JP2021112888A - Liquid absorbing sheet, liquid absorbing body, liquid absorbing device, and image formation device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、液体吸収シート、液体吸収体、液体吸収器および画像形成装置に関するものである。 The present invention relates to a liquid absorbent sheet, a liquid absorber, a liquid absorber and an image forming apparatus.
インクジェットプリンターでは、インクの目詰まりを防止するために実施されるヘッドクリーニング動作、インクカートリッジ交換後のインク充填動作等の際に、廃インクが発生する。このような廃インクを吸収するため、インクジェットプリンターには液体吸収体を備えた液体吸収器が設けられている。 In an inkjet printer, waste ink is generated during a head cleaning operation performed to prevent ink clogging, an ink filling operation after replacing an ink cartridge, and the like. In order to absorb such waste ink, the inkjet printer is provided with a liquid absorber provided with a liquid absorber.
例えば、特許文献1には、内部に吸水性ポリマーが配合されてなるパルプ紙の密集体からなる吸収性物品が開示されている。このような吸収性物品によれば、パルプ紙の表面や内部に吸水性ポリマー粒子を配置することによって、多量の吸水性ポリマー粒子をパルプ紙に保持させることができる。また、パルプ紙は、液体を浸透させることができるので、吸水性ポリマー粒子を保持する基材として有用である。
For example,
パルプ紙のような基材に吸水性ポリマー粒子を配置するためには、例えば、吸水性ポリマー粒子が吸水することによって発現するタック性を利用する。吸水した吸水性ポリマー粒子は、粘着性を有するため、基材に対して効率よく付着することができる。また、吸水した吸水性ポリマー粒子は、変形しやすくなるため、多孔質性の基材の内部に埋入されやすくなる。 In order to arrange the water-absorbent polymer particles on a substrate such as pulp paper, for example, the tack property developed by the water-absorbent polymer particles absorbing water is utilized. Since the water-absorbing polymer particles have adhesiveness, they can be efficiently adhered to the base material. In addition, the water-absorbing polymer particles are easily deformed, so that they are easily embedded inside the porous base material.
しかしながら、基材が液体の浸透性に優れている場合、液体を拡散させるという作用をもたらす一方、吸水性ポリマー粒子の配置に支障を来すことがある。具体的には、基材が水の浸透性に優れている場合、基材に供給された水は、基材の内部に速やかに浸透してしまう。そうすると、吸水性ポリマー粒子に吸水させようとしても、十分に吸水させることができない。その結果、吸水性ポリマー粒子を基材に付着させにくくなり、また、付着した吸水性ポリマー粒子も脱落しやすくなる。 However, when the base material has excellent liquid permeability, it has an effect of diffusing the liquid, but may interfere with the arrangement of the water-absorbent polymer particles. Specifically, when the base material has excellent water permeability, the water supplied to the base material quickly permeates the inside of the base material. Then, even if the water-absorbent polymer particles are attempted to absorb water, they cannot be sufficiently absorbed. As a result, it becomes difficult for the water-absorbent polymer particles to adhere to the base material, and the adhered water-absorbent polymer particles also easily fall off.
本発明の液体吸収シートは、
シート状をなす繊維基材と、
前記繊維基材に設けられている吸水性樹脂と、
を備え、
前記繊維基材は、第1部分と、前記第1部分よりも液体の浸透性が低い第2部分と、を有し、
前記第1部分および前記第2部分は、前記繊維基材の厚さ方向に並んでいることを特徴とする。
The liquid absorption sheet of the present invention
Sheet-shaped fiber base material and
The water-absorbent resin provided on the fiber base material and
With
The fiber substrate has a first portion and a second portion having a lower liquid permeability than the first portion.
The first portion and the second portion are characterized in that they are arranged in the thickness direction of the fiber base material.
本発明の液体吸収体は、
繊維基材と、前記繊維基材に設けられている吸水性樹脂と、を備える小片の集合体を有し、
前記繊維基材は、第3部分と、前記第3部分よりも液体の浸透性が低い第4部分と、を有し、
前記第3部分および前記第4部分は、前記繊維基材の厚さ方向に並んでいることを特徴とする。
The liquid absorber of the present invention
It has an aggregate of small pieces comprising a fiber base material and a water-absorbent resin provided on the fiber base material.
The fiber substrate has a third portion and a fourth portion having a lower liquid permeability than the third portion.
The third portion and the fourth portion are characterized in that they are arranged in the thickness direction of the fiber base material.
本発明の液体吸収器は、
液体を回収する容器と、
前記容器に収容され、本発明の液体吸収シートと、
を備えることを特徴とする。
The liquid absorber of the present invention
A container for collecting liquids and
The liquid absorbing sheet of the present invention contained in the container,
It is characterized by having.
本発明の液体吸収器は、
液体を回収する容器と、
前記容器に収容され、本発明の液体吸収体と、
を備えることを特徴とする。
The liquid absorber of the present invention
A container for collecting liquids and
The liquid absorber of the present invention contained in the container,
It is characterized by having.
本発明の画像形成装置は、
本発明の液体吸収器を備えることを特徴とする。
The image forming apparatus of the present invention
It is characterized by including the liquid absorber of the present invention.
以下、本発明の液体吸収シート、液体吸収体、液体吸収器および画像形成装置を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, the liquid absorption sheet, the liquid absorber, the liquid absorber, and the image forming apparatus of the present invention will be described in detail based on the embodiments shown in the accompanying drawings.
1.第1実施形態
1.1.画像形成装置
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置および液体吸収器を示す部分垂直断面図である。なお、本願の各図では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を設定している。そして、各軸を矢印で表し、矢印の先端側を各軸の「プラス側」、基端側を各軸の「マイナス側」という。また、Z軸プラス側を「上」、Z軸マイナス側を「下」という。さらに、後述する「軸方向」は、各軸に沿う一方側の方向とその反対方向の双方を含む。
1. 1. First Embodiment 1.1. Image forming apparatus FIG. 1 is a partial vertical sectional view showing an image forming apparatus and a liquid absorber according to the first embodiment. In each figure of the present application, the X-axis, the Y-axis, and the Z-axis are set as three axes orthogonal to each other. Each axis is represented by an arrow, the tip side of the arrow is referred to as the "plus side" of each axis, and the base end side is referred to as the "minus side" of each axis. Further, the Z-axis plus side is referred to as "upper" and the Z-axis minus side is referred to as "lower". Further, the "axial direction" described later includes both a direction on one side along each axis and a direction opposite to the direction.
図1に示す画像形成装置200は、例えばインクジェット式のカラープリンターである。この画像形成装置200は、液体の一例であるインクQの廃液を回収する液体吸収器100を備えている。
The
画像形成装置200は、インクQを吐出するインク吐出ヘッド201と、インク吐出ヘッド201のノズル201aの目詰まりを防止するキャッピングユニット202と、キャッピングユニット202と液体吸収器100とを接続するチューブ203と、インクQをキャッピングユニット202から送液するローラーポンプ204と、回収部205と、を備えている。
The
インク吐出ヘッド201は、下方に向かってインクQを吐出するノズル201aを複数有している。このインク吐出ヘッド201は、紙等のような記録媒体に対して移動しつつ、インクQを吐出して、印刷を施すことができる。
The
キャッピングユニット202は、インク吐出ヘッド201が待機位置にあるときに、ローラーポンプ204の作動により、各ノズル201aを一括して吸引する。これにより、ノズル201aの目詰まりを防止する。
When the
チューブ203は、キャッピングユニット202を介して吸引されたインクQを液体吸収器100まで導く管路である。このチューブ203は、可撓性を有している。
The
ローラーポンプ204は、チューブ203の途中に配置されており、ローラー部204aと、ローラー部204aとの間でチューブ203の途中を挟持する挟持部204bと、を有している。ローラー部204aが回転することにより、チューブ203を介して、キャッピングユニット202に吸引力を生じさせる。そして、ローラー部204aが回転し続けることにより、ノズル201aに付着したインクQを回収部205まで送り込むことができる。
The
回収部205は、吸収部10を有する液体吸収器100を備えている。インクQは、液体吸収器100に送り込まれ、廃液として、液体吸収器100内の吸収部10で吸収される。
The
なお、本実施形態では、液体吸収器100においてインクQの廃液を吸収するが、液体吸収器100が吸収する液体は、インクQの廃液に限定されず、その他の各種液体であってもよい。
In the present embodiment, the
1.2.液体吸収器
図1に示す液体吸収器100は、吸収部10と、吸収部10を収納する容器9と、容器9に装着された蓋体8と、を備えている。
1.2. Liquid Absorber The
液体吸収器100は、画像形成装置200に対して着脱自在に装着され、その装着状態で、前述したようにインクQの廃液吸収に用いられる。そして、液体吸収器100のインクQの吸収量が限界に達したら、この液体吸収器100を、新たな未使用の液体吸収器100に交換することができる。
The
1.2.1.容器
容器9は、吸収部10を収容する。容器9は、平面視で略長方形をなす底部91と、底部91の各辺から上方に向かって立設された4つの側壁部92と、を有する箱状をなす。そして、底部91と4つの側壁部92とに囲まれた収容空間93内に吸収部10が収容されている。
1.2.1. Container The container 9 houses the
なお、容器9は、平面視で略長方形をなす底部91を有するものに限定されず、例えば、平面視で円形状をなす底部91を有し、全体が円筒状のものであってもよいし、底部91の平面視形状が多角形やその他の形状であるものでもよい。
The container 9 is not limited to the one having a
容器9は、可撓性を有していてもよいが、硬質であるのが好ましい。硬質の容器9とは、内圧または外圧が作用した場合に、容積が10%以上変化しない程度の剛性を有する容器のことをいう。このような容器9は、吸収部10がインクQを吸収した後、膨張することによる力を内側から受けた場合でも、容器9の形状を維持することができる。これにより、画像形成装置200内での容器9の設置状態が安定する。
The container 9 may have flexibility, but is preferably rigid. The rigid container 9 refers to a container having a rigidity such that the volume does not change by 10% or more when an internal pressure or an external pressure is applied. Such a container 9 can maintain the shape of the container 9 even when the absorbing
なお、容器9の構成材料は、インクQを透過しない材料であればよく、特に限定されないが、例えば、環状ポリオレフィンやポリカーボネート等のような各種樹脂材料、アルミニウムやステンレス鋼等のような各種金属材料等が挙げられる。 The constituent material of the container 9 may be a material that does not allow ink Q to permeate, and is not particularly limited. For example, various resin materials such as cyclic polyolefin and polycarbonate, and various metal materials such as aluminum and stainless steel. And so on.
