JP2021075364A - 物品位置報知システム、及び、物品位置報知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で物品の位置を適切に報知する。【解決手段】複数の発光部101は、無線タグとラベルとが付された複数の物品が収納される棚が有する複数の収納領域に対応して配置される。電波受信部102は、複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信する。領域特定部104は、電波受信部102による電波の受信結果に基づいて、第1物品が収納されている収納領域を特定する。発光制御部105は、領域特定部104により特定された収納領域に対応して配置された発光部101を発光させる。記憶部106は、複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報を記憶する。ラベル特定部107は、ラベル情報に基づいて、第1物品に付されたラベルの種類を特定する。ラベル報知部108は、ラベル特定部107により特定されたラベルの種類を報知する。【選択図】図6
Description
本発明は、物品位置報知システム、及び、物品位置報知方法に関する。
現在、棚に収納されている複数の物品のうち、所望の物品が収納されている位置を報知する種々の技術が知られている。例えば、特許文献1には、IC(Integrated Circuit)タグを用いて、ラックに収納されている複数の物品のうち所望の物品が配置されている位置を検索し、検索した位置を報知するラック検索装置が開示されている。
特許文献1に開示されたラック検索装置は、ICタグが貼付された複数の物品が収納されたラックの前面に沿って水平に移動するICタグリーダと、棚板に一定のピッチ毎に設けられた表示器とを備える。このラック検索装置では、ICタグリーダを移動させて所望の物品を示す情報を有するICタグを検索し、所望のICタグが発見された場合、所望の物品の位置の表示器を点灯させる。
しかしながら、特許文献1に開示されたラック検索装置では、物品の配置間隔に応じた精度で物品の位置を検出する必要があり、また、物品毎に表示器を設ける必要がある。このため、特許文献1に開示されたラック検索装置を用いて、ファイルや本など配置間隔が狭い物品の位置を検出する場合、非常に高い精度で物品の位置を検出する必要があり、また、非常に多くの表示器を設ける必要がある。つまり、特許文献1に開示されたラック検索装置では、簡単な構成で物品の位置を適切に報知することが困難である場合がある。そこで、簡単な構成で物品の位置を適切に報知する技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で物品の位置を適切に報知する物品位置報知システム、及び、物品位置報知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る物品位置報知システムは、
物品を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグと外見で複数の種類のうちいずれかの種類に分類されるラベルとが付された複数の物品が収納される棚が有する複数の収納領域に対応して配置された複数の発光手段と、
前記複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信する電波受信手段と、
前記電波受信手段による前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち第1物品が収納されている収納領域を特定する領域特定手段と、
前記複数の発光手段のうち前記領域特定手段により特定された前記収納領域に対応して配置された発光手段を発光させる発光制御手段と、
前記複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記ラベル情報に基づいて、前記第1物品に付されたラベルの種類を特定するラベル特定手段と、
前記ラベル特定手段により特定された前記ラベルの種類を報知するラベル報知手段と、を備える。
物品を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグと外見で複数の種類のうちいずれかの種類に分類されるラベルとが付された複数の物品が収納される棚が有する複数の収納領域に対応して配置された複数の発光手段と、
前記複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信する電波受信手段と、
前記電波受信手段による前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち第1物品が収納されている収納領域を特定する領域特定手段と、
前記複数の発光手段のうち前記領域特定手段により特定された前記収納領域に対応して配置された発光手段を発光させる発光制御手段と、
前記複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記ラベル情報に基づいて、前記第1物品に付されたラベルの種類を特定するラベル特定手段と、
前記ラベル特定手段により特定された前記ラベルの種類を報知するラベル報知手段と、を備える。
前記領域特定手段は、前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち前記第1物品とは異なる物品である第2物品が収納されている収納領域を更に特定し、
前記ラベル特定手段は、前記ラベル情報に基づいて、前記第2物品に付されたラベルの種類を更に特定し、
前記第1物品と前記第2物品とが同一の収納領域に収納され、前記第1物品と前記第2物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、収納領域とラベルの種類とが前記第1物品と同一である前記第2物品が存在することを警告する第1警告手段を更に備えてもよい。
前記ラベル特定手段は、前記ラベル情報に基づいて、前記第2物品に付されたラベルの種類を更に特定し、
前記第1物品と前記第2物品とが同一の収納領域に収納され、前記第1物品と前記第2物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、収納領域とラベルの種類とが前記第1物品と同一である前記第2物品が存在することを警告する第1警告手段を更に備えてもよい。
前記領域特定手段は、前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち前記棚に新たに収納された物品である第3物品が収納されている収納領域と、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち前記棚に予め収納されている物品である第4物品が収納された収納領域とを更に特定し、
前記ラベル特定手段は、前記ラベル情報に基づいて、前記第3物品に付されたラベルの種類と前記第4物品に付されたラベルの種類とを更に特定し、
前記第3物品と前記第4物品とが同一の収納領域に収納され、前記第3物品と前記第4物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、収納領域とラベルの種類とが前記第3物品と同一である前記第4物品が存在することを警告する第2警告手段を更に備えてもよい。
前記ラベル特定手段は、前記ラベル情報に基づいて、前記第3物品に付されたラベルの種類と前記第4物品に付されたラベルの種類とを更に特定し、
