JP2021074489A - スクリーンの遮像性の評価方法及びその遮像性を評価する図を作成する方法 - Google Patents

スクリーンの遮像性の評価方法及びその遮像性を評価する図を作成する方法 Download PDF

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恵美子 河野
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Abstract

【課題】使用場面に合せたスクリーンの使い方をスクリーンの購入者に的確に提示する。【解決手段】室内照明11が設けられた評価室12とこの評価室の室外空間13を仕切る壁14にスクリーン16で覆われた窓17を設け、室外空間を人工的に昼環境又は夜環境に変更可能に構成する。昼環境の室内照明消灯時のスクリーンの室内から室外への見通しにくさ、昼環境の室内照明消灯時のスクリーンの室外から室内への見通しにくさ、夜環境の室内照明点灯時のスクリーンの室内から室外への見通しにくさ、夜環境の室内照明点灯時のスクリーンの室外から室内への見通しにくさ、昼環境の室内照明点灯時のスクリーンの室内から室外への見通しにくさ、及び昼環境の室内照明点灯時のスクリーンの室外から室内への見通しにくさをそれぞれ第1〜第6環境の遮像性とするとき、第1〜第6の6つの環境の遮像性からなる群より選ばれた2つ以上の遮像性を定量的に評価者が評価する。【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーンの遮像性、即ち昼及び夜において室内からスクリーンを通して室外を見たときの視認しにくさの程度、並びに昼及び夜において室外からスクリーンを通して室内を見たときの視認しにくさの程度を評価する方法と、スクリーンの遮像性を評価するための図を作成する方法に関するものである。
従来、カーテンの後方に配置された、L値の差が15以上である2点の視対象の輝度を、輝度計を用いてカーテンの前方から測定し、上記2点の輝度を比較した値をカーテンの透視性の指標として評価する、カーテンの透視性の評価方法が開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、2及び5〜7、段落[0009]、[0010]、[0013]、[0015]、[0016]、図1〜図3)参照。)。このカーテンの透視性の評価方法では、上記2点の視対象が、0≦L値<70である第一の視対象と、70≦L値≦100である第二の視対象の2点である。特許文献1には、『室内透視性(カーテンを通した室外から室内の見えやすさ)については、カーテンの透過率の評価が適切であるけれども、室外透視性(カーテンを通した室内から室外の見えやすさ)の評価については、カーテンの透過率の評価は必ずしも適切ではなく、室内透視性と室外透視性とは、互いに異なる評価方法を用いることが好ましい。また、この評価方法は、カーテンの室外透視性及び室内透視性を評価するのに好適であり、カーテンの室外透視性の機器による評価方法として特に適切である。』旨が記載されている。
また、特許文献1には、次の透視性評価装置の構成と作用効果が記載されている。透視性評価装置は、奥行き方向に細長く形成され、かつ評価対象であるカーテンによって室内想定空間と室外想定空間とに区画された空間を備える。カーテンの手前側の視点想定位置には輝度計が設けられ、カーテン後方の室外想定空間の後壁には視対象が取付けられる。また、室内想定空間には、奥行きのほぼ中央に照明が設けられ、この照明は天井設置の室内照明を想定したものであり、真下に向けられる。更に、室外想定空間には、カーテンに向けられた照明及び視対象に向けられた照明がそれぞれ設けられる。カーテンに向けられた照明は、カーテンの表面が最も明るくなるように、天井と45度の角度でカーテンを照射し、視対象に向けられた照明は、視対象の表面が最も明るくなるように、天井と45度の角度で視対象を照射する。
また、1又は複数のカーテンの透視性を、室内透視性及び室外透視性の2軸で規定される平面上に表す図を作成する。この図は散布図であり、複数のカーテンの透視性が、室内透視性及び室外透視性の2軸で規定される平面上にプロットされる。また、上記図は4象限マトリクスであり、1又は複数のカーテンの透視性が、室内透視性及び室外透視性の2軸で規定される平面上にプロットされる。なお、室外透視性の評価は、カーテンの後方に設置した、特定範囲の明度(明度差)を有する少なくとも2点の視対象の輝度を測定し、2点の輝度比又は輝度比の常用対数を算出することにより、官能評価結果と高い相関のある評価結果が得られる。また、多数のカーテンの室外透視性と室内透視性とを測定し、室外透視性と室内透視性とを縦軸及び横軸とする散布図中に各カーテンの評価値を示すことによって、多数のカーテンの特性を一覧提示でき、カーテンの特性を比較することができる。
このように構成されたカーテンの透視性の評価方法では、官能評価によることなくカーテンの透視性を評価することができ、これにより多数のカーテンを一定条件かつ一定基準で評価できる。また、消費者がカーテンを選ぶ場面などにおいて、1種類のカーテン、或いは多数のカーテンの透視性を分かりやすく図に示し、カーテンの特性を理解することができる。
特開2018−127738号公報
しかし、上記特許文献1に示されたカーテンの透視性の評価方法では、室外想定空間において、カーテンに向けられた照明は、カーテンの表面が最も明るくなるようにカーテンを照射し、室外想定空間において、視対象に向けられた照明は、視対象の表面が最も明るくなるように視対象を照射しているため、室外が昼である昼環境におけるカーテンの透視性の評価を行っているけれども、室外が夜である夜環境におけるカーテンの透視性の評価は行っていないため、スクリーンの購入者にスクリーンの特徴を的確に提示できず、必要に応じて夜環境とも組合せて評価可能な評価方法が求められていた。
本発明の第1の目的は、使用場面に合せたスクリーンの使い方をスクリーンの購入者に的確に提示できる、スクリーンの遮像性の評価方法を提供することにある。本発明の第2の目的は、厚みや目付が同じスクリーンであっても、色相が異なると、昼におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさ、昼における室外から室内への見通しにくさ、夜におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさ、及び夜における室外から室内への見通しにくさからなる4環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーンの購入者に認識させることができ、これによりスクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる、スクリーンの遮像性の評価方法及びその遮像性を評価する図を作成する方法を提供することにある。本発明の第3の目的は、スクリーンの遮像性を評価するための評価枠の縦軸及び横軸に4環境の遮像性の基準をそれぞれ選択して割り当てて、この評価枠の枠内に上記評価方法で算出されたスクリーンの遮像性の評価合計値の平均値をプロットすることにより、各スクリーンの特徴を的確に提示できる、スクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1〜図3に示すように、室内照明11が設けられた評価室12とこの評価室12の室外空間13を仕切る壁14にスクリーン16で覆われた窓17を設け、室外空間13を人工的に昼環境又は夜環境に変更可能に構成して、窓17を覆うスクリーン16の遮像性を評価する方法であって、昼環境において室内照明11を消灯した状態で、スクリーン16から所定の第1距離だけ離れた室内位置でスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性とし、昼環境において室内照明11を消灯した状態で、スクリーン16から所定の第2距離だけ離れた室外位置でスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性とし、夜環境において室内照明11を点灯した状態で、スクリーン16から第1距離だけ離れた室内位置でスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性とし、夜環境において室内照明11を点灯した状態で、スクリーン16から第2距離だけ離れた室外位置でスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性とし、昼環境において室内照明11を点灯した状態で、スクリーン16から所定の第1距離だけ離れた室内位置でスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性とし、昼環境において室内照明11を点灯した状態で、スクリーン16から所定の第2距離だけ離れた室外位置でスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性とするとき、第1〜第6の6つの環境の遮像性からなる群より選ばれた2つ以上の遮像性を定量的に評価者が評価することを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさ又は室外から室内への見通しにくさを、スクリーン16面に対して、垂直方向、左斜め45度の方向、右斜め45度の方向、上斜め45度の方向、下斜め45度の方向、左上斜め45度の方向、左下斜め45度の方向、右上斜め45度の方向、及び右下斜め45度の方向からなる群より選ばれた1又は2以上の方向に評価者が視線を向けて評価することを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさは、室外の静止物、動く物、及び発光表示物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の室外の観察対象物を、室内に位置する評価者が判別することが難しい程度であり、スクリーン16の室外から室内への見通しにくさは、室内の静止物24,26,27、動く物、発光表示物28、及び室内照明11からなる群より選ばれた1種又は2種以上の室内の観察対象物を、室外に位置する評価者が判別することが難しい程度での判別しにくさであることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第3の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさは、室外の観察対象物について、輪郭及び色相を判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価し、スクリーン16の室外から室内への見通しにくさは、室内の観察対象物について、輪郭及び色相を全く判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価することを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第4の観点に基づく発明であって、更に遮像性の評価は、複数の評価者がそれぞれ評価した値の平均値であることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、図1〜図11に示すように、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とするとき、上記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの5つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、この評価枠の枠内に、第4又は第5の観点に記載された方法で算出された評価合計値の平均値をプロットして散布図を作成することにより、スクリーン16の遮像性を評価する図を作成する方法である。
本発明の第7の観点は、第6の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値のみをプロットした散布図のみを作成することを特徴とする。
