JP2021069004A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影画像の色調が変更された場合でも違和感なく被写体の立体感を補正できるようにする。【解決手段】撮影画像と仮想光源による光沢成分画像とを合成して補正画像を生成する画像処理装置にて、仮想光源の光源色を設定する設定部と、撮影画像の色調に基づいて、設定された仮想光源の光源色を補正する補正部と、補正された仮想光源の光源色での撮影画像の被写体に対応する光沢成分画像を生成する光沢成分生成部と、撮影画像と生成された光沢成分画像を合成して補正画像を生成する光沢成分付与部とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、撮影画像の色調が変更する画像処理技術に関する。
写真撮影においてライティングは被写体の印象を決める大きな要因の一つである。例えば、あるライティングでは平坦な印象になる被写体が、適度な光沢がつくようにライティングを調整することにより立体的な印象になる場合もある。ライティングを画像処理により疑似的に変更する方法として、例えば、特許文献1に記載の画像処理装置が提案されている。特許文献1に記載の画像処理装置では、被写体の部分領域の属性を検出して属性に応じて部分領域に与える光沢成分を生成し、生成した光沢成分を用いて部分領域の光沢感を補正する。
特開2016−213718号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像処理装置では、画像全体の色調を変更した際の挙動について考慮されていない。例えば、ホワイトバランスなどを変更し画像全体の色調を補正する場合、光沢成分の色調を別途調整する必要が生じる。また、光沢成分を補正した後に別途画像全体の色調を補正する場合、色調の補正後に光沢成分の調整を行うことが困難となる。これらについて考慮されていないため、画像全体の色調を変更した場合に違和感のある画像となってしまうことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、撮影画像の色調が変更された場合でも違和感なく被写体の立体感を補正できるようにすることを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、撮影画像と仮想光源による光沢成分画像とを合成して補正画像を生成する画像処理装置であって、前記仮想光源の光源色を設定する設定手段と、前記撮影画像の色調に基づいて、設定された前記仮想光源の光源色を補正する第1の補正手段と、補正された前記仮想光源の光源色での前記撮影画像の被写体に対応する前記光沢成分画像を生成する生成手段と、前記撮影画像と生成された前記光沢成分画像を合成して前記補正画像を生成する合成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影画像の色調が変更された場合でも違和感なく撮影画像における被写体の立体感を補正することができる。
第1の実施形態における撮像装置の一例を示す外観図である。 第1の実施形態における撮像装置の内部構成例を示す図である。 第1の実施形態における画像処理部の機能構成例を示す図である。 第1の実施形態における画像処理部の処理例を示すフローチャートである。 カラー画像データと距離画像データと法線画像データを説明する図である。 現像パラメータ設定画面の例を示す図である。 照明パラメータ設定画面の例を示す図である。 光沢成分付与処理を説明する図である。 第1の実施形態における照明パラメータ補正処理の例を示すフローチャートである。 光沢成分生成処理を説明する図である。 第2の実施形態における画像処理部の処理例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における照明パラメータ補正処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
まず、本実施形態における画像処理装置を有する撮像装置について説明する。
<撮像装置の外観>
図1は、本実施形態における画像処理装置を有する撮像装置の一例を示す外観図である。図1(a)は撮像装置の前面の外観を示しており、図1(b)は撮像装置の背面の外観を示している。撮像装置101は、光学部102、撮像ボタン103、ストロボ104、距離画像取得部105、表示部106、及び操作ボタン107を有する。
光学部102は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、ブレ補正レンズ、絞り、及びシャッターによって構成される鏡筒であり、被写体の光情報を集光する。撮像ボタン103は、ユーザが撮像の開始を撮像装置101に指示するためのボタンである。ストロボ104は、ユーザの指示に従って、撮像装置101による撮像の開始に合わせて発光させることができる照明である。
距離画像取得部105は、撮像指示に応じて被写体の距離画像データを取得する。距離画像データとは、画像の各画素の画素値として、その画素に対応する被写体距離を格納した画像データである。距離画像取得部105は、赤外光を発光する赤外発光部と、被写体により反射した赤外光を受光する受光部とを有する。距離画像取得部105は、発光した赤外光が被写体により反射して受光するまでの時間に基づいて、撮像装置から被写体までの距離値を算出する。そして、距離画像取得部105は、算出した距離値と受光部のセンサ画素数や画角等を含む距離撮像情報に基づいて被写体の位置情報を算出し、距離画像データを生成する。なお、距離画像データの取得方法は、必ずしもこれに限られない。例えば、距離画像取得部105の代わりに光学部102と同様の光学系を設け、異なる2つの視点から撮像された画像データ間の視差に基づいて、三角測量を行うことにより距離画像データを取得することもできる。
表示部106は、撮像装置101にて処理された画像データや他の各種データを表示する液晶ディスプレイ等の表示装置である。図1に示す例のように、撮像装置101が光学ファインダを備えていない場合、フレーミング操作(ピントや構図の確認)は表示部106を用いて行われる。すなわち、撮像装置101に関して、表示部106においてライブビュー画像を確認しながら撮像が行われるので、フレーミングやフォーカシング等の操作が行われるときには表示部106が電子ファインダとしても機能する。その他、表示部106では、カメラ設定メニュー画面や現像パラメータ設定画面等も表示することができる。
