JP2021085504A - Housing, planetary gear drive, and actuator - Google Patents
Housing, planetary gear drive, and actuator Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021085504A JP2021085504A JP2019217008A JP2019217008A JP2021085504A JP 2021085504 A JP2021085504 A JP 2021085504A JP 2019217008 A JP2019217008 A JP 2019217008A JP 2019217008 A JP2019217008 A JP 2019217008A JP 2021085504 A JP2021085504 A JP 2021085504A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- planetary gear
- gear
- internal gear
- planetary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
Description
本発明は、ハウジング、遊星歯車装置及びアクチュエータに関する。 The present invention relates to housings, planetary gears and actuators.
従来から、種々の機械装置には、入力された回転を減速して出力する減速機として遊星歯車装置が組み込まれている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された遊星歯車装置は、ハウジング内に、太陽歯車、内歯車、複数の遊星歯車、及び、キャリアを有する。
Conventionally, various mechanical devices have a planetary gear device incorporated as a speed reducer for decelerating and outputting the input rotation (see Patent Document 1). The planetary gear device disclosed in
太陽歯車は、外周面に外歯を有する。このような太陽歯車は、電動モータの出力軸と一体回転する。内歯車は、内周面に内歯を有する。複数の遊星歯車はそれぞれ、外周面に外歯を有し、太陽歯部と内歯車との間に設けられている。 The sun gear has external teeth on the outer peripheral surface. Such a sun gear rotates integrally with the output shaft of the electric motor. The internal gear has internal teeth on the inner peripheral surface. Each of the plurality of planetary gears has external teeth on the outer peripheral surface, and is provided between the sun tooth portion and the internal gear.
各遊星歯車の外歯は、太陽歯車の外歯及び内歯車の内歯と噛み合っている。このような各遊星歯車は、太陽歯車の回転に基づいて、自身の中心軸を中心に自転し、かつ、太陽歯車の中心軸を中心に公転する。キャリアは、遊星歯車の公転を、出力として遊星歯車装置よりも後段に設けられた部材に伝達する。 The external teeth of each planetary gear mesh with the external teeth of the sun gear and the internal teeth of the internal gear. Each such planetary gear rotates around its own central axis and revolves around the central axis of the sun gear based on the rotation of the sun gear. The carrier transmits the revolution of the planetary gear as an output to a member provided after the planetary gear device.
このような遊星歯車装置では、複数の歯車が組み合わされて構成されているために、作動時に、例えばバックラッシ(歯車どうしの噛み合い部分の隙間)等により騒音及び振動が発生する。 In such a planetary gear device, since a plurality of gears are combined and configured, noise and vibration are generated during operation due to, for example, backlash (gap in the meshing portion between the gears).
この対応として、例えば、特許文献1の遊星歯車装置では、内歯車とハウジングとを分離して嵌合させた構造にすることにより、内歯車からハウジングに振動が伝達しにくくなり、振動に起因する騒音の発生を抑制している。
As a countermeasure, for example, in the planetary gear device of
しかしながら、特許文献1の遊星歯車装置では、内歯車とハウジングとを分離しているため、内歯車からハウジングに振動が伝達しにくくなり、振動に起因する騒音が発生しにくくなるものの、部品点数が多くなり、その組み立てが煩雑となり、組み立て作業性が悪くなるという問題が生じる。
However, in the planetary gear device of
本発明の目的は、使用時における騒音及び振動の発生を抑制しつつ、部品点数を少なくして組み立て作業の容易性や組み立てコストの低廉化を図ることができるハウジング、遊星歯車装置及びアクチュエータを提供することである。 An object of the present invention is to provide a housing, a planetary gear device, and an actuator capable of reducing the number of parts, facilitating assembly work, and reducing assembly cost while suppressing the generation of noise and vibration during use. It is to be.
本発明に係るハウジングの一態様は、
筒状に形成され、内周面に、内部に収容する歯車機構の歯車と噛み合い、前記歯車機構の一部を構成する内歯車部を有するハウジングであって、
前記内歯車部と、
前記内歯車部の外周を囲むように設けられる筒状の本体部とを有し、
前記内歯車部と前記本体部との間には、前記ハウジングの軸方向に延在する空隙部が設けられ、
前記内歯車部と前記本体部とは、前記空隙部を仕切る接続部により一体に設けられている構成を採る。
One aspect of the housing according to the present invention is
A housing that is formed in a tubular shape and has an internal gear portion that meshes with a gear of a gear mechanism housed inside and forms a part of the gear mechanism on the inner peripheral surface.
With the internal gear
It has a tubular main body portion provided so as to surround the outer circumference of the internal gear portion, and has a tubular main body portion.
A gap portion extending in the axial direction of the housing is provided between the internal gear portion and the main body portion.
The internal gear portion and the main body portion are integrally provided by a connecting portion that partitions the gap portion.
本発明に係る遊星歯車装置の一態様は、
上記構成のハウジングと、
前記ハウジングに収容され、前記歯車として前記内歯車部と噛み合う遊星歯車を有する遊星歯車機構とを有する構成を採る。
One aspect of the planetary gear device according to the present invention is
With the housing of the above configuration
A configuration is adopted in which the gear is housed in the housing and has a planetary gear mechanism having a planetary gear that meshes with the internal gear portion as the gear.
本発明に係るアクチュエータの一態様は、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する減速機と、を備え、前記減速機が、上述の遊星歯車装置であり、前記遊星歯車装置の備える太陽歯車が、前記電動モータの出力軸に接続されている構成を採る。 One aspect of the actuator according to the present invention includes an electric motor and a speed reducer for decelerating the rotation of the electric motor. The speed reducer is the above-mentioned planetary gear device, and the sun gear included in the planetary gear device. Is connected to the output shaft of the electric motor.
本発明によれば、使用時における騒音及び振動の発生を抑制しつつ、部品点数を少なくして組み立て作業の容易性や組み立てコストの低廉化を図ることができる。 According to the present invention, it is possible to reduce the number of parts, facilitate the assembly work, and reduce the assembly cost while suppressing the generation of noise and vibration during use.
