JP2021115396A - 靴に備えた係止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】靴に備えた係止具に関し、雄部材のフック部が、雌部材の係止部に受け入れられることで、靴における開放部を閉じたり、開放することが容易にできるようにする。【解決手段】足の出し入れ自在にアッパー部30がアッパー部30に設けた開放部60により開閉可能な靴20に備えた係止具10。係止具10は、雄部材100と、雌部材200とから構成する。雄部材100には、一方の生地(接離部70)に取り付けられる取付部110と、取付部110から延設し、雌部材200に係合されるフック部120と、を備え、雌部材200には、他方の生地(アッパー本体50)に取り付けられる固定部と、固定部から延設し、フック部120を受け入れる係止部と、を備えており、フック部120は、係止部に受け入れられた状態において、取付部110から開放部60に向かって延設する。【選択図】図2

Description

この発明は、靴に備えた係止具に関し、雄部材のフック部が、雌部材の係止部に受け入れられることで、靴における開放部を閉じたり、開放することが容易にできるようにしたものである。
従来、靴の踵部がスリットにより開閉でき、一方にコハゼを縫合し、コハゼを他方に設けた掛糸に引っ掛けてスリットを閉じることができるようにした「地下たび」が知られている(特許文献1の2頁3欄6行〜同頁4欄9行、第1図〜第3図参照)。
また、上記した従来のコハゼは、先端が半長円状になっていて、その先端部が略掛糸の太さに相当する内径で内側に折曲している(特許文献1の2頁3欄10行〜12行、第3図参照)。
実公平05-011761号公報
しかし、上記した従来の「地下たび」は、コハゼの先端部が折曲しているので、取付性は良いが、取付時に、コハゼを起こして先端部を引っ掛け、次いで内側に折り曲げるようにしてコハゼを掛糸に挿入し、掛け止めなければならず(特許文献1の2頁3欄16行〜20行、第3図参照)、取り付けステップが増加してしまい、取り付けが面倒であるという第1の問題点がある。
また、上記した従来の「地下たび」は、コハゼが外れるのを防止できたが、コハゼを外す際に、コハゼが外れる方向に少し引いた後、手前に折曲げるようにすることが必要なり、取付時と同様に、取り外しステップが増加してしまい、かえって取り外しが面倒になるという第2の問題点がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する第1、第2問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(本件発明の目的)
本件発明の目的は、フック部が係止部に受け入れられた状態において、取付部から開放部に向かって延設し、フック部を引っ掛けるように係止部に係止させることで、靴の開放部を閉じたり、開放することが容易にできるようにしたものである。
本件発明の他の目的は、雄部材の取付部を、雌部材の固定部側に配置することで、雄部材のフック部が雌部材の係止部に対して容易に回転して、フック部が外れるのを防止することができるようにしたものである。
本件発明の他の目的は、雌部材に弾性片を備えることで、雄部材のフック部が外れるのを防止できるばかりでなく、フック部が雌部材の係止部内でバタ付きや、異音が発生することを防止することができるようにしたものである。
本件発明の他の目的は、フック部の先端に、突状のロック部を設け、係止部にロック部と係合する係合部を設けることで、フック部が外れるのを防止することができるようにしたものである。
本件発明の他の目的は、開放部を横断するベルトを、一方の生地とすることで、当該一方の生地を軽量化できるようにしたものである。
本件発明の他の目的は、雄部材の取付部を、一方の生地に縫製することで、取付部の構造を簡便にできるばかりでなく、雄部材の取付構造を簡便化できるようにしたものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明について、以下に説明する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第一に、足の出し入れ自在にアッパー部が前記アッパー部に設けた開放部により開閉し、一方の生地に設けた雄部材を、他方の生地に設けた雌部材に係合させることで、前記開放部を閉じることが可能な靴に備えた係止具である。
第二に、前記雄部材には、次の構成を備える。
(1)取付部
取付部は、前記一方の生地に取り付けられるものである。
(2)フック部
