JP2021096987A - Discharge detection system and charged particle beam device - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態は、放電検出システムおよび荷電粒子ビーム装置に関する。 The present embodiment relates to a discharge detection system and a charged particle beam device.
荷電粒子ビーム装置は、高圧電源からケーブルを介してタレットへ高電圧を印加して、タレットから荷電粒子ビームを発生させる。しかし、荷電粒子ビームの発生とは別に、意図しない放電が高圧電源、ケーブル、タレット等にて生じる場合がある。従来、このような放電が高圧電源、ケーブル、タレット等のどこで発生しているのかを特定することが困難であった。 The charged particle beam device applies a high voltage from a high voltage power source to the turret via a cable to generate a charged particle beam from the turret. However, apart from the generation of the charged particle beam, an unintended discharge may occur in a high voltage power supply, a cable, a turret, or the like. Conventionally, it has been difficult to identify where such a discharge occurs in a high-voltage power supply, a cable, a turret, or the like.
放電箇所を容易に特定することができる放電検出システムおよび荷電粒子ビーム装置を提供する。 Provided are a discharge detection system and a charged particle beam device capable of easily identifying a discharge location.
本実施形態による荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームを放出する荷電粒子銃、電圧源から荷電粒子銃へ電力を供給する電源線と、電源線に沿って設けられ、荷電粒子銃または電源線における放電発光を電圧源側へ伝達する第1光ファイバ線と、電源線および第1光ファイバ線を被覆する絶縁体とを備えたケーブル、ケーブルに接続され、第1光ファイバ線からの光を通過させ、電源線に電圧を供給する電圧源、および、電圧源からの光を受けて荷電粒子銃または電源線における放電発光を検出する検出器を備えている。本実施形態による放電検出システムは、電圧源から負荷へ電力を供給する電源線と、電源線に沿って設けられ、負荷または電源線における放電発光を電圧源側へ伝達する第1光ファイバ線と、電源線および第1光ファイバ線を被覆する絶縁体とを備えたケーブル、ケーブルに接続され、第1光ファイバ線からの光を通過させ、電源線に電圧を供給する電圧源、および、圧源からの光を受けて負荷における放電発光を検出する検出器を備えている。 The charged particle beam device according to the present embodiment is provided along a charged particle gun that emits a charged particle beam, a power supply line that supplies power from a voltage source to the charged particle gun, and a charged particle gun or a power supply line. It is connected to a cable or cable provided with a first optical fiber line that transmits discharge light emission to the voltage source side and an insulator that covers the power supply line and the first optical fiber line, and passes light from the first optical fiber line. It is equipped with a voltage source that supplies a voltage to the power supply line, and a detector that receives light from the voltage source and detects discharge light emission in the charged particle gun or the power supply line. The discharge detection system according to the present embodiment includes a power supply line that supplies power from the voltage source to the load, and a first optical fiber line that is provided along the power supply line and transmits discharge light emission in the load or power supply line to the voltage source side. , A voltage source connected to a cable with an insulator covering the power supply line and the first optical fiber line, passing light from the first optical fiber line, and supplying a voltage to the power supply line, and a pressure. It is equipped with a detector that receives the light from the source and detects the discharge light emission in the load.
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。 Hereinafter, embodiments according to the present invention will be described with reference to the drawings. The present embodiment is not limited to the present invention. The drawings are schematic or conceptual, and the ratio of each part is not always the same as the actual one. In the specification and the drawings, the same elements as those described above with respect to the existing drawings are designated by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted as appropriate.
以下に示す実施形態では、電子ビームを放射する電子銃を備えた電子ビーム描画装置の構成について説明する。尚、本実施形態は、電子ビーム描画装置に限定されず、マスク検査装置等の他の荷電粒子ビーム装置に適用可能である。また、荷電粒子ビームは、電子ビームに限定するものではなく、イオンビーム等の他の荷電粒子ビームでもよい。 In the embodiment shown below, the configuration of an electron beam drawing apparatus including an electron gun that emits an electron beam will be described. The present embodiment is not limited to the electron beam drawing apparatus, and can be applied to other charged particle beam apparatus such as a mask inspection apparatus. Further, the charged particle beam is not limited to the electron beam, and may be another charged particle beam such as an ion beam.
