JP2021056386A - Led表示装置の製造方法及びled表示装置 - Google Patents

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光志 西田
鈴木 良和
Yoshikazu Suzuki
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Koichi Kajiyama
康一 梶山
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Abstract

【課題】小片バックプレーンの配置ずれによる表示品質の劣化を容易に防止する。【解決手段】紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のLEDチップ3を実装した小片バックプレーン4を、小片バックプレーン4よりもサイズの大きい中継基板5上に複数配列するLED表示装置の製造方法であって、中継基板5上に小片バックプレーン4を複数配列してLEDアレイ基板1を形成し、感光性樹脂29をパターニングすることによりLEDアレイ基板1の少なくとも全表示領域を覆って形成され、LEDチップ3を内包し得る大きさを有すると共に、LEDチップ3の配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に配置された開口部14を有する遮光部材2を形成し、遮光部材2の光三原色に対応した開口部14内に、励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光レジストを充填して蛍光発光層13を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、小片バックプレーンを複数配列して形成するLED表示装置の製造方法に関し、特に、小片バックプレーンの配置ずれによる表示品質の劣化を容易に防止し得るようにしたLED表示装置の製造方法及びLED表示装置に係るものである。
従来のこの種のLED表示装置の製造方法は、例えばR,G,BのLEDチップから成る画素をマトリクス状に配置して備え、画像描画面の部分として用いられる複数の画素タイル(小片バックプレーン)を組み合わせることにより大型の画像描画面を作製するものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
このような複数の画素タイルを組み合わせることにより大型の画像描画面を作製する方法によれば、画素タイルの配置ずれによる隣接する画素の位置ずれが視認され、表示品質が劣化するという問題であった。
このような問題に対して、上記引用文献1に記載の発明は、画素タイルのランダムな配置ずれを、画素ずれの許容範囲内で意図的に生じさせて、画素の位置ずれの知覚を緩和させていた。
特表2018−510389号公報
しかし、このような従来のLED表示装置の製造方法においては、画素タイルのランダムな配置ずれを、画素ずれの許容範囲内で意図的に生じさせるものであったので、製造が煩雑になり、容易でなかった。
そこで、本発明は、このような問題に対処し、小片バックプレーンの配置ずれによる表示品質の劣化を容易に防止し得るようにしたLED表示装置の製造方法及びLED表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるLED表示装置の製造方法は、紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のLEDチップを実装した小片バックプレーンを、該小片バックプレーンよりもサイズの大きい配線基板上に複数配列するLED表示装置の製造方法であって、前記配線基板上に前記小片バックプレーンを複数配列してLEDアレイ基板を形成するステップと、感光性樹脂をパターニングすることにより前記LEDアレイ基板の少なくとも全表示領域を覆って形成され、前記LEDチップを内包し得る大きさを有すると共に、前記LEDチップの配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に配置された開口部を有する遮光部材を形成するステップと、前記遮光部材の光三原色に対応した前記開口部内に、前記励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光レジストを充填して蛍光発光層を形成するステップと、を含むである。
また、本発明によるLED表示装置は、紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のLEDチップを実装した小片バックプレーンを、該小片バックプレーンよりもサイズの大きい配線基板上に複数配列したLED表示装置であって、フォトリソグラフィーによりパターニングすることができ、加熱硬化する感光性熱硬化型接着剤から成る接着剤層により、縦横に交差するアノードライン及びカソードラインの交点に、該アノードライン及びカソードラインと導通させた状態で複数の前記LEDチップを接着して設けた前記小片バックプレーンを前記配線基板に複数配列したLEDアレイ基板と、感光性樹脂をパターニングすることにより前記LEDアレイ基板の少なくとも全表示領域を覆って形成され、前記LEDチップを内包し得る大きさを有して、前記LEDチップの配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に配置された開口部を有すると共に、光三原色に対応した前記開口部内に前記励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光発光層を設けた遮光部材と、を備えたものである。
