JP2021096793A - エリア分析システムおよびその方法 - Google Patents

エリア分析システムおよびその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021096793A
JP2021096793A JP2019229526A JP2019229526A JP2021096793A JP 2021096793 A JP2021096793 A JP 2021096793A JP 2019229526 A JP2019229526 A JP 2019229526A JP 2019229526 A JP2019229526 A JP 2019229526A JP 2021096793 A JP2021096793 A JP 2021096793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
information
facility
facilities
relevance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019229526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7312689B2 (ja
Inventor
陽子 志賀
Yoko Shiga
陽子 志賀
鈴木 敬
Takashi Suzuki
敬 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019229526A priority Critical patent/JP7312689B2/ja
Publication of JP2021096793A publication Critical patent/JP2021096793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7312689B2 publication Critical patent/JP7312689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】駅等の施設に関わる人の移動や施設周辺の購買に関する情報を用いてエリアを規定し、そのエリアにおける人の行動を分析するエリア分析システム及びエリア分析方法を提供する。【解決手段】エリア分析サーバ1、外部サーバ8及び端末9により構成されるエリア分析システムにおいて、対象の地域に関する情報の処理を行うエリア分析サーバ1は、地域における人の移動情報及び購買情報又はサービス情報を基に地域に含まれる複数の施設のうちの任意の2施設を連続して利用することを示す関連度をそれぞれ算出する施設関連度算出部と、この施設関連度算出部により得られた関連度の高い2施設間の経路を選択して、2施設及びその2施設を結ぶ経路を含むものをエリアと定義するエリア定義部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は,エリア分析システムおよびその方法に関し,特に,人の移動履歴に基づいて把握されるエリアの特徴を分析する技術に関する。
人が集まる街を作るためには、その地域の店舗やサービスを提供する施設の配置が買い回りに便利であること、および周辺店舗の品ぞろえが利用者のニーズに合っていることが重要である。このため,地域開発を行う事業者やサービスを提供する企業は,対象となるエリアにおける消費や移動の傾向を把握することを求めている。
従来、エリアの市場分析を行う技術や特徴を評価する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、交通系ICカード、または同等の機能を持つ決済手段端末の利用履歴から利用者の行動傾向を分析し、その結果を考慮して駅の利便性や成長率といった特性を数値評価する利用者行動分析装置が開示されている。また、特許文献2には、データベースに蓄積された経路探索結果を利用して商圏分析等の分析を行うことができる探索情報提供システムが開示されている。
特開2013−251011号公報(特許5638115号公報) 特開2011−159039号公報(特許5296720号公報)
特許文献1の技術は、駅に対する利用者行動の分析であり、駅周辺エリアの評価については言及していない。駅近には人が立ち寄る施設と素通りする施設があることが分かっており、駅の利用情報だけではその周辺施設の利用傾向を把握、分析することができない。また、駅はそれぞれ構造やバス停、駅前の店舗が異なっており、どこまでが駅の恩恵を受けるエリアか判断し難い。特許文献2の技術は、経路探索結果を利用して商圏分析等の分析を行ない、利用者が移動した経路を把握することで、広告を出稿するために適切な場所や出店をするために適切な場所等を予測できるとしているが、利用者の購買傾向は得られない。また、日常的にエリアを利用する人は検索を行わない場合が多く、分析の精度が良くない可能性がある。
最近、沿線の人口の減少や定期収入の減少を見据え、大手交通事業者は交通サービスと連携した生活関連サービスを拡大することで収益向上を目指そうとしている。その一手段として、利用者に交通系ICカードや分析端末アプリへの入会を促し、グループ内の商業施設での消費が増えることが期待されている。