操作ボタン107は、撮像装置101の動作モードの切り換え操作や、撮像パラメータ等をユーザが撮像装置101に指示するためのボタンである。なお、撮像装置101は、動作モードの一つとして、撮像された画像における光沢感を撮像後に補正するライティング補正処理モードを有する。ユーザは、操作ボタン107又は撮像ボタン103を用いて、ライティング補正処理モードへの切り換えや、ライティング補正処理に用いる仮想照明の照明パラメータの設定等を行うことができる。その他、表示部106がタッチスクリーン機能を備え、そのタッチスクリーンを用いたユーザ指示を操作ボタン107の入力として扱うことも可能である。
<撮像装置の内部構成>
図2は、本実施形態における画像処理装置を有する撮像装置の内部構成例を示すブロック図である。CPU201は、各構成部の処理に関わり、ROM(Read Only Memory)202やRAM(Random Access Memory)203に格納された命令を順に読み込み、解釈し、その解釈結果に従って処理を実行する。ROM202は、CPU201により実行されるプログラムなどを記憶する。RAM203は、CPU201により実行されるプログラムや各種画像データなどを記憶する。
光学系制御部204は、光学部102に対して、フォーカスを合わせる、シャッターを開く、絞りを調整する等のCPU201から指示された制御を行う制御回路である。制御部205は、撮像ボタン103や操作ボタン107からのユーザ指示を受け取り、撮像、ライティング補正処理モードへの切り換え、照明パラメータの設定等の制御を行う制御回路である。カラー撮像素子部206は、光学部102にて集光された光情報を電流値に変換する撮像素子である。カラー撮像素子部206は、ベイヤ配列等の所定の配列を有するカラーフィルタを備え、光学部102において集光された光から被写体の色情報を取得する。
A/D変換部207は、カラー撮像素子部206において検知された被写体の色情報をデジタル信号値に変換してRAW画像データとする処理回路である。なお、本実施形態では、同時刻に撮像した距離画像データとRAW画像データを取得できるものとする。画像処理部208は、A/D変換部207で取得されたRAW画像データに対して現像処理を行い、カラー画像データを生成する。また、画像処理部208は、カラー画像データや距離画像データを用いて、カラー画像データにライティング補正を施した補正画像データを生成する等の各種画像処理を実行する。
キャラクタージェネレーション部209は、文字やグラフィック等を生成する処理回路である。キャラクタージェネレーション部209により生成された文字やグラフィックは、表示部106において、画像データや補正画像データ等に重畳して表示される。エンコーダ部210は、RAW画像データやカラー画像データ等の各種画像データを所定のファイルフォーマットに変換する。本実施形態では、各種画像データとともに、撮影時の情報などが保存されるものとする。メディアI/F211は、PC/メディア213(例えば、ハードディスク、メモリカード、CFカード、SDカード等)に、画像データを送受信するためのインタフェースである。メディアI/F211としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)等が用いられる。メディアI/F211を通じて受信された画像データは、RAM203に記憶され画像処理部208によって各種画像処理を実行することができる。システムバス212は、データを送受信するためのバスである。
<画像処理部の構成>
図3は、本実施形態における画像処理装置としての画像処理部208の機能構成例を示すブロック図である。現像パラメータ設定部301は、RAM203から取得したRAW画像データの撮影情報や制御部205から得られるユーザ操作に応じた情報に基づいて、現像パラメータを設定する。現像パラメータは、ホワイトバランスなどを含む。
現像処理部302は、現像パラメータ設定部301により設定される現像パラメータに基づいて、RAM203から取得したRAW画像データに対して現像処理を施し、カラー画像データを生成する。RAW画像データに施す現像処理は、ホワイトバランス処理、デモザイク処理、ノイズリダクション処理、色変換処理等を含む。生成したカラー画像データは、表示部106へ出力して表示することや、RAM202、PC/メディア213などの記憶装置に記憶することができる。
法線生成部303は、RAM203から取得した距離画像データに基づいて法線画像データを生成する。照明パラメータ設定部304は、制御部205から得られるユーザ操作に応じた情報に基づいて、照明パラメータを設定する。照明パラメータは、照明の明るさ、色、位置などを含む。高輝度領域抽出部305は、現像処理部302により生成されたカラー画像データから輝度の高い領域を抽出する。
照明パラメータ補正部306は、現像パラメータ設定部301により設定される現像パラメータや高輝度領域抽出部305により抽出された高輝度領域に基づいて、照明パラメータ設定部304により設定される照明パラメータを補正する。照明パラメータ補正部306は、照明パラメータに含まれるホワイトバランスの調整量や高輝度領域の色情報に基づいて照明パラメータの色を補正する。
光沢成分生成部307は、RAM203から取得した距離画像データ、法線生成部303により生成された法線画像データ、及び照明パラメータ補正部306から取得した照明パラメータに基づいて光沢成分画像データを生成する。光沢成分画像データは、撮影画像に含まれる被写体に対応する光沢成分を表す画像データである。
光沢成分付与部308は、現像処理部302から取得したカラー画像データと光沢成分生成部307により生成された光沢成分画像データとに基づいて、撮影画像における被写体の光沢感を補正した補正画像データを生成する。なお、撮像装置101は、光沢成分画像データや補正画像データをRAM203やPC/メディア213等の記憶装置に出力して記憶することや、表示部106に出力して表示することができる。
