JP2021081940A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 測定時の幾何条件に制限されずに、物体の反射特性を再現するための処理を提供することを目的とする。【解決手段】 物体の反射特性を再現した画像を表示するための情報処理装置であって、光源方向と観察方向とのいずれかを固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得する第1取得手段と、前記画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得する第2取得手段と、前記光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向と観察方向とのうち、前記画像を表示する際に固定される方向が互いに異なる複数の前記画像の生成方法から1つの生成方法を選択する選択手段と、前記反射特性データに基づいて、前記1つの生成方法によって、前記画像を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。【選択図】 図8
Description
本発明は、物体の反射特性を再現するための技術に関する。
照明方向や観察(撮像)方向に応じた現実物体の反射率の変化(反射特性)を、双方向反射率分布関数BRDF(Bi−directional Reflectance Distribution Function)で表す方法が一般に知られている。BRDFを利用することにより、コンピュータグラフィクス(以下、CGと呼ぶ)で任意の照明条件・観察方向における自然な陰影やハイライトの再現が可能になる。特許文献1は、観察方向及び光源方向に依存する現実物体の色の変化を、表示装置上で再現する技術を開示している。
しかしながら、撮像の位置と光源の位置とのいずれかを固定して物体の反射特性を測定した場合、測定時に固定した方の位置を変えながら反射特性の再現ができないという課題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、測定時の幾何条件に制限されずに、物体の反射特性を再現するための処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、物体の反射特性を再現した画像を表示するための情報処理装置であって、光源方向と観察方向とのいずれかを固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得する第1取得手段と、前記画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得する第2取得手段と、前記光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向と観察方向とのうち、前記画像を表示する際に固定される方向が互いに異なる複数の前記画像の生成方法から1つの生成方法を選択する選択手段と、前記反射特性データに基づいて、前記1つの生成方法によって、前記画像を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、測定時の幾何条件に制限されずに、物体の反射特性を再現することができる。
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態は本発明を必ずしも限定するものではない。また、本実施形態において説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1実施形態]
<情報処理装置のハードウェア構成>
まず、情報処理装置のハードウェア構成について、図1を用いて説明する。情報処理装置101は、画像表示部102と、UI部103と、イメージセンサー104と、CPU105と、メインメモリ106と、データ保存部107と、通信部108と、メインバス109と、を有する。
<情報処理装置のハードウェア構成>
まず、情報処理装置のハードウェア構成について、図1を用いて説明する。情報処理装置101は、画像表示部102と、UI部103と、イメージセンサー104と、CPU105と、メインメモリ106と、データ保存部107と、通信部108と、メインバス109と、を有する。
画像表示部102は、画像を表示するための表示部である。情報処理装置101は、画像表示部102を用いて画像を表示する表示装置として機能する。本実施形態においては、画像表示部102とUI部103とは、公知のsRGB色空間における色が再現可能なタッチパネル機能付きカラー液晶ディスプレイとして同一の部位に実装される。具体的には、画像表示部102である液晶ディスプレイ上にUI部103であるタッチパネルが積層された構造をとる。尚、画像表示部102は情報処理装置101の外部にあってもよく、この場合は外部の表示装置と情報処理装置101とが接続される。また、UI部103は、各種のボタンやポインティングデバイスとして画像表示部102とは別の部位に実装されても良い。また、通信部108に接続された外部入力デバイスを使用しても良い。
イメージセンサー104は、画像表示部102と同一面上に設置された二次元イメージセンサーである。イメージセンサー104は、画像表示部102の正面側を撮像し、光源マーカーや観察者の位置を取得するために用いられる画像を取得する。本実施形態においては、RGB各色の輝度をリアルタイムに取得可能なカラーデジタルイメージセンサーが情報処理装置101に内蔵されているものとする。
