JP2021119442A - 異常検知方法、異常検知装置、異常検知プログラムおよび学習方法 - Google Patents

異常検知方法、異常検知装置、異常検知プログラムおよび学習方法 Download PDF

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Abstract

【課題】教師データの不足を補いつつ高精度な異常検知を実現すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る異常検知方法は、生成工程と、学習工程と、判定工程とを含む。生成工程は、製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセットを生成する。学習工程は、学習用データセットを用いた深層距離学習を実行することによって、正例の特徴量と負例の特徴量とが互いの間の距離を最適化しつつ特徴量空間へ埋め込まれた判定モデルを出力する。判定工程は、判定対象画像を判定モデルへ入力することによって、判定モデルから判定対象画像の特徴量と正例の特徴量との差分値を取得し、かかる差分値に基づいて判定対象画像中の製品が良品であるか不良品であるかを判定する。【選択図】図2A

Description

開示の実施形態は、異常検知方法、異常検知装置、異常検知プログラムおよび学習方法に関する。
従来、AI(Artificial Intelligence)の教師あり学習の分野において、CNN(Convolutional Neural Networks)などを用いた深層学習を利用した画像認識により、画
像中の物体を分類する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
こうした技術を利用することにより、たとえば製造ラインで製造された製品の画像から、かかる製品が良品であるか不良品であるか、また不良品であればどのような不良であるのかを分類する、工業製品の異常検知などに利用することができる。
特開2018−022484号公報
しかしながら、上述した従来技術には、教師データの不足を補いつつ高精度な異常検知を実現するうえで、さらなる改善の余地がある。
たとえばあらゆる種類の不良のパターンを網羅した十分な教師データが存在する場合、これを用いた学習により、異常検知の高精度化を図れることは明らかである。ただし、工業製品の製造ラインにおいては、不良の種類によっては発生頻度がきわめて低いものもあり、こうした稀なパターンまでをも含めた教師データの収集には、長期の時間を要してしまう。
一方で、製造ラインにおいては、不良の種類の特定までは要せず、歩留まりを防ぐために単に不良品をラインから排除できさえすればよい場合もある。
なお、このように不良品を検知できさえすればよいのであれば、従来より顔認証や画像検索などの分野で用いられてきた距離学習(Metric Learning)を利用することに検討の余地がある。ただし、工業製品の異常検知などの分野では、不良品の教師データが不足しがちであるがために、全くの未知の不良品のデータについては不良品と検知できない場合も多く、導入が進んでいなかった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、教師データの不足を補いつつ高精度な異常検知を実現することができる異常検知方法、異常検知装置、異常検知プログラムおよび学習方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る異常検知方法は、生成工程と、学習工程と、判定工程とを含む。前記生成工程は、製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセットを生成する。前記学習工程は、前記学習用データセットを用いた深層距離学習を実行することによって、前記正例の特徴量と前記負例の特徴量とが互いの間の距離を最適化しつつ特
徴量空間へ埋め込まれた判定モデルを出力する。前記判定工程は、判定対象画像を前記判定モデルへ入力することによって、該判定モデルから前記判定対象画像の特徴量と前記正例の特徴量との差分値を取得し、該差分値に基づいて前記判定対象画像中の製品が良品であるか不良品であるかを判定する。
実施形態の一態様によれば、教師データの不足を補いつつ高精度な異常検知を実現することができる。
図1Aは、実施形態に係る異常検知方法の概要説明図(その1)である。 図1Bは、実施形態に係る異常検知方法の概要説明図(その2)である。 図2Aは、実施形態に係る異常検知装置のブロック図である。 図2Bは、実施形態に係る学習部のブロック図である。 図3Aは、実施形態に係る生成部の動作説明図(その1)である。 図3Bは、実施形態に係る生成部の動作説明図(その2)である。 図3Cは、実施形態に係る生成部の動作説明図(その3)である。 図3Dは、実施形態に係る生成部の動作説明図(その4)である。 図3Eは、実施形態に係る生成部の動作説明図(その5)である。 図4は、実施形態に係る異常検知装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る異常検知装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する異常検知方法、異常検知装置、異常検知プログラムおよび学習方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施形態に係る異常検知方法の概要について、図1Aおよび図1Bを参照して説明する。図1Aおよび図1Bは、実施形態に係る異常検知方法の概要説明図(その1)および(その2)である。
