JP2021078339A - エアロゾル吸引器用の電源ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】表皮効果に起因するAC導線の発熱を抑制できるエアロゾル吸引器用の電源ユニットを提供する。【解決手段】エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷21に対して電力を供給可能な電源12と、電源12の充電を制御可能な充電器13と、を備えるエアロゾル吸引器1用の電源ユニット10であって、電源ユニット10は、非接触で電力を受電可能な受電コイル43と、交流電力を直流電力に変換する整流器44と、受電コイル43と整流器44とを接続するAC導線48と、整流器44と充電器13とを接続し、且つ、AC導線48以上の長さを持つDC導線49と、をさらに備える。【選択図】図5

Description

本発明は、エアロゾル吸引器用の電源ユニットに関する。
非接触充電が可能なエアロゾル吸引器やエアロゾル吸引器用の電源ユニットが知られている(特許文献1〜6)。例えば、特許文献1には、非接触で電力を受電可能な受電コイルを筐体下部に配置すること、充電可能な電源を包囲するように受電コイルを配置すること、受電コイルを複数個配置すること、受電コイルを湾曲させて配置すること、などの受電コイルの配置例が数多く開示されている。
また、特許文献2には、送電コイルが配置された携帯型充電装置や、送電コイルと受電コイルとの位置合わせのために錘を備えたエアロゾル吸引器が開示されている。
米国特許第9901117号明細書 米国特許出願公開第2015/0333561号明細書 特許第5767342号公報 特許第6326188号公報 特開2018−126355号公報 特表2019−510469号公報
非接触充電が可能なエアロゾル吸引器やエアロゾル吸引器用の電源ユニットでは、非接触で受電した交流が流れるAC導線において、表皮効果に起因する発熱が発生し、回路素子に影響を与える虞がある。そのため、AC導線の発熱を抑制することが望まれる。なお、表皮効果とは、高周波を導体に流した場合に、導体表面に電流が偏ることで見かけ上の抵抗値が増大してしまう現象をいう。
本発明の目的は、表皮効果に起因するAC導線の発熱を抑制できるエアロゾル吸引器用の電源ユニットを提供することにある。
第1発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
前記電源、前記受電コイル、前記充電器、及び前記変換器を収容する筐体と、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイル、前記変換器、及び前記充電器は、前記電源の充電時に、前記電源より鉛直方向の上方に配置される。
第2発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
前記電源、前記受電コイル、前記充電器、及び前記変換器を収容する筐体と、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記充電器は、前記電源の充電時に前記電源より鉛直方向の上方に配置され、
前記受電コイル及び前記変換器は、前記電源の充電時に前記電源より前記鉛直方向の下方に配置される。
第3発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
前記受電コイルを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられ、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールドと、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が縦向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記筐体は、前記電源の充電時に、鉛直方向の下方から順に、前記受電コイル、前記シールド、前記変換器、及び前記電源を収容する。
第4発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
前記受電コイルを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられ、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールドと、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が横向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記シールドは、前記受電コイルの受電効率が最大になるように前記筐体が横向きに置かれた状態と、前記筐体を該状態からローリング方向に回転させた全ての角度において、前記回路素子を磁場から保護、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減するように構成される。
本発明によれば、表皮効果に起因するAC導線の発熱を抑制できる。
本発明の一実施形態の電源ユニットが装着されたエアロゾル吸引器の斜視図である。 図1のエアロゾル吸引器における電源ユニットの斜視図である。 図1のエアロゾル吸引器の断面図である。 図1のエアロゾル吸引器における電源ユニットの要部構成を示すブロック図である。 図1のエアロゾル吸引器における電源ユニットの回路構成を示す模式図である。 図1のエアロゾル吸引器における電源ユニットの非接触充電の様子を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のエアロゾル吸引器の断面図である。 図7のエアロゾル吸引器における電源ユニットの非接触充電の様子を模式的に示す斜視図である。 本発明の第3実施形態のエアロゾル吸引器の断面図である。 図9のエアロゾル吸引器における電源ユニットの非接触充電の様子を模式的に示す斜視図である。 本発明の第4実施形態のエアロゾル吸引器における電源ユニットの回路構成を示す模式図である。
以下、本発明の各実施形態のエアロゾル吸引器用の電源ユニット及びエアロゾル吸引器について説明する。