前記第3物品と前記第4物品とが同一の収納領域に収納され、前記第3物品と前記第4物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、収納領域とラベルの種類とが前記第3物品と同一である前記第4物品が存在することを警告する第2警告手段を更に備えてもよい。
前記ラベルの種類は、前記ラベルの全体の色と、前記ラベルに記されたマークの個数と、前記ラベル上における前記マークが記された位置とのうちの少なくとも1つにより定義されてもよい。
前記ラベルの種類は、前記棚に収納される前記複数の物品の最大収納数よりも少なくてもよい。
前記電波受信手段は、前記複数の収納領域に対応して配置された複数のアンテナを備え、
前記領域特定手段は、前記複数のアンテナのうち前記第1物品に付された無線タグが放射した電波の受信強度が最大であるアンテナを特定し、前記複数の収納領域のうち前記特定したアンテナに対応する収納領域を前記第1物品が収納されている収納領域として特定してもよい。
前記領域特定手段は、前記複数のアンテナのうち前記第1物品に付された無線タグが放射した電波の受信強度が最大であるアンテナを特定し、前記複数の収納領域のうち前記特定したアンテナに対応する収納領域を前記第1物品が収納されている収納領域として特定してもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る物品位置報知方法は、
複数の収納領域を有する棚に収納され、物品を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグと外見で複数の種類のうちいずれかの種類に分類されるラベルとが付された複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信し、
前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち第1物品が収納されている収納領域を特定し、
前記特定した収納領域に対応して配置された発光手段を発光させ、
前記複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報に基づいて、前記第1物品に付されたラベルの種類を特定し、
前記特定したラベルの種類を報知する。
複数の収納領域を有する棚に収納され、物品を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグと外見で複数の種類のうちいずれかの種類に分類されるラベルとが付された複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信し、
前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち第1物品が収納されている収納領域を特定し、
前記特定した収納領域に対応して配置された発光手段を発光させ、
前記複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報に基づいて、前記第1物品に付されたラベルの種類を特定し、
前記特定したラベルの種類を報知する。
本発明によれば、簡単な構成で物品の位置を適切に報知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図中において、同一又は対応する部分には、同一の符号を付す。
(実施の形態)
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る物品位置報知システム100の構成について説明する。物品位置報知システム100は、棚50に収納された複数の物品のうち検索対象の物品の位置をユーザに分かりやすく報知するシステムである。より詳細には、物品位置報知システム100は、検索対象の物品の収納領域を発光により報知し、検索対象の物品に付されたラベルの種類を報知するシステムである。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る物品位置報知システム100の構成について説明する。物品位置報知システム100は、棚50に収納された複数の物品のうち検索対象の物品の位置をユーザに分かりやすく報知するシステムである。より詳細には、物品位置報知システム100は、検索対象の物品の収納領域を発光により報知し、検索対象の物品に付されたラベルの種類を報知するシステムである。
物品位置報知システム100によれば、ユーザは、収納領域の報知により検索対象の物品の大まかな位置を把握することができ、ラベルの種類の報知により収納領域内に収納された複数の物品の中から検索対象の物品を容易に見つけることができる。また、本実施の形態では、検索対象の物品はユーザにより指定され、物品は1人のユーザに対して1つ用意されたファイルである。また、本実施の形態では、棚50は、ファイルが載置される2つの棚板51と、ファイルを立てた状態で棚50に収納するための2つのファイルスタンド52とを備える。
図1に示すように、物品位置報知システム100は、端末装置10と、制御装置20と、2つのアンテナボード30とを備える。端末装置10は、物品位置報知システム100の全体の動作を制御する装置である。端末装置10は、ユーザから各種の操作を受け付け、ユーザに各種の情報を提示するユーザインターフェースである。端末装置10は、通信ケーブル18を介して制御装置20と接続される。通信ケーブル18は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルである。端末装置10は、例えば、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどである。
制御装置20は、端末装置10による制御に従ってアンテナボード30を制御し、アンテナボード30の制御により得られた情報を端末装置10に供給する装置である。制御装置20は、アンテナボード30による発光と電波の受信とを制御する。制御装置20は、2本の通信ケーブル28のそれぞれを介して2つのアンテナボードと接続される。通信ケーブル28は、例えば、USBケーブルである。
アンテナボード30は、物品40に付された無線タグ42が放射する電波を受信するアンテナと、検索対象の物品40が収納された収納領域を報知するために発光する複数のLED(Light Emitting Diode)31とが一体化された板状のモジュールである。アンテナボード30は、棚板51と同程度の大きさであり、棚板51に載置される。
図2を参照して、端末装置10の構成について説明する。図2に示すように、端末装置10は、プロセッサ11と、ハードディスク12と、キーボード13と、液晶ディスプレイ14と、スピーカ15と、第1通信インターフェース16と、第2通信インターフェース17とを備える。プロセッサ11は、端末装置10の全体の動作を制御する。プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)を備える。
ハードディスク12は、各種の情報を記憶する。キーボード13は、ユーザインターフェースであり、各種の情報をユーザから受け付ける。液晶ディスプレイ14は、ユーザインターフェースであり、各種の情報をユーザに提示する。スピーカ15は、プロセッサ11から供給された音声信号に応じた音を発する。第1通信インターフェース16は、プロセッサ11による制御のもと、通信ケーブル18を介して制御装置20と通信する。第2通信インターフェース17は、プロセッサ11による制御のもと、図示しない通信ネットワークを介して図示しない装置と通信する。この通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)でもよいし、WAN(Wide Area Network)でもよい。この通信ネットワークは、例えば、インターネットである。
