JP2021080801A - 地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法 - Google Patents

地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021080801A
JP2021080801A JP2019211369A JP2019211369A JP2021080801A JP 2021080801 A JP2021080801 A JP 2021080801A JP 2019211369 A JP2019211369 A JP 2019211369A JP 2019211369 A JP2019211369 A JP 2019211369A JP 2021080801 A JP2021080801 A JP 2021080801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
ground information
cut
data
information acquisition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019211369A
Other languages
English (en)
Inventor
直樹 秋山
Naoki Akiyama
直樹 秋山
佳範 野村
Yoshinori Nomura
佳範 野村
細井 泰行
Yasuyuki Hosoi
泰行 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JDC Corp
Original Assignee
JDC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JDC Corp filed Critical JDC Corp
Priority to JP2019211369A priority Critical patent/JP2021080801A/ja
Publication of JP2021080801A publication Critical patent/JP2021080801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】土地造成工事等を行う場合の施工計画を作成するにおいて、地盤情報として精度の高い情報を取得する地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法を提供する。【解決手段】切土を行う切土領域の地盤情報を取得する地盤情報取得方法であって、切土領域内の植生データを取得し、植生データに基づいて切土領域内の表土の厚さ分布を推定する処理や、切土領域の地質履歴データを取得して切土領域内における地滑り又は表層崩壊の範囲を特定して切土領域内の不良土の厚さ分布を推定する処理をコンピュータが実行する地盤情報取得方法である。【選択図】図10

Description

本発明は、地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法に関する。
土地造成工事等を行う場合、施工計画を作成する必要がある。施工計画においては、切土と盛土の土量計算や、切土と盛土のバランスを考慮した土量配分などの土工計画を行うとともに、配土走路(工事用道路)を設定したり、機械投入計画を作成したりする。また、これらに基づいて、経費を積算し、見積や実行予算書を仕上げる(例えば、非特許文献1等参照)。
また、土工計画においてブロックモデルを用いる技術が知られている(例えば、非特許文献2等参照)。ブロックモデルとは、複雑な形状を持つ地形を3次元のグリッドで区切り、グリッドで分割された領域を立方体や直方体の形状を有する個別の要素に分割した地形モデルを意味する。ブロックモデルを用いることで、土工計画が容易になるという利点がある。
土工計画において、表土や不良土などの土質ごとに土量を計算する場合、地質データが必要となる。従来においては、ボーリングデータから類推して作成した地盤モデルを利用して土質ごとの土量を計算していた。
岡本直樹著、「専門工事業者による機械土工の施工計画」建設機械施工 Vol.65 No.9 、2013年9月、P.33-39 有賀貴志、矢吹信喜、城古雅典著、「ブロックモデルを用いた土工計画および積算シミュレーション」、土木学会論文集F 66(3)、公益社団法人 土木学会、2010年8月、P432-446
しかしながら、従来のようにボーリングデータから類推して地盤モデルを作成する場合、現場で取得可能なボーリングデータは少ないため、表土や不良土の厚さが位置ごとに変化することを反映させた地盤モデルを作成することができない。
また、従来は、配土走路の敷設位置を、距離や障害物の存在有無を考慮して決定しているが、この方法では、配土走路を適切な位置に敷設できないおそれがある。
1つの側面では、本発明は、地盤情報として精度の高い情報を取得することが可能な地盤情報取得方法を提供することを目的とする。また、別の側面では、本発明は、工事用道路の敷設位置を適切に計画することが可能な工事用道路計画方法を提供することを目的とする。
