JP2021115419A - 心臓マッサージ用補助具 - Google Patents

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【課題】心臓マッサージ時の肋骨・胸骨骨折を抑制する心臓マッサージ用補助具を提供する。【解決手段】人の胸部に乗せるための胸部設置部2に突出部3が突出して設けられている。突出部3は胸部設置部2を人の胸部に乗せたとき胸骨の位置を心臓マッサージに必要な所定の深さだけ押込み可能に所定の長さ突出している。胸部設置部2は1対の側壁部12を有する。各側壁部12は開閉方向に柔軟性を有する。各側壁部12は人の胸壁を挟んで突出部3を胸骨の位置に位置付けるようになっている。突出部3を人の胸骨の位置に位置付けたとき、補助部4が人の前部胸部肋骨の位置に位置付けられる。補助部4は、突出部3による心臓マッサージの際に前部胸部肋骨を押下げ可能に胸部設置部2に突出部3より短い所定の長さ突出して設けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、心臓マッサージ用補助具に関する。
心臓マッサージは、心臓や呼吸が停止した者に対する心肺蘇生法の一つであり、その重要性は言うまでもない。特に、医療現場でない家庭内等の救急現場での心臓マッサージの実施の有無やその有効性が、心肺停止者の生命や予後を大きく左右する。
「2010 AHA蘇生のガイドライン」では、心臓マッサージの重要性が強調されており、成人の場合、心臓マッサージの回数は1分間に100回以上で、胸部圧迫の深さは5cm以上とされている。しかし、この条件を満たしながら用手のみで心臓マッサージを継続するのは、熟練していない者にとってかなり困難である。
この負担を軽減するために、ギアや空気圧などを利用した心臓マッサージ装置が開発されているが、動力により心臓マッサージを行う構造のため、製造コストが高くなり、また、駆動源や設置スペースを必要とするという問題があった。
この問題を解決するため、人の胸部に乗せるための胸部設置板に突出部が突出して設けられ、突出部により胸骨の位置を心臓マッサージに必要な所定の深さだけ押込み可能であって、1対の側壁部により胸壁を挟んで突出部を胸骨の位置に位置付けることができる心臓マッサージ用補助具が開発されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3174351号公報
しかしながら、特許文献1に記載の心臓マッサージ用補助具では、心臓マッサージ時に胸部の圧迫が強力であることから、しばしば肋骨・胸骨骨折を起こすという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、心臓マッサージ時の肋骨・胸骨骨折を抑制する心臓マッサージ用補助具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る心臓マッサージ用補助具は、人の胸部に乗せるための胸部設置部と、前記胸部設置部を人の胸部に乗せたとき胸骨の位置を心臓マッサージに必要な所定の深さだけ押込み可能に前記胸部設置部に所定の長さ突出して設けられた突出部と、前記突出部を人の胸骨の位置に位置付けたとき、人の前部胸部肋骨の位置に位置付けられ、前記突出部による心臓マッサージの際に前部胸部肋骨を押下げ可能に前記胸部設置部に前記突出部より短い所定の長さ突出して設けられた補助部とを、有することを特徴とする。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具は、以下のようにして使用される。まず、胸部設置部を心肺停止者などの人の胸部に乗せ、突出部を人の胸骨の位置に配置する。この状態で、胸部設置部の突出部の位置を、突出部の反対側から胸骨に向かって所定の周期で押す。このとき、突出部を突出する所定の長さ分、押し込むようにする。これにより、突出部で心臓マッサージに必要な所定の深さで正確に胸骨を押すことができ、効果的に心臓マッサージを行うことができる。
