JP2021088126A - ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置 - Google Patents

ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021088126A
JP2021088126A JP2019219942A JP2019219942A JP2021088126A JP 2021088126 A JP2021088126 A JP 2021088126A JP 2019219942 A JP2019219942 A JP 2019219942A JP 2019219942 A JP2019219942 A JP 2019219942A JP 2021088126 A JP2021088126 A JP 2021088126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle head
resin
resin material
gear
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019219942A
Other languages
English (en)
Inventor
政良 白石
Masayoshi Shiraishi
政良 白石
佐藤 幸一
Koichi Sato
幸一 佐藤
弘明 小鹿
Hiroaki Kojika
弘明 小鹿
康雄 須藤
Yasuo Sudo
康雄 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippo Co Ltd
Original Assignee
Nippo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippo Co Ltd filed Critical Nippo Co Ltd
Priority to JP2019219942A priority Critical patent/JP2021088126A/ja
Publication of JP2021088126A publication Critical patent/JP2021088126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】樹脂材料を効果的に搬送して吐出する。【解決手段】ノズルヘッドは、樹脂材料を溶融させて吐出し積層することによって三次元造形物を作製する三次元造形装置に用いられるノズルヘッドにおいて、前記樹脂材料を流通させる樹脂経路を内部に有するノズルヘッド本体と、前記樹脂材料を前記樹脂経路に導入する導入口と、前記樹脂材料を前記樹脂経路から吐出する吐出口と、前記ノズルヘッド本体に設けられ、前記樹脂経路を流通する樹脂材料を加熱して溶融させる加熱手段と、前記ノズルヘッド本体の前記樹脂経路に設けられ、前記樹脂材料を前記導入口から前記樹脂経路内に引き込むと共に、前記樹脂材料を前記吐出口から吐出させるように前記樹脂経路内から押し出す引込押出機構とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置に関する。
従来から熱溶解積層法(FDM:Fused Deposition Modeling)により三次元造形物を作製する三次元造形装置では、熱可塑性を有するPLA(Polylactic Acid)やABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の常温で硬い樹脂材料を糸状(フィラメント状)にした原料(フィラメント樹脂)を用いている。
このフィラメント樹脂は、吐出口を有するノズルヘッドの溶融部よりも前段に設けられたギア駆動等の搬送機構によってノズルヘッドへ搬送され、この搬送機構によるノズルヘッドへの搬送力によって三次元造形物を積層するために溶融された状態で吐出口から吐出される(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2018−51998号公報 特開2018−89923号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示された従来技術の搬送機構及びノズルヘッドの構造では、搬送機構により送り出されるフィラメント樹脂が、搬送機構よりも後段に設けられたノズルヘッドの溶融部に移動し、この溶融部において溶融されたのち、搬送機構が送り出すフィラメント樹脂によって順次押し出されてノズルヘッドの吐出口から吐出される。
