JP2021053663A - 切断定盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】差し板が消耗したとき容易に更新することができるようにした切断定盤を提供する。【解決手段】敷設されたレール1に沿って走行する台車2に搭載された切断トーチ4によって切断される被切断材7を載置するための切断定盤Aであって、敷設されたレール1に沿って配置された架構10と、予め設定された高さを有する枠部材21、31、41と、該枠部材に並行して複数配置された差し板22、32、42a、42bと、からなる複数の枠体20、30、40と、を有し、少なくとも二つの前記枠体20、30が互いの差し板22、32が交差して前記架構10に積層されている。【選択図】 図2
Description
本発明は、走行する台車に搭載された切断トーチによって切断される被切断材を載置する切断定盤に関するものである。
ガス切断トーチ、プラズマ切断トーチ、レーザ切断トーチから選択された切断トーチを台車に搭載し、この台車をレールに沿って走行させつつ稼働させるように構成した切断装置を用いて、例えば鋼板に代表される被切断材を切断することが行われている。このような切断装置では、切断トーチによる切断可能領域に切断定盤を配置し、この切断定盤に被切断材を載置して切断し得るように構成されている。
上記の如き切断定盤は、台車が走行するレールに沿って配置された架台の上面に、レールの敷設方向に対し直交する方向に、所定の間隔を保持して複数のフラットバーを差し渡して取り付けることで構成されている。差し渡されたフラットバー(差し板)は架台の上面に対して起立した状態で取り付けられており、起立した上端部に被切断材が配置される。
切断トーチによって被切断材を切断する際には、切断酸素気流、プラズマアーク、レーザ光が被切断材を厚さ方向に貫通した状態を保持して二次元的に移動する。また、被切断材の切断に伴って溶融金属や溶融酸化物が発生する。このため、差し板の上端部には、被切断材に対する切断の進行と共に切断溝が形成され、或いは溶融金属や溶融酸化物が付着することとなり、これらの量が大きくなってきた場合、差し板の交換が行われる。
差し板は配置数が多いため、交換作業を容易に行うために例えば特許文献1に記載された技術が提案されている。この技術は、山形材に長手方向に直交する方向の溝を形成し、この溝に板を差し込んで、直立した差し板を構成するものである。差し板が単に溝に差し込むことで直立配置されているため、差し板を差し替えることで交換することができる。
最近に於ける切断装置の大型化に伴って切断定盤の面積も大きくなっているため、特許文献1に記載された技術であっても、充分とはいえない。このため、より合理的な切断定盤の開発が要求されているのが現状である。
本発明の目的は、差し板の損傷が増大したとき容易に更新することができるようにした切断定盤を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る代表的な切断定盤は、敷設されたレールに沿って走行する台車に搭載された切断トーチによって切断される被切断材を載置するための切断定盤であって、敷設されたレールに沿って配置された架構と、予め設定された高さを有する枠部材と、該枠部材に並行して複数配置された差し板と、からなる複数の枠体と、を有し、少なくとも二つの前記枠体が互いの差し板が交差して前記架構に積層されているものである。
本発明に係る切断定盤は、敷設されたレールに沿って配置された架構と、予め設定された高さを有する枠部材に複数の差し板を配置した複数の枠体と、を有している。そして、複数の差し板をレールに沿った方向に配置した枠体と、複数の差し板をレールに対し交差する方向に配置した枠体との少なくとも二つの枠体を架構に積層している。このため、切断トーチによって被切断材を切断するのに伴って、上部に配置されている枠体の差し板が損傷した場合、この枠体ごと新たな枠体に交換することができる。従って、個々の差し板を交換するのと比較して極めて短時間で交換することができる。
以下、本発明に係る切断定盤について説明する。本発明に係る切断定盤は、ガス切断トーチ、プラズマ切断トーチ、レーザ切断トーチなどから選択された切断トーチを搭載した台車を有し、該台車が敷設されたレールに沿って走行しつつ、被切断材を切断する切断装置に適用し得るように構成されている。特に、被切断材に対する切断回数の増加に伴って、切断定盤を構成する差し板の上端部に形成された切溝や付着した溶融金属や溶融酸化物の量が増加して損傷したとき、簡単な作業で新しい差し板に交換し得るように構成されている。
このため、切断定盤は敷設されたレールに沿って配置された架構を有しており、この架構に複数の枠体が積層された状態で載置されている。架構の構成は特に限定するものではなく、レールに沿って走行する台車の構造やレール間の距離などの条件に対応して構成されることが好ましい。
