JP2021124529A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】HMD使用時の映像酔いを低減するために、描画画像の更新レートの変化を検出する。【解決手段】撮像映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより得られた、表示される映像を、フレームごとに取得する。取得するフレームのIDを予測する。取得したフレームのIDと予測されたIDとの比較に基づいて、取得した映像のフレームレートの低下を判定する。【選択図】図2

Description

本発明は画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムに関し、特にHMDに画像を表示する技術に関する。
近年、現実世界と仮想世界をリアルタイムにシームレスに融合させる技術として複合現実感、いわゆるMR(Mixed Reality)の技術が知られている。MR技術の1つに、ビデオシースルー型HMD(Head Mounted Display、ヘッドマウントディスプレイ、頭部搭載型表示装置)を利用する方法が知られている。ビデオシースルー型HMDは撮像デバイスを有しており、被写体を撮像することで撮像画像(被写体画像)を得る。そして、撮像画像にCG(Computer Graphics)画像が描画された描画画像(MR画像又は複合現実画像)が生成され、HMD装着者は液晶や有機EL等の表示デバイスに表示された描画画像(表示画像)を観察する。
ビデオシースルー型HMDにおいては、描画画像の生成に時間がかかるなどの理由により、描画画像の更新レートが変動し、HMD使用者が映像酔いを感じることがある。映像酔いを軽減するために、特許文献1は、類似度が高い表示画像が続けて表示される状態、すなわち更新レートの低下を検知する技術を提案している。特許文献1では、更新レートが低下した場合は、HMDユーザの頭部の動きに応じて描画画像を補正してから表示画像として表示される。
特開2019−184830号広報
特許文献1に記載の方法では、類似度が高い表示画像が続けて表示された場合に描画画像が補正される。一方で、ビデオシースルー型HMDにおいては、撮像画像の更新レート(すなわち、撮像デバイスにより得られる映像のフレームレート)と、表示画像の更新レート(すなわち、表示デバイスに表示される映像のフレームレート)と異なっていることがある。このような場合においては、特許文献1に記載の方法では、例えば補正の必要がないタイミングで描画画像を補正する可能性があった。このように、より効果的に映像酔いを低減するために、描画画像の更新レート(すなわち、撮像映像へのCG画像の描画により得られた映像のフレームレート)の変化を検出するための新たな方法が求められていた。
本発明は、HMD使用時の映像酔いを低減するために、描画画像の更新レートの変化を検出することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
撮像映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより得られた、表示手段に表示される映像を、フレームごとに取得する取得手段と、
前記取得手段が取得するフレームのIDを予測する予測手段と、
前記取得手段が取得したフレームのIDと前記予測手段により予測されたIDとの比較に基づいて、前記取得手段が取得した映像のフレームレートの低下を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする。
HMD使用時の映像酔いを低減するために、描画画像の更新レートの変化を検出することができる。
一実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図。 一実施形態に係る画像処理システムの機能ブロック図。 画像処理部1205の機能ブロック図。 描画処理の遅延について説明する図。 描画画像に対する画像補正について説明する図。 ID予測部1311が行う処理のフローチャート。 ID比較部1312が行う処理のフローチャート。 描画画像に対する画像補正について説明する図。 一実施形態における画像処理装置の動作について説明する図。 ID予測部1311が行う処理のフローチャート。 一実施形態における画像処理装置の動作について説明する図。 一実施形態で用いられるコンピュータの構成を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る画像表示システムの構成を示す。図1に示す画像表示システムは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)1101及び画像処理装置1103を備える。HMD1101は、使用者の頭部に装着される。HMD1101は、撮像部、画像表示部、画像処理装置1103と通信する通信部、及びそれらを制御する制御部とを含むことができる。
本実施形態において、HMD1101は、外部装置である画像処理装置1103に、撮像部により撮像された撮像画像を送信する。画像処理装置1103は、HMD1101の位置及び姿勢に基づいて撮像画像に対してCG画像を重畳することにより描画画像を生成し、描画画像をHMD1101へ送信する。HMD1101は、画像処理装置1103から受信した描画画像を、表示画像として画像表示部に表示する。HMD1101の使用者は、HMD1101を装着することでMR空間を体験することが可能となる。
画像処理装置1103は、描画画像を生成する生成部を有しており、画像処理装置1103内の通信部を介してHMD1101と通信を行うことができる。画像処理装置1103は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等の、HMD1101とは異なる外部の装置である。また、画像処理装置1103は、キーボードなどの操作部1104を備えていてもよい。操作部1104は、データ又は命令等を画像処理装置1103に入力ことができる。また、画像処理装置1103は、入力されたデータ及び命令に従う動作結果を表示する、表示部1102を有していてもよい。
