JP2021090734A - 食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置 - Google Patents

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恒行 藤岡
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Abstract

【課題】幼児や子供が楽しく食事をするために、使用する食器の形状や食器に盛られた料理からいろいろ想像される創造空間(ジオラマ)を思い浮かべられる食事連動型創造空間形成装置を提供する。【解決手段】食事連動型創造空間形成装置は、一定の外形形状を有する食器20と、前記食器の前記外形形状の輪郭に合致するイラスト印刷を有するランチョンマット21と、前記食器と前記食器に盛られた料理とに関連し、もしくはこれらから想像可能な立体造形物とを有する。【選択図】図2

Description

本発明はたとえば食事連動型創造空間形成装置に係り、特にたとえば使用する食器の形状に合わせて、幼児が楽しく食事をするための創造空間(ジオラマ)を形成する装置に関する。
近年、年齢の早いうちから自立心を育成する一環として、幼児教育中において、様々な生活習慣や作法を比較的幼年のうちから実践を通して学ばせるカリキュラムが行われている。この中には食事作法について学ばせるカリキュラムがある。
食事をとるにあたっては、特定の食器に盛られている摂取対象物たる食物の食べ方に関する作法や、その食物に関連する情報を学ばせることが重要であり、最近では食べることを通して色々な関連教育をすること(以下、「食育」と称することもある。)が普及しつつある。
一方、幼児用の食器にはいろいろな工夫がなされ、幼児が好む自動車や、飛行機あるいは漫画やアニメのキャラクターの形状をした食器が多く見られるようになってきた。特に、特許文献1に示されるような幼児用食器では、素材に陶器ではなく竹製品が採用されている。竹のような加工が自由にできる素材については、幼児が好みそうな食器の形を自由に作成することができる。また、上記食器の縁を特別な曲率(R)で仕上げることにより、幼児が食べ物をこぼさず容易に掬い上げることができる工夫がなされている。
上記のように、幼児好みの食器の特性を生かし、食器を載せる敷物としてのランチョンマットにその食器形状にまつわるイラストや食品知識を描くことにより、食事習慣や食品についての知識を楽しく付与できるような教育をすることが望まれる。
特許文献2では、食物の入った食器を置くランチョンマットにその素材に含まれる食品を絵あるいは文字で表現するとする技術思想を開示している。しかし同文献中の技術思想は、食べようとする食物にどのような食品が含まれるかを分かりやすく表現することを目的としたものであって、食器形状とのつながりや幼児が楽しく食事をするということを目的としたものではない。
また特許文献3では、食器のイラストを含むマーカが印刷されているランチョンマットに関する技術思想を開示している。しかし同文献中の技術思想は、食器を置く位置を正しく認知させ、認知症患者のような被介護者と介護者または管理者との食事習慣に関する意識の伝達向上を目的とするものであり、食器の形状に合わせた食器周囲のイラストを認識させたり幼児を楽しく食事させたりすることを意図したものではない。また、同文献に開示された技術思想においては、食器外形のイラストに合わせて食器を載せても食器を触っただけで位置がずれてしまい、せっかくの食品情報イラストとの対応関係が混同してしまう恐れがある。
特開2015−47237号公報 特開2003−135243号公報 実用新案登録第3182558号公報
上述したように、幼児が好む食器の形状に合わせた食育方法や食育機材が実質的にないに等しいという問題があった。また、上記特許文献においては、幼児が認識したり想像を膨らませたりする対象がランチョンマットに描かれた食事空間に留まってしまいがちであり、幼児の自由な創造力を伸ばすには不十分な感がある。更には、ランチョンマットに描かれているのは2次元の平面的な世界であることから、食育としての幅の広がりにも一定の限界があると指摘せざるを得ない。