(エアロゾル吸引器)
エアロゾル吸引器1は、燃焼を伴わずに香味を吸引するための器具であり、所定方向(以下、長手方向Aと呼ぶ)に沿って延びる棒形状を有する。エアロゾル吸引器1は、図1に示すように、長手方向Aに沿って電源ユニット10と、第1カートリッジ20と、第2カートリッジ30と、がこの順に設けられている。第1カートリッジ20は、電源ユニット10に対して着脱可能であり、第2カートリッジ30は、第1カートリッジ20に対して着脱可能である。言い換えると、第1カートリッジ20及び第2カートリッジ30は、それぞれ交換可能である。
<第1実施形態>
(電源ユニット)
第1実施形態の電源ユニット10は、図2及び図3に示すように、円筒状の電源ユニットケース11の内部に電源12、充電器13、制御部50、各種センサ等を収容する。
電源ユニットケース11の長手方向Aの一端側(第1カートリッジ20側)に位置するトップ部11aには、放電端子41が設けられる。放電端子41は、トップ部11aの上面から第1カートリッジ20に向かって突出するように設けられ、第1カートリッジ20の負荷21と電気的に接続可能に構成される。
また、トップ部11aの上面には、放電端子41の近傍に、第1カートリッジ20の負荷21に空気を供給する空気供給部42が設けられている。
電源ユニットケース11の長手方向Aの他端側(第1カートリッジ20と反対側)に位置するボトム部11bには、外部電源(不図示)と非接触で電源12を充電するための受電コイル43と、受電コイル43が受電した交流電力を直流電力に変換する整流器44とが収容されている。非接触による電力伝送(Wireless Power Transfer)の方式は、電磁誘導方式でもよいし、磁気共鳴方式でもよく、電磁誘導方式と磁気共鳴方式を組合せたものでもよく、他の方式でもよい。いずれの方式の非接触による電力伝送であっても、電源ユニットケース11は、外部電源と物理的に接触してもよいし、接触しなくてもよい。また、本明細書においては、非接触による電力伝送は、無接点による電力伝送と同義なものとして扱う。
また、電源ユニットケース11のトップ部11aの側面には、ユーザが操作可能な操作部14が設けられる。操作部14は、ボタン式のスイッチ、タッチパネル等から構成され、ユーザの使用意思を反映して制御部50及び各種センサを起動/遮断する際等に利用される。
電源12は、充電可能な二次電池であり、好ましくは、リチウムイオン二次電池である。充電器13は、整流器44から電源12へ入力される充電電力を制御する。充電器13は、DC−DCコンバータ、電圧計、電流計、プロセッサ等を含む充電ICを用いて構成される。
制御部50は、図4に示すように、充電器13、操作部14、パフ(吸気)動作を検出する吸気センサ15、電源12の電圧を測定する電圧センサ16、温度を検出する温度センサ17等の各種センサ装置、及びパフ動作の回数又は負荷21への通電時間等を記憶するメモリー18に接続され、エアロゾル吸引器1の各種の制御を行う。吸気センサ15は、コンデンサマイクロフォンや圧力センサ等から構成されていてもよい。制御部50は、具体的にはプロセッサ(MCU:マイクロコントローラユニット)である。このプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路である。
(第1カートリッジ)
第1カートリッジ20は、図3に示すように、円筒状のカートリッジケース27の内部に、エアロゾル源22を貯留するリザーバ23と、エアロゾル源22を霧化する電気的な負荷21と、リザーバ23から負荷21へエアロゾル源を引き込むウィック24と、エアロゾル源22が霧化されることで発生したエアロゾルが第2カートリッジ30に向かって流れるエアロゾル流路25と、第2カートリッジ30の一部を収容するエンドキャップ26と、を備える。
リザーバ23は、エアロゾル流路25の周囲を囲むように区画形成され、エアロゾル源22を貯留する。リザーバ23には、樹脂ウェブや綿等の多孔体が収容され、且つ、エアロゾル源22が多孔体に含浸されていてもよい。リザーバ23には、樹脂ウェブ又は綿状の多孔質体が収容されず、エアロゾル源22のみが貯留されていてもよい。エアロゾル源22は、グリセリン、プロピレングリコール、水などの液体を含む。
ウィック24は、リザーバ23から毛管現象を利用してエアロゾル源22を負荷21へ引き込む液保持部材であって、例えば、ガラス繊維や多孔質セラミックなどによって構成される。
負荷21は、電源12から放電端子41を介して供給される電力によって燃焼を伴わずにエアロゾル源22を霧化する。負荷21は、所定ピッチで巻き回される電熱線(コイル)によって構成されている。なお、負荷21は、エアロゾル源22を霧化してエアロゾルを発生可能な素子であればよく、例えば、発熱素子、又は超音波発生器である。発熱素子としては、発熱抵抗体、セラミックヒータ、及び誘導加熱式のヒータ等が挙げられる。
エアロゾル流路25は、負荷21の下流側であって、電源ユニット10の中心線L上に設けられる。
エンドキャップ26は、第2カートリッジ30の一部を収容するカートリッジ収容部26aと、エアロゾル流路25とカートリッジ収容部26aとを連通させる連通路26bと、を備える。
(第2カートリッジ)
第2カートリッジ30は、香味源31を貯留する。第2カートリッジ30は、第1カートリッジ20のエンドキャップ26に設けられたカートリッジ収容部26aに着脱可能に収容される。第2カートリッジ30は、第1カートリッジ20側とは反対側の端部が、ユーザの吸口32となっている。なお、吸口32は、第2カートリッジ30と一体不可分に構成される場合に限らず、第2カートリッジ30と着脱可能に構成されてもよい。このように吸口32を電源ユニット10と第1カートリッジ20とは別体に構成することで、吸口32を衛生的に保つことができる。
第2カートリッジ30は、負荷21によってエアロゾル源22が霧化されることで発生したエアロゾルを香味源31に通すことによってエアロゾルに香味を付与する。香味源31を構成する原料片としては、刻みたばこ、たばこ原料を粒状に成形した成形体を用いることができる。香味源31は、たばこ以外の植物(例えば、ミント、漢方、ハーブ等)によって構成されてもよい。香味源31には、メントールなどの香料が付与されていてもよい。
