JP2021068087A - 画像処理装置、コンピュータプログラム、および画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】同一の被写体に対して設定される複数の関心領域に基づく画像処理の正確性を高める。【解決手段】撮像された画像I内に、第一関心領域R1と第二関心領域R2が設定される。第一関心領域R1内に写り込んでいる被写体30が第二関心領域R2内に写り込んでいる被写体30に包含されるかが判別される。【選択図】図3
Description
本発明は、画像処理装置、および当該画像処理装置の処理部により実行されるコンピュータプログラムに関連する。本発明は、当該画像処理装置を用いた画像処理システムにも関連する。
例えば特許文献1に開示されているように、撮像装置により取得された画像に写り込んだ被写体に関心領域を設定し、当該関心領域内の画像に基づいて所定の判別処理を行なう技術が知られている。
本発明の目的は、同一の被写体に対して設定される複数の関心領域に基づく画像処理の正確性を高めることである。
上記の目的を達成するための一態様は、画像処理装置であって、
撮像された画像に対応する画像データを受け付ける受付部と、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定し、当該第一領域内に写り込んでいる被写体が当該第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なう処理部と、
を備えている。
撮像された画像に対応する画像データを受け付ける受付部と、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定し、当該第一領域内に写り込んでいる被写体が当該第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なう処理部と、
を備えている。
上記の目的を達成するための一態様は、画像処理装置の処理部により実行されるコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記画像処理装置に、
撮像された画像に対応する画像データを受け付けさせ、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定させ、
前記第一領域内に写り込んでいる被写体が前記第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なわせる。
実行されることにより、前記画像処理装置に、
撮像された画像に対応する画像データを受け付けさせ、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定させ、
前記第一領域内に写り込んでいる被写体が前記第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なわせる。
上記の目的を達成するための一態様は、画像処理システムであって、
撮像された画像に対応する画像データを出力する撮像装置と、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定し、当該第一領域内に写り込んでいる被写体が当該第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なう画像処理装置と、
を備えている。
撮像された画像に対応する画像データを出力する撮像装置と、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定し、当該第一領域内に写り込んでいる被写体が当該第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なう画像処理装置と、
を備えている。
上記の構成によれば、第一領域と第二領域が同一の被写体に対して設定されているかが判別される。これにより、特に画像内に複数の被写体が写り込んでいる場合において、各被写体について設定される複数の関心領域が同一の被写体に対して正しく設定されているかを判別できる。したがって、同一の被写体に対して設定される複数の関心領域に基づく画像処理の正確性を高めることができる。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。図1は、一実施形態に係る画像処理システム10の機能構成を例示している。画像処理システム10は、撮像装置11と画像処理装置12を含んでいる。
撮像装置11は、予め定められた撮像領域の画像を取得する装置である。撮像装置11としては、カメラやイメージセンサが例示されうる。撮像装置11は、取得した画像に対応する画像データDIを出力するように構成されている。画像データDIは、アナログデータでもよいし、デジタルデータでもよい。
画像処理装置12は、受付部121、処理部122、及び出力部123を備えている。
受付部121は、画像データDIを受け付けるインターフェースとして構成されている。画像データDIがアナログデータである場合、受付部121は、A/Dコンバータを含む適宜の変換回路を含みうる。