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による電子ビーム描画装置の構成の一例を示す図である。電子ビーム描画装置100は、微細な回路パターンを有するフォトマスクの製造やシリコンウエハー等のウェハーへの描画に用いられる。図1において、電子ビーム描画装置(以下描画装置)100は、可変成形型の電子ビーム描画装置の一例であり、描画部150と制御演算部160とを備えている。
(First Embodiment)
FIG. 1 is a diagram showing an example of the configuration of the electron beam drawing apparatus according to the first embodiment. The electron
描画部150は、電子鏡筒102と、描画室103とを備えている。
The
電子鏡筒102は、内部を略真空雰囲気に保持することができる。電子鏡筒102は、電子銃201、照明レンズ202、ブランキング偏向器212、ブランキングアパーチャ214、成形アパーチャ203、206、投影レンズ204、成形偏向器205、対物レンズ207、偏向器208、209、電子銃室217を備える。
The inside of the
荷電粒子銃としての電子銃201は、チャンバとしての電子銃室217内に収容されおり、荷電粒子ビームとして電子ビームを発生させる。電子銃室217は、図示しない真空ポンプによって減圧されている。
The
照明レンズ202、投影レンズ204および対物レンズ207は、いずれも励磁を変えて電子ビームを収束させ、結像位置(照射位置)を調節する電磁レンズである。これらは、図1に示すように、電子銃201の配置された上流側の一端から、後述するステージ105のある下流側に向けて、電子ビーム200の軸方向に配列されている。
The
照明レンズ202は、電子銃201から出射された電子ビーム200を成形アパーチャ203に照明する。成形アパーチャ203で成形された電子ビーム200は、さらに投影レンズ204で成形アパーチャ206に投影される。成形アパーチャ206上での成形アパーチャ像の位置は、成形偏向器205で制御される。これにより、例えば、電子ビームの形状と寸法が変化する。成形アパーチャ206を透過した電子ビーム200は、対物レンズ207で照射位置合わせが行われた後、偏向器208、209で偏向される。電子ビーム200は偏向器208で、照射位置の修正が行われ、この後、描画室103に載置されたマスク216に照射される。
The
描画室103の内部には、ステージ105が配置されている。ステージ105は、制御演算部160によって、X方向、Y方向およびZ方向に駆動される。ステージ105上には、処理対象となるマスク216が載置される。マスク216は、例えば、マスク基板上に、クロム(Cr)膜等の遮光膜が形成され、さらにその上にレジスト膜が形成されたものでよい。このレジスト膜上に、電子ビーム200によって所定のパターンを描画する。マスク216は、例えば、まだ何もパターンが形成されていないマスクブランクスであってもよい。
A
制御演算部160は、描画データを記憶する描画データ記憶部110aと、描画データを処理してショットデータを生成するショットデータ生成部110bと、電子鏡筒102を制御する描画制御部110cとを備えている。描画データ記憶部110aは、マスク216にパターンを描画するための描画データを記憶する記憶部である。ショットデータ生成部110bは、描画データにより規定される描画パターンを分割し、ショットデータを生成する。描画制御部110cは、ステージ105をストライプ領域の長手方向に移動させつつ、生成されたショットデータに基づき前述の描画パターン描画ための制御を行う。
The
図2は、第1実施形態による電子銃201の構成の一例を示す模式図である。電子銃201は、チャンバ217と、レセプタクル22と、コンタクト222と、カソード14と、アノード23と、バレル13と、回転機構12とを備えている。図2に示すように、電子銃201は、複数のカソード14をバレル13に配置して回転機構12により回転可能にしたタレット型電子銃である。
FIG. 2 is a schematic view showing an example of the configuration of the
電子銃室(以下、チャンバともいう)217は、バレル13および複数のカソード14等の電子銃201の構成要素を収容する。電子銃室217の内部は減圧状態となっている。
The electron gun chamber (hereinafter, also referred to as a chamber) 217 accommodates components of the