突出部を胸骨に向かって押すとき、補助部が前部胸部肋骨を押し下げる。補助部がない場合、突出部を胸骨に向かって押し込んだとき、前部胸部肋骨の歪みが大きくなり、肋骨・胸骨骨折を引き起こしやすい。これに対し、補助部が前部胸部肋骨を押し下げることにより、前部胸部肋骨の歪みが小さくなるため、肋骨・胸骨骨折を抑制することができる。
また、補助部が前部胸部肋骨を押し下げることにより、胸郭部分を圧迫するので、胸腔内圧の変動を大きくすることができる。その結果、心臓へ戻る静脈還流量が増加し、心拍再開しやすくすることができる。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具は、用手による心臓マッサージのように、決められた形に手を組む必要がなく、人の左右どちらからでも、また片手でも心臓マッサージが可能である。このため、心臓マッサージの熟練者以外でも心臓マッサージを行うことが容易である。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具において、前記胸部設置部は板状であって、人の胸壁を挟んで前記突出部を胸骨の位置に位置付けるための1対の側壁部を有することが好ましい。
この場合、胸部設置部を心肺停止者などの人の胸部に乗せると、各側壁部が胸壁を挟むことにより突出部が人の胸骨の位置に配置される。このため、胸部設置部が左右方向にずれるのを防ぐことができる。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具において、前記突出部は前記胸部設置部からの突出長さが4〜6cmであり、先端が直径6〜8cmの範囲にあり、前記補助部は前記胸部設置部からの突出長さが前記突出部の突出長さより0.5〜1cm短く、先端が前記突出部から前記胸部設置部に沿って1.5〜2cm外側に離れていることが好ましい。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具において、前記突出部は先端が円形を成し、前記補助部は先端が前記突出部を等間隔で包囲する円筒状を成していることが好ましい。
前記補助部は先端に人の皮膚を保護するための緩衝材を有することが好ましい。
前記胸部設置部に、1分間に等間隔で100〜120回の音を発生するリズム音発生器を有することが好ましい。
この場合、リズム音発生器の発生する音に合わせて突出部を胸骨に向かって押すことにより、適正な圧迫回数で心臓マッサージを行うことを容易にすることができる。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具で、前記胸部設置部は前記突出部を反対側から見通せる透明度を有し、各側壁部は開閉方向に柔軟性を有し、先端の間隔は通常は30〜40cmで、最大に開いた状態で40〜50cmとなることが好ましい。
この場合、透明な胸部設置部を透して、突出部が胸骨の位置に押し込まれるのを確認しながら、適切な心臓マッサージを行うことができる。各側壁部は開閉方向に柔軟性を有するため、心臓マッサージにより胸部設置部を上下運動させるとき、各側壁部が邪魔にならない。各側壁部の先端の間隔、突出部の突出長さ、突出部先端の直径が前記所定の範囲のとき、成人に対して効果的な心臓マッサージを容易にすることができる。なお、本発明に係る心臓マッサージ用補助具は、子供用の場合、各サイズが子供のサイズに合わせて小さく構成される。また、身体のサイズに合わせて各サイズを調節可能に構成されていてもよい。
本発明に係る心臓マッサージ用補助具は、自動式心臓マッサージ装置に適用されてもよい。
本発明によれば、心臓マッサージ時の肋骨・胸骨骨折を抑制する心臓マッサージ用補助具を提供することができる。
本発明の実施の形態の心臓マッサージ用補助具を示す平面図である。 図1に示す心臓マッサージ用補助具の裏側の部分斜視図である。 (A)従来の心臓マッサージ用補助具の使用状態説明図、(B)本発明の実施の形態の心臓マッサージ用補助具の使用状態説明図である。 心臓マッサージにより肋骨骨折の起こしやすい部位を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1、図2および図3(B)は、本発明の実施の形態の心臓マッサージ用補助具を示している。