フック部は、前記取付部から延設し、前記雌部材に係合されるものである。
第三に、前記雌部材には、次の構成を備える。
(3)固定部
固定部は、前記他方の生地に取り付けられるものである。
(4)係止部
係止部は、前記固定部から延設し、前記フック部を受け入れるものである。
第四に、前記フック部は、前記係止部に受け入れられた状態において、前記取付部から前記開放部に向かって延設している。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記取付部は、前記一方の生地に対する固定箇所が、前記フック部と前記係止部との接点に対し、前記固定部側に配置されている。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記雌部材には、取付状態において前記フック部を前記係止部との間に挟持する弾性片を備えている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第一に、前記フック部の先端には、突状のロック部を設ける。
第二に、前記係止部には、前記ロック部と係合する係合部を設けている。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、一方の生地は、前記開放部を横断するベルトである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記取付部は、前記一方の生地に縫製して取り付けられている。
本件発明によれば、フック部が係止部に受け入れられた状態において、取付部から開放部に向かって延設し、フック部を引っ掛けるように係止部に係止させることで、靴の開放部を閉じたり、開放することが容易にできる。
図11のDD線に沿う断面図である。 靴の一部斜視図である。 雄部材と雌部材の斜視図である。 雄部材と雌部材の他の斜視図である。 雄部材と雌部材の平面図である。 雄部材と雌部材の側面である。 図5のAA線、並びにCC線に沿う断面図である。 図5のBB線、並びにDD線に沿う断面図である。 雄部材と雌部材の連結状態の斜視図である。 雄部材と雌部材の連結状態の他の斜視図である。 雄部材と雌部材の連結状態の平面図である。 雄部材と雌部材の連結状態の側面図である。 雄部材と雌部材の連結状態の正面図である。 雄部材と雌部材の連結状態の裏面図である。 図11のEE線に沿う断面図である。 図12のFFに沿う断面図である。 図2に対応し、雄部材と雌部材を連結した状態の靴の一部斜視図である。 係止具の取付例を説明するための斜視図である。
(係止具10)
図1〜3中、10は、係止具であり、靴20に備えたものである。
靴20には、図2に示すように、足(図示せず)の出し入れ自在にアッパー部30がアッパー部30に設けた開放部60により開閉し、一方の生地である接離部70を他方の生地であるアッパー本体50に接近、或いは重ね合わせることで、開放部60を閉じることを可能としている(図17参照)。
ここで、「生地」の材質は、合成繊維、本革(天然皮革)、合皮(人工皮革、合成皮革)、スウェード、天然繊維等がある。
靴20には、アッパー部30のほか、図2及び図17に示すように、ヒール部40を備える。
アッパー本体50(他方の生地)には、図1に示すように、係止具10の後述する雌部材200の一部を隠す目隠し生地51が取り付けられている。
目隠し生地51は、雌部材200の一部を隠すことで、図2に示すように、係止具10の連結状態を解除した状態で、雌部材200を目立たないようするためのものである。
開放部60には、図2に示すように、連結部80が設けられている。
連結部80は、伸縮性の有る生地で構成され、一端部が開放部60を挟んでアッパー本体50(他方の生地)に縫製され、他端部が開放部60を跨いで接離部70(一方の生地)に縫製されている。
連結部80は、開放部60を隠すとともに、伸縮性を持たせ、足(図示せず)の出し入れに支障の無いようにしている。
接離部70(一方の生地)には、図2に示すように、ベルト71が固定されている。
ベルト71の一端部は、開放部60の片側に位置する接離部70に縫合して固定され、他端部は、開放部60を横断して延び、自由端部となっている。
係止具10は、図3〜図8に示すように、大別すると、次のパーツから構成されている。
なお、次の(1)及び(2)の詳細については、後述する。
(1)雄部材100
(2)雌部材200
(雄部材100)
雄部材100は、図2に示すように、接離部70(一方の生地)側、すなわち開放部60を横断するベルト71を介して取り付けられる。
