JP2021077046A - 統合分析方法、統合分析装置、及び統合分析プログラム - Google Patents

統合分析方法、統合分析装置、及び統合分析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図る。【解決手段】本発明の一側面に係る統合分析方法は、各クライアント装置が、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算を実行するステップと、サーバ装置が、各クライアント装置による演算の結果を取得するステップと、サーバ装置が、各クライアント装置から取得された演算の結果を統合することにより、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出するステップ、サーバ装置が、主成分分析を実施することにより、算出された統合結果から1つ以上の主成分を導出するステップと、サーバ装置が、導出された1つ以上の主成分に関する情報を出力するステップと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、統合分析方法、統合分析装置、及び統合分析プログラムに関する。
データを分析する様々な用途に主成分分析を利用することができる。例えば、主成分分析によれば、多次元のデータの特徴を抽出し、当該データの情報量を圧縮することができる。また、例えば、主成分分析により得られる部分空間を利用することにより、対象データに対して、クラス識別(部分空間法)等の所定の推論を実施することができる。所定の推論の一例として、非特許文献1では、部分空間法により、観測画像に写る製品の良否を判定する方法が提案されている。
豊田健太、堀田一弘、「部分空間法とロバスト統計を用いた不良箇所の自動特定」、SSII2016、IS3-22、2016年6月10日
本件発明者らは、主成分分析を利用する従来の方法には、次のような問題点があることを見出した。すなわち、主成分分析の対象となる学習データは個々に収集される。主成分分析によるデータ解析の質を高めるためには、個々のユーザは、十分な学習データを収集するのが望ましい。しかしながら、十分な学習データを個々に収集するのはコストがかかり困難である。そのため、学習データを個々に収集するようにすると、サンプルの偏りが生じやすく、主成分分析によるデータ解析の質が不十分になってしまう可能性がある。例えば、上記データ圧縮のケースでは、主成分分析により得られる圧縮モデルの質が不十分になり、本来は有益な情報(例えば、他のユーザのタスクに有益な情報)が削除されてしまう可能性がある。また、例えば、上記所定の推論を実施するケースでは、推論に有益な情報が考慮されず、推論の精度が不十分になってしまう可能性がある。
そこで、十分な学習データを確保するために、1又は複数のコンピュータで構成される1つのシステムに、個々に収集される学習データを集結することが考えられる。しかしながら、個々に収集された学習データを集結するには、データのやり取りに膨大なコスト(例えば、通信コスト)がかかってしまう。また、集結された大量の学習データに対して主成分分析を実施すると、計算コストが大きくなり、計算処理に利用するメモリの不足が生じる、所定時間内に計算処理が完了しない等の不具合が生じてしまう可能性がある。
本発明は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図る技術を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る統合分析方法は、複数のクライアント装置それぞれが、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算をローカル学習データに対して実行するステップと、サーバ装置が、前記各クライアント装置から前記演算の結果を取得するステップと、前記サーバ装置が、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することにより、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出するステップと、前記サーバ装置が、主成分分析を実施することにより、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出するステップと、サーバ装置が、導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を出力するステップと、を備える。
当該構成に係る統合分析方法では、ローカル学習データそのものではなく、ローカル学習データに含まれるローカルサンプルの要素間の相関性に関する演算の結果をサーバ装置に集結する。これにより、各クライアント装置及びサーバ装置間でデータをやり取りするコストを低減することができる。また、全ローカル学習データから1つ以上の主成分を導出する一連の計算処理の一部を各クライアント装置側で負担する。これにより、個々に収集されたローカル学習データを主成分分析に反映することができると共に、サーバ装置にかかる計算コストを低減することができる。したがって、当該構成によれば、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。
なお、ローカル学習データの要素間の相関性に関する演算結果の形式は、ローカル学習データそのものではなく、かつ全ローカル学習データの主成分を導出可能であれば、特に限定されなくてよい。演算結果は、例えば、ローカル学習データの自己相関行列等により構成されてよい。また、統合結果の形式は、全ローカル学習データの主成分を導出する過程で得られるものであれば、特に限定されなくてよい。統合結果は、例えば、分散共分散行列、相関係数行列等により構成されてよい。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記相関性を求めるための演算は、前記全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素の平均値を取得するステップ、前記ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素の値から、取得された前記平均値を減算することで、各ローカルサンプルを正規化(中心化)するステップ、及び正規化された前記各ローカルサンプルから前記ローカル学習データの自己相関行列を算出するステップ、により構成されてよい。前記演算の結果を取得することは、算出された前記自己相関行列を取得することにより構成されてよい。前記演算の結果を統合することは、前記各クライアント装置から取得された前記自己相関行列を合計することにより構成されてよい。当該構成によれば、全ローカル学習データの1つ以上の主成分を適切に導出することができる。
上記一側面に係る統合分析方法は、前記各クライアント装置が、前記各ローカルサンプルの重要度の指定を受け付けるステップを更に備えてもよい。前記各ローカルサンプルは、指定された前記重要度に応じて重み付けされてよい。前記全ローカルサンプルの各要素の平均値は、前記重要度に応じて重み付けされた重み付け平均値であってよい。前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、前記重要度に応じた重みの合計で前記自己相関行列の合計を割算することで、前記全ローカル学習データの分散共分散行列を前記統合結果として算出してもよい。当該構成によれば、各クライアント装置において指定される各ローカルサンプルの重要度を主成分分析に反映することで、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記全ローカルサンプルの各要素の平均値は、前記各クライアント装置から得られる、前記ローカルサンプルの数及び各要素の平均値を利用した秘密計算により算出されてよい。ローカルサンプルの数及び各要素の平均値が公開されると、ローカル学習データの秘匿性が損なわれる可能性がある。当該構成では、秘密計算を利用することで、ローカルサンプルの数及び各要素の平均値を秘匿した上で、全ローカルサンプルの各要素の平均値を得ることができる。したがって、当該構成によれば、全ローカル学習データから1つ以上の主成分を導出する一連の計算処理の過程において、ローカル学習データの秘匿性を確保することができる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記演算の結果の統合は秘密計算により行われてよい。当該構成によれば、全ローカル学習データから1つ以上の主成分を導出する一連の計算処理の過程において、ローカル学習データの秘匿性を確保することができる。
上記一側面に係る統合分析方法は、前記各クライアント装置が、前記各ローカルサンプルを構成する複数の要素のうちから、2つ以上の要素の指定を受け付けるステップを更に備えてもよい。前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、指定された前記2つ以上の要素について、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、前記統合結果を算出してもよい。前記導出するステップでは、前記サーバ装置は、主成分分析を実施することにより、指定された前記2つ以上の要素について、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出してもよい。当該構成によれば、各クライアント装置において指定される要素についての主成分分析を実施することができる。
上記一側面に係る統合分析方法は、前記サーバ装置が、指定された前記2つ以上の要素の一致度に基づいて、前記各クライアント装置を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てるステップを更に備えてもよい。前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、同一のグループ内で、指定された前記2つ以上の要素について、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、前記統合結果を算出してもよい。前記導出するステップでは、前記サーバ装置は、主成分分析を実施することにより、前記同一のグループ内で、指定された前記2つ以上の要素について、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出してもよい。当該構成によれば、指定された要素に基づいて各クライアント装置をグルーピングし、グループ毎に主成分分析を実施することができる。
上記一側面に係る統合分析方法は、前記サーバ装置が、前記各クライアント装置を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てるステップを更に備えてもよい。前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、同一のグループ内で、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、前記統合結果を算出してもよい。前記導出するステップでは、前記サーバ装置は、主成分分析を実施することにより、前記同一のグループ内で、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出してもよい。当該構成によれば、各クライアント装置をグルーピングし、グループ毎に主成分分析を実施することができる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記割り当てるステップでは、前記サーバ装置は、前記複数のグループを示すリストを前記各クライアント装置に配信して、前記リストに示される前記複数のグループのうちから1つ以上のグループを選択させ、選択された前記1つ以上のグループに前記各クライアント装置を割り当ててもよい。当該構成によれば、簡易な方法により、各クライアント装置をグルーピングすることができる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記サーバ装置は、前記ローカル学習データに関する属性データを前記各クライアント装置から取得し、前記各クライアント装置から取得された前記属性データをクラスタリングし、前記クラスタリングの結果に基づいて、前記各クライアント装置を前記複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当ててもよい。当該構成によれば、ローカル学習データの属性に応じて、各クライアント装置をグルーピングすることができる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記1つ以上の主成分に関する情報を出力することは、導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を前記サーバ装置が前記各クライアント装置に配信することにより構成されてよい。当該構成によれば、各クライアント装置において、全ローカル学習データに対する主成分分析の結果を利用することができるようになる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記ローカル学習データは、製品の写る画像データ、又は製品の属性を測定することで得られた測定データにより構成されてよい。当該構成によれば、製品の外観検査に利用可能なデータに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。
上記一側面に係る統合分析方法において、前記ローカル学習データは、対象者の状態を観察するセンサにより得られたセンシングデータにより構成されてよい。当該構成によれば、対象者の状態の推定に利用可能なデータに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。
また、上記各形態に係る統合分析方法の別の態様として、本発明の一側面は、以上の各クライアント装置及びサーバ装置により構成されるコンピュータシステムであってよい。或いは、本発明の一側面は、以上の各構成の全部又はその一部を実現する1又は複数の装置、その装置による情報処理方法、プログラム、及びこのようなプログラムを記憶した、コンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体のいずれかであってよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記憶媒体とは、プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的、又は、化学的作用によって蓄積する媒体である。
例えば、本発明の一側面に係る統合分析装置は、複数のクライアント装置それぞれにより収集されたローカル学習データに対して実行された、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算の結果を複数のクライアント装置それぞれから取得する取得部と、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出する統合部と、主成分分析を実施することにより、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出する分析部と、導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を出力する出力部と、を備える。
また、例えば、本発明の一側面に係る統合分析プログラムは、コンピュータに、複数のクライアント装置それぞれにより収集されたローカル学習データに対して実行された、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算の結果を複数のクライアント装置それぞれから取得するステップと、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出するステップと、主成分分析を実施することにより、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出するステップと、導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を出力するステップと、を実行させるための、プログラムである。
本発明によれば、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。