次に、図3を参照して、制御装置20の構成について説明する。図3に示すように、制御装置20は、プロセッサ21と、フラッシュメモリ22と、発光制御部23と、リーダライタ24と、第1通信インターフェース25と、第2通信インターフェース26とを備える。プロセッサ21は、制御装置20の全体の動作を制御する。プロセッサ21は、例えば、CPU、ROM、RAM、RTCを備える。フラッシュメモリ22は、各種の情報を記憶する。
発光制御部23は、プロセッサ21による制御に従って、第2通信インターフェース26を介して、アンテナボード30が備えるLED31の発光を制御する。リーダライタ24は、プロセッサ21による制御に従って、第2通信インターフェース26を介して、アンテナボード30を制御する。例えば、リーダライタ24は、アンテナボード30が備えるアンテナを介して、物品40に付された無線タグ42からタグ情報を読み込む。具体的には、リーダライタ24は、アンテナボード30が備えるアンテナに電力供給用電波を放射させ、電力供給用電波を受信した無線タグ42が放射したタグ情報包含電波をアンテナに受信させ、タグ情報包含電波に含まれる情報をアンテナから受信する。
電力供給用電波は、パッシブタグである無線タグ42に電力を供給するための電波である。タグ情報包含電波は、電力供給用電波を動力源として放射される電波であり、無線タグ42が記憶するタグ情報を含む電波である。なお、リーダライタ24は、プロセッサ21による制御に従って、無線タグ42にタグ情報を書き込むことができるが、タグ情報の書き込みについては説明を省略する。リーダライタ24は、UHF(Ultra High Frequency)帯の周波数、つまり、300MHzから3GHzの間の周波数(例えば、920MHz)の電波を用いた電波方式により、タグ情報の読み書きを実行する。
第1通信インターフェース25は、プロセッサ21による制御のもと、通信ケーブル18を介して端末装置10と通信する。第2通信インターフェース26は、プロセッサ21による制御のもと、通信ケーブル28を介してアンテナボード30と通信する。
次に、図4を参照して、アンテナボード30の構成について説明する。図4は、アンテナボード30の平面図である。なお、図4には、理解を容易にするため、アンテナボード30上に載置された1つの物品40も示している。図4に示すように、アンテナボード30は、複数のLED31と、複数のアンテナ32とを備える。
具体的には、アンテナボード30は、アンテナボード30が備える4つの側面のうち、ユーザが視認可能な1つの側面に、LED31AAと、LED31ABと、LED31ACと、LED31BAと、LED31BBと、LED31BCと、LED31CAと、LED31CBと、LED31CCと、LED31DAと、LED31DBと、LED31DCと、LED31EAと、LED31EBと、LED31ECとを備える。なお、LED31は、これらの15個のLEDの総称である。これらの15個のLED31は、アンテナボード30の長手方向に沿って、等間隔で配置される。LED31は、発光制御部23による制御に従って発光する。
また、アンテナボード30は、アンテナ32Aと、アンテナ32Bと、アンテナ32Cと、アンテナ32Dと、アンテナ32Eとを内蔵する。アンテナ32は、これらの5個のアンテナの総称である。これらの5個のアンテナ32は、アンテナボード30の長手方向に沿って、並べて配置される。アンテナ32は、例えば、2次元に広がる放射面を有する平板状のアンテナである平面アンテナである。平面アンテナとしては、パッチアンテナと呼ばれるマイクロストリップアンテナの他、2次元通信を実現するための通信シートが知られている。
ここで、アンテナボード30が載置される棚板51上の収納領域は、アンテナボード30の長手方向に沿って、収納領域33Aと、収納領域33B、収納領域33Cと、収納領域33Dと、収納領域33Eとの5個の収納領域に分割されている。収納領域33は、これらの5個の収納領域の総称である。5個のアンテナ32は、それぞれ、平面視で5個の収納領域33と重なる位置に配置される。具体的には、アンテナ32Aは、平面視で収納領域33Aと重なる位置に配置される。また、アンテナ32Aは、収納領域33A内に収納された物品40に付された無線タグ42が放射した電波を受信する。
アンテナ32Bは、平面視で収納領域33Bと重なる位置に配置され、収納領域33B内に収納された物品40に付された無線タグ42が放射した電波を受信する。アンテナ32Cは、平面視で収納領域33Cと重なる位置に配置され、収納領域33C内に収納された物品40に付された無線タグ42が放射した電波を受信する。アンテナ32Dは、平面視で収納領域33Dと重なる位置に配置され、収納領域33D内に収納された物品40に付された無線タグ42が放射した電波を受信する。アンテナ32Eは、平面視で収納領域33Eと重なる位置に配置され、収納領域33E内に収納された物品40に付された無線タグ42が放射した電波を受信する。
また、LED31AAとLED31ABとLED31ACとは、収納領域33Aと対応する位置に配置される。具体的には、LED31AAとLED31ABとLED31ACとのアンテナボード30の長手方向における座標は、いずれも、収納領域33Aのアンテナボード30の長手方向における一端の座標よりも大きく、収納領域33Aのアンテナボード30の長手方向における他端の座標よりも小さい。また、LED31AAとLED31ABとLED31ACとは、検索対象の物品40が収納領域33A内に収納されているときに発光するように制御される。
LED31BAとLED31BBとLED31BCとは、収納領域33Bと対応する位置に配置され、検索対象の物品40が収納領域33B内に収納されているときに発光するように制御される。LED31CAとLED31CBとLED31CCとは、収納領域33Cと対応する位置に配置され、検索対象の物品40が収納領域33C内に収納されているときに発光するように制御される。LED31DAとLED31DBとLED31DCとは、収納領域33Dと対応する位置に配置され、検索対象の物品40が収納領域33D内に収納されているときに発光するように制御される。LED31EAとLED31EBとLED31ECとは、収納領域33Eと対応する位置に配置され、検索対象の物品40が収納領域33E内に収納されているときに発光するように制御される。
次に、図5を参照して、物品40に付されたラベル41と無線タグ42とについて説明する。図5は、物品40の一部分の斜視図である。
ラベル41は、棚50に収納された複数の物品40の中から検索対象の物品40を見つけるために用いられる。ラベル41は、物品40の表面のうち、物品40の収納時にユーザが視認可能な位置に配置される。ラベル41は、例えば、ファイルである物品40が備える端部のうち、物品40の収納時にユーザが視認可能な端部を跨ぐように物品40に貼付される。ラベル41は、例えば、接着材により物品40に貼付される。
ラベル41の種類は、ラベル41の全体の色と、ラベル41に記されたマーク45の個数と、ラベル41上におけるマーク45が記された位置とのうちの少なくとも1つにより定義される。本実施の形態では、これらの3つの要素の全てが考慮され、これらの3つの要素のうち少なくとも1つの要素が異なる2つのラベル41は、異なる種類のラベル41に分類される。
