JP2021074065A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール Download PDF

Info

Publication number
JP2021074065A
JP2021074065A JP2019201290A JP2019201290A JP2021074065A JP 2021074065 A JP2021074065 A JP 2021074065A JP 2019201290 A JP2019201290 A JP 2019201290A JP 2019201290 A JP2019201290 A JP 2019201290A JP 2021074065 A JP2021074065 A JP 2021074065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
golf ball
index
less
irradiated
ultraviolet rays
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019201290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7331642B2 (ja
Inventor
敏之 田窪
Toshiyuki Takubo
敏之 田窪
佐嶌 隆弘
Takahiro Sajima
隆弘 佐嶌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2019201290A priority Critical patent/JP7331642B2/ja
Publication of JP2021074065A publication Critical patent/JP2021074065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7331642B2 publication Critical patent/JP7331642B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】他のゴルフボールに対する識別性に優れ、かつ美的価値の高いゴルフボール2提供。【解決手段】CIELABに準拠して測定された、ゴルフボール2の紫外線非照射時の指数L*は、65未満である。このゴルフボール2の、下記の数式によって算出された差ΔEは、5以上である。ΔE=((ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2)1/2ΔL*= L*(1) − L*(0)Δa*= a*(1) − a*(0)Δb*= b*(1) − b*(0)L*(1):紫外線照射時の指数L*L*(0):紫外線非照射時の指数L*a*(1):紫外線照射時の指数a*a*(0):紫外線非照射時の指数a*b*(1):紫外線照射時の指数b*b*(0):紫外線非照射時の指数b*【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、白色以外の色を有するゴルフボールに関する。
ゴルフボールは、コア、カバー及びペイント層を備えている。一般的なゴルフボールは、白色に着色されている。着色は、カバーに二酸化チタンが分散することで達成されている。ペイント層に白色顔料が分散することで、着色が達成されることもある。
ほとんどのゴルフボールは白色なので、ゴルフプレーヤーが、他人のボールを自らのボールと誤認することがある。他人のボールを打撃したゴルフプレーヤーには、ペナルティが科される。
ゴルフボールには、マークが印刷されている。マークは、ブランド及び番号を含む。ゴルフプレーヤーは、ブランドにより、自らのボールを他人のボールと識別することができる。プレーヤーは、番号によっても、自らのボールを他人のボールと識別することができる。プレーヤーは、ボールに近づき、マークに基づいてボールを識別する。遠方からでは、マークに基づく識別は困難である。
特開2011−183137公報には、カバーが着色されたゴルフボールが開示されている。このゴルフボールは、「カラーボール」と称されている。カラーボールでは、カバーに着色剤が分散している。カラーボールは、白色ボールと容易に識別されうる。プレーヤーは、明度の高い色のゴルフボールを好む傾向がある。市販されている多くのカラーゴルフボールは、黄色、ピンク色又は橙色を呈する。
1つのパーティの中で複数人のゴルフプレーヤーが、カラーボールを使用する場合がある。一方のプレーヤーのゴルフボールの色相が他方のプレーヤーのゴルフボールの色相と同一であるとき、色相によるボールの識別は、困難である。識別容易の観点から、プレーヤーは、珍しい色相のゴルフボールを望む。
特開2018−102521公報には、明度Lが小さいゴルフボールが開示されている。このゴルフボールの色は、珍しい。このゴルフボールは、他のカラーゴルフボールとの識別性に優れる。
特開2011−183137公報 特開2018−102521公報
