JP2021088372A - 高衛生要件用飲料ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料に接触する部材における細菌の発生を回避する飲料ディスペンサを提供する。【解決手段】供給源102からの液体を脱イオン化するための脱イオン装置106と、脱イオン装置の下流の飲料調整装置の注入部が脱イオン装置の注出部と結合され、飲料調整装置の出力部がノズル132と結合される飲料調整装置とを備え、飲料調整装置、ノズルならびに飲料に接触する脱イオン装置の下流のすべての能動部材および、すべての受動部材、すべての結合構成は、水分に接触するどの表面において、生体不活性材料からなり、飲料ディスペンサの少量の飲料の滞留も回避できる。【選択図】図1

Description

本発明は、高衛生要件を満たす飲料ディスペンサに関する。特に、本発明は、家庭用、飲食店用、宿泊施設用、事業所用、医療機関用または介護施設用などの飲料ディスペンサに関する。飲料ディスペンサは、飲料をユーザの容器、例えばグラス、カラフェまたは携帯用ボトルに分注するように構成される。特に、本発明は、1人用または少人数グループ用の、ノズルによりカラフェまたはボトルなどの携帯用容器に飲料を分注するように構成される飲料ディスペンサに関する。少人数グループとは、2〜10人により形成されると考えらえる。飲料は、ノズルによりユーザの容器に注出される。
飲料ディスペンサは当業者に知られている。一方のタイプの飲料ディスペンサにおいては、ともに合成樹脂製である小型樽または袋が飲料ディスペンサのインレットに挿入され、樽または袋から飲料がノズルにより注出される。ある飲料ディスペンサは、望みに応じて炭酸水を供給でき、または望みに応じて水を冷却できる。他方のタイプの飲料ディスペンサは、水道水などの水源と接続される。水は、セディメントフィルタまたは活性炭フィルタなどにより濾過される。水は、イオン交換装置と炭酸水化装置により飲用に調整することもできる。
しかし、上記飲料ディスペンサは、飲料ディスペンサ内に細菌が発生するという不利な点を有する。これらの細菌は、先行技術の飲料ディスペンサにおいては除去することが困難だが、それは飲料ディスペンサが全般的に合成樹脂製であるためである。そのような合成樹脂は、細菌とその他の病原微生物が死滅する温度に加熱することができない。また、先行技術の飲料ディスペンサは、水が調整装置、例えば調節装置そして炭酸水化装置に滞留する場合があるという不利な点を有する。さらに、水は、合成樹脂製の結合構成またはバックテーパなどに滞留する場合がある。
欧州特許出願公開第3489200A1号公報
本発明の課題は、飲料に接触する部材における細菌の発生を回避する飲料ディスペンサを提供することである。
本発明の課題は、請求項1に記載の飲料ディスペンサにより達成される。従属請求項は、好ましい実施形態に関する。
本発明の課題は、液体を供給源、例えば蛇口または水道水で満たされるタンクから汲み取るためのインレットを備える飲料ディスペンサにより達成される。飲料ディスペンサは、飲料をユーザの携帯用容器、例えばグラス、カップ、携帯用カラフェまたは携帯用ボトルなどに注出するためのアウトレットをさらに備える。飲料ディスペンサのアウトレットは、ノズルにより形成されてよい。飲料ディスペンサは、注入部と注出部とを有する、供給源からの液体を脱イオン化するための脱イオン装置をさらに備える。脱イオン装置の注入部は飲料ディスペンサのインレットと結合される。脱イオン装置の注入部と飲料ディスペンサのインレットとの間に、セディメントフィルタまたは活性炭フィルタなどが結合されてよい。飲料ディスペンサは、注入部と注出部とを有する飲料調整装置をさらに備える。飲料調整装置の注入部は、脱イオン装置の注出部と結合される。飲料調整装置の出力部は、飲料ディスペンサのアウトレットと結合される。複数の飲料調整装置が直列および/または並列に配置されてよい。
本発明によると、飲料調整装置、アウトレットならびに飲料に接触する、脱イオン装置の下流のすべての能動部材およびすべての受動部材は、水分に接触するどの表面においても生体不活性材料からなる。生体不活性材料は、生体不活性金属であってよい。生体不活性材料は、細菌、病原微生物、バイオフィルム、バクテリアまたはウイルスなどの栄養とならない材料である。細菌は、合成樹脂とは異なり生体不活性材料においては発生できない。
飲料ディスペンサは、エンドユーザの使用に好適である。飲料ディスペンサが注出する飲料の量は、1人または10人以下のグループによる消費に好適である。
生体不活性材料は、生体不活性金属、ガラス、セラミック、二酸化ケイ素系材料(シリカ系材料)、ステンレス鋼、VA鋼、V1A鋼、V2A鋼、V3A鋼、V4A鋼、V5A鋼および/またはチタンを含んでよい。そのような鋼は、水分や他の飲料に接触する場合の腐食に対する抵抗性を有する。また、そのような鋼は、細菌の発生およびその表面におけるバイオフィルムの堆積を回避し、細菌、微生物、バクテリアおよびウイルスにいかなる栄養も与えない。
飲料ディスペンサの脱イオン装置は、逆浸透フィルタ、イオン交換装置および/または蒸留装置を備えてよい。飲料調整装置は、飲料をユーザが所望する温度に冷却または加熱するように構成されるフロー型調節装置を含んでよい。それに加えて、またはその代わりに、飲料調整装置は、二酸化炭素を飲料に供給するフロー型炭酸水化装置を含んでよい。その代りに、またはそれに加えて、飲料調整装置は、飲料、例えば脱イオン装置により脱イオン化された水をミネラル化するフロー型ミネラル化装置を含んでよい。
飲料調整装置がフロー型飲料調整装置であるため、滞留は脱イオン装置の下流で起こらない。これにより、細菌の発生またはバイオフィルムの堆積は、飲料に接触する部材においてさらに回避される。
少なくとも1つの飲料調整装置の注入ポートのチャネルの内径は、飲料調整装置の注入ポートと接続される導管の内径と等しい。少なくとも1つの飲料調整装置の注出ポートのチャネルの内径は、飲料調整装置の注出ポートと接続される導管の内径と等しい。それに加えて、またはその代わりに、脱イオン装置の注出ポートのチャネルの内径は、脱イオン装置の注出ポートと接続される導管の内径と等しい。
これにより、飲料が滞留して細菌の発生および/またはバイオフィルムの堆積の原因となる、バックテーパ、キャビティまたはデッドスペースなどが防止される。
飲料に接触する導管の表面の少なくとも一部は、電気めっきされてよい。飲料に接触する飲料調整装置の表面の少なくとも一部は、電気めっきされてよい。飲料に接触する脱イオン装置の表面の少なくとも一部は、電気めっきされてよい。この電気めっきステップにより、特に粗さが小さい、特に滑らかで平らな表面が形成される。これにより、細菌の発生、滞留およびバイオフィルムの堆積を防止できる。
少なくとも1つの導管は、円周溶接により製造されてよい。円周溶接は、導管の溶接方法として知られている。円周溶接は、溶接継目の粗さの小ささに関して比較的高い水準を提供する。これによりまた、細菌の発生、滞留およびバイオフィルムの堆積を防止する。