<画像処理部の動作>
図4は、第1の実施形態における画像処理部208の処理例を示すフローチャートである。図4には、ライティング補正処理の例を示している。図4に示す処理において、画像処理部208は、先ず、カラー画像データに対応する法線画像データを生成する。また、画像処理部208は、ユーザ操作などに基づいて設定された現像パラメータに基づいてRAW画像データに対して現像処理を施しカラー画像データを生成する。また、画像処理部208は、ユーザ操作などに基づいて設定された照明パラメータを現像パラメータに含まれるホワイトバランスの変化量に基づいて補正する。そして、画像処理部208は、距離画像データと法線画像データ、及び補正した照明パラメータに基づいて、カラー画像データに対してライティング補正処理を施し光沢感を補正した補正画像データを生成する。なお、本実施形態におけるライティング補正処理は、光沢成分生成処理と光沢成分付与処理とを有する。以下、図4を参照して、画像処理部208の動作手順の詳細について説明する。
ステップS401において、法線生成部303は、RAM203から取得した距離画像データに基づきカラー画像データに対応する法線画像データを生成する。図5に、カラー画像データ、距離画像データ、法線画像データの例を示す。図5(a)に示すカラー画像データI501の画素(i,j)にはRGB値が画素値として格納しているものとし、それぞれIr(i,j)、Ig(i,j)、Ib(i,j)と表すものとする。図5(b)に示す距離画像データD502の画素(i,j)には画素値として撮像装置から被写体までの距離値D(i,j)を格納しているものとする。図5(c)に示す法線画像データN503の画素(i,j)には法線ベクトル(Nx,Ny,Nz)の各要素を格納しているものとする。法線画像生成処理の詳細については後述する。
ステップS402において、現像パラメータ設定部301は、RAM203から取得したRAW画像データに含まれる撮影情報と制御部205から取得したユーザ操作に応じた情報とに基づいて現像パラメータを設定する。図6に本実施形態における現像パラメータに含まれるホワイトバランス設定画面の例を示す。本実施形態では、例えば、太陽光、電球、蛍光灯などの各種光源に対応するホワイトバランス値をあらかじめROM202などに記憶しておく。現像パラメータ設定部301は、ホワイトバランス設定画面に表示された各種光源のうち、ユーザ操作に基づき選択された光源に対応するホワイトバランス値を取得する。
ステップS403において、照明パラメータ設定部304は、制御部205から取得したユーザ操作に応じた情報に基づいて照明パラメータ設定する。図7に本実施形態における照明パラメータ設定画面の例を示す。本実施形態では、照明パラメータとして、照明の明るさ、光源色、及び位置情報がユーザ操作に基づいて設定される。各照明パラメータは、ユーザ操作に基づいて入力された数値に基づいて設定する。例えば、光源色パラメータLは、照明パラメータ設定画面の光沢色入力領域702〜704に入力された値に基づいて設定する。具体的には、光沢色入力領域702〜704に入力された値を255で割り、0から1までの範囲の値として利用する。入力したRGB値に対応する色が光源色表示領域701に表示されユーザに提示される。また、チェックボックス705を設け、チェックボックス705がチェックされている場合のみ、照明パラメータ補正部306が後述する照明パラメータ補正処理により光源色パラメータを補正する。なお、本実施形態では光沢が付与されている場合のみチェックボックス705にチェック可能とする。照明パラメータに含まれる光源色パラメータが更新された場合、照明パラメータ設定画面におけるRGB値や光源色表示領域701に表示される色が、更新された光源色パラメータに応じて更新される。
ステップS404において、現像処理部302は、現像パラメータ設定部301により設定された現像パラメータに基づいて、RAM203から取得したRAW画像データに現像処理を施してカラー画像データを生成する。本実施形態では、現像処理部302は、RAW画像データに対してノイズリダクション処理やデモザイク処理を施し各画素にRGB値が画素値として格納されたカラー画像データIを生成する。そして、現像処理部302は、(式1)に示すように、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値とカラー画像データIに基づいて色調を補正したカラー画像データI’を生成する。
Figure 2021069004
ここで、WBr、WBg、WBbはR、G、Bそれぞれのホワイトバランス値を表す。
ステップS405において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータ設定部301により設定される現像パラメータに基づいて、照明パラメータ設定部304により設定される照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。光源色パラメータの補正処理の詳細については後述する。
ステップS406において、光沢成分生成部307は、照明パラメータ補正部306により補正された照明パラメータに基づいて、距離画像データと法線画像データとから光沢成分画像データを生成する。光沢成分画像データを生成する光沢成分生成処理の詳細については後述する。
ステップS407において、光沢成分付与部308は、現像処理部302から取得したカラー画像データと光沢成分生成部307により生成された光沢成分画像データとを合成することによって、光沢感を補正した補正画像データを生成する。本実施形態では、(式2)に従いカラー画像データI’と光沢成分画像データS’とを加算することにより補正画像データJを生成する。
Figure 2021069004
ここで、Jr、Jg、Jbは補正画像データJにおけるR、G、Bそれぞれの画素値を表し、Sr’、Sg’、Sb’は光沢成分画像データS’におけるR、G、Bそれぞれの画素値を表す。図8にステップS407での光沢成分付与処理により生成される補正画像データの例を示す。カラー画像データI’801と光沢成分画像データS’802とを加算することにより補正画像データJ803が生成される。その後、補正画像データに対して色処理を施し、所定の色空間に変換してもかまわない。