ゴルフボールは、単なる道具ではない。ゴルフプレーヤーは、自らの思いを込めて、ゴルフボールを打撃する。ゴルフボールは、プレーヤーの夢を載せて飛行する。従ってプレーヤーは、ゴルフボールに、飛行性能のみならず、美的価値をも求める。従来のゴルフボールでは、プレーヤーの要求を満足することは、できない。
本発明の目的は、他のゴルフボールに対する識別性に優れ、かつ美的価値の高いゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールでは、CIELABに準拠して測定された、紫外線非照射時の指数Lは、65未満である。CIELABに準拠して、下記の数式によって算出された差ΔEは、5以上である。
ΔE=((ΔL+(Δa+(Δb1/2
ΔL= L(1) − L(0)
Δa= a(1) − a(0)
Δb= b(1) − b(0)
(1):紫外線照射時の指数L
(0):紫外線非照射時の指数L
(1):紫外線照射時の指数a
(0):紫外線非照射時の指数a
(1):紫外線照射時の指数b
(0):紫外線非照射時の指数b
好ましくは、差Δbは、−5以下である。好ましくは、紫外線非照射時の指数bは、0以下である。好ましくは、差Δaは、2以上である。
ゴルフボールが、本体とこの本体を覆うペイント層とを有してもよい。好ましくは、ペイント層は、基材ポリマーとこの基材ポリマーに分散する蛍光増白剤とを含む。好ましくは、ペイント層は、基材ポリマーに分散する光輝性粒子をさらに含む。
本発明に係るゴルフボールは、落ち着いた色を呈する。さらにこのゴルフボールでは、環境に応じて色が変化しうる。このゴルフボールは、識別性に優れる。このゴルフボールの美的価値は、高い。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4の外側に位置するカバー6と、カバー6の外側に位置するペイント層8とを有している。コア4とカバー6とは、本体10を構成する。ペイント層8は、本体10を覆っている。ゴルフボール2は、その表面に多数のディンプル12を有している。ゴルフボール2の表面のうちディンプル12以外の部分は、ランド14である。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmが好ましい。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が特に好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下がより好ましく、42.80mm以下が特に好ましい。
このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下が好ましい。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上がより好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が特に好ましい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。このゴム組成物の基材ゴムとして、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。反発性能の観点から、ポリブタジエンが好ましく、特にハイシスポリブタジエンが好ましい。
コア4の架橋には、共架橋剤が好適に用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムである。ゴム組成物が、共架橋剤と共に有機過酸化物を含むことが好ましい。好ましい有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。
コア4のゴム組成物が、着色剤を含んでもよい。カバー6が透明な場合、コア4の色相がゴルフボール2の色相に影響を与える。着色剤として、染料及び顔料が挙げられる。コア4が白色に着色される場合、ゴム組成物が二酸化チタンを含んでもよい。
コア4のゴム組成物には、充填剤、硫黄、加硫促進剤、硫黄化合物、老化防止剤、可塑剤、分散剤等の添加剤が、必要に応じて添加される。ゴム組成物に、合成樹脂粉末又は架橋されたゴム粉末が配合されてもよい。
コア4の直径は30.0mm以上が好ましく、38.0mm以上が特に好ましい。コア4の直径は42.0mm以下が好ましく、41.5mm以下が特に好ましい。コア4が2以上の層から構成されてもよい。コア4が、その表面にリブを備えてもよい。コア4が中空であってもよい。
カバー6は、樹脂組成物からなる。この樹脂組成物に好適なポリマーは、アイオノマー樹脂である。好ましいアイオノマー樹脂として、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との二元共重合体が挙げられる。好ましい他のアイオノマー樹脂として、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数が2以上22以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体が挙げられる。この二元共重合体及び三元共重合体において、好ましいα−オレフィンはエチレン及びプロピレンであり、好ましいα,β−不飽和カルボン酸はアクリル酸及びメタクリル酸である。この二元共重合体及び三元共重合体において、カルボキシル基の一部は金属イオンで中和されている。中和のための金属イオンとして、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。
