JP2021115453A - 液体ミルク缶用乳首アタッチメント、液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットならびに加熱および煮沸消毒機能付き容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】授乳で慣れた乳首を取り付けることができ、しかも災害時などの授乳が難しい環境下でも液体ミルク缶さえあれば直ぐに乳幼児にミルクを与えることができる液体ミルク缶用乳首アタッチメントおよびそれと内蓋とのセットを提供する。【解決手段】液体ミルク缶用乳首アタッチメントは下端部1が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部2の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔3を有するキャップ10からなる。キャップ10は下から上に順に第1のテーパー付き円筒部4および第2のテーパー付き円筒部5を有する。液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットでは液体ミルク缶用乳首アタッチメントに加えてキャップ10の内側下部に嵌められる内蓋が用いられる。内蓋は液体ミルク缶の飲み口が開けられた状態で液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときにその飲み口と連通する連通孔を有する。【選択図】図1
Description
この発明は、液体ミルク缶用乳首アタッチメント、液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットならびに加熱および煮沸消毒機能付き容器に関する。
日本国内では2019年より缶入りの液体ミルクの販売が開始されているが、現在はいずれの商品も開封後、哺乳瓶などの別の容器に中身を移し替える必要がある。一方で、液体ミルク缶の商品価値の中心は「開封して常温のまま直ぐに哺乳可能」という、手間がかからない点にある。そのため、防災備蓄品としてのニーズのほか夜間やお出かけ時の一時的な哺乳用品としてのニーズが主なものである。
しかし、実際の被災シーンなどでは液体ミルクを移し替える哺乳瓶の消毒が困難であったり、哺乳瓶の代わりに紙コップで代用した場合には、液体ミルクをこぼしてしまうケースなどが発生している。
このような背景の下、最近、災害時などの授乳が難しい環境下でも安心して乳幼児にミルクを与えることができるようにすることを目的として、哺乳瓶用乳首が取り付けられる専用アタッチメントが開発された(非特許文献1参照)。使用時には、この専用アタッチメントを哺乳瓶用乳首の下部にねじ込んで取り付け、市販の液体ミルク缶の上部にセットする。
[令和2年1月18日検索]、インターネット〈URL:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2019/detail/20191129 _01.html 〉
非特許文献1に記載の専用アタッチメントでは、哺乳瓶用乳首を使用することを前提としている。しかし、乳幼児は、授乳で慣れた乳首を好む傾向があるため、その乳首を使用することが望まれる場合も多い。非特許文献1に記載の専用アタッチメントではこのような要望に応えることができない。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、授乳で慣れた乳首を取り付けることができ、しかも災害時などの授乳が難しい環境下でも液体ミルク缶さえあれば直ぐに乳幼児にミルクを与えることができる液体ミルク缶用乳首アタッチメントおよび液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットを提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、いつでもどこでも液体ミルクや水などの液体の加熱および液体ミルク缶用乳首アタッチメントなどの煮沸消毒を行うことができる加熱および煮沸消毒機能付き容器を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は、
下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントである。
下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントである。
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントにおいては、キャップは、典型的には、下端部から上端部に向かって先すぼまりの形状を有する。例えば、キャップは、下端部から上端部に向かって順に第1のテーパー付き円筒部および第2のテーパー付き円筒部を有し、第2のテーパー付き円筒部の直径は第1のテーパー付き円筒部の直径に対して段階的に減少している。好適には、キャップに乳首が取り付けられた状態で乳首を衛生的に保つために乳首を覆うようにフードがキャップの上端部に着脱自在に取り付けられる。キャップが第1のテーパー付き円筒部および第2のテーパー付き円筒部を有する場合は、典型的には、第2のテーパー付き円筒部に嵌まるようにフードが取り付けられる。キャップの材質としては、好適には、例えば100℃のお湯で10分熱湯消毒することを繰り返しても変形変質しないこと、市販の消毒薬で漬けおき消毒を繰り返しても変形変質しないこと、防災備蓄品として少なくとも2年間は性質や強度が変化せずに保管できること、日常的な使用によって性質や強度が変化せずに1年間は耐えられること、液体ミルクの成分によって変形変質しないことなどの条件が満たされる材質が選択される。キャップの材質は、具体的には、例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネートなど、あるいはこれらを主体とするものが選ばれる。液体ミルク缶用乳首アタッチメントと液体ミルク缶との連結部分、すなわち液体ミルク缶用乳首アタッチメントを構成するキャップの下端部と液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部との嵌合部の嵌合の度合いは、乳幼児が軽く引っ張っても外れず、保護者などによる取外しはスムーズに行うことができるように選ばれ、かつ、この嵌合部から液体ミルクが漏れないように選ばれる。
