JP2021086387A - 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人口密集地帯の上空を飛行するため、非常に高い安全性の確保が求められる物流ドローンや空飛ぶクルマのような飛行体が、空中で墜落に繋がるような異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせる手段を提供する。【解決手段】情報処理装置は、飛行体からの第1のアラートを取得する。情報処理装置は、第1のアラートを取得したことに応答して、飛行体の落下位置を推定し、推定した落下位置から所定範囲にいる端末に通知するため、所定範囲の少なくとも一部に対する通信をカバーする1つまたは複数の他の情報処理装置に第2のアラートを送信する。【選択図】図9

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
実証実験が行われるなど、物流ドローンや空飛ぶクルマの実用化に向けた動きが活発化している。このような飛行体は、人口密集地帯の上空を飛行するため、非常に高い安全性の確保が求められる。そのため、様々な面から安全性を確保しようと、従来の飛行体には、異常な落下を検知して展開するパラシュートを搭載したり、警告音を発したりするものがある。
特開2018−193055号公報 国際公開第2017/086234号 国際公開第2017/038891号 国際公開第2017/033976号 特開2018−070011号公報 特開2006−082775号公報
しかしながら、飛行体が空中で墜落に繋がるような異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせる手段がない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、飛行体が空中で異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置の一態様は、飛行体からの第1のアラートを取得する取得部と、第1のアラートを取得したことに応答して、飛行体の落下位置を推定する推定部と、推定された落下位置から所定範囲にいる端末に通知するため、所定範囲の少なくとも一部に対する通信をカバーする1つまたは複数の第1の基地局に第2のアラートを送信する送信部とを備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、飛行体が空中で異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る落下警報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 図4は、実施形態に係る飛行体情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 図5は、実施形態に係る推定落下情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 図6は、実施形態に係る飛行体200の機能構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る飛行体から第三者への通知の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る第三者への緊急速報の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る飛行体から第三者への通知処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。以下に、飛行体が空中で異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる本実施形態について説明する。
〔1.情報処理システムの構成〕
図1を用いて情報処理システムの構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システムは、情報処理装置100−1〜100−m(mは任意の整数。以下、まとめて「情報処理装置100」という)、飛行体200、端末300−1〜300−n(nは任意の整数。以下、まとめて「端末300」という)、および緊急通報受理機関サーバ400を含む。図1に示すように、情報処理装置100と、飛行体200とは、無線で相互に通信可能に接続される。また、情報処理装置100と、端末300および緊急通報受理機関サーバ400とは、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。なお、ネットワークNは、有線、無線を問わず、移動体通信網などの各種通信網を採用することができる。また、ネットワークNには、交換局など図示されない通信設備が含まれる。
情報処理装置100は、例えば、携帯電話の基地局である。情報処理装置100は、飛行体200から落下警報を受信すると、飛行体200の落下位置を推定し、推定された落下位置から所定範囲の通信をカバーする1つまたは複数の他の情報処理装置100に落下警報を通知することができる。通知を受けた他の情報処理装置100は、推定された落下位置から所定範囲内にいる端末300に対し、緊急速報メールなどによって落下警報を通知することができる。なお、本実施形態では、情報処理装置100は、基地局であるものとして説明するが、別の実施形態では、基地局を介して飛行体200からの落下警報を受信し、飛行体200の落下位置を推定する、基地局とは異なるサーバコンピュータであってもよい。しかしながら、少なくとも飛行体200や端末300と通信を行うのは、各地域に網羅的に設置されている基地局を利用するのが、新たな設備を設置する必要がなく、望ましい。