本発明は、上述した問題点の解決を企図してなされたものであって、実際の立体的な3次元空間を創造する力を養うことに用いることの可能な食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置を提供することを課題とする。また、ランチョンマット上のイラストや食事台座の窪みに合わせて食器を配置するという遊びを利用した形状把握の訓練と食器形状と配置によるストーリー想像力、発想展開の訓練になることの可能な食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置を提供することも課題とする。
上記課題を解決するための食器について考察する。近年、特許文献1の如く、円筒形の竹を平板上に加工する技術が確立されたが、この技術は、竹材の高い硬度、剛性や耐水性に優れている特性を生かしたものであり、竹材の持つこれらの特性から、竹材は家具材や建設資材等に広く使用されている。本発明は、陶磁器製食器では作成しづらい自由な形状の食器を作成することができるという竹材の特性を生かしたうえで、食器形状に適合するランチョンマット及び立体造形物を組み合わせることにより上記の課題を解決しようとするものである。
したがって、本発明の第1の態様に係る食事連動型創造空間形成装置は、上記課題を解決するために、特別な外形形状を有する食器と、前記食器の前記外形形状の輪郭に合致するイラストレーション(以下、「イラスト」と略記する。)印刷を有するランチョンマットと、前記食器と前記食器に盛られた料理とに関連し、もしくはこれらから想像可能な立体造形物とを有することを特徴とする。より具体的には、たとえば、食器形状に適合するランチョンマットとしては、例えば自動車形状の食器には信号機等の自動車に関するイラストやそのイラストに適合する車の模型の様な立体造形物を食器周囲に配置するための立体造形物を備えて構成させる。立体構造物としては、たとえば、ブロック積木或いは食器形状から連想される乗り物模型や自然造形物模型のような構造体であってもよい。
本発明の第2の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1の態様において、前記イラスト印刷が滑り止め印刷材にて印刷されているように構成してもよい。
本発明の第3の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1もしくは第2の態様において、前記ランチョンマットの裏面に滑り止め処理がなされているように構成してもよい。
本発明の第4の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1〜第3の態様のうちのいずれかの態様において、前記食器底面の形状に合わせたくぼみを有する食事台座をさらに備え、前記ランチョンマットは前記食事台座の上に敷かれて用いられるようにしてもよい。
本発明の第5の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1〜第4の態様のうちのいずれかの態様において、前記ランチョンマットの表面に前記食器の形状に関連する事物を象ったイラストレーションが印刷されているように構成してもよい。
本発明の第6の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第4の態様において、前記食器が設置される位置のランチョンマットが、前記窪み形状に合わせて切り抜かれている、あるいは切り抜き可能なる様に切り取りミシン目を施した構成としてもよい。
本発明の第7の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1〜第6の態様のうちのいずれかの態様において、前記ランチョンマットの表面に印刷されているイラストレーションがぬりえ形式になっているように構成してもよい。
本発明の第8の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1〜第7の態様のうちのいずれかの態様において、前記立体造形物には、積み木、接合型ブロック積み木、おもちゃ、人形、ぬいぐるみのうち少なくとも一つが含まれているように構成してもよい。
本発明の第9の態様に係る食事連動型創造空間形成装置として、第1〜第8の態様のうちのいずれかの態様において、前記ランチョンマットの表面に料理情報及び情景情報並びに音声情報のうち、いずれか一つ以上の情報を引き出すための二次元コードが印刷されているように構成してもよい。
