JP2021061983A - ベッド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベッドと適用できる第1の姿勢と保管、運搬用の第2の姿勢との変換が容易な、第2の姿勢が保管、運搬に適した、構成が簡単で破損し難いベッド構造を実現する。【解決手段】 このベッド構造は、矩形形状の寝台と、寝台に対して着脱自在の2つの脚部とを有する。寝台は、長手方向に隣接した複数の平板部でなる。これら平板部は、平板部間の連結構成により、第1の姿勢時と第2の姿勢時とで異なる形態を呈する。第1の姿勢では、全ての平板部の上面が面一となって連続する。第2の姿勢では、全体の外形が直方体になるように折り畳まれている。各脚部は、コ字状若しくはU字状の溝を有する。複数の平板部が折り畳まれてできた直方体を、溝を有する2つの脚部によって覆うことができる。覆った形が第2の姿勢となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、ベッドとして使用できる姿勢(以下、第1の姿勢と呼ぶ)と運搬や保管に適した姿勢(以下、第2の姿勢と呼ぶ)とを利用者が必要に応じて変換できるベッド構造に関する。
近年、地震災害や豪雨災害、台風災害などが多発している。災害発生後において、避難民や支援復旧活動員(例えば、自衛隊隊員)などが、睡眠をとることを前提としていない施設(体育館や市民ホールなど)や乗用車などに寝泊まりすることも多い。災害の規模や種類によっては、避難や支援復旧活動が長期化する。避難民や支援復旧活動員が良い睡眠をとって疲れをできるだけ残さないためには、施設の床面や乗用車の座席シートに横になるより、ベッドに横になることが好ましい。このように用いられるベッドは、災害発生後においてのみ用いられるものである。
そのため、地方公共団体や災害支援復旧活動団体が、あらかじめ複数を用意して倉庫などに保管しておき、災害発生後において、避難民や支援復旧活動員の元に運搬し、避難民や支援復旧活動員がベッドとして使用することが考えられる。また、個人が防災用品として用意しておき、災害発生後において避難施設や乗用車内に持参してベッドとして使用することが考えられる。
従来、ベッドとして使用できる第1の姿勢と運搬や保管に適した第2の姿勢のいずれの姿勢もとることができるベッド(以下、2種類の姿勢のいずれをも取り得るものを「ベッド構造」と呼ぶ)として、特許文献1や特許文献2に記載のものがある。
特許文献1に記載のベッド構造は、屈曲可能なフレーム部と、このフレーム部上に装着される背部ボトムと腰部ボトムと脚部ボトムを有する。背部ボトムは、フレーム部に対して所定の傾斜角をなすように起伏自在とされ、腰部ボトムは、フレーム部に対して起伏自在とされ、脚部ボトムは、腰部ボトムと所定の頂角を形成するように腰部ボトムに屈曲自在に連接されものである。特許文献1に記載のベッド構造は、脚部ボトムを屈曲させて腰部ボトムの上方に折り重ねることにより折り畳まれる。また、フレーム部が、前後端にそれぞれ回動軸が形成された腰部フレームを備え、回動軸を介して、腰部フレーム下方に折り重ねられ、腰部ボトムと脚部ボトムとが、腰部フレーム上方にて折り重ねられる。背部ボトム、腰部ボトム及び脚部ボトムがそれぞれ、断面逆凹型をなしてフレーム部に被装される枠部と、枠部に内設され、多数の透孔が穿設されたパネル部とを備える。
特許文献2に記載のベッド構造は、シート部と、シート部を保持し折り畳み可能な矩形枠状のフレーム部と、フレーム部に揺動自在に連結され所定角度に固定される脚部を備える。また、特許文献2に記載のベッド構造は、フレーム部に固定され、シート部をシート部の下面から支持する床板部を備える。シート部は、長手方向に順次連続して配置された第1シート部と、第2シート部と、第3シート部とを備え、フレーム部は、第1シート部を保持する第1フレーム部と、第2シート部を保持する第2フレーム部と、第3シート部を保持する第3フレーム部を備える。第i(iは1ないし3)シート部を下から支える第i床板部を備える。第1フレーム部と第2フレーム部とから、第3フレーム部が分離可能であり、第1フレーム部と第2フレーム部と、それに装備される部材により椅子部を構成し、第3フレーム部と、それに装備される部材により机部を構成することもできる。
特開2010−240378号公報 特開2018−126279号公報
特許文献1及び特許文献2に記載のベッド構造はいずれも、フレーム部と、人が横たわる部材(特許文献1ではボトム、特許文献2ではシート部及び床板部)とが別体のものであり、しかも、フレーム部が多くの部材の連結により構成されている。そのため、構成部材点数が多く、製造工数が多くならざるを得ない。また、フレーム部が強度確保のため金属製であってベッド構造を重い、高価なものとする原因になっている。因みに、災害を考慮して予め多数を用意しておく可能性が高いベッド構造では、価格も重要な要素であり、また、運搬作業の容易化のために軽量であることが好ましいものである。
特許文献1に記載のベッド構造では、第1の姿勢時にベッド利用者の加重を支える脚部(特許文献1では支持部と呼んでいる)が、長手方向の両端にしか設けられておらず、破損する恐れがある。これら脚部も、第1及び第2の姿勢間の変換で折り畳まれ、若しくは展開されるものであり、変換回数が多くなると破損の恐れは一段と高いものとなる。また、特許文献1に記載のベッド構造では、第1の姿勢から第2の姿勢への変換において、背部ボトムと腰部ボトムとの間は山折り、腰部ボトムと脚部ボトムとの間は谷折りであって、山折りと谷折りが混在し、そのため、利用者が変換操作を誤ってベッド構造を破損させる恐れがある。
特許文献2に記載のベッド構造では、分離された椅子部と机部とのそれぞれで脚部が設けられているため、ベッド構造全体から見ると、脚部の数が徒に多くなっている。多数の脚部が軽量化や低廉化の妨げになっている。また、脚部の数が多いため、第2の姿勢時の外観が直方体から大きく離れており(特許文献2の図9参照)、複数のベッド構造を積み重ねて保管、運搬することが困難であり、また、そのベッド構造を立て複数を整列させて保管、運搬することも困難である。
本発明は、構成が簡単で破損し難い、第1及び第2の姿勢間の変換が容易な、第2の姿勢(の外観)が保管、運搬に適したベッド構造を提供しようとしたものである。
