JP2021070672A - 害虫忌避剤 - Google Patents

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JP2021070672A JP2019200308A JP2019200308A JP2021070672A JP 2021070672 A JP2021070672 A JP 2021070672A JP 2019200308 A JP2019200308 A JP 2019200308A JP 2019200308 A JP2019200308 A JP 2019200308A JP 2021070672 A JP2021070672 A JP 2021070672A
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聡 永井
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孝至 吉方
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Mari Sakata
真理 坂田
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Katsuhisa Toshimitsu
勝久 利光
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Motoki Kimata
基樹 木全
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Katsuhiro Izumisawa
勝弘 泉澤
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Hiroki Nikawa
浩樹 二川
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Abstract

【課題】害虫忌避効果成分の忌避効果の持続性が向上した害虫忌避剤を提供する。【解決手段】1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールと、ケイ素含有化合物と、を含有し、前記ケイ素含有化合物は、下記一般式(1)【化1】(式中、R1は炭素原子数6以上の炭化水素基を示し、R2およびR3は同一または異なっていてもよい低級炭化水素基を示し、R4は二価の低級炭化水素基を示し、R5、R6およびR7は同一または異なっていてもよい低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、Xはハロゲンイオンまたは有機カルボニルオキシイオンを示す。)で表されるケイ素含有化合物である。【選択図】図1

Description

本発明は、害虫忌避剤に関する。詳しくは、害虫忌避効果の持続性が向上した害虫忌避剤に関する。
害虫忌避剤は、害虫の防除、例えば害虫によって病原体が媒介されることによる感染症の蔓延防止、害虫と接触することによる食品の汚染の防止等、健康な生活環境を維持するために広く用いられている。害虫忌避剤は、例えばダニ、蚊、ハエ、アブ、ノミ、シラミ等の飛来、吸血性害虫から人体を守るために使用される。害虫忌避成分としては、一般的に、N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET:ディート)、2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボン酸1−メチルプロピルエステル(イカリジン)、ピレスロイド剤、植物由来の精油等が使用されている。ディートは、蚊に対する忌避効果が高いものであり、エタノール等の溶媒で希釈して調製したものが最も汎用的に使用されている。
また、ユーカリの葉に僅かに含まれている1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールは、蚊、コバエ、ハエ、ブユ、イエダニ、サシバエ、ハチ、アリ、トコジラミなどの害虫に対する優れた忌避効果を有していることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−113313号公報
しかし、1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールは、揮発性が高いため時間の経過とともに飛散してしまい、その結果として忌避効果の持続時間が短くなってしまい、忌避効果の持続性が十分でなかった。
そこで、本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、害虫忌避効果成分の忌避効果の持続性が向上した害虫忌避剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、このような状況に鑑み、鋭意研究を続けた結果、1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールと、本願明細書において一般式(1)で示すケイ素含有化合物とを含有する害虫忌避剤が、害虫忌避効果成分の忌避効果の優れた持続性を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の害虫忌避剤においては、
