JP2021052316A - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の増幅器が組み合わされて使用される際に、単純な構成で適正に歪補償を行う。【解決手段】この伝送装置1においては、送信高周波部20においては歪補償が行われず、歪補償は送信制御部10内のデジタル変調器12において行われる。デジタル変調器12において行われる歪補償は、出力されるマイクロ波信号の一部が入力される歪補償調整部40によって調整される。歪補償調整部40は、テスト信号に対応して外部AMP30から出力されるマイクロ波信号の周波数スペクトルを認識するためのスペクトラムアナライザ41と、この周波数スペクトルから、デジタル変調器12において歪補償を行わせるためのデータを取得する歪補償データ作成部42と、を具備する。デジタル変調器12において、マッピング部は、生成されるIF信号において、歪補償も行われるようなマッピングを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル変調された信号を増幅して出力する伝送装置に関する。
大出力の信号を送信する伝送装置において用いられる電力増幅器からの出力信号の波形において、入力信号の波形からの歪(非線形歪)が発生する。非線形歪を抑制することは、信号の質を確保するために重要である。更に、非線形歪の存在により出力信号においてサイドローブ成分(周波数スペクトルにおける中心周波数の前後に広がる本来は除去すべき成分)が発生するため、デジタル変調信号におけるサイドローブスペクトラムの規格(中心周波数からの一定間隔での強度の制限)を満たす観点からも重要である。非線形歪を抑制するためには、使用する増幅器として、線形性が保たれるように、動作点に対して飽和点が十分に高いものを用いることが有効であるが、更に、この非線形歪を補償するための歪補償回路も用いられている。
歪補償の方式としては、電力増幅器から出力信号を直接利用したフィードバック方式、フィードフォワード方式と、予め取得された非線形歪のデータを用いて逆方向の歪を入力信号に付与するプリディストーション方式がある。フィードバック方式やフィードフォワード方式においては、実際の出力信号が直接利用されるため、例えば電力増幅器の状態(温度等)が一定でない場合においても安定した歪補償が行われる反面、良好な歪補償が行われるまでには一定の時間が必要であるため、入力信号の切り替えが頻繁に行われるような場合には追従性が悪くなるため適さない。一方、プリディストーション方式においては、予め定められたパラメータ(歪補償係数)を用いた歪補償が行われるため、入力信号の切り替えが頻繁に行われるような場合においても追従性は高いが、例えば電力増幅器の状態が時間的に変動する場合には、使用された歪補償係数が適切でなくなる場合があるため、適さない。
また、一般的に伝送装置においては、変調された信号が生成されてアンテナから出力されるまでに複数の段階で増幅が行われるため、各段階でこの非線形歪が発生するため、複数の歪補償回路が設けられる。一般的には、特にアンテナの直前において高出力の電力増幅器を用いることによって、アンテナから高出力の信号を送信することができる。
図7は、こうした構成を具備する伝送装置900の構成の一例を示す図である。ここで、伝送されるべき信号(情報信号)は、例えば音声信号、映像信号等であり、送信制御部70に入力する。送信制御部70において、この情報信号は、まず誤り訂正部71において誤り訂正が付加され、デジタル変調器(デジタル変調部)72、D/A変換器73、ミキサ(乗算器)74を介して中間周波数(130MHz)のIF信号とされる。このIF信号は、130MHz用の増幅器75を介し、送信制御部70の外部に出力される。送信制御部70は、単体の装置として構成されるため、通信用のTEL装置76、全体を制御するCPU77も設けられる。CPU77には、外部との間の制御信号の授受を行うための端子T1も接続される。送信制御部70の主たる機能は、IF信号を生成することである。