本実施形態における、物体の反射特性を再現するための画像処理は、汎用OS上で動作する情報処理アプリケーションにおいて実行される。尚、本実施形態における汎用OS、並びに情報処理アプリケーションは、公知の技術によって作成されるソフトウェアプログラムによって実現可能である。
データ保存部107に格納されている情報処理アプリケーションは、CPU105からの指令により起動され、メインメモリ106に展開されると共に画像表示部102に表示される。情報処理アプリケーション内の処理に従って、データ保存部107や外部デバイス110に格納されている反射特性データが、メインバス109経由でメインメモリ106に転送される。また、情報処理アプリケーション内の処理に従って、イメージセンサー104により取得された画像データが、メインバス109経由でメインメモリ106に随時転送される。さらに、情報処理アプリケーションは、メインメモリ106上の反射特性データ及び画像データに基づいて、表示画像データを生成する。生成された表示画像データが表す表示画像はメインバス109経由で画像表示部102上に表示される。
データ保存部107は、データを保存するためのHDDやSSDである。通信部108は、外部デバイス110やネットワーク等に接続可能な通信部である。
図2は、表示装置の外観と観察者とを示した図である。上述したように、本実施形態における表示装置は、画像表示部102を有する情報処理装置101である。情報処理装置101は外部に、画像表示部102とUI部103とイメージセンサー104とを備える。情報処理装置101は、携帯することが可能な端末であり、観察者201が手に把持して位置や傾き(姿勢)を変更することができる。情報処理装置101がスマートフォンやタブレットPC等である場合、イメージセンサー104はインカメラである。また、観察者201は、手に把持した光源マーカー202を用いて、情報処理装置101に対して光源の位置を指示する。
図3は、光源マーカー202の外観を示した図である。光源マーカー202は、ユーザが把持するための柄の先に、画像認識用のパターン図形が各面に印字された立方体が取り付けられた構造となっている。
<情報処理装置の論理構成>
図4は、情報処理装置101の論理構成を示すブロック図である。情報処理装置101は、反射特性データ取得部401、基準方向取得部402、画像データ取得部403、観察位置取得部404、光源位置取得部405を有する。また、情報処理装置101は、観察位置判定部406、レンダリング方法選択部407、レンダリング部408、GUI制御部409、画像出力部410を有する。
図4は、情報処理装置101の論理構成を示すブロック図である。情報処理装置101は、反射特性データ取得部401、基準方向取得部402、画像データ取得部403、観察位置取得部404、光源位置取得部405を有する。また、情報処理装置101は、観察位置判定部406、レンダリング方法選択部407、レンダリング部408、GUI制御部409、画像出力部410を有する。
反射特性データ取得部401、データ保存部107や外部デバイス110に格納されている、対象物体の反射特性を表す反射特性データを取得する。基準方向取得部402は、対象物体の反射特性を測定する際の幾何条件のうち、固定条件として設定された光源方向あるいは観察方向のいずれかの方向を基準方向として取得する。画像データ取得部403は、イメージセンサー104の撮像により得られる、画像表示部102の正面側の画像を表す画像データを取得する。
観察位置取得部404は、画像データに基づいて、観察者の方向及び距離を取得する。光源位置取得部405は、画像データ又はGUIを介したユーザからの指示に基づいて、光源マーカーの方向を取得する。レンダリング方法選択部407は、レンダリング画像を生成するためのレンダリング処理の方法を選択する。レンダリング部408は、反射特性データ、観察者の位置、光源の位置に基づいて、対象物体の色や光沢を再現したレンダリング画像を生成する。GUI制御部409は、GUIを介した情報の表示及びユーザからの指示の受付を制御する。画像出力部410は、レンダリング画像を画像表示部102が表示可能な画像に変換し、GUI情報を重畳して画像表示部102へ出力する。
<対象物体の反射特性を測定する方法>
反射特性データを生成するための、対象物体の反射特性を測定する方法を図5を用いて説明する。図5は、対象物体の反射特性を測定する装置の構造の一例を示す図である。
反射特性データを生成するための、対象物体の反射特性を測定する方法を図5を用いて説明する。図5は、対象物体の反射特性を測定する装置の構造の一例を示す図である。
測定装置は、対象物体503を設置する部位と、対象物体503を半球状に取り囲む骨組み504と、を有する。骨組み504には、RGB各色の輝度を静止画として取得可能な、単一のイメージセンサー501と、半球の経度・緯度方向に並んだ多数の光源502と、が取り付けられている。本実施形態におけるイメージセンサー501は、対象物体503に正対する位置に設置されている。各光源を順に点灯させながらイメージセンサー501による撮像を行うことにより、観察方向を固定し、光源方向を変化させた場合の対象物体503の反射特性を測定する。画素ごとに得られる反射特性情報は、骨組み504の半球の緯度と経度とを軸とし、各光源の位置を格子点とした二次元ルックアップテーブルの構造を有する。各格子点はRGBごとの反射率を保持する。また、反射特性データは基準方向情報として、イメージセンサー501の位置情報を、半球上の緯度、経度、半径の形で保持する。
尚、光の逆進性から、反射特性データは、光源方向を固定し、観察方向を変化させた場合の反射特性データとして扱うこともできる。また、その逆の変換も可能である。
