JP2021086416A - 体感刺激提示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕に体感刺激を提示する体感刺激提示装置を提供する。【解決手段】本発明による一態様の体感刺激提示装置1は、モーター5aの駆動制御で使用者の腕Hへのひねり感覚を体感させる第1のねじれ刺激を提示する第1の刺激提示部21と、モーター5bの駆動制御で第2のねじれ刺激を提示する第2の刺激提示部22と、モーター5cの駆動制御で少なくとも第1の刺激提示部21を軸方向にスライド移動させ、使用者の腕Hへの押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を提示するすべりネジ23と、振動アクチュエーター41の駆動制御で使用者の手のひらで触わらせる触覚刺激提示デバイスとして構成される触覚刺激提示部4と、所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、モーター5a,5b,5c、並びに振動アクチュエーター41の駆動を制御する制御ユニット3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、体感刺激を提示する体感刺激提示装置に関する。
近年、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、触覚刺激提示技術とバーチャルリアリティを組み合わせて仮想物体に触れた体験を実現する技術が盛んに開発されている。例えば、スポーツ中継番組は映像と音声によって視聴するだけでなく、ボールやラケットの衝撃などの選手に加わる身体感覚を視聴者が同時に体感しながら視聴するサービスが多く提案されている。その中でも振動等の触覚刺激を用いて、例えば球技等のボールによる衝撃を触覚で感じるシステムの開発が盛んに行われている。これらの体感型のスポーツ視聴サービスは、晴眼者には、より臨場感が高く選手になったように感じられ、一方、視覚障害者にとっても視覚以外の触覚情報によって状況を把握できることからインクルーシブなサービスとしても注目されている。
触覚刺激のうち振動刺激は、皮膚への接触感(仮想物体に触れた感覚)や、瞬間的に提示すれば衝撃として感じられ、バットやラケット等にボールが当たったときの感触を感じることができる。このことから、振動刺激を提示することができる触覚デバイス(足や体に提示するサッカーもある)を用いて球技等のスポーツでボールによって生じる衝撃を感じさせ、あたかも自分がプレーしているかのようなことが疑似体験できるイベントが多く開催されている。球技等で使用されるバットやラケッを手に持つのと同様に触覚提示デバイスを手に持って振動させれば、ボールを受けたときの衝撃として感じ取ることができる。振動刺激を提示する触覚デバイスとして用いられる振動アクチュエーターは、偏心モーターやソレノイド、スピーカーなどを利用できるため、構造が簡単で安価に製作できることから普及している。
また、手首を使用する触覚刺激として、手首と手のひらとの間に生じる力覚刺激を提示することで物体形状を提示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、触覚刺激のうち電気刺激を腕に提示することで、衝撃として感じさせるものもある(例えば、非特許文献1参照)。
このように、従来の体感刺激を提示するサービスは、技術的にも簡単なシステムで構築できる触覚刺激による体感提示が多く、体感できる競技種目が球技等に限定されてしまうことが多い。これは、競技に使用される道具(バットやラケット等)を介して感じる触覚刺激を、触覚刺激提示デバイスによる道具に置き換えて触覚刺激をヒトに伝達することと整合性が取りやすいためである。
特開2018−73190号公報
"Unlimited Hand,"H2L,Inc.,[online]、[令和1年10月11日検索]、インターネット〈http://unlimitedhand.com/〉
上述したように、従来の体感刺激を提示するサービスは、技術的にも簡単なシステムで構築できる触覚刺激による体感提示が多く、体感できる競技種目が球技等に限定されてしまうことが多い。
一方、球技だけでなく、例えば柔道や空手、相撲、レスリングといったヒト同士が直接、体を使って競技を行うようなものでも、選手の身体に生じる感覚を体感提示できるデバイスとすることが望ましい。
例えば、ヒト同士が直接、接触し対峙して競うレスリングや柔道等の場合など、触覚刺激による衝撃だけではなく、腕へのひねりや引っ張り等の刺激を提示可能とするデバイスとすることが望ましい。つまり、従来の触覚刺激提示デバイスでは、このような腕へのひねりや引っ張り等の刺激を提示することができず、レスリングや柔道等のスポーツ中継番組等の体感を楽しむためのサービスには利用できない。
従って、腕へのひねり感覚を体感させるねじれ刺激、好適には腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を体感刺激として提示する体感刺激提示装置が要望される。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕へのひねり感覚を体感させるねじれ刺激、好適には使用者の腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激、より好適には使用者の手のひらへの衝撃を体感させる触覚刺激、を体感刺激として提示する体感刺激提示装置を提供することにある。