第1の態様では、地盤情報取得方法は、切土を行う切土領域の地盤情報を取得する地盤情報取得方法であって、前記切土領域内の植生データを取得し、前記植生データに基づいて前記切土領域内の表土の厚さ分布を推定する、処理をコンピュータが実行する地盤情報取得方法である。
第2の態様では、地盤情報取得方法は、切土を行う切土領域の地盤情報を取得する地盤情報取得方法であって、前記切土領域の地質履歴データを取得し、前記地質履歴データに基づいて、前記切土領域内における地滑り又は表層崩壊の範囲を特定し、前記地滑り又は表層崩壊の範囲に基づいて前記切土領域内の不良土の厚さ分布を推定する、処理をコンピュータが実行する地盤情報取得方法である。
第3の態様では、工事用道路計画方法は、所定領域内における工事用道路の敷設位置を計画する工事用道路計画方法であって、前記所定領域内の植生データを取得し、前記植生データに基づいて、前記工事用道路を敷設しない領域を特定し、前記敷設しない領域を除外した領域において前記工事用道路の敷設位置を計画する、処理をコンピュータが実行する工事用道路計画方法である。
地盤情報として精度の高い情報を取得することができる。また、工事用道路の敷設位置を適切に計画することができる。
施工計画策定装置のハードウェア構成が概略的に示す図である。 施工計画策定装置の機能ブロック図である。 施工計画策定装置の処理を示すフローチャート(その1)である。 施工計画策定装置の処理を示すフローチャート(その2)である。 図5(a)は、三次元地形データの概略図であり、図5(b)は、三次元地形データを切土ブロックと盛土ブロックに分割した状態を示す図である。 計画領域の三次元地形データと二次元地質履歴データとを重ね合わせる処理を説明するための図である。 図7(a)、図7(b)は、地滑りや表層崩壊が起きた場合の地形変化を説明するための図である。 露出していない崩壊面の推定方法について説明するための図である。 二次元土地履歴データ、航空写真データ、計画領域の三次元地形データを重ね合わせる処理を説明するための図である。 植生に基づく表土厚さの算出方法について説明するための図である。 図11(a)は、地滑り・表層崩壊箇所に植生がない場合の表土・不良土厚さを示す図であり、図11(b)は、地滑り・表層崩壊箇所に植生がある場合の表土・不良土厚さを示す図である。 図12(a)は、ボーリングデータの一例を示す図であり、図12(b)は、ボーリングデータに基づいて作成される地盤モデルの一例(地滑り・表層崩壊箇所に植生がある場合)を示す図である。 図13(a)は、地滑り・表層崩壊箇所に植生がない場合の地盤モデルを示す図であり、図13(b)は、地滑り・表層崩壊箇所以外である場合の地盤モデルを示す図である。 図14(a)は、切土量の算出について模式的に示す図であり、図14(b)は、盛土量の算出について模式的に示す図である。 調整池メッシュを設定する処理について説明するための図である。 地滑り・表層崩壊箇所に基づく軟弱地盤メッシュの設定処理について説明するための図である。 竹林の分布に基づく軟弱地盤メッシュの設定処理について説明するための図である。 工事用道路の計画方法について説明するための図である。
以下、一実施形態に係る施工計画策定装置について、図1〜図18に基づいて詳細に説明する。
図1には、施工計画策定装置100のハードウェア構成が概略的に示されている。図1の施工計画策定装置100は、土地造成工事等を行う際の施工計画を策定する人(以下、作業者と呼ぶ)が利用するPC(Personal Computer)等の情報処理装置である。
図1に示すように、施工計画策定装置100は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、表示部93、入力部95、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これら施工計画策定装置100の構成各部は、バス98に接続されている。表示部93は、液晶ディスプレイ等を含み、入力部95は、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。施工計画策定装置100では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(地盤情報取得プログラムや工事用道路計画を含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラムをCPU90が実行することにより、図2に示す、各部の機能が実現される。なお、図2の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図2には、施工計画策定装置100の機能ブロック図が示されている。施工計画策定装置100においては、CPU90がプログラムを実行することにより、地盤情報取得部20、工事用道路計画部22、工事価格算定部24、としての機能が実現されている。なお、図2には、HDD96等に格納されている各種DBも図示されている。
地盤情報取得部20は、土地造成工事を行う領域(計画領域)の地盤に関する情報(地盤モデル)を作成するとともに、計画領域内の切土量や盛土量を算出する。このとき、地盤情報取得部20は、図2に示す各種DB31〜36を参照する。地盤情報取得部20は、処理結果を工事価格算定部24に受け渡す。