図1および図2に示すように、心臓マッサージ用補助具1は、胸部設置部2と突出部3と補助部4とリズム音発生器5とを有している。
胸部設置部2は、矩形状の中央板11と、1対の板状の側壁部12とを有している。中央板11は、透明で平坦なアクリル板から成っている。中央板11は、反対側を見通せる透明度を有している。中央板11は、人の胸部に乗せる部分である。中央板11の大きさは、一例で、18cm×14cmである。中央板11の正面11aには、咄嗟の場合に適切に対応できるよう、使用方法や緊急時の連絡先、メッセージなどが記載されている。
各側壁部12は、柔軟性のある塩化ビニル樹脂板から成っている。各側壁部12は、それぞれ中央板11の裏面11bの両端に貼り付けられ、中央板11の両端から外側に湾曲して張り出し、正面11aと反対方向に伸びている。各側壁部12は、互いに中央板11から先端2a側にかけて次第に離れ、広がっている。各側壁部12は、開閉方向に柔軟性を有している。各側壁部12は、中央板11の幅方向の中心線を通る垂直面に対して面対称に設けられている。各側壁部12は、先端2a側の、胸部設置部2を人の胸部に乗せたとき頭部側に位置する角が切り欠かれている。各側壁部12は、中央板11から張り出した先端2a側の角が面取りされている。
1対の側壁部12は、中央板11を人の胸部に乗せた状態で、心肺停止者などの人の胸壁を柔らかく挟むようになっている。各側壁部12は、人の胸壁を挟んだとき、人の胸部から胸壁の形状に沿うように湾曲している。各側壁部12は、好ましくは、先端2aの間隔は通常は30〜40cm(成人用の一例で33cm)で、最大に開いた状態で40〜50cmとなる。
突出部3は、塩化ビニル樹脂製で、円柱状を成している。突出部3は、中央板11の裏面11aの中央に一端が固定されている。突出部3は、胸部設置部2を人の胸部に乗せたとき胸骨Aの位置を心臓マッサージに必要な所定の深さだけ押込み可能に胸部設置部2に所定の長さ突出して設けられている。突出部3は、中央板11からの突出長さが好ましくは4〜6cmであり、成人用の一例では4.5cmである。突出部3の先端3aは、平坦で縁部が丸く面取りされている。先端3aは、中央板11に平行である。先端3aは、直径6〜8cmの円形を成しており、成人用の一例では直径6.5cmである。各側壁部12が人の胸壁を挟むよう取り付けられたとき、突出部3は胸骨Aの位置に位置付けられる。
補助部4は、先端4aが突出部3を等間隔で包囲する円筒状を成している。補助部4は中央板11に垂直に突出しており、先端4aは中央板11に平行である。補助部4は、突出部3を人の胸骨Aの位置に位置付けたとき、人の前部胸部肋骨Bの位置に位置付けられる。補助部4は、突出部3による心臓マッサージの際に前部胸部肋骨Bを押下げ可能に中央板11に突出部3より短い所定の長さ突出して設けられている。補助部4は、胸部設置部からの突出長さが突出部3の突出長さより0.5〜1cm(成人用の一例で0.5cm)短く、先端4aが突出部3の側面から胸部設置部2の中央板11に沿って1.5〜2cm(成人用の一例で1.75cm)外側に離れている。補助部4は、先端4aに人の皮膚を保護するための緩衝材を有している。緩衝材は、リング状をなし、一例で、幅が0.5〜1cmである。緩衝材は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ウレタン樹脂などから成る。
リズム音発生器5は、中央板11の正面11aに取り付けられている。リズム音発生器は、内蔵電池により1分間に等間隔で100〜120回の音を発生する。
次に、作用について説明する。
心臓マッサージ用補助具1は、以下のようにして使用される。まず、寝かせた状態の、心肺停止者など手当てが必要な人の胸部に胸部設置部2を乗せると、各側壁部12が胸壁を挟むことにより、中央板11の中央の突出部3が人の胸骨Aの位置に配置される。このため、心臓マッサージ中に胸部設置部2が左右方向にずれるのを防ぐことができる。この状態で、中央板11の突出部3の位置を、突出部3の反対側から胸骨Aに向かって所定の周期で押す。このとき、突出部3を突出する所定の長さ分、押し込むようにする。これにより、突出部3で心臓マッサージに必要な所定の深さで正確に胸骨Aを押すことができ、効果的に心臓マッサージを行うことができる。突出部3を胸骨Aに向かって押すとき、リズム音発生器5の発生する1分間に等間隔で100〜120回の音に合わせて押すことにより、適正な圧迫回数で心臓マッサージを行うことを容易にすることができる。
