JP2021080065A - ベルトコンベヤの自動調芯装置およびベルトコンベヤ - Google Patents

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Shigeru Yokoi
茂 横井
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尚喜 岡野
祥平 吉牟田
Shohei Yoshimuta
祥平 吉牟田
慶介 高取
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慶介 高取
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Abstract

【課題】単純な構造の少数の部品から構成でき、メンテナンス負担が小さく、効果的にコンベヤベルトの自動調芯を行うことが可能な自動調芯装置およびベルトコンベヤを提供する。【解決手段】自動調芯装置2は、ローラ8およびローラ8を下方から支持するガイド9を備え、ローラ8に接触するコンベヤベルト6の蛇行を調整する装置であって、ガイド9は、ローラ8と係合する板状部を有し、この板状部は、コンベヤベルト6の進行方向に対して左右に対となるように設けられており、ローラ8は、その両端部に略円柱形状のプーリを有し、これらプーリは、その外周面に、周方向に沿った溝をそれぞれ有しており、各プーリにおいて、上記溝が、ガイド9の板状部に隙間をあけて係合し、ローラ8の両端部それぞれが、ガイド9上で、コンベヤベルト6の進行方向に対して前後および水平方向に傾く方向に揺動する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンベヤベルトの蛇行を自動的に調整する自動調芯装置およびベルトコンベヤに関する。
ベルトコンベヤ装置におけるコンベヤベルトは、荷物搬送中において、設置環境、搬送物のコンベヤベルト上での配置、コンベヤベルト自体の癖などにより、特有の蛇行をすることがある。その対策として蛇行調整のために種々の改善策がとられている。
上記改善策の一つとして、自動的にコンベヤベルトの蛇行を調整する装置(以下、「自動調芯装置」という。)が一般的に利用されている。自動調芯装置としては、固定ガイドローラやガーダをキャリヤ側またはリターン側の側部へ設置することが従来から行われており、コンベヤベルトの耳部の損傷を防ぎ、コンベヤベルトの延命が図られている。
また、その他の自動調芯装置として、例えば、ローラを取り付けたフレームが自由に旋回可能な機構を採用した自動調芯装置や(例えば、特許文献1参照)、センサによりコンベヤベルトの蛇行を検知し、それに応じて電子制御でローラの揺動を行う自動調芯装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。特許文献1に記載の自動調芯装置は、コンベヤベルトが蛇行した際に、コンベヤベルトから受ける力に応じて、ローラの向きを変えることで調芯機能を発揮する。
上記のコンベヤベルトの蛇行調整を行う方式としては、キャリヤ側で行う方式とリターン側で行う方式が既に知られている。その他には駆動ローラの据付状態を調整する方法などもある。
しかし、キャリヤ側で蛇行調整を行う場合は、コンベヤベルト上の搬送物などの荷重のため、蛇行調整に大きな力が必要となる。そのため、小さな力でも蛇行調整ができるように、コンベヤベルトの張力が弱いリターン側で蛇行調整する方法が合理的であり、この方法を用いることが多かった。
特開2009−57205号公報 特開平9−235011号公報
上述のような種々の自動調芯装置が知られているが、上記特許文献を含め、一般に知られている自動調芯装置は、コンベヤベルトの蛇行を調整する際、特定の固定された回転中心を軸としてローラを旋回させる方式が採用されている。しかし、この方式は、ローラが蛇行したコンベヤベルトへ追従する際の自由度が低いため、コンベヤベルトが複雑に蛇行した場合などには、その動きにローラが十分に追従できず、自動調芯機能が発揮し難くなる場合がある。