第1の本発明は、ベッドとして使用できる第1の姿勢と運搬や保管に適した第2の姿勢とを採り得るベッド構造であって、(1)第1の姿勢で利用者が横たわる、第1の姿勢で矩形形状の寝台と、当該寝台を支持する当該寝台に対して着脱自在の2つの脚部とを有し、(2)上記各脚部はそれぞれ、上記寝台の長手方向に離間した2つの側板部と、2つの側板部を下方で連結する底板部とを備え、2つの上記側板部と上記底板部とで規定される断面コ字状若しくはU字状の溝を有し、(3)上記寝台は、(3−1)上記溝の幅を長手方向の長さとする基台平板部と、(3−2)上記基台平板部に対して長手方向の正方向に隣接した第1の横臥中心平板部と、(3−3)上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第1の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第1の倒立連結部と、(3−4)上記基台平板部に対して長手方向の負方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さと等しい長手方向の長さを有する第2の横臥中心平板部と、(3−5)上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第2の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第2の倒立連結部と、(3−6)上記第1の横臥中心平板部に対して長手方向の正方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さより長手方向の長さが短い第1の横臥長補充平板部と、(3−7)上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士が接触している第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部とを相対的に回動可能に連結する第1の折畳み自在連結部と、(3−8)上記第2の横臥中心平板部に対して長手方向の負方向に隣接した、上記第2の横臥中心平板部の長手方向の長さより長手方向の長さが短い第2の横臥長補充平板部と、(3−9)上記第2の横臥中心平板部と上記第2の横臥長補充平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記第2の横臥中心平板部と上記第2の横臥長補充平板部の上面同士が接触している第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部とを相対的に回動可能に連結する第2の折畳み自在連結部とを備え、(4)上記各脚部の幅を、上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部、上記第1の横臥長補充平板部、上記第2の横臥長補充平板部のそれぞれの長手方向の長さの和に設定し、(5)上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部、上記第1の横臥長補充平板部及び上記第2の横臥長補充平板部が全て第2の姿勢時位置をとった上記寝台の外形を、2つの上記脚部によって覆うことを可能としたことを特徴とする。
第2の本発明は、ベッドとして使用できる第1の姿勢と運搬や保管に適した第2の姿勢とを採り得るベッド構造であって、(1)第1の姿勢で利用者が横たわる、第1の姿勢で矩形形状の寝台と、当該寝台を支持する当該寝台に対して着脱自在の2つの脚部とを有し、(2)上記各脚部はそれぞれ、上記寝台の長手方向に離間した2つの側板部と、2つの側板部を下方で連結する底板部とを備え、2つの上記側板部と上記底板部とで規定される断面コ字状若しくはU字状の溝を有し、(3)上記寝台は、(3−1)上記溝の幅を長手方向の長さとする基台平板部と、(3−2)上記基台平板部に対して長手方向の正方向に隣接した第1の横臥中心平板部と、(3−3)上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第1の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第1の倒立連結部と、(3−4)上記基台平板部に対して長手方向の負方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さと等しい長手方向の長さを有する第2の横臥中心平板部と、(3−5)上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第2の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第2の倒立連結部と、(3−6)上記第1の横臥中心平板部に対して長手方向の正方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さより長手方向の長さが短い横臥長補充平板部と、(3−7)上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士が接触している第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部とを相対的に回動可能に連結する折畳み自在連結部とを備え、(4)上記各脚部の幅を、上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部、上記横臥長補充平板部のそれぞれの長手方向の長さの和に設定し、(5)上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部及び上記横臥長補充平板部が全て第2の姿勢時位置をとった上記寝台の外形を、2つの上記脚部によって覆うことを可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、構成が簡単で破損し難い、第1及び第2の姿勢間の変換が容易な、第2の姿勢(の外観)が保管、運搬に適したベッド構造を提供できる。
