JP2021063585A - 電動アクチュエータ - Google Patents

電動アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2021063585A
JP2021063585A JP2019190228A JP2019190228A JP2021063585A JP 2021063585 A JP2021063585 A JP 2021063585A JP 2019190228 A JP2019190228 A JP 2019190228A JP 2019190228 A JP2019190228 A JP 2019190228A JP 2021063585 A JP2021063585 A JP 2021063585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed reducer
electric motor
rotating body
bearing
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019190228A
Other languages
English (en)
Inventor
慎太朗 石川
Shintaro Ishikawa
慎太朗 石川
佐藤 光司
Koji Sato
光司 佐藤
齋藤 隆英
Takahide Saito
隆英 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2019190228A priority Critical patent/JP2021063585A/ja
Priority to PCT/JP2020/035793 priority patent/WO2021075217A1/ja
Publication of JP2021063585A publication Critical patent/JP2021063585A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/24Elements essential to such mechanisms, e.g. screws, nuts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/023Mounting or installation of gears or shafts in the gearboxes, e.g. methods or means for assembly
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/116Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】ハウジングに対する構成部品の組み付け性と相対的位置保持精度の向上を図れる電動アクチュエータを提供する。【解決手段】電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速して出力する減速機3と、減速機3の出力により回転するねじ軸7と、ねじ軸7を回転可能に支持する軸受9と、電動モータ2、減速機3、ねじ軸7及び軸受9を収容するハウジングとを備える電動アクチュエータであって、電動モータ2、減速機3及び軸受9は、これら相互間の径方向の移動を規制する嵌合部16b,26a,26b,18fを介して連結されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電動アクチュエータに関する。
近年、車両などの省力化、低燃費化のために電動化が進み、例えば、自動車の自動変速機やブレーキ、ステアリングなどの操作を電動機の力で行うシステムが開発され、市場に投入されている。
このような用途に使用される電動アクチュエータとして、例えば、下記特許文献1に、電動モータの回転を減速して出力する減速機や、回転運動を直線運動に変換する運動変換機構などを備える電動アクチュエータが記載されている。この電動アクチュエータは、一対のハウジング分割体を備えており、電動モータ、減速機、すべりねじ機構などの各機械要素の構成部品が一対のハウジング分割体の間に挟まれるようにして保持されている。
特開2019−97352号公報
ところで、上記特許文献1に記載の電動アクチュエータでは、ハウジングに各構成部材を組み付けるにあたり、電動モータ、減速機、すべりねじ機構などの構成部品を互いに仮組した状態でハウジング内に収容しようとすると、構成部品同士が固定されていないため、組み付け途中で部品同士の相対的位置がずれたり、分離したりする虞がある。
また、ハウジングに各構成部品を組み付けたとしても、ハウジングと構成部品とが異なる材料で構成されている場合は、高温環境下での膨張率の違いによりハウジングと構成部品との間の隙間が大きくなることで、ハウジングによって構成部品同士の相対的位置を高精度に保持することができなくなる懸念がある。
