JP2021089141A - バイオセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気化学的測定方法に用いるバイオセンサであって、ブランク電流を低減することで高精度の測定が可能なバイオセンサを提供すること。【解決手段】 タンパク質とメディエータとを用いて被検液中の成分を分析するバイオセンサであって、絶縁性基材とカバーとの間にスペーサを介して形成された1つ以上の空間部を有し、少なくとも1つの前記空間部の内面には、導電部と非導電部とを有し、前記タンパク質を含む第1試薬部と前記メディエータを含む第2試薬部は前記内面の異なる場所に別々に配置され、前記第1試薬部と前記第2試薬部の少なくとも一方が、前記非導電部に配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、バイオセンサに関し、さらに詳しくは電気化学的測定法を用いたバイオセンサに関する。
医療分野や臨床検査分野等の種々の分野で生体試料内の検出対象物質を測定するためバイオセンサが用いられている。バイオセンサの一例として、電気化学的測定法を用いたバイオセンサが知られている(例えば、特許文献1)。このバイオセンサは、絶縁性基材上に作用極、対極および参照極を形成し、これらの電極に接して酵素と電子受容体(以下、メディエータという)とを含む酵素反応層(試薬部ともいう)を形成している。このようなバイオセンサによれば、原理的には、測定対象物質を基質とする酵素を選択することによって、様々な物質の測定が可能である。例えば、酵素にグルコースオキシダーゼを選択することで、試料液中のグルコース濃度を測定するグルコースセンサが実用化されている。
一方、近年、糖尿病診断の指標として、糖化ヘモグロビンや糖化アルブミン等の糖化タンパク質の測定が広く行われている。例えば、ヘモグロビンA1c(以下、HbA1cと略す)は糖化ヘモグロビンの1つであり、HbA1c値は、赤血球中のヘモグロビンのうち、糖と結合しているヘモグロビンの割合を示す検査値である。HbA1c値は、過去1〜2ヶ月の平均的な血糖値を反映するため、血液中のグルコース量と比較すると、検査前の食事の影響を受けにくく、糖尿病を管理する指標として重要である。HbA1c値は、光学的分光方法を用い、HPLC法や免疫法により測定されている。
特開平3−202764号公報
HbA1c値を測定する場合、検査試料は、溶血処理により、例えば100倍程度に希釈される(以下、本明細書では、溶血処理等の前処理を行って測定に供される試料液を被検液という)。そのため、被検液中のHbA1c濃度は、グルコース濃度に比べて大幅に低下し、通常、μMオーダーの低濃度となる。このような低濃度のHbA1c濃度を電気化学的測定法で測定しようとすると、ブランク電流の影響が大きくなり、S/N比が低下し、測定が困難となるという問題がある。そのため、電気化学的測定法を用いたHbA1c値の測定方法は実用化されていない。ブランク電流を低減することができれば、電気化学的測定法を用いることで、高精度のHbA1c値測定が可能となることが期待できる。また、被検出物質として、HbA1c以外のタンパク質、例えばヘモグロビン、糖化アルブミン、またはグルコース、コレステロール、乳酸、ケトン体(3−ヒドロキシ酪酸)、抗体等についても、ブランク電流を低減できれば、高精度の測定が可能となる。
そこで、本発明は、電気化学的測定方法に用いるバイオセンサであって、ブランク電流を低減することで高精度の測定が可能なバイオセンサを提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明のバイオセンサは、タンパク質とメディエータとを用いて被検液中の成分を分析するバイオセンサであって、絶縁性基材とカバーとの間にスペーサを介して形成された1つ以上の空間部を有し、少なくとも1つの前記空間部の内面には、導電部と非導電部とを有し、前記タンパク質を含む第1試薬部と前記メディエータを含む第2試薬部は前記内面の異なる場所に別々に配置され、前記第1試薬部と前記第2試薬部の少なくとも一方が、前記非導電部に配置されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、ブランク電流を低減することで高精度の測定が可能なバイオセンサを提供することができる。
実施の形態1に係るバイオセンサAの構造の一例を示す斜視図である。 図1のバイオセンサAの分解斜視図である。 図1のバイオセンサAを構成する絶縁性基材の平面図である。 図1のバイオセンサAの長手方向に沿った縦断面図である。 実施の形態2に係るバイオセンサBの構造の一例を示す分解斜視図である。 図5のバイオセンサBの長手方向に沿った縦断面図である。 実施の形態3に係るバイオセンサCを構成する絶縁性基材の平面図である。 実施の形態3に係るバイオセンサCの長手方向に沿った縦断面図である。 参考例におけるブランク電流値を示すグラフである。 参考例におけるブランク電流値を示すグラフである。 参考例におけるブランク電流値を示すグラフである。 本発明における検出電流値と被検出物質の濃度の関係を示すグラフの一例である。
