JP2021118254A - 撮像装置 - Google Patents

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健一 青山
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Abstract

【課題】特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、光を電荷に変換する光電変換層51と、第1金属の窒化物を含み、電荷を捕集する画素電極50と、光電変換層51を間に挟むように画素電極50に対向して配置された上部電極52と、第2金属の酸化物を含み、光電変換層51と画素電極50との間に位置する中間層54とを備える。中間層54の膜厚は、5nm以下である。【選択図】図4

Description

本開示は、撮像装置に関する。
イメージセンサは、入射した光量に応じた電気信号を発生させる光検出素子を含み、一次元または二次元に配置された複数の画素と、電気信号を検出する信号検出回路とを備える素子である。積層型イメージセンサは、イメージセンサのうち、基板側から順に、画素電極、光電変換層および上部電極が積層された構造の光検出素子を画素として持つものをいう。積層型イメージセンサの一例は、特許文献1から5に開示されている。
特開2014−60315号公報 特開2015−12239号公報 特開2015−225950号公報 特開2008−263178号公報 国際公開第2017/081847号
従来の画素電極は、大気暴露された場合に、表面に自然酸化膜が形成される。自然酸化膜は、制御された環境下で形成されるものではないため、自然酸化膜の膜厚および膜質にばらつきが生じる。このため、撮像装置の駆動電圧特性にばらつきが発生し、撮像装置の信頼性が低いという問題がある。
そこで、本開示は、特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置を提供する。
本開示の一態様に係る撮像装置は、光を電荷に変換する光電変換層と、第1金属の窒化物を含み、前記電荷を捕集する画素電極と、前記光電変換層を間に挟むように前記画素電極に対向して配置された対向電極と、第2金属の酸化物を含み、前記光電変換層と前記画素電極との間に位置する中間層とを備え、前記中間層の膜厚は、5nm以下である。
本開示によれば、特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置を提供することができる。
図1は、シリコンウェハの大口径化とイメージセンサの量産能の向上との相関を示す図である。 図2は、無機材料プロセスと有機材料プロセスとの間でウェハの搬送を大気中で行ったことによる懸念を説明するための図である。 図3は、実施の形態に係るイメージセンサの回路構成を示す回路図である。 図4は、実施の形態に係るイメージセンサの単位画素セルのデバイス構造を示す断面図である。 図5は、実施の形態に係るイメージセンサの断面図である。 図6は、中間層を流れる電流の測定方法を説明するための図である。 図7は、中間層の膜厚と中間層を流れる電流との関係を示す図である。 図8は、実施の形態に係るイメージセンサにおいて定義されるしきい値電圧を示す図である。 図9Aは、中間層が設けられていない場合の画素電極と光電変換層との界面近傍のエネルギーバンド図である。 図9Bは、中間層およびその近傍のエネルギーバンド図である。 図10Aは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における画素電極を形成する工程を説明するための断面図である。 図10Bは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における画素電極を形成する工程を説明するための断面図である。 図10Cは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における画素電極を形成する工程を説明するための断面図である。 図10Dは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における画素電極を形成する工程を説明するための断面図である。 図10Eは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における画素電極を形成する工程を説明するための断面図である。 図11Aは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における光検出部を形成する工程を説明するための断面図である。 図11Bは、実施の形態に係るイメージセンサの製造方法における光検出部を形成する工程を説明するための断面図である。 図12は、本実施の形態の変形例に係るイメージセンサの製造方法における光検出部を形成する工程を説明するための断面図である。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載した従来のイメージセンサに関し、以下の問題が生じることを見出した。
従来、光電変換材料として無機材料を用いて形成された無機イメージセンサが知られている。これに対して、光の検出感度を改善するため、または、検出波長領域を任意に調整するために、光電変換材料として有機材料を用いて形成された有機イメージセンサも提案されている。
また、積層型の有機イメージセンサでは、回路部分と光電変換部とが独立して機能を持つために、素子構造の自由度が上昇する。したがって、無機イメージセンサでは成しえない構造を用いた高性能なイメージセンサを作製することが可能である。以下では、有機イメージセンサについて述べ、イメージセンサという単語は、特に断りがない限り、有機イメージセンサを意味する。
イメージセンサを工業的に量産するには、効率良く低コストでチップを量産することができ、生産性を高めることが重要な要素である。この生産性向上の手法の1つとして、基板となるシリコンウェハの大口径化が挙げられる。
図1は、シリコンウェハ100の大口径化とイメージセンサ101の量産能の向上との相関を示す図である。図1に示すように、シリコンウェハ100の大口径化に伴い、同プロセスで得られるイメージセンサ101の数量は増加する。つまり、時間当たりの生産能力を向上させることができる。
有機材料を光電変換材料として用いてイメージセンサ101を製造する場合、有機材料が、これまでに半導体素子の作製で用いられている洗浄プロセスまたは加熱温度に耐えることができない。このため、無機材料のプロセスと有機材料のプロセスとを分離させる必要がある。ただし、有機材料を形成する前に条件の制御が難しい要因を抱えてしまうことは、積層イメージセンサの歩留まりを悪化させる要因となる。無機材料プロセスと有機材料プロセスとを分離した場合、図2に示すように、シリコンウェハ100を大気中で移動させる必要がある。図2は、無機材料プロセスと有機材料プロセスとの間でシリコンウェハ100の搬送を大気中で行ったことによる懸念を説明するための図である。
