JP2021055196A - 繊維製品用液体賦香剤組成物 - Google Patents

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寛也 渡瀬
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Abstract

【課題】多種多様な香料成分が配合された香料組成物を高濃度で配合した場合でも、低温安定性を損ねない繊維製品用液体賦香剤を提供する。【解決手段】下記(A)〜(C)成分:(A)ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤、およびまたは、ポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物(B)水溶性溶剤(C)香料組成物とを含有し、液体賦香剤組成物の総質量に対して、(B)成分を30〜70質量%と、(C)成分を0.5〜5質量%を含有してなる繊維製品用液体賦香剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品用液体賦香剤組成物に関する。
通常、繊維製品用賦香剤には、多種多様な香料成分が配合されており、嗅覚的な利点を与えている。しかし、アルコールをベースとしたフレグランス商品とは異なり、他基材との相溶性や安定性等により、香料の種類や配合量が大きく限定される。
そこで、以上のような課題を解決するため、例えば特許文献1では特定の香料の組み合わせに対して、ノニオン界面活性剤とアルコールを含む組成物を樹脂コーティングした金属容器に収容することで液安定性や香気持続性、香気安定性に優れた繊維製品用芳香剤組成物が開示されている。
また、特許文献2に記載された技術においては、ベンゼン骨格とアルデヒド基を有する香料成分を特定量で配合し、さらに特定のノニオン界面活性剤、エタノール、水をそれぞれ特定量で配合することにより、低温安定性、香気持続性及び香気の質に優れ、繊維の風合いを損ねない繊維製品用芳香剤組成物が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、香料を高濃度で配合しようとした際に、保存時の液安定性を満足することは困難であった。
また、特許文献2に記載された技術においては、特定の香料成分を対象としており、生活者の嗜好に合わせて調香された多種多様な香料成分を含む香料組成物ついては言及されていない。
特開2003−201669号公報 特開2009−35828号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多種多様な香料成分が配合された香料組成物を高濃度で配合した場合でも、低温安定性を損ねない液体賦香剤を提供する。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤、およびまたはポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物を特定量で配合し、更に、水溶性溶剤を配合することにより、多種多様な香料成分が配合された香料組成物を高濃度で配合した場合でも、液安定性、香気持続性に優れる組成物が得られ、このような組成物をスプレー容器に収容することによって、香気安定性も良好な繊維製品用液体賦香剤組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明の液体賦香剤組成物は、下記(A)〜(C)成分:
(A)ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤、およびまたは、ポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物
(B)水溶性溶剤
(C)香料組成物
とを含有し、液体賦香剤組成物の総質量に対して、(B)成分を30〜70質量%と、(C)成分を0.5〜5質量%を含有してなる繊維製品用液体賦香剤組成物
である。
本発明の液体賦香剤組成物によれば、多種多様な香料成分から成る香料組成物を高濃度に配合した場合でも低温安定的に優れた組成物を提供することができる。
[(A)成分]
本発明における(A)成分は、ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤、および、又はポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物である。
具体的には、ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤としては、1分子あたりアルキレンオキシドが平均3〜100モル付加された非イオン性界面活性剤であり、好ましくはアルキレンオキシドの平均付加モル数が5〜60、より好ましくは10〜40である。アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドがより好ましい。ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物としては、ポリオキシエチレン変性シリコーンが好ましく、ポリオキシエチレン変性シリコーンのHLBが13以下、好ましくは10以下、更に好ましくは7以下のポリエーテル変性シリコーンが好ましい。ポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物の具体例としては、東レ・ダウコーニング社製のSH3775C、SH3772C、SH3771M、SH3775M等が挙げられる。
(A)成分は1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
2種以上を組み合わせる場合、
(A)成分の含有量は、本発明の液体賦香剤組成物の総質量に対して、1〜10質量%であることが好ましく、1〜5質量%であることがより好ましく、1〜3質量%であることが更に好ましい。(A)成分の含有量が1質量%以上であれば、保存安定性が良好である。また、(A)成分の含有量が10質量%以下であると保存安定性が良好であり、対象となる繊維にシミや変色等の不具合が起こりにくい。
[(B)成分]