突出部3を胸骨Aに向かって押すとき、補助部4が前部胸部肋骨Bを押し下げる。図3(A)に示すように、補助部4がない場合、突出部3を胸骨Aに向かって押し込んだとき、前部胸部肋骨Bの歪みが大きくなり、図4の矢印で示す部位に肋骨・胸骨骨折を引き起こしやすい。これに対し、図3(B)に示すように、補助部4が前部胸部肋骨Bを押し下げることにより、前部胸部肋骨Bの歪みが小さくなるため、肋骨・胸骨骨折を抑制することができる。
また、補助部4が前部胸部肋骨Bを押し下げることにより、胸郭部分を圧迫するので、胸腔内圧の変動を大きくすることができる。その結果、心臓へ戻る静脈還流量が増加し、心拍再開しやすくすることができる。
各側壁部12は開閉方向に柔軟性を有するため、心臓マッサージにより中央板11を上下運動させるとき、各側壁部12が邪魔にならない。各側壁部12の先端2aの間隔、突出部3の突出長さ、突出部3の先端3aの直径が成人に合わせた所定の範囲にあるため、成人に対して効果的な心臓マッサージを容易にすることができる。用手による心臓マッサージでは、圧迫の深さが認識できず、圧迫するときの力によって圧迫の深さが異なってくるのに対して、心臓マッサージ用補助具1を使用すれば、突出部3の突出長さに合わせて圧迫することにより、一定の最適な深さで心臓マッサージを行うことができる。
また、心臓マッサージ用補助具1を使用した場合、先端3aにより、圧迫の力を均一に伝えることができる。心臓マッサージ用補助具1によれば、圧迫の深さが突出部3の突出長さを超えることがないため、胸骨Aや肋骨の骨折の危険性を小さくすることができる。心臓マッサージの際には、透明な中央板11を透して、突出部3が胸骨Aの位置に押し込まれるのを確認しながら、適切な心臓マッサージを行うことができる。
心臓マッサージ用補助具1は、用手による心臓マッサージのように、決められた形に手を組む必要がなく、人の左右どちらからでも、また片手でも心臓マッサージが可能である。このため、心臓マッサージの熟練者以外でも心臓マッサージを行うことが容易である。また、咄嗟の場合や、廊下のような狭い場所、ストレッチャーなどで移動させているときであっても、手当てが必要な人に効果的な心臓マッサージを容易に行うことができる。心臓マッサージ用補助具1を使用した場合、疲れにくく、より長時間の心臓マッサージが可能である。
心臓マッサージ用補助具1は、胸部設置部2と突出部3とを有する簡単な構造のため、安価に製造可能である。また、全体をコンパクトに製造できるため、設置スペースをとらず、未使用時には、狭いスペースに収納することができる。このため、医療施設だけでなく、一般家庭でも常備可能であり、緊急時に即座に使用して心臓マッサージを容易に行うことができる。一般家庭に普及させることにより、技術的な補助効果に加え、蘇生に対する意識の改善にもつながるものと期待できる。
心臓マッサージ用補助具1を、実際の臨床事例で用いた。その結果、心肺停止者の手指に付けた酸素飽和度(SpO)モニターの値の上昇が観測された。これにより、酸素化の改善が得られたことが確認された。また、心肺停止者の手指に付けた酸素飽和度(SpO)モニターの波形の増高も観測された。これにより、循環の改善が得られたことも確認された。このことから、心臓マッサージ用補助具1を用いることにより、効果的な心臓マッサージを行うことができることが確認された。
骨折を起こしやすい70歳以上の高齢者を対象として、20分以上心臓マッサージを受けた症例について比較検討した。(a)用手心臓マッサージ施行群、(b)自動式心臓マッサージ施行群、(c)補助部を除いた心臓マッサージ用補助具施行群、(d)実施例の心臓マッサージ用補助具施行群の4群について、蘇生終了後、肋骨・胸骨骨折の有無を胸部CTで観察し、検討した。高齢者(70歳以上)の各手技における肋骨・胸骨骨折の発生率を表1に示す。