このため、搬送されるフィラメント樹脂は硬質であることが前提である。もし、搬送及び溶融されるフィラメント樹脂の材質が軟質であったり、或いは搬送機構の搬送力が大きかったりすることにより、例えばフィラメント樹脂が溶融した樹脂を押し出す際に発生する反作用の力がフィラメント樹脂の剛性よりも大きくなってしまうような場合には、搬送機構からノズルヘッドへ至る途中でフィラメント樹脂が屈曲してしまうことがある。このような場合、屈曲の影響によりノズルヘッドの吐出口から溶融した樹脂を吐出することができなくなってしまい、三次元造形物の積層が停止してしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、樹脂材料を効果的に搬送して吐出することができるノズルヘッド及びそれを用いた三次元造形装置を提供することを目的とする。
本発明に係るノズルヘッドは、樹脂材料を溶融させて吐出し積層することによって三次元造形物を作製する三次元造形装置に用いられるノズルヘッドにおいて、前記樹脂材料を流通させる樹脂経路を内部に有するノズルヘッド本体と、前記樹脂材料を前記樹脂経路に導入する導入口と、前記樹脂材料を前記樹脂経路から吐出する吐出口と、前記ノズルヘッド本体に設けられ、前記樹脂経路を流通する樹脂材料を加熱して溶融させる加熱手段と、前記ノズルヘッド本体の前記樹脂経路に設けられ、前記樹脂材料を前記導入口から前記樹脂経路内に引き込むと共に、前記樹脂材料を前記吐出口から吐出させるように前記樹脂経路内から押し出す引込押出機構とを備えたことを特徴とする。
本発明の一実施形態において、前記引込押出機構は、前記樹脂経路内に少なくとも一部の歯が配置されて前記樹脂経路内の樹脂材料を前記吐出口に向けて移送する第1の歯車と、前記第1の歯車を回転駆動する駆動手段とを有する。
本発明の他の実施形態において、前記第1の歯車と噛合して回転する第2の歯車を備え、前記駆動手段は、前記第1の歯車を直接駆動するか、又は前記第2の歯車を介して前記第1の歯車を駆動する。
本発明の更に他の実施形態において、前記樹脂経路内の前記樹脂材料の状態を検出する状態検出手段を前記ノズルヘッド本体の内部に備える。
本発明の更に他の実施形態において、前記状態検出手段は、前記樹脂経路内における前記樹脂材料の温度を検出可能に配置されたサーミスタである。
本発明の更に他の実施形態において、前記樹脂材料を前記ノズルヘッド本体の外部から前記導入口を介して前記樹脂経路に搬送する搬送機構を更に備える。
本発明に係る三次元造形装置は、樹脂材料を溶融させて吐出するノズルヘッドと、前記ノズルヘッドの動作を制御する制御部と、を備え、前記ノズルヘッドによって前記樹脂材料を積層することによって三次元造形物を作製する三次元造形装置であって、前記ノズルヘッドは、前記樹脂材料を流通させる樹脂経路を内部に有するノズルヘッド本体と、前記樹脂材料を前記樹脂経路に導入する導入口と、前記樹脂材料を前記樹脂経路から吐出する吐出口と、前記ノズルヘッド本体に設けられ、前記樹脂経路を流通する樹脂材料を加熱して溶融させる加熱手段と、前記ノズルヘッド本体の前記樹脂経路に設けられ、前記樹脂材料を前記導入口から前記樹脂経路内に引き込むと共に、前記樹脂材料を前記吐出口から吐出させるように前記樹脂経路内から押し出す引込押出機構とを有し、前記制御部は、前記引込押出機構を含む前記ノズルヘッドの動作を制御することを特徴とする。
本発明の一実施形態において、前記ノズルヘッドは、前記樹脂経路内の前記樹脂材料の状態を検出する状態検出手段を前記ノズルヘッド本体の内部に備え、前記ノズルヘッドの前記引込押出機構は、前記樹脂経路内に少なくとも一部の歯が配置されて前記樹脂経路内の樹脂材料を前記吐出口に向けて移送する第1の歯車と、前記第1の歯車を回転駆動する駆動手段とを有し、前記制御部は、前記状態検出手段からの検知信号に基づいて、前記加熱手段の加熱動作を制御すると共に、前記引込押出機構の前記駆動手段による前記第1の歯車の回転動作を制御する。
本発明の他の実施形態において、前記第1の歯車と噛合して回転する第2の歯車を備え、前記駆動手段は、前記第1の歯車を直接駆動するか、又は前記第2の歯車を介して前記第1の歯車を駆動する。
本発明の更に他の実施形態において、前記ノズルヘッドは、前記樹脂材料を前記ノズルヘッド本体の外部から前記導入口を介して前記樹脂経路に搬送する搬送機構を更に有する。
本発明によれば、樹脂材料を効果的に搬送して吐出することができる。