飛行体200は、ドローンや空飛ぶクルマやバイクなどであり、有人、無人を問わず、動力の有無も問わない。飛行体200は、加速度センサやジャイロセンサ、気圧センサや電波高度計、および自己診断プログラムなどを備え、飛行体200に対する衝突や異常な傾きや高度低下、および故障を検知することができる。また、飛行体200は、全地球型航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)信号受信機能を備え、飛行体200の位置情報(緯度・経度)を取得する。さらに、飛行体200は、パラシュートを備えることができる。飛行体200は、墜落に繋がるような異常を検知した場合に、パラシュートを展開し、落下警報や位置情報を情報処理装置100に送信することができる。また、飛行体200は、慣性計測装置(IMU:Internal Measurement Unit)を備え、飛行体200の進行方向および(水平)速度を常時把握することができる。さらに、飛行体200は、ピトー管などを用いた真対気速度計を備え、飛行体200の速度と、IMUによる速度の差分から風速を測定することができる。パラシュートを開いた場合、風に流されるため、これにより、飛行体200の落下位置の推定に、風の有無や、風速、風向きを考慮することができる。また、飛行体200は、サイレンなどの警報装置を備え、周囲に音や自然言語による音声を出力して、周囲の人間に危険を解かり易く通知することができる。
端末300は、スマートフォンやタブレットPC(Personal Computer)などのモバイル端末であってもよいし、据え置き端末であってもよい。端末300は、情報処理装置100から、緊急速報メールなどによって落下警報を受信し、端末300のユーザなど周囲の人間に危険を通知する。
緊急通報受理機関サーバ400は、警察や消防などの緊急対応機関が管理し、緊急通報を受理するための装置である。緊急通報受理機関は、情報処理装置100からの緊急通報を受け、消防・救急隊員などに対し落下位置への緊急出動を発令するなど、早期措置を講じることができる。
〔2.情報処理装置100の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110、記憶部120、制御部130を備える。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部110は、飛行体200と無線で接続され情報の送受信を行う。また、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、端末300や緊急通報受理機関サーバ400との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。図2に示すように、記憶部120は、落下警報記憶部121、飛行体情報記憶部122、推定落下情報記憶部123、ハンドオーバ情報記憶部124を有する。以下、記憶部120に含まれる各記憶部について順に説明する。
(落下警報記憶部121)
落下警報記憶部121は、飛行体200の落下警報に関する情報を記憶する。図3は、実施形態に係る落下警報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。図3に示す例では、落下警報記憶部121は、「飛行体ID、位置情報、高度、終端速度、進行方向、水平速度、パラシュート、パラシュート開傘時刻、異常発生時刻、異常種別」などを対応付けて記憶する。このような落下警報の各種情報は、飛行体200において取得および測定された情報などに基づいて生成され、飛行体200から送信されるトランザクションデータである。なお、落下警報は、落下中の飛行体200から定期的に送信され、情報処理装置100が、飛行体200の飛行経路などを把握できるようにする。
「飛行体ID」は、飛行体200を一意に示す識別子である。「位置情報」は、例えば、GNSS位置情報(緯度・経度)であり、飛行体200の現在位置を示す。「高度」は、飛行体200の現在の高度を示す。「進行方向」および「水平速度」は、IMUによって計測および算出され、「進行方向」は、磁北を360として時計回りに1〜360の値で飛行体200の進行方向を示し、「水平速度」は、飛行体200の現在の進行速度(例えば、m/s:メートル毎秒)を示す。「終端速度」は、飛行体200の現在の速度や重力加速度などから算出される飛行体200の終端速度(例えば、m/s:メートル毎秒)を示す。なお、飛行体200の終端速度は、必要パラメータを飛行体200から取得し、情報処理装置100側で算出することもできる。
「パラシュート」は、飛行体200にパラシュートが搭載されている場合のパラシュートの開閉状況を示す。「パラシュート」には、例えば、パラシュートが既に開いていることを示す“開”、パラシュートがまだ開いていないことを示す“閉”、パラシュートを搭載していないことを示す“無”などの各種文字列を設定することができる。「パラシュート開傘時刻」はパラシュートを開いた時刻である(パラシュートを開いた際に大きな減速が生じるため検知可能)。パラシュートを開いても紐が絡まった場合など、パラシュートの機能が十分に発揮されない場合も想定できるため、パラシュートの開閉状況と併せて「パラシュート開傘時刻」を考慮して飛行体200の落下位置を推定することができる。このように、パラシュートの開閉状況および開傘時刻も飛行体200の落下位置に影響するため、情報処理装置100は飛行体200からパラシュートの開閉状況および開傘時刻を取得することで、飛行体200の落下位置をより正確に推定することができる。
「異常発生時刻」は、飛行体200において異常が検知された際の時刻である。「異常種別」は、飛行体200において検知された異常の種類を示す。「異常種別」には、例えば、飛行体200に対する衝突を検知したことを示す“衝突”、異常な高度低下を検知したことを示す“高度低下”、自己診断プログラムによる故障を検知したことを示す“故障”などの各種文字列を設定することができる。また、「異常種別」には、予め設定された飛行経路から所定距離以上離れてしまったことを検知したことを示す文字列“経路範囲外”を設定することができる。
