JP2021087300A - インバータ一体型モータ、ポンプ装置およびモータ運転情報書込み方法 - Google Patents

インバータ一体型モータ、ポンプ装置およびモータ運転情報書込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】省部品化を図れるとともに、メンテナンスも容易に行えるインバータ一体型モータを提供する。【解決手段】モータ11とインバータ12とを一体化したインバータ一体型モータ10であって、インバータ12の制御部12aに接続されたNFC通信部16を備え、NFC通信部16は、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31との間でNFC通信可能であるので、インバータ一体型モータ10の運転状態の確認や周波数変更等の運転操作を行える。よって、従来、インバータ一体型モータに設けていた制御盤、表示器、設定器等を設ける必要がないので、省部品化を図ることができるとともに、メンテナンスも容易に行える。インバータが、モータ運転情報の書込みを許可した場合、モータ運転情報を携帯通信端末、無線ICチップ搭載物に送信し、モータ運転情報を携帯通信端末、無線ICチップ搭載物が自身に書き込む。【選択図】図2

Description

本発明は、インバータ一体型モータ、当該インバータ一体型を備えたポンプ装置およびモータ運転情報書込み方法に関する。
近年、電動機(モータ)の高効率化や省エネルギー化が加速している。モータとインバータとを一体化してなるインバータ一体型モータ(例えば特許文献1参照)は、モータ単体が高効率であるだけでなく、インバータ制御による可変速運転を組み合わせることで大幅な省エネルギー効果が得られるとともに、一体化による小型化を図ることができる。
特開2017−189046号公報
このようなインバータ一体型モータはインバータを有しているが、これと別に運転制御、運転確認、設定変更等を行う制御盤、表示器、設定器等が必要となるばかりか、追加で物品が必要になることもあるため、部品点数の増加やコスト高を招くとともに、制御盤、表示器、設定器等のメンテナンスに手間がかかっていた。
また、従来では、インバータ一体型モータのメンテナンス、交換、設定変更等を行う際に、モータ運転情報をバックアップしたり、復旧する場合に、制御盤等に設けられた記憶部からモータ運転情報を読み出したり、当該記憶部にモータ運転情報を書き込んだりするのに手間がかかっていた。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、省部品化を図れるとともに、メンテナンスも容易に行えるインバータ一体型モータおよびポンプ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、インバータ一体型モータのメンテナンス、交換、設定変更等を行う際に、モータ運転情報を容易にバックアップ、復旧することができるモータ運転情報書込み方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、モータとインバータとを一体化したインバータ一体型モータであって、
前記インバータに接続されたNFC通信部を備え、
前記NFC通信部は、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であることを特徴とする。
ここで、NFC通信部は、モータを可変速運転制御する制御部に接続されていてもよいし、NFC通信部を制御する専用の制御部に接続されていてもよい。
また、NFC通信部は、例えばモータケースの外面に樹脂等、電波を遮蔽しない素材で形成された端子箱を設け、この端子箱に内蔵してもよい。また、NFC通信部は、例えば、NFC基板と、当該基板に設けられたNFCアンテナ部と備え、NFC基板がインバータ基板に接続されるのが好ましい。
携帯通信端末としては、例えば、NFC通信機能を備えたスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等が挙げられるが、これに限るものではない。また、携帯通信端末は制御部、記憶部、表示部等を備えていてもよく、記憶部にインバータ一体型モータの設定値等のモータ運転情報を書き込んだり、インバータ一体型モータを操作するための専用のアプリケーションを書き込んでおいてもよい。
また、無線ICチップ搭載物としては、例えばNFC通信機能を備えたICカード、NFC通信機能を備えたICが内蔵されたキーホルダ、タグ等が挙げられるが、これに限るものではない。
また、本発明の前記構成において、前記NFC通信部は、前記インバータに無線によって接続されていてもよい。
この場合、インバータにもNFC通信機能を持たせ、NFC通信部とインバータとの間でNFC通信することによって、モータ運転情報をインバータ(の制御部)によって読み書き可能な記憶部から読み出し、また、当該記憶部に書き込むことができるので、有線接続のような配線の手間がない。
また、本発明の前記構成において、前記携帯通信端末は、前記NFC通信によって送信されてきたモータ運転情報を表示可能であってもよい。
この場合、例えば操作用ソフトウェアをインストールしたNFC機能搭載スマートフォンなどの携帯通信端末をNFCアンテナ部にかざす(NFC通信を確立させる)ことで、モータ運転情報を取得して表示できる。
ここで、モータ運転情報とは、インバータ一体型モータの運転状態の情報、設定情報、運転操作情報等であり、例えば、モータに対する指令周波数およびインバータからの出力周波数、モータが運転状態か停止状態かの情報、キャリア周波数、モータの回転の加減速の時間、インバータ自体の定格電流値等の情報を含む。
また、本発明の前記構成において、前記携帯通信端末は、前記モータ運転情報に基づいて、新たなモータ運転情報を作成し、前記インバータに前記新たなモータ運転情報を前記NFC通信によって送信可能であってもよい。
このような構成によれば、インバータ一体型モータから取得したモータ運転情報をもとに、指令周波数などのパラメータなどの新たなモータ運転情報をNFC通信を介することで、モータの運転操作を行うことができる。
本発明においては、インバータに接続されたNFC通信部は、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であるので、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物との間でNFC通信を確立させたうえで、インバータによってモータ運転情報を携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に送信することによって、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物はモータ運転情報を取得できる。