以下、図面等を参照することで本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のバイオセンサは、タンパク質とメディエータとを用いて被検液中の成分を分析するバイオセンサであって、絶縁性基材とカバーとの間にスペーサを介して形成された1つ以上の空間部を有し、少なくとも1つの前記空間部の内面には、導電部と非導電部とを有し、前記タンパク質を含む第1試薬部と前記メディエータを含む第2試薬部は前記内面の異なる場所に別々に配置され、前記第1試薬部と前記第2試薬部の少なくとも一方が、前記非導電部に配置されている、ことを特徴とするものである。
実施の形態1
図1は本実施の形態に係るバイオセンサAの構造の一例を示す斜視図であり、図2は分解斜視図である。バイオセンサAは、導電部4を有する絶縁性基材1とカバー2とが、スペーサ3を介して積層されている。図1では、X方向を長手方向とし、Y方向を幅方向とする長矩形片形状を有する例を示している。
対向する一対の主面を有する絶縁性基材1の一方の主面には導電部4が形成されている。導電部4は、導電性部分であり、第1電極対41と第2電極対42、絶縁性基材1の一端部に形成された端子部43、第1電極対41および第2電極対42と端子部43とを接続するリード部44を有している。図3は、絶縁性基材1の平面図であり、第1電極対41は、長手方向に配置され、互いに導通する一対の作用電極41a,41aと、平面視で各作用電極41aを挟むように微小空隙(後述する)を介して各作用電極41aと対向する一対の対極41b、41bを2対、有している。また、第2電極対42は、第1電極対41と離間するように長手方向に配置された作用電極42aと、平面視で作用電極42aを挟むように微小空隙(後述する)を介して作用電極42aと対向する一対の対極42b、42bを有している。一対の作用極41a,41aはリード44aを介して端子43aに接続され、2対の対極41b,41bはリード44dを介して端子43dに接続され、作用極42aはリード44bを介して端子43bに接続され、一対の対極42b、42bはリード44cを介して端子43cに接続されている。なお、図2の場合も図3の場合も、後述する第1試薬部と第2試薬部を除いた構造を示している。また、第1電極対41と第2電極対42の2つの電極対は、被検液中の異なる2種の被検出物質を測定する場合に用いることができる。2種の被検出物質を測定する場合としては、例えば、HbA1c値を測定する場合であり、第1電極対41でHbA1cの濃度を測定し、第2電極対42でHbの濃度を測定することができる。また、第1電極対41には2つの作用極を用いた例を示したが、第2電極対42の場合と同様に1つの作用極を用いた構成とすることもできる。
スペーサ3には、少なくとも1つの開口部があればよいが、本実施の形態では、長手方向に沿って互いに離間して形成された2つの開口部3a,3bを有している。また、スペーサ3は、端子部43が露出するように、絶縁性基材1よりも長さを短くしている。また、カバー2は、長手方向の一端部に開口部2a、他端部に開口部2cを有するとともに、開口部2aと開口部2bとの中間部に開口部2bを有している。また、カバー2も、スペーサ3の場合と同様に、端子部43が露出するように、絶縁性基材1よりも長さを短くしている。ここで、スペーサ3の開口部とカバー2の開口部とは、スペーサ3とカバー2とを積層した時に、カバー2の中央部の開口部2bが、スペーサ3の開口部3aの中央側端部と開口部3bの中央側端部の両方と一部が重なるように配置され、またカバー2の一端部の開口2aがスペーサ3の開口部3aの側端部と少なくとも一部が重なり、カバー2の他端部の開口2cがスペーサ3の開口部3bの側端部と少なくとも一部が重なるように配置される。
図4は、図1に示すバイオセンサAの長手方向に沿った縦断面図である。スペーサ3の開口部3a,3bは、スペーサ3が、絶縁性基材1とカバー2との間に挟まれることにより、互いに独立した2つの第1空間部6と第2空間部7を形成している。第1空間部6と第2空間部7の各空間部において、空間部に露出する絶縁性基材1の一方の主面は空間部の底面を構成する。また、カバー2は、対向する一対の主面を有し、空間部に露出する一方の主面は空間部の頂面を構成する。また、スペーサ3の開口部の内面は空間部の側面を構成する。