本発明の第1の実施形態に係るノズルヘッドを概略的に示す断面図である。 同ノズルヘッドの周辺構造を含めて概略的に示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るノズルヘッドを概略的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るノズルヘッドを概略的に示す断面図である。 同ノズルヘッドの周辺構造を含めて概略的に示す説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係るノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置を詳細に説明する。ただし、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るノズルヘッドを概略的に示す断面図、図2はこのノズルヘッドの周辺構造を含めて概略的に示す説明図である。まず、第1の実施形態に係るノズルヘッドを備えた三次元造形装置として、これら図1及び図2に示すノズルヘッド及び周辺構造を有する3Dプリンタ(図示せず)を例に挙げて説明する。なお、3Dプリンタは、溶融樹脂を吐出して積層することで三次元造形物を作製するものであるが、基本的な構造については既知であるので、ここでは説明が必要な場合を除いて主要な説明を割愛する。また、以下の説明に用いられる図面においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1に示すように、例えば3Dプリンタに用いられる第1の実施形態のノズルヘッド1は、例えば外形が矩形状に形成され、内部に樹脂材料としてのフィラメント樹脂10が流通する樹脂経路12が形成されたノズルヘッド本体1aを有する。フィラメント樹脂10は、例えばABS、PLA、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)等の樹脂と共に、比較的柔らかなエラストマー系の樹脂を用いることができる。
ノズルヘッド本体1aは、熱伝導率の高い金属材料、例えばアルミニウムや銅等により形成されている。また、ノズルヘッド1は、樹脂経路12につながる導入口21aと吐出口9aとを有する。導入口21aは、例えばノズルヘッド本体1aの上方の端部に形成され、固形状態のフィラメント樹脂10を樹脂経路12に導入するために設けられている。吐出口9aは、ノズルヘッド本体1aの下方の端部に形成され、フィラメント樹脂10が溶融された溶融樹脂10aを樹脂経路12から吐出するために設けられている。
更に、ノズルヘッド1は、フィラメント樹脂10を導入口21aから樹脂経路12内に引き込むと共に、フィラメント樹脂10を溶融させた溶融樹脂10aを吐出口9aから吐出可能となるように樹脂経路12内から押し出す引込押出機構としての歯車ポンプ2を有する。
なお、本実施形態においては、ノズルヘッド本体1aの導入口21aには、フィラメント樹脂10を固形状態に保つためにノズルヘッド本体1aからの熱を除去するヒートブレークパイプ11がジョイント21を介して取り付けられている。また、ノズルヘッド本体1aの吐出口9aには、溶融樹脂10aを三次元ステージ(図示せず)上に吐出するためのノズル9が取り付けられている。
但し、これら導入口21a、吐出口9a及びこれらの周辺の構成は、このような形態に限定されるものではなく、ノズルヘッド本体1aの導入口21a及び吐出口9aに、ヒートブレークパイプ11及びノズル9がノズルヘッド本体1aと一体で形成される等の種々の形成態様を採り得る。また、ノズルヘッド1の樹脂経路12は、導入口21aから吐出口9aにかけて従来のように上下方向に直線状ではなく、鈍角クランク状(クランクを構成する2本の平行な線分とこれを繋ぐ線分とがなす角度が鈍角となるクランク状)となるように形成されている。
更に、ノズルヘッド1は、ノズルヘッド本体1aの樹脂経路12内のフィラメント樹脂10を加熱する加熱手段としてのヒータ7を備える。そして、ノズルヘッド1は、樹脂経路12内のフィラメント樹脂10(及び/又は溶融樹脂10a)の状態を検出する状態検出手段の一つとして、例えば樹脂経路12内におけるフィラメント樹脂10(及び/又は溶融樹脂10a)の温度を検出可能に配置されたサーミスタ8を備える。
これらヒータ7及びサーミスタ8は、ノズルヘッド本体1aの内部に設けられていればその配置態様は種々のものを採り得るが、例えばヒータ7については、より好ましくは歯車ポンプ2及び吐出口9aに近い所定位置に配置されることが望ましい。また、サーミスタ8については、樹脂経路12内のフィラメント樹脂10(又は溶融樹脂10a)の温度を適切に検出し得る所定位置に配置されることが望ましい。ヒータ7とサーミスタ8が適切な位置に配置されていれば、フィラメント樹脂10のガラス転移温度や融点等を利用した歯車ポンプ2によるフィラメント樹脂10の引き込みや溶融樹脂10aの押し出しを最適な状態で行うことが可能となる。