第1の実施形態のベッド構造における第1の姿勢(の外観)を示す斜視図である。 第1の実施形態のベッド構造における第2の姿勢(の外観)を示す斜視図である。 第1の実施形態のベッド構造における合成樹脂で形成された寝台の下面(底面)を示す底面図である。 第1の実施形態のベッド構造における寝台だけを折り畳んだ外観を示す斜視図である。 図1のV−V線断面図である。 第1の実施形態のベッド構造における寝台を折り畳む途中の段階を示す寝台の側面図である。 第2の実施形態のベッド構造における第1の姿勢(の外観)を示す斜視図である。 第2の実施形態のベッド構造における第2の姿勢(の外観)を示す斜視図である。 変形実施形態における寝台とストッパを示す平面図である。 他の変形実施形態における寝台と延長用平板部を示す平面図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるベッド構造の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態のベッド構造におけるベッドとして使用できる第1の姿勢(の外観)を示す斜視図であり、図2は、第1の実施形態のベッド構造における運搬や保管に適した第2の姿勢(の外観)を示す斜視図である。
第1の実施形態のベッド構造1は、概ね、第1の姿勢で利用者が横たわる寝台10と、第1の姿勢で寝台10を下方より支持する2つの脚部70−1、70−2とから構成されている。
寝台10は、その長手方向(図1のX方向)に沿って、第5、第3、第1、第2、第4の平板部40−2、30−2、20、30−1、40−1を有する。これら5つの平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2は、寝台10の短手方向(図1のY方向)の長さが同一のものであり、また、その厚さ(図1のZ方向の長さ;以下、Z方向を上下方向と呼ぶ)も同一のものである。寝台10の短手方向の長さは、限定されるものではない。第1の実施形態のベッド構造1が、災害発生後において用いられる軽量化や低廉化が好ましいものである点に鑑みると、利用者が横臥するのに必要最小限の幅(例えば60cm程度)以上あれば良い。5つの平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2の厚さは、後述する脚部70−1、70−2の溝幅との関係から定められている。例えば、厚さとして5cmを適用できるが、厚さはこれに限定されない。
5つの平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2はそれぞれ、概ね、平板状に形成されている。各平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2は、少なくとも上面が平面をなしている。一方、その下面は平面をなしていても良く、また、軽量化や低廉化を期して凹みを有するものであっても良い。
各平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2の基本的な材質は限定されるものではない。例えば、合成樹脂で形成されたものであっても良く、木材で形成されたものであっても良く、例えばアルミニウム等の軽量な金属部材で形成されたものであっても良い。また、1つの平板部が複数の材質によって形成されたものであっても良い。図3は、各平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2が合成樹脂で形成された場合の寝台10の下面(底面)を示す底面図である。第4、第2、第3、第5の平板部40−1、30−1、30−2、40−2はそれぞれ、軽量化や低廉化のために、下面側に、複数の凹み41−1、31−1、31−2、41−2を有している。図3の例では、第1の平板部20が長手方向の長さが短いため、また、第2の姿勢での基台として機能するため、凹みを設けていないが、第1の平板部20も軽量化や低廉化を期して凹みを設けるようにしても良い。
各平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2の上面は単に平面であっても良い。この場合には、毛布や敷布団などを寝台10に敷いて利用者が横になることが好ましい。また、各平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2の上面にクッション部材を設けるようにしても良い(なお、長手方向の長さが短い第1の平板部20にはクッション部材を設けないようにしても良い)。近年市販されている合成樹脂製の椅子の座面にはクッション部材が設けられているが、それと同様な方法により、各平板部40−1、30−1、20、30−2、40−2の上面にクッション部材を設けることができる。クッション部材を設けた場合の上下方向の突出量やクッション部材の柔軟度は、図2に示した第2の姿勢における、第4及び第2の平板部40−1及び30−1の上面同士の接触や、第3及び第5の平板部30−2及び40−2の上面同士の接触を妨げない程度に選定する。
第1の平板部20は、起立した第2の姿勢のベッド構造1の基台となるものである。第2及び第3の平板部30−1及び30−2は、第1の平板部20を挟んで対称的な構成を有し、第4及び第5の平板部40−1及び40−2も、第1の平板部20を挟んで対称的な構成を有する。第2及び第3の平板部30−1及び30−2はそれぞれ、長手方向の長さが、他の平板部20、40−1、40−2よりかなり長く(例えば、他の平板部の長さの2倍以上;図2参照)寝台10としての機能を中心的に提供するものである。第2及び第3の平板部30−1及び30−2の長さとして、例えば、58cm程度を適用できるが、これに限定されるものではない。第4及び第5の平板部40−1及び40−2はそれぞれ、第2及び第3の平板部30−1及び30−2では不足する寝台10としての長さを補うと共に、後述するように脚部70−1、70−2の溝幅の広大化に寄与して第1の姿勢における脚部70−1、70−2の安定化に寄与するものである。第4及び第5の平板部40−1及び40−2の長さとして、例えば、26cm程度を適用できるが、これに限定されるものではない。
図4は、脚部70−1、70−2を切り離した寝台10だけを折り畳んだ外観を示す斜視図である。なお、後述するように、脚部70−1、70−2は、寝台10に対して、装着自在なものである。