図1には、画像処理装置1103及びHMD1101が別々のハードウェアとして示されている。しかしながら、画像処理装置1103とHMD1101とは一体化されていてもよい。この場合、画像処理装置1103が持つ機能は、HMD1101内に実装される。
図2は、本実施形態に係る画像表示システムが有する機能を示す機能ブロック図である。HMD1101は、撮像部1202、表示部1206、通信部1204、姿勢センサ部1203、位置姿勢算出部1208、画像処理部1205、制御部1207、及びその他の機能部(不図示)を備える。
撮像部1202は、例えばCCD等の撮像素子であり、外界を撮像することにより被写体の映像(撮像映像)を撮像する。こうして、撮像部1202は、複数のフレーム(撮像画像)で構成される撮像映像を得ることができる。撮像部1202は、所定の更新レートで撮像画像を取得することができる。
表示部1206は、表示画像を表示することができる。本実施形態においては、画像処理装置1103により生成された描画画像がHMD1101に転送され、表示部1206は転送された画像を表示画像として表示することができる。この描画画像は、表示部1206に表示される映像の1フレームに相当する。このような構成により、HMDを装着した使用者は、画像処理装置1103により生成されたCG画像と撮像画像との重畳画像を見ることができる。表示部1206は、表示画像を使用者の眼に対して提示する光学系を有し、使用者のそれぞれの眼の前に取り付けられている。
通信部1204は、画像処理装置1103との間で画像及び制御信号を送受信することができる。通信部1204は小規模無線ネットワークを介して、画像処理装置1103と通信することができる。小規模無線ネットワークの例としては、WLAN(Wireless Local Area Network)又はWPAN(Wireless Personal Area Network)が挙げられる。一方で、HMD1101と画像処理装置1103との間は、有線通信方式により接続されていてもよい。本実施形態において、通信部1204は、撮像部1202が撮像した撮像映像を、フレームごとに画像処理装置1103に送ることができる。また、通信部1204は、画像処理装置1103が撮像映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより得られた、表示部1206に表示される映像を、フレームごとに取得することができる。
姿勢センサ部1203は、HMDの位置及び姿勢を計測するためのセンサである。姿勢センサ部1203は、各軸の角速度若しくは加速度、又は姿勢情報(クォータニオン)を出力することができる。位置姿勢算出部1208は、姿勢センサ部1203が出力した情報に基づいて、HMD1101の位置及び姿勢を算出することができる。以下では、位置姿勢算出部1208が角速度に基づいてHMDの位置及び姿勢を算出する場合について説明するが、位置姿勢算出部1208はクォータニオンを用いて処理を行ってもよい。
画像処理部1205は、画像処理装置1103から受信した画像を処理する。画像処理部1205の具体的な機能については後述する。制御部1207は、HMD1101の全体の動作を制御する。
画像処理装置1103は、通信部1211、コンテンツDB1213、描画部1212、ID生成部1215、ID付与部1216、通信部1211、及びその他の機能部(不図示)を備える。
通信部1211は、HMD1101との間で画像及び制御信号を送受信することができる。本実施形態において、通信部1211は、撮像部1202が撮像した撮像映像を画像処理装置1103から取得することができる。また、通信部1211は、描画部1212により得られた映像を、HMD1101に送ることができる。
描画部1212は、撮像部1202が撮像した撮像映像の各フレームに対する描画処理を行う。描画部1212は、CG画像を生成し、HMD1101から受信した撮像画像に重畳することにより、描画画像を生成することができる。描画部1212は、例えば、仮想画像であるCGコンテンツを格納しているコンテンツDB1213から取得したCG画像を撮像画像に重畳することができる。
ID生成部1215は、HMD1101から受信された映像の各フレーム(撮像画像)に対してIDを発行する。ID生成部1215は、撮像画像の更新レートに応じてIDを発行することができる(以下、ID生成部1215が発行したIDのことを発行IDと呼ぶ)。また、ID付与部1216は、描画部1212から出力された描画画像に、ID生成部1215が発行した発行IDを付与する。なお、ID生成部1215及びID付与部1216の代わりに、撮像部1202が撮像画像の各フレームに対して発行IDを付与してもよい。これらの機能については後述する。
通信部1211は、外部I/F装置1220と通信を行う。外部I/F装置1220は、ユーザが画像処理装置1103に対する操作を行う際に用いる装置であり、操作部1104に相当する。外部I/F装置1220は、画像処理装置1103と通信する通信部1221、ユーザが操作する操作部1222、及びその他の機能部(不図示)を備える。
図2に示す各機能は、対応する構成を有するハードウェアによって実現することができる。一方で、図2に示す機能のうち一部又は全部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。例えば、位置姿勢算出部1208、描画部1212、ID生成部1215、及びID付与部1216の機能がソフトウェアによって実現され、その他の機能がハードウェアによって実現されてもよい。
上記の機能をソフトウェアによって実現する場合、プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを用いることができる。この場合、プロセッサが、メモリに格納されている、各部の機能に対応する命令を含むプログラムを実行することにより、各部の機能を実現することができる。