送信制御部70から出力されたIF信号は、ケーブルC1を介して、送信制御部70とは別体である送信高周波部80に入力する。送信高周波部80において、入力したIF信号は、130MHz用の増幅器81に入力する。ここで、増幅器81で発生する非線形歪は、歪補償回路82によって補償される。その後、このIF信号は、130MHzのIF信号を1500MHzに変換するためのミキサ83に入力し、このIF信号は、1500MHz用の増幅器84で増幅された後に、1500MHzのIF信号をマイクロ波(SHF帯)に変換するためのミキサ85によってマイクロ波信号に変換される。このマイクロ波は、マイクロ波(SHF帯)用の増幅器86によって増幅されて、送信高周波部80から外部に出力される。送信高周波部80も単体の装置として構成されるため、前記と同様にTEL装置87、CPU88が設けられる。送信高周波部80の主たる機能は、IF信号からマイクロ波信号を生成することである。
このマイクロ波信号は、ケーブルC2を介して、送信制御部70、送信高周波部80とは別体であり最終的な増幅を行う外部AMP90に入力する。外部AMP90においては、入力したマイクロ波信号は、マイクロ波用の高利得増幅器91に入力し、送信信号として出力される。高利得増幅器91は、高利得である反面、大きな非線形歪を発生させるため、フィードフォワード方式の歪補償回路92が用いられる。外部AMP90から出力されたマイクロ波信号はアンテナから送信される。外部AMP90の主たる機能は、アンテナから送信するためにマイクロ波信号を増幅することである。
図7の伝送装置900においては、送信制御部70、送信高周波部80、外部AMP90が別体の装置として構成され、これらがケーブルC1、C2を用いて接続されるため、送信制御部70、送信高周波部80、外部AMP90の各々を適宜設定する、あるいは適宜選択して伝送装置900を構成することができるため、自由度が高くなる。また、図7において、送信高周波部80、外部AMP90にそれぞれ歪補償回路82、92が設けられ、歪補償が行われる。すなわち、図7の構成では、増幅の各段階で歪補償が行われる。
また、特許文献1には、出力に用いられるアンテナとして複数のアンテナが切り替えられて用いられる場合において、アンテナに対応して最終段の増幅器(上記の高利得増幅器91)が設けられ、増幅器毎に歪補償回路が用いられた構成が記載されている。すなわち、図7の構成では増幅器が直列に接続されている場合において、特許文献1に記載の技術では増幅器が並列に接続された場合において、それぞれ増幅器毎に歪補償回路が設けられている。
特開2019−50465号公報
このように複数の増幅器が用いられる際に多くの歪補償回路を用いる場合には、装置構成が複雑となった。また、例えば図7の構成のように複数の装置が組み合わされた場合において、歪補償処理を行うに際しては、例えば装置(増幅器)の温度に応じて最適な歪補償のパラメータを設定することが必要となるが、このような歪補償の最適化を装置毎に行うためには、歪補償に必要となる各装置内の構成が特に複雑となった。あるいは、このために、歪補償が適正に行われない場合があった。
このため、複数の増幅器が組み合わされて使用される際に、単純な構成で適正に歪補償を行う技術が求められた。
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
本発明は、情報信号がデジタル変調部によってデジタル変調された信号を増幅器によって増幅して送信信号として出力する伝送装置であって、予め設定された態様であり前記情報信号と切り替えて前記デジタル変調部に入力するテスト信号を生成するテスト信号発生部と、前記デジタル変調部におけるマッピングデータと前記テスト信号に対応する前記送信信号の状況より、前記送信信号における非線形歪が補償されるような前記マッピングデータである歪補償マッピングデータを定める歪補償データ作成部と、を具備し、前記デジタル変調部は、前記情報信号の入力に際して、前記歪補償マッピングデータを用いて、デジタル変調を行う。
この際、前記歪補償データ作成部は、前記送信信号の周波数スペクトルにおける中心周波数の前後のサイドローブの強度が低くなるように、前記歪補償マッピングデータを作成してもよい。
また、前記歪補償マッピングデータは、前記送信信号の周波数、送信出力、変調モード、又は前記増幅器の温度に応じて定められていてもよい。
また、前記送信信号に対する最終段の前記増幅器の前に、プリディストーション方式の歪補償回路が接続されていてもよい。
また、前記デジタル変調部及び前記増幅器を含んで構成される伝送装置本体と、前記歪補償データ作成部を含んで構成される歪補償調整部と、がそれぞれ別体として形成され、前記伝送装置本体に対して前記歪補償調整部が脱着可能とされていてもよい。