本発明によれば、感光性樹脂をパターニングすることによりLEDアレイ基板の少なくとも全表示領域を覆って形成され、LEDチップを内包し得る大きさを有すると共に、LEDチップの配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に配置された開口部を有する遮光部材を形成した後、遮光部材の光三原色に対応した開口部内に、LEDチップから発する励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光レジストを充填して蛍光発光層を形成するものとしたことにより、小片バックプレーンの配置ずれが生じても、LEDチップを内包し、蛍光発光層を備えた開口部の大きさ及び配列ピッチは、設計で定められた値が維持される。したがって、LEDチップの位置ずれは視認されず、表示品質の劣化を防止することができる。
本発明によるLED表示装置の一実施形態の概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の領域Aの拡大平面図である。 図1の要部拡大断面図である。 小片バックプレーンの回路基板の一構成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造におけるカソードライン用レジストマスク形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造におけるカソードラインのめっき工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造におけるカソードラインの完成図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造における層間絶縁層形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造におけるアノードライン用レジストマスク形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造におけるアノードラインのめっき工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図3の回路基板の製造におけるアノードライン完成図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 小片バックプレーンの回路基板の構成の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造におけるカソードライン用スルーホール形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造におけるカソードラインのめっき工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造におけるカソードライン完成図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造における層間絶縁層形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造におけるアノードライン用レジストマスク形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造におけるアノードライン用スルーホール形成工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 図11の回路基板の製造におけるアノードラインのめっき工程を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面矢視図、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。 上記回路基板へのLEDチップ実装の前半工程を示す説明図である。 感光性熱硬化型接着剤の温度に対する粘度及び弾性率の関係を示すグラフである。 上記回路基板へのLEDチップ実装の後半工程を示す説明図である。 小片バックプレーンを示す平面図である。 LEDアレイ基板用の中継基板を示す平面図である。 上記中継基板への小片バックプレーンの配列について示す説明図である。 LEDアレイ基板を示す平面図である。 遮光部材形成工程を示す説明図である。 LEDアレイ基板と遮光部材との組立の前半工程を示す説明図である。 LEDアレイ基板と遮光部材との組立の後半工程を示す説明図である。 蛍光色素の充填工程を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるLED表示装置の一実施形態の概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の領域Pの拡大平面図である。また、図2は図1の要部拡大断面図である。このLED表示装置は、フルカラーの映像を表示するものであり、LEDアレイ基板1と、遮光部材2と、を備えて構成されている。
LEDアレイ基板1は、紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のマイクロLEDチップ(以下、単に「LEDチップ」という)3を実装した小片バックプレーン4を、該小片バックプレーン4よりもサイズの大きい配線基板としての中継基板5上に複数配列したものである。なお、図1においては、小片バックプレーン4を2×2列で配置した場合を示しているが、これに限られない。また、上記LEDチップ3は、波長が例えば200nm〜380nmの近紫外線を放射するものであっても、波長が例えば380nm〜500nmの青色光を放射するものであってもよい。
詳細には、上記小片バックプレーン4は、例えば、図3に示すように縦横に交差してアノードライン6及びカソードライン7を設けたTFT駆動基板及びフレキシブル基板等を含む回路基板8の、アノードライン6及びカソードライン7が交差する部分に夫々LEDチップ3を設けたものである。