図1は、本発明が適用される場面の一例を模式的に例示する。 図2は、実施の形態に係る統合分析装置のハードウェア構成の一例を模式的に例示する。 図3は、実施の形態に係るクライアント装置のハードウェア構成の一例を模式的に例示する。 図4は、実施の形態に係る統合分析装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。 図5Aは、実施の形態に係るクライアント装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。 図5Bは、実施の形態に係るクライアント装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。 図5Cは、実施の形態に係るクライアント装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。 図6Aは、実施の形態に係るクライアント装置によるローカル学習データの収集に関する処理手順の一例を例示する。 図6Bは、実施の形態に係るローカル学習データの要素間の相関性の算出に関する処理手順の一例を例示する。 図7は、実施の形態に係る統合分析装置の処理手順の一例を例示する。 図8は、実施の形態に係るグルーピング処理の一例を模式的に例示する。 図9は、実施の形態に係る統合分析装置によるクライアント装置のグルーピングに関する処理手順の一例を例示する。 図10は、実施の形態に係る統合分析装置によるクライアント装置のグルーピングに関する処理手順の一例を例示する。 図11は、実施の形態に係るクライアント装置によるデータ圧縮に関する処理手順の一例を例示する。 図12は、実施の形態に係るクライアント装置による所定の推論に関する処理手順の一例を例示する。 図13は、本発明が適用される他の場面の一例を模式的に例示する。 図14は、本発明が適用される他の場面の一例を模式的に例示する。 図15は、本発明が適用される他の場面の一例を模式的に例示する。 図16は、本発明が適用される他の場面の一例を模式的に例示する。 図17は、本発明が適用される他の場面の一例を模式的に例示する。 図18は、変形例に係るクライアント装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。 図19は、変形例に係るクライアント装置によるローカル学習データの収集に関する処理手順の一例を例示する。 図20は、重要度及び分析対象の要素の指定を受け付ける画面の一例を模式的に例示する。 図21は、変形例に係る統合分析装置によるクライアント装置のグルーピングに関する処理手順の一例を例示する。 図22は、変形例に係るクライアント装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。 図23は、変形例において秘密計算を実施する場面の一例を模式的に例示する。 図24は、変形例において秘密計算を実施する場面の一例を模式的に例示する。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメータ、マシン語等で指定される。
§1 適用例
図1は、本発明を適用した場面の一例を模式的に例示する。図1に示されるとおり、本実施形態に係るシステム100は、統合分析装置1及び複数のクライアント装置2を備えている。
各クライアント装置2は、ローカル学習データ3を収集するように構成されたコンピュータである。ローカル学習データ3の種類は、主成分分析の対象となり得るものであれば、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。ローカル学習データ3は、例えば、画像データ、音データ、数値データ、テキストデータ、その他各種センサにより得られる測定データ等であってよい。以下、センサにより得られる測定データを「センシングデータ」とも称する。
本実施形態では、各クライアント装置2は、センサSを利用して、ローカル学習データ3を収集することができる。センサSは、例えば、画像センサ(カメラ)、赤外線センサ、音センサ(マイクロフォン)、超音波センサ、光センサ、圧力センサ、気圧センサ、温度センサ等であってよい。また、センサSは、例えば、環境センサ、バイタルセンサ、医療検査装置、車載センサ、ホームセキュリティセンサ等であってよい。環境センサは、例えば、気圧計、温度計、湿度計、音圧計、音センサ、紫外線センサ、照度計、雨量計、ガスセンサ等であってよい。バイタルセンサは、例えば、血圧計、脈拍計、心拍計、心電計、筋電計、体温計、皮膚電気反応計、マイクロ波センサ、脳波計、脳磁計、活動量計、血糖値測定器、眼電位センサ、眼球運動計測器等であってよい。医療検査装置は、例えば、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等であってよい。車載センサは、例えば、画像センサ、Lidar(light detection and ranging)センサ、ミリ波レーダ、超音波センサ、加速度センサ等であってよい。ホームセキュリティセンサは、例えば、画像センサ、赤外線センサ、活性度(音声)センサ、ガス(CO2等)センサ、電流センサ、スマートメータ(家電、照明等の電力使用量を計測するセンサ)等であってよい。
ローカル学習データ3は、複数のローカルサンプルにより構成される。各ローカルサンプルは、複数の要素を含む。サンプルの各要素は、例えば、画像データの各画素等のように、データから直接的に得られるものであってもよいし、例えば、画像データに写る対象物の寸法等のように、データに対して何らかの情報処理を実行することにより(すなわち、データから間接的に)得られるものであってもよい。
各クライアント装置2は、ローカル学習データ3に含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算をローカル学習データ3に対して実行する。これにより、各クライアント装置2は、ローカル学習データ3の要素間の相関性に関する演算の結果51を生成する。演算の結果51の形式は、ローカル学習データ3そのものではなく、かつ主成分分析に利用可能であれば、特に限定されなくてもよい。
統合分析装置1は、主成分分析を実施するように構成されたコンピュータである。統合分析装置1は、本発明の「サーバ装置」の一例である。統合分析装置1は、各クライアント装置2から演算の結果51を取得する。統合分析装置1は、各クライアント装置2から取得された演算の結果51を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40を算出する。全ローカル学習データは、各クライアント装置2により得られ、主成分分析の対象となる全てのローカル学習データ3を指す。全ローカルサンプルは、主成分分析の対象となる全てのローカルサンプルを指す。統合結果40の形式は、主成分分析に利用可能に任意に決定されてよい。
統合分析装置1は、主成分分析を実施することにより、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。主成分分析の演算内容、すなわち、主成分41を導出する方法は、任意に選択されてよい。主成分41を導出する方法には、特異値分解、固有値分解、KL展開等の公知の方法が採用されてよい。
統合分析装置1は、導出された1つ以上の主成分41を出力する。主成分41の出力形式及び用途はそれぞれ任意に選択されてよい。本実施形態では、導出された1つ以上の主成分41は、各クライアント装置2に提供されてよい。これにより、各クライアント装置2は、例えば、データ圧縮、所定の推論等の様々な用途に、全ローカル学習データから導出された1つ以上の主成分41を利用することができる。
「推論」は、「推定」と読み替えられてよい。推論することは、例えば、グループ分け(分類、識別)により離散値(例えば、特定の特徴に対応するクラス)を導出すること、及び回帰により連続値(例えば、特定の特徴が出現している確率)を導出することのいずれかであってよい。推論することには、当該グループ分け又は回帰の結果に基づいて、検出、判定等の何らかの認定を行うことが含まれてもよい。また、推論することには、予測することが含まれてもよい。
なお、システム100の称呼は、システム100内で実行される情報処理、主成分41の利用形態等に応じて、適宜変更されてよい。システム100は、例えば、分析システム、圧縮システム、推論システム等と称されてよい。システム100内のコンピュータにおいて、導出された主成分41が推論に利用される場合には、システム100の称呼は、例えば、検査システム、監視システム、診断システム、検知システム、予測システム等のように、推論の内容に応じて適宜変更されてよい。同様に、各クライアント装置2は、例えば、圧縮装置、推論装置等と称されてよい。導出された主成分41が各クライアント装置2における推論に利用される場合、各クライアント装置2の称呼は、例えば、検査装置、監視装置、診断装置、検知装置、予測装置等のように、推論の内容に応じて適宜変更されてよい。
以上のとおり、本実施形態では、ローカル学習データ3そのものではなく、ローカル学習データ3に含まれるローカルサンプルの要素間の相関性に関する演算の結果51を統合分析装置1に集結する。これにより、各クライアント装置2及び統合分析装置1の間でデータをやり取りするコストを低減することができる。また、全ローカル学習データから1つ以上の主成分41を導出する一連の計算処理の一部を各クライアント装置2に負担させることができる。これにより、各クライアント装置2で個々に収集されたローカル学習データ3を主成分分析に反映することができると共に、統合分析装置1にかかる計算コストを低減することができる。したがって、本実施形態によれば、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。
なお、図1の例では、システム100内に3つのクライアント装置2a〜2cが存在している。以下、説明の便宜上、各クライアント装置を区別する場合に、a、b、c等の更なる符号を付し、そうではない場合には、「クライアント装置2」等のようにこれらの符号を省略する。各クライアント装置2a〜2cは、ローカル学習データ3a〜3cを収集し、ローカル学習データ3a〜3cの要素間の相関性に関する演算の結果51a〜51cを生成する。生成された演算の結果51a〜51cは統合分析装置1に集結される。統合分析装置1は、演算の結果51a〜51cから統合結果40を算出し、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。これにより、統合分析装置1は、3つのクライアント装置2a〜2cで収集されたローカル学習データ3a〜3cに関する1つ以上の主成分41を導出することができる。ただし、クライアント装置2の数は、3つに限られなくてよく、任意であってよい。
また、図1の例では、統合分析装置1及び各クライアント装置2は、ネットワークを介して互いに接続されている。ネットワークの種類は、例えば、インターネット、無線通信網、移動通信網、電話網、専用網等から適宜選択されてよい。ただし、統合分析装置1及び各クライアント装置2の間でデータをやりとりする方法は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、統合分析装置1及び各クライアント装置2の間では、記憶媒体、外部記憶装置等を利用して、データがやりとりされてよい。
また、図1の例では、統合分析装置1及び複数のクライアント装置2は、それぞれ別個で1つのコンピュータにより構成されている。しかしながら、本実施形態に係るシステム100の構成は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、統合分析装置1及び複数のクライアント装置2のうちの少なくともいずれかは、複数台のコンピュータにより構成されてもよい。
§2 構成例
[ハードウェア構成]
<統合分析装置>
図2は、本実施形態に係る統合分析装置1のハードウェア構成の一例を模式的に例示する。図2に示されるとおり、本実施形態に係る統合分析装置1は、制御部11、記憶部12、通信インタフェース13、入力装置14、出力装置15、及びドライブ16が電気的に接続されたコンピュータである。図2では、インタフェースを「I/F」と記載している。
制御部11は、ハードウェアプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、プログラム及び各種データに基づいて情報処理を実行するように構成される。記憶部12は、メモリの一例であり、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等で構成される。本実施形態では、記憶部12は、統合分析プログラム81、複数件の演算結果データ221、主成分情報121、グループリスト123、割当情報124等の各種情報を記憶する。
統合分析プログラム81は、主成分41の導出に関する後述の情報処理(図7、図9及び図10)を統合分析装置1に実行させるためのプログラムである。統合分析プログラム81は、当該情報処理の一連の命令を含む。各件の演算結果データ221は、各クライアント装置2により収集されるローカル学習データ3の要素間の相関性に関する演算の結果51を示す。主成分情報121は、導出された1つ以上の主成分41に関する情報を含む。主成分情報121は、統合分析プログラム81を実行した結果として生成される。グループリスト123は、各クライアント装置2を割り当てる候補となる複数のグループの一覧を示す。割当情報124は、各クライアント装置2と各グループとの対応関係を示す。
通信インタフェース13は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、ネットワークを介した有線又は無線通信を行うためのインタフェースである。統合分析装置1は、通信インタフェース13を利用して、他の情報処理装置との間で、ネットワークを介したデータ通信を実行することができる。
入力装置14は、例えば、マウス、キーボード等の入力を行うための装置である。また、出力装置15は、例えば、ディスプレイ、スピーカ等の出力を行うための装置である。ユーザ等のオペレータは、入力装置14及び出力装置15を利用することで、統合分析装置1を操作することができる。
ドライブ16は、例えば、CDドライブ、DVDドライブ等であり、記憶媒体91に記憶されたプログラム等の各種情報を読み込むためのドライブ装置である。記憶媒体91は、コンピュータその他装置、機械等が、記憶されたプログラム等の各種情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体である。上記統合分析プログラム81、複数件の演算結果データ221、グループリスト123、及び割当情報124の少なくともいずれかは、記憶媒体91に記憶されていてもよい。統合分析装置1は、記憶媒体91から、上記統合分析プログラム81、複数件の演算結果データ221、グループリスト123、及び割当情報124の少なくともいずれかを取得してもよい。なお、図2では、記憶媒体91の一例として、CD、DVD等のディスク型の記憶媒体を例示している。しかしながら、記憶媒体91の種類は、ディスク型に限られなくてもよく、ディスク型以外であってもよい。ディスク型以外の記憶媒体として、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリを挙げることができる。ドライブ16の種類は、記憶媒体91の種類に応じて任意に選択されてよい。
なお、統合分析装置1の具体的なハードウェア構成に関して、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換及び追加が可能である。例えば、制御部11は、複数のハードウェアプロセッサを含んでもよい。ハードウェアプロセッサは、マイクロプロセッサ、FPGA(field-programmable gate array)、DSP(digital signal processor)等で構成されてよい。記憶部12は、制御部11に含まれるRAM及びROMにより構成されてもよい。通信インタフェース13、入力装置14、出力装置15及びドライブ16の少なくともいずれかは省略されてもよい。統合分析装置1は、複数台のコンピュータにより構成されてよい。この場合、各コンピュータのハードウェア構成は、一致していてもよいし、一致していなくてもよい。また、統合分析装置1は、提供されるサービス専用に設計された情報処理装置の他、例えば、PC(Personal Computer)、汎用のサーバ装置等の汎用のコンピュータ装置であってよい。
<クライアント装置>
図3は、本実施形態に係る各クライアント装置2のハードウェア構成の一例を模式的に例示する。図3に示されるとおり、本実施形態に係る各クライアント装置2は、制御部21、記憶部22、通信インタフェース23、入力装置24、出力装置25、ドライブ26、及び外部インタフェース27が電気的に接続されたコンピュータである。
各クライアント装置2の制御部21〜ドライブ26及び記憶媒体92はそれぞれ、上記統合分析装置1の制御部11〜ドライブ16及び記憶媒体91それぞれと同様に構成されてよい。制御部21は、ハードウェアプロセッサであるCPU、RAM、ROM等を含み、プログラム及びデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等で構成される。記憶部22は、収集プログラム85、圧縮プログラム86、推論プログラム87、ローカル学習データ3、演算結果データ221、主成分情報121等の各種情報を記憶する。
収集プログラム85は、ローカル学習データ3の収集及び相関性に関する演算の結果51の生成に関する後述の情報処理(図6A及び図6B)を各クライアント装置2に実行させるためのプログラムである。ローカル学習データ3及び演算結果データ221は、収集プログラム85を実行した結果として生成される。圧縮プログラム86は、導出された1つ以上の主成分41を利用したデータ圧縮に関する後述の情報処理(図11)を各クライアント装置2に実行させるためのプログラムである。推論プログラム87は、導出された1つ以上の主成分41を利用した所定の推論に関する後述の情報処理(図12)を各クライアント装置2に実行させるためのプログラムである。推論プログラム87の称呼は、例えば、検査プログラム、監視プログラム、診断プログラム、検知プログラム、予測プログラム等のように、推論の内容に応じて適宜変更されてよい。各プログラム85〜87は、各情報処理の一連の命令を含む。収集プログラム85、圧縮プログラム86、推論プログラム87及び主成分情報121の少なくともいずれかは、記憶媒体92に記憶されていてもよい。また、各クライアント装置2は、記憶媒体92から、収集プログラム85、圧縮プログラム86、推論プログラム87及び主成分情報121の少なくともいずれかを取得してもよい。