図12は、このようなコンピュータの基本構成を示す図である。図12においてプロセッサ121は、例えばCPUであり、コンピュータ全体の動作をコントロールする。メモリ122は、例えばRAMであり、プログラム及びデータ等を一時的に記憶する。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体123は、例えばハードディスク又はCD−ROM等であり、プログラム及びデータ等を長期的に記憶する。本実施形態においては、記憶媒体123が格納している、各部の機能を実現するプログラムが、メモリ122へと読み出される。そして、プロセッサ121が、メモリ122上のプログラムに従って動作することにより、各部の機能が実現される。
図9において、入力インタフェース124は外部の装置から情報を取得するためのインタフェースである。また、出力インタフェース125は外部の装置へと情報を出力するためのインタフェースである。バス126は、上述の各部を接続し、データのやりとりを可能とする。
HMD1101及び画像処理装置1103のそれぞれは、図2に示す画像処理システムが有する各機能の少なくとも一部を有することができる。HMD1101及び画像処理装置1103のそれぞれが有する機能は、図2とは異なっていてもよい。例えば、ID生成部1215とID付与部1216との少なくとも一方を、画像処理装置1103ではなくHMD1101が有していてもよい。また、後述するID予測部1311及びID比較部1312の少なくとも一方を、HMD1101ではなく画像処理装置1103が有していてもよい。また、本発明の一実施形態に係る画像表示システムの各機能は、ネットワークを介して接続された複数の情報処理装置の間に分散されていてもよい。例えば、画像処理装置1103は、ネットワークを介して接続された複数の情報処理装置によって構成されていてもよい。
以下では、HMD1101が画像処理装置1103へ撮像画像及びHMD1101の位置姿勢情報を送り、画像処理装置1103がHMD1101の位置姿勢情報に従ってCG画像を撮像画像に重畳する場合について説明する。すなわち、HMD1101の位置姿勢算出部1208は、撮像部1202により得られた撮像画像と、姿勢センサ部1203から受け取った測定データに基づいて、HMD1101の位置姿勢を算出する。そして、HMD1101は、撮像部1202により得られた撮像画像と、位置姿勢算出部1208で算出されたHMD1101の位置姿勢情報とを、通信部1204を介して画像処理装置1103へ送る。しかしながら、本発明はこのような構成には限定されない。例えば、HMD1101が画像処理装置1103へ位置姿勢情報を送り、画像処理装置1103は位置姿勢情報に基づくCG画像を生成してHMD1101へ送り、HMD1101が撮像画像にCG画像を重畳してもよい。また、画像処理装置1103が位置姿勢算出部1208を備えていてもよい。この場合、画像処理装置1103がHMD1101の位置姿勢を算出し、算出された位置姿勢に基づいてHMD1101から送信された撮像画像にCG画像を重畳してもよい。
いずれにせよ、描画部1212は、位置姿勢情報に基づいてCG画像を描画する。このとき、CG画像を描画するための負荷によっては、描画部1212により生成されるCG画像の更新レートが低下し、撮像画像にCG画像を重畳することにより得られる描画画像の更新レートが低下することがある。本実施形態においては、描画部1212から出力されるフレームのIDを予測し、描画部1212から実際に出力されたフレームのIDと比較することにより、描画画像の更新レートの低下が判定される。
実施形態1では、画像処理装置1103がHMD1101から受信する映像のフレームレートに応じて、HMD1101のID予測部1311が、描画部1212から出力されるフレームのIDを予測する。以下、本実施形態におけるフレームのIDの予測及び比較について説明する。
画像処理装置1103のID生成部1215は、HMD1101から受け取った撮像画像の更新レートに応じて発行IDを発行する。ID生成部1215は、描画部1212から出力される描画画像が更新されるまでIDを保持することができる。ID付与部1216は、描画部1212からの描画画像が更新されるタイミングで、ID生成部1215から発行IDを取得し、描画部1212から出力された描画画像に発行IDを付与する。このように、HMD1101から受け取った撮像映像のフレーム(撮像画像)に対して発行された発行IDが、同じフレームにCG画像を重畳することにより得られた描画画像に付与される。発行IDが付与された描画画像は、その後、通信部1211を介してHMD1101へ送信される。
図3は、HMD1101が有する画像処理部1205の構成を示すブロック図である。ID検出部1310は、画像処理装置1103から受け取った描画画像に付与されている発行IDを検出する。ID予測部1311は、通信部1204が取得する撮像映像のフレームのIDを予測する。ID予測部1311は、画像処理装置1103がHMD1101から受信する映像のフレームレートに応じて、描画部1212から出力されるフレームのIDを予測することができる。図3の例において、ID予測部1311は撮像映像のフレームレートに応じた周期で、予測されるID(予測ID)を更新する。例えば、ID予測部1311は、撮像部1202が取得した撮像映像のフレームの更新タイミングにおいて、予測IDを更新することができる。
ID比較部1312は、通信部1204が取得した撮像映像のフレームの発行IDと、予測IDとの比較に基づいて、描画部1212から出力され、通信部1204が取得した映像のフレームレートの低下を判定する。図3の例において、ID比較部1312は、描画画像の更新レートがどの程度低下しているかを判定することができる。
このように、描画部1212から出力された映像のフレームレートが低下しているとID比較部1312によって判定された場合、画像処理装置1103から受け取った描画画像を補正することができる。例えば、画像補正部1301は、表示部1206の姿勢変化に応じた画像補正を行うことができる。図3の例において、移動値計算部1303は、姿勢センサ部1203から受け取った角速度情報に基づいて、描画画像の移動補正量を計算する。また、画像補正部1301は、ID比較部1312による判定結果と、移動値計算部1303により計算された移動補正量とに基づいて、描画画像に対する移動補正を行い、表示部1206へ送る。