1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールと、
ケイ素含有化合物とを含有し、
前記ケイ素含有化合物は、
下記一般式(1)
Figure 2021070672
(式中、R1は炭素原子数6以上の炭化水素基を示し、R2およびR3は同一または異なっていてもよい低級炭化水素基を示し、R4は二価の低級炭化水素基を示し、R5、R6およびR7は同一または異なっていてもよい低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、Xはハロゲンイオンまたは有機カルボニルオキシイオンを示す。)で表されるケイ素含有化合物であることを特徴とする。
本発明の害虫忌避剤においては、
前記1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールの配合率が0.1〜20重量%であるとともに、
前記ケイ素含有化合物の配合率が0.01〜20重量%であることが好ましい。
本発明の害虫忌避剤においては、
上記一般式(1)で表されるケイ素含有化合物が、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドであることが好ましい。
本発明によれば、害虫忌避成分の忌避効果の持続性が向上した害虫忌避剤を提供することができる。
実施例1と比較例1の各配合品における忌避率の経時変化を示すグラフ。 実施例1と比較例2の各配合品、比較例3、4の各市販品における忌避率の経時変化を示すグラフ。
次に、本発明の害虫忌避剤の実施形態を説明する。
なお、本発明において、「忌避」とは、本発明の害虫忌避剤が付与または処理された適用対象物に害虫を寄り付かなくする、又は当該適用対象物に害虫が存在している場合は当該害虫を退散させることを表す。このような適用対象物としては、害虫を忌避したいもの全てを含み、例えば、人体(皮膚)、ペット等の動物、衣服、靴等の履物、木、ガラス、繊維、金属、陶磁器、ゴム等などを有する各種工業用製品類、日用品、カーテンやソファー等の布帛製品、ヒトやペットが活動する空間、子供などの乳幼児が取り扱う玩具、ベビーカー及び自動車等の移動体等が挙げられる。また、本発明の害虫忌避剤が適用可能な適用対象物は、これらのみに限定されない。
本発明における「害虫」としては、例えば、ヒトスジシマカ、アカイエカ、ネッタイイエカ、チカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、トラフカクイカ等のカクイカ類、ネッタイシマカ、トウゴウヤブカ、キンイロヤブカ、セスジヤブカ、オオクロヤブカ等のヤブカ類、アシマダラヌマカ等のヌマカ類、キンパラナガハシカ等のナガハシカ類、シナハマダラカ、コガタハマダラカ等のハマダラカ類、アシマダラブユ、キアシオオブユ等のブユ類、ウシアブ、イヨシロオビアブ等のアブ類、イエダニ、ヒョウヒダニ、コナダニ、ツメダニ等のダニ類、サシチョウバエ類、ヌカカ類、ツェツェバエ類、ノミ類、シラミ類、トコジラミ類、サシガメ類、マダニ類、ツツガムシ類、ヤマビル類等の吸血性や刺咬性害虫、セスジユスリカ、オオユスリカ、アカムシユスリカ、シマユスリカ、オオヤマチビユスリカ等のユスリカ類、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、トビイロゴキブリなどのゴキブリ類、ハエ類、オオズアリ、クロヤマアリ、トビイロシワアリ、アミメアリ等のアリ類、シロアリ類、ハチ類、ゲジ類、ムカデ類、コクゾウムシ、コクヌストモドキ、タバコシバンムシ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシなどの貯穀害虫類等が挙げられる。本発明は、特に吸血性や刺咬性害虫に対して好適である。なお、本発明の害虫忌避剤が適用可能な害虫は、これらのみに限定されない。
本発明の害虫忌避剤は、蚊等の害虫に忌避効果を示す害虫忌避成分である1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノール(以下、単に成分(A)とも呼ぶ)と、詳細は後述するが、害虫忌避効果持続性向上成分である一般式(1)で示すケイ素含有化合物(以下、単に成分(E)とも呼ぶ)とを含有することを特徴とする。詳細は後述するが、本発明の害虫忌避剤は、成分(A)と成分(E)を組み合わせて、相乗的に作用させて成分(A)の害虫忌避効果の持続性を向上したことを特徴とする。
前記成分(A)は、公知の害虫忌避成分(害虫忌避の有効成分)であり、ほぼ無臭(無香)である。成分(A)は、ユーカリ精油に含まれる公知の化合物であり、工業的に製造されている化合物である。成分(A)には、異性体としてトランス体とシス体が存在するが、これら異性体の任意の割合の混合物であっても本発明では使用することができる。成分(A)の配合量としては、害虫忌避剤の全組成に対して0.1〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜10重量%である。