また、センサと組み合わせた電子制御方式の自動調芯装置の場合、故障の際には修理に多くの費用と時間を要するため、メンテナンス負担が大きい。機械的構造による自動調芯装置であっても、部品点数が多い複雑な構造の装置を適用することで、電子制御方式と同等の自動調芯機能を得られるが、電子制御方式の自動調芯装置と同様に、故障の際のメンテナンス負担が大きい。一方、部品点数が少なく簡易構造のものは、メンテナンス負担が小さいものの、自動調芯機能が不十分であるという課題があった。
本発明は、このような問題に対処するためになされたものであり、単純な構造の少数の部品から構成でき、メンテナンス負担が小さく、効果的にコンベヤベルトの自動調芯を行うことが可能な自動調芯装置およびベルトコンベヤを提供することを目的とする。
本発明の自動調芯装置は、ローラおよび該ローラを下方から支持するガイドを備え、上記ローラに接触するコンベヤベルトの蛇行を調整する自動調芯装置であって、上記ガイドは、上記ローラと係合する板状部を有し、上記板状部は、上記コンベヤベルトの進行方向に対して左右に対となるように設けられており、上記ローラは、その両端部に略円柱形状のプーリを有し、これらプーリは、その外周面に、周方向に沿った溝をそれぞれ有しており、上記各プーリにおいて、上記溝が、上記ガイドの上記板状部に隙間をあけて係合し、上記ローラの両端部それぞれが、上記ガイド上で、上記コンベヤベルトの進行方向に対して前後および水平方向に傾く方向に揺動することを特徴とする。
本発明において、「コンベヤベルトの進行方向」とは、コンベヤ架台の長軸方向と平行な方向であって、蛇行の無い正常な状態のコンベヤベルトが、ローラ上を進行する方向を意味する。また、「溝」とは、プーリの外周面から径方向内側に凹んだ凹部であり、幅方向の両側が閉じた形状の他、片側が閉じた形状も含む。
上記溝の幅の上記板状部の幅に対する比率が、1よりも大きく5よりも小さいことを特徴とする。
上記ローラと係合する上記板状部の面が、下側に湾曲した曲面であり、上記曲面の曲率半径は、上記ローラの回転軸に対する上記溝の半径よりも大きく、上記ローラの両端部それぞれが、上記コンベヤベルトの進行方向に対して前後、水平、および上下方向に傾く方向に揺動することを特徴とする。
本発明のベルトコンベヤは、上記コンベヤベルトと、上記コンベヤベルトを支持するコンベヤ架台と、上記コンベヤベルトの蛇行を調整する自動調芯装置とを備えたベルトコンベヤであり、上記自動調芯装置が本発明の自動調芯装置であることを特徴とする。
本発明の自動調芯装置は、ローラおよびローラを下方から支持するガイドを備え、ローラに接触するコンベヤベルトの蛇行を調整する装置であって、ガイドは、ローラと係合する板状部を有し、板状部は、コンベヤベルトの進行方向に対して左右に対となるように設けられており、ローラは、その両端部に略円柱形状のプーリを有し、これらプーリは、その外周面に、周方向に沿った溝をそれぞれ有しており、各プーリにおいて、溝が、ガイドの板状部に隙間をあけて係合し、ローラの両端部それぞれが、ガイド上で、コンベヤベルトの進行方向に対して前後および水平方向に傾く方向に揺動するので、既存の自動調芯装置よりもローラの動きの自由度が高く、コンベヤベルトの動きに追従することができ、優れた調芯機能を発揮することができる。また、本自動調芯装置は、単純な構造の少数の部品から構成されるため、故障の際のメンテナンス負担が小さく、生産性向上にも寄与する。
溝の幅の上記板状部の幅に対する比率が、1よりも大きく5よりも小さくなるようにすることで、ローラがコンベヤベルトの進行方向に対して直交した状態からより自由に傾くことができるとともに、ローラの傾きが一定範囲を超えないようにその動きを制限できる。これにより、コンベヤベルトの蛇行調整が適切に行われる。
ローラと係合する板状部の面が、下側に湾曲した曲面(揺動面)であり、曲面の曲率半径は、ローラの回転軸に対する溝の半径よりも大きく、ローラの両端部それぞれが、コンベヤベルトの進行方向に対して前後、水平、および上下方向に傾く方向に揺動することで、ローラの動きの自由度およびコンベヤベルトへの追従性がさらに高まり、自動調芯機能が向上する。