本実施形態のエアロゾル吸引器1では、エアロゾル源22と香味源31と負荷21とによって、香味が付加されたエアロゾルを発生させることができる。つまり、エアロゾル源22と香味源31は、エアロゾルを発生させるエアロゾル生成源と言うことができる。
エアロゾル吸引器1に用いられるエアロゾル生成源の構成は、エアロゾル源22と香味源31とが別体になっている構成の他、エアロゾル源22と香味源31とが一体的に形成されている構成、香味源31が省略されて香味源31に含まれ得る物質がエアロゾル源22に付加された構成、香味源31の代わりに薬剤や漢方等がエアロゾル源22に付加された構成等であってもよい。
このように構成されたエアロゾル吸引器1では、図3中、矢印Bで示すように、電源ユニットケース11に設けられた空気取込口(不図示)から流入した空気が、空気供給部42から第1カートリッジ20の負荷21付近を通過する。負荷21は、ウィック24によってリザーバ23から引き込まれた又は移動させられたエアロゾル源22を霧化する。霧化されて発生したエアロゾルは、空気取込口から流入した空気と共にエアロゾル流路25を流れ、連通路26bを介して第2カートリッジ30に供給される。第2カートリッジ30に供給されたエアロゾルは、香味源31を通過することで香味が付与され、吸口32に供給される。
また、エアロゾル吸引器1には、各種情報を報知する報知部45が設けられている。報知部45は、発光素子によって構成されていてもよく、振動素子によって構成されていてもよく、音出力素子によって構成されていてもよい。また、報知部45は、発光素子、振動素子及び音出力素子のうち、2以上の素子の組合せであってもよい。報知部45は、電源ユニット10、第1カートリッジ20、及び第2カートリッジ30のいずれに設けられてもよいが、電源12からの導線を短くするため電源ユニット10に設けられることが好ましい。例えば、操作部14の周囲が透光性を有し、LED等の発光素子によって発光するように構成される。
(電気回路)
続いて、電源ユニット10の電気回路について図5を参照しながら説明する。
電源ユニット10は、電源12と、放電端子41を構成する正極側放電端子41a及び負極側放電端子41bと、電源12の正極側と正極側放電端子41aとの間及び電源12の負極側と負極側放電端子41bとの間に接続される制御部50と、受電コイル43及び整流器44を含む非接触充電回路46と、非接触充電回路46と電源12との電力伝達経路上に配置される充電器13と、電源12と放電端子41との電力伝達経路上に配置されるスイッチ19と、を備える。スイッチ19は、例えばMOSFETにより構成され、制御部50がゲート電圧を調整することによって開閉制御される。
(制御部)
制御部50は、図4に示すように、エアロゾル生成要求検出部51と、電力制御部53と、報知制御部54と、を備える。
エアロゾル生成要求検出部51は、吸気センサ15の出力結果に基づいてエアロゾル生成の要求を検出する。吸気センサ15は、吸口32を通じたユーザの吸引により生じた電源ユニット10内の圧力変化の値を出力するよう構成されている。吸気センサ15は、例えば、空気取込口から吸口32に向けて吸引される空気の流量(すなわち、ユーザのパフ動作)に応じて変化する気圧に応じた出力値(例えば、電圧値又は電流値)を出力する圧力センサである。なお、吸気センサは検出した空気の流量や圧力がユーザのパフ動作に該当しえるか否かを判断し、ON値とOFF値のいずれか一方を出力するように構成されていてもよい。
報知制御部54は、各種情報を報知するように報知部45を制御する。例えば、報知制御部54は、第2カートリッジ30の交換タイミングの検出に応じて、第2カートリッジ30の交換タイミングを報知するように報知部45を制御する。報知制御部54は、メモリー18に記憶されたパフ動作の回数又は負荷21への累積通電時間に基づいて、第2カートリッジ30の交換タイミングを報知する。報知制御部54は、第2カートリッジ30の交換タイミングの報知に限らず、第1カートリッジ20の交換タイミングの報知、電源12の交換タイミング、電源12の充電タイミング等を報知してもよい。
電力制御部53は、エアロゾル生成要求検出部51がエアロゾル生成の要求を検出した際に放電端子41を介した電源12の放電を、スイッチ19のオン/オフによって制御する。
電力制御部53は、負荷21によってエアロゾル源が霧化されることで生成されるエアロゾルの量が所望範囲に収まるように、言い換えると、電源12から負荷21に供給される電力量が一定範囲となるように制御する。具体的に説明すると、電力制御部53は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御によってスイッチ19のオン/オフを制御する。これに代えて、電力制御部53は、PFM(Pulse Frequency Modulation:パルス周波数変調)制御によってスイッチ19のオン/オフを制御してもよい。
電力制御部53は、負荷21への電力供給を開始してから所定期間が経過した場合に、電源12から負荷21に対する電力供給を停止してもよい。言い換えると、電力制御部53は、ユーザが実際にパフ動作を行っているパフ期間内であっても、パフ期間が所定期間を超えた場合に、電源12から負荷21に対する電力供給を停止する。所定期間は、ユーザのパフ期間のばらつきを抑制するために定められる。電力制御部53は、電源12の蓄電量に応じて、1回のパフ動作におけるスイッチ19のオン/オフのデューティ比を制御する。例えば、電力制御部53は、電源12から負荷21に電力を供給するオン時間の間隔(パルス間隔)を制御したり、電源12から負荷21に電力を供給するオン時間の長さ(パルス幅)を制御したりする。
また、電力制御部53は、受電コイル43による外部電源からの受電を検出し、充電器13を介した電源12の充電を制御する。
(非接触充電回路)
図5に示すように、非接触充電回路46は、受電コイル43と、整流器44と、平滑コンデンサ47と、AC導線48と、DC導線49と、を備える。
受電コイル43は、充電時に、外部電源によって交流電力で励磁される送電コイル61と非接触で近接配置され、送電コイル61から交流電力を非接触で受電する。例えば、本実施形態の電源ユニット10は、図6に示すように、送電コイル61が内装される充電マット62上に、電源ユニットケース11のボトム部11bが下側となる縦向きに置かれた場合に、受電コイル43が充電マット62の送電コイル61と非接触で近接し、送電コイル61からの受電が可能になる。なお、縦向きとは、長手方向を略鉛直方向に向けて載置することをいう。