前記ケイ素含有化合物は、下記一般式(1)
Figure 2021070672
(式中、R1は炭素原子数6以上の炭化水素基を示し、R2およびR3は同一または異なっていてもよい低級炭化水素基を示し、R4は二価の低級炭化水素基を示し、R5、R6およびR7は同一または異なっていてもよい低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、Xはハロゲンイオンまたは有機カルボニルオキシイオンを示す。)で表されるケイ素含有化合物である。
ケイ素含有化合物は、上記一般式(1)で表されるケイ素含有化合物であり、抗菌物質(抗菌性官能基)を有するケイ素含有化合物である。
抗菌物質(抗菌性官能基)を有するケイ素含有化合物とは、上記一般式(1)で表されるように、抗菌性官能基(抗菌活性部位)である4級アンモニウム塩と、酸素と共有結合可能なシラン化合物とを低級アルキレン基を介して結合した有機シラン化合物である。すなわち、本発明に係るケイ素含有化合物はその分子内に、抗菌性成分として知られる4級アンモニウム塩を含有するものであり、この4級アンモニウム塩により高い抗菌・抗ウィルス性を有するものである。
また、本発明に係るケイ素含有化合物はその分子内に、酸素と共有結合可能なシラン化合物を含有するものであり、このシラン化合物により被抗菌面上の酸素と共有結合で結ばれることで、抗菌性成分である4級アンモニウム塩が被抗菌面上に堅固に固定化され、被抗菌面に強い抗菌性能と優れたその持続性が付与されることが知られている。
なお、推測の域を出ないが、本発明の害虫忌避剤の忌避効果の持続性を向上させるメカニズムとして、当該ケイ素含有化合物の分子内に含まれる、酸素と共有結合可能なシラン化合物が成分(A)と忌避対象物に直接的または間接的に関与して忌避対象物からの成分(A)の揮発を抑制しているのではないかと予想される。すなわち、成分(E)は、成分(A)の害虫忌避効果の持続性を向上させる害虫忌避効果持続性向上成分として作用していると考えられる。
上記一般式(1)で表されるケイ素含有化合物のうちで、好ましい態様は、上記一般式(1)のR1は炭素原子数10ないし25のアルキル基を示し、R2およびR3は同一または異なっていてもよい炭素原子数1ないし6の低級アルキル基を示し、R4は炭素原子数1ないし6の低級アルキレン基を示し、R5、R6およびR7は同一または異なっていてもよい炭素原子数1ないし6の低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、Xはハロゲンイオンまたは有機カルボニルオキシイオン(有機カルボン酸イオン)であるケイ素含有化合物である。
R1の炭素原子数6以上の炭化水素基としては、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ウンエイコシル基、ドエイコシル基、トリエイコシル基、テトラエイコシル基、ペンタエイコシル基などが例示できる。
R2およびR3の同一または異なっていてもよい低級炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、へキシル基、シクロヘクシル基、フェニル基、トリル基などを例示することができる。
R4の低級アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基などを例示できる。
R5、R6およびR7は同一または異なっていてもよい低級アルキル基または低級アルコキシ基であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、へキシルオキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、へキシル基などを例示できる。
Xとしては塩素イオン、臭素イオンなどのハロゲンイオン、メチルカルボニルオキシイオン(アセテートイオン)、エチルカルボニルオキシイオン(プロピオネートイオン)、フェニルカルボニルオキシイオン(ベンゾエートイオン)などの有機カルボニルオキシイオン(有機カルボン酸イオン)を例示することができる。
ケイ素含有化合物として具体的には、次の化合物を例示することができる。