ラベル41の全体の色は、見た目で容易に識別できる色であることが望ましい。例えば、ラベル41の全体の色は、黄色、赤色、緑色、青色、橙色、白色の6色のうちのいずれかの色である。ラベル41に記されるマーク45の個数は、見た目で容易に識別できる個数であることが望ましい。例えば、ラベル41に記されるマーク45の個数は、1個、2個、3個のうちのいずれかの個数である。ラベル41上におけるマーク45が記される位置は、見た目で容易に識別できる位置であることが望ましい。例えば、ラベル41上におけるマーク45が記される位置は、ラベル41の上方、ラベル41の下方のうちのいずれかである。
本実施の形態では、ラベル41上におけるマーク45が記される位置は、ラベル41の上方に設けられた領域43内の位置と、ラベル41の下方に設けられた領域44内の位置とのうちのいずれかである。具体的には、ラベル41の上方に1個のマーク45が記される場合、領域43内における領域43Bにマーク45が記される。ラベル41の上方に2個のマーク45が記される場合、領域43内における領域43Aと領域43Cとにマーク45が記される。ラベル41の上方に3個のマーク45が記される場合、領域43内における領域43Aと領域43Bと領域43Cとにマーク45が記される。
また、ラベル41の下方に1個のマーク45が記される場合、領域44内における領域44Bにマーク45が記される。ラベル41の下方に2個のマーク45が記される場合、領域44内における領域44Aと領域44Cとにマーク45が記される。ラベル41の下方に3個のマーク45が記される場合、領域44内における領域44Aと領域44Bと領域44Cとにマーク45が記される。
本実施の形態では、ラベル41の全体の色が6パターン、ラベル41に記されるマーク45の個数が3パターン、ラベル41上におけるマーク45が記される位置が2パターンであるため、ラベル41の種類の個数は6×3×2=36種類である。なお、本実施の形態では、棚50に収納される物品40の個数は36個を超えるため、ラベル41の種類が同一である複数の物品41が棚50に収納される場合がある。この場合において、同一の種類のラベル41が付された複数の物品40が同一の収納領域33内に収納されていなければ、ユーザは検索対象の物品40を識別可能である。また、この場合において、同一の種類のラベル41が付された複数の物品40が同一の収納領域33内に収納されていても、このような状態であることが報知されれば、ユーザが検索対象の物品40を取り違える可能性は低い。
無線タグ42は、無線タグ42が付された物品40を識別するために用いられる。無線タグ42は、物品40の表面のうち、物品40の収納時に無線タグ42が放射した電波がアンテナ32により受信しやすい位置に配置される。無線タグ42は、例えば、物品40における、物品40の収納時にアンテナ32と近接する位置に貼付される。無線タグ42は、例えば、接着材により物品40に貼付される。
無線タグ42は、無線タグ42が付された物品40を識別するための物品識別情報を含むタグ情報を記憶し、記憶しているタグ情報を含む電波を放射する。本実施の形態では、無線タグ42は、電力供給用電波を受信したことに応答して、電力供給用電波を動力源として、タグ情報包含電波を放射するパッシブタグである。パッシブタグは、RFID(Radio Frequency Identification)システムにおける無線ICタグのうち、電池を内蔵しないタグである。タグ情報は、例えば、数値やアルファベットにより構成される文字列を示す情報である。
次に、図6を参照して、物品位置報知システム100の機能について説明する。図6に示すように、物品位置報知システム100は、機能的には、複数の発光部101と、電波受信部102と、操作受付部103と、領域特定部104と、発光制御部105と、記憶部106と、ラベル特定部107と、ラベル報知部108と、第1警告部109と、第2警告部110とを備える。
発光部101は、本発明における発光手段の一例である。電波受信部102は、本発明における電波受信手段の一例である。領域特定部104は、本発明における領域特定手段の一例である。発光制御部105は、本発明における発光制御手段の一例である。記憶部106は、本発明における記憶手段の一例である。ラベル特定部107は、本発明におけるラベル特定手段の一例である。ラベル報知部108は、本発明におけるラベル報知手段の一例である。第1警告部109は、本発明における第1警告手段の一例である。第2警告部110は、本発明における第2警告手段の一例である。
複数の発光部101は、複数の物品40が収納される棚50が有する複数の収納領域33に対応して配置される。なお、上述の通り、これらの複数の物品40には、物品40を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグ42と、外見で複数の種類のうちのいずれかの種類に分類されるラベル41とが付されている。複数の発光部101は、例えば、15個のLED31の機能により実現される。
電波受信部102は、複数の物品40のそれぞれに付された無線タグ42が放射した電波を受信する。電波受信部102は、複数の収納領域33に対応して配置された複数のアンテナ32を備える。電波受信部102の機能は、例えば、5個のアンテナ32の機能により実現される。
操作受付部103は、複数の物品40のうちいずれか1つの物品を指定する物品指定操作を受け付ける。物品指定操作は、例えば、端末装置10がユーザから受け付ける操作である。物品指定操作は、物品40を指定する操作であればどのような操作であってもよい。例えば、物品IDとユーザIDとが1対1で対応付けられている場合、物品指定操作は、物品IDを指定する操作であってもよいし、ユーザIDを指定する操作であってもよい。
例えば、操作受付部103は、図7に示す検索画面200において、物品指定操作を受け付ける。図7に示すように、検索画面200は、テキストボックス201と、ボタン202と、領域203とを備える。
テキストボックス201は、ユーザがユーザIDを入力するための入力インターフェースである。ボタン202は、テキストボックス201に入力されたユーザIDで検索を開始することを指示する操作を受け付けるボタンである。この検索は、このユーザIDに対応する物品IDの位置の検索である。物品指定操作は、テキストボックス201とボタン202とに対するユーザ操作である。領域203は、ボタン202が押圧されて検索が完了した後に、検索結果を示す情報が表示される領域である。領域203の詳細については後述する。操作受付部103の機能は、例えば、プロセッサ11とキーボード13と液晶ディスプレイ14とが協働することにより実現される。
領域特定部104は、電波受信部102による電波の受信結果に基づいて、複数の収納領域33のうち第1物品が収納されている収納領域33を特定する。第1物品は、検索対象の物品40であり、例えば、物品指定操作により指定される物品40である。領域特定部104は、例えば、複数のアンテナ32のうち第1物品に付された無線タグ42が放射した電波の受信強度が最大であるアンテナ32を特定する。領域特定部104は、複数の収納領域33のうち特定したアンテナ32に対応する収納領域33を、第1物品が収納されている収納領域33として特定する。