本発明によると、複数の増幅器が組み合わされて使用される際に、単純な構成で適正に歪補償を行うことができる。
実施の形態に係る伝送装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る伝送装置で使用されるデジタル変調器の構成を示す図である。 16QAM方式における理想的な場合(a)、非線形歪がある場合(b)の信号空間ダイアグラムの例である。 送信信号の周波数スペクトルを模式的に示す図である。 歪補償マッピングデータに対応した信号空間ダイアグラムの例である。 実施の形態に係る歪補償回路における、歪補償データを取得する際の動作を示すフローチャートである。 従来の伝送装置の一例の構成を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る伝送装置1の構成を示すブロック図である。この伝送装置1においては、前記の伝送装置900と同様に、互いに別体とされた送信制御部10、送信高周波部20、外部AMP30が設けられる。送信制御部10の主たる機能がIF信号を生成すること、送信高周波部20の主たる機能がIF信号を増幅しマイクロ波信号を生成すること、外部AMP30の主たる機能がアンテナから送信するためにマイクロ波信号を増幅することである点についても同様である。
ただし、この伝送装置1においては、送信高周波部20においては歪補償が行われず、歪補償は送信制御部10内のデジタル変調器12において行われる。デジタル変調器12において行われる歪補償は、出力されるマイクロ波信号の一部が入力される歪補償調整部40によって調整される。
送信制御部10においては、前記の伝送装置900と同様に、伝送されるべき情報信号は、まず誤り訂正部11において誤り訂正が付加されて、デジタル変調器(デジタル変調部)12に入力し、D/A変換器13、ミキサ14を介して中間周波数(130MHz)のIF信号とされる。このIF信号は、130MHz用の増幅器15を介し、送信制御部10の外部に出力される。ただし、ここでは、IF信号の代わりに、歪補償のためのパラメータを設定するためにのみ使用されテスト信号発生部16で生成されたテスト信号も、切替器17によって情報信号と切り替えられてデジタル変調器12に入力可能とされる。また、同様に通信用のTEL装置18、全体を制御するCPU19も設けられる。また、CPU19に付属し動作の際の各種データを記憶する記憶部191も設けられる。記憶部191としては、PLD(Plogrammable Logic Device)を用いることもでき、CPU19と一体化されていてもよい。ここで、後述するように、デジタル変調器12は、デジタル変調の際に歪補償も行われるように信号を生成する。
送信制御部10から出力されたIF信号は、ケーブルC1を介して、送信制御部10とは別体である送信高周波部20に入力する。送信高周波部20において、入力したIF信号は、130MHz用の増幅器21に入力し、その後に130MHzのIF信号を1500MHzに変換するためのミキサ22に入力し、このIF信号は、1500MHz用の増幅器23で増幅された後に、1500MHzのIF信号をマイクロ波(SHF帯)に変換するためのミキサ24によってマイクロ波信号に変換される。このマイクロ波信号は、マイクロ波(SHF帯)用の増幅器25によって増幅されて、送信高周波部20から外部に送信信号として出力される。ここでは、前記の伝送装置900と比較して、歪補償部が設けられていない。一方、前記と同様にTEL装置26、CPU27、記憶部271が設けられる。また、送信高周波部20において用いられる増幅器21、23、25のうち、マイクロ波用の増幅器25の動作時の発熱量は大きく、かつこれによる非線形歪も大きい。ここでは、この増幅器25の温度を認識する温度センサ28が設けられている。
送信高周波部20から出力されたマイクロ波信号は、ケーブルC2を介して、外部AMP30に入力する。外部AMP30においては、伝送装置900におけるものと同様のマイクロ波用の高利得増幅器(増幅器)31に入力し、出力される。外部AMP30においては歪補償が行われるが、この歪補償は、前記の外部AMP90とは異なり、プリディストーション方式の歪補償回路32によって行われる。