本発明のバイオセンサは、空間部の内面に導電部と非導電部を有している。ここで、導電部とは、上記の通り、導電性部分であり、作用極と対極を含む電極と、リード部と、端子部とを含んでいる。第1空間部6における導電部とは、第1電極対41とリード部である。これに対し、第1空間部6における非導電部とは、導電性ではない部分、具体的には、絶縁性基材1において電極やリードが形成されていない部分、スペーサ3の開口部3aの内周面、およびスペーサ3の対向する一対の主面のうち、カバー2と接していない主面5(以下、裏面ともいう)を挙げることができる。また、第2空間部7における導電部とは、第2電極対42とリード部である。これに対し、第2空間部7の非導電部とは、絶縁性基材1において電極やリードが形成されていない部分、スペーサ3の開口部3bの内周面、スペーサ3の対向する一対の主面のうち、カバー2と接していない裏面5挙げることができる。
本発明では、タンパク質を含む第1試薬部とメディエータを含む第2試薬部は少なくとも1つの空間部の内面の異なる場所に別々に配置され、第1試薬部と第2試薬部の少なくとも一方が、非導電部に配置される。本実施の形態では、第1空間部6において、第1試薬部8が、導電部である第1電極対41と第2電極対42の表面に配置され、第2試薬部9が、非導電部であるカバー2の裏面5に配置されている。また、第2空間部7においては、第2電極対42の表面に第2試薬部9を配置している。
なお、カバー2の中央部の開口部2bは、被検液の導入開口として用いることができ、開口部2bに被検液を滴下すると、被検液は第1空間部6と第2空間部7へと流れていき、第1空間部6では、第1試薬部8と第2試薬部9と接する。即ち、本発明における空間部とは、被検液を保持する保持領域と、被検液と第1試薬部および第2試薬部との反応を進行させる反応領域を提供する。また、カバー2の両端部の開口2a,2cは、それぞれ、第1空間部6と第2空間部7の内部に空気を提供するとともに、カバー2の中央部の開口部2bから被検液が滴下された時には、被検液の引き込みに伴い、内部の空気を逃がす働きをする。
絶縁性基材に用いる材料は特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリオキシメチレン、モノマーキャストナイロン、ポリブチレンテレフタレート、メタクリル樹脂、ABS樹脂等の樹脂材料、あるいはガラス材料を用いることができる。好ましくはポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、およびポリイミドであり、より好ましくはポリエチレンテレフタレートである。絶縁性基材の大きさは特に限定されない。例えば、全長は5〜100mm、幅は2〜50mm、厚さは0.05〜2mmであり、好ましくは、全長は7〜50mm、幅は3〜20mm、厚さは0.1〜1mmであり、より好ましくは、全長は10〜30mm、幅は3〜10mm、厚さは0.1〜0.6mmである。
絶縁性基材上の導電部は、例えば、カーボン、金、白金、パラジウム等を材料として、スパッタリング法や蒸着法を用いて導電層を形成し、次いでレーザトリミング法を用いて所定の電極パターンに加工することで形成することができる。ここで、レーザトリミング法により、作用極と対極との間の微小空隙、リード間の微小空隙、および端子間の微小空隙を形成することで、電極間、リード間、および端子間の電気絶縁性を確保している。
スペーサの材料は特に限定されない。例えば、絶縁性基材と同様の材料を用いることができる。また、スペーサの大きさも特に制限されない。例えば、全長は5〜100mm、幅は2〜50mm、厚さは0.01〜1mm、好ましくは、全長は7〜50mm、幅は3〜20mm、厚さは0.05〜0.5mm、より好ましくは、全長は10〜30mm、幅は3〜10mm、厚さは0.05〜0.25mmである。
カバーの材料は特に限定されない。例えば、絶縁性基材と同様の材料を用いることができる。カバーの大きさも特に制限されない。例えば、全長は5〜100mm、幅は3〜50mm、厚さは0.01〜0.5mm、好ましくは、全長は10〜50mm、幅は3〜20mm、厚さは0.05〜0.25mm、より好ましくは、全長は15〜30mm、幅は5〜10mm、厚さは0.05〜0.1mmである。カバーには空気孔または被検液導入口として用いる複数の開口が形成されていることが好ましい。開口の形状は、例えば、円形、楕円形、多角形等を用いることができる。開口の大きさは、例えば、最大直径が、0.01〜10mm、好ましくは0.05〜5mm、より好ましくは0.1〜2mmである。開口は、レーザやドリルで穿孔して形成してもよく、あるいは金型を用いて成形することで形成することもできる。
バイオセンサは、絶縁性基材、スペーサ、およびカバーをこの順で積層し、接着剤や熱融着等で貼り合わせて一体化することで製造することができる。接着剤には、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ホットメルト接着剤、UV硬化性接着剤等を用いることができる。