したがって、このモータ運転情報を携帯通信端末に表示させることで、モータ運転情報を確認でき、また、無線ICチップ搭載物が取得したモータ運転情報を他の読取装置によって読み取って表示させることで、モータ運転情報を確認できる。なお、前記他の読取装置は専用のものでもよいが、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等の携帯端末(通信機能があっても無くてもよい。)に読取用のアプリケーションをインストールすることによっても構成できる。
また、携帯通信端末が取得したモータ運転情報に基づいて、指令周波数などのパラメータを携帯通信端末上で設定したうえで、NFC通信によって、インバータに送信することによって、モータの運転操作を行える。
以上により、インバータ一体型モータの運転状態の確認や周波数変更等の運転操作を行える。
したがって、従来、インバータ一体型モータに設けていた制御盤、表示器、設定器等を設ける必要がないので、省部品化を図ることができるとともに、メンテナンスも容易に行える。
また、従来のインバータのような大型の部品が不要なため、部品コストを低減できるとともに、それらに付随する部品の削減も可能である。
また、本発明の前記構成において、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物は識別情報を有し、
前記インバータは、前記識別情報に基づいて、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に対する、モータ運転情報の読出しおよび/または書込みの許否を判定してもよい。
つまり、前記インバータは、前記識別情報に基づいて、前記携帯通信端末もしくは前記無線ICチップ搭載物へのモータ運転情報の書込み、および/または、前記携帯通信端末もしくは前記無線ICからのモータ運転情報の書込みの許否を判定してもよい。
このような構成によれば、識別情報に基づいて、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に対する、モータ運転情報の読出しおよび/または書込みの許否を判定するので、モータ運転情報の読出しおよび/または書込みが許可された携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に対して、モータ運転情報を読出しおよび/または書込みできる。したがって、モータ運転情報を誤って他の携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に対して読出しおよび/または書込みするのを防止できるとともに、モータ運転情報の漏洩を防止でき、セキュリティ性に優れる。
本発明のポンプ装置は、前記インバータ一体型モータと、前記モータによって駆動されるポンプとを備えたことを特徴とする。
本発明においては、上述したインバータ一体型モータによって得られる作用効果をポン装置で得ることができる。
本発明のモータ運転情報書込み方法は、モータとインバータとを一体化したインバータ一体型モータのモータ運転情報を、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に書き込むモータ運転情報書込み方法であって、
前記インバータ一体型モータは、前記インバータに接続されたNFC通信部を備え、前記NFC通信部は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であり、
前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に対する、前記モータ運転情報の書込みの許否を判定する識別情報を有し、
前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物と、前記インバータ一体型モータとの間でNFC通信が確立した後、
前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可した場合に、前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータから読み出して、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に送信し、送信された前記モータ運転情報を前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物が自身に書き込むことを特徴とする。
ここで、携帯通信端末に書き込まれたモータ運転情報は、当該携帯通信端末からネットワーク上のパソコン等の外部端末やクラウドサーバに保存してもよい。このようにすれば、モータ運転情報を外部端末やクラウドサーバからダウンロードできるので、モータ運転情報のバックアップや復旧をネットワークへの接続が可能な場所で容易に行える。
本発明においては、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物と、インバータ一体型モータとの間でNFC通信が確立した後、インバータが、識別情報に基づいて、モータ運転情報の書込みを許可した場合に、モータ運転情報をインバータ一体型モータから読み出して、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に送信し、送信されたモータ運転情報を携帯通信端末または無線ICチップ搭載物が自身に書き込むので、インバータ一体型モータのメンテナンス、交換、設定変更を行う際に、モータ運転情報を容易にバックアップすることができるとともに、モータ運転情報を誤って他の携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に対して書き込むのを防止できる。
また、本発明の前記構成において、前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可しない場合に、前記インバータは、前記無線ICチップ搭載物が他の情報を有するか否かを判断し、他の情報を有しない場合に、前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータから読み出して、前記無線ICチップ搭載物に送信し、送信された前記モータ運転情報を前記無線ICチップ搭載物が自身に書き込んでもよい。
