JP2021069039A - 通信装置、通信装置の制御方法および通信システム - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法および通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させる。【解決手段】複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部145と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部143とを含む。最低帯域制御部143は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるAggregationフラグ、またはCollectingフラグおよびDistributingフラグによって対向装置に通知する。【選択図】図2

Description

本開示は、通信装置、通信装置の制御方法および通信システムに関する。
リンクアグリゲーションは、複数の物理ポートを束ねて1つの論理リンクとして扱う技術である。リンクアグリゲーションに関する標準は、IEEE Std 802.1AX(登録商標)-2014(非特許文献1)に記述されている。上記標準では、リンクアグリゲーションを動的に制御するプロトコルである、LACP(Link Aggregation Control Protocol)が規定されている。
LACPの拡張機能として、minimum-links機能がある。minimum-links機能は、通信可能状態にある物理リンクの数に応じて、論理リンクが有効であることを判断する、最低帯域制御の機能である。なお、minimum-links機能自体はIEEE Std 802.1AX(登録商標)-2014に規定されていない。したがって、たとえばルータあるいはスイッチ等の通信機器を提供するベンダーがminimum-links機能を独自に規定することができる。minimum-links機能は、たとえば以下の非特許文献2(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/ios/cether/configuration/guide/ce_lnkbndl.html)、あるいは非特許文献3(https://www.juniper.net/documentation/en_US/junos/topics/task/configuration/802-3ad-minimum-links.html)に説明される。
たとえば米国特許出願公開第2017/0063672号明細書(特許文献1)は、LACPパケットのReserve領域に、通信可能な状態にある物理リンクの数を表す情報(ACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTS)を埋め込むことを開示する。この方法によれば、接続される機器同士が、通信可能な状態にある物理リンク数を正確に把握することが可能である。
たとえば米国特許第8243594号明細書(特許文献2)は、複数の論理リンクをさらにグルーピングして、そのグループ内で通信可能な論理リンクが最低帯域に達すると、グループに所属する論理リンクの通信を許可することを開示する。
特開2002−232427号公報(特許文献3)は、トラフィック量を監視して、論理リンク間でメンバポートの動的に移動させ、物理リンクのトラフィックの偏りを平準化し、帯域を動的に変化させることを開示する。
米国特許出願公開第2017/0063672号明細書 米国特許第8243594号明細書 特開2002−232427号公報
IEEE Computer Society, IEEE Std 802.1AX-2014 "IEEE Standard for Local and metropolitan area networks - Link Aggregation", p.11-89 "Feature Information for Configuring IEEE 802.3ad Link Bundling and Load Balancing"、[2019年10月1日検索]、インターネット〈https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/ios/cether/configuration/guide/ce_lnkbndl.html> "Configuring Aggregated Ethernet Minimum Links"、[2019年10月1日検索]、インターネット〈https://www.juniper.net/documentation/en_US/junos/topics/task/configuration/802-3ad-minimum-links.html>
上述の通り、非特許文献1は、最低帯域制御を記載していない。さらに、非特許文献2および非特許文献3は、通信可能状態にある物理リンクの数がmin-linksの値に達していないために、自機器と対向機器との間での通信が不可となる状態をLACPパケット上でどう表現するかを規定していない。
一方、特許文献1に開示された方法では、自機器および対向機器の両方が通信可能な状態にある物理リンクの数を把握するためには、自機器および対向機器ともに、LACPパケット内の項目ACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTSを参照できなければならない。したがって、2つの機器のうちいずれか一方の機器のみがACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTSの操作を可能な場合には、通信可能な状態にある物理リンク数を把握することができない。
特許文献2に開示された方法では、1つのルートに対して複数の論理リンクを経由可能なECMP(Equal-cost multi-path routing)ルートの最低帯域を制御したい場合に応用できる。ただし、特許文献2は、論理リンクの最低帯域を制御するための物理リンクの制御方法については言及していない。さらに特許文献3も、最低帯域制御のための物理リンクの制御方法については言及していない。
本開示の目的は、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることである。
本開示によれば、通信装置は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって対向装置に通知する。
本開示によれば、通信装置は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置に通知する。
本開示によれば、通信装置は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを対向装置に通知するための第1のモードおよび第2のモードを有し、第1のモードは、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードであり、第2のモードは、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードである。
本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを判定するステップと、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達している場合に、LACPパケットに含まれるAggregationフラグを有効にするステップとを備える。
本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを判定するステップと、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達している場合に、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップとを備える。