処理部122は、デジタルデータの形態である画像データDIを処理の対象とする。処理部122によって行なわれる処理の詳細については後述する。処理部122は、当該処理の結果に基づいて、出力部123からの制御データDCの出力を許容する。制御データDCは、各種の被制御装置の動作を制御するデータである。制御データDCは、デジタルデータでもよいし、アナログデータでもよい。制御データDCがアナログデータである場合、出力部123は、D/Aコンバータを含む適宜の変換回路を含みうる。
画像処理システム10は、例えば図2に示されるように、車両20に搭載されうる。この場合、上記の制御データDCにより動作を制御される被制御装置の例としては、車両20におけるドアの開閉装置、ドアの施錠装置、空調装置、照明装置、音響映像設備などが挙げられる。
撮像装置11は、所望の撮像領域に応じて車両20における適宜の位置に配置される。画像処理装置12は、車両20内の適宜の位置に配置される。本例においては、撮像装置11は、車両20の右側部に配置されており、車両20の右側方に撮像領域Aを規定している。換言すると、撮像装置11は、撮像領域Aの画像を取得している。
撮像領域A内には様々な被写体30が進入しうる。撮像領域Aに被写体30が進入すると、撮像装置11により取得される画像に被写体30が写り込む。画像に写り込んだ被写体30は、画像データDIに反映される。
本明細書において用いられる「被写体」という語は、画像処理装置12に行なわれる各種の画像処理の対象となりうる物体を意味する。
図3は、画像処理装置12の受付部121が受け付けた画像データDIに対応する画像Iの一例を示している。本例においては、被写体30としての複数の人物が、画像Iに写り込んでいる。
処理部122は、画像データDIに対応する画像I内に第一関心領域R1を設定するように構成されている。第一関心領域R1は、被写体30としての人物の顔が写り込んだ画像Iの一部を囲む領域である。本例においては、第一関心領域R1の形状は、矩形である。画像I内において人物の顔が写り込んだ領域は、周知の顔画像認識技術を用いて適宜に特定できるので、詳細な説明は省略する。
第一関心領域R1は、被写体30に対する少なくとも一つの画像処理に関連付けられる。そのような画像処理の例としては、顔認証処理、顔向き検出処理などが挙げられる。
処理部122は、画像データDIに対応する画像I内に第二関心領域R2を設定するように構成されている。第二関心領域R2は、被写体30としての人物の身体が写り込んだ画像Iの一部を囲む領域である。本例においては、第二関心領域R2の形状は、矩形である。画像I内において人物の身体が写り込んだ領域は、周知の人画像認識技術を用いて適宜に特定できるので、詳細な説明は省略する。
第二関心領域R2は、被写体30に対する少なくとも一つの画像処理に関連付けられる。そのような画像処理の例としては、被写体30としての人物の骨格、移動、ジェスチャなどを認識する処理が挙げられる。
処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んでいる被写体が第二関心領域R2内に写り込んでいる被写体に包含されるかを判別するように構成されている。すなわち、第一関心領域R1内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んでいる人物の身体の一部であるかが判別される。
図3に示される例においては、画像Iに被写体30として複数の人物31、32が写り込んでいる。したがって、人物31の顔が写り込んでいる領域を特定する第一関心領域R11と、人物31の身体が写り込んでいる領域を特定する第二関心領域R21が設定されている。同様に、人物32の顔が写り込んでいる領域を特定する第一関心領域R12と、人物32の身体が写り込んでいる領域を特定する第二関心領域R22が設定されている。
よって、処理部122は、第一関心領域R11内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R21内に写り込んでいる人物の身体に包含されるかを判別する。同様に、処理部122は、第一関心領域R12内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R22内に写り込んでいる人物の身体に包含されるかを判別する。
すなわち、第一関心領域R1と第二関心領域R2が、同一の被写体に対して設定されているかが判別される。これにより、特に画像I内に複数の被写体が写り込んでいる場合において、各被写体について設定される複数の関心領域が同一の被写体に対して正しく設定されているかを判別できる。したがって、同一の被写体に対して設定される複数の関心領域に基づく画像処理の正確性を高めることができる。
具体的には、処理部122は、第一関心領域R1内の代表的な点と第二関心領域R2内の代表的な点との位置関係に基づいて、第一関心領域R1内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んでいる人物の身体に包含されるかを判別する。当該判別処理の詳細とその利点について、図4と図5を参照しつつ説明する。