このような構成によれば、インバータがモータ運転情報の書込みを許可しない場合に、インバータは、無線ICチップ搭載物が他の情報を有するか否かを判断し、他の情報を有しない場合に、モータ運転情報を無線ICチップ搭載物に送信し、送信されたモータ運転情報を無線ICチップ搭載物が自身に書き込むので、識別情報を有しない新規の無線ICチップ搭載物にモータ運転情報を書き込んでバックアップできる。
また、無線ICチップ搭載物にモータ運転情報を書き込む場合に、この書込みとともに、モータ運転情報の書込みを許可する識別情報を書き込むことによって、モータ運転情報が書き込まれた新規の無線ICチップ搭載物にさらに新たなモータ運転情報を上書きによって書き込むことができる。
また、本発明の前記構成において、前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可しない場合に、前記インバータは、前記無線ICチップ搭載物が他の情報を有するか否かを判断し、他の情報を有している場合に、前記モータ運転情報を前記無線ICチップ搭載物に送信しなくてもよい。
このような構成によれば、無線ICチップ搭載物が他の情報を有している場合、インバータはモータ運転情報を無線ICチップ搭載物に送信しない。このため、モータ運転情報は、他の情報を有している無線ICチップ搭載物に上書きされないので、無線ICチップ搭載物への上書きを禁止できる。
また、本発明のモータ運転情報書込み方法は、モータとインバータとを一体化したインバータ一体型モータに、モータ運転情報を携帯通信端末または無線ICチップ搭載物から書き込むモータ運転情報書込み方法であって、
前記インバータ一体型モータは、前記インバータに接続されたNFC通信部を備え、前記NFC通信部は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であり、
前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に対する、前記インバータ一体型モータへの前記モータ運転情報の書込みの許否を判定する識別情報およびモータ運転情報を有し、
前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物と、前記インバータ一体型モータとの間でNFC通信が確立した後、
前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可した場合に、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物から送信された前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータに書き込むことを特徴とする。
本発明においては、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物と、インバータ一体型モータとの間でNFC通信が確立した後、インバータが、識別情報に基づいて、モータ運転情報の書込みを許可した場合に、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物から送信されたモータ運転情報をインバータ一体型モータに書き込むので、インバータ一体型モータのメンテナンス、交換、設定変更を行う際に、モータ運転情報を容易に復旧することができる。
また、インターネット等のネットワークへの接続が可能な場所においては、ネットワーク上のクラウドサーバや外部端末に保存されたモータ運転情報を携帯通信端末に取得(保存)したうえで、当該モータ運転情報をインバータ一体型モータにNFC通信によって受信して容易に書き込むことができる。
また、ネットワークへの接続が困難な場所(例えば、遮蔽された空間や山間部、海上施設など)にインバータ一体型モータが設置されている場合、モータ運転情報を無線ICチップ搭載物からインバータ一体型モータにNFC通信によって受信して容易に書き込むことができる。したがって、ネットワークに接続できない環境や手元(管理室など)に設定情報等のモータ運転情報を置いておきたい場合でも、速やかにインバータ一体型モータの運転を再開できる。
また、本発明の前記構成において、前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可した場合に、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物から送信された前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータに書き込むとともに、前記モータ運転情報に基づいて前記インバータ一体型モータを運転してもよい。
この際、インバータ一体型モータが停止している場合、前記モータ運転情報に基づいて運転を開始し、インバータ一体型モータが既に運転している場合(運転中の場合)、新たに書き込まれたモータ運転情報に基づいて運転する。
このような構成によれば、インバータが、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物から送信されたモータ運転情報をインバータ一体型モータに書き込むとともに、モータ運転情報に基づいてインバータ一体型モータを運転するので、インバータ一体型モータの運転状態を容易に変更できる。
また、本発明の前記構成において、前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可しない場合に、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物から送信された前記モータ運転情報を受信しなくてもよい。
このような構成によれば、インバータがモータ運転情報の書込みを許可しない場合に、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物から送信されたモータ運転情報を受信しないので、モータ運転情報のインバータ一体型モータへの誤書込みを防止できる。
本発明によれば、制御盤、設定器および表示器が必要ないので、省部品化を図れるとともに、メンテナンスも容易に行える。また、インバータ一体型モータのメンテナンス、交換、設定変更を行う際に、モータ運転情報を容易にバックアップ、復旧することができる。
