JP2021117041A - 建築構造物の測量システム、測量方法、及び、測量制御プログラム - Google Patents

建築構造物の測量システム、測量方法、及び、測量制御プログラム Download PDF

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Yuichi Torii
勇一 鳥居
和久 渡邉
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和久 渡邉
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隆志 浅井
正利 池田
Masatoshi Ikeda
正利 池田
幸人 魚永
Yukihito Uonaga
幸人 魚永
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Abstract

【課題】3Dスキャナによる建築構造物の測量精度を向上させる。【解決手段】建物10の設備ベース16において、アーチトラス12Aの測量範囲を定め、3Dスキャナを設置する測量基準点30の数を設定し、各測量基準点30での3Dスキャンによるスキャンを実行し、全ての測量基準点30における点群データを合成して、モデリング処理によって3Dデータを生成し、生成した3Dデータに対して照明器具24の配置計画を実行し、取付け基準点を設定すると共に、各取付け基準点の三次元座標を求め、この三次元座標を光波測距儀に登録するようにした。3Dスキャナを用いて測量する場合に、遠隔であればあるほど、3Dスキャナで測定する点群データの密度が低くなることを解消することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、建築構造物を、3Dスキャナを用いて測量する建築構造物の測量システム、測量方法、及び、測量制御プログラムに関する。
建築構造物は、施工誤差や、固定荷重による変形を含む場合がある。このため、建築図面が存在したとしても、建築構造物の改修、及び、照明器具等の増設、といった作業を行う場合、建築構造物を実測することがある。このことは、競技場等の大空間建築構造物において、特に顕著となる。
ところが、競技場等の大空間建築構造物における足場の組み立ては、多大な労力とコストがかかることであり、競技会の開催等の建物の運用を考慮した工事工程上の制約により、足場の組み立てが困難な場合がある。
そこで、建築構造物を、地面(遠隔)から3Dスキャナで点群データを測量してモデリング処理することで3Dデータを取得し、3Dデータ上で、施工基準点を特定することが考えられる。施工基準点とは、例えば、競技場の照明器具の増設であれば、建築構造物を構成する部材において、照明器具の取り付け用架台(例えば、照明器具を据え付ける台座が設けられる軸状部材)を取り付ける位置である。
特許文献1には、3Dスキャナを複数設置して複数の3Dデータを取得し、これらの複数3Dデータを1つのデータにつなぎ合わせる際の誤差を補正してデータの制度を上げる計測方法が記載されている。
特許文献2には、3Dスキャナを初期位置に設置して計測して3Dデータを収集した後に、3Dスキャナを移動させて設置し計測して初期位置での3Dデータの未収集分の3データを収集するスキャニング方法が記載されている。
特許第6234169号公報 特許第5204955号公報
しかしながら、遠隔の場所を3Dスキャナのスキャンにより点群データを取得する場合、遠ければ遠いほど、レーザ光の走査による点群データの測距点の間隔が広がり、所望数(所望の解像度)の点群データを得ることができない。
なお、特許文献1及び特許文献2のように、3Dスキャナにより建築構造物の3Dデータを取得する技術は存在するが、作業者の近づけない、遠隔の場所を3Dスキャナのスキャンにより点群データを取得するときに起こる不具合(点群データの測距点の間隔の広がり)についての記載はない。
また、例えば、特許文献2には、複数の位置に3Dスキャナを移動させて設置して計測し、点群データを合成することが記載されているが、これは、所謂死角部分の補間であり、点群データの測距点の間隔の広がりに対する補間ではない。
