JP2021121582A - 5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体及び有害生物防除剤 - Google Patents

5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体及び有害生物防除剤 Download PDF

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Hiroki Kondo
寛起 近藤
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Daisuke Shikama
大介 志鎌
晋 阿部
Susumu Abe
晋 阿部
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陽 高根澤
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重之 務川
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Abstract

【課題】優れた有害生物防除効果を有する5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその塩の提供。【解決手段】[I]の化合物。[R1は水素原子、C1〜C6アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基等を示し、R2は水素原子等を示し、R3はハロゲン原子、C1〜C6アルキル基等を示し、R4は、C1〜C6アルキル基、ハロゲン原子等を示し、R5は、水素原子、C1〜C6アルキル基、ハロゲン原子等を示し、R6は、C1〜C6アルキル基、C1〜C6ハロアルキル基等を示し、R7は、C1〜C6アルキル基を示す。]【選択図】なし

Description

本発明は、新規な5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその農業上許容される塩、該誘導体を有効成分として含有する有害生物防除剤および製造中間体に関するものである。
特許文献1と2には有害生物防除効果を有する5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体が記載されているが、特許文献1と2に記載された化合物は、ピラゾール環の3位に1−メチル−4−トリフルオロメチルピラゾール−5−イル基が置換した誘導体に限定されている。本発明の一般式[I]で表される化合物はピラゾール環に直接結合するピラゾール−5−イル基を含まないため、本発明の化合物とは区別される。
国際公開第2017/108569号公報 国際公開第2017/012970号公報
有用作物に対して使用される有害生物防除剤は、土壌又は茎葉に施用し、低薬量で十分な有害生物防除効果を示す薬剤であることが望まれている。又、化学物質の安全性、環境に対する影響への要求が高まってきており、より安全な有害生物防除剤の開発が望まれている。更に、近年、殺虫剤や殺ダニ剤等の有害生物防除剤を長年にわたって使用する事により、その有害生物防除剤に対して抵抗性を獲得した有害生物が出現してきており、そのため、有害生物を完全に防除することが困難になっている。又、人畜毒性の高い有害生物防除剤の使用についても、作業者に対する安全性等の面で問題となっている。
本発明の課題は、このような事情の中、従来の有害生物防除剤が有していた前記の如き問題点を解決し、更に、安全性、防除効果、残効性等に優れた有害生物防除剤を提供することにある。
本発明者らは、前記した好ましい特性を有する有害生物防除剤を開発するために、種々の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体を合成し、その生理活性について鋭意検討を行った。その結果、下記の一般式[I]で示される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体(以下、本発明化合物という)が種々の有害生物に卓効を示すことを見い出し、更に研究を続けて本発明を完成したものである。
即ち、本発明は、下記を特徴とする要旨を有するものである。
(1)一般式[I]
Figure 2021121582
[式中、
nは、0、1又は2の整数を示し、
Xは、酸素原子又は硫黄原子を示し、
及びRは、各々独立して
水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cハロシクロアルキル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、シアノC〜Cアルキル基、シアノC〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルキル基、アミノ基、モノ(C〜Cアルキル)アミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アミノ基、N−(C〜Cアルコキシカルボニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノ基、ヘテロシクロアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cシクロアルキルカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基を示し、また、RとRはこれらの結合する窒素原子と共に3〜8員のヘテロ環、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく、該ヘテロ環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルキル基又はオキソ基によって置換されてもよく、
は、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、シアノ基を示し、
は、C〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C〜Cアルキル基を示し、
は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cシクロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ[ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル]アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、メルカプトC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、基−OR、基−S(=O)−R
基−N(R)(R10)、ハロゲン原子を示し、
は、C〜Cアルキル基を示し、
は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cハロアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルオキシC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、シアノC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基を示し、
は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基を示し、
10は、水素原子、C〜Cアルキル基を示し、
また、RとR10はこれらの結合する窒素原子と共に3〜8員のヘテロ環、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく、該ヘテロ環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルキル基又はC〜Cハロアルコキシ基によって置換されてもよく、
置換基群αは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cハロアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基、アミノ基、モノ(C〜Cアルキル)アミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アミノ基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノ基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノ基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、ホルミル基、カルボキシル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルコキシカルボニル基を示す。]
で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩。
(2)前記(1)に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する農薬組成物。
(3)農薬組成物が、さらに界面活性剤を含有する前記(2)に記載の農薬組成物。
(4)前記(1)に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を活性成分として含有する有害生物防除剤。
(5)有害生物防除剤が、殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤である前記(4)に記載の有害生物防除剤。
(6)農園芸用植物を栽培する水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場における有害生物に対して、防除効力を有する前記(5)に記載の有害生物防除剤。
(7)農園芸用植物が、育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物である(6)に記載の有害生物防除剤。
(8)前記(1)に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩の有効成分量を使用する有害生物の防除方法。
(9)前記(1)に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する農薬組成物を、農園芸用作物または農園芸用作物を生育させようとする若しくは生育している場所に対して、同時に又は分割して作用させることによる、有害生物の防除方法。
(10)有害生物防除剤を施用する場所が、水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場である前記(8)又は(9)に記載の有害生物の防除方法。
(11)前記(1)に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤として使用する前記(8)〜(10)のいずれかに記載の有害生物の防除方法。
(12)前記(4)〜(7)のいずれかに記載の有害生物防除剤を、農園芸用作物に対する有害生物を防除に使用する記載の有害生物防除剤の使用方法。
(13)一般式[II]
Figure 2021121582
[式中、
nは、0、1又は2の整数を示し、
は、
水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、シアノ基を示し、
は、C〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C〜Cアルキル基を示し、
は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cシクロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ[ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル]アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、メルカプトC〜Cアルキル基、
〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルホニルC〜Cアルキル基、
無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、基−OR、基−S(=O)−R、基−N(R)(R10)、ハロゲン原子を示し、
は、C〜Cアルキル基を示し、
は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cハロアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルオキシC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、シアノC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基を示し、
は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基を示し、
10は、水素原子、C〜Cアルキル基を示し、
また、RとR10はこれらの結合する窒素原子と共に3〜8員のヘテロ環、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく、該ヘテロ環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルキル基又はC〜Cハロアルコキシ基によって置換されてもよく、
11は、水素原子、C〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルキル基を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cハロアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基、アミノ基、モノ(C〜Cアルキル)アミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アミノ基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノ基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノ基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、ホルミル基、カルボキシル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルコキシカルボニル基を示す。]
で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸誘導体、又はその塩。
本発明の化合物を含有する有害生物防除剤は、カメムシ目害虫、チョウ目害虫、コウチュウ目害虫、ハエ目害虫、ハチ目害虫、バッタ目害虫、アザミウマ目害虫、ダニ目害虫、植物寄生性線虫類等の広範囲の有害生物に対して優れた防除効果を示し、又、薬剤抵抗性を獲得した有害生物をも防除することができる。
特に、本発明の化合物を含有する有害生物防除剤は、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ等に代表されるハダニ類、トビイロウンカ、ツマグロヨコバイ、ワタアブラムシ等に代表されるカメムシ目害虫、イネミズゾウムシ、ドロオイムシ、コガネムシ等に代表されるコウチュウ目害虫、サツマイモネコブセンチュウ等の線虫類、及びコナガ、ニカメイガ、オオタバコガ等に代表されるチョウ目害虫に卓効を示す。また、浸透移行性に優れるため、土壌処理による安全かつ省力的施用方法が可能である。
本明細書に記載された記号及び用語について説明する。
本発明において、「有害生物防除剤」とは、農園芸分野、家畜及びペット等の動物、家庭用或いは防疫用の殺虫剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤等を意味する。
本発明において、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。
本発明において、「C〜C」等の表記は、これに続く置換基の炭素数が、この場合では1〜6であることを示している。
本発明において、「C〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−へキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル又は1−エチル−2−メチルプロピル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が3〜6のシクロアルキル基を示し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cシクロアルキル)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、1−(シクロプロピル)エチル、2−(シクロプロピル)エチル又は1−(シクロプロピル)プロピル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルケニル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えば、ビニル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−ブテニル、1−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1,3−ブタジエニル、1−ペンテニル、1−エチル−2−プロペニル、2−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、3−ペンテニル、1−メチル−2−ブテニル、4−ペンテニル、1−メチル−3−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,3−ペンタジエニル、1−ビニル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、1−プロピル−2−プロペニル、2−へキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−4−ペンテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−(イソブチル)ビニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル、1−(イソプロピル)−2−プロペニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1,5−ヘキサジエニル、1−ビニル−3−ブテニル又は2,4−ヘキサジエニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルキニル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキニル基を示し、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、1−エチル−2−プロピニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、1−ヘキシニル、1−(n−プロピル)−2−プロピニル、2−ヘキシニル、1−エチル−2−ブチニル、3−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、5−ヘキシニル、1−エチル−3−ブチニル、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル、1−(イソプロピル)−2−プロピニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル又は2,2−ジメチル−3−ブチニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルケニル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なる1〜11のハロゲン原子で置換されている炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えば、1−フルオロビニル、2−フルオロビニル、1,2−ジフルオロビニル、2,2−ジフルオロビニル、トリフルオロビニル、1−クロロビニル、2−クロロビニル、1,2−ジクロロビニル、2,2−ジクロロビニル、トリクロロビニル、1,2−ジブロモビニル、2,2−ジブロモビニル、トリブロモビニル、1,2−ジヨードビニル、2,2−ジヨードビニル、トリヨードビニル、1−フルオロ−2−プロペニル、2−フルオロ−2−プロペニル、3−フルオロ−2−プロペニル、2,3−ジフルオロ−2−プロペニル、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、3,3−ジフルオロ−1−プロペニル、2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル、3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル、2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル、1,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロペニル、1−クロロ−2−プロペニル、2−クロロ−2−プロペニル、3−クロロ−2−プロペニル、2,3−ジクロロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−1−プロペニル、2,3,3−トリクロロ−2−プロペニル、3,3,3−トリクロロ−1−プロペニル、3−ブロモ−2−プロペニル、3,3−ジブロモ−2−プロペニル、3,3−ジヨード−2−プロペニル、2,2−ジフルオロ−1−プロペン−2−イル、3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン−2−イル、3,3,3−トリクロロ−1−プロペン−2−イル、4−フルオロ−3−ブテニル、4,4−ジフルオロ−3−ブテニル、4,4−ジフルオロ−3−ブテン−2−イル、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル、3,4,4−トリフルオロ−3−ブテニル、2−トリフルオロメチル−2−プロペニル、2−トリフルオロメチル−3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、4,4,4−トリフルオロ−3−クロロ−2−ブテニル、4,4−ジクロロ−3−ブテニル、4,4,4−トリクロロ−2−ブテニル、2−トリクロロメチル−2−プロペニル、5,5−ジフルオロ−4−ペンテニル、4,5,5−トリフルオロ−4−ペンテニル、5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニル、4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−ブテニル、4,4,4−トリフルオロ−3−トリフルオロメチル−2−ブテニル、5,5−ジクロロ−4−ペンテニル、4,4,4−トリクロロ−3−メチル−2−ブテニル、6,6−ジフルオロ−5−ヘキセニル、5,6,6−トリフルオロ−5−ペンテニル、6,6,6−トリフルオロ−4−ペンテニル、5,5,5−トリフルオロ−4−メチル−3−ペンテニル、5,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−3−ペンテニル、6,6−ジクロロ−5−ヘキセニル又は5,5,5−トリクロロ−4−メチル−3−ペンテニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルキル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なるハロゲン原子1から13で置換されている炭素数1から6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、例えば、ハロアルキル基を示し、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチル、ジブロモメチル、トリブロモメチル、ヨードメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、1−クロロエチル、2−クロロエチル、1,1−ジクロロエチル、2,2−ジクロロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1,1,2,2−テトラクロロエチル、ペンタクロロエチル、1−ブロモエチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリブロモエチル、1−ヨードエチル、2−ヨードエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、1−フルオロプロピル、2−フルオロプロピル、3−フルオロプロピル、1,1−ジフルオロプロピル、2,2−ジフルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、1−フルオロプロパン−2−イル、2−フルオロプロパン−2−イル、1,1−ジフルオロプロパン−2−イル、1,2−ジフルオロプロパン−2−イル、1,3−ジフルオロプロパン−2−イル、1,2,3−トリフルオロプロパン−2−イル、1,1,3,3−テトラフルオロプロパン−2−イル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イル、ヘプタフルオロプロパン−2−イル、1−クロロプロピル、2−クロロプロピル、3−クロロプロピル、1,1−ジクロロプロピル、2,2−ジクロロプロピル、3,3−ジクロロプロピル、3,3,3−トリクロロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタクロロプロピル、ヘプタクロロプロピル、1−クロロプロパン−2−イル、2−クロロプロパン−2−イル、1,1−ジクロロプロパン−2−イル、1,2−ジクロロプロパン−2−イル、1,3−ジクロロプロパン−2−イル、1,2,3−トリクロロプロパン−2−イル、1,1,3,3−テトラクロロプロパン−2−イル、1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロプロパン−2−イル、ヘプタクロロプロパン−2−イル、1−ブロモプロピル、2−ブロモプロピル、3−ブロモプロピル、1−ブロモプロパン−2−イル、2−ブロモプロパン−2−イル、1−ヨードプロピル、2−ヨードプロピル、3−ヨードプロピル、1−ヨードプロパン−2−イル、2−ヨードプロパン−2−イル、1−フルオロブチル、2−フルオロブチル、3−フルオロブチル、4−フルオロブチル、4,4−ジフルオロブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブチル、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル、ノナフルオロブチル、1,1,1−トリフルオロブタン−2−イル、4,4,4−トリフルオロブタン−2−イル、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタン−2−イル、ノナフルオロブタン−2−イル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(トリフルオロメチル)プロパン−2−イル、1−クロロブチル、2−クロロブチル、3−クロロブチル、4−クロロブチル、4,4−ジクロロブチル、4,4,4−トリクロロブチル、ノナクロロブチル、1,1,1−トリクロロブタン−2−イル、4,4,4−トリクロロブタン−2−イル、ノナクロロブタン−2−イル、1−ブロモブチル、2−ブロモブチル、3−ブロモブチル、4−ブロモブチル、1−ヨードブチル、2−ヨードブチル、3−ヨードブチル、4−ヨードブチル、4−クロロ−1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル、4−ブロモ−1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル、1−フルオロペンチル、2−フルオロペンチル、3−フルオロペンチル、4−フルオロペンチル、5−フルオロペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンチル、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペンチル、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、ウンデカフルオロペンチル、1−クロロペンチル、2−クロロペンチル、3−クロロペンチル、4−クロロペンチル、5−クロロペンチル、5,5,5−トリクロロペンチル、4,4,5,5,5−ペンタクロロペンチル、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタクロロペンチル、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナクロロペンチル、ウンデカクロロペンチル、1−ブロモペンチル、2−ブロモペンチル、3−ブロモペンチル、4−ブロモペンチル、5−ブロモペンチル、5−ヨードペンチル、1−フルオロヘキシル、2−フルオロヘキシル、3−フルオロヘキシル、4−フルオロヘキシル、5−フルオロヘキシル、6−フルオロヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル、5,5,6,6,6−ペンタフルオロヘキシル、4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロヘキシル、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ウンデカフルオロヘキシル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−デカフルオロヘキシル、トリデカフルオロヘキシル、1−クロロヘキシル、2−クロロヘキシル、3−クロロヘキシル、4−クロロヘキシル、5−クロロヘキシル、6−クロロヘキシル、5−ブロモヘキシル、6−ブロモヘキシル、5−ヨードヘキシル又は6−ヨードヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−O−基を示し、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、1−エチルプロポキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、1,2−ジメチルプロポキシ又はn−へキシルオキシ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−O−基を示し、例えば、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリブロモメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、ブロモジフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、1−クロロエトキシ、2−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、2−ブロモエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、1,2−ジクロロエトキシ、2,2−ジクロロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2−ブロモ−2−クロロエトキシ、2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ、1−クロロプロポキシ、2−クロロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−ブロモプロポキシ、3−ブロモプロポキシ、2−ブロモ−1−メチルエトキシ、3−ヨードプロポキシ、2,3−ジクロロプロポキシ、2,3−ジブロモプロポキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−プロポキシ、3,3,3−トリクロロプロポキシ、3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロポキシ、2,2−ジフルオロプロポキシ、3,3−ジクロロ−3−フルオロプロポキシ、2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロポキシ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエトキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロ−2−プロポキシ、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチルエトキシ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ、2−クロロブトキシ、3−クロロブトキシ、4−クロロブトキシ、2−クロロ−1,1−ジメチルエトキシ、4−ブロモブトキシ、3−ブロモ−2−メチルプロポキシ、2−ブロモ−1,1−ジメチルエトキシ、2,2−ジクロロ−1,1−ジメチルエトキシ、2−クロロ−1−クロロメチル−2−メチルエトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、3,3,3−トリフルオロ−1−メチルプロポキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロポキシ、2,3,4−トリクロロブトキシ、2,2,2−トリクロロ−1,1−ジメチルエトキシ、4−クロロ−4,4−ジフルオロブトキシ、4,4−ジクロロ−4−フルオロブトキシ、4−ブロモ−4,4−ジフルオロブトキシ、2,4−ジブロモ−4,4−ジフルオロブトキシ、3,4−ジクロロ−3,4,4−トリフルオロブトキシ、3,3−ジクロロ−4,4,4−トリフルオロブトキシ、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブトキシ、4−ブロモ−3−クロロ−3,4,4−トリフルオロブトキシ、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブトキシ、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブトキシ、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリフルオロメチルエトキシ、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロポキシ、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブトキシ、3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブトキシ、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロポキシ、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブトキシ、ノナフルオロブトキシ、パーフルオロ−tert−ブトキシ、4−クロロ−1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブトキシ、5,5,5−トリフルオロペントキシ、4,4,5,5,5−ペンタフルオロペントキシ、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペントキシ、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−2−ペントキシ、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペントキシ、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペントキシ、パーフルオロペントキシ、4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−2−ブトキシ、2,2−ビス(トリフルロメチル)プロポキシ、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ウンデカフルオロヘキシルオキシ、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルオキシ、4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロヘキシルオキシ、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−デカフルオロヘキシルオキシ、4,4,4−トリフルオロ−3,3−ビス(トリフルオロメチル)ブチルオキシ又はパーフルオロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なる1〜11のハロゲン原子で置換されている炭素数が3〜6のシクロアルキル基を示し、例えば、1−フルオロシクロプロピル、2−フルオロシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2,2,3,3−テトラフルオロシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、2−クロロシクロプロピル、2,2−ジクロロシクロプロピル、2,2,3,3−テトラクロロシクロプロピル、2,2−ジブロモシクロプロピル、2,2−ジヨードシクロプロピル、1−フルオロシクロブチル、2−フルオロシクロブチル、3−フルオロシクロブチル、3,3−ジフルオロシクロブチル、ヘプタフルオロシクロブチル、2−クロロシクロブチル、3−クロロシクロブチル、3,3−ジクロロシクロブチル、3,3−ジブロモシクロブチル、3,3−ジヨードシクロブチル、1−フルオロシクロペンチル、2−フルオロシクロペンチル、3−フルオロシクロペンチル、2,2−ジフルオロシクロペンチル、3,3−ジフルオロシクロペンチル、ノナフルオロシクロペンチル、2,2−ジクロロシクロペンチル、3,3−ジクロロシクロペンチル、2,2−ジブロモシクロペンチル、3,3−ジブロモシクロペンチル、2,2−ジヨードシクロペンチル、3,3−ジヨードシクロペンチル、1−フルオロシクロヘキシル、2−フルオロシクロヘキシル、3−フルオロシクロヘキシル、4−フルオロシクロヘキシル、2,2−ジフルオロシクロヘキシル、3,3−ジフルオロシクロヘキシル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、1−クロロシクロヘキシル、2−クロロシクロヘキシル、3−クロロシクロヘキシル、4−クロロシクロヘキシル、2,2−ジクロロシクロヘキシル、3,3−ジクロロシクロヘキシル、4,4−ジクロロシクロヘキシル、3,3−ジブロモシクロヘキシル、4,4−ジブロモシクロヘキシル、3,3−ジヨードシクロヘキシル又は4,4−ジヨードシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロシクロアルキル部分及びアルキル基が上記の意味である(C〜Cハロシクロアルキル)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2,2−ジフルオロシクロプロピルメチル、2,2−ジクロロシクロプロピルメチル、1−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)エチル、2−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)エチル、1−(2,2−ジクロロシクロプロピル)エチル、2−(2,2−ジクロロシクロプロピル)エチル、2−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)プロピル、3,3−ジフルオロシクロブチルメチル、2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチルメチル、2−(2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル)エチル、2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)エチル、2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)プロピル、3,3−ジフルオロシクロペンチルメチル又は2−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)プロピル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、(フェニル)−(C〜Cアルキル)基を示し、例えば、ベンジル、2−メチルベンジル、2,3−ジメチルベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル又は6−フェニルヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「シアノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(シアノ)−(C〜Cアルキル)基を示し、例えば、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル、1−シアノプロピル、3−シアノプロピル、2−シアノプロパン−2−イル、1−シアノブチル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル又は6−シアノヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「シアノC〜Cシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(シアノ)−(C〜Cシクロアルキル)基を示し、例えば、1−シアノシクロプロピル、2−シアノシクロプロピル、1−シアノシクロブチル、3−シアノシクロブチル、1−シアノシクロペンチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「ヒドロキシC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(ヒドロキシ)−(C〜Cアルキル)基を示し、例えば、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシブチル又は4−ヒドロキシブチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CアルコキシC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルコキシ)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、2−エトキシプロピル、3−エトキシプロピル、1−メチル−3−メトキシブチル又は3−ブトキシブチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−NH−基を示し、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ又はイソプロピルアミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「ジ(C〜Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−N−基を示し、2個のアルキル基は互いに異なっていてもよく、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ又はN−エチル−N−メチルアミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S(=O)−NH−基を示し、例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ又はイソプロピルスルホニルアミノ等の基を挙げることができる。
本発明おいて、「モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−NH−基を示し、例えば、ジフルオロメチルスルホニルアミノ又はトリフルオロメチルスルホニルアミノ、ジフルオロメチルスルホニルアミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アミノ基の2つの水素原子がそれぞれ(C〜Cアルキル)−S(=O)−基及び(C〜Cアルキル)−基で置換された基を示し、例えば、(N−メチルスルホニル−N−メチル)アミノ、(N−エチルスルホニル−N−メチル)アミノ、(N−メチルスルホニル−N−エチル)アミノ又は(N−エチルスルホニル−N−メチル)アミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アミノ基の2つの水素原子がそれぞれ(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−基及び(C〜Cアルキル)−基で置換された基を示し、例えば、(N−ジフルオロメチルスルホニル−N−メチル)アミノ、(N−トリフルオロメチルスルホニル−N−メチル)アミノ、(N−ノナフルオロブチルスルホニル−N−メチル)アミノ、(N−ジフルオロメチルスルホニル−N−エチル)アミノ、(N−トリフルオロメチルスルホニル−N−エチル)アミノ又は(N−ノナフルオロブチルスルホニル−N−エチル)アミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルキルカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−C(=O)−基を示し、例えば、アセチル、プロピオニル、2−メチルプロピオニル、2,2−ジメチルプロピオニル、ブタノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイル、2−エチルブタノイル、2,2−ジメチルブタノイル、2,3−ジメチルブタノイル、3,3−ジメチルブタノイル、ペンタノイル、2−メチルペンタノイル、3−メチルペンタノイル、4−メチルペンタノイル又はヘキサノイル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cシクロアルキルカルボニル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cシクロアルキル)−C(=O)−基を示し、例えば、シクロプロパンカルボニル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル又はシクロヘキサンカルボニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルコキシカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分が上記の意味である(C〜Cアルコキシ)−C(=O)−基を示し、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル、1−メチルブトキシカルボニル、2−メチルブトキシカルボニル、3−メチルブトキシカルボニル、1−エチルプロポキシカルボニル、1,1−ジメチルプロポキシカルボニル、1,2−ジメチルプロポキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロポキシカルボニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分が上記の意味と同じである(C〜Cアルコキシ)−C(=O)−NH−基を示し、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ又はイソブトキシカルボニルアミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S(=O)−基を示し、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル又はtert−ブチルスルホニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−基を示し、例えば、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリクロロメチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル、ヘプタフルオロプロピルスルホニル、又はヘプタフルオロ−2−プロピルスルホニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルキルカルボニル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−C(=O)−基を示し、例えば、クロロアセチル、ジクロロアセチル、ジフルオロアセチル又はトリフルオロアセチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルカルボニル基」とは、特に限定しない限り、(フェニル)−C(=O)−基を示し、例えば、ベンゾイル、2−メチルベンゾイル又は2,3−ジメチルベンゾイル等の基を挙げることができる。
本発明において、「N−(C〜Cアルコキシカルボニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分及びアルコキシ部分が上記の意味と同じであり、アミノ基の2つの水素原子がそれぞれ(C〜Cアルコキシ)−C(=O)−基及び(C〜Cアルキル)−基で置換された基を示し、例えば、N−メトキシカルボニル−N−メチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ基、N−(n−プロポキシ)カルボニル−N−メチルアミノ基、N−(tert−ブトキシ)カルボニル−N−メチルアミノ基、N−メトキシカルボニル−N−エチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−エチルアミノ基、N−(n−プロポキシ)カルボニル−N−エチルアミノ基又はN−(tert−ブトキシ)カルボニル−N−エチルアミノ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルコキシ部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルコキシ)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2−(ジフルオロメトキシ)エチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、2−(2,2−ジフルオロエトキシ)エチル又は2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−(C〜Cアルキル)−O−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、ベンジルオキシメチル、2−メチルベンジルオキシメチル、2,3−ジメチルベンジルオキシメチル、2−(ベンジルオキシ)エチル、3−(ベンジルオキシ)プロピル、4−(ベンジルオキシ)ブチル、5−(ベンジルオキシ)ペンチル又は6−(ベンジルオキシ)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CハロアルコキシC〜Cハロアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルコキシ部分及びハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルコキシ)−(C〜Cハロアルキル)−基を示し、例えば、1,1,2−トリフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1,1,2−トリフルオロ−2−(ペンタフルオロエトキシ)エチル又は1,1,2−トリフルオロ−2−(ヘプタフルオロプロポキシ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味であるHN−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−アミノプロパン−2−イル、1−アミノブチル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル又は6−アミノヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−C(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、アセチルアミノメチル、プロパノイルアミノメチル、イソプロパノイルアミノメチル、2−(アセチルアミノ)エチル、2−(プロパノイルアミノ)エチル、2−(イソプロパノイルアミノ)エチル、3−(アセチルアミノ)プロピル又は3−(アセチルアミノ)ブチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cハロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−C(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、クロロアセチルアミノメチル、ジクロロアセチルアミノメチル、ジフルオロアセチルアミノメチル、トリフルオロアセチルアミノメチル、1−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル、2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル、1−(ジフルオロアセチルアミノ)エチル又は2−(ジフルオロアセチルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cシクロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cシクロアルキル)−C(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、シクロプロパノイルアミノメチル、シクロブタノイルアミノメチル、シクロペンタノイルアミノメチル、1−(シクロプロパノイルアミノ)エチル、1−(シクロブタノイルアミノ)エチル、1−(シクロペンタノイルアミノ)エチル、2−(シクロプロパノイルアミノ)エチル、2−(シクロブタノイルアミノ)エチル又は2−(シクロペンタノイルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルコキシ)−C(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、(メトキシカルボニルアミノ)メチル、(エトキシカルボニルアミノ)メチル、(n−プロポキシカルボニルアミノ)メチル、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル、2−(メトキシカルボニルアミノ)エチル、2−(エトキシカルボニルアミノ)エチル、2−(n−プロポキシカルボニルアミノ)エチル又は2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ[ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル]アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)N−C(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、アルキル基は互いに異なっていてもよく、例えば、ジメチルアミノカルボニルアミノメチル、ジエチルアミノカルボニルアミノメチル又はN−メチル−N−エチルアミノカルボニルアミノメチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2−(メチルスルホニルアミノ)エチル、2−(エチルスルホニルアミノ)エチル、2−(イソプロピルスルホニルアミノ)エチル、3−(メチルスルホニルアミノ)プロピル又は4−(メチルスルホニルアミノ)ブチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−NH−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2−(ジフルオロメチルスルホニルアミノ)エチル、2−(トリフルオロメチルスルホニルアミノ)エチル、3−(ジフルオロメチルスルホニルアミノ)プロピル又は3−(トリフルオロメチルスルホニルアミノ)プロピル等の基を挙げることができる。
本発明において、「N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、上記のアミノC〜Cアルキル基のアミノ基の2つの水素原子がそれぞれ(C〜Cアルキル)−S(=O)−基及び(C〜Cアルキル)−基で置換された基を示し、例えば、N−メチルスルホニル−N−メチルアミノメチル、N−エチルスルホニル−N−メチルアミノメチル、N−メチルスルホニル−N−エチルアミノメチル、2−(N−メチルスルホニル−N−メチルアミノ)エチル又は2−(N−エチルスルホニル−N−メチルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、上記のアミノC〜Cアルキル基のアミノ基の2つの水素原子がそれぞれ(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−基及び(C〜Cアルキル)−基で置換された基を示し、例えば、N−ジフルオロメチルスルホニル−N−メチルアミノメチル、N−トリフルオロメチルスルホニル−N−メチルアミノメチル、N−ノナフルオロブチルスルホニル−N−メチルアミノメチル、N−ジフルオロメチルスルホニル−N−エチルアミノメチル、N−トリフルオロメチルスルホニル−N−エチルアミノメチル、N−ノナフルオロブチルスルホニル−N−エチルアミノメチル、2−(N−ジフルオロメチルスルホニル−N−メチルアミノ)エチル、2−(N−トリフルオロメチルスルホニル−N−メチルアミノ)エチル又は2−(N−ノナフルオロブチルスルホニル−N−メチルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S−基を示し、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ又はtert−ブチルチオ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S−基を示し、例えば、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、2,2,2−トリクロロエチルチオ、3,3,3−トリフルオロプロピルチオ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルチオ、ヘプタフルオロプロピルチオ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イルチオ、ヘプタフルオロプロパン−2−イルチオ又は4,4,4−トリフルオロブチルチオ等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cアルキルスルフィニル基」」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S(=O)−基を示し、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n−ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル又はtert−ブチルスルフィニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜Cハロアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−基を示し、例えば、ジフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、トリクロロメチルスルフィニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル、2,2,2−トリクロロエチルスルフィニル、ペンタフルオロエチルスルフィニル、3,3,3−トリフルオロプロピルスルフィニル、ヘプタフルオロプロピルスルフィニル又はヘプタフルオロ−2−プロピルスルフィニル等の基を挙げることができる。
本発明において、「メルカプトC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味であるHS−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、メルカプトメチル、1−メルカプトエチル又は2−メルカプトエチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、メチルチオメチル、エチルチオメチル、n−プロピルチオメチル、イソプロピルチオメチル、1−(メチルチオ)エチル、2−(メチルチオ)エチル、2−(エチルチオ)エチル、1−(n−プロピルチオ)エチル、2−(n−プロピルチオ)エチル、1−(イソプロピルチオ)エチル、2−(イソプロピルチオ)エチル、1−(メチルチオ)プロピル、2−(メチルチオ)プロピル、3−(メチルチオ)プロピル、1−(エチルチオ)プロピル、2−(エチルチオ)プロピル、3−(エチルチオ)プロピル、1−(n−プロピルチオ)プロピル、2−(n−プロピルチオ)プロピル、3−(n−プロピルチオ)プロピル、1−(メチルチオ)ブチル、2−(メチルチオ)ブチル、3−(メチルチオ)ブチル、4−(メチルチオ)ブチル、1−(メチルチオ)ペンチル、2−(メチルチオ)ペンチル、3−(メチルチオ)ペンチル、4−(メチルチオ)ペンチル、5−(メチルチオ)ペンチル、2−(n−ブチルチオ)エチル、2−(イソブチルチオ)エチル、sec−ブチルチオエチル、2−(tert−ブチルチオ)エチル、ペンチルチオメチル又はヘキシルチオメチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、メチルスルフィニルメチル、エチルスルフィニルメチル、n−プロピルスルフィニルメチル、イソプロピルスルフィニルメチル、1−(メチルスルフィニル)エチル、2−(メチルスルフィニル)エチル、2−(エチルスルフィニル)エチル、1−(n−プロピルスルフィニル)エチル、2−(n−プロピルスルフィニル)エチル、1−(イソプロピルスルフィニル)エチル、2−(イソプロピルスルフィニル)エチル、1−(メチルスルフィニル)プロピル、2−(メチルスルフィニル)プロピル、3−(メチルスルフィニル)プロピル、1−(エチルスルフィニル)プロピル、2−(エチルスルフィニル)プロピル、3−(エチルスルフィニル)プロピル、1−(n−プロピルスルフィニル)プロピル、2−(n−プロピルスルフィニル)プロピル、3−(n−プロピルスルフィニル)プロピル、1−(メチルスルフィニル)ブチル、2−(メチルスルフィニル)ブチル、3−(メチルスルフィニル)ブチル、4−(メチルスルフィニル)ブチル、1−(メチルスルフィニル)ペンチル、2−(メチルスルフィニル)ペンチル、3−(メチルスルフィニル)ペンチル、4−(メチルスルフィニル)ペンチル、5−(メチルスルフィニル)ペンチル、2−(n−ブチルスルフィニル)エチル、2−(イソブチルスルフィニル)エチル、sec−ブチルスルフィニルエチル、2−(tert−ブチルスルフィニル)エチル、ペンチルスルフィニルメチル又はヘキシルスルフィニルメチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C〜Cアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル、n−プロピルスルホニルメチル、イソプロピルスルホニルメチル、1−(メチルスルホニル)エチル、2−(メチルスルホニル)エチル、2−(エチルスルホニル)エチル、1−(n−プロピルスルホニル)エチル、2−(n−プロピルスルホニル)エチル、1−(イソプロピルスルホニル)エチル、2−(イソプロピルスルホニル)エチル、1−(メチルスルホニル)プロピル、2−(メチルスルホニル)プロピル、3−(メチルスルホニル)プロピル、1−(エチルスルホニル)プロピル、2−(エチルスルホニル)プロピル、3−(エチルスルホニル)プロピル、1−(n−プロピルスルホニル)プロピル、2−(n−プロピルスルホニル)プロピル、3−(n−プロピルスルホニル)プロピル、1−(メチルスルホニル)ブチル、2−(メチルスルホニル)ブチル、3−(メチルスルホニル)ブチル、4−(メチルスルホニル)ブチル、1−(メチルスルホニル)ペンチル、2−(メチルスルホニル)ペンチル、3−(メチルスルホニル)ペンチル、4−(メチルスルホニル)ペンチル、5−(メチルスルホニル)ペンチル、2−(n−ブチルスルホニル)エチル、2−(イソブチルスルホニル)エチル、sec−ブチルスルホニルエチル、2−(tert−ブチルスルホニル)エチル、ペンチルスルホニルメチル又はヘキシルスルホニルメチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2−(ジフルオロメチルチオ)エチル、2−(トリフルオロメチルチオ)エチル、2−(2,2−ジフルオロエチルチオ)エチル、2−(2,2,2−トリフルオロエチルチオ)エチル、2−(3,3−ジフルオロプロピルチオ)エチル、2−(3,3,3−トリフルオロエチルチオ)エチル、3−(ジフルオロメチルチオ)プロピル、3−(トリフルオロメチルチオ)プロピル、3−(2,2−ジフルオロエチルチオ)プロピル、3−(2,2,2−トリフルオロエチルチオ)プロピル、3−(3,3−ジフルオロプロピルチオ)プロピル、3−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)プロピル、4−(トリフルオロメチルチオ)ブチル又は5−(トリフルオロメチルチオ)ペンチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2−(ジフルオロメチルスルフィニル)エチル、2−(トリフルオロメチルスルフィニル)エチル、2−(2,2−ジフルオロエチルスルフィニル)エチル、2−(2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル)エチル、2−(3,3−ジフルオロプロピルスルフィニル)エチル、2−(3,3,3−トリフルオロエチルスルフィニル)エチル、3−(ジフルオロメチルスルフィニル)プロピル、3−(トリフルオロメチルスルフィニル)プロピル、3−(2,2−ジフルオロエチルスルフィニル)プロピル、3−(2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル)プロピル、3−(3,3−ジフルオロプロピルスルフィニル)プロピル、3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルフィニル)プロピル、4−(トリフルオロメチルスルフィニル)ブチル又は5−(トリフルオロメチルスルフィニル)ペンチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cハロアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、2−(ジフルオロメチルスルホニル)エチル、2−(トリフルオロメチルスルホニル)エチル、2−(2,2−ジフルオロエチルスルホニル)エチル、2−(2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル)エチル、2−(3,3−ジフルオロプロピルスルホニル)エチル、2−(3,3,3−トリフルオロエチルスルホニル)エチル、3−(ジフルオロメチルスルホニル)プロピル、3−(トリフルオロメチルスルホニル)プロピル、3−(2,2−ジフルオロエチルスルホニル)プロピル、3−(2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル)プロピル、3−(3,3−ジフルオロプロピルスルホニル)プロピル、3−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロピル、4−(トリフルオロメチルスルホニル)ブチル又は5−(トリフルオロメチルスルホニル)ペンチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CシクロアルキルチオC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cシクロアルキル)−S−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、シクロプロピルチオメチル、シクロペンチルチオメチル、1−(シクロプロピルチオ)エチル又は2−(シクロプロピルチオ)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CシクロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cシクロアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、シクロプロピルスルフィニルメチル、シクロペンチルスルフィニルメチル、1−(シクロプロピルスルフィニル)エチル又は2−(シクロプロピルスルフィニル)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「C〜CシクロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(C〜Cシクロアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、シクロプロピルスルホニルメチル、シクロペンチルスルホニルメチル、1−(シクロプロピルスルホニル)エチル又は2−(シクロプロピルスルホニル)エチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−S−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、フェニルチオメチル、2−メチルフェニルチオメチル、2,3−ジメチルフェニルチオメチル、1−(フェニルチオ)エチル、2−(フェニルチオ)エチル、3−(フェニルチオ)プロピル、4−(フェニルチオ)ブチル、5−(フェニルチオ)ペンチル又は6−(フェニルチオ)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルフィニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、フェニルスルフィニルメチル、2−メチルフェニルスルフィニルメチル、2,3−ジメチルフェニルスルフィニルメチル、1−(フェニルスルフィニル)エチル、2−(フェニルスルフィニル)エチル、3−(フェニルスルフィニル)プロピル、4−(フェニルスルフィニル)ブチル、5−(フェニルスルフィニル)ペンチル又は6−(フェニルスルフィニル)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルホニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、フェニルスルホニルメチル、2−メチルフェニルスルホニルメチル、2,3−ジメチルフェニルスルホニルメチル、1−(フェニルスルホニル)エチル、2−(フェニルスルホニル)エチル、3−(フェニルスルホニル)プロピル、4−(フェニルスルホニル)ブチル、5−(フェニルスルホニル)ペンチル又は6−(フェニルスルホニル)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルチオC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−(C〜Cアルキル)−S−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、ベンジルチオメチル、2−メチルベンジルチオメチル、2,3−ジメチルベンジルチオメチル、1−(ベンジルチオ)エチル、2−(ベンジルチオ)エチル、3−(ベンジルチオ)プロピル、4−(ベンジルチオ)ブチル、5−(ベンジルチオ)ペンチル又は6−(ベンジルチオ)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−(C〜Cアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、ベンジルスルフィニルメチル、2−メチルベンジルスルフィニルメチル、2,3−ジメチルベンジルスルフィニルメチル、1−(ベンジルスルフィニル)エチル、2−(ベンジルスルフィニル)エチル、3−(ベンジルスルフィニル)プロピル、4−(ベンジルスルフィニル)ブチル、5−(ベンジルスルフィニル)ペンチル又は6−(ベンジルスルフィニル)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−(C〜Cアルキル)−S(=O)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、ベンジルスルホニルメチル、2−メチルベンジルスルホニルメチル、2,3−ジメチルベンジルスルホニルメチル、1−(ベンジルスルホニル)エチル、2−(ベンジルスルホニル)エチル、3−(ベンジルスルホニル)プロピル、4−(ベンジルスルホニル)ブチル、5−(ベンジルスルホニル)ペンチル又は6−(ベンジルスルホニル)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分が上記の意味である(フェニル)−(C〜Cアルコキシ)−基を示し、例えば、ベンジルオキシ、2−メチルベンジルオキシ、2,3−ジメチルベンジルオキシ、1−フェニルエトキシ、2−フェニルエトキシ、3−フェニルプロポキシ、4−フェニルブトキシ、5−フェニルペンチルオキシ又は6−フェニルヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
