この出願の複数の実施形態は、リソース割り当て方法、装置、システム、及び記憶媒体を提供して、ネットワークデバイスが割り当てるリソースが実際の要件に適合せず、結果として、伝送効率が低下し、又は、リソースを浪費するという従来の技術における技術的問題を解決する。
第1の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、リソース割当方法を提供し、その方法は、第1のネットワークデバイスによって実行されてもよい。その方法は、第1のネットワークデバイスが、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得するステップであって、複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される、ステップを含む。仮想ネットワークは、例えば、スライスされたネットワークであってもよく、仮想ネットワーク識別子は、例えば、スライスされたネットワークの識別子であってもよい。第1のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる。この出願のこの実施形態においては、目標リソース予約情報は、例えば、帯域幅情報及び使用期間情報等のうちの1つ又は複数であってもよい。選択的に、目標リソース予約情報は、物理インターフェイス情報、論理インターフェイス情報、及び待ち行列情報等のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。リソースを割り当てた後に、第1のネットワークデバイスは、そのリソースによって、仮想ネットワーク識別子を搬送する第2のパケットを伝送して、割り当てられているリソースを使用することによってそのパケットを転送してもよい。この出願においてリソースを割り当てるのに使用される目標リソース予約情報は、従来の方式のように、計画立案によっては得られず、複数の第1のパケットの実際のリソースパラメータに基づいて得られる。このことは、実際の要件に基づいて、対象リソース予約情報を取得するということを意味する。したがって、従来の方式においては、割り当てられているリソースの数が実際の要件よりも少ないために伝送効率が低くなるという問題のみならず、従来の方式においては、割り当てられているリソースの数が実際の要件よりも大きいためにリソースを浪費するという問題を解決する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワークデバイスが、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得することは、前記第1のネットワークデバイスが、前記複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、リソースパラメータを取得することを含む。前記第1のネットワークデバイスは、前記リソースパラメータに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得する。
この出願のこの実施形態においては、リソースパラメータは、ネットワークデバイスが、仮想ネットワークのために予約されるリソースの数を計算するのに使用されるパラメータであり、複数の第1のパケットの実際のリソース要件を反映する。
ある1つの可能な実装において、前記リソースパラメータは、トラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つを含み、前記トラフィックピークは、前記複数の第1のパケットに対応するフローのトラフィックの最大値であり、前記トラフィックアベレージは、ある時間的な期間において前記複数の第1のパケットに対応する前記フローのトラフィックの平均値である。前記トラフィックピーク及び前記トラフィックアベレージの各々は、前記第1のネットワークデバイスによって、前記複数の第1のパケットに基づいて統計的な収集を実行することによって取得される。それに対応して、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースパラメータに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得することは、前記第1のネットワークデバイスが、前記トラフィックピーク及び/又は前記トラフィックアベレージに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得することを含む。トラフィックピーク及び/又はトラフィックアベレージは、仮想ネットワークの実際の要件を反映するため、トラフィックピーク及び/又はトラフィックアベレージに基づいて得られる目標リソース予約情報に基づいてリソースを割り当てるときに、パケット伝送効率を保証することが可能であるとともに、リソースの浪費を回避することが可能である。
他の可能な実装において、前記リソースパラメータは、前記複数の第1のパケットの特徴情報セットである。具体的には、前記第1のネットワークデバイスが、前記複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、リソースパラメータを取得することは、前記第1のネットワークデバイスが、前記複数の第1のパケットの特徴情報セットを取得することを含み、前記特徴情報セットは、1つ又は複数の特徴情報を含み、前記リソースパラメータは、前記特徴情報セットを含む。特徴情報は、パケット特徴を表す情報である。特徴情報は、1つ又は複数のフローを識別するのに使用されてもよく、又は、ユーザを識別するのに使用されてもよい。特徴情報が、1つ又は複数のフローを識別するのに使用されるときに、特徴情報は、例えば、フロー識別子(flow ID)、トリプレット、5タプル、又は7タプルのうちの1つ又は複数であってもよい。特徴情報がユーザを識別するのに使用されるときに、特徴情報は、ユーザ識別子(user ID)であってもよい。ユーザ識別子は、ユーザの対応するアプリケーションのアカウント名又は端末デバイスの識別子等であってもよい。このことは、この出願のこの実施態様においては特に限定されない。この出願においては、複数の第1のパケットの特徴情報に対応するリソース要件に基づいて、リソースパラメータを取得し、そのリソースパラメータに基づいて、目標リソース予約情報を取得し、そして、その目標リソース予約情報に基づいて、リソースを割り当てる。したがって、パケット伝送効率を保証することが可能であるとともに、リソースの浪費を回避することが可能である。
それに対応して、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースパラメータに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得することは、前記第1のネットワークデバイスが、前記特徴情報セットの中の複数の特徴情報のすべてに対応するリソース要件の総和に基づいて、前記目標リソース予約情報を取得することを含む。選択的に、特徴情報の各々に対応するリソース要件は、前記複数の第1のパケットのうちの前記特徴情報に対応する1つ又は複数の第1のパケットの中で搬送されるか、或いは、特徴情報の各々に対応するリソース要件は、あらかじめ設定されているリソース要件である。代替的に、前記第1のネットワークデバイスは、前記特徴情報セットの中の特徴情報の数とあらかじめ設定されているリソース要件との積に基づいて、前記目標リソース予約情報を取得する。上記の2つの方式の各々によって得られる目標リソース予約情報は、ある程度まで仮想ネットワークの実際の要件を反映することが可能である。したがって、パケット伝送効率を保証することが可能であるとともに、リソースの浪費を回避することが可能である。
上記の複数の可能な実装は、この出願の複数の技術的解決方法を限定するものではなく、当業者は、実際の要件に基づいて、それらの複数の技術的解決方法を設計してもよいということを理解することが可能である。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースパラメータに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得することは、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を取得し、そして、制御デバイスに第1の要求を送信することを含み、前記第1の要求は、前記第1のリソース予約情報を含み、前記第1の要求は、前記第1のリソース予約情報に基づいて前記目標リソース予約情報を決定するように前記制御デバイスに指示するのに使用される。前記第1のネットワークデバイスは、前記制御デバイスが送信する第1のメッセージを受信し、前記第1のメッセージは、前記目標リソース予約情報を含み、前記第1のメッセージは、前記第1の要求に対する応答である。目標リソース予約情報は、第1のリソース予約情報と同じであってもよく、又は、異なっていてもよい。目標リソース予約情報は、制御デバイスによって配信されるが、目標リソース予約情報は、仮想ネットワークの実際の要件を表す第1のリソース予約情報に基づいて取得される。したがって、従来の方式と比較して、パケット伝送効率が改善されるとともに、ある程度までリソースが節約される。
選択的に、複数の第1のパケットが同じ宛先ノードに対応しているときに、第1の要求は、宛先ノードの識別子をさらに含む。宛先ノードのその識別子は、第1のリソース予約情報に基づいて、第1のネットワークデバイスから宛先ノードへの転送パスに関する情報を決定するのに使用される。転送パスに関する情報は、例えば、セグメント識別子リスト(segment identifier list, SID list)又はアウトバウンドインターフェイス情報等のパス情報であってもよく、そのパス情報は、第1のパケットを転送するように第1のネットワークデバイスに指示するのに使用される。それに対応して、第1のネットワークデバイスが受信する第1のメッセージは、転送パスに関する情報をさらに含み、それによって、仮想ネットワーク識別子を含む第2のパケットは、転送パスに関する情報に対応する転送パスを通じて転送される。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースパラメータに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得することは、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を取得することを含む。前記第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスからの第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、前記第2のネットワークデバイスによって決定されるとともに前記仮想ネットワークに対応する第2のリソース予約情報を含む。前記第1のネットワークデバイスは、前記第1のリソース予約情報及び前記第2のリソース予約情報に基づいて、前記目標リソース予約情報を決定する。第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスと通信することが可能であるネットワークデバイスであり、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスの隣接ノードであってもよく又は非隣接ノードであってもよい。それに対応して、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに第3のメッセージを送信してもよい。前記第3のメッセージは、前記第1のリソース予約情報を含み、前記第3のメッセージは、前記第1のリソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定するように、前記第2のネットワークデバイスに指示するのに使用される。上記の複数のステップによれば、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報について交渉して、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスが仮想ネットワークに割り当てるリソースの整合性を保証してもよい。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに第4のメッセージを送信する。前記第4のメッセージは、前記目標リソース予約情報を含み、前記第4のメッセージは、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定するように、前記第3のネットワークデバイスに指示するのに使用される。このようにして、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスが仮想ネットワークに割り当てるリソースの整合性を保証する。第3のネットワークデバイスは、上記の第2のネットワークデバイスであってもよい。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスが、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てた後に、当該方法は、前記第1のネットワークデバイスがあらかじめ設定されている時間期間の中で前記仮想ネットワーク識別子を含む第2のパケットを取得していないということを前記第1のネットワークデバイスが決定する場合に、前記第1のネットワークデバイスが、前記リソースを解放することをさらに含み、前記第1のネットワークデバイスの割り当て可能なリソースを節約する。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスは、同じ通信インターフェイスによって前記複数の第1のパケットを伝送し、前記第1のネットワークデバイスが、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てることは、前記第1のネットワークデバイスが、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに前記通信インターフェイスのリソースを割り当てることを含む。
第2の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、第1のネットワークデバイスに適用されるリソース割り当て装置を提供する。その装置は、
複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得するように構成される取得ユニットであって、前記複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、前記仮想ネットワーク識別子は、前記複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される、取得ユニットと、
前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てるように構成される割り当てユニットと、を含む。
前記取得ユニットは、第1の取得ユニット及び第2の取得ユニットを含む。前記第1の取得ユニットは、前記複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、リソースパラメータを取得するように構成され、前記第2の取得ユニットは、前記リソースパラメータに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得するように構成される。
選択的に、前記リソースパラメータは、トラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つを含み、前記トラフィックピーク及び前記トラフィックアベレージの各々は、前記第1のネットワークデバイスによって、前記複数の第1のパケットに基づいて統計的な収集を実行することによって取得され、
前記第2の取得ユニットは、前記トラフィックピーク及び/又は前記トラフィックアベレージに基づいて、前記目標リソース予約情報を取得するように構成される。
選択的に、前記第1の取得ユニットは、前記複数の第1のパケットの特徴情報セットを取得するように構成される。前記特徴情報セットは、1つ又は複数の特徴情報を含み、前記リソースパラメータは、前記特徴情報セットを含む。
選択的に、前記第2の取得ユニットは、前記特徴情報セットの中の複数の特徴情報のすべてに対応するリソース要件の総和に基づいて、前記目標リソース予約情報を取得するように構成される。
選択的に、特徴情報の各々に対応するリソース要件は、前記複数の第1のパケットのうちの前記特徴情報に対応する1つ又は複数の第1のパケットの中で搬送されるか、或いは、特徴情報の各々に対応するリソース要件は、あらかじめ設定されているリソース要件である。
選択的に、前記第2の取得ユニットは、前記特徴情報セットの中の特徴情報の数とあらかじめ設定されているリソース要件との積に基づいて、前記目標リソース予約情報を取得するように構成される。
選択的に、前記特徴情報は、フロー識別子、ユーザ識別子、5タプル、又は7タプルを含む。