イメージセンサ101の量産において、無機材料プロセスと有機材料プロセスとの分離に伴う大気暴露が原因で、画素電極の表面に自然酸化膜が生成することが確認されている。この自然酸化膜は、制御された条件下で作製されているものではない。このため、自然酸化膜の膜厚の不均一性または欠陥が存在することが推定される。この場合、シリコンウェハ100の面内に作製される各イメージセンサ101の駆動電圧特性がばらつき、歩留まりの低下が確認されている。
また、図2に示すような無機材料プロセスから有機材料プロセスへの変更に伴う大気暴露は、後工程である有機材料プロセスで、酸素、オゾン、水分などと反応しやすい有機材料を利用するため注意が必要である。例えば、大気暴露中にシリコンウェハ100の表面に付着した汚染物質が、有機材料の光検出機能を劣化させる恐れがある。無機材料プロセスと有機材料プロセスとの間でシリコンウェハ100を搬送する場合に大気暴露を避けるためには、不活性雰囲気を形成するための大掛かりな搬送設備が必要となる。
また、イメージセンサ101の製造工程中、光電変換層の形成およびパターニングは光検出機能が劣化しない環境で行うことが好ましい。しかし、一般的に光検出素子の形成およびパターニングの全てを不活性雰囲気下または真空下で行うためには、非常に大掛かりな製造装置が必要となる。
以上のように、プロセス間の大気暴露の影響によって、撮像装置の特性のばらつきが発生し、撮像装置の信頼性が低くなるという問題がある。また、大気暴露を避けるためには、大掛かりな製造装置が必要で、高コスト化および量産能の低下という問題がある。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る撮像装置は、光を電荷に変換する光電変換層と、第1金属の窒化物を含み、前記電荷を捕集する画素電極と、前記光電変換層を間に挟むように前記画素電極に対向して配置された対向電極と、第2金属の酸化物を含み、前記光電変換層と前記画素電極との間に位置する中間層とを備え、前記中間層の膜厚は、5nm以下である。
これにより、中間層の膜厚が5nm以下であるので、中間層は、第2金属の酸化物が絶縁性を有する場合であってもトンネル効果によって電荷を通過させることができる。中間層は、画素電極の表面状態のばらつきによる影響を抑えることができるので、特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置を実現することができる。
また、例えば、本開示の一態様に係る撮像装置は、さらに、前記中間層と前記光電変換層との間に位置し、前記電荷とは異なる極性の電荷の透過をブロックするブロック層を備えてもよい。
これにより、画素電極による捕集対象ではない画素の透過をブロック層がブロックすることができるので、リーク電流の低減などの光電変換機能を高めることができる。
また、例えば、前記中間層は、前記画素電極の、前記光電変換層側の主面全面に直接積層されていてもよい。
これにより、面内での特性ばらつきを更に抑制することができる。
また、例えば、前記第1金属は、前記第2金属とは異なる種類の金属であってもよい。
これにより、画素電極の表層部に自然酸化膜が形成された場合であっても、中間層が自然酸化膜のばらつきによる影響を抑えることができる。したがって、特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置を実現することができる。
また、例えば、前記画素電極は、前記第1金属の酸化膜を含み、前記中間層は、前記酸化膜の主面に直接積層されていてもよい。
これにより、画素電極の表層部に自然酸化膜が形成されている場合であっても、中間層が自然酸化膜のばらつきによる影響を抑えることができる。したがって、特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置を実現することができる。
以下では、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
また、本明細書において、垂直または水平などの要素間の関係性を示す用語、および、矩形などの要素の形状を示す用語、ならびに、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
また、本明細書において、「上方」および「下方」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)および下方向(鉛直下方)を指すものではなく、積層構成における積層順を基に相対的な位置関係により規定される用語として用いる。また、「上方」および「下方」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔を空けて配置されて2つの構成要素の間に別の構成要素が存在する場合のみならず、2つの構成要素が互いに密着して配置されて2つの構成要素が接する場合にも適用される。
(実施の形態1)
[イメージセンサの回路構成]
まず、本実施の形態に係る撮像装置の一例であるイメージセンサ101を概括的に説明する。図3は、イメージセンサ101の回路構成を示す図である。図3に示すように、イメージセンサ101は、複数の単位画素セル14と、周辺回路とを備えている。
複数の単位画素セル14は、半導体基板に2次元、すなわち行方向および列方向に配列されて、画素領域を形成している。本明細書では、行方向および列方向とは、行および列がそれぞれ延びる方向をいう。つまり、垂直方向が列方向であり、水平方向が行方向である。なお、複数の単位画素セル14は、1次元、すなわち、一方向に沿って配列されていてもよい。つまり、イメージセンサ101はラインセンサであってもよい。
各単位画素セル14は、光検出部10と、電荷検出回路25とを含む。電荷検出回路25は、増幅トランジスタ11と、リセットトランジスタ12と、アドレストランジスタ13とを含む。光検出部10は、画素電極50、光電変換層51および上部電極52を含む。光検出部10の具体的な構成は、後で説明する。
イメージセンサ101は、上部電極52に所定の電圧を印加するための電圧制御要素を備える。電圧制御要素は、光検出部10に発生した電気的信号を電荷検出回路25が正しく検出できるように、上部電極52の電圧が規定の範囲内となるように制御する。あるいは、電圧制御要素は、画素電極50から電流が流れた場合、それと等量の電流を上部電極52に流すことで光検出部10の帯電を抑制する。
電圧制御要素は、例えば、電圧制御回路、定電圧源などの電圧発生回路、および、接地線などの電圧基準線を含む。電圧制御要素が印加する電圧を制御電圧と呼ぶ。本実施の形態では、イメージセンサ101は、電圧制御要素として電圧制御回路30を備えている。電圧制御回路30は、一定の制御電圧を発生させてもよく、あるいは、値の異なる複数の制御電圧を発生させてもよい。例えば、電圧制御回路30は、2以上の異なる値の制御電圧を発生させてもよく、あるいは、所定の範囲で連続的に変化する制御電圧を発生させてもよい。電圧制御回路30は、イメージセンサ101を操作する操作者の指令、または、イメージセンサ101が備える他の制御部などの指令に基づき、発生させる制御電圧の値を決定し、決定した値の制御電圧を生成する。電圧制御回路30は、周辺回路の一部として、感光領域外に設けられる。なお、感光領域は、画素領域と実質的に同一である。