前記一般式(1)で表されるケイ素含有化合物(a)が、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジエチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル(2−トリメチルシリルエチル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジプロピル(4−トリメトキシシリルブチル)アンモニウムアセテート、オクタデシルジメチル(3−トリイソプロポキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル(3−トリエチルシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル(3−トリイソプロピルシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ヘプタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ヘプタデシルジイソプロピル(2−トリエトキシシリルエチル)アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムアセテートおよびペンタサデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドからなる群から選ばれた少なくとも1種のケイ素含有化合物であるのが好ましい。このうち、さらに好ましいのは、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド(別名:オクタデシルジメチルトリエトキシシリルプロピルアンモニウムクロライド)である。
なお、本発明では少なくとも1種の上記ケイ素含有化合物を用いるが、適宜2種以上の上記ケイ素含有化合物を種々組み合わせて用いることも可能である。
また、特に好ましいケイ素含有化合物としては、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドが挙げられる。
以上に示されるケイ素含有化合物は、公知の手法によって製造することができ、その方法を限定するものではない。
成分(E)である上記ケイ素含有化合物は、各種条件に応じて配合量を適宜変更することができるが、通常では、害虫忌避剤の全組成に対して少なくとも0.001重量%以上含有され、好ましくは0.01〜20重量%含有される。より好ましくは0.05〜10重量%含有される。0.05重量%以上にすることが成分(A)の害虫忌避効果の持続性を向上させるために好適であり、10重量%以下にすることが成分(A)の害虫忌避効果を阻害しないために好適である。
また、害虫忌避効果持続性向上成分である成分(E)を1種単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせてもよく、また、その他の添加剤を加えてもよい。
また、害虫忌避剤として成分(A)及び成分(E)を含むものであれば、その形態は特に限定するものではない。
害虫忌避剤の成分(A)及び成分(E)のその他の成分としては、本発明の効果を阻害しない範囲でその形態に応じたものを追加することができる。具体的には、害虫忌避剤には、例えば保湿剤、乳化剤、分散剤、酸化防止剤、pH調整剤(クエン酸、クエン酸Na等及びそれらの水溶液)、紫外線吸収剤、防腐剤、界面活性剤、粘稠剤、粘結剤、着色剤、清涼剤、香料、その他の害虫忌避成分等からなる群から選ばれる1種又は2種以上のものを加えることができる。
保湿剤としては、例えば多価アルコールであるグリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ベンチレングリコール等が挙げられる。
乳化剤・分散剤としては、通常の界面活性剤を用いることができ、例えば、脂肪酸ナトリウム、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤や、しょ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、及びソルビタンアルキルエステル等の非イオン界面活性剤や、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシド等の両性界面活性剤や、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体、フェノール系(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)など)や、硫黄系(ジラウリル3,3'−チオジプロピオネート、ジステアリル3,3'−チオジプロピオネートなど)や、リン系(トリフェニルホスファイト、トリイソデシルホスファイトなど)や、アミン系(オクチル化ジフェニルアミン、N−n−ブチル−p−アミノフェノール、N,N−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミンなど)等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系(2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンなど)や、ベンゾトリアゾール系((2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど)等が挙げられる。
防腐剤としては、フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸塩等が挙げられる。