このように、特許文献1に記載の構成は、ハウジングに対する構成部品の組み付け性と相対的位置保持の精度に課題があった。
そこで、本発明は、組み付け性と相対的位置保持精度の向上を図れる電動アクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、電動モータと、電動モータの回転を減速して出力する減速機と、減速機の出力により回転するねじ軸と、ねじ軸を回転可能に支持する軸受と、電動モータ、減速機、ねじ軸及び軸受を収容するハウジングとを備える電動アクチュエータであって、電動モータ、減速機及び軸受は、これら相互間の径方向の移動を規制する嵌合部を介して連結されているものを提供する。
このように、電動モータ、減速機及び軸受が、これら相互間の径方向の移動を規制する嵌合部を介して連結されていることで、これらをハウジング内に組み付ける際に、互いに径方向に位置ずれしたり分離したりするのを防止でき、組み付け作業が行いやすくなる。また、組み付け完了後も、電動モータ、減速機及び軸受の径方向のずれを防止できるので、これらの相対的位置を高精度に維持することが可能となる。
電動モータ、減速機及び軸受は、軸方向に分離しないように固定部材によって固定されていることが好ましい。
このように、電動モータ、減速機及び軸受が軸方向に分離しないように固定されることで、ハウジングに対するこれらの組み付けをより一層行いやすくなる。また、組み付け後の相対的位置保持もより強固となる。
電動アクチュエータは、電動モータを保持するモータホルダと、減速機の外装部を構成する減速機筐体と、軸受を保持する軸受ホルダとを備えるものであってもよい。この場合、モータホルダと、減速機筐体と、軸受ホルダとが、径方向の移動を規制する嵌合部を介して連結されることで、電動モータ、減速機及び軸受の組み付け性と相対的位置保持精度を向上させることができる。
減速機は、駆動力が入力される入力回転体と、入力回転体の外周に配置された軌道リングと、入力回転体と軌道リングとの間で自転しながら公転する複数の遊星回転体と、遊星回転体の公転運動に伴って回転する出力回転体とを有する遊星減速機であってもよい。さらに、軌道リングは、上記嵌合部を有する減速機筐体を兼ねるものであってもよい。
また、減速機が上記のような遊星減速機の場合、出力回転体に対してねじ軸が軸方向に移動可能に連結されることで、ねじ軸に軸方向の力が発生しても、ねじ軸が出力回転体に対して軸方向に移動することで、軸方向の力が減速機の遊星回転体などに付与されるのを抑制することができる。これにより、遊星回転体などの破損の虞を未然に防ぐことができる。
本発明によれば、ハウジングに対する構成部品の組み付け性と相対的位置保持精度の向上を図れるようになる。
本発明の実施の一形態に係る電動アクチュエータの斜視図である。 電動アクチュエータの縦断面図である。 電動モータと減速機とラジアル軸受が組み付けられた状態の断面図である。 電動モータと減速機とラジアル軸受を分離した状態の分解斜視図である。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る電動アクチュエータの斜視図、図2は、本実施形態に係る電動アクチュエータの縦断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電動アクチュエータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速して出力する減速機3と、減速機3から出力された回転運動を直線運動に変換する第1の運動変換機構4と、第1の運動変換機構4から出力された直線運動を電動モータ2の回転軸2aとは異なる方向の軸の回転運動に変換する第2の運動変換機構5と、これらを収容するハウジング6とを主に備えている。
本実施形態では、電動モータ2として、ブラシ付きモータ又はブラシレスモータなどの小型のモータを用いている。電動モータ2は、ハウジング6内に設けられたスイッチング素子であるリレー回路(図示省略)などを介して電源(図示省略)に接続されている。電動モータ2の軸方向一端部側(減速機3側)には、電動モータ2を保持するモータホルダ16が設けられている。モータホルダ16は、ハウジング6に組み付けられている。これにより、電動モータ2は、モータホルダ16を介してハウジング6に支持されている。また、モータホルダ16と電動モータ2は、固定部材としての複数のボルト17(図2参照)によって固定されている。