整流器44は、受電コイル43が受電した交流電力を直流電力に変換する。整流器44が変換した直流電力は、平滑コンデンサ47によって平滑化される。本実施形態の整流器44は、4個のダイオードD1〜D4をブリッジ接続した全波整流回路であるが、半波整流回路であってもよい。本実施形態の整流器44をより具体的に説明すると、ダイオードD1のアノード及びダイオードD2のカソードは、受電コイル43の一端から延びるAC導線48に第1接続点P1で接続されており、ダイオードD3のアノード及びダイオードD4のカソードは、受電コイル43の他端から延びるAC導線48に第2接続点P2で接続されている。また、ダイオードD1及びD3の各カソードは、正極側のDC導線49に第3接続点P3で接続されており、ダイオードD2及びD4の各アノードは、負極側のDC導線49に第4接続点P4で接続されている。
AC導線48は、受電コイル43と整流器44とを接続し、受電コイル43が受電した交流電力を整流器44に供給する。AC導線48は、交流電力が流れるため、表皮効果によって発熱が生じる可能性がある。
DC導線49は、整流器44と充電器13とを接続し、整流器44で変換された直流電力を充電器13に供給する。DC導線49は、AC導線48とは異なり、表皮効果による発熱は発生しない。
ここで、DC導線49の長さは、AC導線48以上の長さである。また、DC導線49は、AC導線48の長さと同じではなく、AC導線48より長いことが好ましい。このようにすると、AC導線48を短くできるので、表皮効果によるAC導線48の発熱や、AC導線48の発熱による回路素子への影響を抑制できる。特に磁気共鳴方式を用いる場合は、AC導線48の発熱が受電コイル43の温度を上げることによって送電効率が低下することを抑制できる。なお、回路素子は、整流器44、充電器13、制御部50に含まれる回路素子に加えて、これらを搭載する不図示の基板に設けられるコンデンサ、抵抗器を含む。
また、AC導線48は、複数の導線(例えば、エナメル線)を撚り合わせて構成されるリッツ線とすることが好ましい。このようにすると、各導線の断面積が小さくなるためAC導線48の表皮効果を効果的に抑制できる。これにより、表皮効果によるAC導線48の発熱や、AC導線48の発熱による回路素子への影響をさらに抑制することが可能になる。また同様に、磁気共鳴方式における送電効率の低下を抑制できる。
(配置構成)
図3に示すように、電源ユニットケース11の内部には、ボトム部11bに受電コイル43及び整流器44が配置され、電源12に対し、受電コイル43及び整流器44と反対側に充電器13が配置されている。受電コイル43が、充電時に電源12より鉛直方向の下方に配置されることで、電源ユニットケース11が縦向きに置かれた状態で受電可能で、さらに充電マット62を用いて充電する場合に、受電コイル43と送電コイル61との間の距離が短くなり、送電効率が向上する。さらに、電源12を挟んで受電コイル43の反対側に充電器13が配置されることで、受電コイル43の漏洩磁場が充電器13に与える影響を抑えることができる。
なお、受電コイル43及び整流器44は、長手方向Aにおいて電源12の一端側と他端側のうちいずれか一方に配置されていればよく、後述する第2及び第3実施形態では、電源ユニットケース11が縦向きに置かれた状態において、電源12よりも鉛直方向の上方に配置される。受電コイル43及び整流器44が、電源12の一端側と他端側のうちいずれか一方に配置されることで、受電コイル43と整流器44と結ぶAC導線48が、エアロゾル吸引器1の構成要素の中で最も大きい電源12を縦断又は横断せずに済むため、AC導線48が短くなり、表皮効果が低減される。
なお、長手方向Aに直交する方向において、受電コイル43及び整流器44が電源12の一端側と他端側のうちいずれか一方に配置されていてもよい。本実施形態では、細長い円柱状の電源ユニット10を例示したが、電源ユニット10の電源ユニットケース11は、上面及び下面が長方形の四角柱状体や、上面及び下面が楕円形の楕円柱状体であってもよく、全体として卵形状を有していてもよい。この場合、長手方向Aに直交する方向において、電源12を挟んで受電コイル43の反対側に充電器13を配置すれば、受電コイル43の漏洩磁場が充電器13に与える影響をより適切に抑えることができる。
(磁気シールド)
図3に示すように、受電コイル43を収容する電源ユニットケース11内には、回路素子を受電コイル43の漏洩磁場から保護するシールド81が設けられている。シールド81は、フェライトや軟磁性材などで構成され、漏洩磁束を吸収することにより、漏洩磁場を遮蔽若しくは低減することができる。
図3及び図6に示すように、電源ユニットケース11が縦向きに置かれた状態で受電可能となるように受電コイル43を電源ユニットケース11の底面に沿って配置する場合、シールド81は、受電コイル43の少なくとも上面を覆うように配置することが好ましい。このようにすると、受電コイル43の上面を覆うようなシールド81を用いることで、大きなシールド部材を用いなくとも、効果的に漏洩磁場を遮蔽することができる。なお、シールド81の下面に凹部を形成し、凹部内に受電コイル43を配置してもよい。このようにすると、漏洩磁界の遮蔽能力を大幅に向上させることができる。
また、電源ユニットケース11は、充電マット62上に縦向きに置かれた状態で充電するとき、鉛直方向の下方から順に、受電コイル43、シールド81、整流器44、及び電源12を収容することで、漏洩磁場の効果的な遮蔽、漏洩磁場からの整流器44の保護、表皮効果の低減という3つの課題を同時に解決することが可能になる。
つぎに、電源ユニット10の第2〜第4実施形態について、図7から図11を参照して順次説明する。ただし、第1実施形態と共通の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより、第1実施形態の説明を援用する場合がある。
<第2実施形態>