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、後述の実施形態に係る遊星歯車装置及びアクチュエータは、本発明に係る遊星歯車装置及びアクチュエータの一例であり、本発明は後述の実施形態により限定されない。また、図面の理解を容易にするため、各図において、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ1の軸線方向に平行なX軸と、X軸に直交するY軸及びZ軸とを有する直交座標系(X、Y、Z)を図示する。すなわち、X軸方向をアクチュエータの他方側(アクチュエータの駆動力の出力側)としたが、Y軸方向、Z軸方向としてもよい。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The planetary gear device and actuator according to the embodiment described later are examples of the planetary gear device and actuator according to the present invention, and the present invention is not limited to the embodiment described later. Further, in order to facilitate understanding of the drawings, in each drawing, Cartesian coordinates having an X-axis parallel to the axial direction of the
図1〜図4を参照して、実施形態1に係るアクチュエータ1、及び、アクチュエータ1に組み込まれた遊星歯車装置3について説明する。
The
<アクチュエータの構成>
図1及び図2に示すアクチュエータ1は、例えば、自動車用の電動バックドアのアクチュエータとして使用される。但し、アクチュエータ1の用途は、特に限定されるものではない。
<Actuator configuration>
The
アクチュエータ1は、モータ(電動モータ)2と、モータ2に接続された遊星歯車装置3とを有する。なお、以下の説明において、各構成部材の軸方向は、各部材の中心軸に平行な方向を意味し、X軸方向もしくはX軸と平行な方向としている。また、軸方向における一方側は、−X軸方向側であり、例えば図1及び図2において左側に対応し、軸方向における他方側(出力方向側)は、+X軸方向であり、例えば図1及び図2において右側に対応する。
The
<モータ>
モータ2は、図1及び図2に示すように、モータ本体21と、回転軸22と、を有する。モータ2は、制御部(図示省略)の制御下で作動し、回転軸22を回転させて遊星歯車装置3を駆動する。
<Motor>
As shown in FIGS. 1 and 2, the
<遊星歯車装置3の全体構成>
遊星歯車装置3は、図1及び図2に示すモータ2によって入力された回転を、所定の減速比で減速して出力軸87から出力する。
<Overall configuration of
The
遊星歯車装置3は、例えば、図1及び図2に示すように、接続蓋体31と、ハウジング4と、接続蓋体31及びハウジング4の内部に収容された遊星歯車機構6とを備える。遊星歯車機構6は、例えば、図1〜図3に示すように、軸方向に沿って配置された複数の遊星歯車機構(第1遊星歯車機構7及び第2遊星歯車機構8)と、出力軸87とを有している。また、ハウジング4は、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、遊星歯車機構6として接続された複数の遊星歯車機構7、8を収容し、複数段の減速を実現している。本実施の形態のハウジング4では、遊星歯車機構6は、モータ2の駆動による回転軸22の回転を2段階で減速して出力軸87から出力する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
<接続蓋体31>
接続蓋体31は、例えば、モータ2を遊星歯車装置3に取り付けるための部材である。また、接続蓋体31は、ハウジング4と組み合わされて内部に遊星歯車機構6を収容する収容空間を形成する。接続蓋体31の中央には、モータ2の回転軸22を通すための開口31aが形成されている。開口31aに通された回転軸22は、遊星歯車機構6の後述する太陽歯車71に固定される。接続蓋体31は、例えば合成樹脂製で射出成形により成形される。
<Connecting
The
<ハウジング4>
ハウジング4は、例えば、図2に示すように、接続蓋体31が取り付けられる軸方向の一方側(−X方向側)が開放されており、この開放された部分から遊星歯車機構6を収容している。
<
As shown in FIG. 2, the
ハウジング4は、第1遊星歯車機構7が収容される第1ハウジング要素40と、第2遊星歯車機構8が収容されるとともに、第2遊星歯車機構8の出力軸87を外部へ突出させる第2ハウジング要素50と、を有する。なお、ハウジング4、具体的には、第1ハウジング要素40及び第2ハウジング要素50は、例えば合成樹脂製で、射出成形により成形される。
The
第1ハウジング要素40と、第2ハウジング要素50は、いずれも後述する太陽歯車71、81及び複数の遊星歯車72、82(図2及び図3参照)を囲むように設けられたリング状の第1内歯車46、第2内歯車部56をそれぞれ有する。第1ハウジング要素40が本発明のハウジングの一例に該当する。
The
<第1ハウジング要素40>
図4は、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングにおける第1ハウジング要素40の説明に供する図である。具体的には、図4Aは、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの正面図であり、図4Bは、図4AのA−B−C線組み合わせ断面図である。なお、図4Aにおけるドットで示す部分は、空隙部48であり、第1ハウジング要素において、肉の詰まった中実部分と識別し易いように便宜上、図示している。また、図4Bのハッチングは断面を示す。また、この変形例を示す図5〜図9の各図A、Bもそれぞれ同様の意味でドットとハッチングで示している。
<
FIG. 4 is a diagram provided for explaining the
第1ハウジング要素40は、筒状体であり、一方側(−X方向側)で開口し、他方側(X方向側)の開口端面部40aで第2ハウジング要素50に連続して設けられている。本実施の形態では、第1ハウジング要素40と第2ハウジング要素50とは一体に形成され、互いの中空の内部は連通し、遊星歯車機構6の収容空間を構成している。
The
第1ハウジング要素40の一方側の開口縁部には、接続蓋体31に係合して固定される係合部42が設けられている。係合部42は、本実施の形態では、開口縁部から周方向に所定間隔を空けて突出する爪部である。爪部が、接続蓋体31に設けられた被係合部と係合することにより、接続蓋体31とハウジング4との軸方向と周方向への相対移動が規制される。
An engaging
