JP2021119641A - 通信スループット推定装置、通信スループット推定方法、プログラム、映像配信装置 - Google Patents

通信スループット推定装置、通信スループット推定方法、プログラム、映像配信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】中継装置でTCPコネクションを分割した場合において、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが難しい、という課題を解決すること。【解決手段】通信スループット推定装置は、複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得する。そして、通信スループット推定装置は、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、通信スループット推定装置、通信スループット推定方法、プログラム、映像配信装置に関する。
近年、モバイルネットワークを活用したライブ映像配信サービスが普及してきた。ライブ映像配信のプラットフォームとして、MPEG−DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)やHLS(HTTP Live Streaming)などが提案されている。これらのプラットフォームは、トランスポート層にTCPを用いて、変動するスループットに合わせて動的に映像の画質を調整しながら配信する適応映像配信と呼ばれる機能を持つ。適応映像配信により、再生中断を防ぎつつ、高画質な映像配信が可能になり、ユーザの体感品質を向上できる。
上記のような映像配信において、より高画質な映像を配信するためには、通信スループットを向上する必要がある。ここで、通信スループットを向上するための技術として、例えば、非特許文献1がある。非特許文献1では、トランスポート層の通信を分割することで、通信スループットを向上する方式が提案されている。この方式は、中継装置でTCPコネクションを分割し、複数の分割TCPコネクションを用いて中継データ転送を行う。中継装置でTCPコネクションを分割することで、E2E(End-to-End)の遅延時間は伸びてしまうが、TCPコネクションのフィードバックループが小さくなり、通信スループットを向上できる。
また、上記非特許文献1に記載されているような、中継装置によるTCPコネクションの分割を採用した技術として、例えば、特許文献1がある。例えば、特許文献1には、ノード間でTCPコネクションを確立してデータの送信を行うシステムが記載されている。特許文献1によると、ノード間でデータの送信を行う際に、平均スループットやスループットの上昇速度などの情報をデータの送信先に通知する。各ノードは、通知された情報を用いて、通信制御を行うことなる。
また、関連する技術として、例えば、非特許文献2がある。非特許文献2には、ネットワークの状態を入力として与えることで通信スループットを理論的に算出する方法が記載されている。通信スループットを的確に把握することで、再生中断などを減らすことが出来る。例えば、非特許文献2には、遅延時間とロス率を基に通信スループットを推定する方法として、下記数1が記載されている。
Figure 2021119641
なお、xは通信スループットを示しており、mは最大セグメントサイズ(Maximum Segment Size:MSS)を示しており、tRTTはラウンドトリップタイム(Round-Trip Time:RTT)を示しており、pはパケットロス率を示している。
また、関連する技術として、例えば、非特許文献3がある。非特許文献3には、上記例示した場合とは他の通信スループット推定方式が記載されている。非特許文献3に記載されている通信スループット推定方式では、通信スループットの変動過程(定常過程/非定常過程)を判別するとともに、判別履歴に基づいて、定常過程モデルと非定常過程モデルを混合した混合モデルを構築する。そして、混合モデルに基づいて未来の通信スループットの確率分布(確率密度関数)を算出して、確率密度関数から未来の通信スループットの確率的な広がり(確率的拡散)を算出する。
国際公開第2011/102294号
A. Bakre, B. R. Badrinath. "I-TCP: indirect TCP for mobile hosts," in Proc. 15th International Conf. on Distributed Computing Systems (ICDCS), May 1995. M. Mathis, J. Semke, J. Mahdavi, T. Ott, "The Macroscopic Behavior of the TCP Congestion Avoidance Algorithm," ACM SIGCOMM Computer Communication Review, vol. 27, no. 3, pp. 67-82, 1997. 吉田裕志,里田浩三,「アプリケーションレベルでのTCPスループットの定常性解析と予測モデル構築」,信学技報,vol.112,no.352,IN2012−128,pp.39−44,2012年12月.
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従った通信に係る通信スループットは、様々な要因(例えば、E2E遅延、パケットロス、クロストラヒック、及び無線通信における電波強度等)が複雑に作用することによって時々刻々変動する。そのため、変動の激しいネットワークにおいて、再生中断を減らすためには、単に現在のスループットを把握するだけでなく、将来のスループットを予測する必要がある。
ここで、非特許文献3では、通信スループットを確率変数として捉え、未来の通信スループットの確率分布を予測している。しかしながら、非特許文献3に記載の技術の場合、通信スループットの確率分布を予測するためには、それまでの通信スループットを把握する必要がある。そのため、トランスポート層の通信を分割可能な中継装置が複数存在する環境で、未来の通信スループットを最大化するためには、トランスポート層の通信を分割する分割パターン全通りのスループットを把握する必要がある。その結果、中継装置が多数存在する環境では、多大な通信コストや、長い計測時間が必要となってしまう、という問題が生じていた。
上記問題に対して、非特許文献2に記載された方式を用いることで、遅延時間とロス率を基に通信スループットを推定する事ができる。しかしながら、非特許文献2に記載された方式は、中継装置でTCPコネクションが分割される環境を想定していない。そのため、E2Eで計測されるロス率や遅延時間を上述した数1に代入することで通信スループットを推定した場合、推定精度が低くなる、という問題があった。
また、特許文献1に記載されている技術では、過去の統計値に基づく平均スループットやスループットの上昇速度について記載されているものの、スループットの予測方法について特に開示されていない。そのため、特許文献1に記載の技術を用いても上記問題は解決できなかった。
このように、中継装置でTCPコネクションを分割した場合において、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが難しい、という問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、中継装置でTCPコネクションを分割した場合において、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが難しい、という問題を解決する通信スループット推定装置、通信スループット推定方法、プログラム、映像配信装置を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である通信スループット推定装置は、