本発明の第8の観点は、第6の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3及び図8〜図11に示すように、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値をプロットしかつ基準となるスクリーン16の評価合計値の平均値をプロットするか又は所定の範囲で示した散布図を作成することを特徴とする。
本発明の第9の観点は、図1〜図3及び図12〜図16に示すように、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とするとき、縦軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか2つ以上の基準を割り当て、横軸に単一種類のスクリーン16を割り当てるか又は横軸に複数種類のスクリーン16を種類毎に間隔をあけて割り当てた評価枠を作成し、単一のスクリーン16に又は同一種類のスクリーン16毎に、第4又は第5の観点に記載された方法で算出された評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフを作成することにより、スクリーン16の遮像性を評価する図を作成する方法である。
本発明の第10の観点は、第9の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3及び図13〜図16に示すように、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフのみを作成することを特徴とする。
本発明の第11の観点は、第9の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフと、基準となるスクリーンの評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフとをそれぞれ作成することを特徴とする。
本発明の第12の観点は、図1〜図3及び図17〜図24に示すように、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とするとき、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか3つ以上の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、評価枠の各軸上に、第4又は第5の観点に記載された方法で算出された評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成することにより、スクリーン16の遮像性を評価する図を作成する方法である。
本発明の第13の観点は、第12の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3及び図24に示すように、スクリーン16の見通しにくさを観察対象物24,26〜28毎に評価するため、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準が観察対象物24,26〜28毎にそれぞれ設けられ、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に観察対象物24,26〜28毎の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、この評価枠の各軸上に、観察対象物24,26〜28毎の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成することを特徴とする。
本発明の第14の観点は、第12又は第13の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3、図17〜図21、図23及び図24に示すように、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値のみを各軸上にプロットしたレーダーチャートのみを作成することを特徴とする。
本発明の第15の観点は、第12又は第13の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値と基準となるスクリーンの評価合計値の平均値を各軸上にそれぞれプロットしたレーダーチャートとを作成することを特徴とする。
本発明の第1の観点の評価方法では、上記第1〜第6の6つの環境の遮像性からなる群より選ばれた2つ以上の遮像性を定量的に評価者が評価するので、この評価はスクリーンを通した実際の見え方の評価である。この結果、使用場面に合せたスクリーンの使い方をスクリーンの購入者に的確に提示できる。また、厚みや目付が同じスクリーンであっても、色相が異なると、上記6つの環境の遮像性のいずれか1つ又は2つ以上が異なることを、スクリーンの購入者に認識させることができる。この結果、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第2の観点の評価方法では、スクリーンの室内から室外への見通しにくさ又は室外から室内への見通しにくさを、スクリーン面に対して、垂直方向等の9方向からなる群より選ばれた1又は2以上の方向に評価者が視線を向けて評価しており、この評価はスクリーンを通した実際の見え方の評価であるので、スクリーンの購入者に使用場面に合せたスクリーンの使い方をより的確に提示できる。
本発明の第3の観点の評価方法では、スクリーンの室内から室外への見通しにくさは、室外の静止物等の室外の観察対象物を、室内に位置する評価者が判別することが難しい程度であり、スクリーンの室外から室内への見通しにくさは、室内の静止物等の室内の観察対象物を、室外に位置する評価者が判別することが難しい程度での判別しにくさであり、この評価はスクリーンを通した実際の見え方の評価であるので、スクリーンの購入者に使用場面に合せたスクリーンの使い方をより的確に提示できる。
本発明の第4の観点の評価方法では、スクリーンの室内から室外への見通しにくさは、室外の観察対象物について、判別しにくさの程度を点数化して、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価し、スクリーンの室外から室内への見通しにくさは、室内の観察対象物について、判別しにくさの程度を点数化して、室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価するので、この評価をスクリーン購入の際における客観的な資料としてスクリーンの購入者に提示できる。この結果、スクリーンの購入者は所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第5の観点の評価方法では、遮像性の評価は、複数の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)であるので、この評価をスクリーン購入の際におけるより客観的な資料としてスクリーンの購入者に提示できる。この結果、スクリーンの購入者は所望のスクリーンをより的確に選択できる。
本発明の第6の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、上記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの5つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、この評価枠の枠内に、第4又は第5の観点に記載された方法で算出された評価合計値の平均値をプロットして散布図を作成することにより、スクリーンの遮像性を評価する図を作成するので、これらの散布図を比較することにより、6つの環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーンの購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第7の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値のみをプロットした散布図のみを作成するので、スクリーンの購入者は、単一のスクリーンについて、6つの環境における遮像性のうち希望の環境における遮像性を、上記散布図により知ることができる。即ち、単一のスクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第8の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値をプロットしかつ基準となるスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットするか又は所定の範囲で示した散布図を作成するので、対象となる単一のスクリーンと、基準となるスクリーン(例えば定番化しているスクリーンや標準的なスクリーン等)とを散布図により比較できる。この結果、スクリーンの購入者は所望のスクリーンをより的確に選択できる。
本発明の第9の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、縦軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか2つ以上の基準を割り当て、横軸に単一種類のスクリーンを割り当てるか又は横軸に複数種類のスクリーンを種類毎に間隔をあけて割り当てた評価枠を作成し、単一のスクリーンに又は同一種類のスクリーン毎に、第4又は第5の観点に記載された方法で算出された評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフを作成することにより、スクリーンの遮像性を評価する図を作成するので、これらの棒グラフを比較することにより、6つの環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーンの購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第10の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフのみを作成するので、スクリーンの購入者は、単一のスクリーンについて、6つの環境における遮像性のうち希望の環境における遮像性を、上記棒グラフにより知ることができる。即ち、単一のスクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第11の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフと、基準となるスクリーンの評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフとをそれぞれ作成するので、対象となる単一のスクリーンと、基準となるスクリーン(例えば定番化しているスクリーンや標準的なスクリーン等)とを棒グラフにより比較できる。この結果、スクリーンの購入者は所望のスクリーンをより的確に選択できる。