少なくとも1つの導管は、脱イオン装置のポートの開口部内に硬質はんだ付けされてよい。少なくとも1つの導管は、飲料調整装置のポートの開口部内に硬質はんだ付けされてよい。
飲料ディスペンサは、液体をバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物が死滅する温度に加熱するように構成される熱消毒装置をさらに備えてよい。熱消毒装置の注出部は、少なくとも1つの飲料調整装置の注入ポートと結合される。好ましくは、熱消毒装置の注出部は、脱イオン装置下流において最上流の飲料調整装置と結合される。熱消毒装置により注出される液体の温度は、少なくとも70℃、より好ましくは75℃以上、より好ましくは80℃以上、最も好ましくは90℃以上の温度であってよい。この高温により、導管または飲料調整装置における堆積が除去されることを確実にすることができる。さらに、いかなる生体物質、タンパク質、バクテリア、ウイルスまたは病原微生物なども死滅し、飲料ディスペンサ外に排出される。
飲料ディスペンサは、化学的消毒装置をさらに備えてよく、化学的消毒装置は、液体がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物を化学的に死滅させるように適合される液体を注出するように構成され、化学的消毒装置の注出部は、少なくとも1つの飲料調整装置の注入部と結合される。好ましくは、化学的消毒装置の注出部は、液体脱イオン装置下流において最上流の飲料調整装置の注入部と結合される。化学的消毒装置は、銀イオン、塩化物イオン、二酸化塩素イオン、炭酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、コカミンオキシド、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、エタノール、塩化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウムまたはオゾンなどを、少なくとも1つの飲料調整装置に流入する水に加えてもよい。
飲料調整装置の飲料に接触する表面そして飲料に接触する導管の表面が生体不活性材料からなるため、飲料と接触する表面を清浄化するために高温そして有効な化合物を用いてよい。このことは、合成樹脂製の表面が飲料と接触する先行技術の飲料ディスペンサでは不可能である。
飲料ディスペンサは、飲料分注モードと、熱消毒モードおよび/または化学的消毒モードとからなる少なくとも2つの動作モードにおいて、飲料ディスペンサを動作させるように構成される制御部をさらに備えてよい。好ましい実施形態において、飲料ディスペンサは、飲料分注モードと、熱消毒モードと、化学的消毒モードとからなる3つの動作モードにおいて制御部により動作されてよい。制御部は、熱消毒モードにおいて、液体が熱消毒装置を通過し、その後少なくとも1つの飲料調整装置を通過するように少なくとも1つのバルブを切り換えるように構成され、熱消毒装置は、熱消毒装置を通過する液体をバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物が熱により死滅する温度に加熱する。
制御部は、化学的消毒モードにおいて、液体が化学的消毒装置を通過し、その後少なくとも1つの飲料調整装置を通過するように少なくとも1つのバルブを切り換えるように構成され、化学的消毒装置は、液体がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物を化学的に死滅させるように適合されるように液体を注出するように構成される。制御部は、飲料分注モードにおいて、液体がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物が死滅する温度に加熱されないように熱消毒装置を制御し、化学的消毒装置がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物を死滅させるように適合される液体を注出しないように化学的消毒装置を制御するように構成される。これにより、制御部は、バイオフィルムまたは細菌などが、飲料に接触する導管または飲料調整装置の部材を被覆しないことを確実にすることができる。
1つの実施形態において、熱消毒装置および化学的消毒装置は、化学的消毒と熱消毒を行う単一の装置により構成されてよい。消毒装置は、薬剤を含む熱水を供給することにより、熱消毒と化学的消毒を同時に実施してもよい。
導管と少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の封止材は、
ポリテトラフルオロエチレンからなってよい。1つの実施形態において、封止材は、ポリテトラフルオロエチレンにより被覆されてよい。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、化学的に不活性であり生体不活性であるという有利な点を有する。これにより、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積を防止できる。ポリテトラフルオロエチレンはテフロン(登録商標)として市販されている。
1つの実施形態において、封止材は、フッ素エラストマーそしてバイトンとしても知られるフッ素ゴムからなってよい。1つの実施形態において、封止材は、ポリテトラフルオロエチレンにより被覆されるフッ素ゴムからなってよい。
フッ素ゴムは、生体不活性であるため、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積を防止する。
少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置と結合される導管は、径方向外方に導管の軸方向端部から延在するフランジを備えてよい。チャネルは、少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置のポートに形成され、飲料を少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置を通して導く。封止材は、フランジと少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置のポートのハウジングの壁との間に位置する。チャネル、封止材の内面および導管の内面の中心軸は一致する。ポートのハウジングは、チャネルの中心軸に対して垂直に設けられてよい。導管、封止材およびポートのチャネルの内径は同じ直径を有することで、滞留および細菌の発生を防止する。導管の内径、封止材の内径およびポートの内径が同じ直径を有するため、飲料が滞留する可能性があるバックテーパまたはキャビティは生じない。封止材は、円筒状封止材であってよい。