ノズルヘッド1の歯車ポンプ2は、樹脂経路12のクランク部に樹脂経路12と一体となるように形成されたポンプ室2aと、このポンプ室2a内に収容された第1の歯車である駆動歯車4と備える。駆動歯車4は、駆動手段であるステッピングモータ等の駆動モータ13によって、回転軸3を中心に、ポンプ室2a内において、図中矢印Rで示す樹脂送り方向に回転するように構成されている。この歯車ポンプ2は、ヒータ7及び駆動モータ13の熱による影響を排除するため、図2に示すように構成されている。まず、駆動モータ13の回転軸3aと駆動歯車4の回転軸3とがカプラ14を介して接続され、駆動モータ13と駆動歯車4の熱によるミスアライメントの影響を極力排除している。また、駆動歯車4側からの熱の伝達を断つために、ヒートブレーク15を介して駆動歯車4の回転軸3が取り付けられている。更に、駆動モータ13には、ノズルヘッド本体1aの熱による各種の悪影響を防ぐために、伝熱ステー22を介して放熱のための冷却ファン16が取り付けられている。冷却ファン16は、回転軸3,3aに冷風を供給する。
歯車ポンプ2の駆動歯車4は、ポンプ室2a内に収容された際に、例えばノズルヘッド本体1aの樹脂経路12内に、少なくとも一部の歯が位置するように配置される。これにより、駆動歯車4は、少なくとも一部の歯が樹脂経路12内のフィラメント樹脂10に引っ掛かり(食い込み、又はフックし)、駆動歯車4の回転によって、フィラメント樹脂10を、導入口21aを介して樹脂経路12内に引き込むと共に、導入されたフィラメント樹脂10を吐出口9a側に押し出すように機能する。
歯車ポンプ2の駆動歯車4がこのように配置されることにより、駆動歯車4を矢印R方向に回転させると、その歯によって、樹脂経路12内のフィラメント樹脂10を引っ掛けて(フックさせて)、フィラメント樹脂10を、導入口21aを介して樹脂経路12内に導入することができる。これと共に、溶融されたフィラメント樹脂10の溶融樹脂10aを吐出口9aの方に向けて順次送り出すことができる。
このように構成された第1の実施形態のノズルヘッド1は、フィラメント樹脂10を引き込み押し出す搬送機構と押出機構の両機能を備えた引込押出機構としての歯車ポンプ2が、ノズルヘッド1のノズルヘッド本体1a内にヒータ7と共に設けられている。このため、フィラメント樹脂10を搬送する搬送機構とそれを溶融させるヒータが内蔵されたノズルヘッドとが、別体に構成されていた従来のものと比べて、ノズルヘッド1全体の小型化を図ることが可能となる。
また、歯車ポンプ2によりフィラメント樹脂10をノズルヘッド本体1a内にフッキングにより引き込んで溶融させた溶融樹脂10aを吐出する構造のため、従来のようなノズルヘッドにおけるフィラメント樹脂の屈曲による問題が発生することはなく、特に軟質の樹脂材料に対しても効果的に搬送して吐出することが可能となる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係るノズルヘッドを概略的に示す断面図である。なお、以降の説明において、既に説明した部分と同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図3に示すように、第2の実施形態のノズルヘッド1Aは、引込押出機構としての歯車ポンプ2Aが、第1の歯車である駆動歯車4と共に第2の歯車である従動歯車6を備える点が、駆動歯車4のみを備える構成の第1の実施形態のノズルヘッド1とは相違している。具体的には、ノズルヘッド本体1aには、ポンプ室2aに樹脂経路12とは反対側で隣接し、一部がポンプ室2aと融合するポンプ室2bが設けられる。ノズルヘッド1Aを構成する歯車ポンプ2Aは、ポンプ室2a内に収容された駆動歯車4の他に、ポンプ室2b内に、回転軸5を中心として回転可能に配置された従動歯車6を有する。従動歯車6は、ポンプ室2a内に配置された駆動歯車4と噛合して、図中矢印Rrで示す回転方向に従動回転するように構成されている。
このように構成されたノズルヘッド1Aにおいては、歯車ポンプ2Aの駆動歯車4の歯に付着し、駆動歯車4の動きに追従して吐出口9aから引き戻されようとする溶融樹脂10aの流れを、駆動歯車4と従動歯車6との噛合動作により、断ち切ることができる。
これにより、各ポンプ室2a,2b内へ溶融樹脂10aが積極的に入り込むことを防止すると共に、吐出口9a側に押し出す動きが阻害されることを防止することができる。このため、搬送機構とノズルヘッドとが別体に構成されていた従来のものや、樹脂経路が導入口から吐出口にかけて上下方向に直線状に設けられた従来のものと比較して、フィラメント樹脂10(及び/又は溶融樹脂10a)のノズルヘッド本体1aにおける目詰まり等を極力防ぐことが可能となる。換言すると、ポンプ室2a内への溶融樹脂10aの回り込みを防止して、溶融樹脂10aのポンプ室2a内での冷却固着による駆動歯車4の回転不能という事態を防止することができる。また、ポンプ室2a内への溶融樹脂10aの回り込みを遮断することで、樹脂の吐出圧も高めることができる。このため、上述した第1の実施形態のノズルヘッド1の作用効果を奏することができると共に、ノズルヘッド1Aのメンテナンスサイクルを延ばすことが可能となり、3Dプリンタの運用コストを抑えることができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態に係るノズルヘッドを概略的に示す断面図、図5はこのノズルヘッドの周辺構造を含めて概略的に示す説明図である。