より詳細には、小片バックプレーン4は、上記アノードライン6及びカソードライン7が交差する交点により区画される領域内に、図2に示すようにフォトリソグラフィーによりパターニングすることができ、加熱硬化する感光性熱硬化型接着剤から成る接着剤層9が設けられており、アノードライン6及びカソードライン7に夫々接続する電極パッド10と、LEDチップ3のアノード電極及びカソード電極(以下、単に「電極11」という)とを導通させた状態で、上記接着剤層9により複数のLEDチップ3を接着して設けたものである。なお、図2において、符号12は回路基板8の電極パッド10上に設けられた金バンプ又ははんだバンプ、又は導電性フォトレジストをパターニングしたバンプ電極である。
また、上記中継基板5は、外部に設けたLED駆動回路から小片バックプレーン4の各LEDチップ3に駆動信号を供給し得るように、小片バックプレーン4のアノードライン6及びカソードライン7と電気的に接続する引出配線33を設けたものである(図23を参照)。
上記LEDアレイ基板1の少なくとも全表示領域を覆って遮光部材2が設けられている。この遮光部材2は、LEDチップ3から放出される紫外又は青色波長帯の励起光及び該励起光によって後述の蛍光発光層13が励起されて発光する蛍光を反射するもので、図1(b)に示すようにLEDチップ3を内包し得る大きさを有する開口部14を、設計で定められたLEDチップ3の配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に形成したものである。
詳細には、遮光部材2は、上記LEDアレイ基板1の少なくとも全表示領域を覆って塗布された透明な感光性樹脂29をパターニングして上記開口部14及び隔壁30を形成した後、スパッタリング、蒸着又はめっき等の公知の成膜技術を使用して少なくとも上記開口部14の内壁に上記励起光及び蛍光を反射する、例えばアルミニウムやニッケル等の遮光膜15を形成したものである。遮光膜15は、上記励起光及び蛍光の透過を遮断できる十分な、例えば、約50nm以上、望ましくは約100nm以上の厚みを有して成膜されている。これにより、隣接する開口部14間の遮光壁16に向かって蛍光発光層13を透過した励起光をアルミニウム等の遮光膜15で蛍光発光層13の内側に効率よく反射させ、蛍光発光層13の発光に利用することができ、蛍光発光層13の発光効率を向上することができる。
また、上記透明な感光性樹脂29の厚みは、遮光壁16のトップ面の位置がLEDアレイ基板1上に配置されたLEDチップ3のトップ面の位置よりも高くなるように設定するのがよい。詳細には、上記感光性樹脂29の厚みは、LEDチップ3のトップ面から遮光壁16が約10μm〜約40μmだけ突出するような厚みとするのがよい。なお、一実施例において、LEDアレイ基板1の上面からLEDチップ3のトップ面までの高さは約10μmであるが、これに限定されない。
より詳細には、上記透明な感光性樹脂29は、後述の蛍光発光層13中の蛍光色素の充填率を上げるために、遮光壁16の高さ対幅のアスペクト比が約1以上を可能とする材料が選択される。より好ましくは、上記アスペクト比が約3以上を可能とする高アスペクト材料であるのが望ましい。このような材料としては、例えば日本化薬株式会社製のSU−8 3000や、東京応化工業株式会社製のTMMR S2000シリーズ等のMEMS(Micro Electronic Mechanical System)用永久膜フォトレジストや、新日鉄住友化学株式会社製のV−259PHAシリーズ等がある。
なお、上記感光性樹脂29は、一般的に、遮光壁16の隣接する開口部14間の幅(即ち遮光壁16の線幅)、遮光壁16の高さ及びアスペクト比のうち、少なくとも1つのパラメータに基づいて選択される。
上記遮光部材2の開口部14内には、図2に示すように蛍光発光層13が設けられている。この蛍光発光層13は、LEDチップ3から放射される励起光によって励起されて対応色の蛍光に夫々波長変換するものであり、図1(b)に示すように赤、緑、青の光三原色に対応させて各LEDチップ3上に並べて設けられた赤色蛍光発光層13R、緑色蛍光発光層13G及び青色蛍光発光層13Bで、対応色の蛍光色素(顔料又は染料)を含有する蛍光発光レジストを充填したものである。なお、図1(b)においては、各色対応の蛍光発光層13を各LEDチップ3に個別に対応させて設けた場合を示しているが、開口部14をストライプ状に形成して蛍光発光層13をストライプ状に設けてもよい。
詳細には、上記蛍光発光層13は、レジスト膜中に数十ミクロンオーダーの粒子径の大きい蛍光色素と、数十ナノメートルオーダーの粒子径の小さい蛍光色素とを混合、分散させたものである。なお、蛍光発光層13を粒子径の大きい蛍光色素だけで構成してもよいが、この場合には、蛍光色素の充填率が低下し、励起光の表示面側への漏れ光が増してしまう。一方、蛍光発光層13を粒子径の小さい蛍光色素だけで構成した場合には、耐光性等の安定性が劣るという問題がある。したがって、上記のように蛍光発光層13を粒子径の大きい蛍光色素を主体として粒子径の小さい蛍光色素を混合させた混合物で構成することにより、励起光の表示面側への漏れ光を抑制すると共に、発光効率を向上させることができる。
この場合、粒子径の異なる蛍光色素の混合比率は、体積比で粒子径の大きい蛍光色素が50〜90Vol%に対して、粒子径の小さい蛍光色素は10〜50Vol%とするのが望ましい。
なお、本明細書において「上」は、LED表示装置の設置状態に関わらず、常に、表示パネルの表示面側を言う。
次に、このように構成されたLED表示装置の製造方法の実施形態について説明する。
本実施形態は、LEDアレイ基板1とは別の透明基板28に形成した遮光部材2をLEDアレイ基板1に接着するもので、