図7及び図8に示すように、第2実施形態の電源ユニット10は、縦向きに置かれた状態で充電するとき、電源ユニットケース11内において、受電コイル43、シールド81、整流器44、及び充電器13が電源12より鉛直方向の上方に配置される点が第1実施形態の電源ユニット10と相違している。このようにすると、電源12の充電時に、重量の大きい電源12が、受電コイル43、シールド81、整流器44、及び充電器13よりも鉛直方向下方に位置するので、重心が低くなり、載置時の安定性を向上させることができる。なお、第2実施形態の電源ユニット10を充電する場合は、電源ユニットケース11が貫通可能な送電コイル61を備える充電台(不図示)が使用される。なお充電台に代えて、第1実施形態における充電マット62を用いてもよい。本実施形態において充電マット62を用いる場合には、磁気共鳴方式で電力伝送が行われることが好ましい。
<第3実施形態>
図9及び図10に示すように、第3実施形態の電源ユニット10は、受電コイル43が、電源ユニットケース11が横向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成される点が第1及び第2実施形態の電源ユニット10と相違している。具体的には、電源ユニットケース11が横向きに置かれ、かつローリング方向に回転させた所定の角度範囲でのみ受電コイル43が送電コイル61と近接し、電力を受電可能となるように電源ユニットケース11内に受電コイル43が配置されている。なお、横向きとは、長手方向を略水平方向に向けて載置することをいう。この場合、電源ユニットケース11には、電力を受電可能な所定の角度範囲に電源ユニット10を維持できるように位置規制部が設けられることが好ましい。
第3実施形態の電源ユニット10も、シールド81を備える。シールド81は、受電コイル43の受電効率が最大になるように電源ユニットケース11が横向きに置かれた状態と、電源ユニットケース11を該状態からローリング方向に回転させた一部の角度のみにおいて、回路素子を磁場(送電コイル61からの磁場及び受電コイル43の漏洩磁場)から保護するように構成される。具体的には、受電コイル43の裏面側を覆うようにシールド81を配置したり、回路素子を囲むようにシールド81を配置する。このようにすると、過剰なシールド部材を使わなくとも磁場から回路素子を保護でき、電源ユニット10を小型化及び軽量化できる。
なお、シールド81は、受電コイル43の受電効率が最大になるように電源ユニットケース11が横向きに置かれた状態と、電源ユニットケース11を該状態からローリング方向に回転させた全ての角度において、回路素子を磁場から保護するように構成されてもよい。例えば、受電コイル43以外の部分を可撓性を有するシールド部材で覆ったり、受電コイル43以外の部分を筒状のシールド部材で囲ったり、電源ユニットケース11の受電コイル43の配置領域以外を磁束を透過しない金属などで形成する。
<第4実施形態>
図11に示すように、第4実施形態の電源ユニット10は、変換器として整流器44の代わりにインバータ70が設けられている点が第1実施形態と相違している。インバータ70は、受電コイル43が受電した交流電力を直流電力に変換する。本実施形態のインバータ70は、4個のスイッチング素子71をブリッジ接続することで構成される。スイッチング素子71は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又はMOSFET(Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)等のトランジスタであり、制御部50がゲート電圧を調整することによって開閉制御される。
本実施形態のインバータ70をより具体的に説明すると、トランジスタT1のエミッタ及びトランジスタT2のコレクタは、受電コイル43の一端から延びるAC導線48に第1接続点P1で接続されており、トランジスタT3のエミッタ及びトランジスタT4のコレクタは、受電コイル43の他端から延びるAC導線48に第2接続点P2で接続されている。また、トランジスタT1及びトランジスタT3の各コレクタは、正極側のDC導線49に第3接続点P3で接続されており、トランジスタT2及びトランジスタT4の各エミッタは、負極側のDC導線49に第4接続点P4で接続されている。また、各トランジスタT1〜T4のコレクタ−エミッタ間においてエミッタからコレクタに向けて順方向となるように接続されるダイオードD1〜D4が設けられている。整流器44の代わりにインバータ70を用いることで、受電コイル43を送電コイルとして利用することが可能となる。
即ち、受電コイル43に他のデバイスの受電コイルを近接させた状態で、受電コイル43を電源12の電力で励磁し、他のデバイスの受電コイルに送電することができる。このとき、インバータ70は、トランジスタT1、T4をオンとし且つトランジスタT2、T3をオフとする状態と、トランジスタT1、T4をオフとし且つトランジスタT2、T3をオンとする状態と、を繰り返すことで電源12から供給される直流電力を交流電力に変換する。なお、インバータ70によって、受電コイル43が受電した交流電力を直流電力へ変換する場合は、トランジスタT1〜T4の全てがオフになるように制御される。
なお、本発明は、上記した実施形態に限らず、適宜、変形、改良、等が可能である。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1)
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷(負荷21)に対して電力を供給可能な電源(電源12)と、
前記電源の充電を制御可能な充電器(充電器13)と、を備えるエアロゾル吸引器(エアロゾル吸引器1)用の電源ユニット(電源ユニット10)であって、
前記電源ユニットは、
非接触で電力を受電可能な受電コイル(受電コイル43)と、
交流電力を直流電力に変換する変換器(整流器44、インバータ70)と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線(AC導線48)と、
前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線(DC導線49)と、をさらに備える、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(1)によれば、変換器と充電器とを接続するDC導線の長さを、受電コイルと変換器とを接続するAC導線以上の長さとすることで、非接触で受電した交流がAC導線を流れることに起因する表皮効果によって生じ得る発熱を抑制できる。