なお、図3の例では、「パラシュート」や「異常種別」のデータを文字列で示しているが、文字列の代わりにそれらのデータを一意に示す数値などであってもよい。
(飛行体情報記憶部122)
飛行体情報記憶部122は、飛行体200に関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係る飛行体情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。図4に示す例では、飛行体情報記憶部122は、「飛行体ID、重量、パラシュート傘直径、乗員数、出発地点、目的地点」などを対応付けて記憶する。このような飛行体200の各種情報は、予め設定されるマスタデータである。
「飛行体ID」は、飛行体200を一意に示す識別子である。「重量」は、飛行体200の重量(例えば、単位は「kg(キログラム)」)を示す。「パラシュート傘直径」は、飛行体200に搭載されたパラシュートの直径(例えば、単位は「m(メートル)」を示す。「乗員数」は、飛行体200の乗車定員であってもよいし、飛行ごとの乗員数であってもよい。「出発地点」および「目的地点」は、それぞれ、飛行体200の出発地点および目的地点の位置情報を示す。
(推定落下情報記憶部123)
推定落下情報記憶部123は、飛行体200の推定された落下位置に関する情報を記憶する。図5は、実施形態に係る推定落下情報記憶部に記憶される情報の例を示す図である。図5に示す例では、推定落下情報記憶部123は、「飛行体ID、推定落下位置、推定落下時刻、現在位置」などを対応付けて記憶する。このような落下位置の各種情報は、情報処理装置100において推定および生成などされるトランザクションデータである。
「飛行体ID」は、飛行体200を一意に示す識別子である。「推定落下位置」は、情報処理装置100によって推定された飛行体200の落下位置を示す。「推定落下時刻」は、情報処理装置100によって推定された、飛行体200の落下位置への到達時刻を示す。「現在位置」は、飛行体200の現在位置を示し、落下警報(図3)の「位置情報」であってよい。
(ハンドオーバ情報記憶部124)
ハンドオーバ情報記憶部124は、飛行体200に対するハンドオーバに関する情報を記憶する。ハンドオーバ情報記憶部124に記憶される情報は、スマートフォンなどモバイル端末のハンドオーバ情報と同様であってよいが、ハンドオーバの対象は、飛行体200である。飛行体200に対するハンドオーバ情報によって飛行体200の飛行経路や速度を把握することができるため、飛行体200に対するハンドオーバ情報を飛行体200の落下位置の推定に用いることができる。このようなハンドオーバ情報は、飛行体200からの電波を捕捉した各情報処理装置100から送信されるトランザクションデータである。
(制御部130)
制御部130は、情報処理装置100全体を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)など(いわゆる、プロセッサ)である。制御部130は、記憶部120に記憶されている各種プログラム(例えば、本願に係る情報処理プログラム)を、作業領域となるRAMに展開して実行する。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、取得部131、推定部132、送信部133を有し、以下に説明する各機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する飛行体200から第三者への通知処理を実行する構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、落下警報(第1のアラートに相当)や位置情報を飛行体200から取得する。また、取得部131は、飛行体200に対するハンドオーバ情報を、他の情報処理装置100から取得する。また、情報処理装置100が、推定された落下位置から所定範囲の通信をカバーする場合、取得部131は、他の情報処理装置100で推定された落下位置を含む推定落下情報(第2のアラートに相当)を他の情報処理装置100から取得する。
(推定部132)
推定部132は、飛行体200からの落下警報を取得したことに応答して、飛行体200の落下位置や落下時刻を推定する。これらのような飛行体200の落下情報の推定には、飛行体200の位置情報、飛行体200から落下警報を受信した情報処理装置100の位置情報、飛行体200に対するハンドオーバ情報などを用いることができる。
例えば、推定部132は、飛行体200から定期的に送信されてくる飛行体200の位置情報や高度、終端速度から、飛行体200の移動方向と移動速度、および地面までの到達時間を算出する。なお、飛行体200がIMUを備え、飛行体200の進行方向および進行速度を取得できる場合は、これらを移動方向および移動速度とすることができる。そして、推定部132は、例えば、現在の位置、移動方向および移動速度、ならびに到達時間により、飛行体200の到達地点がわかるため、当該到達地点を落下位置と推定することができる。また、推定部132は、現在時刻(厳密には、飛行体200において位置情報を取得した時刻)に到達時間を加えたものを飛行体200の落下時刻と推定することができる。
また、推定部132は、飛行体200から位置情報を取得できない場合、飛行体200から落下警報を受信した情報処理装置100の位置情報により、逆算で飛行体200の現在位置を推定することができる。すなわち、情報処理装置100は、各地域に網羅的に設置されているため、落下警報を受信した情報処理装置100の各位置情報と、飛行体200から受信した信号の各RSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)とによって、飛行体200の現在位置を推定することができる。また、飛行体200から定期的に送信されてくる落下警報などの信号により、情報処理装置100は、飛行体200の移動方向と移動速度、および地面までの到達時間を算出することができる。そして、これらの情報に基づいて、推定部132は、飛行体200の落下情報を推定することができる。