1.LEDアレイ基板形成
2.遮光部材形成
3.遮光部材転写
4.蛍光発光層形成
の各ステップを含むものである。以下、各ステップについて説明する。
(1.LEDアレイ基板形成)
紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のLEDチップ3を実装した小片バックプレーン4を、該小片バックプレーン4よりもサイズの大きい中継基板5上に複数配列してLEDアレイ基板1が形成される。
ここでは先ず、小片バックプレーン4の形成について説明する。
(小片バックプレーンの形成)
小片バックプレーン4は、LEDアレイ基板1の画像表示領域が複数に分割されたうちの一領域の画像表示を分担するパネルであり、回路基板8の作成工程、LEDチップ3の実装工程を経て作成される。
(回路基板の作成)
回路基板8は、図3(a)に示すように、基材17の表面にアノードライン6及びカソードライン7を縦横に交差させて設けたものであり、その交点により区画された領域内(画素内)にLEDチップ3が配置されるパッシブマトリクス駆動方式のものである。なお、LEDチップ3は、アノードライン6及びカソードライン7から、上記画素内に引き出された配線(図2の電極パッド10)上のバンプ電極12と位置合わせされて配置される。また、バンプ電極12は、上記電極パッド10の先端部でLEDチップ3の電極11(アノード電極及びカソード電極)と電気的に接続される位置に形成される。そして、アノードライン6及びカソードライン7は共に、図3(b),(c)に示すように基材17の端面を通って裏面まで延在している。
なお、回路基板8は、パッシブマトリクス駆動方式のものに限られず、アノードライン6及びカソードライン7の交点で区画された領域に薄膜トランジスタ(TFT)、又は駆動用ICチップを備えたアクティブマトリクス駆動方式のものであってもよい。ここでは、一実施例としてパッシブマトリクス駆動方式のものについて説明する。
先ず、図4に示すように、板状の基材17の全表面に例えばポジ型フォトレジストを一定の厚みに例えばディップコーティングした後、フォトリソグラフィーにより露光及び現像してカソードライン形成位置に開口19Aを有するレジストマスク18Aを形成する。図4(b)は(a)のA−A線断面矢視図である。カソードライン7に対応する開口19Aは、基材17の表面から図4(b)の左右端面を通って裏面の折り返し配線形成領域まで導かれる。
次に、図5に示すように、無電解めっきして上記レジストマスク18Aの開口19Aに銅やニッケル等の導電性金属膜を形成する。そして、図6に示すように有機溶剤又は剥離液によりレジストマスク18Aを除去し洗浄することにより、基材17上にカソードライン7が形成される。なお、図6(b)において符号20Aは後述の中継基板5に設けられたカソードライン7の引出配線33に接続する折り返し配線である。
続いて、図7に示すように、カソードライン7が形成された基材17表面に、例えば感光性ポリイミドの溶液を塗布した後、フォトリソグラフィーにより露光及び現像して、次工程で形成するアノードライン6と交差するカソードライン7上の部分にポリイミドの層間絶縁膜21を形成する。
次に、図8に示すように、基材17の全表面に例えばポジ型フォトレジストを一定の厚みに例えばディップコーティングした後、フォトリソグラフィーにより露光及び現像してアノードライン形成位置に開口19Bを有するレジストマスク18Bを形成する。図8(b)は(a)のA−A線断面矢視図で、図8(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。アノードライン6に対応する開口19Bは、基材17表面から図8(c)の左右端面を通って裏面の折り返し配線形成領域まで導かれる。
次いで、図9に示すように、無電解めっきして上記レジストマスク18Bの開口19Bに銅やニッケル等の導電性金属膜を形成する。そして、図10に示すように有機溶剤又は剥離液によりレジストマスク18Bを除去し、洗浄することにより、基材17上にアノードライン6が形成され、回路基板8が完成する。なお、図10(c)において符号20Bは後述の中継基板5に設けられたアノードライン6の引出配線33に接続する折り返し配線である。
図11は回路基板8の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面矢視図であり、(c)は(a)のB−B線断面矢視図である。図3に示す回路基板8と相違する部分は、アノードライン6及びカソードライン7を基材17の端面を経由して裏面の折り返し配線20A,20Bまで導くものではなく、基材17を貫通させて設けたスルーホール22A,22Bを介して表面のアノードライン6及びカソードライン7と裏面のランド23A,23Bとを電気的に接続するものである。なお、スルーホール22A,22Bの内面には、例えば銅がめっき形成されている。
図11に示す回路基板8は、次のようにして形成することができる。
先ず、図4,5に示すレジストマスク18Aの形成と同様にして、基材17の表面のカソードライン形成位置に開口19Aを有し、裏面の折り返し配線形成位置にランド形成用の開口24Aを有するレジストマスク18Aを形成する。なお、図11に示す回路基板8の変形例においては、基材17の端面には開口19Aが形成されない。
次に、図12に示すように、カソードライン形成用の開口19Aの端部領域に、例えばドリルやレーザ光の照射により基材17を貫通させて表面の開口19Aと裏面の開口24Aとを繋ぐスルーホール22Aを形成する。そして、図13に示すように、無電解めっきして基材17の表面のレジストマスク18Aの開口19A、スルーホール22Aの内面及び基材17の裏面のランド形成用の開口24Aに銅やニッケル等の導電性金属膜を形成する。そして、図14に示すように有機溶剤又は剥離液によりレジストマスク18Aを除去し、洗浄することにより、基材17上にカソードライン7が形成され、回路基板8が完成する。なお、図14においてランド23Aは、後述の中継基板5に設けられたカソードライン7の引出配線33に電気的に接続するためのものである。