なお、以下では、製品として歯車が製造され、かかる歯車の出荷前検査等において不良品を検知する場合を例に挙げて説明を行う。
既に述べたが、工業製品の製造ラインにおいては、不良の種類によっては発生頻度がきわめて低いものもあり、こうした稀なパターンまでをも含めた教師データのデータ収集には、長期の時間を要する場合がある。
そこで、従来より顔認証や画像検索などの分野で用いられてきた距離学習を利用することに検討の余地がある。
距離学習の場合、判定対象画像が良品画像と似ているかを示す距離によって異常検知が行えるので、深層学習によるクラス分類を行う場合に比べて、教師データは少なくて済むというメリットがある。
そこで、実施形態に係る異常検知方法では、CNNを利用した深層距離学習(Deep Metric Learning)のアルゴリズムであるシャムネットワーク(Siamese Network)を応用することとした。
図1Aに示すように、実施形態に係る異常検知方法では、シャムネットワークを応用したニューラルネットワークを構成し、これを用いて製品の異常を検知することとした。ここで、シャムネットワークは、知られている通り、2つの画像が似ているか似ていないかを示す指標となる距離dを学習する、共通の重みを有する2つのCNNを利用したニューラルネットワークである。
具体的には、図1Aに示すように、実施形態に係る異常検知方法では、まず重みが共通である2つのCNNへそれぞれ、不良品の教師データとなる学習用画像と、良品の教師データとなる学習用画像とを入力する。これにより、2つのCNNはそれぞれ、不良品の特徴量と良品の特徴量とを出力する。
つづいて、実施形態に係る異常検知方法では、距離学習層であるニューラルネットワークへ不良品の特徴量および良品の特徴量を入力し、距離学習層は、これら特徴量を、その差分である距離dが最適化されるように特徴量空間(いわゆる「Embedding空間」)へ埋
め込むことによって良品および不良品の距離を学習する。
すなわち、距離学習層は、不良品および良品それぞれのクラス内分散が小さくなり、かつ、クラス間分散が大きくなるように距離dを学習する。なお、ここでは距離学習層をニューラルネットワークとしたが、これに限られるものではなく、2つのCNNの出力に対し、いわゆるL2ノルムを演算する演算器として構成されてもよい。
そして、実施形態に係る異常検知方法では、かかる距離学習層による学習結果に対し、製品の検品のための判定用画像が入力されると、全結合層は、学習結果から出力される判定用画像の特徴量と良品の特徴量との差分値に基づいて、製品が良品であるか不良品であるかを示す判定結果を出力する。
すなわち、全結合層は、差分値が所定の判定閾値よりも小さければ良品と判定し、大きければ不良品と判定する。これにより、全くの未知のデータが入力されても、少なくとも製品が良であるか不良であるかを判定することができる。
ところで、たとえば工業製品の製造ラインにおいては、良品の教師データはいくらでも入手できるが、不良品の教師データは明らかに良品の教師データに比べて入手が困難である。すると、図1Aに示した実施形態に係る異常検知方法に対応するニューラルネットワークを用いるにしても、不良品の教師データおよび良品の教師データの数に不均衡が生じ、距離dの最適化の精度が低下しかねない。
また、仮に不均衡を解消できるとしても、距離学習の精度を上げるためには、教師データの数が少ないよりも多い方が好ましいことは言うまでもない。ただし、大量の教師データを用いての学習には、処理負荷がかさむという問題が生じる。
そこで、実施形態に係る異常検知方法では、大量の画像データの組み合わせにより良品および不良品それぞれの学習用データセットを複数パターンにわたって生成することとし、メモリには各パターンごとに随時展開しつつ、深層距離学習を行うこととした。
また、学習用データセットの各パターンにおいては、良品と良品の複数の組み合わせで正例となる良品データセットを、良品と不良品の複数の組み合わせで負例となる不良品データセットを、それぞれ設けることとした。
具体的に、図1Bに示すように、良品の各画像データ(図中の「○」印参照)に対し、
たとえば極端に少なく不良品の画像データ(図中の「×」印参照)があるものとする。また、ここでは、学習用データセットのパターン数がn個(nは自然数)であるものとする。
かかる場合に、実施形態に係る異常検知方法では、まず1回目の学習用データセットとして、2つの良品の組み合わせの複数個からなる良品データセットと、1つの良品と1つの不良品の組み合わせの複数個からなる不良品データセットとを生成する。
このとき、実施形態に係る異常検知方法では、良品データセットの組み合わせ数と、不良品データセットの組み合わせ数が1:1となるように学習用データセットを生成する。なお、図1Bに示すように、良品と良品との組み合わせは無論のこと、不良品の画像データは、その数自体は少ないものの、良品との組み合わせについては無数に作ることができる。これにより、良品データセットの組み合わせ数と、不良品データセットの組み合わせ数が1:1となるように学習用データセットを生成する。