雄部材100は、開放部60を横断するベルト71を、一方の生地(接離部70)の一部とすることで、当該一方の生地(接離部70)を軽量化できる。
すなわち、雄部材100は、ベルト71の自由端部側に取り付けられ、ベルト71を介して接離部70(一方の生地)に連結される。
雄部材100は、適度な剛性と弾性とを有する熱可塑性合成樹脂により一体成形されている。
なお、雄部材100の材質として、合成樹脂を例示したが、これに限定されず、適度な剛性と弾性とを有する金属製としても良い。
雄部材100は、図3〜図8に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)取付部110
(2)フック部120
(雌部材200)
雌部材200は、図2に示すように、アッパー本体50(他方の生地)側、すなわち内側Aに2個に設けられ、雄部材100と係合するものである。
雌部材200と雄部材100との比率は、「2:1」であり、雄部材100を係合させる雌部材200の位置を変化させることで、開放部60の開放幅、すなわち靴20のサイズを調整できる。
なお、雌部材200を、アッパー本体50(他方の生地)の内側Aに設けたが、これに限定されず、図18の(a)及び(b)に示すように、外側Bに設けても良い。
また、雌部材200を、2個設けたが、これに限定されず、図18の(c)に示すように、1個でも良い。
さらに、雌部材200を、アッパー本体50側に設けたが、これに限定されず、図示しないが、接離部70側に取り付けても良く、このときは雄部材100はアッパー本体50側に設けるようにする。
雌部材200は、雄部材100と同様に、適度な剛性と弾性とを有する熱可塑性合成樹脂により一体成形されている。
なお、雌部材200の材質として、合成樹脂を例示したが、これに限定されず、適度な剛性と弾性とを有する金属製としても良い。
雌部材200は、図3〜図8に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)固定部210
(2)係止部220
(雄部材100の取付部110)
取付部110は、図2及び図17に示すように、雄部材100の一端部に位置し、図13に示すように、ベルト71を介して接離部70(一方の生地)に取り付けられるものである。
雄部材100は、取付部110を一方の生地(ベルト71や接離部70)に縫製することで、取付部110の構造を簡便にできるばかりでなく、雄部材100の取付構造を簡便化できる。
なお、取付部110を、ベルト71を介して接離部70(一方の生地)に取り付けたが、これに限定されず、図18に示すように、ベルト71を省略し、接離部70(一方の生地)側に直接取り付けても良い。
取付部110は、図3及び図4に示すように、薄い平板状であって、フック部120と直交する方向に長い平面が長方形状に形成されている。
取付部110の取付方法としては、図1及び図13に示すように、取付部110をベルト71の自由端部側に、第2縫製部111を介して、縫製して取り付けられる。
また、取付部110の取付位置にも特徴を有し、図13に示すように、接離部70(一方の生地)に対する固定箇所(第2縫製部111)が、図1に示すように、フック部120と係止部220との接点230に対し、固定部210側、すなわち図1の第2交点b側に位置するように配置されている。
なお、接点230、並びに第2交点bについては後述する。
取付部110には、図3及び図4に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)開口部112
(2)ストッパ113
(雄部材100のフック部120)
フック部120は、図3及び図4に示すように、取付部110から延設し、雌部材200に係合されるものである。
フック部120は、取付部110から略T字形に延び、先端が少し細くなった平板状に形成されている。
フック部120は、図1に示すように、係止部220に受け入れられた状態において、取付部110から開放部60に向かって延設している。
すなわち、フック部120は、係止部220に受け入れられた状態において、取付部110から開放部60に向かって延設し、フック部120を引っ掛けるように係止部220に係止させることで、靴20の開放部60を閉じたり、開放することが容易にできる。
フック部120には、図3及び図4に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)ロック部121
(2)ガイドリブ122
(雌部材200の固定部210)
固定部210は、図1に示すように、雌部材200の一端部に位置し、アッパー本体50(他方の生地)に取り付けられるものである。