この場合、揺動面が下側に湾曲した曲面であるので、ローラは、その両端部が各ガイドの揺動面の最低部に当接しているときのローラ位置(以下、「定常位置」という)へ自動的に復帰しやすくなる。それにより、ローラは、コンベヤベルトへ与える軌道修正の力が増す。
本発明のベルトコンベヤは、コンベヤベルトと、コンベヤベルトを支持するコンベヤ架台と、上記単純な構造の少数の部品から構成される自動調芯装置とを備えるので、装置導入コストおよびメンテナンスコストを低減することができる。
本発明の自動調芯装置が設置されたベルトコンベヤの側面図である。 自動調芯装置が設置されたベルトコンベヤの平面図である。 自動調芯装置の平面図および断面図である。 自動調芯装置の係合部の側面図および断面図である。 図4(a)におけるB矢視図である。 ローラが傾いた状態を示す平面図である。 ローラ本体と両側のプーリの回転方向を示す平面図である。 2種類の自動調芯装置の平面図である。 片ツバ形状のプーリおよび脱落防止プレート付きガイドの側面図である。 種々の形状のガイドを適用した自動調芯装置の側面図である。
本発明の自動調芯装置を備えたベルトコンベヤの一実施形態を図1および図2により説明する。
図1はベルトコンベヤをコンベヤ架台の長軸方向に対し横から見た側面図である。また、図2は上記ベルトコンベヤを上方から見た平面図である。
図1に示すように、ベルトコンベヤ1は、自動調芯装置2と、コンベヤ架台3と、コンベヤベルト6とを備えている。さらに、ベルトコンベヤ1は、コンベヤベルト6を駆動する駆動ローラ4と、コンベヤベルト6を搬送面の裏側から支持する複数の搬送ローラ5と、コンベヤ架台3を支える脚部7とを備えている。
自動調芯装置2は、ローラ8および該ローラを下方から支持するガイド9から構成される。自動調芯装置2は、物品がコンベヤベルト6に載って移動する搬送面の下方(リターン側)に設置され、コンベヤベルト6に物品からの荷重が掛かっていない状態で、コンベヤベルト6の蛇行を調整する。コンベヤベルト6は、コンベヤ架台3の長軸方向の一方の端部に設置された駆動ローラ4と、他方の端部に設置され、コンベヤベルト6の流れに従って回転する従動ローラ(図示省略)の間に架け渡された無端状のベルトである。コンベヤベルト6の素材は、樹脂、金属、またはこれらの複合素材から選択することができる。
駆動ローラ4および従動ローラのコンベヤ架台における設置場所は、コンベヤ架台3の長軸方向の端部に限られず、両端部の間に設置してもよい。
駆動ローラ4は、外部に設けたモータからの動力をチェーンなどで伝達して回転させる方式でもよく、駆動ローラ自身の内部に設けられたモータにより回転させる方式でもよい。
図2に示すように、ローラ軸方向両側に対設された対をなすコンベヤ架台3は、回転自在の搬送ローラ5、コンベヤベルト6へ回転力を伝達する駆動ローラ4、リターン側のローラ8により橋架支承されている。また、図2に示していないが、従動ローラも同様に、コンベヤ架台3を橋架支承している。
各ローラは、コンベヤ架台3の長軸方向に対して直交した状態で横架される。また、各ローラは、ローラのコンベヤベルト6に接触する面が水平になるよう横架される。
上述のように各ローラをコンベヤ架台3に設置することで、コンベヤベルト6がコンベヤ架台3の長軸方向に沿って真直ぐに流れるため、装置に起因するコンベヤベルト6の蛇行が抑制される。
図3(a)は、コンベヤ架台3に設置された自動調芯装置2を、上方から見た平面図である。自動調芯装置2の構成部材であるガイド9は、ローラ軸方向両側に対設された対をなすコンベヤ架台3に、対向するように対をなして設置される。ガイド9は、コンベヤ架台3の下部へ、固定具10を用いて設置される。ローラ8は、その軸方向両側の端部が対となるガイド9の上に支持される。
図3(b)は、図3(a)におけるA−A’断面図である。
コンベヤ架台3は、ローラ軸方向両側に対設され、ローラ8の軸方向両側の端部よりも外側に位置することで、ローラ8が大きく揺動した場合に、ガイド9から外れて、落下することを防止する役割も果たす。コンベヤ架台3とガイド9を固定する固定具10には、種々の長さのボルトを用いることができる。図3(b)に示すように、コンベヤ架台3とガイド9は、離れた状態で固定されてもよく、それぞれを接触させた状態で固定されてもよい。また、固定具10は、コンベヤ架台3とガイド9を固定することができればよく、ボルトで直接固定する方法に限られず、両部材を挟んで固定する形状の固定具であってもよい。