架構に積層した状態で配置される枠体は、予め高さが設定されている枠部材に複数の差し板を並行させて配置して構成されている。枠部材に予め設定された高さを限定するものではないが、従来一般的に利用されていた差し板の高さと等しいか、小さいことが好ましく、積層された枠体の高さと従来の差し板の高さが等しくなる程度であることがより好ましい。
本発明に於いて、架構には少なくとも二つの枠体が互いの差し板の配置方向が交差するようにして積層されている。従って、上部に積層された枠体を構成する差し板が損傷したとき、この枠体を交換することで差し板を交換して新たな切断定盤として利用することが可能である。切断定盤に積層する枠体は少なくとも二つあれば良い。しかし、必ずしも二つの枠体に限定するものではなく、三つの枠体或いはそれ以上の枠体を積層しても良い。
複数の枠体は、夫々の枠体に配置された差し板が互いに交差した状態で積層される。差し板を交差させることで、安定した積層状態を保持することが可能である。特に、枠体を積層したとき、この切断定盤には、交差した差し板によって規定され上下方向に貫通した四角形の空間が形成される。このため、切断トーチから噴射された、切断酸素気流、プラズマアーク、レーザ光は切断定盤に形成された四角形の空間を通って噴射することが可能となる。特に、噴射された切断酸素気流やプラズマアーク、レーザ光が切断定盤の周囲に漏洩すること、切断に伴って発生した溶融金属や酸化物が切断定盤の周囲に飛散すること、などを防ぐことが可能となる。
枠体を構成する枠部材に対して複数の差し板を並行させて配置したとき、差し板の枠部材に対する固定構造は特に限定するものではなく、溶接による固定構造或いはボルト、ナットによる固定構造の何れであっても良い。
最上部に積層される枠体の差し板は、上端部が波状に形成されていることが好ましい。このように形成することによって、載置された被切断材に対する接触長が短くなり、切断回数の増加に伴う損傷を軽減することが可能である。この場合、波型の高さや形状は特に限定するものではない。
架構に積層した枠体を載置したとき、これらの枠体を架構に固定するか否かは限定するものではない。即ち、架構に枠体を載置して両者を例えばボルト、ナットのような連結部材を介して連結することで固定しても良く、枠体を載置するのみで枠部材を固定することなく支持し得るように構成しても良い。架構に枠体を単に載置するのみで支持する場合、架構には枠部材を支持する支持部材を設けておくことが好ましい。この場合、支持部材の構造は限定するものではなく、枠部材を支持したとき、枠体が架構から離脱することを防ぐことが可能な構造であれば良い。
以下、本発明に係る切断定盤の実施例について図を用いて説明する。切断定盤Aは、目的の切断装置に於ける切断領域を規定するものである。このため、切断定盤Aは、図1に示すように、平行に敷設された一対のレール1に沿って且つレール1の間に配置されており、上面には被切断材7が載置されている。
レール1には門型に形成された台車2が走行可能に載置されており、該台車2に対し横行可能に載置された横行キャリッジ3に切断トーチ4が搭載されている。そして、図示しない制御装置によって台車2のレール1に沿った走行方向と走行速度、及び横行キャリッジ3の横行方向と横行速度を制御すると共に切断トーチ4を稼働させることで、被切断材7を切断し得るように構成されている。
前述したように、切断トーチ4としては、ガス切断トーチ、プラズマ切断トーチ、レーザ切断トーチを選択的に用いることが可能である。そして、台車2、横行キャリッジ3は選択した切断トーチの切断仕様に対応させて走行速度、横行速度を含む条件が設定される。本実施例では、切断トーチ4としてレーザ切断トーチを採用している。このため、レール1の周辺或いは台車2には図示しないレーザ発振装置が配置されている。
切断定盤Aは、平行に敷設されたレール1に沿って且つレール1の間に架構10が配置されている。この架構10には上から下に向けて順に、上部枠体20、中部枠体30、下部枠体40が3層に積層されて配置されている。積層された各枠体20、30、40は架構10に固定されることなく、単に架構10に載置されている。
また、積層された上部枠体20、中部枠体30及び下部枠体40の更に下側にはノロ受け50が配置されており、被切断材7に対する切断に伴って発生し、該被切断材7から排出された溶融金属や溶融酸化物からなるノロを受取るように構成されている。
切断定盤Aのレール1に沿った方向(長手方向)の寸法、及び長手方向に対し直交する方向(幅方向)の寸法は、目的の切断装置の仕様に応じて適宜設定されるものであり、一義的に設定されるものではない。例えば本実施例では、長手方向の寸法は略40mに設定されており、幅方向の寸法は略5.5mに設定されている。