選択的に、前記第2の取得ユニットは、前記リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を取得するように構成される。
当該装置は、送信ユニット及び受信ユニットをさらに含む。前記送信ユニットは、制御デバイスに第1の要求を送信するように構成される。前記第1の要求は、前記第1のリソース予約情報を含み、前記第1の要求は、前記第1のリソース予約情報に基づいて前記目標リソース予約情報を決定するように前記制御デバイスに指示するのに使用される。前記受信ユニットは、前記制御デバイスが送信する第1のメッセージを受信するように構成される。前記第1のメッセージは、前記目標リソース予約情報を含み、前記第1のメッセージは、前記第1の要求に対する応答である。
選択的に、前記複数の第1のパケットは、同じ宛先ノードに対応し、前記第1の要求は、前記宛先ノードの識別子をさらに含み、前記宛先ノードの前記識別子は、前記第1のリソース予約情報に基づいて、前記第1のネットワークデバイスから前記宛先ノードへの転送経路に関する情報を決定するのに使用され、前記第1のメッセージは、前記転送経路に関する前記情報をさらに含む。
選択的に、前記第2の取得ユニットは、前記リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を取得するように構成される。
当該装置は、第2のネットワークデバイスからの第2のメッセージを受信するように構成される受信ユニットをさらに含み、前記第2のメッセージは、前記第2のネットワークデバイスによって決定されるとともに前記仮想ネットワークに対応する第2のリソース予約情報を含む。
前記第2の取得ユニットは、さらに、前記第1のリソース予約情報及び前記第2のリソース予約情報に基づいて、前記目標リソース予約情報を決定するように構成される。
選択的に、当該装置は、前記第2のネットワークデバイスに第3のメッセージを送信するように構成される送信ユニットをさらに含み、前記第3のメッセージは、前記第1のリソース予約情報を含み、前記第3のメッセージは、前記第1のリソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定するように、前記第2のネットワークデバイスに指示するのに使用される。
選択的に、当該装置は、第3のネットワークデバイスに第4のメッセージを送信するように構成される送信ユニットをさらに含み、前記第4のメッセージは、前記目標リソース予約情報を含み、前記第4のメッセージは、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定するように、前記第3のネットワークデバイスに指示するのに使用される。第3のネットワークデバイスは、上記の第2のネットワークデバイスであってもよい。
選択的に、当該装置は、あらかじめ設定されている時間期間の中で前記仮想ネットワーク識別子を含む第2のパケットを取得していないということを決定する場合に、前記第1のネットワークデバイスによって前記リソースを解放するように構成される解放ユニットをさらに含む。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスは、同じ通信インターフェイスによって前記複数の第1のパケットを伝送し、
前記割り当てユニットは、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに前記通信インターフェイスのリソースを割り当てるように構成される。
選択的に、前記仮想ネットワークは、スライスされたネットワークを含む。
選択的に、前記目標リソース予約情報は、帯域幅情報及び使用期間情報のうちの1つ又は複数を含む。
選択的に、前記目標リソース予約情報は、物理インターフェイス情報、論理インターフェイス情報、及び待ち行列情報、のうちの1つ又は複数をさらに含む。
選択的に、当該装置は、前記リソースによって第2のパケットを伝送するように構成される伝送ユニットをさらに含み、前記第2のパケットは、前記仮想ネットワーク識別子を搬送する。
第3の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、ネットワークデバイスを提供する。当該ネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリの中に格納されているコンピュータプログラム又は命令を実行するように構成され、それによって、当該ネットワークデバイスは、第1の態様にしたがったリソース割り当て方法を実行する。
第4の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、リソース割り当てシステムを提供し、当該システムは、ネットワークデバイス及び制御デバイスを含む。前記ネットワークデバイスは、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、第1のリソース予約情報を取得するように構成され、前記複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、前記仮想ネットワーク識別子は、前記複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。前記ネットワークデバイスは、さらに、前記制御デバイスに第1の要求を送信するように構成され、前記第1の要求は、前記第1のリソース予約情報を含む。前記制御デバイスは、前記第1の要求を受信し、前記第1の要求の中の前記第1のリソース予約情報に基づいて前記目標リソース予約情報を決定し、そして、前記ネットワークデバイスに前記第1のメッセージを送信する、ように構成され、前記第1のメッセージは、前記目標リソース予約情報を含む。前記ネットワークデバイスは、さらに、前記制御デバイスが送信する前記第1のメッセージを受信し、そして、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。
第5の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、リソース割り当てシステムを提供し、当該システムは、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスを含む。前記第1のネットワークデバイスは、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、第1のリソース予約情報を取得するように構成される。前記複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、前記仮想ネットワーク識別子は、前記複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。前記第2のネットワークデバイスは、前記第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成される。前記第2のメッセージは、前記第2のネットワークデバイスによって決定されるとともに前記仮想ネットワークに対応する第2のリソース予約情報を含む。前記第1のネットワークデバイスは、さらに、前記第2のメッセージを受信し、前記第1のリソース予約情報及び前記第2のリソース予約情報に基づいて、前記目標リソース予約情報を決定し、そして、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。
選択的に、前記第1のネットワークデバイスは、さらに、前記第2のネットワークデバイスに第3のメッセージを送信するように構成され、前記第3のメッセージは、前記第1のリソース予約情報を含み、前記第2のネットワークデバイスは、さらに、前記第3のメッセージを受信し、そして、前記第1のリソース予約情報及び前記第2のリソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定する、ように構成される。
第6の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、リソース割り当てシステムを提供し、当該システムは、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスを含む。前記第1のネットワークデバイスは、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得し、前記複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、前記仮想ネットワーク識別子は、前記複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用され、そして、前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。前記第1のネットワークデバイスは、さらに、前記第2のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信するように構成され、前記第1のメッセージは、前記目標リソース予約情報を含む。前記第2のネットワークデバイスは、前記第1のメッセージを受信し、そして、前記第1のメッセージの中の前記目標リソース予約情報に基づいて、前記仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。
第7の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータが、第1の態様にしたがったリソース割り当て方法を実行することを可能とする。
第8の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、プロセッサ及びインターフェイス回路を含むチップを提供する。前記インターフェイス回路は、命令を受信し、そして、前記プロセッサに前記命令を伝送する、ように構成される。前記プロセッサは、第1の態様にしたがった方法を実行するように構成される。
ある1つの関連する技術において、制御デバイスが計画するリソース予約情報に基づいてネットワークデバイスが割り当てるリソースは、実際の要件を満足しない場合があり、結果として、伝送効率が低くなり、又は、割り当てられているリソースは、実際の要件を超過する場合があり、結果として、リソースを浪費する。
例えば、従来の経路計算方式が2つ存在する。1つは、集中型の経路計算である。具体的にいうと、制御デバイスが、ある1つの転送経路を計算する。もう1つは、分散型の経路計算である。具体的にいうと、ヘッドノードが、ある1つの転送経路を計算する。現時点では、後者の方式がより広く適用されている。特に、モバイル端末が移動する車両のインターネットのシナリオ等のシナリオにおいては、そのモバイル端末への接続を確立するネットワークデバイスは、時間とともに変化する。分散型の経路計算は、モバイル端末の通信効率を改善することが可能である。
しかしながら、集中型の経路計算及び分散型の経路計算の場合に、制御デバイスが配信するリソース予約情報に基づいてネットワークデバイスがある1つの計算されている転送経路に割り当てる必要があるリソースは、実際のサービスの実際のリソース要件を満足していない場合がある。
例えば、図1aは、この出願のある1つの実施形態にしたがったネットワークシステムの概略的な図である。その図において、そのネットワークシステムは、ネットワークデバイスA、ネットワークデバイスB、ネットワークデバイスC、ネットワークデバイスD、ネットワークデバイスE、ネットワークデバイスF、ネットワークデバイスG、ネットワークデバイスH、及び制御デバイスを含む。制御デバイスがあらかじめ計画しそして配信するリソース予約情報に基づいて、ネットワークデバイスA、ネットワークデバイスB、ネットワークデバイスC、ネットワークデバイスD、及びネットワークデバイスHの各々は、同じ仮想ネットワークに、2Gの帯域幅を有する論理インターフェイスを割り当てる。その論理インターフェイスは、上記のネットワークデバイスに隣接するネットワークデバイスにパケットを伝送するように構成される。具体的にいうと、ネットワークデバイスAは、2Gの帯域幅を有する論理インターフェイスを割り当て、その論理インターフェイスは、ネットワークデバイスBに仮想ネットワークZのパケットを送信するように構成される。それに対応して、ネットワークデバイスBは、また、ある論理インターフェイスを割り当て、その論理インターフェイスは、2Gの帯域幅を満足するとともに、ネットワークデバイスAからのパケットを受信するように構成される。加えて、ネットワークデバイスBは、さらに、ある論理インターフェイスを割り当て、その論理インターフェイスは、2Gの帯域幅を満足するとともに、ネットワークデバイスCに仮想ネットワークZのパケットを送信するように構成される。それに対応して、ネットワークデバイスCは、また、ある論理インターフェイスを割り当て、その論理インターフェイスは、2Gの帯域幅を満足するとともに、ネットワークデバイスBからのパケットを受信するように構成される。残りは、類推によって推測することが可能である。言い換えると、理論的には、2Gの帯域幅を必要とする仮想ネットワークZのパケットを伝送する必要がある場合には、2Gの帯域幅を満足するあらかじめ計画されている転送経路に沿って、すなわち、ネットワークデバイスA→ネットワークデバイスB→ネットワークデバイスC→ネットワークデバイスD→ネットワークデバイスHのようにパケットを転送してもよい。
ある1つの可能な場合において、ネットワークデバイスAが、コントローラが計算する転送経路に沿って、仮想ネットワークZに関連するパケットを転送するときに、3Gの帯域幅を必要とする場合がある。一方で、そのネットワークの中のデバイスは、2Gの帯域幅に基づいてリソースを予約する。結果として、実際のパケット転送要件を満足することは不可能である。
他の可能な場合に、実際のパケット処理プロセスにおいて、ネットワークデバイスAが、コントローラが予約するリソースに基づいてパケットを転送するとこができなかった後に、例えば、転送経路に障害が生起した後に、そのネットワークデバイスAは、最短経路方法にしたがった計算により、ネットワークデバイスAからネットワークデバイスHへの他の転送経路が、ネットワークデバイスA→ネットワークデバイスB→ネットワークデバイスF→ネットワークデバイスG→ネットワークデバイスHであるということを知ることが可能である。ネットワークデバイスBは、前もって作成されている計画にしたがって、2Gの帯域幅を満足するとともに、ネットワークデバイスFに仮想ネットワークZのパケットを送信するように構成される論理インターフェイスを割り当てず、ネットワークデバイスF及びネットワークデバイスGの各々は、2Gの帯域幅を満足するとともに、仮想ネットワークZのパケットを伝送するように構成される論理インターフェイスを割り当てない。したがって、実際には、仮想ネットワークZのパケットを伝送するのにその転送経路を使用することは不可能である。言い換えると、制御デバイスが計画するリソース予約情報に基づいてそのネットワークの中のネットワークデバイスが割り当てるリソースは、実際のネットワーク転送の際の計算のために使用される最短経路方法にしたがって仮想ネットワークZのパケットを伝送するという実際の要件を満足することは不可能である。
この出願の複数の実施形態は、リソース割り当て方法及び装置を提供して、ネットワークデバイスが割り当てるリソースが実際の要件に適合せず、その結果、従来の技術において、伝送効率が低くなるか、又は、リソースが浪費されるという技術的問題を解決する。
理解を容易にするために、この出願のそれらの複数の実施態様のある1つの適用シナリオを最初に説明する。
図1bは、この出願のある1つの実施形態にしたがったリソース予約システムの概略的な構成図である。図1bにおいて、リソース予約システムは、デバイス101、デバイス102、デバイス103、デバイス104、ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、ネットワークデバイス203、及び制御デバイス301を含む。デバイス101は、ネットワークデバイス201に接続され、ネットワークデバイス201は、ネットワークデバイス202に接続され、ネットワークデバイス202は、ネットワークデバイス203に接続され、ネットワークデバイス203は、デバイス102に接続され、デバイス103は、ネットワークデバイス202に接続され、制御デバイス301は、ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、及びネットワークデバイス203に接続され、デバイス104は、制御デバイス301に接続される。
デバイス101、デバイス102、デバイス103、及びデバイス104は、端末デバイス又はサーバ等であってもよい。端末デバイスは、また、ユーザ機器(UE)、移動局(mobile station, MS)、モバイル端末(MT)、又は端末等と称され、ユーザに音声接続及び/又はデータ接続を提供するデバイスであるか、或いは、例えば、ハンドヘルドデバイス又は無線接続機能を有する車載型デバイス等のそのデバイスの中に配置されているチップである。現時点では、端末デバイスの複数の例のうちのいくつかは、携帯電話、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実感(VR)デバイス、拡張現実感(AR)デバイス、産業用制御のための無線端末、自動運転のための無線端末、遠隔手術のための無線端末、スマートグリッドのための無線端末、輸送安全のための無線端末、スマートシティのための無線端末、スマートホームのための無線端末、及び5G住宅用ゲートウェイ(5G-RG)等である。
ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、及びネットワークデバイス203の各々は、例えば、ルータ又はスイッチ等のルーティング機能及び転送機能を有するいずれかのエンティティ又は仮想デバイスであってよく、デバイス101とデバイス102との間でパケットを転送するように構成される。
制御デバイス301は、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)コントローラ又は経路計算要素等であってもよく、制御デバイス301に接続されている上記のネットワークデバイスを制御するように構成される。
図2aは、この出願のある1つの実施形態にしたがったリソース割り当て方法のフローチャートである。この出願のこの実施形態によって提供されるリソース割り当て方法は、以下のステップを含む。
S201: 第1のデバイスは、制御デバイスにアプリケーション要求を送信する。
この出願のこの実施形態においては、S201における第1のデバイスは、例えば、図1bに示されている実施形態におけるデバイス104であってもよい。仮想ネットワークを管理するためのクライアントは、第1のデバイスにインストールされてもよく、そのクライアントは、アプリケーション要求を生成してもよく、そのアプリケーション要求は、仮想ネットワークに仮想ネットワーク識別子を割り当てることを要求するのに使用される。
この出願のこの実施形態においては、仮想ネットワークは、例えば、スライスされたネットワークであってもよく、複数の異なるスライスされたネットワークは、複数の異なるサービス要件を実装してもよい。例えば、ネットワークがサポートする必要があるサービスは、高帯域幅サービス及び低遅延サービスを含み、スライスされたネットワーク1は、高帯域幅サービスをサポートし、スライスされたネットワーク2は、低遅延サービスをサポートする。高帯域幅サービスは、例えば、4K/8K超高精細動画サービス等のネットワーク帯域幅及びレートに対する要件が比較的高いサービスである。自動運転又は車両のインターネット等の低遅延サービスは、超低遅延及び高信頼性を必要とする。
選択的に、アプリケーション要求は、仮想ネットワークのタイプ、サービスレベルの合意(SLA)、及び、以下の目標リソース予約情報を決定するのに使用される関連する情報等のうちの1つ又は複数を含んでもよい。仮想ネットワークのタイプは、例えば、URLLC、eMBB、又はmMTCであってもよい。目標リソース予約情報の関連する情報については、以下の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
S202: 制御デバイスは、アプリケーション要求を受信し、そのアプリケーション要求に基づいて、仮想ネットワークに仮想ネットワーク識別子を割り当てる。
S203: 制御デバイスは、第1のデバイスに応答メッセージを送信し、応答メッセージは、仮想ネットワーク識別子を含む。
選択的に、アプリケーション要求がSLAを含むときに、制御デバイスは、そのSLAにしたがって、仮想ネットワークに対応する柔軟なアルゴリズム(FA)を決定してもよく、制御デバイスは、第1のネットワークデバイスに制御メッセージを送信する。その制御メッセージは、仮想ネットワーク識別子及びそのFAの識別子を含み、そのFAの識別子は、第1のネットワークデバイスが仮想ネットワークのための転送経路を計算するのに使用される。
選択的に、アプリケーション要求が、目標リソース予約情報を決定するのに使用される関連する情報をさらに含むときに、制御メッセージは、また、関連する情報を含んでもよく、それによって、第1のネットワークデバイスは、その関連する情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定する。
目標リソース予約情報を決定するのに使用される関連する情報及び仮想ネットワーク識別子を取得した後に、第1のネットワークデバイスは、フラッディング方式によって、ネットワークの中の他のネットワークデバイスに、仮想ネットワーク識別子及び関連する情報を送信してもよく、それによって、他のネットワークデバイスは、また、第1のネットワークデバイスと同様に、仮想ネットワークにリソースを割り当ててもよい。
S204: 第1のデバイスは、第2デバイスに仮想ネットワーク識別子を送信する。
この出願のこの実施形態においては、第2のデバイスは、例えば、図1bに示されている実施形態におけるデバイス101であってもよい。アプリケーションのクライアントは、第2のデバイスにインストールされていてもよく、そのアプリケーションは、仮想ネットワーク識別子に対応する仮想ネットワークを通じてパケットを伝送する必要がある。
第1のデバイス及び第2のデバイスは、直接的に接続されていなくてもよいということに留意すべきである。例えば、第1のデバイス及び第2のデバイスは、サーバ等の中間のデバイスを介して接続されてもよい。サーバは、アプリケーションのサービング端が設置されているサーバであってもよい。例えば、サーバは、第2のデバイスに構成情報を配信してもよい。構成情報は、仮想ネットワーク識別子を搬送し、構成情報は、仮想ネットワーク識別子を搬送するためにアプリケーションのクライアントが生成するパケットを使用するように第2のデバイスに指示するのに使用される。
この出願のこの実施態様においては、S201乃至S204は、この出願のこの実施態様によって提供されるリソース割り当て方法の選択的なステップである。これらの選択的なステップは、以降のステップを実行するための準備として考えられてもよく、リソース割り当て方法を限定するものではない。
S205: 第2のデバイスは、第1のネットワークデバイスに第1のパケットを送信し、第1のパケットは、仮想ネットワーク識別子を搬送する。
この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスは、例えば、図1bにおけるネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、及びネットワークデバイス203のうちの1つ又は複数であってもよい。
選択的に、仮想ネットワーク識別子は、第1のパケットのパケットヘッダの中で搬送されてもよい。例えば、第1のパケットがインターネットプロトコルバージョン6(Ipv6)パケットである場合に、仮想ネットワーク識別子は、第1のパケットのIPv6拡張ヘッダの中で搬送されてもよい。
S206: 第1のネットワークデバイスは、複数の伝送されている第1のパケットに基づいてリソースパラメータを取得する。
この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスが伝送する複数の第1のパケットは、第2のデバイスからの第1のパケットを含み、そして、第2のデバイスからの第1のパケットのほかに、他のデバイスからの第1のパケットをさらに含んでもよい。複数の第1のパケットは、複数の異なるソースからのパケットであってもよいが、それらの複数の第1のパケットの共通の特徴は、それらの複数の第1のパケットの各々がその仮想ネットワーク識別子を搬送しているということである。
この出願のこの実施形態においては、それらの複数の伝送されている第1のパケットは、3つの場合として理解されてもよい。1つの場合において、それらの複数の第1のパケットは、第1のネットワークデバイスによって送信される。他の場合において、それらの複数の第1のパケットは、第1のネットワークデバイスによって受信される。さらに別の場合において、それらの複数の第1のパケットは、第1のネットワークデバイスによって受信され及び送信される。
それらの複数の第1のパケットのうちの1つ又は複数の第1のパケットが、第1のネットワークデバイスが送信するパケットであるときに、それらの第1のパケットの転送経路は、第1のネットワークデバイスによって生成されてもよい。選択的に、第1のネットワークデバイスが、制御デバイスが送信するFAアルゴリズムを受信する場合に、第1のネットワークデバイスは、そのFAアルゴリズムにしたがって転送経路を生成し、そして、その転送経路を通じて第1のパケットを伝送してもよい。選択的に、計算によって転送経路を取得した後に、第1のネットワークデバイスは、転送経路に対応する情報を使用することによって、その受信した第1のパケットをカプセル化し、そして、その転送経路を通じて、そのカプセル化された第1のパケットを転送してもよい。例えば、セグメントルーティングバージョン6(SRv6)シナリオにおいて、第1のネットワークデバイスは、第1のパケットの中に、転送経路に対応する仮想プライベートネットワーク(VPN)セグメント識別子(SID)をカプセル化し、そして、そのカプセル化された第1のパケットを伝送してもよい。
第1のネットワークデバイスは、同じ仮想ネットワークについて複数の転送経路を計算してもよく、一方の転送経路は、実際に使用されてもよく、他方の転送経路は、バックアップ経路として使用されるということに留意すべきである。1つ又は複数の転送経路が存在するか否かにかかわらず、仮想ネットワークへの各々の転送経路に対応するリソースを割り当てるのに、この出願のこの実施形態によって提供されるリソース割り当て方法を使用してもよい。
この出願のこの実施形態においては、複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、それらの複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。それらの複数の第1のパケットのすべてが同じスライスされたネットワーク識別子を搬送するときに、その同じスライスされたネットワーク識別子は、それらの複数の第1のパケットが、同じスライスされたネットワークを通じて伝送されるということを示す。ある特定のスライスされたネットワークに、対応するリソースを割り当てる前に、これらの第1のパケットは、最初に、ベースネットワークスライシングによって伝送されてもよい。
説明を容易にするために、以下の記載は、仮想ネットワークがスライスされたネットワークであり、スライスされたネットワーク識別子がスライシング識別子(slicing ID)であるある1つの例を使用することによって、説明を行う。
例えば、表1は、スライシング識別子とスライスされたネットワークとの間の対応関係のある1つの例である。
表1から、slicing ID 1を有するスライスされたネットワークは、広帯域サービスをサポートするスライスされたネットワークであり、slicing ID 2を有するスライスされたネットワークは、低遅延サービスをサポートするスライスされたネットワークであり、slicing ID 0を有するスライスされたネットワークは、基本のスライスされたネットワークであるということを理解することが可能である。
加えて、この出願のこの実施形態においては、リソースパラメータは、ネットワークデバイスが、仮想ネットワークのために予約されるリソースの数を計算するのに使用されるパラメータであり、複数の第1のパケットの実際のリソース要件を反映する。例えば、リソースパラメータは、複数の第1のパケットの実際のトラフィックに基づいて得られてもよく、実際のトラフィックは、複数の第1のパケットの実際のリソース要件を反映する。
ある1つの可能な実装において、リソースパラメータは、複数の第1のパケットのトラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つを含む。複数の第1のパケットは、1つ又は複数のフローの中のパケットであってもよく、トラフィックピークは、複数の第1のパケットに対応するフローのトラフィックの最大値であり、トラフィックアベレージは、ある時間的な期間の中の複数の第1のパケットに対応するフローのトラフィックの平均値である。
他の可能な実装において、リソースパラメータは、複数の第1のパケットの特徴情報セットである。具体的には、特徴情報セットは、1つ又は複数の特徴情報を含む。特徴情報は、パケット特徴を表す情報である。特徴情報は、1つ又は複数のフローを識別するのに使用されてもよく、又は、ユーザを識別するのに使用されてもよい。特徴情報が1つ又は複数のフローを識別するのに使用されるときに、特徴情報は、例えば、フロー識別子(flow ID)、トリプレット、5タプル、又は7タプルのうちの1つ又は複数であってもよい。特徴情報がユーザを識別するのに使用されるときに、特徴情報は、ユーザ識別子(user ID)であってもよい。ユーザ識別子は、ユーザの対応するアプリケーションのアカウント名又は端末デバイスの識別子等であってもよい。このことは、この出願のこの実施態様においては特に限定されない。
もちろん、上記の内容は、リソースパラメータを制限するものではなく、当業者は、自動的に、実際の要件に基づいて、リソースパラメータを設計することが可能である。
S207: 第1ネットワークデバイスは、リソースパラメータに基づいて、目標リソース予約情報を取得する。
複数の第1のパケットに基づいてリソースパラメータを取得した後に、第1のネットワークデバイスは、そのリソースパラメータに基づいて、目標リソース予約情報を取得する。この出願のこの実施形態においては、目標リソース予約情報は、例えば、帯域幅情報及び使用期間情報等のうちの1つ又は複数であってもよい。
帯域幅情報は、帯域幅を表す情報であり、直接的に、帯域幅の値であってもよく、又は、帯域幅のクラス等であってもよい。1つの帯域幅のクラスは、1つの帯域幅の値に対応していてもよく、又は、1つの帯域幅の範囲に対応していてもよい。例えば、クラスAの帯域幅は、帯域幅が100Gであるということを示し、又は、帯域幅が100Gから400Gの範囲の中に入るということを示す。
使用期間情報は、仮想ネットワークの使用の期間に関する情報であり、直接的に、使用期間の値であってもよく、又は、使用期間の優先順位等であってもよい。使用時間情報は、また、スロットと称されてもよい。使用期間の優先順位は、使用期間の値に対応していてもよく、又は、使用期間の範囲に対応していてもよい。例えば、使用時間の高い優先順位は、使用時間が10秒であるということを示し、又は、使用時間が8秒から12秒の範囲の中に入るということを示す。他の例では、物理インターフェイスは、2つのスライスされたネットワーク、すなわち、スライスされたネットワーク1及びスライスされたネットワーク2に対応する。スライスされたネットワーク1が毎回物理インターフェイスを使用する期間は、10秒であり、スライスされたネットワーク2が、毎回、物理インターフェイスを使用する期間は、20秒である。一時的に、1つのスライスされたネットワークのみによって、物理インターフェイスを使用することが可能であり、他のスライスされたネットワークによって、物理インターフェイスを使用することが不可能である。
選択的に、目標リソース予約情報は、物理インターフェイス情報、論理インターフェイス情報、及び待ち行列情報等のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。物理インターフェイス情報は、例えば、物理インターフェイス識別子であってよく、論理インターフェイス情報は、例えば、論理インターフェイス識別子であってよく、待ち行列情報は、例えば、待ち行列識別子であってよい。
この出願のこの実施形態においては、目標リソース予約情報を取得する方式は、リソースパラメータのタイプによって変化する。
例えば、リソースパラメータが、複数の第1のパケットのトラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つを含むときに、目標リソース予約情報は、複数の第1のパケットのトラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つに基づいて取得される。例えば、リソースパラメータが、トラフィックピーク又はトラフィックアベレージである場合に、トラフィックピーク及び重みの積又はトラフィックアベレージ及び重みの積に基づいて、目標リソース予約情報を取得してもよい。リソースパラメータがトラフィックピーク及びトラフィックアベレージである場合に、式:a×トラフィックピーク+b×トラフィックアベレージにしたがって、目標リソース予約情報を取得してもよい。ここでは、a及びbは係数である。
他の例では、リソースパラメータが、複数の第1のパケットの特徴情報セットであるときに、第1のネットワークデバイスは、特徴情報セットの中の特徴情報のすべてに対応するリソース要件の総和に基づいて、目標リソース予約情報を取得してもよい。リソース要件は、複数の第1のパケットのうちの特徴情報に対応する1つ又は複数の第1のパケットの中で搬送されてもよく、又は、特徴情報に対応するリソース要件は、第1のパケットの中では搬送されなくてもよいが、あらかじめ設定されているリソース要件であってもよい。ネットワークデバイスは、制御デバイスが送信するメッセージを受信することによって、関連するあらかじめ設定されているリソース要件を取得してもよく、又は、ネットワーク管理者は、構成インターフェイスによって、ネットワークデバイスに対する関連するあらかじめ設定されているリソース要件をあらかじめ構成してもよい。代替的に、第1のネットワークデバイスは、特徴情報の数とあらかじめ設定されているリソース要件との積に基づいて目標リソース予約情報を取得してもよい。2つの方式の各々によって得られる目標リソース予約情報は、ある程度まで仮想ネットワークの実際の要件を反映することが可能である。