図4には、自動調芯装置におけるローラ8とガイド9の係合部を示す。
図4(a)は、コンベヤベルトの進行方向に向かって、係合部の一方を見た図である。
ガイド9は、ローラ8と係合する板状部9a、および、コンベヤ架台に取り付けられる取り付け部9bからなる。ローラ8の軸方向において、板状部9aは一定の幅w2を有している。
図4(a)に示すように、ローラ8は、コンベヤベルトに接触するローラ本体81と、板状部9aと係合する略円柱形状のプーリ82から構成されている。プーリ82の外周面には、板状部9aと係合させるために、周方向に沿った断面矩形の溝82cが設けられている。ここで、プーリ82は、溝82cと、溝82cよりもローラ本体側の内側平板部82aと、溝82cを挟んで反対側の外側平板部82bとから構成される。また、溝82cは、ローラ8の軸方向において、一定の幅w1を有している。ここで、ローラ8は、プーリ82の溝82cが板状部9aに隙間をあけて嵌め合わされる形で係合して、ガイド9上に支持される。
溝82cの幅w1の、板状部9aの幅w2に対する比率w1/w2は、1よりも大きく5よりも小さいことが好ましい。比率w1/w2が1よりも大きいと、ガイド9の板状部9aが溝82cとの間に隙間をあけて係合し、ローラ8を支持することができる。これにより、コンベヤベルトの進行方向に対してローラ8が前後および水平方向に傾くことができ、自動調芯機能が発現される。
一方、比率w1/w2があまりに大きく、ローラ8の傾きが適正範囲を超えて過大となった場合、ローラ8が落下するおそれがある。そのため、ローラ8とガイド9の係合部において、ローラ8が一定以上傾かないよう、ローラ8の動きを制限することが好ましい。比率w1/w2の値が5よりも大きい場合、コンベヤベルト6の蛇行によりローラ8はガイド9から脱落する程度まで大きく傾くおそれがある。このような理由から、比率w1/w2を1よりも大きく5よりも小さい値とすることで、ローラが、一定以上傾かないように動きを制限でき、ガイド9からの脱落も抑制できる。
ガイド9は、一定の厚みの板状部材から構成され、ローラ8を保持するために必要な強度を確保する観点から、w2は5〜50mmの厚みであることが好ましい。また、ガイド9は、複数の板状部材を結合させたものでもよい。複数の板状部材を結合させる方法としては、溶接や、接着剤による接着、ボルトやナットなどの固定具での固定、などの方法を自由に選択することができる。本実施形態では、コンベヤ架台への固定のため、ガイドはその取り付け部に2つの固定用の取付孔が設けられているが、取付孔は1または2か所以上の複数でもよく、揺動面がある板状部に設けられていてもよい。ガイドの材質としては、ステンレス板、アルミ板、メッキ付鋼鈑などが挙げられる。
また、プーリと接して摺動するガイドの揺動面には、摺動性を付与するために、ポリアセタール被膜、ポリアミド被膜、ポリテトラフルオロエチレン被膜などの摺動層や、ダイヤモンドライクカーボンなどの保護層を形成してもよい。
図4(b)は、図4(a)におけるローラ軸での断面図である。ローラ本体81には回転用の転がり軸受84が設置され、また、プーリ82には回転用の転がり軸受85が設置されている。各転がり軸受84、85の軸受孔には、ローラ軸83が挿入されている。この構造により、ローラ本体81とプーリ82は、ローラ軸83を介して互いに連結されるとともに、それぞれが独立して回転することができる。なお、ローラ軸83自体は回転しないが、ローラ軸83の中心軸はローラ8の回転軸と一致する。
図5は、自動調芯装置2の係合部を、ローラ8の回転軸方向に向かって見た図である(図4(a)でのB矢視図)。板状部9aの上部の端面は、下側へ一定の曲率半径で湾曲した曲面(揺動面9c)であり、揺動面9cが溝82cの底面と当接することで、ローラ8が支持される。