架構10は、切断定盤Aの幅方向の両端側に夫々配置された支持脚11を有している。この支持脚11は長尺状の溝型鋼によって構成されており、上部フランジ11aに積層された各枠体20、30、40が載置されて支持されている。また、支持脚11が溝型鋼を利用して構成されているため、該溝型鋼のウエブ11bが一対のレール1に沿って夫々配置されることとなり、該ウエブ11bによって積層された各枠体20、30、40の下部空間のレール1側の側面が遮蔽される。
一対の支持脚11の上部フランジ11aには、レール1に沿って且つ支持壁12が該支持脚11の全長にわたって配置されている。支持壁12は、上部フランジ11aに積層された各枠体20、30、40を載置したとき、上部枠体20の上面の高さと略同じか僅かに高くなるような寸法を有している。そして、支持脚11の上部フランジ11aと支持壁12とによって積層された枠体20、30、40を支持する支持部材として機能し得るように構成されている。
上記の如く構成された架構10では、レール1と対向して支持脚11のウエブ11bと支持壁12が配置されることとなり、これらのウエブ11b、支持壁12によって切断定盤Aのレール1に沿った面を遮蔽することが可能となる。
上部枠体20は、予め設定された高さを有し、切断定盤Aの幅方向の寸法に対応した長さを有する縦枠部材21aと、切断定盤Aの長手方向の寸法に応じて設定された幅を有する横枠部材21bと、からなる長方形の枠部材21を有している。この枠部材21には縦枠部材21aと並行して複数の差し板22が配置されており、夫々の差し板22は両端部分が横枠部材21bに溶接されている。また、縦枠部材21aを略三等分する位置には丸棒23が縦枠部材21a、差し板22を貫通して配置され、該丸棒23の両端は縦枠部材21aに溶接されている。
上記の如く構成された上部枠体20を切断定盤Aに配置したとき、差し板22はレール1に対して交差する方向に配置される。しかし、切断定盤Aに於ける差し板22の配置方向は限定するものではなく、上部枠体20を切断定盤Aに配置したとき、差し板22がレール1と並行するように配置されていても良い。
差し板22は、板厚に比較して幅寸法の大きい鋼板(例えばフラットバー)であって幅寸法が縦枠部材21aと等しい鋼板によって形成されている。また、複数の差し板22は予め設定された間隔を保持すると共に幅方向の端部を上下方向として起立した状態で配置され、幅方向の端部である上端部に被切断材7が載置される。
差し板22は、被切断材7に対する切断の進行に伴って、該被切断材7を貫通したレーザ光によって上端部が切断されて切溝が形成され、或いは切断に伴って発生した溶融金属や溶融酸化物が付着して損傷する。そして、損傷した差し板22を有する枠体20に新たな被切断材7を載置したとき、平坦な載置状態を保持することが困難になることがある。
このため、差し板22の上端部を波状に形成しておき、波型22aの凸部分によって被切断材7を支持し得るように構成することが好ましい。特に、個々の差し板22に形成した波型22aの位置を互いにずらすように配置することで、被切断材7を安定して載置することが可能となる。
中部枠体30は上部枠体20の下層に配置されるものであり、上部枠体20と同じ寸法で構成された枠部材31を有している。即ち、中部枠体30は、予め設定された高さを有し、切断定盤Aの幅方向の寸法に対応した長さを有する縦枠部材31aと、切断定盤Aの長手方向の寸法に応じて設定された幅を有する横枠部材31bと、からなる長方形の枠部材31を有している。この枠部材31には、上部枠体20の差し板22と同じ幅寸法を有する差し板32が横枠部材31bと並行して複数配置されており、夫々の差し板32は両端部分が縦枠部材31aに溶接されている。
上記の如く構成された中部枠体30に上部枠体20を積層して切断定盤Aに配置したとき、中部枠体30の差し板32はレール1と平行に配置され、且つ上部枠体20の差し板22はレール1に対して交差する方向に配置されることとなる。このため、図1(c)に示すように、切断定盤Aには差し板22と差し板32とによって周囲が規定されて上下方向に貫通した穴8が複数形成される。
下部枠体40は、中部枠体30の下層に配置されるものであり、上部枠体20と略同じように構成されている。即ち、下部枠体40は、上部枠体20と同じ高さと長さを有する縦枠部材41a、横枠部材41bと、からなる長方形の枠部材41を有している。下部枠体40は、上部枠体20の差し板22の幅寸法と同じ幅寸法を有する複数の差し板42aと、上部枠体20の差し板22の幅寸法よりも大きい幅寸法を有し差し板42aの数よりも少ない数の差し板42bとを有している。
幅寸法の大きい差し板42bは、間に予め設定された数の差し板42aを挟むようにして配置されると共に、これらの差し板42a、42bは同じ間隔を保持して枠部材41に配置されている。そして、夫々の差し板42a、42bは、幅方向の一方側の端部である上端部が枠部材41の上面と同じ面内にあるように配置された状態で、両端部分が横枠部材41bに溶接されている。従って、下部枠体40の下方側には、差し板42bの下端部が枠部材41の下面から突出することとなる。
