JP2021110849A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示内容を瞬時に一目で認識しやすくした表示装置を提供する。【解決手段】表示装置100は、浮遊表示器と透光部材33と、を備える。浮遊表示器は、右目用の右表示光および左目用の左表示光を視点Pに向けて射出するプリズム52(射出部)を有する。浮遊表示器は、右表示光および左表示光の視差によって、車両の室内に表示像(浮遊表示像)が浮遊しているように知覚させる。透光部材33は、射出部に対して浮遊表示像が知覚される側に配置され、透過照明される。そして、透光部材33の少なくとも一部の視線方向における位置が、視線方向における浮遊表示像の知覚位置と同じである。【選択図】図4

Description

この明細書における開示は、車両に搭載される表示装置に関する。
車両に搭載される表示装置の一種として、例えば特許文献1には、2面コーナーリフレクタで表示光を反射させることで、空中に表示像が浮遊しているように知覚させる表示装置が開示されている。
特開2010−190960号公報
この種の浮遊表示像を見る場合、液晶パネル等の実体物を直接見る場合に比べて、ユーザがピントを合わせにくい。その一方で、車両用の表示装置では、瞬時にピントを合わせて表示内容を一目で認識できるようにすることが望まれる。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示内容を瞬時に一目で認識しやすくした表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された第1の手段は、
右目用の右表示光および左目用の左表示光を視点(P)に向けて射出する射出部(52)を有し、右表示光および左表示光の視差によって、車両(A)の室内に表示像(G14、G15、G20)が浮遊しているように知覚させる浮遊表示器(10、20、40、50)と、
射出部に対して表示像が知覚される側に配置され、透過照明される透光部材(33)と、
を備え、
透光部材の少なくとも一部の視線方向における位置が、視線方向における表示像の知覚位置と同じである表示装置とされる。
これによれば、透光部材の少なくとも一部の視線方向における位置が、視線方向における表示像(浮遊表示像)の知覚位置と同じである。そのため、実体物である透光部材を見ると、浮遊表示像にピントを合わせることが促されることになる。よって、浮遊表示像を見るにあたり、瞬時にピントを合わせやすくなるので、表示内容を瞬時に一目で認識しやすくできる。
上記目的を達成するため、開示された第2の手段は、
右目用の右表示光および左目用の左表示光を視点(P)に向けて射出する射出部(52)を有し、右表示光および左表示光の視差によって、車両(A)の室内に表示像(G14、G15、G20)が浮遊しているように知覚させる浮遊表示器(10、20、40、50)と、
透過照明される透光部材(33)と、
を備え、
浮遊表示器は、
表示光(La、Lb)を射出する表示部(10、20)と、
表示光を反射するハーフミラー(40)と、
ハーフミラーで反射された光を右表示光および左表示光に分光して反射することで、射出部として機能するプリズムと、を有するとともに、
射出部から射出された右表示光および左表示光を、ハーフミラーを通じて視認させるものであり、
表示像は、ハーフミラーに対して射出部の反対側に浮遊しているように知覚され、
透光部材は、ハーフミラーに対して表示像が知覚される側に配置されている、表示装置とされる。
これによれば、表示像(浮遊表示像)は、ハーフミラーの手前側に浮遊しているように知覚されている。加えて、透光部材は、ハーフミラーに対して浮遊表示像が知覚される側に配置されている。そのため、実体物である透光部材を見ると、浮遊表示像にピントを合わせることが促されることになる。よって、浮遊表示像を見るにあたり、瞬時にピントを合わせやすくなるので、表示内容を瞬時に一目で認識しやすくできる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第1実施形態に係る表示装置が車両に搭載された状態を示す斜視図。 図1のII−II線に沿う断面図。 図4のIII部分を示す拡大図。 図1のIV−IV線に沿う断面図。 図4のV部分を示す拡大図。 導光部材の微細反射部と浮遊表示像との位置関係を示す断面図。 第2実施形態に係る表示装置において、透光部材と浮遊表示像との位置関係を示す断面図。 第2実施形態の変形例に係る表示装置において、透光部材と浮遊表示像との位置関係を示す断面図。 第3実施形態に係る表示装置において、透光部材と浮遊表示像との位置関係を示す断面図。 第4実施形態に係る表示装置を示す電気ブロック図。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。