この構成とすることにより、ローラ8の軸方向の両端に存するプーリ82は、それぞれが独立してガイド9の板状部9a上を揺動可能となる。そして、ローラ8は、コンベヤベルトが蛇行した場合には、コンベヤベルトから受ける力に応じて、その向きを自在に変えることができる。
なお、揺動面9cは、複数の曲率半径を有する曲面を連続的に接続して形成されていてもよい。コンベヤ架台に取り付けられる一対のガイド9はそれぞれ、ローラ8の両端のプーリ82が各揺動面9cの最低部に位置する際に、ローラ8がコンベヤベルトの進行方向に直交した定常位置となるように、コンベヤ架台に設置されている。
ここで、揺動面の最低部と最高部の高低差hと、プーリ82の円周状の溝82cの直径dの値の比率h/dは0よりも大きいことが好ましい。揺動面の高低差があることで、コンベヤベルトの進行方向に対するローラの上下方向への自由可動と定常位置への復帰が促進される。比率h/dはローラ両端部の定常位置への復帰およびローラ端部の自由可動の観点から、0.2よりも大きく5よりも小さい範囲内であることがさらに好ましい。 比率h/dが0.2よりも小さいと、ローラが定常位置へ自動的に復帰する機能(以下、「自動復帰機能」という)が促進されにくく、5よりも大きいと、ガイドからのローラ脱落防止の目的に対して、ガイドの大きさが過剰となるおそれがある。
図5において、ガイド9の揺動面9cの曲率半径Rは、ローラ8の回転軸に対する溝82cの半径rよりも大きい。揺動面9cの曲率半径Rが、ローラ8の回転軸に対する溝82cの半径の値rと同じ場合、ローラ8の溝82cは、ガイド9の揺動面に完全に嵌合するため、揺動することができない。
上述のように、ガイド9の揺動面9cの曲率半径Rを、ローラ8の回転軸に対する溝82cの半径rよりも大きくするとともに、ローラ8を、溝82cが板状部9aに隙間をあけて嵌め合わされる形で係合する構成とすることで、ガイド9と係合しているローラ8の両端部それぞれが、コンベヤベルトの進行方向に対して前後、水平、および上下方向に傾く方向に自由に揺動することができる。
それにより、蛇行したコンベヤベルトから受ける力に応じて、ローラ8はその向きを自在に変化することができ、ローラ8の定常位置への自動復帰機能も寄与することで、本発明の自動調芯装置2は、優れた自動調芯機能を発揮することができる。なお、揺動面が複数の曲率半径を有する曲面からなる場合、揺動面の曲率半径Rは、該揺動面の最大の曲率半径をさす。
また、揺動面9cの曲率半径Rが、溝82cの半径の値rに対して非常に大きく、揺動面9cが略平面となる場合、ローラ8が定常位置へ復帰する機能が促進されず、自動調芯機能の発揮が不十分となりやすい。この理由により、揺動面9cの曲率半径Rは、ローラの回転軸に対する溝の半径rよりも大きく、ローラ8が自重により定常位置へ自動的に復帰できる程度の曲率であることが好ましい。具体的には、曲率半径Rは、r<R<10rの関係を満たすことが好ましい。
コンベヤベルトが蛇行し、コンベヤベルトからの力を受けてローラ8が向きを変えた際の自動調芯装置を図6に示す。図6(a)は、コンベヤベルト(図示省略)が左側に蛇行した場合に、自動調芯装置2のローラ8がコンベヤベルト進行方向(X方向)に対して前後に傾いた図である。この傾きにより、コンベヤベルトの片寄りが右側へ調整されていき、コンベヤベルトがローラ8に及ぼす力が低下していくことで、ローラ8がコンベヤ架台3の長軸方向に直交した定常位置へ戻る。その結果、コンベヤベルトの蛇行は調整される。
また、図6(b)は、コンベヤベルトが右側に蛇行した場合に、自動調芯装置2のローラ8がコンベヤベルト進行方向に対して前後および上下に傾いた図である。図6(b)の場合は、ローラ8のプーリの一方(図6(b)左側)が揺動面をせり上がることで、上下に傾いている。この場合も、最終的に、ローラ8が定常位置へ戻ることで、コンベヤベルトの蛇行が調整される。前後に加えて上下方向への自由度があるとともに、プーリが揺動面をせり上がるほどに定常位置へ戻る力が増すため、優れた調芯機能を発揮することができる。