本発明の実施形態に係るインバータ一体型モータの概略構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るインバータ一体型モータを備えたポンプ装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係るインバータ一体型モータのNFC通信部の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るインバータ一体型モータのモータ運転情報を、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に書き込む方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るインバータ一体型モータに、モータ運転情報を携帯通信端末または無線ICチップ搭載物から書き込む方法を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るインバータ一体型モータの概略構成を示す側断面図、図2はインバータ一体型モータを備えたポンプ装置のブロック図、図3はNFC通信部の概略構成を示す平面図である。
図1および図2に示すように、インバータ一体型モータ10は、モータ11とインバータ12とが一体化されて構成されている。モータ11は、インバータ12によって駆動されることで、ポンプ13を駆動する。また、モータ11は、例えば永久磁石同期モータであり、駆動軸(回転軸)11aと回転子(ロータ)11bと固定子(ステータ)11cを有している。モータ11は永久磁石同期モータに限定されず、例えば、誘導モータやDCブラシレスモータなど、様々な種類のモータであってもよい。そして、この駆動軸11aがポンプ13に直接またはカップリング等を介して間接的に連結され、インバータ一体型モータ10とポンプ13とによって本実施形態のポンプ装置が構成されている。
インバータ12は、ポンプ13の可変速手段であって、インバータ12の制御部12aの制御の下で、モータ11を可変速駆動する。モータ11とインバータ12はケーブル19によって接続されている。
インバータ12は、外周部に多数の冷却フィンが設けられた円筒状のインバータフレーム14内に収容されている。また、インバータ12の背面側(図1において左側)には、冷却用のファン20が設けられ、このファン20はファンカバー21によって外周側が覆われている。
また、インバータ一体型モータ10は端子箱15を備えており、当該端子箱15はモータ11(のモータケース)の外周部の後端部およびインバータフレーム14の外周部にこれらの接続部を跨いで取り付けられている。
端子箱15は、矩形箱状の端子箱本体15aと、この端子箱本体15aの開口部を開閉可能に塞ぐ蓋15bとを備えている。なお、端子箱15においては、少なくとも蓋15bが電波を遮断しない素材で形成されていればよく、形状等は任意である。
インバータ12は、モータ11を可変駆動制御する制御部(演算部)12a、この制御部12aに接続された記憶部12b等を有しており、この記憶部12bは、制御部12aによってモータ11のモータ運転情報を書き込み、読み出し可能となっている。
モータ運転情報には、インバータ一体型モータ10の現在の運転状態を示す情報(運転状態情報)と、運転の設定に関する情報(運転設定情報)とが含まれる。そして、制御部12aは、記憶部12bに記憶された運転設定情報に基づいてインバータ12(モータ11)の運転を制御する。モータ運転情報には、例えば、モータ11に対する指令周波数およびインバータからの出力周波数、モータ11が稼働状態か停止状態か、キャリア周波数、モータ11の回転の加減速の時間、インバータ自体の定格電流値、インバータの機種判別、故障のリセットをかけるか否か(インバータ一体型モータ10がストールした際に、エラー情報を記憶するようになっている場合、リセットしないとその後稼働しないため、運転を開始するときにリセットをかけるか否か)の情報等の情報を含む。
また、インバータ一体型モータ10は、NFC通信部16を有している。このNFC通信部16は、図3に示すように、NFC基板16aと、このNFC基板16aに設けられたNFCアンテナ部16bとを有しており、NFC基板16aが前記端子箱15の蓋15bの裏面側に取り付けられている。また、NFC基板16aの出力端子16cにケーブル17が接続され、このケーブル17はインバータ12の制御部12aが搭載されたインバータ基板に接続されている。
図1に示すように、インバータフレーム14にはモータ11の電源ケーブルや通信ケーブル等のケーブル18を挿通する貫通孔14aが設けられているので、この貫通孔14aの近傍に端子箱15を設けることによって、短い距離でケーブル17によってNFC基板16aとインバータ基板(の制御部12a)とを接続できる。
なお、本実施形態では、NFC通信部16と制御部12aとを有線(ケーブル17)によって接続したが、これに代えて、無線によって接続してもよい。この場合、制御部12aにもNFC通信機能を持たせ、NFC通信部16と制御部12aとの間でNFC通信することによって、モータ運転情報を制御部12aに接続された記憶部12bから読み出し、また、当該記憶部12bに書き込むことができるので、有線接続のような配線の手間がない。
NFC通信部16は、図2に示すように、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31との間でNFC通信可能である。携帯通信端末30としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等が挙げられるが、これに限るものではない。例えば、インバータ一体型モータ10用の専用端末等であってもよい。また、携帯通信端末30はインターネット等のネットワークを介して、クラウドサーバ40やパソコン等の外部端末41との間で通信可能である。
また、携帯通信端末30は制御部や記憶部を備えており、この記憶部にインバータ一体型モータ10を操作するための専用のアプリケーションが書き込まれている。この専用のアプリケーションは、例えばクラウドサーバ40や外部端末41からインターネット等のネットワークを介して適宜ダウンロードすればよい。また、携帯通信端末30は、表示部30aを有しており、NFC通信によって送信されてきた上述したモータ運転情報を表示可能である。
なお、モータ運転情報のうち、例えば、電圧の周波数(指令周波数および出力周波数)、インバータ12で測定できる電流値、モータ11が正転しているか、逆転しているかの情報等を、携帯通信端末30の表示部30aの他、インバータ一体型モータ10に外付けした表示器にも表示させてもよい。この場合の表示器には、液晶ディスプレイ、7セグメント表示器、ランプ等を用いることができる。
また、携帯通信端末30は、モータ運転情報に基づいて、新たなモータ運転情報を作成し、インバータ12の制御部12aに新たなモータ運転情報をNFC通信によって送信可能である。
モータ運転情報は、制御部12aによって記憶部12bに書き込まれ、この記憶部12bから読み出されたモータ運転情報に基づいて制御部12aによってモータ11を制御してもよいし、NFC送信によって送信されてきたモータ運転情報に基づいて、直接制御部12aによってモータ11を制御してもよい。
