動作データ24eを送信するとともに、動作スコア値判定を指示する(ステップS119)。認証装置30から受信した動作スコア値判定結果が「A」であったならば(ステップS120;Yes)、本人確認・認証の結果を「許可」とし(ステップS126)、認証結果データ24a及び登録認証データ24bを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
動作スコア値判定結果が「A」でなかったならば(ステップS120;No)、管理端末40に対して、オペレータによる目視確認を指示し、管理端末40から目視確認結果を受信する(ステップS116)。
目視確認結果が「許可」であった場合は認証結果データ24a及び登録認証データ24bを、「不許可」であった場合は認証結果データ24aを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
また、追加確認する方法として本人確認書類の再確認が選択された場合(ステップS111;Yes)、携帯端末10に対して本人確認書類の撮像指示を送信し、携帯端末10から利用者が撮像したデータを受信して書類画像データ24cに記憶する(ステップS121)。認証装置30に対して、書類画像データ24cを送信するとともに、書類真贋スコア値判定を指示する(ステップS122)。
携帯端末10に対して本人確認書類を回転させる場面の撮像指示を送信し、携帯端末10から利用者が撮像したデータを受信して動作データ24eに記憶する(ステップS123)。認証装置30に対して、動作データ24eを送信するとともに、書類厚み判定を指示する(ステップS124)。
認証装置30から受信した書類真贋スコア値判定結果が「A」であり、かつ、書類厚み判定結果が「A」であったならば(ステップS125;Yes)、本人確認・認証の結果を「許可」とし(ステップS126)、認証結果データ24a及び登録認証データ24bを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
書類真贋スコア値判定結果または書類厚み判定結果の少なくともいずれか一方が「A」でなかったならば(ステップS125;No)、管理端末40に対して、オペレータによる目視確認を指示し、管理端末40から目視確認結果を受信する(ステップS116)。
目視確認結果が「許可」であった場合は認証結果データ24a及び登録認証データ24bを、「不許可」であった場合は認証結果データ24aを更新して(ステップS117)、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る本人確認・認証システムは、本人確認書類及び利用者の顔画像の真贋判定並びに相互の画像比較による本人確認・認証を行うとともに、本人確認・認証の確証が得られない場合には、他の確認方法による追加確認を行うことにより、利用者のなりすましリスクを低減することができる。
なお、上記の実施形態では、本人確認書類、利用者の顔画像及び利用者の音声データ等を組み合わせて本人確認・認証を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、顔画像または音声認識によって口座決済や口座停止/解除等を行うよう構成することもできる。
また、上記の実施形態では、本人確認書類、利用者の顔画像及び利用者の音声データ等を組み合わせて本人確認・認証を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本人確認書類及び利用者の顔画像申請の登録に必要な時間制限を変更させて不正な本人確認・認証申請を提言するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態では、免許証等の印刷された本人確認書類を利用して本人確認・認証を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パスポート等の手書きの本人確認書類を利用して本人確認・認証を行うよう構成することもできる。
<変形例1>
上記の実施形態では、本人確認・認証の申請時に撮像された画像等を用いて本人確認を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、過去の申請において異常申請と判断された申請データを蓄積しておき、新規の申請に対して該申請データを活用して、利用者のなりすましリスクを低減するよう構成することもできる。
まず、本変形例に係る本人確認・認証システムの概要について説明する。図13は、本変形例に係る本人確認・認証システムの概要を説明するための説明図である。図13に示す管理装置20には、それぞれの本人確認・認証の申請において、本人確認・認証が「不許可」と判定された異常申請データが蓄積される(S21)。
新たな本人確認・認証の申請において、異常申請データに記録された住所、名前、顔画像、その他の生体情報等の属性情報が含まれる場合(S22)、オペレータによる目視確認を行うよう設定する(S23)。
このように、本変形例1に係る本人確認・認証システムは、過去の申請において異常申請と判断された申請データを蓄積しておき、新規の申請に対して該申請データを活用して、利用者のなりすましリスクを低減することができる。
なお、本変形例1では、異常申請データに記録された属性情報を含む本人確認・認証の申請について目視確認を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、同一の時間帯に同様の属性情報を持つ申請が複数行われた場合に目視確認を行うよう構成することもできる。
また、ここでは、異常申請データに記録された属性情報が本人確認・認証の申請において単一で含まれる場合、目視確認を追加して行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の属性情報の組み合わせを抽出して目視確認を行うよう構成することもできる。
