JP2021066606A - 特に使用済み吸収性衛生製品のための家庭用ごみ入れ - Google Patents

Abstract

【課題】単純かつコンパクトな構造を有するとともに効果的な臭気バリアを有する、家庭ごみ、特に使用済み吸収性衛生製品用のごみ入れを提供する。【解決手段】容器１２の上縁１４に取り外し可能に取り付けられるカバー本体１６であって、底部が開口したガイド２０が形成されているカバー本体１６と、カバー本体１６のガイド２０内で垂直方向に上昇位置と下降位置との間で可動な中空要素２２と、容器１２の上縁１４に取り外し可能に取り付けられる臭気バリア装置３０であって、カバー本体１６のガイド２０と位置合わせされる貫通開口４２を有する基部３２と、基部３２に関節連結される一対のベーンであって、上昇位置と下降位置との間で可動な一対のベーンとを備え、ベーンは、ベーンを上昇位置に維持する伸縮性要素と連結され、中空要素２２は、上昇位置から下降位置に向かって動く間、ベーンを上昇位置から下降位置へと動かす。【選択図】図１

Description

本発明は、使用済み吸収性衛生製品のリサイクル回収に使用されることが特に意図される、家庭用ごみ入れに関する。

使用済みおむつの回収用に特に意図される家庭用ごみ入れは、当該技術分野の技術水準で既知である。既知の解決策において、最も一般的な要件のうちの１つは、使用済みおむつ入れに、環境への臭気の拡散を排除または低減する臭気バリアを設けることである。

使用済みおむつ入れの例は、例えば、ＷＯ２０１２／１１８６２６、ＷＯ２０１８／００９８１０、ＷＯ２０１８／００９７５７、ＥＰ−Ｂ１−３２３１７３８１、ＷＯ２０１７／１３２４７８、およびＷＯ２０１７／０４２５９１に記載されている。

既知の解決策の多くは、複雑で嵩張るものであり、複雑な臭気防止機構を有する。より単純な構造を有する他の既知の解決策は、臭気を密封する効果が薄い。

本発明は、単純かつコンパクトな構造を有するとともに効果的な臭気バリアを有する、家庭ごみ、特に使用済み吸収性衛生製品用のごみ入れを提供することを目的とする。

本発明によれば、この目的は、請求項１の主題を形成する特徴を有する家庭用ごみ入れによって達成される。本発明の好ましい実施形態が、従属請求項の主題を形成する。特許請求の範囲は、本発明に関連してここに提供される開示の不可欠な部分を形成する。

以下、単に非限定的な例として与えられる添付の図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
本発明に係る家庭用ごみ入れの分解斜視図である。 図１の矢印ＩＩで示される部分の分解斜視図である。 異なる動作位置における、図１の矢印ＩＩＩ−ＩＩＩに従った断面図である。 異なる動作位置における、図１の矢印ＩＩＩ−ＩＩＩに従った断面図である。 閉位置における臭気バリア装置を示す、図１の矢印Ｖ−Ｖに従った拡大断面図である。 開位置における臭気バリア装置を示す、図１の矢印Ｖ−Ｖに従った拡大断面図である。 臭気バリア装置のシールの構成を示す、図１のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図である。

図１を参照すると、符号１０は、例えば、おむつ、サニタリータオルなどのような使用済み吸収性衛生製品の回収用に特に意図される、家庭用ごみ入れを示す。

ごみ入れ１０は、開口した上縁１４を有する容器１２を備える。容器１２は、上縁が開口し、側壁および底壁に沿って閉鎖している、円筒バケツの形状であってよい。

ごみ入れ１０は、容器１２の上縁１４に取り外し可能に取り付けられるカバー本体１６を備える。カバー本体１６は、概してドーム状であってよい。垂直軸を有する貫通開口１８が、カバー本体１６の上面に形成されている。カバー本体１６は、ガイド２０を有し、ガイド２０は、開口１８と同軸にカバー本体１６の上面から下方に延び、開口した下縁を有する。

ごみ入れ１０は、中空要素２２を備え、中空要素２２は、カバー本体１６のガイド２０内で垂直方向に上昇位置と下降位置との間でおよびその逆に可動である。中空要素２２は、カバー本体１６のガイド２０に摺動自在に係合する。中空要素２２は、下縁２４および上縁２６を有する。下縁２４は開口しており、上縁２６は管状部材２２にヒンジ連結されたカバー２８によって閉鎖される。