また、容器9は、透明または半透明であることにより、内部視認性を有するものとなるが、不透明であってもよい。 Further, since the container 9 is transparent or translucent, it has internal visibility, but it may be opaque.
蓋体8は、板状をなし、容器9の上部開口部94に嵌合している。この嵌合により、上部開口部94を液密的に封止することができる。これにより、例えば、インクQが吸収部10に衝突して跳ね上がった場合でも、外方に飛散するのを防止することができる。なお、蓋体8は、容器9と一体になっていてもよく、また、省略されてもよい。さらに、蓋体8は、上部開口部94に嵌合せず、載っているだけでもよい。
The
蓋体8の中央部には、チューブ203が接続される接続口81が形成されている。接続口81は、蓋体8を厚さ方向に貫通した貫通孔である。そして、この接続口81に、チューブ203の下流側の端部が挿入されている。また、このとき、チューブ203の排出口203aは、下方(Z軸マイナス側)を向いている。そして、排出口203aから排出されたインクQの廃液は、その直下に滴下される。
A
なお、図1に示す排出口203aの向きは、これに限定されず、例えば、チューブ203が接続される接続口81は、蓋体8ではなく、側壁部92に設けられていてもよい。その場合、排出口203aは、例えば水平面と平行な方向、つまり、X軸プラス側もしくはX軸マイナス側、または、Y軸プラス側もしくはY軸マイナス側を向いていてもよい。また、排出口203aは、X軸、Y軸またはZ軸に対して傾いた方向を向いていてもよい。
The orientation of the
また、蓋体8の下面の接続口81の周囲には、例えば、放射状のリブや溝が形成されていてもよい。リブや溝は、例えば、容器9内でのインクQの流れの方向を規制するように機能する。なお、蓋体8は、インクQを吸収する吸収性を有していてもよいし、インクQを弾く撥液性を有していてもよい。
Further, for example, radial ribs or grooves may be formed around the
1.2.2.吸収部
吸収部10は、図1に示すように、複数枚の液体吸収シート1の積層体で構成されている。容器9に収容される液体吸収シート1の枚数は、特に限定されず、液体吸収器100の用途等の諸条件に応じて、適宜選択される。液体吸収シート1の収容量に応じて、液体吸収器100におけるインクQの最大吸収量を調整することができる。
1.2.2. Absorption unit As shown in FIG. 1, the
容器9の収容空間93の容積をV1とし、インクQを吸収する前の液体吸収シート1の総体積をV2としたとき、V1とV2の比V2/V1は、0.1以上0.7以下であるのが好ましく、0.2以上0.7以下であるのがより好ましい。これにより、容器9内には、空隙95が生じる。液体吸収シート1は、インクQを吸収した後に膨張することがあるが、空隙95は、液体吸収シート1が膨張した際のバッファーとなる。よって、液体吸収シート1は、十分な膨張を果たすことができ、インクQを十分に吸収することができる。
When the volume of the
1.3.液体吸収シート
次に、液体吸収シート1について説明する。
図2は、図1の吸収部を構成する複数枚の液体吸収シートを分解して示す斜視図である。図3は、図2に示す液体吸収シートの部分断面図である。
1.3. Liquid absorption sheet Next, the
FIG. 2 is a perspective view showing a plurality of liquid absorption sheets constituting the absorption portion of FIG. 1 in an exploded manner. FIG. 3 is a partial cross-sectional view of the liquid absorption sheet shown in FIG.
1.3.1.液体吸収シートの概要
液体吸収シート1は、シート状をなす繊維基材12と、繊維基材12に設けられる高分子吸収体である吸水性樹脂13と、を備えている。このような液体吸収シート1は、相当量の吸水性樹脂13を保持することができる。また、容器9の収容空間93に液体吸収シート1を敷き詰めることにより、繊維基材12や吸水性樹脂13の充填率を高めやすい。
13.1. Outline of Liquid Absorption Sheet The
図1では、複数枚の液体吸収シート1がZ軸方向に積層されている。なお、積層方向は、Z軸方向に限定されず、いずれの方向であってもよい。
In FIG. 1, a plurality of
繊維基材12は、繊維を含むシート状をなす基材である。繊維基材12は、例えば、繊維やその他の添加剤を、乾式法または湿式法で混合解繊した後、解繊物をシート状に堆積させることによって製造される。
吸水性樹脂13は、例えば高分子吸収体を含む粒子である。吸水性樹脂13は、例えば、吸水によって発現する粘着力で、繊維基材12に付着する。また、吸水性樹脂13は、吸水によって変形し、繊維基材12に入り込むことができる。この作用によっても、吸水性樹脂13を繊維基材12に固定することができる。
The
The water-
本実施形態に係る繊維基材12は、図3に示すように、液体の浸透性が高い高浸透部121(第1部分)と、高浸透部121よりも液体の浸透性が低い低浸透部122(第2部分)と、を有する。
図3に示す繊維基材12では、厚さ方向において、高浸透部121同士の間に、低浸透部122が位置している。つまり、図3に示す繊維基材12では、厚さ方向において、高浸透部121、低浸透部122および高浸透部121がこの順で並んでいる。ここでは、説明の便宜のため、図3において低浸透部122よりも吸水性樹脂13側に位置する高浸透部121を、特に「高浸透部121a」といい、低浸透部122よりも吸水性樹脂13とは反対側に位置する高浸透部121を「高浸透部121b」という。なお、図3では、高浸透部121と低浸透部122との境界が明確に描かれているが、この境界は不明瞭であってもよい。また、図3では、低浸透部122が高浸透部121aと高浸透部121bとを区分しているが、低浸透部122が途中で途切れたり、低浸透部122に孔が開いていたりしてもよい。その場合、高浸透部121aと高浸透部121bとが部分的につながっていてもよい。
As shown in FIG. 3, the
In the
図3に示す液体吸収シート1では、吸水性樹脂13が繊維基材12の第1主面12aに担持されている。第1主面12aとは、繊維基材12が有する表裏の関係にある2つの主面のうち、後述する工程で吸水性樹脂13を付与する面のことをいう。また、吸水性樹脂13の少なくとも一部は、高浸透部121aの内部に入り込んでいる。すなわち、吸水性樹脂13の少なくとも一部は、繊維基材12に含浸している。
In the
なお、本明細書における「含浸」とは、吸水性樹脂13の粒子の少なくとも一部が繊維基材12の第1主面12aから内部に入り込んでいる埋入状態のことをいう。そして、全ての粒子が含浸していなくてもよい。また、吸水性樹脂13の粒子は、軟化によって繊維基材12の内部を貫通し、第1主面12aとは反対の主面である第2主面12bに出ていてもよい。
The term "impregnation" as used herein means an embedded state in which at least a part of the particles of the water-
ここで、従来の液体吸収シートでは、基材の液体浸透性が高い場合、基材の表面に液体を長時間留めておくことが難しいという課題があった。このため、前述したような方法で基材に吸水性樹脂を付着させようとしても、吸水性樹脂に吸水させるべき水が、短時間で基材に浸透してしまう。そうすると、吸水性樹脂の吸水が不十分になり、吸水に伴う粘着力が十分に発現しない。その結果、吸水性樹脂の付着力が弱くなり、基材から脱落しやすくなるという課題があった。 Here, in the conventional liquid absorption sheet, when the liquid permeability of the base material is high, there is a problem that it is difficult to keep the liquid on the surface of the base material for a long time. Therefore, even if the water-absorbent resin is attached to the base material by the method described above, the water to be absorbed by the water-absorbent resin permeates the base material in a short time. Then, the water absorption of the water-absorbent resin becomes insufficient, and the adhesive force associated with the water absorption is not sufficiently exhibited. As a result, there is a problem that the adhesive force of the water-absorbent resin is weakened and it is easy to fall off from the base material.
これに対し、本実施形態では、繊維基材12が高浸透部121および低浸透部122を有することによって、上記の課題を解決している。以下、液体吸収シート1の製造方法の例を説明しつつ、高浸透部121および低浸透部122による作用、効果について説明する。
On the other hand, in the present embodiment, the above-mentioned problems are solved by having the
1.3.2.液体吸収シートの製造方法
図4および図5は、図3に示す液体吸収シートを製造する方法の一例を示す側面図である。
1.3.2. Method for Manufacturing Liquid Absorption Sheet FIGS. 4 and 5 are side views showing an example of a method for manufacturing the liquid absorption sheet shown in FIG.
まず、図4に示すように、繊維基材12を、載置台101に載置する。そして、載置された繊維基材12の第1主面12aに水または水溶性樹脂の水溶液を付与する。以下、水または水溶性樹脂の水溶液を省略して「水等」という。水等の付与の方法としては、例えば、水等をスプレーする方法、スポンジローラーに水等を染み込ませておき、このスポンジローラーを繊維基材12の第1主面12aで転がす方法等が挙げられる。
水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
First, as shown in FIG. 4, the
Examples of the water-soluble resin include polyvinyl alcohol and polyvinylpyrrolidone.