カバー6に、アイオノマー樹脂とスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーとが併用されてもよい。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーは、ハードセグメントとしてのポリスチレンブロックと、ソフトセグメントとを備えている。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーには、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、SBSの水添物、SISの水添物及びSIBSの水添物が含まれる。SBSの水添物として、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が挙げられる。SISの水添物として、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)が挙げられる。SIBSの水添物として、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)が挙げられる。カバー6の樹脂組成物に、SBS、SIS、SIBS、SEBS、SEPS及びSEEPSからなる群から選択された1種又は2種以上と、オレフィンとのアロイが用いられてもよい。
カバー6に、他のポリマーが用いられてもよい。他のポリマーとして、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン及びポリウレタンが例示される。2種以上のポリマーが併用されてもよい。
カバー6の樹脂組成物は、着色剤を含む。着色剤として、蛍光顔料及び非蛍光顔料が用いられうる。着色剤により、カバー6が、黒、青、紫、緑、赤等に着色されうる。
好ましい蛍光顔料として、キサンテン系顔料、アクリジン系顔料、キノリン系顔料、チアゾール系顔料及びアミノケトン系顔料が例示される。好ましい非蛍光顔料として、カーボンブラックのような黒色顔料;酸化チタンのような白色顔料;群青、コバルト青及びフタロシアニンブルーのような青色顔料;アントラキノンバイオレット、ジオキサンバイオレット及びメチルバイオレットのような紫色顔料;べんがら(Fe)、鉛丹(Pb)、モリブレンレッド、カドミウムレッド、ピグメントレッド−3、ピグメントレッド−57及びピグメントオレンジ−13のような赤色顔料が例示される。2種類以上の顔料が、併用されてもよい。着色剤を含むマスターバッチが、カバー6の基材樹脂と混合されてもよい。
着色剤の量は、基材樹脂100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましい。着色剤の量が0.01質量部以上であるゴルフボール2は、識別性に優れる。この観点から、この量は0.1質量部以上がより好ましく、1.0質量部以上が特に好ましい。着色剤の量が5.0質量部以下であるゴルフボール2は、低コストで得られうる。この観点から、この量は4.0質量部以下が特に好ましい。
カバー6の樹脂組成物が、充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等を適量含んでもよい。
カバー6は、透明であってもよく、不透明であってもよい。不透明なカバー6により、コア4の色相が隠蔽される。カバー6が透明である場合、本体10の色相に、コア4が影響を与える。
カバー6の厚みは0.5mm以上が好ましく、0.8mm以上が特に好ましい。カバー6の厚みは2.5mm以下が好ましく、2.2mm以下が特に好ましい。カバー6の比重は0.90以上が好ましく、0.95以上が特に好ましい。カバー6の比重は1.10以下が好ましく、1.05以下が特に好ましい。本体10が、2以上のカバーを有してもよい。
ペイント層8は、カバー6を覆っている。ペイント層8により、カバー6が保護される。ペイント層8により、ゴルフボール2の優れた外観が達成される。本実施形態では、ペイント層8は透明である。従って、カバー6の色が、ゴルフボール2の色に反映される。ペイント層8は、塗料の塗布によって形成されている。静電塗装、スプレーガン塗装、刷毛塗り等が、採用されうる。塗料の基材樹脂として、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、セルロース樹脂等が例示される。ペイント層8の耐久性の観点から、二液硬化型ポリウレタンが好ましい。
二液硬化型ポリウレタンは、主剤と硬化剤との反応によって得られる。ポリオール成分を含有する主剤とポリイソシアネート(ポリイソシアネート誘導体を含む)を含有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ポリウレタンが好ましい。