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントは、上端部の貫通孔に下方から乳首が通されて取り付けられた後、予めタブを折るなどして飲み口を開けた液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌められる。
また、この発明は、
下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントと、
上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントの上記キャップの内側下部に嵌められ、上記液体ミルク缶の飲み口が開けられた状態で上記液体ミルク缶に上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに上記飲み口と連通する連通孔を有する内蓋と、
からなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットである。
下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントと、
上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントの上記キャップの内側下部に嵌められ、上記液体ミルク缶の飲み口が開けられた状態で上記液体ミルク缶に上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに上記飲み口と連通する連通孔を有する内蓋と、
からなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットである。
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットにおいて、内蓋は、飲み口が開けられた液体ミルク缶に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに、少なくとも連通孔の周囲の部分が液体ミルク缶の飲み口の周辺部に接触するように構成される。こうすることで、液体ミルク缶を傾けて液体ミルクが飲み口から出たときに飲み口の周辺部にほとんど接触することなく直接、連通孔を通ってキャップと内蓋との間の空間に流れ出て乳首の内部に供給される。このため、開封前に液体ミルク缶の飲み口の部分を洗浄したり消毒したりすることができなくても、ミルクへの異物の混入を最小限に抑えることができる。連通孔は、典型的には、液体ミルク缶の飲み口と相似な形状に選ばれ、その大きさはこの飲み口と同じでも、一回り大きくても、一回り小さくてもよい。内蓋は、典型的な一つの例では、下方に突出する管状の突起部を有する。この場合には、この突起部の下端部(先端部)が液体ミルク缶の飲み口の周辺部に接触する。内蓋の材質は、好適には、キャップの材質と同様な条件を満たすものが得られるが、少なくとも突起部の下端部は、液体ミルク缶の飲み口の周辺部に液体ミルクが漏れない程度に密着するようにするために、好適には、柔軟性があり、容易に変形可能なものが選ばれる。このような柔軟性のある材質としては、例えばシリコーンゴムなどが挙げられる。
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットの発明においては、上記以外のことについては、上記の液体ミルク缶用乳首アタッチメントの発明に関連して説明したことが成立する。
また、この発明は、
下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは当該液体ミルク缶用乳首アタッチメントと同一の構造を有する乳首アタッチメントと組み合わせて使用される加熱および煮沸消毒機能付き容器であって、
筒状の外側容器と、
上記外側容器の内部に、上端部に内蓋取付部を有し、当該内蓋取付部の下側に上蓋取付部を有する上部が突出した状態で収納固定された、上端が開放した筒状の内側容器と、
上記内側容器の底部と上記外側容器の底部との間に設けられた加熱素子と、
上記外側容器の底部外側に設けられた電源格納部と、
上部が上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは上記乳首アタッチメントの上記キャップの内側下部に着脱自在に嵌められ、下部が上記内側容器の上記内蓋取付部に着脱自在に取り付けられる中空の内蓋と、
上記内側容器の上記上蓋取付部に着脱自在に取り付けられる上蓋と、
を有し、
上記内側容器の最小内径は上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは上記乳首アタッチメントの最大径より大きいことを特徴とする加熱および煮沸消毒機能付き容器である。
下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは当該液体ミルク缶用乳首アタッチメントと同一の構造を有する乳首アタッチメントと組み合わせて使用される加熱および煮沸消毒機能付き容器であって、