本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、第1のモードおよび第2のモードのいずれか一方を選択するステップと、選択されたモードに従ってLACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを通知するステップとを備え、第1のモードは、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードであり、第2のモードは、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードである。
本開示によれば、通信システムは、各々が複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する第1の通信装置および第2の通信装置を備え、第1の通信装置および第2の通信装置の各々は、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、各々の通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって対向装置に通知する。
本開示によれば、通信システムは、各々が複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する第1の通信装置および第2の通信装置を備え、第1の通信装置および第2の通信装置の各々は、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、各々の通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置に通知する。
本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてAggregationフラグを有効にするステップと、Aggregationフラグが有効になった後に、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてSynchronizationフラグを有効にするステップと、Synchronizationフラグが有効になった後に、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップとを備える。
本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方において、Aggregationフラグを有効にするステップと、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップと、CollectingフラグおよびDistributingフラグが有効になった後に、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてSynchronizationフラグを有効にするステップとを備える。
本開示によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る通信機器を含む通信システムの構成を概略的に示したブロック図である。 図2は、図1に示した通信機器の構成の例を示したブロック図である。 図3は、LACPパケットの構成例を示した図である。 図4は、LACPDU内の項目Actor_Stateの構成を示した図である。 図5は、自機器と対向機器との間で論理リンクの状態が不整合になりえる例を説明した図である。 図6は、本開示の第1の実施形態に係る最低帯域制御を説明するためのシーケンス図である。 図7は、図6に示した制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図8は、論理リンクの有効中に実行される最低帯域制御の例を示したフローチャートである。 図9は、本開示の第2の実施形態に係る最低帯域制御を説明するためのシーケンス図である。 図10は、図9に示した制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図11は、本開示の実施の形態2において、論理リンクの有効中に実行される最低帯域制御の例を示したフローチャートである。 図12は、本開示の実施の形態3に係る最低帯域制御の例を示したフローチャートである。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1) 本開示によれば、通信装置は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって対向装置に通知する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。相手から送られるLACPパケットのフラグを確認することによって、通信機器は、物理リンクの数が相手のminimum links数に達したかどうかを把握できる。通信機器間で異なるmin-links数が設定されていても、2つのmin-links数のうちの大きい方の値を満たすまで論理リンクは有効にならない。したがって、2つの通信機器の間で論理リンクの状態を整合させることができる。
(2) (1)に記載の通信装置において、最低帯域制御部は、対向装置からのLACPパケットを受信して、受信したLACPパケットに含まれるAggregationフラグにより、対向装置がLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していると判定した場合には、通信装置からのLACPパケットにおいて、Synchronizationフラグを有効にする。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(3) 本開示によれば、通信装置は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置に通知する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。相手から送られるLACPパケットのフラグを確認することによって、通信機器は、物理リンクの数が相手のminimum links数に達したかどうかを把握できる。通信機器間で異なるmin-links数が設定されていても、2つのmin-links数のうちの大きい方の値を満たすまで論理リンクは有効にならない。したがって、2つの通信機器の間で論理リンクの状態を整合させることができる。
(4) (3)に記載の通信装置において、最低帯域制御部は、対向装置からのLACPパケットを受信して、受信したLACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置がLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していると判定した場合には、通信装置からのLACPパケットにおいて、Synchronizationフラグを有効にする。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(5) (1)〜(4)に記載の通信装置において、最低帯域制御部は、対向装置からのLACPパケットを受信して、受信したLACPパケットに含まれるSynchronizationフラグにより、対向装置がLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していると判定した場合には、物理リンクを論理リンクの有効メンバに追加する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(6) (1)または(2)に記載の通信装置において、最低帯域制御部は、論理リンクの有効な状態において、対向装置からのLACPパケットにおいて、AggregationフラグおよびSynchronizationフラグの両方が有効な物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に対応するリンク数に満たないと判定した場合には、論理リンクを無効化して論理リンクを再構築する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(7) (3)または(4)に記載の通信装置において、最低帯域制御部は、対向装置から送られたLACPパケットを受信して、受信したLACPパケットに含まれるSynchronizationフラグ、Collectingフラグ、およびDistributingフラグに関連付けられた物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に対応するリンク数に満たないと判定した場合には、論理リンクを無効化して論理リンクを再構築する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(8) 本開示によれば、通信装置は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを対向装置に通知するための第1のモードおよび第2のモードを有し、第1のモードは、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードであり、第2のモードは、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードである。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。さらに、通信装置が最低帯域制御のための2つのモードを有することにより、接続相手に応じたより柔軟な制御が可能となる。