レセプタクル22は、絶縁材料で構成されており、ケーブル10のコネクタ20を受容するように構成されている。ケーブル10をレセプタクル22に差し込むことによって、コネクタ20の先端の接続面F20とレセプタクル22の底面F22とが対向して接近し、ケーブル10の電源線30がレセプタクル22に設けられたコンタクト222に電気的に接続される。これにより、電源線30からの電力がコンタクト222を介してカソード14に供給される。また、ケーブル10の光ファイバ線40の1本がコネクタ20の接続面F20において露出され、光ファイバ線40のもう1本が電子銃201内で生じる放電発光を捉えることができるようレセプタクル22からカソード14側へ露出している。この電源線30または電子銃201内で生じる放電発光を捉えることができるようにする点については、この後、図3以降の図面を用いて詳細に説明する。これにより、光ファイバ線40は、コネクタ20の端部の接続面F20近傍における電源線30で生じる放電発光または電子銃201内で生じる放電発光を伝達することができる。尚、ケーブル10の構成については後でより詳細に説明する。
The
コンタクト222は、チャンバ217の内部におけるレセプタクル22の先端部に設けられ、電力を供給するためにカソード14に電気的に接続される。カソード14は、電力が供給されると電子ビームを放出する。
The
バレル13は、側部に複数のカソード14を保持する円筒形の回転体(タレット)である。バレル13は、回転機構12と接続され、バレル13の中心軸Bを回転軸として回転可能である。複数のカソード14のうち、1つのカソード14が、電子ビームの放出に用いられる。この使用されているカソード14が劣化すると、ユーザは、バレル13を回転させてカソード14を交換する。このように、バレル13に複数のカソード14を設けることによって、減圧状態を開放することなく、カソード14を交換することができる。
The
アノード23は、カソード14に対向して設けられ、カソード14から放出された電子ビームを開口部24から射出する。カソード14およびバレル13には、図示しない配線から、例えば、−50kVの電圧が印加される。一方、アノード23は接地されている。これにより、カソード14とアノード23との間に電界が発生し、カソード14から放出された電子は、加速されてアノード23の開口部24を通過して射出される。
The
図3(A)および図3(B)は、ケーブル10、電子銃201および高圧電源HVPS(High Voltage Power Source)の構成例を示す該略断面図である。図3(B)は、電子銃201のレセプタクル22に差し込まれたコネクタ20およびその周辺の構成を示す概略断面図である。尚、電子銃201は、破線で図示している。
3A and 3B are schematic cross-sectional views showing a configuration example of a
ケーブル10は、コネクタ20と、電源線30と、光ファイバ線40a、40bと、絶縁体50と、コネクタ60とを備えている。
The
第1コネクタとしてのコネクタ20は、ケーブル10の一端に設けられ、電子銃201のレセプタクル22に嵌め込まれている。コネクタ20は、電源線30の一端を負荷としての電子銃201へ導入する。これにより、電源線30が負荷としての電子銃201のカソード14に電気的に接続される。コネクタ20は、電源線30が電子銃201の他の構成に短絡することを抑制するために、たとえば、樹脂、セラミック等の絶縁体で構成されている。
The
電源線30は、高圧電源HVPSと電子銃201との間を電気的に接続し、高電圧(例えば、±50kV)を高圧電源HVPSから電子銃201のカソード14へ印加する。電源線30が電力をカソード14へ供給することによって、カソード14から電子ビームが射出される。電源線30の一端は、コネクタ20の接続面F20から引き出され、電子銃201のコンタクト222を介してカソード14に電気的に接続されている。電源線30の他端は、コネクタ60から引き出され、高圧電源HVPSの電源70に接続されている。これにより、電源線30は、電力を高圧電源HVPSから電子銃201のカソード14へ供給することができる。電源線30には、例えば、銅、タングステン等の低抵抗金属が用いられる。
The
光ファイバ線40aは、電源線30に沿って(並行して)設けられ、電源線30の一端E30またはその近傍において生じる放電発光を高圧電源HVPSへ伝達する。
The
光ファイバ線40aの一端は、コネクタ20における電源線30とカソード14との間の接続面F20とほぼ平行面、さらには、ほぼ面一となっている。これにより、光ファイバ線40aは、電源線30の一端E30またはその近傍の放電発光と捉えることができる。光ファイバ線40aの他端は、コネクタ60から引き出され、高圧電源HVPSを介して放電発光を検出する光電子増倍管PMT(PhotoMultiplier Tube)に接続されている。これにより、光ファイバ線40aは、電源線30の一端E30またはその近傍における放電発光を光電子増倍管PMTへ伝達することができる。検出器は、光電子増倍管PMTの他、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、シリコンフォトマルチプライヤ、マイクロチャンネルプレート等であってもよい。