ハウジング4の第1ハウジング要素40は、本実施の形態では、図2及び図4に示すように、第1円筒体(本体部)44と、第1内歯車46と、空隙部48と、接続部49とを有する。第1円筒体44、第1内歯車46及び空隙部48は、本実施の形態では、ハウジング4または遊星歯車機構6の軸方向に延在して設けられ、第1円筒体44と第1内歯車46とは、第1ハウジング要素40の開口端面部40aで接続されている。なお、開口端面部40aは、第1円筒体44と第1内歯車46のそれぞれに軸方向の他方側の端部で接続するように設けられる。開口端面部40aは、本実施の形態では、第2ハウジング要素50の第2円筒体54の一方側(−X方向側)の端部と一体に設けられている。開口端面部40aは、空隙部48を軸方向の他方側(X方向側)で仕切り、第1円筒体44と第1歯車46を一体に接続する機能を有してもよい。
In the present embodiment, the
第1円筒体44は、第1遊星歯車機構7を構成する太陽歯車71、遊星歯車72、キャリア73に加えて、第1内歯車46を囲むように設けられている。第1円筒体44は、太陽歯車71、遊星歯車72、キャリア73及び第1内歯車46を囲む外周面44aを有し、この外周面は、第2ハウジング要素50の外周面とともにハウジング4の外周面を構成する。
The first
第1円筒体44の一方側の開口縁部に、係合部42が設けられ、他方側の開口縁部は第2ハウジング要素50の第2円筒体54と連続して一体に設けられている。
An engaging
第1円筒体44の内側には、空隙部48を介して第1内歯車46が設けられている。
Inside the first
第1内歯車46は、遊星歯車72を囲むように配置されたリング状であり、内周面に内歯部46aが形成されている。
The first
内歯部46aは、例えば、第1内歯車46の軸に対して斜めに切られた螺旋状の歯を有し、第1内歯車46は、所謂、はすば歯車である。
The
第1内歯車46の歯先円の直径は、円筒状のキャリア73の直径よりも大きい。第1内歯車46の内部には、遊星歯車72を保持したキャリア73が収容され、キャリア73の外周面から突出した遊星歯部72aと噛み合う。
The diameter of the tooth tip circle of the first
空隙部48は、第1ハウジング要素40において、第1内歯車46と第1円筒体44との間に、ハウジング4の軸方向に延在して設けられている。
The
空隙部48は、第1円筒体44の内周面と第1内歯車46の外周面との間に設けられた肉抜き部分であり、第1内歯車46と第1円筒体44とを径方向で離間するように設けられている。
The
空隙部48は、本実施の形態では、第1円筒体44の内周側と第1内歯車46の外周側との間に、周方向に複数設けられている。本実施の形態では、周方向に並ぶ空隙部48間に接続部49が配置されている。
In the present embodiment, a plurality of
接続部49は、空隙部48により径方向で離間する第1円筒体44と第1内歯車46とを、径方向で連続させる。接続部49は、第1内歯車46の外周面と、第1円筒体44の内周面とに軸方向に交差する方向に延在して架設され、空隙部48を仕切る。接続部49は、第1内歯車46と第1円筒体44とを一体に接続している。
The connecting
本実施の形態では、接続部49は、図4に示すように、第1内歯車46の外周面から径方向外方に突出し、第1円筒体44の内周面に接合され、且つ、軸方向に延在するリブ状に形成されている。
In the present embodiment, as shown in FIG. 4, the connecting
接続部49は、本実施の形態では、第1内歯車46の外周に全周に渡って等間隔で設けられている。
In the present embodiment, the connecting
これにより、第1内歯車46は、その外周側で、径方向に全周に渡って第1円筒体44に接続しておらず、接続部49を介して第1円筒体44に接続されている。
As a result, the first
すなわち、ハウジング4では、筒状の第1ハウジング要素40は、内周側に第1遊星歯車機構7の太陽歯車71と遊星歯車72を囲むように配置される。第1ハウジング要素40では、内周側の第1内歯車46の内歯部46aと、第1円筒体44の外周面44aとの間に空隙部48を有する。空隙部48により、第1内歯車46は、外周側の全周で第1円筒体44の外周面44aと連続しておらず、接続部49を介して部分的に連続した構造となっている。これにより、遊星歯車装置3の作動時において第1内歯車46側で発生する振動は、第1内歯車46から径方向外方に、つまり、第1円筒体44の外周面側に、接続部49によって伝達される。すなわち、第1内歯車46側の振動が、第1内歯車46の外周の全周から外周面44aに伝達されることがない。
That is, in the
<第2ハウジング要素50>
ハウジング4の第2ハウジング要素50は、本実施の形態では、図2に示すように、第2円筒体54と、第2円筒体54の内壁に形成された第2内歯車部56と、開口閉塞部57とを有している。第2内歯車部56は、本実施の形態では、軸線方向に対して角度をもって斜めに刻まれており、所謂、はすば歯車を構成している。
<
In the present embodiment, the
開口閉塞部57は、第2円筒体54の他方側の開口を閉塞するように、第2円筒体54の他方側の端部に接続されている。開口閉塞部57は、円環状に形成されており、中央の開口を囲むように、図1〜図3に示す遊星歯車機構6の出力軸87を通すため筒部57aを有している。この筒部57aを介して出力軸87から出力するトルクを外部の機構に伝達することができる。
The
<遊星歯車機構6>
遊星歯車機構6は、図2に示すように、ハウジング4内に収容され、モータ2から伝達された回転を減速して出力軸87から出力する。遊星歯車機構6は、軸線方向に沿って配置された第1遊星歯車機構7と第2遊星歯車機構8とを有している。
<
As shown in FIG. 2, the
<第1遊星歯車機構7>
第1遊星歯車機構7は、図2及び図3に示すように、太陽歯車71と、太陽歯車71を中央にしてその周囲に配された複数の遊星歯車72と、複数の遊星歯車72を回転可能に支持するキャリア73と、第1内歯車46とを備えている。第1遊星歯車機構7は、1つ以上の遊星歯車72を備えていればよいが、本実施の形態では、3つの遊星歯車72を備える。なお、図3において、斜視図の都合上、2つの遊星歯車72しか図示していないが、キャリア73に隠れた奥側の位置にもう1つの遊星歯車72が設けられている。
<1st
As shown in FIGS. 2 and 3, the first
太陽歯車71は、外周面に太陽歯部71aが形成された外歯車であり、モータ2の回転軸22に接続され、回転軸22と同軸心で回転可能である。太陽歯車71は、モータ2の駆動により、回転する。太陽歯部71aは、本実施の形態では、太陽歯車71の軸に対して斜めに切られた螺旋状の歯を有し、本実施の形態の太陽歯車71は、所謂、はすば歯車である。
The
遊星歯車72は、外周面に遊星歯部72aが形成された外歯車である。複数の遊星歯車72は、太陽歯車71と第1内歯車46との間に等間隔に配置され、太陽歯車71と第1内歯車46の双方に噛み合う。複数の遊星歯車72は、本実施の形態では、第1遊星歯車機構7の軸を中心とした同一の円上に配置され、キャリア73により回転可能に支持されている。遊星歯部72aは、本実施の形態では、遊星歯車72の軸に対して斜めに切られた螺旋状の歯を有し、本実施の形態の遊星歯車72は、所謂、はすば歯車である。