1つの実施形態において、封止材は、ハウジングの凹部に位置してよい。1つの実施形態において、封止材は、フランジと、チャネルの中心軸に対して垂直に延在するポートの外壁との間に挟まれてよい。フランジは、封止材のみと当接し、ポートおよび/またはハウジングの他の構成要素とは当接しない。他方の壁は、チャネルの最も外側のエッジ部から中心軸に対して垂直に延在してよい。
少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置と結合される導管は、径方向外方に第2導管の軸方向端部から延在するフランジを備えてよい。フランジと、少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置のポートのチャネルにおけるハウジングの壁との間の封止材は、フランジおよび/またはハウジングに形成される凹部に位置してよい。チャネルおよび導管の内面の中心軸は一致する。導管およびポートの内径は、同じ直径を有する。これによりまた、滞留および細菌の発生が防止されるのは、飲料が滞留する可能性があるバックテーパまたはキャビティがないからである。
少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置のポートは、第1直径を有する第1セクションと、第2直径を有する第2セクションと、第3直径を有する第3セクションとを備えるチャネルを備える。第1直径は第2直径よりも大きく、第2直径は第3直径よりも大きい。第1セクションはチャネルの開口部に併設され、第2セクションは第1セクションと第3セクションとの間に位置する。導管は、導管の(開口部における)軸方向端部から離間して位置するフランジを備え、軸方向端部および導管のフランジはポートの第1セクション内に挿入される。封止材は、フランジと、第1セクションおよび第2セクションの境界に形成される壁との間に位置し、導管の開口部は、第2セクションおよび第3セクションの境界に形成される壁に併設して位置する。第3セクションの内径は、導管の内径と等しい。これにより、導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成における滞留および細菌の発生を防止できる。封止材は、Oリングであってよい。
1つの実施形態において、チャネルを備えるポートは、少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置のハウジングに形成される。チャネルは、第1直径を有する第1セクションおよび第2直径を有する第2セクションを有し、第1直径は第2直径よりも大きい。導管は、導管の(開口部が位置する)軸方向端部から離間して位置するフランジを備える。軸方向端部(開口部)および導管のフランジはポートの第1セクション内に挿入される。封止材は、導管のフランジと、第1セクションと第2セクションとの間の境界セクションとの間に位置する。チャネルの第2セクションの内径は、導管の内径と等しいため、滞留、バイオフィルムの堆積および細菌の発生が起こる可能性があるキャビティおよびバックテーパを防ぐ。第2セクションの中心軸と導管の内面の中心軸は一致する。封止材は、Oリングまたは円筒状封止材であってよい。
1つの実施形態において、少なくとも1つの導管は、少なくとも1つの飲料調整装置および/または脱イオン装置のチャネルを有するポートと、圧縮嵌合により接続されてよい。チャネルの内径は少なくとも1つの導管の内径と等しいため、滞留、キャビティおよびバックテーパを防ぐ。チャネルの中心軸と導管の中心軸は一致する。
1つの実施形態において、飲料ディスペンサは、インレットからアウトレットへの液体流を生じさせるポンプを備えてよい。飲料ディスペンサは、ポンプと少なくとも1つの飲料調整装置とを制御する制御部をさらに備えてよい。制御部は、ユーザによる飲料分注の要求後、すべての飲料調整装置において同等の流量が達成されるようにポンプを制御する。これにより、滞留および細菌の発生およびバイオフィルムの堆積が防止される。先行技術の飲料ディスペンサにおいて、いくつかの部材は飲料を調整するためのタンクを備えている。例えば、冷却装置は、滞留水が冷却されるタンクを備える場合がある。また、先行技術の炭酸水化装置は、水が滞留し、二酸化炭素を加えられるタンクを備える場合がある。そのような滞留は、上述したように望ましくない。
1つの実施形態において、飲料分注のユーザ要求を所定期間にわたって受けていない場合、滞留に起因する細菌の発生は、脱イオン装置および少なくとも1つの飲料調整装置を通る強制飲料流を生じさせることにより予防できる。所定期間は3〜6時間であってよい。1つの実施形態において、強制流の間にドレンにより出される飲料(水)は、強制流の間の水消費を低減するため、供給源に再循環させることができる。
本発明に係る飲料調整装置は、飲料流を調整または切り換える、バルブまたはポンプまたはいかなる装置であってもよい。
本発明によると、滞留を回避するために、飲料はすべての飲料調整装置において同等の流量を有する。
以下、添付の図面を参照して、本発明を、例示的で非限定的な実施形態に関してさらに詳細に説明する。
本発明に係る飲料ディスペンサの概略全体図を示す。 導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成の第1実施形態を示す。 導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成の第2実施形態を示す。 導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成の第3実施形態を示す。 導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成の第4実施形態を示す。 導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成の第5実施形態を示す。 圧縮リングに基づく、導管と飲料調整装置および/または脱イオン装置との間の結合構成の第6実施形態を示す。 導管と導管がはんだ付けされる飲料調整装置および/または脱イオン装置および/またはバルブとの間の結合構成の実施形態を示す。
本発明に係る飲料ディスペンサ100を示す図1を参照して、飲料ディスペンサ100について説明する。飲料ディスペンサ100は、水道水またはタンクであってよい水源102と接続される。
水源102は、導管により、セディメントフィルタおよび/または活性炭フィルタを備えてよいプレフィルタ104と接続される。
プレフィルタ104は、脱イオン装置として機能する逆浸透フィルタ106と接続される。水源102から汲み取られる水は、逆浸透フィルタ106に入る前に、ポンプ105により加圧される。逆浸透フィルタ106の動作は当業者に知られているため、逆浸透フィルタ106の動作についてさらに詳細に説明する必要はない。望ましくない成分、例えばミネラルまたは重金属などが溶解している濃縮液および濾過された微生物はドレン109に出される。