また、推定部132は、飛行体200から位置情報を取得できない場合、飛行体200に対するハンドオーバ情報により、飛行体200の現在位置を推定することができる。すなわち、推定部132は、飛行体200に対するハンドオーバ情報により、飛行体200の現在位置や移動方向と移動速度を推定することができる。また、飛行体200から定期的に送信されてくる落下警報に含まれる高度や終端速度から、飛行体200の地面までの到達時間を算出する。そして、これらの情報に基づいて、推定部132は、飛行体200の落下情報を推定することができる。
なお、推定部132は、上述した、飛行体200の位置情報、飛行体200から落下警報を受信した情報処理装置100の位置情報、飛行体200に対するハンドオーバ情報を併用して、飛行体200の落下情報を推定することもできる。また、推定部132は、飛行体200の落下情報の推定に、飛行体200に搭載されたパラシュートの開閉状況および開傘時刻を考慮することもできる。また、パラシュートは風の影響を受けるため、推定部132は、飛行体200の落下情報の推定に、風速や風向きを考慮することもできる。
(送信部133)
送信部133は、推定された落下位置から所定範囲にいる端末300に危険を通知するため、落下位置から所定範囲の通信をカバーする1つまたは複数の情報処理装置100(第1の基地局に相当)に、図5に示したような推定落下情報(第2のアラートに相当)を送信する。
また、落下位置から所定範囲の通信をカバーする情報処理装置100の送信部133は、推定された落下位置から所定範囲にいる端末300に緊急速報を送信する。なお、落下情報を推定した情報処理装置100自身が、落下位置から所定範囲の通信をカバーする情報処理装置100に含まれる場合は、同一の情報処理装置100の推定部132および送信部133によって落下情報の推定および緊急速報の送信が行われる。なお、緊急速報は、SMS(ショートメッセージサービス)による緊急速報メールを用いることができ、緊急地震速報などと同様、落下位置から所定範囲にいる端末300に一斉送信することができる。
また、送信部133は、緊急通報受理機関サーバ400に緊急通報を送信する。これにより、緊急通報受理機関は、消防・救急隊員などに対し落下位置への緊急出動を発令することができる。
また、送信部133は、飛行体200の位置情報から、落下中の飛行体200から所定範囲にいる端末300に危険を通知するため、飛行体200から所定範囲の通信をカバーする1つまたは複数の情報処理装置100に、飛行体200の位置情報などを含むアラートを送信することができる。これにより、送信部133は、飛行体200から所定範囲にいる端末300に緊急速報を送信することができる。
〔3.飛行体200の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る飛行体200の機能構成について説明する。図6は、実施形態に係る飛行体200の機能構成例を示す図である。図6に示すように、端末300は、通信部210、記憶部220、制御部230を備える。なお、図6は本実施形態に係る機能構成のみを示している。そのため、飛行体200は、図6に示す以外にも、自律飛行するための飛行制御部や、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、および電波高度計などの各種センサ部、パラシュートを展開するためのパラシュート制御部などを含むことができる。
(通信部210)
通信部210は、情報処理装置100と無線で接続され情報の送受信を行う。
(記憶部220)
記憶部220は、情報処理装置100の記憶部120同様、RAMなどによって実現される。図6に示すように、記憶部220は、落下警報記憶部221、経路情報記憶部222、自己診断プログラム記憶部223を有する。以下、記憶部220に含まれる各記憶部について順に説明する。
(落下警報記憶部221)
落下警報記憶部221は、飛行体200の落下警報に関する情報を記憶する。落下警報記憶部221に記憶される情報は、情報処理装置100の落下警報記憶部121のものと同様である。
(経路情報記憶部222)
経路情報記憶部222は、飛行体200の飛行経路に関する情報を記憶する。飛行体200は、経路情報記憶部222に予め記録される情報に基づいて出発地点から目的地点へ飛行を行う。
(自己診断プログラム記憶部223)
自己診断プログラム記憶部223は、飛行体200の自己診断プログラムを記憶する。飛行体200は、自己診断プログラムによって、自身の故障を検知することができる。
(制御部230)
制御部230は、情報処理装置100の制御部130同様、端末300全体を司る処理部である。図6に示すように、制御部230は、取得部231、異常検知部232、算出部233、送信部234を有する。なお、制御部230の内部構成も、図6に示した構成や接続関係に限られない。
(取得部231)
取得部231は、GNSS測位衛星から、飛行体200のGNSS位置情報を取得する。なお、位置情報は取得部231によって定期的に取得され、飛行体200の現在位置が捕捉される。また、この際、取得部231は、例えば、飛行体200のシステム日時を現在時刻として現在位置と併せて取得することができる。
(異常検知部232)
異常検知部232は、飛行体200の各種センサの測定値などを監視し、墜落に繋がるような異常を検知する。具体的には、異常検知部232は、加速度センサやジャイロセンサによって、飛行体200に対する衝突を検知する。また、異常検知部232は、気圧センサや電波高度計によって、飛行体200の異常な高度低下を検知する。また、異常検知部232は、自己診断プログラムによって、飛行体200の故障を検知する。また、異常検知部232は、飛行体200の位置情報と経路情報とに基づいて、飛行体200が予め設定された飛行経路から所定距離以上離れてしまったことを検知する。なお、異常検知部232が検知する飛行体200の異常はこれらに限定されない。