本発明において、「無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルオキシC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(フェニル)−O−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、フェニルオキシメチル、2−メチルフェニルオキシメチル、2,3−ジメチルフェニルオキシメチル、1−(フェニルオキシ)エチル、2−(フェニルオキシ)エチル、3−(フェニルオキシ)プロピル、4−(フェニルオキシ)ブチル、5−(フェニルオキシ)ペンチル又は6−(フェニルオキシ)ヘキシル等の基を挙げることができる。
本発明において、「ヘテロシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素原子以外に酸素原子、窒素原子、硫黄原子から選ばれる原子を1個以上含む3員〜6員の飽和ヘテロ環を示し、例えば、オキセタン−2−イル、オキセタン−3−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−3−イル又はテトラヒドロピラン−4−イル等の基を挙げることができる。
本発明において、「ヘテロシクロアルキルC〜Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ヘテロシクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である(ヘテロシクロアルキル)−(C〜Cアルキル)−基を示し、例えば、(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル、(テトラヒドロフラン−3−イル)メチル、(テトラヒドロピラン−2−イル)メチル、(テトラヒドロピラン−3−イル)メチル又は(テトラヒドロピラン−4−イル)メチル等の基を挙げることができる。
本発明において、「2,5−ジ(C〜Cアルキル)−1H−ピロール−1−イル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を2,5位に有する1H−ピロール−1−イル基を示し、例えば、2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル、2,5−ジエチル−1H−ピロール−1−イル、2,5−ジ(n−プロピル)−1H−ピロール−1−イル又は2,5−ジイソプロピル−1H−ピロール−1−イル等の基を挙げることができる。
本発明において、農業上許容される塩又は塩とは、一般式[I]又は[II]で表される本発明化合物において、水酸基、カルボキシル基若しくはアミノ基等がその構造中に存在する場合又はピリジン環の窒素原子に、これらと金属若しくは有機塩基との塩又は鉱酸若しくは有機酸との塩であり、金属としてはナトリウム若しくはカリウム等のアルカリ金属或いはマグネシウム若しくはカルシウム等のアルカリ土類金属を挙げることができ、有機塩基としてはトリエチルアミン若しくはジイソプロピルアミン等を挙げることができ、鉱酸としてはりん酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、ほう酸、若しくは硫酸等を挙げることができ、又、有機酸としては、ギ酸、酢酸、乳酸、アスコルビン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、酒石酸、メタンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸若しくはトリフルオロメタンスルホン酸等を挙げることができる。
次に、一般式[I]で表される本発明の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体に包含される化合物の代表的な化合物例を表1から表100に、一般式[II]で表される本発明の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸誘導体に包含される化合物の代表的な化合物例を表101から表177に示す。しかしながら、本発明の誘導体に包含される化合物は、これらに限定されるものではない。又、表中の化合物番号は以後の記載において参照される。
尚、本発明の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体及び5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸誘導体には、置換基の種類によってはE−体及びZ−体の幾何異性体が存在する場合があるが、本発明はこれらE−体、Z−体又はE−体及びZ−体を任意の割合で含む混合物を包含する。又、本発明に包含される化合物は、1個又は2個以上の不斉炭素原子及び不斉硫黄原子の存在に起因する光学異性体が存在する場合があるが、本発明は全ての光学活性体、ラセミ体又はジアステレオマーを包含する。
本明細書における表中の次の表記は、例えば下記の通りそれぞれ該当する基を表す。
Me :メチル;
Et :エチル;
n−Pr :n−プロピル;
i−Pr :イソプロピル又はiso−プロピル;
t−Bu :tert−ブチル;
n−Bu :n−ブチル
i−Bu :イソブチル又はiso−ブチル;
s−Bu :sec−ブチル;
n−Pen :n−ペンチル;
n−Hex :n−ヘキシル;
c−Pr :シクロプロピル;
c−Bu :シクロブチル;
c−Pen :シクロペンチル;
c−Hex :シクロヘキシル;
CHF :ジフルオロメチル;
CF :トリフルオロメチル;
(2,2−F)c−Pr:2,2−ジフルオロシクロプロピル;
THF:テトラヒドロフラン;
THP:テトラヒドロピラン;
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一方、一般式[I]又は[II]で表される本発明化合物は、以下に示す製造法に従って製造することができるが、これらの方法に限定されるものではない。尚、以下、例えば「一般式[I]で表される化合物」、「式[I]で表される化合物」及び「化合物[I]」は同意とする。
<製造方法1>
本発明化合物のうち、一般式[II−2]で表される化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
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(式中、Yはハロゲン原子を示し、B、R、R、R、R、R、及びR11は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[II−2]で表される化合物は、(工程1−1)適当な溶媒中、適当な触媒の存在下又は非存在下、一般式[III−1]で表される化合物をシアノ化し化合物[III−2]を得た後、(工程1−2)適当な溶媒中、一般式[III−2]で表される化合物を適当な酸又は塩基の存在下、加水分解することにより製造することができる。また、(工程1−3)適当な溶媒中、一般式[III−1]で表される化合物を適当な触媒及び適当な塩基の存在下、一酸化炭素挿入反応を行い一般式[II−1]で表される化合物を得た後、(工程1−4)適当な溶媒中、一般式[II−1]で表される化合物を適当な酸又は塩基の存在下、加水分解することにより化合物[II−2]を製造することができる。
(工程1−1)
本反応で使用するシアン化合物としては、例えば、シアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シアン化アンモニウム、シアン化亜鉛、シアン化銅、又はこれらの混合物を挙げることができる。尚、シアン化合物の使用量は、化合物[III−1]1モルに対して通常1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜5.0モルである。
本反応で使用する触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[III−1]1モルに対して通常0.001〜0.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01〜0.2モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン等のピリジン類;水、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[III−1]1モルに対して0.1〜500リットルであり、好ましくは0.3〜50リットルである。
本反応の反応温度は、通常−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜72時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取するまたは有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[III−2]を単離することができる。単離した化合物[III−2]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
(工程1−2)
本反応で使用できる酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸又は硫酸等の鉱酸類、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸類、メタンスルホン酸又はトリフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸類等を挙げることができる。尚、酸の使用量は、化合物[III−2]1モルに対して1〜溶媒量相当モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜100.0モルである。
本反応で使用できる塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類等の無機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[III−2]1モルに対して0.1〜50モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.5〜20.0モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;水、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[III−2]1モルに対して0.1〜500リットルであり、好ましくは0.3〜30リットルである。
本反応の反応温度は、通常−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜72時間である。
本反応終了後は、反応混合物を水に注加し中和した後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[II−2]を単離することができる。単離した化合物[II−2]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
(工程1−3)
本反応で使用できる触媒としては、遷移金属錯体又は遷移金属と配位子とを組合せて使用すればよく、例えば、遷移金属錯体としてはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム−ジクロロメタン付加物又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)等、遷移金属としては塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム等、配位子としてはトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、1,3−ビスジメチルホスフィノプロパン、1,2−ビスジフェニルホスフィノエタン、1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパン等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[III−1]1モルに対して0.001〜0.1モルであり、好ましくは0.005〜0.05モルである。
本反応で使用できる塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類等の無機塩基類、トリエチルアミン、4−メチルモルホリン、N−エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基類を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[III−1]1モルに対して0.1〜10モルであり、好ましくは0.1〜3.0モルである。但し、有機塩基類の場合は、溶媒としても使用することができる。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[III−1]1モルに対して0.1〜500リットルであり、好ましくは0.3〜30リットルである。
本反応の反応温度は、通常−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応圧力は、通常大気圧から50気圧における任意の圧力の範囲から選択すればよく、好ましくは1気圧〜10気圧未満の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応圧力、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜72時間である。
本反応終了後は、反応混合物を水に注加し中和した後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[II−1]を単離することができる。単離した化合物[II−1]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
(工程1−4)
本反応で使用できる酸、塩基、溶媒、反応温度及び反応時間は、工程1−2と同じである。
本反応終了後は、反応混合物を水に注加し中和した後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[II−2]を単離することができる。単離した化合物[II−2]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法2>
本発明化合物のうち、一般式[I−1]で表される化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、Lはハロゲン原子、基OC(=O)OR12、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基又はp−トルエンスルホニルオキシ基を示し、R12はC〜Cアルキル基を示し、R、R、R、R、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−1]で表される化合物は、(工程2−1)適当な溶媒中、適当な触媒の存在下又は非存在下、化合物[II−2]を酸ハロゲン化物又は混合酸無水物等の活性誘導体である化合物[III]とした後、(工程2−2)適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、化合物[A−1]と反応させることにより製造することができる。さらに、一般式[I−1]で表される化合物は、(工程2−3)化合物[II−2]と化合物[A−1]とを、適当な縮合剤及び適当な塩基の存在下又は非存在下、適当な溶媒中において反応させることにより製造することもできる。
(工程2−1)
化合物[II−2]を酸ハロゲン化物に変換するためには、塩化チオニル、塩化オキサリル又は塩化ホスホリル等を用いることができる。その他の活性誘導体に変換させる試薬として、クロロ炭酸イソブチル、メタンスルホニルクロリド、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド等を使用することができる。尚、活性誘導体に変換させる試薬の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して0.5〜30モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.5〜6.0モルである。
本反応で使用できる触媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して0.01〜1モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01〜0.1モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜10リットルである。
本反応の反応温度は、通常−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜24時間である。
反応終了後は、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[III]を単離することができる。
(工程2−2)
本反応で使用する化合物[A−1]の使用量は、化合物[III]1モルに対して通常1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる塩基としては、例えばトリエチルアミン、4−メチルモルホリン、N−エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基類、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類等の無機塩基類が挙げられる。尚、塩基の使用量は、化合物[III]1モルに対して1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.5モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類等;水、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[III]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜50リットルである。
本反応は、必要に応じて触媒の存在下で行うことができ、触媒としては、臭化テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、15−クラウン−5、18−クラウン−6等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[III]1モルに対して0.001〜1モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01〜0.1モルである。
本反応の反応温度は、−20℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜80℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常1分〜48時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−1]を単離することができる。単離した化合物[I−1]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
(工程2−3)
本反応で使用する化合物[A−1]の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して1〜3モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.6モルである。
本反応で使用できる縮合剤は、例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩と1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの混合物、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの混合物、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダゾール、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロりん酸、({[(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデン)アミノ]オキシ}−4−モルホリノメチレン)ジメチルアンモニウムヘキサフルオロりん酸塩、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩又はこれらの混合物等が挙げられる。尚、縮合剤の使用量は化合物[II−2]1モルに対して1〜3モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.5モルである。
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基は、例えばトリエチルアミン、4−メチルモルホリン、N−エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基類等が挙げられる。尚、塩基の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して0.1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜3.0モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類等;又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜80リットルである。
本反応は、必要に応じて触媒の存在下で行うことができ、触媒としては、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[II−2]1モルに対して0.001〜1モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01〜0.1モルである。
本反応の反応温度は、−20℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜80℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常1分〜96時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−1]を単離することができる。単離した化合物[I−1]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法3>
本発明化合物のうち、一般式[I−3]で表される化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R13は酸素原子、硫黄原子、基−NR又は基−NR10を示し、R14は基−O−R、基−S−R又は基−NR10を示し、Lはハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ノナフルオロブタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基又はp−トルエンスルホニルオキシ基を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、基C(=O)OR11又は基C(=O)NRを示し、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−3]で表される化合物は、一般式[I−2]で表される化合物を適当な塩基の存在下又は非存在下、適当なラジカル開始剤の存在下又は非存在下、適当な溶媒中において、化合物[A−3]、化合物[A−4]又は化合物[A−5]と反応させることにより製造することができる。
本反応で使用する化合物[A−3]、化合物[A−4]及び化合物[A−5]の使用量は、化合物[I−2]1モルに対して1〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜25.0モルである。
本反応で使用できる塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類等の無機塩基類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルコールの金属塩類又はトリエチルアミン、4−メチルモルホリン、N−エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基類等が挙げられる。尚、塩基の使用量は、化合物[I−2]1モルに対して1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0モルである。
本反応で使用できるラジカル開始剤は、例えば,亜硫酸、亜硫酸塩、ロンガリット(商品名、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレ−ト)等の亜硫酸付加物等が挙げられる。尚、ラジカル開始剤の使用量は、化合物[I−2]1モルに対して0.01〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01〜1.2モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン等のピリジン類;水又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。尚、溶媒の使用量は、化合物[I−2]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜10リットルである。
本反応の反応温度は、−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜24時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−3]を単離することができる。単離した化合物[I−3]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法4>
本発明化合物のうち、一般式[I−5]で表される化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、pは1又は2の整数を示し、R、R、R、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−5]で表される化合物は、化合物[I−4]を、適当な溶媒中、適当な触媒の存在下又は非存在下で酸化反応させることにより製造することができる。
本反応で使用できる酸化剤としては、例えば、過酸化水素、m−クロロ過安息香酸、過ヨウ素酸ナトリウム、オキソン(OXONE、イー・アイ・デュポン社商品名;ペルオキソ硫酸水素カリウム含有物)、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、次亜塩素酸tert−ブチル、次亜塩素酸ナトリウム等を挙げることができる。尚、酸化剤の使用量は、一般式[I−5]で表される化合物の硫黄原子の酸化数pに依存するが、化合物[I−4]1モルに対して0.7〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.7〜4.0モルである。
本反応で使用できる触媒としては、例えば、タングステン酸ナトリウム等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[I−4]1モルに対して0.01〜1.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01〜0.1モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、酢酸、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[I−4]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜15リットルである。
本反応の反応温度は、通常−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは−10℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜24時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−5]を単離することができる。単離した化合物[I−5]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法5>
本発明化合物のうち、一般式[I−8]で表される化合物は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R15はC〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示し、R、R、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−8]で表される化合物は、(工程5−1)化合物[I−6]と化合物[A−6]とを、適当な溶媒中反応させ化合物[I−7]を得た後、(工程5−2)化合物[I−7]を、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下、加水分解反応することにより製造することができる。
(工程5−1)
本反応で使用できる化合物[A−6]としては、無水酢酸又は無水トリフルオロ酢酸を挙げることが出来る。尚、化合物[A−6]の使用量は、化合物[I−6]1モルに対して1モルから溶媒として使用するに十分な量の範囲から選択すればよく、好ましくは1.0〜6.0モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;水又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。尚、溶媒の使用量は、化合物[I−6]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜10リットルである。
本反応の反応温度は、何れの反応においても−10℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜50℃の温度範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、何れの反応においても反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常5分〜24時間である。