そこで、本発明の目的は、駅等の施設に関わる人の移動や施設周辺の購買に関する情報を用いてエリアを規定し、そのエリアにおける人の行動を分析する技術を提供することにある。
本発明の好ましい実施形態に係るエリア分析システムは、処理部と記憶部を有する情報処理装置を用いて、対象の地域に関する情報の処理を行うエリア分析システムであって、
該地域における人の移動情報、および購買情報またはサービス情報を基に、該地域に含まれる複数の施設のうちの任意の2施設を連続して利用することを示す関連度をそれぞれ算出する関連度算出部と、
前記関連度算出部により得られた関連度の高い2施設間の経路を選択して、該2施設および該2施設を結ぶ経路を含むものをエリアと定義するエリア定義部と、を有することを特徴とするエリア分析システム、として構成される。
本発明はまた、上記エリア分析システムにおけるエリア分析方法として把握される。
本発明によれば、施設に関わる人の移動やその周辺の購買に関する情報を用いてエリアを規定し、そのエリアにおける人の行動を分析することができる。
一実施例におけるエリア分析システムおよびその機能ブロックを示す図である。 一実施例における移動履歴を示す図である。 一実施例における購買履歴及びサービス利用履歴を示す図である。 一実施例における施設情報、店舗情報を示す図である。 一実施例における利用者情報を示す図である。 一実施例における道路ネットワーク情報、及び路線ネットワーク情報を示す図である。 一実施例における行動履歴、及び経路情報を示す図である。 一実施例におけるエリア定義と経路リストを示す図である。 一実施例におけるエリア情報の表示画面例を示す図である。 一実施例における行動履歴作成部、移動経路推定部および移動手段推定部の処理フローチャートを示す図である。 一実施例における施設関連度算出部の処理フローチャートを示す図である。 一実施例におけるエリア分析の処理フローチャートを示す図である。
以下図面を参照して、一実施例について説明する。
図1は、一実施例によるエリア分析システムおよびその機能ブロックを示す図である。
エリア分析システムは、エリア分析サーバ1(以下単にサーバという)と、端末9が、ネットワークを介して接続されて構成される。ネットワークにはさらに外部サーバ8が接続される。
サーバ1は、ハードウェア資源として、CPU(処理部)12と、通信I/F13と、記憶部11を有する情報処理装置である。記憶部11には、エリア分析プログラム100と,DB(データベース)110が格納される。DB110には、移動履歴200,購買・施設利用情報300,利用者情報430,駅・施設情報500,周辺交通情報600、地図情報700が格納される。エリア分析プログラム100は、行動履歴作成部101、移動経路推定部102,移動手段推定部103,施設関連度算出部104、エリア定義部105の機能を有し、エリア分析プログラム100をCPU12で実行することで、これらの機能が実現される。
なお、上記各部位の名称は一例であり、他の名称を付与してもよい。例えば、エリア定義部105はエリア決定部と称してもよい。また、上記各部位の機能が分かり易いように、各機能の名称を付しているが、必ずしも図示のものに限らない。また、DB110で管理される上記の各情報は、「…情報テーブル」或いは「…情報DB」などと称してもよい。
端末9は、ハードウェア資源として、CPU、通信I/F、記憶部、入力器、表示器を有し、記憶部には分析アプリケーション90が格納されている。分析アプリケーション90は、分析処理部91、表示部92の機能を有し、分析アプリケーション90がCPUで実行されることで、これらの機能が実現される。分析者は、入力器を操作して、図8に示すような、画面の作成、表示を指示することができ、その場合、例えば分析対象とする地域の指定を入力することができる。分析処理部91は、指定された地域を含む分析要求をサーバ1へ発する。
次に、エリア分析プログラム100の各構成部位について説明する。
行動履歴作成部101は、通信I/F13を介して,端末9の分析アプリケーション90の分析処理部91から分析要求を取得する。この分析要求には、市町村名、市町村コード、駅名など、対象となる地域を特定するための情報が含まれている。また、対象となる人の属性、対象となる日時、時間帯が含まれていてもよい。行動履歴作成部101は、指定された地域に存在する施設における駅改札の入場・出場記録や、バス乗車・降車記録を、外部サーバ8の移動履歴管理サーバ810から取得して移動履歴200に記録する。また、購買・サービス利用履歴管理サーバ830から、購入品目や金額などの購買情報やサービス情報を取得して、購買・サービス利用履歴300に記録する。行動履歴作成部101はさらに、移動履歴200と購買・サービス利用履歴300を利用者単位で時系列順に並べて、行動履歴600を作成する。