ペイント層8が、蛍光増白剤を含んでもよい。蛍光増白剤は、基材樹脂に分散する。蛍光増白剤は、紫外線を吸収し、可視領域の青色光を発する。蛍光増白剤は、ゴルフボール2の青白さを高める。ペイント層8が蛍光増白剤を含むゴルフボール2では、紫外線照射時の外観と紫外線非照射時の外観との相違が大きい。ゴルフプレーヤーは、屋内と屋外(ゴルフコース)とで、異なった色を楽しむことができる。プレーヤーは、色の変化に、意外性を感じる。このゴルフボール2の美的価値は、高い。
蛍光増白剤として、スチルベン誘導体、ベンゼン及びビフェニルのスチリル誘導体、ビス(ベンザゾール−2−イル)誘導体、クマリン、カルボスチリル、ナフタルイミド、ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシドの誘導体、ピレン誘導体及びピリドトリアゾールが例示される。好ましい蛍光増白剤の具体例として、4,4'−ジアミノスチルベン−2,2'−ジスルホニックアシッドの誘導体、4−メチル−7−ジエチルアミノクマリン及び2,5−ビス(5−tert−ブチル−1,3−ベンズオキサオゾリル)チオフェンが挙げられる。
蛍光増白剤の量は、基材樹脂100質量部に対して、0.01質量部以上2.0質量部以下が好ましい。この量が0.01質量部以上であるゴルフボール2の美的価値は、高い。この観点から、この量は0.05質量部以上がより好ましく、0.10質量部以上が特に好ましい。この量が2.0質量部以下であるゴルフボール2は、低コストで得られうる。この観点から、この量は1.0質量部以下がより好ましく、0.5質量部以下が特に好ましい。
ペイント層8が、多数の光輝性粒子を含んでもよい。光輝性粒子は、基材樹脂に分散する。それぞれの光輝性粒子は、フレーク状である。この光輝性粒子の外観は、見る角度に応じて変動する。フレーク状の粒子が分散することにより、ゴルフボール2に偏光性が付与される。この偏光性により、ゴルフボール2の優れた外観が達成される。好ましい光輝性粒子として、光沢のある金属粉末が例示される。他の好ましい光輝性粒子として、核とコート層とからなる複合体が例示される。
複合体の核の具体例として、天然マイカ、合成マイカ、パールフレーク、ガラスフレーク、金属フレーク及び金属酸化物フレークが例示される。金属フレークの材質として、アルミニウム、アルミニウム合金、クロム、コバルト、金、銀、ニッケル及び鉄が例示される。金属酸化物フレークの材質として、酸化チタン及び酸化鉄が例示される。複合体のコート層の材質の具体例として、酸化チタン及び酸化鉄が挙げられる。
複合体である光輝性粒子を含むゴルフボール2では、ペイント層8に浸入した光線の一部は、コート層において反射する。ペイント層8に浸入した光線の一部は、コート層を通過し、核において反射する。コート層における反射光は、核における反射光と干渉する。この干渉により、ゴルフボール2に光輝性が付与される。光輝性を有するゴルフボール2の外観は、従来のゴルフボール2の外観とは異なる。このゴルフボール2は、視認性及び識別性に優れる。さらに、光輝性を有するゴルフボール2は、高級感に優れる。
光輝性粒子の平均粒子径D50は、1μm以上120μm以下が好ましい。平均粒子径D50が1μm以上である光輝性粒子を含むゴルフボール2は、外観に優れる。この観点から、平均粒子径D50は3μm以上がより好ましく、5μm以上が特に好ましい。平均粒子径D50が120μm以下である光輝性粒子は、分散性に優れる。この観点から、平均粒子径D50は100μm以下がより好ましく、80μm以下が特に好ましい。
光輝性粒子の量は、樹脂成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下が好ましい。この量が1質量部以上であるゴルフボール2は、外観に優れる。この観点から、この量は3質量部以上がより好ましく、5質量部以上が特に好ましい。この量が20質量部以下であるペイント層8は、耐久性に優れる。この観点から、この量は15質量部以下がより好ましく、12質量部以下が特に好ましい。
ペイント層8が、紫外線吸収剤、光安定剤、着色剤等を含有してもよい。ゴルフボール2が、2以上のペイント層を有してもよい。
本明細書では、CIELABに準拠して、紫外線照射時のゴルフボール2の色、及び紫外線非照射時のゴルフボール2の色が測定される。CIELABは、国際照明委員会(CIE)によって制定された規格である。CIELABでは、L、a及びbが測定される。Lは、明度の指数である。a及びbは、色相及び彩度と相関する指数である。aにおける、マイナス方向は緑方向であり、プラス方向は赤方向である。bにおける、マイナス方向は青方向であり、プラス方向は黄方向である。
本明細書では、以下の測定値が得られる。
(1):紫外線照射時の指数L
(0):紫外線非照射時の指数L
(1):紫外線照射時の指数a
(0):紫外線非照射時の指数a
(1):紫外線照射時の指数b
(0):紫外線非照射時の指数b
これらの測定値から、下記の差が算出される。
ΔL = L(1) − L(0)
Δa = a(1) − a(0)
Δb = b(1) − b(0)
値L(1)は、65未満が好ましい。このゴルフボール2は、落ち着いた色を呈する。ゴルフプレーヤーは、このゴルフボール2に高級感及び重厚感を感じる。このゴルフボール2の色相は、珍しい。従ってこのゴルフボール2は、他のプレーヤーのゴルフボール2と識別しやすい。これらの観点から、値L(1)は60以下が好ましく、55以下が特に好ましい。値L(1)は、25以上が好ましい。