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を有する
という構成をとる。
また、本発明の他の形態である通信スループット推定方法は、
通信スループット推定装置が、
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する
という構成をとる。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
通信スループット推定装置に、
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を実現するためのプログラムである。
また、本発明の他の形態である映像配信装置は、
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部と、
前記確率分布推定部による推定の結果に基づいて画質を調整する調整部と、
前記調整部により画質を調整した映像データを配信する配信部と、
を有する
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、中継装置でTCPコネクションを分割した場合において、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが難しい、という問題を解決する通信スループット推定装置、通信スループット推定方法、プログラム、映像配信装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における通信システムの全体の構成の一例を示す図である。 図1で示す送信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図2で示す通信スループット予測部の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における通信システムにおいて行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における通信システムの全体の構成の一例を示す図である。 図5で示す送信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図5で示す中継装置の構成の一例を示すブロック図である。 図5で示す受信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図5で示す通信スループット予測装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における各ノードの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における通信スループット予測装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態、第2の実施形態を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示的に説明する図である。 本発明の第3の実施形態における通信スループット推定装置の構成の一例を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を図1から図4までを参照して説明する。図1は、通信システムの全体の構成の一例を示す図である。図2は、送信端末100の構成の一例を示すブロック図である。図3は、通信スループット予測部110の構成の一例を示すブロック図である。図4は、通信システムにおいて行われる処理の一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態では、通信スループット予測部110による算出の結果に応じて動的に画質を調整したうえで、受信端末300に対して映像を配信する送信端末100について説明する。本実施形態における通信スループット予測部110は、送信端末100から受信端末300までデータ転送する際の、E2E(End-to-End)の通信スループットの確率分布を推定する。具体的には、後述するように、通信スループット予測部110は、装置間に確立したTCP(Transmission Control Protocol)コネクション(通信コネクション)であるリンクそれぞれの遅延の確率分布とロス率の確率分布を算出して、通信スループットの確率分布をリンクごとに推定する。そして、通信スループット予測部110は、推定した結果を基に、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する。
図1は、通信システム全体の構成の一例を示している。図1を参照すると、通信システムは、送信端末100と、中継装置200(中継装置200−1、中継装置200−2)と、受信端末300と、を有している。
図1で示すように、送信端末100と中継装置200−1とは、ネットワークN−1を介して互いに通信可能なよう接続されている。また、中継装置200−1と中継装置200−2とは、ネットワークN−2を介して互いに通信可能なよう接続されている。また、中継装置200−2と受信端末300とは、ネットワークN−3を介して互いに通信可能なよう接続されている。このように、送信端末100は、中継装置200やネットワークNなどを介して、受信端末300と通信可能なよう接続されている。
なお、図1では、通信システムの構成の一例について例示している。通信システムが有する構成は、図1で示す場合に限定されない。例えば、通信システムは、1つの中継装置200のみ有していても構わないし、3つ以上の複数の中継装置200を有していても構わない。
また、本実施形態においては、送信端末100、中継装置200、受信端末300を特に区別しない場合、上記3種類の装置をノードとひとまとめに表記する場合がある。また、本実施形態においては、各ノード間で確立したTCPコネクションをリンクと呼ぶ。
送信端末100は、当該送信端末100と受信端末300の間で変動するスループットに合わせて、動的に画質を調整して映像を配信する情報処理装置である。例えば、図1で示す場合、送信端末100は、中継装置200−1に対してパケットを送信することで、受信端末300に向けて映像を配信する。送信端末100は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピューター、タブレット端末などである。送信端末100は、上記例示した以外の情報処理装置であっても構わない。
図2は、送信端末100の構成の一例を示している。図2を参照すると、送信端末100は、例えば、通信スループット予測部110と、画質調整部120と、映像配信部130と、を有している。例えば、送信端末100は、図示しない演算装置と記憶装置とを有している。例えば、送信端末100は、図示しない記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現する。
通信スループット予測部110は、送信端末100から中継装置200−1まで、中継装置200−1から中継装置200−2まで、中継装置200−2から受信端末300まで、の各ノード間それぞれでTCPコネクションを確立する。そして、通信スループット予測部110は、送信端末100から受信端末300までデータ転送する際の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する。
図3は、通信スループット予測部110の構成の一例を示している。図3を参照すると、通信スループット予測部110は、例えば、通信部111と遅延算出部112と遅延確率分布推定部113とロス率算出部114とロス率確率分布推定部115とリンクスループット確率分布推定部116(リンク別確率分布推定部)とE2Eスループット確率分布推定部117(確率分布推定部)とを含む。