図4及び図5を参照して、描画画像の補正方法について説明する。図4(A)は、HMDを装着している頭部の動き1450と、描画画像1460と、の関係を示す。説明のために、図4(A)は、撮像画像の更新レートと表示画像の更新レートが一致しており、描画画像の更新レートの低下がない場合を示している。頭部の動き1450は、頭部1401の上から見たHMD1402の位置を示しており、この図において使用者は左から右を向く動作を行っている。この図において、時間は左から右に従って進んでいる。また、分かりやすく説明するため、頭部1401は等速運動している。描画画像1460は、頭部1401の向きに応じて生成されたCG画像1403,1404を撮像画像に重畳することにより得られた描画画像を、描画画像の番号とともに表している。例えば、CG画像1403は描画画像1411に重畳されており、CG画像1404は描画画像1412に重畳されている。タイミング1470は、描画画像1410〜1416の生成タイミングと、描画画像1410〜1416を表示画像として表示する表示タイミングを示している。
図4(B)は、描画画像の更新レートが低下する場合を示している。描画画像1480は頭部1401の向きに応じて生成されるものの、タイミング1490に示されるように、描画画像1412,1414の描画に時間がかかり、規定時間内に描画が終了していない。このため、描画画像1413,1415は描画されなかった。一方で、描画画像1480として示されるように、描画画像1411,1412はそれぞれ2回連続して表示されている。このように、描画画像1412,1414を表示するための描画処理が規定時間内に終了しないと、この時に描画画像の更新レートが低下する。この更新レートの低下により、表示部1206において同一の描画画像1411,1412が連続して表示される結果、表示画像の更新レートが見かけ上低下する。このため、HMD1402の使用者は、違和感を受けるかもしれず、又は映像酔いを感じるかもしれない。
図5は、描画画像1480を補正して表示画像1481を生成する方法を説明する図である。例えば、描画画像に対する移動処理により、描画画像の画像補正を行うことができる。この例では、描画画像1411を2回目に表示する際には、1フレーム分の頭部の動き量に応じた移動量だけ描画画像1411を左に移動(シフト)することにより、表示画像1501が生成される。このような構成により、描画画像1460として示される、描画画像の更新レートの低下がない場合の描画画像1412と同じような表示画像1501を表示することができる。同様に、描画画像1412を1フレーム及び2フレームに対応する量だけ移動することにより表示画像1502及び1503が得られ、描画画像1414を1フレームに対応する量だけ移動することにより表示画像1504が得られる。
具体的な移動補正量は、以下のように得ることができる。図8は、姿勢の変化(移動角度)から、移動補正量(ピクセル数)を計算する方法を説明するための図である。図8は、首を横方向(水平方向)に振る動作を行った際の計算方法を示す。図8には、HMD1101の表示部1801が示されており、使用者が表示部1801を観察する時の水平画角はθ[radian]である。1フレームあたりの首の移動角度をΔθ[radian/frame]、表示部1801のピクセル数をN[pixel]とすると、横方向(水平方向)の移動補正量をΔx[pixel]は以下の式で求めることができる。
Δx = Ntan(Δθ) / 2tan(θ/2)
上式において、1フレームあたりの首の移動角度Δθは、1フレームにわたる頭部の角速度を積分することで求めることができる。なお、首を縦方向(垂直方向)に振る動作を行った場合も、同様に縦方向(垂直方向)の移動補正量を求めることができる。図8の例において、移動補正量Δxは表示部1801の中心部分の移動量に基づいて算出されているが、他の算出方法が用いられてもよい。
なお、描画画像を移動させた結果、描画画像が存在しない領域は、黒領域にすることができる。一方で、描画画像からの切り出し処理により、描画画像の補正を行ってもよい。例えば、表示画像より大きい描画画像を画像処理装置1103から受信し、描画画像から姿勢の変化に応じた箇所の画像を表示画像として切り出すことにより、表示画像における描画画像が存在しない領域を減らしながら画像補正を行うことができる。また、図5の例では、頭部は左右に動くため、画像を左右に移動させる補正が行われているが、頭部が上下に動く場合、画像を上下に移動させる補正を行うことができる。
図6は、ID予測部1311が行う処理のフローチャートである。以下の説明において、ID生成部1215が発行する発行IDの発行順序は定められている。例えば、ID生成部1215は、Frame1の撮像画像に対してID1を、Frame2以降の撮像画像に対してID2以降を、それぞれ発行することができる。
ステップS601でID予測部1311は、予測IDの初期化を行う。ID予測部1311は、予測を開始する際に、発行IDで予測IDを初期化することができる。例えば、ID予測部1311は、予測IDを最初の撮像画像(Frame1)についての発行IDであるID1に初期化することができる。
ステップS602でID予測部1311は、撮像部1202からの撮像画像が更新されたかどうかを判定する。撮像画像が更新された場合、ステップS603においてID予測部1311は予測IDを更新する。ID予測部1311は、描画画像の生成に遅延が生じない場合に、HMD1101に送られている最新の描画画像に付与されていると予測される生成IDを、予測IDとして生成することができる。ID予測部1311は、通信部1204が取得するフレームに対する発行IDの発行順序に従って、予測IDを更新することができる。後述する図9の例の場合、ID生成部1215は発行IDを更新するために発行IDをインクリメントするため、ID予測部1311も予測IDをインクリメントしている。
ステップS604においてID予測部1311は、予測IDの生成の終了指示が入力されたかどうかを判定する。例えば制御部1207は、画像表示を終了する場合、この終了指示をID予測部1311に入力することができる。終了指示が入力されていない場合、ステップS602〜S603の処理が繰り返され、終了指示が入力された場合、図6の処理は終了する。
