JP2021089892A - X線チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】高電圧でも安定的に駆動するX線チューブの構造を提供する。
【解決手段】本発明の概念に係るX線チューブはカソード電極、前記カソード電極と垂直に離隔するアノード電極、前記カソード電極上のエミッタ、前記カソード電極と前記アノード電極との間に位置し、前記エミッタと対応される位置に開口部を含むゲート電極、及び前記ゲート電極とアノード電極との間に提供されるスペーサー(Spacer)を含む。前記スペーサーは絶縁体及び前記絶縁体内にドーピングされた伝導性ドーパントを含む。
【選択図】図1A

Description

本発明はX線チューブに係る。
X線チューブは真空容器の内部で電子を発生させ、電子を高電圧が印加されたアノード電極方向に加速させてアノード電極上の金属ターゲットに衝突させることによって、X線を発生させる。この時、アノード電極とカソード電極との間の電圧差が電子を加速する加速電圧として定義される。X線チューブの用度に応じて、数乃至数百kVの加速電圧で電子を加速する。アノード電極とカソード電極との間にはゲート電極等が提供される。
米国特許公開第2016/0086761号明細書 米国特許第7,236,568号公報
本発明で解決しようとする課題は高電圧でも安定的に駆動するX線チューブの構造を提供することにある。
本発明の概念に係るX線チューブはカソード電極、前記カソード電極と垂直に離隔するアノード電極、前記カソード電極上のエミッタ、前記カソード電極と前記アノード電極との間に位置し、前記エミッタと対応される位置に開口部を含むゲート電極、及び前記ゲート電極とアノード電極との間に提供されるスペーサー(Spacer)を含み、前記スペーサーは絶縁体及び前記絶縁体内にドーピングされた伝導性ドーパントを含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記スペーサーは10Ω・cm以上1013Ω・cm未満の体積抵抗率(Volume resistivity)を有することができる。
一部の実施形態によれば、前記絶縁体は酸化アルミニウム(Al)を含み、前記伝導性ドーパントは二酸化チタニウム(TiO)を含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記スペーサーは1.64wt%超過2.44wt%未満の前記伝導性ドーパントを含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記絶縁体は1013Ω・cm以上の比抵抗を有する第1金属酸化物を含み、前記伝導性ドーパントは10Ω・cm以下の比抵抗を有する第2金属酸化物を含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記アノード電極に印加される電圧は70kV以上である。
一部の実施形態によれば、前記ゲート電極は前記アノード電極に向かって延長される突出部をさらに含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記スペーサーは1.64wt%超過2.44wt%未満のチタニウム酸化物(Ti、x=1〜3、y=1〜3)を含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記スペーサーは93wt%乃至96wt%のアルミニウム酸化物を含むことができる。
本発明の概念に係るX線チューブはカソード電極、前記カソード電極と垂直に離隔するアノード電極、前記アノード電極の一面上に配置されるターゲット、前記アノード電極の一面は前記カソード電極と対向し、前記カソード電極上のエミッタ、前記カソード電極と前記アノード電極との間に位置し、前記エミッタと対応される位置に開口部を含むゲート電極、及び前記ゲート電極とアノード電極との間に提供されるスペーサー(Spacer)を含み、前記スペーサーは前記ゲート電極及び前記アノード電極の間で第1領域及び第2領域及びこれらの間の第3領域を含み、前記第1領域は前記ゲート電極と隣接し、前記第2領域は前記アノード電極と隣接し、前記第1領域乃至前記第3領域は絶縁体を含み、前記第1領域及び第2領域は前記絶縁体内にドーピングされた伝導性ドーパントをさらに含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記第1領域の体積抵抗率及び前記第2領域の体積抵抗率は、前記第3領域の体積抵抗率より小さいことができる。
一部の実施形態によれば、前記第1領域及び前記第2領域の体積抵抗率は10Ω・cm以上10Ω・cm未満であり、前記第3領域は1013Ω・cm以上の体積抵抗率を有することができる。