本発明は、3Dスキャナによる建築構造物の測量精度を向上させることができる建築構造物の測量システム、測量方法、及び、測量制御プログラムを得ることが目的である。
本発明に係る建築構造物の測量システムは、建築構造物から所定距離以上離れて設定した複数の測量基準点の各々に設置した3Dスキャナにより、測量対象物へ向けて電磁波を照射して計測した前記建築構造物の点群データを合成する合成部と、前記合成部で合成した点群データに基づくモデリング処理により、前記建築構造物の3Dデータを生成する生成部と、を有している。
本発明によれば、合成部では、建築構造物から所定距離以上離れて設定した複数の測量基準点の各々に設置した3Dスキャナにより、測量対象物へ向けて電磁波を照射して計測した前記建築構造物の点群データを合成する。
生成部では、合成部で合成した点群データに基づくモデリング処理により、前記建築構造物の3Dデータを生成する。
本発明によれば、3Dスキャナによるスキャン時の点群データの密度(ピッチ)は、遠ければ遠いほど粗くなる。これは、3Dスキャナから出力される電磁波が、波紋状に拡散するためである。建築構造物において、点群データを取得する場合、複数の測量基準点の各々に設置した3Dスキャナにより、測量対象物へ向けて電磁波を照射して計測した前記建築構造物の点群データを合成することで、1箇所の測量による点群データ数よりも多く点群データを取得でき、例えば、合成により増加した点群データを用いてモデリング処理することにより、解像度の高い3Dデータを得ることができる。
本発明において、前記生成部で生成した3Dデータに基づいて、前記建築構造物を構成する既存部材にマーキングするための施工基準点(取付け基準点)を設定する設定部をさらに有している。
本発明において、前記測量基準点の少なくとも1箇所に光波測距儀を設置して、前記既存部材に、前記設定部で設定した前記施工基準点をマーキングすることを特徴としている。
本発明において、前記施工基準点が、前記既存部材に増設部材を取付けるための取付け基準点であることを特徴としている。
設定部において、生成部で生成した3Dデータに基づいて、建築構造物を構成する既存部材にマーキングするための施工基準点(取付け基準点)を設定する。例えば、施工基準点の少なくとも1箇所に光波測距儀を設置して、既存部材に施工基準点をマーキングする。施工基準点は、既存部材に増設部材を取付けるための取付け基準点となる。
本発明に係る建築構造物の測量方法は、建築構造物から所定距離以上離れて設定した複数の測量基準点の各々に設置した3Dスキャナにより、測量対象物へ向けて電磁波を照射して計測した前記建築構造物の点群データを合成し、合成した点群データに基づくモデリング処理により、前記建築構造物の3Dデータを生成することを特徴としている。
本発明に係る測量制御プログラムは、コンピュータを、前記建築構造物の測量システムの前記合成部、前記生成部として機能させることを特徴としている。
以上説明した如く本発明では、3Dスキャナによる建築構造物の測量精度を向上させることができるという効果を奏する。
本実施の形態に係るドーム型競技場として機能する鉄骨造の建物の全体構成を示し(A)は斜視図、(B)は側面断面図である。 本実施の形態に係るアーチトラス構造の大空間建築構造物を複数の3Dスキャナでスキャンするときの配置状態を示す斜視図である。 3Dスキャナの測定範囲における点群データの取得状況を示し(A)は本実施の形態、(B)が比較例を示す。 (A)は本実施の形態に係るアーチトラス構造の大空間建築構造物とこのその計測後にモデリング処理した3Dデータの画像の正面図、(B)は照明器具取付け後の画像の正面図である。 本実施の形態に係る3Dスキャナ28によるスキャン処理から得た点群データを用いた測量を実行する制御を実行する機能ブロック図である。 本実施の形態に係る3Dスキャナによるスキャンから取付け基準となるマーキング位置特定までの制御の流れを示すフローチャートである。
図1には、ドーム型競技場として機能する鉄骨造の建物10が示されている。建物10の建築面積は、約52000mであり、所謂大型空間構造物の1つである。
