JP2021064489A - 二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法 - Google Patents

二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無駄なガス抜き工程を実行しないようにすること。【解決手段】判別方法は、電極体115と、電解液と、電極体115および電解液を収容するケース111とを含むセル11のケース111の内部のガスの発生の判別方法である。セル11の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケース111が変形したときの第1の変形状態の特徴は、他の原因による第2の変形状態の特徴と異なる。判別方法は、ケース111の変形状態を特定するステップ(ステップS111)と、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有するか否かを判別するステップ(ステップS112,ステップS114)と、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、ケース111の内部にガスが発生していると判断するステップ(ステップS122)とを含む。【選択図】図3

Description

この開示は、二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法に関し、特に、電極体と電解液と電極体および電解液を収容するケースとを含む二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法に関する。
従来、二次電池の初期充電の際にケースの内部に発生するガスを、大気中に放出することなく回収することが可能であり、かつ、電解液を飛散させないようにガスを回収することが可能なガス抜き方法があった(たとえば、特許文献1参照)。また、二次電池がリユースまたはリビルドされる際に、ガス抜きをする技術がある。
特開2000−353547号公報
しかし、二次電池のリユースまたはリビルドの際に、二次電池のケースに必ずしもガスが溜まっている訳ではない。このため、リユースまたはリビルドされる二次電池のすべてについてガス抜き工程を実行すると、ガスが溜まっていない二次電池については無駄な工程となってしまう。
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、この開示の目的は、無駄なガス抜き工程を実行しないようにすることが可能な二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法を提供することである。
この開示に係る判別方法は、電極体と、電解液と、電極体および電解液を収容するケースとを含む二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法である。二次電池の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケースが変形したときの第1の変形状態の特徴は、他の原因による第2の変形状態の特徴と異なる。判別方法は、ケースの変形状態を特定するステップと、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有するか否かを判別するステップと、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、ケースの内部にガスが発生していると判断するステップとを含む。
この開示によれば、ケースの変形状態を特定し、特定された変形状態が、二次電池の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケースが変形したときの第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、ケースの内部にガスが発生していると判断する。このため、ケースの変形状態を特定するだけで、ケースの内部にガスが発生しているかを判断することができるので、ガスが発生していない二次電池についてはガス抜き工程を省略することができる。その結果、無駄なガス抜き工程を実行しないようにすることが可能な二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法を提供することができる。
車載用組電池の再利用を説明するための概念図である。 組電池に含まれる各セルの構成の一例を示す図である。 この実施の形態におけるガス抜き工程の有無判定方法の流れを示すフローチャートである。 この実施の形態における変形前のセルの形状の概略を示す図である。 この実施の形態における第1の変形状態による変形後のセルの形状の概略を示す図である。 この実施の形態における第2の変形状態による変形後のセルの形状の概略を示す図である。 この実施の形態における第1の変形状態および第2の変形状態の変形を比較する図である。 この実施の形態におけるガス抜きのための構成の一例を説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下に示す実施の形態においては、二次電池の再利用の一例として、車載用電池を再利用する場合を例に説明する。しかし、本開示において、再利用の可否の判定対象とする二次電池の用途は、車載用に限定されない。さらに、本開示に係る「二次電池」は組電池の状態であってもよく、単電池(セル)の状態であってもよい。
<車載用組電池の再利用>
図1は、車載用組電池の再利用を説明するための概念図である。図1を参照して、車両1は、ハイブリッド車、電気自動車または燃料自動車である。車両1には、走行用の組電池10が搭載されている。組電池10は、たとえばリチウムイオン二次電池の組電池であって、複数のセル11(図2参照)を含む。組電池10は、ディーラ(販売店)または修理工場等において車両1から取り外されて回収される。