<情報処理装置が実行する処理>
図6は、情報処理装置101が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図6を参照して情報処理装置101の処理の詳細を説明する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
図6は、情報処理装置101が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図6を参照して情報処理装置101の処理の詳細を説明する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S601において、反射特性データ取得部401は、対象物体の反射特性を表す反射特性データを取得する。反射特性データは、各画素に複数の幾何条件に対応する反射率を保持している。S602において、基準方向取得部402は、反射特性データが保持する基準方向情報を取得する。
S603において、画像データ取得部403は、画像表示部102の正面側の画像を表す画像データを取得する。S604において、観察位置取得部404は、S603に取得された画像データに基づいて、観察位置ベクトルOを算出する。また、光源位置取得部405は、画像データに基づいて、光源位置ベクトルLを算出する。以下において、観察位置ベクトルOと光源位置ベクトルLとを算出する方法を説明する。
図7は、イメージセンサー104と画像表示部102、観察者201、光源マーカー202の位置関係と、観察位置ベクトルO及び光源位置ベクトルLの関係を示した図である。図7において、ベクトルPは、イメージセンサー104から見た画像表示部102の中心点の位置を示すベクトルである。ベクトルO0は、イメージセンサー104から見た観察者201の位置を示すベクトルであり、ベクトルL0は、イメージセンサー104から見た光源マーカー202の位置を示すベクトルである。
まず、観察位置取得部404は、公知の顔検出アルゴリズムを用いて画像中に存在する観察者201の顔及び眼の検出を行う。その後、画像上の観察者201の眼の位置とイメージセンサー104の画角とに基づいて、イメージセンサー104から見た観察者201の方向を算出する。また、検出された顔のサイズに基づいて観察者201までの距離を推定し、先に算出した観察者201の方向と併せてベクトルO0を算出する。ベクトルO0からベクトルPを減算することにより、観察位置ベクトルOを算出する。また、光源位置取得部405は、画像中から光源マーカー202に印字されたパターン図形を検出し、観察位置ベクトルOを算出する方法と同様に光源位置ベクトルLを算出する。
S605において、レンダリング方法選択部407は、レンダリング画像の生成に用いる幾何条件の選択を行う。レンダリング方法を選択する処理の詳細については後述する。S606において、レンダリング部408は、レンダリング画像を生成する。レンダリング画像を生成する処理の詳細については後述する。
S607において、GUI制御部409は、GUI用画像を生成する。GUI用画像には、処理の終了を指示するためのボタンや、S605における選択の結果を表示する領域が含まれる。S608において、画像出力部410は、S606において生成されたレンダリング画像とS607において生成されたGUI用画像とを合成した画像を生成し、画像表示部102に表示する。
S609において、GUI制御部409は、S603からS608の一連の処理を再度行うか終了するかを判定する。一連の処理の間にユーザから終了の指示を受け取った場合、処理を終了する。一連の処理の間にユーザから終了の指示を受け取っていない場合、処理はS603に戻る。一例として、一連の処理を秒間30回程度の速度で反復することにより、情報処理装置101と観察者201、光源マーカー202の位置関係に基づく対象物体の色の変動をリアルタイムに観察者201に対し表示することが可能となる。
<レンダリング方法を選択する処理>
以下、S605におけるレンダリング方法を選択する処理の詳細について説明する。図8は、本実施形態におけるレンダリング方法を選択する処理を示すフローチャートである。
以下、S605におけるレンダリング方法を選択する処理の詳細について説明する。図8は、本実施形態におけるレンダリング方法を選択する処理を示すフローチャートである。
S801において、レンダリング方法選択部407は、GUIを介したユーザからの指示に基づいて、レンダリング方法の選択をマニュアルで行うか自動で行うかを判定する。レンダリング方法をマニュアルで選択するという指示をユーザから受け取った場合、指示されたレンダリング方法を選択してS605の処理を終了する。尚、本実施形態においては、レンダリング方法が互いに異なる、モードA、モードB、モードCの3つのモードから1つのモードが選択される。レンダリング方法を自動で選択するという指示をユーザから受け取った場合、S802に進む。
S802において、レンダリング方法選択部407は、S604において観察位置ベクトルOの取得に成功したか否かを判定する。観察位置ベクトルOの取得に成功した場合、S803に進む。観察位置ベクトルOの取得に失敗した場合、S805に進む。