建物10は、アーチトラス構造物12によって覆われている、アーチトラス構造物12は、互いに平行又は交差して設けられた複数のアーチトラス12Aが組み付けられており、このアーチトラス構造物12によって、円形屋根14が支持されている。円形屋根14は平面視で円形であるが、実際には球体の一部のような立体型となっている。円形屋根14は、開口部14Aを有している。
このアーチトラス構造物12と円形屋根14とによって囲まれた敷地内は、設備ベース16とされ、当該設備ベース16は、図示は省略したが、中央に矩形の天然芝が敷設されたフィールドと、フィールト外周に設けられた陸上トラックと、観客席とが設けられており、大型空間構造物である本実施の形態の建物10は、運動遊戯施設として機能するようになっている。
図2及び図4(A)に示される如く、アーチトラス構造物12のアーチトラス12Aは、鋼管により形成された3本の主材(一対の上弦材18A、18Bと下弦材20)が相互にトラス構造の複数の斜材22によって連結されて構成されている。
本実施の形態では、このアーチトラス構造物12の所定位置(例えば、図1及び図2の点線矩形枠A部分)に、増設部材である照明器具24(図4(B)参照)を設置する増設工事を行う。
増設工事では、アーチトラス12Aを構成する斜材22間につなぎ部材(図示省略)を取り付け、このつなぎ部材に台座26を設けると共に、この台座26に照明器具24を据え付ける。
ここで、本実施の形態において、既存の建物10(アーチトラス構造物12)を対象とした、照明器具24の増設工事を行うに際し、以下の(1)から(3)のような様々な対策を立てている。
(対策1) アーチトラス12Aの計算上の荷重制限により、一度に全ての吊り足場を架設することができないため、アーチトラス12Aに対して、架設する吊り足場の分割配置を計画した。
(対策2) 設備ベース16のフィールドに敷設された天然芝は、繊細な管理で育てている観点から、増設工事の作業現場としては利用できない。言い換えれば、増設作業中、フィールドには、入れない。そこで、設備ベース16の他の一部であり、フィールドの周囲に設けられたる陸上トラックに、床養生材(図示省略)を敷設して、増設工事の作業領域とした。床養生材の敷設により、大型重機の作業による陸上トラックの損傷が防止される。
(対策3) アーチトラス12Aに架設する吊り足場のための吊り元の設置には、通常、溶接作業が必要となる。しかし、設備ベース16、特に天然芝のフィールドや陸上トラックの上方での溶接作業は回避する必要がある。そこで、アーチトラス12A(上弦材18A、18B、下弦材20のそれぞれ)を囲むように、吊り足場の吊り元金物となる一対の上部材と下部材とを配置し、この吊り場元金物の上部材と下部材との両端部を螺子接合した。
ここで、増設工事を行う建物10は、施工時の誤差や、固定荷重による変形を含んでいる場合があるため、仮に、施工時の建築図面が存在したとしても、本実施の形態のように、照明器具24を取り付ける増設工事自体を、上記対策(1)〜(3)に基づいて実行する前段階として、建物10、すなわち、照明器具24を取り付けるアーチトトラス構造物12の現在の状況を実測し、変形状態等を確認する必要がある。
そこで、本実施の形態では、測量作業を実行する場合に、足場を設置せず、遠隔から(増設工事位置から所定距離離れた設備ベース16等から)、3Dスキャナ28(図2参照)を用いて測量するようにした。
遠隔からの3Dスキャナ28を用いた測量は、前述した増設工事の対策(1)〜(3)を履行する上でも、有用な作業となる。
図2は、アーチトラス構造物12のアーチトラス12Aにおける、1本の脚部(設備ベース16との設置面近傍)を示している。
設備ベース16には、複数箇所(本実施の形態は、6箇所の測量基準点30)に3Dスキャナ28が配置されている。各3Dスキャナ28は、それぞれ増設工事対象領域である斜め材22を含むように測定範囲(図2及び図4(A)に示す点線矩形枠A参照)が定められており、各測量基準点30から、それぞれ電磁波を出力しスキャンする。電磁波は、光や電波を含み、一般的に波紋状に拡散する。