(2)
(1)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記DC導線は、前記AC導線より長い、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(2)によれば、変換器と充電器とを接続するDC導線の長さを、受電コイルと変換器とを接続するAC導線より長くすることで、AC導線の発熱をより効果的に抑制できる。
(3)
(1)又は(2)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記電源、前記受電コイル、及び前記変換器を収容する筐体(電源ユニットケース11)をさらに備え、
前記受電コイル及び前記変換器は、前記電源の一端側と他端側のうちいずれか一方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(3)によれば、受電コイルと変換器とを結ぶAC導線が、エアロゾル吸引器の構成要素の中で最も大きい電源を縦断又は横断せずに済むため、AC導線が短くなり、表皮効果が低減される。
(4)
(3)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記筐体は、前記充電器をさらに収容し、
前記受電コイル、前記変換器、及び前記充電器は、前記電源の充電時に、前記電源より鉛直方向の上方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(4)によれば、電源の充電時に、重量の大きい電源が受電コイル、変換器、及び充電器よりも鉛直方向下方に位置するため重心が低くなり、載置時に安定する。特に、エアロゾル吸引器には、液体が筐体内に存在するため、載置時の安定が重要である。
(5)
(3)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記筐体は、前記充電器をさらに収容し、
前記充電器は、前記電源の充電時に前記電源より鉛直方向の上方に配置され、
前記受電コイル及び前記変換器は、前記電源の充電時に前記電源より前記鉛直方向の下方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(5)によれば、受電コイルが、電源の充電時に電源より鉛直方向の下方に配置されるので、充電マットを用いる場合に、受電コイルと送電コイルとの間の距離が短くなり、送電効率が向上する。さらに、電源を挟んで受電コイルの反対側に充電器が配置されることで、漏洩磁場が充電器を搭載する回路基板に与える影響を抑えることができる。
(6)
(1)から(5)のいずれかに記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルを収容する筐体(電源ユニットケース11)をさらに備え、
前記筐体内には、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールド(シールド81)と、が設けられている、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(6)によれば、シールドにより、回路素子を磁場、又は、受電コイルにおける漏洩磁場から守ることができる。
(7)
(6)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が縦向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記シールドは、前記受電コイルの少なくとも一部を覆う、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(7)によれば、受電コイルを覆うようなシールドを用いることで、大きなシールドを用いなくとも、効果的に漏洩磁場を遮蔽することができる。
(8)
(6)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が縦向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記筐体は、前記電源の充電時に、鉛直方向の下方から順に、前記受電コイル、前記シールド、前記変換器、及び前記電源を収容する、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(8)によれば、筐体には、電源の充電時に、鉛直方向の下方から順に、受電コイル、シールド、変換器、及び電源が配置されるので、漏洩磁場の効果的な遮蔽、漏洩磁場からの変換器の保護、表皮効果の低減という3つの課題を同時に解決できる。
(9)
(8)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が横向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記シールドは、前記受電コイルの受電効率が最大になるように前記筐体が横向きに置かれた状態と、前記筐体を該状態からローリング方向に回転させた一部の角度のみにおいて、前記回路素子を磁場から保護、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減するように構成される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(9)によれば、筐体が横置きに置かれた状態とその状態からローリング方向に回転させた一部の角度のみにおいてシールドを用いることで、過剰なシールドを使わなくとも漏洩磁場から回路素子を保護でき、電源ユニットを小型化及び軽量化できる。
(10)