これらの構成のいずれかにおいて、たとえば、利用者は、食器形状や食器に盛られた料理から幼児が連想する創造世界をランチョンマット上の印刷絵図の助けを借りながら、食器周辺に立体造形物を配置するジオラマによる模擬創造をする。もちろん創造性を妨げないようランチョンマットには道や草原のみのようなシンプルな印刷を施したり、或いは白紙としても良いが、ランチョンマットに対して食器位置が周囲のジオラマ構成物とズレないことが重要である。
上記の各態様によれば、いろいろ工夫を凝らした食器形状や、心を込めて作った献立から幼児の想像力を引き出しながら食事を楽しむという新たな経験・価値を実現することができる。更に、食器の周囲を囲むランチョンマットと組み合わせることで、幼児が想像しやすい立体的(3次元)な情景となるように作成上の工夫をすることが可能である。
また、上記各態様において、さらに、特別な食器外形に合わせて食器を置いた場合においても、食事中に食器に触っても食器が容易に動かず、食器周囲の関連イラストとの相関関係がずれないようにする工夫を加えたランチョンマットあるいは窪みを有する食事台座を用いることもできる。更に、上記のようなユニークなデザインの食器を用いるときは、該食器のデザインや料理メニューによって幼児の想像力が、場合により現実の空間/時間を超越して、刺激されるように工夫することもできる。
以上、説明したように、本発明の一態様に係る食事連動型創造空間形成システムによれば、例えば図1Aのごとき自動車型の食器の周囲に、幼児が創造する街並みや道路状況を食器の周囲にジオラマとして表現することができる。幼いときから漫画やアニメの様な2次元平面の情報に慣れすぎた幼児に立体的な3次元現実世界を想定させるのに非常に有効である。
また、街並みや道路を実際にジオラマで表現すると、楽しく食事をしながら町の仕組みや、生活環境について学ぶことができる。併せて保護者との会話を通して幼児の嗜好や関心の方向を知ることができる。以上のように、食器の形状や食器に盛られた料理を通して、幼児の夢や希望あるいは想像力を推し量ることができる。
上記は本発明のごく一部の効果を説明したものであるが、後述する如く食器の形状と合わせたランチョンマット上の食器周辺に、立体創造物を配置するジオラマを作成することにより、食事をしながら楽しく教育、いわゆる食育を行うことができる。特に、じっと座って食事をするのを嫌がる子供が、本発明によって喜んで食卓に着くという効果が得られる。また、食器の形状や料理から周辺の世界を組み立てる世界を想像し、立体的なジオラマを作り上げることは、交通や住居等の社会の仕組み知ることとなり、子供の想像力を引き出すと共に、子供なりの理想の世界を作り上げることができる。
ランチョンマット上の食器外形イラストは滑り止め印刷としておくため、食器位置がずれることがなく、せっかくの食器関連のイラストが隠れてしまったり、周囲のジオラマと食器との関連位置がずれたりしてしまうことがない。特に、後述する食事台座を用いた場合は、幼児が強くスプーンを食器に押し付けて食物を掬い上げようとしても食器が移動することがないため、特許文献1の食器を用いる場合には、該食器の特徴である食品をこぼさず掬い上げることができるという特性をいかんなく発揮することが可能となる。また、ランチョンマットの食器形状のイラスト中のQRコード(登録商標)のような識別子をスマートフォン等で読み取れば、該食器の関連情報から料理の盛り付け例やレシピ等の情報を取得することができ、より食事の楽しさを増加させることができる。
本発明の一実施形態において組み合わせ使用する実際の食器の例である。 本発明の一実施形態において組み合わせ使用する実際の食器の例である。 本発明の一実施形態に係る食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置の概略図である。 本発明の別の実施形態に係る食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置の概略図である。 本発明の一実施形態に係る食器台座の概略図である。 本発明の一実施形態に係る食器台座の断面図である。 本発明の一実施形態に係る食器台座用ランチョンマットの概略図である。 本発明の一実施形態に係る食器台座用ランチョンマットの概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1A、図1Bは本願の一実施形態に係るランチョンマットと組み合わせる実際の食器の一例を示す画像である。従来食器として用いられてきた陶器などでは幼児の好む食器型を作るのは難しいところ、本発明の一実施形態によれば、陶器以外の材質の食器や弁当箱のような食器も用いることができる。