第1のネットワークデバイスは、リソースパラメータに基づいて、目標リソース予約情報を計算してもよく、又は、リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を計算して、制御デバイスに第1のリソース予約情報を送信してもよい(制御デバイスは、例えば、図1bの制御デバイス301であってもよい)。制御デバイスは、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を計算する。代替的に、第1のネットワークデバイスは、制御デバイスにリソースパラメータを送信してもよく、制御デバイスは、リソースパラメータに基づいて、目標リソース予約情報を計算する。その次に、第1のネットワークデバイスは、制御デバイスが送信する目標リソース予約情報を受信する。代替的に、第1のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスに接続されている他のネットワークデバイスに第1のリソース予約情報を送信し、そして、他のネットワークデバイスとの交渉によって目標リソース予約情報を取得してもよい。
第2の場合では、具体的には、第1のネットワークデバイスは、制御デバイスに第1の要求を送信する。第1の要求は、第1のリソース予約情報を含み、第1の要求は、第1のリソース予約情報に基づいて目標リソース予約情報を決定するように制御デバイスに指示するのに使用される。第1の要求を受け取った後に、制御デバイスは、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定し、そして、第1のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、目標リソース予約情報を含む。第1のネットワークデバイスは、第1のメッセージを受信し、そして、第1のメッセージから目標リソース予約情報を取得する。この出願のこの実施形態においては、目標リソース予約情報は、第1のリソース予約情報と同じであってもよく、又は、異なっていてもよい。制御デバイスは、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定する。例えば、制御デバイスは、第1のリソース予約情報を重み付けして、目標リソース予約情報を取得してもよい。重みは、1以上であってもよく、又は1よりも小さくてもよい。代替的に、制御デバイスは、第1のパケットの転送経路において、第1のネットワークデバイス以外のネットワークデバイスが送信する第1のリソース予約情報を取得し、そして、その次に、複数のネットワークデバイスが送信する第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定してもよい。例えば、第1のリソース予約情報が第1の帯域幅情報であり、目標リソース予約情報が目標帯域幅情報であるときに、制御デバイスは、目標帯域幅情報として、複数のネットワークデバイスが送信する第1の帯域幅情報の平均値を使用してもよく、又は、目標帯域幅情報として最大の第1の帯域幅情報を使用してもよい。もちろん、上記の方式は、この出願の技術的解決方法を限定するものではなく、当業者は、実際の要件に基づいて、それらの技術的解決方法を設計してもよい。
この出願のこの実施形態においては、複数の第1のパケットが同じ宛先ノードに対応しているときに、第1の要求は、その宛先ノードの識別子をさらに含む。制御デバイスは、第1のリソース予約情報及び宛先ノードの識別子に基づいて、第1のネットワークデバイスから宛先ノードへの転送経路に関する情報を決定してもよい。この出願のこの実施形態においては、転送経路に関する情報は、例えば、セグメント識別子リスト(SID list)又はアウトバウンドインターフェイス情報等の経路情報であってもよく、その経路情報は、第1のパケットを転送するように第1のネットワークデバイスに指示するのに使用される。
理論的には、転送経路は、第1のリソース予約情報に対応するリソース割り当て要件を満足する必要があるということに留意すべきである。しかしながら、実際の状況において、いずれの転送経路も、計算方式にかかわらず、第1のリソース予約情報に対応するリソース割当て要件を満足していない場合には、制御デバイスは、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定し、そして、目標リソース予約情報に基づいて、転送経路を計算してもよい。目標リソース予約情報は、第1のリソース予約情報よりも小さいが、目標リソース予約情報は、第1のリソース予約情報にできる限り近似している必要があり、それによって、計算された転送経路は、パケット伝送効率の低下をできる限り回避する。
加えて、選択的に、この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報を決定するための制御デバイスからのリソースパラメータ及び関連する情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定してもよい。例えば、関連する情報は、上記の係数a及びb又は上記のあらかじめ設定されているリソース要件であってもよい。
S206及びS207は、第1のネットワークデバイスが、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得するある1つの例であるにすぎない。第1のネットワークデバイスによって、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得する方法は、代替的に、第1のネットワークデバイスが、複数の第1のパケットに関する情報に基づいて、目標リソース予約情報を直接的に取得し、複数の第1のパケットに基づいて、リソースパラメータ等を抽出する必要はないということであってもよい。
S208: 第1のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる。
目標リソース予約情報を取得した後に、第1のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報に基づいて、対応する仮想ネットワークにリソースを割り当てる。この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスがリソースを割り当てるプロセスは、リソースの内容を有するリソースオブジェクトを取得する場合として理解されてもよい。リソースオブジェクトは、例えば、物理インターフェイス、論理インターフェイス、又はパケット待ち行列であってもよい。このことは、この出願においては特に限定されない。リソースの内容は、例えば、帯域幅又は使用期間であってもよい。複数の方式によって、リソースオブジェクト及びリソースの内容を組み合わせてもよい。当業者は、実情にしたがって、それらの複数の方式を自動的に決定してもよい。本明細書においては、詳細は説明されない。
目標リソース予約情報、リソースオブジェクト、及びリソースの内容に基づいて、第1のネットワークデバイスが仮想ネットワークにリソースを割り当てる具体的な方法を決定する必要がある。目標リソース予約情報が帯域幅情報を含み、リソースオブジェクトが物理インターフェイスであり、リソースの内容が帯域幅情報に対応する帯域幅である場合に、第1のネットワークデバイスが仮想ネットワークにリソースを割り当てることは、仮想ネットワークに対応する物理インターフェイスとして、帯域幅情報に対応する帯域幅を満足する物理インターフェイスを決定することであってもよい。目標リソース予約情報が論理インターフェイス情報及び帯域幅情報を含む場合に、リソースオブジェクトは、論理インターフェイス情報に対応する論理インターフェイスであり、論理インターフェイスは、例えば、チャネル化されたサブインターフェイス又はフレキシブルイーサネット(Flex-E)サブインターフェイスであり、リソースの内容は、帯域幅情報に対応する帯域幅である。この場合には、第1のネットワークデバイスが仮想ネットワークにリソースを割り当てることは、帯域幅情報に対応する帯域幅を満足する論理インターフェイスを作成することであってもよい。目標リソース予約情報が物理インターフェイス情報及び使用期間情報を含む場合に、リソースオブジェクトは、物理インターフェイス情報に対応する物理インターフェイスであり、リソースの内容は、使用期間情報に対応する使用期間である。第1のネットワークデバイスが仮想ネットワークにリソースを割り当てることは、仮想ネットワークに、仮想ネットワークが物理インターフェイスを使用する対応する使用期間を割り当てることであってもよい。
この出願のこの実施形態においては、リソースを割り当てるのに使用される目標リソース予約情報は、従来の方式におけるような計画立案によって得られるものではなく、複数の第1のパケットの実際のリソースパラメータに基づいて得られる。このことは、実際の要件に基づいて、目標リソース予約情報を取得するということを意味する。したがって、従来の方式において、割り当てられているリソースの数が実際の要件量よりも少ないために伝送効率が低くなるという問題のみならず、従来の方式において、割り当てられているリソースの数が実際の要件よりも多いためにリソースが浪費されるという問題も解決される。
例えば、図1aに示されている分散型の経路計算の適用シナリオにおいては、最短経路方法にしたがって仮想ネットワークZについての対応する転送経路を計算した後に、ネットワークデバイスAは、最初に、ベースネットワークスライシングに基づいて、その転送経路を通じて仮想ネットワークZのパケットを送信してもよい。その転送経路にある複数のネットワークデバイス、すなわち、ネットワークデバイスA、ネットワークデバイスB、ネットワークデバイスF、ネットワークデバイスG、及びネットワークデバイスHの各々は、S201乃至S203を実行して、仮想ネットワークZにリソースを割り当ててもよい。仮想ネットワークZがパケットを転送するのに2Gの帯域幅を必要とする場合に、その転送経路にある複数のネットワークデバイスの各々は、S201乃至S203を実行して、仮想ネットワークZのための2Gの帯域幅を有する論理インターフェイスを作成し、そして、その次に、論理インターフェイスによって仮想ネットワークZのパケットを伝送してもよい。このように、ネットワークデバイスが仮想ネットワークZに割り当てるリソースは、実際の要件を満足することが可能である。
加えて、上記の方法におけるS201乃至S203は、リソースが初めて仮想ネットワークに割り当てられるシナリオに適用されてもよく、又は、リソースが割り当てられている仮想ネットワークにリソースを再割り当てするシナリオに適用されてもよい。
したがって、選択的に、この出願のこの実施形態において、第1のネットワークデバイスは、S201乃至S203を周期的に実行してもよい。例えば、1時間を1つの期間として使用する。現在の期間においてS203を実行することによって得られる目標リソース予約情報が、前の期間において得られている目標リソース予約情報と異なっている場合、又は、目標リソース予約情報のうちの2つの間での差の絶対値が、ある閾値を超える場合に、現在の期間において得られる目標リソース予約情報に基づいて、対応する仮想ネットワークにリソースを再割当てしてもよい。
選択的に、第1のネットワークデバイスの第1の通信インターフェイスが、第2のネットワークデバイスの第2の通信インターフェイスに接続されるときに、同じ仮想ネットワーク識別子についての第1の通信インターフェイスの目標リソース予約情報及び第2の通信インターフェイスの目標リソース予約情報は、同じであってもよく、その結果、パケット伝送効率の整合性を確保することが可能である。第2のネットワークデバイス及び第1のネットワークデバイスは、隣接していてもよく、隣接していなくてもよい。例えば、第1のネットワークデバイスがヘッドノードであるときに、第2のネットワークデバイスは、そのヘッドノードに隣接するノードであってもよく、又は、そのヘッドノードに隣接しないノードであってもよい。
具体的には、第1のネットワークデバイスは、仮想ネットワーク識別子に対応するリソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を取得してもよい。同様に、第2のネットワークデバイスは、仮想ネットワーク識別子に対応するリソースパラメータに基づいて、第2のリソース予約情報を取得し、そして、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信してもよい。第2のメッセージは、第2のリソース予約情報を含み、その第2のリソース予約情報は、第2のネットワークデバイスによって決定されるとともに、仮想ネットワーク識別子に対応する。第2のリソース予約情報は、第2のネットワークデバイスと第1のネットワークデバイスとの間で伝送される複数の第2のパケットのリソース要件を表すということに留意すべきである。第2のパケットは、第1のパケットの中の仮想ネットワーク識別子を含む。実際の適用においては、第2のパケットは、第1のパケットであってもよく、又は、第1のパケットでなくてもよい。具体的には、第1の通信インターフェイスが、第2の通信インターフェイスに第1のパケットを送信するときに、第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスが送信する第1のパケットの第1のリソース予約情報を決定してもよい。それに対応して、第2のネットワークデバイスは、第1のパケットを受信し、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスから受信した第1のパケットの第2のリソース予約情報を決定してもよい。この場合には、第2のネットワークデバイスが送信する第2のパケットは、実際には、第1のパケットである。第1の通信インターフェイスが、第2の通信インターフェイスが送信する第1のパケットを受信するときに、第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスから受信した第1のパケットの第1のリソース予約情報を決定してもよい。それに対応して、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスに送信される第1のパケットの第2のリソース予約情報を決定してもよい。この場合には、第2のネットワークデバイスが伝送する第2のパケットは、また、実際には、第1のパケットである。第1の通信インターフェイスが第2の通信インターフェイスに第1のパケットを送信し、第2の通信インターフェイスが第1の通信インターフェイスに第2のパケットを送信するときには、第1のパケットは、第2のパケットとは異なる。例えば、このシナリオにおいては、第1のパケットは、要求パケットであってもよく、第2のパケットは、応答パケットであってもよい。この場合には、第1のパケット及び第2のパケットは、同じ仮想ネットワーク識別子を有するが、パケットの内容は異なる。この場合には、第1のネットワークデバイスは、第2の通信インターフェイスに送信される第1のパケットの第1のリソース予約情報を決定してもよく、第2のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスに送信される第2のパケットの第2のリソース予約情報を決定してもよい。
第2のネットワークデバイスから第2のメッセージを受信した後に、第1のネットワークデバイスは、例えば、目標リソース予約情報として第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報のうちのより大きい値を使用するか、又は、目標リソース予約情報として第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報の平均の値を使用する、といったように、第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定する。このことは、この出願においては特に限定されない。
加えて、第2のネットワークデバイスが、リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報又は第2のリソース予約情報を取得する方式については、リソースパラメータに基づいて目標リソース予約情報を取得する上記の実装を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