そして、実施形態に係る異常検知方法では、このように生成された1回目の学習用データセットが後述する異常検知装置10のメモリに展開されて、これを用いた1回目の距離学習が行われる。
1回目の距離学習が行われた後は、2回目の学習用データセットを生成する。このとき、2回目の学習用データセットは、1回目とデータの組み合わせが異なるように生成される。以後、同様に手順が繰り返されて、n回目の学習用データセットまでが生成される。n回目の学習用データセットは、1〜(n−1)回目とデータの組み合わせが異なることとなる。
そして、生成されたn回目の学習用データセットが異常検知装置10のメモリに展開されて、これを用いたn回目の距離学習が行われ、1〜n回目の距離学習の学習結果として前述の距離dが最適化された学習モデルが得られることとなる。かかる学習モデルについては、以下では、「判定モデル12c」と記載する場合がある。
そして、製品の検品時には、かかる判定モデル12cへ判定用画像が入力され、判定モデル12cからの出力に基づいて、製品の良否が判定されることとなる。
このように、実施形態に係る異常検知方法では、シャムネットワークを応用したニューラルネットワークを構成し、これを用いて製品の良品および不良品のクラス間距離である距離dを最適化する深層距離学習を行うこととした。
そして、かかる深層距離学習に際しては、良品と良品の組み合わせからなる良品データセットと、良品と不良品の組み合わせからなる不良品データセットを含む学習用データセットを複数パターン生成することとし、異常検知装置10のメモリにかかる各パターンを随時展開しつつ、順次深層距離学習を行うこととした。
したがって、実施形態に係る異常検知方法によれば、教師データの不足を補いつつ高精度な異常検知を実現することができる。
以下、上述した実施形態に係る異常検知方法を適用した異常検知装置10の構成について、さらに具体的に説明する。
図2Aは、実施形態に係る異常検知装置10のブロック図である。また、図2Bは、実施形態に係る学習部11cのブロック図である。なお、図2Aおよび図2Bでは、本実施
形態の特徴を説明するために必要な構成要素を機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2Aおよび図2Bに図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。たとえば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
なお、図2Aおよび図2Bを用いた説明では、これまでに既に述べた構成要素については、説明を簡略化するか、省略する場合がある。
図2Aに示すように、実施形態に係る異常検知装置10は、制御部11と、記憶部12とを備える。制御部11は、取得部11aと、生成部11bと、学習部11cと、判定部11dと、表示制御部11eとを備える。
記憶部12は、ハードディスクドライブや不揮発性メモリ、レジスタといった記憶デバイスによって実現され、生成情報12aと、学習用データセット12bと、判定モデル12cと、閾値情報12dとを記憶する。
制御部11は、異常検知装置10の全体制御を行う。取得部11aは、学習用画像を取得する。学習用画像は、良品の画像データと不良品の画像データとを含む。
生成部11bは、生成情報12aに基づいて、図1Bを用いて説明した学習用データセットの生成処理を実行する。生成情報12aは、かかる生成処理に関する情報であり、たとえば学習用データセットの各パターンにおける良品と良品の組み合わせや、良品と不良品の組み合わせに関する各種のパラメータなどを含む。
なお、生成情報12aは、たとえば異常検知装置10に接続された図示略のキーボードやマウス、タッチパネルなどの入力装置によって予め設定したり、適宜変更したりすることができる。
ここで、生成部11bが実行する生成処理について、より具体的に説明する。図3A〜図3Eは、実施形態に係る生成部11bの動作説明図(その1)〜(その5)である。
まず、実施形態に係る異常検知方法では、「良品」の画像データ、および、「不良品」の画像データにつき、多次元化して教師データとすることができる。
たとえば、生成部11bは、取得部11aによって取得された学習用画像の画像データを、サイズなどを正規化後に連結することにより、たとえば1つの「良品」につき、グレースケール画像(1次元)やRGB画像(3次元)だけでなく、RGB画像に距離情報(高さ情報)を加えた4次元画像や、RGB画像×2(6次元)に多次元化することができる。
なお、各次元に対応する要素は色や距離などに限られない。たとえば照度であってもよいし、製品の同一箇所に対する撮影条件であってもよい。
たとえば、生成部11bは、RGB画像×2の場合において、図3Aに示すように、製品の同一箇所に対して、ローアングルの直射光で傷や欠け等を浮かび上がらせたり、拡散光で汚れやシワ等を浮かび上がらせたりする異なる撮影条件等によって、さらなる多次元
化を行ってもよい。これにより、次元ごとの学習モデルが不要となり、学習コストを低減させることができる。
また、これまでは画像データを「連結」して教師データとすることとしたが、「合成」してもよい。次に、かかる例について説明する。まず、良品データセットを生成する場合から説明する。