図7は、ID比較部1312が行う処理のフローチャートである。ステップS701においてID比較部1312は、画像処理装置1103からの描画画像からID検出部1310が検出した発行IDを取得する。また、ステップS702においてID比較部1312は、ID予測部1311によって生成されている現在の予測IDを取得する。
ステップS703においてID比較部1312は、ステップS701,S702で得られた発行IDと予測IDとを比較する。発行IDと予測IDとが一致していることは、撮像画像の更新レートと描画画像の更新レートが同じであることを意味する。このため、ID比較部1312は、描画画像の更新レートは低下していないと判定する。この場合、画像処理装置1103から送信された1つの描画画像についての図7の処理は終了し、画像処理装置1103から送信された描画画像が表示画像として表示部1206に表示される。一方で、発行IDと予測IDとが異なっている場合、ID比較部1312は、撮像画像の更新レートに対して描画画像の更新レートが低下していると判定する。この場合、ID比較部1312は画像補正が必要であると判断し、ステップS704においてID比較部1312は画像補正部1301へ画像補正の実行指示を行う。このように、ID比較部1312が、通信部1204が取得した映像のフレームレートが低下したと判定したことに応じて、画像補正部1301は、通信部1204が取得したフレームに対する画像補正を行うことができる。
ID比較部1312は、ステップS703において、ステップS701,S702で得られた発行IDと予測IDとに応じて、通信部1204が取得したフレームについての描画処理の遅延度を判定することができる。そして、ID比較部1312は、ステップS704において、判定された遅延度に応じた画像補正を行うように画像補正部1301へ指示することができる。この場合、画像補正部1301は、通信部1204が取得したフレームについての描画処理の遅延度に応じて画像補正を行うことができる。例えば、ID比較部1312が、描画画像の生成が2フレーム遅れていると判定した場合、画像補正部1301は、2フレームにわたるHMD1101の動きを補償する画像補正を行うように、画像補正部1301へ指示することができる。
本実施形態に係る処理の効果について、図9を参照して説明する。図9には、撮像画像の更新周期901が示されており、実線は撮像画像の更新タイミングを示す。また、図9には、表示画像の更新周期902も示されており、破線は表示部1206より出力される表示画像の更新タイミングを示す。図9に示すように、表示部1206による表示画像の更新タイミングは、撮像部1202による撮像画像の更新タイミングとは非同期である。このように、HMD1101において、撮像画像と描画画像の更新タイミング及び更新周期は非同期であるかもしれない。以下では、撮像画像の更新周期が描画画像の更新周期よりも長い場合について説明するが、本実施形態に係る処理は異なる構成にも適用可能である。
図9の910は、撮像部1202による撮像画像が更新される様子を示している。例えば撮像部1202は、Frame1と記されている期間にわたって撮像画像(Frame1)を撮像し、この期間が終了すると、撮像画像(Frame1)は画像処理装置1103の描画部1212及びID生成部1215へ入力される。このように、撮像画像は更新周期901間隔で更新される。
また、図9の911は、ID生成部1215が発行IDを生成する様子を示している。図9に示すように、撮像画像が更新されるタイミングで、発行IDも更新される。例えば、撮像画像が更新されるタイミング907において、ID生成部1215は撮像画像(Frame1)に対する発行IDとしてID1を発行し、発行IDをID2に更新する。
図9の912は、CG描画時間を示している。描画部1212は、撮像画像が更新されて入力されたタイミングから、撮像画像にCG画像を重畳して描画画像を生成する処理を開始する。前述したように、重畳したいCGコンテンツによって描画処理の負荷が異なるため、描画画像を生成するのに要する時間が一定ではないことがわかる。このように、画像処理システムにおいて、撮像タイミングと描画タイミングは非同期であるかもしれない。
図9の913は、描画部1212により生成された描画画像に対し、ID付与部1216が発行IDを付与する様子を示している。上記の通り、ID生成部1215は、描画部1212が撮像画像に対する描画処理を開始するタイミングでこの撮像画像に対して発行された発行IDを保持することができる。そして、CG画像の描画が終了した後、最初の表示画像の更新タイミングにおいて、ID生成部1215により保持されている発行IDが付与された描画画像が生成される。HMD1101は、こうして生成された描画画像を画像処理装置1103から取得して保持する。
図9の920は、ID予測部1311が予測IDを生成する様子を示す。前述したように、本実施形態においてID予測部1311は、撮像画像の更新タイミングに応じて予測IDを更新する(ステップS603)。例えば、タイミング907において、撮像画像(Frame1)に対して発行IDとしてID1が発行されている。ここで、描画画像の生成遅延がない場合には、この撮像画像に対する描画処理により得られた、発行IDとしてID1を有する描画画像が、次の表示画像の更新タイミングにおいてHMD1101に入力されることが予想される。したがって、本実施形態におけるID予測部1311は、タイミング907において予測IDをID1に設定する。また、ID予測部1311は、撮像画像が更新されるタイミングにおいて、発行IDの発行順序に従って予測IDを更新することを繰り返す。図9の例において、更新後の予測IDは、同じタイミングで発行される発行IDに一致している。