第1のリソース予約情報を取得した後に、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに第3のメッセージを送信してもよい。第3のメッセージは、第1のリソース予約情報を含み、第3のメッセージは、第1のリソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定するように、第2のネットワークデバイスに指示するのに使用される。言い換えると、第2のネットワークデバイスは、第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークのために第2のネットワークデバイスが決定する目標リソース予約情報を取得し、そして、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当ててもよい。第1のネットワークデバイスの目標リソース予約情報は、リソースの割り当ての整合性を確保するために、第2のネットワークデバイスの目標リソース予約情報と同じである必要がある。
選択的に、目標リソース予約情報を取得した後に、第1のネットワークデバイスは、さらに、第3のネットワークデバイス(第3のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスであってもよい)に第4のメッセージを送信してもよい。第4のメッセージは、目標リソース予約情報を含む。このように、第2のネットワークデバイスは、第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報に基づいて計算を実行する必要はないが、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを直接的に割り当ててもよい。
この出願のこの実施形態においては、第2のメッセージ、第3のメッセージ、及び第4のメッセージは、例えば、内部ゲートウェイプロトコル(IGP)ハローメッセージであってもよい。
加えて、選択的に、仮想ネットワークにリソースを割り当てた後に、仮想ネットワークに対応する仮想ネットワーク識別子を搬送する第2のパケットを取得するときに、第1のネットワークデバイスは、仮想ネットワークに割り当てられているリソースを使用することによって第2のパケットを伝送してもよい。このようにして、パケットは、仮想ネットワークに適合するリソースを使用することによって伝送される。具体的には、第1のネットワークデバイスは、仮想ネットワーク識別子とリソース識別子との間の対応関係をあらかじめ生成してもよい。このようにして、仮想ネットワーク識別子を含む第2のパケットを受信した後に、第1のネットワークデバイスは、仮想ネットワーク識別子及び対応関係に基づいて、対応するリソースの識別子を決定し、そして、その次に、リソースの識別子に対応するリソースによって第2のパケットを送信してもよい。
第1のネットワークデバイスが、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークに対応するリソースを割り当てた後に、第1のネットワークデバイスが、あらかじめ設定されている時間期間の中で、仮想ネットワーク識別子を含むいかなる第2のパケットも取得していない場合に、そのことは、仮想ネットワーク識別子に対応する仮想ネットワークが、送信要件を有していないか、又は、一時的に送信要件を有していないということを示す。この場合には、第1のネットワークデバイスは、仮想ネットワーク識別子に対応するリソースを解放して、リソースをより良好に節約してもよい。仮想ネットワーク識別子に対応するリソースの解放は、例えば、仮想ネットワークに割り当てられている論理インターフェイス又は待ち行列の削除であってもよく、また、仮想ネットワーク識別子とリソース識別子との間の対応関係の削除であってもよい。
加えて、この出願のこの実施形態においては、転送経路にある他のネットワークデバイスは、S206乃至S208において第1のネットワークデバイスが実行するステップに関連して、仮想ネットワークにリソースを割り当ててもよいということに留意すべきである。代替的に、第1のネットワークデバイスがヘッドノードである場合に、目標リソース予約情報を取得した後に、第1のネットワークデバイスは、転送経路にある他のネットワークデバイスに、仮想ネットワーク識別子と目標リソース予約情報との間の対応関係を送信してもよく、それによって、他のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当ててもよい。これにより、他のネットワークデバイスが目標リソース予約情報を計算するのに使用される時間を減少させるとともに、リソースの割当て効率を改善する。
S201、S202、S203、及びS204は、選択的なステップであり、この出願のこの実施態様によって提供されるある1つの例として使用されるにすぎない。この出願の実施形態においては、第1のネットワークデバイスが取得する複数の第1のパケットの中の仮想ネットワーク識別子、フロー識別子、及びユーザ識別子等の情報をどのように取得するかは限定されない。すなわち、図2bは、この出願のこの実施態様にしたがった方法の主要なフローチャートである。
その方法は、以下のステップを含む。
S201': 第2のデバイスは、第1のネットワークデバイスに第1のパケットを送信し、第1のパケットは、仮想ネットワーク識別子を搬送する。
S202': 第1のネットワークデバイスは、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得し、複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。
S203': 第1のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる。
その方法の詳細な内容については、図2aに対応する上記の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
この出願の実施態様によって提供されるリソース割り当て方法をより良く理解するために、以下の記載は、複数の適用シナリオを参照して説明する。
図3は、この出願のある1つの実施形態にしたがったリソース割り当て方法の第1の適用シナリオのフローチャートである。
図3において、この出願のこの実施形態によって提供されるリソース割り当て方法は、以下のステップを含む。
S301: 第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されている複数のパケットを取得し、複数のパケットの各々は、スライシング識別子を含む。
この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスは、例えば、図1bにおけるネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、及びネットワークデバイス203のうちの1つ又は複数であってもよい。
この出願のこの実施形態においては、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されている複数のパケットは、3つの場合として理解されてもよい。1つの場合では、第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスを通じて、第2のネットワークデバイスに複数のパケットを送信する。他の場合では、第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスを通じて、第2のネットワークデバイスが送信する複数のパケットを受信する。さらに別の場合では、第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスを通じて、第2のネットワークデバイスに複数のパケットを送信し、そして、第1の通信インターフェイスを通じて、第2のネットワークデバイスが送信する複数のパケットを受信する。
この出願のこの実施形態における複数のパケットは、図1bにおけるデバイス101からのパケットであってもよい。複数のパケットの各々は、スライシング識別子を含み、スライシング識別子は、スライスされたネットワークを識別するのに使用される。
S302: 第1のネットワークデバイスは、複数のパケットのうちで同じスライシング識別子を有するパケットのトラフィックに関する統計値を収集して、スライシング識別子に対応するトラフィックの統計値の収集結果を取得し、そして、そのスライシング識別子に対応するトラフィックの統計値の収集結果に基づいて、そのスライシング識別子に対応するリソースパラメータを決定する。
この出願のこの実施形態においては、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されている複数のパケットは、複数の異なるスライシング識別子を含んでもよい。言い換えると、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されているそれらの複数のパケットは、複数の異なるスライスされたネットワークに対応していてもよい。したがって、第1のネットワークデバイスは、同じスライシング識別子を有するパケット(すなわち、上記の複数の第1のパケット)のトラフィックに関する統計値を収集する、すなわち、第1の通信インターフェイスに対応する各々のスライスされたネットワークのトラフィックに関する統計値を収集して、スライスされたネットワークに対応するトラフィックの統計値の収集結果を取得してもよい。
例えば、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されている複数のパケットの中に含まれる識別情報は、スライシングID1及びスライシングID2である。第1のネットワークデバイスは、スライシングID1を含むパケットのトラフィック及びスライシングID2を含むパケットのトラフィックに関する統計値を個別に収集する。表2は、10秒連続的で毎秒、スライシングID1を含むパケットのトラフィック及びスライシングID2を含むパケットのトラフィックについての統計値を個別に収集することによって、第1のネットワークデバイスが取得するトラフィックの統計値の収集結果を示す。
この出願のこの実施形態においては、リソースパラメータは、トラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つであってもよい。ある1つの例として表2を使用する。第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子がスライシングID1であるパケットのトラフィックの統計値の収集結果に基づいて、10秒の間のトラフィックピークが15Mであり、10秒の間のトラフィックアベレージが12.1Mであるということを知り、スライシング識別子がスライシングID2であるパケットのトラフィックの統計値の収集結果に基づいて、10秒の間のトラフィックピークが33Mであり、10秒の間のトラフィックアベレージが30.8Mであるということを知ることが可能である。
S303: 第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子に対応するリソースパラメータに基づいて、スライシング識別子に対応する目標帯域幅を決定する。
この出願のこの実施形態において、目標リソース予約情報は、特に、目標帯域幅であってもよい。目標帯域幅は、上記の帯域幅情報に属し、ある1つの特定の帯域幅値と考えられてもよい。リソースパラメータに基づいて目標帯域幅を決定する複数の方式が存在してもよい。このことは、この出願のこの実施態様においては特に限定されない。以下の記載は、複数の例として複数の実装を使用することによって説明する。
リソースパラメータがトラフィックピーク又はトラフィックアベレージである場合に、目標リソース予約情報は、トラフィックアベレージ及び重みの積であってもよく、又は、トラフィックアベレージ及び重みの積であってもよい。例えば、スライシング識別子スライシングID1に対応するトラフィックピークが15Mである場合に、スライシングID1に対応する目標帯域幅は、15M×90%=13.5Mであってもよい。他の例では、スライシング識別子スライシングID2に対応するトラフィックアベレージが30.8Mである場合、スライシングID2に対応する目標帯域幅は、30.8M×100%=30.8Mであってもよい。
リソースパラメータがトラフィックピーク及びトラフィックアベレージである場合に、目標帯域幅は、a×トラフィックピーク+b×トラフィックアベレージに等しくてもよい。本明細書において、a及びbは係数である。例えば、スライシング識別子スライシングID1に対応するトラフィックピークが15Mであり、且つ、トラフィックアベレージが12.1Mである場合に、スライシングID1に対応する目標帯域幅は、0.5×15M+0.5×12.1M=13.55Mであってもよい。端数切り上げ処理を実行する場合に、スライシングID1に対応する目標帯域幅は、14Mであってもよい。他の例では、スライシング識別子スライシングID2に対応するトラフィックピークが33Mであり、且つ、トラフィックアベレージが30.8Mである場合に、スライシングID2に対応する目標帯域幅は、0.3×33M+0.7×30.8M=31.46Mであってもよい。端数切り下げ処理を実行する場合に、スライシングID2に対応する目標帯域幅は、31Mであってもよい。
トラフィックピーク及びトラフィックアベレージのうちの少なくとも1つに基づいて、スライスされたネットワークの目標帯域幅を計算する方式は、この出願の技術的解決方法に対する限定を構成しない。当業者は、さらに、ある1つの特定の状況に基づいて、それらの複数の技術的解決方法を自動的に設計することが可能である。
S304: 第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子に対応する目標帯域幅に基づいて、スライシング識別子に対応するスライスされたネットワークに、第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てる。
この出願のこの実施形態においては、第1の通信インターフェイスのリソースは、例えば、物理サブインターフェイス、論理サブインターフェイス、又は、第1の通信インターフェイスのパケット待ち行列の帯域幅であってもよい。このことは、この出願においては特に限定されない。第1のネットワークデバイスが目標帯域幅に基づいて第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てることは、目標帯域幅が第1の通信インターフェイスに割り当てられるということを意味する。第1の通信インターフェイスが物理サブインターフェイスである場合に、第1のネットワークデバイスが第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てることは、スライシング識別子に対応するスライスされたネットワークのパケットを伝送するための物理サブインターフェイスとして、目標帯域幅を満足する物理サブインターフェイスを決定することであってもよい。第1の通信インターフェイスが論理サブインターフェイスである場合に、第1のネットワークデバイスが第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てることは、目標帯域幅に対応する論理サブインターフェイスを作成することであってもよい。第1の通信インターフェイスがパケット待ち行列である場合に、第1のネットワークデバイスが、第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てることは、目標帯域幅に対応するパケット待ち行列を作成することであってもよい。
選択的に、第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子と第1の通信インターフェイスの識別子との間の対応関係を生成してもよい。このようにして、スライシング識別子を含む第2のパケットを受信した後に、第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子及びその対応関係に基づいて、そのスライシング識別子に対応する第1の通信インターフェイスの識別子を決定し、そして、その次に、その識別子に対応する第1の通信インターフェイスを通じて第2のパケットを送信してもよい。
例えば、スライスされたネットワークのための目標帯域幅に対応する論理サブインターフェイスを作成した後に、第1のネットワークデバイスは、スライスされたネットワークのスライシング識別子と論理サブインターフェイスの識別子との間の対応関係を生成してもよい。スライシング識別子を含む第2のパケットを受信した後に、第1のネットワークデバイスは、その対応関係に基づいて、論理サブインターフェイスの対応する識別子を取得し、そして、論理サブインターフェイスの識別子に対応する論理サブインターフェイスを通じて第2のパケットを送信してもよい。
選択的に、その対応関係は、目標帯域幅をさらに含んでもよい、すなわち、スライシング識別子、第1の通信インターフェイスの識別子、及び目標帯域幅の間の対応関係であってもよい。
表3は、表1及び表2におけるスライシング識別子、Flex-Eサブインターフェイスの識別子、及び目標帯域幅の間の対応関係のある1つの例である。