ハウジング6は、2つのハウジング分割体60が組み付けられて構成される。図1では、2つのハウジング分割体60の一方が他方に対して取り外された状態を示す。ハウジング分割体60同士は、その合わせ面間にシール部材(図示省略)を介して組み付けられることで、ハウジング6の内部空間が密閉され、ハウジング6内への粉塵や水などの異物の侵入が防止される。特に、本実施形態のように、ハウジング分割体60の合わせ面を、電動モータ2の回転軸2aと平行な(段差の無い)平面とすることで、組み付け時に、ハウジング分割体60の合わせ面同士の間で多少のずれが生じても、合わせ面同士の間に隙間が生じにくく、密閉性を確保しやすい。シール部材としては、Oリング、ゴムシート、樹脂シート、ジョイントシート、メタルガスケットなどの固体のシール材、あるいは、液状ガスケットなどの液体のシール部材を採用することができる。
図2に示すように、第1の運動変換機構4は、回転部材としてのねじ軸7と、ねじ軸7の回転に伴ってその回転軸方向に直線運動する直動部材としてのナット8とを有している。ねじ軸7の外周面とナット8の内周面には、それぞれねじ溝が形成されており、これらのねじ軸が直接螺合することで、すべりねじ機構を構成している。なお、第1の運動変換機構4として、ねじ軸(回転部材)とナット(直動部材)との間に複数のボールを介在させたボールねじ機構を用いてもよい。ねじ軸7の両端部は、それぞれラジアル軸受9とスラスト軸受10を介してハウジング6に対して回転可能に支持されている。また、ねじ軸7の一端部側と他端部側に配置される二組のラジアル軸受9及びスラスト軸受10は、それぞれハウジング6に組み付けられる軸受ホルダ18によって保持されている。
第2の運動変換機構5は、円筒状の出力軸14と、出力軸14に取り付けられる揺動部材11とを備えている。出力軸14は、ラジアル軸受15(図1参照)を介して回転可能に支持されている。揺動部材11は、出力軸14の軸方向の両端部側にそれぞれ取り付けられており、出力軸14を中心として出力軸14と一体的に揺動可能(回転可能)に構成されている。また、出力軸14には、内周面に複数の凹凸(スプライン)が形成された連結孔14aが設けられている。この連結孔14aは、図示しない操作対象に設けられた操作軸を挿入するための孔であり、操作軸が連結孔14aに挿入されてスプライン嵌合することにより、操作軸は出力軸14と一体的に回転可能に連結される。また、揺動部材11には、図1に示す下端側で開口するスリット状の長孔11cが設けられている。この長孔11cには、ナット8から突出する円柱状の突起12が挿入されている。これにより、ナット8と揺動部材11とが突起12を介して連動可能に構成されている。また、本実施形態では、突起12がナット8の互いに反対側の面にそれぞれ設けられており、これに対応して長孔11cを有する揺動部材11もナット8を挟んで両側に設けられている。
減速機3は、電動モータ2と第1の運動変換機構4との間に配置されている。本実施形態では、減速機3として二段の遊星減速機20を用いている。具体的に、遊星減速機20は、図2に示すように、一段目の入力回転体としての第1太陽ギヤ21と、一段目の遊星回転体としての複数の第1遊星ギヤ22と、一段目の出力回転体及び二段目の入力回転体を兼ねる第1キャリア23と、二段目の遊星回転体としての複数の第2遊星ギヤ24と、二段目の出力回転体としての第2キャリア25と、一段目及び二段目の軌道リングを兼ねるリングギヤ26とを備えている。
第1太陽ギヤ21は、電動モータ2の回転軸2aに対してこれと一体的に回転するように取り付けられている。リングギヤ26は、第1太陽ギヤ21の外周に配置され、ハウジング6に対して回転しないように組み付けられている。複数の第1遊星ギヤ22は、第1太陽ギヤ21とリングギヤ26との間に介在し、それぞれに対して噛み合うように配置されている。また、各第1遊星ギヤ22は、第1キャリア23の円筒部23aから外径方向に突出するフランジ部23bに回転可能に取り付けられている。第1キャリア23の円筒部23aの外周面には、複数の歯が周方向に並ぶギヤ部23cが設けられている。また、第1キャリア23の円筒部23aの内周には、電動モータ2の回転軸2aが相対的に回転可能な状態で挿入されている。第1キャリア23のギヤ部23cとリングギヤ26との間には、これらと噛み合う複数の第2遊星ギヤ24が配置されている。各第2遊星ギヤ24は、第2キャリア25の円筒部25aから外径方向に突出するフランジ部25bに回転可能に取り付けられている。また、第2キャリア25は、上記ねじ軸7の一端部側が挿入されている。第2キャリア25の円筒部25aの内周面と、ねじ軸7の一端部側の外周面には、それぞれ軸方向に伸びる複数の凹凸(スプライン)25d,7aが形成されており、これらの凹凸25d,7a同士がスプライン嵌合することにより、ねじ軸7は第2キャリア25に対して軸方向に移動可能で、かつ、周方向に一体的に回転可能に連結されている。また、第2キャリア25の円筒部25aの外周面には、ねじ軸7の一端部側を支持する一方のラジアル軸受9が配置されている。