特許文献1のごとく、竹製食器によれば幼児の好む食器型を自由に作成することができ、竹製品の抗菌効果や多色積層特性により、本発明の一実施形態に係る構成品としては望ましい。なお、図1A、図1Bは、一皿に色々な料理を盛り付けることができる大型の食器の例であるが、食器を小型にして複数の食器を用いてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置において、上記のような食器を用いた紙あるいは樹脂製のランチョンマットと自動車型の食器20と各種立体造形物とを組み合わせたジオラマ構成体の全体像を示す概念的斜視図である。ジオラマの構成背景としては家族でドライブに行った旅行時の街並みの思い出のような光景をジオラマで表現した例である。ランチョンマット21には相当する自動車形状のイラストが後述する滑り止め印刷(図示省略)によって書かれている。このイラスト(図示省略)の上に食器20を置くと、ちょうどその前方には信号機および横断歩行者のいるイラストが描かれている。この情景に合わせて、信号機の模型24及び横断歩行者25の模型を配置する。
ここで緑表示の信号機を置いた場合は、横断者を横断歩道の真ん中に置いても良いが、赤表示の信号機を置いた場合は、横断歩行者25は横断歩道の端に置かなければならないという情景をジオラマ表示することにより交通規則の教育を実践することができる。併せて、信号機の赤は最も見やすい外側に位置していること等の交通の基本を教育することもできる。以上のように、食事をしながら楽しく信号機の見方や横断歩行の方法を教育することができる。
図2の例ではさらに、ドライブ旅行で旅行地を訪れた際にたとえば幼児が受けたであろう印象がジオラマで表現されている。途中で見た建物26、売店28や楽しかった牧場29あるいは途中眺めた新幹線27などがジオラマで表現されている。自動車型の食器に盛り付ける料理としては、旅行のときに食べた駅弁や美味しかった食事、母親が作ってくれたお弁当などを再現させるようにすれば、たとえば幼児は、楽しかった旅行をさらに良く思い出しつつ、さらに街並みや風景を思い出して楽しく食事をすることができることが期待される。
上記では、ランチョンマットにイラスト印刷された街並みをジオラマで表現することを例にとって説明したが、単なる道路の表示のみにしたり、まったく無表示のランチョンマット上に、子供が旅行で行ったことのある観光地の中の子供が覚えている街並みをジオラマで表現しても良く、子供が考える理想の町を表現する等にも本発明の実施の態様を発展させることができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置において、飛行機型の食器30を用いたジオラマ構成体の全体像を示す概念的斜視図である。本例では、裏面が滑り止め加工のランチョンマットには飛行機形状のイラストが後述する印刷によって書かれ、この上に飛行機型の食器30を設置する。その周囲に飛行機で行く外国の風景をジオラマで想像しながら食事を、子供はもちろん、家族全員で楽しむことができる例である。
図3では、行ったことのないエジプトの風景を(利用者、たとえば子供が)想像することができるように、飛行機型食器30の周囲にエジプトの風景がジオラマで表現された形態を示している。同図では、ピラミッド33、スフィンクス34、巨人像37、オベリスク38が、単体でもしくは積み木で組み立てられて、配置された例が示されている。積み木としては昔ながらの通常の積み木でも良いし、レゴブロック(登録商標)の様な接合型ブロック積み木、磁石入りの積み木等各種の積み木を使用することができる。このように、本発明の一実施形態に係るジオラマ構成体によれば、積み木で実物に似せて組み立てることにより子供の想像力を高める効果が期待できる。もちろん、積み木で組み立てることが難しい幼児にはラクダ35やミイラ36のように実物をかたどった木工細工を使用しても良い。
上記は、食卓テーブル上にランチョンマットを敷いたのちそのマット上に単数の食器を配置した場合の例であるが、さらに変化をつけるため、図4に示す複数の小型食器4−1を配置してもよく、更には食器台座4−0の窪み4−2に小型食器4−1をはめ込み配置してもよく、はめ込み玩具としても活用することができる。なお、食器台座4−0を用いた場合のジオラマ表示は図2、図3と同様であるので省略する。