図4は、画像処理装置12の受付部121が受け付けた画像データDIに対応する画像Iの別例を示している。本例においては、撮像装置11から見て人物32が人物31の前に立っており、人物32の身体の一部が人物31の身体の背後に隠れている。結果として、画像Iの左右方向について第一関心領域R11と第一関心領域R12同士が接近している。同様に、画像Iの左右方向について第二関心領域R21と第二関心領域R22同士が接近している。
このような場合、第一関心領域R1内に写り込んでいる被写体が第二関心領域R2内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別に係る難易度が上がる。例えば、人物32の顔に対応する第一関心領域R12は、人物31の身体に対応する第二関心領域R21に包含されているので、第一関心領域R12の帰属先が人物31と人物32のいずれであるのかが判然としない。このような状況下では、人物31に割り当てられた第二関心領域R21内に写り込んでいる身体が人物32のものであると判別されないようにすることが望ましい。
本実施形態においては、図5に例示されるように、ある第一関心領域R1が複数の第二関心領域R2内に位置している場合、処理部122は、各第二関心領域R2について、第一関心領域R1の中心点Cと第二関心領域R2の上端縁UEの間の距離を取得する。中心点Cは、第一代表点の一例である。中心点Cから画像Iの上下方向に延びる直線が第二関心領域R2の上端縁UEと交差する点は、第二代表点の一例である。
本例においては、人物32に割り当てられた第一関心領域R12が、人物31に割り当てられた第二関心領域21と人物32に割り当てられた第二関心領域R22の双方に包含されている。したがって、処理部122は、第一関心領域R12の中心点Cと第二関心領域R21の上端縁UE1の間の距離Y1を取得する。同様にして、処理部122は、第一関心領域R12の中心点Cと第二関心領域R22の上端縁UE2の間の距離Y2を取得する。
処理部122は、第一関心領域R1の中心点Cとの距離が最も短い上端縁UEを有している第二関心領域R2を特定し、第一関心領域R1内に写り込んでいる被写体は、当該第二関心領域R2内に写り込んでいる被写体に包含されると判断する。この判断基準は、顔について設定された第一関心領域R1は、身体について設定された第二関心領域R2の上端縁UEの近くに位置している蓋然性が高いとの推定に基づいている。
本例においては、上記のように取得された距離Y1と距離Y2が比較される。距離Y1よりも距離Y2の方が短いので、処理部122は、第一関心領域R12内に写り込んでいる人物の顔が、第二関心領域R22内に写り込んでいる人物の身体に包含されると判断する。第一関心領域R12内に写り込んでいる顔と第二関心領域R22内に写り込んでいる身体は、ともに人物32のものであるので、当該判断は事実と合致している。
なお、中心点Cに代えて、第一関心領域R1の特徴点や、第一関心領域R1内に写り込んでいる人物の顔の特徴点が、第一代表点の一例として用いられうる。第一関心領域R1の特徴点の例としては、頂点、各辺の中点などが挙げられる。人物の顔の特徴点の例としては、目、鼻、口などが挙げられる。
上記の処理に加えてあるいは代えて、処理部122は、ある第一関心領域R1が複数の第二関心領域R2内に位置している場合、各第二関心領域R2について、第一関心領域R1の中心点Cと第二関心領域R2の左右方向における中央線CLの間の距離を取得する。中心点Cから画像Iの左右方向に延びる直線が第二関心領域R2の左右方向における中央線CLと交差する点は、第二代表点の一例である。
本例においては、人物32に割り当てられた第一関心領域R12が、人物31に割り当てられた第二関心領域21と人物32に割り当てられた第二関心領域R22の双方に包含されている。したがって、処理部122は、第一関心領域R12の中心点Cと第二関心領域R21の左右方向における中央線CL1の間の距離X1を取得する。同様にして、処理部122は、第一関心領域R12の中心点Cと第二関心領域R22の左右方向における中央線CL2の間の距離X2を取得する。
処理部122は、第一関心領域R1の中心点Cとの距離が最も短い中央線CLを有している第二関心領域R2を特定し、第一関心領域R1内に写り込んでいる被写体は、当該第二関心領域R2内に写り込んでいる被写体に包含されると判断する。この判断基準は、顔について設定された第一関心領域R1は、身体について設定された第二関心領域R2の左右方向における中央線CLの近くに位置している蓋然性が高いとの推定に基づいている。
本例においては、上記のように取得された距離X1と距離X2が比較される。距離X1よりも距離X2の方が短いので、処理部122は、第一関心領域R12内に写り込んでいる人物の顔が、第二関心領域R22内に写り込んでいる人物の身体に包含されると判断する。第一関心領域R12内に写り込んでいる顔と第二関心領域R22内に写り込んでいる身体は、ともに人物32のものであるので、当該判断は事実と合致している。