<変形例2>
上記の実施形態では、本人確認・認証の申請時に撮像された画像等を用いて本人確認を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、過去の申請において正常に認証された申請データを蓄積しておき、過去に認証済みの利用者が再申請を行う際に、該申請データを活用して、システムの不当判断による申請拒絶を低減するよう構成することもできる。
まず、本変形例2に係る本人確認・認証システムの概要について説明する。図14は、本変形例2に係る本人確認・認証システムの概要を説明するための説明図である。図14に示す管理装置20には、それぞれの本人確認・認証の申請において、本人確認・認証を「許可」と判定された申請データが蓄積される(S31)。
過去に認証済みの利用者が再申請を行う際に、顔スコア値判定において顔スコア値が判定値に満たない等、本人確認・認証システムに本人確認・認証を拒絶される場合(S32)、オペレータによる目視確認を行うよう設定する(S33)。
このように、本変形例2に係る本人確認・認証システムは、過去の申請において正常に認証された申請データを蓄積しておき、過去に認証済みの利用者が再申請を行う際に、該申請データを活用して、システムの不当判断による申請拒絶を低減することができる。
なお、上記の変形例2では、過去の申請において正常に認証された申請データに基づいて目視確認を追加する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、対象となる正常な認証を一定期間内に限定する、あるいは、正常な認証が一定回数連続した場合に限定するよう構成することもできる。
<変形例3>
上記の実施形態では、本人確認・認証におけるスコア値が十分でない場合に、追加して本人確認を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スコア値が十分高い場合に、他の画像を撮像する等の手順を省くよう構成することもできる。
まず、本変形例3に係る本人確認・認証システムの概要について説明する。図15は、本変形例3に係る本人確認・認証システムの概要を説明するための説明図である。図15に示すように、本人確認書類を撮像し(S41)、本人確認・認証システムにおいて書類真贋スコア値判定を行う(S42)。
算出したスコア値が高い値ではなく、第1判定値未満かつ第2判定値以上であった場合、通常のステップである他の画像の撮像を行う(S43)。算出したスコア値が第1判定値を超過するような高い値である場合、通常のステップである他の画像の撮像を省き(S43´)、次のステップの撮像を実施する(S44)。
このように、本変形例3に係る本人確認・認証システムは、スコア値が十分高い場合に、他の画像を撮像する等の手順を省き、手続きを効率化するよう構成することができる。
なお、本変形例3では、スコア値が十分高い場合に通常の手順を省き、手続きを効率化する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スコア値が判定値近傍である場合に利用者の顔の角度を変えて撮像する、あるいは、スコア値に応じて静止画像または動画を切り替えて撮像するよう構成することもできる。
<変形例4>
上記の実施形態では、オンラインにおいて本人確認・認証を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、オンラインにおいて自動車運転免許を更新するサービスを提供するよう構成することもできる。
まず、本変形例4に係る本人確認・認証システムの概要について説明する。図16は、本変形例4に係る本人確認・認証システムの概要を説明するための説明図である。図16に示すように、生体認証を用いて本システムにログインし(S51)、自動車運転免許の更新申請項目を入力する(S52)。
更新手数料の支払いのため、クレジットカードによる決済を行う(S53)。自動車運転免許の更新に必要な視力検査は、別途行った結果をアップロードする、あるいは、オンラインによる視力検査を実施する(S54)。
利用者の顔画像をアップロードし(S55)、オンラインにおいて更新時講習を受講する(S56)。後日、最寄りの警察署等から自動車運転免許証が交付される(S57)。
このように、本変形例4に係る本人確認・認証システムは、オンラインにおいて自動車運転免許を更新するサービスを提供するよう構成することができる。
なお、本変形例4では、自動車運転免許を更新するサービスについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、小型船舶免許等の他の免許を更新するサービスを提供するよう構成することもできる。
<変形例5>
上記の実施形態では、オンラインにおいて本人確認・認証を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、オンラインにおいてeSIMを搭載するスマートフォンの回線契約を行うよう構成することもできる。
まず、本変形例5に係る本人確認・認証システムの概要について説明する。図17は、本変形例5に係る本人確認・認証システムの概要を説明するための説明図である。図17に示すように、認証サービスシステムに対して、事前に本人確認・認証を行う(S61)。この本人確認・認証サービスシステムに登録することにより、様々なサービスにおける本人確認・認証を効率的に行うことができる。
回線契約を申し込むための「申込WEBサイト」にアクセスし、申し込みに必要な情報を入力し(S62)、「申込WEBサイト」は、認証サービスシステムに対して申込利用者の本人確認・認証情報を確認する(S63)。