一部の実施形態によれば、前記第1領域及び前記第2領域は3wt%以上の伝導性ドーパントを含むことができる。
一部の実施形態によれば、前記第3領域は絶縁体内の伝導性ドーパントを含み、前記第1領域は前記カソード電極から前記アノード電極に向かう第1の方向に沿って、前記伝導性ドーパントの濃度が減少し、前記第2領域は前記第1の方向に沿って、前記伝導性ドーパントの濃度が増加し、前記第3領域は前記第1の方向に沿って、前記伝導性ドーパントの濃度が徐々に減少し、その次に徐々に増加することができる。
一部の実施形態によれば、前記第1領域の前記カソード電極から前記アノード電極に向かう第1の方向に沿う第1長さ及び前記第2領域の前記第1の方向第2長さの各々は前記第3領域の前記第1の方向第3長さより小さいことができる。
一部の実施形態によれば、前記第1領域の体積及び前記第2領域の体積の和は前記第3領域の体積の和より小さいことができる。
一部の実施形態によれば、前記第1領域の最上部のレベルは前記ゲート電極の最上部のレベルより高く、前記第2領域の最下部のレベルは前記アノード電極の最下部のレベルより低い。
一部の実施形態によれば、前記ゲート電極及び前記アノード電極の間の少なくとも1つの集束電極をさらに含み、前記第1領域の最上部のレベルは前記集束電極の中で最上部のレベルより高い。
本発明の概念に係るX線チューブは絶縁体及び前記絶縁体内に一定比率にドーピングされた伝導性ドーパントを含むことによって、高電圧でも安定的に駆動が可能である。
図1Aは本発明の概念に係るX線チューブの構造を示す断面図である。 図1Bは一部の実施形態に係るX線チューブの構造を示す断面図である。 図2は比較例によるX線チューブを示す断面図である。 図3は一部の実施形態に係るX線チューブを示す断面図である。 図4Aは一部の実施形態に係るX線チューブを示す断面図である。 図4Bは一部の実施形態に係るX線チューブを示す断面図である。 図5は一部の実施形態に係るX線チューブを示した断面図である。 図6は比較例1によるX線チューブの印加電圧に応じる放出電流を示したグラフである。 図7は比較例2及び比較例3にX線チューブの印加電圧に応じる第2スペーサーを流れる電流を示したグラフである。 図8Aは実験例1のX線チューブの印加電圧に応じる放出電流を示したグラフである。 図8Bは実験例1のX線チューブの印加電圧に応じる放出電流を示したグラフである。 図9は実験例1及び実験例2のX線チューブの印加電圧に応じる第2スペーサーを流れる電流を示したグラフである。
本発明の構成及び効果を十分に理解するために、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を説明する。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されることではなく、さまざまな形態に具現されることができ、多様な変更を加えることができる。単なる、本実施形態の説明を通じて本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されているものである。添付された図面で構成要素は説明の便宜のためにそのサイズが実際より拡大して示したことであり、各構成要素の比率は誇張されるか、或いは縮小されることができる。
また、本発明の実施形態で使用される用語は異なりに定義されない限り、該当技術分野で通常の知識を有する者に通常的に公知された意味として解釈されることができる。以下、添付した図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明することによって、本発明を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1Aは本発明の一実施形態に係るX線チューブを示す断面図である。
図1Aを参照すれば、本発明の一実施形態に係るX線チューブ1100はカソード電極11、エミッタ12、アノード電極14、ターゲット15、ゲート電極13、第1スペーサーSP1、及び第2スペーサーSP2を含むことができる。
カソード電極11及びアノード電極14は互いに対向するように位置し、第1の方向D1に沿って離隔することができる。本明細書で第1の方向D1はカソード電極11の上面と垂直になる方向を示す。又は第1の方向D1はカソード電極11からアノード電極14に向かう方向を称する。第2方向D2はカソード電極11の上面と平行である方向を示す。
カソード電極11、アノード電極14、及びゲート電極13は外部電源(図示せず)と電気的に連結されることができる。例えば、カソード電極11には正電圧又は負電圧が印加されるか,或いは接地電源と連結されることができる。アノード電極14及びゲート電極13にはカソード電極11よりさらに高い電位を有する電圧が印加されることができる。