(9) 本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを判定するステップと、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達している場合に、LACPパケットに含まれるAggregationフラグを有効にするステップとを備える。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(10) 本開示によれば、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを判定するステップと、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達している場合に、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップとを備える。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(11) 本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、第1のモードおよび第2のモードのいずれか一方を選択するステップと、選択されたモードに従ってLACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを通知するステップとを備え、第1のモードは、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードであり、第2のモードは、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグによって、送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを対向装置に通知するモードである。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。さらに、2つのモードの中から最低帯域制御のためのモードを選択できることにより、接続相手に応じたより柔軟な制御が可能となる。
(12) 本開示によれば、通信システムは、各々が複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する第1の通信装置および第2の通信装置を備え、第1の通信装置および第2の通信装置の各々は、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、各々の通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって対向装置に通知する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(13) 本開示によれば、各々が複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する第1の通信装置および第2の通信装置を備え、第1の通信装置および第2の通信装置の各々は、LACPに従うリンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、LACPパケットに基づいて論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、最低帯域制御部は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、各々の通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置に通知する。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(14) 本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてAggregationフラグを有効にするステップと、Aggregationフラグが有効になった後に、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてSynchronizationフラグを有効にするステップと、Synchronizationフラグが有効になった後に、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップとを備える。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
(15) 本開示によれば、通信装置の制御方法は、複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方において、Aggregationフラグを有効にするステップと、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップと、CollectingフラグおよびDistributingフラグが有効になった後に、通信装置から送信されたLACPパケットおよび通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてSynchronizationフラグを有効にするステップとを備える。
上記によれば、リンクアグリゲーションにおいて、LACPパケットを交換する機器間で、論理リンクが有効である状態を整合させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本開示の一実施形態に係る通信機器を含む通信システムの構成を概略的に示したブロック図である。図1を参照して、通信システム10は、2つの通信機器(自機器101および対向機器102)を含む。一例では自機器101および対向機器102は、ルータである。自機器101および対向機器102は、スイッチであってもよい。リンクアグリゲーションを実行可能な通信機器であれば、自機器101および対向機器102の種類は限定されるものではない。
自機器101と、対向機器102とは、複数の物理リンクで接続されている。図1に示した例では、自機器101は物理リンク20−1〜20−3によって、対向機器102に接続されている。物理リンク20−1〜20−3は、リンクアグリゲーションによって1つの論理リンク21に束ねられる。
自機器101は物理リンク30−1,30−2,30−3に接続される。対向機器102は物理リンク40−1,40−2,40−3に接続される。物理リンク30−1,30−2,30−3は、たとえばエンド装置に接続されてもよい。同様に、物理リンク40−1,40−2,40−3もエンド装置に接続されてもよい。
図2は、図1に示した通信機器の構成の例を示したブロック図である。自機器101および対向機器102は、リンクアグリケーションに関する同じ構成を有する。したがって、以下では自機器101の構成を代表的に説明して、対向機器102の構成の説明は繰り返さない。
図2を参照して、自機器101は、ネットワーク側ポート111,112,113と、データ通信制御部120と、ユーザ側ポート131,132,133と、LACP制御部140とを有する。