回収された組電池10は、まず、再利用できるか否かが判定される。再利用可能と判定された組電池は、リユースまたはリビルドされた後、他の車両2Aに搭載されたり、工場2Bにおける定置用組電池として再利用されたりする。定置用組電池の用途は特に限定されず、住宅または店舗等において使用されてもよい。一方、再利用不可と判定された組電池には、廃棄後に、その材料を再資源化するためのリサイクルが行なわれる。
なお、組電池の再利用は、リユースおよびリビルトに大別される。リユースの場合、回収された組電池は、出荷検査を経て、そのままリユース品として出荷される。リビルトの場合、たとえば、回収された組電池は、一旦単電池に分解される。分解された単電池のうちそのまま利用可能な単電池が組み合わされ、新たな組電池が製造される。新たに製造された組電池は、出荷検査を経て、リビルト品として出荷される。以下に説明する実施の形態において、組電池の再利用とは、リユースおよびリビルトを包括したものである。
<組電池の構成>
図2は、組電池10に含まれる各セル11の構成の一例を示す図である。セル11のケース111上面は蓋体112によって封止されている。蓋体112には、正極端子113および負極端子114が設けられる。正極端子113および負極端子114の各々の一方端は、蓋体112から外部に突出している。正極端子113および負極端子114の各々の他方端は、ケース111内部において、内部正極端子および内部負極端子(いずれも図示せず)にそれぞれ電気的に接続されている。
ケース111内部には電極体115が収容されている(図2ではケース111を透視して破線で示す)。電極体115は、たとえば、セパレータ118を介して積層された正極シート116と負極シート117とが筒状に捲回されることにより形成されている。
正極シート116は、集電箔と、集電箔の表面に形成された正極活物質層(正極活物質、導電材およびバインダを含む層)とを含む。同様に、負極シート117は、集電箔と、集電箔の表面に形成された負極活物質層(負極活物質、導電材およびバインダを含む層)とを含む。セパレータ118は、正極活物質層および負極活物質層の両方に接するように設けられている。電極体115(正極活物質層、負極活物質層およびセパレータ118)は、電解液により含浸されている。
正極シート116、負極シート117、セパレータ118および電解液の材料としては、従来公知の各種材料を用いることができる。一例として、正極シート116の正極活物質には、ニッケルが用いられる。正極活物質は、ニッケルに加えて、たとえばコバルト、マンガン、アルミニウム等の他の金属のうちの少なくとも1つをさらに含む。正極活物質は、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)であってもよい。負極シート117には、たとえばカーボンが用いられる。セパレータ118には、たとえばポリオレフィンが用いられる。電解液は、有機溶媒と、リチウムイオンと、添加剤とを含む。ただし、セル11の構成要素の材料は、上記の材料に限定されるものではない。
組電池10がリユースまたはリビルドされる際に、セル11のケース111のガス抜きをすることがある。しかし、組電池10のリユースまたはリビルドの際に、組電池10のセル11のケース111に必ずしもガスが溜まっている訳ではない。このため、リユースまたはリビルドされる組電池10のセル11のすべてについてガス抜き工程を実行すると、ガスが溜まっていないセル11については無駄な工程となってしまう。
そこで、この実施の形態では、判別方法は、ケース111の変形状態を特定するステップと、特定された変形状態が、セル11の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケースが変形したときの第1の変形状態の特徴を有するか否かを判別するステップと、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、ケース111の内部にガスが発生していると判断するステップとを含む。第1の変形状態の特徴は、セル11の使用により電極体115が膨張してケース111を変形させたときの変形状態のような他の原因による第2の変形状態の特徴と異なる。これにより、無駄なガス抜き工程を実行しないようにすることができる。
図3は、この実施の形態におけるガス抜き工程の有無判定方法の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、この実施の形態においてはこのフローチャートの各ステップは人により実行されるが、コンピュータによって実行されるようにしてもよい。
まず、組電池10のセル11のケース111の膨張などの変形状態が測定される(ステップS111)。たとえば、ケース111は、セル11の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケースが変形(膨張)したときの第1の変形状態、および、セル11の使用により電極体115が膨張してケース111を変形(膨張)させたときの第2の変形状態を含むいずれかの変形状態で変形する。
図4は、この実施の形態における変形前のセル11の形状の概略を示す図である。図4を参照して、この図は、セル11をX軸方向(図2参照)から見たYZ平面に平行な断面の概略を示す。この実施の形態においては、ケース111のYZ平面に平行な断面は、概略、Z軸方向に長い長方形であることとする。また、電極体115のYZ平面に平行な断面は、概略、Z軸方向に長い長円または角丸長方形であることとする。中心線L0は、セル11のケース111および電極体115のZ軸方向(図2参照)の中心線を示す。中心線L1は、セル11のケース111のY軸方向(図2参照)の中心線を示す。中心線L2は、電極体115のY軸方向(図2参照)の中心線を示す。
ケース111は、中心線L0および中心線L1を挟んで、ほぼ線対称の断面形状である。電極体115は、中心線L0および中心線L2を挟んで、ほぼ線対称の断面形状である。電極体115のY軸に垂直な面は、製造時(つまり、変形前)には、ケース111の内側のY軸に垂直な面に接している。これにより、電極体115が使用により膨張した場合にケース111のY軸に垂直な側面を押すこととなる。