通信部111は、中継装置200−1、200−2及び受信端末300と通信を行う。例えば、通信部111は、中継装置200−1、200−2、受信端末300から、パケットの転送結果を示す情報を受信する。すると、通信部111は、受信したパケットの転送結果を示す情報を、遅延算出部112と、ロス率算出部114に入力する。
なお、パケットの転送結果を示す情報には、パケットの送信にかかった時間や送信したパケットに応じて送信先から送信される応答パケットの返信にかかった時間、パケットロスに関する情報(例えば、パケットロスの発生を示す情報やパケットの再送率を示す情報など)、などが含まれている。パケットの転送結果を示す情報は、上記例示した情報以外が含まれていても構わない。
遅延算出部112は、パケットの転送結果を示す情報に基づいて、各リンクの遅延を算出する。
例えば、遅延算出部112は、送信端末100、中継装置200−1間のパケットの転送結果を示す情報に基づいて、送信端末100が中継装置200−1に対してパケットを送信してから、受信したパケットに応じて中継装置200−1が応答した応答パケットが送信端末100に届くまでの時間を算出する。これにより、遅延算出部112は、送信端末100と中継装置200−1との間におけるリンクの遅延を算出する。また、遅延算出部112は、上記と同様の処理を行うことにより、中継装置200−1と中継装置200−2との間のリンク、中継装置200−2と受信端末300との間のリンク、のそれぞれの遅延を算出する。
遅延確率分布推定部113は、遅延算出部112で算出した各リンクの遅延の集合から、各リンクの遅延の確率分布を推定する。つまり、遅延確率分布推定部113は、遅延算出部112による算出結果に基づいて、遅延の確率分布をリンクごとに算出する。
例えば、遅延確率分布推定部113は、遅延算出部112から各リンクの遅延を入力されると、入力された遅延を示す情報をリンクごとに記憶する。そして、遅延確率分布推定部113は、記憶している各リンクの遅延の集合から、遅延の確率分布をリンクごとに推定する。例えば、遅延確率分布推定部113は、遅延の確率分布をガウス分布と仮定する。そして、遅延確率分布推定部113は、遅延の集合をガウス分布にフィッティングすることによって、遅延の確率分布をリンクごとに推定する。
例えば、以上のように、遅延確率分布推定部113は、遅延の確率分布をリンクごとに推定する。なお、遅延確率分布推定部113が仮定する遅延の確率分布は、ガウス分布以外であっても構わない。例えば、遅延確率分布推定部113が仮定する遅延の確率分布は、ガンマ分布、t分布、F分布、その他の確率分布などであってもよい。
ロス率算出部114は、パケットの転送結果を示す情報に基づいて、各リンクのロス率を算出する。
例えば、ロス率算出部114は、パケットの転送結果を示す情報に基づいて、送信端末100から中継装置200−1までのパケットの転送中にパケットロスが発生する確率(つまり、パケットが転送先である中継装置200−1まで届かない確率)を算出する。これにより、ロス率算出部114は、送信端末100と中継装置200−1との間におけるリンクのロス率を算出する。また、遅延算出部112は、上記と同様の処理を行うことにより、中継装置200−1と中継装置200−2との間のリンク、中継装置200−2と受信端末300との間のリンク、のそれぞれのロス率を算出する。
ロス率確率分布推定部115は、ロス率算出部114で算出した各リンクのロス率の集合から、各リンクのロス率の確率分布を推定する。つまり、ロス率確率分布推定部115は、ロス率算出部114による算出結果に基づいて、ロス率の確率分布をリンクごとに算出する。
例えば、ロス率確率分布推定部115は、ロス率算出部114から各リンクのロス率を入力されると、入力されたロス率を示す情報をリンクごとに記憶する。そして、ロス率確率分布推定部115は、記憶している各リンクのロス率の集合から、ロス率の確率分布をリンクごとに推定する。例えば、ロス率確率分布推定部115は、ロス率の確率分布をガウス分布と仮定する。そして、ロス率確率分布推定部115は、ロス率の集合をガウス分布にフィッティングすることによって、ロス率の確率分布をリンクごとに推定する。
例えば、以上のように、ロス率確率分布推定部115は、ロス率の確率分布をリンクごとに推定する。なお、ロス率確率分布推定部115が仮定するロス率の確率分布は、ガウス分布以外であっても構わない。例えば、ロス率確率分布推定部115が仮定するロス率の確率分布は、ガンマ分布、t分布、F分布、その他の確率分布などであってもよい。
リンクスループット確率分布推定部116は、遅延確率分布推定部113で推定した各リンクの遅延の確率分布と、ロス率確率分布推定部115で推定した各リンクのロス率の確率分布を基に、各リンクの通信スループットの確率分布を推定する。
例えば、リンクiの遅延の確率変数をT、リンクiのロス率の確率変数をP、リンクiの通信スループットの確率変数をXとする。また、Xの確率密度関数をfxi(x)、累積分布関数をFXi(x)とする。また、Tiの確率密度関数をfTi(t)、Piの確率密度変数をfpi(p)とする。
ここで、背景技術で示した数1が成り立つと仮定すると、PをTとXで表すことが出来る。そのため、XとTの同時確率密度分布f(Xi,Ti)(x、t)は、TiとPiの同時確率密度関数f(Ti,Pi)(t、p)を用いて表せる。
例えば、数1より、上記変数変換のヤコビ行列J_iは、下記数2で示す式で表せる。
Figure 2021119641
また、数2で示す式より、上記変数変換のヤコビアン|J|は、下記数3で示す式で表せる。
Figure 2021119641
したがって、XiとTiの同時確率密度分布f(Xi,Ti)(x、t)は、下記数4で示す式で表せる。
Figure 2021119641
ここで、リンクiの遅延とロスが独立な事象とみなす。すると、リンクiの通信スループットの確率密度関数fXi(x)は、下記数5で示す式で推定出来る。
Figure 2021119641
また、累積分布関数は、確率密度関数を積分することで算出することが出来る。そのため、リンクiの通信スループットの累積分布関数Fi(x)は、下記数6で示す式で推定出来る。
Figure 2021119641
リンクスループット確率分布推定部116は、例えば、上記数5や数6で示す式を用いることで、通信スループットの確率分布をリンク毎に推定する。
E2Eスループット確率分布推定部117は、リンクスループット確率分布推定部116で推定した各リンクの通信スループットの確率分布を基に、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する。
例えば、各リンクで遅延やパケットロスが独立に発生し、中継装置200でTCPを分割する処理による遅延が発生しないと仮定すると、E2Eの通信スループットの累積分布関数FXs(x)は、下記数7で示す式で算出出来る。
Figure 2021119641
また、E2Eの通信スループットの確率密度関数fXs(x)は、累積分布関数Fxs(x)を微分することで算出でき、下記数8で示す式で表される。
Figure 2021119641
例えば、E2Eスループット確率分布推定部117は、リンクスループット確率分布推定部116が推定したf(x)、F(x)を数8で示す式に代入することで、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を予測する。
以上が、通信スループット予測部110の構成の一例である。
画質調整部120は、通信スループット予測部110による推定の結果に基づいて、動的に画質を調整する。例えば、画質調整部120は、通信スループット予測部110による推定の結果に基づいて、単位再生時間あたりの映像データサイズを示すビットレートや、単位時間当たりの映像フレーム数を示すフレームレートを調整する。