複数のネットワーク側ポートによってリンクアグリゲーションを実現可能であれば、ネットワーク側ポートの数は限定されない。図2では、一例として、3つのネットワーク側ポート111〜113が示される。ネットワーク側ポート111,112,113は、それぞれ物理リンク20−1,20−2,20−3を収容する。この実施の形態では、ネットワーク側ポート111〜113は論理リンク110に束ねられる。
ネットワーク側ポートと同様に、ユーザ側ポートの数は限定されるものではない。図2では、一例として3つのユーザ側ポート131〜133が示される。ユーザ側ポート131,132,133は、それぞれ物理リンク30−1,30−2,30−3を収容する。
データ通信制御部120は、ネットワーク側ポート111〜113とユーザ側ポート131〜133との間のデータ通信を制御する。
LACP制御部140は、LACPパケット生成部141と、LACPパケット受信処理部142と、最低帯域制御部143とを含む。LACPパケット生成部141と、LACPパケット受信処理部142とは、LACPパケット送受信部145を構成する。LACP制御部140は、プログラムに従って処理を実行する集積回路によって実現可能である。
LACPパケット生成部141は、ネットワー側ポートごとにLACPパケット(すなわちLACPDU)を生成する。生成されたLACPパケットは、ネットワーク側ポート111〜113のうち対応のネットワーク側ポートから物理リンクを通じて対向機器102に送信される。
LACPパケット受信処理部142は、対向機器102から物理リンク20−1,20−2,20−3のそれぞれを通じてネットワーク側ポート111〜113に送られたLACPパケットを受信する。なお、LACPパケット受信処理部142は、LACPプロトコル処理を実行するブロックであってもよい。
最低帯域制御部143は、LACPパケット生成部141およびLACPパケット受信処理部142を制御することによって、自機器101と対向機器102との間で論理リンクの状態が整合するように最低帯域制御を実行する。
図3は、LACPパケットの構成例を示した図である。図3にはIEEE Std 802.1AX-2014に従うLACPDUの構成を示す。アクター(Actor)は、自機器101と対向機器102とのうち、LACPパケットを送信する機器に該当する。パートナー(Partner)は、アクターからLACPパケットを受信する機器に該当する。この実施の形態では、LACPDU内の「Actor_State」に格納される情報を利用して最低帯域制御を実行する。
図4は、LACPDU内の項目Actor_Stateの構成を示した図である。図4にはIEEE Std 802.1AX-2014に従うActor_Stateの構成を示す。図4に示すように、Actor_Stateは、LACP_Activityフラグ、LACP_Timeoutフラグ、Aggregationフラグ、Synchronizationフラグ、Collectingフラグ、Distributingフラグ、DefaultedフラグおよびExpiredフラグを含む。この実施の形態では、特に、Aggregationフラグ、Synchronizationフラグ、Collectingフラグ、Distributingフラグが最低帯域制御に用いられる。なお、以下の説明では「フラグが立てられる」あるいは「フラグが有効である」との表現はフラグをセットすることを意味する。
Aggregationフラグは、ビット2にエンコードされる。該当の物理リンクがアグリゲーション可能である場合に、Aggregationフラグが立てられる。
Synchronizationフラグは、ビット3にエンコードされる。該当の物理リンクが同期状態である場合(すなわち、その物理リンクが、リンクアグリゲーショングループ(LAG)に割り当てられた場合)に、Synchronizationフラグが立てられる。
Collectingフラグは、ビット4にエンコードされる。該当の物理リンクによるLACPDUの受信が可能である場合、Collectingフラグが立てられる。
Distributingフラグは、ビット5にエンコードされる。該当の物理リンクによるLACPDUの送信が可能である場合、Distributingフラグが立てられる。
なお、以下に説明する図においては、AggregationフラグおよびSynchronizationフラグを、それぞれ「Agg」、「Sync」と略記する場合がある。
上述の通り、LACP min-links機能はLACPプロトコルに対する拡張機能である。LACP min-links機能は、LAGを構成する物理リンクのうち、通信可能な(すなわちLACPパケットを送信可能な状態にある)物理リンクの数が、設定したminimum links数(すなわち最低帯域)に満たない場合に論理リンクを有効化しない機能である。
この機能は標準化の対象には含まれていないため、通信装置のベンダが独自に実装仕様を決めることができる。自機器と対向機器とはLACPパケットを交換する。しかし、LACPパケットにはmin-links情報が含まれていない。このために自機器と対向機器との間で論理リンクの状態が不整合になる可能性がある。
図5は、自機器と対向機器との間で論理リンクの状態が不整合になりえる例を説明した図である。図5において、「装置A」および「装置B」は、たとえばルータである。装置Aが自機器101とし、装置Bが対向機器102であるとする。
自機器101と対向機器102とが異なるベンダーの製品である場合、LACPパケットを介して交換するステータス情報の種類は異なりえる。図5に示す例では、自機器101は、ある物理リンクが通信可能である場合に、その物理リンクに対応するLACPパケットにおいて、Aggregation(Agg)フラグ、Collectingフラグ、および、Distributingフラグを有効にする。対向機器102は、物理リンクが通信可能である場合に、その物理リンクに対応するLACPパケットにおいて、AggregationフラグおよびSynchronizationフラグを有効にする。
自機器101および対向機器102は、通信可能な物理リンクの数が自身のmin-linksの値に達すると、論理リンクを有効にする。しかし、min-linksの値は自機器101と対向機器102とで異なっている。この例では、対向機器102のmin-linksの値のほうが自機器101のmin-linksの値より大きい。
自機器101と対向機器102との間のリンクアグリゲーションにおいて、論理リンクに追加する物理リンク(ポート)が増えると、まず、通信可能な物理リンクの数が自機器101のmin-linksの値に達する。自機器101は、Aggregation(Agg)フラグ、Collectingフラグ、および、Distributingフラグに加えてSynchronizationフラグを有効にする。一方、対向機器102は、ある物理リンクが通信可能であれば、通信可能な物理リンクの数が対向機器102のmin-linksの値未満であっても、その物理リンクに対応するLACPパケットにおいてSynchronizationフラグを有効にする。
自機器101および対向機器102は、LACPパケット上でminimum linksの情報を交換していない。つまり、自機器101および対向機器102は、接続相手のminimum linksの値がどういう設定値であるかを認識できない。したがって自機器101および対向機器102の各々は、自身の物理リンクの状態のみで論理リンクを判断する。通信可能な物理リンク(UP ports)の数が自機器101のmin-linksの値以上であり、かつ対向機器102のmin-linksの値未満である場合、自機器101は論理リンクを有効化する。しかし、対向機器102では論理リンクが無効状態である。このように接続する機器同士のminimum-links数が異なる場合には、自機器101と対向機器102との間で論理リンクの状態が整合しない可能性がある。