アノード電極14、カソード電極11、及びゲート電極13は伝導性物質を含むことができ、一例として伝導性物質は銅(Cu)、アルミニウム(Al)、及びモリブデン(Mo)等の金属物質を含むことができる。アノード電極14は一方向に回転する回転型アノード電極又は固定型アノード電極である。
ゲート電極13はエミッタ12及びアノード電極14の間に位置することができる。ゲート電極13はアノード電極14よりエミッタ12に隣接するように配置されることができる。ゲート電極13はカソード電極11の上部に位置し、エミッタ12と対応される位置に開口部OPを含むことができる。カソード電極11上に複数のエミッタが形成される場合、ゲート電極13は複数の開口部OPを含むことができる。一例として、ゲート電極13はメッシュ形状を有することができる。
エミッタ12は、一例として炭素ナノチューブ(carbon nanotube)を含むことができる。エミッタ12はドットアレイ(Dot array)形状に配列されるか、或いは炭素ナノチューブがねじることによって形成されたヤン(yarn)の形状を有することができる。
アノード電極14の下部にはターゲット15が提供されることができる。ターゲット15の下部面、即ちカソード電極11と対向する表面15Sは傾斜されることができる。ターゲット15は、例えばモリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、銅(Cu)、金(Au)の中で少なくともいずれか1つを含むことができる。
エミッタ12から放出された電子ビーム(E−beam)は真空状態で発生及び加速されることができる。エミッタ12から放出された電子ビーム(E−beam)はゲート電極13の開口部OPを通過してターゲット15に集束されることができる。電子ビームはターゲット15に衝突してX線(x−ray)を発生させる。
真空状態を作るために、X線チューブ1000は完全に密封された状態に製作されることができる。又は製作される方法に応じて、X線チューブ1000は外部に連結された真空ポンプ(図示せず)を通じてその内部が真空状態になることができる。
第1スペーサーSP1及び第2スペーサーSP2は各々のチューブ(tube)形状を有することができる。第1スペーサーSP1はカソード電極11及びゲート電極13の間に介在されることができる。第2スペーサーSP2はゲート電極13及びアノード電極14の間に介在されることができる。
第1スペーサーSP1及び第2スペーサーSP2は真空状態でも強固な材質を含むことができる。第1スペーサーSP1は後述する高抵抗絶縁体、中抵抗絶縁体、及び低抵抗絶縁体の中でいずれか1つを含むことができる。一例として、第1スペーサーSP1は中抵抗絶縁体16Mを含むことができる。
第2スペーサーSP2は中抵抗絶縁体16Mを含むことができる。本明細書で低抵抗絶縁体、中抵抗絶縁体、高抵抗絶縁体は体積抵抗率(Volume resistivity)(又は比抵抗(resistivity))のサイズに応じて定義される。
低抵抗絶縁体は10Ω・cm以上10Ω・cm未満の比抵抗を有する物質、中抵抗絶縁体は10Ω・cm以上1013Ω・ccm未満の比抵抗を有するは物質、高抵抗絶縁体は1013Ω・cm以上の比抵抗を有する物質として定義される。
第2スペーサーSP2は絶縁体と前記絶縁体内に分散された伝導性ドーパント(dopant)を含むことができる。伝導性ドーパントは前記絶縁体内で均一に分布されていることができる。第2スペーサーSP2の中抵抗絶縁体16Mの特性は絶縁体に伝導性ドーパントが一定比率にドーピングされることによって形成されることができる。一例として、第2スペーサーSP2内で絶縁体は94wt%乃至98wt%である。第2スペーサーSP2内で伝導性ドーパントの量は1.64wt%乃至2.44wt%である。第2スペーサーSP2は添加剤及びその他の不純物をさらに含むことができる。第2スペーサーSP2内で添加剤の量の総和は1wt%乃至4wt%である。第2スペーサーSP2内で不純物の量の総和は2wt%未満である。
絶縁体は第1金属酸化物を含み、伝導性ドーパントは第2金属酸化物を含むことができる。第2金属酸化物の比抵抗は第1金属酸化物の比抵抗より小さいことができる。一例として、第1金属酸化物は酸化アルミニウム(Al)を含むことができ、第2金属酸化物はチタニウム酸化物(Ti、x=1〜3、y=1〜3)を含むことができる。一例として、第2金属酸化物はTiO、Ti、TiOの中で少なくともいずれか1つを含むことができる。他の一例として、第2金属酸化物は酸化クロム(Cr)を含むことができる。