(第1実施形態)
図1に示す表示装置100は、車両Aに設けられた車両用の表示装置100である。例えば表示装置100はインストルメントパネル(インパネIP)の所定部分に取り付けられている。所定部分は、車両のフロントウインドシールドWSの下方、かつ、車両の運転席の前方に位置する部分である。表示装置100と運転席との間には、ステアリングホイールSWが位置している。運転席に適切に着座した運転者は、ステアリングホイールSWを通して、ステアリングホイールSWの奥側に表示装置100による表示を視認する。表示装置100は、車両の走行速度や内燃機関の出力軸の回転数(エンジン回転数)等、車両の運転状態に関する物理量を表示する。
なお、図中の矢印に示す前後、上下、手前奥の各々は、表示装置100が車両に搭載された状態における、車両Aの前後方向、上下方向および視線方向を示す。視線方向は、運転者が表示装置100を見たときの、運転者に近づく側(手前側)と遠ざかる側(奥側)を示す。
表示装置100は、図2に示す指針表示器10と、図4に示す液晶表示器20と、図1〜図4に示す導光表示器30と、を備える。さらに表示装置100は、指針表示器10および液晶表示器20による表示内容を浮遊表示させるための、半反射板(ハーフミラー40)および分光反射板50を備える。
指針表示器10は、インパネIPに対して室内Rの反対側、つまりインパネIPの内側に配置されている。指針表示器10は、基板11、指針モータ12、盤面LED13、指針LED(図示せず)、表示盤14および指針15を有する。基板11には、指針モータ12、盤面LED13および各種の電子部品が実装されている。これらの電子部品には、プロセッサやメモリを有したマイクロコンピュータ(マイコン16)が含まれている。
表示盤14は、基板11と指針15の間に配置され、盤面LED13によって透過照明される。具体的には、表示盤14は、透光性を有した樹脂製かつ平坦な板形状であり、遮光性塗料が印刷されている。この塗料が施されていない部分は、文字や記号の形状に設定されており、盤面LED13によって透過照明される部分となる。このように透過照明される部分は、図1に示す文字画像G14や目盛り(図示せず)等のように、後に詳述する浮遊表示像として視認される。
指針15は、指針モータ12によって回転作動して、表示盤14で透過照明される目盛りを指し示す。指針15は、透光性部分と遮光性部分を有する。この透光性部分が、図示しない指針LEDによって透過照明される。このように透過照明される部分は、図1に示す指針画像G15のように、後に詳述する浮遊表示像として視認される。
導光表示器30は、基板31、導光LED32および透光部材33を有する。基板31には導光LED32が実装されている。基板31および導光LED32は、インパネIPの内側に配置されている。導光LED32は透光部材33を透過照明する。
なお、指針表示器10に実装されているマイコン16は、指針表示器10が有する指針モータ12と、光源としての盤面LED13および指針LEDの駆動を制御する。さらにマイコン16は、導光表示器30が有する導光LED32(光源)、および液晶表示器20の駆動も制御する。
透光部材33は、インパネIPの開口部IPaに配置された板形状であり、インパネIPの内側および室内R側の両方に跨って配置されている。透光部材33は、図1に示す正面視において、ハーフミラー40および分光反射板50の全体を覆う形状である。
図3および図4に示すように、透光部材33のうちハーフミラー40側の面である裏面S33aには、複数の微細凹部33aが形成されている。微細凹部33aは、図1に示す正面視において、透光部材33の中央部分(図1の斜線部分)の領域に形成されている。なお、透光部材33の表面S33bは平坦形状である。
導光LED32から射出された光は、透光部材33の側面から透光部材33の内部に入射し、裏面S33aと表面S33bを反射しながら透光部材33の内部を進んでいく。このように進む光(照明光L30)は、微細凹部33aによって形成された反射面33bで反射され、運転者に向けて表面S33bから射出される。したがって、照明光L30は、透光部材33の中央部分において、図1に示す背景画像G30として視認される。
液晶表示器20は、インパネIPの内側に配置されており、液晶パネルおよびバックライト等を有する。液晶パネルは、バックライトを光源として表示光Lbを射出する。液晶パネルおよび表示盤14は、互いに平行となるように配置され、かつ、同一平面上に配置されている。