値L(0)は、65未満が好ましい。このゴルフボール2は、落ち着いた色を呈する。ゴルフプレーヤーは、このゴルフボール2に高級感及び重厚感を感じる。このゴルフボール2の色相は、珍しい。従ってこのゴルフボール2は、他のプレーヤーのゴルフボール2と識別しやすい。これらの観点から、値L(0)は60以下が好ましく、55以下が特に好ましい。値L(0)は、25以上が好ましい。
値a(1)は、−50以上50以下が好ましい。このゴルフボール2は、落ち着いた色を呈する。ゴルフプレーヤーは、このゴルフボール2に高級感及び重厚感を感じる。この観点から、値a(1)は−40以上15以下がより好ましく、−35以上10以下が特に好ましい。
値a(0)は、−50以上50以下が好ましい。このゴルフボール2は、落ち着いた色を呈する。ゴルフプレーヤーは、このゴルフボール2に高級感及び重厚感を感じる。この観点から、値a(0)は−40以上15以下がより好ましく、−35以上10以下が特に好ましい。
値b(1)は、0以下が好ましい。このゴルフボール2は、青に近い色を呈する。この色は、鮮やかである。この観点から、値b(1)は−2以下が特に好ましい。値b(1)は、−60以上が好ましい。
値b(0)は、0以下が好ましい。このゴルフボール2は、青に近い色を呈する。この色は、鮮やかである。この観点から、値b(0)は−2以下が特に好ましい。値b(0)は、−60以上が好ましい。
差ΔLは、1以上が好ましい。このゴルフボール2は、紫外線照射時にゴルフプレーヤーが受ける印象と、紫外線非照射時のそれとが、大きく異なる。このゴルフボール2の美的価値は、高い。この観点から、差ΔLは2以上がより好ましく、3以上が特に好ましい。差ΔLは、通常は、10以下である。
差Δaは、2以上が好ましい。このゴルフボール2は、紫外線照射時にゴルフプレーヤーが受ける印象と、紫外線非照射時のそれとが、大きく異なる。このゴルフボール2の美的価値は、高い。この観点から、差Δaは3以上がより好ましく、4以上が特に好ましい。差Δaは、通常は、10以下である。
差Δbは、−5以下が好ましい。このゴルフボール2は、紫外線照射時にゴルフプレーヤーが受ける印象と、紫外線非照射時のそれとが、大きく異なる。このゴルフボール2の美的価値は、高い。この観点から、差Δbは−6以下がより好ましく、−7以下が特に好ましい。差Δbは、通常は、−20以上である。
本明細書では、下記の数式によって差ΔEが算出される。
ΔE=((ΔL+(Δa+(Δb1/2
差ΔEは、5以上が好ましい。このゴルフボール2は、紫外線照射時にゴルフプレーヤーが受ける印象と、紫外線非照射時のそれとが、大きく異なる。このゴルフボール2の美的価値は、高い。この観点から、差ΔEは6以上がより好ましく、7以上が特に好ましい。差ΔEは、通常は、20以下である。
色の測定は、コニカミノルタ社の分光測色計「CM−3700d」によってなされる。この分光測色計の受光部がゴルフボール2の表面に当てられて、測定がなされる。測定の条件は、以下の通りである。
光源:標準の光D65
光源の色温度:6504k
分光感度:2°視野
孔径:25.4mm
この分光測色計では、UVカットフィルターにより、ゴルフボール2に照射される紫外線量が調整されうる。紫外線照射時の指数は、UVカットフィルターが用いられることなく、測定される。換言すれば、紫外線照射時の指数は、フィルターによるカット率が0%であるときのものであり、紫外線量が100%であるときのものである。紫外線非照射時の指数は、UVカットフィルターにより紫外線が完全に遮蔽されて、測定される。換言すれば、紫外線非照射時の指数は、フィルターによるカット率が100%であるときのものであり、紫外線量が0%であるときのものである。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のハイシスポリブタジエン、38質量部のアクリル酸亜鉛、8.5質量部の酸化亜鉛、0.5質量部のジフェニルジスルフィド、0.7質量部のジクミルパーオキサイド及び5.0質量部の二酸化チタンを混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で18分間加熱して、直径が39.80mmであるコアを得た。このコアは、白色であった。
47質量部のアイオノマー樹脂(三井・ダウポリケミカル社の商品名「ハイミラン1555」)、46質量部の他のアイオノマー樹脂(三井・ダウポリケミカル社の商品名「ハイミラン1557」)、7質量部のスチレンブロック含有熱可塑性エラストマー(三菱ケミカル社の商品名「テファブロックT3221C」)、0.2質量部の光安定剤(城北化学社の商品名「JF−90」)、及び顔料成分換算で1.0質量部のマスターバッチタイプの黒色着色剤(レジノカラー工業社の商品名「PBF−640」)を二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物を得た。それぞれが半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に、コアを投入した。この樹脂組成物を射出成形法にてコアの周りに被覆し、カバーを形成した。このカバーの厚さは、1.45mmであった。