続いて、図15に示すように、カソードライン7が形成された基材17の表面に、例えば感光性ポリイミドの溶液を塗布した後、フォトリソグラフィーにより露光及び現像して、次工程で形成するアノードライン6と交差するカソードライン7上の部分にポリイミドの層間絶縁膜21を形成する。
次に、図16に示すように、基材17の全表面に例えばポジ型フォトレジストを一定の厚みに例えばディップコーティングした後、フォトリソグラフィーにより露光及び現像し、基材17の表面のアノードライン形成位置に開口19Bを有し、裏面の折り返し配線形成位置にランド形成用の開口24Bを有するレジストマスク18Bを形成する。
次いで、図17に示すように、アノードライン形成用の開口19Bの端部領域に、例えばドリルやレーザ光の照射により基材17を貫通させて開口19Bと開口24Bとを繋ぐスルーホール22Bを形成する。そして、図18に示すように、無電解めっきして基材17の表面のレジストマスク18Bの開口19B、スルーホール22Bの内面及び基材17の裏面のランド形成部の開口24Bに銅やニッケル等の導電性金属膜を形成し、アノードライン6を形成する。そして、有機溶剤又は剥離液によりレジストマスク18Bを除去し、洗浄することにより、基材17上にアノードライン6及びカソードライン7を備えた図11に示す回路基板8が完成する。なお、図18においてランド23Bは、後述の中継基板5に設けられたアノードライン6の引出配線33に電気的に接続するものである。
(LEDチップの実装)
次に、回路基板8上に複数のLEDチップ3が実装される。先ず、図19(a)に示すように、回路基板8上に、例えばインクジェット装置やスピンコーター等を使用して感光性熱硬化型接着剤25を所定の厚みで均一に塗布する。具体的には、感光性熱硬化型接着剤25の厚みは、回路基板8に実装されるLEDチップ3の光放出面の高さ位置よりも低くなるように設定されるのが望ましい。これにより、複数のLEDチップ3が設けられたキャリア基板としてのサファイア基板26に感光性熱硬化型接着剤25が接着するのを防止することができる。
なお、上記感光性熱硬化型接着剤25は、フォトリソグラフィー技術によりパターニングが可能であり、光硬化後は、図20に示すように室温(25℃)と硬化温度(約180℃)との間に粘性及び弾性率が最低となる特異温度Tbを有している。この場合、上記感光性熱硬化型接着剤25は、図20の特異温度Tbを境として低温側の領域Iは可逆性、高温側の領域IIは不可逆性の性質を持つものである。本実施形態においては、感光性熱硬化型接着剤25は、上記特異温度Tb(例えば110℃)で弾性率が0.05MPa〜0.1MPaであり、LEDチップ3の形状に合せて変形すると共に、弾性把持力によりLEDチップ3をモールドすることができるものである。
次に、図19(b)に示すように、フォトリソグラフィー技術により、上記感光性熱硬化型接着剤25をパターニングし、LEDチップ3が実装される複数のLEDチップ実装部に、少なくとも回路基板8のバンプ電極12に対応する開口部14を設けた接着剤層9を形成する。なお、図19(b)においては、開口部14がLEDチップ3の外形形状に対応した形状を有するものである場合を示しているが、開口部14は少なくともバンプ電極12上の対応部分に形成されていればよい。
次いで、図19(c)に示すように、サファイア基板26の一面に形成された複数のLEDチップ3が夫々、回路基板8の複数のLEDチップ実装部の接着剤層9上に位置付けられる。この位置付けは、具体的には、回路基板8に設けられたアライメントマーク27とサファイア基板26に設けられたアライメントマーク27とをアライメントカメラにより撮影し、両アライメントマーク27が合致又は所定の位置関係を成すようにアライメントして実行される。アライメントは、一部のLEDチップ3と回路基板8の配線パターンとを使用したり、又は回路基板8のTEG(Test Element Group)とLED側のTEGとを使用したりして行ってもよく、公知の技術を適用することができる。
続いて、図19(d)に示すように、LEDチップ3と回路基板8とを相対的に近接移動してLEDチップ3を接着剤層9にプリボンディングした後、接着剤層9を図20に示す特異温度Tb(例えば110℃)の温度領域に保持して低弾性とした状態で、図19(e)に示すように、相対的に図中の矢印方向に加圧し、LEDチップ3の電極11と回路基板8のバンプ電極12とを電気的に接触させる。
次いで、図21(a)に示すように、接着剤層9(感光性熱硬化型接着剤25)を加熱硬化させてLEDチップ3を回路基板8に接着固定する。具体的には、上記導通状態を維持してLEDチップ3を保持した状態で、接着剤層9を180℃で90分間、200℃で60分間又は230℃で30分間の何れかで加熱硬化し、LEDチップ3を回路基板8に接着固定する。
そして、図21(b)に示すように、上記サファイア基板26を透過してサファイア基板26とLEDチップ3との界面に紫外線のレーザ光Lを照射し、LEDチップ3をサファイア基板26からレーザリフトオフする。この場合、各LEDチップ3に対してレーザ光Lを個別に照射して剥離してもよく、ライン状のレーザ光Lをその長軸と交差する方向に移動しながら、複数個のLEDチップ3をまとめて剥離してもよい。これにより、図21(c)に示すように、回路基板8へのLEDチップ3の実装工程が終了し、図22に示す小片バックプレーン4が形成される。
(小片バックプレーンと中継基板との組立工程)