図4及び図5に示すように、第3の実施形態のノズルヘッド1Bは、引込押出機構としての歯車ポンプ2Aの他に、フィラメント樹脂10をノズルヘッド本体1aの外部から樹脂経路12に搬送する搬送機構2Bを備える点が、歯車ポンプ2Aのみを備える構成の第2の実施形態のノズルヘッド1Aとは相違している。
具体的には、ノズルヘッド1Bは、回転軸17aを中心に図中矢印で示す方向に回転する歯車ギア17と、この歯車ギア17に対して所定の圧力を持ってフィラメント樹脂10を挟み込みつつ図中矢印で示す方向に回転する歯車ギア圧用ベアリング18とを備える搬送機構2Bを有する。
搬送機構2Bは、駆動手段であるステッピングモータ等の駆動モータ19の回転軸19aに対し、駆動モータ19の熱によるミスアライメントの影響を極力排除して円滑に動力伝達するためのカプラ20を介して歯車ギア17の回転軸17aが取り付けられることにより、ノズルヘッド本体1aの外部で回転自在に構成される。これにより、上述した第2の実施形態のノズルヘッド1Aの作用効果を奏することができると共に、より一層円滑にフィラメント樹脂10をノズルヘッド本体1aに搬送して歯車ポンプ2Aによる動作を補助することが可能となる。
[三次元造形装置]
なお、三次元造形装置としての3Dプリンタは、上述した第1〜第3の実施形態に係るノズルヘッド1,1A,1Bのいずれか一つを有すると共に、図示は省略するが、これらノズルヘッド1,1A,1Bの動作を制御するCPUやSoC等の制御部を有する。この制御部は、例えば状態検出手段の一例としてのサーミスタ8からの検知信号、すなわち樹脂経路12内の所定位置の温度情報に基づいて、ヒータ7の加熱動作を制御し、併せて歯車ポンプ2,2Aの駆動モータ13による駆動歯車4の回転動作を制御し得る。
また、ノズルヘッド1Bを有する場合は、制御部は、搬送機構2Bの駆動モータ19による歯車ギア17の回転動作も歯車ポンプ2Aの回転動作と共に制御し得る。この場合、歯車ポンプ2Aの回転動作と搬送機構2Bの回転動作をそれぞれ制御することによって、ノズル9からの溶融樹脂10aの吐出率を調整することが可能となる。
具体的には、例えば、駆動モータ13による溶融樹脂10aの吐出速度よりも駆動モータ19によるフィラメント樹脂10の搬送速度を相対的に遅くなるように制御することによって、意図的にノズル9からの溶融樹脂10aの吐出率を下げるように調整することも可能となる。
以上述べたように、本発明の実施形態に係るノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置によれば、フィラメント樹脂10に屈曲を発生させずにノズルヘッド1,1A,1Bに対して効果的に搬送してノズルヘッド本体1aのノズル9から吐出することが可能となる。
なお、上記においては、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記第2及び第3の実施形態では、第1の歯車として駆動歯車4、第2の歯車として従動歯車6を設け、駆動歯車4を駆動モータ13で直接駆動したが、第2の歯車を駆動手段で駆動して、第2の歯車を介して第1の歯車を駆動するようにしても良い。また、上記の各実施形態では、樹脂経路12内のフィラメント樹脂10等の状態を検出する状態検出手段の一つとして、樹脂経路12内のフィラメント樹脂10等の温度を検出するサーミスタ8を例に挙げて説明したが、状態検出手段は、樹脂経路12内のフィラメント樹脂10等の状態を検出可能な構成であれば、例えば機械式や光学式等の種々の形態を採用し得る。
機械式の状態検出手段としては、例えば樹脂経路12内のフィラメント樹脂10等に直接物理的に接触し、その硬度や粘度等を樹脂の状態として接触により検知するセンサ等が挙げられる。また、光学式の状態検出手段としては、例えば樹脂経路12内のフィラメント樹脂10等に光を照射して、その透過光や反射光を検出することで樹脂の状態を検知するセンサ等が挙げられる。
1,1A,1B ノズルヘッド
2,2A 歯車ポンプ
3 回転軸
4 駆動歯車
5 回転軸
6 従動歯車
7 ヒータ
8 サーミスタ
9 ノズル
9a 吐出口
10 フィラメント樹脂
10a 溶融樹脂
11 ヒートブレークパイプ
12 樹脂経路
13,19 駆動モータ
14,20 カプラ
15 ヒートブレーク
16 冷却ファン
17 歯車ギア
17a 回転軸
18 歯車ギア圧用ベアリング
21 ジョイント
21a 導入口

Claims (10)

  1. 樹脂材料を溶融させて吐出し積層することによって三次元造形物を作製する三次元造形装置に用いられるノズルヘッドにおいて、
    前記樹脂材料を流通させる樹脂経路を内部に有するノズルヘッド本体と、
    前記樹脂材料を前記樹脂経路に導入する導入口と、