ステップS408において、画像処理部208は、ステップS407において生成した補正画像データを表示部106に出力することで補正画像データを表示する。
ステップS409において、画像処理部208は、制御部206から取得したユーザ操作に応じた情報に基づいて、ライティング補正処理を終了するか否かを判定する。画像処理部208は、ライティング補正処理を終了すると判定した場合(YES)にはステップS410へ進む。一方、ライティング補正処理を終了しないと判定した場合(NO)には、画像処理部208は、ステップS402へ進み再び現像パラメータの設定を行う。
ステップS410において、画像処理部208は、ステップS407において生成した補正画像データをPC/メディア213に出力し記録する。その後、図4に示すライティング補正処理を終了する。なお、画像処理部208は、カラー画像データ、距離画像データ、法線画像データ、光沢成分画像データなどを補正画像データと関連づけてPC/メディア213に出力し記録するようにしてもかまわない。なお、図4に示す処理順序は一例であり、これに限定されるものではなく、処理に必要なパラメータや画像等が処理を行う前に得られていればよい。例えば、ステップS402での現像パラメータの設定処理はステップS404での現像処理を行う前に行われていれば良く、ステップS403での照明パラメータの設定処理はステップS405での照明パラメータ補正処理を行う前に行われていれば良い。
<法線画像生成処理>
ここでは、図4に示したステップS401において法線生成部303が行う法線画像生成処理について説明する。本実施形態における法線画像生成処理は、距離画像データに基づいて法線画像データを取得する。法線生成部303は、先ず、距離画像データにおける各画素の2次元的な座標値と各画素に格納された距離値とに基づいて、画素毎に3次元的な座標値を算出する。法線生成部303は、次に、3次元的な座標値に基づいて、画素毎に対応する法線ベクトルを算出する。
法線ベクトルを算出する方法としては、対象画素及びその周辺画素の3次元的な座標値を用いて、3次元的な座標値から算出した勾配に基づいて算出する方法や、画素毎に平面を当て嵌め、その平面における垂線を法線ベクトルとして算出する方法がある。本実施形態では、一例として後者の方法により法線ベクトルを算出する。
以下、法線ベクトルを算出する手順を詳述する。先ず、法線ベクトルの算出対象とする画素とその近傍に位置する画素の3次元的な座標値を(x0,y0,z0)、・・・、(xn-1,yn-1,zn-1)とする。なお、ここで、x座標値は2次元的な座標値の水平方向の座標値、y座標値は2次元的な座標値の垂直方向の座標値に基づいて求められる。また、z座標値は距離値に基づいて求められる。次に、法線生成部303は、これらの座標値に対して、平面ax+by+c=zを当て嵌め、下記の(式3)に示される関数Eが最小となるa、b、cを求める。
Figure 2021069004
なお、(式3)において、a、b、cは、下記の(式4)を用いて算出することができる。また、これらの式において示されるiは、画素のインデックス値を示している。
Figure 2021069004
そして、平面ax+by+c=zに垂直なベクトルN=(Nx,Ny,Nz)は、求められたa、bを用いて、下記の(式5)より算出することができる。
Figure 2021069004
このようにして、法線生成部303は、対象画素における法線ベクトルを算出する。法線生成部303は、同様の処理を画像データにおける各々の画素に対して実行して法線ベクトルを算出することで、法線画像データを生成する。すなわち、法線画像データは、画素(i,j)に法線ベクトル(Nx(i,j),Ny(i,j),Nz(i,j))が格納された画像データとして示される。以上の処理により、法線生成部303は法線画像データを生成する。
<照明パラメータ補正処理>
ここでは、図4に示したステップS405において照明パラメータ補正部306が行う照明パラメータ補正処理について説明する。図9は、第1の実施形態における照明パラメータ補正処理の例を示すフローチャートである。本実施形態における照明パラメータ補正処理は、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値の変化量に基づいて、照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。
ステップS901において、照明パラメータ補正部306は、光源色を補正するか否かの判定を行う。照明パラメータ補正部306は、照明パラメータ設定画面のチェックボックス705の状態に基づいて判定を行う。チェックボックス705がチェックされており、光源色を補正すると判定した場合(YES)、照明パラメータ補正部306は、光源色パラメータを補正するためにステップS902へ進む。一方、チェックボックス705がチェックされておらず、光源色を補正しないと判定した場合(NO)、照明パラメータ補正部306は、光源色パラメータを補正せずに照明パラメータ補正処理を終了する。
ステップS902において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値が変更されたか否かの判定を行う。照明パラメータ補正部306は、ホワイトバランス値が変更されたと判定した場合(YES)にはステップS903へ進み、ホワイトバランス値が変更されていないと判定した場合(NO)には光源色パラメータを補正せずに照明パラメータ補正処理を終了する。
ステップS903において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値の変化量に基づいて、照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。本実施形態では、照明パラメータ補正部306は、下記の(式6)に従って光源色パラメータLを補正するものとする。
Figure 2021069004