脱イオン装置106により形成される透過液は、第1バルブ110と結合される導管に注出される。通常動作において、第1バルブ110は、水が第2バルブ112に供給されるように切り替えられ、通常動作において、第2バルブ112は、水が第3バルブ118に供給されるように切り替えられる。通常動作において、第3バルブ118と第4バルブ120は、逆浸透フィルタ106により注出される水(透過液)が飲料調整装置を形成するフロー型調節装置122に供給されるように切り替えられる。フロー型調節装置122は、水を制御部136により設定される温度に調節する。水は、フロー型調節装置122の注出部から、制御部136により設定されているように二酸化炭素を水に加えるフロー型炭酸水化装置124の注入部へと流れる。
飲料調整装置を形成もするフロー型炭酸水化装置124の注出部から、水は、飲料調整装置を形成もするフロー型ミネラル化装置126へと流れる。制御部136は、フロー型ミネラル化装置126により注出される水がユーザが所望するミネラルを含むようにミネラル化装置126を制御する。フロー型ミネラル化装置126は、ミネラル流体が充填された複数の容器を備えてよく、複数のマイクロ計量ポンプは、ミネラル流体をそれぞれ所望の量で、フロー型ミネラル化装置126の注入部を通ってフロー型ミネラル化装置126の注出部へと流れる水に吐出する。そのようなフロー型ミネラル化装置は、例えば、欧州特許出願番号EP18207971.5(特許文献1)に開示されており、参照により本明細書に組み込まれる。水は、フロー型ミネラル化装置126の注出部から第5バルブ128へと流れ、逆行汚染防止装置130を通過し、その後にノズルによりユーザの携帯用容器134へと注出される。ユーザの携帯用容器134は、グラス、カップ、ボトルまたはカラフェなどであってよい。ユーザの携帯用容器134は、1人用または例えば2〜10人の少人数グループ用に飲料を持ち運ぶのに好適であってよい。
第1バルブ110、第2バルブ112、第3バルブ118、第4バルブ120および第5バルブ128は制御部136により制御される。通常動作において、水は、逆浸透フィルタ106の透過液注出部から、第1バルブ110、第2バルブ112、第3バルブ118、第4バルブ120、フロー型調節装置122、フロー型炭酸水化装置124、フロー型ミネラル化装置126、第5バルブ128および逆行汚染防止装置130を通り、ノズル132を通って、ユーザの容器134内に流れる。通常動作は、飲料分注動作モードである。第1バルブ110、第2バルブ112、第3バルブ118、第4バルブ120、フロー型調節装置122、フロー型炭酸水化装置124、フロー型ミネラル化装置126、第5バルブ128、逆行汚染防止装置130およびノズル132の導管のすべての構成要素は、生体不活性の金属からなる。また、逆浸透フィルタ106の透過液の注出ポートは、生体不活性材料、特に生体不活性金属からなる。生体不活性金属は、ステンレス鋼、VA鋼、V1A鋼、V2A鋼、V3A鋼、V4A鋼、V5鋼またはチタンなどを含んでよい。生体不活性材料は、細菌、病原微生物、バイオフィルム、バクテリアまたはウイルスなどの栄養とならない材料である。細菌は、合成樹脂とは異なり生体不活性材料においては発生できない。これにより、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積が防止される。
図2〜7に関してさらに詳細に記載されるように、バックテーパおよびキャビティは、導管、バルブおよび飲料調整装置内に存在しない。これにより、細菌の発生、バクテリアの分散、ウイルスおよび/または病原微生物の分散を防止できる。
飲料分注動作モードにおいて、制御部136は、ユーザによる飲料分注の要求後、すべての飲料調整装置122、124、126において同等の流量が達成されるようにポンプ105を制御する。これにより、滞留および細菌の発生そしてバイオフィルムの堆積が防止される。先行技術の飲料ディスペンサにおいて、いくつかの部材は飲料を調整するためのタンクを備えている。例えば、先行技術の冷却装置は、滞留水が冷却されるタンクを備える場合がある。また、先行技術の炭酸水化装置は、水が滞留し、二酸化炭素を加えられるタンクを備える場合がある。そのような滞留は、上述したように望ましくない。
本発明によると、滞留を回避するために、飲料はすべての飲料調整装置において同等の流量を有する。流量は、フローセンサ121により監視されてよい。
飲料ディスペンサ100は、制御装置136と接続される熱消毒装置114とをさらに備える。熱消毒モードにおいて、制御部136は、水が導管108から熱消毒装置114に流入するように第1バルブ110を切り換え、水が熱消毒装置114からフロー型調節装置122、フロー型炭酸水化装置124およびフロー型ミネラル化装置126へと流れるように第4バルブ120を切り換える。第5バルブ128は、熱消毒モードにおいて、水が捨てられるドレン129へと水が流れるように制御部136により切り替えられる。
熱消毒装置114は、水をバクテリア、ウイルスおよび/または病原微生物が死滅する温度に加熱する。温度は、80℃以上、好ましくは90℃以上、より好ましくは95℃以上であってよい。水(飲料)に接触する表面が金属で形成されるため、表面をバクテリア、ウイルスおよび病原微生物が死滅する温度まで加熱することができる。このことは、合成樹脂製の表面が飲料に接触する先行技術の飲料ディスペンサでは不可能である。
本発明は、確実な消毒を、適切な期間の経過後、飲料ディスペンサの長期的な機能性を危うくすることなく実施できるという有利な点を有する。
飲料ディスペンサ100は、制御部136により制御される化学的消毒装置116をさらに備える。化学的消毒装置116は、例えば液体または固体材料などの清浄剤が挿入されてよい開口部117を備える。消毒剤は、銀イオン、塩化物イオン、二酸化塩素イオン、炭酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、コカミンオキシド、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、エタノール、塩化ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、オゾンを含んでよい。消毒剤は、バクテリア、ウイルスおよび/または病原微生物を死滅させるのに好適であってよい。
化学的消毒モードにおいて、制御部136は、水が逆浸透フィルタ106の透過液注出部から、消毒剤が水に加えられる化学的消毒装置116へと流れるように第1バルブ110と第2バルブ112を制御する。制御部136は、水が化学的消毒装置116からフロー型調節装置122、フロー型炭酸水化装置124およびフロー型ミネラル化装置126へと流れるように第3バルブ118と第4バルブ120を制御する。フロー型ミネラル化装置126の注出部から、水は、水が捨てられるドレン129へと水が流れるように切り替えられる第5バルブ128へと流れる。
水に接触する飲料調整装置122、124、126のすべての表面ならびにバルブ110、112、118、120および128のすべての表面が、化学的に比較的不活性である金属からなるため、水そして飲料に接触する多くの表面が合成樹脂からなる先行技術の装置とは異なり、表面は化学的消毒流体により損傷しない。これにより、飲料ディスペンサ100の寿命を縮めない、確実な化学的消毒が達成できる。