例えば、画質調整部120は、通信スループット予測部110により通信スループットが向上すると推定された場合、ビットレートやフレームレートを高くする。一方、画質調整部120は、通信スループット予測部110により通信スループットが低下すると推定された場合、ビットレートやフレームレートを低くする。このように、画質調整部120は、通信スループット予測部110による推定の結果に基づいて、動的に画質を調整する。
映像配信部130は、画質調整部120で調整された結果に基づいて、受信端末300に対して映像を配信する。つまり、映像配信部130は、画質調整部120で調整されたビットレートやフレームレートで受信端末300に対して映像を配信する。
以上が、送信端末100の構成の一例である。
中継装置200は、パケットの中継を行う情報処理装置である。中継装置200は、パケットを受信すると、送信先装置にパケットを転送する。例えば、中継装置200−1は、送信端末100からパケットを受信すると、中継装置200−2に対して当該パケットを転送する。また、中継装置200−2は、中継装置200−1からパケットを受信すると、受信端末300に対して当該パケットを転送する。
また、中継装置200は、パケットの送信元に対して応答パケットを返信する確認応答を行ったり、抜けのあるパケットの再送を要求したりする。
以上のように、中継装置200の構成は、TCPをリンクごとに分割する既知の構成を採用することが出来る。そのため、本実施形態においては、中継装置200の構成について特に限定しない。
受信端末300は、送信端末100からパケットを受信する。受信端末300は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピューター、タブレット端末などである。受信端末300は、上記例示した以外の情報処理装置であっても構わない。なお、本実施形態においては、受信端末300の構成は特に限定しない
以上が、通信システムの全体の構成の一例である。続いて、図4を参照して、通信システムにおいて行われる処理の一例について説明する。
図4で示す場合、ノード間でパケットの転送が行われる(ステップS101)。例えば、送信端末100は、中継装置200−1に対してパケットを送信する。また、中継装置200−1は、送信端末100から受信したパケットを中継装置200−2に対して転送する。また、中継装置200−2は、中継装置200−1から受信したパケットを受信端末300に対して転送する。
各ノードは、パケットの転送結果を送信端末100へ入力する(ステップS102)。これにより、送信端末100の通信部111は、各ノードからパケットの転送結果を受信する。通信部111は、パケットの転送結果を、遅延算出部112とロス率算出部114に入力する。
遅延算出部112は、ステップS102で得たパケット転送結果から、各リンクの遅延を算出する(ステップS103)。そして、遅延算出部112は、算出した各リンクの遅延を遅延確率分布推定部113に入力する。
遅延確率分布推定部113は、遅延算出部112から入力された各リンクの遅延を記憶する。そして、遅延確率分布推定部113は、記憶されている各リンクの遅延の集合を基に、遅延の確率分布をリンクごとに推定する(ステップS104)。
例えば、遅延確率分布推定部113は、各リンクの遅延の確率分布をガウス分布と仮定して、ガウス分布にフィッティングすることによって、各リンクの遅延の確率分布を推定する。なお、遅延確率分布推定部113が仮定する遅延の確率分布は、ガウス分布以外であっても構わない。例えば、ガンマ分布であっても、t分布であっても、F分布であっても、その他の確率分布であってもよい。
例えば上述したように、遅延確率分布推定部113は、記憶されている各リンクの遅延の集合を基に、遅延の確率分布をリンクごとに推定する。そして、遅延確率分布推定部113は、推定した各リンクの遅延を、リンクスループット確率分布推定部116に入力する。
また、ロス率算出部114は、ステップS102で得たパケット転送結果から、各リンクのロス率を算出する(ステップS105)。そして、ロス率算出部114は、算出した各リンクのロス率をロス率確率分布推定部115に入力する。
ロス率確率分布推定部115は、ロス率算出部114から入力された各リンクのロス率を記憶する。そして、ロス率確率分布推定部115は、記憶されている各リンクのロス率の集合を基に、ロス率の確率分布をリンクごとに推定する(ステップS106)。
例えば、ロス率確率分布推定部115は、各リンクのロス率の確率分布をガウス分布と仮定して、ガウス分布にフィッティングすることによって、各リンクのロス率の確率分布を推定する。なお、ロス率確率分布推定部115が仮定するロス率の確率分布は、ガウス分布以外であっても構わない。例えば、ガンマ分布であっても、t分布であっても、F分布であっても、その他の確率分布であってもよい。
例えば上述したように、ロス率確率分布推定部115は、記憶されている各リンクのロス率の集合を基に、ロス率の確率分布をリンクごとに推定する。そして、ロス率確率分布推定部115は、推定した各リンクのロス率を、リンクスループット確率分布推定部116に入力する。
なお、ステップS105、ステップS106の処理は、ステップS103、ステップS104の処理と並行して行われても構わないし、ステップS103、ステップS104の処理の前に行われても構わない。
リンクスループット確率分布推定部116は、遅延確率分布推定部113から入力された各リンクの遅延の確率分布と、ロス率確率分布推定部115から入力された各リンクのロス率の確率分布より、各リンクの通信スループットの確率分布を推定する(ステップS107)。例えば、リンクスループット確率分布推定部116は、上述した数5や数6で示す式を用いることで、通信スループットの確率分布をリンク毎に推定する。そして、リンクスループット確率分布推定部116は、推定した各リンクのスループットの確率分布を、E2Eスループット確率分布推定部117に入力する。
E2Eスループット確率分布推定部117は、リンクスループット確率分布推定部116から入力された各リンクのスループットの確率分布を基に、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する(ステップS108)。例えば、E2Eスループット確率分布推定部117は、ステップS107で得たfi(x)、Fi(x)を数8で示す式に代入することで、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を予測する。
その後、画質調整部120は、通信スループット予測部110による推定の結果に基づいて、動的に画質を調整する。そして、映像配信部130は、画質調整部120で調整された結果に基づいて、受信端末300に対して映像を配信する。
以上が、通信システムにおいて行われる処理の一例である。
このように、送信端末100は、通信スループット予測部110を有している。また、通信スループット予測部110は、リンクスループット確率分布推定部116と、E2Eスループット確率分布推定部117と、を有している。このような構成により、リンクスループット確率分布推定部116は、遅延確率分布推定部113から入力された各リンクの遅延の確率分布と、ロス率確率分布推定部115から入力された各リンクのロス率の確率分布に基づいて、各リンクの通信スループットの確率分布を推定することが出来る。また、E2Eスループット確率分布推定部117は、リンクスループット確率分布推定部116から入力された各リンクのスループットの確率分布を基に、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定することが出来る。つまり、上記構成によると、各ノードから取得した転送結果を示す情報を基に各リンクのスループットの確率分布を推定するとともに、推定した結果に基づいて、E2Eの通信スループットの確率分布を推定することが出来る。これにより、中継装置200でTCPコネクションを分割した場合であっても、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが可能となる。つまり、上記構成によると、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を、実際に各リンクを結合し通信することなく、高精度に予測することが出来る。