特許文献1に開示された方法によれば、通信可能な状態にある物理リンクの数(ACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTS)の情報がLACPパケットに埋め込まれる。したがって、ACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTSの情報を利用することで、自機器および対向機器がお互いの論理リンクの状態を把握できる。しかし、ACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTS情報は、LACPパケットに新たに定義された情報である。このため、互いに接続された通信機器の両方がACTOR_CONFIG_NUM_ACTIVE_PORTSを理解できなければならない。
本実施の形態では、LACPパケットに規定された既存のパラメータを用いて通信機器のステータスを示す。すなわち本実施の形態では、LACPパケットに新たな項目を追加しない。しかし、状態遷移の条件を上述の条件(図5に示した条件)から変更する。これによって、通信機器同士で論理リンクの状態が不整合になることを回避することができる。以下に本実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図6は、本開示の第1の実施形態に係る最低帯域制御を説明するためのシーケンス図である。一般に、物理リンクが論理リンクのメンバ候補である場合、まずAggregationフラグを有効にし、メンバ候補であることを相手に通知する。この実施の形態では、通信機器は、Aggregationフラグを、通信可能な物理リンクの数が自身のmin-linksの値に達しているか否かを相手の通信機器に知らせるためのフラグとして利用する。相手が、Aggregationフラグを有効にしていない場合、自身の状態遷移を一旦止めて、相手がAggregationフラグを有効にするまで、その状態を保つ。相手からのLACPパケットにおいてAggregationフラグが有効である場合は、自身からのLACPパケットにおいてSynchronizationフラグを有効にするとともに、次の状態に遷移する。
図6に示すように、通信可能な物理リンク(Operational UP ports)の数が装置A(自機器101)のmin-linksの値未満である場合、装置Aから装置B(対向機器102)に送られるLACPパケットにおいて、フラグは有効でない(フラグ無しの状態)。装置B(対向機器102)のmin-linksの値は装置A(自機器101)のmin-linksの値以上である。したがって、対向機器102から自機器101に送られるLACPパケットにおいても、フラグ無しの状態である。
通信可能な物理リンクの数が装置A(自機器101)のmin-linksの値以上かつ、装置B(対向機器102)未満である場合、装置Aは自身から送られるLACPパケットにおいて、Aggregationフラグを有効にする。一方、対向機器102から送られるLACPパケットにおいては、フラグ無しの状態である。したがって、この場合、装置Aは、自身の状態遷移を一旦停止する。装置BからのLACPパケットにおいてAggregationフラグが有効になるまで、装置A自身の状態は保たれる。
装置B(対向機器102)は、装置A(自機器101)からのLACPパケットを確認する。通信可能な物理リンクの数が装置B(対向機器102)のmin-linksの値を上回り、かつ、Aggregationフラグが有効な物理リンクの数が装置Bのmin-linksの値を上回ると、対向機器102はAggregationフラグおよびSynchronizationフラグを有効にする。
通信可能な物理リンクの数は装置A(自機器101)のmin-linksの値を上回っている。装置Aは、装置BからのLACPパケットを確認する。Aggregationフラグが有効な物理リンクの数が装置Aのmin-linksの値を上回り、かつ、Synchronizationフラグが有効である物理リンクの数が装置Aのmin-linksの値を上回る。応じて装置Aは、装置Aから送られるLACPパケットにおいて、CollectingフラグとDistributingフラグとを有効にする。
また、通信可能な物理リンクの数は装置B(対向機器102)のmin-linksの値を上回っている。装置Bは、装置AからのLACPパケットを確認する。Aggregationフラグが有効な物理リンクの数が装置Bのmin-linksの値を上回り、かつ、Synchronizationフラグが有効である物理リンクの数が装置Bのmin-linksの値を上回る。応じて装置Bは、装置Bから送られるLACPパケットにおいて、CollectingフラグとDistributingフラグとを有効にする。
図7は、図6に示した制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば通信システムの立ち上げ時に、自機器101および対向機器102の最低帯域制御部143により実行される。自機器101および対向機器102はともに同じ処理を実行するため、自機器101および対向機器102を「通信機器」と総称する。
図7に示すように、まず制御の開始の時点においてはAggregationフラグは立てられていない。ステップS11において、通信機器は、通信可能な物理リンク(「Oper UPリンク」)の数が自身のmin-linkの値に達したか否かを判定する。Oper UPリンクの数が自身のmin-linkの値に達していない場合(ステップS11においてNO)、ステップS11の判定処理が繰り返される。
論理リンクに追加される物理リンクの数が増えることにより、通信可能な物理リンクがmin-linkの値に達する。この場合(ステップS11においてYES)、処理はステップS12に進む。ステップS12において、通信機器は、自身から送信されるLACPパケットのAggregationフラグを立てる。
ステップS13において、通信機器は、相手から受信したLACPパケットを確認する。通信機器は、相手がAggregationフラグを立てた物理リンクの数が自身のmin-linkの数に達しているか否かを判定する。「相手がAggregationフラグを立てた物理リンクの数」とは、Aggregationフラグが有効であるLACPパケットの数である。Aggregationフラグが有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達していない場合(ステップS13においてNO)、ステップS13の処理が繰り返される。Aggregationフラグが有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達した場合(ステップS13においてYES)、処理はステップS14に進む。ステップS14において、通信機器は、自身から送るLACPパケットにおいてSynchronizationフラグを立てる。
ステップS15において、通信機器は、相手から受信したLACPパケットを確認する。通信機器は、相手がSynchronizationフラグを立てた物理リンクの数が自身のmin-linkの数に達しているか否かを判定する。「相手がSynchronizationフラグを立てた物理リンクの数」とは、Synchronizationフラグが有効であるLACPパケットの数である。Synchronizationフラグが有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達していない場合(ステップS15においてNO)、ステップS15の処理が繰り返される。Synchronizationフラグが有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達した場合(ステップS15においてYES)、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、通信機器は自身から送られるLACPパケットにおいてCollectingフラグおよびDistributingフラグを立てるとともに、物理リンクを論理リンクの有効メンバ(通信可能なメンバ)に追加する。
図8は、論理リンクの有効中に実行される最低帯域制御の例を示したフローチャートである。図8に示すように、論理リンクの有効中に、通信機器は、相手から受信したLACPパケットを確認して、相手がAggregationフラグおよびSynchronizationフラグを立てたリンクの数が、自身のmin-link数に達しているか否かを判定する(ステップS21)。AggregationフラグおよびSynchronizationフラグを立てたリンクの数が、自身のmin-linksの値に達している場合(ステップS21においてYES)、処理はS21に戻される。すなわち論理リンクは有効なままである。一方、相手がAggregationフラグおよびSynchronizationフラグを立てたリンク数が、自身のmin-linksの値に達していない場合(ステップS21においてNO)、処理はステップS22に移る。