One end of the
光ファイバ線40bは、電源線30に沿って(並行して)設けられ、電子銃201側における放電発光を高圧電源HVPSへ伝達する。光ファイバ線40bの一端は、接続面F20から光ファイバコネクタを通し電子銃201の内側で終端される。光ファイバコネクタにより、電子銃201内の減圧状態を維持しつつ、ケーブル10を着脱することができる。
The
これにより、光ファイバ線40bは、電子銃201で生じる放電発光を捉えることができる。電子銃201で生じる放電発光は、例えば、カソード14、コンタクト222またはバレル13とアノード23との間の放電発光、あるいは、カソード14、コンタクト222またはバレル13とチャンバ217の筐体との間の放電発光等が含まれる。光ファイバ線40bは、このような電子銃201側の放電発光を捉えることができる。光ファイバ線40bの他端は、高圧電源HVPSを介して放電発光を光電子増倍管PMTに伝達する。
これにより、光ファイバ線40bは、電子銃201における放電発光を光電子増倍管PMTへ伝達することができる。
As a result, the
As a result, the
一方、光ファイバ線40bは、電源線30の一端E30またはその近傍において生じる放電発光を捉えることができない。従って、光ファイバ線40aが電源線30の一端E30またはその近傍において生じる放電発光を捉えるために接続面F20に設けられている。光ファイバ線40a、40bの両方を設けることによって、光電子増倍管PMTは電源線30の一端E30またはその近傍の放電発光および電子銃201の放電発光の両方を検出することができる。
On the other hand, the
第2コネクタとしてのコネクタ60は、電源線30の他端に設けられ、高圧電源HVPSのレセプタクル62に嵌め込まれている。コネクタ60は、電源線30の他端を高圧電源HVPSへ導入する。これにより、電源線30が高圧電源HVPSの電源70に電気的に接続され、電子銃201へ電力を供給することができる。コネクタ60は、電源線30が高圧電源HVPSの他の構成に短絡することを抑制するために、たとえば、樹脂、セラミック等の絶縁体で構成されている。
The
絶縁体50は、電源線30および光ファイバ線40a、40bを被覆するように設けられている。絶縁体50には、例えば、樹脂等の高耐圧絶縁材料を用いている。
The
高圧電源HVPSは、電源70と、光経路80とを備える。電源70は、レセプタクル62を介して電源線30に高電圧(例えば、±50kV)を印加可能に構成されている。光経路80には、高耐圧の透明体を用いており、光ファイバ線40a、40bからの光をさほど劣化させることなく光電子増倍管PMTへ伝達(中継)することができる。光経路80には、例えば、シリコンオイル、フロリナート等の高耐圧な透明液体を用いてもよい。また、光経路80は、光ファイバ線40a、40bに接続された光ファイバの延長線であってもよい。この場合、光ファイバの延長線が光ファイバ線40a、40bからの光を光電子増倍管PMTに伝達する。
The high-voltage power supply HVPS includes a
光電子増倍管PMTは、光ファイバ線40a、40bからの放電発光を受けて光電変換することによって電気信号を生成する。これにより、光電子増倍管PMTは、高圧電源HVPSからの光を受けて電子銃201または電源線30における放電発光を検出することができる。光電子増倍管PMTを光ファイバ線40a、40bのそれぞれに取り付けることで、放電発光を区別して検出する。これにより、光電子増倍管PMTは、検出された放電発光が電子銃201または電源線30のいずれにおいて生じた放電発光か識別することができる。
The photomultiplier tube PMT generates an electric signal by receiving discharge light emission from the
オシロスコープOSCは、光電子増倍管PMTからの電気信号を受けてこの電気信号の変化を表示させる。オシロスコープOSCは、光ファイバ線40a、40bのそれぞれの放電発光を区別して表示する。これにより、ユーザは、オシロスコープOSCを参照することによって、放電発光が発生したこと、並びに、この放電発光の大体の発生位置を知ることができる。このようにオシロスコープOSCは、ユーザが放電発光を認識できるようにユーザインタフェースとして設けられている。
The oscilloscope OSC receives an electrical signal from the photomultiplier tube PMT and displays the change in this electrical signal. The oscilloscope OSC distinguishes and displays the discharge light emission of each of the