1つの実施形態において、熱消毒装置114および化学的消毒装置116は、熱消毒と化学的消毒を行う単一の装置により構成されてよい。消毒装置は、薬剤を含む熱水を供給することにより、熱消毒と化学的消毒を同時に実施してもよい。
1つの実施形態において、飲料分注のユーザ要求を所定期間にわたって受けていない場合、滞留に起因する細菌の発生は、脱イオン装置106および少なくとも1つの飲料調整装置122、124、126を通る強制飲料流を生じさせることにより予防できる。所定期間は3〜6時間であってよい。1つの実施形態において、強制流の間にドレン129により出される水は、強制流の間の水消費を低減するため、供給源102に再循環させることができる。
導管202と飲料調整装置210または脱イオン装置210との間の結合構成の第1実施形態を示す図2を参照する。導管202は、その軸方向端部に、導管202の軸方向端部から径方向に延在するフランジ204を備える。フランジ204は、飲料調整装置210または脱イオン装置210のポート220に締結されてよい。
ポート220は、飲料が飲料調整装置210内にもしくは外にまたは脱イオン装置210外に流れるチャネル212をさらに備える。チャネル212には、封止材219が設けられる凹部218が形成される。封止材219は、フランジ204および凹部218に接触する。
導管202の内径と封止材219の内径とチャネル212の内径は等しい。チャネル212の中心軸ならびに封止材219の内面の中心軸および導管202の内面の中心軸は一致する。これにより、滑らかな表面が、チャネル212との導管202の結合構成200に形成される。結合構成200における表面は、飲料が流れる部分にいかなるバックテーパまたはキャビティなども有さない。これにより、飲料の滞留が防止され、細菌の発生またはバイオフィルムの形成などを回避する。フランジ204は、ねじ(不図示)によりポート220に固定されてよい。
導管202に対して、補完導管206は、導管202、206がフランジ204、208を両側に有するように接続される。導管202、206は、円周溶接により接続されてよい。導管202、206の内面は、水の滞留を回避するために、表面を滑らかにするために電気めっきされてよい。さらに、チャネル212の内面は、表面粗さと水の滞留を低減するために電気めっきされてよい。
本質的に第1実施形態に対応する、本発明に係る結合構成300の第2実施形態を示す図3を参照する。導管302は、(開口部が位置する)その軸方向端部にフランジ304を備え、フランジ304は、導管302の軸方向に延在する。飲料調整装置310および/または脱イオン装置310に、ポート320が形成される。ポート320は、飲料を飲料調整装置310内におよび/もしくは外に導くかまたは飲料を脱イオン装置310外に導くチャネル312を備える。チャネル312の中心軸および導管302の内面の中心軸は一致する。チャネル312の内径は、導管302の内径と等しい。
例えば具体的にはOリングである封止材319は、フランジ304に形成される円状凹部318aおよび/またはポートに形成される円状凹部318bに位置する。円状凹部318a、318bは、チャネル312および導管302の中心軸を中心として形成されてよい。1つの実施形態において、単一の凹部がフランジ304に形成されてよく、または単一の凹部が飲料調整装置310および/または脱イオン装置310のハウジングまたはポート320に形成されてよい。
フランジ304は、ねじ(不図示)によりポート320に固定されてよい。
また、第2実施形態は、飲料の滞留を回避し、それにより細菌の発生およびバイオフィルムの形成を回避するための、バックテーパおよびキャビティを有さない結合構成300を提供する。
導管302の内面および/またはチャネル312の内面は、電気めっきにより滑らかにされてよい。図2に示される第1実施形態に関して上記したように、導管302は、円周溶接により他の導管(不図示)を用いて延長されてよい。
本質的に第1実施形態に対応する、本発明に係る結合構成400の第3実施形態を示す図4を参照する。導管402は、(開口部が位置する)その軸方向端部にフランジ404を備え、フランジ404は、導管402の軸方向に延在する。飲料調整装置410および/または脱イオン装置410に、ポート420が形成される。ポート420は、飲料を飲料調整装置410内におよび/もしくは外に導くかまたは飲料を脱イオン装置410外に導くチャネル412を備える。
例えば具体的には円筒状封止材である封止材419は、ポート420の外壁と当接して位置し、外壁は、チャネル412の外側エッジから延在する。ポート420の外壁は、チャネル412の中心軸に対して垂直であってよい。チャネルの外側エッジは、飲料調整装置410および/または脱イオン装置410のハウジングまたはポート420におけるチャネルのオリフィスであってよい。フランジ404は、ポート420の外壁に対向して位置する側の封止材419と当接する。言い換えると、封止材419は、ポート420の外壁と導管402のフランジとの間に挟まれる。
チャネル412の中心軸、封止材419の中心軸および導管402の内面の中心軸は一致する。チャネル412の内径は、導管402の内径および封止材419の内径と等しい。フランジ404は、ねじ(不図示)によりポート420に固定されてよい。
また、第3実施形態は、飲料の滞留を回避し、それにより細菌の発生およびバイオフィルムの形成を回避するための、バックテーパおよびキャビティを有さない結合構成400を提供する。
導管402の内面および/またはチャネル412の内面は、電気めっきにより滑らかにされてよい。図2に示される第1実施形態に関して上記したように、導管402は、円周溶接により他の導管(不図示)を用いて延長されてよい。
本発明に係る結合構成500の第4実施形態を示す図5を参照する。導管502は、導管502の軸方向端部から離間した位置に、導管502の径方向外方向に延在するフランジ504を備える。導管502の軸方向端部に、開口部513が形成される。フランジ504の開口部513は、飲料調整装置510および/または脱イオン装置510のポート520のチャネル512に位置する。チャネル512において、飲料は、飲料調整装置510内もしくは飲料調整装置510外に導かれるかまたは脱イオン装置510外に導かれる。チャネル512は、第1直径を有する第1セクション512aと、第2直径を有する第2セクション512bと、第3直径を有する第3セクション512cとを備える。第1セクション512aは、チャネル512の開口部513に併設される。第2セクション512bは、第1セクション512aと第3セクション512cとの間に位置する。第3セクションは、開口部513から第1セクション512aおよび第2セクション512bよりもさらに離間する。