ここで、Lr、Lg、LbはR、G、Bそれぞれの補正前の光源色パラメータを表し、Lr’、Lg’、Lb’はR、G、Bそれぞれの補正後の光源色パラメータを表す。また、WBr、WBg、WBbはR、G、Bそれぞれの変更前のホワイトバランス値を表し、WBr’、WBg’、WBb’はR、G、Bそれぞれの変更後のホワイトバランス値を表す。以上の処理に従い光源色パラメータを補正することにより、ホワイトバランスの変更に合わせて光沢成分の色調を補正することができる。
ステップS904において、照明パラメータ補正部306は、光源色パラメータを更新する。照明パラメータ補正部306は、まず、光源色パラメータLを補正後の光源色パラメータL’に更新する。そして、補正後の光源色パラメータL’に基づいて、照明パラメータ設定画面の光沢色入力領域702〜704に表示する値や光源色表示領域701に表示する色を更新する。以上の処理により、照明パラメータ補正部306は照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。
<光沢成分生成処理>
ここでは、図4に示したステップS406において光学成分生成部307が行う光沢成分生成処理につて説明する。本実施形態における光沢成分生成処理は、距離画像データ及び法線画像データに基づき、ユーザ操作によって設定された照明パラメータに応じてカラー画像データに対して仮想照明として仮想光源を加えることにより光沢成分画像データを生成する。仮想照明による光沢の強度は、既存の鏡面反射を表すBlinn−PhongモデルやTorrance-Sparrowモデル等に従って算出することができる。本実施形態では、光学成分生成部307は、まず照明パラメータに含まれる仮想照明の位置、強度αに基づき、下記の(式7)に従って光沢強度画像データSを生成する。
Figure 2021069004
ここで、βは鏡面反射率であり、cは光沢の広がりを示すパラメータである。パラメータcに関して、その値が大きいほど鋭い光沢となり、その値が小さいほど柔らかな光沢となる。Hはハーフベクトルであり、図10に示すように画素(i,j)の位置Pから仮想光源(仮想照明)1001に向かう単位ベクトルVと、位置Pから撮像装置101に対応する位置Cに向かう単位ベクトルEとの平均ベクトルを大きさ1に正規化したものである。次に、光学成分生成部307は、光沢強度画像データSと光源色パラメータL’とに基づいて、下記の(式8)に従って光沢成分画像データS’を生成する。
Figure 2021069004
ここで、Sr’、Sg’、Sb’は光沢成分画像データS’の画素値であり、それぞれR、G、B成分の値を示す。以上の処理により、光学成分生成部307はカラー画像データ中の被写体に応じた光沢成分画像データを生成する。
なお、本実施形態では、距離画像データと法線画像データと照明パラメータとに基づいて光沢成分画像データを生成しているが、光沢成分画像データの生成方法はこれに限らない。例えば、あらかじめPC/メディア213などに記録しておいた光沢強度画像データを取得し、これに基づいて光沢成分画像データを生成してもかまわない。あるいは、ユーザ操作に基づくペイント作業により光沢強度画像データを生成し、これに基づいて光沢成分画像データを生成してもかまわない。
また、本実施形態では、図9に示したステップS901において、チェックボックス705の状態に応じて光源色を補正するか否かの判定を行っていたが、判定方法はこれに限らない。例えば、被写体に光沢が付与されているか否かを判定し、光沢が付与されている場合のみ補正処理を行ってもかまわない。
<ホワイトバランス処理の順序を変えた場合の処理手順>
前述した説明では、ホワイトバランス処理後のカラー画像データに対して光沢成分画像データを加えるようにしているが、処理の順序はこれに限らない。ホワイトバランス処理前のカラー画像データに対して光沢成分画像データを加え、その後、ホワイトバランス処理を施してもかまわない。以下、この場合の処理手順について図4に示したフローチャートに従い、前述した画像処理部208の動作との差分を説明する。具体的には、図4に示したステップS404〜S407の処理が異なる。
ステップS401〜S403の処理は、前述した説明と同様である。
ステップS404において、現像処理部302は、RAW画像データに対してノイズリダクション処理やデモザイク処理を施し各画素にRGB値が画素値として格納されたカラー画像データIを生成する。なお、ホワイトバランス処理は、このステップS404の処理では行わず、以降のステップS407において行う。
ステップS405において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータに基づいて光源色パラメータを補正する。ここでは、図9に示したフローチャートに従って処理を行うが、ステップS903、S904での処理が異なる。ステップS903では、照明パラメータ補正部306は、下記の(式9)に従って光源色パラメータLを補正する。
Figure 2021069004
r”、Lg”、Lb”はR、G、Bそれぞれの補正後の光源色パラメータである。Lr”、Lg”、Lb”は続くステップS904での処理では使用せず、ステップS406での処理において使用する。ステップS904では、照明パラメータ補正部306は、照明パラメータを更新する。まずは、光源色パラメータLを前述した(式6)に従い補正する。次に、光源色パラメータLを補正後の光源色パラメータL’に更新し、補正後の光源色パラメータL’に基づいて、照明パラメータ設定画面の光沢色入力領域702〜704に表示する値や光源色表示領域701に表示する色を更新する。
次に、ステップS406において、光沢成分生成部307は、照明パラメータ補正部306により補正された照明パラメータに基づいて、距離画像データと法線画像データとから光沢成分画像データを生成する。光沢成分生成部307は、まず、前述した(式7)に従って光沢強度画像データSを生成する。次に、光沢成分生成部307は、光沢強度画像データSと光源色パラメータL”とに基づいて、下記の(式10)に従って光沢成分画像データS”を生成する。
Figure 2021069004
ここで、Sr”、Sg”、Sb”は光沢成分画像データS”の画素値であり、それぞれR、G、B成分の値を示す。以上の処理により、光沢成分生成部307はカラー画像データ中の被写体に応じた光沢成分画像データを生成する。