筒状の外側容器と、
上記外側容器の内部に、上端部に内蓋取付部を有し、当該内蓋取付部の下側に上蓋取付部を有する上部が突出した状態で収納固定された、上端が開放した筒状の内側容器と、
上記内側容器の底部と上記外側容器の底部との間に設けられた加熱素子と、
上記外側容器の底部外側に設けられた電源格納部と、
上部が上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは上記乳首アタッチメントの上記キャップの内側下部に着脱自在に嵌められ、下部が上記内側容器の上記内蓋取付部に着脱自在に取り付けられる中空の内蓋と、
上記内側容器の上記上蓋取付部に着脱自在に取り付けられる上蓋と、
を有し、
上記内側容器の最小内径は上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは上記乳首アタッチメントの最大径より大きいことを特徴とする加熱および煮沸消毒機能付き容器である。
この加熱および煮沸消毒機能付き容器においては、上蓋および内蓋を取り外して内側容器に液体ミルクや水などの液体を入れ、上蓋および内蓋を再び取り付けた後、電源格納部から加熱素子に電力を供給することにより液体を加熱することができる。例えば、こうして液体ミルクを加熱した後、乳首付き乳首アタッチメントを取り付けた内蓋を内側容器に取り付けることで温かいミルクを乳幼児に飲ませることができる。また、例えば、内側容器に水を入れ、そこに乳首付き液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは乳首アタッチメントを浸し、上蓋および内蓋を再び取り付けた後、加熱素子に電力を供給するすることにより水を加熱して煮沸消毒を行うことができる。内側容器の最小内径を液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは乳首アタッチメントの最大径より大きくするのは、内側容器に液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは乳首アタッチメントを入れることができるようにするためである。内側容器の材質としては、加熱および煮沸消毒の温度に耐えられる材質が用いられ、従来公知の材質から適宜選択される。外側容器の材質は、外側容器に要求される強度などに応じて、従来公知の材質から適宜選択される。外側容器と内側容器とは、例えば、外側容器の上端部と内側容器とを接着剤で接着することなどにより互いに固定される。典型的には、外側容器の外周面に、加熱または煮沸消毒を行う際にユーザーが操作するボタンなどのインターフェイスが設けられる。また、好適には、内側容器に液体を入れずに加熱してしまう空焚きの防止のため、例えば、内側容器の近傍にバイメタルなどの適温停止機能を有する素子が設けられる。この加熱および煮沸消毒機能付き容器は、例えば、外側容器の底部に仕切り板が取り付けられることで外側容器の下端が閉塞されており、この仕切り板の裏面側に電源格納部を有する。典型的には、外側容器の下端に電源格納部を覆う下蓋が着脱自在に取り付けられる。電源格納部は、加熱素子のほか、この加熱および煮沸消毒機能付き容器に持たせる機能に応じた素子(例えば、表示用LED、加熱や煮沸消毒の終了を知らせるアラーム、異常発生を知らせるアラームなど)に電力を供給するためのものである。電源格納部には、電池のほか、加熱素子への電力供給の制御を行うための回路などが格納されている。
この加熱および煮沸消毒機能付き容器の発明においては、上記以外のことについては、上記の液体ミルク缶用乳首アタッチメントの発明に関連して説明したことが成立する。
この発明によれば、授乳で慣れた乳首を取り付けることができ、しかも災害時などの授乳が難しい環境下でも液体ミルク缶さえあれば直ぐに乳幼児にミルクを与えることができる液体ミルク缶用乳首アタッチメントおよび液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットを実現することができる。また、いつでもどこでも液体ミルクや水などの液体の加熱および液体ミルク缶用乳首アタッチメントなどの煮沸消毒を行うことができる加熱および煮沸消毒機能付き容器を実現することができる。
以下、発明を実施するための形態(以下「実施の形態」とする)について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[液体ミルク缶用乳首アタッチメント]
図1および図2に液体ミルク缶用乳首アタッチメントを示す。ここで、図1は斜視図、図2AおよびBは平面図および縦断面図である。図1および図2に示すように、この液体ミルク缶用乳首アタッチメントは、下端部1が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部2の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔3を有するキャップ10からなる。キャップ10は、下端部1から上端部2に向かって順に第1のテーパー付き円筒部4および第2のテーパー付き円筒部5を有し、第2のテーパー付き円筒部5の直径は第1のテーパー付き円筒部4の直径に対して段階的に減少している。第1のテーパー付き円筒部4と第2のテーパー付き円筒部5との間の部分の直径は、第1のテーパー付き円筒部4の上端部の直径から第2のテーパー付き円筒部5の下端部の直径まで連続的に減少している。
[液体ミルク缶用乳首アタッチメント]