また、携帯通信端末30は識別情報(識別フラグ)を有している。この識別情報は、携帯通信端末30がインバータ一体型モータ10に適合している旨、つまり、モータ運転情報の読出し、書込みが可能なものであるかを判別するための情報であり、携帯通信端末30の記憶部に書き込まれる。
また、携帯通信端末30は、前記識別情報の他に、管理者識別情報を有していてもよい。管理者識別情報は特定の管理者が使用可能な携帯通信端末30に書き込まれることで、使用可能な携帯通信端末30をインバータ12の制御部12aが判別できるようになっている。
換言すると、制御部12aは、管理者識別情報に基づいて、通信中の携帯通信端末30が、インバータ一体型モータ10に対するモータ運転情報の書込み、あるいはインバータ一体型モータ10からのモータ運転情報の読出しについての権限を有する者の携帯通信端末30か否かを判別できるようになっている。
無線ICチップ搭載物31としては、例えばNFC通信機能を備えたICカード、ICが内蔵されたキーホルダ、タグ等が挙げられるが、これに限るものではない。
なお、無線ICチップ搭載物31が取得したモータ運転情報を他の読取装置によって読み取って表示させることで、モータ運転情報を確認できる。なお、他の読取装置は専用のものでもよいが、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等の携帯端末に読取用のアプリケーションをインストールすることによっても構成できる。
また、無線ICチップ搭載物31は識別情報(識別フラグ)を有している。この識別情報は、無線ICチップ搭載物31がインバータ一体型モータ10に適合している旨、つまり、モータ運転情報の読出し、書込みが可能なものであるかを判別するための情報であり、無線ICチップ搭載物のメモリに書き込まれる。
また、無線ICチップ搭載物31は、前記識別情報の他に、管理者識別情報を有していてもよい。管理者識別情報は特定の管理者が使用可能な無線ICチップ搭載物31に書き込まれることで、使用可能な無線ICチップ搭載物31をインバータ12の制御部12aが判別できるようになっている。
換言すると、制御部12aは、管理者識別情報に基づいて、通信中の無線ICチップ搭載物31が、インバータ一体型モータ10に対する運転情報の書き込み、あるいはインバータ一体型モータ10からの運転情報の読み出しについての権限を有する者の無線ICチップ搭載物31か否かを判別できるようになっている。なお、各無線ICチップ搭載物31に割り当てられた書き換え不可能な固有ID(製造ID)等を管理者識別情報として用いてもよい。
このように、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31は識別情報および必要に応じて管理者識別情報を有し、インバータ12の制御部12aは、この識別情報および管理者識別情報に基づいて、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に対する、モータ運転情報の読出しおよび/または書込みの許否を判定する。
そして、モータ運転情報の読出しおよび/または書込みが許可された場合、モータ運転情報を、インバータ一体型モータ10から携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に書き込み、また、インバータ一体型モータ10に携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31から書き込む。
以下にこのような書込み方法について説明する。
(1)<モータ運転情報を、インバータ一体型モータ10から携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に書き込む場合>
図4に示すように、ステップS1で、NFCアンテナ部16bに携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31をかざす。つまり、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31と、インバータ一体型モータ10のNFC通信部16との間でNFC通信を確立させる。この場合、インバータ一体型モータ10は稼働しているが、一旦停止させていてもよい。
次に、ステップS2で、かざしたものが携帯通信端末30であるか、無線ICチップ搭載物31であるかを制御部12aが判断する。
かざしたものが携帯通信端末30で、当該携帯通信端末30がインバータ一体型モータ10に適合している旨の識別情報(識別フラグ)を有している場合に、制御部12aは、当該識別情報に基づいて、携帯通信端末30に対する、モータ運転情報の書込みを許可する。つまり、制御部12aが識別情報を参照して、当該識別情報がインバータ一体型モータ10に適合する場合、ステップS3で、記憶部12bに記憶されているモータ運転情報を読み出して携帯通信端末30に送信し、当該携帯通信端末30の制御部(CPU)がモータ運転情報を自身つまり携帯通信端末30の記憶部に書き込む。
また、携帯通信端末30が識別情報を有していても、書き込みに関する権限を有する旨の管理者識別情報を有しない場合には書き込みを許可しないようになっていてもよい。
なお、携帯通信端末30は、携帯通信端末30に専用のアプリケーションを予め書き込んでおき、当該アプリケーションが識別情報を有していてもよい。
また、ステップS2でかざしたものが携帯通信端末30であっても、識別情報、管理者識別情報や専用のアプリケーションを有していない場合、制御部12aは携帯通信端末30へのモータ運転情報の書き込みを許可しない。
一方、ステップS2で、かざしたものが無線ICチップ搭載物31である場合、ステップS4で識別情報(識別フラグ)を参照する。無線ICチップ搭載物31がインバータ一体型モータ10に適合している旨の識別情報(識別フラグ)を有している場合、つまり、無線ICチップ搭載物31に予め前記識別情報が書き込まれている場合(モータ運転情報が書き込まれている場合もある。)、制御部12aが、当該識別情報に基づいて、無線ICチップ搭載物31に対する、モータ運転情報の書込み(上書き)を許可する。つまり、制御部12aが識別情報を参照して、当該識別情報がインバータ一体型モータ10に適合している場合、ステップS5で、記憶部12bに記憶されているモータ運転情報を読み出して無線ICチップ搭載物31に送信し、当該無線ICチップ搭載物31がモータ運転情報をICチップ搭載物31の記憶部(メモリ)に書き込む。