ハーフミラー40は、指針表示器10から射出される表示光La、および液晶表示器20から射出される表示光Lbを、視認方向の奥側に反射する。表示光Laには、指針15や表示盤14を透過した照明光が含まれる。ハーフミラー40は、インパネIPの開口部IPaに配置されている。
図5に示すように、分光反射板50は、透光性を有する樹脂製であり、透光板51、プリズム52および反射防止部53を有する。分光反射板50は、インパネIPに対して室内Rの反対側、つまりインパネIPの内側に配置されている。透光板51は、平坦な板形状であり、表示盤14に対して垂直な向きに配置されている。
反射防止部53は、透光板51の両面のうち視認方向手前側の面に形成されている。反射防止部53には、ハーフミラー40で反射された表示光La、Lbが入射する。反射防止部53は、表示光La、Lbの反射を抑制するように機能する、微細な凹凸形状に形成されている。これにより、入射した表示光La、Lbが透光板51を通じてプリズム52に導かれることが促される。
プリズム52は、透光板51の両面のうち視認方向奥側の面に形成されている。プリズム52には、透光板51を通じて表示光La、Lbが入射する。プリズム52は、入射した表示光La、Lbを左表示光と右表示光に分けて反射する機能を有する。本明細書では、プリズム52によって分けられた左右の表示光をまとめて浮遊表示光L10、L20と記載する。運転者は、左表示光と右表示光の視差によって、室内Rに表示像が浮遊しているように知覚することになる。視差とは、例えば両眼視差のことであり、右目と左目で見える像の位置あるいは視方向における差異のことである。
このように浮遊して知覚される表示像(浮遊表示像)には、先述した文字画像G14、指針画像G15および方向案内画像G20が含まれる。文字画像G14および指針画像G15は、指針表示器10から射出された表示光Laから生成された浮遊表示光L10によって視認される浮遊表示像である。方向案内画像G20は、液晶表示器20から射出された表示光Lbから生成された浮遊表示光L20によって視認される浮遊表示像である。なお、方向案内画像G20は、走行する車両Aを目的地へ案内するべく、右左折を促す方向を示す。
さらにプリズム52は、浮遊表示光L10、L20を、表示光La、Lbの入射方向にそのまま反射(再帰性反射)する機能を有する。プリズム52は、浮遊表示光L10、L20を、運転者の視点Pに向けて視認方向の手前側に反射する。つまり、表示光La、Lbの分光反射板50への入射方向が視認方向と平行になるよう、ハーフミラー40および液晶表示器20の向きが設定されている。
なお、プリズム52は、浮遊表示光L10、L20を視点Pに向けて射出する「射出部」に相当する。また、指針表示器10および液晶表示器20は、表示光La、Lbを射出する「表示部」に相当する。また、指針表示器10、液晶表示器20、ハーフミラー40および分光反射板50は、左右表示光の視差で浮遊表示像を知覚させる「浮遊表示器」に相当する。
図6に示す一点鎖線は、浮遊表示光L10、L20が結像する位置であって、浮遊表示像が知覚される視線方向の位置(知覚位置Sg)を示す。つまり、本実施形態では結像位置と知覚位置Sgとが同一である。そして、文字画像G14、指針画像G15および方向案内画像G20による浮遊表示像は、ハーフミラー40に対して射出部の反対側に浮遊しているように知覚される。
透光部材33は、ハーフミラー40に対して浮遊表示像が知覚される側に配置されている。浮遊表示される方向案内画像G20と、導光表示器30によって表示される背景画像G30とは、図1に示すように、視線方向から見て重なるように配置されている。よって、背景画像G30を背景として方向案内画像G20が視認される。そして、背景画像G30の周囲に、指針画像G15および文字画像G14が視認される。
また、一点鎖線で示される知覚位置Sgの浮遊表示像の全体が、透光部材33の内部に位置する。このことは、透光部材33の少なくとも一部の視線方向における位置が、視線方向における浮遊表示像の知覚位置と同じであることを意味する。
また、一点鎖線で示される浮遊表示像の拡がる面は、透光部材33の板面と平行である。透光部材33の板面は、視線方向に対して垂直ではなく、視線方向の垂直面に対して傾いている。透光部材33とハーフミラー40とのなす角度は、液晶表示器20とハーフミラー40とのなす角度と同一である。
以下、上述した構成を備えることによる表示装置の効果について説明する。