例えば、電圧制御回路30は、2以上の異なる制御電圧を発生し、上部電極52に制御電圧を印加することによって、光電変換層51の分光感度特性が変化する。また、この分光感度特性の変化には、検出すべき光に対して光電変換層51の感度がゼロとなる分光感度特性が含まれる。これにより、例えば、イメージセンサ101において、単位画素セル14が行ごとに検出信号の読み出しを行う間、上部電極52に光電変換層51の感度がゼロとなる制御電圧を電圧制御回路30から印加することによって、検出信号の読み出し時に入射する光の影響を実質的になくすことができる。よって、実質的に行ごとに検出信号を読み出しても、グローバルシャッター動作を実現することができる。
本実施の形態では、図3に示すように、電圧制御回路30は、行方向に配列された単位画素セル14の上部電極52に、対向電極信号線16を介して制御電圧を印加する。これにより、画素電極50と上部電極52との間の電圧を変化させ、光検出部10における分光感度特性を切り替える。あるいは、電圧制御回路30は、撮像中に所定のタイミングで光に対する感度がゼロとなる分光感度特性が得られるように制御電圧を印加することによって電子シャッター動作を実現する。なお、電圧制御回路30は、画素電極50に制御電圧を印加してもよい。
光を光検出部10に照射し、画素電極50に電子を信号電荷として捕集させるためには、画素電極50は、上部電極52よりも高い電位に設定される。これにより、電子は画素電極50に向かって移動する。このとき、電子の移動方向は電流の流れる方向とは逆であるため、画素電極50から上部電極52に向かって電流が流れる。また、光を光検出部10に照射し、画素電極50に正孔を信号電荷として捕集させるためには、画素電極50は、上部電極52よりも低い電位に設定される。このとき、上部電極52から画素電極50に向かって電流が流れる。
画素電極50は、増幅トランジスタ11のゲート電極に接続され、画素電極50によって集められた信号電荷は、画素電極50と増幅トランジスタ11のゲート電極との間に位置する電荷蓄積ノード24に蓄積される。本実施の形態では信号電荷は、正孔である。あるいは、信号電荷は電子であってもよい。
電荷蓄積ノード24に蓄積された信号電荷は、信号電荷の量に応じた電圧として増幅トランジスタ11のゲート電極に印加される。増幅トランジスタ11は、電荷検出回路25を構成しており、ゲート電極に印加された電圧を増幅する。アドレストランジスタ13は、信号電圧として、増幅された電圧を選択的に読み出す。アドレストランジスタ13は、行選択トランジスタとも称される。リセットトランジスタ12は、そのソース電極およびドレイン電極の一方が、画素電極50に接続されており、電荷蓄積ノード24に蓄積された信号電荷をリセットする。換言すると、リセットトランジスタ12は、増幅トランジスタ11のゲート電極および画素電極50の電位をリセットする。
複数の単位画素セル14において上述した動作を選択的に行うため、イメージセンサ101は、電源配線21と、垂直信号線17と、アドレス信号線26と、リセット信号線27とを含んでいる。これらの線は、単位画素セル14にそれぞれ接続されている。具体的には、電源配線21は、増幅トランジスタ11のソース電極およびドレイン電極の一方に接続される。垂直信号線17は、アドレストランジスタ13のソース電極およびドレイン電極の一方に接続される。アドレス信号線26は、アドレストランジスタ13のゲート電極に接続される。また、リセット信号線27は、リセットトランジスタ12のゲート電極に接続される。
周辺回路は、垂直走査回路15と、水平信号読出し回路20と、複数のカラム信号処理回路19と、複数の負荷回路18と、複数の差動増幅器22と、電圧制御回路30とを含む。垂直走査回路15は、行走査回路とも称される。水平信号読出し回路20は、列走査回路とも称される。カラム信号処理回路19は、行信号蓄積回路とも称される。差動増幅器22は、フィードバックアンプとも称される。
垂直走査回路15は、アドレス信号線26およびリセット信号線27に接続されており、各行に配置された複数の単位画素セル14を行単位で選択し、信号電圧の読出しおよび画素電極50の電位のリセットを行う。電源配線21は、ソースフォロア電源として機能し、各単位画素セル14に所定の電源電圧を供給する。水平信号読出し回路20は、複数のカラム信号処理回路19に電気的に接続されている。カラム信号処理回路19は、各列に対応した垂直信号線17を介して、各列に配置された単位画素セル14に電気的に接続されている。負荷回路18は、各垂直信号線17に電気的に接続されている。負荷回路18と増幅トランジスタ11とは、ソースフォロア回路を形成する。
複数の差動増幅器22は、各列に対応して設けられている。差動増幅器22の負側の入力端子は、対応した垂直信号線17に接続されている。また、差動増幅器22の出力端子は、各列に対応したフィードバック線23を介して単位画素セル14に接続されている。
垂直走査回路15は、アドレス信号線26によって、アドレストランジスタ13のオンおよびオフを制御する行選択信号をアドレストランジスタ13のゲート電極に印加する。これにより、読出し対象の行が走査され、選択される。選択された行の単位画素セル14から垂直信号線17に信号電圧が読み出される。また、垂直走査回路15は、リセット信号線27を介して、リセットトランジスタ12のオンおよびオフを制御するリセット信号をリセットトランジスタ12のゲート電極に印加する。これにより、リセット動作の対象となる単位画素セル14の行が選択される。垂直信号線17は、垂直走査回路15によって選択された単位画素セル14から読み出された信号電圧をカラム信号処理回路19へ伝達する。
カラム信号処理回路19は、相関二重サンプリングに代表される雑音抑圧信号処理およびアナログ−デジタル変換(AD変換)などを行う。
水平信号読出し回路20は、複数のカラム信号処理回路19から水平共通信号線28に信号を順次読み出す。
差動増幅器22は、フィードバック線23を介してリセットトランジスタ12のドレイン電極およびソース電極の他方であって、画素電極50に接続されていない方に接続されている。差動増幅器22は、アドレストランジスタ13とリセットトランジスタ12とが導通状態にあるときに、アドレストランジスタ13の出力値を負側の入力端子に受ける。増幅トランジスタ11のゲート電位が所定のフィードバック電圧となるように、差動増幅器22はフィードバック動作を行う。このとき、差動増幅器22の出力電圧値は、0Vまたは0V近傍の正電圧である。フィードバック電圧とは、差動増幅器22の出力電圧を意味する。
[単位画素セルの構成]
以下では、イメージセンサ101の単位画素セル14の詳細なデバイス構造について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係るイメージセンサ101の単位画素セル14のデバイス構造の断面を模式的に示す断面図である。なお、図4に示す断面図では、図面が複雑化するのを防ぐため、半導体基板31ならびに層間絶縁層43A、43Bおよび43Cに対して、断面を表す網掛けの付与を省略している。後述する図面についても同様に網掛けを省略した構成要素が含まれている。