The
遊星歯車72はそれぞれ、太陽歯車71の回転に基づいて、自身の中心軸(遊星軸76)を中心に回転する。また、遊星歯車72はそれぞれ、それ自体の回転及び第1内歯車46との噛合に基づいて、太陽歯車71の周りを公転する。遊星歯車72の公転の中心軸は、太陽歯車71の中心軸に一致してよい。
Each of the
キャリア73は、遊星歯車72を回転可能(自転可能)に支持する。加えて、キャリア73は、遊星歯車72の公転に基づいて回転し、回転を第2遊星歯車機構8に伝達する。また、キャリア73は、図3に示すように、本実施の形態では、円筒状に形成されており、その外周面に形成された収容開口73a内に、遊星歯車72を収容している。遊星歯車72のそれぞれは、収容開口73a内で軸線方向に向けられた遊星軸76により回転可能に支持されている。遊星歯車72は、本実施の形態では、一部が収容開口73aから径方向外方に突出しており、キャリア73の外周面から突出した状態で取り付けられている。これにより、遊星歯部72aは、第1内歯車46の内歯部46aと噛み合う(図2参照)。
The
<第2遊星歯車機構8>
第2遊星歯車機構8は、第1遊星歯車機構7から伝達された回転を、所定の減速比で減速して、出力する。第2遊星歯車機構8は、第1遊星歯車機構7よりも軸方向における他方側(図2の右側であり、出力側)に設けられている。第2遊星歯車機構8は、ハウジング4の収容空間において、ハウジング4の第2ハウジング要素50内、具体的には、第2内歯車部56に対応する部分に配置されている。なお、第2遊星歯車機構8は、省略されてもよい。
<2nd
The second
第2遊星歯車機構8は、本実施の形態では、太陽歯車81と、遊星歯車82と、遊星歯車82を回転可能に支持するキャリア83と、出力軸87とを備えている。第2遊星歯車機構8は、1つ以上の遊星歯車82を備えていればよいが、本実施の形態では、3つの遊星歯車82を備える。なお、図3においては、斜視図の都合上2つの遊星歯車82しか図示していないが、キャリア83に隠れた奥側の位置にもう1つの遊星歯車82が設けられている。
In the present embodiment, the second
太陽歯車81は、外歯車であって、外周面に、太陽歯部81aを有する。太陽歯部81aは、本実施の形態では、太陽歯車81の中心軸に対して斜めに切られた螺旋状の歯を有しており、太陽歯車81は、所謂、はすば歯車である。
The
太陽歯車81は、本実施の形態では、第1遊星歯車機構7のキャリア73に互いの軸線を一致させた状態で固定されている。これにより、太陽歯車81は、第1遊星歯車機構7のキャリア73の回転に伴い、第1遊星歯車機構7のキャリア73の回転に連動して回転する。
In the present embodiment, the
すなわち、太陽歯車81は、第1遊星歯車機構7のキャリア73の回転に伴い、第1遊星歯車機構7のキャリア73と同じ回転方向に、第1遊星歯車機構7のキャリア73と同じ回転速度で回転する。
That is, the
遊星歯車82は、外周面に遊星歯部82aが形成された外歯車である。複数の遊星歯車82は、太陽歯車81と第2内歯車部56との間に等間隔に配置され、太陽歯車81と第2内歯車部56の双方に噛み合う。複数の遊星歯車82は、本実施の形態では、第2遊星歯車機構8の軸を中心とした同一の円上に配置され、キャリア83の遊星軸86に回転可能に支持されている。遊星歯部72aは、本実施の形態では、遊星歯車82の軸に対して斜めに切られた螺旋状の歯を有し、本実施の形態の遊星歯車82は、所謂、はすば歯車である。
The
遊星歯車82はそれぞれ、太陽歯車81の回転に基づいて、自身の中心軸(遊星軸86)を中心に回転する。また、遊星歯車82はそれぞれ、それ自体の回転及び第2内歯車部56との噛合に基づいて、太陽歯車81の周りを公転する。遊星歯車82の公転の中心軸は、太陽歯車81の中心軸に一致してよい。
Each of the
キャリア83は、遊星歯車82を回転可能(自転可能)に支持する。加えて、キャリア83は、遊星歯車82の公転に基づいて回転し、回転を出力軸87に伝達する。
The
キャリア83は、本実施の形態では、歯車保持部84と、出力軸87を保持する出力保持部85とを有する。
In the present embodiment, the
歯車保持部84は、遊星歯車82を保持するものであり、円筒状に形成されている。歯車保持部84の外周面には、収容開口84aが形成され、収容開口84a内に、遊星歯車82を収容している。遊星歯車82のそれぞれは、収容開口84a内で軸線方向に向けられた遊星軸86により回転可能に支持されている。遊星歯車82は、本実施の形態では、一部が収容開口84aから径方向外方に突出しており、キャリア83の外周面から突出した状態で取り付けられている。これにより、遊星歯部82aは、第2内歯車部56の歯部56aと噛み合う。
The
出力保持部85は、歯車保持部84より他方側(出力側)に歯車保持部84に連続して設けられている。出力保持部85は、歯車保持部84よりも小径の円筒状に形成されており、出力保持部85の径方向における内側には、出力軸87が固定されている。
The
出力軸87は、軸状に形成され、本実施の形態では、キャリア83に保持され、キャリア83とともに回転する。出力軸87は、出力側の端部の外周にローレット形状の歯を有する。これら歯は、出力軸87の端部に出力歯車を形成している。
The
<アクチュエータ1の動作>
以下に、アクチュエータ1の動作の一例について説明する。先ず、図1及び図2に示すモータ2が作動すると、回転軸22が、第1方向又は第2方向に回転する。以下、回転軸22が第1方向に回転した場合について説明する。
<Operation of
An example of the operation of the
なお、以下の説明において、各部材の回転方向に関する第1方向とは、各部材を軸方向(X及びX軸に平行な方向)における他方(図1における右側)から見た場合の、時計周りの方向を意味する。一方、以下の説明において、各部材の回転方向に関する第2方向は、各部材を軸方向における他方(図1における右側)から見た場合の、時計周りの方向と反対の方向を意味する。 In the following description, the first direction regarding the rotation direction of each member is clockwise when each member is viewed from the other side (right side in FIG. 1) in the axial direction (direction parallel to X and the X axis). Means the direction of. On the other hand, in the following description, the second direction regarding the rotation direction of each member means a direction opposite to the clockwise direction when each member is viewed from the other side in the axial direction (right side in FIG. 1).