移動経路推定部102は,各利用者の行動履歴600に含まれている位置情報を地図情報500にマッピングして,各利用者が通行した経路を特定する。経路を特定する処理としては,一般にマップマッチングと呼ばれる手法を利用することができる。移動手段推定部103は,特定された経路から対象者の移動距離を求め,移動軌跡に含まれる計測時刻を用いて移動速度を計算する。ここで、移動手段とは、電車、車、自転車、徒歩などのような、利用者の移動する交通手段等をいう。利用者の移動速度によって利用者がどのような移動手段を使用したかが分かる。移動手段推定部103は,利用者の移動速度を判定ルールに基づいて、移動手段を判定する。判定ルールとは、例えば移動速度が5km/時ならば徒歩、5〜20km/時ならば自転車、20〜50km/時ならば車、50km以上/時ならば電車、のような判定基準であり、この判定ルールはDB110に保持される。
施設関連度算出部104は,移動履歴200および購買・サービス利用履歴300から、任意の2つの施設の連続利用の確率を求めて、利用者による2施設の立ち寄りの関連度を算出する。エリア定義部105は、ここで算出された関連度が一定値以上である2施設を抽出し、その2施設間の移動において利用された経路を、行動履歴600から全て抽出して、2施設と経路の一覧を一つのエリアとして定義する。エリア定義部105は、定義したエリア情報を、端末9の分析アプリケーション90へ送信することができる。
外部サーバ8には、例えば、移動履歴管理サーバ810、施設・店舗サーバ820、購買・サービス利用履歴サーバ830、地図サーバ840、等がある。移動履歴管理サーバ810は、例えば駅改札を通過するユーザの入場・出場記録である移動履歴を管理する。ユーザは、交通系媒体や携帯端末アプリを用いて、改札を入場・出場できる。施設・店舗サーバ820は、施設情報や店舗情報を管理する。購買・サービス利用履歴サーバ830は、ユーザ毎に、店舗の購買情報およびサービス利用の履歴を管理する。地図サーバ840はエリアごとの地図情報を管理する。
次に、図2から図6を用いて、DB110で管理される各情報について説明する。
図2(a)は、駅改札の入場・出場記録である移動履歴210を示している。移動履歴210は,対象者の識別子であるユーザID211と,改札機の識別子である改札機ID212と、入場・出場区分213と、駅の識別子である駅ID214と、当該入・出場が記録された日時215、から構成される。
利用者はスマートフォンのような携帯端末を所持していることが多い。そこで、Wi−Fi接続によって取得される利用者の位置情報を基に、利用者の移動履歴を管理することができる。図2(b)は、Wi−Fi接続によって取得される利用者ごとの移動履歴220を示している。移動履歴220は、端末の識別子である端末番号ID221と,Wi−Fiステーションを識別するWi−FiステーションID222と、Wi−Fiステーションの位置を示す緯度223,経度224と,Wi−Fiステーションに接続が検出された日時225、から構成される。
図3は、エリア分析プログラム100の行動履歴作成部101が、購買・サービス利用履歴サーバ830から取得する購買・サービス利用履歴情報300に含まれるである購買履歴310と、サービス利用履歴320を示す。図3(a)に示す、購買履歴310は、ユーザID311と、購入品目312と、購入金額313と、購入店舗の識別子である店舗ID314と、利用日時315、から構成される。図3(b)に示す、サービス利用履歴320は、ユーザID321と、店舗ID322と、利用サービス種別323と、利用開始時刻324と、利用終了時刻325、から構成される。
図4Aは、エリア分析プログラム100の行動履歴作成部101が、施設・店舗サーバ820から取得する施設情報410および店舗情報420を示す。
図4(a)に示す、施設情報410は、施設を識別する施設ID411と,施設の名称412と,施設の位置を示す緯度413、経度414、施設を経営する事業者の名称415、から構成される。図4(b)に示す、店舗情報420は、店舗の識別子である店舗ID421と、店舗の名称422と、店舗の位置を示す緯度423、経度424と、店舗が所属する施設の識別子である施設ID425と、店舗のサービス内容を占めるカテゴリ426、から構成される。
図4Bは、利用者情報430に含まれる利用者基本情報431と、利用者ID管理情報432を示す。図4B(c)に示す、利用者基本情報431は、ユーザID4311、氏名4312、性別4313、生年月日4314、住所4315から構成される。なお、この利用者基本情報は一例であり、性別や年代別の分析を行わない場合には性別4313や生年月日4314は無くても良い。図4B(d)に示す、利用者ID管理情報432は、上記共通ID4311と他のサービスのユーザIDとを紐づけるための情報であり、本実施例では、上記共通ID4311と同じ共通ID4321と,サービスAのユーザID4322と,サービスBのユーザID4323と,サービスCのユーザID4324と,携帯端末番号445、から構成される。
図5は、地図情報500に含まれる道路ネットワーク情報510と、路線ネットワーク情報520を示す。図5(a)に示す、道路ネットワーク情報510は、道路ID511と、名称512と、道路位置情報513を含む。道路位置情報513は、緯度と経度を含む、位置情報の集合である。例えば、道路ID「111」の道路は、名称が「OPQ」であり、位置1を始点として終点である位置Nまで延びていることを示している。