ステップS22において、通信装置は、自身のLACPパケットにおけるAggregationフラグ、Synchronizationフラグ、Collectingフラグ、Distributingフラグをリセットして論理リンクを無効化する。そして、図7に従うフローに従って、論理リンクの構築をやり直す。
実施の形態1によれば、互いに接続される通信機器は、お互いのminimum links数を把握していなくてもよい。相手から送られるLACPパケットのフラグを確認することによって、通信機器は、物理リンクの数が相手のminimum links数に達したかどうかを把握できる。通信機器間で異なるmin-links数が設定されていても、2つのmin-links数のうちの大きい方の値を満たすまで論理リンクは有効にならない。したがって、2つの通信機器のうちの一方では論理リンクが有効状態となり、他方では論理リンクが無効状態になるという不整合状態を回避することができる。すなわち、2つの通信機器の間で論理リンクの状態を整合させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、Aggregationフラグを該当の物理リンクがアグリゲーション可能であること、すなわちリンクアグリゲーションの候補となり得るリンクであることを示すという意味で使用する。
図9は、本開示の第2の実施形態に係る最低帯域制御を説明するためのシーケンス図である。通信可能な物理リンク(Operational UP ports)の数が装置A(自機器101)のmin-linksの値および装置B(対向機器102)のmin-linksの値のいずれよりも小さい。この場合において、装置Aから装置Bに送られるLACPパケット、および装置Bから装置Aに送られるLACPパケットのいずれにおいてもAggregationフラグが有効である。
次に、通信可能な物理リンクの数が装置A(自機器101)のmin-linksの値以上かつ、装置B(対向機器102)のmin-linksの値未満である場合、装置Aは、装置Aから装置Bに送られるLACPパケットにおいて、CollectingフラグとDistributingフラグとを有効にする。一方、装置Bから装置Aに送られるLACPパケットにおいては、Aggregationフラグが有効であるものの、CollectingフラグおよびDistributingフラグは無効である。
次に、通信可能な物理リンクの数が装置Aのmin-linksの値および、装置Bのmin-linksの値の両方を上回る。装置Bは、自身から送られるLACPパケットにおいて、CollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にする。
さらに、装置Bは、装置Aから送られるLACPパケットを確認する。CollectingフラグおよびDistributingフラグ有効であるリンクの数が、装置Bのmin-linksの数以上である場合には、装置Bは、装置Bから送られるLACPパケットにおいて、Synchronizationフラグを有効にする。
同様に、装置Aは、装置Bから送られるLACPパケットを確認する。CollectingフラグおよびDistributingフラグ有効であるリンクの数が、装置Aのmin-linksの数以上である場合には、装置Aは、装置Aから送られるLACPパケットにおいて、Synchronizationフラグを有効にする。
図10は、図9に示した制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば通信システムの立ち上げ時に、自機器101および対向機器102の最低帯域制御部143により実行される。図7の説明と同様に、自機器101および対向機器102はともに同じ処理を実行するため、自機器101および対向機器102を「通信機器」と総称する。
制御の開始の時点において、Aggregationフラグは有効である。ステップS31において、通信機器は、通信可能な物理リンク(「Oper UPリンク」)の数が自身のmin-linkの値に達したか否かを判定する。Oper UPリンクの数が自身のmin-linkの値に達していない場合(ステップS31においてNO)、ステップS31の判定処理が繰り返される。
論理リンクに追加される物理リンクの数が増えることにより、通信可能な物理リンクがmin-linkの値に達する。この場合(ステップS31においてYES)、処理はステップS32に進む。ステップS32において、通信機器は、自身から送信されるLACPパケットのCollectingフラグおよびDistributingフラグを立てる。
ステップS33において、通信機器は、相手から受信したLACPパケットを確認する。通信機器は、相手がCollectingフラグおよびDistributingフラグの両方を立てた物理リンクの数が自身のmin-linkの数に達しているか否かを判定する。「相手がCollectingフラグおよびDistributingフラグの両方を立てた物理リンクの数」とは、CollectingフラグおよびDistributingフラグの両方が有効であるLACPパケットの数である。CollectingフラグおよびDistributingフラグの両方が有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達していない場合(ステップS33においてNO)、ステップS33の処理が繰り返される。CollectingフラグおよびDistributingフラグの両方が有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達した場合(ステップS33においてYES)、処理はステップS34に進む。ステップS34において、通信機器は、自身から送るLACPパケットにおいてSynchronizationフラグを立てる。
ステップS35において、通信機器は、相手から受信したLACPパケットを確認する。通信機器は、自機器101は、対向機器102から受信したLACPを確認して、相手がSynchronizationフラグを立てた物理リンクの数が自身のmin-linkの数に達しているか否かを判断する。「相手がSynchronizationフラグを立てた物理リンクの数」とは、Synchronizationフラグが有効であるLACPパケットの数である。Synchronizationフラグが有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達していない場合(ステップS35においてNO)、ステップS35の処理が繰り返される。
Synchronizationフラグが有効であるLACPパケットの数が自身のmin-linkの数に達した場合(ステップS35においてYES)、処理はステップS36に進む。ステップS36において、物理リンクを論理リンクの有効メンバ(通信可能なメンバ)に追加する。
図11は、本開示の実施の形態2において、論理リンクの有効中に実行される最低帯域制御の例を示したフローチャートである。図11に示した処理のフローは、基本的に、図8に示したフローと同じである。論理リンクの有効中に、通信機器は、相手から受信したLACPパケットを確認して、相手がSynchronizationフラグ、CollectingフラグおよびDistributingフラグを立てたリンクの数が、自身のmin-link数に達しているか否かを判定する(ステップS41)。Synchronizationフラグ、CollectingフラグおよびDistributingフラグを立てたリンクの数が、自身のmin-link数に達している場合(ステップS41においてYES)、処理はS41に戻される。すなわち論理リンクは有効なままである。一方、相手がSynchronizationフラグ、CollectingフラグおよびDistributingフラグを立てたリンク数が、自身のmin-linksの値に達していない場合(ステップS41においてNO)、処理はステップS42に移る。