固定部210は、図3及び図4に示すように、薄い平板状であって、平面が台形形に形成されている。
固定部210の取付方法としては、図1に示すように、第1縫製部211を介して、縫製して取り付けられている。
(雌部材200の係止部220)
係止部220は、図3及び図4に示すように、固定部210から延設し、フック部120を受け入れるものである。
係止部220は、フック部120を受け入れる空洞部223を有し、ドーム型に形成されている。
フック部120には、図3及び図4に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)弾性片221
(2)係合部222
(3)空洞部223
(4)ガイド溝224
(取付部110の開口部112)
開口部112は、図3及び図4に示すように、取付部110の表裏面を貫通し、長方形状の取付部110の長辺の方向に長い長円形に形成されている。
開口部112は、軽量化のためのものである。
なお、開口部112の形状として、長円形を例示したが、これに限定されず、図示しないが、円形、方形等でも良い。
(取付部110のストッパ113)
ストッパ113は、図3及び図4に示すように、取付部110とフック部120との間に位置し、取付部110の表面から突出し、図1に示すように、係止部220の後述する空洞部223の差込口側に当接するものである。
ストッパ113は、係止部220に対する差込量を規制するものである。
ストッパ113は、図3において、上方に向かって板状に突出し、同図において手前側から見て円孔状に形成されている。ストッパ113は、その少なくとも一部が、空洞部223の差込口より大きく形成されている。
(フック部120のロック部121)
ロック部121は、図3及び図4に示すように、フック部120の先端に位置し、突状に形成されている。
雄部材100には、フック部120の先端に、突状のロック部121を設け、係止部220にロック部121と係合する後述する係合部222を設けることで、フック部120が外れるのを防止できる。
すなわち、ロック部121は、係止部220の係合部222に係合することで、係止部220の後述する空洞部223からのフック部120の抜けを阻止するものである。
また、ロック部121は、係止部220の係合部222に係合する際に、フック部120の弾性復元力により係止部220の係合部222に弾性的に係合することで、操作者に節度感を発生させている。
ロック部121は、図3において、上方に向かって断面L字状に突出する。
ここでは、フック部120の先端を先細状の円弧状に形成している。ロック部121は、フック部120の円弧状の先端部分に沿って、フック部120の厚みを増加するようにして形成されている。
(フック部120のガイドリブ122)
ガイドリブ122は、図3及び図8に示すように、係止部220に対し、フック部120の差込方向に沿って突出し、係止部220の後述するガイド溝224に案内されるものである。
ガイドリブ122は、図8において、上方に向かって断面が逆T字状に突出する。
(係止部220の弾性片221)
弾性片221は、図1に示すように、雄部材100の取付状態においてフック部120を係止部220との間に挟持するものである。
雌部材200は、弾性片221を備えることで、雄部材100のフック部120が外れるのを防止できるばかりでなく、フック部120が雌部材200の係止部220内でバタ付きや、異音が発生することを防止することができる。
すなわち、弾性片221は、後述する空洞部223内に差し込んだフック部120において、洞部223内でのフック部120のバタ付きを防止するとともに、フック部120のロック部121が、後述する係合部222に確実に係合し、不用意に外れないようにするものである。
弾性片221は、図7に示すように、固定部210の端部から空洞部223の天井面に向かって、斜めに傾斜して延びている。弾性片221は、空洞部223において、フック部120の差込口側から貫通口側に向かって延び、その先端部が貫通口側の端面と面一に形成され、又、先端部は屈曲し、フック部120の差込方向に平行に形成されている。
(係止部220の係合部222)
係合部222は、図1に示すように、フック部120のロック部121と係合するものである。
係合部222は、フック部120と係合することで、空洞部223からフック部120の抜けを阻止するものである。
係合部222は、図7に示すように、後述する空洞部223の貫通口側であって、空洞部223に臨む係止部220の端部に位置する。
(係止部220の空洞部223)