また、ステップS4で、制御部12aが、識別情報に基づいて、モータ運転情報の書込みを許可しない場合、ステップS6で、無線ICチップ搭載物31が記憶部(メモリ)に、他のデータ(情報)が書き込まれているか否かを制御部12aが判断する。つまり、無線ICチップ搭載物31が例えば、社員証等の無線ICカードである場合、そのメモリに社員のIDやその他の情報が書き込まれているので、このような情報を無線ICチップ搭載物31が有しているか否かを判断する。
そして、ステップS6で、無線ICチップ搭載物31が他の情報を有していない場合、ステップS7で、制御部12aは、記憶部12bに記憶されているモータ運転情報を読み出して無線ICチップ搭載物31に送信し、当該無線ICチップ搭載物31がモータ運転情報をICチップ搭載物31の記憶部(メモリ)に書き込むとともに、上述した識別情報(識別フラグ)を書き込む(新規書込み)。
一方、ステップS6で、無線ICチップ搭載物31が他の情報を有している場合、ステップS8で、制御部12aは、記憶部12bに記憶されているモータ運転情報を無線ICチップ搭載物31に送信しない。このため、モータ運転情報は、他の情報を有している無線ICチップ搭載物31のメモリに上書きされないので、無線ICチップ搭載物31への上書きを禁止できる。
なお、ここで他の情報を有していない、とは、ICチップ搭載物31の記憶部における、モータ運転情報等が書き込まれる書き換え可能領域に情報が書き込まれていないことをいい、当然前述の固有ID等の情報は有していてもよい。
なお、上述したモータ運転情報をインバータ一体型モータ10から携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に書き込む方法において、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31が管理者識別情報を有する場合、制御部12aは識別情報とともに管理者識別情報を参照する。
このように本実施の形態では、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31と、インバータ一体型モータ10との間でNFC通信が確立した後、インバータ12の制御部12aが、識別情報に基づいて、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に対する、モータ運転情報の書込みを許可した場合に、モータ運転情報をインバータ一体型モータ10の記憶部12bから読出して、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に送信し、送信されたモータ運転情報を携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31が自身に書き込むので、インバータ一体型モータ10のメンテナンス、交換、設定変更を行う際に、モータ運転情報を容易にバックアップすることができるとともに、モータ運転情報を誤って他の携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に対して書き込むのを防止できる。
また、制御部12aが識別情報に基づくモータ運転情報の書込みを許可しない場合に、制御部12aは、無線ICチップ搭載物31が他の情報を有するか否かを判断し、他の情報を有しない場合に、モータ運転情報を無線ICチップ搭載物31に送信し、送信されたモータ運転情報を無線ICチップ搭載物31が自身に書き込むので、識別情報を有しない新規の無線ICチップ搭載物31にモータ運転情報を書き込んでバックアップできる。
また、制御部12aが無線ICチップ搭載物31にモータ運転情報を書き込む場合に、この書込みとともに、モータ運転情報の書込みを許可する識別情報を書き込むことによって、モータ運転情報が書き込まれた新規の無線ICチップ搭載物31にさらに新たなモータ運転情報を上書きによって書き込むことができる。
また、ステップS7で、モータ運転情報の書き込みが可能な無線ICチップ搭載物であることを判別するための識別フラグ、つまり、モータ運転情報の書込みを許可する識別フラグを書き込むので、例えば社員証のような、モータ運転情報以外のデータがすでにIC内に情報が存在するものに対して、上書きの防止ができる。
(2)<モータ運転情報を、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31からインバータ一体型モータ10に書き込む場合>
図5に示すように、ステップS11で、NFCアンテナ部16bに携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31をかざす。つまり、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31と、インバータ一体型モータ10のNFC通信部16との間でNFC通信を確立させる。この場合、インバータ一体型モータ10は通電状態であるが、停止状態である。本実施形態においては、制御部12aは、インバータ一体型モータ10が停止状態である場合に、インバータ一体型モータ10へのモータ運転情報の書き込みを許可することとしており、インバータ一体型モータ10が稼働中の場合には、書き込みを許可しないようになっているが、必ずしもこのような構成としなくてもよい。
また、インバータ一体型モータ10が稼働している場合のモータ運転情報の書き込み(上書き)を防止するために、例えば、書込みの許否を行うスイッチ等を端子箱に設けておき、このスイッチによってモータ運転情報の書込みを可能としてもよい。
なお、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31には、図4で説明したように、モータ運転情報や識別情報および必要に応じて管理者識別情報が予め書き込まれている。また、図4のステップS3で携帯通信端末30に書き込まれたモータ運転情報や識別情報および管理者識別情報は、図2に示すように、ネットワーク上のクラウドサーバ40に保存しておき、同様の機能を有する携帯通信端末30にクラウドサーバ40からダウンロードしてもよい。さらに、無線ICチップ搭載物31に書き込まれているモータ運転情報を携帯通信端末30の専用のアプリケーションで読み込んで当該携帯通信端末30に保存してもよいし、同携帯通信端末30からクラウドサーバ40に保存してもよい。さらに、携帯通信端末30が有するモータ運転情報をNFC通信によって無線ICチップ搭載物31に送信して書き込んでもよい。