ケース111の内部の電極体115の上部(Z軸正方向)に、電極体115を正極端子113および負極端子114と接続するための部品が存在するため、電極体115は、ケース111の下部(Z軸負方向)に寄せられている。このため、電極体115のY軸方向の中心線L2は、ケース111のY軸方向の中心線L1よりも下部(Z軸負方向)に位置する。
図5は、この実施の形態における第1の変形状態による変形後のセル11の形状の概略を示す図である。図7は、この実施の形態における第1の変形状態および第2の変形状態の変形を比較する図である。図5および図7を参照して、セル11の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケースが変形(膨張)したときの第1の変形状態により変形した場合、ケース111は、ガスの圧力により変形(膨張)するので、中心線L0および中心線L1を挟んで、ほぼ線対称に膨張する。このため、位置ZAが、ケース111の下面のZ軸上の位置を0とした場合のケース111のY軸方向の中心線L1のZ軸上の位置であることとすると、位置ZAで膨張量が最大値ΔYAmaxとなる。この場合は、電極体115のY軸に垂直であった面は、ケース111の内部のY軸に垂直であった面に接しなくなる。
図6は、この実施の形態における第2の変形状態による変形後のセル11の形状の概略を示す図である。図6および図7を参照して、セル11の使用により電極体115が膨張してケース111を変形(膨張)させたときの第2の変形状態により変形した場合、ケース111は、電極体115の膨張により押されて変形(膨張)する。電極体115は、中心線L0および中心線L2を挟んで、ほぼ線対称に膨張する。このため、位置ZBが、ケース111の下面のZ軸上の位置を0とした場合の電極体115のY軸方向の中心線L2のZ軸上の位置であることとすると、位置ZBで膨張量が最大値ΔYBmaxとなる。この場合は、電極体115のY軸に垂直であった面は、ケース111の内部のY軸に垂直であった面に接したままである。
なお、図7において、破線が第1の変形状態(A:ガス発生による変形状態)によるケース111の変形(膨張)を示し、実線が第2の変形状態(B:電極体115の膨張による変形状態)によるケース111の変形(膨張)を示す。
図3に戻って、次に、ケース111の膨張量ΔYが、閾値ΔYthを超えるか否かが判断される(ステップS112)。閾値ΔYthは、ケース111の内部の圧力がリビルドをする上でガス抜きが必要な最低圧力である場合のケース111の膨張量、つまり、ケース111の内部でのガスの発生量がガス抜きが必要である程、大きいと判断できる最低限のケース111の膨張量であり、ケース111ごとに予め定められる。
膨張量ΔYが閾値ΔYthを超える(ΔY>ΔYth)でない(ステップS112でNO)と判断された場合、ガス抜き工程が必要無しと決定される(ステップS113)。
膨張量ΔYが閾値ΔYthを超える(ΔY>ΔYth)である(ステップS112でYES)と判断された場合、ケース111の最大膨張位置がケース111の中心線L1の位置ZAであるか否かが判断される(ステップS114)。
最大膨張位置が位置ZAである(ステップS114でYES)と判断された場合、ガスの発生によるケース111の変形(膨張)であると判定され(ステップS121)、ガスの発生量が大きいと判断される(ステップS122)。このため、ガス抜き工程が必要有りと決定される(ステップS123)。
最大膨張位置が位置ZAでない(ステップS114でNO)と判断された場合、電極体115の膨張によるケース111の変形(膨張)であると判定され(ステップS131)、ガスの発生量が小さいと判断される(ステップS132)。このため、ガス抜き工程が必要無しと決定される(ステップS133)。
ガス抜き工程が必要無しと決定された場合、当該セル11に対して、ガス抜き工程が実行されることなく、他に必要な補修が加えられた後、組電池10にリビルドされる。一方、ガス抜き工程が必要有りと決定された場合、当該セル11に対して、ガス抜き工程が実行され、他に必要な補修が加えられた後、組電池10にリビルドされる。
図8は、この実施の形態におけるガス抜きのための構成の一例を説明するための図である。図8を参照して、たとえば、セル11には、蓋体112に、ケース111内のガス抜きのための圧力開放部12が設けられる。圧力開放部12は、セル11の蓋体112に設けられた圧力開放穴121と、Oリング122と、ボルト123とを含む。
圧力開放穴121は、セル11の外部空間と内部空間とを連通する穴であって、セル11を組合わせた組電池10の使用時においては、通常、Oリング122を介してボルト123を締結することによって塞がれている。すなわち、組電池10の使用時には、セル11は密閉されている。
セル11の使用を続けると、劣化に伴ってセル11のケース111の内部にガスが溜まり、セル11の内部空間が陽圧の状態になる。この状態で、ボルト123を緩めると、圧力開放穴121からケース111の内部のガスが外部空間に排出され、セル11の内圧が開放される。なお、ガスは、不活性雰囲気または乾燥空気の雰囲気で排出される。セル11の内圧を開放した後でボルト123を締め直せば、セル11を再び使用することができる。
なお、ケース111の内部のガス抜きは、上述の方法で実行されることに限定されず、他の方法で実行されるようにしてもよい。たとえば、セル11の蓋体112またはケース111の一部に一時的に穴をあけて、ガスを抜いた後に、その穴を何らかの補修方法で塞ぐようにしてもよい。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、組電池10は、リチウムイオン二次電池の組電池であることとした。しかし、これに限定されず、組電池10は、ガスの発生および電極体の変形によりケースが変形し得る組電池であれば、他の種類の二次電池の組電池であってもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、セル11のケース111の最大膨張位置のケース111の底面からのZ軸方向の位置が、ケース111の内部に発生したガスによるケース111の膨張の場合の第1の変形状態と、電極体115の変形によるケース111の膨張の場合の第2の変形状態とで異なる場合に、ケース111の変形状態が、いずれであるかが判別され、第1の変形状態の特徴を有すると判別された場合に、ケース111の内部にガスが発生していると判断されるようにした。