空洞部223は、図1に示すように、係止部220において、フック部120を受け入れるためのものである。
空洞部223は、図7及び図8に示すように、係止部220と固定部210との間に位置し、内部には先に説明した弾性片221が突出している。
(係止部220のガイド溝224)
ガイド溝224は、図8及び図15に示すように、空洞部223の内部に位置し、フック部120のガイドリブ122がはまり合うものである。
ガイド溝224は、フック部120の差込時の直進性を確保するためのものであり、フック部120の差し込み易さを実現している。
ガイド溝224は、図8に示すように、空洞部223の天井面に位置し、同図において断面凹状に形成され、フック部120の差込方向に長く延びている。
なお、係止部220にガイド溝224を形成し、フック部120にガイドリブ122を形成したが、これに限定されず、図示しないが、係止部220にガイドリブを、フック部120にガイド溝をそれぞれ形成しても良い。
(図1に示す接点230)
接点230は、図1に示すように、雄部材100と雌部材200との連結状態において、取付部110と係止部220との接触部分を意味する。
雄部材100は、連結状態にあって、接点230を中心に、雌部材200に対して回転できるようにしている。
これは、連結状態の解除を容易にするためである。
接点230には、図1及び図7に示すように、次の構成を備える。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)湾曲凸部231
(2)湾曲凹部232
(3)回転中心233
(接点230の湾曲凸部231)
湾曲凸部231は、図7に示すように、雌部材200の係止部220に位置する。
湾曲凸部231は、空洞部223の差込口側であって、空洞部223に臨む係止部220の端部に位置する。
湾曲凸部231は、円弧状に湾曲させている。
(接点230の湾曲凹部232)
湾曲凹部232は、図7に示すように、雄部材100の取付部110に位置する。
湾曲凹部232は、ストッパ113であって、フック部120との境に位置する。
湾曲凹部232は、湾曲凸部231がはまり合う形状であって、円弧状に湾曲させて凹ませている。
(接点230の回転中心233)
回転中心233は、図1に示すように、湾曲凸部231が湾曲凹部232にはまり込んだ状態おいて、係止部220に対し、取付部110が回転する際の仮想的な中心を意味する。
(取付部110の固定箇所)
取付部110の固定箇所、すなわち図13に示す第2縫製部111を、図1の第1支点aに対し、第2交点b側に位置するように配置した。
つぎに、取付部110の固定箇所の説明上、図1に示すように、次の仮想箇所について説明する。
なお、次の(1)〜(7)については後述する。
(1)仮想円弧240
(2)仮想直線241
(3)仮想補助線242
(4)第1交点a
(5)第2交点b
(6)仮想交点c
(7)引張力T
(仮想円弧240)
仮想円弧240は、図1に示すように、回転中心233を中心とする仮想の円弧である。
(仮想直線241)
仮想直線241は、図1に示すように、回転中心233を通り、垂直な仮想の線である。
(仮想補助線242)
仮想補助線242は、図1に示すように、取付部110の厚みの中央を通り、仮想直線241と平行な仮想の線である。
(第1交点a)
第1交点aは、図1に示すように、仮想直線241と仮想円弧240との仮想の交点である。
(第2交点b)
第2交点bは、図1に示すように、仮想補助線242と仮想円弧240との仮想の交点である。
(仮想交点c)
仮想交点cは、図1に示すように、第1支点aを挟んで、第2支点bと反対側に位置し、仮想円弧240との仮想の交点である。
(引張力T)
引張力Tは、図1に示すように、ベルト71に作用する力である。
引張力Tは、靴20を履き、係止具10の連結状態においては、靴20の内部において足の踵に押され、開放部60を開放しようとする方向に力が掛かる。この力は、ベルト71を介して取付部110の固定箇所、すなわち図13に示す第2縫製部111に伝達され、連結状態の雄部材100に作用する。
このとき、取付部110の固定箇所、すなわち図13に示す第2縫製部111を、図1の仮想支点cに位置させると、引張力Tにより、回転中心233を中心に取付部110が反時計回りに回転しようとする力に発生する。
このため、取付部110が反時計回りに回転することで、フック部120のロック部121が係止部220の係合部222から離隔し、係止具10の連結状態が不用意に解除されるおそれがある。