本発明における(B)成分としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物に一般的に使用されているものを使用することができる。ここで言う「水溶性溶剤」とは25℃ の温度条件下において該溶剤をイオン交換水に溶解した濃度1質量% の水溶液( 調製直後) が、透明であることを示す。ここで「透明」とは、測定セルとして光路長が10mmのガラスセルを使用し、対照側のセルにイオン交換水を入れた場合、波長660nmの光透過率が95% 以上であることを意味する。具体的には、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数2〜3のアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどの炭素数2〜6のグリコール類、及び、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、フェノキシエタノール等が挙げられる。
(B)成分の含有量は、本発明の液体賦香剤組成物の総質量に対して、30〜70質量%であり、30〜60質量%であることが好ましく、40〜60質量%であることが更に好ましい。(B)成分の含有量が30質量%以上であると保存安定性が良好である。また、(B)成分の配合量が70質量%を以下であると保存安定性が良好であり、引火の恐れもない。
[(C)成分]
本発明における(C)成分としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物において一般的に用いられているものを特に制限はなく用いることができ、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、衣類用柔軟剤や衣類用の洗剤等に一般的に使用されるエッセンシャルオイル、アブソリュート、並びに、炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、エーテル類、アセタール類、ケタール類及びニトリル類等の合成香水成分等が挙げられる。
香料組成物に配合される好ましい香料成分の例は、特開2010−520928号公報に記載されており、例えば、Agrumex、Aldron、Ambrettolide、Ambroxan、ケイ皮酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、Boisambrene、セドロール、酢酸セドリル、Celestolide/Crysolide、Cetalox、シトロネリルエトキサレート、Fixal、Fixolide、Galaxolide、Guaiacwood Acetate、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、ヘキシルケイ皮アルデヒド、サリチル酸ヘキシル、IsoE Super、安息香酸リナリル、ケイ皮酸リナリル、フェニル酢酸リナリル、Javanol、メチルセドリルケトン、Moskene、Musk、Musk Ketone、Musk Tibetine、MuskXylol、Myraldyl Acetate、酢酸ネロリジル、Novalide、Okoumal、カプリル酸パラクレシル、フェニル酢酸パラクレシル、Phantolid、ケイ皮酸フェニルエチル、サリチル酸フェニルエチル、Rose Crystals、Rosone、Sandela、テトラデカニトリル、Thibetolide、Traseolide、Trimofix O、2−メチルピラジン、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、アセトフェノン、アルコールC6(以下において、表記法Cnは、n個の炭素原子および1つのヒドロキシル官能を有するすべての物質を含む)、アルコールC8、アルデヒドC6(以下において、表記法Cnは、n個の炭素原子および1つのアルデヒド官能を有するすべての異性体を包含する)、アルデヒドC7、アルデヒドC8、アルデヒドC9、ノネニルアルデヒド(nonenylic aldehyde)、グリコール酸アリルアミル、カプロン酸アリル、酪酸アミル、アルデヒドアニシック(anisique)、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアセトン、ベンジルアルコール、酪酸ベンジル、ギ酸ベンジル、イソ吉草酸ベンジル、ベンジルメチルエーテル、プロピオン酸ベンジル、Bergamyl Acetate、酢酸ブチル、樟脳、3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセノン、ケイ皮アルデヒド、シス−3−ヘキセノール、酢酸シス−3−ヘキセニル、ギ酸シス−3−ヘキセニル、イソ酪酸シス−3−ヘキセニル、プロピオン酸シス−3−ヘキセニル、チグリン酸シス−3−ヘキセニル、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルニトリル、2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン、クミンアルデヒド、シクラールC、酢酸(シクロヘキシルオキシ)−2−プロペニルエステル、ダマセノン、アルファ−ダマ__スコン、ベータ−ダマスコン、ギ酸デカヒドロベータ−ナフチル、マロン酸ジエチル、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロテルピネオール、アントラニル酸ジメチル、ジメチルベンジルカルビノール、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、ジメチルオクテノン、ジメトール(Dimetol)、ジミルセトール、エストラゴール、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、安息香酸エチル、ヘプタン酸エチル、エチルリナロール、サリチル酸エチル、酪酸エチル2−メチル、オイカリプトール、オイゲノール、酢酸フェンキル、フェンキルアルコール、4−フェニル−2,4,6−トリメチル1,3−ジオキサン、2−オクチン酸メチル、4−イソプロピルシクロヘキサノール、2−sec