工事用道路計画部22は、計画領域内の配土走路(工事用道路と呼ぶ)をどの位置に敷設するかを計画する。工事用道路計画部22は、工事用道路の計画に際し、三次元地形DB31、二次元地質履歴DB33、二次元土地履歴DB34、航空写真DB35、及び気象DB37等を参照する。工事用道路計画部22は、処理結果を工事価格算定部24に受け渡す。
工事価格算定部24は、地盤情報取得部20と工事用道路計画部22から得た情報や、単価DB38に基づいて、工事価格を算定する。
なお、図2の各種DB31〜38に格納されているデータの詳細については、施工計画策定装置100の処理の説明において適宜説明するものとする。
(施工計画策定装置100の処理について)
次に、図3、図4のフローチャートに沿って、その他図面を適宜参照しつつ、施工計画策定装置100の処理について詳細に説明する。
図3、図4の処理が開始される前提として、作業者は、施工計画策定装置100の入力部95を介して、計画領域を特定する情報を入力する。地盤情報取得部20は、計画領域を特定する情報を取得すると、ステップS10において、三次元地形DB31から計画領域に対応する三次元地形データを読み込むとともに、三次元設計DB32から三次元設計データ(造成後の状態を示す三次元データ)を読み込む。そして、地盤情報取得部20は、三次元設計データに基づいて、計画領域の三次元地形データに切土メッシュと盛土メッシュを設定するとともに、切土ブロックと盛土ブロックを設定する。
図5(a)には、三次元地形データの概略図が示されている。図5(a)に示すように、三次元地形データは、5m〜50m程度の間隔で縦方向及び横方向に区分けされており(破線参照)、正方形形状を有する多数の正方メッシュが設定されている。なお、メッシュの形状は正方形に限らず、長方形などであってもよい。また、各メッシュの形状が異なっていてもよい(不定形メッシュ)。各メッシュの格子点は、メッシュの端点と呼ぶものとする。地盤情報取得部20は、三次元設計データを参照し、三次元地形データの各メッシュに対して、盛土を行う領域に対応するメッシュ(盛土メッシュ)と、切土を行う領域に対応するメッシュ(切土メッシュ)とを割り当てる。そして、盛土メッシュのまとまりを盛土ブロックとし、切土メッシュのまとまりを切土ブロックとする。図5(b)には、三次元地形データに切土ブロックと盛土ブロックを設定した状態が示されている。
次いで、ステップS12では、地盤情報取得部20が、計画領域の三次元地形データと二次元地質履歴データとを重ね合わせる。ここで、二次元地質履歴データとは、例えば、傾斜量を赤色の彩度で表し、尾根谷度を明度で表した赤色立体地図であるものとする。地盤情報取得部20は、二次元地質履歴DB33から、計画領域を含む二次元地質履歴データを読み出す。そして、地盤情報取得部20は、図6に示すように、計画領域の三次元地形データと二次元地質履歴データに現れている川や山、道路などの特徴点を基準として、両データを重ね合わせる。
次いで、ステップS14では、地盤情報取得部20が、作業者による二次元地質履歴データの判読結果として入力される、地滑り・表層崩壊箇所の情報を取得する。ここで、作業者は、二次元地質履歴データを判読し、地滑りや表層崩壊が発生した範囲を入力する。判読の際には、作業者は、円弧状の急崖(外部に露出した崩壊面)とその下部に位置する比較的平坦な部分(移動土塊)の範囲を特定する。なお、ステップS14では、地盤情報取得部20が、機械学習等により、二次元地質履歴データから地滑り・表層崩壊箇所を特定することとしてもよい。
次いで、ステップS16では、地盤情報取得部20が、取得した地滑り・表層崩壊箇所を解析し、不良土厚さt1を算定する。ここで、図7(a)に示すような地形において、地滑り・表層崩壊が起こり、図7(b)に示すような地形になったとする。作業者は、判読結果として、図7(b)に示す、露出した崩壊面と崩壊箇所(移動土塊)の位置を入力する。この場合、地盤情報取得部20は、図8に示すように、露出した崩壊面の形状を参考にして、露出していない崩壊面を円形近似により推定する。ここで、図8の露出していない崩壊面と崩壊箇所の表面との間の土は不良土である可能性が高い。したがって、地盤情報取得部20は、推定した露出していない崩壊面と、崩壊箇所の表面との差を不良土厚さt1として算出する。なお、地盤情報取得部20は、不良土厚さt1を、崩壊箇所の範囲に含まれるメッシュの端点(図5(a)参照)ごとに算出する。すなわち、地盤情報取得部20は、計画領域内における不良土の厚さ分布を算出していると言える。なお、露出していない崩壊面の推定方法は、上述した円形近似に限られるものではない。すなわち、その他の方法(例えば過去データに基づく機械学習など)により露出していない崩壊面を推定してもよい。
次いで、ステップS18では、地盤情報取得部20は、二次元土地履歴DB34に格納されている二次元土地履歴データを読み出すとともに航空写真DB35から航空写真データを読み出し、図9に示すように、三次元地形データ(計画領域)と重ね合わせる。ここで、二次元土地履歴データは、例えば、森林計画図であるものとする。森林計画図には、針葉樹の植生分布が樹木の種類(スギ、マツ、ヒノキなど)ごとに記載されており、また、広葉樹の植生分布が記載されている。各データの重ね合わせの際には、河川や道路といった特徴点や、XY座標(例えば緯度、経度)等を基準として重ね合わせる。