例えば、図4に示すように、収納領域33Cに第1物品である物品40が収納されている場合、第1物品を示す物品識別情報を含む電波の受信強度が最大であるアンテナ32はアンテナ32Cである。従って、領域特定部104は、5個のアンテナ32のそれぞれが受信した、第1物品を示す物品識別情報を含む電波の受信強度を比較し、第1物品を示す物品識別情報を含む電波の受信強度が最大であるアンテナ32としてアンテナ32Cを特定する。そして、領域特定部104は、複数の収納領域33のうち特定したアンテナ32Cに対応する収納領域33Cを、第1物品が収納されている収納領域33として特定する。領域特定部104の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
発光制御部105は、複数の発光部101のうち領域特定部104により特定された収納領域33に対応して配置された発光部101を発光させる。例えば、上述したように、領域特定部104により収納領域33Cが特定された場合、収納領域33Cに対応して配置されたLED31CAとLED31CBとLED31CCとを発光させる。発光制御部105の機能は、例えば、プロセッサ11とプロセッサ21とが協働して発光制御部23を制御することにより実現される。
記憶部106は、物品位置報知処理に関わる各種の情報を記憶する。例えば、記憶部106は、複数の物品40のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報を記憶する。ラベル情報は、例えば、複数の物品40のそれぞれについて、物品IDと物品40に付されたラベル41の種類を表すラベルIDとの対応関係を示す情報である。また、記憶部106は、複数の物品40のそれぞれのユーザを示すユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、例えば、複数の物品40のそれぞれについて、物品IDと物品40を使用するユーザのユーザIDとの対応関係を示す情報である。
また、記憶部106は、ラベル41の種類毎にラベル41の外観の特徴を示すラベル特徴情報を記憶する。ラベル特徴情報は、例えば、ラベル41の種類毎に、ラベルIDと、ラベル41の全体の色を示す情報と、ラベル41に記されたマーク45の個数を示す情報と、ラベル41上におけるマーク45が記された位置を示す情報とが対応付けられた情報である。また、記憶部106は、ラベル41の種類毎にラベル41の外観を表すラベル画像を示すラベル画像情報を記憶する。ラベル画像情報は、例えば、ラベル41の種類毎に、ラベルIDとラベル41の種類に応じたラベル41の外観を表すラベル画像を示す画像情報とが対応付けられた情報である。記憶部106の機能は、例えば、ハードディスク12の機能により実現される。
ラベル特定部107は、記憶部106に記憶されたラベル情報に基づいて、第1物品に付されたラベル41の種類を特定する。例えば、ラベル特定部107は、記憶部106に記憶されたユーザ情報と、操作受付部103が受け付けた物品指定操作により指定されたユーザIDとに基づいて、第1物品を表す物品IDを特定する。そして、ラベル特定部107は、ラベル情報と特定した物品IDとに基づいてラベルIDを特定する。ラベル特定部107は、特定したラベルIDにより示されるラベル41の種類を、第1物品に付されたラベル41の種類として特定する。ラベル特定部107の機能は、例えば、プロセッサ11の機能により実現される。
ラベル報知部108は、ラベル特定部107により特定されたラベル41の種類を報知する。例えば、ラベル報知部108は、図7に示す検索画面200における領域203内に、ラベル41の種類を示す情報を表示する。領域203は、検索結果を示す情報が表示される領域であり、領域204と、領域205と、領域206と、領域207とを備える。
領域204は、棚50内における第1物品の大まかな収納位置である棚位置を示す情報が表示される領域である。棚位置は、第1物品が収納されている棚板51の表示で明示される。領域205は、第1物品に付されたラベル41の種類が文字列で表示される領域である。領域205には、例えば、第1物品に付されたラベル41全体の色を示す文字列と、このラベル41上におけるマーク45が記された位置を示す文字列と、このラベル41に記されたマーク45の個数を示す文字列とが表示される。
領域206は、第1物品に付されたラベル41の種類が画像で表示される領域である。領域206には、例えば、第1物品に付されたラベル41の種類に応じたラベル41の外観を表すラベル画像が表示される。領域207は、後述する第1重複物品が存在する場合、第1重複物品が存在することを警告する情報が表示される領域である。第1重複物品が存在しない場合、領域207にはこのような情報は表示されない。ラベル報知部108の機能は、例えば、プロセッサ11と液晶ディスプレイ14とが協働することにより実現される。
ここで、領域特定部104は、電波の受信結果に基づいて、複数の収納領域33のうち第2物品が収納されている収納領域33を更に特定する。第2物品は、複数の物品40のうち第1物品とは異なる物品40である。第1物品以外の全ての物品40が第2物品になり得る。ラベル特定部107は、ラベル情報に基づいて、第2物品に付されたラベル41の種類を更に特定する。
第1警告部109は、第1物品と第2物品とが同一の収納領域33に収納され、第1物品と第2物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、第1重複物品が存在することを警告する。第1重複物品は、収納領域33とラベル41の種類とが第1物品と同一である第2物品である。第1警告部109は、少なくとも1個の第1重複物品が存在する場合、図7に示す検索画面200における領域207に、第1重複物品が存在することを警告する情報を表示する。
図8に、第1重複物品が存在する場合における棚50の一部分の様子を示す。図8において、第1物品は、ラベル41Aが付された物品40Aであり、第1重複物品は、ラベル41Aと同一の種類のラベル41Bが付された物品40Bである。図8に示すように、第1物品が収納領域33Cに収納されている場合、収納領域33Cに対応して設けられたLED31CAとLED31CBとLED31CCとが点灯する。また、図7に示す検索画面200における領域205と領域206とにおいて、第1物品に付されたラベル41Aの種類を示す情報が表示される。
ユーザは、LED31CAとLED31CBとLED31CCとの点灯を確認することで、第1物品が収納領域33Cに収納されていることを知ることができる。また、ユーザは、領域205と領域206とに表示された情報を確認することで、第1物品に付されたラベル41A全体の色が緑色であり、第1物品に付されたラベル41Aの下方に2本のマーク45が記されていることを知ることができる。
このため、仮に、第1重複物品が存在しない場合、ユーザは、収納領域33Cに収納されている複数の物品40のうち、下方に2本のマーク45が記された緑色のラベル41であるラベル41Aが付された物品41Aを検索対象の物品41と見做すことができる。しかしながら、第1重複物品が存在する場合、ユーザは、収納領域33Cに収納されている複数の物品40のうち、下方に2本のマーク45が記された緑色のラベル41であるラベル41Bが付された物品41Bを誤って検索対象の物品41と見做す可能性がある。
そこで、第1重複物品が存在する場合、第1警告部109は、図7に示す検索画面200における領域207において、第1重複物品が存在することを警告する情報を表示する。かかる構成によれば、検索対象の物品41とは異なる物品41が誤って棚50から取り出されることが抑制される。第1警告部109の機能は、例えば、プロセッサ11と液晶ディスプレイ14とが協働することにより実現される。