上記のような構成によれば、第一関心領域R1内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んでいる人物の身体に包含されるかの判別を、比較的簡易な処理で遂行できる。したがって、処理部122の処理負荷の増大を抑制しつつ、同一の被写体に対して設定される複数の関心領域に基づく画像処理の正確性を高めることができる。
なお、中央線CLとの交点に代えて、第二関心領域R2内に写り込んでいる人物の骨格の特徴点が、第二代表点の一例として用いられうる。人物の骨格の特徴点の例としては、首、胸骨、仙骨、肩、腰などが挙げられる。
上記のような機能を有する処理部122は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPU、MPU、GPUが例示されうる。汎用メモリとしては、ROMやRAMが例示されうる。この場合、ROMには、上述した処理を実行するコンピュータプログラムが記憶されうる。ROMは、コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体の一例である。プロセッサは、ROM上に記憶されたプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上述した処理を実行する。上記のコンピュータプログラムは、汎用メモリにプリインストールされてもよいし、通信ネットワークを介して外部サーバからダウンロードされて汎用メモリにインストールされてもよい。この場合、外部サーバは、コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体の一例である。
処理部122は、マイクロコントローラ、ASIC、FPGAなどの上記のコンピュータプログラムを実行可能な専用集積回路によって実現されてもよい。この場合、当該専用集積回路に含まれる記憶素子に上記のコンピュータプログラムがプリインストールされる。当該記憶素子は、コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体の一例である。各プロセッサは、汎用マイクロプロセッサと専用集積回路の組合せによっても実現されうる。
なお、第一関心領域R1を設定する処理と第二関心領域R2を設定する処理は、同一のプロセッサにより実行されてもよいし、異なる複数のプロセッサにより実行されてもよい。設定された第一関心領域R1と第二関心領域R2に基づく判別処理は、各関心領域を設定したプロセッサのいずれかによって実行されてもよいし、別のプロセッサにより実行されてもよい。すなわち、処理部122は、複数のプロセッサを含みうる。
図6は、第一関心領域R1内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んでいる人物の身体に包含されるかを判別可能な処理の別例を示している。
処理部122は、受付部121が受け付けた画像データDIに対応する画像I内に第一関心領域R1を設定する(STEP11)。前述の通り、第一関心領域R1は、被写体30としての人物の顔が写り込んだ領域である。続いて、処理部122は、設定された第一関心領域R1の画像I内における位置を特定する(STEP12)。
他方、処理部122は、同画像I内に第二関心領域R2を設定する(STEP13)。前述の通り、第二関心領域R2は、被写体30としての人物の身体が写り込んだ領域である。第二関心領域R2の設定は、第一関心領域R1を設定したプロセッサによって順次行なわれてもよいし、第一関心領域R1を設定するプロセッサとは別のプロセッサによって併行して行なわれてもよい。
続いて、処理部122は、第二関心領域R2内に写り込んだ人物の顔の位置を特定する(STEP14)。顔の位置の特定は、適宜の顔認識技術を利用して行なわれうる。
続いて、処理部122は、STEP12で特定された第一関心領域R1の位置が、STEP14で特定された第二関心領域R2内に写り込んだ人物の顔の位置と一致するかを判断する(STEP15)。
両位置が一致する、あるいは両位置の差異が閾値未満であると判断されると(STEP15においてYES)、処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んだ人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んだ人物の身体に包含されると判断し(STEP16)、処理を終了する。この判断基準は、第一関心領域R1内に写り込んだ顔を有する人物が第二関心領域R2内に写り込んだ身体を有する人物と同じであれば、第二関心領域R2内に写り込んだ顔の位置は、第一関心領域R1の位置と一致するはずであるとの仮定に基づいている。
両位置が実質的に一致しないと判断されると(STEP15においてNO)、処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んだ人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んだ人物の身体に包含されないと判断し(STEP17)、処理を終了する。すなわち、第一関心領域R1内に写り込んだ顔の持ち主は、第二関心領域R2内に写り込んだ身体の持ち主と別人であると判断される。