本発明の体感刺激提示装置は、所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕に体感刺激を提示する体感刺激提示装置であって、前記使用者の腕へのひねり感覚を体感させる第1のねじれ刺激を提示する機構として構成される第1の刺激提示部と、前記ねじれ刺激の提示を制御する制御ユニットと、を備え、前記第1の刺激提示部は、出力軸に第1の駆動ギヤが設けられた第1のモーターと、前記第1の駆動ギヤに噛合して回動する環状の第1の被動ギヤと、前記第1の被動ギヤの内周面を相対回動可能に外周面上で支持して前記使用者の腕を挿通する筒部を有するとともに、前記第1のモーターを固定支持する第1のフレームと、前記第1のフレームの筒部に対し前記第1の被動ギヤを相対回動可能に支持させた状態で該筒部に設けられた開口部を介して前記第1の被動ギヤの内周面上に着脱可能に取着され、前記使用者の腕の皮膚に摩擦を付与する第1の摩擦パッドと、を有し、前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記第1のモーターの駆動を制御して前記第1のねじれ刺激を提示する機能を有することを特徴とする。
また、本発明の体感刺激提示装置において、前記使用者の腕へのひねり感覚を体感させる第2のねじれ刺激を提示する機構として構成される第2の刺激提示部を更に備え、前記第2の刺激提示部は、出力軸に第2の駆動ギヤが設けられた第2のモーターと、前記第2の駆動ギヤに噛合して回動する環状の第2の被動ギヤと、前記第2の被動ギヤの内周面を相対回動可能に外周面上で支持して前記使用者の腕を挿通する筒部を有するとともに、前記第2のモーターを固定支持する第2のフレームと、前記第2のフレームの筒部に対し前記第2の被動ギヤを相対回動可能に支持させた状態で該筒部に設けられた開口部を介して前記第2の被動ギヤの内周面上に着脱可能に取着され、前記使用者の腕の皮膚に摩擦を付与する第2の摩擦パッドと、を有し、前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記第2のモーターの駆動を制御して前記第2のねじれ刺激を提示する機能を有することを特徴とする。
また、本発明の体感刺激提示装置において、第3のモーターの駆動制御で、少なくとも前記第1の刺激提示部を軸方向にスライド移動させ、前記使用者の腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を提示する伸縮機構を更に備え、前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記第3のモーターの駆動を制御して前記伸縮刺激を提示する機能を有することを特徴とする。
また、本発明の体感刺激提示装置において、触覚刺激を提示するアクチュエーターの駆動制御で、当該使用者の手のひらで触わらせる触覚刺激提示デバイスとして構成される触覚刺激提示部を更に備え、前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記アクチュエーターの駆動を制御して前記触覚刺激を提示する機能を有することを特徴とする。
また、本発明の体感刺激提示装置において、アームレストとして機能するアーム部を更に備え、前記触覚刺激提示部は、前記アーム部により、前記第1の刺激提示部及び前記第2の刺激提示部を収容するケース、或いは、前記第2の刺激提示部における前記第2のフレームに連結固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕へのひねり感覚を体感させるねじれ刺激、好適には使用者の腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激、より好適には使用者の手のひらへの衝撃を体感させる触覚刺激、を体感刺激として提示する体感刺激提示装置を構成することができる。
例えば、本発明によれば、腕に装着した体感刺激提示装置を構成するデバイスによって腕の皮膚を伸縮させることで、選手が競技中に腕を引っ張ったり押したりする感覚を擬似的に提示することができる。さらに、腕の皮膚に回転方向の力を加えることで擬似的にひねりの感覚も提示することができる。また、付属する触覚刺激提示デバイスを手のひらで触わらせ、例えば瞬間的に振動刺激として提示することで、上記の腕を引っ張ったり、押したり、ひねったりする感覚と同時に擬似的に衝撃も提示することができる。これらの構成によって、ヒト同士が直接、接触し対峙して競うレスリングや柔道等の競技、或いは戦闘ゲーム等の対戦を体感して楽しむことができるようになる。
本発明による一実施例の体感刺激提示装置の概略構成を示す図である。 本発明による一実施例の体感刺激提示装置における伸縮・ねじれ刺激提示部の概略構成を示す図である。 本発明による一実施例の体感刺激提示装置における伸縮・ねじれ刺激提示部の概略構成を示す分解斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置における伸縮・ねじれ刺激提示部の第1の刺激提示部の概略構成を示す左断面側面図、及び第2の刺激提示部の概略構成を示す右断面側面図である。 本発明による一実施例の体感刺激提示装置における制御ユニットの概略構成を示すブロック図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置におけるねじれ刺激提示動作と、使用者の腕へのひねり感覚を体感させるねじれ刺激を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置における伸縮刺激提示動作と、使用者の腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置における触覚刺激提示動作と、使用者の手のひらへの衝撃感覚を体感させる触覚刺激の例として振動刺激を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施例の体感刺激提示装置1を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明による一実施例の体感刺激提示装置1の概略構成を示す図である。図1に示す本実施例の体感刺激提示装置1は、伸縮・ねじれ刺激提示部2、制御ユニット3、触覚刺激提示部4、及びアーム部10を備える。