第4の平板部40−1及び第2の平板部30−1は、図4に示すように、蝶番50−1a、50−1bを介して連結されている。同様に、第5の平板部40−2及び第3の平板部30−2は、蝶番50−2a、50−2bを介して連結されている。図4の例では、連結に供する蝶番の数が、それぞれの連結部で2個のものを示しているが、蝶番の数は2個に限定されず、1個であっても3個以上であっても良い。蝶番50−1a、50−1b、50−2a、50−2bはそれぞれ、最大回動角が180度以上のものである。第4の平板部40−1及び第2の平板部30−1は、第1の姿勢において上面同士が面一になり、第2の姿勢において上面同士が接触するように蝶番50−1a、50−1bを介して連結されている。同様に、第5の平板部40−2及び第3の平板部30−2は、第1の姿勢において上面同士が面一になり、第2の姿勢において上面同士が接触するように蝶番50−2a、50−2bを介して連結されている。
蝶番50−1a、50−1b、50−2a、50−2bの種類は限定されず、金属製のものを適用しても良く、合成樹脂で形成されたものを適用しても良く、ゴム材を利用したものを適用しても良い。図4の例では、第1の姿勢では、蝶番50−1a、50−1b、50−2a、50−2bが上方からも下方からも目視できないように設けられたものを示したが、第1の姿勢でも、蝶番50−1a、50−1b、50−2a、50−2bが目視できるように(例えば、下方から目視できるように)設けられたものであっても良い。
第2の平板部30−1の第1の平板部20側の端部は、第1の平板部20側に向けて突出した凸部33−1を有し、第1の平板部20の第2の平板部30−1側の端部は、凸部33−1に係合する凹部22−1を有する。同様に、第3の平板部30−2の第1の平板部20側の端部は、第1の平板部20側に向けて突出した凸部33−2を有し、第1の平板部20の第3の平板部30−2の端部は、凸部33−2に係合する凹部22−2を有する。凸部33−1の突出量(凹部22−1の凹み量にほぼ等しい)は、第2の平板部30−1及び第1の平板部20の厚みにほぼ等しい。同様に、凸部33−2の突出量(凹部22−2の凹み量にほぼ等しい)は、第3の平板部30−2及び第1の平板部20の厚みにほぼ等しい。2つの凸部33−1及び33−2の先端はそれぞれ、図5に示すように、円筒を半割したと同様な半円筒形状をしている。図5は、図1のV−V線断面図(長手方向及び上下方向に直交する平面による断面図)である。
凸部33−1及び凹部22−1の係合体の中心を短手方向に延びる回動軸60−1が設けられ、この回動軸60−1は、第1の平板部20における凹部22−1の両脇部分まで伸びてその両脇部分に取り付けられている。同様に、凸部33−2及び凹部22−2の係合体の中心を短手方向に延びる回動軸60−2が設けられ、この回動軸60−2は、第1の平板部20における凹部22−2の両脇部分まで伸びてその両脇部分に取り付けられている。第1の実施形態の場合、回動軸60−1及び60−2の長さが、第1の平板部20の短手方向の長さより短くしているが、第1の平板部20の短手方向の長さと同じであっても良い。製造時においては、第1の平板部20の一方の側面から、回動軸を通す孔に回動軸60−1、60−2を挿入した後、その孔を合成樹脂で塞ぐことにより、第1の実施形態のようにすることができる。
第2の平板部30−1は、第1の平板部20に対して、回動軸60−1を中心に回動することができる。第2の平板部30−1は、第1の姿勢では、第1の平板部20に対して上面が面一となる姿勢をとり、第2の姿勢では、第1の平板部20に対して直立した姿勢をとる。係合している凸部32−1及び凹部22−1が互いに接触することにより、面一姿勢と直立姿勢とが回動における2つの限界での姿勢となっている。同様に、第3の平板部30−2は、第1の姿勢では、第1の平板部20に対して上面が面一となる姿勢をとり、第2の姿勢では、第1の平板部20に対して直立した姿勢をとる。
第1の平板部20の長手方向の最大長さは、他の平板部40−1、30−1、30−2、40−2の厚さのほぼ4倍に選定されている。各凹部22−1、22−2の凹み長さが平板部40−1、30−1、30−2、40−2の厚さ程度に選定されているので、第2の平板部30−1及び第3の平板部30−2を直立させた際の第2の平板部30−1及び第3の平板部30−2の間隔は、平板部40−1、40−2の厚さのほぼ2倍程度となる(図4参照)。
各脚部70−1、70−2は、長手方向及び上下方向に直交する平面による断面が凹字状(特許請求の範囲ではコ字状と表現している)若しくはU字状をしている溝形状をしている。脚部70−1及び70−2の構成は同様であるので、以下では、脚部70−1について詳細な構成を説明し、脚部70−2については説明を省略する。
脚部70−1は、長手方向に、平板部40−1、30−1、30−2、40−2の厚さのほぼ4倍程度だけ離間した、短手方向に延びる2つの側板部71−1、72−1と、これら側板部71−1及び72−1の下端同士を連結する底板部73−1とを有する。各脚部70−1、70−2の基本的な材質は限定されるものではなく、例えば、合成樹脂で形成されたものであっても良く、木材で形成されたものであっても良く、例えばアルミニウム等の軽量な金属部材で形成されたものであっても良く、さらには複数の材質で形成されたものであっても良い。図1に示した例は、合成樹脂で形成することを意図した例である。各側板部71−1、72−1にはそれぞれ、軽量化や低廉化のために、短手方向に延びる複数の長孔74−1、75−1が設けられている。
各側板部71−1、72−1の上端にはそれぞれ、長手方向及び上下方向に直交する平面による断面がT字状の、短手方向に延びる凸条76−1、77−1が設けられている。第2の平板部30−1の下面側には、凸条76−1と係合する断面T字状の溝(凹条)32−1が設けられている。また、第4の平板部40−1の下面側には、他の凸条77−1と係合する断面T字状の溝42−1が設けられている。凸条76−1を溝32−1に、他の凸条77−1を他の溝42−1に摺動させることにより、利用者が、脚部70−1を寝台10に装着することも、脚部70−1を寝台10から離脱することもできる。
他の脚部70−2も、脚部70−1と同様な構成を有し、利用者が、脚部70−2を寝台10に装着することも、脚部70−2を寝台10から離脱することもできる。
寝台10に対して、脚部70−1、70−2を着脱自在にする構成は、上記の例に限定されるものではない。例えば、蟻溝を利用するものであっても良く、側板部の上端に設けられた複数の突起を寝台10の下面に設けられた凹みに差し込んだり引き離したりする構成であっても良い。