図7もまた、第一関心領域R1内に写り込んでいる人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んでいる人物の身体に包含されるかを判別可能な処理の別例を示している。
処理部122は、受付部121が受け付けた画像データDIに対応する画像I内に第一関心領域R1を設定する(STEP21)。前述の通り、第一関心領域R1は、被写体30としての人物の顔が写り込んだ領域である。続いて、処理部122は、設定された第一関心領域R1の画像I内における顔画像を特定する(STEP22)。
他方、処理部122は、同画像I内に第二関心領域R2を設定する(STEP23)。前述の通り、第二関心領域R2は、被写体30としての人物の身体が写り込んだ領域である。第二関心領域R2の設定は、第一関心領域R1を設定したプロセッサによって順次行なわれてもよいし、第一関心領域R1を設定するプロセッサとは別のプロセッサによって併行して行なわれてもよい。
続いて、処理部122は、STEP22で特定された第一関心領域R1内の顔画像と同じ画像が、STEP23で設定された第二関心領域R2内に存在するかを判断する(STEP25)。当該判断は、適宜の画像マッチング技術などを利用して行なわれうる。
第一関心領域R1内の顔画像と同じ画像が第二関心領域R2に存在すると判断されると(STEP25においてYES)、処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んだ人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んだ人物の身体に包含されると判断し(STEP26)、処理を終了する。この判断基準は、第一関心領域R1内に写り込んだ顔を有する人物が第二関心領域R2内に写り込んだ身体を有する人物と同じであれば、第一関心領域R1内の画像と一致する画像が、第二関心領域R2内に存在するはずであるとの仮定に基づいている。
第一関心領域R1内の顔画像と同じ画像が第二関心領域R2に存在しないと判断されると(STEP25においてNO)、処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んだ人物の顔が第二関心領域R2内に写り込んだ人物の身体に包含されないと判断し(STEP27)、処理を終了する。すなわち、第一関心領域R1内に写り込んだ顔の持ち主は、第二関心領域R2内に写り込んだ身体の持ち主と別人であると判断される。
これまで説明した各例において、第一関心領域R1内に写り込んだ被写体30が第二関心領域R2内に写り込んだ被写体30に包含されると判断された場合、処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んだ被写体30と第二関心領域R2内に写り込んだ被写体30を関連付ける処理を行なう。例えば、処理部122は、第一関心領域R1に写り込んだ人物と第二関心領域R2に写り込んだ人物が同一であると認定し、第一関心領域R1に基づく処理と第二関心領域R2に基づく処理を連携させうる。
例えば、処理部122は、第一関心領域R1内に写り込んだ顔に基づいて認証処理を実行し、第二関心領域R2内に写り込んだ身体の動きに基づいてジェスチャ認証処理を実行しうる。処理部122は、両認証処理が成功した場合に、車両20に搭載された被制御装置を適宜に制御する制御データDCの出力部123からの出力を許容しうる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
上記の実施形態においては、第一関心領域R1は、人物の顔に関連付けられている。しかしながら、第一関心領域R1は、人物の身体における適宜の部位に関連付けられうる。
上記の実施形態においては、第一関心領域R1と第二関心領域R2は、矩形である。しかしながら、各関心領域の形状は、適宜に定められうる。その場合、第一関心領域R1内に写り込んだ被写体が第二関心領域R2内に写り込んだ被写体に包含されるかの判別を行なうために設定される第一関心領域R1の代表点の位置と第二関心領域R2の代表点の位置は、関心領域の形状に応じて適宜に選択されうる。
画像処理システム10は、車両20以外の移動体にも搭載されうる。移動体の例としては、鉄道、航空機、船舶などが挙げられる。当該移動体は、運転者を必要としなくてもよい。撮像装置11の撮像領域Aは、移動体の内部に設定されてもよい。
画像処理システム10は、車両20などの移動体に搭載されることを要しない。画像処理システム10は、住宅や施設における監視装置、施錠装置、空調装置、照明装置、音響映像設備などの動作を制御するために使用されうる。
画像処理システム10は、人物を被写体30として認識するように構成されている。しかしながら、画像処理システム10は、被写体に対して複数の関心領域が設定される適宜の用途に利用されうる。
例えば、画像処理システム10は、移動体に搭載された撮像装置11によって取得される当該移動体の周囲の画像に写り込んだ少なくとも一つの移動体について、第一関心領域R1内に写り込んだ特定の部品が、第二関心領域R2内に写り込んだ移動体に包含されるかの判別に用いられうる。特定の部品の例としては、ミラー、灯具、ナンバープレートなどが挙げられる。