図1および図2に液体ミルク缶用乳首アタッチメントを示す。ここで、図1は斜視図、図2AおよびBは平面図および縦断面図である。図1および図2に示すように、この液体ミルク缶用乳首アタッチメントは、下端部1が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部2の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔3を有するキャップ10からなる。キャップ10は、下端部1から上端部2に向かって順に第1のテーパー付き円筒部4および第2のテーパー付き円筒部5を有し、第2のテーパー付き円筒部5の直径は第1のテーパー付き円筒部4の直径に対して段階的に減少している。第1のテーパー付き円筒部4と第2のテーパー付き円筒部5との間の部分の直径は、第1のテーパー付き円筒部4の上端部の直径から第2のテーパー付き円筒部5の下端部の直径まで連続的に減少している。
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントを構成するキャップ10の各部の寸法は、対象とする液体ミルク缶や乳首のサイズなどに応じて適宜決められるが、例えば次の通りである。キャップ10の高さは25〜27mm、肉厚は2.5〜3.5mm、キャップ10の下端部1の内径は59mm、外径は65〜68mm、高さは19〜21mm、第1のテーパー付き円筒部4の下端部の内径は51〜52mm、上端部の内径は41〜43mm、高さは11〜13mm、第2のテーパー付き円筒部5の下端部の内径は36〜38mm、上端部の内径は35〜37mm、高さは5〜7mm、貫通孔3の直径は22〜24mmである。キャップ10の材質は既に挙げたものを用いる。
[液体ミルク缶用乳首アタッチメントの製造方法]
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントは射出成形などの従来公知の技術によって容易に製造することができる。
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントは射出成形などの従来公知の技術によって容易に製造することができる。
[液体ミルク缶用乳首アタッチメントの使用方法]
図3AおよびBに示すように、まず、この液体ミルク缶用乳首アタッチメントを構成するキャップ10の上端部の貫通孔3に下方から乳首20を通し、乳首20の下部の凹部20aに貫通孔3の外周部が嵌まるようにする。こうすることで、キャップ10に対し乳首20が固定される。
図3AおよびBに示すように、まず、この液体ミルク缶用乳首アタッチメントを構成するキャップ10の上端部の貫通孔3に下方から乳首20を通し、乳首20の下部の凹部20aに貫通孔3の外周部が嵌まるようにする。こうすることで、キャップ10に対し乳首20が固定される。
次に、図3CおよびDに示すように、キャップ10の第2のテーパー付き円筒部5に上からフード30を被せ、フード30の内側下端部を第2のテーパー付き円筒部5の外周に嵌める。この状態のキャップ10、乳首20およびフード30の縦断面図を図4に示す。
図5はこの液体ミルク缶用乳首アタッチメントを取り付ける液体ミルク缶40を示す。図6は液体ミルク缶40の飲み口側の面41の上面図である。図5および図6に示すように、飲み口側の面41の外周に液体ミルク缶40の上方に突出する突起部42が設けられている。飲み口側の面41には飲み口を規定するハーフカット線43およびタブ44がこの面41の中心に対して互いに反対方向に延びて設けられている。タブ44は面41の中心に固定された固定部45を支点にして折り曲げることができるようになっている。タブ44の外側の端部に指先を引っ掛けて起こし、ハーフカット線43に沿って飲み口に相当する舌状の部分41aをカットし、図7に示すように、飲み口46を開ける。その後、タブ44の外側の端部に指先を引っ掛けてタブ44を元の位置側に倒す。
次に、図8に示すように、こうして飲み口46を開けた液体ミルク缶40に、図3Dおよび図4に示す、乳首20およびフード30を取り付けたキャップ10をその下端部1を液体ミルク缶40の飲み口側の面41の外周の突起部42の外側に嵌めることにより取り付ける。
このキャップ10付き液体ミルク缶40による授乳の方法は、従来の哺乳瓶による授乳の方法と同様である。
この第1の実施の形態によれば、液体ミルク缶用乳首アタッチメントを液体ミルク缶40の飲み口46側の面に取り付けるだけで済むため、液体ミルク缶40さえあれば、災害時などの授乳が難しい環境下でも液体ミルク缶40のミルクを直ぐに乳幼児に与えることができるだけでなく、個々の乳幼児が授乳で慣れた乳首20を用いることができるため乳幼児が安心してミルクを飲むことができる。
〈第2の実施の形態〉
[液体ミルク缶用乳首アタッチメントセット]
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットは、第1の実施の形態による液体ミルク缶用乳首アタッチメントと図9AおよびBに示す内蓋50とからなる。ここで、図9AおよびBは平面図および側面図である。図9AおよびBに示すように、内蓋50は、液体ミルク缶用乳首アタッチメントのキャップ10の内側下部、具体的にはキャップ10の第1のテーパー付き円筒部4の内側下部に嵌まる直径を有する円板51と、この円板51の中心からずれた位置に設けられた貫通孔51aに下方に突出して取り付けられた管状の突起部52とからなる。突起部52の上端部の外周には凹部52aが設けられており、この凹部52aに貫通孔51aの外周部の円板51が嵌まることで円板51に突起部52が固定されている。円板51の材質は必要に応じて選ばれるが、例えばキャップ10と同様な材質(例えば、ポリプロピレン)が選ばれる。突起部52の材質は柔軟性があり、容易に変形可能な材質、例えばシリコーンゴムが選ばれる。突起部52は連通孔52bを有する。この場合、連通孔52bは液体ミルク缶40の飲み口46とほぼ相似な形状を有し、飲み口46より一回り小さく設けられている。