表3から、スライシングID1に対応するFlex-Eサブインターフェイスは、Flex-E ID 1であり、サブインターフェイスに対応する目標帯域幅は、14Mであり、スライシングID2に対応するFlex-Eサブインターフェイスは、Flex-E ID 2であり、サブインターフェイスに対応する目標帯域幅は、31Mであるということを理解することが可能である。
スライシングID1を含むパケットを受信した後に、第1のネットワークデバイスは、スライシングID1及び表3に基づいて、Flex-E ID 1を取得し、そして、その次に、14Mに対応しているとともに識別子Flex-E ID 1を有するサブインターフェイスを通じてパケットを転送してもよい。
この出願のこの実施形態においては、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されているとともに、同じスライスされたネットワークに属するパケットのトラフィックに関する統計値を収集し、トラフィックの統計値の収集結果に基づいて、リソースパラメータを取得し、そして、その次に、リソースパラメータに基づいて、目標帯域幅を取得する。したがって、第1の通信インターフェイスのリソースは、目標帯域幅に基づいて割り当てられる。実際のパケットトラフィックに基づいて、目標帯域幅を取得するが、前もって計画されているわけではないため、パケット伝送効率を保証するとともに、リソースの浪費を回避する。
図4は、この出願のある1つの実施形態にしたがったリソース割り当て方法の第2の適用シナリオのフローチャートである。
図4において、この出願のこの実施形態によって提供されるリソース割り当て方法は、以下のステップを含む。
S401: 第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されている複数のパケットを取得し、それらの複数のパケットの各々は、スライシング識別子、特徴情報、及び帯域幅要件を含む。
この出願のこの実施形態において、スライシング識別子及び特徴情報については、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。帯域幅要件は、上記のリソース要件のある1つの可能な実装と考えられてもよい。
S402: 第1のネットワークデバイスは、同じスライシング識別子及び異なる特徴情報を有するパケットの帯域幅要件の総和に関する統計値を収集して、スライシング識別子に対応する目標帯域幅を取得する。
この出願のこの実施形態において、各々のパケットは、対応する帯域幅要件を含む。特徴情報がある1つのフローを示しているときに、帯域幅要件は、パケットが属するフローの帯域幅要件となっている。特徴情報がある1つのユーザを示しているときに、帯域幅要件は、パケットに対応するユーザの帯域幅要件となっている。
この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスは、同じスライシング識別子及び異なる特徴情報を有するパケットの帯域幅要件の総和に関する統計値を収集して、帯域幅要件の総和を取得する。第1のネットワークデバイスは、帯域幅要件の総和に基づいて、目標帯域幅を取得する。目標帯域幅は、上記の目標リソース予約情報のある1つの可能な実装である。具体的には、目標帯域幅は、帯域幅要件の総和に等しくてもよく、又は、帯域幅要件の総和に等しくなくてもよい。例えば、目標帯域幅は、1に等しくない重み及び帯域幅要件の総和の積である。目標帯域幅が帯域幅要件の総和に等しくない場合に、目標帯域幅は、依然として、可能な限り帯域幅要件の総和に近似している必要があり、それによって、目標帯域幅は、スライスされたネットワークの実際の帯域幅要件を表すことが可能であるということを理解することが可能である。
例えば、表4は、スライシング識別子、フロー識別子、及び帯域幅要件の間の対応関係のある1つの例である。
表4から、スライシングID1を含むパケットは、2つのフローからのパケットであり、2つのフローのフロー識別子は、それぞれ、フローID1及びフローID2であるということを理解することが可能である。この場合に、それらの2つのフローに対応する帯域幅要件の総和は、20M+50M=70Mである。言い換えると、スライシングID1に対応するスライスされたネットワークの帯域幅要件は、70Mである。スライシングID2を含むパケットは、3つのフローからのパケットであり、それらの3つのフローのフロー識別子は、それぞれ、フローID3、フローID4、フローID5である。この場合に、3つのフローに対応する帯域幅要件の総和は、30M+70M+20M=120Mである。言い換えると、スライシングID2に対応するスライスされたネットワークの帯域幅要件は、120Mである。
他の例では、表5は、スライシング識別子、ユーザ識別子、及び帯域幅要件の間の対応関係のある1つの例である。
表5から、スライシングID1に対応するユーザ識別子は、ユーザID1、ユーザID2、及びユーザID3を含むということを理解することが可能である。この場合に、それらの3つのユーザ識別子に対応する帯域幅要件の総和は、10M+50M+30M=90Mである。言い換えると、スライシングID1に対応する帯域幅要件の総和は、90Mである。スライシングID2に対応するユーザ識別子は、ユーザID1及びユーザID4を含む。この場合に、それらの2つのユーザ識別子に対応する帯域幅要件の総和は、60M及び20Mの総和である。言い換えると、スライシングID2に対応する帯域幅要件の総和は、80Mである。
S403: 第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子に対応する目標帯域幅に基づいて、第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てる。
この出願のこの実施形態においては、第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てる関連する説明については、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
この出願のこの実施形態においては、パケットの中で実際の帯域幅要件を搬送するので、第1のネットワークデバイスは、同じスライスされたネットワークに属するパケットの帯域幅要件に基づいて、目標帯域幅を決定し、そして、その目標帯域幅に基づいて、リソースを予約する。これにより、パケット伝送効率を保証するとともに、リソースの浪費を回避する。
図5は、この出願のある1つの実施形態にしたがったリソース割り当て方法の第3の適用シナリオのフローチャートである。
図5において、この出願のこの実施形態によって提供されるリソース割り当て方法は、以下のステップを含む。
S501: 第1のネットワークデバイスは、第1の通信インターフェイスを通じて伝送されている複数のパケットを取得し、それらの複数のパケットの各々は、スライシング識別子及び特徴情報を含む。
この出願のこの実施形態において、スライシング識別子及び特徴情報については、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
S502: 第1のネットワークデバイスは、同じスライシング識別子を有するパケットの特徴情報の数及びあらかじめ設定されている帯域幅要件の積に基づいて、目標帯域幅を取得する。
この出願のこの実施形態においては、同じスライシング識別子を有するパケットは、1つ又は複数の特徴情報を含んでもよい。例えば、スライシング識別子がスライシングID1であるパケットは、合計で3つのフロー識別子を含み、このことは、スライシング識別子がスライシングID1であるパケットが、3つの異なるフローに属するということを意味する。他の例では、スライシング識別子がスライシングID2であるパケットは、合計で5つのユーザ識別子を含み、このことは、スライシング識別子がスライシングID2であるパケットが、5つの異なるユーザに対応しているということを意味する。
この出願のこの実施形態においては、同じスライシング識別子を有するパケットの特徴情報の数及びあらかじめ設定されている帯域幅要件の積に基づいて、目標帯域幅を取得する。あらかじめ設定されている帯域幅要件は、上記のあらかじめ設定されているリソース要件のある1つの可能な実装として考えられてもよい。目標帯域幅は、上記の目標リソース予約情報のある1つの可能な実装として考えられてもよい。
表6は、スライシング識別子とフロー識別子との間の対応関係のある1つの例である。
表6に示されているように、スライシングID1を有するスライスされたネットワークのパケットは、2つのフロー識別子を含み、スライシングID2を有するスライスされたネットワークのパケットは、3つのフロー識別子を含む。各々のフローに対応するあらかじめ設定されている帯域幅要件は、50Mであるということを仮定する。この場合に、スライシングID1を有するスライスされたネットワークの目標帯域幅は、100Mであってもよく、スライシングID2を有するスライスされたネットワークの目標帯域幅は、150Mであってもよい。
表7は、スライシング識別子とユーザ識別子との間の対応関係のある1つの例である。
表7に示されているように、スライシングID1を有するスライスされたネットワークのパケットは、3つのユーザ識別子を含み、スライシングID2を有するスライスされたネットワークのパケットは、2つのユーザ識別子を含む。各々のフローに対応するあらかじめ設定されている帯域幅要件は、100Mであるということを仮定する。この場合に、スライシングID1を有するスライスされたネットワークの目標帯域幅は、300Mであってもよく、スライシングID2を有するスライスされたネットワークの目標帯域幅は、200Mであってもよい。
S503: 第1のネットワークデバイスは、スライシング識別子に対応する目標帯域幅に基づいて、第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てる。
この出願のこの実施形態においては、第1の通信インターフェイスのリソースを割り当てる関連する説明については、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
この出願のこの実施形態においては、各々のスライスされたネットワークに対応する特徴情報の数及びあらかじめ設定されている帯域幅要件の積に基づいて、目標帯域幅を決定する。目標帯域幅は、ある程度まで、対応するスライスされたネットワークの実際の帯域幅要件を反映する。したがって、従来の方式と比較して、パケット伝送効率を改善するとともに、リソースの浪費を回避する。
図6は、この出願のある1つの実施形態にしたがったリソース割り当て方法の第4の適用シナリオのフローチャートである。
図6において、この出願のこの実施形態によって提供されるリソース割り当て方法は、以下のステップを含む。
S601: 第1のネットワークデバイスは、複数のパケットを取得し、それらの複数のパケットの各々は、スライシング識別子を含む。
この出願のこの実施形態において、第1のネットワークデバイスは、例えば、図1bにおけるネットワークデバイス201等のヘッドノードであってもよい。もちろん、第1のネットワークデバイスは、ヘッドノード及びテールノードとは異なる、例えば、図1bにおけるネットワークデバイス202等のノードであってもよい。
S602: 第1のネットワークデバイスは、同じスライシング識別子を有するパケットのリソースパラメータを取得する。
この出願のこの実施形態においては、リソースパラメータは、上記で言及されているトラフィックピーク、トラフィックアベレージ、及び特徴情報に対応するリソース要件等であってもよい。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
選択的に、第1のネットワークデバイスは、複数のパケットの各々の宛先ノードの識別子を取得し、そして、同じスライシング識別子を有するとともに、同じ宛先ノード識別子に対応するパケットのリソースパラメータを取得してもよい。
この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイス及び宛先ノードは、同じドメインに属していてもよく、又は、複数の異なるドメインに属していてもよい。同じ宛先ノード識別子は、同じ宛先ノードを示す。
第1のネットワークデバイスは、複数の実装における複数のパケットに基づいて、各々のパケットの宛先ノードの識別子を取得してもよい。このことは、この出願においては特に限定されない。例えば、第1のネットワークデバイスは、パケットの宛先アドレスに基づいて、そのパケットに対応する宛先ノードの識別子を取得してもよい。宛先ノードの識別子は、その宛先アドレスに基づいて第1のネットワークデバイスが取得するBGPネクストホップネットワークデバイスの識別子であり、そのネクストホップネットワークデバイス及び第1のネットワークデバイスは、同じ自律的システム(AS)の中に位置している。セグメントルーティング(SR)ネットワークシナリオでは、第1のネットワークデバイスは、また、例えば、ネクストホップデバイスのラベル又はセグメント識別子(SID)に基づいて、宛先ノードの識別子を取得してもよいといったように、他の情報に基づいて宛先ノードの識別子を取得してもよい。
S603: 第1のネットワークデバイスは、リソースパラメータに基づいて、第1のリソース予約情報を取得する。
この出願のこの実施形態においては、第1のネットワークデバイスは、目標リソース予約情報を取得する上記の提供されている方式によって、第1のリソース予約情報を取得してもよい。本明細書においては、詳細は説明されない。
S604: 第1のネットワークデバイスは、制御デバイスに第1の要求を送信し、第1の要求は、第1のリソース予約情報を搬送する。
この出願のこの実施形態においては、第1の要求は、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定するように制御デバイスに指示するのに使用される。
上記のように、制御デバイスは、複数の実装において、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定してもよい。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
選択的に、第1の要求は、宛先ノードの識別子及びスライシング識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。複数のパケットが同じスライシング識別子に対応しているときに、第1の要求は、いかなるスライシング識別子も搬送しなくてもよい。制御デバイスが、宛先ノードの識別子に基づいて、経路計算を実行する必要がないときは、第1の要求は、宛先ノードの識別子を含んでいなくてもよい。
第1の要求が宛先ノードの識別子を含む場合に、第1の要求は、スライスされたネットワークのSLAを含んでもよく、それによって、制御デバイスは、SLAを満足する転送経路を計算することが可能である。
S605: 制御デバイスは、第1の要求を受信し、そして、第1の要求の中の第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定する。
この出願のこの実施形態においては、第1の要求が宛先ノードの識別子をさらに含むときに、制御デバイスは、さらに、宛先ノードの識別子に基づいて、経路計算を実行してもよい、すなわち、第1のネットワークデバイスから宛先ノードへの転送経路を生成してもよい。
上記のように、理論的には、転送経路は、第1のリソース予約情報に対応する予約要件を満足する必要がある。しかしながら、実際の状況において、いずれの転送経路も、計算方式にかかわらず、第1のリソース予約情報に対応する予約要件を満足していない場合には、制御デバイスは、第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定し、そして、目標リソース予約情報に基づいて、転送経路を計算してもよい。目標リソース予約情報は、第1のリソース予約情報よりも小さいが、目標リソース予約情報は、第1のリソース予約情報にできる限り近似している必要があり、それによって、計算された転送経路は、パケット伝送効率の低下をできる限り回避することが可能である。
他の可能な場合には、実際の適用において、第1のネットワークデバイスのほかに、制御デバイスは、さらに、転送経路にある他のネットワークデバイスが送信する第1の要求を受信してもよい。転送経路にある他のネットワークデバイスが送信する第1のリソース予約情報が、第1のネットワークデバイスが送信する第1のリソース予約情報と異なる場合には、制御デバイスは、転送経路にある各々のネットワークデバイスが送信する第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定してもよく、転送経路は、目標リソース予約情報に対応する予約要件を満足する。例えば、ネットワークデバイス201が制御デバイス301に送信するとともに、スライシング識別子スライシングID1に対応する第1のリソース予約情報は、100Mであるが、ネットワークデバイス202が制御デバイス301に送信するとともに、スライシング識別子スライシングID1に対応する第1のリソース予約情報は、95Mである。この場合に、転送経路(すなわち、ネットワークデバイス201→ネットワークデバイス202→ネットワークデバイス203)が予約要件を満足することが可能であるときは、100Mとして目標リソース予約情報を決定してもよい。