本発明のバイオセンサは、第1試薬部がタンパク質を含み、第2試薬部がメディエータを含む。タンパク質としては、酵素、抗体、免疫グロブリン、ウシ血清アルブミン、ヒト血清アルブミン等を挙げることができる。酵素としては、例えば、グルコースオキシダーゼ、ラクテートオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、ラクテートデヒドロゲナーゼ、フルクトシルアミノ酸オキシダーゼ、フルクトシルペプチドオキシダーゼ、3−ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼ等の酸化還元酵素を挙げることができる。これらの酸化還元酵素は、グルコース、乳酸、コレステロール、ビリルビン、糖化アミノ酸、または糖化ペプチド、ケトン体(3−ヒドロキシ酪酸)に作用する酸化酵素または脱水素酵素である。酸化還元酵素の量は、例えば、センサ1個当り、もしくは1回の測定当り、例えば、0.01〜100Uであり、好ましくは、0.05〜10Uであり、より好ましくは、0.1〜5Uである。
メディエータには、限定するものではないが、金属錯体(例えば、オスミウム錯体、ルテニウム錯体、鉄錯体等)、キノン化合物(例えば、ベンゾキノン、ナフトキノン、フェナントレンキノン、フェナントロリンキノン、アントラキノン、及びそれらの誘導体等)、フェナジン化合物、ビオロゲン化合物、フェノチアジン化合物、及びフェノール化合物が挙げられる。より具体的にはフェリシアン化カリウム、ヘキサアンミンルテニウム、フェロセン、ポリ(1−ビニルイミダゾール)−ビス(ビピリジン)クロロオスミウム、ヒドロキノン、2−メチル−1,4−ベンゾキノン、1,2−ナフトキノン−4−スルホン酸塩、9,10−フェナントレンキノン−2−スルホン酸塩、9,10−フェナントレンキノン−2,7−ジスルホン酸塩、1,10−フェナントロリン−5,6−ジオン、アントラキノン−2−スルホン酸塩、1−メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチルサルフェート、メチルビオロゲン、ベンジルビオロゲン、メチレンブルー、メチレングリーン、2−アミノフェノール、2−アミノ−4−メチルフェノール、及び2,4−ジアミノフェノールからなる群から選ばれる1種以上が用いられる。上記塩としては、限定するものではないが、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リチウム塩等が挙げられる。メディエータの配合量は、特に制限されず、1回の測定当り若しくはバイオセンサ1個当り、例えば、0.1pmol〜100μmolであり、好ましくは、10pmol〜10μmolであり、より好ましくは、50pmol〜1μmolである。
本発明では、タンパク質を含む第1試薬部とメディエータを含む第2試薬部を空間部の内面の異なる場所に別々に配置するため、タンパク質を含む第1試薬部とメディエータを含む第2試薬部とは別々に調製する。第1試薬部と第2試薬部には、それぞれ必要に応じて、緩衝剤、親水性高分子等の添加剤を添加することもできる。また、第1試薬部には酵素安定化剤を添加することもできる。これらの各物質を水に溶解させ、被塗布部に塗布し、乾燥させることで、試薬部を形成する。被塗布部とは、本実施の形態では、第1試薬部の場合は、導電部である第1電極対であり、また第2試薬部の場合は、カバーの裏面である。
以下、バイオセンサAを用いた被検液の測定手順について、HbA1c値を測定する場合について、図1,4を参照して説明する。
まず、被検者から採取した検体について、必要に応じて前処理を行い、被検液を用意する。
バイオセンサAの第1電極対41を用いて測定する場合、端子部43の端子を測定装置(非図示)に接続する。
被検液をスポイトで吸い取り、カバー2の被検液導入用の開口2bに被検液を滴下する。
HbA1c値を測定する場合には、第1電極対41でHbA1cの濃度を測定し、第2電極対42でHbの濃度を測定する。ここで、第1空間部6の第1試薬部8は、例えばフルクトシルペプチドオキシダーゼを含み、第2試薬部は、例えばフェリシアン化カリウムを含む。カバー2の被検液導入用の開口部2bに滴下された被検液中のフルクトシルバリルヒスチジンは、第1空間部6内に配置された第1試薬部8のフルクトシルペプチドオキシダーゼと反応し、第2試薬部9に含まれるフェリシアン化カリウムはフェロシアン化カリウムに還元されるが、電圧印加に伴い、フェリシアン化カリウムに酸化される。その酸化電流は被検液中のHbA1cの濃度に応じて変化するので、その酸化電流を測定することで被検液中のHbA1cの濃度を測定することができる。