本実施形態に係る表示装置は、透過照明される透光部材33と、浮遊表示像を知覚させる浮遊表示器と、を備える。そして、視線方向における、浮遊表示光L10、L20が結像する位置と浮遊表示像が知覚される位置(知覚位置Sg)とが同一である。その上で、透光部材33の少なくとも一部の視線方向における位置が、視線方向における浮遊表示像の知覚位置と同じである。
そのため、実体物である透光部材33を運転者が見ると、運転者の目は透光部材33にピントが合い、その結果、浮遊表示像にもピントが合うことになる。つまり、浮遊表示像を見るにあたり、透光部材33がピント合わせの基準となって、浮遊表示像にピントを合わせやすくなる。よって、浮遊表示像を含んだ表示内容を一目で瞬時に認識しやすくできる。
また、本実施形態に係る表示装置では、浮遊表示像がハーフミラー40の手前側に浮遊しているように知覚される。つまり、浮遊表示光L10、L20が結像する視線方向位置がハーフミラー40の手前側である。その上で、透光部材33がハーフミラー40の手前側に配置されている。
そのため、実体物である透光部材33を運転者が見ると、運転者の目のピントはハーフミラー40の手前側に位置することになる。その結果、ハーフミラー40の手前側に結像する浮遊表示像にもピントを合わせやすくなる。よって、浮遊表示像を含んだ表示内容を一目で瞬時に認識しやすくできる。
さらに本実施形態では、浮遊表示像の全体が透光部材33の内部に位置するので、浮遊表示像にピントを合わせやすくなるといった上記効果が促進される。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、一点鎖線で示される知覚位置Sgの浮遊表示像の全体が、透光部材33の内部に位置するように構成されている(図6参照)。これに対し本実施形態では、浮遊表示像の全体が透光部材33の外部に位置する(図7および図8参照)。例えば、図7に示すように、浮遊表示像の知覚位置Sgの視線方向奥側に透光部材33が配置されている。或いは、図8に示すように、浮遊表示像の知覚位置Sgの手前側に透光部材33が配置されている。
換言すると、上記第1実施形態では、透光部材33の少なくとも一部の視線方向位置が、浮遊表示像の知覚位置と同じである。これに対し本実施形態では、視線方向における透光部材33の全体の位置が、浮遊表示像の知覚位置からオフセットするようにずらして配置されている。
但し、本実施形態でも上記第1実施形態と同様にして、浮遊表示光L10、L20が結像する視線方向位置がハーフミラー40の手前側であり、かつ、透光部材33がハーフミラー40の手前側に配置されている。そのため、透光部材33を見た運転者の目のピントはハーフミラー40の手前側に位置するので、ハーフミラー40の手前側に結像する浮遊表示像にピントを合わせやすくなる。よって、浮遊表示像を含んだ表示内容を一目で瞬時に認識しやすくできる。
さらに本実施形態では、視線方向における透光部材33の全体の位置が、浮遊表示像の知覚位置からオフセット配置されている。そのため、導光表示器30による背景画像G30と浮遊表示像の各々が、視線方向にずれた位置に見える。よって、奥行き方向に異なるレイヤ表示が組み合わさって見えるといった、レイヤ感のある見栄えの表示にできる。
(第3実施形態)
上記第1および第2実施形態では、一点鎖線で示される浮遊表示像の拡がる面は、透光部材33の板面と平行である。これに対し本実施形態では、浮遊表示像の面と透光部材33の面が交差するように、透光部材33とハーフミラー40とのなす角度が設定されている(図9参照)。
さらに本実施形態では、透光部材33の少なくとも一部の視線方向位置が、浮遊表示像の知覚位置と同じになるように、透光部材33の視線方向位置が設定されている(図9参照)。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では透光部材33の位置が固定されているのに対し、本実施形態に係る表示装置では、透光部材33が移動可能である。具体的には、図10に示す収納モータ17、奥行モータ18および電子制御装置(ECU90)を表示装置は備える。これらの収納モータ17および奥行モータ18は、透光部材33を移動させる「移動装置」に相当する。ECU90は、モータ駆動を制御することで透光部材33の位置を制御するものである。
さらに表示装置は、奥行モータ18の回転力を視認方向への直線移動力に変換して透光部材33に伝達する、図示しないアクチュエータ機構を備える。このアクチュエータ機構によって、透光部材33は視認方向に往復移動可能となる。透光部材33が視認方向に往復移動すると、視認方向における背景画像G30の位置(奥行)が変化する。このように透光部材33を視認方向に移動制御している時のECU90は、奥行制御部92(図10参照)に相当する。