その基材が二液硬化型ポリウレタンであり、0.10質量部の蛍光増白剤(BASF社の商品名「Tinopal OB」)を含むクリアー塗料を準備した。この塗料をカバーに塗布して乾燥させ、直径が約42.70mmであり質量が約45.4gである実施例1のゴルフボールを得た。
[実施例2−9及び比較例1−6]
カバーの顔料の種類及び量並びにペイント層の蛍光増白剤の量を下記の表1−3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−9及び比較例1−6のゴルフボールを得た。
[評価1]
20名のゴルフプレーヤーに、ゴルフボールを目視で観察させた。これらのプレーヤーから、屋外で観察したときの印象と屋内で観察したときの印象との相違を、聞き取った。大きな相違があると回答したプレーヤーの人数を数え、下記の基準で格付けした。
A・・・16人以上
B・・・12人以上15人以下
C・・・8人以上11人以下
D・・・7人以下
この結果が、下記の表1−3に示されている。
[評価2]
20名のゴルフプレーヤーに、ゴルフボールを目視で観察させた。これらのプレーヤーから、高級感の有無を聞き取った。高級感があると回答したプレーヤーの人数を数え、下記の基準で格付けした。
A・・・16人以上
B・・・12人以上15人以下
C・・・8人以上11人以下
D・・・7人以下
この結果が、下記の表1−3に示されている。
Figure 2021074065
Figure 2021074065
Figure 2021074065
表1−3に示された着色剤の詳細は、以下の通りである。
A220:二酸化チタン
FP−113:UKSEUNG CHEMICAL社の赤色顔料(商品名「Panax EPO COLOR RED FP−113」)
FP−1050:UKSEUNG CHEMICAL社の青色顔料(商品名「Panax EPO COLOER BLUE FP−1050」)
PBF−640:レジノカラー社のマスターバッチタイプ黒色顔料(顔料率:40質量%)
ZQ−14:デイグロカラー社の橙色顔料(商品名「Pigment Fire Orang ZQ−14」)
ZQ−17:デイグロカラー社の黄色顔料(商品名「Pigment SaturnYellow ZQ−17」)
表1−3に示されるように、各実施例のゴルフボールの評価は高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフ場でのプレーや、練習場でのプラクティスに用いられうる。
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・カバー
8・・・ペイント層
10・・・本体
12・・・ディンプル
14・・・ランド

Claims (6)

  1. CIELABに準拠して測定された、紫外線非照射時の指数Lが、65未満であり、
    CIELABに準拠して、下記の数式によって算出された差ΔEが、5以上であるゴルフボール。
    ΔE=((ΔL+(Δa+(Δb1/2
    ΔL= L(1) − L(0)
    Δa= a(1) − a(0)
    Δb= b(1) − b(0)
    (1):紫外線照射時の指数L
    (0):紫外線非照射時の指数L
    (1):紫外線照射時の指数a
    (0):紫外線非照射時の指数a
    (1):紫外線照射時の指数b
    (0):紫外線非照射時の指数b
  2. 上記差Δbが−5以下である請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 上記紫外線非照射時の指数bが0以下である請求項1又は2に記載のゴルフボール。
  4. 上記差Δaが2以上である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 本体とこの本体を覆うペイント層とを有しており、
    上記ペイント層が、基材ポリマーとこの基材ポリマーに分散する蛍光増白剤とを含む請求項1から4のいずれかに記載のゴルフボール。
  6. 上記ペイント層が、上記基材ポリマーに分散する光輝性粒子をさらに含む請求項5に記載のゴルフボール。
JP2019201290A 2019-11-06 2019-11-06 ゴルフボール Active JP7331642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019201290A JP7331642B2 (ja) 2019-11-06 2019-11-06 ゴルフボール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019201290A JP7331642B2 (ja) 2019-11-06 2019-11-06 ゴルフボール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021074065A true JP2021074065A (ja) 2021-05-20