添加剤はシリコン酸化物(SiO)及び二酸化マンガン(MnO)のように、第2スペーサーSP2の剛性を増加させ、後述するブレイジング工程の時の電極との接着力を増加させる物質を含むことができる。不純物は炭素及びその他の酸化物を含むことができる。
酸化アルミニウムの比抵抗は1014Ω・cmであり、二酸化チタニウム(TiO)の比抵抗は〜10Ω・cmである。Tiの比抵抗は〜10−1Ω・cmであり、TiOの比抵抗は〜10−4Ω・cmである。
エミッタ12から放出された電子ビーム(E−beam)の一部の電子はゲート電極13と衝突して散乱されることができる。前記散乱された電子は第2スペーサーSP2と衝突することができる。電子ビーム(E−beam)の一部の電子は正常の軌道で外れて第2スペーサーSP2と衝突することができる。
高電圧条件で、三重点(triple point)P1で電子ビーム(E−beam)以外の電子が放出されることができる。三重点P1は真空、ゲート電極13の金属、第2スペーサーSP2の絶縁体が出会う点であって、電界(electric field)が強く印加され、金属から電子が放出されることができる。前記放出された電子は第2スペーサーSP2と衝突することができる。
本発明の概念によれば、電子が第2スペーサーSP2と衝突しても、中抵抗絶縁体16Mは高電圧条件で一定水準の低い導電性を有することによって、衝突の後、別の2次電子を発生させない。電子は第2スペーサーSP2を通じてアノード電極14に向かって移動することができる。
本発明の概念に係る第2スペーサーSP2は以下のような方法を通じて形成される。一例として、添加剤が含まれた酸化アルミニウム(Al)絶縁体の総量を基準にして、2wt%超過2.5wt%未満の二酸化チタニウム(TiO)を添加して焼結することができる。水素気体の雰囲気で、高温の熱処理をすることによって、第2スペーサーSP2の比抵抗を下げることができる。二酸化チタニウム(TiO)の少なくとも一部は水素気体の雰囲気で還元されてTi及び/又はTiOを形成することができる。
下の表1は二酸化チタニウム(TiO)ドーパントを4wt%添加した場合の酸化アルミニウム(Al)絶縁体の電気的特性及びこれを水素気体の雰囲気で、1300℃の温度条件で30分間に熱処理した後の電気的特性を示した。
Figure 2021089892
前記表1を参照すれば、絶縁体にドーパントを添加する場合、体積抵抗が減少し、その後、水素雰囲気で熱処理する場合、体積抵抗がさらに減少することが分かることができる。追加的に、第2スペーサーSP2のアノード電極14と接触する部分、及びゲート電極13と接触する部分にメタライジング(Metallizing)工程が行われることができる。メタライジング工程を通じて真空状態で第2スペーサーSP2とアノード電極14及びゲート電極13の接着力が増加することができる(ブレイジング接合)。
(実施形態2)
図1Bは一部の実施形態に係るX線チューブの構造を示す断面図である。以下では説明することを除けば、図1Aで説明したものと同一であるので、詳細な説明を省略する。
図1Bを参照すれば、ゲート電極13は開口部OPの周辺でアノード電極14に向かって突出された突出部13Uをさらに含むことができる。突出部13Uは第2スペーサーSP2と第2方向D2に沿って離隔されることができる。突出部13Uは開口部OPを通過した電子ビーム(E−beam)がターゲットに向くように電子ビーム(E−beam)を集束する役割をすることができる。
高電圧条件で、突出部13Uのエッジ(edge)P2で電界が強く印加されることによって、電子ビーム(E−beam)以外の電子が放出されることができる。放出された電子は第2スペーサーSP2と衝突することができる。衝突の後、別の2次電子を発生させなく、電子はアノード電極14に向かって移動することができる。
(比較例)
図2は比較例によるX線チューブを示す断面図である。
比較例によるX線チューブ2000は高抵抗絶縁体16Hで構成された第2スペーサーSP2を含むことができる。高抵抗絶縁体16Hは伝導性ドーパントを含まない。既存の発明の場合、70kV以上の高い加速電圧(アノード電極とカソード電極との間の電圧差)でも安定的な駆動のために、既存の第2スペーサーSP2は高抵抗絶縁体16Hを使用するのが一般的である。
散乱電子、正常軌道から外れた電子、三重点P1から放出された電子は第2スペーサーSP2と衝突することができる。衝突によって2次電子が発生され、第2スペーサーSP2は正電荷に帯電(ex:チャージング(charging)現象)され、アーク(arc)が発生する危険があった。