さらに表示装置は、収納モータ17の回転力を、以下に説明する収納方向への移動力に変換して透光部材33に伝達する、図示しない収納機構を備える。収納方向とは、透光部材33を視認可能な位置と視認できない位置とに移動させるときの移動方向である。視認できない位置とは、例えばインパネIPの内側の位置であって、運転者から見てインパネIPで隠れる位置である。
収納機構によって、透光部材33は収納方向に往復移動可能となる。つまり、視認可能な位置にある透光部材33をインパネIP内側等に収納できる。また、収納されている透光部材33を、表示盤14と重畳する位置等の視認可能な位置に出現させることができる。このように透光部材33を収納方向に移動制御している時のECU90は、収納制御部91(図10参照)に相当する。
さて、本実施形態では、自動運転の機能を有した車両Aを対象として表示装置100が搭載されている。自動運転とは、車間距離、走行加速度および操舵の少なくとも1つが、コンピュータによって自動制御された状態の運転である。手動運転とは、車間距離、走行加速度および操舵の全てが運転者の手動操作によって制御された状態の運転である。
収納制御部91は、車両Aが自動運転されている場合には視認可能な位置に透光部材33を移動させる。収納制御部91は、車両Aが手動運転されている場合には視認できない位置に透光部材33を移動させる。
なお、ECU90は、図10に示すプロセッサ90aおよびメモリ90bを有する。メモリ90bに記憶されたプログラムをプロセッサ90aが実行することで、収納制御部91および奥行制御部92による制御が実現される。これらのプロセッサ90aおよびメモリ90bは、図2に示すマイコン16等の1つのチップで提供されていてもよいし、別々のチップで提供されていてもよい。図10に示すように、ECU90は、液晶表示器20、指針モータ12、盤面LED13および導光LED32の作動についても制御する。
本実施形態に係る表示装置は、透光部材33を移動させる移動装置と、移動装置の作動を制御することで透光部材33の位置を制御するECU90(制御装置)と、を備える。そのため、導光表示器30による背景画像G30と、浮遊表示像である方向案内画像G20との位置関係を変更できる。よって、背景画像G30と方向案内画像G20との組み合わせによる見栄えを変化させることができる。
さらに本実施形態では、移動装置は、透光部材33を視認可能な位置と視認できない位置とに移動させる機能を有する。そのため、透光部材33を視認できない表示態様と、透光部材33による背景画像G30を視認させる表示態様とに切り替えることができる。
さらに本実施形態では、収納制御部91は、車両Aが自動運転されている場合には視認可能な位置に透光部材33を移動させ、車両Aが手動運転されている場合には収納位置に透光部材33を移動させる。そのため、自動運転が実行されているのか否かを、運転者に把握させやすくできる。
さらに本実施形態では、移動装置は、透光部材33を視線方向に移動させる機能を有する。そのため、導光表示器30による背景画像G30と、浮遊表示像である方向案内画像G20との、視認方向における離間距離(奥行)を変化させた見栄えを提供できる。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
上記第1実施形態では、以下の構成A、構成Bおよび構成Cを備えていると言える。構成Aは、「透光部材33の少なくとも一部の視線方向における位置が浮遊表示像の知覚位置と同じ」である。構成Bは、「浮遊表示光L10、L20が結像する視線方向位置がハーフミラー40の手前側」である。構成Cは、「透光部材33がハーフミラー40の手前側に配置」である。これに対し、構成Aが廃止され、構成Bおよび構成Cを備えた表示装置であってもよい。或いは、構成Bおよび構成Cが廃止され、構成Aを備えた表示装置であってもよい。
上記第1実施形態では、導光表示器30による背景画像G30と浮遊表示像とが、視線方向で見て重畳している。これに対し、背景画像G30と浮遊表示像とが、視線方向に対して垂直な方向にずれていて、重畳していなくてもよい。或いは、透光部材33自体と浮遊表示像とが、視線方向に対して垂直な方向にずれていてもよい。
上記第1実施形態では、左右の表示光をプリズム52で生成しているが、それ以外の手法で生成してもよい。例えばプリズム52を廃止して、液晶表示器20から左表示光と右表示光を射出する構造であってもよい。この場合、ハーフミラー40および分光反射板50を廃止して液晶表示器20から視点Pに直接、左右の表示光を射出させる場合、液晶表示器20が「射出部」に相当する。また、液晶表示器20から射出された左右の表示光を反射板で反射させて視点Pに向かわせる場合には、反射板が「射出部」に相当する。