反応終了後は、反応混合物を水等に注加し、有機溶媒にて抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−7]を単離することができる。単離した化合物[I−7]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。また、化合物[I−7]は、単離及び精製することなく工程5−2に使用することもできる。
(工程5−2)
本反応で使用できる塩基、溶媒、反応温度及び反応時間は、製造方法1の工程1−2と同じである。
本反応終了後は、反応混合物を水に注加し中和した後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−8]を単離することができる。単離した化合物[I−8]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法6>
本発明化合物のうち、一般式[I−9]で表される化合物は、例えば、一般式[A−7]で表される化合物と化合物[A−8]又は化合物[A−9]を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R16はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシカルボニル基又は2,5−ジ(C〜Cアルキル)−1H−ピロール−1−イル基を示し、Rは水素原子、基C(=O)OR11又は基C(=O)NRを示し、R、R、R、R、R、R、R11及びLは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−9]で表される化合物は、化合物[A−7]と化合物[A−8]又は化合物[A−9]とを、適当な触媒及び適当な塩基の存在下、適当な溶媒中において反応させることにより製造することができる。
ここで用いられる化合物[A−8]又は化合物[A−9]は公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の方法、例えば、ケミカル レビュー 1995年、95巻、2457頁;ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー 1995年、60巻、7508頁;ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー 1997年、62巻、6458頁等に記載の方法に準じて容易に合成することができる。
本反応で使用する化合物[A−8]又は化合物[A−9]の使用量は、化合物[A−7]1モルに対して通常1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる触媒としては、遷移金属錯体又は遷移金属と配位子とを組合せて使用すればよく、例えば、遷移金属錯体としてはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム−ジクロロメタン付加物又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)等、遷移金属としては塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム等、配位子としてはトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、1,3−ビスジメチルホスフィノプロパン、1,2−ビスジフェニルホスフィノエタン、1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパン等を挙げることができる。尚、触媒の使用量は、化合物[A−7]1モルに対して0.001〜0.2モルであり、好ましくは0.01〜0.15モルである。
本反応で使用できる塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類等の無機塩基類、トリエチルアミン、4−メチルモルホリン、N−エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基類を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[A−7]1モルに対して0.1〜10モルであり、好ましくは0.1〜4.0モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[A−7]1モルに対して0.1〜500リットルであり、好ましくは0.3〜30リットルである。
本反応の反応温度は、通常−30℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応圧力、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜72時間である。
反応終了後は、不溶物をろ過して濃縮する又は反応混合物を水に注加し、有機溶媒にて抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−9]を単離することができる。または反応混合物から溶媒を濃縮し化合物[I−9]を単離することもできる。単離した化合物[I−9]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法7>
本発明化合物のうち、一般式[I−11]で表される化合物は、例えば、一般式[I−10]で表される化合物を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R、R、R、R、R12及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−11]で表される化合物は、国際公開公報第2015/018434号に記載の方法又は記載の方法に準じて、一般式[I−10]で表される化合物とヒドロキシルアミン又はヒドロキシルアミン塩酸塩とを、適当な塩基の存在下、適当な溶媒中において反応させることにより製造することができる。
<製造方法8>
本発明化合物のうち、一般式[I−12]、[I−13]及び[I−14]で表される化合物は、例えば、一般式[I−11]で表される化合物を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R17はハロゲン原子又はシアノ基を示し、R18はC〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基又は無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルキル基を示し、R、R、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−12]で表される化合物は、一般式[I−11]で表される化合物を適当な溶媒中、Organic Synthesis,Coll.第3巻195頁(1
955年)に記載の方法に準じて(例えば、塩酸、硫酸及び臭化水素酸等の鉱酸と亜硝酸塩、若しくは適当な亜硝酸アルキルエステルを用いる方法により)ジアゾニウム塩とした後、(工程8−1)適当な銅塩の存在下、適当な溶媒中において反応させることにより製造することができる。さらに、化合物[I−11]をジアゾニウム塩とした後、(工程8−2)適当な酸の存在下又は非存在下、適当な溶媒中において化合物[A−10]と反応させることにより、一般式[I−13]で表される化合物を製造することができる。また、一般式[I−14]で表される化合物は、Journal of Organic Chemistry, 第42巻2053頁−2058頁(1977年)に記載の方法又は記載の方法に準じて、適当な溶媒中において、適当な銅塩の存在下又は非存在下、化合物[I−11]を反応させることにより製造することもできる。
(工程8−1)
本反応で使用できる銅塩としては、例えば、塩化銅(I)、臭化銅(I)、ヨウ化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(II)、シアン化銅(I)等が挙げられる。尚、銅塩の使用量は、化合物[I−11]1モルに対して1〜5モルであり、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる亜硝酸アルキルエステルとしては、例えば、亜硝酸tert−ブチル又は亜硝酸アミル等が挙げられる。尚、亜硝酸エステルの使用量は、化合物[I−11]1モルに対して1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;塩酸、臭化水素酸又は硫酸等の鉱酸類;酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸類;水又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。尚、溶媒の使用量は、化合物[I−11]1モルに対して0.1〜100リットルであり、好ましくは0.3〜10リットルである。
本反応の反応温度は、−70℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは−20℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜24時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し中和した後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−12]を単離することができる。単離した化合物[I−12]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
(工程8−2)
本反応で使用できる化合物[A−10]としては、例えば、ジメチルジスルフィド又はジベンジルジスルフィド等が挙げられる。尚、化合物[A−10]の使用量は、化合物[I−11]1モルに対して1〜5モルであり、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる酸としては、例えば、L−アスコルビン酸等が挙げられる。尚、酸の使用量は、化合物[I−11]1モルに対して0.4〜5.0モルであり、好ましくは0.4〜2.5モルである。
本反応で使用できる亜硝酸アルキルエステル、溶媒、反応温度及び反応時間は、製造方法8の工程8−1と同じである。
本反応終了後は、反応混合物を水に注加し中和した後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−13]を単離することができる。単離した化合物[I−13]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法9>
本発明化合物のうち、一般式[I−16]で表される化合物は、例えば、一般式[I−15]で表される化合物を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、Y、R、R、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−16]で表される化合物は、適当な溶媒中、化合物[I−15]をハロゲン化剤と反応させることにより製造することができる。
本反応で使用できるハロゲン化剤としては、塩素、塩化スルフリル、N−クロロコハク酸イミド、臭素、N−ブロモコハク酸イミド、1,3−ジブロモ−5,5−ヒダントイン、沃素、N−ヨードコハク酸イミド、1,3−ジヨード−5,5−ヒダントイン等を挙げることができる。尚、ハロゲン化剤の使用量は、化合物[I−15]1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.5〜2.0モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸類;硫酸、水、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[I−15]1モルに対して0.1〜300リットルであり、好ましくは0.3〜20リットルである。
本反応の反応温度は、通常−70℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは−20℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜24時間である。
反応終了後は、反応混合物を濃縮する又は水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−16]を単離することができる。単離した化合物[I−16]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法10>
本発明化合物のうち、一般式[I−18]で表される化合物は、例えば、一般式[I−17]で表される化合物を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R、R、R、R、R12及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−18]で表される化合物は、適当な溶媒中、化合物[I−17]を適当な酸又は塩基の存在下、加水分解することにより製造することができる。
本反応で使用できる溶媒、酸、塩基、反応温度及び反応時間は、製造方法1の工程1−2と同じである。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は、有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−18]を単離することができる。単離した化合物[I−18]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
<製造方法11>
本発明化合物のうち、一般式[I−20]で表される化合物は、例えば、一般式[I−18]で表される化合物を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R19は水素原子又はC〜Cアルキル基を示し、R20は水素原子又は基C(=O)OR12を示し、R、R、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I−20]で表される化合物は、適当な溶媒中、適当な塩基存在下、一般式[I−18]で表される化合物をジフェニルリン酸アジド(DPPA)と反応させることにより生じるイソシアナート[I−19]に対し、求核剤として化合物[A−11]を付加させることで製造することができる。
本反応で使用できるDPPAの使用量は、化合物[I−18]1モルに対して1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる塩基としては、トリエチルアミン、4−メチルモルホリン、N−エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基類、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類等の無機塩基類が挙げられる。尚、塩基の使用量は、化合物[I−18]1モルに対して1〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.5モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類等;水、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[I−18]1モルに対して0.1〜300リットルであり、好ましくは0.1〜100リットルである。
本反応で使用できる[A−11]としては、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール、tert−ブチルアルコール等のアルコール類又は水等を挙げることができる。尚、[A−11]の使用量は、化合物[I−18]1モルに対して1モルから溶媒として使用するのに十分な量の範囲から選択すればよく、好ましくは1.0〜100モルである。
本反応の反応温度は、−20℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃から120℃の範囲で行うのがよい。
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量により異なるが、通常1分から48時間である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I−20]を単離することができる。単離した化合物[I−20]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
さらに、一般式[I]又は[II]で表される本発明化合物の製造中間体である化合物[III]等は、以下に示す製造法に従って製造することができるが、これらの方法に限定されるものではない。
<中間体の製造方法1>
本発明化合物のうち、一般式[III−1]で表される化合物は、例えば、一般式[III−2]で表される化合物を用いて以下の方法に従い製造することができる。
Figure 2021121582
(式中、R、R、R、R、R及びYは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[III−1]で表される化合物は、適当な溶媒中、化合物[III−2]をハロゲン化剤と反応させることにより製造することができる。
本反応で使用できる溶媒、ハロゲン化剤、反応温度及び反応時間は、製造方法9と同じである。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は、有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[III−1]を単離することができる。単離した化合物[III−1]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等により更に精製することもできる。
本発明の一般式[II]で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸誘導体又はその塩は、本発明の一般式[I]で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその農業上許容される塩を製造する際の中間体として有用な化合物である。
本発明の農薬組成物は、本発明の一般式[I]で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する。
本発明の農薬組成物は、必要に応じ、農薬製剤に通常用いられる添加成分(担体)を含有することができる。
本発明の有害生物防除剤は、本発明の一般式[I]で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する。本発明の有害生物防除剤は、代表的には殺虫剤、殺ダニ剤及び殺センチュウ剤である。
本発明の有害生物防除剤は、必要に応じ、農薬製剤に通常用いられる添加成分(担体)を含有することができる。
この添加成分としては、固体担体又は液体担体等の担体、界面活性剤、結合剤や粘着付与剤、増粘剤、着色剤、拡展剤、展着剤、凍結防止剤、固結防止剤、崩壊剤、分解防止剤等が挙げられ、その他必要に応じ、防腐剤や、植物片等を添加成分に用いてもよい。又、これらの添加成分は1種用いてもよいし、又、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
以下に、上記添加成分について説明する。
固体担体としては、例えば、パイロフィライトクレー、カオリンクレー、硅石クレー、タルク、珪藻土、ゼオライト、ベントナイト、酸性白土、活性白土、アタパルガスクレー、バーミキュライト、パーライト、軽石、ホワイトカーボン(合成ケイ酸、合成ケイ酸塩等)、二酸化チタン等の鉱物系担体;木質粉、トウモロコシ茎、クルミ殻、果実核、モミガラ、オガクズ、フスマ、大豆粉、粉末セルロース、デンプン、デキストリン、糖類等の植物性担体;炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類担体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、尿素−アルデヒド樹脂等の高分子担体等を挙げることができる。
液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール等の一価アルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;プロピレン系グリコールエーテル等の多価アルコール誘導体類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類;エチルエーテル、1,4−ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ノルマルパラフィン、ナフテン、イソパラフィン、ケロシン、鉱油等の脂肪族炭化水素類;トルエン、C−C10アルキルベンゼン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン、高沸点芳香族炭化水素等の芳香族炭化水素類;1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、アジピン酸ジメチル等のエステル類;γ−ブチロラクトン等のラクトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類;大豆油、ナタネ油、綿実油、ヤシ油、ヒマシ油等の植物油;水等を挙げることができる。
界面活性剤としては、特に制限されないが、好ましくは水中でゲル化するか、或いは膨潤性を示すものであり、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキルポリオキシエチレンポリプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ビスフェニルエーテル、ポリアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル、アセチレンジオール、ポリオキシアルキレン付加アセチレンジオール、ポリオキシエチレンエーテル型シリコーン、エステル型シリコーン、フッ素系界面活性剤、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤;アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、脂肪酸塩、ポリカルボン酸塩、N−メチル−脂肪酸サルコシネート、樹脂酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤;ラウリルアミン塩酸塩、ステアリルアミン塩酸塩、オレイルアミン塩酸塩、ステアリルアミン酢酸塩、ステアリルアミノプロピルアミン酢酸塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンザルコニウムクロライド等のアルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤;ジアルキルジアミノエチルベタイン、アルキルジメチルベンジルベタイン等のベタイン型、ジアルキルアミノエチルグリシン、アルキルジメチルベンジルグリシン等アミノ酸型等の両性界面活性剤等を挙げることができる。
結合剤や粘着付与剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロースやその塩、デキストリン、水溶性デンプン、キサンタンガム、グアーガム、蔗糖、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸ナトリウム、平均分子量6000〜20000のポリエチレングリコール、平均分子量10万〜500万のポリエチレンオキサイド、天然燐脂質(例えばセファリン酸、レシチン等)等を挙げることができる。
増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル系ポリマー、デンプン誘導体、多糖類のような水溶性高分子;高純度ベントナイト、ホワイトカーボンのような無機微粉等を挙げることができる。
着色剤としては、例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーのような無機顔料;アリザリン染料、アゾ染料、金属フタロシアニン染料のような有機染料等を挙げることができる。
拡展剤としては、例えば、シリコーン系界面活性剤、セルロース粉末、デキストリン、加工デンプン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、架橋ポリビニルピロリドン、マレイン酸とスチレン類、メタアクリル酸共重合体、多価アルコールのポリマーとジカルボン酸無水物とのハーフエステル、ポリスチレンスルホン酸の水溶性塩等を挙げることができる。
展着剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどの種々の界面活性剤;パラフィン、テルペン、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸塩、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビニルアルキルエーテル、アルキルフェノールホルマリン縮合物、合成樹脂エマルション等を挙げることができる。
凍結防止剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等を挙げることができる。
固結防止剤としては、例えば、デンプン、アルギン酸、マンノース、ガラクトース等の多糖類;ポリビニルピロリドン、ホワイトカーボン、エステルガム、石油樹脂等を挙げることができる。
崩壊剤としては、例えば、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ステアリン酸金属塩、セルロース粉末、デキストリン、メタクリル酸エステルの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、スルホン化スチレン・イソブチレン・無水マレイン酸共重合体、デンプン・ポリアクリロニトリルグラフト共重合体等を挙げることができる。
分解防止剤としては、例えば、ゼオライト、生石灰、酸化マグネシウムのような乾燥剤;フェノール系、アミン系、硫黄系、リン酸系等の酸化防止剤;サリチル酸系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤等を挙げることができる。
一方、本発明の有害生物防除剤において、上記添加成分を含有させる場合、その含有割合については、質量基準で、固体担体又は液体担体等の担体では通常5〜95%、好ましくは20〜90%の範囲で選ばれ、界面活性剤では通常0.1%〜30%、好ましくは0.5〜10%の範囲で選ばれ、その他の添加剤は0.1〜30%、好ましくは0.5〜10%の範囲で選ばれる。
本発明の有害生物防除剤は、粉剤、粉粒剤、粒剤、水和剤、水溶剤、顆粒水和剤、錠剤、ジャンボ剤、乳剤、油剤、液剤、フロアブル剤、エマルジョン剤、マイクロエマルジョン剤、サスポエマルジョン剤、微量散布剤、マイクロカプセル剤、くん煙剤、エアロゾル剤、ベイト剤、ペースト剤等の任意の剤型に製剤化して使用される。
これらの製剤の実際の使用に際しては、そのまま使用するか、又は、水等の希釈剤で所定濃度に希釈して使用することができる。本発明の化合物を含有する種々の製剤又はその希釈物の施用は、通常一般に行われている施用方法、即ち、散布(例えば、噴霧、ミスティング、アトマイジング、散粉、散粒、水面施用、箱施用等)、土壌施用(例えば、混入、潅注等)、表面施用(例えば、塗布、粉衣、被覆等)、種子処理(例えば、塗沫、粉衣処理等)、浸漬、毒餌、くん煙施用等により行うことができる。又、家畜に対して前記有効成分を飼料に混合して与え、その排泄物での有害虫、特に有害昆虫の発生、成育を防除することも可能である。
本発明の有害生物の防除方法は、前記した施用方法で本発明の一般式[I]で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその農業上許容される塩の有効成分量を使用することにより行うことができる。
本発明の有害生物防除剤における有効成分の配合割合(質量%)については、必要に応じて適宜選ばれる。例えば、粉剤、粉粒剤、微粒剤等とする場合は0.01〜20%、好ましくは0.05〜10%の範囲から適宜選ぶのがよく、粒剤等とする場合は0.1〜30%、好ましくは0.5〜20%の範囲から適宜選ぶのがよく、水和剤、顆粒水和剤等とする場合は1〜70%、好ましくは5〜50%の範囲から適宜選ぶのがよく、水溶剤、液剤等とする場合は1〜95%、好ましくは10〜80%の範囲から適宜選ぶのがよく、乳剤等とする場合は5〜90%、好ましくは10〜80%の範囲から適宜選ぶのがよく、油剤等とする場合は1〜50%、好ましくは5〜30%の範囲から適宜選ぶのがよく、フロアブル剤等とする場合は5〜60%、好ましくは10〜50%の範囲から適宜選ぶのがよく、エマルジョン剤、マイクロエマルジョン剤、サスポエマルジョン剤等とする場合は5〜70%、好ましくは10〜60%の範囲から適宜選ぶのがよく、錠剤、ベイト剤、ペースト剤等とする場合は、1〜80%、好ましくは5〜50%の範囲から適宜選ぶのがよく、くん煙剤等とする場合は、0.1〜50%、好ましくは1〜30%の範囲から適宜選ぶのがよく、エアロゾル剤等とする場合は、0.05〜20%、好ましくは0.1〜10%の範囲から適宜選ぶのがよい。
これらの製剤は、適当な濃度に希釈して散布するか、又は、直接施用する。
本発明の有害生物防除剤の施用は、希釈剤で希釈して使用する場合には、一般に0.1〜5000ppmの有効成分濃度で行う。製剤をそのまま使用する場合の単位面積あたりの施用量は、有効成分化合物として1ha当り0.1〜5000gで使用されるが、これらに限定されるものではない。
尚、本発明の有害生物防除剤は、本発明の化合物を単独で有効成分としても十分有効であることはいうまでもないが、必要に応じて他の肥料、農薬、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、共力剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、誘引剤、除草剤、植物生長調整剤などと混用、併用することができ、この場合に一層優れた効果を示すこともある。
次に、混合又は併用してもよい公知の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、共力剤化合物を例示する。
殺虫活性成分:
アクリナトリン(acrinathrin)、アザジラクチン(azadirachtin)、アザメチホス(azamethiphos)、アシノナピル(acynonapyr)、アジンホス・エチル(azinphos−ethyl)、アジンホス・メチル(azinphos−methyl)、アセキノシル(acequinocyl)、アセタミプリド(acetamiprid)、アセトプロール(acetoprole)、アセフェート(acephate)、アゾシクロチン(azocyclotin)、アバメクチン(abamectin)、アフィドピロペン(afidopyropen)、アフォキソレイナー(afoxolaner)、アミドフルメット(amidoflumet)、アミトラズ(amitraz)、アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アルドキシカルブ(aldoxycarb)、アレスリン(allethrin)[d−cis−trans−体、d−trans−体を含む]、イサゾホス(isazophos)、イサミドホス(isamidofos)、イソカルボホス(isocarbophos)、イソキサチオン(isoxathion)、イソシクロセラム(isocycloseram)、イソフェンホス・メチル(isofenphos−methyl)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イプシロン−メトフルトリン(epsilon−metofluthrin)、イプシロン−モムフルオロスリン(epsilon−momfluorothrin)、イベルメクチン(ivermectin)、イミシアホス(imicyafos)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イミプロトリン(imiprothrin)、インドキサカルブ(indoxacarb)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチオン(ethion)、エチプロール(ethiprole)、エチレンジブロミド(ethylene dibromide)、エトキサゾール(etoxazole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、エマメクチン(emamectin)、エマメクチンベンゾエート(emamectin benzoate)、エンドスルファン(endosulfan)、エンペントリン(empenthrin)、オキサゾスルフィル(oxazosulfyl)、オキサミル(oxamyl)、オキシジメトン・メチル(oxydemeton−methyl)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、オメトエート(omethoate)、カズサホス(cadusafos)、カッパ−テフルトリン(kappa−tefluthrin)、カッパ−ビフェントリン(kappa−bifenthrin)、カランジン(karanjin)、カルタップ(cartap)、カルバリル(carbaryl)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルボフラン(carbofuran)、ガンマ−BHC(gamma−BHC)、キシリルカルブ(xylylcarb)、キナルホス(quinalphos)、キノプレン(kinoprene)、キノメチオネート(chinomethionat)、クマホス(coumaphos)、クリオライト(cryolite)、クロチアニジン(clothianidin)、クロフェンテジン(clofentezine)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルデン(chlordane)、クロルピクリン(chloropicrin)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス・メチル(chlorpyrifos−methyl)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロルメホス(chlormephos)、クロロプラレスリン(chloroprallethrin)、シアジピル(cyazypyr)、シアノホス(cyanophos)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジアミダホス(diamidafos)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シエトピラフェン(cyetpyrafen)、ジエノクロル(dienochlor)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、ジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、ジオフェノラン(diofenolan)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、シクロキサプリド(cycloxaprid)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、シクロブトリフルラム(cyclobutrifluram)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、ジコホル(dicofol)、ジシクラニル(dicyclanil)、ジスルホトン(disulfoton)、ジノテフラン(dinotefuran)、ジノブトン(dinobuton)、シハロジアミド(cyhalodiamide)、シハロトリン(cyhalothrin)[gamma−体,lambda−体を含む]、シフェノトリン(cyphenothrin)[(1R)−trans−体を含む]、シフルトリン(cyfluthrin)[beta−体を含む]、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、ジフロビダジン(diflovidazin)、シヘキサチン(cyhexatin)、シペルメトリン(cypermethrin)[alpha−体,beta−体,theta−体,zeta−体を含む]、ジムプロピリダッツ(dimpropyridaz)、ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート(DEP)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメフルスリン(dimefluthrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、シロマジン(cyromazine)、スピネトラム(spinetoram)、スピノサド(spinosad)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロテトラマト(spirotetramat)、スピロピジオン(spiropidion)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スルコフロン・ナトリウム塩(sulcofuron−sodium)、スルフルラミド(sulfluramid)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)、スルホテップ(sulfotep)、ダイアジノン(diazinon)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオキサザフェン(tioxazafen)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップ(thiosultap)、チオナジン(thionazin)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、チクロピラゾフロール(tyclopyrazoflor)、テトラクロラントラニリプロール(tetrachlorantraniliprole)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、テトラジホン(tetradifon)、テトラニリプロール(tetraniliprole)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テブフェノジド(tebufenozide)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テフルトリン(tefluthrin)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、デメトン・S・メチル(demeton−S−methyl)、テメホス(temephos)、デルタメトリン(deltamethrin)、テルブホス(terbufos)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、トリアザメート(triazamate)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリフルムロン(triflumuron)、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、トリメタカルブ(trimethacarb)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ナレッド(naled)、ニコチン(nicotine)、ニテンピラム(nitenpyram)、ネマデクチン(nemadectin)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、バーティシリウム レカニ(Verticillium lecanii)、ハイドロプレン(hydroprene)、バチルス ・アミロリケファシエンス (Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、バチルス・スフェリカス(Bacillus sphaericus)、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtillis)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の生産する昆虫毒素、バチルス・チューリンゲンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. Aizawai)、バシチルス・チューリンゲンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp. Israelensis)、バチルス・チューリンゲンシス・亜種・クルスターキ(Bacillus thuringiensis subsp. Kurstaki)、バシチルス・チューリンゲンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis)、バチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)、パスツーリアペネトランス胞子(Pasteuriapenetrans)、バミドチオン(vamidothion)、パラチオン(parathion)、パラチオン・メチル(parathion−methyl)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ハロフェノジド(halofenozide)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオアレスリンS−シクロペンテニル(bioallethrin S−cyclopentenyl)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、ビス−(2−クロロ−1−メチルエチル)エーテル(DCIP)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、ビフェナゼート(bifenazate)、ビフェントリン(bifenthrin)、ピフルブミド(pyflubumide)、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、ピリダベン(pyridaben)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)、ピリプロール(pyriprole)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ピリミカルブ(pirimicarb)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、ピリミホス・メチル(pirimipho
s−methyl)、ピレトリン(pyrethrine)、ファムフル(famphur)、フィプロニル(fipronil)、フェナザキン(fenazaquin)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノトリン(phenothrin)[(1R)−trans−体を含む]、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェンチオン(fenthion)、フェントエート(phenthoate)、フェンバレレート(fenvalerate)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェンブタンチン・オキシド(fenbutatin oxide)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フォノホス(fonofos)、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、ブプロフェジン(buprofezin)、フラチオカルブ(furathiocarb)、プラレトリン(prallethrin)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルアザインドリジン(fluazaindolizine)、フルアズロン(fluazuron)、フルエンスルホン(fluensulfone)、フルオピラム(fluopyram)、フルオロ酢酸ナトリウム塩(sodium fluoroacetate)、フルキサメタミド(fluxametamide)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトリン(fluthrin)、フルバリネート(fluvalinate) [tau−体を含む]、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、フルピリミン(flupyrimin)、フルフィプロール(flufiprole)、フルフェネリム(flufenerim)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、フルヘキサフォン(fluhexafon)、フルベンジアミド(flubendiamide)、フルペンチオフェノックス(flupentiofenox)、フルメトリン(flumethrin)、フルララナル(fluralaner)、フルリムフェン(flurimfen)、ジャスモン(jasmone)、シス−ジャスモン(cis−jasmone)、プロチオホス(prothiofos)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、フロニカミド(flonicamid)、プロパホス(propaphos)、プロパルギット(propargite)、プロフェノホス(profenofos)、ブロフラニリド(broflanilide)、プロフルトリン(profluthrin)、プロペタムホス(propetamphos)、プロポキスル(propoxur)、フロメトキン(flometoquin)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ヘキサチアゾクス(hexythiazox)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ペキロマイセス・テヌイペス(Pacilimyces tenuipes)、ペキロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroceus)、ペキロマイセス・リラキナス(Paecilomyces lilacinus)、ヘプタフルスリン(heptafluthrin)、ヘプテノホス(heptenophos)、ペルメトリン(permethrin)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンズピリモキサン(benzpyrimoxan)、ベンスルタップ(bensultap)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ボーベリア・テネーラ(Beauveria tenella)、ボーベリア・バッシアーナ(Beauveria bassiana)、ボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、ホキシム(phoxim)、ホサロン(phosalone)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホスチエタン(fosthietan)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホスメット(phosmet)、ポリナクチン複合体(polynactins)、ホルメタネート(formetanate)、ホレート(phorate)、マシン油(machine oil)、マラチオン(malathion)、ミルベメクチン(milbemectin)、メカルバム(mecarbam)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、メソミル(methomyl)、メタアルデヒド(metaldehyde)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メタミドホス(methamidophos)、メタム(metham)、メチオカルブ(methiocarb)、メチダチオン(methidathion)、メチルイソチオシアネート(methyl isothiocyanate)、メチルブロマイド(methyl bromide)、メトキシクロル(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、メトトリン(methothrin)、メトフルトリン(metofluthrin)、メトプレン(methoprene)、メトルカルブ(metolcarb)、メビンホス(mevinphos)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、モナクロスポリウム・フィマトパガム(Monacrosporium phymatophagum)、モノクロトホス(monocrotophos)、モムフルオロスリン(momfluorothrin)、トリコデルマ・ハルチアナム(Trichoderma harzianum)、リトルアA(litlure−A)、リトルアB(litlure−B)、りん化アルミニウム(aluminium phosphide)、りん化亜鉛(zinc phosphide)、りん化水素(phosphine)、ルフェヌロン(lufenuron)、レスカルレ(rescalure)、レスメトリン(resmethrin)、レピメクチン(lepimectin)、ロテノン(rotenone)、核多角体病ウイルス包埋体、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、石灰窒素(calcium cyanide)、有機スズ化合物(organotins)、硫酸ニコチン(nicotine−sulfate)、(Z)−11−テトラデセニル=アセタート、(Z)−11−ヘキサデセナール、(Z)−11−ヘキサデセニル=アセタート、(Z)−9,12−テトラデカジエニル=アセタート、(Z)−9−テトラデセン−1−オール、(Z,E)−9,11−テトラデカジエニル=アセタート、(Z,E)−9,12−テトラデカジエニル=アセタート、1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−クロロフェニル)エタン(DDT)、1,3−ジクロロプロペン(1,3−dichloropropene)、2,4−ジクロロ−5−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}フェニル 2,2,2−トリフルオロエチル スルホキシド(化学名、CAS登録番号:1472052−11−1)、2,4−ジメチル−5−[6−(トリフルオロメチルチオ)へキシルオキシ]フェニル−2,2,2−トリフルオロエチル スルホキシド(化学名、CAS登録番号:1472050−34−2)、2−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(化学名、CAS登録番号:1448758−62−0)、3−クロロ−2−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(化学名、CAS登録番号:1448761−28−1)、4,6−ジニトロ−o−クレゾール(DNOC)、4−フルオロ−2−メチル−5−(5,5−ジメチルヘキシルオキシ]フェニル 2,2,2−トリフルオロエチル スルホキシド(化学名、CAS登録番号:1472047−71−4)、Btタンパク質 (Cry1Ab, Cry1Ac, Cry1Fa, Cry2Ab, mCry3A, Cry3Ab, Cry3Bb, Cry34/35Ab1)、CL900167(コード番号)、NA−85(コード番号)、NI−30(コード番号)、O,O−ジエチル−O−[4−(ジメチルスルファモイル)フェニル]−ホスホロチオネート(DSP)、O−エチル−O−4−(ニトロフェニル)フェニルホスホノチオエート (EPN)、RU15525(コード番号)、XMC(XMC)、Z−13−イコセン−10−オン、ZXI8901(コード番号)、F4260(コード番号)。
次に、混合又は併用してもよい公知の殺菌剤又は病害防除剤化合物を例示する。
殺菌活性成分:
アザコナゾール(azaconazole)、アシベンゾラル・S・メチル(acibenzolar−S−methyl)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、アニラジン(anilazine)、アミスルブロム(amisulbrom)、アミノピリフェン(aminopyrifen)、アメトクトラジン(ametoctradin)、アルジモルフ(aldimorph)、イソチアニル(isotianil)、イソピラザム(isopyrazam)、イソフェタミド(isofetamid)、イソフルシプラム(isoflucypram)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イプコナゾール(ipconazole)、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、イプロジオン(iprodione)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イプロベンホス(iprobenfos)、イマザリル(imazalil)、イミノクタジン・アルベシル酸塩(iminoctadine−albesilate)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine− triacetate)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、インピルフルキサム(inpyrfluxam)、インプリマチンA(imprimatin A)、インプリマチンB(imprimatin B)、エジフェンホス(edifenphos)、エタコナゾ−ル(etaconazole)、エタボキサム(ethaboxam)、エチリモル(ethirimol)、エトキシキン(ethoxyquin)、エトリジアゾール(etridiazole)、エネストロブリン(enestroburin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、オーガニックオイル(organic oils)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキサジニラゾール(oxazinylazole)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、オキシキノリン銅(oxine−copper)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole−fumarate)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、オクタン酸銅(copper dioctanoate)、オクチリノン(octhilinone)、オフラセ(ofurace)、オリサストロビン(orysastrobin)、オルソフェニルフェノール(o−phenylphenol)、カスガマイシン(kasugamycin)、カプタホール(captafol)、カルプロパミド(carpropamid)、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルボネ(carvone)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キノフメリン(quinofumelin)、キノメチオネート(chinomethionat)、キャプタン(captan)、キンコナゾール(quinconazole)、キントゼン(quintozene)、グアザチン(guazatine)、クフラネブ(cufraneb)、クメトキシストロビン(coumethoxystrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、クレソキシム・メチル(kresoxim−methyl)、クロジラコン(clozylacon)、クロゾリネート(chlozolinate)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロロネブ(chloroneb)、シアゾファミド(cyazofamid)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジクロシメット(diclocymet)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジチアノン(dithianon)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール・M(diniconazole−M)、ジネブ(zineb)、ジノカップ(dinocap)、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、ジフルメトリム(diflumetorim)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロジニル(cyprodinil)、シメコナゾール(simeconazole)、ジメチリモル(dimethirimol)、ジメチルジスルフィド(dimethyl disulfide)、ジメトモルフ(dimethomorph)、シモキサニル(cymoxanil)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、シュードモナス・ロデシア・HAI−0804(Pseudomonas rhodesiae HAI−0804)、ジラム(ziram)、シルチオファム(silthiofam)、ストレプトマイシン(streptomycin)、スピロキサミン(spiroxamine)、セダキサン(sedaxane)、ゾキサミド(zoxamide)、ソラテノール(solatenol)、ダゾメット(dazomet)、タラロマイセス フラバス(Talaromyces flavus)、チアジニル(tiadinil)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チウラム(thiram)、チオファネート(thiophanate)、チオファネート・メチル(thiophanate−methyl)、チフルザミド(thifluzamide)、チラム(thiram)、テクナゼン(tecnazene)、テクロフタラム(tecloftalam)、テトラコナゾール(tetraconazole)、デバカルブ(debacarb)、テブコナゾール(tebuconazole)、テブフロキン(tebufloquin)、テルビナフィン(terbinafine)、ドジン(dodine)、ドデモルフ(dodemorph)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリクラミド(trichlamide)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリチコナゾール(triticonazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリホリン(triforine)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トルクロホス・メチル(tolclofos−methyl)、トルニファニド(tolnifanide)、トルプロカルブ(tolprocarb)、ナーバム(nabam)、ナタマイシン(natamycin)、ナフティフィン(naftifine)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ニトロタル・イソプロピル(nitrothal−isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)、ノニルフェノールスルホン酸銅(copper nonyl phenol sulphonate)、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)(strain:QST 713)、バリダマイシン(validamycin)、バリフェナレート(valifenalate)、ピカルブトラゾックス(picarbutrazox)、ビキサフェン(bixafen)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)、ビテルタノール(bitertanol)、ビナパクリル(binapacryl)、ヒノキチオール(hinokitiol)、ビフェニル(biphenyl)、ピペラリン(piperalin)、ヒメキサゾール(hymexazol)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピラプロポイン(pyrapropoyne)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピリオフェノン(pyriofenone)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、ピリダクロメチル(pyridachlometyl)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロキロン(pyroquilon)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ファーバム(ferbam)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナジンオキシド(phenazine oxide)、フェナミドン(fenamidone)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フェナリモル(fenarimol)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェリムゾン(ferimzone)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンピコキサミド(fenpicoxamid)、フェンピラザミン(fenpyrazamine)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フォルペット(folpet)、フサライド(phthalide)、ブピリメート(bupirimate)、フベリダゾール(fuberidazole)、ブラストサイジン−S(blasticidin−S)、フラメトピル(furametpyr)、フララキシル(furalaxyl)、フランカルボン酸(furancarboxylic acid)、フルアジナム(fluazinam)、フルインダピル(fluindapyr)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フルオキサピプロリン(fluoxapiprolin)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピモミド(fluopimomide)、フルオピラム(fluopyram)、フルオルイミド(fluoroimide)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール・シス(furconazole −cis)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルチアニル(flutianil)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアホール(flutriafol)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルベネテラム(flubeneteram)、フルメトベル(flumetover)、フルモルフ(flumorph)、プロキナジド(proquinazid)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ブロノポール(bronopol)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb−hydrochloride)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、プロベナゾール(probenazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、フロメトキン(flometoquin)、フロリル
ピコキサミド(florylpicoxamid)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル・M(benalaxyl−M)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ベンチアゾール(benthiazole)、ベンチアバリカルブ・イソプロピル(benthiavalicarb−isopropyl)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ペンフルフェン(penflufen)、ボスカリド(boscalid)、ホセチル(fosetyl)(alminium, calcium, sodium)、ポリオキシン(polyoxin)、ポリカーバメート(polycarbamate)、ボルドー液(Bordeaux mixture)、マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マンジプロパミド(mandipropamid)、マンデストロビン(mandestrobin)、マンネブ(maneb)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ミネラルオイル(mineral oils)、ミルディオマイシン(mildiomycin)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メタム(metam)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル・M(metalaxyl−M)、メチラム(metiram)、メチルテトラプロール(metyltetraprole)、メトコナゾール(metconazole)、メトミノストロビン(metominostrobin)、メトラフェノン(metrafenone)、メパニピリム(mepanipyrim)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、メプロニル(mepronil)、ヨードカルブ(iodocarb)、ラミナリン(laminarin)、リゾビウム・ビティス(Rhizobium vitis)、亜リン酸及び塩(phosphorous acid and salts)、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、銀(silver)、酸化第一銅(cuprous oxide)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、炭酸水素カリウム(potassium bicarbonate)、炭酸水素ナトリウム(sodium bicarbonate)、硫黄(sulfur)、硫酸オキシキノリン(oxyquinoline sulfate)、硫酸銅(copper sulfate)、(3,4−ジクロロイソチアゾール−5−イル)メチル 4−(tert−ブチル)安息香酸エステル(化学名、CAS登録番号:1231214−23−5)、BAF−045(コード番号)、BAG−010(コード番号)、UK−2A(コード番号)、ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩[II](DBEDC)、MIF−1002(コード番号)、NF−180(コード番号)、酢酸トリフェニルスズ(TPTA)、トリフェニルチンクロライド(TPTC)、水酸化トリフェニルスズ(TPTH)、非病原性エルビニア・カロトボーラ、F9650(コード番号)。
次に、混合又は併用してもよい公知の除草剤化合物、植物生長調整剤化合物を以下に例示する。
除草活性成分:
アイオキシニル(ioxynil)、アクロニフェン(aclonifen)、アクロレイン(acrolein)、アザフェニジン(azafenidin)、アシフルオルフェン(acifluorfen)(ナトリウムなどとの塩を含む)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、アシュラム(asulam)、アセトクロ−ル(acetochlor)、アトラジン(atrazine)、アニロホス(anilofos)、アミカルバゾン(amicarbazone)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アミトロール(amitrole)、アミノシクロピラクロル(aminocyclopyrachlor)、アミノピラリド(aminopyralid)、アミプロホス・メチル(amiprofos−methyl)、アメトリン(ametryn)、アラクロール(alachlor)、アロキシジム(alloxydim)、アンシミドール(ancymidol)、イソウロン(isouron)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサベン(isoxaben)、イソデシルアルコールエトキシレート(Isodecylalkoholethoxylate)、イソプロツロン(isoproturon)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、イマザキン(imazaquin)、イマザピク(imazapic)(アミン等との塩を含む)、イマザピル(imazapyr)(イソプロピルアミン等の塩を含む)、イマザメタベンズ(imazamethabenz−methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、インダジフラム(indaziflam)、インダノファン(indanofan)、エグリナジン・エチル(eglinazine−ethyl)、エスプロカルブ(esprocarb)、エタメトスルフロン・メチル(ethametsulfuron−methyl)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、エチジムロン(ethidimuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、エトキシフェン(ethoxyfen−ethyl)、エトフメセート(ethofumesate)、エトベンザニド(etobenzanid)、エンドタール二ナトリウム塩(endothal−disodium)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、オリザリン(oryzalin)、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オルベンカルブ(orbencarb)、オレイン酸(oleic acid)、カフェンストロール(cafenstrole)、カルフェントラゾン・エチル(carfentrazone−ethyl)、カルブチレート(karbutilate)、カルベタミド(carbetamide)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ・エチル(quizalofop−ethyl)、キザロホップ・P・エチル(quizalofop−P−ethyl)、キザロホップ・P・テフリル(quizalofop−P−tefuryl)、キノクラミン(quinoclamine)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、クミルロン(cumyluron)、クラシホス(clacyfos)、グリホサート(glyphosate)(ナトリウム、カリウム、アミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジメチルアミン又はトリメシウム等の塩を含む)、グルホシネート(glufosinate)(アミン又はナトリウム等の塩を含む)、グルホシネート・P(glufosinate−P)、グルホシネート・P・ナトリウム塩(glufosinate−P−sodium)、クレトジム(clethodim)、クロジナホップ・プロパルギル(clodinafop−propargyl)、クロピラリド(clopyralid)、クロマゾン(clomazone)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、クロメプロップ(clomeprop)、クロランスラム・メチル(cloransulam−methyl)、クロランベン(chloramben)、クロリダゾン(chloridazon)、クロリムロン・エチル(chlorimuron−ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロルタル・ジメチル(chlorthal−dimethyl)、クロルチアミド(chlorthiamid)、クロルフタリム(chlorphthalim)、クロルフルレノール・メチル(chlorflurenol−methyl)、クロルプロファム(chlorpropham)、クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロロクスロン(chloroxuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、ケトスピラドックス(ketospiradox)(ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、サフルフェナシル(saflufenacil)、サルメンチン(sarmentine)、シアナジン(cyanazine)、シアナミド(cyanamide)、ジウロン(diuron)、ジエタチル・エチル(diethatyl−ethyl)、ジカンバ(dicamba)(アミン、ジエチルアミン、イソプロピルアミン、ジグリコールアミン、ナトリウム又はリチウム等の塩を含む)、シクロエート(cycloate)、シクロキシジム(cycloxydim)、ジクロスラム(diclosulam)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、シクロピラニル(cyclopyranil)、シクロピリモレート(cyclopyrimorate)、ジクロベニル(dichlobenil)、ジクロホップ・P・メチル(diclofop−P−methyl)、ジクロホップ・メチル(diclofop−methyl)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、ジクロルプロップ−P(dichlorprop−P)、ジクワット(diquat)、ジチオピル(dithiopyr)、シデュロン(siduron)、ジニトラミン(dinitramine)、シニドン・エチル(cinidon−ethyl)、シノスルフロン(cinosulfuron)、ジノゼブ(dinoseb)、ジノテルブ(dinoterb)、シハロホップ・ブチル(cyhalofop−butyl)、ジフェナミド(diphenamid)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、シマジン(simazine)、ジメスルファゼット(dimesulfazet)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメタメトリン(dimethametryn)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミド・P(dimethenamid−P)、シメトリン(simetryn)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメフロン(dimefuron)、シンメチリン(cinmethylin)、スエップ(swep)、スルコトリオン(sulcotrione)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、スルホサート(sulfosate)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron−methyl)、セトキシジム(sethoxydim)、ターバシル(terbacil)、ダイムロン(daimuron)、タキストミン・A(thaxtomin A)、ダラポン(dalapon)、チアゾピル(thiazopyr)、チアフェナシル(tiafenacil)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)(ナトリウム塩、メチルエステル等を含む)、チオカルバジル(tiocarbazil)、チオベンカルブ(thiobencarb)、チジアジミン(thidiazimin)、チジアズロン(thidiazuron)、チフェンスルフロン・メチル(thifensulfuron−methyl)、デスメディファム(desmedipham)、デスメトリン(desmetryne)、テトフルピロリメット(tetflupyrolimet)、テニルクロール(thenylchlor)、テブタム(tebutam)、テブチウロン(tebuthiuron)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、テルブメトン(terbumeton)、テンボトリオン(tembotrione)、トプラメゾン(topramezone)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、トリアジフラム(triaziflam)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリアファモン(triafamone)、トリアレート(tri−allate)、トリエタジン(trietazine)、トリクロピル(triclopyr)、トリクロピル−ブトティル(triclopyr−butotyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、トリフルジモキサジン(trifludimoxazin)、トリフルスルフロン・メチル(triflusulfuron−methyl)、トリフルラリン(trifluralin)、トリフロキシスルフロンナトリウム塩(trifloxysulfuron−sodium)、トリベニュロン・メチル(tribenuron−methyl)、トルピラレート(tolpyralate)、ナプタラム(naptalam)(ナトリウム等との塩を含む)、ナプロアニリド(naproanilide)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロパミド−M(napropamide−M)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、ネブロン(neburon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、バーナレート(vernolate)、パラコート(paraquat dichloride)、ハルキシフェン・ベンジル(halauxifen−benzyl)、ハルキシフェン・メチル(halauxifen−methyl)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップ・P(haloxyfop−P)、ハロキシホップ−エトティル(haloxyfop−etotyl)、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン・メチル(halosulfuron−methyl)、ビクスロゾン(bixlozone)、ピクロラム(picloram)、ピコリナフェン(picolinafen)、ビシクロピロン(bicyclopyrone)、ビスピリバック・ナトリウム塩(bispyribac−sodium)、ピノキサデン(pinoxaden)、ビフェノックス(bifenox)、ピペロホス(piperophos)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラゾスルフロン・エチル(pyrazosulfuron−ethyl)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ビラナホス(bilanafos)、ピラフルフェン・エチル(pyraflufen−ethyl)、ピリダフォル(pyridafol)、ピリチオバック・ナトリウム塩(pyrithiobac−sodium)、ピリデート(pyridate)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリミノバック・メチル(pyr
iminobac−methyl)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロクススラム(pyroxsulam)、フェニソファム(phenisopham)、フェニュロン(fenuron)、フェノキサスルホン(fenoxasulfone)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フェノキサプロップ・P(fenoxaprop−P)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フェンキノトリオン(fenquinotrione)、フェンチアプロップ・エチル(fenthiaprop−ethyl)、フェントラザミド(fentrazamide)、フェンメディファム(phenmedipham)、ブタクロール(butachlor)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、ブチレート(butylate)、ブテナクロール(butenachlor)、ブトラリン(butralin)、ブトロキシジム(butroxydim)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フラムプロップ(flamprop)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フラムプロップ・M(flamprop−M)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、プリミスルフロン・メチル(primisulfuron−methyl)、フルアジホップ・ブチル(fluazifop−butyl)、フルアジホップ・P・ブチル(fluazifop−P−butyl)、フルアゾレート(fluazolate)、フルオメツロン(fluometuron)、フルオログリコフェン・エチル(fluoroglycofen−ethyl)、フルカルバゾン・ナトリウム塩(flucarbazone−sodium)、フルクロラリン(fluchloralin)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルチアセット・メチル(fluthiacet−methyl)、フルピルスルフロン・メチル(flupyrsulfuron−methyl)(ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェンピル・エチル(flufenpyr−ethyl)、フルプロパネート(flupropanate)、フルポキサム(flupoxame)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミクロラック・ペンチル(flumiclorac−pentyl)、フルメツラム(flumetsulam)、フルリドン(fluridone)、フルルタモン(flurtamone)、フルロキシピル(fluroxypyr)(ブトメチル、メプチル等のエステル体、ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、フルロクロリドン(flurochloridone)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロカルバゾン・ナトリウム塩(procarbazone−sodium)、プロジアミン(prodiamine)、プロスルフロン(prosulfuron)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、プロパキザホップ(propaquizafop)、プロパクロール(propachlor)、プロパジン(propazine)、プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、プロピソクロール(propisochlor)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、プロファム(propham)、プロフルアゾール(profluazol)、プロヘキサジオン・カルシウム塩(prohexadione−calcium)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、プロポキシカルバゾン・ナトリウム塩(propoxycarbazone−sodium)、プロホキシジム(profoxydim)、ブロマシル(bromacil)、ブロムピラゾン(brompyrazon)、プロメトリン(prometryn)、プロメトン(prometon)、ブロモキシニル(bromoxynil)(酪酸、オクタン酸又はヘプタン酸等のエステル体を含む)、ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ブロモブチド(bromobutide)、フロラスラム(florasulam)、フロルピラキシフェン(florpyrauxifen)、フロルピラウキシフェン・ベンジル(florpyrauxifen−benzyl)、ヘキサジノン(hexazinone)、ペトキサミド(pethoxamid)、ベナゾリン(benazolin)、ペノキススラム(penoxsulam)、ヘプタマロキシログルカン(heptamaloxyloglucan)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベフルブタミド−M(beflubutamid−M)、ペブレート(pebulate)、ペラルゴン酸(pelargonic acid)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ペンジメタリン(pendimethalin)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンスリド(bensulide)、ベンスルフロン・メチル(bensulfuron−methyl)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンタゾン(bentazone)、ペンタノクロール(pentanochlor)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ベンフルラリン(benfluralin)、ベンフレセート(benfuresate)、ホサミン(fosamine)、ホメサフェン(fomesafen)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、メコプロップ(mecoprop)(ナトリウム、カリウム、イソプロピルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミン等の塩を含む)、メコプロップ・P・カリウム塩(mecoprop−P−potassium)、メソスルフロン(mesosulfuron)(メチル等のエステル体含む)、メソトリオン(mesotrione)、メタザクロール(metazachlor)、メタゾスルフロン(metazosulfuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メタミトロン(metamitron)、メタミホップ(metamifop)、メタム(metam)、メタンアルソン酸二ナトリウム(DSMA)、メチオゾリン(methiozolin)、メチルダイムロン(methyldymuron)、メトキスロン(metoxuron)、メトスラム(metosulam)、メトスルフロン・メチル(metsulfuron−methyl)、メトブロムロン(metobromuron)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトラクロール(metolachlor)、メトリブジン(metribuzin)、メピコート・クロリド(mepiquat chloride)、メフェナセット(mefenacet)、モノスルフロン(monosulfuron)(メチル、エチル、イソプロピルエステル含む)、モノリニュロン(monolinuron)、モリネート(molinate)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム塩(iodosulfulon−methyl−sodium)、ヨーフェンスルフロン(iofensulfuron)、ヨーフェンスルフロン・ナトリウム塩(iofensulfuron−sodium)、ラクトフェン(lactofen)、ランコトリオン(lancotrione)、リニュロン(linuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、レナシル(lenacil)、2,2,2−トリクロロ酢酸(TCA)(ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、2,3,6−トリクロロ安息香酸(2,3,6−TBA)、2,4,5−トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5−T)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)(アミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、イソプロピルアミン、ナトリウム又はリチウムなどの塩を含む)、2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトキノン(ACN)、2−メチル−4−クロロフェノキシ酢酸(MCPA)(ナトリウム塩、エチルエステルなどを含む)、2−メチル−4−クロロフェノキシ酪酸(MCPB)(ナトリウム塩、エチルエステルなどを含む)、4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4−DB)、4,6−ジニトロ−O−クレゾール(DNOC)(アミン又はナトリウムなどの塩を含む)、AE−F−150944(コード番号)、IR−6396(コード番号)、MCPA・チオエチル(MCPA−thioethyl)、SYP−298(コード番号)、SYP−300(コード番号)、S−エチルジプロピルチオカーバメート(EPTC)、S−メトラクロール(S−metolachlor)、S−9750(コード番号)、MSMA(MSMA)、HW−02(コード番号)、NC−653(コード番号)、S―523(コード番号)、SL−1201(コード番号)。
植物生長調節剤:
1−ナフチルアセトアミド(1−naphthylacetamide)、1−メチルシクロプロペン(1−methylcyclopropene)、2,6−ジイソプロピルナフタレン(2,6−diisopropylnaphthalene)、4−オキソ−4−(2−フェニルエチル)アミノ酪酸(化学名、CAS登録番号:1083−55−2)、4−クロロフェノキシ酢酸(4−CPA)、n−デシルアルコール(n−decanol)、アビグリシン(aviglycine)、アンシミドール(ancymidol)、アブシジン酸(abscisic acid)、イナベンフィド(inabenfide)、インドール酢酸(indole acetic acid)、インドール酪酸(indole butyric acid)、ウニコナゾール(uniconazole)、ウニコナゾール−P(uniconazole−P)、エコリスト(Ecolyst)、エチクロゼート(ethychlozate)、エテホン(ethephon)、エポコレオン(epocholeone)、オキシン硫酸塩(oxine−sulfate)、カルボネ(carvone)、ギ酸カルシウム(calcium formate)、クロキシホナック(cloxyfonac)、クロキシホナック・カリウム塩(cloxyfonac−potassium)、クロプロップ(cloprop)、クロルメコート(chlormequat)、コリン(choline)、サイトカイニン(cytokinins)、シクラニリド(cyclanilide)、ジケグラック(dikegulac)、ジベレリン(gibberellin acid)、ジメチピン(dimethipin)、シントフェン(sintofen)、ダミノジット(daminozide)、チジアズロン(thidiazuron)、トリアコンタノール(triacontanol)、トリネキサパック・エチル(trinexapac−ethyl)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、パラフィン(paraffin)、フルメトラリン(flumetralin)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルレノール(flurenol)、プロニトリジン(pronitridine)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、プロヘキサジオン・カルシウム塩(prohexadione−calcium)、ヘプタマロキシログルカン(heptamaloxyloglucan)、ベンジルアミノプリン(benzylaminopurine)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、メピコート・クロリド(mepiquat chloride)、メフルイジド(mefluidide)、過酸化カルシウム。
次に、混合又は併用してもよい公知の薬害軽減化合物を例示する。
イソキサジフェン(isoxadifen)、イソキサジフェン−エチル(isoxadifen−ethyl)、オキサベトリニル(oxabetrinil)、クロキントセット−メキシル(cloquintcet−mexyl)、ジエトレート(dietholate)、シオメトリニル(cyometrinil)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonone)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ナフタル酸無水物(1,8−Naphthalic Anhydride)、フェンクロラゾール−エチル(fenchlorazole−O−ethyl)、フェンクロリム(fenclorim)、フリラゾール(furilazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、フルラゾール(flurazole)、ベノキサコル(benoxacor)、メフェネート(mephenate)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェンピルエチル(mefenpyr−ethyl)、メフェンピル−ジエチル(mefenpyr−diethyl)、低級アルキル置換安息香酸、2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキサン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(PPG−1292)、2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキサン(MG−191)、3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン(R−29148)、4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(AD−67)、MON4660(コード番号)、メトカミフェン(metcamifen)、N1,N2−ジアリル−N2−ジクロロアセチルグリシンアミド(DKA−24)、TI−35(コード番号)。
以上のように構成される本発明の有害生物防除剤は、バッタ目害虫、アザミウマ目害虫、カメムシ目害虫、コウチュウ目害虫、ハエ目害虫、チョウ目害虫、ハチ目害虫、トビムシ目害虫、シミ目害虫、ゴキブリ目害虫、チャタテムシ目害虫、ハジラミ目害虫、シラミ目害虫、植物寄生性ダニ類、植物寄生性線虫類、植物寄生性軟体動物、その他の有害動物、不快動物、衛生害虫、寄生虫等の有害生物に対して、優れた防除効果を示す。そのような有害生物としては、以下のような生物種を例示することができる。
バッタ目害虫としては、例えば、キリギリス科のクサキリ(Ruspolia lineosa)等、コオロギ科のエンマコオロギ(Teleogryllus emma)、アオマツムシ(Truljalia hibinonis)等、ケラ科のケラ(Gryllotalpa orientalis)、バッタ科のコバネイナゴ(Oxya hyla intricate)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、マイグラトリーグラスホッパー(Melanoplus sanguinipes)、ディファレンシャルグラスホッパー(Melanoplus differentialis)、レッドレッグドグラスホッパー(Melanoplus femurrubrum)等、オンブバッタ科のオンブバッタ(Atractomorpha lata)、マツムシ科のカヤコオロギ(Euscyrtus japonicus)、ノミバッタ科のノミバッタ(Xya japonicus)等を挙げることができる。
アザミウマ目害虫としては、例えば、アザミウマ科のヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ダイズウスイロアザミウマ(Thrips setosus)、クロトンアザミウマ(Heliothrips haemorrhoidalis)、イネアザミウマ(Stenchaetothrips biformis)等、クダアザミウマ科のカキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi)、ワサビクダアザミウマ(Liothrips wasabiae)、イネクダアザミウマ(Haplothrips aculeatus)等を挙げることができる。
カメムシ目害虫としては、例えば、セミ科のイワサキクサゼミ(Mogannia minuta)等、アワフキムシ科のシロオビアワフキ(Aphrophora intermedia)、シュガーケーンスピットルバグ(Mahanarva fimbriolata)等、ツノゼミ科のトビイロツノゼミ(Machaerotypus sibiricus)等、ヨコバイ科のフタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、マラヤツマグロヨコバイ(Nephotettix malayanus)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、クロスジツマグロヨコバイ(Nephotettix nigropictus)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、オクラリーフホッパー(Amrasca biguttula)、マンゴーリーフホッパー(Idioscopus nitidulus、Idioscopus clypealis、Amritodus atkinsoni)、ポテトリーフホッパー(Empoasca fabae)、コーンリーフホッパー(Dalbulus maidis)等、ヒシウンカ科のヒシウンカ(Pentastiridius apicalis)等、ウンカ科のヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)等、シマウンカ科のシマウンカ(Nisia nervosa)等、ハネナガウンカ科のサトウマダラウンカ(Kamendaka saccharivora)等、コガラシウンカ科のレッドファンガスバック(Achilus flammeus)等、ハゴロモ科のベッコウハゴロモ(Orosanga japonicus)等、アオバハゴロモ科のトビイロハゴロモ(Mimophantia maritima)等、キジラミ科のナシキジラミ(Cacopsylla pyrisuga)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)等、ヒメキジラミ科のマンゴーキジラミ(Calophya mangiferae)等、フィロキセラ科のブドウネアブラムシ(Daktulosphaira vitifoliae)等、カサアブラムシ科のカラマツカサアブラムシ(Adelges laricis)、ハリモミヒノカサアブラムシ(Adelges tsugae)等、アブラムシ科のエンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、キュラントレタスアフィッド(Nasonovia ribisnigri)、イングリッシュグレインアフィッド(Sitobion avenae)、ソイビーンアフィッド(Aphis glycines)等、コナジラミ科のチャトゲコナジラミ(Aleurocanthus camelliae)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)等、ワタフキカイガラムシ科のオオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi)等、コナカイガラムシ科のパイナップルコナカイガラムシ(Dysmicoccus brevipes)、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)等、カタカイガラムシ科のツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)等、カタカイガラモドキ科のカンシャカタカイガラモドキ(Aclerda takahashii)等、マルカイガラムシ科のアカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、ナシマルカイガラムシ(Diaspidiotus perniciosus)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)等、カスミカメムシ科のターニッシュドプラントバグ(Lygus lineolaris)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium)、コアオカスミカメ(Apolygus lucorum)、タバコカスミカメ(Nesidiocoris tenuis)、ガーデンフレアホッパー(Halticus bractatus)等、グンバイムシ科のツツジグンバイ(Stephanitis pyrioides)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)等、カメムシ科のナガメ(Eurydema rugosum)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、イネカメムシ(Lagynotomus elongatus)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、スティンクバグ(Eushistus heros)、レッドバンデッドスティンクバグ(Piezodorus guildini)、ライススティンクバグ(Tibraca limbativentris)、グリーンベリースティンクバグ(Dichelops furcatus)等、マルカメムシ科のタイワンマルカメムシ(Megacopta cribraria)等、クヌギカメムシ科のナシカメムシ(Urochela luteovoria)等、ナガカメムシ科のカンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)等、メダカナガカメムシ科のオオメダカナガカメムシ(Malcus japonicus)等、ホシカメムシ科のアカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus)等、ホソヘリカメムシ科のホソクモヘリカメムシ(Leptocorisa acuta)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)等、ヘリカメムシ科のオオクモヘリカメムシ(Anacanthocoris striicornis)等、ヒメヘリカメムシ科のアカヒメヘリカメムシ(Rhopalus maculatus)等、ツチカメムシ科のバロワーブラウンスティンクバグ(Scaptocoris castanea)等、トコジラミ科のトコジラミ(Cimex lectularis)等を挙げることができる。