伸縮・ねじれ刺激提示部2は、使用者の腕Hに装着する伸縮・ねじれ刺激提示デバイスであり、その詳細な構造については後述するが、第1の刺激提示部21と、第2の刺激提示部22と、すべりネジ23と、ケース20と、を備える。
第1の刺激提示部21は、使用者の腕Hを挿通し、制御ユニット3による制御によってモーター5aを駆動して使用者の腕Hへのひねり感覚を体感させる第1のねじれ刺激を提示する機構として構成される。
第2の刺激提示部22は、使用者の腕Hを挿通し、制御ユニット3による制御によってモーター5bを駆動して使用者の腕Hへのひねり感覚を体感させる第2のねじれ刺激を提示する機構として構成される。
すべりネジ23は、モーター5cの出力軸として構成され、制御ユニット3による制御によってモーター5cを駆動して、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22の互いの間隔をスライド移動で伸縮させることができ、モーター5c及びすべりネジ23は、使用者の腕Hへの押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を提示する伸縮機構として構成される。
ケース20は、使用者の腕Hを挿通する筒状体で形成され、ケース20内で、第1の刺激提示部21をスライド移動可能に支持するとともに第2の刺激提示部22をスライド移動不能に固定支持するように構成される。
触覚刺激提示部4は、当該使用者の手のひらで触わらせる触覚刺激提示デバイスとして構成され、制御ユニット3の制御によって、本例では球状体のケース40内に、手のひらへの衝撃を体感させる振動刺激を提示する振動アクチュエーター41を収容する形態となっている。振動アクチュエーター41は、偏心モーター、ソレノイド、振動スピーカー等とすることができる。
制御ユニット3は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、各モーター5a,5b,5cと、振動アクチュエーター41と、を駆動制御する機能部である。本例では、制御ユニット3内に、各モーター5a,5b,5c、及び振動アクチュエーター41を、それぞれハーネスで有線接続して駆動するための駆動部が設けられている。
アーム部10は、ケース20と触覚刺激提示部4とを連結固定する部材であり、アームレストとしても機能する。また、図示していないが、アーム部10を例えば机などに固定する形態としてもよく、これにより使用者の腕Hの疲れを緩和させることができる。
図1に示す本実施例の体感刺激提示装置1は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕Hを引っ張ったり、押したり、ひねったりする感覚と同時に、使用者の手のひらに対し擬似的に衝撃も提示できるものとなっている。
尚、図1に示す例では、ケース20を用いて、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22を支持する例としているが、ケース20を省略するときは、アーム部10は、第2の刺激提示部22と触覚刺激提示部4とを連結固定する形態とすることもできる。
(伸縮・ねじれ刺激提示部)
図2は、本発明による一実施例の体感刺激提示装置1における伸縮・ねじれ刺激提示部2の概略構成を示す図である。また、図3は、伸縮・ねじれ刺激提示部2の概略構成を示す分解斜視図である。
まず、図2に示すように、ケース20は、合成樹脂で形成され、第1の刺激提示部21をスライド移動可能に収容して支持するとともに、第2の刺激提示部22をスライド移動不能に収容して固定支持するように構成される。尚、本例のケース20は、図3に示すように、第1ケース及び第2ケースの嵌合により、第1の刺激提示部21をスライド移動可能に収容して支持するとともに、第2の刺激提示部22をスライド移動不能に収容して固定支持するものとしている。図3に示すように、図示上方のケース20(第1ケース)は、半円筒状の外形を有し、その縁部に段差20bが形成され、段差20b上に複数の爪部20cが形成されている。また、図示下方のケース20(第2ケース)も同様に、半円筒状の外形を有し、その縁部に段差20dが形成され、段差20d上に複数の嵌合孔20eが形成されている。ケース20(第1ケース)とケース20(第2ケース)の各段差20b,20dが互いに係合し、段差20b上の複数の爪部20cがそれぞれ対応する段差20d上の複数の嵌合孔20eに嵌合することで 一体となって、筒状体のケース20が構成される。尚、ケース20(第2ケース)の外周面上にはアーム部10の一端が固定されている。
ところで、図2及び図3において、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22は、ほぼ同様な構成要素で構成されることから、同様な構成要素については同一の参照番号を付している。
図2に示すように、第1の刺激提示部21は、出力軸に駆動ギヤ9が設けられたモーター5aと、この駆動ギヤ9に噛合して回動する環状の被動ギヤ7と、この被動ギヤ7の内周面を相対回動可能に外周面上で支持し、使用者の腕Hを挿通する筒部61aを有する本体フレーム61と、この本体フレーム61における筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で蓋着して固定するとともに、モーター5aを外周壁上で固定支持する環状の蓋フレーム62と、該筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で該筒部61aに設けられた互いに対向する一対の開口部6aを介してそれぞれ当該被動ギヤ7の内周面上に着脱可能に取着され、使用者の腕Hの皮膚に摩擦を付与する摩擦パッド8と、を備える。即ち、モーター5aの駆動制御で、第1の刺激提示部21における被動ギヤ7を本体フレーム61に対し相対回動させると、その被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚にねじれ刺激を提示するようになっている。第1の刺激提示部21において、本体フレーム61と蓋フレーム62は、一体となってフレームを構成し、被動ギヤ7を相対回動可能に支持する。