図4に示すように、単位画素セル14は、半導体基板31と、電荷検出回路25と、光検出部10とを含む。半導体基板31は、例えば、p型シリコン基板である。電荷検出回路25は、画素電極50によって捕集された信号電荷を検出し、信号電圧を出力する。電荷検出回路25は、増幅トランジスタ11と、リセットトランジスタ12と、アドレストランジスタ13とを含み、半導体基板31に形成されている。
増幅トランジスタ11は、半導体基板31に形成されている。増幅トランジスタ11は、それぞれドレイン電極およびソース電極として機能するn型不純物領域41Cおよび41Dと、半導体基板31上に位置するゲート絶縁層38Bと、ゲート絶縁層38B上に位置するゲート電極39Bとを含む。
リセットトランジスタ12は、半導体基板31に形成されている。リセットトランジスタ12は、それぞれドレイン電極およびソース電極として機能するn型不純物領域41Bおよび41Aと、半導体基板31上に位置するゲート絶縁層38Aと、ゲート絶縁層38A上に位置するゲート電極39Aとを含む。
アドレストランジスタ13は、半導体基板31に形成されている。アドレストランジスタ13は、それぞれドレイン電極およびソース電極として機能するn型不純物領域41Dおよび41Eと、半導体基板31上に位置するゲート絶縁層38Cと、ゲート絶縁層38C上に位置するゲート電極39Cとを含む。
増幅トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13の各々は、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。増幅トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13の各々は、nチャネルMOSFETであるが、pチャネルMOSFETであってもよい。
ゲート絶縁層38A、38Bおよび38Cはそれぞれ、絶縁性の材料を用いて形成されている。例えば、ゲート絶縁層38A、38Bおよび38Cは、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜の単層構造、または、これらの積層構造を有する。
ゲート電極39A、39Bおよび39Cはそれぞれ、導電性の材料を用いて形成されている。例えば、ゲート電極39A、39Bおよび39Cは、不純物が添加されることで導電性を付与されたポリシリコンを用いて形成されている。あるいは、ゲート電極39A、39Bおよび39Cは、銅などの金属材料を用いて形成されていてもよい。
n型不純物領域41A、41B、41C、41Dおよび41Eは、例えばリン(P)などのn型不純物が、イオン注入などにより半導体基板31にドープされることにより形成される。図4に示される例では、n型不純物領域41Dは、増幅トランジスタ11とアドレストランジスタ13とで共用されている。これにより、増幅トランジスタ11とアドレストランジスタ13とが直列に接続される。なお、n型不純物領域41Dは、2つのn型不純物領域に分離されていてもよい。この2つのn型不純物領域は、配線層を介して電気的に接続されていてもよい。
半導体基板31において、隣接する単位画素セル14との間および増幅トランジスタ11とリセットトランジスタ12との間には素子分離領域42が設けられている。素子分離領域42によって隣接する単位画素セル14間の電気的な分離が行われる。また、電荷蓄積ノード24で蓄積される信号電荷のリークが抑制される。素子分離領域42は、例えば、p型不純物が半導体基板31に高濃度でドープされることにより形成される。
半導体基板31の上面には、多層配線構造が設けられている。多層配線構造は、複数の層間絶縁層、1つ以上の配線層、1つ以上のプラグおよび1つ以上のコンタクトプラグを含んでいる。具体的には、半導体基板31の上面には、層間絶縁層43A、43Bおよび43Cが積層されている。
層間絶縁層43A中には、リセットトランジスタ12のn型不純物領域41Bと接続されたコンタクトプラグ45A、増幅トランジスタ11のゲート電極39Bと接続されたコンタクトプラグ45B、コンタクトプラグ45Aとコンタクトプラグ45Bとを接続する配線46A、および、プラグ47Aが埋設されている。これにより、リセットトランジスタ12のドレイン電極として機能するn型不純物領域41Bが増幅トランジスタ11のゲート電極39Bと電気的に接続されている。
また、層間絶縁層43Bには、配線46Bと、配線46Bを介してプラグ47Aに接続されたプラグ47Bとが埋設されている。層間絶縁層43Cには、配線46Cと、配線46Cを介してプラグ47Bに接続されたプラグ47Cとが埋設されている。プラグ47Cは、画素電極50に接続されている。これにより、画素電極50が捕集した電荷は、プラグ47C、配線46C、プラグ47B、配線46B、プラグ47A、配線46A、コンタクトプラグ45Aの順に流れ、n型不純物領域41Bに蓄積される。なお、n型不純物領域41Bだけでなく、プラグ47C、配線46C、プラグ47B、配線46B、プラグ47A、配線46A、コンタクトプラグ45A、コンタクトプラグ45Bおよびゲート電極39Bの各々が、電荷蓄積領域として機能する。
光検出部10は、層間絶縁層43C上に設けられている。光検出部10は、画素電極50と、光電変換層51と、上部電極52と、機能層53と、中間層54とを含む。光電変換層51および機能層53は、上部電極52と中間層54とよって挟まれている。また、光検出部10は、上部電極52の上面の少なくとも一部に形成された保護層55を備える。光検出部10は、さらに画素保護膜56を備える。なお、光検出部10は、機能層53、保護層55および画素保護膜56の少なくとも1つを備えていなくてもよい。光検出部10の詳細な構造は後で説明する。
図4に示すように、単位画素セル14は、光検出部10の上部電極52上に設けられたカラーフィルター60と、カラーフィルター60上に設けられたマイクロレンズ61とを備える。なお、単位画素セル14は、カラーフィルター60およびマイクロレンズ61の少なくとも一方を備えていなくてもよい。
本実施の形態では、各単位画素セル14の光電変換層51および上部電極52はそれぞれ隣接する単位画素セル14の光電変換層51および上部電極52と接続されており、一体的な光電変換層51および上部電極52を構成している。ただし、光電変換層51は、単位画素セル14ごとに分離していてもよい。また、上部電極52も2次元に配置された単位画素セル14の行または列ごとに分離していてもよい。これに対し、各単位画素セル14の画素電極50は、隣接する単位画素セル14の画素電極50とは接続されておらず、独立している。
なお、イメージセンサ101は、光電変換による電荷を検出せず、光電変換層の容量変化を検出してもよい。このようなタイプのイメージセンサおよびイメージセンサは、例えば、特許文献5に開示されている。つまり、光電変換層51は、入射する光の強度に応じた正孔電子対を生成してもよく、あるいは、入射する光の強度に応じて容量が変化してもよい。イメージセンサ101は、光電変換層51が生成した電荷、または、光電変換層51の容量の変化を検出することによって光電変換層51に入射した光を検出することが可能である。
[光検出部の構造]