付与された水等は、繊維基材12の高浸透部121aに浸透する。高浸透部121aでは、水等をムラなく拡散させることができる。また、繊維基材12は、高浸透部121aに隣接する低浸透部122を有しているので、浸透した水等は、低浸透部122に到達すると、それ以上厚さ方向には拡散しにくくなる。そうすると、水等は、高浸透部121aに保持されることになる。
The applied water or the like permeates the high-
次に、図4に示すように、メッシュ部材102を介して、繊維基材12の第1主面12aに吸水性樹脂13を付与する。第1主面12aには、高浸透部121aに保持された水等が存在している。このため、付与された吸水性樹脂13は容易に吸水し、軟化したり、ゲル化したりする。以下、軟化またはゲル化を省略して「軟化」という。吸水した吸水性樹脂13は、軟化するとともに、タック性を生じる。このタック性は、吸水性樹脂13に粘着力を発現させる。この粘着力により、吸水性樹脂13が高浸透部121aに強固に付着する。
また、軟化に伴って吸水性樹脂13が変形しやすくなる。このため、吸水性樹脂13は、易変形性を生じる。
Next, as shown in FIG. 4, the water-
In addition, the water-
メッシュ部材102は、網目102aを有している。吸水性樹脂13のうち、網目102aよりも大きい粒子は、メッシュ部材102に捕捉され、網目102aよりも小さい粒子は、網目102aを通過して繊維基材12の第1主面12aに付与される。
The
このように、メッシュ部材102を用いることにより、吸水性樹脂13の粒径の均一性を高くすることができる。そのため、繊維基材12の位置によって吸収特性にムラが生じるのを抑制することができる。
By using the
網目102aの最大幅は、好ましくは0.06mm以上0.15mm以下であり、より好ましくは0.08mm以上0.12mm以下である。これにより、繊維基材12に付与される吸水性樹脂13の粒径を、上記の数値範囲のものとすることができる。
網目102aの開口の形状は、特に限定されないが、例えば、三角形、四角形、それ以外の多角形、円形、楕円形等、いかなる形状であってもよい。
The maximum width of the
The shape of the opening of the
次に、図5に示すように、吸水性樹脂13が付着された繊維基材12を、一対の加熱ブロック103の間に配置する。そして、一対の加熱ブロック103を加熱するとともに、一対の加熱ブロック103が接近する方向に加圧して、繊維基材12を厚さ方向に加圧する。これにより、吸水性樹脂13がさらに軟化し、加圧により、少なくとも一部の吸水性樹脂13が繊維基材12の内部に入り込む。
吸水性樹脂13が繊維基材12の内部に入り込むと、吸水性樹脂13にはアンカー効果が生じる。これにより、繊維基材12に対する吸水性樹脂13の付着力をより高めることができる。
Next, as shown in FIG. 5, the
When the water-
本工程での加圧力は、好ましくは0.1kg/cm2以上1.0kg/cm2以下であり、より好ましくは0.2kg/cm2以上0.8kg/cm2以下である。本工程での加熱温度は、好ましくは80℃以上160℃以下であり、より好ましくは100℃以上120℃以下である。 Pressure in this step is preferably at 0.1 kg / cm 2 or more 1.0 kg / cm 2 or less, more preferably 0.2 kg / cm 2 or more 0.8 kg / cm 2 or less. The heating temperature in this step is preferably 80 ° C. or higher and 160 ° C. or lower, and more preferably 100 ° C. or higher and 120 ° C. or lower.
以上のようにして得られる本実施形態に係る液体吸収シート1では、繊維基材12が高浸透部121および低浸透部122を有することにより、繊維基材12における水等の液体の浸透性を調整することができる。これにより、高浸透部121aに適度な水を残存させ、吸水性樹脂13の十分な吸水を図る。その結果、繊維基材12に対する吸水性樹脂13のより強固な付着を可能にする。これにより、吸水性樹脂13が繊維基材12から脱落するのを抑制することができる。
In the
1.3.3.1.繊維基材
前述したように、繊維基材12は、高浸透部121と、低浸透部122と、を有する。
1.3.3.1. Fiber base material As described above, the
低浸透部122は、高浸透部121よりも液体の浸透性が低い。両者の浸透性を比較するときの液体には水が用いられる。また、浸透性は、水の浸透速度によって定量化することができる。水の浸透速度は、高浸透部121の構成材料と、低浸透部122の構成材料と、で同じ形状の試験片を作製し、水の吸い上げ試験を行ったとき、各試験片が吸い上げる水の上昇速度のことをいう。
The
低浸透部122における水の浸透速度は、高浸透部121における水の浸透速度より小さければよいが、高浸透部121における水の浸透速度の95%以下であるのが好ましく、1%以上90%以下であるのがより好ましい。これにより、高浸透部121と低浸透部122とで液体の浸透性の差が十分なものとなり、吸水性樹脂13の脱落を抑制するという効果がより顕著なものとなる。
The permeation rate of water in the
高浸透部121は、繊維同士の間に形成される空隙を含む多孔質であるのが好ましい。高浸透部121の密度は、特に限定されないが、0.01[g/cm3]以上1.05[g/cm3]以下であるのが好ましい。このような密度の高浸透部121は、その内部に十分な体積の空隙が存在する。これにより、繊維基材12における液体の浸透性を最適化することができる。
The
液体吸収シート1における吸水性樹脂13の含有量は、繊維基材12に対して、25質量%以上300質量%以下であるのが好ましく、50質量%以上150質量%以下であるのがより好ましい。これにより、液体吸収シート1では、吸水性と浸透性とを両立させることができる。
The content of the water-
以上のように、本実施形態に係る液体吸収シート1は、シート状をなす繊維基材12と、繊維基材12に設けられている吸水性樹脂13と、を備える。繊維基材12は、高浸透部121(第1部分)と、高浸透部121よりも液体の浸透性が低い低浸透部122(第2部分)と、を有する。そして、高浸透部121および低浸透部122は、繊維基材12の厚さ方向に並んでいる。
As described above, the
このような液体吸収シート1によれば、繊維基材12に低浸透部122が設けられているため、吸水性樹脂13が付与された第1主面12aや高浸透部121aの内部において液体が残存しやすくなる。このため、吸水性樹脂13に十分な粘着力を発現させることができ、かつ、吸水性樹脂13の軟化に伴って吸水性樹脂13にアンカー効果を生じさせることができる。その結果、吸水性樹脂13の脱落を抑制することができる。このため、かかる液体吸収シート1を用いることにより、例えば、繊維基材12においてインクQを速やかに浸透、拡散させるとともに、繊維基材12に担持させた吸水性樹脂13においてインクQを効率よく吸収し、保持させることができる。
According to such a
また、本実施形態に係る液体吸収器100は、液体であるインクQを回収する容器9と、容器9に収容された液体吸収シート1と、を備えている。
このような液体吸収器100によれば、吸水性樹脂13の脱落が抑制され、より多くの吸水性樹脂13が担持された液体吸収シート1を備えるため、より多くのインクQを効率よく吸収する液体吸収器100を実現することができる。
Further, the
According to such a
また、図3に示す繊維基材12は、特に、高浸透部121aと、低浸透部122と、高浸透部121bと、を有している。つまり、図3に示す繊維基材12は、例えば液体の浸透性が高いシート状の母材に対し、低吸収性材料を含む液体を含浸させ、母材中に低吸収性材料の層を形成することによって、高浸透部121(第1部分)同士の間に低浸透部122(第2部分)が位置した状態になっている。これにより、繊維基材12の厚さを確保しつつ、吸水性樹脂13が付与される第1主面12a側に位置する高浸透部121aの体積を抑えることができる。その結果、液体吸収シート1の機械的強度を確保しつつ、高浸透部121aに適度な水等を残存させることができるので、付与した吸水性樹脂13に十分な量の水等を吸水させることができる。これにより、機械的強度の確保と、吸水性樹脂13の脱落の抑制と、を両立させることができる。
Further, the
また、繊維基材12の第1主面12aには、高浸透部121aが位置しているので、吸水性樹脂13を担持させ、かつ、含浸させやすい。加えて、高浸透部121aでは、液体の拡散速度が速いので、吸水用の水等が付与された後、速やかに拡散させることができ、広い範囲において吸水性樹脂13に液体をムラなく吸収させることができる。
Further, since the
さらに、繊維基材12の第2主面12b側には、高浸透部121bが位置する。高浸透部121bは、液体吸収シート1が広がる方向において、インクQの拡散速度を高めるように寄与する。これにより、複数の液体吸収シート1を積層した場合でも、低浸透部122同士の間に位置する高浸透部121bを介して、インクQを拡散させることができる。その結果、吸収部10の吸収特性をより高めることができる。
Further, the
なお、図3において、高浸透部121aの厚さをt1aとし、高浸透部121bの厚さをt1bとしたとき、t1a=t1bであっても、t1a>t1bであっても、t1a<t1bであってもよい。
このうち、t1a>t1bの場合には、吸水性樹脂13がより含浸しやすくなるため、吸水性樹脂13の脱落を特に抑制することができる。この場合、t1a/t1bの比は、1.02以上10.0以下であるのが好ましく、1.50以上5.0以下であるのがより好ましい。
また、低浸透部122の厚さは、繊維基材12全体の厚さの0.1%以上50%以下であるのが好ましく、1.0%以上30%以下であるのがより好ましい。これにより、高浸透部121aの厚さを確保しつつ、低浸透部122における水等の通過が抑制される。その結果、低浸透部122がより確実に機能する。
In FIG. 3, when the thickness of the
Of these, when t1a> t1b, the water-
The thickness of the
図3に示す低浸透部122(第2部分)は、繊維基材12の第1主面12aが広がる方向(面方向)に沿って広がる層状をなしている。このような低浸透部122は、繊維基材12の広い範囲において、水等の浸透性を調整することができる。これにより、広い範囲で、高浸透部121aに適度な水等を残存させることができ、より多くの吸水性樹脂13を担持させることができる。
The low penetration portion 122 (second portion) shown in FIG. 3 has a layered shape that spreads along the direction (plane direction) in which the first
なお、変形例として後述するように、厚さ方向における低浸透部122の位置によって、高浸透部121aの厚さを変えることができ、高浸透部121aに残存させる水等の量を調整することができる。
繊維基材12は、このように複数の高浸透部121を有していてもよく、また、複数の低浸透部122を有していてもよい。
As described later as a modification, the thickness of the
The
繊維基材12の製造方法は、特に限定されないが、例えば、繊維やその他の添加剤を、乾式法または湿式法で混合解繊した後、解繊物を層状に堆積させ、マットを得る工程と、得られたマットに低吸水性材料を付与する工程と、を有する方法が挙げられる。また、このようにして得られたマット同士を積層して、繊維基材12とするようにしてもよい。
The method for producing the
低吸水性材料は、例えば、マットの厚さ方向の一部に付与される。これにより、マットの厚さ方向のうち、低吸水性材料が付与された部分が低浸透部122となり、低吸水性材料が付与されなかった部分が高浸透部121となる。したがって、高浸透部121は、主に繊維を含み、低浸透部122は、主に繊維と低吸収性材料とを含む。ただし、高浸透部121にも、低吸水性材料が付与されていてもよく、その場合は、高浸透部121の低吸収性材料の含有率を低浸透部122より低くすればよい。
The low water absorption material is applied, for example, to a part of the mat in the thickness direction. As a result, in the thickness direction of the mat, the portion to which the low water absorption material is applied becomes the
低吸水性材料としては、例えば、酸化でんぷん、酵素変性でんぷん、カチオン変性でんぷん、エステル化でんぷん、エーテル化でんぷん等のでんぷん類、ポリアクリルアミド、ロジン、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、樹脂トナー、油性インキのような有機系材料、カオリン、タルク、クレー、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、白土、粘土、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、硫酸バリウム、二酸化珪素、コロイダルシリカのような無機系材料等が挙げられる。なお、低吸水性材料は、例えば、サイズ剤、紙力増強剤、填料、色材等であってもよい。また、特に無機系材料は、例えば、粉末、繊維等の形態をなしていてもよい。 Examples of low water-absorbent materials include starches such as oxidized starch, enzyme-modified starch, cationic-modified starch, esterified starch, and etherified starch, polyacrylamide, rosin, alkylketen dimer, alkenyl anhydride succinic acid, resin toner, and oil-based material. Organic materials such as ink, kaolin, talc, clay, calcium carbonate, calcined clay, titanium oxide, diatomaceous earth, fine particulate anhydrous silica, white clay, clay, zinc oxide, aluminum oxide, aluminum hydroxide, aluminum sulfate, zinc sulfate, Examples thereof include inorganic materials such as barium sulfate, silicon dioxide, and colloidal silica. The low water absorption material may be, for example, a sizing agent, a paper strength enhancer, a filler, a coloring material, or the like. In particular, the inorganic material may be in the form of powder, fiber or the like.