図7は、コンベヤベルト6が蛇行し、コンベヤベルト6からの力を受けてローラ8が向きを変えた際のローラ本体81と両側のプーリ82のそれぞれの回転方向を示した図である。図7(a)は、リターン側のコンベヤベルト6を上方から見た図であり、図7(b)は、図7(a)におけるC矢視図であり、図7(c)は、図7(a)におけるD矢視図である。
図7において、Daはローラ本体81の回転方向を示し、Dbは右側のプーリ82の回転方向を示し、Dcは左側のプーリ82の回転方向を示す。なお、ローラ本体81の回転方向Daは、コンベヤベルト6の進行方向Xと順行する方向である。
図7(a)の状態では、右側のプーリ82が、コンベヤベルト6の蛇行により進行方向Xの前方側に引っ張られることで、ローラ8が傾いている。この場合、各プーリの回転方向は互いに異なる向きとなる。具体的には、右側のプーリ82の回転方向Dbは、ローラ本体81の回転方向Daと同じ向きであり(図7(c)参照)、左側のプーリ82の回転方向Dcは、ローラ本体81の回転方向Daと逆向きである(図7(b)参照)。
このように、ローラ本体81とプーリ82を独立して回転させることにより、プーリ82はローラ本体81の回転による遠心力を受けずに動作することができる。
図8(a)は、コンベヤベルト6の幅Laに対して、対設するコンベヤ架台3の間の寸法Lbが狭く、自動調芯装置2の設置が比較的困難な場合のベルトコンベヤの構成を示す。このような構成では、蛇行調整によるローラ8の傾きで、プーリ82がコンベヤ架台3に接触してしまい、充分な性能を発揮できないおそれがある。
このような対処として、図8(b)には、自動調芯装置のローラとして片ツバ形状のプーリ82’を有するローラ8を示す。プーリ82’は、略円柱形状であり、板状部と係合する。図8(b)に示すように、片ツバ形状のプーリ82’には、外側平板部82b(図8(a)参照)が設けられていない。このように、コンベヤ架台3に接触する側の外側平板部を無くすことにより、ローラ8が充分に傾斜をしても、コンベヤ架台3に接触することを回避できる。これにより、設置可能なコンベヤを増やすことが可能となる。
続いて、図9を参照して、図8(b)の形態の各部について説明する。
図9(a)に示すように、プーリ82’の外周面には、板状部と係合させるために、周方向に沿った溝82cが設けられている。プーリ82’は、内側平板部82aおよび溝82cから構成される。また、溝82cはローラ8の軸方向において、一定の幅w1を有している。
一方で、片ツバ形状のプーリは、両ツバ形状、つまり、外側平板部および内側平板部に挟まれた溝を有するプーリに比べて、ローラの脱落がおこりやすい。そのため、ガイドの板状部9aに、図9(b)および(c)に示す脱落防止プレート9dを設置してもよい。なお、図9(c)は、図9(b)のE矢視図である。
図9(c)に示すように、ガイド部の揺動面9cの周方向両端には、脱落防止プレート9dが設けられている。所定の厚みを有する脱落防止プレート9dを設けることで、揺動面9cの周方向両端の厚みが、板状部の幅w2よりもさらに肉厚となり、ローラの脱落を防ぐことができる。
ガイドの板状部の形状としては、図10に示すように種々の形状を選択することができる。上述の一実施形態に対応する図10(a)の形状の他、例えば、ガイドの板状部の揺動面両端部よりも外側の形状を、上方の垂直方向に直線的に切り立った形状(図10(b))としてもよく、揺動面中央部の曲率半径よりもさらに小さい急峻な傾きを有する曲面形状(図10(c))としてもよい。また、板状部の形状は、ローラがコンベヤベルトにより力を受ける側であるコンベヤベルトの進行方向の下流側を上流側よりも高くするなど、非対称形状であってもよい(図10(d))。種々のガイドの形状を選択することで、ローラのガイドからの脱落防止や、定常位置への自動復帰機能の調整を行うことができる。なお、図10では、両ツバ形状のプーリを有するローラを示したが、片ツバ形状のプーリを有するローラでも種々のガイドの形状を選択できる。
本発明は、上述の実施形態に限られず、以下に例示する構成であってもよい。
ガイド9の板状部と係合させるためのローラの端部の溝は、上述の溝を有するプーリとローラ本体を固定した実施形態に限られない。例えば、プーリをローラ一体の構成(ローラ自体の端部をプーリとする)とし、ローラ自体の端部に溝を設ける構成であってもよい。