再び図1A及び図1Bを参照すれば、本発明に係るX線チューブ1100、1200は第2スペーサーSP2が中抵抗絶縁体16Mを含むことによって、電子との衝突にも拘らず、2次電子を発生させなく、電子をアノード電極14方向に移動させることができる。また、中抵抗絶縁体16Mは三重点P1の付近での電界の強さを減少させ、三重点P1での電子放出を減少させることができる。したがって、本発明の概念に係るX線チューブは高電圧状態でも安定的に駆動するようになることによって、信頼性が向上されることができる。
(実施形態3)
図3は一部の実施形態に係るX線チューブを示す断面図である。以下では説明することを除けば、図1Aで説明したものと同一であるので、詳細な説明を省略する。
図3を参照すれば、一部の実施形態に係るX線チューブ1300は少なくとも1つの集束電極17(focusing electrode)をさらに含むことができる。
集束電極17はゲート電極13及びアノード電極14の間に位置することができる。集束電極17はアノード電極14よりゲート電極13に隣接するように配置されることができる。集束電極17はゲート電極13と類似な形状を有することができる。
X線チューブ1300は第1スペーサーSP1、第2スペーサーSP2、及び第3スペーサーSP3を含むことができる。第1スペーサーSP1はアノード電極11及びゲート電極13の間に介在されることができる。第2スペーサーSP2はゲート電極13及び集束電極17の間に介在されることができる。第3スペーサーSP3は集束電極17及びアノード電極14の間に介在されることができる。第1及び第2スペーサーSP1、SP2は低抵抗絶縁体、中抵抗絶縁体、及び高抵抗絶縁体の中でいずれか1つを含むことができる。一例として、第1及び第2スペーサーSP1、SP2は中抵抗絶縁体16Mを含むことができる。
第3スペーサーSP3は中抵抗絶縁体16Mを含むことができる。三重点P1は第3スペーサーSP3、集束電極17及び真空が会う点で形成されることができる。高電圧条件で、三重点P1で電子ビーム(E−beam)以外の電子が放出されることができる。前記放出された電子は第3スペーサーSP3と衝突することができる。衝突の後、電子は第3スペーサーSP3を通じてアノード電極14に向かって移動することができる。
(実施形態4、5)
図4Aは一部の実施形態に係るX線チューブを示した断面図である。図4Bは一部の実施形態に係るX線チューブを示した断面図である。以下では説明することを除けば、図1で説明したことと重複される構成は省略する。
図4Aを参照すれば、一部の実施形態に係るX線チューブ1300は第1の方向D1に沿って配置される第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3を含む第2スペーサーSP2を含むことができる。
第1領域R1はゲート電極13と隣接する部分であり、第2領域R2はアノード電極14と隣接する部分である。第3領域R3は第1領域R1及び第2領域R2の間に介在されることができる。
第1領域R1及び第2領域R2は図1Aで説明した散乱電子、正常軌道から外れた電子、三重点P1から放出された電子が相対的に多く衝突する第2スペーサーSP2の部分である。
第1領域R1の最上部R1Uのレベルはゲート電極13の最上部のレベルより高い。第2領域R2の最下部R2Bのレベルはターゲット15の下部面15Sのレベルより低い。
第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3は各々第1の方向D1に沿う第1長さ、第2長さ、及び第3長さを有することができる。第3長さは第1長さ及び第2長さより大きい。
第1領域R1及び第2領域R2は低抵抗絶縁体16Lを含むことができる。第3領域R3は高抵抗絶縁体16Hを含むことができる。第1領域R1の第1体積抵抗率及び第2領域R2の第2体積抵抗率は第3領域R3の第3体積抵抗率より小さい。
第1領域R1及び第2領域R2は絶縁体と前記絶縁体内に分散された伝導性ドーパントを含むことができる。第1領域R1及び第2領域R2は各々3wt%を超過する伝導性ドーパントを含むことができる。第3領域R3は絶縁体を含み、伝導性ドーパントを実質的に含まないことがあり得る。即ち、第1領域R1及び第2領域R2は選択的に伝導性ドーパントを含むことができる。一部の実施形態によれば、第3領域R3は伝導性ドーパントを1wt%未満に含むことができる。
絶縁体は第1金属酸化物を含み、伝導性ドーパントは第2金属酸化物を含むことができる。一例として、第1金属酸化物は酸化アルミニウム(Al)を含むことができ、第2金属酸化物はチタニウム酸化物(Ti、x=1〜3、y=1〜3)を含むことができる。第2金属酸化物はTiO、Ti、TiOの中で少なくともいずれか1つを含むことができる。
第1乃至第3領域R3が全てチタニウム酸化物(Ti、x=1〜3、y=1〜3)を含む場合、