上述のようにして小片バックプレーン4が形成されると、複数の小片バックプレーン4を中継基板5上に配列する組立工程が実施される。ここで、中継基板5は、図23に示すように、小片バックプレーン4のアノードライン6及びカソードライン7と外部の駆動回路とを電気的に接続する引出配線33を設けたものであり、プリント配線基板又はガラス基板である。なお、引出配線33には、予め半田が盛られている。
先ず、一対のアライメントカメラで中継配線の表面を観察しながら、該アライメントカメラに対応して中継基板5の例えば隅角部に設けられた一対のアライメントマーク27がアライメントカメラの視野中心に合致するように中継基板5を基板面に平行な2次元平面内を移動すると共に、基板面に垂直な中心軸周りに回動させてアライメントを実施し、中継基板5の中心を抽出する。そして、図24に示すように、この中心を2次元座標(XY座標)の原点Oに設定する。
次に、上記と同様にして小片バックプレーン4の中心位置を抽出する。
次いで、図24に示すように、中継基板5の原点Oを基準にして予め定められた座標位置に小片バックプレーン4の中心O′が合致するように中継基板5上に小片バックプレーン4を順次配置する。そして、中継基板5を加熱して半田を溶融し、中継基板5の引出配線33と小片バックプレーン4の折り返し配線20A,20B又はランド23A,23Bとを半田接続する。これにより、図25に示すように中継基板5上に複数の小片バックプレーン4が配列されてLEDアレイ基板1が製造される。
(2.遮光部材形成)
次に、図26を参照して遮光部材形成ステップについて説明する。遮光部材2は、LEDアレイ基板1の少なくとも全表示領域を覆って形成され、LEDチップ3を内包し得る大きさを有すると共に、LEDチップ3の配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に形成された開口部14を有するもので、透明な感光性樹脂29をパターニングして上記開口部14を形成した後、スパッタリング、蒸着又はめっき等の公知の成膜技術を使用して少なくとも上記開口部14の内壁に上記励起光及び蛍光を反射する、例えばアルミニウムやニッケル等の遮光膜15を形成するものである。
先ず、図26(a)に示すように、少なくともLEDアレイ基板1の全表示領域を覆う大きさの透明基板28上に透明な感光性樹脂29を塗布する。この場合、感光性樹脂29の厚みは、後述のLEDアレイ基板1と遮光部材2との組立工程終了後の遮光部材2のトップ面の位置がLEDアレイ基板1上に配置されたLEDチップ3のトップ面の位置よりも突出するように決めるのがよい。
具体的には、上記透明な感光性樹脂29は、形成後の遮光部材2の高さがLEDアレイ基板1の上面からLEDチップ3のトップ面までの高さよりも約10μm〜約40μmだけ高くなるような厚みで塗布される。因みに、実施例においては、LEDアレイ基板1の上面からLEDチップ3のトップ面までの高さは、約10μmであるが、これに限定されない。
ここで使用する感光性樹脂29は、高さ対幅のアスペクト比が約3以上を可能とする高アスペクト材料であり、例えば日本化薬株式会社製のSU−8 3000や、東京応化工業株式会社製のTMMR S2000シリーズ等のMEMS(Micro Electronic Mechanical System)用永久膜フォトレジスト等が好適である。これにより、遮光部材2の開口部14内に充填される蛍光色素の充填量を十分に確保することができ、蛍光発光層13の波長変換効率を向上することができる。したがって、高輝度な表示画面を実現することができる。
次に、図26(b)に示すように、フォトマスクを使用して感光性樹脂29を露光及び現像し、LEDチップ3を取り囲むようにして、隣接する開口部14を隔てる遮光壁16の基材となる隔壁30を、隣接する開口部14との間の幅(即ち隔壁30の線幅)が例えば約3μm〜約15μmの範囲内で、好ましくは約7μmとなるように形成する。これにより、表示画面の高精細化を図ることができる。
次いで、図26(c)に示すように、スパッタリング、蒸着又は無電解めっきにより、上記隔壁30の表面にLEDチップ3から放射される励起光及び蛍光発光層13が励起光によって励起されて発光する蛍光を反射する遮光膜15として、例えばアルミニウム又はニッケル等の金属膜を設けて遮光壁16(遮光部材2)を形成する。これにより、遮光部材形成工程が終了する。
遮光壁16の遮光膜15が励起光を反射する金属膜である場合には、遮光壁16に向かって蛍光発光層13を透過した励起光をアルミニウムやニッケル等の金属膜で蛍光発光層13の内側に反射させ、蛍光発光層13の発光に利用することができ、蛍光発光層13の発光効率を向上することができる。
なお、図26(c)における遮光壁16の形成が終了した後、さらに、遮光壁16側から例えば可視領域又は紫外領域のレーザ光を照射し、遮光壁16のトップ面及び遮光壁16に囲まれた開口部14内の透明基板28の表面に被着した遮光膜15を除去してもよい。この場合、遮光壁16は、後述の遮光部材転写工程において接着剤31を介してLEDアレイ基板1に直接接合されるため、遮光壁16(遮光部材2)とLEDアレイ基板1との接合強度が増し、遮光部材2がLEDアレイ基板1から剥離するおそれがない。
(3.遮光部材転写)
次に、図27を参照して遮光部材2をLEDアレイ基板1に転写するステップについて説明する。
先ず、図27(a)に示すように、LEDアレイ基板1上のLEDチップ3の周りに熱硬化型又はUV硬化型の接着剤31を塗布する。接着剤31の塗布は、ディスペンサー装置又はインクジェット装置により行ってもよい。又は、感光性接着剤をLEDアレイ基板1の少なくとも表示領域に塗布した後、フォトマスクを使用して露光及び現像し、LEDチップ3の周りに接着剤層を形成してもよい。