本発明の第12の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか3つ以上の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、評価枠の各軸上に、第4又は第5の観点に記載された方法で算出された評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成することにより、スクリーンの遮像性を評価するので、これらのレーダーチャートを比較することにより、6つの環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーンの購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第13の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、スクリーンの見通しにくさを観察対象物毎に評価するため、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準を観察対象物毎にそれぞれ設け、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に観察対象物毎の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、この評価枠の各軸上に、観察対象物毎の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成するので、スクリーンの見通しにくさが観察対象物毎に異なることを、スクリーンの購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第14の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値のみを各軸上にプロットしたレーダーチャートのみを作成するので、スクリーンの購入者は、単一のスクリーンについて、6つの環境における遮像性のうち希望の環境における遮像性を、上記レーダーチャートにより知ることができる。即ち、単一のスクリーンの特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーンの購入者が所望のスクリーンを的確に選択できる。
本発明の第15の観点のスクリーンの遮像性を評価する図の作成方法では、対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値と基準となるスクリーンの評価合計値の平均値を各軸上にそれぞれプロットしたレーダーチャートとを作成するので、対象となる単一のスクリーンと、基準となるスクリーン(例えば定番化しているスクリーンや標準的なスクリーン等)とをレーダーチャートにより比較できる。この結果、スクリーンの購入者は所望のスクリーンをより的確に選択できる。
本発明実施形態のスクリーンの遮像性の評価に用いられる建物の平面図である。 その建物の東立面図、即ち図1の平面図の建物をA方向から見た図である。 図2のB−B線断面図である。 第1環境(昼環境、室内照明消灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を縦軸に、第2環境(昼環境、室内照明消灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 第3環境(夜環境、室内照明点灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境(夜環境、室内照明点灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 第1環境の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 第2環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 (a)は第1環境の遮像性の基準を縦軸に、第2環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(b)は第3環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(c)は第1環境の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(d)は第2環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、これらの評価枠の中心に定番化しているスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 (a)は第1環境の遮像性の基準を縦軸に、第2環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(b)は第5環境(昼環境、室内照明点灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を縦軸に、第6環境(昼環境、室内照明点灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、これらの評価枠の中心に定番化しているスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 (a)は第3環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(b)は第5環境の遮像性の基準を縦軸に、第6環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(c)は第5環境の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、(d)は第6環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、これらの評価枠の中心に定番化しているスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 第6環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠であり、この評価枠の枠内に定番化しているスクリーンの遮像性の評価者平均値を略L字状の範囲で示し、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした散布図である。 横軸より下方の縦軸に第2環境及び第1環境の遮像性の基準を割り当て、横軸より上方の縦軸に第4環境及び第3環境の遮像性の基準を割り当て、横軸に実施例1、5、7、8及び10のスクリーンを種類毎に間隔をあけて割り当てた評価枠に、各スクリーンの遮像性の評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフである。 図12に示す評価枠に、実施例10のスクリーンの遮像性の評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフである。 図12に示す評価枠に、実施例1のスクリーンの遮像性の評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフである。 図12に示す評価枠に、実施例5のスクリーンの遮像性の評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフである。 図12に示す評価枠に、実施例7のスクリーンの遮像性の評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフである。 一平面上の原点を中心に放射状に延びる4本の軸に第1環境〜第4環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠の各軸上に、実施例1のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 図17に示す評価枠の各軸上に、実施例5のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 図17に示す評価枠の各軸上に、実施例7のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 図17に示す評価枠の各軸上に、実施例8のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 図17に示す評価枠の各軸上に、実施例10のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 図17に示す評価枠の各軸上に、実施例1、5、7、8及び10のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、実施例毎に隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 一平面上の原点を中心に放射状に延びる6本の軸に第1環境〜第6環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠の各軸上に、実施例1のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 一平面上の原点を中心に放射状に延びる8本の軸に、第1環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、1本)と第2環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、パソコン画面の動画像、室内照明、3本)と第3環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、1本)と第4環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、パソコン画面の動画像、室内照明、3本)をそれぞれ割り当てた評価枠の各軸上に、実施例7のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートである。 夜環境における実施例1〜7のスクリーンを通した室外から室内への見通しにくさに関する遮像性と遮光率とを対比した図である。 実施例1〜12のスクリーンのスクリーン面に対して垂直の方向から見たときの遮像性と左斜め45度及び右斜め45度の方向から見たときの遮像性の評価者平均値を対比した図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、本発明は、室内照明11が設けられた評価室12とこの評価室12の室外空間13を仕切る壁14にスクリーン16で覆われた窓17を設け、室外空間13を人工的に昼環境又は夜環境に変更可能に構成して、窓17を覆うスクリーン16の遮像性を評価する方法である。具体的には、図1に示すように、南北に延びかつ外部から光が全く進入しない1つの直方体状の部屋18を壁14によりそれぞれ直方体状の2つの部屋18a,18bに仕切る。これらの部屋18a,18bのうち一方の広い部屋18a(例えば、奥行き3300mm、幅3000mm)を評価室12とし、他方の狭い部屋18b(例えば、奥行き1500mm、幅3000mm)を室外空間13とする。また、壁14の中央に窓17(例えば幅1600mm、高さ2000mm)を設け、この窓17を透明の窓ガラス19で閉止する。更に、壁14には評価室12側に位置してスクリーン16を取付け、このスクリーン16により窓17全体を覆う。なお、スクリーン16としては、種々のスクリーンを挙げることができる。例えば、目付が50g/m2〜500g/m2の範囲内であり、厚みが0.2mm〜0.7mmである平織、変り織、綾織、二重織、特殊織などにより形成されたスクリーンが挙げられる。但し、これらのスクリーンに限定されるものではない。また、上記スクリーンは、ロールスクリーン、カーテン、プリーツスクリーン、ローマンシェード等の日射遮蔽装置に用いられる。更に、図1及び図2中の符号21は、評価室12の東側の壁12aに設けられた出入口であり、この出入口21を不透明のドア22により開放可能に閉止する。
室外空間13には、床面から例えば1700mm上方に人工太陽照明23(SOLAX100W:セリック社製)を設置する。この人工太陽照明23は、晴天時における正午を中心として±2時間内に地表に到達する太陽光と同じスペクトルの光を出す照明である。この人工太陽照明23を点灯した状態で昼環境を作り、この人工太陽照明23を消灯した状態で夜環境(暗室状態)を作る。また、評価室12には、室内照明11を床面の中央であって床面から例えば2400mm上方に設置する。室内照明11としては、昼光色(白色)や電球色(暖色)のLEDペンダントライトを用いることができ、最大机上照度は1500ルクス程度であることが好ましい。更に、評価室12には、静止物、動きのある物、発光表示物、上記室内照明11等の室内の観察対象物を配置する。静止物としては、人を想定したマネキン24、植物26などの立体物、時計27、カレンダー、ポスターなどの文字・図柄情報、グレースケールなどの明暗情報、カラーチャートなどの色情報が挙げられ、動きのあるものとしては、人の活動を想定した動きのあるマネキンなどの動く立体物が挙げられ、発光表示物としては、テレビ画面、パソコン画面28等のモニター装置(画面(モニター)に映し出された動画像を含む。)が挙げられる。なお、室外空間13には、図示しないが、評価室12と同様に、静止物、動きのある物、発光表示物等の室外の観察対象物を配置する。