続いて、ステップS407において、光沢成分付与部308は、カラー画像データと光沢成分画像データとを合成することによって、光沢感を補正した補正画像データを生成する。この際、ホワイトバランス処理も合わせて行う。ここでは、光沢成分付与部308は、(式11)に従い補正画像データJを生成する。
Figure 2021069004
以上の処理により、処理手順を変えても同等の効果を得ることができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、撮影画像に対するホワイトバランスの変更に応じて付与された光沢成分の色を補正することで、撮影画像の色調が変更された場合でも違和感なく撮影画像における被写体の立体感を補正することができる。
(第2の実施形態)
前述した第1の実施形態では、画像処理部208は、ホワイトバランス値の変更量のみに基づいて照明パラメータ(光源色パラメータ)を補正する。以下に説明する第2の実施形態では、画像処理部208は、ホワイトバランス値とカラー画像データの高輝度領域の色とに基づいて照明パラメータ(光源色パラメータ)を補正する。前述した第1の実施形態では、光沢成分の色が光源色と等しくなる被写体が主な対象となるが、被写体の反射特性によって光沢成分の色が光源色とは異なる場合もある。第2の実施形態では、撮影画像中に反射特性の異なる被写体が存在する場合においても違和感なく撮影画像における被写体の立体感を補正することが可能となる。
第2の実施形態における画像処理装置(画像処理部208)、及びそれを有する撮像装置の構成等は、第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。以下では、第2の実施形態における画像処理部203の動作について説明する。
<第2実施形態における画像処理部の動作>
図11は、第2の実施形態における画像処理部208の処理例を示すフローチャートである。図11には、ライティング補正処理の例を示している。
ステップS1101〜S1104の処理は、第1の実施形態において図4に示したステップS401〜S404の処理と同様である。
ステップS1101において、法線生成部303は、RAM203から取得した距離画像データに基づきカラー画像データに対応する法線画像データを生成する。
ステップS1102において、現像パラメータ設定部301は、RAM203から取得したRAW画像データに含まれる撮影情報と制御部205から取得したユーザ操作に応じた情報とに基づいて現像パラメータを設定する。
ステップS1103において、照明パラメータ設定部304は、制御部205から取得したユーザ操作に応じた情報に基づいて照明パラメータ設定する。
ステップS404において、現像処理部302は、現像パラメータ設定部301により設定された現像パラメータに基づいて、RAM203から取得したRAW画像データに現像処理を施してカラー画像データを生成する。
ステップS1105において、高輝度領域抽出部305は、現像処理部302から取得したカラー画像データ内の輝度値の高い画素を高輝度領域として抽出する。高輝度領域抽出部305は、まず、カラー画像データの各画素のRGB値に基づいて各画素の輝度値Yを算出する。そして、高輝度領域抽出部305は、しきい値Ythを利用して各画素について二値化処理を施し、輝度値Yがしきい値Yth以上となる画素の集合を高輝度領域として抽出する。しきい値Ythは、カラー画像データの輝度値Yのヒストグラムに基づいて設定する。例えば、カラー画像データ全体において、上位n%に対応する輝度値をしきい値Ythとする。なお、高輝度領域の抽出方法は、これに限るものではない。例えば、しきい値Ythをユーザ操作に基づいて決定してもかまわない。また、しきい値Ythに基づいて抽出した高輝度領域に対して、ユーザ操作に基づき領域を追加あるいは削除する補正処理を加えてもかまわない。
ステップS1106において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータ設定部301により設定された現像パラメータと高輝度領域抽出部305により抽出されたカラー画像データの高輝度領域とに基づいて、光源色パラメータを補正する。光源色パラメータの補正処理の詳細については後述する。
ステップS1107において、光沢成分生成部307は、照明パラメータ補正部306により補正された照明パラメータに基づいて、距離画像データと法線画像データとから光沢成分画像データを生成する。光沢成分生成部307は、まず、前述した(式7)に従って光沢強度画像データSを生成する。次に、光沢成分生成部307は、光沢強度画像データSとステップS1106において補正された光源色パラメータM’とに基づいて、下記の(式12)に従って光沢成分画像データS’を生成する。
Figure 2021069004
ここで、Mr’、Mg’、Mb’は高輝度領域の色情報に基づくR、G、Bそれぞれの補正後の光源色パラメータを表す。以上の処理により、光沢成分生成部307はカラー画像データ中の被写体に応じた光沢成分画像データを生成する。
ステップS1108〜S1111の処理は、第1の実施形態において図4に示したステップS407〜S410の処理と同様である。
ステップS1108において、光沢成分付与部308は、現像処理部302から取得したカラー画像データと光沢成分生成部307により生成された光沢成分画像データとを合成することによって、光沢感を補正した補正画像データを生成する。
ステップS1109において、画像処理部208は、ステップS1108において生成した補正画像データを表示部106に出力することで補正画像データを表示する。
ステップS1110において、画像処理部208は、制御部206から取得したユーザ操作に応じた情報に基づいて、ライティング補正処理を終了するか否かを判定する。ライティング補正処理を終了すると判定した場合(YES)にはステップS1111へ進み、ライティング補正処理を終了しないと判定した場合(NO)にはステップS1102へ進む。