次に、図27(b)に示すように、遮光部材2を形成した透明基板28の遮光部材2側をLEDアレイ基板1のLED配置面に対向させた状態で、各基板に予め形成された図示省略のアライメントマークを使用してLEDアレイ基板1の各LEDチップ3が、遮光部材2の開口部14内に収まるようにLEDアレイ基板1と透明基板28とをアライメントする。
次いで、図27(c)に示すように、透明基板28を矢印方向に押圧して遮光壁16の先端部をLEDアレイ基板1の接着剤31に密着させた状態で接着剤31を硬化させて遮光壁16をLEDアレイ基板1に接合する。接着剤31の硬化は、使用する接着剤31の種類に応じて熱硬化又はUV硬化若しくは熱及びUVを併用した硬化で行われる。
続いて、図28(a)に示すように、透明基板28側から、例えばYAGレーザやエキシマレーザを使用して紫外領域の波長を有するレーザ光を、透明基板28と遮光部材2との界面に照射し、この端面をアブレートする。このとき使用するレーザ光は、一方向に長軸を有するラインビームであり、透明基板28と遮光部材2との界面に集光させた状態で、ラインビームの長軸に交差する方向にて透明基板28の一方端から他方端に向かって移動される。
次に、図28(b)に示すように、透明基板28が遮光部材2から矢印方向に剥離される。これにより、LEDアレイ基板1には、少なくとも開口部14の内壁に遮光膜15を被着させた遮光部材2が残ることになる。なお、剥離された透明基板28の表面にて、遮光部材2の開口部14に対応する部分には、遮光膜15の一部が付着しており、透明基板28の剥離に伴ってLEDチップ3の上方から遮光膜15が取り除かれる。このようにして、LEDアレイ基板1への遮光部材2の転写工程が終了する。
(4.蛍光発光層形成)
遮光部材2の光三原色に対応した開口部14内に、LEDチップ3から放出される励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光発光レジストを充填して赤、緑及び青色蛍光発光層13R,13G,13Bが形成される。詳細には、図29に示すように、遮光壁16で囲まれた各色対応の開口部14内に、対応色の蛍光色素(顔料又は染料)を含有する蛍光発光レジスト32を例えばインクジェットにより充填した後、これを乾燥させて蛍光発光層13を形成する。又はLEDアレイ基板1の全面に蛍光発光レジスト32を塗布した後、フォトマスクを使用して露光及び現像する工程を各色対応の蛍光発光レジスト32に対して実行し、遮光壁16で囲まれた各色対応の開口部14内に対応色の蛍光発光層13を形成してもよい。このようにして、図1に示すような、LED表示装置が完成する。
上記実施形態においては、遮光部材2を透明基板28に形成した後にLEDアレイ基板1に転写する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、LEDアレイ基板1に遮光部材2を直接形成してもよい。この場合、遮光部材2は、LEDアレイ基板1上の少なくとも全表示領域を覆って塗布された透明な感光性樹脂29をパターニングして複数のLEDチップ3を内包する開口部14を形成する第1ステップと、励起光及び蛍光を反射する遮光膜15を、少なくとも開口部14の内壁に設ける第2ステップと、を経て形成するとよい。
また、上記第2ステップは、開口部14内を含む遮光部材2上に遮光膜15を成膜した後、遮光部材2の上方からレーザ光を照射して遮光部材2のトップ面及び開口部14内のLEDチップ3のトップ面に被着した遮光膜15を除去するとよい。
本発明は、上述したように、感光性樹脂29をパターニングすることによりLEDアレイ基板1の少なくとも全表示領域を覆って形成され、LEDチップ3を内包し得る大きさを有すると共に、LEDチップ3の配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に形成された開口部14を有する遮光部材2を形成した後、遮光部材2の光三原色に対応した開口部14内に、励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光発光レジスト32を充填して蛍光発光層13を形成するものである。したがって、小片バックプレーン4の配置ずれが生じても、LEDチップ3を内包し、蛍光発光層13を備えた開口部14の大きさ及び配列ピッチは、設計で定められた値が維持される。それ故、LEDチップ3の位置ずれは視認されず、表示品質の劣化を防止することができる。
上記実施形態は、本発明が理解及び実施できる程度に概略的に示したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲を逸脱しない限り種々に変更及び修正をすることができる。
1…LEDアレイ基板
2…遮光部材
3…LEDチップ
4…小片バックプレーン
5…中継基板(配線基板)
6…アノードライン
7…カソードライン
9…接着剤層
10…電極パッド
11…電極(LEDチップのアノード電極及びカソード電極)
13…蛍光発光層
14…開口部
15…遮光膜
25…感光性熱硬化型接着剤
26…サファイア基板(キャリア基板)
28…透明基板
29…感光性樹脂
33…引出配線

Claims (10)

  1. 紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のLEDチップを実装した小片バックプレーンを、該小片バックプレーンよりもサイズの大きい配線基板上に複数配列するLED表示装置の製造方法であって、
    前記配線基板上に前記小片バックプレーンを複数配列してLEDアレイ基板を形成するステップと、
    感光性樹脂をパターニングすることにより前記LEDアレイ基板の少なくとも全表示領域を覆って形成され、前記LEDチップを内包し得る大きさを有すると共に、前記LEDチップの配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に配置された開口部を有する遮光部材を形成するステップと、