上記第1実施形態では、視線方向における、浮遊表示光L10、L20が結像する位置と浮遊表示像が知覚される位置(知覚位置Sg)とが同一である。これに対し、結像位置と知覚位置Sgとが異なっていてもよい。
上記第1実施形態では、指針表示器10および液晶表示器20によって、表示光La、Lbを射出する「表示部」が提供される。これに対し、指針表示器10および液晶表示器20のいずれかを廃止して「表示部」が提供されてもよい。
10 表示部(浮遊表示器)、 17、18 移動装置、 20 表示部(浮遊表示器)、 33 透光部材、 40 ハーフミラー(浮遊表示器)、50 分光反射板(浮遊表示器)、 52 プリズム52(射出部)、 90 ECU(制御装置)、100 表示装置。

Claims (8)

  1. 右目用の右表示光および左目用の左表示光を視点(P)に向けて射出する射出部(52)を有し、前記右表示光および前記左表示光の視差によって、車両(A)の室内に表示像(G14、G15、G20)が浮遊しているように知覚させる浮遊表示器(10、20、40、50)と、
    前記射出部に対して前記表示像が知覚される側に配置され、透過照明される透光部材(33)と、
    を備え、
    前記透光部材の少なくとも一部の視線方向における位置が、前記視線方向における前記表示像の知覚位置と同じである表示装置。
  2. 前記表示像の全体が前記透光部材の内部に位置する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記浮遊表示器は、
    表示光(La、Lb)を射出する表示部(10、20)と、
    前記表示光を反射するハーフミラー(40)と、
    前記ハーフミラーで反射された光を前記右表示光および前記左表示光に分光して反射して、前記ハーフミラーを通じて視認させることで前記射出部として機能するプリズムと、を有し、
    前記表示像は、前記ハーフミラーに対して前記射出部の反対側に浮遊しているように知覚され、
    前記透光部材は、前記ハーフミラーに対して前記表示像が知覚される側に配置されている、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 右目用の右表示光および左目用の左表示光を視点(P)に向けて射出する射出部(52)を有し、前記右表示光および前記左表示光の視差によって、車両(A)の室内に表示像(G14、G15、G20)が浮遊しているように知覚させる浮遊表示器(10、20、40、50)と、
    透過照明される透光部材(33)と、
    を備え、
    前記浮遊表示器は、
    表示光(La、Lb)を射出する表示部(10、20)と、
    前記表示光を反射するハーフミラー(40)と、
    前記ハーフミラーで反射された光を前記右表示光および前記左表示光に分光して反射して、前記ハーフミラーを通じて視認させることで前記射出部として機能するプリズムと、を有し、
    前記表示像は、前記ハーフミラーに対して前記射出部の反対側に浮遊しているように知覚され、
    前記透光部材は、前記ハーフミラーに対して前記表示像が知覚される側に配置されている表示装置。
  5. 前記透光部材を移動させる移動装置(17、18)と、
    前記移動装置の作動を制御することで前記透光部材の位置を制御する制御装置(90)と、
    を備えた、請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記移動装置は、前記透光部材を視認可能な位置と視認できない位置とに移動させる機能を有する、請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記制御装置は、前記車両が自動運転されている場合には視認可能な位置に前記透光部材を移動させ、前記車両が手動運転されている場合には視認できない位置に前記透光部材を移動させる、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記移動装置は、前記透光部材を視線方向に移動させる機能を有する、請求項5〜7のいずれか1つに記載の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024092897A1 (zh) * 2022-11-03 2024-05-10 武汉华星光电技术有限公司 三维显示装置

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