より具体的には、図3に示すように、第1の刺激提示部21において、出力軸に合成樹脂で形成された駆動ギヤ9が設けられたモーター5aの本体は、合成樹脂で形成された環状の蓋フレーム62の外周壁上に設けられたモーター固定部6bに接着又は係合により固定支持される。環状の蓋フレーム62は、使用者の腕Hを挿通するために開口した内周壁62aを有し、内周壁62aの一方の縁部には段差62bが形成されている。
この駆動ギヤ9に噛合して回動する合成樹脂で形成された環状の被動ギヤ7の内周面71は、合成樹脂で形成された本体フレーム61における筒部61aの外周面上で相対回動可能に支持される。そして、この本体フレーム61における筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で、筒部61aの先端部が環状の蓋フレーム62の段差62bに嵌め込まれ、接着等により蓋着して固定される。筒部61aを含む本体フレーム61は、使用者の腕Hを挿通するために開口した内周壁61bを有している。
更に、本体フレーム61における筒部61aには、互いに対向する一対の開口部6aが設けられている。そして、この筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で、一対の開口部6aを介してそれぞれ当該被動ギヤ7の内周面71上に、使用者の腕Hの皮膚に対して摩擦を付与する摩擦パッド8が着脱可能に取着される。本例では、当該被動ギヤ7の内周面71上には面ファスナー(例えば雌)72が形成され、四角錐台状の摩擦パッド8の一面には面ファスナー(例えば雄)81が形成され、面ファスナー72と面ファスナー81が着脱可能となっている。
被動ギヤ7の内周面71上に取着される摩擦パッド8は、筒部61aの開口部6aから露出され、使用者の腕Hの皮膚に接触するように設置される。使用者の腕Hの皮膚に対する摩擦パッド8の相対移動で、摩擦パッド8と皮膚との間の摩擦によって使用者の腕Hの皮膚を僅かにねじらせたり伸縮させたりすることができる。本例の摩擦パッド8は袋状になっており、例えば内部をゲル状やスポンジ、中空等の柔らかい物質で充填し、その袋を摩擦係数の高いゴムや皮、ビニール等のシートとしている。使用者の腕Hの太さの違いは、摩擦パッド8を取り外して大きさを変えることで対応することができる。
また、被動ギヤ7に摩擦パッド8が取着された状態では、摩擦パッド8と開口部6aとの間で、被動ギヤ7の筒部61aに対する相対回動方向の隙間が所定角度内で回動可能な範囲が規制される一方で、筒部61aの軸方向(使用者の腕Hの挿通方向)の隙間が小さくほぼ軸方向の相対移動が無い状態に規制されるものとなっている。このため、本体フレーム61が筒部61aの軸方向にスライド移動するときは被動ギヤ7も一体となってスライド移動する。また、モーター5aの駆動制御で、第1の刺激提示部21における被動ギヤ7を本体フレーム61に対し相対回動させると、その被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚にねじれ刺激が提示されるようになる。
一方、第2の刺激提示部22は、出力軸に駆動ギヤ9が設けられたモーター5bと、この駆動ギヤ9に噛合して回動する環状の被動ギヤ7と、この被動ギヤ7の内周面71を相対回動可能に外周面上で支持し、使用者の腕Hを挿通する筒部61aを有する本体フレーム61と、この本体フレーム61における筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で蓋着して固定するとともに、モーター5bを外周壁上で固定支持する環状の蓋フレーム62と、該筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で該筒部61aに設けられた互いに対向する一対の開口部6aを介してそれぞれ当該被動ギヤ7の内周面上に着脱可能に取着され、使用者の腕Hの皮膚に摩擦を付与する摩擦パッド8と、を備える。即ち、モーター5bの駆動制御で、第2の刺激提示部22における被動ギヤ7を本体フレーム61に対し相対回動させると、その被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚にねじれ刺激を提示するようになっている。第2の刺激提示部22においても、本体フレーム61と蓋フレーム62は、一体となってフレームを構成し、被動ギヤ7を相対回動可能に支持する。
より具体的には、図3に示すように、第2の刺激提示部22において、出力軸に駆動ギヤ9が設けられたモーター5bの本体は、環状の蓋フレーム62の外周壁上に設けられたモーター固定部6bに接着又は係合により固定支持される。環状の蓋フレーム62は、使用者の腕Hを挿通するために開口した内周壁62aを有し、内周壁62aには段差62bが形成されている。
尚、蓋フレーム62、及び本体フレーム61における筒部61aに対し相対回動可能に支持させる被動ギヤ7は、第1の刺激提示部21用と第2の刺激提示部22用とで同形状である。このため、第2の刺激提示部22においても、本体フレーム61における筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で、筒部61aの先端部が環状の蓋フレーム62の段差62bに嵌め込まれ、接着等により蓋着して固定される。筒部61aを含む本体フレーム61は、使用者の腕Hを挿通するために開口した内周壁61bを有している。