ここで、本実施形態では、第1キャリア23が、一段目の出力回転体及び二段目の入力回転体を兼ねているが、一段目の出力回転体として機能する部分(第1遊星ギヤ22を保持するフランジ部23b)と、二段目の入力回転体として機能する部分(ギヤ部23cを有する円筒部23a)とを別体で構成してもよい。同様に、リングギヤ26も、一段目の軌道リングとして機能する部分(第1遊星ギヤ22と噛み合う部分)と、二段目の軌道リングとして機能する部分(第2遊星ギヤ24と噛み合う部分)とを別体で構成してもよい。
続いて、本実施形態に係る電動アクチュエータの動作について説明する。
上記リレー回路の切換により電源から電動モータ2へ電力が供給され、電動モータ2が正回転又は逆回転すると、その回転運動が遊星減速機20(減速機3)に伝達される。遊星減速機20では、第1太陽ギヤ21が電動モータ2(回転軸2a)と一体的に回転することで、これと噛み合う複数の第1遊星ギヤ22が回転を開始する。各第1遊星ギヤ22は、自転しながらリングギヤ26に沿って公転し、その公転運動が第1遊星ギヤ22を保持する第1キャリア23の回転運動として出力される。これにより、電動モータ2の回転運動が一段階減速される。
また、第1キャリア23の回転に伴って、そのギヤ部23cに噛み合う複数の第2遊星ギヤ24が回転を開始する。各第2遊星ギヤ24は、自転しながらリングギヤ26に沿って公転し、その公転運動が第2遊星ギヤ24を保持する第2キャリア25の回転運動として出力される。これにより、回転運動はさらに減速される。
減速機3によって減速された回転運動は、第1の運動変換機構4に伝達される。すなわち、遊星減速機20の第2キャリア25が回転することで、これと一体的に第1の運動変換機構4のねじ軸7が回転する。ねじ軸7が回転すると、その回転に伴ってナット8が直線運動する。ナット8は、電動モータ2が正回転する場合、図2中の矢印A1方向に前進し、電動モータ2が逆回転する場合、図2中の矢印A2方向に後退する。
そして、ナット8が前進又は後退することで、ナット8に設けられた突起12によって揺動部材11が押し動かされる。これにより、揺動部材11は、図2中の矢印B1方向又は矢印B2方向に揺動運動し、これと一体的に出力軸14が回転することで、ナット8の直線運動が電動モータ2の回転軸2aとは異なる方向の軸(出力軸14)の回転運動として出力される。本実施形態では、出力軸14が、電動モータ2の回転軸2aと直交する方向に配置されているため、電動モータ2の回転運動は、電動モータ2の回転軸2aとは直交する軸の回転運動として出力される。
以下、ハウジング6内に収容される電動モータ2や減速機3などの構成部品同士の組み付け構造について説明する。
図3は、電動モータ2と減速機3とラジアル軸受9が組み付けられた状態の断面図、図4は、これらを分離した状態の分解斜視図である。ここで、減速機3に組み付けられるラジアル軸受9は、ねじ軸7の両端部側に配置される2つのラジアル軸受9のうち、一方(減速機3側)のラジアル軸受9である。以下の説明では、この一方のラジアル軸受9を保持する軸受ホルダ18と他方のラジアル軸受9を保持する軸受ホルダ18とを区別するため、便宜的に、減速機3側のラジアル軸受9を保持する軸受ホルダ18を第1軸受ホルダ18Aと称し、他方のラジアル軸受9を保持する軸受ホルダ18を第2軸受ホルダ18Bと称することにする。
図3及び図4に示すように、モータホルダ16の中央には、軸方向に貫通する貫通孔16aが形成されている。この貫通孔16aに電動モータ2の一端部に設けられた凸部2bが嵌合することで、電動モータ2がモータホルダ16に組み付けられる。
第1の軸受ホルタ18Aには、ラジアル軸受9が装着されるラジアル軸受装着部18cと、スラスト軸受10(図2参照)が装着されるスラスト軸受装着部18dとが設けられている。ラジアル軸受装着部18cとスラスト軸受装着部18dとの間には、第1軸受ホルダ18Aの内径方向に突出する突壁部18eが介在しており、ラジアル軸受9とスラスト軸受10はこの突壁部18eを挟んで互いに反対側に配置される。本実施形態では、突壁部18eを挟んで、ラジアル軸受9は減速機3側に配置され、スラスト軸受10は減速機3側とは反対側に配置される。また、突壁部18eがあるため、ラジアル軸受9とスラスト軸受10は、第1軸受ホルダ18Aに対して互いに反対側から軸方向に挿入されて装着される。ラジアル軸受9とスラスト軸受10が第1軸受ホルダ18A内に挿入された際、各軸受9,10が突壁部18eに突き当たることでこれらの軸方向の位置決めがなされる。
モータホルダ16と、リングギヤ26と、第1軸受ホルダ18Aは、互いに嵌合する嵌合部16b,26a,26b,18fを有している。これらの嵌合部16b,26a,26b,18fは、軸方向に突出する環状の凸部、又は、軸方向に凹む環状の凹部で構成されており、モータホルダ16とリングギヤ26の互いに軸方向に対向する各端面、及び、リングギヤ26と第1軸受ホルダ18Aの互いに軸方向に対向する各端面に、それぞれ設けられている。なお、各嵌合部16b,26a,26b,18fは、モータホルダ16、リングギヤ26及び第1軸受ホルダ18Aのそれぞれの全周に渡って設けられている場合に限らず、周方向に部分的に設けられた複数の凸部又は凹部であってもよい。