図5(b)に示す、路線ネットワーク情報520は、鉄道やバスの路線の地図上の位置を示すものであり、路線ID521、路線の名称522、路線位置情報523を含む。なお、路線位置情報523は、緯度と経度を含む位置情報の集合である。例えば、路線ID「011」の路線名称は「ABC」であり、位置1を起点として終点である位置Nまで運行される路線であることを示している。
図6は、行動履歴600を示す。行動履歴600は、移動や購買の履歴を利用者ごとに時系列順に並べたものであり、移動や購買などの行動が検出された日時601と、行動が検出された施設ID602と、店舗IDまたは改札ID603と、入場、出場、購買、サービス利用からなる行動種別604と、金額605と、品目/サービス種別606と、施設または店舗の位置を示す緯度607および経度608と、施設間の移動に利用される道路の識別子である道路ID609と、移動手段610から構成される。
図7は、エリア情報700を示す。エリア情報700は、エリア情報710と経路情報720からなる。図7(a)に示す、エリア情報710はエリアを定義する情報であり、エリアID711と、エリアを構成する施設または店舗の識別子である、2施設の施設ID712および施設ID713と、それらの2施設の関連度714と、2施設間の移動において利用者が通る経路の識別子である経路ID715と、2施設間の連続利用者数716から構成される。関連度714の、関連度と標準誤差については後述する。
図7(b)に示す、経路情報720は、エリア情報710における経路ID715が指す経路情報であり、上記経路ID715と同じ経路ID721と、道路ID722と、当該経路が選択される割合を示す選択率723から構成される。
図8は、分析アプリケーション90の表示部92に表示されるエリア情報710の画面の表示例である。図8(a)に示す画面は、分析者が指定した地域920において最も利用者数が多い施設を中心ノード9201として表示し、その施設との関連度が高い他の施設(例えば施設9203)を、施設間の関連度9202を表すリンクで接続されたノードとして表示する。この画面は、エリア定義部105の処理結果および端末9の操作に従って、分析アプリケーション90の分析処理部91が画面作成を行うことで、生成される。
なお、関連度が高い他の施設も同様に、リンクで接続されたノードとして表示することが可能である。関連度が高い施設の数が多い場合には、一定以上の関連度を持つ施設に絞って表示してもよい。また、施設を表すノードは、一日の利用者数平均値、および、一人あたり利用金額平均値、および、利用時間平均値に応じてノードの大きさや色を変えて、利用者数の規模を直観的に把握できるようにしてもよい。同様に関連度を表すリンクは、2施設の関連度の大きさに応じて線の太さや色を変えてもよい。
図8(b)は、エリア情報710の2施設間の関連度と経路9204を表示する画面である。分析者が端末9を操作して、エリア情報710を示す画面において任意の2施設(例えば、施設9201と9203)を選択した場合に,2施設の関連度714と,経路選択率723を円グラフで表示する。これらの値を用いると,駅などのある施設の利用者数が推定できた場合には,前記推定された施設の利用者数にもう一方の施設の関連度を乗算することで利用者数を推定することができる。さらに,経路選択率723から移動経路ごとの移動者数を推定することができる。このように、人の実際の移動,および購買データに基づいて定義される回遊範囲と推定される回遊人数、および、経路を可視化することで,次のような意思決定を支援することが可能になる。例えば、あるエリアにおいて新たな商業施設の配置を決める場合には、ターゲットとする年代や性別を絞り当該エリアの分析を行うことで、より多くのターゲット層の人々が移動する経路上に施設を配置することができる。また,シェアバイクのステーションを展開する場合、移動者の多い2施設を探し、それら施設間の移動を想定してステーションを配置したり、時間帯ごとの移動者数からシェアバイクの準備台数を決定することができる。
次に、各機能部の処理動作について説明する。
図9は、行動履歴作成部101、移動経路推定部102、および移動手段推定部103の処理を示すフローチャートである。
まず、行動履歴作成部101が、分析アプリケーション90から送信される分析要求(地域を特定する情報を含む)に応じて、対象地域における施設情報410および店舗情報420を施設・店舗サーバ820から取得する(S101)。さらに、行動履歴作成部101は、移動履歴管理サーバ810及び購買・サービス利用履歴サーバ830から、それぞれ施設における移動履歴200、及び購買履歴310、サービス利用履歴320を取得する(S101)。そして、行動履歴作成部101は、取得された、施設情報及び店舗情報、移動履歴、購買履歴及びサービス利用履歴を、利用者ごとに時系列順にソートして、行動履歴600を作成する(S102)。なお、分析要求が、対象者属性として、ユーザの年代や性別または対象日時や平日・休日区分を指定している場合には、それらの条件に合致する移動履歴200および購買・サービス利用履歴300を取得することになる。
次に、作成した行動履歴600の施設ID602または店舗ID603から施設情報410、店舗情報420を参照して、これらの位置を示す緯度413及び経度414(同じく緯度423及び経度424)を取得して、行動履歴600の緯度607、経度608に格納する(S103)。