なお、各測量基準点30は、その数に応じて、測定範囲の周囲で適宜間隔を持って配置することが好ましい。例えば、図2に示される如く、測量基準点30が6箇所の場合は、測定範囲Aを中心として、互いに60°程度の間隔とすることが好ましい(測定範囲Aの周囲に均等配置)。なお、角度を均等に配置する必要はない。また、測定範囲Aからの距離を同一とする必要はない。
ここで、本実施の形態(図2に示す3Dスキャナ38の配置形態)では、6箇所の測量基準点30のそれぞれに3Dスキャナ28を設置して、測定範囲Aを含むようにスキャンする構成としているが、スキャンデータは同時で取得する必要はないので、1台の3Dスキャナ28を順次、測量基準点30に順次移動し、各測量基準点30に位置決めしてスキャンするようにしてもよい。言い換えれば、3Dスキャナ28の数は、測量基準点30の数よりも少なくてもよい。
図3(A)は、本実施の形態における6台の3Dスキャナ28を、それぞれ6箇所の測量基準点30に配置して、各3Dスキャナ28でスキャンしたときの点群データを示している。なお、図3(A)では、6台の3Dスキャナ28で、同時にスキャンしたときの点群データとして示しているが、前述のように、時系列でスキャンした各点群データを制御装置(例えば、PC「パーソナルコンピュータ」)上で合成してもよい。
図3(A)に示す点群データは、各測量基準点でスキャンした点群データの一部は重複するものの、測定範囲A内に存在する点群データの数は、図3(B)に示す、比較例における、1箇所の測量基準点に設置した3Dスキャナでスキャンしたときの点群データの数よりも多いことがわかる。
以下に、本実施の形態に係る点群データ数(図3(A)参照)と、比較例に係る点群データ数(図3(B)参照)とを比較する。
図3(B)に示すように、スキャン時の走査線の点群密度のピッチは、遠ければ遠いほど粗くなる。これは、3Dスキャナ28から出力される電磁波が、波紋状に拡散するためである。
大空間建築構造物(本実施の形態の建物10を含む)では、ほぼ必然的に、遠隔から点群データを取得することになる。遠隔から点群データを取得した場合、建物規模の小さい建築構造物(ビル等)に比べて、点群データの数が少なくなり、画質が低下すると共に、精度の高い位置情報を得ることが難しい。
そこで、本実施の形態では、6箇所の測量基準点30から、それぞれ3Dスキャナ28によりスキャンして取得したそれぞれの点群データを合成する。
本実施の形態では、1箇所の測量基準点30からの測量による点群データ数よりも多く点群データを取得できるため、当該合成により増加した点群データを用いてモデリング処理することにより、解像度の高い3Dデータを得ることができる(図4(A)の画像32参照)。
また、建物全体を含む三次元座標系(以下、「絶対座標系」とする)に対する測量基準点の位置を測量により求めておき、これによって、3Dデータの各点の絶対座標系における三次元座標を求めることができる。
図4(B)は、3Dデータに、増設部材である照明器具24の配置計画をしたときの画像34(設計画像)である。
この図4(B)の画像34に基づき、照明器具24が設置されるつなぎ部材を取り付ける斜材22上の取付け基準点を正確に設定し、この取付け基準点の絶対座標系における三次元座標を求める。
そして、何れかの測量基準点30に光波測距儀(図示省略)を設置し、求めた取付け基準点の三次元座標に基づいて、光波測距儀により、斜材上に取付け基準点をマーキングする。これにより、斜材22へのマーキングを精度よく行うことができる。
図5は、本実施の形態に係る3Dスキャナ28によるスキャン処理から得た点群データを用いた測量を実行する制御を実行する測量制御装置50の機能ブロック図である。図5に示す各ブロックはハード構成を限定するものではなく、例えば、一部または全部の機能ブロックをマイクロコンピュータのCPUにおいて、予め記憶した測量制御プログラムを起動して実行するようにしてもよい。
3Dスキャナ28は、点群データ取込部52に接続されている。点群データ取込部52では、複数の測量基準点30でスキャンしたデータを取り込む。
点群データ取込部52は、合成部54に接続されており、取り込んだ各測量基準点30からの点群データを合成部54ヘ送出する。
合成部54では、各測量基準点30からの点群データを合成し(図3(A)参照)、3データ生成部56へ送出する。