外部インタフェース27は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、専用ポート等であり、外部装置と接続するためのインタフェースである。外部インタフェース27の種類及び数は任意に選択されてよい。各クライアント装置2は、通信インタフェース23及び外部インタフェース27の少なくとも一方を介して、サンプルを得るためのセンサSに接続されてよい。
なお、各クライアント装置2の具体的なハードウェア構成に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換及び追加が可能である。例えば、制御部21は、複数のハードウェアプロセッサを含んでもよい。ハードウェアプロセッサは、マイクロプロセッサ、FPGA、DSP等で構成されてよい。記憶部22は、制御部21に含まれるRAM及びROMにより構成されてもよい。通信インタフェース23、入力装置24、出力装置25、ドライブ26、及び外部インタフェース27の少なくともいずれかは省略されてもよい。各クライアント装置2は、複数台のコンピュータにより構成されてよい。この場合、各コンピュータのハードウェア構成は、一致していてもよいし、一致していなくてもよい。また、各クライアント装置2は、提供されるサービス専用に設計された情報処理装置の他、汎用のサーバ装置、汎用のPC、PLC(programmable logic controller)、タブレット端末等であってもよい。
[ソフトウェア構成]
<統合分析装置>
図4は、本実施形態に係る統合分析装置1のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。
統合分析装置1の制御部11は、記憶部12に記憶された統合分析プログラム81をRAMに展開する。そして、制御部11は、CPUにより、RAMに展開された統合分析プログラム81に含まれる命令をCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。これにより、図4に示されるとおり、本実施形態に係る統合分析装置1は、取得部111、統合部112、分析部113、出力部114、及びグルーピング部115をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。すなわち、本実施形態では、統合分析装置1の各ソフトウェアモジュールは、制御部11(CPU)により実現される。
取得部111は、各クライアント装置2により収集されたローカル学習データ3に対して実行された、ローカル学習データ3に含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算の結果51を示す演算結果データ221を取得する。統合部112は、各クライアント装置2から取得された演算の結果51を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40を算出する。分析部113は、主成分分析を実行することにより、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。出力部114は、導出された1つ以上の主成分41に関する主成分情報121を出力する。グルーピング部115は、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てる。
<クライアント装置>
図5A〜図5Cは、本実施形態に係る各クライアント装置2のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。
上記統合分析装置1と同様に、各クライアント装置2の制御部21は、収集プログラム85に含まれる命令をCPUにより解釈及び実行する。これにより、図5Aに示されるとおり、本実施形態に係る各クライアント装置2は、収集部201、演算部202、及び出力部203をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。同様に、制御部21は、圧縮プログラム86に含まれる命令をCPUにより解釈及び実行する。これにより、図5Bに示されるとおり、本実施形態に係る各クライアント装置2は、取得部211、圧縮部212、及び出力部213をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。制御部21は、推論プログラム87に含まれる命令をCPUにより解釈及び実行する。これにより、図5Cに示されるとおり、本実施形態に係る各クライアント装置2は、取得部215、推論部216、及び出力部217をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。すなわち、本実施形態では、各クライアント装置2の各情報処理における各ソフトウェアモジュールは、上記統合分析装置1と同様に、制御部21(CPU)により実現される。
図5Aに示されるとおり、収集部201は、複数のローカルサンプル30により構成されるローカル学習データ3を収集する。演算部202は、ローカル学習データ3に含まれる各ローカルサンプル30の各要素間の相関性を求めるための演算をローカル学習データ3に対して実行する。出力部203は、演算部202により生成された演算の結果51を示す演算結果データ221を出力する。
図5Bに示されるとおり、取得部211は、情報量を削減(すなわち、圧縮)する対象となる対象データ223(サンプル)を取得する。圧縮部212は、主成分情報121を参照し、導出された主成分41を利用して、対象データ223を圧縮する。これにより、圧縮部212は、圧縮データ224を生成する。出力部213は、生成された圧縮データ224を出力する。
図5Cに示されるとおり、取得部215は、推論の対象となる対象データ226(サンプル)を取得する。推論部216は、主成分情報121を参照し、導出された主成分41を利用して、対象データ226に対して所定の推論を実施する。推論方法は任意に選択されてよい。本実施形態では、推論の一例として、推論部216は、対象データ226及びデータ群227の比較に基づいて、対象データ226に含まれる特徴のクラス識別を実行する。具体的には、データ群227は、複数のサンプル228により構成されている。複数のサンプル228の少なくともいずれかには、ローカル学習データ3を構成するローカルサンプル30が利用されてよい。各サンプル228は、対応するカテゴリに応じた特徴を含んでいる。各サンプル228は、主成分41を利用して、部分空間に射影されることで、特徴量2281に変換される。これにより、部分空間内で、対象のカテゴリに属する範囲を決定することができる。推論部216は、主成分41を利用して、部分空間に射影することで、対象データ226を特徴量2261に変換する。推論部216は、部分空間内で、得られた特徴量2261及び各特徴量2281を比較する。推論部216は、この比較の結果に基づいて、対象データ226に含まれる特徴が対象のカテゴリに属するか否かを判定する。出力部217は、推論の結果に関する情報を出力する。
<その他>
統合分析装置1及び各クライアント装置2の各ソフトウェアモジュールに関しては後述する動作例で詳細に説明する。なお、本実施形態では、統合分析装置1及び各クライアント装置2の各ソフトウェアモジュールがいずれも汎用のCPUによって実現される例について説明している。しかしながら、以上のソフトウェアモジュールの一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、統合分析装置1及び各クライアント装置2それぞれのソフトウェア構成に関して、実施形態に応じて、適宜、ソフトウェアモジュールの省略、置換及び追加が行われてもよい。
§3 動作例
(1)データ収集
図6Aは、本実施形態に係る各クライアント装置2によるローカル学習データ3の収集に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各ステップは可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS101)
ステップS101では、制御部21は、収集部201として動作し、ローカル学習データ3を収集する。
ローカル学習データ3は、複数のローカルサンプル30により構成される。各ローカルサンプル30は適宜取得されてよい。例えば、実空間又は仮想空間において、様々な条件でデータを生成する。生成されたデータを各ローカルサンプル30として取得することができる。本実施形態では、センサSにより様々な条件で対象を観測することで、センシングデータを生成してもよい。観測の対象は、ローカルサンプル30の利用目的に応じて適宜選択されてよい。生成されたセンシングデータを各ローカルサンプル30として取得することができる。
各ローカルサンプル30は、コンピュータの動作により自動的に生成されてもよいし、少なくとも部分的にオペレータの操作を含むことで手動的に生成されてもよい。また、各ローカルサンプル30の生成は、各クライアント装置2により行われてもよいし、各クライアント装置2以外の他のコンピュータにより行われてもよい。各ローカルサンプル30を各クライアント装置2が生成する場合、制御部21は、自動的に又は入力装置24を介したオペレータの操作により手動的に上記生成処理を実行することで、各ローカルサンプル30を取得することができる。一方、各ローカルサンプル30を他のコンピュータが生成する場合、制御部21は、例えば、ネットワーク、記憶媒体92等を介して、他のコンピュータにより生成されたローカルサンプル30を取得することができる。一部のローカルサンプル30が各クライアント装置2により生成され、その他のローカルサンプル30が1又は複数の他のコンピュータにより生成されてもよい。
ローカルサンプル30の件数は任意に選択されてよい。ローカル学習データ3を収集すると、制御部21は、次のステップS102に処理を進める。
(ステップS102)
ステップS102では、制御部21は、演算部202として動作し、ローカル学習データ3に含まれる各ローカルサンプル30の各要素間の相関性を求めるための演算をローカル学習データ3に対して実行する。これにより、制御部21は、ローカル学習データ3の要素間の相関性に関する演算の結果51を生成する。演算内容は、結果51の形式に応じて適宜決定されてよい。
図6Bは、本実施形態に係るローカル学習データ3の要素間の相関性の算出に関するサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。本実施形態に係るステップS102の処理は、以下のステップS1021〜ステップS1023の処理を含む。ただし、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS1021)
ステップS1021では、制御部21は、全ローカルサンプルの各要素の平均値を取得する。
全ローカルサンプルの各要素の平均値の算出方法は適宜決定されてよい。一例として、各クライアント装置2のローカル学習データ3は以下の式1により表現することができる。ローカル学習データ3に含まれるローカルサンプル30は以下の式2により表現することができる。全ローカルサンプルの各要素の平均値は、各ローカル学習データ3に含まれるローカルサンプル30の数及び各要素の平均値から算出することができる。
Figure 2021077046
Figure 2021077046
(P)は、P番目のクライアント装置2により収集されたローカル学習データ3を示す。N(P)は、ローカルサンプル30の数を示す。Xn (P)は、n番目のローカルサンプル30を示す。dは、要素の数(次元数)を示す。xn#i (P)は、n番目のローカルサンプル30におけるi番目の要素を示す。制御部21は、以下の式3の演算を実行するにより、ローカル学習データ3に含まれるローカルサンプル30の各要素の平均値を算出する。
Figure 2021077046
(P)は、P番目のクライアント装置2により収集されたローカル学習データ3に含まれるローカルサンプル30の各要素の平均値を示す。ui (P)は、i番目の要素の平均値を示す。以下、ローカルサンプル30の各要素の平均値を「ローカルサンプルの平均」とも記載する。
各クライアント装置2は、自身のローカルサンプルの平均及び数を他のクライアント装置2に通知する。通知方法は、任意に選択されてよい。例えば、制御部21は、通信インタフェース23を利用して、ネットワークを介して他のクライアント装置2に自身のローカルサンプルの平均及び数を通知してもよい。そして、制御部21は、自己のローカルサンプルの平均及び数、並びに他のクライアント装置2から取得したローカルサンプルの平均及び数を利用して、以下の式4の演算を実行する。
Figure 2021077046
Uは、全ローカルサンプルの各要素の平均値を示す。uiは、全ローカルサンプルのi番目の要素の平均値を示す。これにより、各クライアント装置2の制御部21は、全ローカルサンプルの各要素の平均値Uを取得することができる。平均値Uを取得すると、制御部21は、次のステップS1022に処理を進める。
なお、平均値Uの演算工程は、このような例に限定されなくてもよい。一例として、式4の演算は、他のコンピュータにより実行されてよい。他のコンピュータは、統合分析装置1であってもよい。この場合、各クライアント装置2の制御部21は、自身のローカルサンプルの平均及び数を他のコンピュータに通知する。他のコンピュータは、各クライアント装置2から取得したローカルサンプルの平均及び数を利用して、上記式4の演算を実行することで、全ローカルサンプルの各要素の平均値Uを算出する。他のコンピュータは、算出された平均値Uを各クライアント装置2に通知する。これにより、各クライアント装置2の制御部21は、全ローカルサンプルの各要素の平均値Uを取得することができる。
(ステップS1022)
ステップS1022では、制御部21は、以下の式5に示すとおり、ローカル学習データ3に含まれる各ローカルサンプル30の各要素の値から、取得された平均値を減算する。これにより、制御部21は、各ローカルサンプル30を正規化(中心化)する。
Figure 2021077046
C (P)は、P番目のクライアント装置2により収集され、正規化されたローカル学習データ3を示す。各ローカルサンプル30を正規化すると、制御部21は、次のステップS1023に処理を進める。
(ステップS1023)
ステップS1023では、制御部21は、以下の式6の演算を実行する。これにより、制御部21は、正規化された各ローカルサンプル30からローカル学習データ3の自己相関行列を算出する。
Figure 2021077046
(P)は、P番目のクライアント装置2において算出される自己相関行列を示す。これにより、制御部21は、ローカル学習データ3の要素間の相関性に関する演算の結果51として自己相関行列を取得することができる。自己相関行列を算出すると、制御部21は、本実施形態に係る相関性の算出に関するサブルーチンを終了し、次のステップS103に処理を進める。
(ステップS103)
ステップS103では、制御部21は、出力部203として動作し、生成された演算の結果51を示す演算結果データ221を出力する。
出力形式は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、制御部21は、ステップS103の処理として、演算結果データ221を出力装置25に出力してもよい。また、例えば、制御部21は、ステップS103の処理として、演算結果データ221を所定の記憶領域に保存してもよい。所定の記憶領域は、例えば、制御部21内のRAM、記憶部22、外部記憶装置、記憶メディア又はこれらの組み合わせであってよい。記憶メディアは、例えば、CD、DVD等であってよく、制御部21は、ドライブ26を介して記憶メディアに演算結果データ221を格納してもよい。外部記憶装置は、例えば、NAS(Network Attached Storage)等のデータサーバであってよい。この場合、制御部21は、通信インタフェース23を利用して、ネットワークを介してデータサーバに演算結果データ221を格納してもよい。また、外部記憶装置は、例えば、外部インタフェース27を介して各クライアント装置2に接続された外付けの記憶装置であってもよい。
これにより、演算結果データ221の出力が完了すると、制御部21は、ローカル学習データ3の収集に関する一連の処理を終了する。
(2)主成分分析
図7は、本実施形態に係る統合分析装置1の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下で説明する処理手順は、統合分析方法の一例である。統合分析方法は、上記データ収集の処理手順を含んでもよい。ただし、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各ステップは可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS201)