各脚部70−1、70−2の溝の深さは、第2及び第3の平板部30−1及び30−2の長手方向の長さの半分程度に選定されている。これにより、折り畳まれた寝台10(図4参照)を、2つの脚部70−1及び70−2でほぼ完全に覆うことができる(図2参照)。なお、各脚部70−1、70−2の溝の深さを上述した深さより短くしても良い。この場合、折り畳まれた寝台10を、2つの脚部70−1及び70−2で完全に覆うことができず、上下方向に隙間ができるが(脚部70−1及び70−2の側板部の先端同士が離間して非接触となるが)、この変形例の場合でも、後述するような第2の姿勢における運搬、保管機能を阻害することはない。
図1から明らかなように、第1の実施形態のベッド構造1では、脚部70−1が第2及び第4の平板部30−1及び40−1を支持し、他の脚部70−2が第3及び第5の平板部30−2及び40−2を支持するものである。第2及び第4の平板部30−1及び40−1の長手方向の長さの関係によっては(例えば、第4の平板部40−1の長手方向の長さが図1の半分程度)、脚部70−1(の2つの側板部)が第2の平板部30−1だけを支持するようなものであっても良く、他の脚部70−2についても同様な変形例を挙げることができる。
上記では、各脚部70−1、70−2が短手方向の両端に側板部を備えない場合を説明したが、各脚部70−1、70−2が短手方向の両端に側板部を備えていても良い。
次に、第1の実施形態のベッド構造1が第1の姿勢にある状態(図1参照)から、第2の姿勢(図2参照)へ変換する際の利用者の操作方法を説明する。
第1の姿勢から第2の姿勢へ変換する際には、利用者はまず、両脚部70−1及び70−2を、寝台10から順に離脱させる。利用者は、一方の手で寝台10を動かないように把持しつつ、他方の手で脚部70−1を短手方向に引っ張って(若しくは押し込んで)、脚部70−1を寝台10から離脱させ、同様にして、脚部70−2を寝台10から離脱させる。
次に、利用者は寝台10を図4に示す形になるように折り畳む。折り畳み動作は、概ね2段階に分かれている。
利用者は、第4の平板部40−1の上面が第2の平板部30−1の上面に接触して位置が安定するまで、第4の平板部40−1を回動させると共に、第5の平板部40−2の上面が第3の平板部30−2の上面に接触して位置が安定するまで、第5の平板部40−2を回動させる。図6は、この際の折り畳み動作(第1段階の折り畳み動作)を示す寝台10の側面図である。
その後、利用者は、第4の平板部40−1が上面に接触している第2の平板部30−1を、その接触状態を維持したまま、第1の平板部20に対して直立になるまで起立させると共に、第5の平板部40−2が上面に接触している第3の平板部30−2を、その接触状態を維持したまま、第1の平板部20に対して直立になるまで起立させる。このような折り畳み動作により、寝台10は図4に示す折り畳み状態になる。
次に、利用者は、折り畳み状態の寝台10を、2つの脚部70−1及び70−2で覆う動作を行う。
利用者は、一方の脚部(ここでは脚部70−1とする)を、その上下方向を維持したまま床などに載置し、その脚部70−1の上方の開口から、折り畳み状態の寝台10の下半部を、脚部70−1の溝内に挿入させる。この挿入動作を、脚部70−1と折り畳み状態の寝台10の短手方向の位置が一致するように行う。次に、利用者は、他方の脚部70−2をさかさまにして(上下方向を逆にして)、下方に位置するようになった溝の方から、折り畳み状態の寝台10の上半部に脚部70−2を被せる。この被覆動作も、脚部70−2と折り畳み状態の寝台10の短手方向の位置が一致するように行う。
以上のような利用者の操作により、ベッド構造1は第1の姿勢から第2の姿勢へ変換される。
第2の姿勢のベッド構造1に対して運搬に便利なような紐やゴムを掛け、脚部70−1、70−2や折り畳み状態の寝台10がずれ落ちないようにしても良い。また、第2の姿勢のベッド構造1を、内部空間が第2の姿勢のベッド構造1の外観に合致している段ボール箱に収めて運搬や保管を行うようにしても良い。さらに、例えば、第2の姿勢のベッド構造1から、構成要素がずれないようにするために、両脚部70−1及び70−2間を、コ字形状を有するかすがい状の部材(先端は尖っていなくても良い)を複数用いて連結するようにしても良い。このように用いるかすがい状の部材は、着脱可能としておく。
第1の実施形態のベッド構造1が第2の姿勢にある状態(図2参照)から、第2の姿勢(図1参照)へ変換する際の利用者の操作方法は、上述した第1の姿勢にある状態から第2の姿勢へ変換する際の操作方法の逆操作であり、容易に理解できるので、その説明は省略する。
第1の実施形態のベッド構造1によれば、以下の効果を奏することができる。
第1の実施形態のベッド構造1では、フレーム部が存在しない。そのため、第1の実施形態のベッド構造1は、部品点数が従来のものより大幅に少なく、簡単な構成のものである。フレーム部が存在しないため、全て若しくは大半の構成要素を、金属以外の材質で形成することができ、第1の実施形態のベッド構造1を軽量、安価なものとすることができる(なお、構成要素に金属を適用したものも、本発明の技術思想に含まれる)。
第1の実施形態のベッド構造1は、部品点数が少ない簡単な構成のものであるため、第1及び第2の姿勢間の変換操作を容易に行うことができる。また、寝台10の全ての連結部分が谷折りを前提としているものであるため(谷折りと山折りが混在していないため)、利用者が、折り畳みや折り畳みからの展開時に、平板部をどちらに回動させれば良いかを容易に理解でき、誤った方向に回動させて寝台10を損傷させるようなことを未然に防止できている。
第1の実施形態のベッド構造1における第2姿勢の外観は、図2から明らかなように、概ね直方体をしている。そのため、第2姿勢のベッド構造1を縦置きで複数整列させることを容易に行うことができ、必要な空間も最小限に抑えることができる。また、第2姿勢のベッド構造1を横置きで複数積み重ねることも容易に行うことができ、必要な空間も最小限に抑えることができる。すなわち、第1の実施形態のベッド構造1は保管に適したものとなっている。また、トラックの荷台に積み込む場合も、複数のベッド構造1を効率良く積み込むことができる。