このうち、低浸透部122が、有機系材料を含んでいる場合、有機系材料の組成等にもよるが、繊維基材12の紙力の増加、色材の滲み抑制、着色等の効果が得られやすい。したがって、液体吸収シート1の機械的強度を高めたり、色材の定着精度を高めたり、色材の発色性を高めたりすることができる。
Of these, when the low-
また、低浸透部122が、無機系材料を含んでいる場合、無機系材料の組成等にもよるが、繊維基材12の平滑度の向上、白色度の向上、印刷適性の向上等の効果が得られやすい。したがって、液体吸収シート1に印刷や着色等を施す場合、良好な結果を得ることができる。
When the
繊維基材12における低浸透部122の含有量は、高浸透部121の液体浸透性や低吸水性材料の組成等に応じて適宜設定され、特に限定されないが、0.1質量%以上15.0質量%以下であるのが好ましく、0.3質量%以上10.0質量%以下であるのがより好ましい。これにより、高浸透部121と低浸透部122の体積比率が最適化され、高浸透部121における作用と、低浸透部122における作用と、のバランスを最適化することができる。
The content of the
なお、低浸透部122は、上述したような低吸水性材料で構成された部位の他、繊維の密度や種類等を異ならせることによって浸透性を低下させた部位、繊維に対して疎水性処理を施した部位、繊維に対して撥水性材料を付与した部位等であってもよい。また、高浸透部121に対して親水性処理を施すことにより、相対的に、低浸透部122の親水性を低下させるようにしてもよい。
The low-
繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の合成樹脂繊維;セルロース繊維、ケラチン繊維、フィブロイン繊維等の天然樹脂繊維やその化学修飾物等が挙げられ、これらを単独でまたは適宜混合して用いることができる。なお、繊維は、セルロース繊維を主とするのが好ましく、ほぼ全部がセルロース繊維であるのがより好ましい。 Examples of the fiber include synthetic resin fibers such as polyester fiber and polyamide fiber; natural resin fibers such as cellulose fiber, keratin fiber and fibroin fiber, and chemical modifications thereof, which are used alone or in an appropriate mixture. be able to. The fibers are preferably mainly cellulose fibers, and more preferably almost all of them are cellulose fibers.
ポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、ポリトリブチレンテレフタレート(PBT)繊維等が挙げられる。 Examples of the polyester fiber include polyethylene terephthalate (PET) fiber, polyethylene naphthalate (PEN) fiber, polytrimethylene terephthalate (PTT) fiber, polybutylene terephthalate (PBT) fiber and the like.
ポリアミド繊維としては、例えば、脂肪族ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維等が挙げられる。 Examples of the polyamide fiber include an aliphatic polyamide fiber and an aromatic polyamide fiber.
なお、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロース、つまり狭義のセルロースを主成分とし繊維状をなすものある。セルロース繊維は、セルロースの他に、ヘミセルロース、リグニン等を含んでいてもよい。
繊維は、織布または不織布のような布帛の状態で繊維基材12に含まれていてもよい。
The cellulose fiber is a fiber containing cellulose as a compound, that is, cellulose in a narrow sense as a main component. Cellulose fibers may contain hemicellulose, lignin and the like in addition to cellulose.
The fibers may be contained in the
繊維の平均長さは、特に限定されないが、0.1mm以上7.0mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上5.0mm以下であるのがより好ましく、0.2mm以上3.0mm以下であるのがさらに好ましい。 The average length of the fibers is not particularly limited, but is preferably 0.1 mm or more and 7.0 mm or less, more preferably 0.1 mm or more and 5.0 mm or less, and 0.2 mm or more and 3.0 mm or less. It is even more preferable to have it.
繊維の平均径は、特に限定されないが、0.05mm以上2.00mm以下であるのが好ましく、0.10mm以上1.00mm以下であるのがより好ましい。 The average diameter of the fibers is not particularly limited, but is preferably 0.05 mm or more and 2.00 mm or less, and more preferably 0.10 mm or more and 1.00 mm or less.
繊維の平均アスペクト比、すなわち平均径に対する平均長さの比は、特に限定されないが、10以上1000以下であるのが好ましく、15以上500以下であるのがより好ましい。 The average aspect ratio of the fibers, that is, the ratio of the average length to the average diameter is not particularly limited, but is preferably 10 or more and 1000 or less, and more preferably 15 or more and 500 or less.
以上のような数値範囲により、吸水性樹脂13の担持や、繊維基材12によるインクQの保持、吸水性樹脂13へのインクQの送り込みを、より好適に行うことができ、インクQの吸収特性に優れた液体吸収シート1を実現することができる。
なお、繊維の平均長さおよび平均径は、それぞれ100本以上の繊維についての長さの平均値および直径の平均値である。
With the above numerical range, the water-
The average length and average diameter of the fibers are the average length and the average diameter of 100 or more fibers, respectively.
1.3.3.2.吸水性樹脂
吸水性樹脂13は、吸水性を有する樹脂であればよく、特に限定されないが、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、イソブチレンとマレイン酸との共重合体等、アクリロニトリル共重合体やアクリルアミド共重合体の加水分解物、ポリエチレンオキサイド、ポリスルフォン酸系化合物、ポリグルタミン酸や、これらの塩または中和物、架橋体等が挙げられる。ここで、吸水性とは、親水性を有し、水分を保持する機能をいう。なお、吸水性樹脂13には、吸水するとゲル化するものが多い。
1.3.3.2. Water-absorbent resin The water-
これらの中でも、吸水性樹脂13は、側鎖に官能基を有する樹脂が好ましい。官能基としては、例えば、酸基、ヒドロキシル基、エポキシ基、アミノ基等が挙げられる。特に、吸水性樹脂13は、側鎖に酸基を有する樹脂であるのが好ましく、側鎖にカルボキシル基を有する樹脂であるのがより好ましい。
Among these, the water-
側鎖を構成するカルボキシル基含有単位としては、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、ソルビン酸、ケイ皮酸やこれらの無水物、塩等の単量体から誘導されるものが挙げられる。 As the carboxyl group-containing unit constituting the side chain, for example, a single amount of acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, maleic acid, crotonic acid, fumaric acid, sorbic acid, cinnamic acid, their anhydrides, salts and the like. Some are derived from the body.
側鎖に酸基を有する吸水性樹脂13を含む場合、吸水性樹脂13中に含まれる酸基のうち中和されて塩を形成しているものの割合は、30mol%以上100mol%以下であるのが好ましく、50mol%以上95mol%以下であるのがより好ましく、60mol%以上90mol%以下であるのがさらに好ましく、70mol%以上80mol%以下であるのがもっとも好ましい。これにより、吸水性樹脂13による液体の吸収性をより優れたものとすることができる。
When the water-
中和の塩の種類は、特に限定されず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニア等の含窒素塩基性物の塩等が挙げられるが、これらの中でもナトリウム塩が好ましい。これにより、吸水性樹脂13による液体の吸収性をより優れたものとすることができる。
The type of neutralizing salt is not particularly limited, and examples thereof include alkali metal salts such as sodium salt, potassium salt and lithium salt, and salts of nitrogen-containing basic substances such as ammonia. Among these, sodium salt is used. Is preferable. As a result, the absorbability of the liquid by the water-
側鎖に酸基を有する吸水性樹脂13は、液体吸収時に酸基同士の静電反発が起こり、吸収速度が速くなるため好ましい。また、酸基が中和されていると、浸透圧により液体が吸水性樹脂13内部に吸収され易くなる。
The water-
吸水性樹脂13は、側鎖に酸基を含有していない構成単位を有していてもよく、このような構成単位としては、例えば、親水性の構成単位、疎水性の構成単位、重合性架橋剤となる構成単位等が挙げられる。
The water-
前記親水性の構成単位としては、例えば、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクレリート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−アクリロイルピペジリン、N−アクリロイルピロリジン等のノニオン性化合物から誘導される構成単位等が挙げられる。なお、本明細書において(メタ)アクリルおよび(メタ)アクリレートとは、アクリルまたはメタクリル、および、アクリレートまたはメタクリレートであることを意味する。 Examples of the hydrophilic constituent unit include acrylamide, metaacrylamide, N-ethyl (meth) acrylamide, Nn-propyl (meth) acrylamide, N-isopropyl (meth) acrylamide, and N, N-dimethyl (meth). Acrylamide, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, 2-hydroxypropyl (meth) acrylate, methoxypolyethylene glycol (meth) acrylite, polyethylene glycol mono (meth) acrylate, N-vinylpyrrolidone, N-acryloyl pipezirin, N-acryloyl Examples thereof include structural units derived from nonionic compounds such as pyrrolidine. In addition, in this specification, (meth) acrylic and (meth) acrylate mean acrylic or methacrylic, and acrylate or methacrylate.