次に、光検出部10の詳細な構造について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態に係るイメージセンサ101の断面図である。図5では、図4に示す層間絶縁層43Cより上方に位置する構成要素を具体的に示しており、層間絶縁層43Cより下層に位置する構成要素の図示を簡略化している。具体的には、図4に示した半導体基板31ならびに層間絶縁層43A、43Bおよび43Cをまとめて基板200として示し、かつ、配線層、ゲート電極、ゲート絶縁膜および不純物領域などの図示を省略している。また、カラーフィルター60およびマイクロレンズ61の図示も省略している。
イメージセンサ101は、図5に示すように、複数の画素電極50、光電変換層51、上部電極52、機能層53および中間層54を備える。また、イメージセンサ101は、金属接続部57と、制御電極58とをさらに備える。複数の画素電極50および制御電極58は、基板200に形成される回路部の一部を構成している。また、金属接続部57は、対向電極信号線16の一部を構成する。
複数の画素電極50は、基板200の上面200aにおいて、各上面が露出するように、1次元または2次元に配列されて基板200に埋設されている。画素電極50は、単位画素セル14ごとに対応して設けられ、電荷検出回路25と光検出部10とを接続する電極である。
画素電極50は、第1金属の窒化物を主成分として含み、光電変換層51で発生する電荷を捕集する。画素電極50の表面には、第1金属の酸化膜を含んでいる。当該酸化膜は、第1金属の自然酸化膜である。第1金属は、例えば、チタン(Ti)またはタンタル(Ta)などである。画素電極50は、窒化チタン(TiN)または窒化タンタル(TaN)などによって構成される。
光電変換層51は、複数の画素電極50を覆うように基板200の上面200aに配置されている。光電変換層51は、入射した光の光量および波長に応じて電子と正孔とを発生させる機能を持つ層である。
光電変換層51は、例えば、有機半導体材料を用いて形成された有機光電変換膜である。光電変換層51は、1または複数の有機半導体層を含んでいてもよい。有機半導体層に含まれる材料としては、公知の材料の有機p型半導体および有機n型半導体を用いることができる。
上部電極52は、光電変換層51の上に配置されている。上部電極52は、光電変換層51を間に挟むように画素電極50に対向して配置された対向電極である。上部電極52は、電荷検出回路25が正しく電気信号を検出できるように電圧制御要素と光検出部10を接続する電極である。上部電極52は、光電変換層51の少なくとも画素電極50が設けられた領域上を覆うように、上面51aを覆っている。本実施の形態では、上部電極52は、光電変換層51の上面51a全体を覆って形成されている。
上部電極52は、光電変換層51に対する光の入射側に配置されている。このため、上部電極52は、光電変換層51が光電変換する光に対して透光性を有する。例えば、上部電極52は、可視光帯域または赤外光帯域に対して高い透光性を有する。具体的には、上部電極52は、酸化インジウム錫(ITO)、アルミニウム添加酸化亜鉛(AZO)、ガリウム添加酸化亜鉛(GZO)などの透明導電性酸化物を用いて形成された透明電極である。
機能層53は、中間層54と光電変換層51との間に位置する。機能層53は、画素電極50、上部電極52および光電変換層51以外に光検出機能を向上する目的で挿入される層である。機能層53は、電子または正孔を輸送するキャリア輸送層、および、キャリアをブロックするブロック層を含む。光検出部10の機能改善における機能層53は、その素子単体の光検出機能および耐性を向上するのには効果がある。その一方で、機能層53は、量産における素子性能の均一化を例とする量産能の向上を主たる目的として設けられるものではない。
機能層53は、例えば、有機半導体材料を用いて形成されている。機能層53に含まれる有機半導体材料としては、公知の材料の有機p型半導体および有機n型半導体を用いることができる。ただし、キャリア輸送層またはブロッキング層としての機能を持つ材料であれば機能層53を構成する材料は有機半導体に限らなくてもよく、例えば、機能層53は、無機酸化物を用いて、または、有機半導体および無機酸化物を含む複数の材料を用いて形成されていてもよい。
また、機能層53が設けられる位置は、光電変換層51と中間層54との間に限定されない。例えば、機能層53は、所望の機能に応じて上部電極52と光電変換層51との間に設けられていてもよい。あるいは、機能層53は、中間層54と光電変換層51との間、および、上部電極52と光電変換層51との間の両方に設けられていてもよい。
図5では、機能層53の一例として光電変換層51と中間層54との間に設けられたブロック層を示している。ブロック層は、画素電極50が捕集する電荷とは異なる極性の電荷の透過をブロックする。例えば、画素電極50が正孔を信号電荷として捕集する場合、ブロック層は、電子の透過をブロックし、正孔を透過させる電子ブロック層である。画素電極50が電子を信号電荷として捕集する場合、ブロック層は、正孔の透過をブロックし、電子を透過させる正孔ブロック層である。電子ブロック層または正孔ブロック層は、電極からの不要な電流の侵入を抑制することができる。
中間層54は、第2金属の酸化物を含み、光電変換層51と画素電極50との間に位置する。本実施の形態では、中間層54は、画素電極50と機能層53との間に位置する。中間層54は、画素電極50の上面50aの全面に直接積層されている。言い換えると、中間層54は、画素電極50を露出させないように、画素電極50の上面50a全体を覆っている。上述したように、画素電極50の表面には、自然酸化膜が形成されている。中間層54は、画素電極50の上面50aに露出している自然酸化膜を覆っている。
第2金属は、例えばアルミニウムである。中間層54は、酸化アルミニウム(Al)を用いて形成された金属酸化膜である。中間層54の膜厚は、5nm以下である。Alは絶縁性を有する酸化物であるが、中間層54は、膜厚が5nm以下であって十分に薄いので、トンネル効果によって信号電荷を通過させることができる。つまり、中間層54は、トンネル効果によって電流を流すことができるトンネル酸化膜である。中間層54の具体的な機能については後で説明する。
保護層55は、上部電極52の上面52aの少なくとも一部を覆って形成されている。保護層55は、例えば、上部電極52の少なくとも画素電極50が設けられた領域上を覆うように、上面52aを覆っている。
画素保護膜56は、金属接続部57および保護層55を覆って基板200の上面200a上に設けられている。画素保護膜56は、イメージセンサ101の上面200aの全体を覆うように設けられている。
保護層55および画素保護膜56はそれぞれ、絶縁性を有する材料を用いて形成されている。保護層55および画素保護膜56は、光電変換層51が空気および水分に触れることを抑制する。例えば、保護層55は、Alなどによって形成される。画素保護膜56は、酸化ケイ素、窒化ケイ素もしくは酸窒化ケイ素、または、有機もしくは無機高分子材料等を用いて形成される。保護層55および画素保護膜56は、イメージセンサ101が検出すべき波長の光に対して高い透光性を有する。