図3Bに示すように、良品の画像データN1,N2,N3…があるものとする。これら画像データN1,N2,N3…は、たとえば1つの「良品」につき照度等が異なっているものとする。
そして、かかる場合において、たとえば生成部11bは、図3Cに示すように、画像データN1,N2を50%ずつ合成して1つの良品データとする。また、画像データN1,N3を50%ずつ合成して1つの良品データとする。生成部11bは、たとえばこのような手順を繰り返し、1つの良品データセットを生成することができる。
また、図3Dに示すように、不良品の画像データA1,A2…があるものとする。画像データA1のM1部はたとえば傷である。また、画像データA2のM2部はたとえば汚れである。
これらを用いて不良品データセットを生成する場合には、生成部11bは、たとえば図3Eに示すように、良品の画像データ(ここでは、画像データN1)と、画像データA1,A2とをそれぞれ合成して不良品データを生成する。
たとえば生成部11bは、図3Eに示すように、画像データN1,A1を50%ずつ合成して1つの不良品データとする。また、画像データN1,A2を50%ずつ合成して1つの不良品データとする。生成部11bは、たとえばこのような手順を繰り返し、1つの不良品データセットを生成することができる。
なお、上述した50%ずつといった合成の比率はあくまで一例であって、適宜変更が可能である。したがって、かかる比率を変更することにより、良品と不良品との組み合わせを無数に作ることができる。
図2Aの説明に戻る。そして、生成部11bは、生成した学習用データセットを、学習用データセット12bとして記憶部12へ展開する。
学習部11cは、学習用データセット12bに基づき、深層距離学習を実行し、学習結果として判定モデル12cを出力する。図2Bに示すように、学習部11cは、第1抽出部11caと、第2抽出部11cbと、距離学習部11ccとを備える。
第1抽出部11caは、図1Aに示した「不良品」に対応するCNNに相当する。第1抽出部11caは、生成部11bによって生成された学習用データセット12bの不良品データセットを入力し、不良品の特徴量を抽出して出力する。
第2抽出部11cbは、図1Aに示した「良品」に対応するCNNに相当する。第2抽出部11cbは、生成部11bによって生成された学習用データセット12bの良品データセットを入力し、良品の特徴量を抽出して出力する。
距離学習部11ccは、図1Aに示した「距離学習層」に相当する。距離学習部11ccは、第1抽出部11caおよび第2抽出部11cbからそれぞれ入力される各特徴量を
特徴量空間へ埋め込んで前述の距離dを最適化する距離学習を実行し、学習結果として判定モデル12cを出力する。
図2Aの説明に戻る。そして、学習部11cは、記憶部12に展開された1回分の学習用データセット12bに基づく深層距離学習を終えたならば、取得部11aに次回分の学習用画像を取得させ、生成部11bに次回分の学習用データセット12bを展開させて新たに深層距離学習を実行し、判定モデル12cを更新する。これは、生成情報12aに設定された学習用データセットのパターン数分が繰り返される。
なお、図2Aに示す破線の矩形で囲まれた部分の各構成要素により、たとえば学習装置を構成することができる。
判定部11dは、図1Aに示した「全結合層」に相当する。判定部11dは、判定対象画像を取得し、これを判定モデル12cへ入力して、判定モデル12cからの出力結果を受け取る。出力結果は、良品の特徴量との差分値、すなわち判定対象画像の特徴量と良品の特徴量との間の距離である。
また、判定部11dは、閾値情報12dを参照し、差分値が閾値情報12dに含まれる所定の判定閾値よりも小さければ良品と判定し、大きければ不良品と判定する。また、判定部11dは、判定した判定結果を表示制御部11eへ出力する。
表示制御部11eは、判定部11dによって判定された判定結果を、たとえば異常検知装置10に接続された表示デバイスである表示部20へ表示させる。
次に、実施形態に係る異常検知装置10が実行する処理手順について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態に係る異常検知装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず学習対象期間であるか否かが判定される(ステップS101)。学習対象期間は、たとえば異常検知装置10の運用初回や、運用前に予め判定モデル12cを作成しておく場合の所定期間に相当する。
ここで、学習対象期間である場合(ステップS101,Yes)、学習用データセットのパターン数のカウンタiに1がセットされる(ステップS102)。そして、カウンタiが学習用データセットのパターン以下の間、ステップS103のループ処理が繰り返される。
かかるループ処理では、取得部11aが学習用画像を取得し(ステップS1031)、生成部11bが、i回目のパターンに基づいてi回目の学習用データセットを生成する(ステップS1032)。そして、学習部11cが、生成されたi回目の学習データセットを用いて深層距離学習を実行する(ステップS1033)。
そして、カウンタiが1加算され(ステップS1034)、学習用データセットのパターン数を超えたならばステップS104へ移行する。ステップS101で学習対象期間でない場合も(ステップS101,No)、ステップS104へ移行する。