一方、第2空間部7に導入された被検液中のHbと第2試薬部9に含まれるフェリシアン化カリウムとは酸化還元反応を行う。この反応に伴う電流を第2電極対42で測定することにより、Hbの濃度を測定することができる。これにより、HbA1c値を算出することができる。
従来のバイオセンサでは、酵素とメディエータの両方を含む塗液を電極に塗布して乾燥した塗膜を試薬部として用いていた。これに対し、本実施の形態によれば、タンパク質を含む第1試薬部とメディエータを含む第2試薬部を別々に配置するとともに、第1試薬部と第2試薬部の少なくとも一方を、非導電部に配置することで、従来のバイオセンサに比べ、ブランク電流値を大幅に低下させることが可能となる。これにより、S/N比を高くできるので、低濃度の被検出物質であっても高精度の測定が可能となる。この理由については、従来のバイオセンサでは、酵素とメディエータの両方を含む塗液を電極に塗布して乾燥した塗膜を試薬部として用いていることから、塗液乾燥により酵素とメディエータの高濃度状態が持続し、酵素内の電子供与性をもつアミノ基がメディエータを一部還元することで、ブランク電流を増加させていることが考えられる。また、第1試薬部及び第2試薬部は湿度等の外部環境の影響を受けやすく、膨潤と乾燥が繰り返されることで試薬部と接触している電極上にクラックが発生することがある。第1試薬部及び第2試薬部を導電部に近接して配置した場合、導電部にクラックが発生し、性能に大きく影響することがあるが、第1試薬部と第2試薬部の少なくとも一方を、非導電部に配置することで、導電部上にクラックが発生するのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、第1試薬部を第1電極対の表面に配置し、第2試薬部をカバーの裏面に配置した例を示したが、第1試薬部をカバーの裏面に配置し、第2試薬部を第1電極対の裏面に配置しても同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、第2空間部内に第2試薬部を設けて2種の被検出物質の測定に用いる例について説明したが、第2空間部内に試薬部を設けないことで、第1電極対のみを用いて1種の2種の被検出物質の測定に用いることもでき、被検出物質の数に合わせて複数の電極対を絶縁性基材上に設けることができる。
実施の形態2
実施の形態1では、第1電極対と第2電極対の2つの電極対を用いた例について説明したが、本実施の形態では、1つの電極対を用いた例について説明する。以下の説明では、実施の形態1の説明と重複する部分については説明を省略する。
図5は、本実施の形態に係るバイオセンサBの構造の一例を示す分解斜視図である。バイオセンサBは、導電部24を有する絶縁性基材21とカバー22とが、スペーサ23を介して積層されている。対向する一対の主面を有する絶縁性基材21の一方の主面には導電部24が形成されている。導電部24は、導電性部分であり、第1電極対241、絶縁性基材21の一端部に形成された端子部243、第1電極対241と端子部43とを接続するリード部242を有している。第1電極対241は、作用電極241aと、平面視で作用電極241aを挟むように微小空隙を介して作用電極241aと対向する一対の対極241b、241bを有している。作用極241はリード242aを介して端子243aに接続され、1対の対極241b,241bはリード242bを介して端子243bに接続されている。
図6は、バイオセンサBの長手方向に沿った縦断面図である。スペーサ23の開口部23aは、スペーサ23が、絶縁性基材21とカバー22との間に挟まれることにより、1つの空間部として第1空間部26を形成している。第1空間部26における導電部とは、第1電極対241とリード部である。これに対し、第1空間部26における非導電部とは、導電性ではない部分、具体的には、絶縁性基材21において電極やリードが形成されていない部分、スペーサ23の開口部23aの内周面、およびスペーサ23の対向する一対の主面のうち、カバー22と接していない主面25(以下、裏面ともいう)を挙げることができる。
第1空間部26において、第1試薬部28が、導電部である第1電極対241の表面に配置され、第2試薬部29が、非導電部であるカバー22の裏面25に配置されている。カバー22の長手方向端部の開口部22aは、被検液の導入開口として用いることができ、開口部22aに被検液を滴下すると、被検液は第1空間部26へと流れていき、第1空間部26では、第1試薬部28と第2試薬部29と接する。また、カバー22の中央部の開口部22bは、第1空間部26の内部に空気を提供するとともに、カバー22の端部の開口部22aから被検液が滴下された時には、被検液の引き込みに伴い、内部の空気を逃がす働きをする。