昼環境において室内照明11を点灯又は消灯した状態で、スクリーン16から所定の第1距離(例えば、1500mm)だけ離れた室内位置でスクリーン16の室内から室外への見通しにくさとスクリーン16から所定の第2距離(例えば、1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーン16の室外から室内への見通しにくさをそれぞれ定量的に評価者が評価する。また、夜環境において室内照明11を点灯した状態で、スクリーン16から第1距離(例えば、1500mm)だけ離れた室内位置でスクリーン16の室内から室外への見通しにくさとスクリーン16から第2距離(例えば、1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーン16の室外から室内への見通しにくさとをそれぞれ定量的に評価者が評価する。そして、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさ又は室外から室内への見通しにくさを、スクリーン16面に対して、垂直方向、左斜め45度の方向、右斜め45度の方向、上斜め45度の方向、下斜め45度の方向、左上斜め45度の方向、左下斜め45度の方向、右上斜め45度の方向、及び右下斜め45度の方向からなる群より選ばれた1又は2以上の方向に評価者が視線を向けて評価することが好ましい。これは、スクリーン16を見る角度の違いによって評価が異なる場合があるからである。
このように構成されたスクリーン16の遮像性の評価方法では、昼環境においてスクリーン16の室内から室外及び室外から室内の両方向の見通しにくさをそれぞれ定量的に評価者が評価するとともに、夜環境においてスクリーン16の室内から室外及び室外から室内への見通しにくさをそれぞれ定量的に評価者が評価するので、この評価はスクリーン16を通した実際の見え方の評価である。即ち、昼における室内照明を消灯した状態でのスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性とし、昼における室内照明を消灯した状態での室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性とし、夜における室内照明を点灯した状態でのスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性とし、夜における室内照明を点灯した状態での室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性とし、昼における室内照明を点灯した状態でのスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性とし、昼における室内照明を点灯した状態での室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性とするとき、第1〜第6の6つの環境の遮像性からなる群より選ばれた2つ以上の遮像性を定量的に評価者が評価するので、この評価はスクリーンを通した実際の見え方の評価である。この結果、使用場面に合せたスクリーン16の使い方をスクリーン16の購入者に的確に提示できる。また、厚みや目付が同じスクリーン16であっても、色相が異なると、上記6つの環境の遮像性のいずれか1つ又は2つ以上が異なることを、スクリーン16の購入者に認識させることができる。この結果、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。更に、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさ又は室外から室内への見通しにくさを、スクリーン16面に対して、垂直方向等の9方向からなる群より選ばれた1又は2以上の方向に評価者が視線を向けて評価しており、この評価はスクリーン16を通した実際の見え方の評価であるので、スクリーン16の購入者に使用場面に合せたスクリーン16の使い方をより的確に提示できる。
一方、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさは、室外の静止物、動く物、及び発光表示物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の室外の観察対象物を、室内に位置する評価者が判別することが難しい程度である。このため、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさは、室外の観察対象物について、輪郭及び色相を判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)で評価することが好ましい。そして、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさの評価(遮像性の評価)は、複数の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)であることが更に好ましい。
また、スクリーン16の室外から室内への見通しにくさは、室内の静止物24,26,27、動く物、発光表示物28、及び室内照明11からなる群より選ばれた1種又は2種以上の室内の観察対象物を、室外に位置する評価者が判別することが難しい程度での判別しにくさである。このため、スクリーン16の室外から室内への見通しにくさは、室内の観察対象物について、輪郭及び色相を全く判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)で評価することが好ましい。そして、スクリーン16の室外から室内への見通しにくさの評価(遮像性の評価)は、複数の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)であることが更に好ましい。
このように構成されたスクリーン16の遮像性の評価方法は、スクリーン16を通した実際の見え方の評価であるので、スクリーン16の購入者に使用場面に合せたスクリーン16の使い方をより的確に提示できる。また、スクリーン16の室内から室外への見通しにくさは、室外の観察対象物について、判別しにくさの程度を点数化して、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価し、スクリーン16の室外から室内への見通しにくさは、室内の観察対象物について、判別しにくさの程度を点数化して、室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価するので、この評価をスクリーン16購入の際における客観的な資料としてスクリーン16の購入者に提示できる。この結果、スクリーン16の購入者は所望のスクリーン16を的確に選択できる。更に、遮像性の評価を、複数の評価者が評価した合計値の平均値とすることにより、この評価をスクリーン16購入の際におけるより客観的な資料としてスクリーン16の購入者に提示できるので、スクリーン16の購入者は所望のスクリーン16をより的確に選択できる。
次に、スクリーン16の遮像性を評価する図の作成方法を説明する。
<遮像性の評価図としての散布図の作成方法>
先ず、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の消灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明11の点灯時におけるスクリーン16の室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とする。次に、上記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの5つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成する。
例えば、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうち第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準を選択し、これら4つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの3つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成すると、図4〜図10に示すように、次の6つの評価枠を作成することができる。
(1) 第1環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第2環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図4、図8(a)、図9(a))。
(2) 第3環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図5、図8(b)、図10(a))。
(3) 第1環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図6、図8(c))。
(4) 第2環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図7、図8(d))。
(5) 第1環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
(6) 第2環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうち第3〜第6の4つの環境の遮像性の基準を選択し、これら4つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの3つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成すれば、図9〜図11に示すように、次の6つの評価枠を作成することができる。
(1) 第5環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を縦軸に、第6環境(室内照明:点灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図9(b)、図10(b))。
(2) 第3環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図10(a))。
(3) 第5環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図10(c))。
(4) 第6環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図10(d)、図11)。
(5) 第5環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
(6) 第6環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうち第1、第2、第5及び第6の4つの環境の遮像性の基準を選択し、これら4つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの3つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成すれば、図4及び図8〜図10に示すように、次の6つの評価枠を作成することができる。