連通孔52bは、液体ミルク缶40の飲み口46が開けられた状態で液体ミルク缶40に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに飲み口46をほぼ完全に含み、飲み口46と連通するようになっている。図10にキャップ10の内側下部に内蓋50を取り付けた状態を示す。図10に示すように、内蓋50は、この状態で突起部52の下端部がキャップ10の下端から所定距離飛び出るように設計されている。突起部52がキャップ10の下端から飛び出す長さは、液体ミルク缶40に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに突起部52の下端部が飲み口46の周辺部に密着するように選ばれる。この場合、突起部52は柔軟性があり、容易に変形可能な材料により構成されているため、液体ミルク缶40に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられて突起部52の下端部が飲み口46の周辺部に押し付けられたときにその下端部は飲み口46の周辺部の表面に存在する、タブ44などによる凹凸に倣って変形して密着する。従って、飲み口46の周辺部は突起部52の下端部で完全に覆われることになる。必要に応じて、キャップ10の第1のテーパー付き円筒部4の内周面に内蓋50の位置決めのためのストッパー4aを設けてもよい。この場合、キャップ10の内側下部に内蓋50を取り付ける際に円板51がストッパー4aに当たることで位置決めが行われる。
[液体ミルク缶用乳首アタッチメントセット]
この液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットは、第1の実施の形態による液体ミルク缶用乳首アタッチメントと図9AおよびBに示す内蓋50とからなる。ここで、図9AおよびBは平面図および側面図である。図9AおよびBに示すように、内蓋50は、液体ミルク缶用乳首アタッチメントのキャップ10の内側下部、具体的にはキャップ10の第1のテーパー付き円筒部4の内側下部に嵌まる直径を有する円板51と、この円板51の中心からずれた位置に設けられた貫通孔51aに下方に突出して取り付けられた管状の突起部52とからなる。突起部52の上端部の外周には凹部52aが設けられており、この凹部52aに貫通孔51aの外周部の円板51が嵌まることで円板51に突起部52が固定されている。円板51の材質は必要に応じて選ばれるが、例えばキャップ10と同様な材質(例えば、ポリプロピレン)が選ばれる。突起部52の材質は柔軟性があり、容易に変形可能な材質、例えばシリコーンゴムが選ばれる。突起部52は連通孔52bを有する。この場合、連通孔52bは液体ミルク缶40の飲み口46とほぼ相似な形状を有し、飲み口46より一回り小さく設けられている。連通孔52bは、液体ミルク缶40の飲み口46が開けられた状態で液体ミルク缶40に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに飲み口46をほぼ完全に含み、飲み口46と連通するようになっている。図10にキャップ10の内側下部に内蓋50を取り付けた状態を示す。図10に示すように、内蓋50は、この状態で突起部52の下端部がキャップ10の下端から所定距離飛び出るように設計されている。突起部52がキャップ10の下端から飛び出す長さは、液体ミルク缶40に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに突起部52の下端部が飲み口46の周辺部に密着するように選ばれる。この場合、突起部52は柔軟性があり、容易に変形可能な材料により構成されているため、液体ミルク缶40に液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられて突起部52の下端部が飲み口46の周辺部に押し付けられたときにその下端部は飲み口46の周辺部の表面に存在する、タブ44などによる凹凸に倣って変形して密着する。従って、飲み口46の周辺部は突起部52の下端部で完全に覆われることになる。必要に応じて、キャップ10の第1のテーパー付き円筒部4の内周面に内蓋50の位置決めのためのストッパー4aを設けてもよい。この場合、キャップ10の内側下部に内蓋50を取り付ける際に円板51がストッパー4aに当たることで位置決めが行われる。
[液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットの使用方法]
液体ミルク缶用乳首アタッチメントのキャップ10の内側下部に下方から内蓋50の円板51を嵌める。その後、第1の実施の形態と同様にして、飲み口46を開けた液体ミルク缶40に、乳首20、内蓋50およびフード30を取り付けたキャップ10をその下端部11を液体ミルク缶40の飲み口側の面41の外周の突起部42の外側に嵌めることにより取り付ける。
液体ミルク缶用乳首アタッチメントのキャップ10の内側下部に下方から内蓋50の円板51を嵌める。その後、第1の実施の形態と同様にして、飲み口46を開けた液体ミルク缶40に、乳首20、内蓋50およびフード30を取り付けたキャップ10をその下端部11を液体ミルク缶40の飲み口側の面41の外周の突起部42の外側に嵌めることにより取り付ける。
このキャップ10付き液体ミルク缶40による授乳の方法は、従来の哺乳瓶による授乳の方法と同様である。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、次のような利点を得ることができる。すなわち、キャップ10を液体ミルク缶40の飲み口側の面41に取り付けた状態では、内蓋50の突起部52の下端部が飲み口46の周辺部の表面に密着して覆っているため、授乳の際に液体ミルク缶40を傾けたときに液体ミルク缶40の飲み口46から出たミルクは飲み口46側の表面にほとんど接触することなく突起部52の連通孔52bを通ってキャップ10と内蓋50との間の空間に流れ出る。このため、飲み口46側の面41の洗浄や消毒を行うことができない場合でも、ミルクへの異物の混入をごく最小限に抑えることができる。