次に、移動経路推定部102が、行動履歴600中の緯度607、経度608から一定の範囲内に存在する道路ネットワーク情報510および路線ネットワーク情報520を、地図情報500から検索して、取得した道路ネットワーク情報510と、路線ネットワーク情報520と,移動軌跡とをマップマッチング手法を用いて重ね合わせて,利用者が移動した道路または路線を特定する(S104)。
次に、移動手段推定部103が、利用者が通行したと考えられる道路ネットワーク510,および路線ネットワーク520の長さを、道路位置情報513と路線位置情報523から求めて利用者の移動距離とし、移動距離と移動開始日時と移動終了日時から移動速度を求める(S105)。そして、移動手段推定部103が、上記移動速度に基づいて,当該行動履歴600に対する移動手段を自動車,鉄道,徒歩などのように判定する(S106)。判定結果は、行動履歴600が有する移動手段610の項目に記録することができる。
まず、施設関連度算出部104が,分析アプリケーション90から送信される分析要求が有する地域を特定する情報に基づいて、対象地域における施設情報410、店舗情報420を施設・店舗サーバ320から取得する。さらに、移動履歴管理サーバ810及び購買・サービス利用履歴サーバ830から、各施設における移動履歴200、及び購買履歴310、サービス利用履歴320を取得する(S200)。
そして、施設関連度算出部104は、取得した、施設情報410、店舗情報420、移動履歴310、購買履歴310、サービス利用履歴320を用いて、施設ごとの利用者人数を求め、利用人数が多い順にソートして、施設利用者数ランキングを作成する(S201)。次に、最も利用者人数が多い施設を中心施設と決定して(S202)、さらに全ての他施設との関連度を計算し、エリア情報710の関連度714に記録する。
ここで、関連度の算出方法について説明する。施設関連度算出部104は,行動履歴600を参照して、中心施設の利用者のうち、関連度計算対象の他施設を同日に利用した利用者を特定し、その人数をカウントする(S203)。そして、中心施設の利用者数に対する他施設利用者数を関連度714として格納する(S204)。ただし、この行先選択率は、対象となる利用者数によって精度が大きく変わるために、標準誤差を求めて関連度の振れ幅を計算する。この標準誤差の計算において、全数とは中心施設のすべての利用者数であるが、買い物のために施設に来たが購入に至らなかった利用者や、施設の会員カードを持参しなかったために買い物の記録が残らなかった利用者も存在する。それらの利用者を含めて精度を高めるには、携帯電話の基地局接続情報から得られる空間人口を用いて全数としてもよい。サンプル数とは関連度計算の対象となった利用者数であり、中心施設の利用者数である。
関連度 = 中心施設と他施設の連続利用者数/中心施設の利用者数
標準誤差=√(全数-サンプル数)/(全数-1)×(関連度×(1-関連度)/サンプル数))
以上のように、施設関連度算出部104は,中心施設と他施設との関連度を計算した後、施設利用者数ランキングから次に利用者数の多い施設を選択して中心施設として、同様の処理によって他施設との関連度を計算する。ここで、既に関連度を計算済の2施設については処理をスキップする(S205)。
なお、店舗が施設内のテナントである場合には、関連度計算は施設を対象として実行するが、より詳細な分析として店舗データ420ごとに関連度を計算してもよい。店舗が独立した施設である場合には施設ID425は空欄となり、関連度計算においては、施設データ410として店舗データ420を用いて店舗との関連度を計算する。
このように求めた関連度は、ある施設を利用した人が、連続して他の施設を利用する割合であり、例えば駅の利用者数の予測値に対して、駅とある施設との関連度を用いることで、施設の利用者人数を推定することができる。
図11は、エリア定義部105のエリア定義の処理を示すフローチャートである。
エリア定義部105は、エリア情報710を参照して、施設利用者数ランキングから、例えば利用者人数が一定以上などの条件を満たす施設ID(2つの施設ごとの施設ID)を全て選択する(S301)。そして、選択された全て施設から一定以上の関連度を持つ施設を選択して、それを1つのエリアとして定義して固有のエリアIDを付与する(S302)。さらに、行動履歴600を参照して、利用実績のある2施設間の経路として登録されている道路の識別子である道路ID609を取得して、経路ID715を付与する(S303)。このように定義されたエリアは、エリアID711,施設712−713、関連度714、経路ID715、等と共にエリア情報710に記録される(S304)。
このように2施設間の移動に利用される経路が分かることによって、端末9の分析アプリケーション90により分析者が指定した属性の利用者がどの時間帯にどの程度通行するかを推定することができる。