尚、コネクタ60の詳細な構成は図示していないが、図3(B)のコネクタ20の構成と同じでよい。あるいは、コネクタ60の構成はコネクタ20の構成と異なっていてもよい。コネクタ20、60をともに同じ構成とすることによって、コネクタ20、60は、区別することなく製造可能であり、かつ、レセプタクル22、62のいずれにも差し込むことができる。
Although the detailed configuration of the
図4は、ケーブル10の構成例を示す概略断面図である。図4は、ケーブル10の延伸方向(図4の紙面垂直方向)に対して略垂直方向に切断した断面図を示す。
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a configuration example of the
ケーブル10の中心部には、光ファイバ線40a、40bが設けられている。3本の電源線30a、30b、30cが光ファイバ線40a、40bを略中心として光ファイバ線40a、40bの周囲に巻かれている。例えば、電源線30a、30b、30cは、ケーブル10の延伸方向に進むに従って、光ファイバ線40a、40bを略中心として光ファイバ線40a、40bの周囲を矢印A方向(またはその逆方向)に回転するように螺旋状に巻かれている。即ち、図示しないが、電源線30a、30b、30cは、ケーブル10の略中心を軸として螺旋状に巻かれている。これにより、電源線30a、30b、30cは、ケーブル10内部における電位勾配をケーブル10の中心に対して略均等にする。例えば、シールド層90が接地されている場合、電源線30a〜30cとシールド層90との間には、大きな電界が印加される。このような場合であっても、電源線30a、30b、30cは、ケーブル10の中心に対して略均等配置されているため、電位勾配をケーブル10の中心に対して略対称にする。よって、電源線30a〜30cは、電位勾配をケーブル10の内部でさほど偏らせことなく、光ファイバ線40a、40bをケーブル10内に通すことができる。電源線30a〜30cは、高電圧ではあるが、互いに近い電圧を伝達しているため電位勾配に大きな影響ない。
絶縁体50は、光ファイバ線40a、40bおよび電源線30a、30b、30cの周囲を被覆している。また、絶縁体50と光ファイバ線40a、40bまたは電源線30a、30b、30cとの間には、別の絶縁体45が設けられている。絶縁体50は、高耐圧絶縁体であり、かつ、例えば、数〜数10テラオーム(TΩ)の高抵抗材料である。
The
シールド層90は、絶縁体50を被覆している。シールド層90には、例えば、導電性金属が用いられ、接地されている。シールド層90は、電源線30a〜30cからの感電の抑制と周囲からの電位勾配の影響を減らす以外に、電源線30a〜30cを外部からの電磁波の影響から保護するためのシールドとして機能する。
The
さらに、保護膜95がシールド層90を被覆している。保護膜95には、例えば、絶縁材料が用いられている。保護膜95は、シールド層90とケーブル10の外部とを電気的に絶縁するために設けられている。
Further, the
以上のような構成のケーブル10を用いることによって、光ファイバ線40aは、コネクタ20の端部の接続面F20近傍における電源線30からの放電発光を、高圧電源HVPSを通して光電子増倍管PMTで検出することができる。また、光ファイバ線40bは、電子銃201のコンタクト222またはカソード14等における放電発光を、高圧電源HVPSを通して光電子増倍管PMTで検出することができる。これにより、ユーザは、放電発光が発生した位置を特定し、メンテナンスの方針を決定することができる。放電が電源線30で発生している場合には、ケーブル10を交換すれば足りる。従って、荷電粒子ビーム装置100のダウンタイムは短くて済む。放電が電子銃201で発生している場合には、荷電粒子ビーム装置100の減圧状態を開放して電子銃201をメンテナンスする必要がある。この場合には、荷電粒子ビーム装置100のダウンタイムは長くなる。しかし、放電が電源線30で発生している場合にまで、荷電粒子ビーム装置100の減圧状態を開放する必要がなくなるため、全体として、荷電粒子ビーム装置100のダウンタイムを短縮することができる。
By using the
また、本実施形態では、光ファイバ線40a、40bは、ケーブル10内に電源線30とともに配線されている。もし、光ファイバ線40a、40bを電源線30とは別に電子銃201内に導入しようとすると、電子銃201のバレル13内部に、光ファイバ線40a、40bを通すために、絶縁物(図示せず)が多く配置する必要がある。このような絶縁物は、逆に、放電の原因となる可能性がある。これに対し、本実施形態では、光ファイバ線40a、40bは、ケーブル10内に電源線30とともに配線されているので、バレル13内に余計な絶縁物を配置する必要が無い。これにより、電子銃201における放電が低減され得る。
Further, in the present embodiment, the