    前記遮光部材の光三原色に対応した前記開口部内に、前記励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光レジストを充填して蛍光発光層を形成するステップと、
    を含むことを特徴とするLED表示装置の製造方法。
  2. 前記小片バックプレーンは、
    フォトリソグラフィーによりパターニングすることができ、加熱硬化する感光性熱硬化型接着剤により、縦横に交差させて設けたアノードライン及びカソードラインの交点により区画される領域内で、少なくとも電極パッド上を除く部分に接着剤層を形成するステップと、
    前記電極パッドと前記LEDチップのアノード電極及びカソード電極との導通状態を維持しながら、前記接着剤層を介して透明なキャリア基板に形成された複数の前記LEDチップを接着するステップと、
    前記キャリア基板から複数の前記LEDチップを剥離ステップと、
    を経て形成されることを特徴とする請求項1記載のLED表示装置の製造方法。
  3. 前記キャリア基板は、サファイア基板であり、前記LEDチップの剥離は、サファイア基板からLEDチップをレーザリフトオフすることを特徴とする請求項2記載のLED表示装置の製造方法。
  4. 前記キャリア基板は、表面に粘着剤、接着剤及び接着フィルムのうち少なくとも何れか1つを設けたフィルムや透明基材であり、前記LEDチップの剥離は、前記キャリア基板に前記粘着剤、接着剤又は接着フィルムを介して転写されたLEDチップを前記キャリア基板から剥離することを特徴とする請求項2記載のLED表示装置の製造方法。
  5. 前記遮光部材は、
    前記LEDアレイ基板上に塗布された透明な感光性樹脂をパターニングして複数の前記LEDチップを内包する開口部を形成するステップと、
    前記励起光及び蛍光を反射する遮光膜を少なくとも前記開口部の内壁に設けるステップと、
    を経て形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のLED表示装置の製造方法。
  6. 前記遮光部材は、
    前記LEDアレイ基板の少なくとも全表示領域を覆う大きさの透明基板上に塗布された透明な感光性樹脂をパターニングして複数の前記LEDチップを内包する開口部を形成するステップと、
    前記励起光及び蛍光を反射する遮光膜を少なくとも前記開口部の内壁に設けるステップと、
    前記LEDアレイ基板と前記透明基板とをアライメントした後、前記LEDアレイ基板に前記遮光部材を接着するステップと、
    前記遮光部材を前記透明基板から剥離するステップと、
    を経て形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のLED表示装置の製造方法。
  7. 前記配線基板は、外部に設けたLED駆動回路から前記小片バックプレーンの各LEDチップに駆動信号を供給し得るように、前記小片バックプレーンに交差させて設けられたアノードライン及びカソードラインと電気的に接続する引出配線を設けたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のLED表示装置の製造方法。
  8. 前記LEDアレイ基板の形成は、
    前記配線基板の中心を抽出するステップと、
    前記小片バックプレーンの中心を抽出するステップと、
    前記配線基板の前記中心を二次元座標の原点とし、予め定められた座標位置に前記小片バックプレーンの中心を合致させて配置するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のLED表示装置の製造方法。
  9. 紫外又は青色波長帯の励起光を放出する複数のLEDチップを実装した小片バックプレーンを、該小片バックプレーンよりもサイズの大きい配線基板上に複数配列したLED表示装置であって、
    フォトリソグラフィーによりパターニングすることができ、加熱硬化する感光性熱硬化型接着剤から成る接着剤層により、縦横に交差するアノードライン及びカソードラインの交点により区画される領域内で、該アノードライン及びカソードラインと導通させた状態で複数の前記LEDチップを接着して設けた前記小片バックプレーンを前記配線基板に複数配列したLEDアレイ基板と、
    感光性樹脂をパターニングすることにより前記LEDアレイ基板の少なくとも全表示領域を覆って形成され、前記LEDチップを内包し得る大きさを有し、前記LEDチップの配列ピッチと同じピッチでマトリクス状に配置された開口部を有すると共に、光三原色に対応した前記開口部内に前記励起光により励起されて対応色の蛍光を発光する蛍光発光層を設けた遮光部材と、
    を備えたことを特徴とするLED表示装置。
  10. 前記配線基板は、外部に設けたLED駆動回路から前記小片バックプレーンの各LEDチップに駆動信号を供給し得るように、前記小片バックプレーンの前記アノードライン及びカソードラインと電気的に接続する引出配線を設けたものであることを特徴とする請求項9記載のLED表示装置。
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CN114596791A (zh) * 2022-02-23 2022-06-07 东莞市中麒光电技术有限公司 显示模块制作方法
WO2023182263A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 東レ株式会社 硬化膜付きled実装基板の製造方法
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