(1) 第1環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第5環境(室内照明:点灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
(2) 第1環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第6環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
(3) 第2環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第5環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
(4) 第2環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第6環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠。
(5) 第1環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を縦軸に、第2環境(室内照明11:消灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図4、図8(a)、図9(a))。
(6) 第5環境(室内照明11:点灯)の遮像性の基準を縦軸に、第6環境(室内照明:点灯)の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠(図9(b)、図10(b))。
更に、上記評価枠の枠内に、上記方法で算出された評価合計値の平均値をプロットしてスクリーン16の遮像性を評価する散布図を作成する。そして、これらの散布図を比較することにより、第1〜第6の6つの環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーン16の購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。
一方、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値のみをプロットした散布図のみを作成すると、スクリーン16の購入者は、単一のスクリーン16について、6つの環境における遮像性のうち希望の環境(1のみの環境を含む。)における遮像性を、上記散布図により知ることができる。即ち、単一のスクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。また、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値をプロットしかつ基準となるスクリーン16の評価合計値の平均値をプロットした散布図を作成すると(図8〜図10)、単一のスクリーン16を、基準となるスクリーン16、例えば定番化しているスクリーン16や標準的なスクリーン16等と散布図により比較できる。この結果、スクリーン16の購入者は所望のスクリーン16をより的確に選択できる。なお、基準となるスクリーン16の評価合計値の平均値を、評価枠の枠内に所定の範囲、例えば、図11に示すように、略L字状の範囲で示してもよい。
<遮像性の評価図としての棒グラフの作成方法>
先ず、縦軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか2つ以上の基準を割り当て、横軸に単一種類のスクリーン16を割り当てた評価枠(図13〜図16)を作成するか又は横軸に複数種類のスクリーン16を種類毎に間隔をあけて割り当てた評価枠を作成する(図12)。次に、単一のスクリーン16に又は同一種類のスクリーン16毎に、上記方法で算出された評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフを作成する。そして、これらの棒グラフを比較することにより、第1〜第6の6つの環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーン16の購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。
一方、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフのみを作成すると(図13〜図16)、スクリーン16の購入者は、単一のスクリーン16について、6つの環境における遮像性のうち希望の環境(1のみの環境を含む。)における遮像性を、上記棒グラフにより知ることができる。即ち、単一のスクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。また、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフと、基準となるスクリーン16の評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフとをそれぞれ作成すると、単一のスクリーン16を、基準となるスクリーン16、例えば定番化しているスクリーン16や標準的なスクリーン16等と棒グラフにより比較できる。この結果、スクリーン16の購入者は所望のスクリーン16をより的確に選択できる。
<遮像性の評価図としてのレーダーチャートの作成方法>
先ず、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか3つ以上の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成する(図17〜図24)。次に、評価枠の各軸上に、上記方法で算出された評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成する。そして、これらのレーダーチャートを比較することにより、第1〜第6の6つの環境の遮像性がそれぞれ異なることを、スクリーン16の購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。なお、図17〜図22では、一平面上の原点を中心に放射状に延びる4本の軸に、第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した例を示す。また、図23では、一平面上の原点を中心に放射状に延びる6本の軸に、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した例を示す。
一方、スクリーン16の見通しにくさを観察対象物24,26〜28毎に評価するため、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準を観察対象物24,26〜28毎にそれぞれ設け、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に観察対象物24,26〜28毎の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、この評価枠の各軸上に、観察対象物24,26〜28毎の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成してもよい。この場合、スクリーン16の見通しにくさが観察対象物、観察対象物毎に異なることを、スクリーン16の購入者に認識させることができる。即ち、各スクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。図24では、一平面上の原点を中心に放射状に延びる8本の軸に、第1環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、1本)と第2環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、動画像、室内照明、3本)と第3環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、1本)と第4環境の遮像性の基準(観察対象物:静止物、動画像、室内照明、3本)をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した例を示す。
一方、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値のみを各軸上にプロットしたレーダーチャートのみを作成すると(図17〜図21、図23、図24)、スクリーン16の購入者は、単一のスクリーン16について、6つの環境における遮像性のうち希望の環境(1のみの環境を含む。)における遮像性を、上記レーダーチャートにより知ることができる。即ち、単一のスクリーン16の特徴をその購入者に的確に提示できるので、スクリーン16の購入者が所望のスクリーン16を的確に選択できる。また、対象となる単一のスクリーン16の評価合計値の平均値と基準となるスクリーン16の評価合計値の平均値を各軸上にそれぞれプロットしたレーダーチャートとを作成すると、単一のスクリーン16を、基準となるスクリーン16、例えば定番化しているスクリーン16や標準的なスクリーン16等とレーダーチャートにより比較できる。この結果、スクリーン16の購入者は所望のスクリーン16をより的確に選択できる。
次に本発明の実施例を詳しく説明する。
<スクリーンの遮像性を評価するための設備>
図1〜図3に示すように、南北に延びかつ外部から光が全く進入しない1つの部屋18を壁14により2つの部屋18a,18bに仕切った。これらの部屋18a,18bのうち一方の広い部屋18a(奥行き3300mm、幅3000mm)を評価室12とし、他方の狭い部屋18b(奥行き1500mm、幅3000mm)を室外空間13とした。また、壁14の中央に窓17(幅1600mm、高さ2000mm)を設け、この窓17を透明の窓ガラス19で閉止した。室外空間13には、床面から例えば1700mm上方に人工太陽照明23(SOLAX100W:セリック社製)を設置した。そして、人工太陽照明23を点灯することにより昼環境を作り、人工太陽照明23を消灯することにより夜環境を作った。更に、評価室12には、室内照明11(電球色(暖色)のLEDペンダントライト、最大机上照度:1500ルクス)を床面の中央であって床面から2400mm上方に設置した。
一方、評価室12には、室内の観察対象物を配置した。室内の観察対象物としては、マネキン24(静止物)を窓17から1000mm離れた位置に設置し、マネキン(静止物、図示せず)を窓際に設置し、高さ1500mmの植物26(静止物)を窓17から1000mm離れた位置に設置し、時計27(静止物)を窓17から3300mm離れた壁14に設置し、スクリーンセーバーが表示されたパソコン画面28(発光表示物)を窓17に向けかつ窓17から1000mm離れて位置するように設置した。なお、室外空間13には、図示しないが、室外の観察対象部を配置した。室外の観察対象物としては、図示しないが、評価室とほぼ同様に、マネキン(静止物)を窓から1000mm離れた位置に設置し、マネキン(静止物、図示せず)を窓際に設置し、高さ1500mmの植物(静止物)を窓から1000mm離れた位置に設置し、スクリーンセーバーが表示された画面(発光表示物)を窓に向けかつ窓から1000mm離れて位置するようにパソコンを設置した。
<実施例1〜12>
スクリーンとして、次の表1に示す12種類のスクリーンを用意し、これらのスクリーンを実施例1〜12にとした。
Figure 2021074489
<比較試験1及び評価>
実施例1〜12のスクリーンを評価室側に位置するように壁に取付けた。このときスクリーンにより窓全体を覆った。そして、スクリーンの遮像性を次のように評価した。
(1) 第1環境(昼環境、室内照明消灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を縦軸に、第2環境(昼環境、室内照明消灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした図を作成する。