    前記樹脂材料を前記樹脂経路から吐出する吐出口と、
    前記ノズルヘッド本体に設けられ、前記樹脂経路を流通する樹脂材料を加熱して溶融させる加熱手段と、
    前記ノズルヘッド本体の前記樹脂経路に設けられ、前記樹脂材料を前記導入口から前記樹脂経路内に引き込むと共に、前記樹脂材料を前記吐出口から吐出させるように前記樹脂経路内から押し出す引込押出機構とを備えた
    ことを特徴とするノズルヘッド。
  2. 前記引込押出機構は、前記樹脂経路内に少なくとも一部の歯が配置されて前記樹脂経路内の樹脂材料を前記吐出口に向けて移送する第1の歯車と、前記第1の歯車を回転駆動する駆動手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のノズルヘッド。
  3. 前記第1の歯車と噛合して回転する第2の歯車を備え、
    前記駆動手段は、前記第1の歯車を直接駆動するか、又は前記第2の歯車を介して前記第1の歯車を駆動する
    ことを特徴とする請求項2記載のノズルヘッド。
  4. 前記樹脂経路内の前記樹脂材料の状態を検出する状態検出手段を前記ノズルヘッド本体の内部に備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のノズルヘッド。
  5. 前記状態検出手段は、前記樹脂経路内における前記樹脂材料の温度を検出可能に配置されたサーミスタである
    ことを特徴とする請求項4記載のノズルヘッド。
  6. 前記樹脂材料を前記ノズルヘッド本体の外部から前記導入口を介して前記樹脂経路に搬送する搬送機構を更に備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のノズルヘッド。
  7. 樹脂材料を溶融させて吐出するノズルヘッドと、
    前記ノズルヘッドの動作を制御する制御部と、
    を備え、前記ノズルヘッドによって前記樹脂材料を積層することによって三次元造形物を作製する三次元造形装置であって、
    前記ノズルヘッドは、
    前記樹脂材料を流通させる樹脂経路を内部に有するノズルヘッド本体と、
    前記樹脂材料を前記樹脂経路に導入する導入口と、
    前記樹脂材料を前記樹脂経路から吐出する吐出口と、
    前記ノズルヘッド本体に設けられ、前記樹脂経路を流通する樹脂材料を加熱して溶融させる加熱手段と、
    前記ノズルヘッド本体の前記樹脂経路に設けられ、前記樹脂材料を前記導入口から前記樹脂経路内に引き込むと共に、前記樹脂材料を前記吐出口から吐出させるように前記樹脂経路内から押し出す引込押出機構とを有し、
    前記制御部は、前記引込押出機構を含む前記ノズルヘッドの動作を制御する
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  8. 前記ノズルヘッドは、前記樹脂経路内の前記樹脂材料の状態を検出する状態検出手段を前記ノズルヘッド本体の内部に備え、
    前記ノズルヘッドの前記引込押出機構は、前記樹脂経路内に少なくとも一部の歯が配置されて前記樹脂経路内の樹脂材料を前記吐出口に向けて移送する第1の歯車と、前記第1の歯車を回転駆動させる駆動手段とを有し、
    前記制御部は、前記状態検出手段からの検知信号に基づいて、前記加熱手段の加熱動作を制御すると共に、前記引込押出機構の前記駆動手段による前記第1の歯車の回転動作を制御する
    ことを特徴とする請求項7記載の三次元造形装置。
  9. 前記第1の歯車と噛合して回転する第2の歯車を備え、
    前記駆動手段は、前記第1の歯車を直接駆動するか、又は前記第2の歯車を介して前記第1の歯車を駆動する
    ことを特徴とする請求項8記載の三次元造形装置。
  10. 前記ノズルヘッドは、前記樹脂材料を前記ノズルヘッド本体の外部から前記導入口を介して前記樹脂経路に搬送する搬送機構を更に有する
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の三次元造形装置。
JP2019219942A 2019-12-04 2019-12-04 ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置 Pending JP2021088126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219942A JP2021088126A (ja) 2019-12-04 2019-12-04 ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219942A JP2021088126A (ja) 2019-12-04 2019-12-04 ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021088126A true JP2021088126A (ja) 2021-06-10