−ブチルシクロヘキサノン、酢酸スチルアリル、ゲラニルニトリル、酢酸ヘキシル、アルファ−イオノン、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、イソ−シクロシトラール、ジヒドロイソジャスモン、イソ−メントン、イソ−ペンチレート、イソ−プレゴール、シスジャスモン、左旋性カルボン、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、カルビン(carbinic)酸3−ヘキセニルメチルエーテル、1−メチル−シクロヘキサ−1,3−ジエン、リナロール、リナロールオキシド、ペンタン酸2−エチルエチルエステル、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、メントール、メントン、メチルアセトフェノン、メチルアミルケトン、安息香酸メチル、アルファ−メチルケイ皮アルデヒド、メチルヘプテノン、メチルヘキシルケトン、メチルパラクレゾール、酢酸メチルフェニル、サリチル酸メチル、ネラール、ネロール、4−tert−ペンチル−シクロヘキサノン、パラ−クレゾール、酢酸パラ−クレシル、パラ−t−ブチルシクロヘキサノン、パラ−トルイルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、酢酸フェニルエチル、フェニルエチルアルコール、酪酸フェニルエチル、ギ酸フェニルエチル、イソ酪酸フェニルエチル、プロピオン酸フェニルエチル、酢酸フェニルプロピル、フェニルプロピルアルデヒド、テトラヒドロ−2,4−ジメチル−4−ペンチル−フラン、4−メチル−2−(2−メチル−1−プロペニル)テトラヒドロピラン、5−メチル−3−ヘプタノンオキシム、プロピオン酸スチルアリル、スチレン、4−メチルフェニルアセトアルデヒド、テルピネオール、テルピノレン、テトラヒドロ−リナロール、テトラヒドロ−ミルセノール、トランス−2−ヘキセナール、酢酸ベルジルやViridine等が挙げられる。
香料組成物には、1種類の香料成分を配合してもよく、2種類以上の香料成分を配合してもよい。
[任意成分]
本発明の液体賦香剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記(A)〜(C)の必須成分以外の任意成分を配合してもよい。
任意成分としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物に一般的に配合される成分をあげることができる。具体例としては、水、キレート剤、香料、水溶性塩類、染料及び/又は顔料、防腐剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、消臭剤、スキンケア成分などが挙げられる。
以下、いくつかの任意成分について詳細に説明する。
[水]
本発明の製造方法により製造される組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水としては、水道水、精製水、純水、蒸留水、イオン交換水など、いずれも用いることができる。なかでもイオン交換水が好適である。水の配合量は特に限定されず、所望の成分組成を達成するために適宜配合することができる。水の含量は、液体賦香剤組成物の総質量に対して、20〜65質量%、好ましくは25〜60質量%、より好ましくは30〜50質量%である。
[キレート剤]
キレート剤は保存安定性を向上させるために配合され得る。
キレート剤としては有機キレート剤が挙げられ、具体的には、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、グルコン酸、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、アスパラギン酸ジ酢酸(ASDA)、イソセリンジ酢酸(ISDA)、β−アラニンジ酢酸(ADAA)、セリンジ酢酸(SDA)、グルタミン酸ジ酢酸(GLDA)、イミノジコハク酸(IDS)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(PDTA)、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン四酢酸(DPTA−OH)、ヒドロキシエチレンイミノ二酢酸(HIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、グリコールエーテルジアミン四酢酸(GEDTA)、ジカルボキメチルグルタミン酸(CMGA)、(S,S)−エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)又はこれらの塩等が挙げられ、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、アスパラギン酸ジ酢酸(ASDA)、イソセリンジ酢酸(ISDA)、β−アラニンジ酢酸(ADAA)、セリンジ酢酸(SDA)、グルタミン酸ジ酢酸(GLDA)、イミノジコハク酸(IDS)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)又はこれらの塩が好ましく、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、イミノジコハク酸(IDS)又はこれらの塩がより好ましく、MGDA又はその塩が特に好ましい。キレート剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。キレート剤の各含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、組成物の総質量に対し、好ましくは0.001〜5%、より好ましくは0.01〜3%である。
[染料及び/又は顔料]
染料及び顔料は、それぞれ組成物の外観を向上するために配合され得る。
染料及び顔料共に、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。添加できる染料の具体例は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善株式会社)などに記載されている。また、特開平6−123081号公報、特開平6−123082号公報、特開平7−18573号公報、特開平8−27669号公報、特開平9−250085号公報、特開平10−77576号公報、特開平11−43865号公報、特開2001−181972号公報や特開2001−348784号公報などに記載されている染料も用いることができる。
好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基及びアミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料又は反応性染料が好ましい。
染料及び顔料のそれぞれについて、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。また、染料と顔料とを併用してもよい。
染料及び顔料の各含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、組成物の総質量に対し、好ましくは1〜50ppm、より好ましくは1〜30ppmである。