次に、ステップS12で、かざしたものが携帯通信端末30であるか、無線ICチップ搭載物31であるかを制御部12aが判断する。かざしたものが携帯通信端末30である場合、携帯通信端末30は、当該携帯通信端末30がインバータ一体型モータ10に適合している旨の識別情報(識別フラグ)を有しているので、制御部12aが、当該識別情報に基づいて、携帯通信端末30に対する、インバータ一体型モータ10の記憶部12bへのモータ運転情報の書込みを許可する。つまり、制御部12aが識別情報を参照して、当該識別情報がインバータ一体型モータ10に適合している場合、携帯通信端末30から送信されたモータ運転情報をステップS13で、インバータ一体型モータ10の記憶部12bに書き込む。
なお、携帯通信端末30は、前記識別情報を有していてもよいし、携帯通信端末30に専用のアプリケーションを予め書き込んでおき、当該アプリケーションが識別情報を有していてもよい。
また、ステップS12でかざしたものが携帯通信端末30であっても、識別情報や専用のアプリケーションを有していない場合、制御部12aはインバータ一体型モータ10の記憶部12bへのモータ運転情報の書き込みを許可しない。
一方、ステップS12でかざしたものが無線ICチップ搭載物31である場合、ステップS14で識別情報(識別フラグ)を参照する。無線ICチップ搭載物31がインバータ一体型モータ10に適合している旨の識別情報(識別フラグ)を有している場合、つまり、無線ICチップ搭載物31に予め識別情報が書き込まれている場合、制御部12aが、当該識別情報に基づいて、無線ICチップ搭載物31に対する、インバータ一体型モータ10の記憶部12bへのモータ運転情報の書込みを許可する。つまり、制御部12aが識別情報を参照して、当該識別情報がインバータ一体型モータ10に適合している場合、ステップS15で、無線ICチップ搭載物31からNFC通信によって送信されたモータ運転情報を受信し、インバータ12の制御部12aが受信したモータ運転情報を記憶部12bに書き込むとともに、モータ運転情報に基づいてインバータ一体型モータ10を運転する。この際、インバータ一体型モータ10が停止している場合、モータ運転情報に基づいて運転を開始し、インバータ一体型モータが既に運転している場合(運転中の場合)、新たに書き込まれたモータ運転情報に基づいて運転する。
また、ステップS14で、無線ICチップ搭載物31が識別情報を有していない場合、例えば、無線ICチップ搭載物31が、空の無線ICチップ搭載物であったり、無線ICを有する社員証等であった場合、ステップS16で,制御部12aはモータ運転情報の受信を行わない、つまり何もせず、インバータ12の記憶部12bに情報を書き込まない。
なお、上述したモータ運転情報を、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31からインバータ一体型モータ10に書き込む方法において、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31が管理者識別情報を有する場合、制御部12aは識別情報とともに管理者識別情報を参照する。
このように本実施の形態では、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31と、インバータ一体型モータ10のNFC通信部16との間でNFC通信が確立した後、インバータ12の制御部12aが、識別情報に基づいて、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に対する、インバータ一体型モータ10へのモータ運転情報の書込みを許可した場合に、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31から送信されたモータ運転情報をインバータ一体型モータ10の記憶部12bに書き込むので、インバータ一体型モータ10のメンテナンスや交換を行う際に、モータ運転情報を容易に復旧することができる。
また、インターネット等のネットワークへの接続が可能な場所においては、ネットワーク上のクラウドサーバ40や外部端末41に保存されたモータ運転情報を携帯通信端末30に取得(保存)したうえで、インバータ一体型モータ10にNFC通信によって受信し、容易に書き込むことができる。
また、ネットワークへの接続が困難な場所(例えば、遮蔽された空間や山間部、海上施設など)にインバータ一体型モータ10が設置されている場合、モータ運転情報を無線ICチップ搭載物31からインバータ一体型モータ10にNFC通信によって受信して容易に書き込むことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、インバータ12の制御部12aに接続されたNFC通信部16は、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31との間でNFC通信可能であるので、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31との間でNFC通信を確立させたうえで、制御部12aによってモータ運転情報を携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31に送信することによって、携帯通信端末30または無線ICチップ搭載物31はモータ運転情報を取得できる。
したがって、このモータ運転情報を携帯通信端末30の表示部30aに表示させることで、モータ運転情報を確認でき、また、無線ICチップ搭載物31が取得したモータ運転情報を他の読取装置によって読み取って表示させることで、モータ運転情報を確認できる。また、携帯通信端末30が取得したモータ運転情報に基づいて、指令周波数などのパラメータを携帯通信端末30上で設定したうえで、NFC通信によって、インバータ12の制御部12aに送信することによって、モータ11の運転操作を行える。
以上により、インバータ一体型モータ10の運転状態の確認や周波数変更等の運転操作を行える。
したがって、従来、インバータ一体型モータに設けていた制御盤、表示器、設定器等を設ける必要がないので、省部品化を図ることができるとともに、メンテナンスも容易に行える。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、インバータ12の制御部12aや記憶部12bの一部がNFC基板16aに設けられていてもよく、さらに、記憶部12bはインバータ12以外に設けられていてもよい。
また、図4および図5に示すモータ運転情報書込み方法において、携帯通信端末30および無線ICチップ搭載物31は、管理者識別情報を有していなくてもよい。
また、本実施形態では、インバータ一体型モータ10とポンプ13とを備えたポンプ装置について説明したが、本発明はインバータ一体型モータ10によって駆動制御されるファンやその他の装置にも適用できる。
10 インバータ一体型モータ
11 モータ