尚、上記実施形態において、2本の光ファイバ線40a、40bがケーブル10内に設けられている。しかし、光ファイバ線40a、40bのいずれか一方がケーブル10内に設けられていてもよい。また、ケーブル10内の光ファイバ線の本数は、3以上であってもよい。
In the above embodiment, two
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態による放電検出システムの構成例を示す該略断面図である。第2実施形態では、コネクタ60およびレセプタクル62が省略されており、ケーブル10が高圧電源HVPSに一体として接続されている。従って、ケーブル10、高圧電源HVPSおよび光電子増倍管PMTが一体の放電検出システム300として構成されている。第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の対応する構成と同様でよい。従って、第2実施形態も第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(Second Embodiment)
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a configuration example of the discharge detection system according to the second embodiment. In the second embodiment, the
また、放電検出システム300は、コネクタ60およびレセプタクル62を必要としないので、部品点数を減らすことができる。
Further, since the
尚、オシロスコープOSCは、通常、光電子増倍管PMTから取り外し可能であるが、放電検出システム300に一体として構成してもよい。
The oscilloscope OSC is usually removable from the photomultiplier tube PMT, but may be integrated with the
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態による荷電粒子ビーム装置の構成例を示す該略断面図である。第3実施形態では、コネクタ20およびレセプタクル22がさらに省略されており、ケーブル10が電子銃201に一体として接続されている。従って、ケーブル10、高圧電源HVPSおよび光電子増倍管PMTが荷電粒子ビーム装置100と一体に構成されている。第3実施形態のその他の構成は、第2実施形態の対応する構成と同様でよい。従って、第3実施形態は第2実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、光ファイバ線40bの一端は、電源線30の任意の位置における放電発光を検出するために、電源線30の任意の位置に配置してよい。
(Third Embodiment)
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view showing a configuration example of the charged particle beam device according to the third embodiment. In the third embodiment, the
また、第3実施形態による荷電粒子ビーム装置100は、コネクタ20およびレセプタクル22を必要としないので、部品点数をさらに減らすことができる。
Further, since the charged
尚、オシロスコープOSCは、通常、光電子増倍管PMTから取り外し可能であるが、荷電粒子ビーム装置100に一体として構成してもよい。
The oscilloscope OSC is usually removable from the photomultiplier tube PMT, but may be integrated with the charged
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 Although some embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented as examples and are not intended to limit the scope of the invention. These embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the gist of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, as well as in the scope of the invention described in the claims and the equivalent scope thereof.