[防腐剤]
防腐剤は、主に、組成物の防腐力や殺菌力を強化し、長期保存中の防腐性を保つために配合され得る。
防腐剤としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、イソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
イソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−ブチル−3−イソチアゾロン、2−ベンジル−3−イソチアゾロン、2−フェニル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4,5−ジクロロイソチアゾロン、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンや、これらの混合物などが挙げられる。なかでも、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが好ましく、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの混合物がより好ましく、前者が約77質量%と後者が約23質量%との混合物やその希釈液(例えば、イソチアゾロン液)が特に好ましく、具体的には、ダウケミカル社製のケーソンCG−ICPなどが挙げられる。
ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、類縁化合物としてジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)や、これらの混合物などが挙げられる。中でも、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが特に好ましく、具体的には、クラリアント(株)製のニッパサイド、(株)ロンザ製のプロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL、プロキセルLV、プロキセルCRL、プロキセルNBZ、プロキセルAMや、プロキセルB20などが挙げられる。
安息香酸類としては、安息香酸又はその塩、パラヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルや、パラオキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
防腐剤の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、組成物の総質量に対し、好ましくは0.0001〜1質量%である。0.0001質量%以上であると、防腐剤の配合効果が十分に得られ、1質量%以下であると、組成物の高い保存安定性を十分に維持することができる。
[紫外線吸収剤]
紫外線吸収剤は、組成物を紫外線から保護するために配合され得る。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、赤外線や可視光線等に変換して放出することで、紫外線防御効果を発揮する成分である。
紫外線吸収剤としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリルや、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル等のアミノ安息香酸誘導体;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸オクチルや、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ジイソプロピルケイ皮酸メチル、p−メトキシケイ皮酸エチル、p−メトキシケイ皮酸イソプロピル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルや、p−メトキシケイ皮酸ブチル等のケイ皮酸誘導体;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸や、2、2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;ウロカニン酸や、ウロカニン酸エチル等のアゾール系化合物;4−t−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
紫外線吸収剤の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、組成物の総質量に対し、好ましくは0.001〜5質量%である。
[抗菌剤]
抗菌剤は、組成物の保存性を高めるために配合され得る。
抗菌剤としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、ダイクロサン、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、8−オキシキノリン、ビグアニド系化合物(例えば、ポリヘキサメチレンビグアニド)、塩酸クロロヘキシジンや、ポリリジン等が挙げられる。これらの中でも、塩化ベンザルコニウム、ビグアニド系化合物や、塩酸クロロヘキシジンが好ましい。
抗菌剤の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、組成物の総質量に対し、好ましくは0.001〜5質量%である。
[消臭剤]
消臭剤は、組成物の消臭効果の向上を図るために配合され得る。
消臭効果の向上を図る技術として、(1)シリカゲルや活性炭等を利用して臭気を吸着させる方法(物理的消臭法);(2)悪臭や異臭成分と化学的に反応(中和、付加、縮合、酸化等)させて無臭化する方法(化学的消臭法);(3)芳香性物質の発する香気によって悪臭や異臭を隠蔽し感じにくくする方法(感覚的消臭法);(4)抗菌剤によって、悪臭発生の原因になる微生物の増殖を抑える方法(生物的消臭法)があり、これらの技術のうち、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を用いてもよい。消臭剤としては、繊維製品用液体柔軟・仕上げ剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。消臭剤の含量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、組成物の総質量に対し、好ましくは0.001〜5質量%である。