また、縦枠部材41aを略三等分する位置には丸棒43が縦枠部材41a、差し板42a、42bを貫通して配置され、該丸棒43の両端は縦枠部材41aに溶接されている。
ノロ受け50は、被切断材7に対する切断の進行に伴って発生し、積層された上部枠体20、中部枠体30、下部枠体40によって形成されている穴8を通って落下した溶融金属や溶融酸化物を受け取るものである。このため、切断定盤Aの領域に於ける床面上に設置されている。
ノロ受け50は、落下したノロを確実に受け取るようにトレイ状に形成されており、レール1に対し直交する方向(縦方向)の寸法が下部枠体40の縦枠部材41aの寸法の略半分に設定され、レール1と平行な方向(横方向)の寸法が横枠部材41bの寸法と略等しく設定されている。従って、ノロ受け50は、積層された各枠体20、30、40に対し縦方向に直列させて二つ配置される。
ノロ受け50は、底板51と、該底板51の横方向の両端部に配置された一対の縦板52と、該底板51の縦方向の両端部に配置された一対の横板53と、からなるトレイ状に形成されている。また、ノロ受け50の内部には複数の(本実施例では3枚)の起立板54が底板51から起立した状態で配置されている。
ノロ受け50に於ける起立板54の配置位置は、下部枠体40に配置された差し板42bの配置位置と対応した位置に設定されている。そして、底板51から起立した起立板54の上方の自由端側と下部枠体40の差し板42bの下方への突出部分とが接近して対向することで、切断定盤Aの下方空間をレール1に対し直交する方向に連続した複数の筒状の通路を形成している。
ノロ受け50の一方側の横板53の端部は、外側に向けて傾斜した傾斜片53aが形成されている。即ち、ノロ受け50は勝手違いの2種類があり、互いの傾斜片53aを対向させて床上に設置することで、落下したノロを確実に受け取って底板51に回収することが可能である。
勝手違いに形成された二つのノロ受け50は、互いの傾斜片53aを対向させてレール1に対し直交方向に且つ架構10に載置されている下部枠体40の位置に対応させた下方に配置されている。更に、この二つのノロ受け50がレール1に沿った方向に配置されることで、切断定盤Aの下方の全面にわたって設置されている。
そして、レール1に沿って配置された複数のノロ受け50どうしの間には仕切板55が配置されている。この仕切板55は幅寸法がノロ受け50の起立板54と略同じ寸法を有しており、長さ寸法が傾斜片53aを対向させて配置した二つのノロ受け50の長さと略等しいかおおきい寸法を有している、
従って、切断定盤Aの各枠体20、30、40の下方には、ノロ受け50の起立板54と仕切板55、及び下部枠体40の差し板42bの下方への突出部分とによって、レール1に対し直交する方向に筒状の通路が構成される。この部屋のレール1に対向する両端部分は支持脚11に対向して開口している。
特に、架構10の支持脚11に上部枠体20、中部枠体30.下部枠体40を積層して支持したとき、核枠体の指し板22、32が互いに直交して配置される。このため、切断定盤Aには、平面視が四角形に形成され、上部枠体20から下部枠体40を介してノロ受け50まで貫通する穴8が形成される。
また、下部枠体40及び該下部枠体40の下側に配置されたノロ受け50とによって、レール1に対して直交する方向に筒状の通路が形成される。この通路は両端部が架構10の支持脚11に対向しており、この支持脚11に沿った方向の通路が形成されており、煙や粉塵を流通させるダクトとしての機能を発揮させることが可能である。
上記の如く構成された切断定盤Aでは、上部枠体20に載置された被切断材7に対する切断に伴って生じた溶融金属や溶融酸化物からなるノロは、穴8を通過して下方に配置されたノロ受け50に落下する。このとき発生したノロの一部が上部枠体20の指し板22の上端部に付着することがある。
また、切断に伴って生じた煙や粉塵は穴8を通過して下部枠体40とノロ受け50とによって形成された通路を通って支持脚11側に流れ、該支持脚11のウエブ11bに沿って形成された通路に流通する。このため、切断定盤Aのレール1に沿った方向の端部にファン或いは集塵機を配置しておくことが好ましい。
また、被切断材7から切断された製品のうち、小さなものは穴8を通過して下方に配置されたノロ受け50まで落下する虞がある。このため、上部枠体20と中部枠体30の上下間に、図示しない所望の大きさの空間を形成するメッシュ状の金属板、例えばエキスパンドメタルなどを積層して配置しておくことが好ましい。このようなメッシュ状の金属板は、中部枠体30と下部枠体40の上下間に配置しても良い。