金属接続部57は、制御電極58と上部電極52とに接合され、これらを電気的に接続する。具体的には、金属接続部57は、基板200の上面200aに露出した制御電極58および上部電極52の側面52sと接合している。金属接続部57は、さらに、光電変換層51の側面51sも覆っている。また、金属接続部57は、保護層55の上面55aの、画素電極50が設けられた領域以外の一部を覆っている。金属接続部57と制御電極58との接合面積は、金属接続部57と上部電極52との接合面積よりも大きくてもよい。あるいは、金属接続部57と制御電極58との接合面積は、金属接続部57と上部電極52との接合面積より小さくてもよい。また、これらの接合面積は、同じであってもよい。
金属接続部57は、金属を含んでいる。例えば、金属接続部57は、チタン、窒化チタン、アルミニウム、シリコン、銅添加アルミニウム(AlSiCu)、銅、タングステン、金、銀、ニッケル、コバルト等、または、これらの合金等で形成されている。また、金属接続部57は、上述した金属を含む膜の単層構造を有してもよく、複数の金属層の積層構造を有してもよい。
なお、本実施の形態では、イメージセンサ101を上面視した場合、光電変換層51および上部電極52は矩形形状を有している。上部電極52の4つの辺のうちの2つの辺に近接するように、複数の制御電極58が配置されている。このため、イメージセンサ101では、2つの金属接続部57が、上部電極52の2つの辺をそれぞれ覆うように設けられている。
制御電極58は、金属を含んでおり、遮光性を有する。例えば、制御電極58は、チタン、窒化チタン、アルミニウム、シリコン、銅添加アルミニウム、銅、タングステン等、またはこれらの合金等で形成されている。制御電極58は、上述した金属を含む膜の単層構造を有してもよく、複数の金属層の積層構造を有してもよい。
[中間層の機能]
ここで、中間層54の機能について、図6から図8を用いて説明する。
図6は、中間層54を流れる電流の測定方法を説明するための図である。図6に示されるように、I−V測定機300は、2つのプローブ301および302間に所定の電圧を印加することで、プローブ301および302間に流れる電流を検出する電流測定装置である。印加する電圧を変化させることにより、電流電圧特性(I−V特性)を得ることができる。
図6に示されるように、画素電極50の上面50a上に、膜厚x[nm]の中間層54が設けられている。画素電極50は、導電層50bと、導電層50b上に形成された自然酸化膜50cとを含んでいる。導電層50bは、窒化チタンなどの第1金属の窒化物を用いて形成されている。自然酸化膜50cは、画素電極50が大気暴露された際に形成される自然酸化膜である。自然酸化膜50cは、導電層50bに含まれる第1金属の酸化膜である。具体的には、自然酸化膜50cは、酸化チタン膜である。自然酸化膜50cの膜厚は、例えば数nm以下である。自然酸化膜50cは、制御された条件下で形成されたものではなく、膜厚には面内でばらつきが生じている。自然酸化膜50cが形成されることなく、画素電極50の導電層50bが露出している部分が含まれてもよい。
中間層54の上面にはプラチナ電極303および304が設けられている。プラチナ電極303は、中間層54を貫通しており、導電層50bに直接接続されている。プラチナ電極304は、導電層50bには接続されていない。プラチナ電極303および304はそれぞれ、I−V測定機300に接続されたプローブ301および302が接触される。プローブ301および302間に所定の電圧が印加された場合、中間層54および自然酸化膜50cでは、プラチナ電極304の直下部分でトンネル効果が発生する。これにより、中間層54および自然酸化膜50cを電荷が通過することができるので、プラチナ電極303とプラチナ電極304との間で導電層50b、自然酸化膜50cおよび中間層54を介して電流が流れる。
図7は、中間層54の膜厚と中間層54を流れる電流との関係を示す図である。
中間層54を構成する酸化アルミニウムは、絶縁性を有する。このため、中間層54の膜厚が厚くなるに従い、良好な導電性が得られなくなる。図6に示すI−V測定機300を用いて、Al膜からなる中間層54を膜厚x[nm]で上面50aに堆積させた画素電極50に、0.1Vの電圧をかけた際の電流値を比較する。図7に示すように、x=5nmで観測された電流値は、中間層54を堆積していない場合、中間層54の膜厚xが1nmまたは3nmの場合に比べ、10分の1程度となった。したがって、中間層54が絶縁層として機能しないようにするために、中間層54の膜厚xは、5nm以下で構成される。なお、中間層54の膜厚xが15nmの場合は、流れる電流が1.0×10−8Aである。このため、中間層54の膜厚xが15nmの場合、中間層54が絶縁膜として機能し、電流を実質的に流すことができない。
図8は、画素電極50から上部電極52までの素子構造が形成されたデバイスにおいて定義されるしきい値電圧を示す図である。図8では、横軸が画素電極50および上部電極52間に印加する電圧を表している。縦軸が中間層54、機能層53、および光電変換層51を通過し、上部電極52および画素電極50に流れる電流、すなわち、中間層54を流れる電流を示している。図8に示すように、上部電極52および画素電極50間に印加する電圧を大きくしていった場合に、基準電流値の電流が流れた時の電圧値をしきい値電圧Vthとして定義する。
12インチのシリコンウェハ100面内に形成した、画素電極50から上部電極52までの素子構造が形成されたデバイスにおいて、しきい値電圧Vthの標準偏差σは、中間層54が設けられていない場合0.040であった。これに対して、中間層54が設けられている場合、しきい値電圧Vthの標準偏差σは、0.024に減少する。つまり、自然酸化膜50cのみが形成されている場合には、しきい値電圧Vthのばらつきが大きいのに対して、自然酸化膜50cと中間層54とが形成されている場合には、しきい値電圧のばらつきが小さくなっている。
中間層54が画素電極50の自然酸化膜50cを覆うことにより、シリコンウェハ100の面内における画素電極50の表面を均質化し、各イメージセンサ101の特性のばらつきを抑えることができる。なお、非特許文献1に記載がある通り、色素増感太陽電池の系において酸化チタン(TiO)の表面に堆積される酸化アルミニウム(Al)が、TiO表面の表面準位の密度を下げる効果が報告されている。
図9Aは、中間層54が設けられていない場合の画素電極50と光電変換層51との界面近傍のエネルギーバンド図である。一般的に、図9Aに示すように金属および半導体の表面に生成される自然酸化膜50cは、組成の欠陥または未結合手に由来する表面準位50xを作る。表面準位50xを介してキャリアが生成および/または移動する際にデバイスの特性向上を阻害する要因となる。なお、図9Aでは、キャリアの一例である電子の移動を、光電変換層51から表面準位50xに至る矢印、および、表面準位50xから導電層50bに至る矢印で表している。
自然酸化膜50cの生成は制御されていないため、シリコンウェハ100の面内において自然酸化膜50cの様態に不均一性が生じる。このため、表面準位50xの密度分布も面内でばらつくので、各イメージセンサの特性にばらつきが生じる要因となる。