また、界面活性剤としては、例えば、害虫忌避剤に一般的に用いられるアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合できる。アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N−ア
シルサルコシン酸塩などが挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、糖脂肪酸エステ
ル、糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル(例えばPEG−40水添ヒマシ油、PEG−60水添ヒマシ油等)、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、脂肪酸アルカノールアミドなどが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム塩等、両性界面活性剤としては、ベタイン系やイミダゾリン系のものが挙げられる。そのうち、本発明の害虫忌避剤を水性溶液として調製する場合は、上記のようなノニオン性界面活性剤を配合することが好ましい。界面活性剤の配合量は、通常、0〜10%、特に0.01〜5重量%がより好ましい。
清涼剤(清涼成分)としては、例えば、メントール、カンファー、メントキシプロパンジオール、乳酸メンチル、ペパーミントオイル、ハッカオイル等が挙げられる。これらの清涼剤は、1種を単独で用いてもよく、2種類以上を適宜組み合わせて用いることができる。
香料または着香剤としては、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ケイヒ油、ウイキョウ油、チョウジ油(丁字油)、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及びこれら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、乳酸メンチル、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料等が挙げられ、このうち一種または二種以上を添加することができる。上記以外にも害虫忌避剤に用いられる公知の香料素材を使用できる。
これら香料または着香剤の配合量は、通常、害虫忌避剤では0.0001〜1%であり、また、上記香料素材を使用した賦香用香料は、組成中に0.1〜10%使用するのが好ましい。
本発明の害虫忌避成分である成分(A)に加えて、以下のようなその他の害虫忌避成分を加えることができる。その他の害虫忌避成分としては、例えば、ディート(N,N−ジエチル−m−トルアミド)、イカリジン(2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボン酸1−メチルプロピルエステル)、IR3535(3−(N−n−ブチル−N−アセチル)アミノプロピオン酸エチルエステル)、p−メンタン−3,8−ジオール、フェノトリン、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−オキソ−2H−ピラン−6−カルボン酸ブチル、n−ヘキシルトリエチレングリコールモノエーテル、6−n−ペンチル−シクロヘキセン−1−カルボン酸メチル、ジメチルフタレート、ユーカリプトール、メントール、酢酸メンチル、α−ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、シトロネロール、シトラール、ターピネオール、カンファー、リナロール、テルペノール、カルボン、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、ナフタレンなどが挙げられる。また、天然由来植物等から抽出した精油やエキスからなる害虫忌避剤として、例えばシトロネラ、ハッカ、ミント、ペパーミント、カモミラ、シダーウッド、ラベンダー、ティートゥリー、カモミール、ニンニク、桂皮、レモングラス、クローバ、タチジャコウソウ、ゼラニウム、ベルガモット、月桂樹、松、アカモモ、ペニーロイヤル、ユーカリ、インドセダン、イランイランノキ、ブラッククミンシード、オレンジ、ローズマリーなどから抽出される精油やエキスおよびこれらの混合物などが挙げられる。また、これらの害虫忌避成分は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの害虫忌避成分は、成分(A)の配合量を超えない範囲で配合することが好ましい。
また、害虫忌避剤には、上記成分に加えて、本発明の効果を妨げない範囲において、剤型に応じた適宜なその他の公知成分を必要に応じて配合し、通常の方法で調製できる。