ステップS201では、制御部11は、取得部111として動作し、各クライアント装置2における演算の結果51を示す演算結果データ221を取得する。
各クライアント装置2の演算結果データ221は、任意にタイミングで統合分析装置1に提供されてよい。例えば、クライアント装置2は、上記ステップS103の処理として又はステップS103の処理とは別に、演算結果データ221を統合分析装置1に転送してもよい。制御部11は、この転送を受信することで、各クライアント装置2の演算結果データ221を取得してもよい。また、例えば、制御部11は、通信インタフェース13を利用して、各クライアント装置2又はデータサーバにネットワークを介してアクセスすることで、各件の演算結果データ221を取得してもよい。また、例えば、制御部11は、記憶媒体91又は外部記憶装置を介して、各件の演算結果データ221を取得してもよい。また、例えば、各クライアント装置2の出力装置25に出力された演算の結果51をオペレータが入力装置14を介して入力することにより、制御部11は、各件の演算結果データ221を取得してもよい。本実施形態では、制御部11は、ローカル学習データ3の自己相関行列を演算の結果51として示す演算結果データ221を取得する。各件の演算結果データ221を取得すると、制御部11は、次のステップS202に処理を進める。
(ステップS202)
ステップS202では、制御部11は、統合部112として動作し、各クライアント装置2から取得された演算結果データ221により示される演算の結果51を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40を算出する。
統合の演算内容は、演算の結果51の形式に応じて適宜決定されてよい。本実施形態では、演算の結果51は、上記自己相関行列により表現される。そこで、制御部11は、各クライアント装置2から得られた自己相関行列を合計してもよい。また、制御部11は、各クライアント装置2におけるローカルサンプル30の数を示す情報を適宜取得してよい。そして、制御部11は、ローカルサンプル30の数の合計で自己相関行列の合計を割算してもよい。これにより、制御部11は、以下の式7のとおり、分散共分散行列Cを算出することができる。制御部11は、算出された分散共分散行列Cを統合結果40として取得してもよい。統合結果40を算出すると、制御部11は、次のステップS203に処理を進める。
Figure 2021077046
なお、統合結果40の形式は、このような例に限定されなくてもよい。他の形式の一例として、統合結果40は、相関係数行列により表現されてよい。この場合、制御部11は、各クライアント装置2のローカル学習データ3の自己相関行列から全ローカルサンプルの相関係数行列を算出してもよい。制御部11は、算出された相関係数行列を統合結果40として取得してもよい。
(ステップS203)
ステップS203では、制御部11は、分析部113として動作し、主成分分析を実行することにより、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。
主成分分析の演算内容は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。本実施形態では、制御部11は、全ローカルサンプルの分散共分散行列Cを統合結果40として取得することができる。そこで、制御部11は、分散共分散行列CをKL展開することにより、1つ以上の主成分41を導出してもよい。或いは、制御部11は、以下の式8に示すとおり、分散共分散行列の固有値分解を実行する。制御部11は、固有値分解により得られる固有値λを主成分41として取得してもよい。
Figure 2021077046
Figure 2021077046
Figure 2021077046
Vは、固有ベクトル(以下、「主成分ベクトル」とも記載する)を示す。Λは、固有値行列を示す。固有ベクトルVは、上記式9により表現することができる。また、固有値行列Λは、上記式10により表現することができる。式9のdiagは、対角行列であることを示す。rは、固有値(主成分41)の数を示す。固有ベクトルVの各成分vは、固有値分解の過程で算出することができる。
導出する主成分41の数は任意に選択されてよい。例えば、制御部11は、累積寄与率を算出し、算出される累積寄与率が閾値を超えるまで、主成分41を導出してもよい。閾値は適宜決定されてよい。これにより、制御部11は、1つ以上の主成分41を導出することができる。1つ以上の主成分41を導出すると、制御部11は、次のステップS204に処理を進める。
なお、主成分41を導出する方法は、上記の方法に限定されなくてもよい。その他の方法の一例として、全ローカルサンプルの相関係数行列が統合結果40として得られている場合、制御部11は、相関係数行列の固有値分解を実行する。制御部11は、固有値分解により得られる固有値を主成分41として取得してもよい。或いは、制御部11は、分散共分散行列又は相関係数行列の偏差行列を算出し、算出された偏差行列の特異値分解を実行する。制御部11は、特異値分解により得られる特異値から主成分41を算出してもよい。主成分41の導出には、公知の方法が適宜採用されてよい。
(ステップS204)
ステップS204では、制御部11は、出力部114として動作し、導出された1つ以上の主成分41に関する主成分情報121を出力する。
コンピュータが、主成分情報121を参照することで、導出された主成分41又は主成分ベクトルを利用可能であれば、主成分情報121の形式は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、主成分情報121は、導出された主成分41そのもの及び上記主成分ベクトルの少なくともいずれかにより構成されてよい。
また、主成分情報121の出力形式も、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、制御部11は、ステップS204の処理として、主成分情報121を出力装置15に出力してもよい。また、例えば、制御部11は、ステップS204の処理として、主成分情報121を所定の記憶領域に保存してもよい。所定の記憶領域は、例えば、制御部11内のRAM、記憶部12、外部記憶装置、記憶メディア又はこれらの組み合わせであってもよい。
また、例えば、制御部11は、ステップS204の処理として、各クライアント装置2に主成分情報121を配信(転送)してもよい。配信方法は任意に選択されてよい。一例として、制御部11は、ネットワークを介して各クライアント装置2に主成分情報121を直接的に配信してもよい。或いは、制御部11は、データサーバ等の他のコンピュータを介して各クライアント装置2に主成分情報121を間接的に配信してもよい。各クライアント装置2は、この配信を受信することで、主成分情報121を取得することができる。
ただし、提供方法及び提供のタイミングは、このような例に限られなくてもよい。その他の例として、主成分情報121は、記憶媒体92又は外部記憶装置を介して、各クライアント装置2に提供されてもよい。或いは、統合分析装置1の出力装置15に出力された主成分情報121をオペレータが入力装置24介して入力することで、主成分情報121は、各クライアント装置2に提供されてもよい。制御部11は、ステップS204の処理とは別に、主成分情報121を各クライアント装置2に提供してもよい。また、制御部11は、各クライアント装置2以外の、導出された主成分41を利用する他のコンピュータに主成分情報121を提供してもよい。
これにより、主成分情報121の出力が完了すると、制御部11は、主成分分析に関する一連の処理を終了する。
(3)グルーピング
図8は、本実施形態に係る各クライアント装置2をグルーピングする場面の一例を模式的に例示する。例えば、一のローカル学習データ3及び他のローカル学習データ3の間でデータの種類が全く異なる場合、統合分析装置1において、それぞれから得られる演算の結果51を統合するのは困難である。そこで、制御部11は、グルーピング部116として動作し、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当ててよい。
各グループは、ローカル学習データ3(ローカルサンプル30)の種類、利用の目的等に応じて適宜設定されてよい。図8の例では、各クライアント装置2は、第1グループ及び第2グループの2つのグループのいずれかに割り当てられている。ただし、グループの数は、2つに限定されなくてもよく、任意に決定されてよい。制御部11は、各クライアント装置2に対するグループの割り当て結果を割当情報124に格納する。割当情報124は、例えば、所定の記憶領域に保存されてよい。所定の記憶領域は、制御部11内のRAM、記憶部12、外部記憶装置、記憶メディア又はこれらの組み合わせであってよい。
これに応じて、制御部11は、グループ毎に上記ステップS201〜ステップS204の処理を実行する。上記ステップS202では、制御部11は、同一グループ内で、各クライアント装置2から取得された演算の結果51を統合することで、統合結果40を算出する。上記ステップS203では、制御部11は、主成分分析を実施することにより、同一グループ内で、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。これにより、グループ毎に主成分分析を実施することができる。
グルーピングの方法は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。本実施形態では、制御部11は、以下の2つの方法のうちのいずれかの方法により、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てることができる。なお、各クライアント装置2をグループ分けすることは、クライアント装置2の利用者をグループ分けすること、ローカル学習データ3をグループ分けすること等と同義に取り扱われてよい。
(3−1)第1のグルーピング方法
図9は、第1のグルーピング方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。第1のグルーピング方法では、制御部11は、グループのリストから所望のグループを選択させることで、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てる。なお、グループの割り当て方法に第1のグルーピング方法が採用される場合、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てることは、以下のステップS211〜ステップS213により構成される。ただし、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS211)
ステップS211では、制御部11は、複数のグループの一覧を示すグループリスト123を各クライアント装置2に配信する。配信方法は任意に選択されてよい。一例として、制御部11は、ネットワークを介して各クライアント装置2にグループリスト123を直接的に配信してもよい。或いは、制御部11は、データサーバ等の他のコンピュータを介して各クライアント装置2にグループリスト123を間接的に配信してもよい。これにより、制御部11は、各クライアント装置2に対して、グループリスト123に示される複数のグループの中から1つ以上のグループを選択させる。各グループは、ローカル学習データ3、クライアント装置2、クライアント装置2の利用者等に応じて適宜設定されてよい。例えば、ローカルサンプル30が外観検査に利用可能である場合、各グループは、ライン番号、工場名、企業名等の属性に応じて設定されてよい。また、各クライアント装置2からの要求により、グループリスト123に新たなグループが設定されてもよい。各クライアント装置2のオペレータは、出力装置25に出力されたグループリスト123を参照し、入力装置24を操作して、グループリスト123の中から1つ以上の所望のグループを選択することができる。各クライアント装置2は、2つ以上のグループを選択してもよい。選択が完了すると、各クライアント装置2の制御部21は、グループ選択の回答を統合分析装置1に返信する。
(ステップS212及びステップS213)
ステップS212では、制御部11は、グループ選択の回答を各クライアント装置2から取得する。そして、ステップS213では、制御部11は、取得された回答に基づいて、選択された1つ以上のグループに各クライアント装置2を割り当てる。1つ以上のグループの割り当てが完了すると、制御部11は、第1のグルーピング方法によるグループの割り当てに関する一連の処理を終了する。この第1のグルーピング方法によれば、簡易な方法で各クライアント装置2をグループ分けすることができる。
(3−2)第2のグルーピング方法
図10は、第2のグルーピング方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。第2のグルーピング方法では、制御部11は、ローカル学習データ3の属性に応じて、各クライアント装置2を適切なグループに割り当てる。なお、グループの割り当て方法に第2のグルーピング方法が採用される場合、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てることは、以下のステップS221〜ステップS223により構成される。ただし、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS221)
ステップS221では、制御部11は、ローカル学習データ3に関する属性データを各クライアント装置2から取得する。属性データを取得する方法は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
属性データは、ローカル学習データ3に関するあらゆる情報を含んでよい。属性データは、例えば、ローカルサンプル30のデータ種別を示す情報、ローカルサンプル30に表れる特徴を示す情報、ローカルサンプル30の利用目的を示す情報等を含んでよい。属性データは、上記ステップS101によりローカル学習データ3を収集する際に生成されてよい。属性データを取得すると、制御部11、次のステップS222に処理を進める。
(ステップS222及びステップS223)
ステップS222では、制御部11は、各クライアント装置2から取得された属性データをクラスタリングする。クラスタリングの方法は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。クラスタリングには、k平均法(k-meansクラスタリング)等の公知の方法が採用されてよい。
ステップS223では、制御部11は、クラスタリングの結果に基づいて、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てる。一例として、制御部11は、取得した属性データが同一のクラスに割り当てられたクライアント装置2を同一のグループに割り当てる。この場合、各グループは、属性データのクラスに応じて設定されてよい。また、制御部11は、クラスタリングの結果に基づいて、クライアント装置2を2つ以上のグループに割り当ててよい。
クラスタリングの結果に基づくグループの割り当てが完了すると、制御部11は、第2のグルーピング方法によるグループの割り当てに関する一連の処理を終了する。この第2のグルーピング方法によれば、制御部11は、ローカル学習データ3の属性に応じて、各クライアント装置2を適切なグループに割り当てることができる。
本実施形態では、制御部11は、以上の2つの方法の少なくともいずれかの方法を採用することで、各クライアント装置2を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てることができる。ただし、グルーピングの方法は、これらの例に限られなくてよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
(4)主成分の利用:データ圧縮
図11は、本実施形態に係る各クライアント装置2によるデータ圧縮に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。データ圧縮は、導出された主成分41の用途の一例である。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各ステップは可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS301)
ステップS301では、制御部21は、取得部211として動作し、圧縮する対象となる対象データ223(サンプル)を取得する。対象データ223は、ローカルサンプル30と同種のデータである。対象データ223は任意の方法で取得されてよい。本実施形態では、制御部21は、センサSにより対象を観測することで、センシングデータを生成することができる。観測の対象は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。制御部21は、生成されたセンシングデータを対象データ223として取得してもよい。対象データ223を取得すると、制御部21は、次のステップS302に処理を進める。
(ステップS302)