これに対し、本実施の形態では、画素電極50の表層部に存在する自然酸化膜の表面準位50xの密度を中間層54が下げることができる。図9Bは、中間層およびその近傍のエネルギーバンド図である。例えば、図9Bに示すように、表面準位50xを十分に減らすことができるので、各イメージセンサ101における自然酸化膜50cの影響を均一化し、特性のばらつきを抑制することができると推定される。
中間層54は、画素電極50の表面の金属酸化物が有する未結合手等を抑制する効果が期待されれば、Alでなくてもよい。例えば、中間層54は、HfO、SiO、TiO、MoOなどであってもよい。
以上のように、本実施の形態に係るイメージセンサ101では、無機材料プロセスと有機材料プロセスとの分離に伴う大気暴露がもたらす、画素電極50の表面に存在する自然酸化膜50cの上に、トンネル酸化膜として機能する中間層54を5nm以下の膜厚で積層させる。これにより、自然酸化膜50cの表面に存在する、電子または正孔を捕捉する表面準位を抑制する効果が実現できる。これにより、無機材料プロセスと有機材料プロセスとの切り替え時に大気暴露する必要があるプロセスにおいてもその影響を抑え、シリコンウェハ100面内の各イメージセンサ101の特性のばらつきを減少させる効果が実現できる。
本実施の形態によれば、自然酸化膜50cをエッチングなどによって除去する必要がない。このため、画素電極50の表面および層間絶縁層43Cの上面に与える悪影響も抑制することができる。したがって、画素電極50を形成した後に行われる有機材料プロセスの信頼性も高くなり、例えば、膜質の良い光電変換層51および機能層53などを簡単に形成することができる。これにより、光電変換特性に優れたイメージセンサ101を実現することができる。
[イメージセンサの製造方法]
続いて、本実施の形態に係るイメージセンサ101の製造方法について説明する。以下では、本実施の形態に係るイメージセンサ101の製造方法において、特徴的な画素電極50の形成以降の工程の詳細について説明を行う。半導体基板31内への不純物領域の形成、ならびに、層間絶縁層および配線層の形成方法については、従来知られている方法を利用することができる。具体的には、画素電極50から保護層55までの製造工程について詳細に説明する。
(A)画素電極50を形成する工程
まず、画素電極50を形成する工程について、図10Aから図10Eを用いて説明する。図10Aから図10Eはそれぞれ、本実施の形態に係るイメージセンサ101の製造方法における画素電極50を形成する工程を説明するための断面図である。なお、図10Aから図10Eでは、半導体基板31などの、層間絶縁層43Cより下方に位置する構成要素の図示を省略している。
まず、図10Aに示すように、プラグ47Cと層間絶縁層43Cとが表面に露出した、画素電極50を形成する前の基板200の上面200bに、スパッタリング法を用いて窒化チタンを成膜することで、基板全面に窒化チタン層250を形成する。その後、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を基板全面に化学気相堆積法(CVD)を用いて成膜することで、絶縁層251を形成する。
次に、図10Bに示すように、絶縁層251の上面251aにレジストを塗布し、フォトマスクを用いて、画素電極50を形成したい部分にレジストが残るようにレジストを感光させ、露光させる。その後に現像液を用いて現像することで、レジストパターン252を形成する。
その後、図10Cに示すように、エッチングによりレジストパターン252が堆積した部分以外の絶縁層251および窒化チタン層250を除去する。その後、アッシングによりレジストパターン252を除去する。
エッチング終了後、図10Dに示すように、再度基板全面に化学気相堆積法(CVD)を用いてオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を成膜することで、絶縁層251および窒化チタン層250を埋没させるように絶縁層253を形成する。
最後に、図10Eに示すように、化学機械研磨法(CMP)を用いて、絶縁層253および絶縁層251と、窒化チタン層250の表層部とを研磨することで、窒化チタン層250を露出させる。残った窒化チタン層250が画素電極50である。このような一連のプロセスによって、画素電極50が形成される。
なお、制御電極58は、画素電極50の形成と同じプロセスによって形成することができる。つまり、画素電極50と制御電極58とは同一工程によって同時に形成することができる。
画素電極50を形成するまでの工程が、図2で示す無機材料プロセスである。画素電極50が形成された後の基板200は、有機材料プロセスを行うために装置間の移動が行われ、大気暴露される。この際に、画素電極50の表面には、自然酸化膜が形成される。
(B)中間層54を形成する工程
次に、トンネル酸化膜として機能する中間層54を形成する工程について、図11Aおよび図11Bを用いて説明する。図11Aおよび図11Bは、本実施の形態に係るイメージセンサ101の製造方法における光検出部10を形成する工程を説明するための断面図である。図11Aおよび図11Bでは、図5と同様に、図4に示した半導体基板31ならびに層間絶縁層43A、43Bおよび43Cをまとめて基板200として示し、かつ、配線層、ゲート電極、ゲート絶縁膜および不純物領域などの図示を省略している。図11Aは、図10Eに示すように画素電極50が形成された後、大気暴露によって画素電極50の表面には自然酸化膜が形成された基板200を示している。
図11Bに示すように、基板200の上面200aに、少なくとも画素電極50を覆うようにAlを原子層堆積(ALD)法を用いて成膜することで、中間層54を形成する。中間層54は、原子層堆積(ALD)法の代わりに、化学気相堆積(CVD)法によって形成してもよい。本実施の形態では、ALD法によって、0.5nmの膜厚のAlを中間層54として形成した。
なお、5nm以下の膜厚の中間層54を形成するにあたり、一度5nm以上の膜厚でAlを成膜した後、物理的または化学的にAlを削ることで、5nm以下の膜厚の中間層54を形成してもよい。
(C)機能層53を形成する工程
次に、図11Bに示すように、中間層54の上面54aに、少なくとも画素電極50を覆うように真空蒸着法を用いて、電荷ブロッキング機能などの所定の機能を実現する有機半導体材料を成膜することで、機能層53を形成する。なお、機能層53は、真空蒸着法の代わりに、スピンコート法、インクジェット法、ダイコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法などによって形成されてもよい。
(D)光電変換層51を形成する工程
次に、図11Bに示すように、機能層53の上面53aに、少なくとも画素電極50を覆うように真空蒸着法を用いて光電変換機能を有する有機半導体材料を成膜することで、光電変換層51を形成する。なお、光電変換層51は、真空蒸着法の代わりに、スピンコート法、インクジェット法、ダイコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法などによって形成されてもよい。
(E)上部電極を形成する工程