また、本体フレーム61についても、後述するモーター5c、すべりネジ23、及びガイド棒24に係る伸縮機構に係る部位を除き、第1の刺激提示部21用と第2の刺激提示部22用とで同形状である。従って、第2の刺激提示部22においても、筒部61aに対し被動ギヤ7を相対回動可能に支持させた状態で、一対の開口部6aを介してそれぞれ当該被動ギヤ7の内周面71上に、使用者の腕Hの皮膚に対して摩擦を付与する摩擦パッド8が着脱可能に取着される。摩擦パッド8についても、第1の刺激提示部21用と第2の刺激提示部22用とで同形状である。ただし、第2の刺激提示部22については、モーター5bの駆動制御で、第2の刺激提示部22における被動ギヤ7を本体フレーム61に対し相対回動させることで、その被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚にねじれ刺激が提示されるようになる。
ここで、第2の刺激提示部22の本体フレーム61において、筒部61aより外方に突出するフランジ状部位に、モーター5cの本体を固定支持するモーター固定部6gが設けられている。モーター5cの出力軸は、金属材料で形成された長尺なすべりネジ23で構成されている。このすべりネジ23の先端は、モーター5cの本体側から第2の刺激提示部22の本体フレーム61における当該フランジ状部位に設けられた貫通孔6eに対し非係合に挿通された後、第1の刺激提示部21の本体フレーム61における同様のフランジ状部位に設けられた螺合孔6cに対し係合して螺入され、金属材料で形成された留め具23aで係止される。即ち、モーター5cの駆動制御で、すべりネジ23を回転させると、第1の刺激提示部21が第2の刺激提示部22に対し相対的に直線移動(スライド移動)し、これにより第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22の間隔を伸縮させ、摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚に伸縮刺激を提示するようになっている。
また、第2の刺激提示部22の本体フレーム61において、筒部61aより外方に突出するフランジ状部位に、金属材料で形成された円柱状の長尺なガイド棒24の基端を固定するガイド棒固定部6fが設けられている。このガイド棒24の先端は、第1の刺激提示部21の本体フレーム61における当該フランジ状部位に設けられた貫通孔6dに対し非係合に挿通された後、金属材料で形成された留め具24aで係止される。即ち、ガイド棒24は、第2の刺激提示部22に対する第1の刺激提示部21の相対的なスライド移動を案内するようになっている。
ケース20には、第2の刺激提示部22における本体フレーム61の筒部61aより外方に突出するフランジ状部位をスライド移動不能に接着又は嵌合等により固定するための固定部20aが設けられている。一方、第1の刺激提示部21における本体フレーム61の筒部61aより外方に突出するフランジ状部位は、ケース20の内壁でスライド移動可能に摺動支持されている。モーター5cの本体は、ケース20に固定する形態としてもよい。
尚、本例ではガイド棒24を用いて第2の刺激提示部22に対する第1の刺激提示部21の相対的なスライド移動を案内するようになっているため、ケース20を省略して、第2の刺激提示部22の本体フレーム61にアーム部10の一端を固定することもできる。
図4(a),(b)は、図3に対して、それぞれ伸縮・ねじれ刺激提示部2における第1の刺激提示部21の概略構成を示す左断面側面図、及び第2の刺激提示部22の概略構成を示す右断面側面図である。
図4(a),(b)にそれぞれ示すように、第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22は、それぞれモーター5a,5bの駆動制御で、各被動ギヤ7をそれぞれの本体フレーム61に対し相対回動させると、各被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚にねじれ刺激を提示するようになっている。第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22におけるそれぞれの被動ギヤ7の回動は、A方向又はB方向に同期して回動するように制御ユニット3によって制御される。そして、被動ギヤ7の回動範囲は、軸中心Oを基準に所定角度(開口部6aの中心から摩擦パッド8の大きさに依存する所定角度±θ)内で回動可能な範囲が規制される。この所定角度±θは、摩擦パッド8の大きさに依存して、制御ユニット3側で設定される。
(制御ユニット)
図5は、本発明による一実施例の体感刺激提示装置1における制御ユニット3の概略構成を示すブロック図である。制御ユニット3は、センサーデータ受信部31、メタデータ受信部32、制御部33、及び記憶部34を備える。
センサーデータ受信部31は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータを入力し、制御部33に出力する機能部である。センサーデータは、例えば、当該使用者の身体動作を検出するセンサー(画像認識装置、又は直接身体に貼付されたモーションセンサー等)から得られるデータとすることができる。
メタデータ受信部32は、スポーツ等の動きを示すメタデータを入力し、制御部33に出力する機能部である。メタデータは、例えば競技のわざ等を記号化して記述したデータとすることができる。
尚、本実施例では、センサーデータ受信部31及びメタデータ受信部32が受信するそれぞれのセンサーデータ及びメタデータは、オンラインのリアルタイムを想定しているが、オフライン処理で得られるものとしてもよい。
制御部33は、コンピュータ(マイクロコンピュータを含む)を用いて構成され、データ選択部331、解析部332、及び駆動部333a,333b,333c,334を備える。