また、本実施形態で説明した方法によると、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが可能となるため、再生中断を減らすことが可能となる。その結果、本実施形態で説明した方法によると、より的確に再生中断を防ぎつつ、高画質な映像配信を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、送信端末100が通信スループット予測部110を有するとした。つまり、送信端末100が通信スループット推定装置を含む場合について例示した。しかしながら、通信スループット予測部110を実装する装置は、送信端末10に限定されない。通信スループット予測部110は、例えば、中継装置200や受信端末300に実装してもよい。また、通信スループット予測部110を実装する装置は、図1の通信システムと通信可能に接続した通信スループット予測装置上に実装してもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を図5から図11までを参照して説明する。図5は、通信システムの全体の構成の一例を示す図である。図6は、送信端末400の構成の一例を示すブロック図である。図7は、中継装置500の構成の一例を示すブロック図である。図8は、受信端末600の構成の一例を示すブロック図である。図9は、通信スループット予測装置700の構成の一例を示すブロック図である。図10は、各ノードの動作の一例を示すフローチャートである。図11は、通信スループット予測装置700の動作の一例を示すフローチャートである。
第2の実施形態では、通信システムが通信スループット予測装置700(通信スループット推定装置)を含む場合について説明する。本実施形態の場合、第1の実施形態で説明した送信端末100が有する通信スループット予測部110の構成のうち、リンクスループット確率分布推定部116、E2Eスループット確率分布推定部117に相当する構成を、通信スループット予測装置700が有している。また、通信システム上の各ノードは、第1の実施形態で説明した送信端末100が有する通信スループット予測部110の構成のうち、遅延算出部112、遅延確率分布推定部113、ロス率算出部114、ロス率確率分布推定部115、に相当する構成を有している。
図5は、第2の実施形態における通信システム全体の構成の一例を示している。図5を参照すると、通信システムは、送信端末400と、中継装置500(中継装置500−1、中継装置500−2)と、受信端末600と、通信スループット予測装置700と、を有している。
図5で示すように、送信端末400と中継装置500−1とは、ネットワークN−1を介して互いに通信可能なよう接続されている。また、中継装置500−1と中継装置500−2とは、ネットワークN−2を介して互いに通信可能なよう接続されている。また、中継装置500−2と受信端末600とは、ネットワークN−3を介して互いに通信可能なよう接続されている。このように、送信端末400は、中継装置500やネットワークNなどを介して、受信端末600と通信可能なよう接続されている。
また、通信スループット予測装置700は、ネットワークN−1、ネットワークN−2、ネットワークN−3を介して、送信端末400、中継装置500−1、中継装置500−2、受信端末600と互いに通信可能なよう接続されている。
なお、本実施形態の場合も、第1の実施形態の場合と同様に、通信システムが有する構成は、図5で示す場合に限定されない。例えば、通信システムは、1つの中継装置500のみ有していても構わないし、3つ以上の複数の中継装置500を有していても構わない。
第2の実施形態の通信システムにおいては、通信スループット予測装置700が送信端末400と受信端末600の間の通信スループットの確率分布を予測する。そして、送信端末400が、通信スループット予測装置700で推定されたスループットに合わせて動的に画質を調整し、映像を配信する。これにより、再生中断を防ぎつつ、高画質なライブ映像配信を実現する。
図6は、送信端末400が有する構成のうち本実施形態に特徴的な構成を示している。図6を参照すると、送信端末400は、例えば、遅延・ロス率推定部410を有している。また、図6では図示していないが、送信端末400は、第1の実施形態で説明した画質調整部120と、映像配信部130と、に相当する構成を有することが出来る。例えば、送信端末400は、図示しない演算装置と記憶装置とを有している。例えば、送信端末400は、図示しない記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現する。
また、図6を参照すると、遅延・ロス率推定部410は、通信部411と、遅延算出部412と、遅延確率分布推定部413と、ロス率算出部414と、ロス率確率分布推定部415とを有する。
通信部411は、ネットワークN−1と通信可能に接続する。通信部411は、各ノードと通信を行う。
遅延算出部412と、ロス率算出部414とは、通信部411を介して、ノード間でパケット転送した結果を受け取る。また、遅延確率分布推定部413と、ロス率確率分布推定部415とは、通信部411を介して、通信スループット予測装置700と通信することが出来る。
遅延算出部412は、例えば第1の実施形態の遅延算出部112と同様に、各リンクの遅延を算出する。また、遅延確率分布推定部413は、遅延算出部412で算出された遅延を記憶する。そして、遅延確率分布推定部413は、例えば第1の実施形態の遅延確率分布推定部113と同様に、各リンクの遅延の確率分布を推定する。その後、遅延確率分布推定部413は、推定した結果を、通信部411を介して通信スループット予測装置700へと送信する。
ロス率算出部414は、例えば第1の実施形態のロス率算出部114と同様に、各リンクのロス率を算出する。また、ロス率確率分布推定部415は、ロス率算出部414で算出されたロス率を記憶する。そして、ロス率確率分布推定部415は、例えば第1の実施形態のロス率確率分布推定部115と同様に、各リンクのロス率の確率分布を推定する。その後、ロス率確率分布推定部415は、推定した結果を、通信部411を介して通信スループット予測装置700へと送信する。
以上のように、遅延・ロス率推定部410は、第1の実施形態で説明した通信スループット予測部110が有する構成のうち、通信部111、遅延算出部112、遅延確率分布推定部113、ロス率算出部114、ロス率確率分布推定部115、に相当する構成を有している。各構成の詳細については、第1の実施形態で既に説明したため省略する。
図7は、中継装置500が有する構成のうち本実施形態に特徴的な構成を示している。図7を参照すると、中継装置500は、例えば、遅延・ロス率推定部510を有している。例えば、中継装置500は、図示しない演算装置と記憶装置とを有している。例えば、中継装置500は、図示しない記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現する。
また、図7を参照すると、遅延・ロス率推定部510は、通信部511と、遅延算出部512と、遅延確率分布推定部513と、ロス率算出部514と、ロス率確率分布推定部515とを有する。以上のように、遅延・ロス率推定部510の構成は、上述した送信端末400が有する遅延・ロス率推定部410の構成と同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