次に、図11Bに示すように、スパッタリング法を用いてITOを光電変換層51の上面51aに成膜することで、上部電極52を形成する。なお、上部電極52は、光電変換層51の、少なくとも画素電極50が設けられた領域上に形成する。
(F)保護層を形成する工程
次に、図11Bに示すように、原子層堆積(ALD)法によってAlを上部電極52の上面52aに成膜することで、保護層55を形成する。保護層55は、上部電極52の、少なくとも画素電極50が設けられた領域上に形成する。なお、保護層55は、原子層堆積(ALD)法の代わりに、化学気相堆積(CVD)法、スパッタリング法などによって形成してもよい。
以降、必要に応じて各層のパターニングなどを行った後、金属接続部57、画素保護膜56、カラーフィルター60およびマイクロレンズ61を形成することにより、図5に示すイメージセンサ101を形成することができる。
なお、光検出部10が機能層53を含まない場合、例えば、以下の製造方法に従ってイメージセンサ101を形成することができる。図12は、本実施の形態に係るイメージセンサの製造方法において、機能層53を含まない光検出部10を形成する工程を説明するための断面図である。
(A)画素電極50を形成する工程
例えば、図10Aに示す工程において、窒化チタンの代わりに窒化タンタルを、スパッタリング法を用いて成膜することで、窒化チタン層250の代わりに窒化タンタル層を形成する。以降の処理は、図10Bから図10Eを用いて説明したように、窒化タンタル層をパターニングすることによって、窒化タンタルを主成分として含む画素電極50を形成する。
(B)中間層54を形成する工程
次に、図12に示すように、原子層堆積(ALD)法を用いて、酸化アルミニウム(Al)の代わりに酸化ハフニウム(HfO)を成膜することで、中間層54を形成する。この場合、例えば、3nmの膜厚の中間層54を形成する。
中間層54を形成した後、図12に示すように、機能層53を成膜することなく、直接光電変換層51を形成する。光電変換層51の形成は、図11Bを用いて説明した通りである。
以降の工程は、既に図11Bを用いて説明した通りであるので、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態に係るイメージセンサ101では、画素電極50を形成した後に、大気暴露が必要なプロセスを経由しても、画素電極50の上面に中間層54を形成することで、大気暴露により生成される画素電極50の上面の自然酸化膜に存在する未結合手等を要因とするキャリアトラップ準位の抑制が期待される。このため、大気暴露時間の違い、または、シリコンウェハ面内の各イメージセンサ101の成膜状況の違いの差による特性のばらつきを減少させることができる。よって、イメージセンサ101の形成および、各プロセス間の搬送の全てを一度も大気開放せずに、不活性雰囲気下または真空下で行うといったコストの高い製造プロセスを用いずに、シリコンウェハ面内の各イメージセンサ101の特性のばらつきが少ない製造工程を実現し、イメージセンサ101を低コストで作製することが可能である。
(他の実施の形態)
以上、1つまたは複数の態様に係る撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では、光電変換の機能を有機膜に担わせているが、シリコン、ゲルマニウムまたはセレンといった無機材料でも同様の効果が期待できる。このため、光電変換材料は、有機材料に限定されるものではなく、無機材料であってもよい。
また、例えば、画素電極50の表層部の少なくとも一部には自然酸化膜50cが形成されていなくてもよい。つまり、中間層54と画素電極50の導電層50bとが直接接触していてもよい。
また、例えば、中間層54に含まれる第2金属は、画素電極50に含まれる第1金属と同じ種類の金属であってもよい。
また、上記の各実施の形態は、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、特性のばらつきが抑制された、信頼性の高い撮像装置として利用でき、例えば、カメラまたは測距装置などに利用することができる。
10 光検出部
11 増幅トランジスタ
12 リセットトランジスタ
13 アドレストランジスタ
14 単位画素セル
15 垂直走査回路
16 対向電極信号線
17 垂直信号線
18 負荷回路
19 カラム信号処理回路
20 水平信号読出し回路
21 電源配線
22 差動増幅器
23 フィードバック線
24 電荷蓄積ノード
25 電荷検出回路
26 アドレス信号線
27 リセット信号線
28 水平共通信号線
30 電圧制御回路
31 半導体基板
38A、38B、38C ゲート絶縁層
39A、39B、39C ゲート電極
41A、41B、41C、41D、41E n型不純物領域
42 素子分離領域
43A、43B、43C 層間絶縁層
45A、45B コンタクトプラグ
46A、46B、46C 配線
47A、47B、47C プラグ
50 画素電極
50a、51a、52a、53a、54a、55a、200a、200b、251a 上面
50b 導電層
50c 自然酸化膜
50x 表面準位
51 光電変換層
51s、52s 側面
52 上部電極
53 機能層
54 中間層
55 保護層
56 画素保護膜
57 金属接続部
58 制御電極
60 カラーフィルター
61 マイクロレンズ
100 シリコンウェハ
101 イメージセンサ
200 基板
250 窒化チタン層
251、253 絶縁層
252 レジストパターン
300 I−V測定機
301、302 プローブ
303、304 プラチナ電極

Claims (5)

  1. 光を電荷に変換する光電変換層と、
    第1金属の窒化物を含み、前記電荷を捕集する画素電極と、
    前記光電変換層を間に挟むように前記画素電極に対向して配置された対向電極と、
    第2金属の酸化物を含み、前記光電変換層と前記画素電極との間に位置する中間層とを備え、
    前記中間層の膜厚は、5nm以下である、
    撮像装置。
  2. さらに、前記中間層と前記光電変換層との間に位置し、前記電荷とは異なる極性の電荷の透過をブロックするブロック層を備える、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記中間層は、前記画素電極の、前記光電変換層側の主面全面に直接積層されている、
    請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1金属は、前記第2金属とは異なる種類の金属である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記画素電極は、前記第1金属の酸化膜を含み、
    前記中間層は、前記酸化膜の主面に直接積層されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023199707A1 (ja) * 2022-04-11 2023-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置

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