〈第3の実施の形態〉
[加熱および煮沸消毒機能付き容器]
図11〜図13に加熱および煮沸消毒機能付き容器60を示す。ここで、図11は斜視図、図12は上蓋を取り外した状態の斜視図、図13は縦断面図である。図11〜図13に示すように、この加熱および煮沸消毒機能付き容器60は、円筒状の外側容器61と、この外側容器61の内部に収納固定された、上端が開放した円筒状の内側容器62と、この内側容器62の上端部に着脱自在に取り付けられた中空の内蓋63と、この内蓋63を覆うように内側容器62に対して着脱自在に取り付けられた上蓋64と、外側容器61の底部と内側容器62の底部との間に設けられた加熱素子65と、外側容器61の底部外面に設けられた電源格納部66と、電源格納部66を覆うように着脱自在に取り付けられた下蓋67とを有する。外側容器61と内側容器62とは、外側容器61の上端部と内側容器62とが接着剤(図示せず)で接着されていることにより互いに固定されている。外側容器61の内周面と内側容器62の外周面との間の空間は空気層であってもよいし、断熱材などが充填されてもよい。
[加熱および煮沸消毒機能付き容器]
図11〜図13に加熱および煮沸消毒機能付き容器60を示す。ここで、図11は斜視図、図12は上蓋を取り外した状態の斜視図、図13は縦断面図である。図11〜図13に示すように、この加熱および煮沸消毒機能付き容器60は、円筒状の外側容器61と、この外側容器61の内部に収納固定された、上端が開放した円筒状の内側容器62と、この内側容器62の上端部に着脱自在に取り付けられた中空の内蓋63と、この内蓋63を覆うように内側容器62に対して着脱自在に取り付けられた上蓋64と、外側容器61の底部と内側容器62の底部との間に設けられた加熱素子65と、外側容器61の底部外面に設けられた電源格納部66と、電源格納部66を覆うように着脱自在に取り付けられた下蓋67とを有する。外側容器61と内側容器62とは、外側容器61の上端部と内側容器62とが接着剤(図示せず)で接着されていることにより互いに固定されている。外側容器61の内周面と内側容器62の外周面との間の空間は空気層であってもよいし、断熱材などが充填されてもよい。
図14および図15に外側容器61を示す。ここで、図14は斜視図、図15は斜め下側から見た斜視図である。図14および図15に示すように、外側容器61の下部外周には雄ねじ61aが切られており、この雄ねじ61aが後述の下蓋67の内周に切られた雌ねじ67aにねじ込まれるようになっている。外側容器61の下部の内部には、外側容器61の内径とほぼ等しい外径の円形の仕切り板68が外側容器61の中心軸に対して垂直な面内に取り付けられている。図16は仕切り板68を取り外した状態を示す。図16に示すように、外側容器61の下部の内周面に円環69が外側容器61の中心軸に対して垂直に設けられ、この円環69に対し下側から仕切り板68が取り付けられている。外側容器61はこの仕切り板68によって下端が閉塞されている。この場合、円環69には直径方向の二箇所に雌ねじ69aが切られ、仕切り板68には円環69の雌ねじ69aに対応する位置に雌ねじ69aより少し内径が大きいねじ止め穴68aが設けられている。そして、円環69に対し仕切り板68を雌ねじ69aとねじ止め穴68aとが一致するように位置合わせを行い、この状態でねじ止め穴68aを通して雌ねじ69aに雄ねじ(図示せず)をねじ込むことにより円環69に対し仕切り板68が固定されている。仕切り板68には配線取り出し用の長方形の穴68bが設けられている。外側容器61の外周面には、加熱および煮沸消毒機能に対応して加熱ボタンおよび煮沸消毒ボタン(図示せず)が設けられている。加熱ボタンを押すことにより温めモードで加熱素子65を作動させることができ、煮沸消毒ボタンを押すことにより煮沸消毒モードで加熱素子65を作動させることができる。
図17に内側容器62を示す。図17に示すように、内側容器62は、外側容器61に収納される本体部62aとこの本体部62aの直ぐ上のこの本体部62aより外径が小さい上蓋取付部62bとこの上蓋取付部62bより外径が小さい内蓋取付部62cとからなる。内側容器62の最小内径、具体的には内蓋取付部62cの内径は、内側容器62に対して液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは乳首アタッチメントの出し入れを可能とするため、液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは乳首アタッチメントの最大径より大きくなっている。上蓋取付部62bおよび内蓋取付部62cからなる上部は、内側容器62が外側容器61に収納固定された状態で上方に突出する。上蓋取付部62bの外周および内蓋取付部62cの外周にはそれぞれ雄ねじ(図13参照)が切られている。内側容器62の内周面と底面との交差部は丸く形成されている。内側容器62の底部外面に近接してバイメタル(図示せず)が取り付けられている。このバイメタルにより、内側容器62が予め決められた温度(例えば90℃)を超えて加熱されるのを防止することができるようになっている。内側容器62の内周面には容量を示す目盛(図示せず)が設けられている。内側容器62は、例えば、底部は金属(ステンレス鋼など)により構成され、内周部は耐熱性プラスチックにより構成されるが、これに限定されるものではない。