しかし、これに限定されず、第1の変形状態の特徴と第2の変形状態の特徴とが異なる場合に、ケース111の変形状態が、第1の変形状態の特徴である場合に、ケース111の内部にガスが発生していると判断する判別方法であれば、他の方法であってもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、ケース111が角形であることとした。しかし、これに限定されず、ケース111は、角形でなく、他の形状であってもよく、たとえば、円筒形であってもよい。
(4) 前述した実施の形態において、ケース111が弾性変形でなく、塑性変形している場合、ガス抜き工程後に、ケース111を元の形状に戻す工程を実行することが好ましい。
(5) 前述した実施の形態においては、人が図3で示したガス抜き工程有無判定を実行するようにした。しかし、これに限定されず、当該判定のための処理がコンピュータによって実行されるようにしてもよい。この場合、図3で示した各ステップは、コンピュータの制御部と記憶部とが協働して実行される。
(6) 前述した実施の形態においては、第1の変形状態と異なる第2の変形状態が、セル11の使用により電極体115が膨張してケース111を変形させたときの変形状態のみであることとした。しかし、これに限定されず、第2の変形状態が他の原因による変形状態を含むようにしてもよい。他の原因は、たとえば、高熱によるケース111の変形であってもよい。他の原因が複数ある場合は、第1の変形状態の特徴が他の複数の原因のそれぞれによる第2の変形状態の特徴と異なる場合に、前述の実施の形態の判別方法を適用することができる。
[まとめ]
(1) 図2で示したように、この実施の形態の判別方法は、電極体115と、電解液と、電極体115および電解液を収容するケース111とを含むセル11のケース111の内部のガスの発生の判別方法である。図5から図7で示したように、セル11の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケース111が変形したときの第1の変形状態の特徴は、他の原因による第2の変形状態の特徴と異なる。図3で示したように、判別方法は、ケース111の変形状態を特定するステップ(ステップS111)と、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有するか否かを判別するステップ(ステップS112,ステップS114)と、特定された変形状態が第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、ケース111の内部にガスが発生していると判断するステップ(ステップS122)とを含む。
これにより、ケース111の変形状態を特定し、特定された変形状態が、セル11の使用により電解液から発生したガスの圧力によりケース111が変形したときの第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、ケース111の内部にガスが発生していると判断する。このため、ケース111の変形状態を特定するだけで、ケース111の内部にガスが発生しているかを判断することができるので、ガスが発生していないセル11についてはガス抜き工程を省略することができる。その結果、無駄なガス抜き工程を実行しないようにできる。
(2) 図3および図6で示したように、第1の変形状態の原因と異なる他の原因は、セル11の使用により電極体115が膨張してケース111を変形させることである。これにより、第1の変形状態と第2の変形状態とを明確に判別することができる。
(3) 図3のステップS114で示したように、ケース111の変形状態を特定するステップにおいては、変形の最大箇所を特定する。これにより、第1の変形状態と第2の変形状態とを定量的に判別することができる。
(4) 図5から図7で示したように、ケース111は角形であり、電極体115は捲回体であり、電極体115のZ軸方向の中心線が、ケース111のZ軸方向の中心線と異なる位置であることで、膨張の最大箇所が異なる。これにより、第1の変形状態と第2の変形状態とを定量的に明確に判別することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2A 車両、2B 工場、10 組電池、11 セル、12 圧力開放部、111 ケース、112 蓋体、113 正極端子、114 負極端子、115 電極体、116 正極シート、117 負極シート、118 セパレータ、121 圧力開放穴、122 リング、123 ボルト。

Claims (1)

  1. 電極体と、電解液と、前記電極体および前記電解液を収容するケースとを含む二次電池の前記ケースの内部のガスの発生の判別方法であって、
    前記二次電池の使用により前記電解液から発生したガスの圧力により前記ケースが変形したときの第1の変形状態の特徴は、他の原因による第2の変形状態の特徴と異なり、
    前記判別方法は、
    前記ケースの変形状態を特定するステップと、
    特定された変形状態が前記第1の変形状態の特徴を有するか否かを判別するステップと、
    特定された変形状態が前記第1の変形状態の特徴を有すると判別した場合、前記ケースの内部にガスが発生していると判断するステップとを含む、二次電池のケースの内部のガスの発生の判別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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