前記疎水性の構成単位としては、例えば、(メタ)アクリルニトリル、スチレン、塩化ビニル、ブタジエン、イソブテン、エチレン、プロピレン、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の化合物から誘導される構成単位等が挙げられる。 The hydrophobic constituent unit is, for example, a constituent unit derived from a compound such as (meth) acrylonitrile, styrene, vinyl chloride, butadiene, isobutene, ethylene, propylene, stearyl (meth) acrylate, and lauryl (meth) acrylate. And so on.
前記重合性架橋剤となる構成単位としては、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、N,N−メチレンビスアクリルアミド、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアクリレート、アリルグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、ビスフェノールジアクリレート、イソシアヌル酸ジアクリレート、テトラアリルオキシエタン、ジアリルオキシ酢酸塩等から誘導される構成単位等が挙げられる。 Examples of the structural unit serving as the polymerizable cross-linking agent include diethylene glycol diacrylate, N, N-methylenebisacrylamide, polyethylene glycol diacrylate, polypropylene glycol diacrylate, trimethylolpropane diallylate ether, trimethylolpropane triacrylate, and allyl glycidyl. Examples thereof include constituent units derived from ether, pentaerythritol trimethylol ether, pentaerythritol diacrylate monostearate, bisphenol diacrylate, isocyanuric acid diacrylate, tetraallyloxyethane, diallyloxyacetate and the like.
特に、吸水性樹脂13は、ポリアクリル酸塩共重合体またはポリアクリル酸重合架橋体を含有するのが好ましい。これにより、例えば、液体に対する吸収性能が向上したり、製造コストを抑えることができたりする利点がある。
In particular, the water-
ポリアクリル酸重合架橋体としては、分子鎖を構成する全構成単位に占めるカルボキシル基を有する構成単位の割合が、50mol%以上のものが好ましく、80mol%以上のものがより好ましく、90mol%以上のものがさらに好ましい。カルボキシル基を含有する構成単位の割合が少なすぎると、液体の吸収性能を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。 As the polyacrylic acid polymerization crosslinked product, the ratio of the structural unit having a carboxyl group to all the structural units constituting the molecular chain is preferably 50 mol% or more, more preferably 80 mol% or more, and 90 mol% or more. Those are more preferable. If the proportion of the structural unit containing a carboxyl group is too small, it may be difficult to obtain sufficiently excellent liquid absorption performance.
ポリアクリル酸重合架橋体中のカルボキシル基は、一部が中和、すなわち部分中和されて塩を形成していることが好ましい。ポリアクリル酸重合架橋体中の全カルボキシル基中に占める中和されているものの割合は、30mol%以上99mol%以下であるのが好ましく、50mol%以上99mol%以下であるのがより好ましく、70mol%以上99mol%以下であるのがさらに好ましい。 It is preferable that the carboxyl group in the polyacrylic acid polymerization crosslinked product is partially neutralized, that is, partially neutralized to form a salt. The proportion of the neutralized group in the total carboxyl groups in the polyacrylic acid polymerization crosslinked product is preferably 30 mol% or more and 99 mol% or less, more preferably 50 mol% or more and 99 mol% or less, and 70 mol% or more. It is more preferably 99 mol% or more.
また、吸水性樹脂13は、前述した重合性架橋剤以外の架橋剤で架橋した構造を有していてもよい。
Further, the water-
吸水性樹脂13が酸基を有する樹脂である場合、架橋剤としては、例えば、酸基と反応する官能基を複数持った化合物を好ましく用いることができる。
When the water-
吸水性樹脂13が酸基と反応する官能基を有する樹脂である場合には、架橋剤として、分子内に酸基と反応する官能基を複数個有する化合物を好適に用いることができる。
When the water-
酸基と反応する官能基を複数個有する化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル化合物;(ポリ)グリセリン、(ポリ)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ポリオキシエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の多価アルコール類;エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキサメチレンジアミン等の多価アミン類等が挙げられる。また、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等の多価イオン類等も、吸水性樹脂13が有する酸基と反応して架橋剤として機能するため、好適に用いることができる。
Examples of the compound having a plurality of functional groups that react with an acid group include ethylene glycol diglycidyl ether, trimethylpropan triglycidyl ether, (poly) glycerin polyglycidyl ether, diglycerin polyglycidyl ether, and propylene glycol diglycidyl ether. Glycidyl ether compounds; polyhydric alcohols such as (poly) glycerin, (poly) ethylene glycol, propylene glycol, 1,3-propanediol, polyoxyethylene glycol, triethylene glycol, tetraethylene glycol, diethanolamine, triethanolamine, etc. ; Polyhydric amines such as ethylene diamine, diethylene diamine, polyethylene imine, hexamethylene diamine and the like can be mentioned. Further, polyvalent ions such as zinc, calcium, magnesium and aluminum can also be preferably used because they react with the acid group of the water-
吸水性樹脂13は、例えば、鱗片状、針状、繊維状、粒子状等、いかなる形状をなしていてもよいが、その大半が粒子状をなしているのが好ましい。吸水性樹脂13が粒子状をなしている場合には、液体の浸透性を容易に確保することができる。また、繊維基材12に吸水性樹脂13を好適に担持させることができる。なお、粒子状とは、アスペクト比、すなわち最大長さに対する最小長さの比が0.3以上1.0以下であることをいう。粒子の平均粒径は、50μm以上800μm以下であるのが好ましく、100μm以上600μm以下であるのがより好ましく、200μm以上500μm以下であるのがさらに好ましい。なお、粒子の平均粒径とは、100個以上の粒子について粒径を求めたとき、その平均値のことをいう。
The water-
液体吸収シート1は、各種添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、界面活性剤、潤滑剤、消泡剤、フィラー、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、流動性向上剤等が挙げられる。
The
このうち、結着剤は、熱融着等により、繊維基材12同士を結着させる。結着剤としては、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、メタクリル樹脂、ノリル樹脂、ポリウレタン、アイオノマー樹脂、セルロース系プラスチック、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂等が挙げられる。
Of these, the binder binds the
また、難燃剤は、液体吸収シート1に難燃性を付与する。難燃剤としては、例えば、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、窒素化合物系難燃剤、シリコーン系難燃剤、無機系難燃剤等が挙げられる。
Further, the flame retardant imparts flame retardancy to the
2.第1変形例
次に、第1実施形態の第1変形例に係る液体吸収シートについて説明する。
図6は、第1実施形態の第1変形例に係る液体吸収シートを示す部分断面図である。
2. First Modified Example Next, the liquid absorption sheet according to the first modified example of the first embodiment will be described.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing a liquid absorption sheet according to a first modification of the first embodiment.
以下、第1実施形態の第1変形例について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図6において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。 Hereinafter, the first modification of the first embodiment will be described, but in the following description, the differences from the first embodiment will be mainly described, and the description of the same matters will be omitted. In FIG. 6, the same reference numerals are given to the same configurations as those in the first embodiment.
図6に示す液体吸収シート1Aは、繊維基材12における低浸透部122(第2部分)の位置が異なる以外、図3に示す液体吸収シート1と同様である。
すなわち、図6に示す繊維基材12では、第1主面12aから第2主面12bに向かって、高浸透部121および低浸透部122がこの順で並んでいる。つまり、第1主面12aには高浸透部121が位置し、第2主面12bには低浸透部122が位置している。この場合、繊維基材12の全体の厚さが同じであるとき、吸水性樹脂13が接する高浸透部121の厚さを、図3よりも厚くすることができる。これにより、高浸透部121に残存する水等の量を増やすことができ、より多くの吸水性樹脂13を担持させることができる。
このような第1変形例においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
The
That is, in the
In such a first modification, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
3.第2変形例
次に、第1実施形態の第2変形例に係る液体吸収シートについて説明する。
図7は、第1実施形態の第2変形例に係る液体吸収シートを示す部分断面図である。
以下、第1実施形態の第2変形例について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図7において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
3. 3. Second Modified Example Next, the liquid absorption sheet according to the second modified example of the first embodiment will be described.
FIG. 7 is a partial cross-sectional view showing a liquid absorption sheet according to a second modification of the first embodiment.
Hereinafter, a second modification of the first embodiment will be described, but in the following description, the differences from the first embodiment will be mainly described, and the same matters will be omitted. In FIG. 7, the same reference numerals are given to the same configurations as those in the first embodiment.
図7に示す液体吸収シート1Bは、繊維基材12における低浸透部122(第2部分)の位置が異なる以外、図3に示す液体吸収シート1と同様である。
すなわち、図7に示す繊維基材12では、第1主面12aから第2主面12bに向かって、低浸透部122および高浸透部121がこの順で並んでいる。つまり、第1主面12aには低浸透部122が位置し、第2主面12bには高浸透部121が位置している。この場合、第1主面12aに供給される水等が少ない場合でも、第1主面12aに水等がより残存しやすいため、吸水性樹脂13の吸水が可能になる。その結果、より効率よく、吸水性樹脂13を担持させることができる。
このような第2変形例においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
The liquid absorbing sheet 1B shown in FIG. 7 is the same as the
That is, in the
In such a second modification, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
4.第3変形例
次に、第1実施形態の第3変形例に係る液体吸収シートについて説明する。
図8は、第1実施形態の第3変形例に係る液体吸収シートを示す部分断面図である。
以下、第1実施形態の第3変形例について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図8において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
4. Third Modified Example Next, the liquid absorption sheet according to the third modified example of the first embodiment will be described.