そして、判定部11dが、判定対象画像を判定モデル12cへ入力し、良品の特徴量との差分値を取得する(ステップS104)。そして、判定部11dは、差分値が閾値情報12dの所定の判定閾値以下であるか否かを判定する(ステップS105)。
ここで、差分値が判定閾値以下である場合(ステップS105,Yes)、判定部11dは良品と判定し、判定結果を表示制御部11eに通知させる(ステップS106)。一方、差分値が判定閾値を超える場合(ステップS105,No)、判定部11dは不良品と判定し、判定結果を表示制御部11eに通知させる(ステップS107)。そして、処理を終了する。
なお、上述してきた実施形態に係る異常検知装置10は、たとえば図5に示すような構成のコンピュータ60によって実現される。図5は、異常検知装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、HDD(Hard Disk Drive)64、通信インタフェース(I/F)65、入出力インタフェース(I/F)66、およびメディアインタフェース(I/F)67を備える。
CPU61は、ROM63またはHDD64に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM63は、コンピュータ60の起動時にCPU61によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ60のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD64は、CPU61によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース65は、通信ネットワークを介して他の機器からデータを受信してCPU61へ送り、CPU61が生成したデータを、通信ネットワークを介して他の機器へ送信する。
CPU61は、入出力インタフェース66を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU61は、入出力インタフェース66を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU61は、生成したデータを、入出力インタフェース66を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース67は、記録媒体68に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM62を介してCPU61に提供する。CPU61は、当該プログラムを、メディアインタフェース67を介して記録媒体68からRAM62上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体68は、たとえばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
たとえば、コンピュータ60が実施形態に係る異常検知装置10として機能する場合、コンピュータ60のCPU61は、RAM62上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部11の各機能を実現する。また、HDD64には、記憶部12内のデータが記憶される。コンピュータ60のCPU61は、これらのプログラムを、記録媒体68から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信ネットワークを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
上述してきたように、実施形態に係る異常検知装置10は、生成部11bと、学習部11cと、判定部11dとを含む。生成部11bは、製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセット12bを生成する。学習部11cは、学習用データセット12bを用いた深層距離学習を実行することによって、正例の特徴量と負例の特徴量とが互いの間の距離dを最適化しつつ特徴量空間へ埋め込まれた判定モデル12cを出力する。
判定部11dは、判定対象画像を判定モデル12cへ入力することによって、判定モデル12cから判定対象画像の特徴量と正例の特徴量との差分値を取得し、かかる差分値に基づいて判定対象画像中の製品が良品であるか不良品であるかを判定する。
したがって、実施形態に係る異常検知装置10によれば、教師データの不足を補いつつ高精度な異常検知を実現することができる。
なお、実施形態に係る異常検知装置10は、たとえば詳細な異常の分類が可能となる教師データが集まるまで、製造ラインに先行導入され、一次利用的に異常を検知するように運用されてもよい。
また、実施形態に係る異常検知装置10は、全くの未知のデータが入力されても、少なくとも製品が良であるか不良であるかを判定可能であるので、十分な教師データが集まり、詳細な異常の分類が可能な分類モデルが構築された後であっても、かかる分類モデルを有するシステムに並行して異常検知を行うように運用されてもよい。これにより、不良品の見逃しリスクを低減することができる。