(算出部233)
算出部233は、飛行体200の現在の速度や重力加速度などから飛行体200の終端速度を算出する。なお、終端速度を情報処理装置100側で算出する場合、飛行体200は算出部233を有さなくてもよい。
(送信部234)
送信部234は、落下警報や位置情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部234は、飛行体200の現在位置として送信される位置情報と併せて、位置情報を取得した日時を現在日時として、情報処理装置100に送信することができる。位置情報などは送信部234によって定期的に情報処理装置100に送信され、情報処理装置100は、飛行体200の現在位置を捕捉する。
なお、図6に示すような本実施形態に係る機能を、飛行制御部など他の機能と物理的に切り離し、固有電源によって独立して動作できるように構成することができる。これにより、例えば、故障により飛行制御部への電力供給が絶たれた場合であっても、情報処理装置100に落下警報を送信し、異常を知らせることができる。また、パラシュート部なども固有電源により他の機能とは独立して動作させることができる。また、飛行体200は、サイレンなどの警報を出力する出力部を備え、周囲に音や自然言語による音声を出力して、周囲の人間に危険を解かり易く通知することができる。また、飛行体200は、情報処理装置100の推定部132と同様の推定部を備え、飛行体200自身で落下位置や落下時刻を推定することもできる。
〔4.端末300および緊急通報受理機関サーバ400の構成〕
端末300および緊急通報受理機関サーバ400は、少なくとも通信部、記憶部、制御部を備えた一般的な情報処置装置であり、本実施形態を実現するにあたり、特別な機能を有する必要はない。
以上のような、実施形態に係る情報処理システムにより、飛行体が空中で異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。図7は、実施形態に係る飛行体から第三者への通知の一例を示す図である。図7に示すように、飛行体200は、基地局である情報処理装置100−1の上空で異常を検知すると、落下警報を情報処理装置100−1に送信する。
落下警報を受信した情報処理装置100−1は、落下警報や飛行体200の位置情報に基づいて、落下位置500を推定する。そして、情報処理装置100−1は、落下位置500から所定範囲(破線)の通信をカバーする情報処理装置100−2および情報処理装置100−4に落下警報を通知する。これにより、落下位置500から所定範囲内にいる端末300−3および端末300−4に緊急速報メールを送信することができる。
図8は、実施形態に係る第三者への緊急速報の一例を示す図である。図8に示すように、端末300は、緊急速報メールを表示することができる。また、端末300は、緊急速報メールのようなテキスト形式の通知のほか、自然言語による音声で通知を行うことができる。なお、当該通知には、推定された落下位置および落下時刻、端末300の位置情報などに基づいて、落下位置までの距離や時間を含めることができる(例えば、「北方向100m地点に20秒後にドローンが落下します。急いで避難してください。」)。また、AR(Augmented Reality:拡張現実)表示によって周辺の景色に矢印などを重畳表示し、落下位置を示すことができる。これらにより、飛行体200の落下位置付近にいる端末300のユーザなど周囲の人間に予め危険を解かり易く通知し、避難させることができる。
〔5.処理手順〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る飛行体から第三者への通知処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る飛行体から第三者への通知処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、飛行体200の異常検知部232は、飛行体200の各種センサの測定値などを監視し、墜落に繋がるような異常を検知する(ステップS101)。
次に、飛行体200の送信部234は、落下警報を情報処理装置100に送信する(ステップS102)。また、送信部234は、落下警報に含めて、または別で飛行体200の位置情報を情報処理装置100に送信する。なお、位置情報は、飛行体200の取得部231によって取得されるが、何らかのトラブルによって位置情報が取得できない場合も想定される。このような場合、送信部234は、落下警報に位置情報を含まず、少なくとも飛行体200が落下する旨の通知を落下警報として情報処理装置100に送信する。
次に、情報処理装置100−1の取得部131は、落下警報を飛行体200から受信したか否かを判定する(ステップS103)。落下警報を受信していないと判定した場合(ステップS103:No)、取得部131は、落下警報の受信を待つ。落下警報を受信したと判定した場合(ステップS103:Yes)、取得部131は、通信部110を介して落下警報を取得する。
次に、情報処理装置100−1の推定部132は、飛行体200からの落下警報を取得したことに応答して、飛行体200の位置情報などに基づいて飛行体200の落下位置を推定する(ステップS104)。この際、飛行体200から位置情報を取得できない場合、推定部132は、取得部131によって取得される、情報処理装置100−1の位置情報や、飛行体200に対するハンドオーバ情報を用いて、飛行体200の現在位置を推定した上で落下位置を推定する。また、推定部132は、飛行体200の落下位置と併せて落下時刻を推定することができる。
次に、情報処理装置100−1の送信部133は、推定された落下位置などを含む推定落下情報を、推定された落下位置から所定範囲の通信をカバーする1つまたは複数の情報処理装置100−mに送信する(ステップS105)。