このように、本実施形態では、モータホルダ16、リングギヤ26及び第1軸受ホルダ18Aが、各嵌合部16b,26a,26b,18fを介して互いに連結可能に構成されている。さらに、本実施形態では、固定部材としての複数のボルト30によって、モータホルダ16、リングギヤ26及び第1軸受ホルダ18Aが互いに固定されるように構成されている。
ハウジング6に電動モータ2、減速機3及びラジアル軸受9などの各構成部材を組み付けるには、まず、電動モータ2をモータホルダ16に対してボルト17で固定すると共に、ラジアル軸受9を第2キャリア25に装着する。次いで、モータホルダ16と減速機3(リングギヤ26)とを組み付けると共に、減速機3(リングギヤ26)と第1軸受ホルダ18Aとを組み付ける。
モータホルダ16と減速機3との組み付け、及び、減速機3と第1軸受ホルダ18Aとの組み付けは、これらの嵌合部16b,26a,26b,18f同士を軸方向に嵌合することにより行う。そして、これらの組み付けを行った後、さらに、モータホルダ16、減速機3(リングギヤ26)及び第1軸受ホルダ18Aを、複数のボルト30で互いに固定する。これにより、電動モータ2と減速機3とラジアル軸受9が、モータホルダ16とリングギヤ26及び第1軸受ホルダ18Aを介して互いに組み付けられた状態(図3に示す状態)となる。
そして、第1軸受ホルダ18Aに、スラスト軸受10を装着し、さらに、ねじ軸7、ナット8、もう一方のラジアル軸受9及びスラスト軸受10を保持する第2軸受ホルダ18Bを組み付ける。また、さらに一対の揺動部材11を、ナット8及び出力軸14に対して組み付けることで、各機械要素が1つの組み付けユニットとして構成される。そして、このように組み付けられた各機械要素を一括して一方のハウジング分割体60内へ収容する。最後に、他方のハウジング分割体60を組み付けることで、組み付け作業が完了する。
以上のように、本実施形態では、各機械要素の構成部品を1つの組み付けユニットとして構成することで、ハウジング6への組み付け作業を容易に行うことができるようになる。特に、電動モータ2と減速機3とラジアル軸受9は、モータホルダ16とリングギヤ26及び第1軸受ホルダ18Aの嵌合部16b,26a,26b,18f同士の嵌合と、ボルト30の固定によって、一体化されるため、互いに位置ずれしたり分離したりすることがなく、取り扱いしやすい。このため、組み付け作業が行いやすくなり、組み付け性が向上する。
また、各嵌合部16b,26a,26b,18fが互いに嵌合することで、電動モータ2、減速機3、ラジアル軸受9及びこれに支持されるねじ軸7のそれぞれの軸心X(図3参照)を確実に一致させることができると共に、その後のこれらの径方向の相対的移動(ずれ)も規制することができる。従って、ハウジング6への構成部品の組み付けが完了した後も、電動モータ2、減速機3、ラジアル軸受9及びねじ軸7のそれぞれの軸心位置を保持できる。このため、高温環境下で、ハウジング6と構成部品との線膨張係数の違いにより、ハウジング6と構成部品との間の隙間が大きくなり、ハウジング6による構成部材の位置保持精度が低下した場合でも、電動モータ2、減速機3及びねじ軸7の相対的位置を高精度に維持することが可能である。
このように、本発明によれば、ハウジングに対する構成部品の組み付け性と相対的位置保持精度の向上を図れるようになる。また、本発明によれば、高温環境下でも構成部品の相対的位置を高精度に維持することができるため、ハウジングと構成部品の各材料として異なる材料を選択しやすくなる。これにより、例えば、減速機や軸受などの機械要素の構成部品に、強度の高い鋼材を選択する一方で、ハウジングにはアルミニウムや樹脂を選択することができ、軽量化を図ることが可能である。
また、上述の本実施形態では、ボルト30によってモータホルダ16とリングギヤ26と第1軸受ホルダ18Aを互いに固定することで、電動モータ2、減速機3及びラジアル軸受9をより強固に一体化することができる。なお、各嵌合部16b,26a,26b,18f同士の嵌合だけでも軸方向の分離を防止又は抑制できる場合は、ボルト30を省略してもよい。例えば、各嵌合部16b,26a,26b,18fの先端に軸方向に係合可能な爪状の係合部を設けることで、軸方向の分離を確実に防止できるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、ねじ軸7と減速機3の第2キャリア25とがスプライン嵌合しているため、ナット8の前進又は後退に伴ってねじ軸7に軸方向の力が作用したとしても、ねじ軸7が第2キャリア25に対して軸方向に移動することで、軸方向の力が第2キャリア25やこれに保持される第2遊星ギヤ24に付与されるのを抑制することが可能である。また、第2キャリア25の方向へ作用する軸方向の力は、スラスト軸受10を介して第1軸受ホルダ18Aの突壁部18eによって受け止められるため、第1太陽ギヤ21や第1遊星ギヤ22及び第1キャリア23へ軸方向の力が作用するのも回避できる。このように、上述の実施形態の構成によれば、減速機3内の太陽ギヤや遊星ギヤなどへの軸方向荷重の付与を抑制でき、これらの破損の虞を未然に防ぐことが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