また、上述した実施形態では、シャムネットワークを応用する例を挙げたが、深層距離学習のアルゴリズムを限定するものではなく、たとえばシャムネットワークの発展形であるトリプレットネットワーク(Triplet Network)を応用することとしてもよい。かかる場合、学習部11cは、たとえば負例の特徴量を抽出する第1抽出部11caを2つ備えることとなる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 異常検知装置
11a 取得部
11b 生成部
11c 学習部
11ca 第1抽出部
11cb 第2抽出部
11cc 距離学習部
11d 判定部
11e 表示制御部
12a 生成情報
12b 学習用データセット
12c 判定モデル
12d 閾値情報
20 表示部

Claims (9)

  1. 製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセットを生成する生成工程と、
    前記学習用データセットを用いた深層距離学習を実行することによって、前記正例の特徴量と前記負例の特徴量とが互いの間の距離を最適化しつつ特徴量空間へ埋め込まれた判定モデルを出力する学習工程と、
    判定対象画像を前記判定モデルへ入力することによって、該判定モデルから前記判定対象画像の特徴量と前記正例の特徴量との差分値を取得し、該差分値に基づいて前記判定対象画像中の製品が良品であるか不良品であるかを判定する判定工程と
    を含むことを特徴とする異常検知方法。
  2. 前記生成工程は、
    前記学習用データセットを複数の異なるパターンで生成し、
    前記学習工程は、
    前記学習用データセットを用いた深層距離学習を順次前記パターンごとに実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の異常検知方法。
  3. 前記生成工程は、
    画像データの次元に対応する要素として、色に加えて、製品への高さ情報あるいは製品の同一箇所に対する撮影条件の少なくともいずれかを含んで多次元化された前記学習用データセットを生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の異常検知方法。
  4. 前記学習工程は、
    前記負例の特徴量を抽出する1以上の第1抽出工程と、
    前記正例の特徴量を抽出する1つの第2抽出工程と、
    特徴量それぞれの間の距離を最適化する距離学習工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載の異常検知方法。
  5. 前記第1抽出工程は1つであって、
    前記第1抽出工程および前記第2抽出工程はそれぞれ、
    共通の重みを有するCNN(Convolutional Neural Networks)を用いて前記負例ま
    たは前記正例の特徴量を抽出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の異常検知方法。
  6. 前記判定工程は、
    前記差分値が所定の判定閾値以下である場合に、製品が良品であると判定し、前記差分値が前記判定閾値を超える場合に、製品が不良品であると判定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の異常検知方法。
  7. 製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセットを生成する生成部と、
    前記学習用データセットを用いた深層距離学習を実行することによって、前記正例の特徴量と前記負例の特徴量とが互いの間の距離を最適化しつつ特徴量空間へ埋め込まれた判定モデルを出力する学習部と、
    判定対象画像を前記判定モデルへ入力することによって、該判定モデルから前記判定対象画像の特徴量と前記正例の特徴量との差分値を取得し、該差分値に基づいて前記判定対
    象画像中の製品が良品であるか不良品であるかを判定する判定部と
    を備えることを特徴とする異常検知装置。
  8. 製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセットを生成する生成手順と、
    前記学習用データセットを用いた深層距離学習を実行することによって、前記正例の特徴量と前記負例の特徴量とが互いの間の距離を最適化しつつ特徴量空間へ埋め込まれた判定モデルを出力する学習手順と、
    判定対象画像を前記判定モデルへ入力することによって、該判定モデルから前記判定対象画像の特徴量と前記正例の特徴量との差分値を取得し、該差分値に基づいて前記判定対象画像中の製品が良品であるか不良品であるかを判定する判定手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする異常検知プログラム。
  9. 製品の画像データに基づいて、正例となる良品と良品の組み合わせ、および、負例となる良品と不良品の組み合わせを同一の比率で含む学習用データセットを生成する生成工程と、
    前記学習用データセットを用いた深層距離学習を実行することによって、前記正例の特徴量と前記負例の特徴量とが互いの間の距離を最適化しつつ特徴量空間へ埋め込まれた判定モデルを出力する学習工程と
    を含むことを特徴とする学習方法。
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