先ず、昼環境において室内照明を消灯した状態で、スクリーンから所定の第1距離(1500mm)だけ離れた室内位置でスクリーンの室内から室外への見通しにくさ(第1環境の遮像性)と、スクリーンから所定の第2距離(1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーンの室外から室内への見通しにくさ(第2環境の遮像性)をそれぞれ定量的に3人の評価者がそれぞれ評価した。具体的には、第1環境の遮像性と第2環境の遮像性を、スクリーン面に対して、垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した。このとき、室外の観察対象物及び室内の観察対象物について、輪郭及び色相を判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)を算出した後、評価者の人数(3人)で割ることにより、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。次に、昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、第1環境の遮像性の基準を縦軸に、第2環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。更に、上記評価枠の枠内に、上記方法で算出された実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして、スクリーンの遮像性を評価する図を作成した。その結果を図4に示す。
(2) 第3環境(夜環境、室内照明点灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境(夜環境、室内照明点灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした図を作成する。
先ず、夜環境において室内照明を点灯した状態で、スクリーンから所定の第1距離(1500mm)だけ離れた室内位置でスクリーンの室内から室外への見通しにくさ(第3環境の遮像性)と、スクリーンから所定の第2距離(1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーンの室外から室内への見通しにくさ(第4環境の遮像性)をそれぞれ定量的に3人の評価者がそれぞれ評価した。具体的には、第3環境の遮像性と第4環境の遮像性を、スクリーン面に対して、垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した。そして、上記(1)と同様にして、室外の観察対象物及び室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)を算出した後、評価者の人数(3人)で割ることにより、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。次に、夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、第3環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。更に、上記評価枠の枠内に、上記方法で算出された実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして、スクリーンの遮像性を評価する図を作成した。その結果を図5に示す。
(3) 第1環境(昼環境、室内照明消灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を縦軸に、第3環境(夜環境、室内照明点灯、室内⇒室外)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした図を作成する。
先ず、昼環境において室内照明を消灯した状態で、スクリーンから所定の第1距離(1500mm)だけ離れた室内位置でスクリーンの室内から室外への見通しにくさ(第1環境の遮像性)を定量的に3人の評価者がそれぞれ評価し、夜環境において室内照明を点灯した状態で、スクリーンから所定の第1距離(1500mm)だけ離れた室内位置でスクリーンの室内から室外への見通しにくさ(第3環境の遮像性)を定量的に3人の評価者がそれぞれ評価した。具体的には、第1環境の遮像性と第3環境の遮像性を、スクリーン面に対して、垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した。そして、上記(1)と同様にして、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)を算出した後、評価者の人数で割ることにより、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。次に、昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、第1環境の遮像性の基準を縦軸に、第3環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。更に、上記評価枠の枠内に、上記方法で算出された実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして、スクリーンの遮像性を評価する図を作成した。その結果を図6に示す。
(4) 第2環境(昼環境、室内照明消灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を縦軸に、第4環境(夜環境、室内照明点灯、室外⇒室内)の遮像性の基準を横軸に割り当てた評価枠の枠内に、実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットした図を作成する。
先ず、昼環境において室内照明を消灯した状態で、スクリーンから所定の第2距離(1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーンの室外から室内への見通しにくさ(第2環境の遮像性)を定量的に3人の評価者がそれぞれ評価し、夜環境において室内照明を点灯した状態で、スクリーンから所定の第2距離(1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーンの室外から室内への見通しにくさ(第4環境の遮像性)を定量的に3人の評価者がそれぞれ評価した。具体的には、第2環境の遮像性と第4環境の遮像性を、スクリーン面に対して、垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した。そして、上記(1)と同様にして、室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)を算出した後、評価者の人数(3人)で割ることにより、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。次に、昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、第2環境の遮像性の基準を縦軸に、第4環境の遮像性の基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。更に、上記評価枠の枠内に、上記方法で算出された実施例1〜12のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして、スクリーンの遮像性を評価する図を作成した。その結果を図7に示す。
<評価>
図4〜図7から明らかなように、実施例1のスクリーンは、第1環境の遮像性、第2環境の遮像性、第3環境の遮像性、及び第4環境の遮像性のいずれも極めて高い(極めて見通しにくい)ことが分かった。
図4〜図7から明らかなように、実施例2のスクリーンは、第1環境の遮像性が比較的高く(比較的見通しにくい)、第2環境の遮像性、第3環境の遮像性、及び第4環境の遮像性がいずれも極めて高い(極めて見通しにくい)ことが分かった。
図4〜図7から明らかなように、実施例11のスクリーンは、第1環境の遮像性と第4環境の遮像性がいずれも比較的低かった(比較的見通しやすい)けれども、第2環境の遮像性と第3環境の遮像性がいずれも比較的高い(比較的見通しにくい)ことが分かった。
図4〜図7から明らかなように、実施例12のスクリーンは、第1環境の遮像性と第4環境の遮像性がいずれも極めて低く(極めて見通しやすい)、第2環境の遮像性が比較的低かった(比較的見通しやすい)けれども、第3環境の遮像性が比較的高い(比較的見通しにくい)ことが分かった。
図4〜図7から明らかなように、実施例3〜10についても、上記と同様に、第1環境の遮像性、第2環境の遮像性、第3環境の遮像性、及び第4環境の遮像性からなる4つの環境の遮像性がそれぞれ異なることが分かった。この結果、スクリーンの種類によって上記4つの環境の遮像性が異なることをスクリーンの購入者に認識させることができるので、スクリーンの販売者は、使用場面に合せたスクリーンの使い方をスクリーンの購入者に的確に提示できる。これにより、スクリーンの購入者は所望のスクリーンを的確に選択できる。
<比較試験2及び評価>
図8〜図10に示すように、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの5つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を複数作成し、これら複数種類の評価枠を2つ以上組合せてグループ化した。そして、グループ化された2つ以上の評価枠の中心に定番化しているスクリーンの遮像性の評価者平均値(以下、基準値という)をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットすることにより、複数の散布図を作成した。
<評価>
図8では、(a)の第1及び第2環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(b)のは第3及び第4環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(c)の第1及び第3環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(d)の第2及び第4環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠をグループ化することにより、4種類の評価枠を作成した。そして、これらの評価枠の中心に基準値をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして4つの散布図を作成した。これら4つの散布図から、昼環境(室内照明消灯)又は夜環境における、室内からの見通しにくさ又は室外からの見通しにくさの主な組合せの遮像性を評価できる。
図9では、(a)の第1及び第2環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(b)の第5及び第6環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠をグループ化することにより、2種類の評価枠を作成した。そして、これらの評価枠の中心に基準値をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして2つの散布図を作成した。これら2つの散布図から、昼環境における室内照明の点灯又は消灯の影響を評価できる。
図10では、(a)の第3及び第4環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(b)のは第5及び第6環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(c)の第5及び第3環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠と、(d)の第6及び第4環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠をグループ化することにより、4種類の評価枠を作成した。そして、これらの評価枠の中心に基準値をプロットし、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして4つの散布図を作成した。これら4つの散布図から、昼環境(室内照明点灯)又は夜環境における、室内からの見通しにくさ又は室外からの見通しにくさの主な組合せの遮像性を評価できる。