図9の921は、ID比較部1312による付与IDと予測IDとの比較結果を示す。図9において、表示画像が更新されるタイミング903においては、生成されている描画画像のID(ID1)と、予測ID(ID1)とが一致しているため、ID比較部1312は描画画像の更新レートは低下していないと判定する。また、表示画像が更新されるタイミング904においては、生成されている描画画像の発行ID(ID1)と、予測ID(ID1)とが一致していない。このため、ID比較部1312は描画画像の更新レートは低下したと判定する。また、ID比較部1312は、発行IDと予測IDとの比較に基づき、描画画像の生成が1フレーム(撮像画像の1つの更新周期901)遅れていると判定することができる。この場合、画像補正部1301は、描画画像を、1フレーム分の頭部の動き量に応じた移動量だけ移動させ、表示画像として表示部1206に出力することができる。
図9に示すように、本実施形態においては、表示部1206が映像を表示する期間は、複数の分割期間(表示画像の更新周期902)に分割されている。そして、複数の分割期間のそれぞれ(920に示されるID1,ID2,……)には、対応する入力期間(911に示されるID1,ID2,……)が定められている。そして、表示部1206は、周期的な更新タイミング(タイミング903,904,……)において表示するフレームを更新している。ID比較部1312は、特定の更新タイミング(例えばタイミング904)において表示部1206に表示されるフレーム(913に示されるID1)が、特定の入力期間(ID2)において撮像部1202によって取得されたか否かを判定しているといえる。この特定の入力期間とは、特定の更新タイミング(タイミング904)が含まれる分割期間(ID2)に対応する入力期間(ID2)である。そして、画像補正部1301は、このような判定の結果に従って、特定の更新タイミング(タイミング904)において表示部1206に表示されるフレームに対する画像補正を行っているといえる。
なお、表示画像が更新されるタイミング906においては、描画画像(ID2)が2回目に表示されるものの、前のタイミング905と同じ表示画像を表示部1206に表示すればよい。図9の例では、タイミング906で表示される表示画像は、タイミング905で表示される表示画像と同じであり、タイミング905で表示される表示画像に対して1フレームに対応する画像補正を行ったものではない。このように、本実施形態によれば、補正の必要がない場合に描画画像を補正することを抑制できる。また、表示画像が更新されるタイミング905においては、描画画像(ID2)は初めて表示されるものの、ID比較部1312は発行IDと予測IDとの比較に基づき描画画像の生成が遅れていると判定することができる。このように、本実施形態によれば、描画画像の更新レートの低下を検出しやすくなる。さらに、本実施形態では、IDを比較する処理により描画画像の生成遅延を検出できるため、処理負荷を軽減することができる。
このように、本実施形態によれば、予測IDを用いることによって描画画像の更新レートの低下を検出することができる。特に、本実施形態においては、撮像画像の更新レートに応じて予測IDを更新することにより、描画画像の更新レートの低下を正確に検知することが可能となる。その結果、描画される画像の更新レートが低下した場合でも、画像補正を行うことによりHMD使用者にとって違和感のない画像を表示することができ、映像酔いを低減させることが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1においてID予測部1311は、撮像画像の更新レートに応じて予測IDを更新した。しかしながら、ID予測部1311による予測IDの更新方法はこの方法に限定されない。例えばID予測部1311は、一定の周期で予測IDを更新することができる。実施形態2においては、表示画像の更新レート(表示部1206における映像のフレームレート)に応じた周期で予測IDが更新される。実施形態2に係る画像処理システムは、実施形態1と同じ構成を有することができる。以下では、本実施形態におけるID予測部1311の動作について説明する。
図10は、ID予測部1311の処理を示すフローチャートである。ステップS1001においてID予測部1311は、予測を開始する際に、ステップS601と同様に発行IDで予測IDを初期化する。ステップS1002においてID予測部1311は、表示部1206における映像のフレームの更新タイミングが到来したかどうかを判定する。表示画像の更新タイミングが到来した場合、ステップS1003においてID予測部1311は、予測IDを更新する。ID予測部1311は、表示画像の更新タイミングにおいて新しい描画画像がHMD1101に送信されることを予測して、予測IDを更新することができる。本実施形態においても、ID予測部1311は、発行IDの発行順序に従って予測IDを更新することができる。後述する図11の例において、ID予測部1311は、予測IDを更新するために予測IDをインクリメントしている。
一方で、撮像画像の更新レートと、表示画像の更新レートとが一致しない場合、発行IDの更新周期に対して予測IDの更新周期が長い又は短いために、描画画像の更新レートが低下していない場合に発行IDと予測IDがずれてしまう可能性がある。そこで、本実施形態におけるID予測部1311は、定められた条件が満たされた時に、発行IDの発行順序に従って予測されたIDを補正することができる。
ステップS1004〜S1006においてID予測部1311は、ステップS1003で一時的に更新された予測IDをさらに補正することができる。ここでは、撮像映像のフレームレート(撮像画像の更新レート)が、表示部1206における映像のフレームレート(表示画像の更新レート)よりも速い場合について説明する。ステップS1004においてID予測部1311は、更新された描画画像に付与されている発行IDを取得する。ステップS1005においてID予測部1311は、ステップS1004で取得した発行IDと、ステップS1003で更新した予測IDとを比較する。そして、ID予測部1311は、予測IDよりも、通信部1204が取得したフレームのIDの方が進んでいることに応じて、予測IDを補正して通信部1204が取得したフレームのIDに一致させる。図11の例においては、ステップS1003で更新した予測IDが描画画像の発行IDよりも小さい場合、ステップS1006においてID予測部1311は予測IDが最新の発行IDに一致するように予測IDを補正する。