FIG. 8 is a partial cross-sectional view showing a liquid absorption sheet according to a third modification of the first embodiment.
Hereinafter, a third modification of the first embodiment will be described, but in the following description, the differences from the first embodiment will be mainly described, and the same matters will be omitted. In FIG. 8, the same reference numerals are given to the same configurations as those in the first embodiment.
図8に示す液体吸収シート1Cは、繊維基材12同士の間に吸水性樹脂13が挟まれていること以外、図3に示す液体吸収シート1と同様である。
すなわち、図8に示す2つの繊維基材12では、それぞれ、第1主面12aから第2主面12bに向かって、高浸透部121および低浸透部122がこの順で並んでいる。この場合、液体吸収シート1Cは、図3に示す液体吸収シート1よりもさらに吸水性樹脂13の脱離を抑制することができる。
このような第3変形例においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、図1に示す吸収部10は、液体吸収シート1、1A、1B、1Cのうちの少なくとも1種を含んでいればよく、2種以上を含んでいてもよい。
The
That is, in the two
In such a third modification, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
The
5.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。
図9は、第2実施形態に係る液体吸収器を示す垂直断面図である。図10は、図9の液体吸収体を構成する小片の1つを示す斜視図である。図11は、図10の小片を示す断面図である。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図9ないし図11において、前記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付している。
5. Second Embodiment Next, the second embodiment will be described.
FIG. 9 is a vertical cross-sectional view showing the liquid absorber according to the second embodiment. FIG. 10 is a perspective view showing one of the small pieces constituting the liquid absorber of FIG. FIG. 11 is a cross-sectional view showing a small piece of FIG.
Hereinafter, the second embodiment will be described, but in the following description, the differences from the first embodiment will be mainly described, and the same matters will be omitted. In FIGS. 9 to 11, the same reference numerals are given to the same configurations as those in the above-described embodiment.
図9に示す液体吸収器100Dは、吸収部10Dの構成が異なる以外、図1に示す液体吸収器100と同様である。また、図10に示す液体吸収体1Dは、形態が異なる以外、図2に示す液体吸収シート1、図6に示す液体吸収シート1A、図7に示す液体吸収シート1B、または、図8に示す液体吸収シート1Cと同様である。
The
具体的には、図9に示す液体吸収器100Dでは、液体吸収シート1、1A、1B、1Cに代えて、小片5の集合体で構成される液体吸収体1Dが容器9に収容されている。すなわち、図9に示す吸収部10Dは、小片5の集合体で構成されている。容器9に収容される小片5の個数は、特に限定されず、液体吸収器100Dの用途等の諸条件に応じて、適宜選択される。
Specifically, in the
図9に示す液体吸収体1Dでは、小片5同士の隙間110を介して、液体の浸透性がより高められている。このため、吸収部10Dの全体にインクQを効率よく行き渡らせることができ、吸収部10DにおけるインクQの吸収量を最大限に引き出すことができる。
In the
したがって、液体吸収体1Dは、前述した液体吸収シート1、1A、1B、1Cの集合体に相当し、かつ、その集合体を構成する各液体吸収シート1、1A、1B、1Cは、小片状をなしている。よって、小片5も、前述した繊維基材12と吸水性樹脂13とを備えている。そして、各小片5の繊維基材12は、図11に示すように、高浸透部121(第3部分)と、低浸透部122(第4部分)と、を有する。第1実施形態に係る液体吸収シート1、1A、1B、1Cに関する記載は、小片5にも適用される。この場合、前記第1部分は、本実施形態の第3部分に対応し、前記第2部分は、本実施形態の第4部分に対応する。
Therefore, the liquid absorbent 1D corresponds to the above-mentioned aggregate of the liquid
小片5には、例えば、前述した液体吸収シート1、1A、1B、1Cをシュレッダー等によって小片状に細かく裁断したものを用いることができる。
小片5は、可撓性を有する帯状であることが好ましい。これにより、小片5は、変形し易いものとなる。そのため、容器9に収容された際、小片5は、容器9の形状に応じて変形し、無理なく収容される。
As the
The
小片5の全長、すなわち長辺の長さは、好ましくは0.5mm以上200mm以下であり、より好ましくは1mm以上100mm以下であり、さらにより好ましくは2mm以上30mm以下である。
小片5の幅、すなわち短辺の長さは、好ましくは0.1mm以上100mm以下であり、より好ましくは0.3mm以上50mm以下であり、さらにより好ましくは1mm以上20mm以下である。
小片5の幅に対する全長の比(アスペクト比)は、好ましくは1以上200以下であり、より好ましくは1以上30以下である。小片5の厚さは、好ましくは0.05mm以上2mm以下であり、より好ましくは0.1mm以上1mm以下である。
The total length of the
The width of the
The ratio of the total length to the width of the small piece 5 (aspect ratio) is preferably 1 or more and 200 or less, and more preferably 1 or more and 30 or less. The thickness of the
以上のような範囲であれば、吸水性樹脂13の担持や、繊維基材12によるインクQの吸水性樹脂13への送り込みを、より好適に行うことができる。また、小片5の集合体で構成された液体吸収体1Dがより変形しやすくなり、容器9への形状追従性を向上させることができる。
Within the above range, the water-
なお、液体吸収体1Dには、全長、幅、アスペクト比および厚さのうちの少なくとも1つが同じ小片5が含まれていてもよいし、これらが全て異なる小片5が含まれていてもよい。
液体吸収体1Dにおける、最大幅が3mm以下の小片5の含有量は、好ましくは30質量%以上90質量%以下であり、より好ましくは40質量%以上80質量%以下である。これにより、液体吸収体1Dの廃液の吸収特性にムラが生じることを抑制することができる。
The
The content of the
なお、最大幅が3mm以下の小片5の含有量が前記下限値を下回ると、容器9に液体吸収体1Dを収容した際に、小片5同士の間に大きな間隙が形成されやすくなり、液体吸収体1Dの廃液の吸収特性にムラが生じる場合がある。一方、最大幅が3mm以下の小片5の含有量が前記上限値を上回ると、小片5同士の間に間隙が形成されにくくなり、液体吸収体1Dのかさ密度を調整し難くなるおそれがある。
If the content of the
複数の小片5は、規則的な形状をなしていることが好ましい。これにより、液体吸収体1Dのかさ密度にムラが生じ難くなり、廃液の吸収特性にムラが生じることを抑制することができる。液体吸収体1Dにおいて、規則的な形状をなす小片5の含有量は、液体吸収体1D全体のうちの30質量%以上であるのが好ましく、50質量%以上であるのがより好ましく、70質量%以上であるのがさらに好ましい。
The plurality of
複数の小片5は、容器9の収容空間93において、長辺が沿う方向に規則性を持たせず、ランダムになるように収容されているのが好ましい。これにより、小片5同士の間に間隙が形成されやすくなる。その結果、液体吸収体1Dにおける廃液の浸透性をより高めることができる。
It is preferable that the plurality of
液体吸収体1Dのかさ密度は、好ましくは0.01g/cm3以上1.05g/cm3以下であり、より好ましくは0.03g/cm3以上0.8g/cm3以下であり、さらにより好ましくは0.05g/cm3以上0.55g/cm3以下である。これにより、廃液の浸透性とともに、毛細管現象に伴う保持性を確保することができる。
The bulk density of the
以上のように、本実施形態に係る液体吸収体1Dは、繊維基材12と、繊維基材12に設けられている吸水性樹脂13と、を備える小片5の集合体を有している。繊維基材12は、第3部分である高浸透部121と、第4部分である低浸透部122と、を有している。第3部分は、第1実施形態における第1部分と同じ構成を有しており、第4部分は、第1実施形態における第2部分と同じ構成を有している。つまり、第4部分である低浸透部122は、第3部分である高浸透部121よりも液体の浸透性が低い部位である。そして、小片5においても、高浸透部121および低浸透部122は、繊維基材12の厚さ方向に並んでいる。
As described above, the
このような液体吸収体1Dは、繊維基材12に付与される吸水性樹脂13に十分な粘着力と繊維基材12に対する十分なアンカー効果とを発現させることができるので、吸水性樹脂13の脱落が抑制されたものとなる。このため、かかる液体吸収体1Dを用いることにより、例えば、繊維基材12においてインクQを速やかに浸透、拡散させるとともに、繊維基材12に担持させた吸水性樹脂13においてインクQを効率よく吸収し、保持させることができる。その結果、より多くのインクQを効率よく吸収する液体吸収器100を実現することができる。
Since such a
また、本実施形態に係る液体吸収器100Dは、液体であるインクQを回収する容器9と、容器9に収容された液体吸収体1Dと、を備えている。
このような液体吸収器100Dによれば、吸水性樹脂13の脱落が抑制され、より多くの吸水性樹脂13が担持された液体吸収体1Dを備えるため、より多くのインクQを効率よく吸収する液体吸収器100Dを実現することができる。
なお、容器9には、前述した液体吸収シート1、1A、1B、1Cと、液体吸収体1Dと、の双方が収容されていてもよい。
Further, the
According to such a
The container 9 may contain both the
さらに、本実施形態に係る画像形成装置200は、前述した液体吸収器100または液体吸収器100Dを備えている。
このような画像形成装置200によれば、液体吸収器100または液体吸収器100Dにおいて、より多くのインクQを吸収することができる。このため、インクQを長期にわたって液体吸収器100または液体吸収器100Dに吸収させることができ、メンテナンス間隔が長い画像形成装置200を実現することができる。
Further, the
According to such an
また、図11に示す繊維基材12は、特に、高浸透部121aと、低浸透部122と、高浸透部121bと、を有している。つまり、図11に示す繊維基材12では、低浸透部122(第4部分)が、高浸透部121(第3部分)同士の間に位置している。これにより、繊維基材12の厚さを確保しつつ、吸水性樹脂13が付与される第1主面12a側に位置する高浸透部121aの体積を抑えることができる。その結果、小片5の機械的強度を確保しつつ、高浸透部121aに適度な水等を残存させることができるので、付与した吸水性樹脂13に十分な量の水等を吸水させることができる。これにより、機械的強度の確保と、吸水性樹脂13の脱落の抑制と、を両立させることができる。
Further, the
また、繊維基材12の第1主面12aには、高浸透部121aが位置しているので、吸水性樹脂13を担持させ、かつ、含浸させやすい。加えて、高浸透部121aでは、液体の拡散速度が速いので、吸水用の水等が付与された後、速やかに拡散させることができ、広い範囲において吸水性樹脂13に液体をムラなく吸収させることができる。
Further, since the
さらに、繊維基材12の第2主面12b側には、高浸透部121bが位置する。高浸透部121bは、小片5が広がる方向において、インクQの拡散速度を高めるように寄与する。これにより、小片5が多数集合し、容器9に収容されている場合でも、低浸透部122同士の間に位置する高浸透部121bを介して、インクQを拡散させることができる。その結果、吸収部10Dの吸収特性をより高めることができる。
Further, the
図11に示す低浸透部122(第4部分)は、繊維基材12の第1主面12aが広がる方向(面方向)に沿って広がる層状をなしている。このような低浸透部122は、繊維基材12の広い範囲において、水等の浸透性を調整することができる。これにより、広い範囲で、高浸透部121aに適度な水等を残存させることができ、より多くの吸水性樹脂13を担持させることができる。
The low penetration portion 122 (fourth portion) shown in FIG. 11 has a layered shape in which the first