導管502は、導管の軸方向端部(開口部)がチャネル512の第2セクション512bおよび第3セクション512cの境界に形成される壁に併設して位置するようにチャネル512内に挿入される。導管502のフランジ504もチャネル内に挿入され、第1セクションに位置する。フランジ504は、チャネル512の第1セクション512aと第2セクション512bとの間の移行部(境界)に位置する封止材519に接して、導管502の軸方向に通る。
チャネル512の中心軸は、導管502の内面の中心軸と一致する。チャネル512の内径は、導管502の内径と等しい。これにより、飲料が滞留する可能性があるバックテーパおよびキャビティが回避され、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積が防止される。
第1セクション512aにおいて、雌ねじが形成されてよい。雄ねじナットは、導管502の外面上を軸方向に可動に設けられてよい。雄ねじナットは、チャネルの第1セクション512aの雌ねじと係合する雄ねじを有してよい。雄ねじナットは、ポート520において導管502を締結するために、フランジ504を封止材519に対して押圧してよい。
チャネル512および内面502は、電気めっきされてよい。図2に示される第1実施形態に関して上記したように、補完導管が、円周溶接により導管502と接続されてよい。
導管602と飲料調整装置610または脱イオン装置610との間の結合構成600の第5実施形態を示す図6を参照する。導管602は、導管602の軸方向端部から離間して位置するフランジ604を備える。導管602の開口部は、導管602の軸方向端部に位置する。
飲料調整装置610または脱イオン装置610は、第1直径を有する第1セクション612aと、第2直径を有する第2セクション612bと備える導管を有するポート620を備える。第1直径は、第2直径よりも大きい。導管602の軸方向端部と、導管602の径方向外方に延在するフランジ604は、チャネル612の第1セクション612a内に位置する。導管602の軸方向端部は、第1セクション612aと第2セクション612bとの間の境界と当接する。チャネル612は、飲料を導管602内にまたは導管602から導くように構成される。フランジ604は、具体的にはOリングであってよい封止材619に対して押圧する。封止材619は、第1セクション612aと第2セクション612bとの間の境界に形成される壁とさらに当接する。これにより、流体は、導管602またはチャネル612から、フランジ604とチャネル612の第1セクション612aの内面とにより形成される凹部に流入できない。
チャネル612の第2セクション612bの内径は、導管602の内径と等しい。チャネル612の第2セクション612bの中心軸は、導管602の内面の中心軸と一致する。これにより、飲料が滞留する可能性があるため、細菌が発生する可能性がありバイオフィルムが堆積する可能性があるバックテーパおよびキャビティが回避される。導管602は、チャネル612の第1セクション612a内で雄ねじナットにより固定されてよく、第1セクション612aは、雄ねじナットの雄ねじと係合する雌ねじ(不図示)を備える。雄ねじナットは、導管602上を軸方向に可動に設けられてよい。
チャネル612および導管602の内面は、表面粗さを低減するために、電気めっき処理されてよい。図2に関して上記したように、補完導管が、円周溶接により導管602と接続されてよい。
飲料調整装置710または脱イオン装置710のポート720間の結合構成700の第6実施形態を示す図7を参照する。結合構成700は、当業者には圧縮嵌合として知られている。導管702は、飲料調整装置710または脱イオン装置710のポート720のチャネル712と結合される。チャネル712の内径は、導管702の内径と等しい。円筒状封止材719は、導管702とチャネル712との間に設けられる。ポート720は、導管702が設けられるテーパセクション732を備える。テーパ部材734は、テーパセクション732と導管702の外壁との間に設けられる。テーパ部732は、雄ねじを備える。雌ねじを備えるユニオンナットまたは結合ナット730は、圧縮リング734のテーパ部がテーパセクション732の外開きテーパ部と係合するように圧縮リング734を押圧するために、テーパセクション732の雄ねじと係合する。圧縮リング734のテーパセクションは、圧縮リング734の径方向外方部に位置する。テーパセクション732のテーパ部は、テーパセクション732の径方向内方部に設けられる。テーパセクション732の雄ねじは、テーパセクション732の径方向外方部に設けられる。
導管は、約3〜約10mm、好ましくは約3〜約8mmの範囲の内径を有してよい。
上記のように、第1〜6実施形態のチャネル212、312、412、512、612、712と、導管202、303、402、502、602、702の少なくとも内面は、生体不活性金属、例えば、ステンレス鋼、VA鋼、V1A鋼、V2A鋼、V3A鋼、V4A鋼、V5A鋼またはチタンなどにより形成されてよい。そのような材料は、バイオフィルムの形成および細菌の発生を防止する。さらに、そのような材料は、チャネル、導管および飲料調整装置の部材の寿命を危うくすることなく、熱によりおよび/または化学的に消毒できる。
上記のように、導管202、302、402、502、602、702と少なくとも1つの飲料調整装置210、310、410、510、610、710および/または脱イオン装置210、310、410、510、610、710との間の第1〜6実施形態の封止材219、319、419、519、619、719は、ポリテトラフルオロエチレンからなってよい。1つの実施形態において、鋼は、ポリテトラフルオロエチレンにより被覆されてよい。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、化学的に不活性であり生体不活性であるという有利な点を有する。これにより、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積を防止できる。ポリテトラフルオロエチレンはテフロン(登録商標)として市販されている。1つの実施形態において、封止材は、フッ素エラストマーそしてバイトンとしても知られるフッ素ゴムからなってよい。1つの実施形態において、封止材は、ポリテトラフルオロエチレンにより被覆されるフッ素ゴムからなってよい。フッ素ゴムは、生体不活性であるため、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積を防止する。
導管802が飲料調整装置810、脱イオン装置810および/またはバルブ810に形成されるポート820にはんだ付けされる、結合構成800を示す図8を参照する。ポート820は、飲料を飲料調整装置810、脱イオン装置810および/もしくはバルブ810内または外に導く導管802を備える。導管802およびチャネル812の中心軸は一致する。導管802の内径は、チャネル812の内径と等しい。導管802の内径および/またはチャネル812の内径と比較してより大きい内径を有する円筒状凹部818は、ポート820に形成される。