S803は、レンダリング方法選択部407は、観察位置ベクトルOにより示される観察者の位置が、画像表示部102から見て基準方向の近傍にいるか否かを判定する。一例としては、観察位置ベクトルOと基準方向とのなす角度が閾値(例えば、10度)以下である場合に、観察者が基準方向の近傍にいると判定する。尚、判定方法はこれに限定されず、例えば、画像表示部102の形状を底面とし、基準方向に延びる柱状の領域内に観察者201がいるか否かを判定しても良い。あるいは、画像表示部102から観察者201までの距離と、反射特性の測定時の対象物体503からイメージセンサー501までの距離との比較結果を判定基準に加えても良い。
レンダリング方法選択部407は、観察者201が基準方向の近傍にいないと判定した場合、モードAを選択する。モードAは、レンダリング時の観察方向を観察位置ベクトルOの方向に設定し、光源方向を基準方向に設定するモードである。観察者201が基準方向の近傍にいると判定した場合、S804に進む。
S804は、レンダリング方法選択部407は、S604において光源位置ベクトルLの取得に成功したか否かを判定する。光源位置ベクトルLの取得に成功した場合、モードBを選択する。モードBは、レンダリング時の観察方向を基準方向に設定し、光源方向を光源位置ベクトルLの方向に設定するモードである。光源位置ベクトルLの取得に失敗した場合、モードAを選択する。
S805において、レンダリング方法選択部407は、S604において光源位置ベクトルLの取得に成功したか否かを判定する。光源位置ベクトルLの取得に成功した場合、モードBを選択する。光源位置ベクトルLの取得に失敗した場合、モードCを選択する。モードCは、観察者の位置も光源の位置も取得できていない場合の例外的な処理を行うモードであり、本実施形態においては、レンダリング時の観察方向を基準方向に設定し、光源方向を予め決定された方向に設定するモードである。尚、本実施形態とは逆に、観察方向を予め決定された方向に設定し、光源方向を基準方向に設定しても良い。
<レンダリング画像を生成する処理>
以下、S606におけるレンダリング画像を生成する処理の詳細について説明する。図9は、本実施形態におけるレンダリング画像を生成する処理を示すフローチャートである。
以下、S606におけるレンダリング画像を生成する処理の詳細について説明する。図9は、本実施形態におけるレンダリング画像を生成する処理を示すフローチャートである。
S901において、レンダリング部408は、光源のRGBの輝度値を取得する。具体的には、ユーザがGUI上で光源の色を複数の候補から選択し、選択に応じたRGBの輝度値データを予め設定されたテーブルから取得する。尚、輝度値に固定の値を使用したり、イメージセンサー104から取得した画像の画素値の平均値などに基づいて輝度値を決定したりしても良い。
S902において、レンダリング部408は、反射特性データの全ての画素について処理が完了するまで、S903からS906の処理を反復して実行するループ制御を行う。
S903は、レンダリング部408は、S605における選択結果として、観察方向が基準方向となるモードが選択されたか否かを判定する。モードB又はモードCが選択された場合はS904に進み、モードAが選択された場合はS905に進む。S904において、レンダリング部408は、光源位置ベクトルLに基づいて設定された光源方向に基づいて、注目画素の反射率を取得する。具体的には、光源方向の緯度と経度とを算出し、反射特性データの注目画素の二次元ルックアップテーブルから、補間処理によりRGBの反射率を算出する。
S905において、レンダリング部408は、観察位置ベクトルOに基づいて設定された観察方向に基づいて、注目画素の反射率を取得する。ここでは光の逆進性に基づいて、反射特性データの反射特性を、光源方向を固定し、観察方向を変化させて測定されたものとみなして使用する。具体的には、観察方向の緯度と経度とを算出し、反射特性データの注目画素の二次元ルックアップテーブルから、補間処理によりRGBの反射率を算出する。S906において、レンダリング部408は、S901において取得した光源の輝度、S905において取得した反射率、光源方向に基づいて、注目画素のRGBの反射輝度値を算出する。具体的には、レンダリング部408は、光源方向と画像表示部102の法線とのなす角度に基づいて、注目画素における光源からの照度を算出する。照度と反射率とを積算することにより、注目画素の反射輝度値を算出する。尚、反射特性データに利用可能な三次元形状データや法線分布データが含まれている場合は、照度の算出において、画像表示部102の法線の代わりに、注目画素に対応する対象物体の法線方向を利用しても良い。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、光源方向と観察方向とのいずれかを固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得する。画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得する。取得した光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向と観察方向とのうち、画像を表示する際に固定される方向が互いに異なる複数の画像の生成方法から1つの生成方法を選択する。反射特性データに基づいて、選択した1つの生成方法によって、画像を生成する。これにより、測定時の幾何条件に制限されずに、物体の反射特性を再現することができる。つまり、観察位置あるいは光源位置のいずれかを固定して対象物体の反射特性を測定した場合であっても、ユーザは、観察位置と光源位置との両方を変化させながら対象物体の反射特性を観察することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、光源方向と観察方向とのいずれかを固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得する。