上述の実施形態では、リングギヤ26が、減速機3の外装部を構成する減速機筐体を兼ねているため、リングギヤ26にモータホルダ16や第1軸受ホルダ18Aと嵌合する嵌合部26a,26bを設けているが、リングギヤ26と減速機筐体を別体で構成し、別体の減速機筐体に嵌合部を設けてもよい。
また、減速機3は、上記のような二段の遊星減速機に限らず、一段の遊星減速機であってもよい。さらに、減速機3は、ギヤを介して駆動力を伝達する遊星ギヤ減速機にかぎらず、ローラを介して駆動力を伝達する構成であってもよい。すなわち、減速機3は、電動モータから駆動力が入力される入力回転体としての太陽ローラと、太陽ローラの外周に配置された軌道リングと、太陽ローラと軌道リングとの間に回転可能に配置された遊星回転体しての複数の遊星ローラと、各遊星ローラを保持する出力回転体としてのキャリアとを有する、いわゆるトラクションドライブ式の遊星減速機であってもよい。また、遊星減速機以外の構成を有する減速機を使用することも可能である。
1 電動アクチュエータ
2 電動モータ
2a 回転軸
3 減速機
6 ハウジング
7 ねじ軸
8 ナット
9 ラジアル軸受
10 スラスト軸受
16 モータホルダ
16b 嵌合部
18 軸受ホルダ
18f 嵌合部
20 遊星減速機
21 第1太陽ギヤ(入力回転体)
22 第1遊星ギヤ(遊星回転体)
23 第1キャリア(入力回転体及び出力回転体)
24 第2遊星ギヤ(遊星回転体)
25 第2キャリア(出力回転体)
26 リングギヤ(軌道リング)
26a 嵌合部
26b 嵌合部

Claims (5)

  1. 電動モータと、前記電動モータの回転を減速して出力する減速機と、前記減速機の出力により回転するねじ軸と、前記ねじ軸を回転可能に支持する軸受と、前記電動モータ、前記減速機、前記ねじ軸及び前記軸受を収容するハウジングとを備える電動アクチュエータであって、
    前記電動モータ、前記減速機及び前記軸受は、これら相互間の径方向の移動を規制する嵌合部を介して連結されている電動アクチュエータ。
  2. 前記電動モータ、前記減速機及び前記軸受は、軸方向に分離しないように固定部材によって固定されている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記電動モータを保持するモータホルダと、前記減速機の外装部を構成する減速機筐体と、前記軸受を保持する軸受ホルダとを備え、
    前記モータホルダと、前記減速機筐体と、前記軸受ホルダとが、前記径方向の移動を規制する嵌合部を介して連結されている請求項1又は2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記減速機は、駆動力が入力される入力回転体と、前記入力回転体の外周に配置された軌道リングと、前記入力回転体と前記軌道リングとの間で自転しながら公転する複数の遊星回転体と、前記遊星回転体の公転運動に伴って回転する出力回転体とを有する遊星減速機であって、
    前記軌道リングは、前記嵌合部を有する減速機筐体を兼ねる請求項3に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記減速機は、駆動力が入力される入力回転体と、前記入力回転体の外周に配置された軌道リングと、前記入力回転体と前記軌道リングとの間で自転しながら公転する複数の遊星回転体と、前記遊星回転体の公転運動に伴って回転する出力回転体とを有する遊星減速機であって、
    前記出力回転体に対して前記ねじ軸が軸方向に移動可能に連結されている請求項1から3のいずれかに記載の電動アクチュエータ。
JP2019190228A 2019-10-17 2019-10-17 電動アクチュエータ Pending JP2021063585A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019190228A JP2021063585A (ja) 2019-10-17 2019-10-17 電動アクチュエータ