図18に内蓋63を示す。図18に示すように、内蓋63は、内側容器62の内蓋取付部62cにねじ込まれる下部63aと第1の実施の形態による液体ミルク缶用乳首アタッチメントあるいはこの液体ミルク缶用乳首アタッチメントと同一構造の乳首アタッチメントの下部内側に嵌められる上部63bとからなる。下部63aの内周には雌ねじ(図13参照)が切られている。
図19に上蓋64を示す。図19に示すように、上蓋64の下部の内周には内側容器62の上蓋取付部62bの外周に切られた雄ねじに対応する雌ねじ64aが切られている。そして、この雌ねじ64aを上蓋取付部62bの雄ねじにねじ込むことにより上蓋64を内側容器62に取り付けることができるようになっている。上蓋64には、必要に応じて、加熱および煮沸消毒時に内側容器62内の圧力が高くなりすぎないようにするための安全装置(図示せず)が取り付けられる。
加熱素子65は、通電により発熱するヒーターなどにより構成されるが、これに限定されるものではない。ヒーターとしては、具体的には、例えば、加熱線と絶縁被覆層とからなるプリントヒーターなどが用いられる。加熱素子65は内側容器62の底部外側に密着させてもよいし、離れた位置に設けてもよい。
電源格納部66には、電源としての電池のほか、電池から加熱素子65への電力供給の制御を行うための回路(ワンチップマイコンなど)などが内蔵されている。電池の種類や個数は、加熱および煮沸消毒機能付き容器60により所要の加熱および煮沸消毒を行うことができる限り特に限定されず、必要に応じて選ばれる。電池は使い捨ての電池だけでなく、繰り返し充電可能な充電池でもよい。充電池を用いる場合にはモバイルバッテリーを用いて充電してもよい。電源格納部66と加熱素子65との配線は仕切り板68に設けられた穴68bを通される。
図20に下蓋67を示す。図20に示すように、下蓋67の内周面には雌ねじ67aが切られている。そして、この雌ねじ67aを外側容器61の下部の雄ねじ61aにねじ込むことにより外側容器61に対し下蓋67を取り付けることができるようになっている。
[加熱および煮沸消毒機能付き容器の使用方法]
第1の実施の形態による液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたはこれと同一構造の乳首アタッチメントを加熱および煮沸消毒機能付き容器60と組み合わせて使用する。
第1の実施の形態による液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたはこれと同一構造の乳首アタッチメントを加熱および煮沸消毒機能付き容器60と組み合わせて使用する。
(1)授乳時
まず、図21Aに示すように、図3Bに示す、乳首アタッチメントのキャップ10に乳首20を取り付けたものを内蓋63の上部に嵌め込んだ後、図21Bに示すように、この内蓋63を予め液体ミルク(図示せず)が入れられた内側容器62の内蓋取付部62cに取り付ける。次に、外側容器61の外周面に設けられた加熱ボタンを押して液体ミルクの加熱を開始する。液体ミルクの温度が予め決められた温度に達した時点で加熱が停止する。こうして液体ミルクを加熱することができるので、温かいミルクによる授乳が可能となる。
まず、図21Aに示すように、図3Bに示す、乳首アタッチメントのキャップ10に乳首20を取り付けたものを内蓋63の上部に嵌め込んだ後、図21Bに示すように、この内蓋63を予め液体ミルク(図示せず)が入れられた内側容器62の内蓋取付部62cに取り付ける。次に、外側容器61の外周面に設けられた加熱ボタンを押して液体ミルクの加熱を開始する。液体ミルクの温度が予め決められた温度に達した時点で加熱が停止する。こうして液体ミルクを加熱することができるので、温かいミルクによる授乳が可能となる。
(2)授乳後の乳首アタッチメントの煮沸消毒
まず、加熱および煮沸消毒機能付き容器60の内側容器62の内蓋取付部62cから内蓋63を取り外す。次に、乳首20が取り付けられた乳首アタッチメントを内側容器62に入れる。次に、内側容器62に水道水を注ぐ。次に、内側容器62に内蓋63を取り付ける。次に、上蓋64を内側容器62の上蓋取付部62bに取り付ける。次に、外側容器61の外周面に設けられた煮沸消毒ボタンを押して水の加熱を開始する。水の温度が煮沸消毒に必要な予め決められた温度に達してから予め決められた時間の間その温度に維持される。予め決められた時間経過すると煮沸消毒完了のアラームが鳴るので、上蓋64を取り外す。次に、加熱および煮沸消毒機能付き容器60を斜めに傾け内側容器62から熱湯を捨て、乳首20が取り付けられた乳首アタッチメントを内側容器62から取り出す。こうして、乳首20が取り付けられた乳首アタッチメントを煮沸消毒することができる。
まず、加熱および煮沸消毒機能付き容器60の内側容器62の内蓋取付部62cから内蓋63を取り外す。次に、乳首20が取り付けられた乳首アタッチメントを内側容器62に入れる。次に、内側容器62に水道水を注ぐ。次に、内側容器62に内蓋63を取り付ける。次に、上蓋64を内側容器62の上蓋取付部62bに取り付ける。次に、外側容器61の外周面に設けられた煮沸消毒ボタンを押して水の加熱を開始する。水の温度が煮沸消毒に必要な予め決められた温度に達してから予め決められた時間の間その温度に維持される。予め決められた時間経過すると煮沸消毒完了のアラームが鳴るので、上蓋64を取り外す。次に、加熱および煮沸消毒機能付き容器60を斜めに傾け内側容器62から熱湯を捨て、乳首20が取り付けられた乳首アタッチメントを内側容器62から取り出す。こうして、乳首20が取り付けられた乳首アタッチメントを煮沸消毒することができる。