導管802は、円筒状凹部818に部分的に設けられる。この実施形態において、円筒状凹部818に設けられる導管802の部分は、円筒状凹部818に、特に硬質はんだ付けによりはんだ付けされる。はんだ付け材料819は、円筒状凹部818内に配置され、導管802と円筒状凹部818との間のあらゆる隙間を封止する。
図8に示される結合構成は、滞留が生じる可能性がある、いかなるバックテーパまたはキャビティも含まない。これにより、細菌の発生、病原性バイオフィルムの堆積、病原微生物、バクテリアおよびウイルスが防止される。
図8において、円筒状凹部818は、飲料調整装置810、脱イオン装置810および/またはバルブ810の外壁から突出する円筒状凸部821において形成される。円筒状凹部819が導管812に形成され、円筒状凹部818がポート820の壁におけるチャネルのオリフィスから、内方向に、飲料調整装置810、脱イオン装置810および/またはバルブ810内へと延在する場合、そのような円筒状凸部821はなくてもよい。
本発明は、細菌の発生およびバイオフィルムの堆積を防止できるという有利な点を提供する。このことは、合成樹脂からなり、バックテーパおよびキャビティを含む結合構成を備える先行技術の飲料ディスペンサでは確保できない。また、本発明に係る飲料ディスペンサは、飲料ディスペンサの部材の寿命を危うくすることなく、熱によりおよび/または化学的に消毒できる。
100 飲料ディスペンサ
102 水源(供給源)
104 プレフィルタ
105 ポンプ
106 逆浸透フィルタ(脱イオン装置)
108 導管
109,129 ドレン
110 第1バルブ
112 第2バルブ
118 第3バルブ
120 第4バルブ
128 第5バルブ
114 熱消毒装置
116 化学的消毒装置
117 開口部
121 フローセンサ
122 フロー型調節装置
124 フロー型炭酸水化装置
126 フロー型ミネラル化装置
130 逆行汚染防止装置
132 ノズル
134 容器
136 制御部
200〜800 結合構成
202〜802 導管
204〜804,208 フランジ
206 補完導管
210〜810 飲料調整装置/脱イオン装置
212〜812 チャネル
512a,b,c セクション
612a,b セクション
513 開口部
218,818,819 凹部
219〜719 封止材
220〜820 ポート
730 ユニオン/結合ナット
732 テーパセクション
734 圧縮リング

Claims (15)

  1. ‐液体を供給源から汲み取るためのインレットと、
    ‐飲料をユーザの携帯用容器に注出するためのアウトレットと、
    ‐注入部と注出部とを有する、前記供給源からの前記液体を脱イオン化するための脱イオン装置であって、前記脱イオン装置の前記注入部は前記インレットと結合される、脱イオン装置と、
    ‐注入部と注出部とを有する飲料調整装置であって、前記飲料調整装置の前記注入部が前記脱イオン装置の前記注出部と結合され、前記飲料調整装置の前記出力部が前記アウトレットと結合される、飲料調整装置と、を備え、
    ‐前記飲料調整装置、前記アウトレットならびに前記飲料に接触する、前記脱イオン装置の下流のすべての能動部材およびすべての受動部材は、水分に接触するどの表面においても生体不活性材料からなる、飲料ディスペンサ。
  2. 前記生体不活性材料は、
    ‐生体不活性金属、
    ‐ガラス、
    ‐セラミック、
    ‐二酸化ケイ素系材料、
    ‐ステンレス鋼、
    ‐VA鋼、
    ‐V1A鋼、
    ‐V2A鋼、
    ‐V3A鋼、
    ‐V4A鋼、
    ‐V5A鋼、
    ‐チタン、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
  3. 前記脱イオン装置は、
    ‐逆浸透フィルタ、
    ‐イオン交換装置、
    ‐蒸留装置、
    のうちの少なくとも1つを備え、
    前記飲料調整装置は、
    ‐フロー型調節装置、
    ‐フロー型炭酸水化装置、
    ‐フロー型ミネラル化装置、
    のうちの少なくとも1つを備える、請求項1または2に記載の飲料ディスペンサ。
  4. ‐少なくとも1つの前記飲料調整装置の注入ポートのチャネルの内径は、前記飲料調整装置の前記注入ポートと接続される導管の内径と等しく、かつ/または、
    ‐少なくとも1つの前記飲料調整装置の注出ポートのチャネルの内径は、前記飲料調整装置の前記注出ポートと接続される導管の内径と等しく、かつ/または、
    ‐前記脱イオン装置の注出ポートのチャネルの内径は、前記脱イオン装置の前記注出ポートと接続される導管の内径と等しい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  5. ‐前記飲料に接触する前記導管の表面の少なくとも一部は、電気めっきされ、
    ‐前記飲料に接触する前記飲料調整装置の表面の少なくとも一部は、電気めっきされ、
    ‐前記飲料に接触する前記脱イオン装置の表面の少なくとも一部は、電気めっきされ、
    ‐少なくとも1つの導管は、円周溶接により製造され、
    ‐少なくとも1つの導管は、前記脱イオン装置のポートの開口部内に硬質はんだ付けされ、かつ/または、
    ‐少なくとも1つの導管は、前記飲料調整装置のポートの開口部内に硬質はんだ付けされる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  6. 液体をバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物が死滅する温度に加熱するように構成される熱消毒装置をさらに備え、前記熱消毒装置の注出部は少なくとも1つの前記飲料調整装置の前記注入部と結合される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  7. 化学的消毒装置をさらに備え、前記化学的消毒装置は、前記液体がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物を死滅させるように適合されるように前記液体を注出するように構成されるのであって、前記化学的消毒装置の注出部は、少なくとも1つの前記飲料調整装置の前記注入部と結合される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  8. 飲料分注モードと、
    ‐熱消毒モードおよび
    ‐化学的消毒モード
    のうちの少なくとも1つからなる少なくとも2つの動作モードにおいて、前記飲料ディスペンサを動作させるように構成される制御部をさらに備え、