ステップS302では、制御部21は、圧縮部212として動作し、主成分情報121を参照することで、上記統合分析装置1により導出された1つ以上の主成分41から得られる主成分ベクトル(固有ベクトルV)を取得する。制御部21は、取得された主成分ベクトルにより、対象データ223を部分空間に射影する。すなわち、制御部21は、主成分ベクトル及び対象データ223の積を演算する。制御部21は、この演算により対象データ223を圧縮することで、圧縮データ224を生成することができる。圧縮データ224は、情報量を削減するように変換された対象データ223に相当する。対象データ223の圧縮が完了すると、制御部21は、次のステップS303に処理を進める。
(ステップS303)
ステップS303では、制御部21は、出力部213として動作し、生成された圧縮データ224を出力する。
圧縮データ224の出力形式は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、制御部21は、圧縮データ224を出力装置25に出力してもよい。また、例えば、制御部21は、圧縮データ224を所定の記憶領域に保存してもよい。所定の記憶領域は、例えば、制御部21内のRAM、記憶部22、外部記憶装置、記憶メディア又はこれらの組み合わせであってよい。生成された圧縮データ224は、他のコンピュータに提供されてもよい。
これにより、圧縮データ224の出力が完了すると、制御部21は、データ圧縮に関する一連の処理を終了する。
(5)主成分の利用:推論
図12は、本実施形態に係る各クライアント装置2による所定の推論に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。推論は、導出された主成分41の用途の一例である。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各ステップは可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS311)
ステップS311では、制御部21は、取得部215として動作し、推論の対象となる対象データ226(サンプル)を取得する。対象データ226は、ローカルサンプル30と同種のデータである。ステップS311は、上記ステップS301と同様であってよい。本実施形態では、制御部21は、センサSにより、対象データ226を取得することができる。対象データ226を取得すると、制御部21は、次のステップS312に処理を進める。
(ステップS312〜ステップS314)
ステップS312〜ステップS314では、制御部21は、推論部216として動作して、導出された1つ以上の主成分41を利用して、対象データ226に含まれる特徴を推論する。本実施形態では、推論の一例として、部分空間内での対象データ226及びデータ群227に含まれる各サンプル228の比較に基づいて、対象データ226に含まれる特徴のクラスを識別する。
具体的に、ステップS312では、制御部21は、主成分情報121を参照することで、上記統合分析装置1により導出された1つ以上の主成分41から得られる主成分ベクトル(固有ベクトルV)を取得する。制御部21は、取得された主成分ベクトルにより、対象データ226を部分空間に射影する。これにより、制御部21は、特徴量2261を取得する。
同様に、各サンプル228も、主成分ベクトルにより、特徴量2281に変換される。各サンプル228の変換は事前に実行されてよい。各サンプル228は、対応するカテゴリに応じた特徴を含んでいる。例えば、クラス識別により外観検査を行う場合、各サンプル228には、対象のカテゴリに応じた種類の欠陥を有する製品の写る画像データが用いられてよい。或いは、各サンプル228には、「良品」のカテゴリに応じて、欠陥のない製品の写る画像データが用いられてよい。設定されるカテゴリの数は任意でよい。
ステップS313では、制御部21は、部分空間内で、得られた特徴量2261及び各特徴量2281を比較する。ステップS314では、制御部21は、比較の結果に基づいて、対象データ226に含まれる特徴が対象のカテゴリに属するか否かを識別する。比較方法は適宜決定されてよい。本実施形態では、各サンプル228から得られる各特徴量2281により、部分空間内で、対象のカテゴリに属する範囲を決定することができる。そこで、各サンプル228から得られる各特徴量2281から対象のカテゴリに属する範囲を規定する境界が設定されてもよい。境界は、関数等により適宜表現されてよい。制御部21は、設定された境界に基づいて、得られた特徴量2261が対象のカテゴリの範囲に含まれるか否かを判定してもよい。この判定の結果に応じて、制御部21は、対象データ226に含まれる特徴が対象のカテゴリに属するか否かを識別してもよい。或いは、制御部21は、得られた特徴量2261と対象のカテゴリに属する各サンプル228から得られる各特徴量2281との距離を算出する。制御部21は、算出される距離に基づいて、対象データ226に含まれる特徴が対象のカテゴリに属するか否かを識別してもよい。対象データ226に対する推論が完了すると、制御部21は、次のステップS315に処理を進める。
(ステップS315)
ステップS315では、制御部21は、出力部217として動作し、推論の結果に関する情報を出力する。
出力先及び出力する情報の内容はそれぞれ、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。例えば、制御部21は、ステップS314の識別の結果をそのまま出力装置25に出力してもよい。また、例えば、制御部21は、ステップS314の識別の結果に基づいて、何らかの情報処理を実行してもよい。そして、制御部21は、その情報処理を実行した結果を、推論の結果に関する情報として出力してもよい。この情報処理を実行した結果の出力には、推論結果に応じて特定のメッセージを出力すること、推論結果に応じて制御対象装置の動作を制御すること等が含まれてよい。出力先は、例えば、出力装置25、他のコンピュータの出力装置、制御対象装置等であってよい。
推論の結果に関する情報の出力が完了すると、制御部21は、所定の推論に関する一連の処理を終了する。なお、所定期間の間、制御部21は、ステップS311〜ステップS315の一連の情報処理を継続的に繰り返し実行してもよい。繰り返すタイミングは、任意であってよい。これにより、各クライアント装置2は、所定の推論を継続的に実施してもよい。
[特徴]
以上のとおり、本実施形態では、ローカル学習データ3そのものではなく、ローカル学習データ3の要素間の相関性に関する演算の結果51を統合分析装置1に集結する。これにより、上記ステップS201において、各クライアント装置2及び統合分析装置1の間でデータをやり取りするコストを低減することができる。また、全ローカル学習データから1つ以上の主成分41を導出する一連の計算処理の一部を各クライアント装置2に負担させることができる。本実施形態では、上記ステップS102により、ローカル学習データ3の自己相関行列を算出する処理を各クライアント装置2に負担させることができる。これにより、各クライアント装置2で個々に収集されたローカル学習データ3を主成分分析に反映することができると共に、自己相関行列を算出するまでの計算量の分だけ統合分析装置1にかかる計算コストを低減することができる。したがって、本実施形態によれば、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。導出された1つ以上の主成分41を利用することで、上記データ圧縮のケースでは、ステップS302において、有益な情報が削除され難くすることができる。また、上記推論のケースでは、ステップS312〜ステップS314による推論の精度の向上を図ることができる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良又は変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<4.1>
上記実施形態に係るシステム100は、様々な目的で収集されたローカル学習データから1つ以上の主成分を導出するあらゆる場面に適用されてよい。ローカル学習データ3を収集する目的は、例えば、外観検査、栽培状況の監視、対象者の状態の監視、機械の状態の監視等のタスクを遂行することであってよい。以下、適用場面を限定した変形例を例示する。
(A)外観検査の場面
図13は、第1変形例に係る検査システム100Aの適用場面の一例を模式的に例示する。本変形例は、製品RAの状態を観測することで得られるデータに対して主成分分析を実施する場面に上記実施形態を適用した例である。本変形例に係る検査システム100Aは、統合分析装置1及び複数の検査装置2Aを備えている。上記実施形態と同様に、統合分析装置1及び各検査装置2Aは、ネットワークを介して接続されてよい。
本変形例では、ローカル学習データ3Aは、製品RAの写る画像データ、又は製品RAの属性を測定することで得られた測定データにより構成される。画像データは、カメラSAにより製品RAを撮影することにより得られてよい。この場合、画像データの各画素が、ローカルサンプルの各要素に相当する。また、測定データは、例えば、カメラSA等のセンサにより製品RAの各属性を観測し、得られたセンシングデータから算出される各属性の測定値により構成されてよい。測定の対象となる製品RAの属性は適宜選択されてよい。製品RAの属性は、例えば、幅、厚さ、形状、色、傾き、凹凸、質感等であってよい。製品RAの質感は、触感(例えば、ザラザラ/ツルツル、表面粗さの程度)、材質(例えば、金属/プラスチック)等により規定されてよい。この場合、各属性の測定値が、ローカルサンプルの各要素に相当する。これらの限定を除き、本変形例に係る検査システム100Aは、上記実施形態に係るシステム100と同様に構成されてよい。
なお、製品RAは、例えば、電子機器、電子部品、自動車部品、薬品、食品等の製造ラインで搬送される製品であってよい。電子部品は、例えば、基盤、チップコンデンサ、液晶、リレーの巻線等であってよい。自動車部品は、例えば、コンロッド、シャフト、エンジンブロック、パワーウィンドウスイッチ、パネル等であってよい。薬品は、例えば、包装済みの錠剤、未包装の錠剤等であってよい。製品RAは、製造過程完了後に生成される最終品であってもよいし、製造過程の途中で生成される中間品であってもよいし、製造過程を経過する前に用意される初期品であってもよい。また、外観検査の対象となる欠陥は、例えば、傷、汚れ、クラック、打痕、バリ、色ムラ、異物混入等であってよい。欠陥に関する推論は、例えば、製品RAに欠陥が含まれるか否かを判定すること、製品RAに欠陥が含まれる確率を判定すること、製品RAに含まれる欠陥の種類を識別すること、製品RAに含まれる欠陥の範囲を特定すること又はこれらの組み合わせにより構成されてよい。
(検査装置)
本変形例に係る各検査装置2Aは、上記実施形態に係る各クライアント装置2に対応する。本変形例に係る各検査装置2Aのハードウェア構成及びソフトウェア構成は、上記実施形態に係る各クライアント装置2と同様であってよい。これにより、各検査装置2Aの情報処理は、上記各クライアント装置2と同様の手順で実行されてよい。
上記ステップS101では、各検査装置2Aは、ローカル学習データ3Aを収集する。ローカル学習データ3Aは、製品RAの写る画像データ、又は製品RAの属性を測定することで得られた測定データの複数のローカルサンプルにより構成される。各ローカルサンプルの取得にはカメラSAが利用されてよい。上記ステップS102では、各検査装置2Aは、ローカル学習データ3Aの要素間の相関性に関する演算の結果51Aを算出する。各検査装置2Aは、上記ステップS1021〜ステップS1023の処理を実行することで、ローカル学習データ3Aの自己相関行列を演算の結果51Aとして算出することができる。ステップS103では、各検査装置2Aは、算出された演算の結果51Aを出力する。
(統合分析装置)
本変形例では、統合分析装置1は、製品RAの写る画像データ、又は製品RAの属性を測定することで得られた測定データに関して、1つ以上の主成分41Aを導出する。具体的に、上記ステップS201では、統合分析装置1は、相関性に関する演算の結果51Aを各検査装置2Aから取得する。上記ステップS202では、統合分析装置1は、各検査装置2Aから取得された演算の結果51Aを統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40Aを算出する。上記演算処理により、統合分析装置1は、全ローカル学習データの分散共分散行列を統合結果40Aとして取得することができる。上記ステップS203では、統合分析装置1は、主成分分析を実行することで、算出された統合結果40Aから1つ以上の主成分41Aを導出する。ステップS204では、統合分析装置1は、導出された1つ以上の主成分41Aに関する情報を出力する。
(主成分の利用)
導出された1つ以上の主成分41Aは任意の用途で利用されてよい。また、導出された1つ以上の主成分41Aに関する情報は任意のタイミングで各検査装置2Aに提供されてよい。各検査装置2Aは、上記ステップS301〜ステップS303の処理により、導出された1つ以上の主成分41Aを利用して、対象データを圧縮することができる。また、各検査装置2Aは、上記ステップS311〜ステップS315の処理により、算出された1つ以上の主成分41Aを利用して、対象データにおける製品RAの状態を識別することができる。
データ群を構成する各サンプルに、欠陥のない正常な製品RAのデータを利用した場合、ステップS314において、対象データが対象のカテゴリに属すると識別されるときに、各検査装置2Aは、対象データにおける製品RAには欠陥がない(すなわち、製品RAは正常である)と判定することができる。他方、対象データが対象のカテゴリに属さないと識別されるときに、各検査装置2Aは、対象データにおける製品RAには欠陥があると判定することができる。
また、データ群を構成する各サンプルに、特定の欠陥を含む製品RAのデータを利用した場合、ステップS314において、対象データが対象のカテゴリに属すると識別されるときに、各検査装置2Aは、対象データにおける製品RAには、対象のカテゴリに対応する種類の欠陥が存在すると判定することができる。他方、対象データが対象のカテゴリに属さないと識別されるときに、各検査装置2Aは、対象データにおける製品RAには欠陥がないと判定することができる。
上記ステップS315では、各検査装置2Aは、製品RAの欠陥について推論した結果に関する情報を出力する。例えば、各検査装置2Aは、製品RAの欠陥について推論した結果をそのまま出力装置に出力してもよい。また、例えば、製品RAに欠陥が存在すると判定した場合、各検査装置2Aは、そのことを知らせるための警告を出力装置に出力してもよい。また、例えば、製品RAを搬送するコンベア装置に各検査装置2Aが接続される場合、各検査装置2Aは、欠陥について推論した結果に基づいて、欠陥のある製品と欠陥のない製品とを別のラインで搬送されるようにコンベア装置を制御してもよい。
(特徴)
本変形例によれば、外観検査に利用可能なデータに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。これにより、上記データ圧縮のケースでは、導出された1つ以上の主成分41Aを利用することで、外観検査に有益な情報が削除され難くすることができる。また、上記推論のケースでは、ステップS312〜ステップS314による外観検査の精度の向上を図ることができる。
(B)栽培状況を監視する場面
図14は、第2変形例に係る監視システム100Bの適用場面の一例を模式的に例示する。本変形例は、植物RBに関する観測データに対して主成分分析を実施する場面に上記実施形態を適用した例である。本変形例に係る監視システム100Bは、統合分析装置1及び複数の監視装置2Bを備えている。上記実施形態と同様に、統合分析装置1及び各監視装置2Bは、ネットワークを介して接続されてよい。
本変形例では、ローカル学習データ3Bは、植物RBに関する観測データである。観測データは、例えば、環境センサSBにより植物RBの状態を観測することで得られるセンシングデータ、作業者の入力により得られた植物RBの観察データ、又はこれらの組み合わせにより構成されてよい。環境センサSBは、植物RBの栽培状況を観測可能であれば、その種類は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。環境センサSBは、例えば、気圧計、温度計、湿度計、音圧計、音センサ、紫外線センサ、照度計、雨量計、ガスセンサ等であってよい。植物RBの種類は任意に選択されてよい。監視する栽培状況は、植物RBを栽培する任意の要素に関するものであってよい。栽培状況は、例えば、栽培時点までの生育環境、生育状態等により特定されてよい。生育環境は、植物RBを生育する状況に関し、例えば、植物RBに光を照射する時間、植物RB周囲の温度、植物RBに与える水の量等により規定されてよい。生育状態は、例えば、植物RBの成長度等により規定されてよい。観察データは、例えば、作業記録データ、環境記録データ、又はこれらの組み合わせにより構成されてよい。作業記録データは、例えば、摘花、摘葉、摘芽等の作業の有無、実行日時、量等を示す情報により構成されてよい。また、環境記録データは、作業者が植物RB周囲の環境(例えば、天候、気温、湿度等)を観測した結果を示す情報により構成されてよい。これらの限定を除き、本変形例に係る監視システム100Bは、上記実施形態に係るシステム100と同様に構成されてよい。
(監視装置)