図8は、受信端末600が有する構成のうち本実施形態に特徴的な構成を示している。図8を参照すると、受信端末600は、例えば、遅延・ロス率推定部610を有している。例えば、受信端末600は、図示しない演算装置と記憶装置とを有している。例えば、受信端末600は、図示しない記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現する。
また、図8を参照すると、遅延・ロス率推定部610は、通信部611と、遅延算出部612と、遅延確率分布推定部613と、ロス率算出部614と、ロス率確率分布推定部615とを有する。以上のように、遅延・ロス率推定部610の構成は、上述した送信端末400が有する遅延・ロス率推定部410、中継装置500が有する遅延・ロス率推定部510、の構成と同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
通信スループット予測装置700は、各ノードから遅延とロス率の確率分布の情報を受け取る。そして、通信スループット予測装置700は、受け取った情報に基づいて、各リンクの通信スループットの確率分布を推定するとともに、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する。
図9は、通信スループット予測装置700の構成の一例を示している。図9を参照すると、通信スループット予測装置700は、通信部701と、リンクスループット確率分布推定部702と、E2Eスループット確率分布推定部703と、を有している。例えば、通信スループット予測装置700は、図示しない演算装置と記憶装置とを有している。例えば、通信スループット予測装置700は、図示しない記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現する。
通信部701は、ネットワークN−1、ネットワークN−2、ネットワークN−3を介して、各ノード(送信端末400、中継装置500、受信端末600)と通信することが出来る。また、通信部701は、各ノードから、ノードで算出した各リンクの遅延の確率分布とロス率の確率分布を受信する。
リンクスループット確率分布推定部702は、各ノードから受信した情報に基づいて、例えば第1の実施形態のリンクスループット確率分布推定部116と同様に、各リンクの通信スループットの確率分布を推定する。リンクスループット確率分布推定部702が行う処理の詳細は、リンクスループット確率分布推定部116と同様であるため省略する。
E2Eスループット確率分布推定部703は、例えば第1の実施形態のE2Eスループット確率分布推定部117と同様に、リンクスループット確率分布推定部702で推定された各リンクの通信スループットの確率分布に基づいて、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する。E2Eスループット確率分布推定部703が行う処理の詳細は、E2Eスループット確率分布推定部117と同様であるため省略する。
上記推定の後、E2Eスループット確率分布推定部703は、推定した結果を送信端末400に送信する。これにより、送信端末400は、E2Eスループット確率分布推定部703よる推定の結果に基づいて、動的に画質を調整することが出来る。また、送信端末400は、動的に画質を調整したうえで、受信端末600に対して映像を配信することが出来る。
以上が、第2の実施形態における通信システムの構成の一例である。
なお、本実施形態においては、送信端末400が有する遅延・ロス率推定部410、中継装置500が有する遅延・ロス率推定部510、受信端末600が有する遅延・ロス率推定部610、のうち具体的にどの遅延・ロス率推定部がどのリンクの遅延の確率分布、ロス率の確率分布を算出するかについては特に限定しない。遅延の確率分布、ロス率の確率分布の推定は、TCPコネクションを確立した2つのノードのうちのいずれか一方で行うよう構成しても構わないし、例えば、ノードの負荷などに応じて推定する装置を変更するよう構成しても構わない。
続いて、図10、図11を参照して、各ノード(送信端末400、中継装置500、受信端末600)、通信スループット予測装置700の動作の一例について説明する。まず、図10を参照して、各ノードの動作の一例について説明する。各ノードの動作は同じであるため、代表して送信端末400の動作の一例について説明する。
図10を参照すると、遅延・ロス率推定部410の通信部411は、通信部パケットの転送結果を、ノードのいずれかから取得する(ステップS201)。ステップS201の場合、図4で説明したステップS102の場合と異なり、全てのパケットの転送結果を取得する必要はない。そして、通信部411は、受信したパケット転送結果を、遅延算出部412とロス率算出部414に入力する。
遅延算出部412は、ステップS201で得たパケット転送結果から、リンクの遅延を算出する(ステップS202)。そして、遅延算出部412は、算出したリンクの遅延を遅延確率分布推定部413に入力する。
遅延確率分布推定部413は、遅延算出部412から入力されたリンクの遅延を記憶する。そして、遅延確率分布推定部413は、記憶されている遅延の集合を基に、遅延の確率分布を推定する(ステップS203)。例えば、遅延確率分布推定部413は、遅延の確率分布をガウス分布と仮定して、ガウス分布にフィッティングすることによって、リンクの遅延の確率分布を推定する。なお、遅延確率分布推定部413は、複数のリンクの遅延を記憶している場合、遅延の確率分布をリンクごとに推定する。
遅延確率分布推定部413は、推定した結果を、通信部411を介して、通信スループット予測装置700へと送信する(ステップS204)。
また、ロス率算出部414は、ステップS201で得たパケット転送結果から、リンクのロス率を算出する(ステップS205)。そして、ロス率算出部414は、算出したリンクのロス率をロス率確率分布推定部415に入力する。
ロス率確率分布推定部415は、ロス率算出部414から入力されたリンクのロス率を記憶する。そして、ロス率確率分布推定部415は、記憶されているロス率の集合を基に、ロス率の確率分布を推定する(ステップS206)。例えば、ロス率確率分布推定部415は、ロス率の確率分布をガウス分布と仮定して、ガウス分布にフィッティングすることによって、ロス率の確率分布を推定する。なお、ロス率確率分布推定部415は、複数のリンクのロス率を記憶している場合、ロス率の確率分布をリンクごとに推定する。
ロス率確率分布推定部415は、推定した結果を、通信部411を介して、通信スループット予測装置700へと送信する(ステップS207)。
なお、ステップS205、ステップS206、ステップS207の処理は、ステップS202、ステップS203、ステップS204の処理と並行して行われても構わないし、ステップS202、ステップS203、ステップS204の処理の前に行われても構わない。
以上が送信端末400の動作の一例である。なお、中継装置500、受信端末600の動作も上述した場合と同様である。続いて、図11を参照して、通信スループット予測装置700の動作の一例について説明する。
図11を参照すると、通信スループット予測装置700の通信部701は、各ノードから遅延の確率分布とロス率の確率分布を取得する(ステップS301)。つまり、通信部701は、各リンクの遅延の確率分布とロス率の確率分布を取得する。そして、通信部701は、取得した各リンクの遅延の確率分布と、各リンクのロス率の確率分布とをリンクスループット確率分布推定部702に入力する。
リンクスループット確率分布推定部702は、入力された各リンクの遅延の確率分布と、各リンクのロス率の確率分布とを基に、各リンクの通信スループットの確率分布を推定する(ステップS302)。そして、リンクスループット確率分布推定部702は、推定した各リンクの通信スループットの確率分布をE2Eスループット確率分布推定部703に入力する。