図5は、図4における食事台座4−0のA−A‘断面図である。同図に示されるように、食器台座4−0は木材による食器台座5−1として形成されてもよく、プラスチック材のような樹脂成形食器台座5−2として形成されてもよい。上記どちらの食事台座も、その上に敷くランチョンマットは、食器設置部分が図6Aに示されるように切り抜きマット6−1になっているか、図6Bに示されるようにミシン目付きで切り抜き可能なマット6−2になっていることが必要である。特に、ランチョンマットのイラストを塗り絵されることで全体の意匠として完成される形態にするようにすれば、子供の集中力を高め、色彩感覚を養うことができる。また、自律神経を整え、リラックスすることにより、楽しく食事への準備ができる。加えて、塗り絵を完成させたときの達成感は、幼児期の子供の達成感/自信獲得につながり、自己肯定感を高めるとも言われている。上記の塗り絵を行うことを許容する態様の場合には、食器設置部分は切り抜かず、塗り絵が完成した時点で切り抜くようにするとよい。
上述した形態によれば、小型の複数食器4−1を豆皿とし、食器台座の窪みに合わせて配置していく型嵌め遊びのようなパズル遊び感覚を刺激することによって、楽しみながら食事の支度及び食事経験をしていくことになるため、離乳食期の幼児から使用することにより、食事を通した教育という経験をより進展させることができる。特に、上述のうち、指先を使って形を判別するという経験は、空間認識能力の向上にも役立つと考えられる。上記豆皿は、食事に用いる以外にもおもちゃとして使ったり、各種の豆皿集めとしても楽しむことができる。
図2、図3で用いた立体造形物としては上記説明のように積み木を用いても良く、実物を模した模型やおもちゃ、あるいは人形やぬいぐるみ等、子供に受け入れやすい各種の造形物を用いることができるが、それ等を用いることは、全て本発明の技術思想に含まれるものである。
本発明の一実施形態のさらなる発展形の例として、たとえば、飛行機型の食器及び機内食を模した料理から、行ったことのない外国の街並みをジオラマで想像させることの可能なジオラマ構成体とするなどの、子供の(直接経験したことのないこと・場所等にまで対象を拡大する)想像力、創造力を養うことを主眼としたジオラマ構成体として、本発明の一実施形態の発展形を実現することも可能である。さらには、子供が憧れるおとぎの国や宇宙旅行や魔法の国を想像して、その街並みや風景を作ってみることも可能とするジオラマ構成体を実現することも、更なる食事の楽しみ方を与えるものである。
図2、図3の例は子供が少し大きくなって想像力や創造性が発現したり成長している途中のタイミングで子供に対して提供するのが好適であるが、まだそこまで想像力が発展していない幼児の場合は、食器のまわりにおもちゃやぬいぐるみを置いたり、レールを引いて汽車を走らせたりすることをハード的に許容するようなジオラマ構成とすることができる。この場合には、利用者は、こうしたジオラマ構成体を作りながら同時に食事を楽しむこともできる。
また、利用者(摂食者以外に、親や介添え者であってもよい。)がランチョンマット上に記された二次元コード、たとえばQRコード(登録商標)をスマートフォンで読み取ることにより、食器形状に合った料理レシピや盛り付けの料理情報をたとえばスマートフォンの表示や音声説明から知ることができる。すなわち、ランチョンマット上に記されたたとえばQRコード(登録商標)にスマートフォンをかざすことで、当該QRコード(登録商標)の指標する情報を読み取らせ、それによって、ネット接続をさせて、接続先から料理レシピや盛り付けの料理情報がダウンロードされるようにしたり、上記接続先プログラムからの指示によってスマートフォンが自身に内蔵もしくは付属された情報に基づいて動作することで音声(説明)を出力させることもできる。さらには食器形状に合ったジオラマの例や実際の街並み画像、あるいはジオラマの参考になる外国の景色の様な情景情報が見られるようにすれば、食育の面から、より好適である。表示された外国の現地語による簡単な挨拶が聞こえれば、より想像力を刺激し、また、高めることに役立つであろう。前記各種の情報としてはインターネットを介するクラウド情報、あるいはスマートフォン中の記憶情報を用いることができる。
本発明の一態様に係る食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置は、幼児が好む各種の食器形状や盛り付けられた料理から思い出され、或いはこれらから連想される光景や景色、街並が実際にジオラマ表示されることで、子供の創造力を高め、社会ルールを習得させることに利用することができる。