本変形例に係る各監視装置2Bは、上記実施形態に係る各クライアント装置2に対応する。本変形例に係る各監視装置2Bのハードウェア構成及びソフトウェア構成は、上記実施形態に係る各クライアント装置2と同様であってよい。これにより、各監視装置2Bの情報処理は、上記各クライアント装置2と同様の手順で実行されてよい。
上記ステップS101では、各監視装置2Bは、ローカル学習データ3Bを収集する。ローカル学習データ3Bは、植物RBに関する観測データの複数のローカルサンプルにより構成される。各ローカルサンプルは、環境センサSB及び作業者の入力の少なくとも一方により得られてよい。上記ステップS102では、各監視装置2Bは、ローカル学習データ3Bの要素間の相関性に関する演算の結果51Bを算出する。各監視装置2Bは、上記ステップS1021〜ステップS1023の処理を実行することで、ローカル学習データ3Bの自己相関行列を演算の結果51Bとして算出することができる。ステップS103では、各監視装置2Bは、算出された演算の結果51Bを出力する。
(統合分析装置)
本変形例では、統合分析装置1は、植物RBに関する観測データに関して、1つ以上の主成分41Bを導出する。具体的に、上記ステップS201では、統合分析装置1は、相関性に関する演算の結果51Bを各監視装置2Bから取得する。上記ステップS202では、統合分析装置1は、各監視装置2Bから取得された演算の結果51Bを統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40Bを算出する。上記演算処理により、統合分析装置1は、全ローカル学習データの分散共分散行列を統合結果40Bとして取得することができる。上記ステップS203では、統合分析装置1は、主成分分析を実行することで、算出された統合結果40Bから1つ以上の主成分41Bを導出する。ステップS204では、統合分析装置1は、導出された1つ以上の主成分41Bに関する情報を出力する。
(主成分の利用)
導出された1つ以上の主成分41Bは任意の用途で利用されてよい。また、導出された1つ以上の主成分41Bに関する情報は任意のタイミングで各監視装置2Bに提供されてよい。各監視装置2Bは、上記ステップS301〜ステップS303の処理により、導出された1つ以上の主成分41Bを利用して、対象データを圧縮することができる。また、各監視装置2Bは、上記ステップS311〜ステップS315の処理により、算出された1つ以上の主成分41Bを利用して、対象データにおける植物RBの栽培状況を推論することができる。なお、栽培状況を推論することは、収穫量が最大となるような生育環境及び作業内容の少なくとも一方を推定すること、観測される現在の生育環境において最適な作業内容を推定すること等を含んでもよい。
上記ステップS315では、各監視装置2Bは、植物RBの栽培状況について推論した結果に関する情報を出力する。例えば、各監視装置2Bは、植物RBの栽培状況について推論した結果をそのまま出力装置に出力してもよい。この場合、各監視装置2Bは、収穫量が最大となるような生育環境及び作業内容の少なくとも一方、観測される現在の生育環境において最適な作業内容等の推定結果を出力装置に出力することで、植物RBの栽培状況の改善を作業者に促してもよい。また、例えば、各監視装置2Bは、栽培装置CBに接続されてよい。栽培装置CBは、植物RBの生育環境を制御するように構成される。この場合、各監視装置2Bは、栽培状況を推論した結果に応じて、栽培装置CBに与える制御指令を決定してもよい。栽培状況と制御指令との対応関係はテーブル形式等の参照情報により与えられてもよい。この参照情報は、RAM、ROM、記憶部、記憶媒体、外部記憶装置等に格納されていてもよく、各監視装置2Bは、この参照情報を参照することで、推定された栽培状況に応じて制御指令を決定してもよい。そして、各監視装置2Bは、決定された制御指令を栽培装置CBに与えることで、栽培装置CBの動作を制御してもよい。また、例えば、各監視装置2Bは、決定された制御指令を示す情報を出力装置に出力し、植物RBの管理者に栽培装置CBの動作を制御するように促してもよい。
なお、栽培装置CBは、植物RBの生育環境を制御可能であれば、その種類は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。栽培装置CBは、例えば、カーテン装置、照明装置、空調設備、散水装置等であってよい。カーテン装置は、建物の窓に取り付けられたカーテンを開閉するように構成される。照明装置は、例えば、LED(light emitting diode)照明、蛍光灯等である。空調設備は、例えば、エアコンディショナ等である。散水装置は、例えば、スプリンクラ等である。カーテン装置及び照明装置は、植物RBに光を照射する時間を制御するために利用される。空調設備は、植物RB周囲の温度を制御するために利用される。散水装置は、植物RBに与える水の量を制御するために利用される。
(特徴)
本変形例によれば、植物RBの栽培状況の監視に利用可能な観測データに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。これにより、上記データ圧縮のケースでは、導出された1つ以上の主成分41Bを利用することで、植物RBの栽培状況の監視に有益な情報が削除され難くすることができる。また、上記推論のケースでは、ステップS312〜ステップS314において植物RBの栽培状況を推論する精度の向上を図ることができる。
(C)健康状態を診断する場面
図15は、第3変形例に係る診断システム100Cの適用場面の一例を模式的に例示する。本変形例は、対象者RCの状態を観測するためのセンサSCにより取得されるセンシングデータに対して主成分分析を実施する場面に上記実施形態を適用した例である。本変形例に係る診断システム100Cは、統合分析装置1及び複数の診断装置2Cを備えている。上記実施形態と同様に、統合分析装置1及び各診断装置2Cは、ネットワークを介して接続されてよい。
本変形例では、ローカル学習データ3Cは、センサSCにより得られるセンシングデータである。センサSCは、対象者RCの状態を観測可能であれば、その種類は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。センサSCは、例えば、バイタルセンサ、医療検査装置等であってよい。バイタルセンサは、例えば、血圧計、脈拍計、心拍計、心電計、筋電計、体温計、皮膚電気反応計、マイクロ波センサ、脳波計、脳磁計、活動量計、血糖値測定器、眼電位センサ、眼球運動計測器等であってよい。医療検査装置は、例えば、CT装置、MRI装置等であってよい。健康状態を推論することは、例えば、健康であるか否かを判定すること、病気になる予兆があるか否かを判定すること、健康状態の種別を識別すること、対象の病気になる確率を判定すること又はこれらの組み合わせにより構成されてよい。これらの限定を除き、本変形例に係る診断システム100Cは、上記実施形態に係るシステム100と同様に構成されてよい。
(診断装置)
本変形例に係る各診断装置2Cは、上記実施形態に係る各クライアント装置2に対応する。本変形例に係る各診断装置2Cのハードウェア構成及びソフトウェア構成は、上記実施形態に係る各クライアント装置2と同様であってよい。これにより、各診断装置2Cの情報処理は、上記各クライアント装置2と同様の手順で実行されてよい。
上記ステップS101では、各診断装置2Cは、ローカル学習データ3Cを収集する。ローカル学習データ3Cは、センサSCにより得られるセンシングデータの複数のローカルサンプルにより構成される。上記ステップS102では、各診断装置2Cは、ローカル学習データ3Cの要素間の相関性に関する演算の結果51Cを算出する。各診断装置2Cは、上記ステップS1021〜ステップS1023の処理を実行することで、ローカル学習データ3Cの自己相関行列を演算の結果51Cとして算出することができる。ステップS103では、各診断装置2Cは、算出された演算の結果51Cを出力する。
(統合分析装置)
本変形例では、統合分析装置1は、センサSCにより得られるセンシングデータに関して、1つ以上の主成分41Cを導出する。具体的に、上記ステップS201では、統合分析装置1は、相関性に関する演算の結果51Cを各診断装置2Cから取得する。上記ステップS202では、統合分析装置1は、各診断装置2Cから取得された演算の結果51Cを統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40Cを算出する。上記演算処理により、統合分析装置1は、全ローカル学習データの分散共分散行列を統合結果40Cとして取得することができる。上記ステップS203では、統合分析装置1は、主成分分析を実行することで、算出された統合結果40Cから1つ以上の主成分41Cを導出する。ステップS204では、統合分析装置1は、導出された1つ以上の主成分41Cに関する情報を出力する。
(主成分の利用)
導出された1つ以上の主成分41Cは任意の用途で利用されてよい。また、導出された1つ以上の主成分41Cに関する情報は任意のタイミングで各診断装置2Cに提供されてよい。各診断装置2Cは、上記ステップS301〜ステップS303の処理により、導出された1つ以上の主成分41Cを利用して、対象データを圧縮することができる。また、各診断装置2Cは、上記ステップS311〜ステップS315の処理により、算出された1つ以上の主成分41Cを利用して、対象データにおける対象者RCの健康状態を識別することができる。
上記ステップS315では、各診断装置2Cは、対象者RCの健康状態を推論した結果に関する情報を出力する。例えば、各診断装置2Cは、対象者RCの健康状態を推論した結果をそのまま出力装置に出力してもよい。また、例えば、推論された対象者RCの健康状態が所定の病気の予兆を示す場合、各診断装置2Cは、病院での診査を促すメッセージを出力装置に出力してもよい。また、例えば、各診断装置2Cは、登録された病院の端末に対して、対象者RCの健康状態を推論した結果を送信してもよい。なお、送信先となる端末の情報は、RAM、ROM、記憶部、記憶媒体、外部記憶装置等の所定の記憶領域に記憶されていてよい。
(特徴)
本変形例によれば、対象者RCの健康状態の監視に利用可能なセンシングデータに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。これにより、上記データ圧縮のケースでは、導出された1つ以上の主成分41Cを利用することで、対象者RCの健康状態の監視に有益な情報が削除され難くすることができる。また、上記推論のケースでは、ステップS312〜ステップS314において対象者RCの健康状態を推論する精度の向上を図ることができる。なお、本変形例に係る対象者RCの健康状態を診断する場面は、対象者の状態を推論する場面の一例である。ただし、対象者の状態を推論する場面は、健康状態を診断する場面に限られなくてよい。また、ローカル学習データを取得する局面及び主成分を利用する局面の間で、対象者は一致していなくてもよい。
(D)運転者の状態を監視する場面
図16は、第4変形例に係る監視システム100Dの適用場面の一例を模式的に例示する。本変形例は、運転者RDの状態を観測するためのセンサSDにより取得されるセンシングデータに対して主成分分析を実施する場面に上記実施形態を適用した場面である。本変形例に係る運転者RDの状態を監視する場面は、上記対象者の状態を推論する場面の他の一例である。本変形例に係る監視システム100Dは、統合分析装置1及び複数の監視装置2Dを備えている。上記実施形態と同様に、統合分析装置1及び各監視装置2Dは、ネットワークを介して接続されてよい。
本変形例では、ローカル学習データ3Dは、センサSDにより得られるセンシングデータである。センサSDは、運転者RDの状態を観測可能であれば、その種類は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。センサSDは、例えば、カメラ、赤外線センサ、マイクロフォン、バイタルセンサ等であってよい。運転者RDの状態は、例えば、姿勢、行動、眠気度、疲労度、余裕度等を含んでよい。眠気度は、運転者RDの眠気の度合いを示す。疲労度は、運転者RDの疲労の度合いを示す。余裕度は、運転者RDの運転に対する余裕の度合を示す。これらの限定を除き、本変形例に係る監視システム100Dは、上記実施形態に係るシステム100と同様に構成されてよい。
(監視装置)
本変形例に係る各監視装置2Dは、上記実施形態に係る各クライアント装置2に対応する。本変形例に係る各監視装置2Dのハードウェア構成及びソフトウェア構成は、上記実施形態に係る各クライアント装置2と同様であってよい。これにより、各監視装置2Dの情報処理は、上記各クライアント装置2と同様の手順で実行されてよい。
上記ステップS101では、各監視装置2Dは、ローカル学習データ3Dを収集する。ローカル学習データ3Dは、センサSDにより得られるセンシングデータの複数のローカルサンプルにより構成される。上記ステップS102では、各監視装置2Dは、ローカル学習データ3Dの要素間の相関性に関する演算の結果51Dを算出する。各監視装置2Dは、上記ステップS1021〜ステップS1023の処理を実行することで、ローカル学習データ3Dの自己相関行列を演算の結果51Dとして算出することができる。ステップS103では、各監視装置2Dは、算出された演算の結果51Dを出力する。
(統合分析装置)
本変形例では、統合分析装置1は、センサSDにより得られるセンシングデータに関して、1つ以上の主成分41Dを導出する。具体的に、上記ステップS201では、統合分析装置1は、相関性に関する演算の結果51Dを各監視装置2Dから取得する。上記ステップS202では、統合分析装置1は、各監視装置2Dから取得された演算の結果51Dを統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40Dを算出する。上記演算処理により、統合分析装置1は、全ローカル学習データの分散共分散行列を統合結果40Dとして取得することができる。上記ステップS203では、統合分析装置1は、主成分分析を実行することで、算出された統合結果40Dから1つ以上の主成分41Dを導出する。ステップS204では、統合分析装置1は、導出された1つ以上の主成分41Dに関する情報を出力する。
(主成分の利用)
導出された1つ以上の主成分41Dは任意の用途で利用されてよい。また、導出された1つ以上の主成分41Dに関する情報は任意のタイミングで各監視装置2Dに提供されてよい。各監視装置2Dは、上記ステップS301〜ステップS303の処理により、導出された1つ以上の主成分41Dを利用して、対象データを圧縮することができる。また、各監視装置2Dは、上記ステップS311〜ステップS315の処理により、算出された1つ以上の主成分41Dを利用して、対象データにおける運転者RDの状態を識別することができる。
上記ステップS315では、各監視装置2Dは、運転者RDの状態を推論した結果に関する情報を出力する。例えば、各監視装置2Dは、運転者RDの状態を推論した結果をそのまま出力装置に出力してもよい。また、例えば、眠気度及び疲労度の少なくとも一方が閾値を超えている等、運転者RDの状態を推論した結果に基づいて、運転を継続しない方がよいと判定される場合に、各監視装置2Dは、車両を停車し、休憩を取るように運転者RDに促す警告を出力装置に出力してもよい。また、例えば、車両の動作を制御する制御装置(不図示)に各監視装置2Dが接続されている場合、各監視装置2Dは、運転者RDの状態を推論した結果に応じて、車両に所望の動作を指示するための指令を決定してもよい。各監視装置2Dは、決定された指令を制御装置に与えることで、車両の動作を制御してもよい。なお、各監視装置2D及び制御装置は一体のコンピュータにより構成されてよい。
(特徴)
本変形例によれば、運転者RDの状態の監視に利用可能なセンシングデータに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。これにより、上記データ圧縮のケースでは、導出された1つ以上の主成分41Dを利用することで、運転者RDの状態の監視に有益な情報が削除され難くすることができる。また、上記推論のケースでは、ステップS312〜ステップS314において運転者RDの状態を推論する精度の向上を図ることができる。
(E)機械の異常を検知する場面
図17は、第5変形例に係る検知システム100Eの適用場面の一例を模式的に例示する。本変形例は、機械REの状態を観測するためのセンサSEにより取得されるセンシングデータに対して主成分分析を実施する場面に上記実施形態を適用した場面である。本変形例に係る検知システム100Eは、統合分析装置1及び複数の検知装置2Eを備えている。上記実施形態と同様に、統合分析装置1及び各検知装置2Eは、ネットワークを介して接続されてよい。
本変形例では、ローカル学習データ3Eは、センサSEにより得られるセンシングデータである。センサSEは、機械REの状態を観測可能であれば、その種類は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。センサSEは、例えば、マイクロフォン、加速度センサ、振動センサ等であってよい。機械REの状態を推論することは、例えば、機械REに異常が生じているか否かを判定すること、機械REに異常が生じている確率を判定すること、機械REに発生した又は予兆のある異常の種類を識別すること、異常の発生した箇所を特定すること又はこれらの組み合わせにより構成されてよい。機械RE及び異常の種類は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。機械REは、例えば、コンベア装置、産業用ロボット等の製造ラインを構成する装置であってよい。機械REは、装置全体であってもよいし、モータ等の装置の一部であってもよい。異常は、例えば、故障、異物の混入、汚れの付着、構成部品の摩耗であってもよい。これらの限定を除き、本変形例に係る検知システム100Eは、上記実施形態に係るシステム100と同様に構成されてよい。