ステップS42において、通信装置は、自身のLACPパケットにおけるAggregationフラグ、Synchronizationフラグ、Collectingフラグ、Distributingフラグをリセットして論理リンクを無効化する。そして、図9に従うフローに従って、論理リンクの構築をやり直す。
実施の形態2においても、互いに接続される通信機器は、お互いのmin-imum links数を把握していなくてもリンク数が相手のminimum links数に達しているかどうかを把握できる。さらに、通信機器間で異なるmin-links数が設定されていても、機器間で異なるmin-linksを設定していたとしても、2つのmin-links数のうちの大きい方の値が必ず採用される。したがって一方の機器では論理リンクが有効状態、もう一方では論理リンクが無効状態という不整合を回避することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1に係る最低帯域制御と実施の形態2に係る最低帯域制御とを組み合わせてもよい。自機器101および対向機器102の各々の最低帯域制御部143は、LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを相手に通知するための第1のモードおよび第2のモードを有する。第1のモードでは、ステップS11〜S16(図8を参照)の処理が実行される。第2のモードでは、ステップS31〜S36の処理(図10を参照)が実行される。最低帯域制御部143は、第1のモードおよび第2のモードの中からモードを選択して、そのモードに従って最低帯域制御のための処理を実行する。
図12は、本開示の実施の形態3に係る最低帯域制御の例を示したフローチャートである。たとえば開始後に最低帯域制御部143は、第1のモードを選択する。これによりステップS100の処理が実行される。ステップS100では、ステップS11〜S16(図8を参照)の処理が実行される。ステップS16まで正常に処理が進んだ場合には、最低帯域制御が正常に終了する。しかし、ステップS11〜S16のいずれかのステップの処理においてタイムアウトが発生した場合に、処理がステップS200に遷移してもよい。この場合、最低帯域制御部143は、第2のモードに従って最低帯域制御のための処理を実行する。
ステップS200では、ステップS31〜S36の処理(図10を参照)が実行される。ステップS36まで正常に処理が進んだ場合には、最低帯域制御が正常に終了する。しかしステップS31〜S36のいずれかのステップの処理においてタイムアウトが発生した場合に、処理がステップS100に遷移してもよい。また、ステップS100から処理が開始されるとしたが、ステップS200から処理が開始されてもよい。
このように実施の形態3によれば、通信装置が最低帯域制御のための2つのモードを有することにより、接続相手に応じたより柔軟な制御が可能となる。
上述の各実施の形態によれば、LACPパケット内のフラグがもつ意味を、既存の定義から拡張する。これにより、LACPパケット内に新たなパラメータを定義する必要がなく、自身と相手との間で最低帯域(minimum Links)を満足しているかどうかの情報を交換できる。さらに、本実施の形態では、LACPパケットのフラグに基づく処理のロジックを定義することにより、接続する機器の一方では、論理リンクが有効状態であり、他方では論理リンクが無効状態であるという不整合な状態を回避することができる。
さらに上述の各実施の形態によれば、minimum links機能を有しない機器(minimum links機能を有しない場合、minimum links=1と実質的に同等の動作をする)と、minimum links機能を有する機器とを接続することができる。接続された機器の間では、大きい方のminimum linksの値を満たすまで論理リンクは有効にならない。したがって、minimum links機能を有しない機器とminimum links機能を有する機器とを接続した場合でも、minimum links機能を提供できる。また、2つの機器のうち一方にのみminimum linksを設定した場合にも、minimum links機能を提供できる。これにより、オペレータが機器の設定を行う際に、オペレータの操作手順を減らすことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 通信システム
20−1,20−2,20−3,30−1,30−2,30−3,40−1,40−2,40−3 物理リンク
21,110 論理リンク
101 自機器
102 対向機器
111,112,113 ネットワーク側ポート
120 データ通信制御部
131,132,133 ユーザ側ポート
140 LACP制御部
141 パケット生成部
142 パケット受信処理部
143 最低帯域制御部
145 パケット送受信部
S11〜S16,S21,S22,S31〜S36,S41,S42,S100,S200 ステップ

Claims (15)

  1. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、
    前記LACPパケットに基づいて前記論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、
    前記最低帯域制御部は、前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、前記LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって対向装置に通知する、通信装置。
  2. 前記最低帯域制御部は、前記対向装置からのLACPパケットを受信して、前記受信したLACPパケットに含まれる前記Aggregationフラグにより、前記対向装置が前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していると判定した場合には、前記通信装置からの前記LACPパケットにおいて、Synchronizationフラグを有効にする、請求項1に記載の通信装置。
  3. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、
    前記LACPパケットに基づいて前記論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、
    前記最低帯域制御部は、前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、前記LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置に通知する、通信装置。
  4. 前記最低帯域制御部は、前記対向装置からのLACPパケットを受信して、前記受信したLACPパケットに含まれる前記Collectingフラグおよび前記Distributingフラグにより、前記対向装置が前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していると判定した場合には、前記通信装置からの前記LACPパケットにおいて、Synchronizationフラグを有効にする、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記最低帯域制御部は、前記対向装置からの前記LACPパケットを受信して、前記受信したLACPパケットに含まれるSynchronizationフラグにより、前記対向装置が前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していると判定した場合には、前記物理リンクを前記論理リンクの有効メンバに追加する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記最低帯域制御部は、前記論理リンクの有効な状態において、前記対向装置からのLACPパケットにおいて、前記Aggregationフラグおよび前記Synchronizationフラグの両方が有効な物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に対応するリンク数に満たないと判定した場合には、前記論理リンクを無効化して前記論理リンクを再構築する、請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  7. 前記最低帯域制御部は、前記対向装置から送られたLACPパケットを受信して、前記受信したLACPパケットに含まれる前記Synchronizationフラグ、前記Collectingフラグ、および前記Distributingフラグに関連付けられた物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に対応するリンク数に満たないと判定した場合には、前記論理リンクを無効化して前記論理リンクを再構築する、請求項3または請求項4に記載の通信装置。