ローラ8の端部の溝の形状は、ガイドの板状部に隙間を空けて係合し、ローラの両端部が揺動できるような形状であればよく、矩形に限られない。例えば、半円状や三角形、台形などの形状に窪んでいてもよい。ただし、溝が矩形以外の場合は、ガイドとの係合部において、ローラの溝が揺動面に対して摺動したり、ガイドの板状部の長軸方向に対して傾いたりした場合に、ローラの動きが不安定になるおそれがあるため、この溝の形状は矩形が好ましい。
ローラ本体およびプーリの材質としては、金属、樹脂などを用いることができる。機械的強度に優れ、かつ防錆性などにも優れることからステンレスまたはメッキ付の鋼材などを用いることが好ましい。
コンベヤベルトに接するローラ本体の表面には、樹脂、金属、金属酸化物などの素材を適用することができ、蒸着、メッキ処理、塗装、焼付けなどの処理を行ってもよい。
ガイドの揺動面と接して摺動するプーリやローラ端部表面には、摺動性を付与するために、ポリアセタール被膜、ポリアミド被膜、ポリテトラフルオロエチレ被膜などの樹脂層や、ダイヤモンドライクカーボンなどの保護層を設けてもよい。
通常、自動調芯装置は、ベルトコンベヤの構成装置の中でも、複雑かつ多くの部品が必要となる高価な装置である。それに対し、本発明の自動調芯装置を備えたベルトコンベヤは、少ない部品点数で簡易な構造の自動調芯装置を有することから、装置導入コストやメンテナンスコストの低減に寄与することができる。
本発明のベルトコンベヤの自動調芯装置は、優れた自動調芯性能を有するとともに、単純な構造の少数の部品から構成されることにより、メンテナンス負担が小さく、種々のベルトコンベヤへ適用することができる。
1 ベルトコンベヤ
2 自動調芯装置
3 コンベヤ架台
4 駆動ローラ
5 搬送ローラ
6 コンベヤベルト
7 脚部
8 ローラ
81 ローラ本体
82 プーリ
82a 内側平板部
82b 外側平板部
82c 溝
82’ プーリ
83 ローラ軸
84 転がり軸受
85 転がり軸受
9 ガイド
9a 板状部
9b 取り付け部
9c 揺動面
9d 脱落防止プレート
10 固定具

Claims (4)

  1. ローラおよび前記ローラを下方から支持するガイドを備え、前記ローラに接触するコンベヤベルトの蛇行を調整する自動調芯装置であって、
    前記ガイドは、前記ローラと係合する板状部を有し、前記板状部は、前記コンベヤベルトの進行方向に対して左右に対となるように設けられており、
    前記ローラは、その両端部に略円柱形状のプーリを有し、これらプーリは、その外周面に、周方向に沿った溝をそれぞれ有しており、
    前記各プーリにおいて、前記溝が、前記ガイドの前記板状部に隙間をあけて係合し、
    前記ローラの両端部それぞれが、前記ガイド上で、前記コンベヤベルトの進行方向に対して前後および水平方向に傾く方向に揺動することを特徴とするベルトコンベヤの自動調芯装置。
  2. 前記溝の幅の前記板状部の幅に対する比率が、1よりも大きく5よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のベルトコンベヤの自動調芯装置。
  3. 前記ローラと係合する前記板状部の面が、下側に湾曲した曲面であり、
    前記曲面の曲率半径は、前記ローラの回転軸に対する前記溝の半径よりも大きく、
    前記ローラの両端部それぞれが、前記コンベヤベルトの進行方向に対して前後、水平、および上下方向に傾く方向に揺動することを特徴とする請求項1または請求項2記載のベルトコンベヤの自動調芯装置。
  4. 前記コンベヤベルトと、該コンベヤベルトを支持するコンベヤ架台と、前記コンベヤベルトの蛇行を調整する自動調芯装置とを備えたベルトコンベヤであって、
    前記自動調芯装置が、請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の自動調芯装置であることを特徴とするベルトコンベヤ。
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