これに対し、取付部110の固定箇所、すなわち図13に示す第2縫製部111を、第2交点b側に位置させることで、引張力Tにより、回転中心233を中心に取付部110が時計回りに回転しようとする力に変換できる。
このため、取付部110が時計回りに回転することで、フック部120のロック部121が係止部220の係合部222に接近する方向に移動しようとし、係止具10の連結状態をより強固にすることができる。
(係止具10の取付方法)
つぎに、上記した構成を有する係止具10の取付方法について説明する。
雄部材100は、図13に示すように、第2縫製部111を介して、取付部110の同図において左右両側を取り付ける。
このとき、フック部120は、ベルト71の根元部分、すなわち取付部110から開放部60に向かうように取り付ける。
雌部材200は、図1に示すように、第1縫製部211を介して、固定部210をアッパー本体50(他方の生地)に取り付ける。また、固定部210を取り付ける際に、目隠し生地51とアッパー本体50との隙間に差し込むことで、固定部210の一部を目隠しする。
(係止具10の連結方法)
係止具10の連結方法について説明する。
図2に示すように、雄部材100と雌部材200との非連結状態において、図17に示すように、連結するには、係止部220の空洞部223の差込口側、すなわち図2において向かって左側側からフック部120を引っ掛けるように差し込む。
フック部120を差し込むと、そのロック部121が空洞部223の差込口側に位置する湾曲凸部231に当接する。
フック部120を更に強く差し込むと、湾曲凸部231に押され、図1において、向かって右側に向かってたわみ込み、湾曲凸部231の下側を潜り、ロック部121が空洞部223の内部に向かって進行する。
空洞部223内において、フック部120は、弾性片221に当接し、弾性片221を図1の右側に向かって押し下げる。このため、フック部120は、弾性片221の弾性復元力により、空洞部223内において、図1の左側、すなわち天井面に向かって押し下げられる。
このとき、フック部120のガイドリブ122が、図15に示すように、天井面に位置するガイド溝224にはまり込んで案内される。
さらに、フック部120を差し込むと、図1に示すように、ロック部121が空洞部223の貫通口から飛び出る。
このとき、フック部120の弾性復元力、並びに弾性片221の弾性復元力により、図1の左側に向かってパチンと復元する。
このとき、操作者に節度感をもたらす。
ロック部121が空洞部223の貫通口から飛び出すと、雄部材100と雌部材200との連結が完了する。
この連結状態において、ロック部121が貫通口側に位置する係合部222が当接し、空洞部223内に戻れなくなる。
(係止具10の解除方法)
雄部材100と雌部材200との連結状態を解除するには、ベルト71を持って、アッパー本体50(他方の生地)から離隔する方向、すなわち図1の右側に移動させる。
ベルト71を図1の右側に移動させると、ベルト71に第2縫製部111(図13参照)を介して固定された取付部110が、図1に示すように、回転中心233を中心に反時計回りに回転する。
このため、フック部120も、回転中心233を中心に反時計回りに回転し、弾性片221を図1の右側に向かって押し下げ、ロック部121も、右側に向かって下降することで、貫通口側に位置する係合部222と係脱する。
その後、ロック部121は、空洞部223内を後退し、差込口か抜け出て、雄部材100と雌部材200との連結状態が解除される。
(図18に示す係止具10の取付例)
つぎに、図18を用いて、係止具10の取付例について説明する。
図18(a)は、パターン1を示し、パターン1の靴20は、ハイカットで、フロント側からの開閉タイプである。
接離部70(一方の生地)は、靴20のトゥー側から開放部(図示せず)を隠すように舌片状に設けられ、アッパー本体50(他方の生地)との間に、係止具10を配置している。
係止具10は、外側Bに位置し、前後方向に2個設けられ、その1個を図2と同様に、雌部材200だけとし、靴20のサイズを調節できるようにしても良いし、或いは2個とも雄部材100と雌部材200とから構成し、強固に固定できるようにしても良い。
なお、係止具10は、2個設けたが、これに限定されず、図示しないが、1個或いは3個以上設けても良い。
また、同図中の詳細は、先に図1〜図17に用いた符号と同一の符号を用いて省略する。さらに、残る図18(b)〜(d)についても同様である。
図18(b)は、パターン2を示し、パターン2の靴20は、ローカットで、フロント側からの開閉タイプである。
接離部70(一方の生地)は、パターン1と同様であり、靴20のトゥー側から開放部(図示せず)を隠すように舌片状に設けられ、アッパー本体50(他方の生地)との間に、係止具10を配置している。