また、領域特定部104は、電波の受信結果に基づいて、複数の収納領域33のうち第3物品が収納されている収納領域33と、複数の収納領域33のうち第4物品が収納されている収納領域33と、を更に特定する。第3物品は、複数の物品40のうち棚50に新たに収納された物品40である。例えば、ある物品40を表す物品識別情報を含むタグ情報を含む電波が、あるアンテナ32により受信されない状態から受信される状態に変化した場合、この物品40は第3物品である。第4物品は、複数の物品40のうち棚50に予め収納されていた物品40である。第3物品以外の全ての物品40が第4物品になり得る。ラベル特定部107は、ラベル情報に基づいて、第3物品に付されたラベル41の種類と第4物品に付されたラベル41の種類とを更に特定する。
第2警告部110は、第3物品と第4物品とが同一の収納領域33に収納され、第3物品と第4物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、第2重複物品が存在することを警告する。第2重複物品は、収納領域33とラベル41の種類とが第3物品と同一である物品40である。第2警告部110は、少なくとも1個の第2重複物品が存在する場合、図9に示す警告画面210において、第2重複物品が存在することを警告する情報を表示する。図9に示すように、警告画面210は、領域211と、領域212と、領域213と、領域214とを備える。
領域211は、第2重複物品が存在することを警告する情報が表示される領域である。領域212は、領域204と同様に、棚位置を示す情報が表示される領域である。領域213は、領域205と同様に、第3物品に付されたラベル41の種類を表す文字列が表示される領域である。領域214は、領域206と同様に、第3物品に付されたラベル41の外観を表すラベル画像が表示される領域である。
かかる構成によれば、収納領域33とラベル41の種類とが、新たに棚50に収納した物品40と同一である物品40が存在することをユーザに知らせることができる。その結果、ユーザが、次に、棚50から物品40を取り出すときの利便性を考慮して、他の収納領域33に物品40を収納し直すことが期待できる。第2警告部110の機能は、例えば、プロセッサ11と液晶ディスプレイ14とが協働することにより実現される。
次に、図10に示すフローチャートを参照して、端末装置10が実行する物品位置報知処理について説明する。
まず、端末装置10が備えるプロセッサ11は、タグ情報の読み取りを開始する(ステップS101)。具体的には、例えば、プロセッサ11は、制御装置20に向けて、タグ情報の読み取りの開始を指示する開始指示情報を送信する。制御装置20は、開始指示情報を受信したことに応答して、アンテナボード30を用いたタグ情報の読み取りを開始する。
プロセッサ11は、ステップS101の処理を完了すると、タグ情報を受信したか否かを判別する(ステップS102)。具体的には、プロセッサ11は、第1通信インターフェース16が制御装置20からタグ情報を受信したか否かを判別する。なお、端末装置10は、タグ情報に加え、時刻識別情報と受信強度情報とアンテナ識別情報とを制御装置20から受信する。時刻識別情報は、制御装置20がタグ情報を読み取った時刻を示す情報である。受信強度情報は、タグ情報を含む電波の受信強度を示す情報である。アンテナ識別情報は、アンテナ32の識別情報を示す情報である。
プロセッサ11は、タグ情報を受信したと判別すると(ステップS102:YES)、収納履歴情報を更新する(ステップS103)。収納履歴情報は、棚50に収納された物品40の履歴を示す情報である。収納履歴情報は、例えば、タグ情報に含まれる物品識別情報と、タグ情報を含む電波を放射した無線タグ42が付された物品40が収納されている収納領域33を示す収納領域情報と、時刻識別情報とが対応付けられた情報である。この収納領域33は、例えば、アンテナ識別情報から特定可能である。収納履歴情報は、例えば、ハードディスク12に記憶される。
プロセッサ11は、タグ情報を受信していないと判別した場合(ステップS102:NO)、又は、ステップS103の処理を完了した場合、物品40の検索要求があるか否かを判別する(ステップS104)。例えば、プロセッサ11は、キーボード13に対して、検索要求に対応するユーザ操作がなされたか否かを判別する。プロセッサ11は、物品40の検索要求があると判別すると(ステップS104:YES)、検索画面200を表示する(ステップS105)。例えば、プロセッサ11は、液晶ディスプレイ14を制御して、検索結果を示す情報が領域203に未表示である検索画面200を表示する。
プロセッサ11は、ステップS105の処理を完了すると、物品指定操作を受け付ける(ステップS106)。例えば、プロセッサ11は、テキストボックス201とボタン202とに対するキーボード13を用いた操作を、物品指定操作として受け付ける。プロセッサ11は、ステップS106の処理を完了すると、第1物品の収納領域33を特定する(ステップS107)。例えば、プロセッサ11は、物品指定操作により指定された物品40を第1物品として、第1物品を示す物品識別情報と収納履歴情報とに基づいて、第1物品の収納領域33を特定する。
プロセッサ11は、ステップS107の処理を完了すると、第1物品に付されたラベル41の種類を特定する(ステップS108)。例えば、プロセッサ11は、物品指定操作により指定された物品40を第1物品として、ハードディスク12に記憶されているラベル情報に基づいて、第1物品に付されたラベル41の種類を特定する。
プロセッサ11は、ステップS108の処理を完了すると、第1重複物品の有無を判別する(ステップS109)。例えば、プロセッサ11は、ハードディスク12に記憶されている収納履歴情報とラベル情報とに基づいて、収納領域33とラベル41の種類とが第1物品と同一である第1重複物品が1個以上存在するか否かを判別する。
プロセッサ11は、ステップS109の処理を完了すると、物品40の検索結果を報知する(ステップS110)。具体的には、プロセッサ11は、制御装置20を介して、第1物品が収納されている収納領域33に対応する3個のLED31を点灯させる。また、プロセッサ11は、検索画面200における領域203に物品40の検索結果を示す情報を表示する。より詳細には、プロセッサ11は、領域204に第1物品の棚位置を示す情報を表示し、領域205に第1物品に付されたラベル41の種類を表す文字列を表示し、領域206に第1物品に付されたラベル41の外観を示すラベル画像を表示する。また、プロセッサ11は、第1重複物品が存在する場合、第1重複物品が存在することを警告する情報を領域207に表示する。
プロセッサ11は、物品40の検索要求がないと判別した場合(ステップS104:NO)、又は、ステップS110の処理を完了した場合、第3物品があるか否かを判別する(ステップS111)。第3物品は、新たに棚50に収納された物品40である。例えば、プロセッサ11は、ハードディスク12に記憶されている収納履歴情報に基づいて、第3物品があるか否かを判別する。プロセッサ11は、第3物品があると判別すると(ステップS111:YES)、第3物品の収納領域33を特定する(ステップS112)。
プロセッサ11は、ステップS112の処理を完了すると、第3物品のラベル41の種類を特定する(ステップS113)。例えば、プロセッサ11は、ハードディスク12に記憶されているラベル情報に基づいて、第3物品のラベル41の種類を特定する。プロセッサ11は、ステップS113の処理を完了すると、第2重複物品があるか否かを判別する(ステップS114)。第2重複物品は、収納領域33とラベル41の種類とが第3物品と同一である物品40である。例えば、プロセッサ11は、ハードディスク12に記憶されている収納履歴情報とラベル情報とに基づいて、第2重複物品があるか否かを判別する。