コウチュウ目害虫としては、例えば、コガネムシ科のドウガネブイブイ(Anomara cuprea)、ヒメコガネ(Anomara rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、コアオハナムグリ(Oxycetonia jucunda)、サクラコガネ(Anomala geniculata)、サイカブトムシ(Oryctes rhinoceros)、ナガチャコガネ(Heptophylla picea)、フィロファガクヤバナ(Phyllophaga cuyabana)等、コメツキムシ科のトビイロムナボソコメツキ(Agriotes ogurae)、アグリオテスリネアツス(Agriotes lineatus)、アグリオテスオブスクルス(Agriotes obscurus)、オキナワカンシャクシコメツキ(Melanotus okinawensis)、マルクビクシコメツキ(Melanotus fortnumi)等、カツオブシムシ科のヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)等、ナガシンクイムシ科のオオナガシンクイムシ(Heterobostrychus hamatipennis)等、シバンムシ科のジンサンシバンムシ(Stegobium paniceum)等、ヒョウホンムシ科のヒメヒョウホンムシ(Pitinus clavipes)等、コクヌスト科のコクヌスト(Tenebroides mauritanicus)等、カッコウムシ科のアカアシホシカムシ(Necrobia rufipes)、ケシキスイ科のクリヤケシキスイ(Carpophilus hemipterus)、ポーレンビートル(Meligethes aeneus)等、ホソヒラタムシ科のカブコブホソヒラタムシ(Ahasverus advena)等、チビヒラタムシ科のサビカクムネヒラタムシ(Cryptolestes ferrugineus)等、テントウムシ科のインゲンテントウ(Epilachna varivestis)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)等、ゴミムシダマシ科のチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等、ツチハンミョウ科のマメハンミョウ(Epicauta gorhami)等、カミキリムシ科のクビアカツヤカミキリ(Aromia bungii)、ツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis)、ブドウトラカミキリ(Xylotrechus pyrrhoderus)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、ソイビーンステムボーラー(Dectes texanus)等、マメゾウムシ科のアズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)等、ハムシ科のコロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、ダイコンハムシ(Phaedon brassicae)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、メキシカンビートル(Epilachna varivestis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、マダラカサハラハムシ(Demotina fasciculata)、キャベッジステムフレアビートル(Psylliodes chrysocephala)、ビーンリーフビートル(Cerotoma trifurcate)、グレープコラスピス(Colaspis brunnea)、アイオワコラスピス(Colaspis crinnicornis)、ソイビーンリーフマイナー(Odontota horni)、コーンフレアビートル(Chaetocnema pulicaria)、バンデッドキューカンバービートル(Diabrotica balteata)等、ミツギリゾウムシ科のアリモドキゾウムシ(Cylas formicarius)等、ゾウムシ科のアルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、ヤサイゾウムシ(Listroderes costirostris)、イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、クリシギゾウムシ(Curculio sikkimensis)、ワタミハナゾウムシ(Anthonomus grandis)、ソイビーンストークウィービル(Sternechus subsignatus)等、イネゾウムシ科のイネゾウムシ(Echinocnemus bipunctatus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、サウスアメリカンライスウォーターウィービル(Oryzophagus oryzae)等、オサゾウムシ科のコクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、シュガーケーンウィービル(Sphenophorus levis)等、キクイムシ科のマツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等、ナガキクイムシ科のヤチダモノナガキクイムシ(Crossotarsus niponicus)等、ヒラタキクイムシ科のヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)等を挙げることができる。
ハエ目害虫としては、例えば、ガガンボ科のキリウジガガンボ(Tipula aino)等、ケバエ科のラブバッグ(Plecia nearctica)等、キノコバエ科のシイタケトンボキノコバエ(Exechia shiitakevora)等、クロバネキノコバエ科のジャガイモクロバネキノコバエ(Pnyxia scabiei)、チビクロバネキノコバエ(Bradysia agrestis)等、タマバエ科のダイズサヤタマバエ(Asphondylia yushimai)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、ブルーベリータマバエ(Dasineura oxycoccana)等、カ科のネッタイシマカ(Aedes aegypti)、アカイエカ(Culex pipiens pallens)等、ブユ科のウシブユ(Simulium takahashii)等、ユスリカ科のイネユスリカ(Chironomus oryzae)等、アブ科のキンメアブ(Chrysops suavis)、ウシアブ(Tabanus trigonus)等、ハナアブ科のハイジマハナアブ(Eumerus strigatus)等、ミバエ科のミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis)、オウトウハマダラミバエ(Euphranta japonica)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等、ハモグリバエ科のマメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、ネギハモグリバエ(Liriomyza chinensis)、アメリカンセルペンティンリーフマイナー(Liriomyza trifolii)等、キモグリバエ科のムギキモグリバエ(Meromyza nigriventris)等、ショウジョウバエ科のオウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)等、ミギワバエ科のイネミギワバエ(Hydrellia griseola)等、シラミバエ科のウマシラミバエ(Hippobosca equina)等、フンバエ科のササカワフンバエ(Parallelpmma sasakawae)等、ハナバエ科のタマネギバエ(Delia antiqua)、タネバエ(Delia platura)等、ヒメイエバエ科のヒメイエバエ(Fannia canicularis)等、イエバエ科のイエバエ(Musca domestica)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)等、ニクバエ科のセンチニクバエ(Sarcophaga peregrina)等、ウマバエ科のウマバエ(Gasterophilus intestinalis)等、ウシバエ科のウシバエ(Hypoderma lineatum)等、ヒツジバエ科のヒツジバエ(Oestrus ovis)等を挙げることができる。
チョウ目害虫としては、例えば、コウモリガ科のコウモリガ(Endoclita excrescens)等、ツヤコガ科のブドウツヤコガ(Antispila ampelopsia)等、ボクトウガ科のゴマフボクトウ(Zeuzera leuconotum)、ヒメボクトウ(Cossus insularis)等、ハマキガ科のミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta)、チャハマキ(Homona magnanima)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、コドリンガ(Cydia pomonella)、ヨーロピアングレープバインモス(Lobesia botrana)等、ホソハマキ科のブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella)等、ミノガ科のクロツヤミノガ(Bambalina sp.)、チャミノガ(Eumeta minuscula)等、ヒロズコガ科のコクガ(Nemapogon granella)、イガ(Tinea translucens)等、チビガ科のナシチビガ(Bucculatrix pyrivorella)等、ハモグリガ科のモモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ギンモンハモグリガ(Lyonetiaprunifoliella malinella)等、ホソガ科のチャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)等、コハモグリガ科のミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)等、アトヒゲコガ科のネギコガ(Acrolepiopsis sapporensis)等、コナガ科のコナガ(Plutella xylostella)、スガ科のリンゴスガ(Yponomeuta orientalis)等、メムシガ科のリンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)等、スカシバガ科のブドウスカシバ(Nokona regalis)、コスカシバ(Synanthedon hector)等、キバガ科のジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、バクガ(Sitotroga cerealella)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella)、トマトリーフマイナー(Tuta absoluta)等、シンクイガ科のモモシンクイガ(Carposina sasakii)等、マダラガ科のリンゴハマキクロバ(Illiberis pruni)等、イラガ科のイラガ(Monema flavescens)等、ツトガ科のツトガ(Ancylolomia japonica)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellulla undalis)、モモゴマダラメイガ(Conogethes punctiferlis)、ワタヘリクロノメイガ(Diaphania indica)、シバツトガ(Parapediasia teterrella)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)等、シュガーケーンボーラー(Diatraea saccharalis)、メイガ科のスジマダラメイガ(Cadra cautella)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)等、トリバガ科のブドウトリバ(Nippoptilia vitis)等、アゲハチョウ科のナミアゲハ(Papilio xuthus)等、シロチョウ科のモンシロチョウ(Pieris rapae)等、セセリチョウ科のイチモンジセセリ(Parnara guttata)等、シャクガ科のヨモギエダシャク(Ascotis selenaria)等、カレハガ科のマツカレハ(Dendrolimus spectabilis)、オビカレハ(Malacosoma neustrium testaceum)等、スズメガ科のエビガラスズメ(Agrius convolvuli)等、ドクガ科のチャドクガ(Arna pseudoconspersa)、ヒメシロモンドクガ(Orygia recens approximans)、マイマイガ(Lymantria dispar)等、ヒトリガ科のアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等、ヤガ科のタマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、コーンイヤーワーム(Helicoverpa zea)、タバコバドワーム(Heliothis virescens)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ソイビーンルーパー(Chrysodeix includens)、ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)、ブロンズドカットワーム(Nephelodes minians)等を挙げることができる。
ハチ目害虫としては、例えば、ミフシハバチ科のチュウレンジハバチ(Arge pagana)等、ハバチ科のクリハバチ(Apethymus kuri)、カブラハバチ(Athalia rosae ruficornis)等、タマバチ科のクリタマバチ(Dryocosmus kuriphilus)等、スズメバチ科のキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)等、アリ科のヒアリ(Solenopsis invicta)、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)等、ハキリバチ科のバラハキリバチ(Megachile nipponica)等を挙げることができる。
トビムシ目害虫としては、例えば、マルトビムシ科のキボシマルトビムシ(Bourletiella hortensis)等を挙げることができる。
シミ目害虫としては、例えば、シミ科のセイヨウシミ(Lepisma saccharina)、ヤマトシミ(Ctenolepisma villosa)等を挙げることができる。
ゴキブリ目害虫としては、例えば、ゴキブリ科のワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、チャバネゴキブリ科のチャバネゴキブリ(Blattella germanica)、シロアリ科のタイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、レイビシロアリ科のアメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、ミゾガラシロアリ科のイエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)等を挙げることができる。
チャタテムシ目害虫としては、例えば、コチャタテ科のコチャタテ(Trogium pulsatorium)等、コナチャタテ科のウスグロチャタテ(Liposcelis corrodens)等を挙げることができる。
ハサミムシ目害虫としては、例えば、オオハサミムシ科のオオハサミムシ(Labodura riparia)等を挙げることができる。
ハジラミ目害虫としては、例えば、トリハジラミ科のニワトリナガハジラミ等、ケモノハジラミ科のウシハジラミ(Damalinia bovis)等を挙げることができる。
シラミ目害虫としては、例えば、ケモノジラミ科のブタジラミ(Haematopinus suis)等、ヒトジラミ科のヒトジラミ(Pediculus humanus)等、ケモノホソジラミ科のイヌジラミ(Linognathus setosus)等、ケジラミ科のケジラミ(Pthirus pubis)等を挙げることができる。
ダニ目害虫としては、例えば、ハシリダニ科のムギダニ(Penthaleus major)等、ホコリダニ科のシクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等、シラミダニ科のシラミダニの一種(Siteroptes sp.)等、ヒメハダニ科のブドウヒメハダニ(Brevipalpus lewisi)等、ケナガハダニ科のナミケナガハダニ(Tuckerella pavoniformis)等、ハダニ科のアンズアケハダニ(Eotetranychus boreus)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)等、ナガクダフシダニ科のマツフシダニ(Trisetacus pini)等、フシダニ科のミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ナシサビダニ(Epitrimerus pyri)、シトラスラストマイト(Phyllocoptruta oleivora)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)等、ハリナガフシダニ科のイヌツゲフシダニ(Diptacus crenatae)等、コナダニ科のムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini)、ヘギイタダニ科のミツバチヘギイタダニ(Varroa jacobsoni)等、ワクモ科のワクモ(Dermanyssus gallinae)等、オオサシダニ科のトリサシダニ(Ornithonyssus sylvialum)等、マダニ科のオウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)等、ヒゼンダニ科のヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)等を挙げることができる。
植物寄生性線虫類としては、例えば、ロンギドルス科のブドウオオハリセンチュウ(Xiphinema index)等、トリコドルス科のヒメユミハリセンチュウ(Paratrichodorus minor)等、ラブディティス科の一種(Rhabditella sp.)等、ティレンクス科の一種(Aglenchus sp.)等、ティロドルス科の一種(Cephalenchus sp.)等、アングイナ科のイチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)、イモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)等、ホプロライムス科のニセフクロセンチュウ(Rotylenchulus reniformis)、ナミラセンセンチュウ(Helicotylenchus dihystera)等、パラティレンクス科のチャピンセンチュウ(Paratylenchus curvitatus)等、メロイドギネ科のサツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、コロンビアネコブセンチュウ(Meloidogyne chitwoodi),ニセコロンビアネコブセンチュウ(Meloidogyne fallax)等、ヘテロデラ科のジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera Schachtii)等、テロティレンクス科のナミイシュクセンチュウ(Tylenchorhynchus claytoni)等、プシレンクス科のラシンセンチュウの一種(Psilenchus sp.)等、クリコネマ科のワセンチュウ類の一種(Criconemoides sp.)等、ティレンクルス科のミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)等、スフェロネマ科のツバキマルセンチュウ(Sphaeronema camelliae)等、プラティレンクス科のカンキツネモグリセンチュウ(Radopholus citrophilus)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ニセネコブセンチュウ(Nacobbus aberrans)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、モロコシネグサレセンチュウ(Pratylenchus zeae)、パイナップルネグサレセンチュウ(Pratylenchus brachyurus)等、イオトンキウム科のヒラタケヒダコブセンチュウ(Iotonchium ungulatum)等、アフェレンクス科のニセネグサレセンチュウ(Aphelenchus avenae)等、アフェレンコイデス科のイネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴセンチュウ(Aphelenchoides fragariae)等、パラシタフェレンクス科のマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)等を挙げることができる。
植物寄生性軟体動物としては、例えば、タニシモドキ科のスクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)等、アシヒダナメクジ科のアシヒダナメクジ(Leavicaulis alte)等、アフリカマイマイ科のアフリカマイマイ(Achatina fulica)等、ナメクジ科のフタスジナメクジ(Meghimatium bilineatum)等、オカモノアラガイ科のオカモノアラガイ(Succinealauta)等、パツラマイマイ科のパツラマイマイ(Discus pauper)等、コハクガイ科のエゾコハクガイ(Zonitoides yessoensis)等、コウラナメクジ科のコウラナメクジ(Limax flavus)、チャコウラナメクジ(Lehmannia valentiana)、ノハラナメクジ(Deroceras reticulatum)等、ベッコウマイマイ科のハリマキビ(Parakaliella harimensis)等、オナジマイマイ科のウスカワマイマイ(Acusta despecta sieboldiana)、オナジマイマイ(Bradybaena similaris)等を挙げることができる。
その他の有害動物、不快動物、衛生害虫、家畜害虫、寄生虫等の有害生物としては、例えば、エビ目アメリカザリガニ科のアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)等、ワラジムシ目のワラジムシ科のワラジムシ(Porcellio scaber)等、ダンゴムシ科のオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等、ゲジ目ゲジ科のゲジやオオムカデ目トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等のムカデ害虫目、オビヤスデ目ヤケヤスデ科のヤケヤスデ(Oxidus gracilis)等のヤスデ網害虫、クモ目ヒメグモ科のセアカゴケグモ(Theridiidae hasseltii)等、クモ目フクログモ科のカバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)等、サソリ目のアフガンデスストーカー(Androctonus crassicauda)等、線形動物内部寄生虫である回虫類(Ascaris lumbricoides)等、ぎょう虫類(Syphacia sp.)等、フィラリア類(Wuchereria bancrofti)等、扁形動物内部寄生虫である肝臓ジストマ(Distomum sp.)、肺臓ジストマ(Paragonimus westermanii)、横川吸虫(Metagonimus yokokawai)、日本住血吸虫(Schistosoma japonicum)、有鉤条虫(Taenia solium)、無鉤条虫(Taeniarhynchus saginatus)、エキノコックス(Echinococcus sp.)、広節裂頭条虫(Diphyllobothrium latum)等を挙げることができる。
本発明の有害生物防除剤は、既存の有害生物防除剤に抵抗性を獲得した、前記に例示した有害生物等にも防除効果を示す。又、本発明の有害生物防除剤は、遺伝子組換え、人工交配等で害虫耐性、病害耐性、除草剤耐性等の特性を獲得した植物に使用することもできる。
本発明の「育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物」とは、古典的な品種交配による耐性付与、遺伝子組み換え技術による耐性付与だけでなく、これまでの交配技術に分子生物学的な手法を組み合わせた新育種技術(New Plant Breeding Techniques, NBTs)により耐性付与された植物も含む。新育種技術(NBTs)は書籍「新しい植物育種技術を理解しよう」(国際文献社、大澤良、江面浩 著)、レビュー記事「Genome Editing Tools in Plants」(Genes 2017,8, 399、Tapan Kumar Mohanta、Tufail Bashir、Abeer Hashem、Elsayed Fathi Abd_Allah and Hanhong Bae 著)等に記載されている。
次に、本発明化合物の製造方法、製剤方法並びに用途を下記の実施例で詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。尚、本発明化合物の物性値である融点は、ヤナコ製MP−500V微量融点測定装置にて測定した。屈折率は、アタゴ製アッベ屈折計を用いて測定した。H NMRスペクトラムは、日本電子製JNM−LA400(400 MHz)、JNM−LA300(300 MHz)又はJNM−ECS300(300 MHz)を用いて、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準とし測定した。高分解能質量分析スペクトル(HRMS)は、サーモフィッシャーサイエンティフィック製Q Exactive Focus Hybrid Quadrupole−Orbitrap LC−MS/MS System(ESI, positive mode)を用いて測定した。
又、本発明化合物の製造中間体の製造例も併せて記載する。
[実施例1]
4−フルオロ−2−メチル−5−[1−メチル−3−(メチルスルフィニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−0084)の製造
(1)5−[3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]−4−フルオロ−2−メチル安息香酸エチル(本発明の化合物番号:F−1530)の製造
国際公開第2015/018434号に記載の方法に準じて製造した3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−5−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾール5.00g(16.6mmol)、炭酸カリウム6.88g(49.8mmol)、1,4−ジオキサン80.0mL、水8.0mLの混合物に、窒素雰囲気下、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物1.22g(1.49mmol)と5−エトキシカルボニル−2−フルオロ−4−メチルフェニルボロン酸4.32g(19.1mmol)を加え、100℃で5.0時間加熱攪拌した。室温にて放冷後、酢酸エチルを加え、不溶物をろ過で取り除き、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物を4.14g(収率70%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 8.01 (1H, d), 7.11 (1H, d), 6.27 (1H, s), 5.87 (2H, s), 4.39 (2H, q), 3.83 (3H, d), 2.68 (3H, s), 2.18 (6H, s), 1.41 (3H, t)
(2)5−[3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]−4−フルオロ−2−メチル安息香酸(本発明の化合物番号:E−1483)の製造
5−[3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]−4−フルオロ−2−メチル安息香酸エチル4.00g(11.3mmol)、テトラヒドロフラン20mL、エタノール20mL、水20mLの混合物に水酸化ナトリウム1.13g(28.3mmol)を加え、室温で2.5時間撹拌した後、50℃で1.5時間加熱攪拌した。室温にて放冷後、酢酸エチルと水を加え、得られた水層に10%クエン酸水溶液を加え酸性にした後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、目的物を4.20g(収率 定量的)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 8.16 (1H, d), 7.16 (1H, d), 6.28 (1H, s), 5.87 (2H, s), 3.85 (3H, d), 2.73 (3H, s), 2.17 (6H, s)
(3)5−[3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:D−0189)の製造
5−[3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]−4−フルオロ−2−メチル安息香酸2.66g(8.13mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.87g(9.75mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物1.49g(9.73mmol)、クロロホルム20mLの混合物に、2,2,2−トリフルオロエチルアミン1.61g(16.3mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、水を加え酢酸エチルにて抽出し、得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜3:1)にて精製し、目的物を2.22g(収率67%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.44 (1H, d), 7.14 (1H, d), 6.24 (1H, s), 6.07 (1H, brs), 5.87 (2H, s), 4.19−4.04 (2H, m), 3.81 (3H, d), 2.53 (3H, s), 2.16 (6H, s)
(4)5−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:D−0051)の製造
5−[3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド1.5g(3.7mmol)、水酸化ナトリウム0.37g(9.3mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩1.3g(19mmol)、エタノール6.0mL、水1.0mLの混合物をマイクロ波照射下、110℃で1時間加熱攪拌した。室温にて放冷後、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、得られた有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:3)にて精製し、目的物を1.10g(収率91%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.37 (1H, d), 7.08 (1H, d), 6.06 (1H,brs), 5.68 (1H, s), 4.18−4.04 (2H, m), 3.59 (3H, d), 2.50 (3H, s)
(5)4−フルオロ−2−メチル−5−[1−メチル−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−0083)の製造
5−(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド1.10g(3.33mmol)、アセトニトリル14.0mL、ジメチルスルホキシド3.0mLの混合物にジメチルジスルフィド0.63g(6.7mmol)とL−アスコルビン酸0.29g(1.6mmol)を加えた後、室温にて亜硝酸tert−ブチル0.52g(5.0mmol)を滴下し、室温で18時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:1)にて精製し、目的物を0.65g(収率54%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.38 (1H, d), 7.10 (1H, d), 6.26 (1H,s), 6.03 (1H, brs), 4.19−4.04 (2H, m), 3.75 (3H, d), 2.53 (3H, s), 2.51 (3H, s)
(6)4−フルオロ−2−メチル−5−[1−メチル−3−(メチルスルフィニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−0084)の製造
4−フルオロ−2−メチル−5−[1−メチル−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド0.65g(1.8mmol)のクロロホルム溶液6mLに氷冷下、0〜5℃にてm−クロロ過安息香酸0.38g(1.4mmol、純度65%として換算)を徐々に加え、氷冷下にて1時間攪拌した。反応終了後、クロロホルムと飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=1:3〜クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、目的物を0.50g(収率74%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.41 (1H, d), 7.14 (1H, d), 6.78 (1H,s), 6.17 (1H, brs), 4.16−4.06 (2H, m), 3.83 (3H, d), 2.95 (3H, s), 2.53 (3H, s)