また、食器形状や盛り付けられた料理からまだ見ぬ世界を想像させることに利用することができる。例えばロケット型の食器に盛られた宇宙食もどきの料理から完全に想像上の惑星風景を思い描かせることに利用することも可能である。このようにすることで、子供の想像力の育成にも利用することが可能であり、年代を問わず食事を楽しみながら食事に関連する知識を得るように仕向けることができる。
以上の説明では子供の想像力、創造力を醸成するのを促進する食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置を提供する観点から主に本発明の各態様を説明したが、本発明の態様は、高齢者の健康にかかわる食事説明やレシピの説明にも応用することができる。特に、ジオラマによる情景再現は記憶力の低下防止に役立つ。更には、視覚障害者にとって食器形状から連想される情景を、手探りでジオラマとして組み立てながら食事を楽しむのを可能にするという応用可能性がある。
また、食器と関連する立体造形物をお土産として附属させることにより、レストランなどの子供向けメニューを当該子供が理解することに大いに役立つことが期待される。上記のように本発明の態様による食事連動型創造空間(ジオラマ)形成装置は食事関連分野に広く利用可能性を持つものである。
20…自動車型食器、21…ランチョンマット、22…料理、23…横断歩道、24…信号機模型、25…横断歩行者、26…建物、27…新幹線、28…売店、30…飛行機型食器、31…ランチョンマット、32…料理、33…ピラミッド、34…スフィンクス、35…ラクダ、36…ミイラ、37…巨人像、38…オベリスク
4−0…食器台座、4−1…小型食器、4−2…窪み、5−1…木材食器台座、5−2…樹脂成形食器台座、6−1…切り抜きマット、6−2…ミシン目付きマット

Claims (9)

  1. 一定の外形形状を有する食器と、
    前記食器の前記外形形状の輪郭に合致するイラスト印刷を有するランチョンマットと、
    前記食器と前記食器に盛られた料理とに関連し、もしくはこれらから想像可能な立体造形物と
    を有することを特徴とする食事連動型創造空間形成装置。
  2. 前記イラスト印刷が滑り止め印刷材にて印刷されていることを特徴とする請求項1記載の食事連動型創造空間形成装置。
  3. 前記ランチョンマットの裏面が滑り止め処理がなされていることを特徴とする請求項1もしくは2記載の食事連動型創造空間形成装置。
  4. 前記食器底面の形状に合わせたくぼみを有する食事台座をさらに備え、前記ランチョンマットは前記食事台座の上に敷かれて用いられることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項記載の食事連動型創造空間形成装置。
  5. 前記ランチョンマットの表面に前記食器の形状に関連する事物を象ったイラストレーションが印刷されていることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項記載の食事連動型創造空間形成装置。
  6. 前記食事台座用のランチョンマットとして、食器設置位置に相当する部分が切り抜きとなっているか、あるいは前記相当部分がミシン目が施されて、容易に切り抜きできる構成となっていることを特徴とする前記ランチョンマットの表面に前記食器の形状に関連する事物を象ったイラストレーションが印刷されていることを特徴とする請求項4記載の食事連動型創造空間形成装置。
  7. 前記ランチョンマットの表面に印刷されているイラストレーションがぬりえ形式になっていることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項記載の食事連動型創造空間形成装置。
  8. 前記立体造形物には、積み木、接合型ブロック積み木、おもちゃ、人形、ぬいぐるみのうち少なくとも一つが含まれていることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか一項記載の食事連動型創造空間形成装置。
  9. 前記ランチョンマットの表面に料理情報及び情景情報並びに音声情報のうち、いずれか一つ以上の情報を引き出すための二次元コードが印刷されていることを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか一項記載の食事連動型創造空間形成装置。
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