データ選択部331は、入力されたセンサーデータを使用するか、或いは入力されたメタデータを使用するかを予め制御部の設定により決定し、使用するとして決定したセンサーデータ又はメタデータを解析部332に出力する機能部である。
解析部332は、使用するとして決定したセンサーデータ又はメタデータを、記憶部34に記憶される予め定めた駆動基準データに基づいて解析し、被動ギヤ7の回動範囲内で、第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22における各被動ギヤ7の回転方向及び回動量と回転速度、第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22間の伸縮方向及び伸縮量と伸縮速度、並びに、振動アクチュエーター41の振動時間及び振動量と振動周波数を決定し、対応する駆動部333a,333b,333c,334を制御して、それぞれ対応するモーター5a,5b,5c、及び振動アクチュエーター41を駆動する機能部である。
つまり、解析部332は、センサー(図示略)からの身体動作に関するセンサーデータ、若しくは競技のわざ等を記述したメタデータについて、記憶部34に記憶される予め定めた駆動基準データを参照し、対応する使用者の腕Hの皮膚へのねじれ刺激としての回転方向及び回転量と回転速度、並びに伸縮刺激としての伸縮方向及び伸縮量と伸縮速度、並びに、触覚刺激としての振動時間及び振動量と振動周波数を算出する。続いて、解析部332は、その算出した情報を基に、対応する駆動部333a,333b,333c,334を制御して、それぞれ対応するモーター5a,5b,5c、及び振動アクチュエーター41を駆動する。
駆動部333a,333b,333cは、それぞれモーター5a,5b,5cを駆動するドライバである。
駆動部334は、振動アクチュエーター41を駆動するドライバである。
記憶部34は、使用するとして決定したセンサーデータ又はメタデータに基づいた駆動部333a,333b,333c,334の駆動を制御するための予め定めた駆動基準データを記憶している。駆動基準データは、センサーデータ又はメタデータに対応付けられた使用者の腕Hの皮膚へのねじれ刺激としての回転方向及び回転量と回転速度、並びに伸縮刺激としての伸縮方向及び伸縮量と伸縮速度、並びに触覚刺激としての振動時間及び振動量と振動周波数とについて、予め定めたテーブル又は関数で表されている。また、制御部33の機能を実現するためのプログラムを記憶している。即ち、制御部33を構成するコンピュータにより当該プログラムを読み出して実行することで、制御部33の機能を実現する。
尚、本実施例の制御ユニット3は、全体としてコンピュータにより機能させることもできる。当該コンピュータに、本発明に係る各構成要素を実現させるためのプログラムは、当該コンピュータの内部又は外部に備えられるメモリ(図示せず)に記憶される。コンピュータに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、各構成要素の機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、メモリから読み込んで、制御ユニット3の各構成要素の機能をコンピュータに実現させることができる。ここで、各構成要素の機能をハードウェアの一部で実現してもよい。
(ねじれ刺激提示動作)
図6(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置1におけるねじれ刺激提示動作と、使用者の腕Hへのひねり感覚を体感させるねじれ刺激を示す図である。
図6(a)に示すように、第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22は、それぞれモーター5a,5bの駆動制御で、各被動ギヤ7をそれぞれの本体フレーム61に対し相対回動させると、各被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚にねじれ刺激を提示するようになっている。そして、第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22におけるそれぞれの被動ギヤ7の回動は、A方向又はB方向に同期して回動するように制御ユニット3によって制御される。
ここで、第1の刺激提示部21における被動ギヤ7と、第2の刺激提示部22における被動ギヤ7を互いに同方向に回動させてもよいし、互いに逆方向に回動させてもよい。第1の刺激提示部21における被動ギヤ7と、第2の刺激提示部22における被動ギヤ7を互いに逆方向に回動させることで、さらに強いねじれ刺激を与えることができる。
このようなねじれ刺激により、図6(b)に示すように、使用者の腕Hが、仮想的に他者の腕H’における手のひらで把持され、ひねられる感覚をもたらす。即ち、本実施例の体感刺激提示装置1は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕Hへのひねり感覚を体感させるねじれ刺激を体感刺激として提示することができる。
(伸縮刺激提示動作)
図7(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置1における伸縮刺激提示動作と、使用者の腕Hへの押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を示す図である。
図7(a)に示すように、第1の刺激提示部21及び第2の刺激提示部22は、モーター5cの駆動制御で、互いの間隔をスライド移動で伸縮させることができ、このスライド移動により、各被動ギヤ7に取着される摩擦パッド8による摩擦で使用者の腕Hの皮膚に伸縮刺激を提示するようになっている。