[液体賦香剤組成物の粘度]
本発明の液体賦香剤組成物の粘度は、その使用性を損なわない限り特に限定されないが、100mPa・s以下であることが好ましい。なお、ここで示す粘度はB型粘度計(トキメック社製)を用いて、原液を25℃で測定した場合の数値である。
[液体賦香剤組成物のpH]
本発明の液体賦香剤組成物のpHは、その使用性を損なわない限り特に限定されないが、4.0〜8.0であることが好ましい。pH調整には、塩酸、硫酸、リン酸、アルキル硫酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等の短鎖アミン化合物、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩や、アルカリ金属珪酸塩などのpH調整剤を用いることができる。
[容器]
本発明の液体賦香剤組成物の容器は特に制限されるものではなく、使用形態などによって適宜選定することができるが、繊維製品に適用する際の使用性を考慮すれば、スプレータイプの容器が好適であり、スプレー容器としては、ディスペンサータイプのポンプスプレー容器、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)などを用いることができる。
本発明の液体賦香剤組成物は、詰替え用途としてプラスチック製スタンディングパウチ容器に収納することもできる。プラスチック製スタンディングパウチ容器としては、例えば特開2000―72181号公報の記載ものが挙げられるが、材質としては、内層に100〜250μ m の線状低密度ポリエチレン、外層に15〜30μ m の延伸ナイロンの二重構造又は15μ m の延伸ナイロンを中間層、15μ m の延伸ナイロンを外層にした三重構造のスタンディングパウチが保存安定性の点から好ましい。
[使用対象]
本発明の液体賦香剤組成物を使用対象とする繊維製品は、その種類が特に制限されるものではなく、例えばシーツ、ピローケース、タオル等の布製品、衣類、カーテン、カーペット、靴等、多岐にわたって使用することができ、これら繊維製品は、綿や麻等の植物繊維及び羊毛や絹等の動物繊維を含む天然繊維から製造したものでも、ポリエステル、ナイロン等の化学繊維から製造したものでもよく、特に限定されない。
[使用方法]
本発明の液体賦香剤組成物を繊維製品に噴霧して使用する場合の噴射量は、繊維製品の質量に対して、下限が好ましくは1質量% 以上、より好ましくは3質量% 以上、更に好ましくは5質量% 以上であり、上限は好ましくは100質量% 以下、より好ましくは80質量% 以下、更に好ましくは50質量% 以下である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例において成分配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
[(A)成分]
・A−1:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油EO40(ブラウノンRCW−40、青木油脂社製)
・A−2:モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルEO20(NIKKOL TO−10V、ニッコーケミカルズ社製)
・A−3:ポリオキシエチレン変性シリコーン(SH3775M、東レダウコーニング社製)
[(B)成分]
・B−1:エタノール(95%合成未変性エタノール、日本アルコール社製)
[(C)成分]
・C−1〜7:表1〜7参照
Figure 2021055196
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[共通成分]
共通成分として、D〜Eで示す共通成分を使用した。
・D−1:塩化ラウリルトリメチルアンモニウム 0.2%
・D−2:塩化ベンザルコニウム 0.2%
・D−3:ダイクロサン 0.05%
・E−1:
Figure 2021055196
[液体賦香剤組成物:実施例1〜14、比較例1、2の調製方法]
本発明の繊維製品用処理剤組成物は各組成物を混合することにより製造することができる。水に(A)、(B)、(C)成分を混合し、次いで共通成分の各成分、および水を混合して製造した。各組成物のpHは硫酸で4.5に調製した。
[組成物の保存安定性]
試料溶液を軽量PSガラスビン(PS−No.11、田沼硝子工業所製)に100mL入れて密栓し、サンプルを−5℃条件下で1ヶ月保管し、保管後の外観を下記評価基準に従って目視にて評価した。
<評価基準>
○:透明
×:白濁または析出物あり
[組成物の残香性評価]
綿メリヤス(15cm×15cm)に対して5cm離れたところから、実施例もしくは比較例に記載の組成物をスプレー(NONIOマウススプレー、ライオン(株)製)を用いて、上記試験布の中心部に1回噴霧した。2時間後の残香性について、5点:強すぎる 4点:やや強い 3点:ちょうど良い 2点:やや弱い 1点:弱すぎる、として評価者5名にて官能評価を実施した。
<評価基準>
○:評価者5名の平均点が2点以上4点未満
×:評価者5名の平均点が2点未満または4点以上
[繰り返しスプレーによるシミ]
綿メリヤス(5cm×5cm)に対して5cm離れたところから、実施例もしくは比較例に記載の組成物をスプレー(NONIOマウススプレー、ライオン(株)製)を用いて、試験布の中心部に30回噴霧した。噴霧後の布を目視で評価した後、二槽式洗濯機(東芝製VH−30S)を用いて、市販洗剤「トッププラチナクリア」(ライオン社製)で10分間洗浄し(標準使用量、標準コース、浴比30倍、25℃の水道水使用)、その後、すすぎを2回行い、脱水した。処理後、25℃、40%RHの恒温恒湿条件下で乾燥し、試験布を目視で評価した。
<評価基準>
○○:シミなし
○:シミができるが、洗えば落ちる
×:シミができて洗っても落ちない
Figure 2021055196
Figure 2021055196

Claims (1)

  1. 下記(A)〜(C)成分:
    (A)ポリオキシアルキレン付加非イオン性界面活性剤、およびまたは、ポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物
    (B)水溶性溶剤
    (C)香料組成物
    とを含有し、液体賦香剤組成物の総質量に対して、(B)成分を30〜70質量%と、(C)成分を0.5〜5質量%を含有してなる繊維製品用液体賦香剤組成物。
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