図１および２を参照すると、ごみ入れ１０は、容器１２の上縁１４に取り外し可能に取り付けられた臭気バリア装置３０を備える。組み立てられた状態において、臭気バリア装置３０は、容器１２の上縁１４とカバー本体１６との間に配置される。図２により詳細に示されるように、臭気バリア装置３０は、縁３４を有する基部３２を備え、基部３２は、容器１２の上縁１４の内側表面に接触して配置される。ごみ袋３８の上縁３６は、基部３２の縁３４に取り付けることができる。基部３２は、容器１２の上縁１４に載る環状リム４０を有する。基部３２は、カバー本体１６のガイド２０と位置合わせされる貫通開口４２を有する。基部３２は、貫通開口４２から上方に突出し、カバー本体１６のガイド２０と位置合わせされる、ガイド壁４４も有してよい。

図２を参照すると、臭気バリア装置３０は、基部３２に関節連結され、開口４２の下に配置される、２つのベーン４６を備える。２つのベーン４６は、開口４２に対して両側に配置されたそれぞれのピン４８によって、互いに平行なそれぞれの軸Ａの周りで基部３２に関節連結される。２つのベーン４６は、それらのそれぞれの軸Ａの周りで、ベーン４６が基部３２の開口４２を閉鎖する上昇位置（図３）と、ベーン４６がそれぞれの関節軸Ａを始点として下方に延び、基部３２の開口４２を開放する下降位置（図４）との間で旋回する。

図３および５を特に参照すると、ベーン４６は、２つのベーン４６の上昇位置では互いに接触するそれぞれの遠位縁５０を有する。

図２、５および６を参照すると、臭気バリア装置３０は、ベーン４６を上昇位置に保持する伸縮性要素５２を備える。図面に示される実施形態では、伸縮性要素５２は、高伸縮性の閉ループエラストマ材料の２つのストリップによって形成される。

図５および６を参照すると、２つの伸縮性要素５２のそれぞれは、基部３２の一部を形成する支持体５４の周りで逆Ｕ字状に折り曲げられ、ベーン４６の側縁から突出する２つのピン５６に固定される対向端部を有する。伸縮性要素５２は、ベーン４６の固定ピン５６に上向きの弾性力を印加し、これがベーン４６を図５に示される上昇位置に維持するのに役立つ。下向きの力がベーン４６に印加されると、ベーン４６は、それらのそれぞれの関節軸Ａの周りに旋回し、図６に示される下降位置へと動く。図５に示される上昇位置から図６に示される下降位置へと動く間、ベーン４６は、伸縮性要素５２の弾性伸びを生じさせる。

ベーン４６の開く動きは、中空要素２２によって制御される。中空要素２２は、カバー本体１６に対して引き出しのようにして可動である。図３および４を参照すると、中空要素２２の開口した下縁２４は、基部３２の貫通開口４２を通って延び、ベーン４６の上面に載る。伸縮性要素５２が生じる弾性力は、ベーン４６を、ベーン４６が開口４２を閉鎖する上昇位置に保持する。伸縮性要素５２が生じる弾性力は、管状部材２２も上昇位置に保持する。

図３を参照すると、ごみ入れ１０内に製品を投入するべく、使用者は、カバー２８を上げて、中空要素２２内に形成されたチャンバに製品Ｐを入れる。製品Ｐは、上昇位置にあるベーン４６の上面に載る。次に、使用者は、カバー２８を閉じ、カバー２８に上から下への圧力を加える。この圧力によって、図４に示されるように、中空要素２２が上から下方に動く。中空要素２２の下縁２４は、ベーン４６の上面に載っている。したがって、中空要素２２が上から下方に動くことで、ベーン４６が上から下方に動き、開口４２を開放する。このようにして、製品Ｐが袋３８内に落下する。使用者がカバー２８にかけた圧力を解除すると、伸縮性要素５２はベーン４６を上昇位置に戻し、ベーン４６は管状部材２２を押し上げる。