    ‐前記制御部は、前記飲料分注モードにおいて、前記液体がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物が死滅する温度に加熱されないように熱消毒装置を制御し、化学的消毒装置がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物を死滅させるように適合される液体を注出しないように前記化学的消毒装置を制御するように構成され、
    ‐前記制御部は、前記熱消毒モードにおいて、液体が前記熱消毒装置を通過し、その後少なくとも1つの前記飲料調整装置を通過するように少なくとも1つのバルブを切り換えるように構成されるのであって、前記熱消毒装置は、前記熱消毒装置を通過する前記液体をバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物が死滅する温度に加熱し、かつ/または、
    ‐前記制御部は、前記化学的消毒モードにおいて、液体が前記化学的消毒装置を通過し、その後少なくとも1つの前記飲料調整装置を通過するように少なくとも1つのバルブを切り換えるように構成されるのであって、前記化学的消毒装置は、前記液体がバクテリアおよび/またはウイルスおよび/または病原微生物を死滅させるように適合されるように前記液体を注出するように構成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  9. 導管と少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置との間の封止材は、
    ‐前記封止材がポリテトラフルオロエチレンからなり、
    ‐前記封止材がポリテトラフルオロエチレンにより被覆され、
    ‐前記封止材がフッ素ゴムからなり、
    ‐前記封止材がポリテトラフルオロエチレンにより被覆されるフッ素ゴムからなる、
    ことのうちの少なくとも1つの特性を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  10. ‐少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置と結合される導管は、径方向外方に前記導管の軸方向端部から延在するフランジを備え、
    ‐チャネルは、少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置のポートに形成され、飲料を少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置を通して導き、
    ‐封止材は、前記フランジと少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置の前記ポートのハウジングの壁との間に位置するのであって、
    ‐前記チャネル、前記封止材の内面および前記導管の内面の中心軸は一致し、前記導管、前記封止材および前記ポートの前記チャネルの内径は同じ直径を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  11. ‐少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置と結合される導管は、径方向外方に前記導管の軸方向端部から延在するフランジを備え、
    ‐前記フランジと、少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置のポートのチャネルにおけるハウジングの壁との間の封止材は、前記フランジと前記ハウジングのうちの少なくとも1つに形成される凹部に位置するのであって、
    ‐前記チャネルおよび前記導管の内面の中心軸は一致し、前記導管の内径と前記ポートの前記チャネルの内径は等しい、請求項1〜10のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  12. ‐少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置のポートは、第1直径を有する第1セクションと、第2直径を有する第2セクションと、第3直径を有する第3セクションとを備えるチャネルであって、前記第1直径は前記第2直径よりも大きく、前記第2直径は前記第3直径よりも大きいのであって、前記第1セクションは前記チャネルの開口部に併設して位置し、前記第2セクションは前記第1セクションと前記第3セクションとの間に位置する、チャネルを備え、
    ‐導管は、前記導管の軸方向端部から離間して位置するフランジであって、前記軸方向端部および前記導管の前記フランジは前記ポートの前記第1セクション内に挿入される、フランジを備え、
    ‐封止材は、前記フランジと、前記第1セクションおよび前記第2セクションの境界に形成される壁との間に位置し、前記導管の開口部は、前記第2セクションおよび前記第3セクションの境界に形成される壁に併設して位置し、
    ‐前記第3セクションの内径は、前記導管の内径と等しい、請求項1〜11のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  13. ‐第1直径を有する第1セクションおよび第2直径を有する第2セクションを有するチャネルを備えるポートは、少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置のハウジングに形成されるのであって、前記第1直径は前記第2直径よりも大きく、
    ‐導管は、前記導管の軸方向端部から離間して位置するフランジであって、前記軸方向端部および前記導管の前記フランジは前記チャネルの前記第1セクション内に挿入される、フランジを備え、
    ‐封止材は、前記導管の前記フランジと、前記第1セクションと前記第2セクションとの間の境界セクションとの間に位置し、
    ‐前記第2セクションの内径は、前記導管の内径と等しく、
    ‐前記第2セクションの中心軸と前記導管の内面の中心軸は一致する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  14. 少なくとも1つの導管は、少なくとも1つの前記飲料調整装置および/または前記脱イオン装置のチャネルを有するポートと、圧縮嵌合により接続される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
  15. ‐前記インレットから前記アウトレットへの液体流を生じさせるポンプと、
    ‐前記ポンプと少なくとも1つの前記飲料調整装置とを制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、ユーザによる飲料分注の要求後、すべての前記飲料調整装置において同じ流量が達成されるように前記ポンプを制御する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサ。
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