また、切断トーチ4から照射されたレーザ光は穴8を通過し、ノロ受け50に受け入れられたノロや切断残材に照射されて反射光が生じる。しかし、穴8は、上部が被切断材7によって閉鎖され、周囲は各枠体20、30、40の差し板22、32、42a、42b、ノロ受け50の起立板54、及び仕切板55、更に支持脚11のウエブ11bによって閉鎖空間が形成されている。このため、反射光が切断定盤Aから外部に漏れることがない。
切断トーチ4による被切断材7に対する切断の進行に伴って、該切断トーチ4から照射されたレーザ光によって上部枠体20の差し板22の上端部に切溝が形成される。そして、差し板22の上端部の切溝やノロの付着量が増加すると、被切断材7を安定した状態で載置することができなくなる。このように消耗した場合、消耗した上部枠体20を吊り上げて切断定盤Aから撤去し、中部枠体30を露出させる。その後、新たな上部枠体20を露出している中部枠体30の上部に積層することで、切断定盤Aを更新することが可能である。
特に、切断定盤Aが複数の上部枠体20を並べて配置しているため、消耗した上部枠体20を交換するという、切断定盤Aからすると部分的な交換で初期の切断定盤として機能させることが可能となる。このため、簡単な作業で切断定盤の更新を行うことが可能となる。
本発明に係る切断定盤は特に切断トーチとしてレーザ切断トーチを採用した切断装置に利用して有利である。
A 切断定盤
1 レール
7 被切断材
2 台車
3 横行キャリッジ
4 切断トーチ
8 穴
10 架構
11 支持脚
11a 上部フランジ
11b ウエブ
12 支持壁
20 上部枠体
30 中部枠体
40 下部枠体
21、31、41 枠部材
21a、31a、41a
縦枠部材
21b、31b、41b
横枠部材
22、32、42a、42b
差し板
22a 波型
23、43 丸棒
50 ノロ受け
51 底板
52 縦板
53 横板
53a 傾斜片
54 起立板
55 仕切板
1 レール
7 被切断材
2 台車
3 横行キャリッジ
4 切断トーチ
8 穴
10 架構
11 支持脚
11a 上部フランジ
11b ウエブ
12 支持壁
20 上部枠体
30 中部枠体
40 下部枠体
21、31、41 枠部材
21a、31a、41a
縦枠部材
21b、31b、41b
横枠部材
22、32、42a、42b
差し板
22a 波型
23、43 丸棒
50 ノロ受け
51 底板
52 縦板
53 横板
53a 傾斜片
54 起立板
55 仕切板
Claims (3)
- 敷設されたレールに沿って走行する台車に搭載された切断トーチによって切断される被切断材を載置するための切断定盤であって、
敷設されたレールに沿って配置された架構と、
予め設定された高さを有する枠部材と、該枠部材に並行して複数配置された差し板と、からなる複数の枠体と、を有し、
少なくとも二つの前記枠体が互いの差し板が交差して前記架構に積層されていることを特徴とする切断定盤。 - 前記枠体に配置された複数の差し板は、高さ方向の上端部が波型に形成されていることを特徴とする請求項1に記載した切断定盤。
- 前記架構は、敷設されたレールに沿って前記枠体の枠部材を支持する支持部材を有することを特徴とする請求項1に記載した切断定盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019178208A JP2021053663A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 切断定盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019178208A JP2021053663A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 切断定盤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021053663A true JP2021053663A (ja) | 2021-04-08 |
Family
ID=75269833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019178208A Pending JP2021053663A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 切断定盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021053663A (ja) |
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2019
- 2019-09-30 JP JP2019178208A patent/JP2021053663A/ja active Pending
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