プロセッサ11は、第2重複物品があると判別すると(ステップS114:YES)、警告画面210を表示する(ステップS115)。例えば、プロセッサ11は、液晶ディスプレイ14を制御して、図9に示す警告画面210を表示する。プロセッサ11は、第3物品がないと判別した場合(ステップS111:NO)、第2重複物品がないと判別した場合(ステップS114:NO)、又は、ステップS115の処理を完了した場合、ステップS102に処理を戻す。
本実施の形態では、検索対象の物品40である第1物品が収納されている収納領域33に対応して配置された3個のLED31が点灯し、また、第1物品に付されたラベル41の種類が報知される。従って、本実施の形態によれば、簡単な構成で第1物品の位置を適切に報知することができる。
また、本実施の形態では、収納領域33とラベル41の種類とが検索対象の物品40である第1物品と同一である第1重複物品が存在する場合、第1重複物品が存在することが警告される。従って、本実施の形態によれば、誤った物品40が検索対象の物品40として取り出されることが抑制される。
また、本実施の形態では、収納領域33とラベル41の種類とが新たに棚50に収納された物品40である第3物品と同一である第2重複物品が存在する場合、第2重複物品が存在することが警告される。従って、本実施の形態によれば、ラベル41の種類が同一である複数の物品40が同一の収納領域33に収納されることが抑制される。
また、本実施の形態では、ラベル41全体の色と、ラベル41に記されたマーク45の個数と、ラベル41上におけるマーク45が記された位置とのうちの少なくとも1つによりラベルの種類が定義される。従って、本実施の形態によれば、ラベル41の種類がラベル41の外見から容易に判別可能である。
また、本実施の形態では、ラベル41の種類は、棚50に収納される複数の物品40の最大収納数よりも少ない。従って、本実施の形態によれば、ラベル41の種類の増大に伴う、ラベル41の種類の判別の容易性の低下が抑制される。
また、本実施の形態では、複数の収納領域33に対応して複数のアンテナ32が配置され、第1物品に付された無線タグ42が放射した電波の受信強度が最大であるアンテナ32に対応する収納領域33が、第1物品が収納されている収納領域33として特定される。従って、本実施の形態によれば、第1物品が収納されている収納領域33が正確に特定さされる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施の形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上述した実施の形態は、適宜、自由に組み合わせることができる。また、上述した実施の形態で説明した構成要素の個数は、適宜、調整することができる。また、本発明において採用可能な素材、サイズ、電気的特性などが、上記実施の形態において示したものに限定されないことは勿論である。
実施の形態では、アンテナボード30に複数のアンテナ32と複数のLED31とが組み込まれている例について説明した。複数のアンテナ32と複数のLED31とは、アンテナボード30に組み込まれていなくてもよく、棚板51の近傍に別々に設けられてもよい。実施の形態では、1つの収納領域33に対して3個のLED31が設けられる例について説明した。1つの収納領域33に対して、2個以下又は4個以上のLED31が設けられてもよい。また、LED31に代えて、他の発光素子が採用されてもよい。
実施の形態では、5つの収納領域33に対して5個のアンテナ32が設けられる例について説明した。5つの収納領域33に対して、4個以下又は6個以上のアンテナ32が設けられてもよい。例えば、棚板51の一端に1つのアンテナが設けられ、この1つのアンテナが受信した電波の電波強度又は位相から第1物品が収納されている収納領域33が特定されてもよい。或いは、例えば、棚板51の両端に2つのアンテナが設けられ、これらの2つのアンテナが受信した電波の電波強度比又は位相差から第1物品が収納されている収納領域33が特定されてもよい。
実施の形態では、ラベル41と無線タグ42とが接着材により物品40の表面に貼付されることにより、ラベル41と無線タグ42とが物品40に付される例について説明した。ラベル41と無線タグ42とを物品40に付す手法はこの例に限定されない。例えば、物品40の製造時に物品40の内部にラベル41と無線タグ42とが組み込まれ、物品40にラベル41と無線タグ42とが内蔵されてもよい。なお、物品40にラベル41が内蔵される場合、物品40におけるラベル41の内蔵箇所は透明な部材で構成されることが好適である。また、例えば、物品40とラベル41と無線タグ42とが一体的に形成されてもよい。また、ラベル41は、物品40の一部であってもよい。
実施の形態では、検索対象の物品40である第1物品が、ユーザにより指定される例について説明した。第1物品は、ユーザから指定されなくてもよい。例えば、第1物品は、ハードディスク12に記憶されたプログラムにより指定されてもよい。また、第1物品は、ユーザIDにより指定されるのではなく、物品40の名称等により指定されてもよい。
実施の形態では、ラベル41の種類の報知と、第1重複物品が存在することの警告と、第2重複物品が存在することの警告とが、液晶ディスプレイ14を用いた画面表示により実現される例について説明した。これらの報知や警告は、スピーカ15を用いた音声出力により実現されてもよい。また、これらの警告は、LED31等の発光により実現されてもよい。
例えば、第1重複物品が存在することの警告を、第1物品と第1重複物品とが収納されている収納領域33に対応する3個のLED31を、第1重複物品が存在しないときとは異なる態様で発光させてもよい。例えば、これらの3個のLED31を点滅させたり、これらの3個のLED31のうち1個又は2個のLED31のみを点灯させたりしてもよい。或いは、アンテナボード30に設置されている全てのLED31のうち、これらの3個のLED31以外のLED31の一部又は全部を点灯又は点滅させることにより、第1重複物品が存在することを警告してもよい。
また、例えば、第2重複物品が存在することの警告を、第3物品と第2重複物品とが収納されている収納領域33に対応する3個のLED31を用いて実現してもよい。例えば、これらの3個のLED31のうち少なくとも1個のLED31を点灯又は点滅させてもよい。或いは、アンテナボード30に設置されている全てのLED31のうち、これらの3個のLED31以外のLED31の一部又は全部を点灯又は点滅させることにより、第2重複物品が存在することを警告してもよい。
また、第2重複物品が存在する場合、第3物品に付されたラベル41の種類と同一の種類のラベル41が付された物品40が1個も収納されていない少なくとも1つの収納領域33を、第3物品を収納する収納領域33の候補として報知してもよい。この報知は、例えば、第2重複物品が存在することの警告と同時、この警告の後、又は、この警告に代えて、候補となる少なくとも1つの収納領域33に対応する3個のLED31のうち少なくとも1個のLED31を点灯又は点滅させることで実現可能である。
実施の形態では、アンテナ32として平面アンテナを採用する例について説明した。アンテナ32として他のアンテナを採用することもできる。また、実施の形態では、無線タグ42として、パッシブタグを採用する例について説明した。無線タグ42として、アクティブタグを採用することもできる。また、実施の形態では、物品40がファイルである例について説明した。物品40はファイル以外の物でもよい。物品40としては、例えば、書籍等、幅が薄く、収納時に幅方向並べられる物が考えられる。