回転軸22が第1方向に回転すると、回転軸22の回転に伴い、太陽歯車71が第1方向に回転する。太陽歯車71の回転に伴い、太陽歯車71と噛み合った3つの遊星歯車72がそれぞれ、自身の中心軸(遊星軸86)を中心に、第2方向に回転(自転)する。また、遊星歯車72は、遊星歯車72の自転、及び、遊星歯車72と第1内歯車46との噛合に基づいて、太陽歯車71の回転中心軸を中心に、第1方向に回転(公転)する。遊星歯車72の回転(公転)に伴い、キャリア73は、自身の中心軸(太陽歯車71の中心軸に一致する中心軸)を中心に第1方向に回転する。
When the
このように、キャリア73が第1方向に回転すると、キャリア73に固定された太陽歯車81が第1方向に回転する。太陽歯車81が第1方向に回転するのに伴い、太陽歯車81と噛み合った3つの遊星歯車82がそれぞれ第2方向に回転(自転)する。また、遊星歯車82は、第2内歯車部56と噛み合っていることから第2方向に回転(自転)し、この回転により、遊星歯車82は、第2遊星歯車機構8の中心軸の周りを第1方向に回転(公転)する。遊星歯車82の第1方向への回転(公転)に伴い、キャリア83は、自身の中心軸を中心に第1方向に回転(自転)する。そして、キャリア83の回転は、キャリア83に保持された出力軸87に伝達される。
In this way, when the
アクチュエータ1の動作の一例として、回転軸22が第1方向に回転した場合について説明したが、回転軸22を第2方向に回転させた場合には、各歯車の回転方向が反対になるだけで同様にアクチュエータ1の動作を説明することができる。
As an example of the operation of the
<作用・効果>
本実施の形態によれば、モータ2の駆動を伝達する遊星歯車装置3において、遊星歯車機構6、特に、第1遊星歯車機構7の遊星歯車72を収容するハウジング4が、第1ハウジング要素40を有する。
<Action / effect>
According to the present embodiment, in the
第1ハウジング要素40では、第1遊星歯車機構7を囲む第1円筒体44と、遊星歯車72と噛み合う第1内歯車46とが、空隙部48により径方向で離間して配置され、接続部49、開口端面部40aで接続されている。これにより、第1内歯車46側から第1円筒体44への振動は、空隙部48を介しては伝達されず、主に接続部49を介して伝達される。
In the
よって、第1遊星歯車機構7から伝達されて発生する第1円筒体44の振動、つまり、ハウジング4(具体的には、第1ハウジング要素40)の振動が抑制される。
Therefore, the vibration of the first
このように、第1遊星歯車機構7に起因する振動に伴う遊星歯車装置3から発生する騒音を抑制することができる。また、第1ハウジング要素40は、第1内歯車46と、第1内歯車46を囲む第1円筒体44とを、空隙部48により径方向で離間させ、接続部49(本実施の形態では空隙部48間に設けられる部位)で一体に接続されている。よって、従来と異なり、内歯車と、それを囲むハウジング本体部分とを別々に用いる必要がない。
In this way, it is possible to suppress the noise generated from the
したがって、使用時における騒音及び振動の発生を抑制しつつ、部品点数を少なくして組み立て作業の容易性や組み立てコストの低廉化を図ることができる。 Therefore, it is possible to reduce the number of parts, facilitate the assembly work, and reduce the assembly cost while suppressing the generation of noise and vibration during use.