次いで、ステップS20では、地盤情報取得部20は、二次元土地履歴データや航空写真データより植生分布を特定し、表土厚さt2を算定する。ここで、表土厚さt2は、スギが植えられている土地はマツが植えられている土地よりも表土層が厚いといったような植生分布と相関性がある。また、ヒノキが植えられている土地の表土層の厚さは、スギが植えられている土地の表土層の厚さと、マツが植えられている土地の表土層の厚さと、の間くらいといった相関性がある。このため、スギが植えられている土地の表土厚さ、マツが植えられている土地の表土厚さ、ヒノキが植えられている土地の表土厚さ等を予め表土厚さテーブル41(図2参照)に定義(格納)しておくことが好ましい。したがって、地盤情報取得部20は、土地に植えられている樹木(スギやマツ、ヒノキなど)の情報を二次元土地履歴データから得ると、表土厚さテーブル41を参照することで、各土地の表土厚さt2を算定することができる。また、地盤情報取得部20は、航空写真データの色味に基づいて竹が植えられている土地を特定することができる。より具体的には、地盤情報取得部20は、予め用意したテンプレート画像や色見本に基づくパターンマッチングにより、竹が植えられている土地を特定することができる。これにより、竹が植えられている土地の表土厚さを予め表土厚さテーブル41において定義しておくことにより、その土地の表土厚さt2を算定することができる。なお、地盤情報取得部20は、表土厚さt2を、メッシュの端点(図5(a)参照)ごとに算出する。すなわち、地盤情報取得部20は、計画領域内における表土の厚さ分布を算出していると言える。本実施形態では、図10に示すように、二次元土地履歴データから得られるマツ、スギ、ヒノキの植生分布に基づいて、当該分布に対応する三次元地形データの各メッシュの端点の表土厚さt2を得ることができる。また、本実施形態では、航空写真データから得られる竹の植生分布に基づいて、当該分布に対応する三次元地形データの各メッシュの端点の表土厚さt2を得ることができる。なお、上記においては、地盤情報取得部20が、二次元土地履歴データや航空写真データから植生分布を自動的に特定する場合について説明したが、これに限らず、作業者が二次元土地履歴データや航空写真データを判読して、植生分布を手入力することとしてもよい。
次いで、ステップS22では、地盤情報取得部20が、地滑り・表層崩壊箇所において、不良土厚さt1から表土厚さt2を差し引き、実際の不良土厚さt1’を算定する。この場合、地盤情報取得部20は、地滑り・表層崩壊箇所のうち、樹木が植えられていない箇所については、図11(a)に示すように、表土はないものとする。一方、地滑り・表層崩壊箇所のうち、樹木が植えられている箇所については、地盤情報取得部20は、不良土が表土に変化したと推定し、図11(b)に示すように、ステップS16で算出した不良土厚さt1から、ステップS20で算出した表土厚さt2を差し引いた厚さを実際の不良土厚さt1’とする。
次いで、ステップS24では、地盤情報取得部20が、地質DB36から地質データを取得し、土砂厚さt3、軟岩厚さt4、中硬岩厚さt5を算定し、地盤モデルを作成する。地質データは、図12(a)に示すような、事前のボーリング調査により得られたボーリングデータである。使用するボーリングデータは、メッシュの端点に最も近い位置で得られたボーリングデータとする。図12(b)には、作成される地盤モデルの一例(地滑り・表層崩壊箇所に植生がある場合)が模式的に示されている。なお、地滑り・表層崩壊箇所に植生がない場合には、図11(a)に基づいて、図13(a)に示すような地盤モデルが作成される。また、地滑り・表層崩壊箇所以外である場合には、図13(b)に示すような地盤モデルが作成される。なお、図13(b)の表土厚さt2は、植生があるメッシュの場合には、ステップS20で算出した表土厚さt2(樹木の種類から算定される表土厚さt2)とし、植生がないメッシュの場合には、図12(a)のボーリングデータから得られる表土厚さとする。地盤情報取得部20は、図12(b)、図13(a)、図13(b)の地盤モデルを、各メッシュの端点それぞれについて作成するものとする。
なお、ステップS16〜S24の処理(表土厚さや不良土厚さを求め、地盤モデルを作成する処理)については、計画領域内の切土ブロックと盛土ブロックのうち、少なくとも切土ブロックのみで行うこととすればよい。
次いで、ステップS26では、地盤情報取得部20が、ステップS24で作成した地盤モデルを用いて、各切土メッシュにおける土質ごとの切土量を算出する。地盤情報取得部20は、三次元地形データと三次元設計データとの差分に基づいて、各切土メッシュにおける土質ごとの切土量を算出する。図14(a)は、切土量の算出について模式的に示す図である。地盤情報取得部20は、三次元地形データで示される切土前の地表面の高さと、三次元設計データで示される切土後の地表面の高さに基づいて、どの土質がどの程度切り出されるかを算出し、各土質の切土量とする。
また、ステップS26では、地盤情報取得部20は、三次元設計データと三次元地形データとの差分に基づいて、各盛土メッシュにおける盛土量を算出する。図14(b)は、盛土量の算出について模式的に示す図である。地盤情報取得部20は、三次元地形データで示される盛土前の地表面の高さと、三次元設計データで示される盛土後の地表面の高さに基づいて、盛土量(盛土に必要な土量)を算出する。