画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得する。取得した光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向と観察方向とのうち、画像を表示する際に固定される方向が互いに異なる複数の画像の生成方法から1つの生成方法を選択する。反射特性データに基づいて、選択した1つの生成方法によって、画像を生成する。これにより、測定時の幾何条件に制限されずに、物体の反射特性を再現することができる。つまり、観察位置あるいは光源位置のいずれかを固定して対象物体の反射特性を測定した場合であっても、ユーザは、観察位置と光源位置との両方を変化させながら対象物体の反射特性を観察することが可能となる。
<変形例>
第1実施形態においては、図5に示した測定装置を用いて反射特性の測定を行ったが、固定された多数の光源の代わりに、ロボットアーム等に取り付けた光源を移動させつつ撮像を行っても良い。また、図5においては対象物体503の直上、緯度が90度となる位置にイメージセンサー501が取り付けられているが、イメージセンサー501の位置は対象物体503を撮像できれば他の位置であってもよい。
第1実施形態においては、図5に示した測定装置を用いて反射特性の測定を行ったが、固定された多数の光源の代わりに、ロボットアーム等に取り付けた光源を移動させつつ撮像を行っても良い。また、図5においては対象物体503の直上、緯度が90度となる位置にイメージセンサー501が取り付けられているが、イメージセンサー501の位置は対象物体503を撮像できれば他の位置であってもよい。
また、図5におけるイメージセンサー501の位置に光源を置き、光源502の各位置にイメージセンサーを置いた測定装置を用いて、光源方向を固定し、観察方向を変化させた場合の反射特性を測定しても良い。この場合、反射特性データは基準方向情報として、イメージセンサー501の位置に取り付けられた単一の光源の位置情報を保持する。また、また、上述したように、ロボットアーム等にイメージセンサーを取りつけて移動させても良い。
第1実施形態においては、観察位置ベクトルOの取得を顔検出により行ったが、観察者が装着したマーカーを検出しても良い。また、観察者や光源マーカーまでの距離を、公知のコントラスト検出方式や、複数のイメージセンサーによるステレオ方式、別途用意された距離センサ等を用いる方式によって取得しても良い。あるいは、情報処理装置101とは独立した装置により、情報処理装置101、観察者201、光源マーカー202の位置関係を取得しても良い。
第1実施形態においては、観察者の位置も光源の位置も取得できていない場合の例外的な処理を行うモードとしてモードCが選択可能であった。観察者201と光源マーカー202との少なくとも一方がイメージセンサー104の撮像範囲に含まれることを前提とし、モードCの選択ではなくエラー通知を行っても良い。エラー通知としては、観察者201の顔や光源マーカー202のパターン図形が検出できない旨の通知を行えば良い。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 情報処理装置
401 反射特性データ取得部
404 観察位置取得部
405 光源位置取得部
407 レンダリング方法選択部
408 レンダリング部
401 反射特性データ取得部
404 観察位置取得部
405 光源位置取得部
407 レンダリング方法選択部
408 レンダリング部
Claims (16)
- 物体の反射特性を再現した画像を表示するための情報処理装置であって、
光源方向と観察方向とのいずれかを固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得する第1取得手段と、
前記画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得する第2取得手段と、
前記光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向と観察方向とのうち、前記画像を表示する際に固定される方向が互いに異なる複数の前記画像の生成方法から1つの生成方法を選択する選択手段と、
前記反射特性データに基づいて、前記1つの生成方法によって、前記画像を生成する生成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2取得手段は、前記画像を観察する観察者と光源に対応するマーカーとの少なくとも一方を撮像して得られる画像データに基づいて、前記光源方向及び前記観察方向を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 光源方向と観察方向とのうち、前記物体の反射特性を測定する際に固定された方向を基準方向として取得する第3取得手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記選択手段は、前記第2取得手段が前記光源方向を取得できない場合、前記基準方向を光源方向とし、前記第2取得手段が取得した観察方向を観察方向とした画像を生成する方法を選択することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記選択手段は、前記第2取得手段が取得した前記観察方向が前記基準方向の近傍でない場合、前記基準方向を光源方向とし、前記第2取得手段が取得した観察方向を観察方向とした画像を生成する方法を選択することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記選択手段は、前記第2取得手段が取得した前記観察方向が前記基準方向の近傍であり、かつ、前記第2取得手段が前記光源方向を取得できる場合、前記基準方向を観察方向とし、前記第2取得手段が取得した光源方向を光源方向とした画像を生成する方法を選択することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 物体の反射特性を再現した画像を表示するための情報処理装置であって、