3Dデータ生成部56では、モデリング処理が実行される。
モデリング処理の種類の代表としては、3D画像をポリゴンで表現するメッシュと、面で表現するソリッドとがあるが、本実施の形態では、特にモデリング処理の種類は限定されない。
例えば、点群データからソリッドを作る場合、まず点群データから図面を作成し、モデリングを行う。なお、自動処理機能があるプログラムソフトを用いて、ある程度、自動でモデリングを行うようにしてもよい。
3Dデータ生成部56は、表示制御部58と計画図面作成部60とに接続されている。
表示制御部58には、モニタ部62が接続されている。表示制御部58では、前記3Dデータ生成部56でモデリング処理されて生成した3D画像をモニタ部52表示する(図4(A)の画像32参照)。
また、計画図面作成部60には、入力デバイス64が接続されている。入力デバイス64とは、キーボード、マウス等が一般的であるが、タッチペン等で描画可能なマット等であってもよい。
計画図面作成部60では、入力デバイス64からの入力情報に基づいて、前記3Dデータ生成部56から入力された3D画像に照明器具26の画像を追加し、当該照明器具26の配置計画図面を作成する。
また、入力デバイス64は、広義には、予め作成した照明器具26の図面データを記憶した記憶媒体であってもよい。この図面データが計画図面作成部60へ送出され、3Dデータと合成されることで、計画図面が作成可能である。
計画図面作成部60は、表示制御部58に接続されており、表示制御部58では、作成された配置計画図面(照明器具26が追加された3D画像)をモニタ部62に表示する(図4(B)の画像34参照)。
図6は、マーキング位置特定制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ100では、3Dスキャナ28によるスキャン位置(測量基準点30)の数Nを設定し(本実施の形態では、N=6)、次いで、ステップ102へ移行して変数iを1に設定して、ステップ104へ移行する。
ステップ104では、各測量基準点30により3Dスキャナ28のスキャンを実行する。なお、各測量基準点30での3Dスキャナ28でのスキャンは、同時である必要はなく、1つ又は複数の3Dスキャナ28を測量基準点30間で移動して兼用するようにしてもよい。
次のステップ106では、測量基準点30(P(i))に設置した3Dスキャナ28のスキャンデータを取り込み、ステップ108へ移行して、変数iをインクリメント(i←i+1)し、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、変数iと測量基準点数Nとを比較し、N≧iと判定された場合は、点群データを取り込んでいない測量基準点30が存在すると判断し、ステップ106へ移行して、上記工程を繰り返す。
また、ステップ110でN<iと判定された場合は、全ての測量基準点30の点群データを取り込んだと判断し、ステップ112へ移行する。
なお、図6の処理では、6台の3Dスキャナ28で同時(一定の時間差を許容する)にスキャンして(ステップ104)、順次点群データを取り込む(ステップ106)手順で説明したが、例えば、1台の3Dスキャナ28を、N箇所(本実施の形態では、6箇所)の測量基準点30に順次移動して位置決めし、スキャンする場合は、ステップ104の3Dスキャナ28によるスキャン処理と、ステップ106の点群データの取り込みを1セットとして、6回繰り返す処理としてもよい。
ステップ112では、共通の基準位置(座標)に基づき、測量基準点30(P(1)〜P(N))までの点群データを合成する。共通の基準位置とは、想定範囲Aにおいて、全ての測量基準点30で点群データを取得し得る位置に指標を設け、当該指標を共通の基準位置とすればよい。
次のステップ114では、3Dデータ生成処理(モデリング処理)を実行する。これにより、例えば、PCの画面上において、図4(A)に示される、3Dで表示されたアーチトラス12Aの画像32を得ることができる。