バイオセンサBは、1種の被検出物質を測定する場合に用いることができる。例えば、グルコースを測定する場合に用いることができる。この場合、第1空間部26の第1試薬部28が、例えばグルコースデヒドロゲナーゼを含み、第2試薬部が、例えばフェリシアン化カリウムを含んでもよい。カバー22の被検液導入用の開口部22aに滴下された被検液中のグルコースは、第1空間部26内に配置された第1試薬部28のグルコースデヒドロゲナーゼと反応し、第2試薬部29に含まれるフェリシアン化カリウムはフェロシアン化カリウムに還元されるが、電圧印加に伴い、フェリシアン化カリウムに酸化される。その酸化電流は被検液中のグルコースの濃度に応じて変化するので、その酸化電流を測定することで被検液中のグルコースの濃度を測定することができる。
本実施の形態に係るバイオセンサも、実施の形態1に係るバイオセンサを同様の効果を有し、1種の被検出物質を測定する場合に好適に用いることができる。
実施の形態3
実施の形態1では、第2試薬部をカバーの裏面に配置した例について説明したが、本実施の形態では、第2試薬部を絶縁性基材上の非導電部に配置した例について説明する。以下の説明では、実施の形態1の説明と重複する部分については説明を省略する。
図7は、本実施の形態に係るバイオセンサCに用いる絶縁性基材31の平面図であり、図8は、バイオセンサCの長手方向に沿った縦断面図である。
対向する一対の主面を有する絶縁性基材31の一方の主面には導電部34が形成されている。導電部34は、第1電極対341と第2電極対342、絶縁性基材31の一端部に形成された端子部343、第1電極対341または第2電極対342と端子部343とを接続するリード部344を有している。第1電極対341は、作用電極341aと、平面視で作用電極341aを挟むように微小空隙を介して作用電極341aと対向する一対の対極341b、341bを有している。また、第2電極対342は、第1電極対341と離間して長手方向に配置され、作用電極342aと、平面視で作用電極342aを挟むように微小空隙を介して作用電極342aと対向する一対の対極342b、342bを有している。一対の作用極341a,341aはリード344aを介して端子343aに接続され、2対の対極341b,341bはリード344dを介して端子343dに接続されている。また、作用極342aはリード344bを介して端子343bに接続され、一対の対極342b、342bはリード344cを介して端子343cに接続されている。また、符号351は、導電部が形成されていない領域であり、非導電部に相当する。なお、図7の場合、後述する第1試薬部と第2試薬部を除いた構造を示している。
スペーサ33の開口部33a,33bは、スペーサ33が、絶縁性基材31とカバー32との間に挟まれることにより、互いに独立した2つの第1空間部36と第2空間部37を形成している。第1空間部36における導電部とは、第1電極対341とリード部である。これに対し、第1空間部36における非導電部とは、絶縁性基材31において電極やリードが形成されていない部分としての絶縁性基材面352、スペーサ33の開口部33aの内周面、およびスペーサ33の対向する一対の主面のうち、カバー32と接していない主面351(以下、裏面ともいう)を挙げることができる。また、第2空間部37における導電部とは、第2電極対42とリード部である。これに対し、第2空間部37の非導電部とは、絶縁性基材31において電極やリードが形成されていない部分、スペーサ33の開口部33bの内周面、スペーサ33の対向する一対の主面のうち、カバー32と接していない裏面351を挙げることができる。
本実施の形態では、第1空間部36において、第1試薬部38が、導電部である第1電極対341に配置され、第2試薬部39が、非導電部である絶縁性基材面352に配置されている。また、第2空間部37においては、第2電極対342の表面に第2試薬部39を配置している。
実施の形態1の場合と同様に、カバー32の中央部の開口部32bは、被検液の導入開口として用いることができ、開口部32bに被検液を滴下すると、被検液は第1空間部36と第2空間部37へと流れていき、第1空間部36では、第1試薬部38と第2試薬部39と接する。また、カバー32の両端部の開口32a,32cは、それぞれ、第1空間部36と第2空間部37の内部に空気を提供するとともに、カバー32の中央部の開口部32bから被検液が滴下された時には、被検液の引き込みに伴い、内部の空気を逃がす働きをする。
本実施の形態によれば、第1空間部36において、第1試薬部38を、導電部である第1電極対341に配置し、第2試薬部39を、非導電部である絶縁性基材面352に配置することで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、第1電極対341と第2電極対342の2つの電極対を有しているので、被検液中の異なる2種の被検出物質を測定する場合に用いることができる。