ステップS1007の処理はステップS604と同様であり、終了指示が入力されていない場合、ステップS1002〜S1007の処理が繰り返される。終了指示が入力された場合、図10の処理は終了する。
本実施形態に係る処理の効果について、図11を参照して説明する。図9と同様に、図11には、撮像画像の更新周期1111及び表示画像の更新周期1112が示されており、撮像画像の更新周期1111よりも表示画像の更新周期1112の方が長い。1116は描画部1212により生成された描画画像の発行IDを示し、上述のように描画画像は表示画像の更新タイミングに合わせて更新されている。1117は予測IDを示す。
ところで、撮像画像の更新周期1111よりも表示画像の更新周期1112の方が長いため、描画画像の生成の遅延がなければ、表示画像の更新タイミングにおいて、予測IDは1だけ大きくなる一方、描画画像の発行IDは1以上大きくなる。一方で、発行IDが予測IDよりも大きくなることはない。例えば、図11の表示画像の更新タイミング1121において、描画画像の発行IDはID4であり、描画画像の生成の遅延がなければ、表示画像の次の更新タイミング1122における描画画像の発行IDはID5よりも大きいと予測される。そこで、更新タイミング1122における予測IDがID5になるように、ID予測部1311は、ステップS1006で発行IDに一致するように予測IDをID4に補正する。このように、本実施形態においては、発行ID>予測IDの場合、予測IDが最新の描画画像の発行IDとなるように、予測IDが補正される。
上記の構成によれば、撮像画像の更新周期よりも表示画像の更新周期が長い場合に、簡易な手法でIDの予測を行い、描画画像の更新レートの低下を検出することができる。この場合も、ID比較部1312は、発行IDと予測IDとの比較に基づき、描画画像の生成遅延をフレーム(表示画像の1つの更新周期1112)単位で判定することができ、画像補正部1301は、生成遅延に応じて描画画像を補正することができる。
一方で、ステップS1004〜S1006における予測IDの補正方法は、上記の方法に限定されない。例えば、ID予測部1311は、撮像画像の更新レートと、表示画像の更新レートと、の差に基づいて、ステップS1003で更新された予測IDを更新してもよい。この手法は、撮像画像の更新周期よりも表示画像の更新周期が長い場合に使用してもよいし、撮像画像の更新周期よりも表示画像の更新周期が短い場合に使用してもよい。
例えば、図11(B)は、図9と同様に、撮像画像の更新周期よりも表示画像の更新周期が短い場合における予測IDの生成方法を示す。図11(B)において、撮像画像の更新周期は24fps、表示画像の更新周期は30fpsである。この例において、ID予測部1311は、描画画像の生成の遅延がない場合における生成IDに予測IDを一致させるために、表示画像の更新タイミングが5回到来するごとに予測IDをデクリメントしている。このような手法により、表示画像の更新周期902に従って予測IDを更新する場合に生じる、生成IDと予測IDとの更新の偏差を補正し、描画画像の更新レートの低下をより正確に検出することができる。例えば、図11(B)においては、ID4〜ID6の描画画像に関しては更新レートの低下は見られないため、画像補正の必要はない。図11の例では、撮像画像の更新周期と表示画像の更新周期との偏差を予測IDに反映するように、予測IDが補正されている。このように、予測IDの補正方法は特に限定されない。
以上のように、本実施形態によれば、予測IDを用いることによって描画画像の更新レートの低下を検出することができる。特に、本実施形態においては、撮像画像の更新レートなどの一定のタイミングに従って予測IDを更新し、さらに必要に応じて予測IDを補正することにより、描画画像の更新レートの低下を正確に検知することが可能となる。このため、実施形態1と同様に映像酔いを低減させることが可能となる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1101:HMD、1103:画像処理装置、1202:撮像部、1205:画像処理部、1206:表示部、1212:描画部、1215:ID生成部、1216:ID付与部、1301:画像補正部、1311:ID予測部、1312:ID比較部

Claims (20)

  1. 撮像映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより得られた、表示手段に表示される映像を、フレームごとに取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得するフレームのIDを予測する予測手段と、
    前記取得手段が取得したフレームのIDと前記予測手段により予測されたIDとの比較に基づいて、前記取得手段が取得した映像のフレームレートの低下を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記予測手段は、前記撮像映像のフレームレートに応じた周期で、予測されるIDを更新することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記予測手段は、前記画像処理装置が備える撮像手段が取得した前記撮像映像のフレームの更新タイミングにおいて、予測されるIDを更新することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記予測手段は、前記表示手段における映像のフレームレートに応じた周期で、予測されるIDを更新することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記予測手段は、前記表示手段における映像のフレームの更新タイミングにおいて、予測されるIDを更新することを特徴とする、請求項1又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記予測手段は、前記取得手段が取得するフレームに対する前記IDの発行順序に従って、前記予測されるIDを更新し、定められた条件が満たされた時に前記予測されるIDを補正することを特徴とする、請求項1、4、又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮像映像のフレームレートは、前記表示手段における映像のフレームレートよりも速く、