PCT/JP2020/035793 WO2021075217A1 (ja) 2019-10-17 2020-09-23 電動アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019190228A JP2021063585A (ja) 2019-10-17 2019-10-17 電動アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021063585A true JP2021063585A (ja) 2021-04-22

Family

ID=75487912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019190228A Pending JP2021063585A (ja) 2019-10-17 2019-10-17 電動アクチュエータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021063585A (ja)
WO (1) WO2021075217A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4283161A1 (de) 2022-05-27 2023-11-29 maxon international ag Planetengetriebe mit verbessertem lagerflansch

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10311384A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Namiki Precision Jewel Co Ltd 遊星歯車減速機及びその組立方法
JP2012067771A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Mitsuba Corp リニアアクチュエータ
CN103375545B (zh) * 2012-04-17 2017-10-13 德昌电机(深圳)有限公司 驱动组件、车辆动力提升门用驱动组件、自动剪草机
JP6545005B2 (ja) * 2015-06-08 2019-07-17 株式会社ミツバ リニアアクチュエータ
CN107317428A (zh) * 2017-03-28 2017-11-03 德昌电机(深圳)有限公司 汽车尾门升降装置及其驱动装置
JP2019058031A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 Ntn株式会社 電動アクチュエータのシリーズ
JP7240150B2 (ja) * 2017-11-27 2023-03-15 Ntn株式会社 電動アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021075217A1 (ja) 2021-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6718499B2 (ja) 出力ベアリングとこれに支承可能な波動伝動装置を有する伝動システム
JP5156961B2 (ja) 減速装置
JP4590299B2 (ja) 遊星歯車減速機におけるキャリアの回動支持構造
JP6767804B2 (ja) 歯車変速機
US8961361B2 (en) Wheel drive unit
JP2009166168A (ja) ロボットの関節駆動装置
CN103486228A (zh) 减速装置
JP7077036B2 (ja) 転動要素軸受トランスミッション
US20190291284A1 (en) Structure of joint of robot including drive motor and reduction gear
CN110594364A (zh) 传动组件
WO2021075217A1 (ja) 電動アクチュエータ
US11841072B2 (en) Transverse cycloidal-pin gear pair and nutation deceleration device
US20180149235A1 (en) Power transmission mechanism
JP2016166678A (ja) 減速装置
WO2021161688A1 (ja) 電動アクチュエータ
JP2014081001A (ja) 減速機
JP7105557B2 (ja) 電動アクチュエータ
CN115507155A (zh) 双级型行星齿轮机构和轮驱动装置
JP2014139483A (ja) 減速装置
JP2007107717A (ja) 動力伝達装置および動力出力装置
JPS6388346A (ja) 差動遊星歯車装置
JP2010286011A (ja) 動力伝達装置
JP2010180976A (ja) デファレンシャル装置
JP2009275853A (ja) 減速機の出力部構造
WO2021020078A1 (ja) 電動アクチュエータ