第1の実施形態のベッド構造1の寝台10は、寝台10としての機能を中心的に提供する第2及び第3の平板部30−1及び30−2の長手方向の長さを抑え、第2及び第3の平板部30−1及び30−2に加え、第2及び第3の平板部30−1及び30−2の長さ不足を補う第4及び第5の平板部40−1及び40−2を設けたので、第2姿勢時の高さを低いものとすることができる。その結果、利用者が第2の姿勢のベッド構造1を容易に持って運搬することができる。例えば、第2の姿勢のベッド構造1に紐を巻き付けた上に紐に把手を付けたような状況では、利用者は左右の手で別のベッド構造1を持つこともできる。第1の実施形態のベッド構造1は、上述のように、部品点数が少なく、かつ、金属の使用を抑えていて軽量であるため、この面からも、運搬機能が従来技術より高いということができる。
また、第1の実施形態のベッド構造1は、第2姿勢時の高さが低いので、乗用車の車内などの狭い空間でも、第1及び第2の姿勢間の変換操作を行うことができる。乗用車の前列シートや後列シートを倒してできた空間で変換操作を行うことができ、乗用車内で、第1の実施形態のベッド構造1をベッドとして利用することができる。
第1の実施形態のベッド構造1における脚部70−1及び70−2はそれぞれ、長手方向に離間した短手方向に延びる2つの側板部と、これら側板部の下端同士を連結する底板部とで構成されているので、単に金属を折り曲げて構成したような脚部に比較し、寝台10を安定して支持することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明によるベッド構造の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図7は、第2の実施形態のベッド構造におけるベッドとして使用できる第1の姿勢(の外観)を示す斜視図であり、図8は、第2の実施形態のベッド構造における運搬や保管に適した第2の姿勢(の外観)を示す斜視図である。図7及び図8において、上述した第1の実施形態との同一、対応部分には同一、対応符号を示している。
第2の実施形態のベッド構造1Aも、概ね、第1の姿勢で利用者が横たわる寝台10Aと、第1の姿勢で寝台10Aを下方より支持する2つの脚部70−1A、70−2Aとから構成されている。
第2の実施形態のベッド構造1Aは、寝台10Aの構成が第1の実施形態の寝台10と異なっている。第2の実施形態における寝台10Aは、第2、第1、第3及び第5の平板部30−1A、20A、30−2及び40−2を備えるが、第1の実施形態の寝台10で設けられていた第4の平板部を備えない。
第2の実施形態のベッド構造1Aが第4の平板部を備えないため、脚部70−1Aの2つの側面部71−1A及び72−1Aは共に、第1の姿勢で、第2の平板部30−1Aを支持するようになされている。また、2つの側面部71−1A及び72−1A間の距離(溝の長さ)は、3つの平板部30−1A、30−2及び40−2の厚さの合計値にほぼ等しくなされている。他方の脚部70−2Aにおける2つの側面部71−2A及び72−A間の距離(溝の長さ)も同様な長さに選定されている。
また、第2の実施形態のベッド構造1Aが第4の平板部を備えないため、寝台10Aを折り畳んだ際の基台となる第2の平板部20Aの長手方向の長さも、3つの平板部30−1A、30−2及び40−2の厚さの合計値にほぼ等しくなされている。
以上の点を除けば、第2の実施形態のベッド構造1Aも、第1の実施形態のベッド構造1と同様である。なお、平板部30−2及び40−2について、厳密に言えば、T字溝32−2及び42−2の位置が脚部70−2Aの長手方向の長さに短縮により、第1の実施形態のものから僅かに変化している。
第2の実施形態のベッド構造1Aによっても、従来技術との比較では、第1の実施形態のベッド構造1とほぼ同様な効果を奏することができる。
第2の実施形態のベッド構造1Aは、第1の実施形態のベッド構造1との比較では、部品点数が少なくなったことに基づくメリットを有する反面、寝台10Aの長さを確保するために第2、第3及び第5の平板部30−1A、30−2及び40−2を長さすることによるデメリットを有する。例えば、第1の姿勢及び第2の姿勢間に要する時間は部品点数が減ったことに基づき短くなる。また例えば、第2の姿勢での高さは、第1の実施形態より高くなり、持ち運びが多少し難くなる。
(C)他の実施形態
上記第1、第2の実施形態の説明においても種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
第1の姿勢における寝台をより安定にするために構成要素を追加するようにしても良い。図9は、このような構成要素の一例を説明するための平面図である。
この変形実施形態では、第1の姿勢における寝台10Bをより安定にするために構成要素として2つのストッパ80−1及び80−2を有する。各ストッパ80−1、80−2は、コ字状をした、かすがいと同様なものである(なお、挿通部分の先端は尖っていてもいなくても良い)。この変形実施形態における寝台10Bは、第1の実施形態における寝台10と同様に、第4、第2、第1、第3及び第5の平板部40−1、30−1B、20、30−2B及び40−2を有するが、第2及び第3の平板部30−1B及び30−2Bが、第1の実施形態のものから変更されている。各ストッパ80−1、80−2の長手方向の長さ(2つの挿通部分間の距離)は、当該ストッパ80−1、80−2によって、第2及び第3の平板部30−1B及び30−2Bを直接連結できる長さに選定されている。第2及び第3の平板部30−1B及び30−2Bはそれぞれ、短手方向の一方の端部にストッパ80−1の挿通部分を受け入れる孔を有していると共に(図示は省略している)、短手方向の他方の端部にストッパ80−2の挿通部分を受け入れる孔を有していると共に(図示は省略している)。図9では、ストッパ80−1、80−2の概要を見せるために、ストッパ80−1、80−2を寝台10Bから分離して示しているが、第1の姿勢では、ストッパ80−1、80−2の挿通部分が第2及び第3の平板部30−1B及び30−2Bの孔に挿通され、第2及び第3の平板部30−1B及び30−2Bを連結する。この状態では、第2及び第1の平板部30−1B及び20間、並びに、第1及び第3の平板部20及び30−2B間の不要な回動を確実に防止し、第1の姿勢を安定なものとしている。