S606: 制御デバイスは、第1のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信し、第1のメッセージは、目標リソース予約情報を含む。
選択的に、第1のメッセージは、スライシング識別子及び転送経路の転送経路情報のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。転送経路情報は、例えば、SIDリスト、ネクストホップデバイスのラベル、及びアウトバウンドインターフェイス等の情報であり、その情報は、転送経路を識別する。
例えば、制御デバイス301は、ネットワークデバイス201に第1のメッセージを送信し、第1のメッセージは、スライシング識別子、目標リソース予約情報、及びSIDリストを含む。SIDリストによって識別される転送経路は、ネットワークデバイス201 →ネットワークデバイス202→ネットワークデバイス203である。
他の例では、制御デバイス301は、ネットワークデバイス202に第1のメッセージを送信し、第1のメッセージは、スライシング識別子、目標リソース予約情報、及びネットワークデバイス202のアウトバウンドインターフェイスの識別子を含む。ネットワークデバイス202のアウトバウンドインターフェイスは、ネットワークデバイス203に接続される物理インターフェイスである。このように、ネットワークデバイス202は、ネットワークデバイス202のアウトバウンドインターフェイスを通じて、ネットワークデバイス203に、スライシング識別子を含む第2のパケットを送信してもよい。
S607: 第1のネットワークデバイスは、第1のメッセージを受信し、そして、第1のメッセージの中の目標リソース予約情報に基づいて、スライスされたネットワークにリソースを割り当てる。
第1のメッセージがスライシング識別子を含むときに、第1のネットワークデバイスは、第1のメッセージの中の目標リソース予約情報に基づいて、スライシング識別子に対応するスライスされたネットワークに、リソースを割り当ててもよい。
例えば、ネットワークデバイス201は、制御デバイス301が送信する第1のメッセージを受信し、第1のメッセージの中の目標リソース予約情報は、50Mである。この場合に、ネットワークデバイス201は、第1のメッセージの中のスライシング識別子に対応するスライスされたネットワークのために、50Mの論理サブインターフェイスD1を生成してもよく、50Mの論理サブインターフェイスD1は、ネットワークデバイス202に接続されるネットワークデバイス201の物理インターフェイスに対応する論理サブインターフェイスである。ネットワークデバイス202は、制御デバイス301が送信する第1のメッセージを受信する。この場合に、ネットワークデバイス202は、第1のメッセージの中のスライシング識別子に対応するスライスされたネットワークのために、50Mの論理サブインターフェイスD2を生成してもよく、50Mの論理サブインターフェイスD2は、ネットワークデバイス203に接続されるネットワークデバイス202の物理インターフェイスに対応する論理サブインターフェイスである。
加えて、第1のメッセージが、転送経路情報をさらに含むときに、第1のネットワークデバイスは、さらに、転送経路情報に基づいて、転送テーブルを生成してもよい。転送テーブルは、転送経路にあるネクストホップネットワークデバイスに、スライシング識別子を含む第2のパケットを転送するのに使用される。加えて、第2のパケットの中のスライシング識別子に対応するリソースは、転送のために使用される。
この出願のこの実施形態においては、制御デバイスは、目標リソース予約情報を配信するが、目標リソース予約情報は、スライスされたネットワークの実際の要件を反映する第1のリソース予約情報に基づいて取得される。したがって、従来の方式と比較して、この出願のこの実施形態においては、パケット伝送効率を改善するとともに、リソースの浪費を回避する。
対応して、図7を参照すると、この出願の実施形態は、さらに、リソース割り当て装置700を提供する。その装置700は、第1のネットワークデバイスに適用され、第1のネットワークデバイスは、図2から図6に示されている実施形態における第1のネットワークデバイスの機能を実行してもよい。その装置700は、取得ユニット710及び割り当てユニット703を含む。取得ユニット710は、第1の取得ユニット701及び第2の取得ユニット702を含む。取得ユニット710は、第1のネットワークデバイスが伝送する複数の第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得するように構成される。取得ユニット710は、図2bに示されている実施形態におけるS202'を実行するように構成されてもよい。第1の取得ユニット701は、図2aに示されている実施形態におけるS206、図3に示されている実施形態におけるS301及びS302、図4に示されている実施形態におけるS401、図5に示されている実施形態におけるS501、及び、図6に示されている実施形態におけるS601及びS602を実行するように構成されてもよい。第2の取得ユニット702は、図2aに示されている実施形態におけるS207、図3に示されている実施形態におけるS303、図4に示されている実施形態におけるS402、図5に示されている実施形態におけるS502、及び、図6に示されている実施形態におけるS603及びS604を実行するように構成される。割り当てユニット703は、図2aに示されている実施形態におけるS208、図2bに示されている実施形態におけるS203'、図3に示されている実施形態におけるS304、図4に示されている実施形態におけるS403、図5に示されている実施形態におけるS503、及び図6に示されている実施形態におけるS607を実行するように構成される。
例えば、第1の取得ユニット701は、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、リソースパラメータを取得するように構成される。複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。第2の取得ユニット702は、リソースパラメータに基づいて、目標リソース予約情報を取得するように構成される。割り当てユニット703は、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てるように構成される。
リソース割り当て装置700の他の内容については、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図8を参照すると、この出願のある1つの実施形態は、さらに、ネットワークデバイス800を提供する。ネットワークデバイス800は、少なくとも1つのプロセッサ810及び少なくとも1つの通信インターフェイス820を含む。さらに、ネットワークデバイス800は、少なくとも1つのメモリ830を含んでもよく、メモリ830は、コンピュータプログラム又は命令を格納するように構成される。メモリ830は、プロセッサの内部のメモリであってもよく、プロセッサの外部のメモリであってもよい。ソフトウェアを使用することによって、図7における実施形態を実装し、図7における実施形態において説明されている複数のユニットを実装するときに、図7における第1の取得ユニット701、第2の取得ユニット702、及び割り当てユニット703の複数の機能を実行するのに必要なソフトウェア又はプログラムコードは、メモリ830の中に格納される。プロセッサ810は、メモリ810の中の命令を実行するように構成され、それによって、ネットワークデバイス800は、図2乃至図6に示されている複数の実施形態における第1のネットワークデバイスに適用されるリソース割り当て方法を実行する。通信インターフェイス820は、他のネットワークデバイスと通信するように構成される。
メモリ830、プロセッサ810、及び通信インターフェイス820は、バス840によって互いに接続される。バス840は、周辺構成要素相互接続(PCI)バス又は拡張業界標準アーキテクチャバス等であってもよい。バスは、アドレスバス、データバス、及び制御バス等に分類されてもよい。表現を容易にするために、図8におけるバスを表すのに、1つのみの太線を使用するが、このことは、1つのみのバスが存在するということ、又は、1つのタイプのみのバスが存在するということを意味するものではない。
ある1つの特定の実施形態において、プロセッサ810は、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得し、複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用され、そして、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。プロセッサ810の詳細な処理プロセスについては、図2乃至図6に示されている複数の実施形態の詳細な説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
通信インターフェイス820は、制御デバイス又は第2のネットワークデバイスと対話するように構成される。詳細なプロセスについては、図2乃至図6に示されている複数の実施形態の詳細な説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
メモリ830は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能な且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能な且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なハードディスク、CD-ROM、又は当業者に知られている他の形態の記憶媒体であってもよい。
プロセッサ810は、例えば、中央処理ユニット(CPU)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は、他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。プロセッサは、この出願によって開示されている内容を参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。代替的に、プロセッサは、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、或いは、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。
通信インターフェイス803は、例えば、インターフェイスカードであってもよく、或いは、イーサネットインターフェイス又は非同期転送モード(ATM)インターフェイスであってもよい。
図9は、この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のネットワークデバイス900の概略的な構成図である。図9に示されているデバイスを使用することによって、図2a乃至図6における複数の実施形態に示されている第1のネットワークデバイスを実装してもよい。図9におけるデバイスの概略的な構成図を参照すると、デバイス900は、主制御ボード及び1つ又は複数のインターフェイスボードを含み、主制御ボード及びインターフェイスボードは、通信可能に接続される。主制御ボードは、また、主処理ユニット(MPU)又はルートプロセッサカードと称される。主制御ボードは、経路計算、デバイス管理、及びメンテナンス機能を含むデバイス900の中の各々の構成要素を制御し及び管理する役割を担う。インターフェイスボードは、また、ライン処理ユニット(LPU)又はラインカードと称され、データを転送するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、デバイス900は、また、スイッチングボードを含んでもよく、スイッチングボードは、主制御ボード及びインターフェイスボードに通信可能に接続され、スイッチングボードは、複数のインターフェイスボードの間でデータを転送するように構成され、スイッチングボードは、また、スイッチングファブリックユニット(SFU)と称されてもよい。インターフェイスボードは、中央処理ユニット、メモリ、転送チップ、及び物理インターフェイスカード(PIC)を含む。中央処理ユニットは、メモリ、ネットワークプロセッサ、及び物理インターフェイスカードに通信可能に接続される。メモリは、転送テーブルを格納するように構成される。転送チップは、メモリの中に格納されている転送テーブルに基づいて、受信したデータパケットを転送するように構成される。データパケットの宛先アドレスが、デバイス900のアドレスである場合に、データパケットは、処理のために中央処理ユニット931等の中央処理ユニット(CPU)に送信される。データパケットの宛先アドレスが、デバイス900のアドレスではない場合に、その宛先アドレスに基づいて、転送テーブルから、その宛先アドレスに対応するネクストホップ及びアウトバウンドインターフェイスを発見し、宛先アドレスに対応するアウトバウンドインターフェイスに、データパケットを転送する。転送チップは、ネットワークプロセッサ(NP)であってもよい。PICは、また、サブカードと称され、インターフェイスボードにインストールされてもよく、データパケットへと光電信号を変換し、データパケットの有効性を検査し、そして、処理のために転送チップにデータパケットを転送する役割を担う。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、中央処理ユニットは、また、転送チップの機能を実行してもよい。例えば、ソフトウェア転送は、汎用CPUに基づいて実装される。この場合に、転送チップは、インターフェイスボードにおいては必要とされない。バスによって、主制御ボード、インターフェイスボード、及びスイッチングボードの間の通信接続を実装してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を使用することによって、転送チップを実装してもよい。
理論的には、デバイス900は、制御プレーン及び転送プレーンを含む。制御プレーンは、主制御ボード及び中央処理ユニットを含み、転送プレーンは、転送を実行するためのメモリ、PIC、及びNP等の構成要素を含む。制御プレーンは、転送テーブルを生成し、シグナリング及びプロトコルパケットを処理し、そして、デバイスの状態を構成し及び維持するルータの機能等の機能を実行する。制御プレーンは、転送プレーンに、生成された転送テーブルを配信する。転送プレーンにおいて、NPは、制御プレーンが配信する転送テーブルを探索して、デバイス900のPICが受信するパケットを転送する。制御プレーンが配信する転送テーブルは、メモリの中に格納されていてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、制御プレーン及び転送プレーンは、完全に分離されていてもよく、同じデバイスには存在しない。以下の記載は、図2aにおける実施形態を参照して、上記のプロセスを簡潔に説明する。
図2aにおいて説明されている方法に示されているように、第1のネットワークデバイスは、物理インターフェイスカード933によって複数の第1のパケットを伝送し、そして、処理のためにCPU931に複数の第1のパケットを送信してもよい。CPU931は、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得し、複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用され、そして、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当ててもよい。
本発明のこの実施形態によって提供される第1のネットワークデバイスは、図2a乃至図6にしたがった方法の実施形態における第1のネットワークデバイスに対応していてもよく、上記の方法の実施形態においては、第1のネットワークデバイスの機能及び/又は第1のネットワークデバイスが実装するさまざまなステップ及び方法を実装してもよい。上記の記載は、ある1つの簡単な且つ例示的な説明であるにすぎない。簡潔さのために、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