次いで、ステップS28では、地盤情報取得部20が、ブロックごとの切土量、盛土量を算出する。具体的には、地盤情報取得部20は、切土ブロックに含まれる各切土メッシュの切土量を土質ごとに合計して、切土ブロックごとの切土量(土質ごと)を算出する。なお、切土量を土質ごとに算出するのは、土質ごとに利用する場面、利用方法等が異なるからである。また、地盤情報取得部20は、盛土ブロックに含まれる各盛土メッシュの盛土量を合計して、盛土ブロックごとの盛土量を算出する。切土ブロックの切土量は、当該ブロックの外部に搬出する土量であり、盛土ブロックの盛土量は、当該ブロックに搬入する土量である。
ステップS28の後は、図4のステップS30に移行する。なお、ステップS30〜S40の処理は、工事用道路計画部22が実行する処理である。
図4のステップS30においては、工事用道路計画部22が、三次元地形データと、気象DB37に格納されている気象データと、を用いて流量解析を実施して、計画仮設調整池の範囲を算出し、調整池メッシュを特定する。具体的には、工事用道路計画部22は、気象DB37に格納されている過去の降雨量データや将来の降雨量予測データを用いて、計画領域における降雨量、計画領域外からの雨水の流入量を算出する。また、工事用道路計画部22は、三次元地形データに基づく流量解析により、図15に示すように雨水が計画領域内をどのように流れるかを求める。更に、工事用道路計画部22は、図15において破線円にて示すように、計画領域内を流れる雨水を貯めるための計画仮設調整池の大きさと、設置位置を算出する。そして、工事用道路計画部22は、計画仮設調整池が含まれるメッシュを、調整池メッシュとして特定する。
次いで、ステップS32では、工事用道路計画部22が、地滑り・表層崩壊箇所を特定し、軟弱地盤メッシュとして特定する。この場合、工事用道路計画部22は、ステップS12、S14と同様、図16に示すように、計画領域の三次元地形データと二次元地質履歴データとを重ね合わせる。そして、工事用道路計画部22は、作業者による二次元地質履歴データの判読結果として入力される、地滑り・表層崩壊箇所の情報を取得し、取得した地滑り・表層崩壊箇所を含むメッシュを軟弱地盤メッシュとして特定する。なお、ステップS32においては、ステップS12、S14の処理結果を流用してもよい。
次いで、ステップS34では、工事用道路計画部22が、図17に示すように、航空写真DB35から読み出した航空写真データと、三次元地形データとをステップS18と同様に重ね合わせ、航空写真データの色味に基づいて、竹の植生分布を特定する。そして、工事用道路計画部22は、竹が植えられているメッシュを軟弱地盤メッシュとして特定する。竹が植えられている箇所は、湧水が発生することが多く、軟弱地盤となることが多いためである。
次いで、ステップS36では、工事用道路計画部22が、調整池メッシュ、軟弱地盤メッシュ、その他通行不可エリアの位置と、計画条件(道路勾配、道路最小曲率半径等)に基づいて、工事用道路を計画する。例えば、図18に示すように、調整池メッシュや軟弱地盤メッシュが特定され(ステップS30、S32)、作業者が事前に通行不可エリアを設定していたとする。そして、作業者により、切土を図18の地点Sから地点Gまで運搬する工事用道路を計画する旨が入力されたとする。この場合、工事用道路計画部22は、調整池メッシュ、軟弱地盤メッシュ、及び通行不可エリアを避けるようにするとともに、道路勾配が予め設定されている範囲に収まり、かつ道路最小曲率半径が所定範囲に含まれるようなルートを工事用道路として計画する。
次いで、ステップS38では、工事用道路計画部22が、ステップS36で計画された工事用道路のルートに基づいて、運搬距離及び施工方法を特定し、使用機械を選定して仕事量解析を行う。
次いで、ステップS40では、工事用道路計画部22が、仕事量解析の結果として最適解を得たか否かを判断する。このステップS40の判断が否定されている間は、ステップS36、S38の処理を繰り返す。そして、ステップS40の判断が肯定された段階で、ステップS42に移行する。ステップS42に移行する際には、工事用道路計画部22は、工事価格算定部24に対して、決定した工事用道路の情報を出力する。また、地盤情報取得部20は、工事価格算定部24に対して、切土量や盛土量の情報を出力する。
ステップS42に移行すると、工事価格算定部24は、単価DB38から単価情報を読み込み、地盤情報取得部20や工事用道路計画部22から得た情報に基づいて、工事価格を算定する。単価DB38には、工事価格を算定するために必要な機械や材料などについての単価情報が格納されている。工事価格算定部24は、算定した工事価格を表示部93に表示等する。本実施形態においては、精度よく算出された土質ごとの切土量や盛土量、適切な位置に設定された工事用道路、を考慮して工事価格を算定するため、適切な工事価格を算定することが可能である。