なお、変形例として後述するように、厚さ方向における低浸透部122の位置によって、高浸透部121aの厚さを変えることができ、高浸透部121aに残存させる水等の量を調整することができる。
小片5に用いられる繊維基材12は、このように複数の高浸透部121を有していてもよく、また、複数の低浸透部122を有していてもよい。
As described later as a modification, the thickness of the
The
なお、図11において、高浸透部121aの厚さをt1aとし、高浸透部121bの厚さをt1bとしたとき、t1a=t1bであっても、t1a>t1bであっても、t1a<t1bであってもよい。
このうち、t1a>t1bの場合には、吸水性樹脂13がより含浸しやすくなるため、吸水性樹脂13の脱落を特に抑制することができる。この場合、t1a/t1bの比は、1.02以上10.0以下であるのが好ましく、1.50以上5.0以下であるのがより好ましい。
また、低浸透部122の厚さは、繊維基材12全体の厚さの0.1%以上50%以下であるのが好ましく、1.0%以上30%以下であるのがより好ましい。これにより、高浸透部121aの厚さを確保しつつ、低浸透部122における水等の通過が抑制される。その結果、低浸透部122がより確実に機能する。
In FIG. 11, when the thickness of the
Of these, when t1a> t1b, the water-
The thickness of the
小片5に用いられる繊維基材12の製造方法は、特に限定されないが、例えば、繊維やその他の添加剤を、乾式法または湿式法で混合解繊した後、解繊物を層状に堆積させ、マットを得る工程と、得られたマットに低吸水性材料を付与する工程と、を有する方法が挙げられる。また、このようにして得られたマット同士を積層して、小片5用の繊維基材12とするようにしてもよい。
The method for producing the
低吸水性材料は、例えば、マットの厚さ方向の一部に付与される。これにより、マットの厚さ方向のうち、低吸水性材料が付与された部分が低浸透部122となり、低吸水性材料が付与されなかった部分が高浸透部121となる。したがって、高浸透部121は、主に繊維を含み、低浸透部122は、主に繊維と低吸収性材料とを含む。ただし、高浸透部121にも、低吸水性材料が付与されていてもよく、その場合は、高浸透部121の低吸収性材料の含有率を低浸透部122より低くすればよい。
The low water absorption material is applied, for example, to a part of the mat in the thickness direction. As a result, in the thickness direction of the mat, the portion to which the low water absorption material is applied becomes the
低吸水性材料としては、例えば、酸化でんぷん、酵素変性でんぷん、カチオン変性でんぷん、エステル化でんぷん、エーテル化でんぷん等のでんぷん類、ポリアクリルアミド、ロジン、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、樹脂トナー、油性インクのような有機系材料、カオリン、タルク、クレー、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、白土、粘土、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸亜鉛、硫酸バリウム、二酸化珪素、コロイダルシリカのような無機系材料等が挙げられる。なお、低吸水性材料は、例えば、サイズ剤、紙力増強剤、填剤等であってもよい。また、特に無機系材料は、例えば、粉末、繊維等の形態をなしていてもよい。 Examples of low water-absorbent materials include starches such as oxidized starch, enzyme-modified starch, cationic-modified starch, esterified starch, and etherified starch, polyacrylamide, rosin, alkyl ketene dimer, alkenyl anhydride succinic acid, resin toner, and oil-based materials. Organic materials such as ink, kaolin, starch, clay, calcium carbonate, calcined clay, titanium oxide, diatomaceous earth, fine particulate anhydrous silica, white clay, clay, zinc oxide, aluminum oxide, aluminum hydroxide, zinc sulfate, barium sulfate, Examples thereof include inorganic materials such as silicon dioxide and colloidal silica. The low water absorption material may be, for example, a sizing agent, a paper strength enhancer, a filler, or the like. In particular, the inorganic material may be in the form of powder, fiber or the like.
このうち、低浸透部122が、有機系材料を含んでいる場合、有機系材料の組成等にもよるが、小片5用の繊維基材12の紙力の増加、色材の滲み抑制、着色等の効果が得られやすい。したがって、液体吸収体1Dの小片5の機械的強度を高めたり、色材の定着精度を高めたり、色材の発色性を高めたりすることができる。
Of these, when the low-
また、低浸透部122が、無機系材料を含んでいる場合、無機系材料の組成等にもよるが、繊維基材12の平滑度の向上、白色度の向上、印刷適性の向上等の効果が得られやすい。したがって、液体吸収体1Dの小片5に印刷や着色等を施す場合、良好な結果を得ることができる。
When the
以上、本発明の液体吸収シート、液体吸収体、液体吸収器および画像形成装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、液体吸収シート、液体吸収体、液体吸収器および画像形成装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。 Although the liquid absorption sheet, the liquid absorber, the liquid absorber and the image forming apparatus of the present invention have been described above with respect to the illustrated embodiments, the present invention is not limited to this, and the liquid absorption sheet and the liquid absorber are not limited thereto. , The parts constituting the liquid absorber and the image forming apparatus can be replaced with those having any configuration capable of exerting the same function. Further, any component may be added.
また、本発明の液体吸収シートおよび液体吸収体は、インク以外の、あらゆる液体を吸収する用途に用いられる。 Further, the liquid absorbing sheet and the liquid absorber of the present invention are used for applications of absorbing all liquids other than ink.
さらに、前記各実施形態における液体吸収器の用途は、例えば、画像形成装置のインクの流路から不本意に漏れ出たインクを吸収する「インク漏れ受容器」であってもよい。 Further, the application of the liquid absorber in each of the above-described embodiments may be, for example, an "ink leakage receptor" that absorbs ink that has unintentionally leaked from the ink flow path of the image forming apparatus.
また、本発明は、前記実施形態や前記変形例のうちの2つ以上を組み合わせたものであってもよい。例えば、第2実施形態に対し、第1実施形態の第1変形例または第2変形例を適用してもよい。 Further, the present invention may be a combination of two or more of the above-described embodiment and the above-mentioned modification. For example, the first modification or the second modification of the first embodiment may be applied to the second embodiment.
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
6.液体吸収シートの作製
(実施例1)
まず、王子製紙株式会社製、微塗工紙、OK(T)バルーニーナチュラルを、繊維基材として用意した。繊維基材は、平面視で10cm角のシートとした。この繊維基材の10cm角当たりの質量は0.60g、厚さは0.094mmであった。また、この繊維基材は、セルロース繊維を含んでおり、概ね図3に示す構成を有している。
Next, specific examples of the present invention will be described.
6. Preparation of Liquid Absorption Sheet (Example 1)
First, Oji Paper Co., Ltd., finely coated paper, and OK (T) Barunie Natural were prepared as fiber base materials. The fiber base material was a 10 cm square sheet in a plan view. The mass of this fiber base material per 10 cm square was 0.60 g, and the thickness was 0.094 mm. Further, this fiber base material contains cellulose fibers and has a structure generally shown in FIG.
なお、微塗工紙の基材が高浸透部に相当し、塗工した材料が低浸透部に相当する。また、低浸透部は層状をなしており、低浸透部が設けられる位置は、繊維基材の厚さの中間部であった。つまり、図3における高浸透部121aの厚さと高浸透部121bの厚さは、同じであった。また、低浸透部の厚さは、繊維基材の厚さの10%であった。
The base material of the finely coated paper corresponds to the high penetration portion, and the coated material corresponds to the low penetration portion. Further, the low-penetration portion was layered, and the position where the low-penetration portion was provided was an intermediate portion of the thickness of the fiber base material. That is, the thickness of the
続いて、繊維基材に一方の面側から霧吹きで純水を0.30g吹きかけ、バーコーターで水を延ばした。次いで、側鎖に酸基としてのカルボキシル基を有する吸水性樹脂であるポリアクリル酸重合架橋体の部分ナトリウム塩架橋物として、三洋化成工業株式会社製サンフレッシュST−500MPSAを、紙の水を吹きかけた面に付与した。この際、吸水性樹脂を、目開き寸法が0.106mmの網目を有するふるい(JTS−200−45−106 東京スクリーン社製)にかけながら付与した。吸水性樹脂の付与量は0.50gとした。 Subsequently, 0.30 g of pure water was sprayed on the fiber base material from one side by mist, and water was spread with a bar coater. Next, Sunfresh ST-500MPSA manufactured by Sanyo Kasei Kogyo Co., Ltd. was sprayed with paper water as a partially sodium salt crosslinked product of a polyacrylic acid polymerization crosslinked product which is a water-absorbent resin having a carboxyl group as an acid group in the side chain. It was given to the surface. At this time, the water-absorbent resin was applied while being passed through a sieve (manufactured by JTS-200-45-106 Tokyo Screen Co., Ltd.) having a mesh having an opening size of 0.106 mm. The amount of the water-absorbent resin applied was 0.50 g.