E2Eスループット確率分布推定部703は、各リンクの通信スループットの確率分布に基づいて、各リンクを結合したときのE2E経路における、各リンクでトランスポート層の通信を分割した場合の、E2Eの通信スループットの確率分布を推定する(ステップS303)。
また、E2Eスループット確率分布推定部703は、推定した結果を送信端末400に送信する。これにより、送信端末400は、E2Eスループット確率分布推定部703よる推定の結果に基づいて、動的に画質を調整することが出来る。また、送信端末400は、動的に画質を調整したうえで、受信端末600に対して映像を配信することが出来る。
このように、本実施形態の場合、各ノードが遅延・ロス率推定部を有している。また、リンクスループット確率分布推定部702は、複数の遅延・ロス率推定部で推定された遅延の確率分布、ロス率の確率分布を基に、各リンクの通信スループットの確率分布を推定するよう構成されている。このように構成することで、E2Eの通信スループットの確率分布を推定するための演算を一台の装置で実行していた第1の実施形態に比べて、確率分布推定のための演算による処理負荷や、発熱を複数の装置に分散させることができる。また、スケーラビリティを向上させることが出来る。
なお、本実施形態においては、各ノードが遅延・ロス率推定部を有しているとした。しかしながら、必ずしも全てのノードが遅延・ロス率推定部を有している必要はない。例えば、中継装置500のみが遅延・ロス率推定部を有するなど、ノードうちの一部のみが遅延・ロス率推定部を有するよう構成しても構わない。
また、通信スループット予測装置700は、必ずしも1台の情報処理装置で構成されなくても構わない。例えば、通信スループット予測装置700は、リンクスループット確率分布推定部702としての機能を有する情報処理装置と、E2Eスループット確率分布推定部703としての機能を有する情報処理装置と、の2つの情報処理装置から構成されても構わない。
<ハードウェア構成について>
上述した第1、第2の実施形態において、送信端末100などの各ノード、通信スループット予測装置700が有する各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各ノード、通信スループット予測装置700が有する各構成要素の一部又は全部は、例えば図12に示すような情報処理装置800とプログラムとの任意の組み合わせにより実現することが出来る。図12は、各ノード、通信スループット予測装置700の各構成要素を実現する情報処理装置800のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置800は、一例として、以下のような構成を含むことが出来る。
・CPU(Central Processing Unit)801
・ROM(Read Only Memory)802
・RAM(Random Access Memory)803
・RAM603にロードされるプログラム群804
・プログラム群804を格納する記憶装置805
・情報処理装置800外部の記録媒体810の読み書きを行うドライブ装置806
・情報処理装置800外部の通信ネットワーク811と接続する通信インタフェース807
・データの入出力を行う入出力インタフェース808
・各構成要素を接続するバス809
上述した各実施形態における各ノード、通信スループット予測装置700が有する各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム群804をCPU801が取得して実行することで実現することが出来る。各ノード、通信スループット予測装置700が有する各構成要素の機能を実現するプログラム群804は、例えば、予め記憶装置805やROM802に格納されており、必要に応じてCPU801がRAM803にロードして実行する。なお、プログラム群804は、通信ネットワーク811を介してCPU801に供給されてもよいし、予め記録媒体810に格納されており、ドライブ装置806が該プログラムを読み出してCPU801に供給してもよい。
なお、図12は、情報処理装置800の構成の一例を示しており、情報処理装置800の構成は上述した場合に例示されない。例えば、情報処理装置800は、ドライブ装置806を有さないなど、上述した構成の一部から構成されても構わない。
[第3の実施形態]
次に、図13を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、通信スループット推定装置90の構成の概要について説明する。
図13は、通信スループット推定装置90の構成の一例を示している。図13を参照すると、通信スループット推定装置90は、確率分布推定部91を有している。
確率分布推定部91は、複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得する。そして、確率分布推定部91は、取得したリンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する。
このように、通信スループット推定装置90は、確率分布推定部91を有している。このような構成により、確率分布推定部91は、リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの、つまり、E2Eの通信スループットの確率分布を推定することが出来る。これにより、ノード間で通信コネクションを分割した場合であっても、E2Eの通信スループットの確率分布を容易な方法で高精度に予測することが可能となる。
また、上述した通信スループット推定装置90は、当該通信スループット推定装置90に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、通信スループット推定装置に、複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得したリンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を実現するためのプログラムである。
また、上述した通信スループット推定装置90により実行される通信スループット推定方法は、通信スループット推定装置が、複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得したリンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する、という方法である。
上述した構成を有する、プログラム、又は、通信スループット推定方法、の発明であっても、上記通信スループット推定装置90と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における通信スループット推定装置などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を有する
通信スループット推定装置。
(付記2)
付記1に記載の通信スループット推定装置であって、
前記リンクごとの遅延とロス率に基づいて、通信スループットの確率分布を前記リンクごとに推定するリンク別確率分布推定部を有し、
前記確率分布推定部は、前記リンク別確率分布推定部による推定の結果に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する
通信スループット推定装置。
(付記3)
付記2に記載の通信スループット推定装置であって、
前記リンク別確率分布推定部は、前記リンクごとの遅延とロス率に基づいて推定される、前記リンクごとの遅延の確率分布とロス率の確率分布を取得し、取得した遅延の確率分布とロス率の確率分布に基づいて、通信スループットの確率分布を前記リンクごとに推定する