第1領域R1及び第2領域R2の各々の内のTi、及び/又はTiOの濃度は第3領域R3内のTi、及び/又はTiOの濃度より大きいことができる。
本発明の概念によれば、図1Aで説明した散乱電子、正常軌道から外れた電子、三重点P1から放出された電子は、図4Aの第1領域R1及び第2領域R2と衝突しても図2次電子の発生が減少されることができる。また、第1領域R1は低抵抗絶縁体16Lを含むことによって、三重点P1での電子の放出が減少することができる。
図4Bのように、一部の実施形態によれば、ゲート電極13は突出部13Uをさらに含むことができる。第1領域R1の最上部R1Uのレベルは突出部13Uの最上部のレベルより高い。突出部13Uのエッジ(edge)P2から放出された電子は第1領域R1及び/又は第2領域R2で相対的に多く衝突することができ、衝突しても2次電子の発生が減少されることができる。
本発明の概念に係る第2スペーサーSP2は以下のような方法を通じて形成される。一例として、酸化アルミニウム(Al)絶縁体の第1領域R1及び第2領域R2内に選択的に二酸化チタニウム(TiO)を3%以上添加して焼結することができる。その後、水素還元雰囲気下で、前記第1領域R1及び第2領域R2に熱処理をすることができる。
一部の実施形態によれば、第1領域R1及び第2領域R2に該当する部分のみに水素濃度を増加させるか、熱処理温度を高くするか、又は熱処理時間等を増加させて、第1領域R1及び第2領域R2内の二酸化チタニウム(TiO)の還元反応を促進させることができる。還元反応が促進されれば、Ti及び/又はTiOの濃度が増加することができる。
(実施形態6)
図5は一部の実施形態にしたがうX線チューブを示した断面図である。図4Aで説明したことと重複される構成は省略する。
図5を参照すれば、一部の実施形態に係るX線チューブ1600は第1の方向D1に沿って漸進的に伝導性ドーパントの量が変化する第2スペーサーSP2を含むことができる。
第1領域R1乃至第3領域R3は絶縁体及び伝導性ドーパントを含むことができる。
第1領域R1は第1の方向D1に沿って比抵抗が増加することができる。第1領域R1はゲート電極13と隣接する部分で低抵抗絶縁体16Lを含み、第3領域R3と隣接する部分で中抵抗絶縁体16Mを含むことができる。
第1領域R1内で、伝導性ドーパントの濃度は第1の方向D1に沿って減少することができる。即ち、第1領域R1内で伝導性ドーパントの濃度はゲート電極13と隣接する部分で最も大きく、第3領域R3と隣接する部分で最も小さいことができる。
一部の実施形態によれば、第1領域R1内でTi、及び/又はTiOの濃度はゲート電極13と隣接する部分で最も大きく、第3領域R3と隣接する付近で最も小さい。
第2領域R2は第1の方向D1に沿って比抵抗が減少することができる。第2領域R2は第3領域R3と隣接する部分で中抵抗絶縁体16Mを含み、アノード電極14に近い部分で低抵抗絶縁体16Lを含むことができる。
第2領域R2内で、伝導性ドーパントの濃度は第1の方向D1に沿って増加することができる。即ち、第2領域R2内で伝導性ドーパントの濃度は第3領域R3と隣接する部分で最も小さく、アノード電極14と隣接する部分で最も大きいことができる。
一部の実施形態によれば、第2領域R2内でTi、及び/又はTiOの濃度はアノード電極14と隣接する部分で最も大きく第3領域R3と隣接する付近で最も小さいことができる。
第3領域R3は第1の方向D1に沿って比抵抗が徐々に増加し、次に徐々に減少する。第3領域R3は第1領域R1及び第2領域R2と近い部分で中抵抗絶縁体16Mを含み、中間部分で高抵抗絶縁体16Hを含むことができる。
第3領域R3内で、伝導性ドーパントの濃度は第1の方向D1に沿って徐々に減少し、その次に徐々に増加することができる。第3領域R3内で伝導性ドーパントの濃度は第1領域R1、及び第2領域R2に隣接する部分で最も大きく、中間部分で最も小さいことができる。一部の実施形態によれば、第3領域R3内でTi、及び/又はTiOの濃度は第1領域R1と隣接する部分及び第2領域R2と隣接する部分で最も大きく、これらの間の部分で最も小さいことができる。
下記の表2は伝導性ドーパントの添加量に応じる第2スペーサーの体積抵抗率の実験値を示したものである。95〜96wt%の酸化アルミニウム(Al)内に二酸化チタニウム(TiO)の量を異なりに添加し、成形、焼結等を通じて試片を作製した。その後、前記試片の体積抵抗率を測定した。
Figure 2021089892
図6は比較例1によるX線チューブの印加電圧に応じる放出電流を示したグラフである。比較例1によるX線チューブは伝導性ドーパントを含まないAlで構成された第2スペーサーを含む。