図8〜図10に例示した評価枠の他、スクリーンの特性に合せて、第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸に適宜組合せた評価枠を設定することができる。
<比較試験3及び評価>
図11に示すように、第6及び第4環境の遮像性の基準を縦軸及び横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。そして、この評価枠の枠内にスクリーンの透ける範囲を略L字状の範囲(以下、基準範囲という。)で示し、上記評価枠の枠内に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をプロットして1つの散布図を作成した。
<評価>
図11から明らかなように、実施例1のスクリーンが上記基準範囲から外れいているので、実施例1のスクリーンは透けないと評価できる。
<比較試験4及び評価>
図12に示すように、縦軸に第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準を割り当て、横軸に5種類のスクリーン(実施例1、5、7、8及び10のスクリーン)を種類毎に間隔をあけて割り当てた評価枠を作成した。そして、この評価枠に同一種類のスクリーン毎に、遮像性の評価者平均値を縦軸方向に積み重ねた5本の棒グラフをそれぞれ記載した。
<評価>
図12から明らかなように、実施例1、5、7、8及び10のスクリーンのうち、実施例1のスクリーンは第1〜第4の4つの環境の遮像性がいずれも極めて高い(極めて見通しにくい)のに対し、実施例10のスクリーンは第1〜第4の4つの環境の遮像性がいずれも極めて低い(極めて見通しやすい)ことが分かった。
図12から明らかなように、実施例7及び8のスクリーンは第1及び第4環境の遮像性が高い(見通しにくい)のに対し、第2及び第3環境の遮像性が低い(見通しやすい)ことが分かった。
図12から明らかなように、実施例1、5、7及び8のスクリーンは第2及び第3環境の遮像性が高い(見通しにくい)ことが分かった。
<比較試験5及び評価>
図13に示すように、縦軸に第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準を割り当て、横軸に単一のスクリーン(実施例1のスクリーン)を割り当てた評価枠を作成した。そして、この評価枠に実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフを記載した。図14〜図16に示すように、実施例5、7及び10のスクリーンについても、上記と同様に評価枠をそれぞれ作成し、これらの評価枠に実施例5、7及び10のスクリーンの遮像性の評価者平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフをそれぞれ記載した。
<評価>
図13〜図16から明らかなように、実施例1、5、7及び10の各スクリーンにおいて、第1〜第4の4つの環境の遮像性の評価者平均値の合計値が高い(見通しにくさ)か又は低い(見通しやすさ)かを一見しただけで分かる。
<比較試験6及び評価>
図17に示すように、一平面上の原点を中心に放射状に延びる4本の軸に第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。そして、この評価枠の各軸上に、実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成した。図18〜図21に示すように、実施例5、7、8及び10のスクリーンについても、上記と同様に評価枠をそれぞれ作成し、これらの評価枠に実施例5、7、8及び10のスクリーンの遮像性の評価者平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートをそれぞれ作成した。
<評価>
図17〜図21から明らかなように、実施例1、5、7、8及び10の各スクリーンにおいて、第1〜第4の4つの環境の遮像性のいずれが高い(見通しにくさ)か又は低い(見通しやすさ)かを一見しただけで分かる。
<比較試験7及び評価>
図22に示すように、一平面上の原点を中心に放射状に延びる4本の軸に第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。そして、この評価枠の各軸上に、実施例1、5、7、8及び10のスクリーンの遮像性の評価者平均値をそれぞれプロットし、実施例1、5、7、8及び10毎に隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成した。
<評価>
図22から明らかなように、実施例1、5、7、8及び10のスクリーンのうち、実施例1のスクリーンは第1〜第4の4つの環境の遮像性がいずれも極めて高い(極めて見通しにくい)のに対し、実施例10のスクリーンは第1〜第4の4つの環境の遮像性がいずれも極めて低い(極めて見通しやすい)ことが分かった。
図22から明らかなように、実施例7及び8のスクリーンは第1及び第4環境の遮像性が高い(見通しにくい)のに対し、第2及び第3環境の遮像性が低い(見通しやすい)ことが分かった。
図22から明らかなように、実施例1、5、7及び8のスクリーンは第2及び第3環境の遮像性が高い(見通しにくい)ことが分かった。
<比較試験8及び評価>
図23に示すように、一平面上の原点を中心に放射状に延びる6本の軸に第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。そして、この評価枠の各軸上に、実施例1のスクリーンの遮像性の評価者平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成した。
<評価>
図23から明らかなように、実施例1のスクリーンは第1〜第6の6つの環境の遮像性がいずれも極めて高い(極めて見通しにくい)ことが分かった。
<比較試験9及び評価>
図24に示すように、一平面上の原点を中心に放射状に延びる8本の軸に第1〜第4の4つの環境の遮像性の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成した。具体的には、8本の軸のうち、1本目の軸に第1環境の遮像性の基準(観察対象物:室内の静止物)を割り当て、2本目の軸に第2環境の遮像性の基準(観察対象物:室内照明)を割り当て、3本目の軸に第2環境の遮像性の基準(観察対象物:室内のパソコン画面の動画像)を割り当て、4本目の軸に第2環境の遮像性の基準(観察対象物:室内の静止物)を割り当て、5本目の軸に第3環境の遮像性の基準(観察対象物:室内の静止物)を割り当て、6本目の軸に第4環境の遮像性の基準(観察対象物:室内照明)を割り当て、7本目の軸に第4環境の遮像性の基準(観察対象物:室内のパソコン画面の動画像)を割り当て、8本目の軸に第4環境の遮像性の基準(観察対象物:室内照明)を割り当てた評価枠を作成した。そして、評価枠の各軸上に、実施例7のスクリーンの評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んでレーダーチャートを作成した。
<評価>
図24から明らかなように、実施例7のスクリーンは、第2及び第3の環境の遮像性がいずれも極めて高い(極めて見通しにくい)のに対し、第1及び第4の環境の遮像性がいずれも低い(見通しやすい)ことが分かった。
図24から明らかなように、実施例7のスクリーンにおいて、第2の環境の遮像性は観察対象物が室内照明、室内のパソコン画面の動画像及び室内の静止物のいずれであっても極めて高い(極めて見通しにくい)のに対し、第4の環境の遮像性は観察対象物の違いによって低さ(見通しやすさ)が若干異なることが分かった。
<比較試験10及び評価>
実施例1〜7のスクリーンについて遮像性及び遮光率の対比試験を行った。
(A−1) 遮像性
夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、夜環境において室内照明を点灯した状態で、スクリーンから所定の第2距離(1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーンの室外から室内への見通しにくさ(第4環境の遮像性)をそれぞれ定量的に3人の評価者がそれぞれ評価した。具体的には、第4環境の遮像性を、スクリーン面に対して、垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した。そして、上記比較試験1の(1)と同様にして、室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)を算出した後、評価者の人数(3人)で割ることにより、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。その結果を図25の棒グラフで示す。
(A−2) 遮光率
スクリーンの遮光性の評価は、「カーテンの遮光性試験方法(JIS L 1055 2009)A法」(照度計を用いる方法)に準じる試験に基づいて行った。具体的には、各スクリーンから大きさ約200mm×200mmの試験片を3枚採取した。光源を点灯し、光源の電圧を電圧調整器によって定格電圧にした後,照度計の受光部全面に光を当て、光源保持台の光源を上又は下に移動し,使用目的に応じて選択した照度(10,000ルクス)に調整した。次に、電圧調整器によって所定の照度(10,000ルクス)に微調整した後、試験片を、光の当たる部分がたるまないように試験片支持枠に装着し、受光部から100mmの位置の試験箱上に載せた。この状態で試験片を透過した光を測定し、次の式(a)によって試験片の遮光率S(%)を求めた。この遮光率を3枚の試験片について求め、その平均値を算出した。その結果を図25の折れ線グラフで示す。
S(%)=(1−i1/i0)×100 ……(a)
なお、式(a)において、i1は試験片を試験片支持枠に装着したときの照度(ルクス)であり、i0は試験片を試験片支持枠に装着しないときの照度(ルクス)である。
図25から明らかなように、実施例2〜4のスクリーンでは、遮像性と遮光率との間に相関関係が認められた。しかし、実施例1及び6のスクリーンでは、遮光率が高いのに対し遮像性が低くなり、実施例5及び7のスクリーンでは、遮光率が低いのに対し遮像性が高くなっており、遮像性と遮光率との間に相関関係が認められなかった。このように、スクリーンの遮光性はスクリーンの遮像性評価と異なる場合があるため、遮像性評価の方が使用場面に合った所望のスクリーンを的確に選択できる。
<比較試験11及び評価>
実施例1〜12のスクリーンについて、スクリーン面に対し、垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した結果を比較した。
(B−1) スクリーン面に対して垂直方向の遮像性評価
夜環境において室内照明を点灯した状態で、スクリーンから所定の第2距離(1500mm)だけ離れた室外位置でスクリーンの室外から室内への見通しにくさ(第4環境の遮像性)を、スクリーン面に対して、垂直方向に定量的に3人の評価者がそれぞれ評価した。具体的には、第4環境の遮像性を、スクリーン面に対して、垂直方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価した。このとき、室内の観察対象物について、輪郭及び色相を判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値(評価合計値の平均値)を算出した後、評価者の人数(3人)で割ることにより、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。その結果を図26に示す。