歪補償調整部40は、テスト信号に対応して外部AMP30から出力されるマイクロ波信号の周波数スペクトルを認識するためのスペクトラムアナライザ41と、この周波数スペクトルから、デジタル変調器12において歪補償を行わせるためのデータ(後述する歪補償マッピングデータ)を取得する歪補償データ作成部42と、を具備する。歪補償データ作成部42は、実際にはパーソナルコンピュータ等を用いて構成される。
ここで、送信制御部10、送信高周波部20、外部AMP30は、前記の伝送装置900における送信制御部70、送信高周波部80、外部AMP90と同様に、マイクロ波信号(送信信号)を発するために設けられるのに対して、歪補償調整部40は、歪補償マッピングデータを得るために用いられる。このため、通常は、図1の構成において、送信制御部10、送信高周波部20、外部AMP30が一体とされた伝送装置本体のみが用いられ、歪補償のためのデータを得る場合においてのみ、歪補償調整部40が伝送装置本体に対して接続される。この接続は、図1におけるコネクタC1(C1−1、C1−1)、C2(C2−1、C2−2)、C3(C3−1、C3−2)を接続することによって行われる。すなわち、歪補償調整部40は伝送装置本体に対して脱着が可能とされる。
図2は、デジタル変調器12の構成を示す。ここでは、16QAMの直交振幅変調が行われる。このため、情報信号は、マッピング部121によってI−Q(I、Qは直交する互いに直交する信号の振幅成分)信号空間でマッピングされる。マッピング部121は、実際にはFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成される。これによって、この情報信号に対応したI成分の信号とQ成分の信号が生成され、各々がI信号フィルタ122、Q信号フィルタ123を通過し、直交変調部124によって合成される。ここで、Q信号のみは乗算器125を通過する。これによって、I信号とQ信号が干渉しない状態のIF信号が形成される。この構成は、通常知られる16QAMの変調器と同様である。
ただし、ここでは、デジタル変調器12において、マッピング部121は、生成されるIF信号において、歪補償も行われるようなマッピングを行う。以下にこの動作について説明する。
歪補償も行うためのマッピングを行うためのデータ(歪補償マッピングデータ)は、歪補償データ作成部42によって作成される。このためには、歪補償データ作成部42は、CPU19を介してテスト信号発生部16、切替器17を制御し、テスト信号発生部16でテスト信号を生成して情報信号の代わりにデジタル変調部12に入力させる。テスト信号は、16QAM方式において表現される各データに対応するように生成される。このため、これに対応するI−Q信号空間における信号空間ダイアグラム(コンスタレーション)は、理想的には図3(a)に示されるように等間隔で配列された、4ビットのデータに対応する4×4個の点で表現される。
ここで、外部AMP30から出力されたマイクロ波信号において非線形歪が存在しない理想的な場合には、このマイクロ波信号におけるI信号、Q信号においても、図3(a)の関係が保たれている。しかしながら、増幅の際の非線形歪がこのマイクロ波信号に存在している場合には、例えばこのマイクロ波信号におけるI信号、Q信号においては、このテスト信号による信号空間ダイアグラムは、例えば図3(b)のように変形する。
一方、このような非線形歪が存在する場合には、マイクロ波信号の周波数スペクトルも変化する。図4は、この状況を模式的に示す図である。ここで、非線形歪が存在した場合には、理想的な場合(点線)のスペクトルと比べて、非線形歪が存在する場合(実線)ではサイドローブ成分が増大する。このサイドローブ成分について要求される制限としては、例えば、中心周波数f0±Δfにおける信号強度が中心周波数f0のピーク強度よりもD(dB)以上低いことが要求される。ここで、7GHz帯ではΔfは9MHz、Dは37dBとされる。
ここで、歪補償データ作成部42は、図4に対応する、テスト信号に対応した周波数スペクトルをスペクトラムアナライザ41によって認識することができる。一方、歪補償データ作成部42は、同一のテスト信号に対して、マッピング部121を調整しつつ、この周波数スペクトルを認識することができる。このため、図4におけるDが最も大きくなるようなマッピングデータを、マッピング部121においてデジタル変調と共に歪補償を行わせるマッピングデータ(歪補償マッピングデータ)として定めることができ、この歪補償マッピングデータを記憶部191に記憶させることができる。歪補償マッピングデータは、例えば、図3(b)のような結果となる非線形歪が存在する場合には、各点を図3(b)と逆向きに移動させるような、信号空間ダイアグラムにおいて図5に示されるような状態を実現するマッピングデータとなる。以降においてマッピング部121がこのマッピングデータでマッピングを行なえば、最終的に出力されるマイクロ波信号における非線形歪が補償される。