ステップS1111において、画像処理部208は、ステップS1108において生成した補正画像データをPC/メディア213に出力して記録し、示すライティング補正処理を終了する。なお、画像処理部208は、カラー画像データ、距離画像データ、法線画像データ、光沢成分画像データなどを補正画像データと関連づけてPC/メディア213に出力し記録するようにしてもかまわない。なお、図11に示す処理順序は一例であり、これに限定されるものではなく、処理に必要なパラメータや画像等が処理を行う前に得られていればよい。
<第2実施形態における照明パラメータ補正処理>
ここでは、図11に示したステップS1106において照明パラメータ補正部306が行う照明パラメータ補正処理について説明する。本実施形態における照明パラメータ補正処理は、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値の変化量と、カラー画像データにおける高輝度領域の色情報とに基づいて、照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。図12は、第2の実施形態における照明パラメータ補正処理の例を示すフローチャートである。
ステップS1201において、照明パラメータ補正部306は、第1の実施形態と同様にして光源色を補正するか否かの判定を行う。光源色を補正すると判定した場合(YES)には、照明パラメータ補正部306はステップS1102へ進み、光源色を補正しないと判定した場合(NO)には、照明パラメータ補正部306は、光源色パラメータを補正せずに照明パラメータ補正処理を終了する。
ステップS1202において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値が変更されたか否かの判定を行う。照明パラメータ補正部306は、ホワイトバランス値が変更されたと判定した場合(YES)にはステップS1103へ進み、ホワイトバランス値が変更されていないと判定した場合(NO)には光源色パラメータを補正せずに照明パラメータ補正処理を終了する。
ステップS1203において、照明パラメータ補正部306は、カラー画像データにおける高輝度領域の色情報を取得する。照明パラメータ補正部306は、カラー画像データから高輝度領域の画素値を抽出し、抽出した高輝度領域の画素値を平均することにより高輝度領域の色情報H’とする。
ステップS1204において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータに含まれるホワイトバランス値の変化量とカラー画像データにおける高輝度領域の色情報とに基づいて、照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。本実施形態では、照明パラメータ補正部306は、まず、前述した(式6)に従いホワイトバランス値の変化量に基づく補正を行って補正後の光源色パラメータL’を取得する。次に、照明パラメータ補正部306は、下記の(式13)に従い高輝度領域の色情報も用いた光源色パラメータの補正を行う。
Figure 2021069004
ここで、Hr’、Hg’、Hb’はR、G、Bそれぞれの高輝度領域の色情報を表す。また、wは高輝度領域の色情報に対する重みであり0から1までの範囲の値をとる。重みwが大きな値になるほど高輝度領域の色情報を優先して利用することとなり、付与する光沢の色が高輝度領域の色に近づく。本実施形態では、重みwはユーザ操作に基づきカラー画像中の領域毎に異なる値が設定されているものとする。
ステップS1105において、照明パラメータ補正部306は、光源色パラメータを更新する。照明パラメータ補正部306は、まず、補正前の光源色パラメータLを、ホワイトバランス値の変化量とカラー画像データにおける高輝度領域の色情報に基づき補正した
補正後の光源色パラメータM’に更新する。そして、補正後の光源色パラメータM’に基づいて、照明パラメータ設定画面の光沢色入力領域702〜704に表示する値や光源色表示領域701に表示する色を更新する。以上の処理により、照明パラメータ補正部306は照明パラメータに含まれる光源色パラメータを補正する。
なお、本実施形態では、高輝度領域の色情報に対する重みwをユーザ操作に基づいて設定しているが、重みwの設定方法はこれに限らない。カラー画像中に対して物体検出処理や物体認識処理を施し、その結果に基づいて重みwを設定してもかまわない。例えば、肌として認識された領域については重みwを小さな値に設定し、金属として認識された領域については重みwを大きな値に設定する。これにより、肌における光沢と、金属光沢をそれぞれ違和感なく補正することができる。
また、本実施形態では、ステップS1203において高輝度領域の色情報を取得しているが、この際、高輝度領域のうち重みwが大きな領域のみから色情報を取得してもかまわない。これにより、光沢成分の色が光源色と異なる領域のみから、高輝度領域の色情報を取得して補正を行うことができる。
<第2の実施形態における、ホワイトバランス処理の順序を変えた場合の処理手順>
前述した説明では、ホワイトバランス処理後のカラー画像データに対して光沢成分画像データを加えるようにしているが、処理の順序はこれに限らない。ホワイトバランス処理前のカラー画像データに対して光沢成分画像データを加え、その後、ホワイトバランス処理を施してもかまわない。以下、この場合の処理手順について図11に示したフローチャートに従い、前述した画像処理部208の動作との差分を説明する。具体的には、図11に示したステップS1104及びステップS1106〜S1108の処理が異なる。
ステップS1101〜S1103の処理は、前述した説明と同様である。
ステップS1104において、現像処理部302は、RAW画像データに対してノイズリダクション処理やデモザイク処理を施し各画素にRGB値が画素値として格納されたカラー画像データIを生成する。
ステップS1105の処理は、前述した説明と同様である。
ステップS1106において、照明パラメータ補正部306は、現像パラメータとカラー画像データにおける高輝度領域の色情報とに基づいて光源色パラメータを補正する。ここでは、図12に示したフローチャートに従って処理を行うが、ステップS1204、S1205での処理が異なる。ステップS1204では、照明パラメータ補正部306は、まず、前述した(式9)に従ってホワイトバランス値に基づく補正を行い光源色パラメータL”を取得する。次に、照明パラメータ補正部306は、下記の(式14)に従い高輝度領域の色情報に基づく補正を行う。