以上により、図3、図4の全処理が終了する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、地盤情報取得部20は、切土を行う切土メッシュの植生分布を取得し、植生分布に基づいて切土メッシュの表土厚さt2を算定する(S20)。これにより、植えられている樹木の種類に基づいて表土厚さt2を位置ごとに精度よく算出することができる。また、精度よく算出された表土厚さt2を用いることで、地盤モデルを精度よく作成することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、切土メッシュの表土厚さt2に基づいて切土メッシュ内の表土量(切土量)を算出する(S26、図14(a))ので、切土により発生する表土の量を精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、森林計画図から得られる植生分布(マツ、スギ、ヒノキや、広葉樹の分布)及び航空写真から得られる植生分布(竹)を用いて、各切土メッシュの端点における表土厚さt2を算出する。これにより、作業者が森林計画図や航空写真を判読しなくても、自動的に植生分布を得て、表土厚さや表土量を精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、ステップS20において、土地に植えられている樹木の種類を取得し、表土厚さテーブル41を参照して、当該土地の表土厚さt2を推定する。これにより、簡易に表土厚さを推定することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、二次元地質履歴データから特定される地滑り・表層崩壊箇所に基づいて不良土厚さt1を算定する(S16)。これにより、過去に地滑りや表層崩壊があった土地の地盤モデルを精度よく作成することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、地滑り・表層崩壊箇所において、植えられている樹木の種類から得られる表土厚さt2を不良土厚さt1から差し引いて、実際の不良土厚さt1’を算定する。これにより、不良土が表土に変化した場合であっても不良土厚さを精度よく算定することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、切土メッシュの不良土厚さt1に基づいて切土メッシュや切土ブロックから得られる不良土の量を算出する(S26、図14(a))。これにより、切土により発生する不良土の量を精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、地盤情報取得部20は、不良土厚さt1を算出する際に、露出した崩壊面に基づく円形(円弧)近似により、露出していない崩壊面を推定し、推定された露出していない崩壊面に基づいて、不良土厚さt1を算出する。これにより、精度よく不良土厚さt1を算出することができる。
また、本実施形態では、工事用道路計画部22は、計画領域内に植えられている樹木の種類に基づいて、工事用道路を敷設しない領域(軟弱地盤メッシュ)を特定し、該領域を除外した領域において工事用道路の敷設位置を計画する。これにより、工事用道路を地盤の固い適切な位置に敷設することができる。また、工事用道路計画部22は、地滑り・表層崩壊箇所(軟弱地盤メッシュ)を特定し、該領域を除外した領域において工事用道路の敷設位置を計画する。これにより、工事用道路を地盤の固い適切な位置に敷設することができる。
また、本実施形態では、工事用道路計画部22は、気象DB37に格納されている気象データに基づいて、計画領域内に設ける計画仮設調整池の範囲(調整池メッシュ)を特定し、調整池メッシュを除外した領域において工事用道路の敷設位置を計画する。これにより、工事用道路を適切な位置に敷設することができる。
また、本実施形態では、工事用道路計画部22は、作業者が入力した工事用道路を敷設しない領域(通行不可エリア)を除外した領域において工事用道路の敷設位置を計画するので、工事用道路を適切な位置に敷設することができる。
なお、上記実施形態では、ステップS10〜S28とステップS30〜S40の処理を連続的に行う場合について説明したが、これに限らず、ステップS10〜S28とステップS30〜S40は同時並行的に行うこととしてもよい。
なお、上記実施形態では、工事用道路計画部22は、地滑り・表層崩壊箇所が含まれるメッシュと、竹が植えられている土地を含むメッシュを軟弱地盤メッシュとする場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、軟弱地盤メッシュとして、その他の条件を満たすメッシュを含めることとしてもよい。例えば、過去における土地の利用履歴が水田である土地を含むメッシュを、軟弱地盤メッシュとして扱うこととしてもよい。
20 地盤情報取得部
22 工事用道路計画部
24 工事価格算定部
31 三次元地形DB
32 三次元設計DB
33 二次元地質履歴DB
34 二次元土地履歴DB
35 航空写真DB
36 地質DB
37 気象DB
38 単価DB
41 表土厚さテーブル
100 施工計画策定装置

Claims (13)

  1. 切土を行う切土領域の地盤情報を取得する地盤情報取得方法であって、
    前記切土領域内の植生データを取得し、
    前記植生データに基づいて前記切土領域内の表土の厚さ分布を推定する、
    処理をコンピュータが実行する地盤情報取得方法。
  2. 前記切土領域内の表土の厚さ分布に基づいて前記切土領域から得られる表土の量を推定する処理を前記コンピュータが実行する請求項1に記載の地盤情報取得方法。