10 端末装置、11,21 プロセッサ、12 ハードディスク、13 キーボード、14 液晶ディスプレイ、15 スピーカ、16,25 第1通信インターフェース、17,26 第2通信インターフェース、18,28 通信ケーブル、20 制御装置、22 フラッシュメモリ、23 発光制御部、24 リーダライタ、30 アンテナボード、31,31AA,31AB,31AC,31BA,31BB,31BC,31CA,31CB,31CC,31DA,31DB,31DC,31EA,31EB,31EC LED、32,32A,32B,32C,32D,32E アンテナ、33,33A,33B,33C,33D,33E 収納領域、40,40A,40C 物品、41 ラベル、42 無線タグ、43,43A,43B,43C,44,44A,44B,44C,203,204,205,206,207,211,212,213,214 領域、45 マーク、50 棚、51 棚板、52 ファイルスタンド、100 物品位置報知システム、101 発光部、102 電波受信部、103 操作受付部、104 領域特定部、105 発光制御部、106 記憶部、107 ラベル特定部、108 ラベル報知部、109 第1警告部、110 第2警告部、200 検索画面、201 テキストボックス、202 ボタン、210 警告画面
Claims (7)
- 物品を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグと外見で複数の種類のうちいずれかの種類に分類されるラベルとが付された複数の物品が収納される棚が有する複数の収納領域に対応して配置された複数の発光手段と、
前記複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信する電波受信手段と、
前記電波受信手段による前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち第1物品が収納されている収納領域を特定する領域特定手段と、
前記複数の発光手段のうち前記領域特定手段により特定された前記収納領域に対応して配置された発光手段を発光させる発光制御手段と、
前記複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記ラベル情報に基づいて、前記第1物品に付されたラベルの種類を特定するラベル特定手段と、
前記ラベル特定手段により特定された前記ラベルの種類を報知するラベル報知手段と、を備える、
物品位置報知システム。 - 前記領域特定手段は、前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち前記第1物品とは異なる物品である第2物品が収納されている収納領域を更に特定し、
前記ラベル特定手段は、前記ラベル情報に基づいて、前記第2物品に付されたラベルの種類を更に特定し、
前記第1物品と前記第2物品とが同一の収納領域に収納され、前記第1物品と前記第2物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、収納領域とラベルの種類とが前記第1物品と同一である前記第2物品が存在することを警告する第1警告手段を更に備える、
請求項1に記載の物品位置報知システム。 - 前記領域特定手段は、前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち前記棚に新たに収納された物品である第3物品が収納されている収納領域と、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち前記棚に予め収納されている物品である第4物品が収納された収納領域とを更に特定し、
前記ラベル特定手段は、前記ラベル情報に基づいて、前記第3物品に付されたラベルの種類と前記第4物品に付されたラベルの種類とを更に特定し、
前記第3物品と前記第4物品とが同一の収納領域に収納され、前記第3物品と前記第4物品とに同一の種類のラベルが付されている場合、収納領域とラベルの種類とが前記第3物品と同一である前記第4物品が存在することを警告する第2警告手段を更に備える、
請求項1又は2に記載の物品位置報知システム。 - 前記ラベルの種類は、前記ラベルの全体の色と、前記ラベルに記されたマークの個数と、前記ラベル上における前記マークが記された位置とのうちの少なくとも1つにより定義される、
請求項1から3のいずれか1項に記載の物品位置報知システム。 - 前記ラベルの種類は、前記棚に収納される前記複数の物品の最大収納数よりも少ない、
請求項1から4のいずれか1項に記載の物品位置報知システム。 - 前記電波受信手段は、前記複数の収納領域に対応して配置された複数のアンテナを備え、
前記領域特定手段は、前記複数のアンテナのうち前記第1物品に付された無線タグが放射した電波の受信強度が最大であるアンテナを特定し、前記複数の収納領域のうち前記特定したアンテナに対応する収納領域を前記第1物品が収納されている収納領域として特定する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の物品位置報知システム。 - 複数の収納領域を有する棚に収納され、物品を識別するための物品識別情報を含む電波を放射する無線タグと外見で複数の種類のうちいずれかの種類に分類されるラベルとが付された複数の物品のそれぞれに付された無線タグが放射した電波を受信し、
前記電波の受信結果に基づいて、前記複数の収納領域のうち、前記複数の物品のうち第1物品が収納されている収納領域を特定し、
前記特定した収納領域に対応して配置された発光手段を発光させ、
前記複数の物品のそれぞれに付されたラベルの種類を示すラベル情報に基づいて、前記第1物品に付されたラベルの種類を特定し、
前記特定したラベルの種類を報知する、
物品位置報知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019203414A JP2021075364A (ja) | 2019-11-08 | 2019-11-08 | 物品位置報知システム、及び、物品位置報知方法 |
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JP2007087151A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Okamura Corp | 物品の管理システム |
JP2008087947A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Mitsubishi Electric Corp | 検索支援システム、管理装置、端末装置、ラベル装置及びプログラム |
-
2019
- 2019-11-08 JP JP2019203414A patent/JP2021075364A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2007087151A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Okamura Corp | 物品の管理システム |
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