以下に、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
参考例
従来のバイオセンサでは、タンパク質、例えば酵素と、メディエータの両方を含む塗液を電極に塗布して乾燥した塗膜を試薬部として用いていた。本参考例では、試薬部として、タンパク質とメディエータの両方を含む塗液を用いた塗膜を用いる場合(以下、混合担持塗膜という)と、タンパク質を含む塗膜とメディエータを含む塗膜を用いる場合(以下、別担持塗膜という)とについて、ブランク電流値を比較した。
(実験方法)
混合担持塗膜は、以下の組成の試薬液を、図1のバイオセンサAを構成する絶縁性基材上に蒸着法を用いて作製したパラジウムシートに所定量点着させ、25℃、湿度50%で、約3時間乾燥させて作製した。この塗膜を、試薬液と同量のリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0、50mM)で再溶解し、その再溶解液を吸引して回収した。一方、別担持塗膜は、メディエータを含まない試薬液を調製し、その試薬液を担持用シートに点着した以外は、混合担持塗膜の場合と同様の方法を用いて作製した。
<試薬液>
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0) 10mM
メディエータ 6mM
タンパク質溶液 10mg/mLまたは20mg/mL
<メディエータ>
1−メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチルスルフェート(PMS)
9,10−フェナントレンキノン−2−スルホン酸ナトリウム(PQSA)
<タンパク質>
フルクトシルペプチドオキシダーゼ(FPOX)
グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)
免疫グロブリンG(IgG)
ウシ血清アルブミン(BSA)
その再溶解液を図1に示すバイオセンサAに点着し、電気化学測定を行った。電気化学測定は、バイオセンサAをポテンショスタットに接続し、作用極−対極間に0.2Vの電圧を30秒間印加し、印加後10秒経過した時の電流値をブランク電流とした。
結果を図9〜11に示す。また、ブランク電流の数値を表1に示す。図9はタンパク質だけを含む別担持塗膜の結果であり、図10は、メディエータに1−メトキシ−5−メチルフェナジニウムメチルスルフェート(PMS)を用いた混合担持塗膜の結果であり、図11は、メディエータに9,10−フェナントレンキノン−2−スルホン酸ナトリウム(PQSA)を用いた混合担持塗膜の結果である。タンパク質の別担持塗膜の場合、ブランク電流は25nA以下であった。また、メディエータの別担持塗膜の場合、PMSとPQSAのブランク電流は、それぞれ235nA、18nAであった。一方、混合担持塗膜では、タンパク質の別担持塗膜やメディエータの別担持塗膜に比べてブランク電流が増加し、特にメディエータにPMSを用いた場合、顕著に増加した。例えば、PQSAの場合、タンパク質の種類と濃度に応じて、75〜189nAまで増加した。これに対し、PMSの場合、タンパク質の種類と濃度に応じて、513〜2707nAまで増加した。この結果から、混合担持塗膜ではなく、別担持塗膜を試薬部に用いることで、ブランク電流を抑制できることが期待できる。なお、混合担持塗膜の場合、ブランク電流が大きいことの理由は必ずしも明らかではないが、塗液乾燥により酵素とメディエータの高濃度状態が持続し、酵素内の電子供与性をもつアミノ基がメディエータを一部還元することで、ブランク電流を増加させていることが考えられる。
Figure 2021089141
実施例1
<バイオセンサの作製>
図1のバイオセンサAを構成する絶縁性基材上の第1電極対の表面に、以下の試薬液1を4μL塗布し、25℃、湿度50%で約3時間乾燥して第1試薬部を形成した。一方、図1のバイオセンサAを構成するカバーの裏面に、以下の試薬液2を24μL塗布し、25℃、湿度50%で約3時間乾燥して第2試薬部を形成した。そして、図1に示すバイオセンサを作製した。
<試薬液1>
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0) 25mM
グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH) 2000U/mL
カルボキシメチルセルロース(CMC) 0.2%
ドデシルマルトシド 0.0065%
<試薬液2>
9,10−フェナントレンキノン−2−スルホン酸ナトリウム(PQSA) 10mM
バイオセンサAに以下の組成の被検液50μLを点着し、電気化学測定を行った。電気化学測定は、バイオセンサAをポテンショスタットに接続し、作用極−対極間に0.2Vの電圧を30秒間印加し、印加後10秒経過した時の電流値を測定した。