この変形実施形態の場合、寝台10Bを折り畳む際には、ストッパ80−1及び80−2を寝台10Bから分離させる操作を行うことを要し、折り畳んだ寝台10Bを展開する際には、ストッパ80−1及び80−2を寝台10Bに装着させる操作を行うことを要する。
上述したストッパ80−1及び80−2は、第2の姿勢では不要なものである。しかし、第1の実施形態の説明で言及したように、第2の姿勢における2つの脚部70−1及び70−2間を連結するものとしてストッパ80−1及び80−2を利用するようにしても良い。
第1の実施形態では、脚部70−1が第2及び第4の平板部30−1及び40−1を支持するものを示したが、脚部70−1が第2の平板部30−1だけを支持するように、脚部70−1の長手方向の位置をずらすようにしても良い。このような場合、第2及び第4の平板部30−1及び40−1間にも、上述したようなストッパを設けるようにしても良い。脚部70−2の長手方向の位置をずらすようにした場合にも、同様な変形をしても良い。
上記とは異なり、第1及び第2の平板部20及び30−1間を連結するストッパと、第1及び第3の平板部20及び30−2間を連結するストッパとを別々に設け、計4つのストッパによって不要な回動を阻止するようにしても良い。
第2の実施形態に対しても、ストッパを適用するという技術思想を適用することができる。
図10は、他の変形実施形態の特徴を示すための平面図である。この変形実施形態は、第1の実施形態の寝台10では長手方向の長さが短いと感じる利用者を意識したものである。
この変形実施形態における寝台10Cは、第1の実施形態における寝台10と同様に、第4、第2、第1、第3及び第5の平板部40−1C、30−1、20、30−2及び40−2を有するが、第4の平板部40−1Cが寝台の延長に対応したものとなっている点が第1の実施形態とは異なっている。図10に示す延長用平板部90は、例えば、オプションとして追加販売するものである。延長用平板部90は、短手方向な長さ及び厚さが、第4の平板部40−1Cと同様なものである。延長用平板部90及び第4の平板部40−1Cはそれぞれ、長手方向に沿って両者を連結するための構成を有する。延長用平板部90における第4の平板部40−1C側の端部には、第4の平板部40−1C側に向けて延びている2本の棒体91−1、91−2が設けられており、一方、第4の平板部40−1Cの延長用平板部90が連結される側の端部には、各棒体91−1、91−2を受け入れる長孔(図10では省略している)が設けられている。このような構成により、第4の平板部40−1Cに対して延長用平板部90を長手方向に連結することができる。
ここで、連結した第4の平板部40−1C及び延長用平板部90の合成した長手方向の長さが、第2の平板部30−1の長さからその厚み分を減じた長さと同じ若しくは短い場合には、第4の平板部40−1Cに延長用平板部90が連結されていても、第1の実施形態で説明したと同様な操作方法により、第1の姿勢及び第2の姿勢間の変換を行うことができる。これに対して、連結した第4の平板部40−1C及び延長用平板部90の合成した長手方向の長さが、第2の平板部30−1の長さからその厚み分を減じた長さより長い場合には、第1の姿勢から第2の姿勢への変換では、まず、延長用平板部90を第4の平板部40−1Cから分離する操作を行うことを要し、第2の姿勢から第1の姿勢への変換では最終段階若しくはその直前の段階で、延長用平板部90を第4の平板部40−1Cに装着(連結)する操作を行うことを要する。
以上では、第4の平板部40−1Cから延長する場合を示したが、第4及び第5の平板部の双方から延長できるようにしても良い。
第5の平板部を備えない第2の実施形態をベースとする場合には、第4の平板部から延長するように構成しても良く、また、第3の平板部から延長するように構成しても良い。後者の場合、延長用平板部は、第3の平板部に対して180度だけ回動可能なように連結し、姿勢間の変換に応じられるようにしても良く、延長用平板部をその都度着脱して姿勢間の変換を行うようにしても良い。
上記各実施形態では、基台平板部である第1の平板部の厚みも他の平板部の厚みと同じものを示したが、第1の平板部の厚みを他の平板部の厚みと異なるようにしても良い。例えば、基台平板部である第1の平板部の厚みを他の平板部の厚みより厚くし、折り畳んだ寝台の縦置きの安定性を高めるようにしても良い。
上記第1の実施形態では、第4及び第5の平板部40−1及び40−2の長手方向の長さが等しいものを示したが、第4及び第5の平板部40−1及び40−2の長手方向の長さは異なっていても良い。
上記第2の実施形態では、図8に示すように、寝台10Aが、第2、第1、第3及び第5の平板部30−1A、20A、30−2及び40−2を備え、第1の実施形態の寝台10で設けられていた第4の平板部を備えない場合を例示したが、この構成に限定されない。図8の寝台10Aは、第3及び第5の平板部30−2及び40−2と脚部70−2Aに代えて、第2の平板部30−1A及び脚部70−1Aと同様の構成としてもよい。その場合、寝台を折り畳んだ際の基台となる第2の平板部の長手方向の長さも、2つの平板部の厚さの合計値にほぼ等しくする。このような変形実施形態の場合、第2の姿勢での高さは更に高くなってしまうが、ベッド構造の部品点数を更に減らすことができ、第1の姿勢と第2の姿勢との間で姿勢を変化させる時間はより短くできる。
1、1A…ベッド構造、
10、10A、10B、10C…寝台、
20、20A…第1の平板部、
30−1、30−1A、30−1B…第2の平板部、
30−2、30−2B…第3の平板部、
40−1、40−1C…第4の平板部、
40−2…第5の平板部、
50−1a、50−1b、50−2a、50−2b…蝶番、
60−1、60−2…回動軸、
70−1、70−2…脚部、
80−1、80−2…ストッパ。
90…延長用平板部。

Claims (3)

  1. ベッドとして使用できる第1の姿勢と運搬や保管に適した第2の姿勢とを採り得るベッド構造であって、
    第1の姿勢で利用者が横たわる、第1の姿勢で矩形形状の寝台と、当該寝台を支持する当該寝台に対して着脱自在の2つの脚部とを有し、
    上記各脚部はそれぞれ、
    上記寝台の長手方向に離間した2つの側板部と、2つの側板部を下方で連結する底板部とを備え、2つの上記側板部と上記底板部とで規定される断面コ字状若しくはU字状の溝を有し、