以上のように,本実施例によれば、移動履歴および購買履歴を利用して,特定の属性を持つ人や特定の時間帯においてよく利用されるエリアを定義し、定義したエリアにおける施設間の人の移動や買い回り行動を求めることができる。さらに、ある施設の利用者が流れるエリアを道路単位で判断することができるため、適切な施設の配置が可能になる。例えば、精度の高い駅利用者数を元に施設の利用者の割合を算出することで、エリアに滞在する人の何割にアピールする施設であるかを精度よく求めることができ、駅の混雑予測から施設の混雑(売れ行き)も予測することができる。さらに、駅の利用者が流れるエリアを道路単位で判断することができるため、適切な施設の配置が可能になる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、種々変形し、代替して実施し得る。
例えば、上記実施例において、関連度とは任意の2施設を連続して利用する確率と定義したが、任意の3施設を連続して利用する確率と定義してもよい。何れにしても、2施設間の利用確率は含まれる。
他の例として、例えば図1に示す、複数の機能部を纏めて1つの機能部と定義してもよい。実際に、図9に示す処理フローは、行動履歴作成部101、移動経路推定部102、および移動手段推定部103による処理であるが、これら3つの機能部を1つの機能部、例えば「人移動処理部」、または「人移動情報取得処理部」などと定義してもよい。
また、本発明はエリア分析システムとして把握したが、人の移動の分析が主眼なので、人移動分析システムまたは人の移動情報処理システムとしても把握できる。
1:エリア分析サーバ 2:ネットワーク 100:エリア分析プログラム
9:端末 12:CPU 13:通信I/F 11:記憶部
101:行動履歴作成部 102:移動経路推定部 103:移動手段推定部
104:施設関連度算出部 105:エリア定義部 110:データベース
200:移動履歴 300:購買・サービス利用履歴 410:施設情報
420:店舗情報 430:利用者情報 500:地図情報
600:行動履歴 700:エリア情報
8:外部サーバ 810:移動履歴管理サーバ 820:施設・店舗サーバ
830:購買・サービス利用履歴サーバ 840:地図サーバ
90:分析アプリケーション 91:分析処理部 92:表示部

Claims (8)

  1. 処理部と記憶部を有する情報処理装置を用いて、対象の地域に関する情報の処理を行うエリア分析システムであって、
    該地域における人の移動情報、および購買情報またはサービス情報を基に、該地域に含まれる複数の施設のうちの任意の2施設を連続して利用することを示す関連度をそれぞれ算出する関連度算出部と、
    前記関連度算出部により得られた関連度の高い2施設間の経路を選択して、該2施設および該2施設を結ぶ経路を含むものをエリアと定義するエリア定義部と、を有する
    ことを特徴とするエリア分析システム。
  2. 前記エリア定義部は、定義した前記エリアごとに固有のエリアID、および固有の経路IDを付与し、
    前記記憶部は、前記エリア定義部により規定される、前記エリアIDに対応して、前記2施設の特定する施設ID、前記関連度、および前記経路IDを含むエリア情報を記憶する
    請求項1に記載のエリア分析システム。
  3. 指定された地域、前記地域にある複数の前記施設の入出場記録、および前記施設における前記購買情報またはサービス情報を取得する取得部を有し、
    前記記憶部は、前記取得部により取得される、
    前記人の移動情報として、人が移動する前記施設および日時を関連付けて登録する移動履歴と、
    前記購買情報またはサービス情報として、人対応に購入またはサービス項目と、前記施設および日時を関連付けて登録する購買・サービス利用履歴と、
    前記施設に関する情報を登録する施設情報と、
    人ごとに、該人が移動した前記施設、前記購買情報またはサービス情報、場所情報を登録する行動履歴と、を記憶する
    請求項1に記載のエリア分析システム。
  4. 前記関連度算出部は、
    前記移動履歴、前記購買・サービス利用履歴、前記施設情報を用いて、前記施設ごとの利用者人数を求め、利用人数が多い順にソートして、施設利用者数ランキングを作成し、
    利用者人数が多い施設を中心施設と決定して、全ての他施設との関連度を計算する、
    請求項3に記載のエリア分析システム。
  5. 前記関連度算出部は、以下の式を用いて、2施設間の関連度を求める、請求項4に記載のエリア分析システム。
    関連度 = 中心施設と他施設の連続利用者数/中心施設の利用者数
    標準誤差=√(全数-サンプル数)/(全数-1)×(関連度×(1-関連度)/サンプル数))
  6. 前記情報処理装置に接続される端末は、情報処理を行う処理部と、表示部を有し、
    前記処理部は、前記情報処理装置へ要求を発し、および前記情報処理装置からの指示に応じて、前記エリア定義部による処理結果に基づいて、前記地域における利用者数が多い施設および該施設との関連度が高い他の施設と、該2施設間を結ぶ経路を表示する画面を生成し、
    前記表示部は前記処理部により生成された前記画面を表示する
    請求項1に記載のエリア分析システム。
  7. 処理部と記憶部を有する情報処理装置を用いて、対象の地域に関する情報の処理を行うエリア分析方法であって、