係止具10は、パターン1と同様に、外側Bに位置し、前後方向に2個設けられている。
図18(c)は、パターン3を示し、パターン3の靴20は、ハイカットで、バック側からの開閉タイプである。
接離部70(一方の生地)は、靴20のバック側から開放部(図示せず)を隠すように舌片状に設けられ、アッパー本体50(他方の生地)との間に、係止具10を配置している。
係止具10は、内側Aに位置し、上下方向に2個設けられている。
図18(d)は、パターン4を示し、パターン4の靴20は、ローカットで、バック側からの開閉タイプである。
接離部70(一方の生地)は、パターン3と同様であり、靴20のバック側から開放部(図示せず)を隠すように舌片状に設けられ、アッパー本体50(他方の生地)との間に、係止具10を配置している。
係止具10は、パターン3と同様に、内側Aに位置し、1個設けられている。
なお、パターン4においては、係止具10を2個設けたが、これに限定されず、図示しないが、2個以上設けても良い。
10 係止具 20 靴
A 内側 B 外側
30 アッパー部 40 ヒール部
50 アッパー本体(他方の生地)
51 目隠し生地
60 開放部 61 連結生地
70 接離部(一方の生地の一部)
71 ベルト 72 裏地
80 連結部
100 雄部材
110 取付部 111 第2縫製部
112 開口部 113 ストッパ
120 フック部
121 ロック部 122 ガイドリブ
200 雌部材
210 固定部 211 第1縫製部
220 係止部
221 弾性片 222 係合部
223 空洞部 224 ガイド溝
230 接点 231 湾曲凸部
232 湾曲凹部 233 回転中心
240 仮想円弧
241 仮想直線 242 仮想補助線
a 第1交点 b 第2交点
c 仮想交点 T 引張力

Claims (6)

  1. 足の出し入れ自在にアッパー部が前記アッパー部に設けた開放部により開閉し、
    一方の生地に設けた雄部材を、他方の生地に設けた雌部材に係合させることで、前記開放部を閉じることが可能な靴に備えた係止具において、
    前記雄部材には、
    前記一方の生地に取り付けられる取付部と、
    前記取付部から延設し、前記雌部材に係合されるフック部と、
    を備え、
    前記雌部材には、
    前記他方の生地に取り付けられる固定部と、
    前記固定部から延設し、前記フック部を受け入れる係止部と、
    を備えており、
    前記フック部は、
    前記係止部に受け入れられた状態において、
    前記取付部から前記開放部に向かって延設している、
    ことを特徴とする靴に備えた係止具。
  2. 前記取付部は、
    前記一方の生地に対する固定箇所が、
    前記フック部と前記係止部との接点に対し、
    前記固定部側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の靴に備えた係止具。
  3. 前記雌部材には、
    取付状態において前記フック部を前記係止部との間に挟持する弾性片を備えている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の靴に備えた係止具。
  4. 前記フック部の先端には、
    突状のロック部を設け、
    前記係止部には、
    前記ロック部と係合する係合部を設けている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴に備えた係止具。
  5. 一方の生地は、
    前記開放部を横断するベルトである、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の靴に備えた係止具。
  6. 前記取付部は、
    前記一方の生地に縫製して取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の靴に備えた係止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS545505U (ja) * 1977-06-13 1979-01-13
JPH10286101A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Rikiou:Kk コハゼを備える履物

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