この伝送装置1で、様々な周波数(チャンネル)、送信出力、変調モードでの出力が行われる場合には、これらの条件毎に、上記のような歪補償マッピングデータが記憶され、以降は、情報信号の入力に際して、これらの条件に対応した歪補償マッピングデータが選択されて使用される。
図6は、このような歪補償マッピングデータを作成する際の動作を示すフローチャートである。前記の通り、通常は伝送装置本体(送信制御部10、送信高周波部20、外部AMP30)に対して歪補償調整部40は接続されていないところ、この接続がユーザによって行われる(S1)。その後、ユーザは、歪補償データ作成部42(パーソナルコンピュータ)を操作し、取得すべき歪補償マッピングデータが対応する条件(チャンネル、送信出力、変調モード等)を確認する(S2)。その後、歪補償データ作成部42は、CPU19を操作し、記憶部191からこれに対応したマッピングデータを記憶部191から読み出してデジタル変調器12を設定する(S3)。
その後、歪補償データ作成部42は、CPU19を操作してテスト信号発生器16からテスト信号を発信させ、切替器17を切り替えてこのテスト信号をデジタル変調器12に入力させ(S4)、これによって出力されるマイクロ波信号(送信信号)の周波数スペクトルをスペクトラムアナライザ41によって取得する(S5)。その結果、図4に示されたDを測定し、Dが予め定められた閾値(前記の例では37dB)を超えていれば(S6:Yes)、この送信信号では非線形歪は存在せず、マッピングデータの調整によって歪補償を行う必要はないと認識されるため、このマッピングデータが歪補償マッピングデータとして設定される(S7)。
一方、Dが予め定められた閾値以下である場合(S6:No)には、歪補償データ作成部42は、マッピングデータを再設定し(S8)、再びテスト信号の入力(S4)、周波数スペクトル測定(S5)、サイドローブ強度(D)の評価(S6)を行う動作が、Dが閾値を超える(S6:Yes)まで行われ、Dが閾値を超えた際のマッピングデータが歪補償マッピングデータとして設定される(S7)。
歪補償データ作成部42は、このように設定された歪補償マッピングデータを、認識された各種条件(S2)と対応付けられて記憶部191に記憶させる(S9)。上記のS2〜S9の動作は、この条件毎に、歪補償マッピングデータが要求される全ての条件に対応した歪補償マッピングデータが得られるまで(S10:Yes)まで繰り返される。全ての歪補償マッピングデータが得られたら、ユーザは、歪補償調整部40を伝送装置本体から切り離す。以降の伝送装置本体の動作においては、取得された歪補償マッピングデータによる歪補償が行われる。
また、図1においては、増幅器25の温度を検知する温度センサ28が用いられているため、歪補償データ作成部42は、この温度を認識することができる。この場合、この温度も上記の条件(S2)の中に含めることができ、上記の歪補償マッピングデータをこの温度に応じて作成することができる。この場合、この歪補償マッピングデータを、送信高周波部20の記憶部271に記憶させることが好ましい。この場合には、この送信高周波部20を他の送信制御部10と組み合わせて用いる場合においても、この歪補償マッピングデータを容易に用いることができる。この際、送信高周波部20と外部AMP30とが近接していれば、この温度を外部AMP30(高利得増幅器31)の温度と認識した上で歪補償マッピングデータを設定してもよい。
また、図1の構成においては、外部AMP30において歪補償回路32が用いられているが、前記のようにデジタル変調部12で歪補償が行われる場合には、外部AMP30における歪補償回路32は不要である。しかしながら、最終段となる高利得増幅器31の利得は大きく設定され、これによって発生する非線形歪も大きい。このため、特に外部AMP30においては歪補償回路32を設けることが好ましい。ただし、従来の伝送装置900において用いられたようなフィードフォワード方式の歪補償回路は不要であり、これよりも構造が単純であり応答性の高いプリディストーション方式の歪補償回路32を用いることができる。この場合には、歪補償回路32によって十分な歪補償ができない場合があるが、残存する非線形歪を、上記の歪補償マッピングデータによって補償することができる。同様に、装置の構成が複雑化しない範囲において、他の増幅器に対しても歪補償回路を設けてもよい。