本人確認が取れたならば、音声認識用の通信回線を開通する(S64)。指示したキーワードを申込利用者が読み上げ、音声認識により本人確認を行う(S65)。本人確認が取れたならば、回線契約手続きを完了する(S66)。
このように、本変形例5に係る本人確認・認証システムは、オンラインにおいてeSIMを搭載するスマートフォンの回線契約を行うよう構成することができる。
なお、本変形例5では、日本語を前提としたサービスについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多言語対応することにより、訪日外国人向けのサービスを構成することもできる。
また、上記の変形例では、回線契約手続きのために認証サービスシステムに照会するサービスについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通話時に本人確認を厳格化するため、通話先のアクセス前において顔認証を行うよう構成することもできる。
また、上記の実施形態及び各変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る本人確認・認証システム及び本人確認・認証方法は、本人確認書類を偽造して本人になりすます不正を防止する場合に適している。
10 携帯端末
11 操作表示部
12 カメラ
13 マイク
14 スピーカ
15 通信部
16 記憶部
16a 画像データ
17 制御部
17a 認証申請制御部
20 管理装置
21 表示部
22 入力部
23 通信部
24 記憶部
24a 認証結果データ
24b 登録認証データ
24c 書類画像データ
24d 顔画像データ
24e 動作データ
24f 音声データ
25 制御部
25a 認証制御部
30 認証装置
31 表示部
32 入力部
33 通信部
34 記憶部
34a 書類真贋スコア値判定データ
34b 顔画像真贋スコア値判定データ
34c 顔スコア値判定データ
34d 動作スコア値判定データ
34e 音声スコア値判定データ
35 制御部
35a 書類真贋判定部
35b 画像真贋判定部
35c 顔スコア判定部
35d 書類厚み確認部
35e 動作判定部
35f 音声判定部
40 管理端末
41 操作部
42 入力部
43 マイク
44 スピーカ
45 通信部
46 記憶部
46a 認証中データ
47 制御部
47a 認証制御部

Claims (8)

  1. 利用者の顔を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された認証用生体情報と、予め利用者の顔を撮像して生成された登録生体情報とを照合して、前記利用者が予め登録された登録者であるか否かを認証する認証部と
    を有する本人確認・認証システムにおいて、
    前記撮像部は、前記利用者の登録時に、該利用者の顔、及び、該利用者により所持される本人証明書類を撮像し、
    前記利用者の登録時に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報と、前記本人証明書類の画像に含まれる顔画像に基づいて生成された生体情報とから顔スコア値を算出し、前記顔スコア値が第一の所定値以上であった場合に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報を前記登録生体情報として登録する登録部を有する
    ことを特徴とする本人確認・認証システム。
  2. 前記登録部は、
    前記顔スコア値が第一の所定値以上であった場合に、前記本人証明書類の画像を前記登録生体情報と紐づけて登録することを特徴とする請求項1に記載の本人確認・認証システム。
  3. 前記顔スコア値が、第二の所定値以上であり、かつ、第三の所定値以下であった場合に、前記顔もしくは前記本人証明書類の少なくとも一方を、オペレータに目視確認させることを特徴とする請求項1又は2に記載の本人確認・認証システム。
  4. 前記認証部は、前記顔スコア値、前記顔の撮影が不正に行われた可能性を示す第一の真贋スコア値、及び、前記本人証明書類の撮影が不正に行われた可能性を示す第二の真贋スコア値を算出し、
    算出された前記顔スコア値、前記第一の真贋スコア値、及び、前記第二の真贋スコア値の少なくとも一つに基づいて、前記利用者へ動作指示を行うことを特徴とする請求項3に記載の本人確認・認証システム。
  5. 前記動作指示は、前記顔の方向を変えた状態を撮影する指示を含むことを特徴とする請求項4に記載の本人確認・認証システム。
  6. 前記動作指示は、所定の文字列を発声する指示を含むことを特徴とする請求項4に記載の本人確認・認証システム。
  7. 前記動作指示は、前記本人証明書類を回転させている状態を撮影する指示を含むことを特徴とする請求項4に記載の本人確認・認証システム。
  8. 利用者の顔を撮像する撮像部を有し、前記撮像部に撮像された顔画像に基づいて生成された認証用生体情報と、予め利用者の顔を撮像して生成された登録生体情報とを照合して、前記利用者が予め登録された登録者であるか否かを認証する本人確認・認証システムにおける本人確認・認証方法であって、
    前記撮像部が、前記利用者の登録時に、前記利用者の顔、及び、該利用者により所持される本人証明書類を撮像するステップと、
    前記利用者の登録時に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報と、前記本人証明書類の画像に含まれる顔画像に基づいて生成された生体情報とから顔スコア値を算出し、前記顔スコア値が第一の所定値以上であった場合に、前記撮像部により撮像された顔画像に基づいて生成された生体情報を前記登録生体情報として登録するステップと
    を含むことを特徴とする本人確認・認証方法。
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