    前記処理部が、該地域における人の移動情報、および購買情報またはサービス情報を基に、該地域に含まれる複数の施設のうちの任意の2施設を連続して利用することを示す関連度をそれぞれ算出する関連度算出ステップと、
    前記処理部が、前記関連度算出ステップにおいて得られた関連度の高い2施設間の経路を選択して、該2施設および該2施設を結ぶ経路を含むものをエリアと定義するエリア定義ステップと、を有することを特徴とするエリア分析方法。
  8. 前記エリア定義ステップにおいて、前記処理部は、定義した前記エリアごとに固有のエリアID、および固有の経路IDを付与し、
    前記記憶部は、前記エリア定義部により規定される、前記エリアIDに対応して、前記2施設の特定する施設ID、前記関連度、および前記経路IDを含むエリア情報を記憶する
    請求項7に記載のエリア分析方法。
JP2019229526A 2019-12-19 2019-12-19 エリア分析システムおよびその方法 Active JP7312689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019229526A JP7312689B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 エリア分析システムおよびその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019229526A JP7312689B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 エリア分析システムおよびその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021096793A true JP2021096793A (ja) 2021-06-24
JP7312689B2 JP7312689B2 (ja) 2023-07-21

Family

ID=76432046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019229526A Active JP7312689B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 エリア分析システムおよびその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7312689B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7323726B1 (ja) 2023-01-10 2023-08-08 Kddi株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP7376739B1 (ja) 2023-03-28 2023-11-08 Kddi株式会社 情報処理装置及び情報処理方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014034310A1 (ja) * 2012-08-30 2014-03-06 株式会社日立製作所 情報分析システム、及び情報分析方法
JP2017027221A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社ナビタイムジャパン 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、相関関係情報データ、記憶媒体、相関関係情報の生成方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014034310A1 (ja) * 2012-08-30 2014-03-06 株式会社日立製作所 情報分析システム、及び情報分析方法
JP2017027221A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 株式会社ナビタイムジャパン 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、相関関係情報データ、記憶媒体、相関関係情報の生成方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
鈴木 敬: "交通ICカード利用履歴を用いた生活行動属性指標の提案", 電子情報通信学会技術研究報告, vol. 111, no. 470, JPN6023016795, 1 March 2012 (2012-03-01), JP, pages 67 - 72, ISSN: 0005051531 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7323726B1 (ja) 2023-01-10 2023-08-08 Kddi株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP7376739B1 (ja) 2023-03-28 2023-11-08 Kddi株式会社 情報処理装置及び情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7312689B2 (ja) 2023-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kong et al. Time-location-relationship combined service recommendation based on taxi trajectory data