なお、第1円筒体44及び第1内歯車46を一体に備える第1ハウジング要素40、本実施の形態のハウジング4を形成する合成樹脂としては、リアリレート(PAR)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などが挙げられる。第1内歯車46及び第1円筒体44を含む第1ハウジング要素40を形成する合成樹脂は、同じ材料であってもよく、異なる材料であってもよい。本発明の効果を奏する範囲において適宜選択することができる。また、第1円筒体44と第1内歯車46とを形成する合成樹脂材料(材料)に関しては、主成分が同じ合成樹脂材料を用いて、合成樹脂の密度等を変えて、第1円筒体44を形成する合成樹脂の方が硬くなるようにすることが望ましい。
The synthetic resin forming the
(ハウジングの変形例)
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。上記の実施形態では、ハウジング4の第1ハウジング要素40において、第1内歯車46と第1円筒体44の間で、接続部49を、空隙部48を介して第1内歯車46の外周に沿って複数設けて、第1内歯車46と第1円筒体44とを一体に接続した構成とした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、ハウジングが空隙部を有することにより、内周側に設けられる内歯車が、内歯車を外周側で囲む円筒体に対して、全周にわたって接続されなければどのように構成されてもよい。
(Modification example of housing)
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications and applications are possible. In the above embodiment, in the
以下に、上述した遊星歯車装置3及びアクチュエータ1に用いられるハウジング4の変形例を図5〜図9を用いて説明する。なお、図5〜図9に示す各変形例1〜5のハウジング4A〜4Eは、ハウジング4と比較して、第1ハウジング要素40の構成、具体的には空隙部48及び接続部49の構成が異なり、その他の構成は同様の構成である。よって、各変形例の説明では、ハウジング4と異なる構成について説明し、同様の構成要素については同名称同符号を付して説明は省略する。
Hereinafter, modifications of the
<変形例1>
図5は、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例1の説明に供する図である。図5Aは、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例1の正面図であり、図5Bは、図4AのD−E−F線組み合わせ断面図である。
<Modification example 1>
FIG. 5 is a diagram provided for explaining a
図5に示すハウジング4Aは、一方側(−X方向側)で開口し、他方側(X方向側)の開口端面部40aで第2ハウジング要素50に連続して設けられた第1ハウジング要素40Aを有する。第1ハウジング要素40Aと第2ハウジング要素50の内部には、遊星歯車機構6を収容する。
The
ハウジング4Aにおける第1ハウジング要素40Aは、第1円筒体(本体部)44Aと、第1内歯車46Aと、空隙部48Aと、接続部49Aとを有する。
The
第1ハウジング要素40Aは、第1ハウジング要素40と比較して、空隙部48Aの形状、つまり、接続部49Aの形状が異なる。
The
空隙部48Aは、第1ハウジング要素40Aにおいて、第1内歯車46Aと第1円筒体44Aとの間に、ハウジング4Aの軸方向に延在して設けられている。
The
これら空隙部48A間に複数の接続部49Aが配置され、接続部49Aは、空隙部48により径方向で離間する第1円筒体44Aと第1内歯車46Aとを径方向で一体に連続している。接続部49Aは周方向に等間隔で形成されている。接続部49Aは、空隙部48Aを仕切り、第1円筒部44Aと第1内歯車46Aを一体にしている。
A plurality of connecting
接続部49Aは、ハウジング4Aの軸方向に沿って延在して設けられ、第1内歯車46A側から第1円筒体44A側に向かって周方向の幅が小さくなるように形成されている。
The connecting
例えば、接続部49Aは、図5Aに示すように、半径方向外方に突出するように山形の三角形状(逆V字状)の断面を有する。
For example, as shown in FIG. 5A, the connecting
接続部49Aは、第1円筒体44Aとは線状に接続された構成となる。これにより、接続部49Aと第1円筒体44Aとの接続部分における、径方向と直交する断面は、接続部49Aと第1内歯車46Aとの接続部分の面積よりも小さくなる。
The connecting
これにより、接続部49Aにより振動を伝達可能な部位が小さくなるので、第1内歯車46A側から第1円筒体44Aに伝達される振動を、一層抑制することができる。
As a result, the portion capable of transmitting the vibration by the connecting
<変形例2>
図6は、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例1の説明に供する図である。図6Aは、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例2の正面図であり、図6Bは、図6AのG−H−J線組み合わせ断面図である。図6に示すハウジング4Bは、一方側(−X方向側)で開口し、他方側(X方向側)の開口端面部40aで第2ハウジング要素50に連続して設けられた第1ハウジング要素40Bを有する。第1ハウジング要素40Bと第2ハウジング要素50の内部には、遊星歯車機構6を収容する。
<
FIG. 6 is a diagram provided for explaining a
ハウジング4Bにおける第1ハウジング要素40Bは、第1円筒体(本体部)44Bと、第1内歯車46Bと、空隙部48Bと、接続部49Bとを有する。
The
接続部49Bは、第1円筒体44Bと第1内歯車46Bとの間で、ハウジング4Bの中心軸を挟む2つの位置で、第1円筒体44Bと第1内歯車46Bとを接続し、ハウジング4Bの軸方向に沿って延在して設けられている。接続部49Bは、空隙部48Bを仕切り、第1円筒部44Bと第1内歯車46Bを一体にしている。
The connecting
これにより、実施の形態と同様の効果を得ることができ、第1円筒体44Bと第1内歯車46Bとの間の振動の伝達経路としての接続部49Bの断面積を小さくして、第1内歯車46B側から第1円筒体44Bに伝達される振動を抑制することができる。
As a result, the same effect as that of the embodiment can be obtained, and the cross-sectional area of the connecting
<変形例3>
図7は、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例1の説明に供する図である。図7Aは、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例3の正面図であり、図7Bは、図7AのK−K線断面図である。
<Modification example 3>
FIG. 7 is a diagram provided for explaining a
図7に示すハウジング4Cは、一方側(−X方向側)で開口し、他方側(X方向側)の開口端面部40aで第2ハウジング要素50に連続して設けられた第1ハウジング要素40Cを有する。第1ハウジング要素40Cと第2ハウジング要素50の内部には、遊星歯車機構6を収容する。
The
ハウジング4Cは、第1円筒体(本体部)44Cと、第1内歯車46Cと、空隙部48Cと、開口端面部(接続部)40aとを有する。
The
ハウジング4Cにおける第1ハウジング要素40Cでは、空隙部48Cは、第1円筒体44Cと第1内歯車46Cとの間で、第1内歯車46Cの全周を囲むように設けられている。
In the
第1円筒体(本体部)44Cと、第1内歯車46Cとは、他方側(出力側)の開口端面部40aで接続されている。開口端面部40aは、軸方向における一端側の端部で、空隙部48Cを軸方向で仕切るように第1円筒体と第1内歯車46Cとを接続する。ハウジング4Cでは、開口端面部40aが接続部として機能し、開口端面部40aを介して第2ハウジング要素50の一方側の端部と一体に形成されている。この開口端面部40aは、空隙部48Cを仕切り、第1円筒部44Cと第1内歯車46Cを一体にしている。
The first cylindrical body (main body portion) 44C and the first
これにより、第1内歯車46Cの外周面から第1円筒体44Cに振動が伝達されず、開口端面部40aのみから第1円筒体44Cに伝達されるので、第1内歯車46C側から第1円筒体44Cに伝達される振動を抑制することができる。