このような伸縮刺激として、例えば第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22との間隔を短時間に収縮させる収縮刺激を提示することで、図7(b)に示すように、使用者の腕Hが、仮想的に他者の腕H’における手のひらで把持され、押し込まれる感覚をもたらす。また、伸縮刺激として、例えば第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22との間隔を短時間に伸長させる伸長刺激を提示することで、図7(b)に示すように、使用者の腕Hが、仮想的に他者の腕H’における手のひらで把持され、引っ張られる感覚をもたらす。即ち、本実施例の体感刺激提示装置1は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕Hへの押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を体感刺激として提示することができる。
(触覚刺激提示動作)
図8(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施例の体感刺激提示装置1における触覚刺激提示動作と、使用者の手のひらへの衝撃感覚を体感させる触覚刺激の例として振動刺激を示す図である。
図8(a)に示すように、触覚刺激提示部4は、振動アクチュエーター41の駆動制御で、使用者の腕Hから延びる手のひらに振動刺激を提示するようになっている。
このような振動刺激により、例えば振動アクチュエーター41を短時間、振動させることで、図8(b)に示すように、使用者の腕Hから延びる手のひらが、仮想的に他者の腕H’における手のひらとの接触で、強い衝撃を受ける感覚を擬似的にもたらす。即ち、本実施例の体感刺激提示装置1は、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の手のひらへの衝撃を体感させる触覚刺激を体感刺激として提示することができる。
このように、使用者の腕Hがひねられる感覚や押されたり引っ張られたりする感覚に、使用者の手のひらで衝撃も加わり、例えば対戦スポーツであれば、その激しさを疑似体験させることができる。
尚、上述した実施例では、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22のそれぞれについて、一対の摩擦パッド8を設けるとして説明したが、それぞれ1つとしてもよいし、或いは3つ以上としてもよい。
また、上述した実施例では、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22の双方に、摩擦パッド8を設ける例を説明したが、第2の刺激提示部22をケース20に対し固定する場合では、第1の刺激提示部21にのみ摩擦パッド8を設けて、第2の刺激提示部22には摩擦パッド8や被動ギヤ7、モーター5b等の設置を省略した形態としてよい。この場合でも、ねじれ刺激や伸縮刺激を付与することができ、更に、摩擦パッド8の設置位置の調整で、このようなねじれ刺激や伸縮刺激を付与する箇所を可変とすることができる。
また、上述した実施例では、触覚刺激提示部4を構成するケース40は、球状体とする以外にも、手のひらに触れる外枠の形状は触りやすい形状であればよく、例えば手のひらに合ったコンピューターマウス(ポインティングデバイス)形状としてもよい。また、触覚刺激提示部4として、コンピューターマウス自体を使用することもでき、この場合には、そのコンピューターマウスのボタンやポインティング機能を用いることで、インタラクティブな操作のコントローラとすることも可能である。また、本例における触覚刺激提示部4は、振動刺激を提示する振動アクチュエーター41を設ける例を説明したが、特許文献1に開示されるような力覚刺激を提示するアクチュエーターを設ける形態や、非特許文献1に開示されるような電気刺激を提示するアクチュエーターを設ける形態とすることもできる。
また、上述した実施例では、主として、体感刺激提示装置1のケース20は、第1の刺激提示部21をスライド移動可能に支持するとともに第2の刺激提示部22をスライド移動不能に固定支持するように構成される例を説明したが、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22の双方をケース20内でスライド移動可能に支持する形態としてもよい。更に、ケース20に固定部20aを設けずに、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22の双方がスライド移動する形態とする場合、モーター5cの本体をケース20に固定する形態とすることもでき、モーター5cの駆動で、第1の刺激提示部21と第2の刺激提示部22の双方がスライド移動する機構(例えば、すべりネジ23を複数設けてギヤ機構を介してその双方を駆動する形態等)を設けてもよい。また、ケース20にガイドレールを設け、そのガイドレールに係合する溝を第1の刺激提示部21の本体フレーム61におけるフランジ状部位に設けて、ガイド棒24を省略してもよい。
また、上述した実施例では、制御ユニット3は、各モーター5a,5b,5c、及び振動アクチュエーター41を、それぞれハーネスで有線接続して駆動するための駆動部333a,333b,333c,334が設けられているとして説明したが、これらの駆動部333a,333b,333c,334をそれぞれ伸縮・ねじれ刺激提示部2及び触覚刺激提示部4の各ケース20,40内に収容し、且つWiFi等の近距離無線通信部を設けておき、更に制御ユニット3側でもWiFi等の近距離無線通信部を設けて無線で相互通信することで、各モーター5a,5b,5c、及び振動アクチュエーター41を駆動制御する形態としてもよい。
また、上述した実施例では、ケース20、被動ギヤ7、駆動ギヤ9、本体フレーム61、及び蓋フレーム62等について、合成樹脂を用いて形成するとして説明したが、アルミニウム合金やマグネシウム合金等を用いたダイキャスト成形で形成してもよい。