次のステップ116では、3Dデータをベースとして、照明器具24の配置計画を立てる。すなわち、PCの画面上において、図4(B)に示される如く、斜材22に照明器具24(つなぎ部材を含む)を取り付けた画像34を生成し、ステップ118へ移行する。
ステップ118では、生成した照明器具24の配置計画から、照明器具24の取付け基準点の設定、及び各取付け基準点の三次元座標を取得し、ステップ120へ移行する。
ステップ120では、取得した三次元座標を光波測距儀に登録し、このルーチンは終了する。
本実施の形態によれば、建物10の設備ベース16において、アーチトラス12Aの測量範囲A(図2、及び図4(A)の点線矩形枠参照)を定め、3Dスキャナを設置する測量基準点30の数を設定し、各測量基準点30での3Dスキャンによるスキャンを実行し、全ての測量基準点30における点群データを合成して、モデリング処理によって3Dデータを生成し、生成した3Dデータに対して照明器具24の配置計画を実行し、取付け基準点を設定すると共に、各取付け基準点の三次元座標を求め、この三次元座標を光波測距儀に登録するようにした。これにより、斜材22へのマーキングを精度よく行うことができる。
なお、本実施の形態では、6箇所の測量基準点30(最大6台の3Dスキャナ28)で取得した点群データを合成するようにしたが、少なくとも2箇所の測量基準点30(最大2台の3Dスキャナ28)で取得した点群データを合成すればよい。これにより、図3(B)の比較例よりも3Dデータの解像度を高めることができる。
また、本実施の形態では、複数の測量基準点で3Dスキャナ28により、測量範囲をスキャンする対象として、大型空間構造物の1つである建物10(ドーム型競技場)を例にとり説明したが、本発明の効果は、建物10の大きさに依存するものではない。1箇所からの3Dスキャナ28によるスキャンでは、必要な点群データ数を得られない、全ての建造物への適用が可能である。例えば、オフィスビルや体育間等の商業施設、学校の校舎や体育館等の公共施設、橋梁(桁橋、アーチ橋、吊り橋等)等の交通機関建造物等を挙げることができる。
10 建物
12A アーチトラス
12 アーチトラス構造物(建築構造物)
14A 開口部
14 円形屋根
16 設備ベース
18A、18B 上弦材
20 下弦材
22 斜材
24 照明器具
26 台座
28 3Dスキャナ
30 測量基準点
32 画像
34 画像
50 測量制御装置
52 点群データ取込部
54 合成部
56 3データ生成部(生成部)
58 表示制御部
60 画図面作成部
62 モニタ部
64 入力デバイス

Claims (6)

  1. 建築構造物から所定距離以上離れて設定した複数の測量基準点の各々に設置した3Dスキャナにより、測量対象物へ向けて電磁波を照射して計測した前記建築構造物の点群データを合成する合成部と、
    前記合成部で合成した点群データに基づくモデリング処理により、前記建築構造物の3Dデータを生成する生成部と、
    を有する建築構造物の測量システム。
  2. 前記生成部で生成した3Dデータに基づいて、前記建築構造物を構成する既存部材にマーキングするための施工基準点を設定する設定部をさらに有する請求項1記載の建築構造物の測量システム。
  3. 前記測量基準点の少なくとも1箇所に光波測距儀を設置して、前記既存部材に、前記設定部で設定した前記施工基準点をマーキングする、請求項2記載の建築構造物の測量システム。
  4. 前記施工基準点が、前記既存部材に増設部材を取付けるための取付け基準点である、請求項2又は請求項3記載の建築構造物の測量システム。
  5. 建築構造物から所定距離以上離れて設定した複数の測量基準点の各々に設置した3Dスキャナにより、測量対象物へ向けて電磁波を照射して計測した前記建築構造物の点群データを合成し、
    合成した点群データに基づくモデリング処理により、前記建築構造物の3Dデータを生成する、
    建築構造物の測量方法。
  6. コンピュータを、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の前記合成部、前記生成部として機能させる測量制御プログラム。
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