Family

ID=76219007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019219942A Pending JP2021088126A (ja) 2019-12-04 2019-12-04 ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021088126A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114770935A (zh) * 2022-03-05 2022-07-22 南通理工学院 一种用于3d成型的塑料挤出装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000127251A (ja) * 1998-10-30 2000-05-09 Yamanashi Prefecture 立体成形装置及びその成形方法
JP2017528340A (ja) * 2014-07-22 2017-09-28 ストラタシス,インコーポレイテッド 積層造形システム用の歯車式液化アセンブリ及びその使用方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000127251A (ja) * 1998-10-30 2000-05-09 Yamanashi Prefecture 立体成形装置及びその成形方法
JP2017528340A (ja) * 2014-07-22 2017-09-28 ストラタシス,インコーポレイテッド 積層造形システム用の歯車式液化アセンブリ及びその使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114770935A (zh) * 2022-03-05 2022-07-22 南通理工学院 一种用于3d成型的塑料挤出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160271880A1 (en) Fused filament fabrication using liquid cooling
JP6643553B2 (ja) 溶解フィラメント製造方式3dプリンターの押出機
US11104118B2 (en) System for operating extruder heads in three-dimensional object printers
JP6646378B2 (ja) 三次元造形装置
CN106945265A (zh) 一种回收使用3d打印用塑料的3d打印机及其打印方法
US11938692B2 (en) Material extruder
JP7058140B2 (ja) 造形装置、造形方法および造形システム
JP2021088126A (ja) ノズルヘッド及びそれを備えた三次元造形装置
KR20190031959A (ko) 3d 프린터의 익스트루더
CN107009626A (zh) 一种3d打印用塑料回收装置
KR101788674B1 (ko) 노즐 청소 기능을 갖는 3차원 프린터
JP6902694B2 (ja) 3dプリンタ
CN206589348U (zh) 一种小型的3d打印用塑料的回收装置
JP2019084814A (ja) 造形装置及び造形物の製造方法
JP5088818B2 (ja) 樹脂多重管の押出成形装置
CN105216327A (zh) 一种热塑性颗粒材料的熔融挤出装置及其3d打印方法
JP7058141B2 (ja) 造形装置、造形方法および造形システム
CN211031152U (zh) 具有风冷却功能的螺杆挤出装置
WO2015028809A1 (en) Improvements relating to fused deposition modelling
JP2019155697A (ja) 造形装置および造形方法
WO2008004329A1 (fr) Appareil de formation d'extrusion destiné à un tuyau multicouche en résine
CN117656465A (zh) 一种3d打印头及打印方法
KR20160120538A (ko) 3차원 객체 생성 방법 및 장치
CN117656467A (zh) 一种3d打印系统和方法
CN211891993U (zh) 一种可调散热式3d打印喷头

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200609

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240319