次に、情報処理装置100−mの取得部131は、推定落下情報を情報処理装置100−1から受信したか否かを判定する(ステップS106)。推定落下情報を受信していないと判定した場合(ステップS106:No)、取得部131は、推定落下情報の受信を待つ。推定落下情報を受信したと判定した場合(ステップS106:Yes)、取得部131は、通信部110を介して推定落下情報を取得する。
次に、情報処理装置100−mの送信部133は、推定された落下位置から所定範囲にいる端末300に緊急速報を送信する(ステップS107)。
次に、端末300は、緊急速報を情報処理装置100−mから受信したか否かを判定する(ステップS108)。緊急速報を受信していないと判定した場合(ステップS108:No)、端末300は、緊急速報の受信を待つ。緊急速報を受信したと判定した場合(ステップS108:Yes)、端末300は、緊急速報を取得し、表示する(ステップS109)。
また、情報処理装置100−mの送信部133は、緊急通報受理機関サーバ400に緊急通報を送信する(ステップS110)。
次に、緊急通報受理機関サーバ400は、緊急通報を情報処理装置100−mから受信したか否かを判定する(ステップS111)。緊急通報を受信していないと判定した場合(ステップS111:No)、緊急通報受理機関サーバ400は、緊急通報の受信を待つ。緊急通報を受信したと判定した場合(ステップS111:Yes)、緊急通報受理機関サーバ400は、緊急通報を取得し、消防・救急隊員などに対し落下位置への緊急出動を発令する(ステップS112)。ステップS112の後、本処理は終了する。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部132と、送信部133とを有する。取得部131は、飛行体200からの第1のアラートを取得する。推定部132は、第1のアラートを取得したことに応答して、飛行体200の落下位置を推定する。送信部133は、推定された落下位置から所定範囲にいる端末300に通知するため、推定された落下位置から所定範囲の少なくとも一部に対する通信をカバーする1つまたは複数の第1の基地局(他の情報処理装置100)に第2のアラートを送信する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200からのアラートを取得し、飛行体200の落下位置を推定し、推定された落下位置の通信をカバーする基地局にアラートを送信する。これにより、飛行体200が空中で異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131によって取得される第1のアラートは、飛行体200において、飛行体200に対する衝突を検知したことをトリガーとして送信される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200に対する衝突を検知したことをトリガーとして送信されるアラートを取得することにより、飛行体200が空中で衝突を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131によって取得される第1のアラートは、飛行体200において、飛行体200の位置情報に基づいた飛行体200の異常な高度低下を検知したことをトリガーとして送信される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200の異常な高度低下を検知したことをトリガーとして送信されるアラートを取得することにより、飛行体200が空中で異常な高度低下を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131によって取得される第1のアラートは、飛行体200において、自己診断プログラムによる飛行体200の故障を検知したことをトリガーとして送信される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200の故障を検知したことをトリガーとして送信されるアラートを取得することにより、飛行体200が空中で故障を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131によって取得される第1のアラートは、飛行体200が予め設定された飛行経路から所定距離以上離れてしまったことを検知したことをトリガーとして送信される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200が飛行経路から所定距離以上離れてしまったことをトリガーとして送信されるアラートを取得する。これにより、飛行体200が飛行経路から外れてしまったことを検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131によって取得される第1のアラートは、少なくとも飛行体200の位置情報、進行方向および進行速度を含み、推定部132による落下位置の推定は、飛行体200の位置情報、進行方向および進行速度に基づいて推定される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200の位置情報に基づいて飛行体200の落下位置を推定することにより、飛行体200の落下位置をより正確に推定することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の推定部132による落下位置の推定は、飛行体200から第1のアラートを受信した第2の基地局の位置情報に基づいて推定される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200の位置情報に基づいて飛行体200の落下位置を推定する。