図6を参照すれば、X線チューブに0.5mAの電流を印加し、10kVから60kVに段階的に電圧を増加させた。印加電圧は3分間維持させ、0.1msW、1sPの条件でX線チューブを駆動した。60kVでは矢印で示すうに電流が急激に増加してアークが発生した。上のような場合、チューブ破損の危険がある。
図7は比較例2及び比較例3にX線チューブの印加電圧に応じる第2スペーサーを流れる電流を示したグラフである。
図7を参照すれば、比較例2は二酸化チタニウム(TiO)を2wt%添加した第2スペーサーを含む。比較例3は二酸化チタニウム(TiO)を2.5wt%添加した第2スペーサーを含む。前記二酸化チタニウムの添加量は、二酸化チタニウムの添加前の第2スペーサーの総重量を基準として示した。二酸化チタニウム(TiO)の添加前の第2スペーサーは94wt%乃至96wt%のAl及び1wt%乃至4wt%の添加剤を含む。図7を参照すれば、比較例2では高電圧(70kV)下で電流が概ね流れなく、比較例3では高電圧(70kV)で200μAの過量の電流が流れることが観察された。二酸化チタニウム(TiO)の添加量は2wt%超過2.5wt%未満が望ましいことが分かる。
図7及び表1を参照すれば、第2スペーサーはTiOが2wt%乃至3wt%の間である場合、6.8x1012Ω・cm乃至7.1x10Ω・cmの体積抵抗率を有することが分かる。第2スペーサーの体積抵抗率は二酸化チタニウム(TiO)を1.64wt%乃至2.44wt%に含む場合に、約10Ω・cm以上1013Ω・cm未満の体積抵抗率を有することが分かる。
図8A及び図8Bは各々実験例1及び実験例2によるX線チューブの印加電圧に応じる電流を示したグラフである。
図8A及び図8Bは各々実験例1のX線チューブの印加電圧に応じる放出電流を示したグラフである。実験例1は二酸化チタニウム(TiO)を2.15wt%添加した第2スペーサーを含む。二酸化チタニウム(TiO)の添加前の第2スペーサーは94wt%乃至96wt%のAl及び1wt乃至4wt%の添加剤を含む。図8Aは実験例1に20mA、1msW、100msP、120kVの電圧の条件を3分間維持した時の放出電流を示した。図8Bは実験例1に10mA、100msW、6sP、120kVの電圧の条件を10分間維持した時の放出電流を示した。図8A及び図8Bを参照すれば、実験例1は120kVという高電圧条件でも放出電流が安定的に維持されることが分かる。
図9は実験例1及び実験例2のX線チューブの印加電圧に応じる第2スペーサーを流れる電流を示したグラフである。実験例1(A)は二酸化チタニウム(TiO)を2.15wt%添加した第2スペーサーを含む。実験例2(B)は二酸化チタニウム(TiO)を2.25wt%添加した第2スペーサーを含む。
実験例1(A)及び実験例2(B)の全て二酸化チタニウム(TiO)の添加前の第2スペーサーは94wt%乃至96wt%のAl及び1wt乃至4wt%の添加剤を含む。
実験例1(A)は150kVで5分間維持した結果、0.8μAの電流を維持した。実験例2(B)は150kVで5分間維持した結果、23μAから37μAに電流が上昇した。実験例1(A)及び実験例2(B)の全て高電圧条件で第2スペーサーは本発明で目的とする一定水準の低い導電性を有することが分かる。
Figure 2021089892
前記表3は95〜96wt%のAl及び約4wt%の添加剤を含む第2スペーサーの総量を基準として、2.15wt%のTiOを添加して水素雰囲気下で第2スペーサーを焼結した後の第2スペーサーの成分比を示したものである。前記表3を参照すれば、2.15wt%のTiOを添加する場合、最終の第2スペーサーは1.77wt%のチタン酸化物を含むことが観察された。また、最終の第2スペーサーは94wt%のAlを含むことが観察された。
上のような方式に2wt%のTiOを添加する場合に最終の第2スペーサーは約1.64wt%のチタン酸化物、2.5wt%のTiOを添加する場合に最終第2スペーサーは約2.44wt%のチタン酸化物を含む。
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態態を説明したが、本発明はその技術的思想や必須の特徴を変形しなくとも他の具体的な形態に実施されることもできる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なことであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
11 カソード電極
12 エミッタ
13 ゲート電極
13U 突出部
14 アノード電極
15 ターゲット
17 集束電極
SP1 第1スペーサー
SP2 第2スペーサー
1100 X線チューブ