この第3の実施の形態によれば、いつでもどこでも液体ミルクの加熱や乳首アタッチメントの煮沸消毒を容易に行うことができ、温かい液体ミルクにより乳幼児に授乳を行うことができ、煮沸消毒した乳首アタッチメントを使用することができるため細菌による乳幼児の感染を防止することができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構成、形状、材料、方法などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構成、形状、材料、方法などを用いてもよい。
1…下端部、2…上端部、3…貫通孔、4…第1のテーパー付き円筒部、5…第2のテーパー付き円筒部、10…キャップ、20…乳首、30…フード、40…液体ミルク缶、44…タブ、46…飲み口、50…内蓋、51…円板、51a…貫通孔、52…突起部、52a…凹部、52b…連通孔、60…加熱および煮沸消毒機能付き容器、61…外側容器、62…内側容器、62b…上蓋取付部、62c…内蓋取付部、63…内蓋、64…上蓋、65…加熱素子、66…電源格納部、67…下蓋、68…仕切り板、69…円環
Claims (7)
- 下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメント。
- 上記キャップは上記下端部から上記上端部に向かって先すぼまりの形状を有する請求項1記載の液体ミルク缶用乳首アタッチメント。
- 上記キャップは上記下端部から上記上端部に向かって順に第1のテーパー付き円筒部および第2のテーパー付き円筒部を有し、上記第2のテーパー付き円筒部の直径は上記第1のテーパー付き円筒部の直径に対して段階的に減少している請求項2記載の液体ミルク缶用乳首アタッチメント。
- 下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントと、
上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントの上記キャップの内側下部に嵌められ、上記液体ミルク缶の飲み口が開けられた状態で上記液体ミルク缶に上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントが取り付けられたときに上記飲み口と連通する連通孔を有する内蓋と、
からなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントセット。 - 上記内蓋は上記連通孔を有する管状の突起部を下部に有する請求項4記載の液体ミルク缶用乳首アタッチメントセット。
- 下端部が液体ミルク缶の飲み口側の面の外周の突起部の外側に嵌まる形状を有し、上端部の中心に下方から乳首が着脱自在に取り付けられる貫通孔を有するキャップからなる液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは当該液体ミルク缶用乳首アタッチメントと同一の構造を有する乳首アタッチメントと組み合わせて使用される加熱および煮沸消毒機能付き容器であって、
筒状の外側容器と、
上記外側容器の内部に、上端部に内蓋取付部を有し、当該内蓋取付部の下側に上蓋取付部を有する上部が突出した状態で収納固定された、上端が開放した筒状の内側容器と、
上記内側容器の底部と上記外側容器の底部との間に設けられた加熱素子と、
上記外側容器の底部外側に設けられた電源格納部と、
上部が上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは上記乳首アタッチメントの上記キャップの内側下部に着脱自在に嵌められ、下部が上記内側容器の上記内蓋取付部に着脱自在に取り付けられる中空の内蓋と、
上記内側容器の上記上蓋取付部に着脱自在に取り付けられる上蓋と、
を有し、
上記内側容器の最小内径は上記液体ミルク缶用乳首アタッチメントまたは上記乳首アタッチメントの最大径より大きいことを特徴とする加熱および煮沸消毒機能付き容器。 - 上記外側容器の底部に仕切り板が取り付けられており、上記仕切り板の裏面側に上記電源格納部を有する請求項6記載の加熱および煮沸消毒機能付き容器。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020012197 | 2020-01-29 | ||
JP2020012197 | 2020-01-29 |
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020156142A Pending JP2021115453A (ja) | 2020-01-29 | 2020-09-17 | 液体ミルク缶用乳首アタッチメント、液体ミルク缶用乳首アタッチメントセットならびに加熱および煮沸消毒機能付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021115453A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7054280B1 (ja) | 2021-09-30 | 2022-04-13 | 周二 清田 | 飲料缶用の吸引装置 |
-
2020
- 2020-09-17 JP JP2020156142A patent/JP2021115453A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7054280B1 (ja) | 2021-09-30 | 2022-04-13 | 周二 清田 | 飲料缶用の吸引装置 |
JP2023051056A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 周二 清田 | 飲料缶用の吸引装置 |
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