<被検液>
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0) 25mM
グルコース 0,20,50,100μM
図12に、グルコース濃度と検出電流値との関係を示す(△印)。0〜100μM
の範囲で直線関係が得られた。
比較例1
<バイオセンサの作製>
図1のバイオセンサAを構成する絶縁性基材上の第1電極対の表面に、以下の試薬液3を4μL塗布し、25℃、湿度50%で約3時間乾燥して試薬部を形成した以外は、実施例1と同様の方法により、バイオセンサを作製した。
<試薬液3>
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0) 25mM
グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH) 2000U/mL
9,10−フェナントレンキノン−2−スルホン酸ナトリウム(PQSA) 30mM
カルボキシメチルセルロース(CMC) 0.2%
ドデシルマルトシド 0.0065%
作製したバイオセンサに点着し、実施例1の場合と同様の方法により電気化学測定を行った。
図12に、グルコース濃度と検出電流値との関係を示す(○印)。0〜100μM
の範囲で直線関係が得られた。
(結果)
図12に示すように、実施例1の場合、比較例1に比べて、ブランク電流値が減少していることがわかる。S/N比(100μMの電流値/ブランク電流値)を算出すると、比較例1が2.29であるのに対し、実施例1では、5.27であった。これにより、本発明によれば、従来に比べ、S/N比を大幅に向上できることが確認できた。
本発明によれば、高精度の測定が可能なバイオセンサを提供することができる。
1,21,31 絶縁性基材
2,22,32 カバー
2a,2b,2c カバー開口部
22a,22b カバー開口部
32a,32b カバー開口部
3,23,33 スペーサ
3a,3b スペーサ開口部
23a スペーサ開口部
33a,33b スペーサ開口部
4,24,34 導電部
41,241,341 第1電極対
41a,241a,341a 作用極
41b,241b,341b 対極
42,342 第2電極対
42a,342a 作用極
42b,342b 対極
43,343 端子部
43a,43b,43c,43d 端子
243a,243b 端子
343a,343b,343c,343d 端子
44,242,344 リード部
44a,44b,44c,44d リード
242a,242b リード
344a,344b,344c,344d リード
5,25,351,352 非導電部
6,26,36 第1空間部
7,27,37 第2空間部
8,28,38 第1試薬部
9,29,39 第2試薬部

Claims (8)

  1. タンパク質とメディエータとを用いて被検液中の成分を分析するバイオセンサであって、
    絶縁性基材とカバーとの間にスペーサを介して形成された1つ以上の空間部を有し、
    少なくとも1つの前記空間部の内面には、導電部と非導電部とを有し、
    前記タンパク質を含む第1試薬部と前記メディエータを含む第2試薬部は前記内面の異なる場所に別々に配置され、前記第1試薬部と前記第2試薬部の少なくとも一方が、前記非導電部に配置されている、バイオセンサ。
  2. 前記第1試薬部と前記第2試薬部の一方が、前記非導電部に配置され、他方が前記導電部に配置されている、請求項1記載のバイオセンサ。
  3. 前記第1試薬部が前記導電部に配置され、前記第2試薬部が前記非導電部に配置されている、請求項1または2に記載のバイオセンサ。
  4. 前記第1試薬部と前記第2試薬部が、前記非導電部の異なる場所に配置されている、請求項1記載のバイオセンサ。
  5. 前記絶縁性基材は、対向する一対の主面を有し、前記空間部に露出する一方の主面は前記空間部の底面を構成し、前記カバーは、対向する一対の主面を有し、前記空間部に露出する一方の主面は前記空間部の頂面を構成し、前記スペーサは、少なくとも1つの開口部を有し、前記開口部の内面は前記空間部の側面を構成する、請求項1から4のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
  6. 前記底面が前記導電部を有し、前記頂面が前記非導電部を有する、請求項5記載のバイオセンサ。
  7. 前記底面が前記導電部と前記非導電部を有する、請求項5記載のバイオセンサ。
  8. 前記導電部が、少なくとも作用極と対極を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載のバイオセンサ。
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