Malekzadeh et al. A review of transit accessibility models: Challenges in developing transit accessibility models
Papinski et al. A GIS-based toolkit for route choice analysis
Tu et al. OCD: Online crowdsourced delivery for on-demand food
JP5931188B2 (ja) 交通経路分担率制御システム及び交通経路分担率制御方法
JP6027122B2 (ja) 情報分析システム、及び情報分析方法
Pan et al. Monitoring and forecasting tourist activities with big data
US20140351037A1 (en) Travel planning
Jafari Kang et al. A procedure for public transit OD matrix generation using smart card transaction data
Chen et al. The impact of rainfall on the temporal and spatial distribution of taxi passengers
JP7312689B2 (ja) エリア分析システムおよびその方法
Kijewska et al. Analysis of data needs and having for the integrated urban freight transport management system
Zhu et al. Crowdsourcing-data-based dynamic measures of accessibility to business establishments and individual destination choices
Jung et al. Assessment of the transit ridership prediction errors using AVL/APC data
Li et al. Comparison of door-to-door transit travel time estimation using schedules, real-time vehicle arrivals, and smartcard inference methods
Correa et al. Urban path travel time estimation using GPS trajectories from high-sampling-rate ridesourcing services
Furtado et al. A data-driven approach to help understanding the preferences of public transport users
JP5823332B2 (ja) 個人行動嗜好分析システムおよび個人行動嗜好分析方法
Wu et al. Monitoring multimodal travel environment using automated fare collection data: data processing and reliability analysis
Gao et al. Distinguishing different types of city tourists through clustering and recursive logit models applied to Wi-Fi data
CN113159416B (zh) 一种公交单次刷卡下车站点的推算方法及智能终端
Slik et al. Transaction-driven mobility analysis for travel mode choices
Lee Parcel-level mesure of public transit accessibility to destinations
WO2016067460A1 (ja) 交通行動推定システム、交通シミュレーションシステム、交通行動推定方法
Parygin et al. Method GAND: multi-criteria analysis for choice the most preferable geodata-based transport network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7312689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150