図７を参照すると、ベーン４６には、ベーン４６の閉位置における臭気の密封を改善するようにシールを設けることができる。ベーン４６には、ベーン４６の遠位縁５０に沿って配置される第１のシール５８が設けられてよい。第１のシール５８は、ベーン４６の上昇位置において互いに押し付けられる。ベーン４６は、ベーン４６の上面に位置し、ベーン４６と基部３２の貫通開口４２の下縁との接触領域に配置される第２のシール６０を有してよい。シール６０は、基部３２の貫通開口４２の下縁６２に接触するように押し込まれる。シール５８、６０は、ベーン４６と共成形されたエラストマ材料から作製することができる。

考えられる一実施形態において、容器１２の内側表面を内張りするのに使用される袋３８は、弾性材料製とすることができる。袋３８は、例えばタイツと同様の弾力性の特性を有し、静止状態に対して大きく弾性伸びする能力を有することができる。袋３８の伸縮性の性質は、袋３８がその内部に入った製品Ｐの周りで弾力的に閉鎖するので、臭気に対するバリアをさらに改善し得る。

本発明に係るごみ入れの有利な特徴は、様々な構成部材を洗浄しやすいように迅速に分解できることである。特に、カバー本体１６および臭気バリア装置３０は、袋３８を取り外すために容器１２の上側部分から迅速に取り外すことができ、中空要素２２は関連のカバー２８とともに、洗浄しやすいようにカバー本体１６から迅速に取り外すことができる。したがって、使用済みおむつに接触する全ての構成部材は、十分な洗浄を可能にするように取り外すことができる。

当然ながら、本発明の原理を損なうことなく、構造の詳細および実施形態は、以下の特許請求の範囲が規定する本発明の範囲を逸脱せずに、説明し例示したものから幅広く変更され得る。

Claims (8)

1. 特に使用済み吸収性衛生製品のための家庭用ごみ入れであって、
   開口した上縁を有する容器と、
   前記容器の前記開口した上縁に取り外し可能に取り付けられるカバー本体であって、底部が開口したガイドが形成されているカバー本体と、
   前記カバー本体の前記ガイド内で垂直方向に上昇位置と下降位置との間で可動な中空要素であって、開口した下縁を有する中空要素と、
   前記容器の前記開口した上縁に取り外し可能に取り付けられる臭気バリア装置であって、前記カバー本体の前記ガイドと位置合わせされる貫通開口を有する基部と、前記基部に関節連結される一対のベーンであって、前記一対のベーンが前記基部の前記貫通開口を閉鎖する上昇位置と前記一対のベーンが前記基部の前記貫通開口を開放する下降位置との間で可動な一対のベーンとを備え、前記一対のベーンは、前記一対のベーンを前記上昇位置に維持する伸縮性要素と連結され、前記中空要素は、前記上昇位置から前記下降位置に向かって動く間、前記一対のベーンを前記上昇位置から前記下降位置へと動かす、臭気バリア装置と、
   を備える、ごみ入れ。
2. 前記一対のベーンは、前記基部の前記貫通開口の両側に配置されるそれぞれの水平軸の周りで前記基部に関節連結されている、請求項１に記載のごみ入れ。
3. 前記伸縮性要素のそれぞれは、前記基部の支持体上に上下逆さのＵ字状に配置されたエラストマ材料の閉ループストリップによって形成され、前記閉ループストリップは、前記一対のベーンの側縁から突出するそれぞれのピンに固定される対向端部を有する、請求項１または２に記載のごみ入れ。
4. 前記基部は側縁を有し、前記側縁には、袋の開口した上縁を取り付け可能であり、前記側縁は、前記容器の前記開口した上縁の内側表面に係合する、請求項１〜３のいずれか一項に記載のごみ入れ。
5. 前記一対のベーンは、それぞれのシールが設けられたそれぞれの遠位縁を有し、前記それぞれの遠位縁は、前記一対のベーンの前記上昇位置において互いに接触する、請求項１〜４のいずれか一項に記載のごみ入れ。
6. 前記一対のベーンは、シールが取り付けられる上面を有し、前記シールは、前記一対のベーンの前記上昇位置では前記基部の前記貫通開口の下縁に接触する、請求項１〜５のいずれか一項に記載のごみ入れ。
7. 前記容器の内側に取り付けられる弾性の袋であって、前記基部の環状リムと前記容器の前記開口した上縁との間に配置される上縁を有する弾性の袋を備える、請求項１〜６のいずれか一項に記載のごみ入れ。
8. 前記中空要素は、ヒンジ連結されたカバーによって閉鎖される上縁を有する、請求項１〜７のいずれか一項に記載のごみ入れ。

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