Claims (18)

  1. カソード電極と、
    前記カソード電極と垂直に離隔するアノード電極と、
    前記カソード電極上のエミッタと、
    前記カソード電極と前記アノード電極との間に位置し、前記エミッタと対応される位置に開口部を含むゲート電極と、
    前記ゲート電極とアノード電極との間に提供されるスペーサー(Spacer)と、を含み、
    前記スペーサーは、絶縁体及び前記絶縁体内にドーピングされた伝導性ドーパントを含むX線チューブ。
  2. 前記スペーサーは、10Ω・cm以上1013Ω・cm未満の体積抵抗率(Volume resistivity)を有する請求項1に記載のX線チューブ。
  3. 前記絶縁体は、酸化アルミニウム(Al)を含み、
    前記伝導性ドーパントは、二酸化チタニウム(TiO)を含む請求項1に記載のX線チューブ。
  4. 前記スペーサーは、1.64wt%超過2.44wt%未満の前記伝導性ドーパントを含む請求項1に記載のX線チューブ。
  5. 前記絶縁体は、1013Ω・cm以上の比抵抗を有する第1金属酸化物を含み、
    前記伝導性ドーパントは、10Ω・cm以下の比抵抗を有する第2金属酸化物を含む請求項1に記載のX線チューブ。
  6. 前記アノード電極に印加される電圧は、70kV以上である請求項1に記載のX線チューブ。
  7. 前記ゲート電極は、前記アノード電極に向かって延長される突出部をさらに含む請求項1に記載のX線チューブ。
  8. 前記スペーサーは、1.64wt%超過2.44wt%未満のチタニウム酸化物(Ti、x=1〜3、y=1〜3)を含む請求項1に記載のX線チューブ。
  9. 前記スペーサーは、93wt%乃至96wt%のアルミニウム酸化物を含む請求項8に記載のX線チューブ。
  10. カソード電極と、
    前記カソード電極と垂直に離隔するアノード電極と、
    前記アノード電極の一面上に配置されるターゲット、前記アノード電極の一面は、前記カソード電極と対向し、
    前記カソード電極上のエミッタと、
    前記カソード電極と前記アノード電極との間に位置し、前記エミッタと対応される位置に開口部を含むゲート電極と、
    前記ゲート電極とアノード電極との間に提供されるスペーサー(Spacer)と、を含み、
    前記スペーサーは、前記ゲート電極及び前記アノード電極の間で第1領域及び第2領域及びこれらの間の第3領域を含み、
    前記第1領域は、前記ゲート電極と隣接し、
    前記第2領域は、前記アノード電極と隣接し、
    前記第1領域乃至前記第3領域は、絶縁体を含み、
    前記第1領域及び第2領域は、前記絶縁体内にドーピングされた伝導性ドーパントをさらに含むX線チューブ。
  11. 前記第1領域の体積抵抗率及び前記第2領域の体積抵抗率は、前記第3領域の体積抵抗率より小さい請求項10に記載のX線チューブ。
  12. 前記第1領域及び前記第2領域の体積抵抗率は、10Ω・cm以上10Ω・cm未満であり、
    前記第3領域は、1013Ω・cm以上の体積抵抗率を有する請求項10に記載のX線チューブ。
  13. 前記第1領域及び前記第2領域は、3wt%以上の伝導性ドーパントを含む請求項10に記載のX線チューブ。
  14. 前記第3領域は、絶縁体内の伝導性ドーパントを含み、
    前記第1領域は、前記カソード電極から前記アノード電極に向かう第1の方向に沿って、前記伝導性ドーパントの濃度が減少し、
    前記第2領域は、前記第1の方向に沿って、前記伝導性ドーパントの濃度が増加し、
    前記第3領域は、前記第1の方向に沿って、前記伝導性ドーパントの濃度が徐々に減少し、その次に徐々に増加する請求項10に記載のX線チューブ。
  15. 前記第1領域の前記カソード電極から前記アノード電極に向かう第1の方向に沿う第1長さ及び前記第2領域の前記第1の方向第2長さの各々は、前記第3領域の前記第1の方向第3長さより小さい請求項10に記載のX線チューブ。
  16. 前記第1領域の体積及び前記第2領域の体積の和は、前記第3領域の体積の和より小さい請求項10に記載のX線チューブ。
  17. 前記第1領域の最上部のレベルは、前記ゲート電極の最上部のレベルより高く、
    前記第2領域の最下部のレベルは、前記アノード電極の最下部のレベルより低い請求項1に記載のX線チューブ。
  18. 前記ゲート電極及び前記アノード電極の間の少なくとも1つの集束電極をさらに含み、
    前記第1領域の最上部のレベルは、前記集束電極の中で最上部のレベルより高い請求項17に記載のX線チューブ。
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