Figure 2021115419
表1に示すとおり、実施例(d)では、(a)〜(d)に比べて肋骨・胸骨骨折の発生率をかなり低く抑制することができた。
心臓マッサージ時に発生する肋骨・胸骨骨折は容認されているが、骨折により胸郭の変形を来すことになる。胸郭の変形を起こせば、圧迫解除時に元の胸部の状態に戻らないことになり、その結果、心臓への静脈還流量が減ることになるので、心拍再開には好ましくない。従って、胸郭を一定状態に保つためには、胸部を強く圧迫しても肋骨・胸骨骨折を起こさないことが好ましい。
心臓マッサージ用補助具1は、以下の改善点を有する。
1.心臓マッサージにおいて、胸部の圧迫時に生ずる肋骨・胸骨Aの歪みを是正し、肋骨・胸骨骨折を予防することができる。
2.補助部4が胸郭部分を圧迫するので、胸腔内圧の変動を大きくすることができる。その結果、心臓へ戻る静脈還流量が増加し、心拍再開に有利となる。
3.リズム音発生器5を有するので、リズム音に合わせて適正な圧迫回数で心臓マッサージを行うことができる。
なお、通常行われる「用手による胸骨圧迫」と比較した場合には、以下の効果も有する。
1.被験者に直接触れることがないので、胸骨圧迫に対する抵抗感が少ない。
2.両側の側壁部12で胸壁を挟むことにより突起部が胸骨Aの圧迫する適切な位置に固定され、左右にずれにくい。
3.胸骨Aの圧迫する深さが認識でき、一定の深さで圧迫が可能となる。
4.胸骨圧迫の力を均一に伝えることができる。
5.片手でも胸骨圧迫が可能である。ストレッチャーなどによる移動時も有効な胸骨圧迫が継続できる。
6.手指に付けた酸素飽和度(SpO)モニターの値が上昇する。
7.手指に付けた酸素飽和度(SpO)モニター波形が増高する。
8.各手技における心拍再開率が高い。
9.胸部設置部2に使用法、メッセージ等が表記され、咄嗟の場合でも分かりやすい。
1 心臓マッサージ用補助具
2 胸部設置部
3 突出部
4 補助部
5 リズム音発生器
11 中央板
12 側壁部

Claims (6)

  1. 人の胸部に乗せるための胸部設置部と、
    前記胸部設置部を人の胸部に乗せたとき胸骨の位置を心臓マッサージに必要な所定の深さだけ押込み可能に前記胸部設置部に所定の長さ突出して設けられた突出部と、
    前記突出部を人の胸骨の位置に位置付けたとき、人の前部胸部肋骨の位置に位置付けられ、前記突出部による心臓マッサージの際に前部胸部肋骨を押下げ可能に前記胸部設置部に前記突出部より短い所定の長さ突出して設けられた補助部とを、
    有することを特徴とする心臓マッサージ用補助具。
  2. 前記胸部設置部は板状であって、人の胸壁を挟んで前記突出部を胸骨の位置に位置付けるための1対の側壁部を有することを、
    特徴とする請求項1記載の心臓マッサージ用補助具。
  3. 前記突出部は前記胸部設置部からの突出長さが4〜6cmであり、先端が直径6〜8cmの範囲にあり、前記補助部は前記胸部設置部からの突出長さが前記突出部の突出長さより0.5〜1cm短く、先端が前記突出部から前記胸部設置部に沿って1.5〜2cm外側に離れていることを、特徴とする請求項1または2記載の心臓マッサージ用補助具。
  4. 前記突出部は先端が円形を成し、前記補助部は先端が前記突出部を等間隔で包囲する円筒状を成していることを、特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の心臓マッサージ用補助具。
  5. 前記補助部は先端に人の皮膚を保護するための緩衝材を有することを、特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の心臓マッサージ用補助具。
  6. 前記胸部設置部に、1分間に等間隔で100〜120回の音を発生するリズム音発生器を有することを、特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の心臓マッサージ用補助具。
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