上記のように歪補償を歪補償マッピングデータを用いてデジタル変調器によって行う場合には、増幅器が多く用いられる場合においても歪補償回路を多く設ける必要がない。あるいは、伝送装置本体が送信制御部10、送信高周波部20、外部AMP30の3つに分割されて構成される場合において、各々に歪補償回路を設ける必要がない。また、伝送装置本体の通常の動作時には歪補償調整部40を切り離すことができ、この場合における伝送装置本体の構成は従来の伝送装置900と大差がない。このため、上記の伝送装置1においては、増幅器の数によらず、単純な構成で適正に歪補償が行われる。
なお、上記の例では歪補償マッピングデータを得るために波長スペクトルのサイドローブ成分を減少させるような調整が行われたが、変調方式等に応じて、他の手法を用いることもできる。これに応じて、歪補償調整部の構成、歪補償データ作成部の動作が設定される。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1、900 伝送装置
10、70 送信制御部
11、71 誤り訂正部
12、72 デジタル変調器(デジタル変調部)
13、73 D/A変換器
14、22、24、74、85 ミキサ(乗算器)
15、21、23、25、75、81、84、86 増幅器
16 テスト信号発生部
17 切替器
18、26、76、87 TEL装置
19、27、77、88 CPU
20、80 送信高周波部
28 温度センサ
30、90 外部AMP
31、91 高利得増幅器(増幅器)
32、82、92 歪補償回路
40 歪補償調整部
41 スペクトラムアナライザ
42 歪補償データ作成部
121 マッピング部
122 I信号フィルタ
123 Q信号フィルタ
124 直交変調部
125 乗算器
191、271 記憶部

Claims (5)

  1. 情報信号がデジタル変調部によってデジタル変調された信号を増幅器によって増幅して送信信号として出力する伝送装置であって、
    予め設定された態様であり前記情報信号と切り替えて前記デジタル変調部に入力するテスト信号を生成するテスト信号発生部と、
    前記デジタル変調部におけるマッピングデータと前記テスト信号に対応する前記送信信号の状況より、前記送信信号における非線形歪が補償されるような前記マッピングデータである歪補償マッピングデータを定める歪補償データ作成部と、
    を具備し、
    前記デジタル変調部は、前記情報信号の入力に際して、前記歪補償マッピングデータを用いて、デジタル変調を行うことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記歪補償データ作成部は、前記送信信号の周波数スペクトルにおける中心周波数の前後のサイドローブの強度が低くなるように、前記歪補償マッピングデータを作成することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記歪補償マッピングデータは、前記送信信号の周波数、送信出力、変調モード、又は前記増幅器の温度に応じて定められることを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送装置。
  4. 前記送信信号に対する最終段の前記増幅器の前に、プリディストーション方式の歪補償回路が接続されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の伝送装置。
  5. 前記デジタル変調部及び前記増幅器を含んで構成される伝送装置本体と、
    前記歪補償データ作成部を含んで構成される歪補償調整部と、
    がそれぞれ別体として形成され、
    前記伝送装置本体に対して前記歪補償調整部が脱着可能とされたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の伝送装置。
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