(検知装置)
本変形例に係る各検知装置2Eは、上記実施形態に係る各クライアント装置2に対応する。本変形例に係る各検知装置2Eのハードウェア構成及びソフトウェア構成は、上記実施形態に係る各クライアント装置2と同様であってよい。これにより、各検知装置2Eの情報処理は、上記各クライアント装置2と同様の手順で実行されてよい。
上記ステップS101では、各検知装置2Eは、ローカル学習データ3Eを収集する。ローカル学習データ3Eは、センサSEにより得られるセンシングデータの複数のローカルサンプルにより構成される。上記ステップS102では、各検知装置2Eは、ローカル学習データ3Eの要素間の相関性に関する演算の結果51Eを算出する。各検知装置2Eは、上記ステップS1021〜ステップS1023の処理を実行することで、ローカル学習データ3Eの自己相関行列を演算の結果51Eとして算出することができる。ステップS103では、各検知装置2Eは、算出された演算の結果51Eを出力する。
(統合分析装置)
本変形例では、統合分析装置1は、センサSEにより得られるセンシングデータに関して、1つ以上の主成分41Eを導出する。具体的に、上記ステップS201では、統合分析装置1は、相関性に関する演算の結果51Eを各検知装置2Eから取得する。上記ステップS202では、統合分析装置1は、各検知装置2Eから取得された演算の結果51Eを統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果40Eを算出する。上記演算処理により、統合分析装置1は、全ローカル学習データの分散共分散行列を統合結果40Eとして取得することができる。上記ステップS203では、統合分析装置1は、主成分分析を実行することで、算出された統合結果40Eから1つ以上の主成分41Eを導出する。ステップS204では、統合分析装置1は、導出された1つ以上の主成分41Eに関する情報を出力する。
(主成分の利用)
導出された1つ以上の主成分41Eは任意の用途で利用されてよい。また、導出された1つ以上の主成分41Eに関する情報は任意のタイミングで各検知装置2Eに提供されてよい。各検知装置2Eは、上記ステップS301〜ステップS303の処理により、導出された1つ以上の主成分41Eを利用して、対象データを圧縮することができる。また、各検知装置2Eは、上記ステップS311〜ステップS315の処理により、算出された1つ以上の主成分41Eを利用して、対象データにおける機械REの状態を識別することができる。
上記ステップS315では、各検知装置2Eは、機械REの状態を推論した結果に関する情報を出力する。例えば、各検知装置2Eは、機械REの状態を推論した結果をそのまま出力装置に出力してもよい。また、例えば、機械REの状態を推論した結果に基づいて、機械REにおける異常の発生を検知した場合、各検知装置2Eは、その異常の発生を知らせるための警告を出力装置に出力してもよい。更に、各検知装置2Eが機械REの動作を制御可能に構成されている場合、各検知装置2Eは、異常の発生を検知したことに応じて、機械REの動作を停止させてもよい。加えて、各検知装置2Eは、機械REに発生した異常の種別、及び異常に対処するためのメンテナンス方法を示す情報を出力装置に出力してもよい。この場合、異常に対処するためのメンテナンス方法を示す情報は、記憶部、記憶媒体、外部記憶装置、記憶メディア等の所定の記憶領域に保存されていてもよい。各検知装置2Eは、異常に対処するためのメンテナンス方法を示す情報を所定の記憶領域から適宜取得してもよい。
(特徴)
本変形例によれば、機械REの異常の検知に利用可能なセンシングデータに関して、コストの増大を抑制しつつ、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。これにより、上記データ圧縮のケースでは、導出された1つ以上の主成分41Eを利用することで、機械REの異常の検知に有益な情報が削除され難くすることができる。また、上記推論のケースでは、ステップS312〜ステップS314において機械REの異常を検知する精度の向上を図ることができる。
<4.2>
上記実施形態に係る複数のクライアント装置2の少なくともいずれかにおいて、各ローカルサンプル30は、重要度により重み付けされてもよい。また、上記実施形態に係る複数のクライアント装置2の少なくともいずれかにおいて、各ローカルサンプル30を構成する複数の要素のうち、主成分分析の対象とする2つ以上の要素が指定されてもよい。
図18は、本変形例に係るクライアント装置2Jのソフトウェア構成の一例を模式的に例示する。本変形例に係るクライアント装置2Jのハードウェア構成は、上記実施形態に係るクライアント装置2と同様であってよい。クライアント装置2Jの制御装置は、収集プログラムに含まれる命令をCPUにより解釈及び実行する。これにより、クライアント装置2Jは、第1受付部205及び第2受付部206をソフトウェアモジュールとして更に備えるコンピュータとして動作する。第1受付部205は、各ローカルサンプル30の重要度の指定を受け付ける。第2受付部206は、各ローカルサンプル30を構成する複数の要素のうちから、2つ以上の要素の指定を受け付ける。この点を除き、本変形例に係るクライアント装置2Jは、上記実施形態に係るクライアント装置2と同様に構成されてよい。
図19は、本変形例に係るクライアント装置2Jによるローカル学習データ3の収集に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各ステップは可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
ステップS101では、上記実施形態と同様に、クライアント装置2Jの制御部は、収集部201として動作し、ローカル学習データ3を収集する。ステップS111では、制御部は、第1受付部205として動作し、各ローカルサンプル30の重要度の指定を受け付ける。ステップS112では、制御部は、第2受付部206として動作し、各ローカルサンプル30を構成する複数の要素のうちから、2つ以上の要素の指定を受け付ける。ステップS111及びステップS112の処理順序は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
図20は、重要度及び分析対象の要素の指定を受け付ける画面250の一例を模式的に例示する。クライアント装置2Jが出力装置としてディスプレイを備える場合、図20に例示される画面250は、ディスプレイに表示されてよい。画面250は、入力欄251及びチェックボックス252を備える。各入力欄251は、ローカルサンプル30に応じて設けられる。また、各チェックボックス252は、ローカルサンプル30の要素に応じて設けられる。
図20の例では、入力欄251は、各ローカルサンプル30の重要度を5段階で指定可能に構成されている。サンプルAが重要度「5」に指定され、サンプルBが重要度「1」に指定されている。ただし、重要度の指定方法及びグレード数は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。重要度は、離散値又は連続値により指定されてよい。また、図20の例では、チェックボックス252にチェックを入れることで、分析対象の要素を指定することができる。ただし、要素の指定方法は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
オペレータは、入力装置を介して、各入力欄251を操作することで、各ローカルサンプル30の重要度を指定することができる。各ローカルサンプル30の重要度が指定されると、各ローカルサンプル30は、指定された重要度に応じて重み付けされる。同様に、オペレータは、入力装置を介して、各チェックボックス252を操作することで、分析対象とする2つ以上の要素を指定することができる。なお、分析対象の要素は、タスクに応じて指定されてよい。一例として、上記外観検査の場面では、第1欠陥を検出する第1タスク及び第2欠陥を検出する第2タスクの間で、異なる要素が分析対象に指定されてよい。これにより、タスクの遂行に適した要素を分析対象に指定することができる。
重要度及び分析対象の要素の指定が完了すると、制御部は、次のステップS102に処理を進める。上記演算において、Xn (P)は、以下の式11に置き換えられ、上記N(P)は、以下の式12に置き換えられる。また、指定(選択)されなかった要素は、演算から除外される。これらの点を除き、制御部は、上記実施形態と同様に、ステップS102の処理を実行する。
Figure 2021077046
Figure 2021077046
n (P)は、P番目のクライアント装置2により収集されたローカル学習データ3のn番目のローカルサンプル30に指定された重要度(重み)を示す。制御部は、ステップS102の処理により、指定された要素について、重要度の反映された相関性に関する演算の結果51を生成することができる。本変形例では、上記ステップS1021において取得される全ローカルサンプルの各要素の平均値は、重要度に応じて重み付けされた重み付け平均値である。上記ステップS1021〜ステップS1023の処理を実行することで、制御部は、指定された要素について、重要度の反映された自己相関行列を演算の結果51として算出することができる。なお、指定されなかった要素の除外は、クライアント装置2Jではなく、統合分析装置1で行われてよい。ステップS103では、制御部は、算出された演算の結果51を出力する。
(統合分析装置)
重要度が指定されることに応じて、上記ステップS202では、制御部11は、重要度に応じた重みの合計で自己相関行列の合計を割算することで、全ローカル学習データの分散共分散行列を統合結果40として算出することができる。また、分析対象の要素が指定されることで、上記ステップS202では、制御部11は、指定された2つ以上の要素について、取得された演算の結果51を統合することで、統合結果40を算出する。また、上記ステップS203では、制御部11は、主成分分析を実施することにより、指定された2つ以上の要素について、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。これらの点を除き、本変形例に係る統合分析装置1の情報処理は、上記実施形態と同様であってよい。
(特徴)
本変形例によれば、重要度に基づいて、各ローカルサンプル30に優劣をつけることができる。重要なローカルサンプル30の重要度を高くし、重要ではないローカルサンプル30の重要度を低くすることができる。このように指定される各ローカルサンプル30の重要度を主成分分析に反映することで、主成分分析によるデータ解析の質の向上を図ることができる。また、本変形例によれば、ローカルサンプル30の複数の要素から主成分分析の対象とする2つ以上の要素を選択することができる。これにより、タスクの遂行等の目的と関連性の低い要素を分析対象から除外することで、主成分分析にかかる計算コストを低減すると共に、目的に適した主成分41を導出することができる。なお、本変形例に係るクライアント装置2Jのソフトウェア構成において、第1受付部205及び第2受付部206の少なくともいずれかは省略されてよい。これに応じて、重要度の指定及び対象要素の指定の少なくともいずれかは省略されてよい。
(グルーピング)
分析対象に指定される要素が類似するほど、収集されたローカル学習データ3の利用目的が類似する可能性は高い。そのため、指定される要素の類似度が高いクライアント装置2Jの間で、収集されたローカル学習データ3から算出される演算の結果51を統合すれば、得られる統合結果40から1つ以上の主成分41を適切に導出可能であると想定される。そこで、本変形例において、統合分析装置1の制御部11は、グルーピング部115として動作し、要素の指定結果に基づいて、各クライアント装置2Jをグループ分けしてもよい。
図21は、要素の指定結果を利用したグルーピング方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。グループの割り当て方法に、図21に示されるグルーピング方法が採用される場合、各クライアント装置2Jを複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てることは、以下のステップS251及びステップS252により構成される。ただし、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
ステップS251では、制御部11は、2つ以上の要素を指定した結果を各クライアント装置2Jから取得する。指定結果の取得方法は実施の形態に応じて適宜決定されてよい。ステップS252では、制御部11は、各クライアント装置2Jにおいて指定された2つ以上の要素の一致度に基づいて、各クライアント装置2Jを複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てる。一例として、制御部11は、指定された要素が完全に一致するクライアント装置2Jを同一のグループに割り当ててもよい。或いは、制御部11は、指定された要素の一致度が閾値を超えるクライアント装置2Jを同一のグループに割り当ててもよい。閾値は適宜設定されてよい。これにより、分析対象の要素の指定結果を利用して、各クライアント装置2Jをグループ分けすることができる。
このグループ分けに応じて、上記ステップS202において、制御部11は、同一のグループ内で、指定された2つ以上の要素について、各クライアント装置2Jから取得された演算の結果51を統合することで、統合結果40を算出する。そして、上記ステップS203では、制御部11は、主成分分析を実施することにより、同一のグループ内で、指定された2つ以上の要素について、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出する。
なお、同一グループ内で、指定された要素が異なるクライアント装置2Jが存在する場合、上記ステップS202では、制御部11は、各クライアント装置2Jで指定された要素を包含する要素について、各クライアント装置2Jから取得された演算の結果51を統合してよい。そして、上記ステップS203では、制御部11は、包含する要素について、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出してもよい。或いは、上記ステップS203では、制御部11は、クライアント装置2J毎に、指定された2つ以上の要素について、算出された統合結果40から1つ以上の主成分41を導出してもよい。
<4.3>
上記実施形態では、各クライアント装置2は、ローカル学習データ3の収集、データ圧縮、及び所定の推論の3つの情報処理を実行する。しかしながら、各クライアント装置2の構成は、このような例に限定されなくてもよい。複数のクライアント装置2のうちの少なくともいずれかは、複数台のコンピュータにより構成されてよい。この場合、各情報処理は、別々のコンピュータで実行されてよい。
図22は、本変形例に係るクライアント装置2Kの構成の一例を模式的に例示する。本変形例では、クライアント装置2Kは、収集装置2001、第1利用装置2002、及び第2利用装置2003を備える。収集装置2001、第1利用装置2002、及び第2利用装置2003それぞれのハードウェア構成は、上記実施形態に係る各クライアント装置2と同様であってよい。収集装置2001は、収集プログラム85を実行することで、収集部201、演算部202、及び出力部203をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。第1利用装置2002は、圧縮プログラム86を実行することで、取得部211、圧縮部212、及び出力部213をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。第2利用装置2003は、推論プログラム87を実行することで、取得部215、推論部216、及び出力部217をソフトウェアモジュールとして備えるコンピュータとして動作する。
なお、導出された1つ以上の主成分41を利用するコンピュータは、各クライアント装置2に限られなくてもよい。導出された1つ以上の主成分41は、各クライアント装置2以外の他のコンピュータにより利用されてよい。他のコンピュータには、上記統合分析装置1が含まれてよい。また、導出された1つ以上の主成分41の用途は、上記データ圧縮及び所定の推論に限られなくてもよい。導出された1つ以上の主成分41は、任意の用途に利用されてよい。
<4.4>