  3. 前記植生データは、森林計画図から得られる植生分布データ及び航空写真から得られる植生分布データの少なくとも一方である請求項1又は2に記載の地盤情報取得方法。
  4. 前記切土領域内の表土の厚さ分布を推定する処理では、前記植生データから樹木の種類を取得し、樹木の種類と表土の厚さとを対応付けて格納する格納部を参照して、前記表土の厚さ分布を推定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の地盤情報取得方法。
  5. 前記切土領域の地質履歴データを取得し、
    前記地質履歴データに基づいて、前記切土領域内における地滑り又は表層崩壊の範囲を特定し、
    前記地滑り又は表層崩壊の範囲に基づいて前記切土領域内の不良土の厚さ分布を推定する、処理を前記コンピュータが実行する請求項1〜4のいずれか一項に記載の地盤情報取得方法。
  6. 前記不良土の厚さ分布を推定する処理では、前記植生データに基づいて推定される前記表土の厚さ分布に基づいて、前記不良土の厚さ分布を推定する、ことを特徴とする請求項5に記載の地盤情報取得方法。
  7. 切土を行う切土領域の地盤情報を取得する地盤情報取得方法であって、
    前記切土領域の地質履歴データを取得し、
    前記地質履歴データに基づいて、前記切土領域内における地滑り又は表層崩壊の範囲を特定し、
    前記地滑り又は表層崩壊の範囲に基づいて前記切土領域内の不良土の厚さ分布を推定する、
    処理をコンピュータが実行する地盤情報取得方法。
  8. 前記切土領域内の不良土の厚さ分布に基づいて前記切土領域から得られる不良土の量を推定する処理を前記コンピュータが実行する請求項5〜7のいずれか一項に記載の地盤情報取得方法。
  9. 前記切土領域内の不良土の厚さ分布を推定する処理では、前記地滑り又は表層崩壊の範囲のうち、露出した崩壊面に基づく円弧近似により、露出していない崩壊面を特定し、特定した崩壊面に基づいて、前記不良土の厚さ分布を推定する請求項5〜8のいずれか一項に記載の地盤情報取得方法。
  10. 所定領域内における工事用道路の敷設位置を計画する工事用道路計画方法であって、
    前記所定領域内の植生データを取得し、
    前記植生データに基づいて、前記工事用道路を敷設しない領域を特定し、
    前記敷設しない領域を除外した領域において前記工事用道路の敷設位置を計画する、
    処理をコンピュータが実行する工事用道路計画方法。
  11. 前記計画する処理では、降雨量予測データに基づいて、前記所定領域内に設ける調整池の範囲を特定し、前記調整池の範囲を除外した領域において前記工事用道路の敷設位置を計画する、請求項10に記載の工事用道路計画方法。
  12. 前記計画する処理では、前記所定領域内の地質履歴データに基づいて、前記所定領域内における地滑り又は表層崩壊の範囲を特定し、前記地滑り又は表層崩壊の範囲を除外した領域において前記工事用道路の敷設位置を計画する、請求項10又は11に記載の工事用道路計画方法。
  13. 前記工事用道路を敷設しない領域の入力を受け付け、
    前記計画する処理では、入力された領域を除外した領域において前記工事用道路の敷設位置を計画する、請求項10〜12のいずれか一項に記載の工事用道路計画方法。
JP2019211369A 2019-11-22 2019-11-22 地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法 Pending JP2021080801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019211369A JP2021080801A (ja) 2019-11-22 2019-11-22 地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019211369A JP2021080801A (ja) 2019-11-22 2019-11-22 地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021080801A true JP2021080801A (ja) 2021-05-27

Family

ID=75964426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019211369A Pending JP2021080801A (ja) 2019-11-22 2019-11-22 地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021080801A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4089694A1 (en) 2021-05-12 2022-11-16 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare earth sintered magnet and making method