100 電子ビーム描画装置、150 描画部、160 制御演算部、217 電子銃室、201 電子銃、217 チャンバ、222 コンタクト、14 カソード、23 アノード、13 バレル、12 回転機構、10 ケーブル、30a〜30c 電源線、40a,40b 光ファイバ線、50 絶縁体、20,60 コネクタ、22,62 レセプタクル、90 シールド層、95 保護膜 100 electron beam drawing device, 150 drawing unit, 160 control calculation unit, 217 electron gun chamber, 201 electron gun, 217 chamber, 222 contacts, 14 cathodes, 23 anodes, 13 barrels, 12 rotation mechanism, 10 cables, 30a to 30c power supply. Wire, 40a, 40b optical fiber wire, 50 insulator, 20,60 connector, 22,62 receptacle, 90 shield layer, 95 protective film
Claims (7)
電圧源から前記荷電粒子銃へ電力を供給する電源線と、前記電源線に沿って設けられ、前記荷電粒子銃または前記電源線における放電発光を前記電圧源側へ伝達する第1光ファイバ線と、前記電源線および前記第1光ファイバ線を被覆する絶縁体とを備えたケーブル、
前記ケーブルに接続され、前記第1光ファイバ線からの光を通過させ、前記電源線に電圧を供給する電圧源、および、
前記電圧源からの光を受けて前記荷電粒子銃または前記電源線における放電発光を検出する検出器を備えた荷電粒子ビーム装置。 A charged particle gun that emits a charged particle beam,
A power supply line that supplies electric power from the voltage source to the charged particle gun, and a first optical fiber line that is provided along the power supply line and transmits discharge light emission from the charged particle gun or the power supply line to the voltage source side. , A cable with an insulator covering the power line and the first optical fiber line,
A voltage source that is connected to the cable, allows light from the first optical fiber line to pass through, and supplies a voltage to the power supply line, and
A charged particle beam device including a detector that receives light from the voltage source and detects discharge light emission in the charged particle gun or the power supply line.
前記ケーブルに接続され、前記第1光ファイバ線からの光を通過させ、前記電源線に電圧を供給する電圧源、および、
前記電圧源からの光を受けて前記負荷における放電発光を検出する検出器を備えた放電検出システム。 A power supply line that supplies power from a voltage source to a load, a first optical fiber line that is provided along the power supply line and transmits discharge light emission from the load or the power supply line to the voltage source side, the power supply line, and the power supply line. A cable with an insulator covering the first optical fiber wire,
A voltage source that is connected to the cable, allows light from the first optical fiber line to pass through, and supplies a voltage to the power supply line, and
A discharge detection system including a detector that receives light from the voltage source and detects discharge light emission in the load.
前記絶縁体は、前記第1光ファイバ線および前記電源線の周囲に設けられている、請求項2に記載の放電検出システム。 The power supply line is wound around the first optical fiber line with the first optical fiber line as a substantially center.
The discharge detection system according to claim 2, wherein the insulator is provided around the first optical fiber line and the power supply line.
前記第1光ファイバ線の一端は、前記第1コネクタにおける前記電源線と前記負荷との接続面とほぼ平行面となっているか、あるいは、前記負荷側へ露出している、請求項2に記載の放電検出システム。 A first connector provided at one end of the power supply line and connecting one end of the power supply line to the load is further provided.
The second aspect of the present invention, wherein one end of the first optical fiber wire is substantially parallel to the connection surface between the power supply line and the load in the first connector, or is exposed to the load side. Discharge detection system.
前記電源線の一端に設けられ、該電源線の一端を前記負荷に接続する第1コネクタとをさらに備え、
前記第1光ファイバ線の一端は、前記第1コネクタにおける前記電源線と前記負荷との接続面とほぼ平行面となっており、
前記第2光ファイバ線の一端は、前記負荷側へ露出している、請求項2に記載の放電検出システム。 A second optical fiber line provided along the power supply line and transmitting light emission from the load or discharge light in the power supply line to the voltage source side.
A first connector provided at one end of the power supply line and connecting one end of the power supply line to the load is further provided.
One end of the first optical fiber wire is substantially parallel to the connection surface between the power supply line and the load in the first connector.
The discharge detection system according to claim 2, wherein one end of the second optical fiber wire is exposed to the load side.
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JP2019228549A JP2021096987A (en) | 2019-12-18 | 2019-12-18 | Discharge detection system and charged particle beam device |
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- 2019-12-18 JP JP2019228549A patent/JP2021096987A/en active Pending
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