JP7331642B2 JP7331642B2 (ja) 2023-08-23

Family

ID=75897397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019201290A Active JP7331642B2 (ja) 2019-11-06 2019-11-06 ゴルフボール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7331642B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508778A (ja) * 2003-06-27 2006-03-16 ファントム カンパニー リミテッド 光変色ゴルフボール
JP2011183137A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Sri Sports Ltd カラーゴルフボール
JP2013094666A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール
JP2013121549A (ja) * 2013-02-19 2013-06-20 Dunlop Sports Co Ltd ゴルフボール
JP2018102521A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 ブリヂストンスポーツ株式会社 カラーゴルフボール

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508778A (ja) * 2003-06-27 2006-03-16 ファントム カンパニー リミテッド 光変色ゴルフボール
JP2011183137A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Sri Sports Ltd カラーゴルフボール
JP2013094666A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール
JP2013121549A (ja) * 2013-02-19 2013-06-20 Dunlop Sports Co Ltd ゴルフボール
JP2018102521A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 ブリヂストンスポーツ株式会社 カラーゴルフボール

Also Published As

Publication number Publication date
JP7331642B2 (ja) 2023-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5487752B2 (ja) カラーゴルフボール
US7648429B2 (en) Golf ball
JP5201360B2 (ja) カラーゴルフボール
US8864605B2 (en) Colored golf ball
US10561903B2 (en) Golf ball
US20120046124A1 (en) Golf balls containing visible decorative inserts enclosed in transparent layers
US8460125B2 (en) Colored golf ball
US20130109505A1 (en) Golf ball manufacturing method and golf ball
JP2003210617A (ja) ゴルフボール
JP5521872B2 (ja) カラーゴルフボール
US20120046125A1 (en) Golf balls containing visible decorative inserts placed between transparent layers
US8740727B2 (en) Colored golf ball
US20140200100A1 (en) Golf ball
US20190388734A1 (en) Golf Ball
JP7331642B2 (ja) ゴルフボール
JP5882636B2 (ja) ゴルフボール
JP6360274B2 (ja) ゴルフボール
US20220072386A1 (en) Golf ball
US8801545B2 (en) Colored golf ball
US20110070975A1 (en) Colored golf ball
JP2011031020A (ja) カラーゴルフボール
US20200001138A1 (en) Golf ball
US20230264076A1 (en) Golf ball
JP2012081110A (ja) カラーゴルフボール
JP2012081109A (ja) カラーゴルフボール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7331642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150