WO2024033981A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 株式会社Earthbrain 工事用道路経路設計装置、工事用道路経路設計方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4089694A1 (en) 2021-05-12 2022-11-16 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rare earth sintered magnet and making method
WO2024033981A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 株式会社Earthbrain 工事用道路経路設計装置、工事用道路経路設計方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110285792B (zh) 一种无人机倾斜摄影精细格网土方计量方法
Haneberg et al. High-resolution lidar-based landslide hazard mapping and modeling, UCSF Parnassus Campus, San Francisco, USA
US10255384B2 (en) Agricultural drainage design based on soil modeling
US9904747B2 (en) Agricultural terrain forming based on soil modeling
WO2017170968A1 (ja) シミュレーションシステム及びシミュレーション方法
JP7170575B2 (ja) 地すべり面推定装置、及び地すべり面推定方法
CN111428306A (zh) 一种道路精细化设计方法
Yuferev et al. Degradation of landscapes in the south of the Privolzhsky Upland.
KR20130101622A (ko) 증강 현실 기반의 3 차원 디자인을 위한 디자인 평가용 모바일 장치, 디자인 평가 시스템 및 디자인 평가 방법
JP2021080801A (ja) 地盤情報取得方法及び工事用道路計画方法
Tanoli et al. 3D design modeling application in machine guidance system for earthwork operations
CN116090219A (zh) 一种矿区流域污染物迁移的gis风险管控系统及方法
Keim et al. Digital terrain modeling of small stream channels with a total-station theodolite
NO20121440A1 (no) Rotasjoner fra gradientretninger
Álvarez et al. Multi-temporal archaeological analyses of alluvial landscapes using the photogrammetric restitution of historical flights: a case study of Medellin (Badajoz, Spain)
Fadda et al. Developing rehabilitation design for the abandoned mine excavations in Central Sardinia, Italy
Calina et al. Study on Levelling Works Made for Drawing Tridimensional Models of Surface and Calculus of the Volume of Earthwork
Vichrová et al. Digital Terrain Model of the Second Military Survey–Part of the Military Training Area Brdy
CN110644563A (zh) 用于构建衬垫的系统和方法
KR20200065352A (ko) 드론을 활용한 선제적 건설사업관리 시스템 및 방법
CN110363850B (zh) 一种基于移动终端的三维地层信息可视化方法
Šilhavý et al. New automatic accuracy evaluation of altimetry data: DTM 5G compared with ZABAGED® altimetry
Dubois et al. Hydrogeological characterization and modelling of weathered karst aquifers. Applicability to dewatering operations in limestone quarries
Roub et al. Comparing a hydrodynamic model from fifth generation DTM data and a model from data modified by means of CroSolver tool
Tanoli et al. PAD Based 3D Earthwork BIM Design Module for Machine Guidance