(6)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が横向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記シールドは、前記受電コイルの受電効率が最大になるように前記筐体が横向きに置かれた状態と、前記筐体を該状態からローリング方向に回転させた全ての角度において、前記回路素子を磁場から保護、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減するように構成される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(10)によれば、筐体が横置きに置かれた状態とその状態からローリング方向に回転させた全ての角度においてシールドを用いることで、受電マットの上に筐体がどのように置かれたとしても、漏洩磁場から回路素子を保護することができる。
(11)
(1)から(10)のいずれかに記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記AC導線は、複数の導線を撚り合わせて構成される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(11)によれば、AC導線は、複数の導線を撚り合わせて構成されるので、各導線の断面積が小さくなり、表皮効果を効果的に抑制できる。
(12)
(1)から(11)のいずれかに記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記変換器は、整流器(整流器44)又はインバータ(インバータ70)である、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(12)によれば、変換器を汎用性の高い整流器又はインバータとすることで、製造コストを抑えることができる。
(13)
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷(負荷21)に対して電力を供給可能な電源(電源12)と、
前記電源の充電を制御可能な充電器(充電器13)と、を備えるエアロゾル吸引器(エアロゾル吸引器1)用の電源ユニット(電源ユニット10)であって、
前記電源ユニットは、
非接触で電力を受電可能な受電コイル(受電コイル43)と、
交流電力を直流電力に変換する変換器(整流器44)と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線(AC導線48)と、
前記電源、前記充電器、前記受電コイル、前記変換器、及びAC導線を収容する筐体(電源ユニットケース11)と、をさらに備え、
前記受電コイル及び前記変換器は、前記電源の一端側と他端側のうちいずれか一方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(13)によれば、受電コイルと変換器とを結ぶAC導線が、エアロゾル吸引器の構成要素の中で最も大きい電源を縦断又は横断せずに済む。これにより、AC導線が短くなり、非接触で受電した交流がAC導線を流れることに起因する表皮効果によって生じ得る発熱を抑制できる。
(14)
(13)に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記充電器は、前記電源の一端側と他端側のうちいずれか他方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
(14)によれば、電源を挟んで受電コイル及び変換器の反対側に充電器が配置されることで、漏洩磁場が充電器を搭載する回路基板に与える影響を抑えることができる。
1 エアロゾル吸引器
10 電源ユニット
11 電源ユニットケース(筐体)
12 電源
13 充電器
21 負荷
43 受電コイル
44 整流器(変換器)
48 AC導線
49 DC導線
70 インバータ(変換器)
81 シールド
第1発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続するDC導線と、
前記電源、前記受電コイル、前記充電器、及び前記変換器を収容する筐体と、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイル、前記変換器、及び前記充電器は、前記電源の充電時に、前記電源より鉛直方向の上方に配置される。
第2発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続するDC導線と、
前記電源、前記受電コイル、前記充電器、及び前記変換器を収容する筐体と、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記充電器は、前記電源の充電時に前記電源より鉛直方向の上方に配置され、
前記受電コイル及び前記変換器は、前記電源の充電時に前記電源より前記鉛直方向の下方に配置される。
第3発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続するDC導線と、
前記受電コイルを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられ、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールドと、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が縦向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記筐体は、前記電源の充電時に、鉛直方向の下方から順に、前記受電コイル、前記シールド、前記変換器、及び前記電源を収容する。
第4発明は、
エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
前記電源の充電を制御可能な充電器と、
非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
交流電力を直流電力に変換する変換器と、
前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
前記変換器と前記充電器とを接続するDC導線と、
前記受電コイルを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられ、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールドと、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