これにより、飛行体200から位置情報を取得できない場合であっても、飛行体200の現在位置を推定した上で飛行体200の落下位置を推定することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の推定部132による落下位置の推定は、飛行体200に対する、第3の基地局のハンドオーバ情報に基づいて推定される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200に対するハンドオーバ情報に基づいて飛行体200の落下位置を推定する。これにより、飛行体200から位置情報を取得できない場合であっても、飛行体200の現在位置を推定した上で飛行体200の落下位置を推定することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131はさらに、飛行体200から、飛行体200のパラシュートの開閉状況を取得し、推定部132による落下位置の推定は、パラシュートの開閉状況および開傘時刻にさらに基づいて推定される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200のパラシュートの開閉状況および開傘時刻にさらに基づいて飛行体200の落下位置を推定することにより、飛行体200の落下位置をより正確に推定することができる。
推定部132による落下位置の推定は、パラシュートが開いている場合、飛行体200に対する風速および風向きにさらに基づいて推定される。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、飛行体200のパラシュートが開いている場合に風速および風向きにさらに基づいて飛行体200の落下位置を推定することにより、飛行体200の落下位置をより正確に推定することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の送信部133はさらに、第1の基地局に情報処理装置100が含まれる場合、情報処理装置100のセル範囲内の端末300に第3のアラートを送信する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、情報処理装置100のセル範囲内の端末300にアラートを送信することにより、飛行体200が空中で異常を検知した場合に、そのことを第三者に対して知らせることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の送信部133はさらに、緊急通報受理機関サーバ400に緊急通報を送信する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、緊急通報受理機関サーバ400に緊急通報を送信する。これにより、緊急通報受理機関は、情報処理装置100からの緊急通報を受け、消防・救急隊員などに対し落下位置への緊急出動を発令するなど、早期措置を講じることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の送信部133によって送信される前記第2のアラートは、前記端末に緊急速報メールを送信するためのものである。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、端末300に緊急速報メールを送信するために第1の基地局に第2のアラートを送信することにより、緊急地震速報などと同様、落下位置から所定範囲にいる端末300に危険を通知することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の送信部133によって送信される第2のアラートは、端末300に自然言語による音声またはテキストで通知するためのものである。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、端末300に自然言語による音声またはテキストで通知するために第1の基地局に第2のアラートを送信する。これにより、飛行体200の落下位置付近にいる端末300のユーザなど周囲の人間に予め危険を解かり易く通知し、避難させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100の取得部131によって取得される第1のアラートは、周囲に自然言語による音声で通知を行う飛行体200から取得される。
このように、実施形態に係る飛行体200は、周囲に自然言語による音声で通知を行うことにより、周囲の人間に危険を解かり易く通知することができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた情報処理装置100、飛行体200、端末300、および緊急通報受理機関サーバ400は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、各装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、プログラムによって使用されるデータなどを格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が収集したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードやマウスなどの入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、収集したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto−Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100や飛行体200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130や230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 落下警報記憶部