  8. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置であって、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、
    前記LACPパケットに基づいて前記論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、
    前記最低帯域制御部は、前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを対向装置に通知するための第1のモードおよび第2のモードを有し、
    前記第1のモードは、前記LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって、前記送信可能な状態にある前記物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していることを前記対向装置に通知するモードであり、
    前記第2のモードは、前記LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグによって、前記送信可能な状態にある前記物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していることを前記対向装置に通知するモードである、通信装置。
  9. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを判定するステップと、
    前記送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達している場合に、前記LACPパケットに含まれるAggregationフラグを有効にするステップとを備える、通信装置の制御方法。
  10. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを判定するステップと、
    前記送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達している場合に、前記LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップとを備える、通信装置の制御方法。
  11. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、
    第1のモードおよび第2のモードのいずれか一方を選択するステップと、
    選択されたモードに従って前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、前記通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達していることを通知するステップとを備え、
    前記第1のモードは、前記LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって、前記送信可能な状態にある前記物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していることを前記対向装置に通知するモードであり、
    前記第2のモードは、前記LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグによって、前記送信可能な状態にある前記物理リンクの数が、前記通信装置の前記最低帯域に相当するリンク数に達していることを前記対向装置に通知するモードである、通信装置の制御方法。
  12. 各々が複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する第1の通信装置および第2の通信装置を備え、
    前記第1の通信装置および前記第2の通信装置の各々は、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、
    前記LACPパケットに基づいて前記論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、
    前記最低帯域制御部は、前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、各々の通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、前記LACPパケットに含まれるAggregationフラグによって対向装置に通知する、通信システム。
  13. 各々が複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する第1の通信装置および第2の通信装置を備え、
    前記第1の通信装置および前記第2の通信装置の各々は、
    前記LACPに従う前記リンクアグリゲーションの制御のためのLACPパケットを送受信するLACPパケット送受信部と、
    前記LACPパケットに基づいて前記論理リンクの有効化を判断する最低帯域制御部とを含み、
    前記最低帯域制御部は、前記LACPパケットを送信可能な状態にある物理リンクの数が、各々の通信装置の最低帯域に相当するリンク数に達しているか否かを、前記LACPパケットに含まれるCollectingフラグおよびDistributingフラグにより、対向装置に通知する、通信システム。
  14. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、
    前記通信装置から送信されたLACPパケットおよび前記通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてAggregationフラグを有効にするステップと、
    前記Aggregationフラグが有効になった後に、前記通信装置から送信されたLACPパケットおよび前記通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてSynchronizationフラグを有効にするステップと、
    前記Synchronizationフラグが有効になった後に、前記通信装置から送信されたLACPパケットおよび前記通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップとを備える、通信装置の制御方法。
  15. 複数の物理リンクを1つの論理リンクに束ねるリンクアグリゲーションを、LACP(Link Aggregation Control Protocol)に従って動的に制御する通信装置の制御方法であって、
    前記通信装置から送信されたLACPパケットおよび前記通信装置に受信されるLACPパケットの両方において、Aggregationフラグを有効にするステップと、
    前記通信装置から送信されたLACPパケットおよび前記通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてCollectingフラグおよびDistributingフラグを有効にするステップと、
    前記CollectingフラグおよびDistributingフラグが有効になった後に、前記通信装置から送信されたLACPパケットおよび前記通信装置に受信されるLACPパケットの両方においてSynchronizationフラグを有効にするステップとを備える、通信装置の制御方法。
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