従って、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
本発明によれば、スポーツ等の動きを示す所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕へのひねり感覚を体感させるねじれ刺激、好適には使用者の腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激、より好適には使用者の手のひらへの衝撃を体感させる触覚刺激、を体感刺激として提示することができるので、体感刺激を提示する種々の用途に有用である。
1 体感刺激提示装置
2 伸縮・ねじれ刺激提示部
3 制御ユニット
4 触覚刺激提示部
5a, 5b,5c モーター
6a 被動ギヤの開口部
6b モーター固定部
6c 螺合孔
6d,6e 貫通孔
6f ガイド棒固定部
6g モーター固定部
7 被動ギヤ
8 摩擦パッド
9 駆動ギヤ
10 アーム部
20 ケース
20a 固定部
20b 段差
20c 爪部
20d 段差
20e 嵌合孔
21 第1の刺激提示部
22 第2の刺激提示部
23 すべりネジ
23a 留め具
24 ガイド棒
24a 留め具
31 センサーデータ受信部
32 メタデータ受信部
33 制御部
34 記憶部
40 触覚刺激提示部のケース
41 振動アクチュエーター
61 本体フレーム
61a 本体フレームの筒部
61b 本体フレームの内周壁
62 蓋フレーム
62a 蓋フレームの内周壁
62b 蓋フレームの内周壁の段差
71 被動ギヤの内周面
72 面ファスナー(雌)
81 面ファスナー(雄)
331 データ選択部
332 解析部
333a,333b,333c,334 駆動部

Claims (5)

  1. 所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、使用者の腕に体感刺激を提示する体感刺激提示装置であって、
    前記使用者の腕へのひねり感覚を体感させる第1のねじれ刺激を提示する機構として構成される第1の刺激提示部と、
    前記ねじれ刺激の提示を制御する制御ユニットと、を備え、
    前記第1の刺激提示部は、
    出力軸に第1の駆動ギヤが設けられた第1のモーターと、
    前記第1の駆動ギヤに噛合して回動する環状の第1の被動ギヤと、
    前記第1の被動ギヤの内周面を相対回動可能に外周面上で支持して前記使用者の腕を挿通する筒部を有するとともに、前記第1のモーターを固定支持する第1のフレームと、
    前記第1のフレームの筒部に対し前記第1の被動ギヤを相対回動可能に支持させた状態で該筒部に設けられた開口部を介して前記第1の被動ギヤの内周面上に着脱可能に取着され、前記使用者の腕の皮膚に摩擦を付与する第1の摩擦パッドと、を有し、
    前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記第1のモーターの駆動を制御して前記第1のねじれ刺激を提示する機能を有することを特徴とする体感刺激提示装置。
  2. 前記使用者の腕へのひねり感覚を体感させる第2のねじれ刺激を提示する機構として構成される第2の刺激提示部を更に備え、
    前記第2の刺激提示部は、
    出力軸に第2の駆動ギヤが設けられた第2のモーターと、
    前記第2の駆動ギヤに噛合して回動する環状の第2の被動ギヤと、
    前記第2の被動ギヤの内周面を相対回動可能に外周面上で支持して前記使用者の腕を挿通する筒部を有するとともに、前記第2のモーターを固定支持する第2のフレームと、
    前記第2のフレームの筒部に対し前記第2の被動ギヤを相対回動可能に支持させた状態で該筒部に設けられた開口部を介して前記第2の被動ギヤの内周面上に着脱可能に取着され、前記使用者の腕の皮膚に摩擦を付与する第2の摩擦パッドと、を有し、
    前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記第2のモーターの駆動を制御して前記第2のねじれ刺激を提示する機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の体感刺激提示装置。
  3. 第3のモーターの駆動制御で、少なくとも前記第1の刺激提示部を軸方向にスライド移動させ、前記使用者の腕への押し込み又は引っ張り感覚を体感させる伸縮刺激を提示する伸縮機構を更に備え、
    前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記第3のモーターの駆動を制御して前記伸縮刺激を提示する機能を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の体感刺激提示装置。
  4. 触覚刺激を提示するアクチュエーターの駆動制御で、当該使用者の手のひらで触わらせる触覚刺激提示デバイスとして構成される触覚刺激提示部を更に備え、
    前記制御ユニットは、前記所定のセンサーデータやメタデータに基づいて、前記アクチュエーターの駆動を制御して前記触覚刺激を提示する機能を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の体感刺激提示装置。
  5. アームレストとして機能するアーム部を更に備え、
    前記触覚刺激提示部は、前記アーム部により、前記第1の刺激提示部及び前記第2の刺激提示部を収容するケース、或いは、前記第2の刺激提示部における前記第2のフレームに連結固定されていることを特徴とする、請求項2、或いは請求項2を引用する請求項3又は4に記載の体感刺激提示装置。
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