光源方向と観察方向とのいずれかを基準方向として固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得する第1取得手段と、
前記画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得する第2取得手段と、
前記光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向を前記基準方向に固定した前記画像の生成方法と、観察方向を前記基準方向に固定した前記画像の生成方法と、のいずれかを選択する選択手段と、
前記反射特性データに基づいて、前記選択された生成方法によって、前記画像を生成する生成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 物体の反射特性を再現した画像を表示する表示装置であって、
前記画像を観察する観察者と前記観察者が把持するマーカーとの少なくともの一方を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像によって得られた画像データに基づいて、光源方向を固定した第1画像と、観察方向を固定した第2画像と、を切り替えて表示する表示手段と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記表示手段は、前記観察者及び前記マーカーが前記撮像手段の撮像範囲に含まれ、かつ、前記観察者が前記表示手段に正対する方向の近傍にいる場合、前記第2画像を表示することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
- 前記表示手段は、前記観察者が前記撮像手段の撮像範囲に含まれ、かつ、前記観察者が前記表示手段に正対する方向の近傍にいない場合、前記第1画像を表示することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の表示装置。
- 前記表示手段は、前記観察者が前記撮像手段の撮像範囲に含まれておらず、かつ、前記マーカーが前記撮像手段の撮像範囲に含まれている場合、前記第2画像を表示することを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記撮像手段は、前記表示手段と同じ面に設置されたインカメラであることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の表示装置。
- コンピュータを請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- 物体の反射特性を再現した画像を表示するための情報処理方法であって、
光源方向と観察方向とのいずれかを固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得するステップと、
前記画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得するステップと、
前記光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向と観察方向とのうち、前記画像を表示する際に固定される方向が互いに異なる複数の前記画像の生成方法から1つの生成方法を選択するステップと、
前記反射特性データに基づいて、前記1つの生成方法によって、前記画像を生成するステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 物体の反射特性を再現した画像を表示するための情報処理方法であって、
光源方向と観察方向とのいずれかを基準方向として固定した複数の幾何条件において物体の反射特性を測定することにより得られた反射特性データを取得するステップと、
前記画像を表示する際の光源方向及び観察方向を取得するステップと、
前記光源方向及び観察方向に基づいて、光源方向を前記基準方向に固定した前記画像の生成方法と、観察方向を前記基準方向に固定した前記画像の生成方法と、のいずれかを選択するステップと、
前記反射特性データに基づいて、前記選択された生成方法によって、前記画像を生成するステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 物体の反射特性を再現した画像を表示する表示方法であって、
前記画像を観察する観察者と前記観察者が把持するマーカーとの少なくともの一方を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおける撮像によって得られた画像データに基づいて、光源方向を固定した第1画像と、観察方向を固定した第2画像と、を切り替えて表示する表示ステップと、
を有することを特徴とする表示方法。
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