As a result, vibration is not transmitted from the outer peripheral surface of the first
<変形例4>
図8は、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例1の説明に供する図である。図8Aは、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例4の正面図であり、図8Bは、図8AのL−L線断面図である。
<Modification example 4>
FIG. 8 is a diagram provided for explaining a
図8に示すハウジング4Dにおける第1ハウジング要素40Dは、第1円筒体(本体部)44Dと、第1内歯車46Dと、空隙部48Dと、接続部49Dとを有する。
The
接続部49Dは、第1円筒体44Dと第1内歯車46Dとの間で、第1円筒体44Dと第1内歯車46Dとを接続し、ハウジング4Dの軸方向に沿って延在して設けられている。接続部49Dは、周方向に屈曲する屈曲部491を有する。屈曲部491は、弾性変形可能である。
The connecting
接続部49Dは、第1内歯車46Dの全周に等間隔を空けて設けられている。接続部49Dは、空隙部48Dを仕切り、第1円筒部44Dと第1内歯車46Dを一体にしている。
The connecting
これにより、第1内歯車46Dは第1円筒体44Dに対して径方向及び軸方向にも変位自在に支持された状態となり、実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、屈曲部491による変形によって、第1内歯車46Dからの振動を吸収することができ、第1内歯車46D側から第1円筒体44Dに伝達される振動を抑制することができる。
As a result, the first
<変形例5>
図9は、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例1の説明に供する図である。図9Aは、本発明の実施の形態に係る遊星歯車装置のハウジングの変形例5の正面図であり、図9Bは、図9AのM−M線矢視断面図である。
<Modification 5>
FIG. 9 is a diagram provided for explaining a
図9に示すハウジング4Eにおける第1ハウジング要素40Eは、第1円筒体(本体部)44Eと、第1内歯車46Eと、空隙部48Eと、接続部49Eとを有する。
The
接続部49Eは、実施の形態の接続部49と比較して、軸方向に対して傾斜して形成されている。接続部49Eの傾斜は、はすば歯車の傾斜に対応して設けられている。接続部49Eは、第1円筒体44Eと第1内歯車46Eとの間で、第1円筒体44Eと第1内歯車46Eとを接続し、ハウジング4Eの軸方向に対して傾斜しつつ、軸方向に延在して設けられている。また、接続部49Eは、空隙部48Eを仕切り、第1円筒部44Eと第1内歯車46Eを一体にしている。
The connecting
接続部49Eは、内歯車46Eの全周に亘って等間隔を空けて設けられている。これにより、第1内歯車46E側から第1円筒体44Eに伝達される振動を抑制することができる。
The connecting
実施の形態及び変形例のハウジングの各第1内歯車46、46A〜46Eにおいて、軸方向の他方側の端部であって、開口端面部40aに接続される端部は、開口端面部40aに向かって、肉厚が薄くなるように形成されてもよい。この構成では、各第1内歯車46、46A〜46Eは、開口端面部40aに、第1内歯車46、46A〜46Eにおいて内歯部46aが形成される部位よりも肉薄部で接合される。これにより、第1内歯車46、46A〜46Eからの振動は、軸方向の他方側(X方向側)で接続される部位(本実施の形態では開口端面部40aを介した第2ハウジング要素50に伝達しにくくなる。ハウジング4、4A〜4Eの全体としても、内部の遊星歯車機構6から伝達される振動を更に抑制できる。
In each of the first
また、アクチュエータ1は、モータ2の回転を減速する減速機として、第1遊星歯車機構7と第2遊星歯車機構8との2段の遊星歯車機構を有するものとしたが、その段数は任意に設定することができる。例えば、遊星歯車機構を3段以上設けてより減速比を高めるようにしてもよいし、1段の遊星歯車機構のみの構成としてもよい。
Further, the
また、上記実施の形態では、ハウジングに内歯車を設けて内歯とハウジングの外面との間に空隙部48を設けた構成を、高速で回転する1段目の機構である第1遊星歯車機構7に適用したが、低速で回転する2段目の機構である第2遊星歯車機構8に適用しても良い。これにより、更なる振動及び騒音の低減を図ることができる。
Further, in the above embodiment, the first planetary gear mechanism, which is a first-stage mechanism that rotates at high speed, has a configuration in which an internal gear is provided in the housing and a
また、上記実施の形態では、モータ2の回転を減速して出力軸87から出力する減速機として用いられる場合について説明したが、用途については限定されるものではない。例えば、図1に示す出力軸87が設けられている部分を入力側としてモータ2の回転軸を接続し、太陽歯車71が設けられている部分を出力側として出力軸を接続してもよい。これにより、モータの回転を増速して出力する増速機として用いることができる。また、第1ハウジング要素40、の構成は、ロボットや工作機械等の産業用機械、所謂コーヒーカップといった遊具等、ハウジングの内側に歯車機構が設けられる構成であれば、どのような構成にも適用できる。また、第1ハウジング要素40を有する遊星歯車装置3も同様に自動車、ロボット、産業用機械、遊具等、減速機や増速機を使用する様々な機械や装置等に適用することができる
Further, in the above embodiment, the case where the
また、種々の用途に本発明を用いるにあたり、3段以上の遊星歯車機構を設ける場合には、最も高速で動作する遊星歯車機構に本実施の形態のハウジングの構造、具体的には、第1ハウジング要素40の構成を適用することが好適である。これにより、振動及び騒音の発生を効果的に低減することができる。
Further, in using the present invention for various purposes, when a planetary gear mechanism having three or more stages is provided, the structure of the housing of the present embodiment is applied to the planetary gear mechanism operating at the highest speed, specifically, the first. It is preferable to apply the configuration of the
また、上記実施の形態において、モータ2の動力を出力軸87まで伝達するために用いられる各歯車は、はすば歯車であると説明したが、平歯車等の他の歯車を用いてもよい。
Further, in the above embodiment, the gears used for transmitting the power of the
また、ハウジング4は、遊星歯車装置の一部として用いられる場合について説明したが、その用途は限定されず他の歯車機構の一部として用いてもよい。
Further, although the case where the
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。 The embodiments of the present invention have been described above. The above description is an example of a preferred embodiment of the present invention, and the scope of the present invention is not limited thereto. That is, the description of the configuration of the device and the shape of each part is an example, and it is clear that various changes and additions to these examples are possible within the scope of the present invention.
本発明に係る遊星歯車装置及びアクチュエータは、種々の機械装置に組み込むことができる。 The planetary gear device and actuator according to the present invention can be incorporated into various mechanical devices.