通信スループット推定装置。
(付記4)
付記3に記載の通信スループット推定装置であって、
前記リンク別確率分布推定部は、前記リンクごとの遅延の確率分布とロス率の確率分布を前記ノードから取得する
通信スループット推定装置。
(付記5)
付記2又は付記3に記載の通信スループット推定装置であって、
前記リンクごとの遅延に基づいて遅延の確率分布を前記リンクごとに推定する遅延確率分布推定部と、
前記リンクごとのロス率に基づいてロス率の確率分布を前記リンクごとに推定するロス率確率分布推定部と、
を有し、
前記リンク別確率分布推定部は、前記遅延確率分布推定部による推定の結果と、前記ロス率確率分布推定部による推定の結果と、に基づいて、通信スループットの確率分布を前記リンクごとに推定する
通信スループット推定装置。
(付記6)
付記5に記載の通信スループット推定装置であって、
前記ノード間を転送したパケットの転送結果に基づいて当該ノード間に形成された前記リンクの遅延を算出する遅延算出部と、
前記ノード間を転送したパケットの転送結果に基づいて当該ノード間に形成された前記リンクのロス率を算出するロス率算出部と、を有し、
前記遅延確率分布推定部は、前記遅延算出部による算出の結果に基づいて遅延の確率分布を推定し、
前記ロス率確率分布推定部は、前記ロス率算出部による算出の結果に基づいてロス率の確率分布を推定する
通信スループット推定装置。
(付記7)
付記1から付記6までのいずれか1項に記載の通信スループット推定装置であって、
通信スループット推定装置は、複数の前記ノードのいずれかに含まれている
通信スループット推定装置。
(付記8)
通信スループット推定装置が、
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する
通信スループット推定方法。
(付記9)
通信スループット推定装置に、
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を実現するためのプログラム。
(付記10)
複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部と、
前記確率分布推定部による推定の結果に基づいて画質を調整する調整部と、
前記調整部により画質を調整した映像データを配信する配信部と、
を有する
映像配信装置。
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
100 送信端末
110 通信スループット予測部
111 通信部
112 遅延算出部
113 遅延確率分布推定部
114 ロス率算出部
115 ロス率確率分布推定部
116 リンクスループット確率分布推定部
117 E2Eスループット確率分布推定部
120 画質調整部
130 映像配信部
200 中継装置
300 受信端末
400 送信端末
410 遅延・ロス率推定部
411 通信部
412 遅延算出部
413 遅延確率分布推定部
414 ロス率算出部
415 ロス率確率分布推定部
500 中継装置
510 遅延・ロス率推定部
511 通信部
512 遅延算出部
513 遅延確率分布推定部
514 ロス率算出部
515 ロス率確率分布推定部
600 受信端末
610 遅延・ロス率推定部
611 通信部
612 遅延算出部
613 遅延確率分布推定部
614 ロス率算出部
615 ロス率確率分布推定部
700 通信スループット予測装置
701 通信部
702 リンクスループット確率分布推定部
703 E2Eスループット確率分布推定部
800 情報処理装置
801 CPU
802 ROM
803 RAM
804 プログラム群
805 記憶装置
806 ドライブ装置
807 通信インタフェース
808 入出力インタフェース
809 バス
810 記録媒体
811 通信ネットワーク
90 通信スループット推定装置
91 確率分布推定部

Claims (10)

  1. 複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を有する
    通信スループット推定装置。
  2. 請求項1に記載の通信スループット推定装置であって、
    前記リンクごとの遅延とロス率に基づいて、通信スループットの確率分布を前記リンクごとに推定するリンク別確率分布推定部を有し、
    前記確率分布推定部は、前記リンク別確率分布推定部による推定の結果に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する
    通信スループット推定装置。
  3. 請求項2に記載の通信スループット推定装置であって、
    前記リンク別確率分布推定部は、前記リンクごとの遅延とロス率に基づいて推定される、前記リンクごとの遅延の確率分布とロス率の確率分布を取得し、取得した遅延の確率分布とロス率の確率分布に基づいて、通信スループットの確率分布を前記リンクごとに推定する
    通信スループット推定装置。
  4. 請求項3に記載の通信スループット推定装置であって、
    前記リンク別確率分布推定部は、前記リンクごとの遅延の確率分布とロス率の確率分布を前記ノードから取得する
    通信スループット推定装置。
  5. 請求項2又は3に記載の通信スループット推定装置であって、
    前記リンクごとの遅延に基づいて遅延の確率分布を前記リンクごとに推定する遅延確率分布推定部と、
    前記リンクごとのロス率に基づいてロス率の確率分布を前記リンクごとに推定するロス率確率分布推定部と、
    を有し、
    前記リンク別確率分布推定部は、前記遅延確率分布推定部による推定の結果と、前記ロス率確率分布推定部による推定の結果と、に基づいて、通信スループットの確率分布を前記リンクごとに推定する
    通信スループット推定装置。
  6. 請求項5に記載の通信スループット推定装置であって、
    前記ノード間を転送したパケットの転送結果に基づいて当該ノード間に形成された前記リンクの遅延を算出する遅延算出部と、
    前記ノード間を転送したパケットの転送結果に基づいて当該ノード間に形成された前記リンクのロス率を算出するロス率算出部と、を有し、
    前記遅延確率分布推定部は、前記遅延算出部による算出の結果に基づいて遅延の確率分布を推定し、
    前記ロス率確率分布推定部は、前記ロス率算出部による算出の結果に基づいてロス率の確率分布を推定する
    通信スループット推定装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の通信スループット推定装置であって、
    通信スループット推定装置は、複数の前記ノードのいずれかに含まれている
    通信スループット推定装置。
  8. 通信スループット推定装置が、
    複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する
    通信スループット推定方法。
  9. 通信スループット推定装置に、
    複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部を実現するためのプログラム。
  10. 複数のノードそれぞれの間に通信コネクションをはることで各ノード間に形成されたリンクごとの通信スループットの確率分布を取得し、取得した前記リンクごとの通信スループットの確率分布に基づいて、送信元のノードから送信先のノードまでの通信スループットの確率分布を推定する確率分布推定部と、
    前記確率分布推定部による推定の結果に基づいて画質を調整する調整部と、
    前記調整部により画質を調整した映像データを配信する配信部と、
    を有する
    映像配信装置。
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