Figure 2021069004
ここで、Mr、Mg、Mbは補正後のR、G、Bそれぞれの光源色パラメータである。この光源色パラメータMr、Mg、Mbは、続くステップS1205の処理では使用せず、ステップS1107の処理で使用する。ステップS1205では、照明パラメータ補正部306は、照明パラメータを更新する。まずは、前述した(式6)に従いホワイトバランス値の変化量に基づく補正を行い補正後の光源色パラメータL’を取得する。そして、光源色パラメータLを補正後の光源色パラメータL’に更新し、補正後の光源色パラメータL’に基づいて、照明パラメータ設定画面の光沢色入力領域702〜704に表示する値や光源色表示領域701に表示する色を更新する。
次に、ステップS1107において、光沢成分生成部307は、照明パラメータ補正部306により補正された照明パラメータに基づいて、距離画像データと法線画像データとから光沢成分画像データを生成する。光沢成分生成部307は、まず、前述した(式7)に従って光沢強度画像データSを生成する。次に、光沢成分生成部307は、光沢強度画像データSと光源色パラメータMに基づいて、下記の(式15)に従って光沢成分画像データS”を生成する。
Figure 2021069004
続いて、ステップS1108において、光沢成分付与部308は、カラー画像データと光沢成分画像データとを合成することによって、光沢感を補正した補正画像データを生成する。この際、ホワイトバランス処理も合わせて行う。ここでは、光沢成分付与部308は、前述した式(11)に従い補正画像データJを生成する。以上の処理により、処理手順を変えても同等の効果を得ることができる。
以上のように、第2の実施形態によれば、撮影画像に対するホワイトバランス値の変更量と高輝度領域の色情報とに基づいて付与された光沢成分の色を補正する。これにより、撮影画像の色調が変更され、撮影画像中に反射特性の異なる被写体が存在する場合においても違和感なく撮影画像における被写体の立体感を補正することができる。
(本発明の他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101:撮像装置 208:画像処理部 301:現像パラメータ設定部 302:現像処理部 303:法線生成部 304:照明パラメータ設定部 305:高輝度領域抽出部 306:照明パラメータ補正部 307:光沢成分生成部 308:光沢成分付与部

Claims (9)

  1. 撮影画像と仮想光源による光沢成分画像とを合成して補正画像を生成する画像処理装置であって、
    前記仮想光源の光源色を設定する設定手段と、
    前記撮影画像の色調に基づいて、設定された前記仮想光源の光源色を補正する第1の補正手段と、
    補正された前記仮想光源の光源色での前記撮影画像の被写体に対応する前記光沢成分画像を生成する生成手段と、
    前記撮影画像と生成された前記光沢成分画像を合成して前記補正画像を生成する合成手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の補正手段は、前記撮影画像の色調が変更された場合に、前記色調の変更量に基づいて、設定された前記仮想光源の光源色を補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 設定された前記色調に応じて前記撮影画像を補正する第2の補正手段を有し、
    前記合成手段は、補正された前記撮影画像と生成された前記光沢成分画像とを合成することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記撮影画像から輝度が所定のしきい値より高い高輝度領域を抽出する抽出手段を有し、
    前記第1の補正手段は、前記撮影画像の色調及び前記高輝度領域の色情報に基づいて、設定された前記仮想光源の光源色を補正することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記仮想光源の光源色を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記撮影画像に対応する距離画像、前記距離画像から生成される法線画像、及び補正された前記仮想光源の光源色の情報を含む前記仮想光源に係る情報に基づいて、前記光沢成分画像を生成することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の補正手段による前記仮想光源の光源色の補正を行うか否かを切り換え可能であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 撮影画像と仮想光源による光沢成分画像とを合成して補正画像を生成する画像処理方法であって、
    前記仮想光源の光源色を設定する設定工程と、
    前記撮影画像の色調に基づいて、設定された前記仮想光源の光源色を補正する第1の補正工程と、
    補正された前記仮想光源の光源色での前記撮影画像の被写体に対応する前記光沢成分画像を生成する生成工程と、
    前記撮影画像と生成された前記光沢成分画像を合成して前記補正画像を生成する合成工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 撮影画像と仮想光源による光沢成分画像とを合成して補正画像を生成する画像処理装置のコンピュータに、
    前記仮想光源の光源色を設定する設定ステップと、
    前記撮影画像の色調に基づいて、設定された前記仮想光源の光源色を補正する第1の補正ステップと、
    補正された前記仮想光源の光源色での前記撮影画像の被写体に対応する前記光沢成分画像を生成する生成ステップと、
    前記撮影画像と生成された前記光沢成分画像を合成して前記補正画像を生成する合成ステップとを実行させるためのプログラム。
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