本発明の害虫忌避剤は、上記成分(A)と成分(E)を含有するものであり、成分(A)と成分(E)の混合物をそのまま用いてもよいが、通常は製剤として使用する。その製剤の剤型は使用態様に応じて適宜設定すればよい。剤型の形態としては、例えば、液剤、クリーム、ローション、ウェットティッシュ剤、シート、錠剤、顆粒剤、細粒剤、粉剤、タブレット等の固形剤、或いは当該液剤又は固形剤を封入したシリンジ状、押出し式注入容器、カプセル剤、スプレー剤、エアゾール剤、ミスト剤等の様々な形態が挙げられる。また、本発明の害虫忌避剤を樹脂に混練または含浸させて、所定形状に成型したものを装着し効果を得ることもできる。これら剤型の形態において、本発明の害虫忌避剤は、液剤として調製し、当該液剤をスプレー剤やエアゾール剤等の噴霧用製剤とするか、またウェットティッシュ剤として使用することが、害虫忌避剤の性能を発揮することができるため好適である。
害虫忌避剤を調製する際の成分(A)と成分(E)との配合割合は、特定の配合割合に限定されるものではないが、好ましくは重量比で100:0.5〜100:20、より好ましくは100:1〜100:10である。
上述した本発明の害虫忌避剤の実施形態について、より詳細な検討を行うため、各種の忌避効果成分を主成分として害虫忌避剤を液剤(水性溶液)の検体として調製し、当該検体の忌避効果試験を行った。以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は当該実施例に限定されるものではない。
また、忌避効果試験のための試験用の害虫忌避剤として、以下のように実施例1及び比較例1〜2の各配合品を、各成分の合計が100重量%になるように調製した。加えて、市販されている害虫忌避剤を比較例3、4として用いた。
なお、以下において、成分(A)は、本発明の害虫忌避成分である1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールであり、成分(E)は本発明の害虫忌避効果持続性向上成分であって前記ケイ素含有化合物の一例であるオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドである。
[実施例1](成分(A)及び成分(E)含有した配合品)
PEG−60水添ヒマシ油 1.5重量%
成分(A) 3重量%
乳酸メンチル 0.01重量%
I−メントール 0.01重量%
0.05クエン酸Na水溶液 0.75重量%
フェノキシエタノール 0.5重量%
成分(E) 0.15重量%
精製水 94.08重量%
[比較例1](実施例1の成分から成分(A)を除いた配合品)
PEG−60水添ヒマシ油 1.5重量%
乳酸メンチル 0.01重量%
I−メントール 0.01重量%
0.05クエン酸Na水溶液 0.75重量%
フェノキシエタノール 0.5重量%
成分(E) 0.15重量%
精製水 97.08重量%
[比較例2](実施例1の成分から成分(E)を除いた配合品)
PEG−60水添ヒマシ油 0.75重量%
成分(A) 3重量%
乳酸メンチル 0.01重量%
I−メントール 0.01重量%
0.05クエン酸Na水溶液 0.75重量%
フェノキシエタノール 0.5重量%
精製水 94.98重量%
[比較例3](ディート(DEET)が配合された市販品である害虫忌避剤、商品名「チュチュベビー 虫よけミスト」(ジェクス社製))
ディート(DEET) 5重量%
1,3−ブチレングリコール 4重量%
エタノール 40重量%
パラオキシ安息香酸メチル 0.05重量%
ユーカリ油 0.2重量%
ハッカ油 0.4重量%
カモミラエキス(1) 0.04重量%
精製水 50.22重量%
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
[比較例4](イカリジンが配合された市販品である害虫忌避剤、商品品:「天使のスキンベープ 虫除けスプレー イカリジン ミストタイプ」(フマキラー社製)
[忌避効果試験]
上記の配合比率で調製された実施例1及び比較例1、2の各配合品及び比較例3、4の市販品を用いて、忌避効果試験を行った。以下、その試験方法について具体的に説明する。
(忌避効果試験方法:害虫忌避効果の持続性評価)
(1)30×30×30cmのアクリルボックス内に供試虫であるヒトスジシマカ雌成虫約100個体を投入した。ヒトスジシマカは活発に吸血するように羽化後5日以降の個体を使用した。
(2)被験者の手に木綿製軍手をはめた上に木綿製内履き手袋をはめ、表面に検体を噴霧した。検体は市販のスプレーボトルに移し入れ、30cmほど離れた箇所から手の平側に3回、手の甲側に3回噴きつけた。
(3)ヒトスジシマカを放ったアクリルボックスに手首から先を3分間挿入した。1分毎に3回、手の上に止まったヒトスジシマカの数を数え累積飛来数とした。
(4)各検体とも、手袋に塗布してから1、3、6及び24時間後に同様の試験を行った。
(5)陰性対照として試料を塗布しないで同様の試験を行った。
忌避率は以下の式を用いて求めた。
忌避率(%)=((陰性対照区の平均飛来数-試験区の平均飛来数)/陰性対照区の平均飛来数)×100
さらに、上記試験方法に従って、実施例1、比較例2〜4の各検体について試験開始直後、1時間後、3時間後、6時間後、24時間後と経過時間毎に同様の試験を行って、忌避率の経時的変化を調べた。
なお、当該試験では、忌避率が50%以上であれば、十分に忌避効果を発揮していると判定される。
(試験結果1:実施例1と比較例1の比較)