1 アクチュエータ
2 モータ
3 遊星歯車装置
4、4A、4B、4C、4D、4E ハウジング
6 遊星歯車機構
7 第1遊星歯車機構
8 第2遊星歯車機構
21 モータ本体
22 回転軸
31a 開口
31 接続蓋体
40、40A、40B、40C、40D、40E 第1ハウジング要素
40a 開口端面部
42 係合部
44、44A、44B、44C、44D、44E 第1円筒体(本体部)
44a 外周面
46、46A、46B、46C、46D、46E 第1内歯車(内歯車部)
48、48A、48B、48C、48D、48E 空隙部
49、49A、49B、49D、49E 接続部
50 第2ハウジング要素
54 第2円筒体
56 第2内歯車部
56a、72a 歯部
57 開口閉塞部
57a 筒部
71、81、太陽歯車
71a、81a 太陽歯部
72、82 遊星歯車
72a、82a 遊星歯部
73、83 キャリア
73a、84a 収容開口
76、86 遊星軸
84 歯車保持部
85 出力保持部
87 出力軸
491 屈曲部
1
44a Outer
48, 48A, 48B, 48C, 48D,
Claims (9)
前記内歯車部と、
前記内歯車部の外周を囲むように設けられる筒状の本体部とを有し、
前記内歯車部と前記本体部との間には、前記ハウジングの軸方向に延在する空隙部が設けられ、
前記内歯車部と前記本体部とは、前記空隙部を仕切る接続部により一体に設けられている、
ハウジング。 A housing that is formed in a tubular shape and has an internal gear portion that meshes with a gear of a gear mechanism housed inside and forms a part of the gear mechanism on the inner peripheral surface.
With the internal gear
It has a tubular main body portion provided so as to surround the outer circumference of the internal gear portion, and has a tubular main body portion.
A gap portion extending in the axial direction of the housing is provided between the internal gear portion and the main body portion.
The internal gear portion and the main body portion are integrally provided by a connecting portion that partitions the gap portion.
housing.
前記接続部は、複数の前記空隙部間に設けられている、
請求項1記載のハウジング。 A plurality of the gap portions are provided in the circumferential direction between the internal gear portion and the main body portion.
The connection portion is provided between the plurality of gap portions.
The housing according to claim 1.
請求項2記載のハウジング。 A plurality of the gap portion and the connection portion are provided at equal intervals in the circumferential direction.
The housing according to claim 2.
請求項1から3のいずれか一項に記載のハウジング。 The connecting portion is provided so as to extend along the axial direction, and is formed so that the width in the circumferential direction decreases from the internal gear portion side to the main body portion side.
The housing according to any one of claims 1 to 3.
請求項1から3のいずれか一項に記載のハウジング。 The connecting portion extends along the axial direction and is provided so as to be bent in the circumferential direction between the main body portion and the internal gear portion, and has a bent portion that can be elastically deformed.
The housing according to any one of claims 1 to 3.
請求項1から3のいずれか一項に記載のハウジング。 The connecting portion extends along the axial direction and is provided so as to be inclined in the circumferential direction.
The housing according to any one of claims 1 to 3.
前記接続部は、前記軸方向における一端側の端部で、前記空隙部を前記軸方向で仕切るように前記本体部と前記内歯車部とを接続する、
請求項1記載のハウジング。 The gap portion is provided on the inner peripheral side of the main body portion so as to surround the outer circumference of the internal gear portion.
The connecting portion is an end portion on one end side in the axial direction, and connects the main body portion and the internal gear portion so as to partition the gap portion in the axial direction.
The housing according to claim 1.
前記ハウジングに収容され、前記歯車として前記内歯車部と噛み合う遊星歯車を有する遊星歯車機構と、
を有する、
遊星歯車装置。 The housing according to any one of claims 1 to 7.
A planetary gear mechanism housed in the housing and having a planetary gear that meshes with the internal gear portion as the gear.
Have,
Planetary gear device.
前記電動モータの回転を減速する減速機と、を備え、
前記減速機が、請求項8に記載の遊星歯車装置であり、
前記遊星歯車装置の備える太陽歯車が、前記電動モータの出力軸に接続されている、
アクチュエータ。 With an electric motor
A speed reducer for decelerating the rotation of the electric motor is provided.
The speed reducer is the planetary gear device according to claim 8.
The sun gear provided in the planetary gear device is connected to the output shaft of the electric motor.
Actuator.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019217008A JP2021085504A (en) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | Housing, planetary gear drive, and actuator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019217008A JP2021085504A (en) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | Housing, planetary gear drive, and actuator |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021085504A true JP2021085504A (en) | 2021-06-03 |
Family
ID=76087234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019217008A Pending JP2021085504A (en) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | Housing, planetary gear drive, and actuator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021085504A (en) |
-
2019
- 2019-11-29 JP JP2019217008A patent/JP2021085504A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4737695B2 (en) | Finger joint mechanism | |
JP6610780B2 (en) | Actuator | |
CN108953500B (en) | Gear transmission device | |
JP2017214947A (en) | Gear reducer | |
JP7431564B2 (en) | Separation structure between internal gear and housing, planetary gear device, and actuator | |
JP2017057917A (en) | Actuator | |
JP2021085504A (en) | Housing, planetary gear drive, and actuator | |
US11674587B2 (en) | Planetary gear device | |
JP2019124264A (en) | Differential device | |
JP2021035255A (en) | Geared motor | |
JP7374764B2 (en) | Structures, planetary gears and actuators | |
US11867278B1 (en) | Planetary gear device | |
WO2022208657A1 (en) | Planetary gear device and actuator | |
WO2022208659A1 (en) | Planetary gear device and actuator | |
US20220307536A1 (en) | Gear device | |
JP2019052665A (en) | Speed reduction gear and electric equipment with the same | |
JP6849120B2 (en) | Motor case and motor | |
US20230229113A1 (en) | Timepiece | |
WO2022162872A1 (en) | Planetary gear device and actuator | |
JP2021085505A (en) | Planetary gear drive and actuator | |
JP2021085506A (en) | Structure, planetary gear drive including structure, and actuator including planetary gear drive | |
JP2007078035A (en) | Planetary gear drive apparatus | |
JP2019052668A (en) | Speed reduction gear and electric equipment with the same | |
JP2019052667A (en) | Speed reduction gear and electric equipment with the same | |
CN116761698A (en) | arm robot |