[実施例2]
5−{3−[(ジフルオロメチル)チオ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−0140)の製造
(1)4−フルオロ−5−(3−メルカプト−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−0009)の製造
4−フルオロ−2−メチル−5−[1−メチル−3−(メチルスルフィニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド0.40g(1.1mmol)のクロロホルム溶液5.0mLに無水トリフルオロ酢酸1.1g(5.2mmol)を加え、50℃で2時間加熱撹拌した。室温にて放冷後、溶媒を減圧下留去して、粗製の目的物を得た。精製することなく、このまま次の工程に用いた。得られた粗生成物、炭酸カリウム0.44g(3.2mmol)、メタノール5.0mLの混合物を室温で2時間半攪拌した。反応終了後、10%クエン酸水溶液を加えて反応混合物を酸性にし、酢酸エチルにて抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、粗製の目的物を0.50g(収率 定量的)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.37(1H, d), 7.12(1H, d), 6.31(1H, s), 6.05(1H, brs), 4.19−4.05(2H, m), 3.75(3H, d), 2.52(3H, s)
(2)5−{3−[(ジフルオロメチル)チオ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−0140)の製造
上記(1)で得られた粗製の4−フルオロ−5−(3−メルカプト−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(1.1mmolとして計算)、炭酸カリウム0.36g(2.6mmol)、ロンガリット0.13g(0.84mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド5.0mLの混合物にクロロジフルオロメタン2.0g(23mmol)を吹き込み、80℃で1時間半加熱撹拌した。反応終了後、水と酢酸エチルを加え、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物を0.22g(収率50%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.39(1H, d), 7.13(1H, d), 6.92(1H, t), 6.53(1H, s), 6.11(1H, brs), 4.19−4.02(2H, m), 3.80(3H, d), 2.52(3H, s)
[実施例3]
5−{4−クロロ−3−[(ジフルオロメチル)チオ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル}−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド(本発明の化合物番号:B−2054)の製造
5−{3−[(ジフルオロメチル)チオ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−フルオロ−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド0.12g(0.30mmol)、N−クロロコハク酸イミド44mg(0.33mmol)、アセトニトリル1.5mLの混合物を85℃で8時間加熱攪拌した。室温にて放冷後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物を0.13g(収率 定量的)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.43(1H, d), 7.17(1H, d), 6.96(1H, t), 6.04(1H, brs), 4.19−4.05(2H, m), 3.81(3H, s), 2.55(3H, s)
[実施例4]
5−(4−クロロ−1−メチル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチル安息香酸(本発明の化合物番号:E−0689)の製造
(1)1−メチル−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルの製造
Journal of Medicinal Chemistry,第54巻8174頁−8187頁(2011年)に記載の方法に準じて製造した5−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル2.00g(12.8mmol)とトリエチルアミン1.94g(19.2mmol)のクロロホルム溶液30mLに氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物4.16g(14.7mmol)を滴下し、室温で3時間攪拌した。反応終了後、水を加え、クロロホルムにて抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物を3.17g(収率86%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 6.69(1H, s), 3.94(3H, s), 3.92(3H, s)
(2)1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルの製造
1−メチル−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル3.70g(12.8mmol)、炭酸カリウム5.30g(38.4mmol)、テトラヒドロフラン20.0mL、水1.0mLの混合物に、窒素雰囲気下、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物1.00g(1.22mmol)と4−メチルフェニルボロン酸2.62g(19.3mmol)を加え、75℃で1時間半加熱攪拌した。室温にて放冷後、酢酸エチルを加え、不溶物をろ過で取り除き、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=7:1〜2:1)にて精製し、目的物を3.00g(収率 定量的)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.33−7.26(4H, m), 6.83(1H, s), 3.95(3H, s),3.94(3H, s), 2.42(3H, s)
(3)4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルの製造
1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル4.00g(17.4mmol)、N−クロロコハク酸イミド2.42g(18.1mmol)、アセトニトリル30.0mLの混合物を75℃で3時間加熱攪拌した。室温にて放冷後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜3:1)にて精製し、目的物を3.50g(収率76%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.37−7.26(4H, m), 3.98(3H, s), 3.87(3H, s),2.44(3H, s)
(4)4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の製造
4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチル3.50g(13.2mmol)、テトラヒドロフラン25mL、エタノール25mL、水25mLの混合物に水酸化リチウム一水和物1.66g(39.6mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルと水を加え、得られた水層に2M塩酸を加え酸性にした後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、目的物を3.40g(収率 定量的)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.38−7.27(4H, m), 3.89(3H, s), 2.45(3H, s)
(5)tert−ブチル (4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)カーバメートの製造
4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸3.40g(13.6mmol)、トリエチルアミン1.65g(16.3mmol)、tert−ブタノール30mLの混合物にジフェニルリン酸アジド4.48g(16.3mmol)を室温で滴下した後、60℃で3時間加熱攪拌した。室温にて放冷後、酢酸エチルにて抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、目的物を1.57g(収率36%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.41−7.27(5H, m), 3.87(3H, s), 2.45(3H, s), 1.57(9H, s)
(6)4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−アミンの製造
tert−ブチル (4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)カーバメート1.22g(3.79mmol)のクロロホルム溶液15.0mLに、トリフルオロ酢酸4.00mL(52.3mmol)を滴下した後、3時間加熱還流した。室温にて放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜クロロホルム::メタノール=10:1)にて精製し、目的物を0.58g(収率69%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.37−7.28(4H, m), 3.77(3H, s), 2.44(3H, s)
(7)4−クロロ−1−メチル−3−メチルチオ−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾールの製造
4−クロロ−1−メチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−3−アミン0.92g(4.1mmol)、アセトニトリル9.0mL、ジメチルスルホキシド3.0mLの混合物にジメチルジスルフィド0.78g(8.3mmol)とL−アスコルビン酸0.36g(2.0mmol)を加えた後、氷冷下、亜硝酸tert−ブチル0.68g(6.6mmol)を滴下し、室温で23時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜3:1)にて精製し、目的物を0.18g(収率17%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.33−7.29(4H, m), 3.78(3H, s), 2.54(3H, s), 2.43(3H, s)
(8)4−クロロ−5−(3−ヨード−4−メチルフェニル)−1−メチル−3−メチルチオ−1H−ピラゾールの製造
4−クロロ−1−メチル−3−メチルチオ−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール0.18g(0.71mmol)の硫酸溶液4.0mLに氷冷下、N−ヨードコハク酸イミド0.16g(0.71mmol)を加えた後、室温で5時間半攪拌した。反応終了後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、目的物を0.15g(収率56%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.85(1H, d), 7.39−7.26(2H, m), 3.78(3H, s),2.53(3H, s), 2.50(3H, s)
(9)5−(4−クロロ−1−メチル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチル安息香酸メチル(本発明の化合物番号:F−0711)の製造
4−クロロ−5−(3−ヨード−4−メチルフェニル)−1−メチル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール0.15g(0.40mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物3.2mg(3.9μmol)、トリエチルアミン0.10g(0.99mmol)、メタノール3.0mLの混合物を一酸化炭素雰囲気下(9.0kg/cm)、90℃で1時間半加熱攪拌した。室温にて放冷後、酢酸エチルを加え、不溶物をろ過で取り除き、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、目的物を86mg(収率70%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 7.96(1H, d), 7.48−7.36(2H, m), 3.92(3H, s),3.79(3H, s), 2.67(3H, s), 2.54(3H, s)
(10)5−(4−クロロ−1−メチル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチル安息香酸(本発明の化合物番号:E−0689)の製造
5−(4−クロロ−1−メチル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール−5−イル)−2−メチル安息香酸メチル0.16g(0.51mmol)、テトラヒドロフラン1.5mL、エタノール1.5mL、水1.5mLの混合物に水酸化リチウム一水和物60mg(1.4mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルと水を加え、得られた水層に10%クエン酸水溶液を加え酸性にした後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、目的物を0.12g(収率79%)得た。
H−NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 8.08(1H, d), 7.51(1H, dd), 7.43(1H, d), 3.81(3H, s), 2.72(3H, s), 2.54(3H, s)
前記実施例に準じて合成した本発明化合物[I]の物性値を前記実施例における値を含め以下の表178〜表181に示し、本発明化合物[II]の物性値を同様に表182〜表185に示す。尚、表中の化合物番号及び記号は、前記と同様の意味を表す。
Figure 2021121582
Figure 2021121582
Figure 2021121582
Figure 2021121582
Figure 2021121582
Figure 2021121582
Figure 2021121582
Figure 2021121582
次に、以上のようにして製造された本発明の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体又はその農業上許容される塩を使用した、本発明の有害生物防除剤の製剤例について具体的に説明する。但し、化合物、添加剤の種類及び配合比率は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能である。又、以下の説明において「部」は質量部を意味する。
[製剤例1] 乳剤
表1〜表100及び表178〜表181に記載の化合物 10部
シクロヘキサノン 30部
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 11部
アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム 4部
メチルナフタリン 45部
以上を均一に溶解して乳剤とした。
[製剤例2] 水和剤
表1〜表100及び表178〜表181に記載の化合物 10部
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩 0.5部
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 0.5部
珪藻土 24部
クレー 65部
以上を均一に混合粉砕して水和剤とした。
[製剤例3] 粉剤
表1〜表100及び表178〜表181に記載の化合物 2部
珪藻土 5部
クレー 93部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とした。
[製剤例4] 粒剤
表1〜表100及び表178〜表181に記載の化合物 5部
ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩 2部
リグニンスルホン酸ナトリウム 5部
カルボキシメチルセルロース 2部
クレー 86部
以上を均一に混合粉砕した。この混合物に水20部相当量を加えて練り合せ、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒状に加工した後、乾燥して粒剤とした。
[製剤例5] フロアブル剤
表1〜表100及び表178〜表181に記載の化合物 20部
ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩 4部
エチレングリコール 7部
シリコーンAF−118N(旭化成工業株式会社製) 0.02部
水 68.98部
以上を高速攪拌機にて30分間混合した後、湿式粉砕機にて粉砕しフロアブル剤とした。
[製剤例6] 顆粒水和剤
表1〜表100及び表178〜表181に記載の化合物 10部
リグニンスルホン酸ナトリウム 5部
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 1部
ポリカルボン酸ナトリウム 3部
ホワイトカーボン 5部
α化デンプン 1部
炭酸カルシウム 65部
水 10部
以上を混合練り押し造粒した。得られた粒状物を流動層乾燥機で乾燥し、顆粒水和剤を得た。
次に本発明の有害生物防除剤の奏する効果について、試験例をもって説明する。
[試験例1]コナガ殺虫活性試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。その薬液にキャベツ葉を浸漬し、風乾後、プラスチックカップに入れた。その中にコナガ2齢幼虫10頭を放ち、蓋をした。その後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数を調査し、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は1連制で行った。
Figure 2021121582
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A−0008、B−0140、E−0033
[試験例2]トビイロウンカ殺虫活性試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。その薬液に、イネの芽出し籾を浸漬し、プラスチックカップに入れた。このプラスチックカップにトビイロウンカ2齢幼虫を10頭放ち、蓋をした。その後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数を調査し、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は1連制で行った。
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A−0002、A−0008、A−0024、B−0085、B−0140、B−0149、E−0033、F−0035、F−1530
[試験例3]ワタアブラムシ防除効果試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。この薬液に、予めワタアブラムシ若虫を接種しておいたキュウリ苗を浸漬し、風乾した。処理後のキュウリ苗は25℃の恒温室に置き、3日後に生存虫数を数え、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は1連制で行った。
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A−0008、A−0024、B−0085、B−0140、B−0149
[試験例4]ナミハダニ防除効果試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。その薬液に、予めナミハダニ雌成虫を35頭接種しておいたダイズ苗を浸漬し、風乾した。処理後のダイズ苗は25℃の恒温室に置き、13日後に雌成虫の生存虫数を調査し、数2の計算式により防除価を求めた。試験は1連制で行った。
Figure 2021121582
この試験により防除価90以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A−0090、A−0092、B−0085、B−0149、D−0051
[試験例5]サツマイモネコブセンチュウ制線虫活性試験
供試化合物をtween20を1%含有するN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、この溶液を有効成分として20ppmの濃度に水で希釈した。その薬液0.5 mlと、サツマイモネコブセンチュウ第二期幼虫約30頭を含む懸濁液0.5 mlを混合し、25℃の恒温室に置いた。5日後に顕微鏡下で生存線虫数を数え、数3の計算式により制線虫活性を求めた。試験は2連制で行なった。
Figure 2021121582
この試験により制線虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A−0002、A−0008、A−0024、A−0090、B−0085、B−0140、B−0149、B−2054
本発明は、優れた殺虫活性を有する新規な化合物及びその製造中間体を提供するものであり、農薬分野、農業分野において有用であり、産業上の利用の可能性を有する。

Claims (13)

  1. 一般式[I]
    Figure 2021121582
    [式中、
    nは、0、1又は2の整数を示し、
    Xは、酸素原子又は硫黄原子を示し、
    及びRは、各々独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cハロシクロアルキル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、シアノC〜Cアルキル基、シアノC〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルキル基、アミノ基、モノ(C〜Cアルキル)アミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アミノ基、N−(C〜Cアルコキシカルボニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノ基、ヘテロシクロアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cシクロアルキルカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基を示し、
    また、RとRはこれらの結合する窒素原子と共に3〜8員のヘテロ環、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく、該ヘテロ環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルキル基又はオキソ基によって置換されてもよく、
    は、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、シアノ基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C〜Cアルキル基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cシクロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ[ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル]アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、メルカプトC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、基−OR、基−S(=O)−R、基−N(R)(R10)、ハロゲン原子を示し、
    は、C〜Cアルキル基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cハロアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルオキシC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、シアノC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基を示し、
    10は、水素原子、C〜Cアルキル基を示し、
    また、RとR10はこれらの結合する窒素原子と共に3〜8員のヘテロ環、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく、該ヘテロ環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルキル基又はC〜Cハロアルコキシ基によって置換されてもよく、
    置換基群αは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cハロアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基、アミノ基、モノ(C〜Cアルキル)アミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アミノ基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノ基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノ基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、ホルミル基、カルボキシル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルコキシカルボニル基を示す。]
    で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩。
  2. 請求項1に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する農薬組成物。
  3. 農薬組成物が、さらに界面活性剤を含有する請求項2に記載の農薬組成物。
  4. 請求項1に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を活性成分として含有する有害生物防除剤。
  5. 有害生物防除剤が、殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤である請求項4に記載の有害生物防除剤。
  6. 農園芸用植物を栽培する水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場における有害生物に対して、防除効力を有する請求項5に記載の有害生物防除剤。
  7. 農園芸用植物が、育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物である請求項6に記載の有害生物防除剤。
  8. 請求項1に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩の有効成分量を使用する有害生物の防除方法。
  9. 請求項1に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する農薬組成物を、農園芸用作物または農園芸用作物を生育させようとする若しくは生育している場所に対して、同時に又は分割して作用させることによる、有害生物の防除方法。
  10. 有害生物防除剤を施用する場所が、水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場である請求項8又は9に記載の有害生物の防除方法。
  11. 請求項1に記載の5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体、又はその農業上許容される塩を殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤として使用する請求項8〜10のいずれかに記載の有害生物の防除方法。
  12. 請求項4〜7のいずれかに記載の有害生物防除剤を、農園芸用作物に対する有害生物を防除に使用する記載の有害生物防除剤の使用方法。
  13. 一般式[II]
    Figure 2021121582
    [式中、
    nは、0、1又は2の整数を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、シアノ基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C〜Cアルキル基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノ基、カルボキシ基、C〜Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cシクロアルキルカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルコキシカルボニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ[ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル]アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基、メルカプトC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルチオC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、
    無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルコキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、基−OR、基−S(=O)−R、基−N(R)(R10)、ハロゲン原子を示し、
    は、C〜Cアルキル基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜CハロアルコキシC〜Cハロアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜CアルコキシC〜Cアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキルC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルオキシC〜Cアルキル基、C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルチオC〜Cアルキル基、シアノC〜Cアルキル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基を示し、
    10は、水素原子、C〜Cアルキル基を示し、
    また、RとR10はこれらの結合する窒素原子と共に3〜8員のヘテロ環、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロ環を形成してもよく、該ヘテロ環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルキル基又はC〜Cハロアルコキシ基によって置換されてもよく、
    11は、水素原子、C〜Cアルキル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニル基、無置換の若しくは置換基群αから選ばれる置換基でモノ置換又はポリ置換されたフェニルC〜Cアルキル基を示し、
    置換基群αは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、ヒドロキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cハロアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基、アミノ基、モノ(C〜Cアルキル)アミノ基、ジ(C〜Cアルキル)アミノ基、モノ(C〜Cアルキルスルホニル)アミノ基、モノ(C〜Cハロアルキルスルホニル)アミノ基、N−(C〜Cアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、N−(C〜Cハロアルキルスルホニル)−N−(C〜Cアルキル)アミノ基、ホルミル基、カルボキシル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルコキシカルボニル基を示す。]
    で表される5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸誘導体、又はその塩。
JP2020014656A 2020-01-31 2020-01-31 5−(ピラゾール−5−イル)安息香酸アミド誘導体及び有害生物防除剤 Pending JP2021121582A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112033A3 (en) * 2021-12-15 2023-08-03 Adama Agan Ltd. Compounds useful for the preparation of various agrochemicals and markers thereof

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