    上記寝台は、
    上記溝の幅を長手方向の長さとする基台平板部と、
    上記基台平板部に対して長手方向の正方向に隣接した第1の横臥中心平板部と、
    上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第1の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第1の倒立連結部と、
    上記基台平板部に対して長手方向の負方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さと等しい長手方向の長さを有する第2の横臥中心平板部と、
    上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第2の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第2の倒立連結部と、
    上記第1の横臥中心平板部に対して長手方向の正方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さより長手方向の長さが短い第1の横臥長補充平板部と、
    上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士が接触している第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部とを相対的に回動可能に連結する第1の折畳み自在連結部と、
    上記第2の横臥中心平板部に対して長手方向の負方向に隣接した、上記第2の横臥中心平板部の長手方向の長さより長手方向の長さが短い第2の横臥長補充平板部と、
    上記第2の横臥中心平板部と上記第2の横臥長補充平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記第2の横臥中心平板部と上記第2の横臥長補充平板部の上面同士が接触している第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部とを相対的に回動可能に連結する第2の折畳み自在連結部とを備え、
    上記各脚部の幅を、上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部、上記第1の横臥長補充平板部、上記第2の横臥長補充平板部のそれぞれの長手方向の長さの和に設定し、
    上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部、上記第1の横臥長補充平板部及び上記第2の横臥長補充平板部が全て第2の姿勢時位置をとった上記寝台の外形を、2つの上記脚部によって覆うことを可能とした
    ことを特徴とするベッド構造。
  2. ベッドとして使用できる第1の姿勢と運搬や保管に適した第2の姿勢とを採り得るベッド構造であって、
    第1の姿勢で利用者が横たわる、第1の姿勢で矩形形状の寝台と、当該寝台を支持する当該寝台に対して着脱自在の2つの脚部とを有し、
    上記各脚部はそれぞれ、
    上記寝台の長手方向に離間した2つの側板部と、2つの側板部を下方で連結する底板部とを備え、2つの上記側板部と上記底板部とで規定される断面コ字状若しくはU字状の溝を有し、
    上記寝台は、
    上記溝の幅を長手方向の長さとする基台平板部と、
    上記基台平板部に対して長手方向の正方向に隣接した第1の横臥中心平板部と、
    上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第1の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第1の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第1の倒立連結部と、
    上記基台平板部に対して長手方向の負方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さと等しい長手方向の長さを有する第2の横臥中心平板部と、
    上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記基台平板部に対して上記第2の横臥中心平板部が直立した第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記基台平板部と上記第2の横臥中心平板部とを相対的に回動可能に連結する第2の倒立連結部と、
    上記第1の横臥中心平板部に対して長手方向の正方向に隣接した、上記第1の横臥中心平板部の長手方向の長さより長手方向の長さが短い横臥長補充平板部と、
    上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士を面一とする第1の姿勢時用位置と、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部の上面同士が接触している第2の姿勢時用位置との間で位置関係が変化するように、短手方向に沿った回動軸を中心として、上記第1の横臥中心平板部と上記第1の横臥長補充平板部とを相対的に回動可能に連結する折畳み自在連結部とを備え、
    上記各脚部の幅を、上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部、上記横臥長補充平板部のそれぞれの長手方向の長さの和に設定し、
    上記第1の横臥中心平板部、上記第2の横臥中心平板部及び上記横臥長補充平板部が全て第2の姿勢時位置をとった上記寝台の外形を、2つの上記脚部によって覆うことを可能とした
    ことを特徴とするベッド構造。
  3. 上記第1の横臥中心平板部及び上記第2の横臥中心平板部が第1の姿勢時位置をとっているときに、上記第1の横臥中心平板部及び上記第2の横臥中心平板部間を直接連結して回動を阻止する、コ字形状を有する2つのストッパを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のベッド構造。
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