前記受電コイルは、前記筐体が横向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
前記シールドは、前記受電コイルの受電効率が最大になるように前記筐体が横向きに置かれた状態と、前記筐体を該状態からローリング方向に回転させた全ての角度において、前記回路素子を磁場から保護、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減するように構成される。

Claims (7)

  1. エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
    前記電源の充電を制御可能な充電器と、
    非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
    交流電力を直流電力に変換する変換器と、
    前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
    前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
    前記電源、前記受電コイル、前記充電器、及び前記変換器を収容する筐体と、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記受電コイル、前記変換器、及び前記充電器は、前記電源の充電時に、前記電源より鉛直方向の上方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
  2. エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
    前記電源の充電を制御可能な充電器と、
    非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
    交流電力を直流電力に変換する変換器と、
    前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
    前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
    前記電源、前記受電コイル、前記充電器、及び前記変換器を収容する筐体と、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記充電器は、前記電源の充電時に前記電源より鉛直方向の上方に配置され、
    前記受電コイル及び前記変換器は、前記電源の充電時に前記電源より前記鉛直方向の下方に配置される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
  3. エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
    前記電源の充電を制御可能な充電器と、
    非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
    交流電力を直流電力に変換する変換器と、
    前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
    前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
    前記受電コイルを収容する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールドと、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記受電コイルは、前記筐体が縦向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
    前記筐体は、前記電源の充電時に、鉛直方向の下方から順に、前記受電コイル、前記シールド、前記変換器、及び前記電源を収容する、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
  4. エアロゾル源からエアロゾルを生成可能な負荷に対して電力を供給可能な電源と、
    前記電源の充電を制御可能な充電器と、
    非接触で電力を受電可能な受電コイルと、
    交流電力を直流電力に変換する変換器と、
    前記受電コイルと前記変換器とを接続するAC導線と、
    前記変換器と前記充電器とを接続し、且つ、前記AC導線以上の長さを持つDC導線と、
    前記受電コイルを収容する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、回路素子と、前記回路素子を磁場から保護可能、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減可能なシールドと、を備えるエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記受電コイルは、前記筐体が横向きに置かれた場合に非接触で電力を受電可能に構成され、
    前記シールドは、前記受電コイルの受電効率が最大になるように前記筐体が横向きに置かれた状態と、前記筐体を該状態からローリング方向に回転させた全ての角度において、前記回路素子を磁場から保護、又は、前記受電コイルにおける漏洩磁場を遮蔽若しくは低減するように構成される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記DC導線は、前記AC導線より長い、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記AC導線は、複数の導線を撚り合わせて構成される、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器用の電源ユニットであって、
    前記変換器は、整流器又はインバータである、エアロゾル吸引器用の電源ユニット。
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