図1に示すグラフのように、実施例1と比較例1の各配合品の忌避率の経時的変化を比較した場合、実施例1の配合品は、1時間後、3時間後、6時間後、24時間後と時間が経過しても忌避率を安定して維持し続けており、各経過時間において忌避率50%以上を達成している。
一方、比較例1の配合品は、試験開始直後から忌避率40%を下回っており、1時間後、3時間後、6時間後、24時間後と時間が経過するにつれて忌避率が下がっていき、24時間後には忌避率が0%となった。この結果は、比較例1の配合品では、害虫忌避成分である成分(A)を除いたことが原因であり、成分(E)のみでは十分な害虫忌避効果が得られないことが確認できた。
(試験結果2:実施例1、比較例2〜4の比較)
図2に示すグラフのように、実施例1、比較例2の各配合品、比較例3、4の各市販品の忌避率の経時的変化を比較した場合、害虫忌避効果持続性向上成分である成分(E)を除いて配合された比較例2は3時間後には忌避率50%をしたまわった。
一方、実施例1の配合品は、1時間後、3時間後、6時間後、24時間後と時間が経過しても55〜75%程度の間で忌避率を安定して維持し続けており、各経過時間において忌避率50%以上を達成している。
なお、市販品である比較例3、4の害虫忌避剤は、24時間後において忌避率が低下し始め、比較例3の害虫忌避剤については、実施例1の配合品よりも忌避率が低下している。
このような試験結果から、本発明に係る実施例1の配合品は、害虫忌避成分である成分(A)の1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノール)と、害虫忌避効果持続性向上成分として作用する成分(E)であるオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドとを配合することで、当該成分(E)が成分(A)の害虫忌避効果の持続時間を向上させるように作用したのではないかと推測される。具体的には、害虫忌避成分である成分(A)だけは揮発性が高いため、時間経過とともに噴霧箇所から揮発してしまい害虫忌避効果が持続しないが、合わせて成分(E)を配合することで成分(A)を噴霧箇所から揮発しないように留める作用を有しているものと考えられる。これにより、本発明によれば、成分(A)と成分(E)を組み合わせて配合することで、害虫忌避成分である成分(A)の忌避効果の持続性が向上した害虫忌避剤を提供することができる。
また、上記結果からさらに導かれることとして、実施例1の配合品を適用対象物であるヒトの皮膚や衣類に直接噴霧または塗布した場合、成分(E)は、害虫忌避効果持続性向上剤として作用して、皮膚や衣類の内部への浸透・吸収抑制成分として作用するものと推測される。すなわち、成分(E)は、浸透・吸収抑制成分として作用して害虫忌避成分である成分(A)が皮膚や衣類の内部へ浸透・吸収されることを抑え、長時間にわたり害虫忌避成分である成分(A)を皮膚や衣類の表面上に滞留させることができると考えられる。これにより、本発明の如く、成分(A)と成分(E)とを併用することにより、害虫忌避成分の皮膚や衣類の内部への浸透・吸収抑制機能を発揮し、成分(A)の害虫忌避成分を皮膚や衣類の表面上に滞留させて、長時間にわたり安定した害虫忌避効果の持続性が向上すると推測される。
本発明の害虫忌避剤が奏するこれらの効果は、本発明者らが実験を重ねて行うことで初めて見出したものである。本発明の害虫忌避剤は、既存の害虫忌避成分である成分(A)と害虫忌避効果持続性向上成分である成分(E)を組み合わせたことで、成分(A)と成分(E)とが相乗的に作用し、成分(A)の害虫忌避効果の持続性を向上させることができるという格別顕著な効果を奏するものである。

Claims (3)

  1. 1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールと、
    ケイ素含有化合物と、を含有し、
    前記ケイ素含有化合物は、
    下記一般式(1)
    Figure 2021070672
    (式中、R1は炭素原子数6以上の炭化水素基を示し、R2およびR3は同一または異なっていてもよい低級炭化水素基を示し、R4は二価の低級炭化水素基を示し、R5、R6およびR7は同一または異なっていてもよい低級アルキル基または低級アルコキシ基を示し、Xはハロゲンイオンまたは有機カルボニルオキシイオンを示す。)で表されるケイ素含有化合物である、害虫忌避剤。
  2. 前記1−(2−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエタノールの配合率が0.1〜20重量%であるとともに、
    前記ケイ素含有化合物の配合率が0.01〜20重量%である、請求項1に記載の害虫忌避剤。
  3. 上記一般式(1)で表されるケイ素含有化合物が、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドである、請求項1または請求項2に記載の害虫忌避剤。
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