あるいは、画像処理システム10は、工場における部品検査にも用いられうる。具体的には、撮像装置11によって取得された画像に含まれる複数の部品の各々について、第一関心領域R1内に写り込んだ特定の部品部位が、第二関心領域R2内に写り込んだ部品に包含されるかの判別に用いられうる。
10:画像処理システム、11:撮像装置、12:画像処理装置、121:受付部、122:処理部、30:被写体、R1:第一関心領域、R2:第二関心領域、C:第一関心領域の中心点、UE:第二関心領域の上端縁、CL:第二関心領域の左右方向における中央線
Claims (7)
- 撮像された画像に対応する画像データを受け付ける受付部と、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定し、当該第一領域内に写り込んでいる被写体が当該第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なう処理部と、
を備えている、
画像処理装置。 - 前記処理部は、前記第一領域における代表的な点である第一代表点と、前記第二領域における代表的な点である第二代表点との位置関係に基づいて、前記判別を行なう、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記処理部は、前記第一領域に写り込んでいる被写体が前記第二領域に写り込んでいる被写体に包含される場合、前記第一領域に写り込んでいる被写体と前記第二領域に写り込んでいる被写体を関連付ける、
請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記処理部は、
前記画像データに対応する画像に写り込んだ人物の顔に対応する領域を前記第一領域として設定し、
前記画像データに対応する画像に写り込んだ人物の身体に対応する領域を前記第二領域として設定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記処理部は、
前記人物の顔を認識する第一認識処理を実行し、
前記人物の骨格を認識する第二認識処理を実行し、
前記第一認識処理による認識と前記第二認識処理による認識の双方に成功すると、規定された処理を実行する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置の処理部により実行されるコンピュータプログラムであって、
実行されることにより、前記画像処理装置に、
撮像された画像に対応する画像データを受け付けさせ、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定させ、
前記第一領域内に写り込んでいる被写体が前記第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なわせる、
コンピュータプログラム。 - 撮像された画像に対応する画像データを出力する撮像装置と、
前記画像データに対応する画像内の一部の領域である第一領域と、前記画像データに対応する画像内の一部の領域であって当該第一領域と異なる第二領域とを、前記画像内に設定し、当該第一領域内に写り込んでいる被写体が当該第二領域内に写り込んでいる被写体に包含されるかの判別を行なう画像処理装置と、
を備えている、
画像処理システム。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019191805A Pending JP2021068087A (ja) | 2019-10-21 | 2019-10-21 | 画像処理装置、コンピュータプログラム、および画像処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021068087A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023188302A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 日本電気株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及び、記録媒体 |
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2019
- 2019-10-21 JP JP2019191805A patent/JP2021068087A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023188302A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 日本電気株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及び、記録媒体 |
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