122 飛行体情報記憶部
123 推定落下情報記憶部
124 ハンドオーバ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 送信部
200 飛行体
210 通信部
220 記憶部
221 落下警報記憶部
222 経路情報記憶部
230 制御部
231 取得部
232 異常検知部
233 算出部
234 送信部
300 端末
N ネットワーク

Claims (17)

  1. 飛行体からの第1のアラートを取得する取得部と、
    前記第1のアラートを取得したことに応答して、前記飛行体の落下位置を推定する推定部と、
    前記推定された落下位置から所定範囲にいる端末に通知するため、前記所定範囲の少なくとも一部に対する通信をカバーする1つまたは複数の第1の基地局に第2のアラートを送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得部によって取得される前記第1のアラートは、前記飛行体において、前記飛行体に対する衝突を検知したことをトリガーとして送信されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得部によって取得される前記第1のアラートは、前記飛行体において、前記飛行体の位置情報に基づいた前記飛行体の異常な高度低下を検知したことをトリガーとして送信されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記取得部によって取得される前記第1のアラートは、前記飛行体において、自己診断プログラムによる前記飛行体の故障を検知したことをトリガーとして送信されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記取得部によって取得される前記第1のアラートは、前記飛行体において、前記飛行体が予め設定された飛行経路から所定距離以上離れてしまったことを検知したことをトリガーとして送信されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記取得部によって取得される前記第1のアラートは、前記飛行体の位置情報、進行方向および進行速度を含み、
    前記推定部による前記落下位置の推定は、前記位置情報、前記進行方向および前記進行速度に基づいて推定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記推定部による前記落下位置の推定は、前記飛行体から前記第1のアラートを受信した第2の基地局の位置情報に基づいて推定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記推定部による前記落下位置の推定は、前記飛行体に対する、第3の基地局のハンドオーバ情報に基づいて推定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記取得部はさらに、前記飛行体から、前記飛行体のパラシュートの開閉状況および開傘時刻を取得し、
    前記推定部による前記落下位置の推定は、前記開閉状況および前記開傘時刻にさらに基づいて推定されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記推定部による前記落下位置の推定は、前記パラシュートが開いている場合、前記飛行体に対する風速および風向きにさらに基づいて推定されることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記送信部はさらに、前記第1の基地局に前記情報処理装置が含まれる場合、前記情報処理装置のセル範囲内の前記端末に第3のアラートを送信することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記送信部はさらに、緊急通報受理機関に緊急通報を送信することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記送信部によって送信される前記第2のアラートは、前記端末に緊急速報メールを送信するためのものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記送信部によって送信される前記第2のアラートは、前記端末に自然言語による音声またはテキストで通知するためのものであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記取得部によって取得される前記第1のアラートは、周囲に自然言語による音声で通知を行う前記飛行体から取得されることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 情報処理装置が、
    飛行体からの第1のアラートを取得し、
    前記第1のアラートを取得したことに応答して、前記飛行体の落下位置を推定し、
    前記推定された落下位置から所定範囲にいる端末に通知するため、前記所定範囲の少なくとも一部に対する通信をカバーする1つまたは複数の第1の基地局に第2のアラートを送信する
    処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  17. 情報処理装置に、
    飛行体からの第1のアラートを取得し、
    前記第1のアラートを取得したことに応答して、前記飛行体の落下位置を推定し、
    前記推定された落下位置から所定範囲にいる端末に通知するため、前記所定範囲の少なくとも一部に対する通信をカバーする1つまたは複数の第1の基地局に第2のアラートを送信する
    処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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