    前記予測手段は、前記予測手段により予測されたIDよりも、前記取得手段が取得したフレームのIDの方が進んでいることに応じて、前記予測されたIDを補正して前記取得手段が取得したフレームのIDに一致させることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記判定手段は、前記取得手段が取得したフレームのIDと前記予測手段により予測されたIDとが異なっている場合に、前記取得手段が取得した映像のフレームレートが低下したと判定することを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記判定手段は、前記取得手段が取得したフレームのIDと前記予測手段により予測されたIDとに応じて、前記取得手段が取得したフレームについての前記描画処理の遅延度を判定することを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記判定手段が、前記取得手段が取得した映像のフレームレートが低下したと判定したことに応じて、前記取得手段が取得したフレームに対する画像補正を行う補正手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正手段は、前記取得手段が取得したフレームについての前記描画処理の遅延度に応じて前記画像補正を行うことを特徴とする、請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記補正手段は、前記表示手段の姿勢変化に応じた前記画像補正を行うことを特徴とする、請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像補正は、画像に対する移動処理又は画像からの切り出し処理であることを特徴とする、請求項11又は12に記載の画像処理装置。
  14. 前記画像処理装置はヘッドマウントディスプレイであることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記撮像映像は、前記画像処理装置が備える撮像手段によって撮像されていることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 複数のフレームで構成される撮像映像を取得する撮像手段と、
    前記撮像映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより得られた映像を、フレームごとに取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得したフレームに対する画像補正を行う補正手段と、
    前記補正手段が出力した映像を表示する表示手段と、を備え、
    前記表示手段が映像を表示する期間は、複数の分割期間へと分割され、
    前記複数の分割期間のそれぞれには、対応する入力期間が定められており、
    前記表示手段は、周期的な更新タイミングにおいて表示するフレームを更新し、
    前記補正手段は、特定の更新タイミングにおいて前記表示手段に表示されるフレームが、前記更新タイミングが含まれる前記分割期間に対応する前記入力期間において前記撮像手段によって取得されたか否かを判定し、前記判定の結果に従って前記特定の更新タイミングにおいて前記表示手段に表示されるフレームに対する画像補正を行う
    ことを特徴とする、画像処理装置。
  17. 複数のフレームで構成される映像を取得する撮像手段と、
    前記取得した映像の各フレームに対してIDを発行する付与手段と、
    前記映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより、表示手段に表示される映像をフレームごとに出力する画像処理手段と、
    前記画像処理手段から出力されるフレームのIDを予測する予測手段と、
    前記画像処理手段から出力されたフレームのIDと前記予測手段により予測されたIDとの比較に基づいて、前記画像処理手段から出力された映像のフレームレートの低下を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  18. 前記画像処理システムは、ヘッドマウントディスプレイと画像処理装置とを備え、
    前記ヘッドマウントディスプレイは、
    前記撮像手段と、
    前記撮像手段が取得した映像を前記画像処理手段に送信する第1の送信手段と、
    前記表示手段と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理手段と、
    前記画像処理手段が出力した映像を前記ヘッドマウントディスプレイに送信する第2の送信手段と、
    を備えることを特徴とする、請求項17に記載の画像処理システム。
  19. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    複数のフレームで構成される撮像映像の各フレームに対する描画処理を行うことにより得られた、表示手段に表示される映像を、フレームごとに取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得するフレームのIDを予測する予測工程と、
    前記取得工程で取得したフレームのIDと前記予測工程で予測されたIDとの比較に基づいて、前記取得工程で取得した映像のフレームレートの低下を判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  20. コンピュータを、請求項1乃至15の何れか1項に記載の画像処理装置が備える各手段として機能させるためのプログラム。
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