1つ又は複数の主制御ボードが存在してもよく、複数の主制御ボードが存在するときは、それらの複数の主制御ボードは、アクティブ主制御ボード及びスタンバイ主制御ボードを含んでもよい。1つ又は複数のインターフェイスボードが存在してもよく、より高いデータ処理能力を有するネットワークデバイスは、より多くのインターフェイスボードを提供する。また、インターフェイスボードに1つ又は複数の物理インターフェイスカードが存在してもよい。スイッチングボードが存在しなくてもよく、或いは、1つ又は複数のスイッチングボードが存在してもよい。複数のスイッチングボードが存在するときは、負荷共有及び冗長性バックアップをともに実装してもよい。集中型の転送アーキテクチャにおいては、ネットワークデバイスは、スイッチングボードを必要としなくてもよく、インターフェイスボードは、全体的なシステムのサービスデータを処理する機能を提供する。分散型の転送アーキテクチャにおいては、ネットワークデバイスは、少なくとも1つのスイッチングボードを有してもよく、スイッチングボードを使用することによって、複数のインターフェイスボードの間のデータ交換を実装して、大容量のデータ交換及び処理能力を提供してもよい。したがって、分散型のアーキテクチャにおけるネットワークデバイスのデータアクセス及び処理能力は、集中型のアーキテクチャにおけるデバイスのデータアクセス及び処理能力よりも良好である。選択的に、ネットワークデバイスは、1つのみのカードを有してもよい。具体的にいうと、スイッチングボードが存在せず、インターフェイスボード及び主制御ボードの機能は、カードに一体化されている。この場合に、インターフェイスボードにおける中央処理ユニット及び主制御ボードにおける中央処理ユニットを組み合わせて、そのカードにおける1つの中央処理ユニットとして、それらの2つの中央処理ユニットを組み合わせた後に得られる複数の機能を実行してもよい。(例えば、ローエンドスイッチ又はルータ等のネットワークデバイス等の)この形態のデバイスは、比較的低いデータ交換及び処理能力を有する。具体的に使用されるアーキテクチャは、ある特定のネットワーク化配置シナリオに依存し、このことは、本明細書においては限定されない。
図10を参照すると、この出願のある1つの実施形態は、さらに、リソース割り当てシステム1000を提供する。システムは、第1のネットワークデバイス1001及び制御デバイス1002を含む。
第1のネットワークデバイス1001は、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、第1のリソース予約情報を取得するように構成される。複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。
第1のネットワークデバイス1001は、さらに、制御デバイスに第1の要求を送信するように構成される。第1の要求は、第1のリソース予約情報を含む。
制御デバイス1002は、第1の要求を受信し、第1の要求の中の第1のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定し、そして、第1のネットワークデバイスに第1のメッセージを送信する、ように構成され、第1のメッセージは、目標リソース予約情報を含む。
第1のネットワークデバイス1001は、さらに、制御デバイスが送信する第1のメッセージを受信し、そして、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。
第1のネットワークデバイス1001及び制御デバイス1002が実行する上記のステップの詳細については、上記の複数の方法の実施形態における説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図11を参照すると、この出願のある1つの実施形態は、さらに、リソース割り当てシステム1100を提供する。そのシステム1100は、第1のネットワークデバイス1101及び第2のネットワークデバイス1102を含む。
第1のネットワークデバイス1101は、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、第1のリソース予約情報を取得するように構成される。複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用される。第2のネットワークデバイス1102は、第1のネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するように構成される。第2のメッセージは、第2のネットワークデバイスによって決定されるとともに仮想ネットワークに対応する第2のリソース予約情報を含む。第1のネットワークデバイス1101は、さらに、第2のメッセージを受信し、第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報に基づいて、目標リソース予約情報を決定し、そして、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。
選択的に、第1のネットワークデバイス1101は、さらに、第2のネットワークデバイス1102に第3のメッセージを送信するように構成される。第3のメッセージは、第1のリソース予約情報を含む。第2のネットワークデバイスは、さらに、第3のメッセージを受信し、そして、第1のリソース予約情報及び第2のリソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークに割り当てる必要があるリソースを決定する、ように構成される。
第1のネットワークデバイス1101及び第2のネットワークデバイス1102が実行する上記のステップの詳細については、上記の方法の実施形態における説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図12を参照すると、この出願のある1つの実施形態は、さらに、リソース割り当てシステム1200を提供する。そのシステム1200は、第1のネットワークデバイス1201及び第2のネットワークデバイス1202を含む。第1のネットワークデバイス1201は、複数の伝送されている第1のパケットに基づいて、目標リソース予約情報を取得し、複数の第1のパケットのすべては、同じ仮想ネットワーク識別子を搬送し、仮想ネットワーク識別子は、複数の第1のパケットのすべてが同じ仮想ネットワークを通じて伝送されるということを示すのに使用され、そして、目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。第1のネットワークデバイス1201は、さらに、第2のネットワークデバイス1202に第4のメッセージを送信するように構成される。第4のメッセージは、目標リソース予約情報を含む。第2のネットワークデバイス1202は、第4のメッセージを受信し、そして、第4のメッセージの中の目標リソース予約情報に基づいて、仮想ネットワークにリソースを割り当てる、ように構成される。
第1のネットワークデバイス1201及び第2のネットワークデバイス1202が実行する上記のステップの詳細については、上記の方法の実施形態における説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
加えて、この出願のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。そのコンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータが、第1のネットワークデバイス1001、第1のネットワークデバイス1101、又は第1のネットワークデバイス1201に適用されるリソース割り当て方法を実行することを可能とする。
この出願のある1つの実施形態は、さらに、プロセッサを含むチップシステムを提供する。プロセッサは、メモリに結合され、メモリは、プログラム又は命令を格納するように構成され、プロセッサによってそのプログラム又は命令を実行するときに、そのチップシステムが、上記の複数の方法の実施形態のうちのいずれか1つにしたがった方法を実装することを可能とする。
選択的に、チップシステムの中に1つ又は複数のプロセッサが存在してもよい。プロセッサは、ハードウェアを使用することによって実装されてもよく、又は、ハードウェアを使用することによって実装されてもよい。プロセッサがハードウェアを使用することによって実装されるときに、そのプロセッサは、論理回路又は集積回路等であってもよい。プロセッサがソフトウェアを使用することによって実装されるときに、そのプロセッサは、汎用プロセッサであってもよく、メモリの中に格納されているソフトウェアコードを読み出すことによって実装される。
選択的に、チップシステムの中に1つ又は複数のメモリが存在してもよい。メモリは、プロセッサと一体化されてもよく、又は、プロセッサとは個別に配置されてもよい。このことは、この出願においては限定されない。例えば、メモリは、例えば、読み取り専用メモリROM等の非一時的プロセッサであってもよい。メモリ及びプロセッサは、同じチップに集積されてもよく、又は、複数の異なるチップに個別に配置されてもよい。メモリのタイプ、及び、メモリ及びプロセッサを配置する方式は、この出願においては特に限定されない。
例えば、チップシステムは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積チップ(ASIC)、システムオンチップ(SoC)、中央処理ユニット(CPU)、ネットワークプロセッサ(NP)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(MCU)、プログラム可能な論理デバイス(PLD)、又は他の集積チップであってもよい。
プロセッサの中のハードウェア集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令を使用することによって、上記の複数の方法の実施形態における複数のステップを実装してもよいということを理解すべきである。この出願の複数の実施形態を参照して開示されている複数の方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接的に実行されてもよく、又は、プロセッサの中のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び複数の添付の図面において、(存在する場合には)"第1の"、"第2の"、"第3の"、及び"第4の"等の語は、複数の同様の対象を判別することを意図しているが、必ずしも、ある特定の順番又は順序を示すものではない。そのような方法で表現されているデータは、適切な状況において交換可能となっており、それによって、本明細書において図示されている又は説明されている順番とは異なる他の順番で、本明細書において説明されている複数の実施形態を実装してもよいということを理解すべきである。さらに、"含む"、"有する"の語及び他の変形語は、例えば、複数のステップ又はユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイス等の非排他的包含関係を対象とすることを意図し、その非排他的包含関係は、必ずしも、それらの明示的に列挙されているステップ又はユニットに限定されないが、そのようなプロセス、方法、製品、又はデバイスに明示的に列挙されないか又は固有ではない他のステップ又はユニットを含んでもよい。
この出願において、"少なくとも1つの(部分)"は、1つ又は複数を意味し、"複数の"は、2つ又はより多くのを意味する。"のうちの少なくとも1つの(部分)"は、単一の品目(部分)又は複数の品目(部分)のいずれかの組み合わせを含むこれらの品目のいずれかの組み合わせを意味する。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(部分)は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、又は、a、b、及びcを示してもよく、a、b、及びcは、単数又は複数であってもよい。この出願において、"A及び/又はB"は、Aのみ、Bのみ、及び、A及びBを含むと考えられる。
当業者は、説明を利用しやすく且つ簡潔にするために、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の複数の方法の実施形態における対応するプロセスを参照するべきであるということを明確に理解することが可能である。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
この出願によって提供される複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、他の方式によって、開示されているシステム、装置、及び方法を実装してもよいということを理解すべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は、ある1つの例であるにすぎない。例えば、複数のユニットへの分割は、論理的なモジュールの分割であるにすぎず、実際の実装においては、他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は複数の構成要素を組み合わせ又は一体化して、他のシステムとしてもよく、或いは、複数の特徴のうちのいくつかを無視し又は実行しなくてもよい。加えて、複数のインターフェイスのうちのいくつかによって、示され又は説明されている相互の結合、直接的な結合、又は通信接続を実装してもよい。電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態によって、複数の装置又は複数のユニットの間の非直接的な結合又は通信接続を実装してもよい。
個別の部分として説明されている複数のユニットは、物理的に分離していてもよく、又は、物理的に分離していなくてもよく、複数のユニットとして示されている部分は、物理的ユニットであってもよく、又は、物理的ユニットでなくてもよく、1つの場所に位置していてもよく、又は、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。実際の要件に基づいて、複数のユニットのうちの一部又はすべてを選択して、複数の実施形態の複数の解決方法の複数の目的を達成してもよい。
加えて、この出願の複数の実施形態における複数のモジュール又は複数のユニットを一体化して、1つの処理ユニットとしてもよく、又は、複数のユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、又は、2つ又はより多くのユニットを一体化して、1つのユニットとしてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、或いは、ソフトウェアモジュール又はユニットの形態で実装されてもよい。
一体化されたユニットが、ソフトウェアモジュール又はユニットの形態で実装され、且つ、独立した製品として販売され又は使用されるときに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中にその一体化されたユニットを格納することが可能である。そのような理解に基づいて、この出願の複数の技術的解決方法を、本質的に、或いは、先行技術に寄与する部分又はそれらの複数の技術的解決方法うちのすべて又は一部を、ソフトウェア製品の形態で実装することが可能である。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納され、そして、いくつかの命令を含み、それらのいくつかの命令は、この出願の複数の実施形態によって説明されている方法の複数のステップのうちのすべて又は一部を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)コンピュータデバイスに指示する。上記の記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能であるUSBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、又は、光ディスク等のいずれかの媒体を含む。
当業者は、上記の1つ又は複数の例において、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせによって、本発明によって説明されている複数の機能を実装してもよいということを認識するはずである。それらの機能がソフトウェアによって実装されるときに、それらの機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体の中に格納されるか、或いは、コンピュータ読み取り可能な媒体の中の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含む。通信媒体は、いずれかの媒体を含み、そのいずれかの媒体は、一方の場所から他方の場所へとコンピュータプログラムを伝送することを可能とする。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータにアクセス可能ないずれかの利用可能な媒体であってもよい。
上記の特定の実装において、さらに、本発明の目的、技術的解決方法、及び有益な効果を詳細に説明する。上記の説明は、本発明の複数の特定の実装であるにすぎないということを理解すべきである。
結論として、上記の複数の実施形態は、この出願の複数の技術的解決方法を説明することを意図しているにすぎず、この出願を限定することを意図してはいない。この出願は、上記の複数の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者が、さらに、この出願のそれらの複数の実施形態の複数の技術的解決方法の範囲から離れることなく、上記の複数の実施形態によって説明されている複数の技術的解決方法に変更を行い、又は、それらの複数の実施形態の複数の技術的特徴のうちのいくつかに同等な置換を行うことが可能であるということを、当業者は、理解するはずである。