12 インバータ
12a 制御部
13 ポンプ
16 NFC通信部
30 携帯通信端末
31 無線ICチップ搭載物

Claims (11)

  1. モータとインバータとを一体化したインバータ一体型モータであって、
    前記インバータに接続されたNFC通信部を備え、
    前記NFC通信部は、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であることを特徴とするインバータ一体型モータ。
  2. 前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物は識別情報を有し、
    前記インバータは、前記識別情報に基づいて、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に対する、モータ運転情報の読出しおよび/または書込みの許否を判定することを特徴とする請求項1に記載のインバータ一体型モータ。
  3. 前記携帯通信端末は、前記NFC通信によって送信されてきた前記モータのモータ運転情報を表示可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ一体型モータ。
  4. 前記携帯通信端末は、前記モータ運転情報に基づいて、新たなモータ運転情報を作成し、前記インバータに前記新たなモータ運転情報を前記NFC通信によって送信可能であることを特徴とする請求項3に記載のインバータ一体型モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータ一体型モータと、前記モータによって駆動されるポンプとを備えたことを特徴とするポンプ装置。
  6. モータとインバータとを一体化したインバータ一体型モータのモータ運転情報を、携帯通信端末または無線ICチップ搭載物に書き込むモータ運転情報書込み方法であって、
    前記インバータ一体型モータは、前記インバータに接続されたNFC通信部を備え、前記NFC通信部は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であり、
    前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に対する、前記モータ運転情報の書込みの許否を判定する識別情報を有し、
    前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物と、前記インバータ一体型モータとの間でNFC通信が確立した後、
    前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可した場合に、前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータから読み出して、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に送信し、送信された前記モータ運転情報を前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物が自身に書き込むことを特徴とするモータ運転情報書込み方法。
  7. 前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可しない場合に、前記インバータは、前記無線ICチップ搭載物が他の情報を有するか否かを判断し、他の情報を有しない場合に、前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータから読み出して、前記無線ICチップ搭載物に送信し、送信された前記モータ運転情報を前記無線ICチップ搭載物が自身に書き込むことを特徴とする請求項6に記載のモータ運転情報書込み方法。
  8. 前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可しない場合に、前記インバータは、前記無線ICチップ搭載物が他の情報を有するか否かを判断し、他の情報を有している場合に、前記モータ運転情報を前記無線ICチップ搭載物に送信しないことを特徴とする請求項6に記載のモータ運転情報書込み方法。
  9. モータとインバータとを一体化したインバータ一体型モータに、モータ運転情報を携帯通信端末または無線ICチップ搭載物から書き込むモータ運転情報書込み方法であって、
    前記インバータ一体型モータは、前記インバータに接続されたNFC通信部を備え、前記NFC通信部は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物との間でNFC通信可能であり、
    前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物は、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物に対する、前記インバータ一体型モータへの前記モータ運転情報の書込みの許否を判定する識別情報およびモータ運転情報を有し、
    前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物と、前記インバータ一体型モータとの間でNFC通信が確立した後、
    前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可した場合に、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物から送信された前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータに書き込むことを特徴とするモータ運転情報書込み方法。
  10. 前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可した場合に、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物から送信された前記モータ運転情報を前記インバータ一体型モータに書き込むとともに、前記モータ運転情報に基づいて前記インバータ一体型モータを運転することを特徴とする請求項9に記載のモータ運転情報書込み方法。
  11. 前記インバータが、前記識別情報に基づいて、前記モータ運転情報の書込みを許可しない場合に、前記携帯通信端末または前記無線ICチップ搭載物から送信された前記モータ運転情報を受信しないことを特徴とする請求項9に記載のモータ運転情報書込み方法。
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