上記実施形態では、ステップS102において演算の結果51を算出する過程で、各クライアント装置2のローカルサンプル30の数及び各要素の平均値を利用して、全ローカルサンプルの各要素の平均値Uを算出している。また、上記ステップS202では、各クライアント装置2から得られた演算の結果51を統合している。これらのデータは、ローカル学習データ3に関連する。そのため、これらのデータが開示されると、各クライアント装置2のローカル学習データ3の秘匿性が損なわれる可能性がある。そこで、ローカル学習データ3の秘匿性を高めるために、それぞれの演算には秘密計算が用いられてよい。全ローカルサンプルの各要素の平均値Uは、各クライアント装置2から得られる、ローカルサンプル30の数及び各要素の平均値を利用した秘密計算により算出されてよい。また、演算の結果51の統合は秘密計算により行われてよい。秘密計算の方法は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。本変形例では、制御部11は、以下の2つの方法のうちのいずれかにより秘密計算を行うことができる。
(A)秘密分散を利用する方法
図23は、秘密分散を利用して秘密計算を実行する場面の一例を模式的に例示する。秘密分散を利用した方法では、それぞれ信頼性のある第三者機関として第1サーバ61及び第2サーバ62がネットワークに設置される。第1サーバ61及び第2サーバ62はそれぞれ、統合分析装置1等と同様にハードウェアプロセッサ及びメモリを備えるコンピュータである。
この方法では、まず、各クライアント装置2の制御部21は、自身の演算結果を他のコンピュータに送信する際に、乱数を生成する。自身の演算結果を他のコンピュータに送信する場面は、上記実施形態では、ローカルサンプル30の数及び各要素の平均値を送信する場面(以下、「第1場面」とも記載する)、及び演算の結果51を送信する場面(以下、「第2場面」とも記載する)である。第1場面では、他のコンピュータは、全ローカルサンプルの各要素の平均値Uを算出するコンピュータ(例えば、統合分析装置1、他のクライアント装置2)である。また、第2場面では、他のコンピュータは、統合分析装置1である。乱数を生成する方法は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
次に、制御部21は、送信する演算結果の値と生成された乱数との差分を算出する。第1場面では、送信する演算結果は、ローカルサンプル30の数及び各要素の平均値の積、並びにローカルサンプル30の数の2つである。制御部21は、それぞれと乱数との差分を算出する。それぞれと差分する乱数は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2場面では、送信する演算結果は、相関性に関する演算の結果51及びローカルサンプル30の数の2つである。第1場面と同様に、制御部21は、それぞれと乱数との差分を算出する。それぞれと差分する乱数は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。そして、制御部21は、算出された差分を第1サーバ61に送信する一方で、生成された乱数を第2サーバ62に送信する。
これに応じて、第1サーバ61は、以下の式13のとおり、各クライアント装置2から受信した差分の総和を計算する。一方、第2サーバ62は、以下の式14のとおり、各クライアント装置2から受信した乱数の総和を計算する。
Figure 2021077046
Figure 2021077046
なお、Y(P)は、P番目のクライアント装置2による演算結果の値を示す。第1場面では、Y(P)は、ローカルサンプル30の数及び各要素の平均値の積(N(P)(P))、並びにローカルサンプル30の数N(P)の2つである。それぞれ別々に計算する。一方、第2場面では、Y(P)は、相関性に関する演算の結果51(Q(P))及びである。ローカルサンプル30の数N(P)の2つである。それぞれ別々に計算する。s(P)は、P番目のクライアント装置2により生成された乱数を示す。
第1サーバ61及び第2サーバ62はそれぞれ、総和の計算結果を他のコンピュータに送信する。他のコンピュータは、第1サーバ61及び第2サーバ62それぞれから受信した総和の計算結果を加算する。これにより、各クライアント装置2の演算結果が他のコンピュータにおいて特定されるのを防止しながら、他のコンピュータは、各演算結果の総和を計算することができる。第1場面では、各クライアント装置2は、式4の演算結果を得ることができる。第2場面では、統合分析装置1は、式7の演算結果を得ることができる。
なお、秘密分散の方式は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。秘密分散の方式には、例えば、国際標準(ISO/IEC 19592-2:2017)の方式等が用いられてよい。統合分析装置1が信頼性のあるサーバであれば、統合分析装置1が、第1サーバ61及び第2サーバ62のいずれかとして動作してもよい。また、第1サーバ61及び第2サーバ62は、同一のコンピュータにより構成されてよい。
(B)準同型暗号を利用する方法
図24は、準同型暗号を利用して秘密計算を実行する場面の一例を模式的に例示する。準同型暗号を利用した方法では、信頼性のある第三者機関としてサーバ65がネットワークに設置される。サーバ65は、統合分析装置1等と同様にハードウェアプロセッサ及びメモリを備えるコンピュータである。
この方法では、まず、サーバ65が、公開鍵及び秘密鍵を発行する。公開鍵は、準同型性を有するように生成される。つまり、公開鍵により暗号化された2つの暗号文が与えられた場合に、暗号化された状態のまま2つの暗号文の加算が可能であるように公開鍵が生成される。サーバ65は、発行された公開鍵及び秘密鍵のうち公開鍵を各クライアント装置2に配信する。
各クライアント装置2の制御b21は、受信した公開鍵により、自身の演算結果を暗号化する。そして、制御部21は、暗号化された演算結果を他のコンピュータに送信する。他のコンピュータは、以下の式15のとおり、各クライアント装置2から受信した演算結果の値を暗号化された状態のまま総和を計算する。
Figure 2021077046
なお、Hは、公開鍵により暗号化されていることを示す。
他のコンピュータは、暗号化された総和をサーバ65に送信する。サーバ65は、秘密鍵により、他のコンピュータから受信した暗号化された総和を復号化する。そして、サーバ65は、復号化した演算結果の総和を他のコンピュータに返信する。これにより、各クライアント装置2の演算結果が他のコンピュータにおいて特定されるのを防止しながら、他のコンピュータは、各演算結果の総和を計算することができる。第1場面では、各クライアント装置2は、式4の演算結果を得ることができる。第2場面では、統合分析装置1は、式7の演算結果を得ることができる。
なお、準同型暗号の方式は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。準同型暗号の方式には、例えば、modified-ElGamal暗号、Paillier暗号等が用いられてよい。また、統合分析装置1が信頼性のあるサーバであれば、統合分析装置1が、サーバ65として動作してもよい。
以上のとおり、本変形例によれば、上記2つの方法のうちのいずれかにより、式4及び式7それぞれの総和を秘密計算により算出することができる。これにより、各クライアント装置2におけるローカル学習データ3の秘匿性を高めることができる。
<4.5>
上記実施形態において、各クライアント装置2をグルーピングする処理は省略されてよい。これに応じて、統合分析装置1のソフトウェア構成からグルーピング部115は省略されてよい。また、上記各ステップの処理は別々のコンピュータで実行されてもよい。例えば、上記ステップS101の処理及び上記ステップS102の処理は、別々のコンピュータで実行されてもよい。
1…統合分析装置、
11…制御部、12…記憶部、
13…通信インタフェース、
14…入力装置、15…出力装置、16…ドライブ、
111…取得部、112…統合部、
113…分析部、114…出力部、
115…グルーピング部、
121…主成分情報、
123…グループリスト、124…割当情報、
81…統合分析プログラム、91…記憶媒体、
2…クライアント装置、
21…制御部、22…記憶部、
23…通信インタフェース、
24…入力装置、25…出力装置、26…ドライブ、
27…外部インタフェース、
201…収集部、202…演算部、203…出力部、
211…取得部、212…圧縮部、213…出力部、
215…取得部、216…推論部、217…出力部、
221…演算結果データ、
223…対象データ、224…圧縮データ、
226…対象データ、
227…データ群、228…サンプル、
85…収集プログラム、
86…圧縮プログラム、
87…推論プログラム、92…記憶媒体、
3…ローカル学習データ、
30…ローカルサンプル、
40…統合結果、41…主成分、
51…(演算の)結果

Claims (15)

  1. 複数のクライアント装置それぞれが、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算をローカル学習データに対して実行するステップと、
    サーバ装置が、前記各クライアント装置から前記演算の結果を取得するステップと、
    前記サーバ装置が、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することにより、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出するステップと、
    前記サーバ装置が、主成分分析を実施することにより、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出するステップと、
    サーバ装置が、導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を出力するステップと、
    を備える、
    統合分析方法。
  2. 前記相関性を求めるための演算は、
    前記全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素の平均値を取得するステップ、
    前記ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素の値から、取得された前記平均値を減算することで、各ローカルサンプルを正規化するステップ、及び
    正規化された前記各ローカルサンプルから前記ローカル学習データの自己相関行列を算出するステップ、
    により構成され、
    前記演算の結果を取得することは、算出された前記自己相関行列を取得することにより構成され、
    前記演算の結果を統合することは、前記各クライアント装置から取得された前記自己相関行列を合計することにより構成される、
    請求項1に記載の統合分析方法。
  3. 前記各クライアント装置が、前記各ローカルサンプルの重要度の指定を受け付けるステップを更に備え、
    前記各ローカルサンプルは、指定された前記重要度に応じて重み付けされ、
    前記全ローカルサンプルの各要素の平均値は、前記重要度に応じて重み付けされた重み付け平均値であり、
    前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、前記重要度に応じた重みの合計で前記自己相関行列の合計を割算することで、前記全ローカル学習データの分散共分散行列を前記統合結果として算出する、
    請求項2に記載の統合分析方法。
  4. 前記全ローカルサンプルの各要素の平均値は、前記各クライアント装置から得られる、前記ローカルサンプルの数及び各要素の平均値を利用した秘密計算により算出される、
    請求項2又は3に記載の統合分析方法。
  5. 前記演算の結果の統合は秘密計算により行われる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の統合分析方法。
  6. 前記各クライアント装置が、前記各ローカルサンプルを構成する複数の要素のうちから、2つ以上の要素の指定を受け付けるステップを更に備え、
    前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、指定された前記2つ以上の要素について、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、前記統合結果を算出し、
    前記導出するステップでは、前記サーバ装置は、主成分分析を実施することにより、指定された前記2つ以上の要素について、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の統合分析方法。
  7. 前記サーバ装置が、指定された前記2つ以上の要素の一致度に基づいて、前記各クライアント装置を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てるステップを更に備え、
    前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、同一のグループ内で、指定された前記2つ以上の要素について、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、前記統合結果を算出し、
    前記導出するステップでは、前記サーバ装置は、主成分分析を実施することにより、前記同一のグループ内で、指定された前記2つ以上の要素について、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出する、
    請求項6に記載の統合分析方法。
  8. 前記サーバ装置が、前記各クライアント装置を複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てるステップを更に備え、
    前記算出するステップでは、前記サーバ装置は、同一のグループ内で、前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、前記統合結果を算出し、
    前記導出するステップでは、前記サーバ装置は、主成分分析を実施することにより、前記同一のグループ内で、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の統合分析方法。
  9. 前記割り当てるステップでは、前記サーバ装置は、前記複数のグループを示すリストを前記各クライアント装置に配信して、前記リストに示される前記複数のグループのうちから1つ以上のグループを選択させ、選択された前記1つ以上のグループに前記各クライアント装置を割り当てる、
    請求項8に記載の統合分析方法。
  10. 前記割り当てるステップでは、前記サーバ装置は、前記ローカル学習データに関する属性データを前記各クライアント装置から取得し、前記各クライアント装置から取得された前記属性データをクラスタリングし、前記クラスタリングの結果に基づいて、前記各クライアント装置を前記複数のグループのうちの少なくともいずれかに割り当てる、
    請求項8に記載の統合分析方法。
  11. 前記1つ以上の主成分に関する情報を出力することは、導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を前記サーバ装置が前記各クライアント装置に配信することにより構成される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の統合分析方法。
  12. 前記ローカル学習データは、製品の写る画像データ、又は製品の属性を測定することで得られた測定データにより構成される、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の統合分析方法。
  13. 前記ローカル学習データは、対象者の状態を観察するセンサにより得られたセンシングデータにより構成される、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の統合分析方法。
  14. 複数のクライアント装置それぞれにより収集されたローカル学習データに対して実行された、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算の結果を複数のクライアント装置それぞれから取得する取得部と、
    前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出する統合部と、
    主成分分析を実施することにより、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出する分析部と、
    導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を出力する出力部と、
    を備える、
    統合分析装置。
  15. コンピュータに、
    複数のクライアント装置それぞれにより収集されたローカル学習データに対して実行された、ローカル学習データに含まれる各ローカルサンプルの各要素間の相関性を求めるための演算の結果を複数のクライアント装置それぞれから取得するステップと、
    前記各クライアント装置から取得された前記演算の結果を統合することで、全ローカル学習データに含まれる全ローカルサンプルの各要素間の相関性を示す統合結果を算出するステップと、
    主成分分析を実施することにより、算出された前記統合結果から1つ以上の主成分を導出するステップと、
    導出された前記1つ以上の主成分に関する情報を出力するステップと、
    を実行させるための、
    統合分析プログラム。
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