(B−2) スクリーン面に対して左斜め45度及び右斜め45度の方向の遮像性評価
スクリーンの室外から室内への見通しにくさを、スクリーン面に対して、左斜め45度及び右斜め45度の方向に3人の評価者が視線を向けてそれぞれ評価したこと以外は、上記比較試験1の(1)と同様にして、3人の評価者がそれぞれ評価した値(各評価者の評価合計値の平均値)の平均値(評価者平均値)を得た。その結果を図26に示す。
図26から明らかなように、実施例1〜3及び8〜12のスクリーンでは、スクリーン面に対して垂直方向、左斜め45度及び右斜め45度の方向に視線を向けたときのスクリーンの遮像性は同じであったけれども、実施例4〜7のスクリーンでは、スクリーン面に対して垂直方向に視線を向けたときのスクリーンの遮像性と、スクリーン面に対して下斜め45度の方向に視線を向けたときのスクリーンの遮像性とは異なることが分かった。このため、スクリーン面に対して視線の向ける方向をいろいろ変えてデータを増やした方が、使用場面に合った所望のスクリーンを的確に選択できる。
11 室内照明
12 評価室
13 室外空間
14 壁
16 スクリーン
17 窓
24 マネキン(静止物、観察対象物)
26 植物(静止物、観察対象物)
27 時計(静止物、観察対象物)
28 パソコン画面(発光表示物、観察対象物)

Claims (15)

  1. 室内照明が設けられた評価室と前記評価室の室外空間を仕切る壁にスクリーンで覆われた窓を設け、前記室外空間を人工的に昼環境又は夜環境に変更可能に構成して、前記窓を覆うスクリーンの遮像性を評価する方法であって、
    前記昼環境において前記室内照明を消灯した状態で、前記スクリーンから所定の第1距離だけ離れた室内位置での前記スクリーンの室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性とし、
    前記昼環境において前記室内照明を消灯した状態で、前記スクリーンから所定の第2距離だけ離れた室外位置での前記スクリーンの室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性とし、
    前記夜環境において前記室内照明を点灯した状態で、前記スクリーンから前記第1距離だけ離れた室内位置での前記スクリーンの室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性とし、
    前記夜環境において前記室内照明を点灯した状態で、前記スクリーンから前記第2距離だけ離れた室外位置での前記スクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性とし、
    前記昼環境において前記室内照明を点灯した状態で、前記スクリーンから所定の第1距離だけ離れた室内位置での前記スクリーンの室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性とし、
    前記昼環境において前記室内照明を点灯した状態で、前記スクリーンから所定の第2距離だけ離れた室外位置での前記スクリーンの室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性とするとき、
    前記第1〜第6の6つの環境の遮像性からなる群より選ばれた2つ以上の遮像性を定量的に評価者が評価することを特徴とするスクリーンの遮像性の評価方法。
  2. 前記スクリーンの室内から室外への見通しにくさ又は室外から室内への見通しにくさを、前記スクリーン面に対して、垂直方向、左斜め45度の方向、右斜め45度の方向、上斜め45度の方向、下斜め45度の方向、左上斜め45度の方向、左下斜め45度の方向、右上斜め45度の方向、及び右下斜め45度の方向からなる群より選ばれた1又は2以上の方向に前記評価者が視線を向けて評価する請求項1記載のスクリーンの遮像性の評価方法。
  3. 前記スクリーンの室内から室外への見通しにくさは、前記室外の静止物、動く物、及び発光表示物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の室外の観察対象物を、室内に位置する前記評価者が判別することが難しい程度であり、前記スクリーンの室外から室内への見通しにくさは、前記室内の静止物、動く物、発光表示物、及び前記室内照明からなる群より選ばれた1種又は2種以上の室内の観察対象物を、室外に位置する前記評価者が判別することが難しい程度での判別しにくさである請求項1又は2記載のスクリーンの遮像性の評価方法。
  4. 前記スクリーンの室内から室外への見通しにくさは、前記室外の観察対象物について、輪郭及び色相を判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、前記室外の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価し、
    前記スクリーンの室外から室内への見通しにくさは、前記室内の観察対象物について、輪郭及び色相を全く判別できないときを5点、色相を判別できないけれども輪郭を判別できるときを4点、輪郭及び色相の一部を判別できるときを3点、輪郭及び色相の大部分を判別できるときを2点、輪郭及び色相の全部を判別できるときを1点として、前記室内の観察対象物の各得点を合計した値の平均値で評価する請求項3記載のスクリーンの遮像性の評価方法。
  5. 前記遮像性の評価は、複数の評価者がそれぞれ評価した値の平均値である請求項4に記載のスクリーンの遮像性の評価方法。
  6. 前記昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、前記夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、前記夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とするとき、
    前記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を縦軸に、残りの5つの環境の遮像性の基準のうちいずれか1つの基準を横軸にそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、
    前記評価枠の枠内に、請求項4又は5に記載された方法で算出された評価合計値の平均値をプロットして散布図を作成することにより、スクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  7. 対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値のみをプロットした散布図のみを作成する請求項6記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  8. 対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値をプロットしかつ基準となるスクリーンの評価合計値の平均値をプロットするか又は所定の範囲で示した散布図を作成する請求項6記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  9. 前記昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、前記夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、前記夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とするとき、
    縦軸に前記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか2つ以上の基準を割り当て、横軸に単一種類のスクリーンを割り当てるか又は横軸に複数種類のスクリーンを種類毎に間隔をあけて割り当てた評価枠を作成し、
    単一のスクリーンに又は同一種類のスクリーン毎に、請求項4又は5に記載された方法で算出された評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフを作成することにより、スクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  10. 対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値のみを縦軸方向に積み重ねた棒グラフのみを作成する請求項9記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  11. 対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフと、基準となるスクリーンの評価合計値の平均値を縦軸方向に積み重ねた棒グラフとをそれぞれ作成する請求項9記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  12. 前記昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第1環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の消灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第2環境の遮像性の基準とし、前記夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第3環境の遮像性の基準とし、前記夜環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第4環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室内から室外への見通しにくさを第5環境の遮像性の基準とし、前記昼環境であって室内照明の点灯時におけるスクリーンの室外から室内への見通しにくさを第6環境の遮像性の基準とするとき、
    一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に前記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準のうちいずれか3つ以上の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、
    前記評価枠の各軸上に、請求項4又は5に記載された方法で算出された評価合計値の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成することにより、スクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  13. 前記スクリーンの見通しにくさを観察対象物毎に評価するため、前記第1〜第6の6つの環境の遮像性の基準が前記観察対象物毎にそれぞれ設けられ、一平面上の原点を中心に放射状に延びる複数の軸に前記観察対象物毎の基準をそれぞれ割り当てた評価枠を作成し、前記評価枠の各軸上に、前記観察対象物毎の平均値をそれぞれプロットし、隣接する点同士を直線で結んだレーダーチャートを作成する請求項12記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  14. 対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値のみを各軸上にプロットしたレーダーチャートのみを作成する請求項12又は13記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
  15. 対象となる単一のスクリーンの評価合計値の平均値と基準となるスクリーンの評価合計値の平均値を各軸上にそれぞれプロットしたレーダーチャートとを作成する請求項12又は13記載のスクリーンの遮像性を評価する図を作成する方法。
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