続いて、吸水性樹脂を付与した繊維基材を、厚さ方向に加圧しながら加熱した。これにより、液体吸収シートを得た。繊維基材1枚当たり、500gfの加圧力で行い、加熱温度は100℃であった。また、加熱、加圧を行った時間は、2分であった。 Subsequently, the fiber base material to which the water-absorbent resin was applied was heated while pressurizing in the thickness direction. As a result, a liquid absorbing sheet was obtained. The pressure was applied at 500 gf per fiber base material, and the heating temperature was 100 ° C. The time for heating and pressurizing was 2 minutes.
(実施例2、3)
液体吸収シートの構成を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして液体吸収器を得た。
(Examples 2 and 3)
A liquid absorber was obtained in the same manner as in Example 1 except that the configuration of the liquid absorption sheet was changed as shown in Table 1.
(比較例1)
繊維基材として、微塗工紙に代えて、ティッシュペーパーを用いるようにした以外は、実施例1と同様にして液体吸収シートを得た。
(Comparative Example 1)
A liquid absorbing sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that tissue paper was used instead of finely coated paper as the fiber base material.
(比較例2)
繊維基材として、微塗工紙に代えて、日本製紙クレシア株式会社製、紙ワイパー、キムワイプ(登録商標)を用いるようにした以外は、実施例1と同様にして液体吸収シートを得た。
(Comparative Example 2)
A liquid absorbing sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that a paper wiper and Kimwipe (registered trademark) manufactured by Nippon Paper Crecia Co., Ltd. were used as the fiber base material instead of the finely coated paper.
7.液体吸収シートの評価
各実施例および各比較例の液体吸収シートの全体質量を測定し、測定結果を「加振前全体質量」とした。
7. Evaluation of Liquid Absorption Sheet The total mass of the liquid absorption sheet of each Example and each Comparative Example was measured, and the measurement result was defined as "total mass before vibration".
次に、液体吸収シートに振動を加えた。振動は、以下のようにして加えた。
まず、液体吸収シートを垂直に立てた。次に、立てた液体吸収シートを20cmの高さから自由落下させる落下試験を20回繰り返した。なお、繰り返しの周期は、2Hzとした。
Next, the liquid absorbing sheet was vibrated. The vibration was added as follows.
First, the liquid absorption sheet was erected vertically. Next, the drop test in which the standing liquid absorption sheet was freely dropped from a height of 20 cm was repeated 20 times. The repetition period was set to 2 Hz.
次に、加振後の液体吸収シートの全体質量を、「加振後全体質量」として測定した。そして、加振後全体質量と加振前全体質量との差を、「吸水性樹脂脱離量」として算出し、付与した吸水性樹脂の質量に対する吸水性樹脂脱離量の割合を「吸水性樹脂脱離率」として算出した。測定結果および算出結果を表1に示す。 Next, the total mass of the liquid absorption sheet after the vibration was measured as "the total mass after the vibration". Then, the difference between the total mass after vibration and the total mass before vibration is calculated as the "water-absorbent resin desorption amount", and the ratio of the water-absorbent resin desorption amount to the applied water-absorbent resin mass is "water absorption". It was calculated as "resin desorption rate". The measurement results and calculation results are shown in Table 1.
表1から明らかなように、各実施例では、比較例に比べて、吸水性樹脂脱離率を少なく抑えることができた。このため、各実施例の液体吸収シートでは、より多くの液体を吸収し得ることが裏付けられた。
特に、実施例1では、低浸透部の位置が最適化されているため、実施例2、3に比べて吸水性樹脂脱離率をより少なく抑えることができた。
As is clear from Table 1, in each of the examples, the water-absorbent resin desorption rate could be suppressed to be smaller than that in the comparative example. Therefore, it was confirmed that the liquid absorption sheet of each example can absorb more liquid.
In particular, in Example 1, since the position of the low-penetration portion was optimized, the water-absorbent resin desorption rate could be suppressed to be smaller than in Examples 2 and 3.
なお、表1には示していないものの、実施例1において、繊維基材の構成を変更した実施例を用意し、上記と同様の評価を行った。
まず、繊維基材のうち、低浸透部が設けられる位置を変更し、t1a>t1bとした場合には、上記実施例1よりもさらに吸水性樹脂脱離率が低下した。
Although not shown in Table 1, in Example 1, an example in which the composition of the fiber base material was changed was prepared, and the same evaluation as above was performed.
First, when the position of the low-penetration portion of the fiber base material was changed so that t1a> t1b, the water-absorbent resin desorption rate was further reduced as compared with Example 1.
また、繊維基材の厚さに対して低浸透部の厚さの割合を30%、50%、70%の3段階に変更した場合には、比較例1、2よりは低いものの、上記実施例1よりも吸水性樹脂脱離率が上昇した。 Further, when the ratio of the thickness of the low-penetration portion to the thickness of the fiber base material is changed to three stages of 30%, 50%, and 70%, although it is lower than that of Comparative Examples 1 and 2, the above-mentioned implementation is carried out. The water-absorbent resin desorption rate was higher than in Example 1.
また、各実施例および各比較例の液体吸収シートを基本シュレッドサイズが2mm×15mmのシュレッダーを用いて、幅2mm、長さ15mmの短冊形状に切断した。これにより、複数の小片の集合体を得た。そして、裁断する前後の変化量を、吸水性樹脂脱離量として算出した。その結果、表1に示す結果と同様、各実施例では、比較例に比べて、裁断に伴う吸水性樹脂脱離量を少なく抑えることができた。 Further, the liquid absorbing sheets of each example and each comparative example were cut into strips having a width of 2 mm and a length of 15 mm using a shredder having a basic shred size of 2 mm × 15 mm. As a result, an aggregate of a plurality of small pieces was obtained. Then, the amount of change before and after cutting was calculated as the amount of water-absorbent resin desorbed. As a result, as in the results shown in Table 1, in each example, the amount of water-absorbent resin desorbed due to cutting could be suppressed to be smaller than that in the comparative example.
1…液体吸収シート、1A…液体吸収シート、1B…液体吸収シート、1C…液体吸収シート、1D…液体吸収体、5…小片、8…蓋体、9…容器、10…吸収部、10D…吸収部、12…繊維基材、12a…第1主面、12b…第2主面、13…吸水性樹脂、81…接続口、91…底部、92…側壁部、93…収容空間、94…上部開口部、95…空隙、100…液体吸収器、100D…液体吸収器、101…載置台、102…メッシュ部材、102a…網目、103…加熱ブロック、110…隙間、121…高浸透部、121a…高浸透部、121b…高浸透部、122…低浸透部、200…画像形成装置、201…インク吐出ヘッド、201a…ノズル、202…キャッピングユニット、203…チューブ、203a…排出口、204…ローラーポンプ、204a…ローラー部、204b…挟持部、205…回収部、Q…インク 1 ... Liquid absorption sheet, 1A ... Liquid absorption sheet, 1B ... Liquid absorption sheet, 1C ... Liquid absorption sheet, 1D ... Liquid absorber, 5 ... Small piece, 8 ... Lid, 9 ... Container, 10 ... Absorption part, 10D ... Absorbent, 12 ... Fiber substrate, 12a ... 1st main surface, 12b ... 2nd main surface, 13 ... Water-absorbent resin, 81 ... Connection port, 91 ... Bottom, 92 ... Side wall, 93 ... Storage space, 94 ... Upper opening, 95 ... void, 100 ... liquid absorber, 100D ... liquid absorber, 101 ... mounting table, 102 ... mesh member, 102a ... mesh, 103 ... heating block, 110 ... gap, 121 ... high penetration part, 121a ... High penetration part, 121b ... High penetration part, 122 ... Low penetration part, 200 ... Image forming apparatus, 201 ... Ink ejection head, 201a ... Nozzle, 202 ... Capping unit, 203 ... Tube, 203a ... Discharge port, 204 ... Roller Pump, 204a ... Roller part, 204b ... Holding part, 205 ... Recovery part, Q ... Ink
Claims (13)
前記繊維基材に設けられている吸水性樹脂と、
を備え、
前記繊維基材は、第1部分と、前記第1部分よりも液体の浸透性が低い第2部分と、を有し、
前記第1部分および前記第2部分は、前記繊維基材の厚さ方向に並んでいることを特徴とする液体吸収シート。 Sheet-shaped fiber base material and
The water-absorbent resin provided on the fiber base material and
With
The fiber substrate has a first portion and a second portion having a lower liquid permeability than the first portion.
A liquid absorbing sheet, wherein the first portion and the second portion are arranged in the thickness direction of the fiber base material.
前記繊維基材は、第3部分と、前記第3部分よりも液体の浸透性が低い第4部分と、を有し、
前記第3部分および前記第4部分は、前記繊維基材の厚さ方向に並んでいることを特徴とする液体吸収体。 It has an aggregate of small pieces comprising a fiber base material and a water-absorbent resin provided on the fiber base material.
The fiber substrate has a third portion and a fourth portion having a lower liquid permeability than the third portion.
The liquid absorber, wherein the third portion and the fourth portion are arranged in the thickness direction of the fiber base material.
前記容器に収容され、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体吸収シートと、
を備えることを特徴とする液体吸収器。 A container for collecting liquids and
The liquid absorbing sheet according to any one of claims 1 to 5, which is contained in the container.
A liquid absorber characterized by comprising.
前記容器に収容され、請求項6ないし10のいずれか1項に記載の液体吸収体と、
を備えることを特徴とする液体吸収器。 A container for collecting liquids and
The liquid absorber according to any one of claims 6 to 10 contained in the container.
A liquid absorber characterized by comprising.
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JP2020007410A JP2021112888A (en) | 2020-01-21 | 2020-01-21 | Liquid absorbing sheet, liquid absorbing body, liquid absorbing device, and image formation device |
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